レディ・ガイ
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原題:The Assignment
2016/アメリカ 上映時間96分
監督・原案・脚本:ウォルター・ヒル
製作:サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト、ハーベイ・カーン
原案・脚本:デニス・ハミル
撮影:ジェームズ・リストン
美術:レネ・リード
衣装:エレン・アンダーソン
編集:フィリップ・ノーデン
音楽:ラネイ・ショックニー、ジョルジオ・モロダー
出演:ミシェル・ロドリゲス、トニー・シャルーブ、アンソニー・ラパリア、ケイトリン・ジェラード、シガニー・ウィーバー
パンフレット:なし
(あらすじ)
銃撃戦によって意識を失った凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、見知らぬベッドの上で目が覚める。全身に巻かれた包帯を取り去り、鏡を見たフランクは、自分の姿がまぎれもない女に変貌していたことに驚愕する。フランクは正体不明の女性医師によって性転換手術を強行されており、しかも、それが医師のフランクへの復讐を意味しているという。大切なものを奪われたフランクもまた、自身の姿を男から女に変えた者への復讐を開始する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
「“兄貴”として多くの映画ファンに愛されている女傑ミシェル・ロドリゲスが“女性に改造された殺し屋の男”を演じるアクション」「監督がウォルター・ヒル」となれば、そりゃあ観る気マンマンだったんですが、仕事が忙しくてなかなか劇場へ足を運べなかった…というお馴染みのパターン。で、公開から約1カ月近く経った1月末の水曜日(映画ファンサービスデー)、新宿シネマカリテにて鑑賞いたしました。「変な映画 (´∀`=) ウフフ」と思ったり。
シネマカリテの入り口付近には記事の切り抜きがありまして。
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劇場ロビーの角には、こんな展示がありましたよ。
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小腹が空いていたので、クリームパンと缶コーヒーを摂取しちゃったのでした… (´・ω・`) フトリソウ
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驚くほどザックリとあらすじを書いておくと、スゴ腕の暗殺者フランク・キッチン(ミシェル・ロドリゲス)は、クライアントのオネスト・ジョン(アンソニー・ラパリア)の裏切りにより、囚われの身となりまして。で、目が覚めたら女性になっていたから、さぁ大変!Σ(゚д゚;し マジカ! 実は、闇の整形外科医として活動していたレイチェル(シガニー・ウィーバー)の弟をフランクが殺したので、早速、復讐しようと思ったものの、生育環境などを考えると哀れにも感じた…ということで。レイチェル的には「女性として人生をやり直してみて!川o^-')b ガンバ!」ってな計らいだったんですが、しかし。当然ながら納得できないフランクは更生どころか復讐ロードをまっしぐら。オネスト・ジョンから事情を聞き出して殺した後、レイチェルの病院に乗り込んで部下を皆殺しにすると、彼女の指を切断&殺人の罪を着せましてね。レイチェルは精神病院に収容され、フランクは「明日からまた、生きるぞ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォッ!」という感じで終わってた気がするよ(突然、フランクな語り口に)。
拉致されたフランクが目が覚めると、女性への性転換手術後でして。
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フランクに弟を殺されたマッドな闇医者レイチェルが“更生を兼ねた復讐”として実行したからビックリですよ。
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「復讐するなら、殺しを依頼した奴にしろよ!」と怒ったフランクは(少しウソ)、レイチェルへの報復を開始するのでした。
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もうね、本当に変な映画でして。「男の殺し屋が女性に性転換させられる」というアホっぽい設定だから、突き抜けたアクションエンタメムービーを期待するのが人情じゃないですか(ロバート・ロドリゲス的な味わい、もしくはサイモン・ウェスト風味というか)。ところが、実は映画の半分以上が「シガニー・ウィーバー演じる闇医者が精神分析を受けながら“なぜこうなったか?”を語る会話劇」で占められていて。ミシェル・ロドリゲス側の独白パートと、シガニー・ウィーバー側の尋問パートと、2つの視点から物語が進むんですが、その試みがあまり上手く機能していない上に、アクションも少なめで、作品のテンションは微妙にシリアスだから、正直、「なんだこれ」感が否めなかったのです。
レイチェルの尋問シーンは思いのほか長くて。
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フランクのビデオレターだけの視点で良かった気がするのです… (`Δ´;) ヌゥ
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なんて言うんですかね、ミシェル・ロドリゲスが特殊メイクで“男状態での裸”を見せたりとか(チンコもチラリと映る)、変なサービスシーンはあるんですが、設定上かなり連発されると思っていた「男と女のギャップコメディ」的な描写は意外とないし、「“女性としての自分”を利用する」といった展開も終盤にあるぐらい。まぁ、話のテンポや濡れた街の描写など、ところどころにウォルター・ヒル監督作っぽさは感じつつも、予想外に地味な内容なんですよね…。ウォルター・ヒル監督は1978年からずっと本作の脚本を温めていて、映画の資金を集めるためにコミック版
