ゆれる人魚
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原題:The Lure
2015/ポーランド 上映時間92分
監督:アグニェシュカ・スモチンスカ
製作:ボジミェジュ・ニデルハウス
脚本:ロベルト・ボレスト
撮影:クバ・キヨフスキ
美術:ヨアンナ・マハ
編集:ヤロスワフ・カミンスキ
衣装:カタジーナ・レビンスカ
ペインティング:アレクサンドラ・ヴァリシェツカ
振付:カヤ・コロジェイチェク
音楽:ヴロンスキ姉妹
出演:キンガ・プレイス、マルタ・マズレク、ミハリナ・オルシャンスカ、ヤーコブ・ジェルシャル、ジグムント・マラノウッツ、カタジーナ・ヘルマン、アンジェイ・コノプカ、マルチン・コバルチク、マグダレーナ・チェレツカ
パンフレット:★★★☆(700円/この公開規模でコラム3本は頑張ってるような。文月悠光さんが起用されてました)
(あらすじ)
海から陸上へとあがってきた人魚の姉妹がたどりついた先はワルシャワの80年代風ナイトクラブだった。野性的な魅力を放つ美少女の2人は一夜にしてスターとなるが、姉妹の1人がハンサムなミュージシャンに恋をしたことから、姉妹の関係がおかしくなっていく。やがて2人は限界に達し、残虐な行為へと駆り立てられていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
一昨年の12月公開の韓国発青春残酷映画「フィッシュマンの涙」
や、昨年公開のチャウ・シンチー監督作「人魚姫」
、さらに「ジャスティス・リーグ」
ではアクアマンが大活躍した上に、ギレルモ・デル・トロ監督の最新作は「半魚人が主役の映画」ということで、最近、“水棲人間”のブームが来ている感があったので前売り券を購入した…ワケではなく(不要な書き出し)。何かの時に予告編を観たら面白そうだったので、つい前売り券を買っちゃいまして。3月中旬、新宿シネマカリテで観てきました。音楽が素敵でしたネ (´∀`=) ウフフ
劇場入り口には、アナログ盤のサントラ
が飾られてまして。
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国内盤サントラ
とともにTシャツも販売中。
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記事の切り抜きもありましたよ。
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2番スクリーン、20人ぐらいは入ってたような。
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あんぱんとコーヒーを摂取しながら観たのです。
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前売り特典は、特製ステッカーでした。
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あらすじをザッと書いておくと、舞台は1980年代のポーランド。「人魚がいた→これは研究しなければ!Σ(゚д゚;)」なんてことはなく、「人魚がいた→スゲェ!ヘ(゚∀゚*)ノ」で完結する世界にて、人魚の姉妹が好奇心から人間に近づいてきましてね。“ダンシング・レストラン”(ポーランドのナイトクラブのようなもの)でデュオとしてデビュー→大人気!川`∀´)人(゚∀゚*し ヤッタネ! そんな中、姉のシルバーは隠れて人肉を貪り、妹のゴールデンは魅力的な若者ミーテクに恋をしちゃいまして。このままではセックスができないので、超乱暴な手術の結果、人間になるも、ミーテクは別の女と結婚することになったから、さぁ大変。「夜明けまでにゴールデンがミーテクを殺さないと泡になってしまう」ため、シルバーは説得するも、ゴールデンは殺せずに泡となって消えてしまって。激昂してミーテクを殺したシルバーが海に帰って、映画は終わってたと思います、たぶん。
劇中で歌われる「You Were The Beat Of My Heart 」の公式MVを貼っておきますね↓
「予告編を観たら面白そうだったので前売り券を買った」ハズなのに、観る時はどんな映画なのかすっかり忘れていた…というのは、当ブログではよくあること(苦笑)。なんと、アンデルセンの「人魚姫」をベースにしたホラーミュージカル(コメディ要素もあり)って感じでして。ファンタジー全開ながらもゴリゴリな残酷描写やキツい展開もあって、スゲー奇妙な映画でしたよ。作風は違うんですが、大好きなハンガリー映画「リザとキツネと恋する死者たち」
