セントラル・インテリジェンス
原題:Central Intelligence
2016/アメリカ 上映時間107分
監督・脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
製作:スコット・ステューバー、ピーター・プリンシパト、ポール・ヤング、マイケル・フォトレル
製作総指揮:トビー・エメリッヒ、リチャード・ブレナー、サミュエル・J・ブラウン、マイケル・ディスコ、エド・ヘルムズ
原案・脚本:アイク・バリンホルツ、デビッド・スタッセン
撮影:バリー・ピーターソン
美術:スティーブン・ラインウィーバー
編集:マイク・セール、ブライアン・オールズ
音楽:セオドア・シャピロ、ルドウィグ・ゴランソン
音楽監修:ゲイブ・ヒルファー
出演:ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート、エイミー・ライアン、アーロン・ポール、ジェイソン・ベイトマン、パメラ・ハリス、ダニエル・ニコレット、メリッサ・マッカーシー
パンフレット:★★☆(600円/出してくれるだけありがたいけど…薄い!)
(あらすじ)
高校時代は学園のスーパースターだったが、現在はパッとしない人生を歩んでいる中年会計士カルビン。そんな彼のもとに、当時ぽっちゃり体型でいじめられっ子だったボブから、20年ぶりに会いたいと連絡が入る。仕方なく会いに行ったカルビンの前に現われたボブは、なんと筋骨隆々なCIA捜査官へと変貌を遂げていた。濡れ衣を着せられ組織から追われているというボブに助けを求められ、一緒に逃げるハメになるカルビンだったが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※今回は「スキップ・トレース」のネタバレに触れているので、気をつけて!
「ドウェイン・ジョンソンことロック様の主演作はなるべく劇場で観る主義」であり、昨年11月頭に公開された本作も当然ながら観る気マンマンだったものの、転職云々で忙しかった&他の“すぐ公開が終わりそうな映画”を優先していたら、都内での上映が終わってしまってね…。ただ、横浜ニューテアトルにて1月20日から公開されているということで! 2月1日=映画の日、TOHOシネマズ新宿にて、「スリー・ビルボード」と「ジオストーム」を観てから、横浜に移動して鑑賞いたしました。面白かったですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!
横浜ニューテアトルはレトロな香りが漂う映画館。観客は7人ぐらいだったような。
いつもなるべく飲食物を買って観るようにしているのです。
一応、乱暴にあらすじを書いておくと、高校時代は超イケていたのに現在はしがない会計士としてションボリ気味の毎日を送るカルビン(ケビン・ハート)は、ひょんなことから高校時代の同窓生ボブ(ロック様)と再会しまして。ボブはCIAのエージェントになっていた上に、「相棒フィル(アーロン・ポール)を殺した上に、スパイ衛星の暗号コードを盗み出した」という嫌疑でCIAのエイミー(パメラ・ハリス)に追われていまして。友人を信じたいけど、エイミーが言うようにボブはサイコパスに見えるので、迷うカルビンはトラブルに巻き込まれまくるんですけれども。結局、悪党「黒アナグマ」の正体は、映画鑑賞中の観客10人中9人の予想通り、「死んだと思われていた相棒フィル」であり(昨年観た「スキップ・トレース」を思い出した。まぁ、よくある話)、そこそこの銃撃戦を経て、ボブがフィルのノドを「ロードハウス」ライクに素手でえぐる→事件を解決すると、カルビンと同窓会に出席。からかいにきたイジメっ子のトレヴァー(ジェイソン・ベイトマン)をぶっ飛ばすと、全裸でダンスを披露して、最後はCIAで働くことになったカルビンと出勤するムードで終わってましたよね、確か。
高校時代、いじめられていたボブでしたが…。
人気者のカルビンったら、優しくしてくれたのです (iДi) イイヒトダナー
で、20年後に再会して、てんやわんやの大騒動を引き起こすというね。