も作ったりしたそうですけど(だからか、途中でアメコミ風のイラストが差し込まれたりする)、「なぜこんな話にそこまでの情熱を…? (`Δ´;) ヌゥ」と心底思ったり。
コミック版
、邦訳が出てないところをみると、あまり売れなかったのかなぁ。
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つーか、観た人の多くが感じたと思うんですが、そもそも男を演じるミシェル・ロドリゲスがヒゲ&特殊メイクを使っても女性に見えたのはキツかったなぁと。女性としての彼女にはまったく勝てる気がしないのに、男に扮したミシェル・ロドリゲスなら10秒以内に殺せる気分になったという不思議。ちょっと思い出したのが、小野みゆきさんがデビルマンを演じたコントでして。兄貴だデビルマンだと、ネタとして話す分にはスゲー面白いんだけど、実際にやったことで、大切にしていた夢が壊れてしまったようなーー。しかも、せっかくオッパイを見せているのに、先に特殊メイクを駆使した“男ヌード”を観たせいか、そっちもフェイクな気がしてしまって、まったくオトクに感じなかったのも問題じゃないでしょうか。※個人の感想です。
この男の姿よりも普段のミシェル・ロドリゲスの方が強そうに見えるというね。
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なんとなくデビルマンに扮した小野みゆきさんを貼っておきますね。今見ると、アリな気も…。
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って、文句多め麺硬め味濃いめな駄文を書いちゃましたが、実はそれでも僕は本作が結構好きでしてね (〃∇〃) エヘヘ 決して良い“映画の見方”じゃないかもしれませんけど、あまりに変化球な展開が続くので、着地が見えなくて面白かったんですよ。それに、確かに男には見えませんでしたが、体を張りまくったミシェル・ロドリゲスの頑張りは好感が持てたというか。シガニー・ウィーバーとの新旧女傑対決も感慨深かったしね…(しみじみ)。あと、チンコが大好きな僕的にはフランクが本当に可哀想で(誤解を招きかねない文章)、「自分だったらどうするだろう」なんて考えさせられたし、「男が無理矢理性転換させられる」繋がりで、幼少期に読んで胸と股間を熱くしたよしかわ進先生の「ヒロインくん」を思い出したりもして、なんとなくセンチな気分になった次第 (・∀・) ナンダソリャ
場面は少ないながら、銃撃戦シーン自体は悪くなかったですよ。
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邦題(原題は「The Assignment」)とこのキャッチコピーも良かったなぁと。
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何はともあれ、「映画秘宝 2018年 02 月号」
に載っていた“ピストル番長”青井邦夫さんによる紹介記事によると、監督本人は「決して大作ではなく公開しても話題にならないが、何年か後にテレビで観ると面白いような作品」と説明されてましてね。もう75歳なのに高いんだか低いんだかな志で映画を1本撮っちゃう、そんなウォルター・ヒル監督を愛してる (´∀`=) スキヨ なんかね、監督作をあらためてチェックしたくなりましたよ。ハッキリ言って、スゲー変な映画ですけど、ミシェル・ロドリゲスにお世話になった方は、一応、観ておくと良いんじゃないかしらん。
本作の資金集めのためにリリースされたコミック。洋書なので要注意。
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ウォルター・ヒル監督の前作であり、シルベスター・スタローン主演作。僕の感想はこんな感じ。
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僕が一番好きなウォルター・ヒル監督作はこれですかね。
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原題:The Assignment
2016/アメリカ 上映時間96分
監督・原案・脚本:ウォルター・ヒル
製作:サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト、ハーベイ・カーン
原案・脚本:デニス・ハミル
撮影:ジェームズ・リストン
美術:レネ・リード
衣装:エレン・アンダーソン
編集:フィリップ・ノーデン
音楽:ラネイ・ショックニー、ジョルジオ・モロダー
出演:ミシェル・ロドリゲス、トニー・シャルーブ、アンソニー・ラパリア、ケイトリン・ジェラード、シガニー・ウィーバー
パンフレット:なし
(あらすじ)
銃撃戦によって意識を失った凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、見知らぬベッドの上で目が覚める。全身に巻かれた包帯を取り去り、鏡を見たフランクは、自分の姿がまぎれもない女に変貌していたことに驚愕する。フランクは正体不明の女性医師によって性転換手術を強行されており、しかも、それが医師のフランクへの復讐を意味しているという。大切なものを奪われたフランクもまた、自身の姿を男から女に変えた者への復讐を開始する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
「“兄貴”として多くの映画ファンに愛されている女傑ミシェル・ロドリゲスが“女性に改造された殺し屋の男”を演じるアクション」「監督がウォルター・ヒル」となれば、そりゃあ観る気マンマンだったんですが、仕事が忙しくてなかなか劇場へ足を運べなかった…というお馴染みのパターン。で、公開から約1カ月近く経った1月末の水曜日(映画ファンサービスデー)、新宿シネマカリテにて鑑賞いたしました。「変な映画 (´∀`=) ウフフ」と思ったり。
シネマカリテの入り口付近には記事の切り抜きがありまして。