を連想いたしました。もうね、僕的には本作の人魚姉妹のモデルであるヴロンスキ姉妹(Ballady i Romanse)による楽曲が超ストライクでして(当初は彼女たちの少女時代を描く予定だったそうな)。すぐサントラ
を購入したほどであり、音楽シーンを観ているだけでも十分楽しかったのです。
劇中で歌われる「Abracadabra」の公式MVを貼っておきますね↓
お話も切なくてグッときた。本作の人魚たちの下半身は結構グロいんですけど(ラミアっぽくもある)、監督的には「少女たちの半分は“獣”」ということで、あえて異質でゾッとしたものにしたそうなんですね。要は、ホラー映画によくある「思春期のメタファー!ヽ(`Д´)ノ」的なことで、妹のゴールデンが下半身を移植して人間になるくだりは「大人になること」なんでしょうか。セックスができない人魚のころは口で処理したりとか(たぶん)、移植手術後のずさんなビジュアルとか(傷跡が生々しい上に肌の色が違う!)、ゴールデンの描き方があまりに不憫でね…。ミーテクは“人間のクズ”というワケではなく、“人として未熟なだけ”ではあるものの、そのイケメンにありがちな“無自覚な残酷さ”にはかなり頭に来たので、最後はゴールデンに殺してほしかったなぁ。とは言え、もしかするとゴールデン的には泡になるのも本望だったのではないかなんて思って、ちょっと涙が出たりした次第。なんかね、僕も泡となって消えてしまいたいです… (ノω・、) ナンダコレ
ゴールデン、モロに美少女って感じではないのが良いんですよね…。
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劇中で歌われる「Przyszłam do miasta」の公式MVを貼っておきますね↓
その他、「人魚役の2人の脱ぎっぷりの良さには感心した」とか「トリトンがカッコ良かった」なんてことは置いとくとして。切ないラストも含めて、とても好きな作品になりました (´∀`=) ウフフ 変な雰囲気の映画が好きな人はチェックしておくと良いんじゃないかしらん。それにしても、本作の3日前に観た「シェイプ・オブ・ウォーター」も素晴らしかったし、やはり“水棲人間”の時代が来たのかもしれませんな…(知った風な口調で)。
デジタル盤のサントラ。国内盤
やアナログ盤
もあります。
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チャウ・シンチー監督による人魚映画。僕の感想はこんな感じ。
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魚人間になってしまった若者を描いた韓国映画。僕の感想はこんな感じ。
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僕と同世代の人なら何度もテレビで観たロン・ハワード監督作も貼っておきますね。
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ボンヤリと思い出したハンガリー映画。僕の感想はこんな感じ。
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原題:The Lure
2015/ポーランド 上映時間92分
監督:アグニェシュカ・スモチンスカ
製作:ボジミェジュ・ニデルハウス
脚本:ロベルト・ボレスト
撮影:クバ・キヨフスキ
美術:ヨアンナ・マハ
編集:ヤロスワフ・カミンスキ
衣装:カタジーナ・レビンスカ
ペインティング:アレクサンドラ・ヴァリシェツカ
振付:カヤ・コロジェイチェク
音楽:ヴロンスキ姉妹
出演:キンガ・プレイス、マルタ・マズレク、ミハリナ・オルシャンスカ、ヤーコブ・ジェルシャル、ジグムント・マラノウッツ、カタジーナ・ヘルマン、アンジェイ・コノプカ、マルチン・コバルチク、マグダレーナ・チェレツカ
パンフレット:★★★☆(700円/この公開規模でコラム3本は頑張ってるような。文月悠光さんが起用されてました)
(あらすじ)
海から陸上へとあがってきた人魚の姉妹がたどりついた先はワルシャワの80年代風ナイトクラブだった。野性的な魅力を放つ美少女の2人は一夜にしてスターとなるが、姉妹の1人がハンサムなミュージシャンに恋をしたことから、姉妹の関係がおかしくなっていく。やがて2人は限界に達し、残虐な行為へと駆り立てられていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
一昨年の12月公開の韓国発青春残酷映画「フィッシュマンの涙」
劇場入り口には、アナログ盤のサントラ