殺された相棒役がアーロン・ポールという時点で、また出てくると誰もが思いますわな。
「ロック様主演のアクションコメディ」「バディモノ」「いじめ克服的なテーマ」なんて要素が揃えば、そりゃあ僕的にストライクな作品でしてね。「元いじめられっ子」というだけでなく「優しくしてくれたスゴい同級生に憧れていた」という共通点があるので(詳細は「ヤング≒アダルト」の感想を参照のこと)、僕はボブの方に感情移入する気で観ていたんですけど、予想外にカルビンの方に共感しちゃったから人間というのは不思議ですな。「自分はショボイ人間だと思っていた→愛してくれる奥さんがいた!Σ(゚д゚;)」と、“己の人生の価値”に気付く着地は感動的で、スゲー泣いちゃいましたよ…。それと「いじめで全裸をさらされて笑われたボブが、自ら鍛えられた全裸をさらす」というラストは、よく考えられているなぁと感心いたしました。
奥さんマギーを演じたのはダニエル・ニコレット。愛する人がいれば、他に何もいらないのです、たぶん。
その他、ライアン・ハンセン演じるクソな同僚がスタンガンで昏倒させられるギャグはかなり笑っちゃったし、僕のフェイバリットムービーである「ロードハウス」からの引用があったのはうれしかったし、最後にメリッサ・マッカーシー演じる同窓生がロック様と良いムードになる展開も好きでしたね。正直なところ、ボブはCIAの仲間を殺さないように戦うため、“若干の温さ”はあるんですが、アクション演出もなかなか楽しかったです(特に「ロードハウス」っぽく素手でノドをえぐるシーン!)。
ということで、「ロードハウス」のノドをえぐるシーンを貼っておきますね。
もうね、鑑賞直後は「この日観た映画の中でぶっちぎりの1位!m9`Д´) ビシッ」と興奮したものの、よくよく考えると納得出来ない部分が3つあって。1つ目は「ロック様がいじめっ子に再会して萎縮するシーン」で、その気持ち自体はスゲーわかるんですけど、「CIAのスゴ腕エージェントになるほどの男なら、さすがにそのトラウマは乗り越えてるだろ」というか。そもそも自伝とか読む限り、ロック様のいじめられっ子役自体がまったくリアルじゃない…という今さらな指摘。2つ目は「カルヴィンが会計士を辞めてCIAに入る」というラストで、せっかく「平凡な人生でも愛してくれる人がいるだけで十分価値があった」的な着地かと思ったのに、あれだと「結局、会計士の人生はつまらないんだな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」みたいな感じがしちゃって、乗れないなぁと。3つ目は、ウェストポーチがダサいアイテムとして扱われていること。娘が生まれてから、いろいろな物を入れるのに便利だし、娘が“僕を登る”時の良い足場になるので愛用していたんですが…やっぱり…ダサイのかなぁ… (ノω・、) ナニコレ
「映画秘宝」によると、ロック様=ウエストポーチというネタが流行ってたんだそうな (゚⊿゚) シラナンダ
なんとロック様のウエストポーチ講座があったので、貼っておきますね↓
って、些末な文句を書いちゃいましたけど、2人の掛け合いを観ているだけでも愉快だし、基本的には面白かったですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! もう1回、横浜まで観に行きたいほど気に入ったというか(たぶん行きませんがー)。僕はローソン・マーシャル・サーバー監督の前作「なんちゃって家族」が大好きだったんですけど、あらためて良い監督さんだなぁと。何はともあれ、誰が観てもそれなりには楽しめると思うので、気になる人は観てみて!
ローソン・マーシャル・サーバー監督作。僕の感想はこんな感じ。
デジタル盤のサントラを貼っておきますが、インストのみっぽいので注意!
大好きすぎるパトリック・スウェイジ主演のB級アクション映画でございます。
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セントラル・インテリジェンス(ネタバレ)
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