※今回の記事は、この映画が好きな人はイヤな気持ちになる可能性があるので、気をつけて!
<僕が本作を観るに至った、どうでも良い経緯>
2016年に公開された前作は、とても良い出来でしたよね。まぁ、「熊は熊」という偏見が拭えなかったので70点にしましたが(酷い採点基準)、「家族で観たいナー (´∀`) ウフフ」なんて思ったりした僕ですよ。レンタルが始まって少し経ったぐらいにDVDを借りて、娘のマナ子(仮名/当時5歳)に観せたんですが…。なんと「パディントン、嫌い!川`Δ´) ファック!」という予想外の反応だったから、結構ビックリしました。
僕のパディントンに対する目線はこんな感じ(「刃牙道」より)。
彼女的には、パディントンが繰り広げるドタバタコメディシーンがふざけた破壊活動に見えて不愉快だった様子。まぁ、確かにそう感じなくもないけど、せっかく良い出来の映画なのになぁ (・ε・) ウーン とは言え、そうなると僕も一気に興味がなくなったというか、「まぁ、別にそこまで好きじゃないしな」と思って、続編はまったく観る気がしなかったんですが、しかし。劇場で予告編を観たら、僕がファンであるジャン=クロード・ヴァン・ダムの“伝説の動画”「The Epic Split」のオマージュシーンが流れるではありませんか!Σ(゚д゚;) ナンデスト!
予告編で流れたこのシーンは…。
どう見てもこの動画のオマージュだし、違うと言い張る奴は殺す(通報されそうな文章)。
2018年3月5日現在、「低く評価」している9066人に対して、この動画の何が不満だったのか問い詰めたい気持ちは置いておくとして。まさか、全世界的な人気映画の続編でヴァン・ダムへのリスペクトあふれる場面が用意されているなんて!(*゚∀゚)=3 ムッハー しかも、ここに至る流れを勝手に予想すると、「父親がヨガとかにハマッていて、その成果が活かされる」的なクライマックスの大事なシーンなんじゃないの? これはヴァン・ダムファンとしては観に行かざるを得ないということで、イギリス人の民度の高さに感心しつつ、前売り券を購入。仕事やら引っ越しやらが忙しくてなかなか足を運べなかったんですが、2月下旬某日、TOHOシネマズ日本橋にて、やっと鑑賞したのでした。
1番スクリーン、ほぼ満席だったり。公開から1ヵ月以上経つのに人気あるね〜。
ちなみに前売り特典は、「オリジナルキーチェーン」でしたよ。
パディントン2(字幕版)
原題:Paddington 2
2017/イギリス、フランス 上映時間104分
監督・脚本:ポール・キング
製作:デビッド・ハイマン
製作総指揮:ロージー・アリソン、ジェフリー・クリフォード、アレクサンドラ・ファーガソン、ロン・ハルパーン、ディディエ・ルプファー
キャラクター創造:マイケル・ボンド
脚本:サイモン・ファーナビー
撮影:エリック・ウィルソン
美術:ゲイリー・ウィリアムソン
衣装:リンディ・ヘミング
編集:マーク・エバーソン、ジョナサン・エイモス
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ヒュー・ボネビル、サリー・ホーキンス、ヒュー・グラント、ブレンダン・グリーソン、マデリーン・ハリス、サミュエル・ジョスリン、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、ピーター・キャパルディ、ノア・テイラー
声の出演:ベン・ウィショー、イメルダ・スタウントン、マイケル・ガンボン
パンフレット:★★★★(720円/コンパクトながらデザインが素敵。ロンドンのアイコンマップも付いてる良いパンフ)
(あらすじ)
ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた、真っ赤な帽子をかぶった小さな熊のパディントン。親切なブラウンさん一家とウィンザーガーデンで幸せに暮らし、今ではコミュニティの人気者だ。大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさんの骨董品屋でロンドンの街並みを再現した飛び出す絵本を見つけ、絵本を買うためパディントンは窓ふきなど人生初めてのアルバイトに精を出していた。しかしある日、その絵本が何者かに盗まれてしまう事件が発生し、警察の手違いでパディントンが逮捕されてしまい……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
前作より好きでしたヨ (´∀`=) ウフフ
今回も等身大パディントンが展示されてまして。新宿バルト9のロビーや…。
ユナイテッド・シネマ豊洲などで見かけました。
なお、UC豊洲の併設カフェ「Breathe」では、コラボメニューがありましたぞ。