劇場ロビーの角には、こんな展示がありましたよ。

小腹が空いていたので、クリームパンと缶コーヒーを摂取しちゃったのでした… (´・ω・`) フトリソウ

驚くほどザックリとあらすじを書いておくと、スゴ腕の暗殺者フランク・キッチン(ミシェル・ロドリゲス)は、クライアントのオネスト・ジョン(アンソニー・ラパリア)の裏切りにより、囚われの身となりまして。で、目が覚めたら女性になっていたから、さぁ大変!Σ(゚д゚;し マジカ! 実は、闇の整形外科医として活動していたレイチェル(シガニー・ウィーバー)の弟をフランクが殺したので、早速、復讐しようと思ったものの、生育環境などを考えると哀れにも感じた…ということで。レイチェル的には「女性として人生をやり直してみて!川o^-')b ガンバ!」ってな計らいだったんですが、しかし。当然ながら納得できないフランクは更生どころか復讐ロードをまっしぐら。オネスト・ジョンから事情を聞き出して殺した後、レイチェルの病院に乗り込んで部下を皆殺しにすると、彼女の指を切断&殺人の罪を着せましてね。レイチェルは精神病院に収容され、フランクは「明日からまた、生きるぞ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォッ!」という感じで終わってた気がするよ(突然、フランクな語り口に)。
拉致されたフランクが目が覚めると、女性への性転換手術後でして。