国内盤サントラ

記事の切り抜きもありましたよ。

2番スクリーン、20人ぐらいは入ってたような。

あんぱんとコーヒーを摂取しながら観たのです。

前売り特典は、特製ステッカーでした。

あらすじをザッと書いておくと、舞台は1980年代のポーランド。「人魚がいた→これは研究しなければ!Σ(゚д゚;)」なんてことはなく、「人魚がいた→スゲェ!ヘ(゚∀゚*)ノ」で完結する世界にて、人魚の姉妹が好奇心から人間に近づいてきましてね。“ダンシング・レストラン”(ポーランドのナイトクラブのようなもの)でデュオとしてデビュー→大人気!川`∀´)人(゚∀゚*し ヤッタネ! そんな中、姉のシルバーは隠れて人肉を貪り、妹のゴールデンは魅力的な若者ミーテクに恋をしちゃいまして。このままではセックスができないので、超乱暴な手術の結果、人間になるも、ミーテクは別の女と結婚することになったから、さぁ大変。「夜明けまでにゴールデンがミーテクを殺さないと泡になってしまう」ため、シルバーは説得するも、ゴールデンは殺せずに泡となって消えてしまって。激昂してミーテクを殺したシルバーが海に帰って、映画は終わってたと思います、たぶん。
劇中で歌われる「You Were The Beat Of My Heart 」の公式MVを貼っておきますね↓
「予告編を観たら面白そうだったので前売り券を買った」ハズなのに、観る時はどんな映画なのかすっかり忘れていた…というのは、当ブログではよくあること(苦笑)。なんと、アンデルセンの「人魚姫」をベースにしたホラーミュージカル(コメディ要素もあり)って感じでして。ファンタジー全開ながらもゴリゴリな残酷描写やキツい展開もあって、スゲー奇妙な映画でしたよ。作風は違うんですが、大好きなハンガリー映画「リザとキツネと恋する死者たち」
劇中で歌われる「Abracadabra」の公式MVを貼っておきますね↓
お話も切なくてグッときた。本作の人魚たちの下半身は結構グロいんですけど(ラミアっぽくもある)、監督的には「少女たちの半分は“獣”」ということで、あえて異質でゾッとしたものにしたそうなんですね。要は、ホラー映画によくある「思春期のメタファー!ヽ(`Д´)ノ」的なことで、妹のゴールデンが下半身を移植して人間になるくだりは「大人になること」なんでしょうか。セックスができない人魚のころは口で処理したりとか(たぶん)、移植手術後のずさんなビジュアルとか(傷跡が生々しい上に肌の色が違う!)、ゴールデンの描き方があまりに不憫でね…。ミーテクは“人間のクズ”というワケではなく、“人として未熟なだけ”ではあるものの、そのイケメンにありがちな“無自覚な残酷さ”にはかなり頭に来たので、最後はゴールデンに殺してほしかったなぁ。とは言え、もしかするとゴールデン的には泡になるのも本望だったのではないかなんて思って、ちょっと涙が出たりした次第。なんかね、僕も泡となって消えてしまいたいです… (ノω・、) ナンダコレ
ゴールデン、モロに美少女って感じではないのが良いんですよね…。

劇中で歌われる「Przyszłam do miasta」の公式MVを貼っておきますね↓
その他、「人魚役の2人の脱ぎっぷりの良さには感心した」とか「トリトンがカッコ良かった」なんてことは置いとくとして。切ないラストも含めて、とても好きな作品になりました (´∀`=) ウフフ 変な雰囲気の映画が好きな人はチェックしておくと良いんじゃないかしらん。それにしても、本作の3日前に観た「シェイプ・オブ・ウォーター」も素晴らしかったし、やはり“水棲人間”の時代が来たのかもしれませんな…(知った風な口調で)。
デジタル盤のサントラ。国内盤
チャウ・シンチー監督による人魚映画。僕の感想はこんな感じ。
魚人間になってしまった若者を描いた韓国映画。僕の感想はこんな感じ。
僕と同世代の人なら何度もテレビで観たロン・ハワード監督作も貼っておきますね。
ボンヤリと思い出したハンガリー映画。僕の感想はこんな感じ。