あらすじに関しては、Wikipediaにオチまで書いてあったので、それを読んでいただく…というのはさすがに手抜きでしょうな。まぁ、ザッと書くと、パディントンったら、100歳になるルーシーおばさん(クマ)の誕生日に「ロンドンの観光名所を扱った飛び出す絵本」をプレゼントすることで、ロンドン気分を味わってもらおうと思い立ちまして。バイトをしてコツコツと金を貯めていたものの、実はその絵本には財宝のありかがが記されていたため、落ち目の俳優ブキャナンが盗み出してしまったから、さぁ大変! 犯行現場にたまたま出くわしたパディントンが濡れ衣を着せられて投獄されてしまうのです。
刑務所に入ったパディントン。囚人服がピンクなのは、色つきの靴下と一緒に洗ったから。
だがしかし! 持ち前の親切心と“秘伝のマーマレード”の伝授によって、ナックルズを始めとする刑務所の荒くれ者たちのハートをキャッチ。そして、ブラウン一家に見捨てられたとカン違いして脱獄すると、ブラウン家の人々やナックルズたちの力を借りて、絵本を回収&ブキャナンを拘束して、無実だと証明されましてね。最後は、ブラウン一家と近所の住人の計らいによって、ルーシーおばさんがロンドンにやって来てパディントンは大喜びし、刑務所に入ったブキャナンは看守や囚人たちとミュージカルを歌い踊る…ってな調子でしたよね、確か。
クライマックスはパディントン&ブラウン一家が汽車を舞台にブキャナンと戦ってました。
とりあえず褒めるところだらけではあって。前作に引き続いてCGで作られたパディントンの実在感が素晴らしいのはもちろんのこと、今回は「飛び出す絵本」描写が素敵だし、悪役ブキャナンを演じたヒュー・グラントも面白かったし、ブラウン家の人々の“一芸”が活きるクライマックスも良かった。特に前述したヴァン・ダムのオマージュシーン、「父親がヨガを始めて〜」的な予想が当たったのもうれしかったなぁ。強いて足りないところを指摘するなら、できればエンヤの「Only Time」をBGMに流してほしかったし、どうせなら今作から父親役をヴァン・ダムに演じさせても良かった気がするんだけど、君はどう思う?(同意を得られなさそうな問い掛け)
この場面、そんなに長くはなかったけど、うれしかった… (ノω・、) グスン
もう一度貼りますが、元ネタはこれなのです↓
でね、今回、僕が最もグッと来たのは刑務所要素。そりゃあ「ブラッド・スローン」のような本格派刑務所ムービーと比べちゃうと相当ヌルいし、「プリズナートレーニング」
を実施するシーンなどは皆無ですけれども。パディントンのマーマレードがキッカケとなって「美味しい料理を作る」という目標を持ったことで、受刑者たちがポジティブな団結をして、少し良い方向に向かう展開はね、我ながら「情緒不安定なのかな… (`Δ´;)」と思うほどに泣いてしまって。当然ながら、クライマックスにナックルズたちがパディントンを救いに来たシーンも涙が出たし、ラスト、収監されたブキャナンが楽しげに歌い踊るミュージカルシーンも「焦燥感や執着から解き放たれた姿」に見えて、「良かったねぇ… (iДi) ウェェェェ」と。なんか最近、本当にこの手の更生描写にスゲー弱いなぁと思ったりした次第。
なんとなくナックルズたちが登場する面会シーンの動画を貼っておきますね↓
ただ、残念ながら、心を許していないところもあって。パディントンというキャラクターは移民のメタファーになっていて、そこが評価されていたりもしますが、ごめんなさい、僕はそんなに上手くいってないと思うのです。だって、クマですよ? 前作の感想と被りますが、人間とは全然違っていて、ちょっとジャレついただけで人間の内臓を引きずりだすパワーを秘めた動物なワケで、まったく安心できない。さらに超能力を備えているのも憂慮していて、ナックルズに「にらみの目(hard stare)」を仕掛けた時は、今回こそ人間を殺すかと思ったので、前作同様、体温が上がる程度で終わったのは失望した…って、お前はこのシリーズ、もう観んな ( ゚д゚)、 ペッ
実は、ロビーにいたパディントンから僕は獣臭を嗅ぎ取っていた…って、どうでもいいね(「餓狼伝」より)。
パディントンがナックルズに「にらみの目」を仕掛けた時は…。
今度こそ「スキャナーズ」のように頭が爆裂すると思ったのになぁ (・ε・) チェッ
くだらない文章を書いてすみませんでしたーー (ノД`) ハンセイ 何はともあれ、普通にクオリティが高いファミリー向けコメディであり、ヴァン・ダムのオマージュもあったということで、とても楽しかったというか。僕は前作より好きでしたヨ (´∀`=) ウフフ 公開から1ヵ月半も経つのにまだ上映されているので、今さらですけど、興味がある人は観てみてくださいな。
ポール・キング監督による前作。僕の感想はこんな感じ。
デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。
劇中に出てきた飛び出す絵本を再現したっぽい。洋書なので注意!
ムービーストーリーブックだそうな。
大好きすぎる刑務所映画。僕の感想はこんな感じ。
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パディントン2(字幕版)(ネタバレ)
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