フランクに弟を殺されたマッドな闇医者レイチェルが“更生を兼ねた復讐”として実行したからビックリですよ。

「復讐するなら、殺しを依頼した奴にしろよ!」と怒ったフランクは(少しウソ)、レイチェルへの報復を開始するのでした。

もうね、本当に変な映画でして。「男の殺し屋が女性に性転換させられる」というアホっぽい設定だから、突き抜けたアクションエンタメムービーを期待するのが人情じゃないですか(ロバート・ロドリゲス的な味わい、もしくはサイモン・ウェスト風味というか)。ところが、実は映画の半分以上が「シガニー・ウィーバー演じる闇医者が精神分析を受けながら“なぜこうなったか?”を語る会話劇」で占められていて。ミシェル・ロドリゲス側の独白パートと、シガニー・ウィーバー側の尋問パートと、2つの視点から物語が進むんですが、その試みがあまり上手く機能していない上に、アクションも少なめで、作品のテンションは微妙にシリアスだから、正直、「なんだこれ」感が否めなかったのです。
レイチェルの尋問シーンは思いのほか長くて。

フランクのビデオレターだけの視点で良かった気がするのです… (`Δ´;) ヌゥ

なんて言うんですかね、ミシェル・ロドリゲスが特殊メイクで“男状態での裸”を見せたりとか(チンコもチラリと映る)、変なサービスシーンはあるんですが、設定上かなり連発されると思っていた「男と女のギャップコメディ」的な描写は意外とないし、「“女性としての自分”を利用する」といった展開も終盤にあるぐらい。まぁ、話のテンポや濡れた街の描写など、ところどころにウォルター・ヒル監督作っぽさは感じつつも、予想外に地味な内容なんですよね…。ウォルター・ヒル監督は1978年からずっと本作の脚本を温めていて、映画の資金を集めるためにコミック版
コミック版

つーか、観た人の多くが感じたと思うんですが、そもそも男を演じるミシェル・ロドリゲスがヒゲ&特殊メイクを使っても女性に見えたのはキツかったなぁと。女性としての彼女にはまったく勝てる気がしないのに、男に扮したミシェル・ロドリゲスなら10秒以内に殺せる気分になったという不思議。ちょっと思い出したのが、小野みゆきさんがデビルマンを演じたコントでして。兄貴だデビルマンだと、ネタとして話す分にはスゲー面白いんだけど、実際にやったことで、大切にしていた夢が壊れてしまったようなーー。しかも、せっかくオッパイを見せているのに、先に特殊メイクを駆使した“男ヌード”を観たせいか、そっちもフェイクな気がしてしまって、まったくオトクに感じなかったのも問題じゃないでしょうか。※個人の感想です。
この男の姿よりも普段のミシェル・ロドリゲスの方が強そうに見えるというね。

なんとなくデビルマンに扮した小野みゆきさんを貼っておきますね。今見ると、アリな気も…。

って、文句多め麺硬め味濃いめな駄文を書いちゃましたが、実はそれでも僕は本作が結構好きでしてね (〃∇〃) エヘヘ 決して良い“映画の見方”じゃないかもしれませんけど、あまりに変化球な展開が続くので、着地が見えなくて面白かったんですよ。それに、確かに男には見えませんでしたが、体を張りまくったミシェル・ロドリゲスの頑張りは好感が持てたというか。シガニー・ウィーバーとの新旧女傑対決も感慨深かったしね…(しみじみ)。あと、チンコが大好きな僕的にはフランクが本当に可哀想で(誤解を招きかねない文章)、「自分だったらどうするだろう」なんて考えさせられたし、「男が無理矢理性転換させられる」繋がりで、幼少期に読んで胸と股間を熱くしたよしかわ進先生の「ヒロインくん」を思い出したりもして、なんとなくセンチな気分になった次第 (・∀・) ナンダソリャ
場面は少ないながら、銃撃戦シーン自体は悪くなかったですよ。

邦題(原題は「The Assignment」)とこのキャッチコピーも良かったなぁと。

何はともあれ、「映画秘宝 2018年 02 月号」
本作の資金集めのためにリリースされたコミック。洋書なので要注意。
ウォルター・ヒル監督の前作であり、シルベスター・スタローン主演作。僕の感想はこんな感じ。
僕が一番好きなウォルター・ヒル監督作はこれですかね。