RAW 少女のめざめ
原題:Grave
2016/フランス、ベルギー 上映時間98分
監督・脚本:ジュリア・デュクルノー
製作:ジャン・デ・フォレ、ジュリー・ガイエ、ナディア・トリンチェフ、ジャン=イブ・ルバン、カッサンドル・ワルノー
撮影:ルーベン・インペンス
美術:ローリー・コールソン
衣装:エリーズ・アンション
編集:ジャン=クリストフ・ブージィ
音楽:ジム・ウィリアムズ
出演:ガランス・マリリエール、エラ・ルンプフ、ラバ・ナイト・ウフェラ、ローラン・リュカ
パンフレット:★★★★(720円/コラム4本、すべてネタバレありきで書いていて好き)
(あらすじ)
厳格なベジタリアンの獣医一家に育った16歳のジュスティーヌは、両親と姉も通った獣医学校に進学する。見知らぬ土地での寮生活に不安な日々を送る中、ジュスティーヌは上級生からの新入生通過儀礼として、生肉を食べることを強要される。学校になじみたいという思いから家族のルールを破り、人生で初めて肉を口にしたジュスティーヌ。その行為により本性があらわになった彼女は次第に変貌を遂げていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※この映画に関しては、映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での映画紹介を読んでから、「映画ムダ話」の解説(216円)を聞くのがベスト・オブ・ザ・ベスト!m9`Д´) ビシッ
「人肉食映画っぽい」なんてウワサを聞いていたものの、ポスターのビジュアルから「どうせ初潮やら破瓜やらセックスやらのメタファーなんでしょうよ!(`∀´) オホホホホホ」と思ってね。他に観たい映画も多いし、スルー予定だったんですが…。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」での映画紹介で「現在のところ、今年のベストに入る」なんて語っていた上に、「失神者続出!」なんて話を聞くと、やはりチェックしておかなきゃいけないような気がしたので、3月上旬、新宿武蔵野館に足を運んで来ました。ちょっと期待しすぎましたかな…。まぁ、本作については町山さんの「映画ムダ話」の解説(216円)を聴けば十分なんですけど、一応、サックリと感想を残しておきますよ。
スクリーン1、満席でした。
いや、基本的には結構面白かったです。「同監督の『Junior』という短編が元になっている」とか「主人公ジュスティーヌの名前や姉アレックスとの関係はマルキ・ド・サドの小説が由来」とか、そういったことは置いとくとして。獣医大学に入学したら“ウサギの肝臓”を無理矢理食べさせられて食人に目覚めたジュスティーヌが、切断されたアレックスの指をポリポリ食べてしまう場面、「これからこの秘密をどう守るのか… (`Δ´;) ヌゥ」とハラハラしていたら、即バレた上に姉も人肉LOVEであり、最終的には母親もそうだったことが明らかになったりと(だから娘は菜食主義で育ててた)、先の展開が読めないのが良くてね。確かに前述の「指ポリポリ」とか髪の毛を食べる→万国旗のように吐いたりとか、気持ち悪いシーンはあれど、全体的には爽やかな青春映画テイストが漂っていたりもして、不思議な味わいの映画だった…って、伝わりますかね。僕的に大好きだったのは、終盤に繰り広げられる「ジュスティーヌとアレックスの噛み合いバトル」で、なかなか斬新で感心したというか。今後、噛みつきを取り入れたアクションが増えるかもしれないし、増えないかもしれませんな…(ボンヤリした文章)。
この姉妹の「噛み合いバトル」は新しかったなぁと。
ピクルvsジャック・ハンマーを思い出しましたよ(「範馬刃牙」より)。
ただ、正直なところ、「失神」するほどではなく、拍子抜けした感もあって。期待値コントロールを失敗したかなぁ…なんて思ったりもした次第。とは言え、「なんだ、大したことないんだ」なんて舐めた態度で観たら失神するかもしれないのでね、観に行く人は気をつけてほしい。注意一秒、怪我一生なのだからーー (・ε・) ナニコノオチ
なんとなく思い出した人肉食姉妹映画。僕の感想はこんな感じ。
一番好きな人肉食映画。僕の感想はこんな感じ。宇多丸師匠と高橋ヨシキさんのコメンタリーも入ってます。
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RAW 少女のめざめ(ネタバレ)
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