孤狼の血
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2018/日本 上映時間126分
監督:白石和彌
原作:柚月裕子
脚本:池上純哉
企画プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:天野和人
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
撮影:灰原隆裕
照明:川井稔
録音:浦田和治
音響効果:柴崎憲治
美術:今村力
衣装:森口誠治
装飾:京極友良
ヘアメイクデザイン:勇見勝彦
編集:加藤ひとみ
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:津島玄一
スクリプター:長坂由起子
助監督:山本亮
製作担当:前芝啓介
ラインプロデューサー:吉崎秀一
製作統括:木次谷良助
出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、中村獅童、矢島健一、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、阿部純子、嶋田久作、伊吹吾郎、中山峻、九十九一、岩永ジョーイ、MEGUMI、井上肇、滝川英次、さいねい龍二、沖原一生、黒石高大、町田マリー、勝矢、野中隆光、中村倫也、田中偉登、ウダタカキ
パンフレット:★★★★★(900円/コラムと企画ページが充実した上に、“日岡が大上を真似て書いたっぽい赤字”まで入ってて素敵!)
(あらすじ)
和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原で地場の暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始める中、加古村組関連の金融会社社員が失踪する。所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一は、暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾とともに事件の捜査にあたるが、この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、本作が大好きな人はイラッとする可能性があるので、気をつけて!
“汚職警官ムービー”「日本で一番悪い奴ら」
が最悪で最高だった白石和彌監督が「県警対組織暴力」
っぽい映画を撮るなんて、まさに「適材適所」な「餅は餅屋」状態と言わざるを得ないというか。さらに「原作小説
は『仁義なき戦い』シリーズ
にインスパイアされて執筆された」なんて話を小耳に挟めば、そりゃあ期待値マックスになるのが男心ということで、応援の意を込めて前売り券を買いましてね。とは言え、他の“公開が終わりそうな作品”を優先していたら、いつの間にか6月になっていた→都内の上映が終了するムードが漂ってきたので、6月上旬、TOHOシネマズ日本橋で観てきました(その後、「ゲティ家の身代金」をハシゴ)。「もっとこんな邦画を作れ!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。
前売り特典はポストカードでした。
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4番スクリーン、20人ぐらいはいたような。
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映画の時系列等を無視してストーリーを適当に書いておくと、広島県警本部の監察所属の日岡は、呉原東署の刑事二課・暴力班捜査係主任の巡査部長・大上を探るべく部下になってみたら、ウワサ通りに違法捜査のオンパレードであり、さらには“人を殺した疑惑”すらあるから「とんでもない奴だ!」と上司に報告するんですが、しかし。大上ったら暴力団・五十子会に豚の糞をモリモリ食わされた挙げ句に殺害されましてね。スナックのママから長々と事情を聞けば、過去に殺人を犯したのは彼女で(超クズの暴力男を刺殺→大上に揉み消してもらった)、「大上は市民想いの良い刑事だった」ことを知らされると、日岡の刑事(デカ)魂がバーニング!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス! 養豚場で“大上のジッポーライター”を見つけると、尾谷組の一ノ瀬を焚きつける→五十子会会長・五十子を殺害させてから逮捕しましてね。日岡は監察の上司にも牙を剥いてから大上の墓参りに行くと、「バツイチ女性・桃子が自分に近づいてきたのは大上の指示によるものだった」ことが発覚して終わってたような気がします、たぶん。いや、ハッキリ言って、説明台詞が多いのは好きじゃなかったし(特に真木よう子さん演じるママが真相を語る場面はキツかった)、一部の役者さんのオーバー気味なヤクザ演技(わざとやっているんでしょうけど)はちょっと微妙に感じたし、「大上の指示で桃子が日岡にスパイ行為をしていた」というオチはどうかと思ったし、ごめんなさい、気になるところは結構あるのです。
阿部純子さん演じる桃子に大上がスパイ行為をさせたのはどうかと思うし、僕にもしてほしいです… (´Д`;) ハァハァ
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でも、こういったヤクザ映画を東映が作ってくれただけでもスゲーうれしいし、わざわざ広島でロケしたのも偉いし、残酷シーンが多いのも愉快だし(石橋蓮司さんの死に様が好きさ!)、身体能力が高い岩永ジョーイさんがチンピラ役を好演していてホッコリしたし、何よりも大上の水死体のリアルさが100点でしてね…(しみじみ)。これは単に「グロ描写が観たかった」というのではなく(そういう気持ちもあるけど)、実際の現場でも無惨な死体を目の当たりにして怒りが燃えたりするので、「現場の気持ちを観客に体感させる」という意味で実に良い仕事だと感心いたしました。基本的にはとても楽しいバイオレンス映画だったし、“その後の日岡”が描かれた原作小説が出版されている
ということで、映画も早く続編を作ってほしいと心から思っております。最後に、かなり野暮なツッコミを入れると、いくら大上が広島県警上層部から煙たがれていたとしても、あれほど他殺丸出しな死体が上がったら総力をあげて暴力団を潰しにかかると思うんですが、詐欺事件の証拠品として署内で保管していた現金8572万円がスムースに盗まれて迷宮入りしちゃう広島県警のことだから、意外とリアルなのかもしれないな…。な〜んて、意地悪な文章を書いちゃった!(*ノ▽ノ) オシマイ!
柚月裕子先生による原作本。公式ビジュアルガイドブック
も出ております。
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サントラ。デジタル盤
もあります。
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北海道警の恐ろしい実話
を描いた白石和彌監督作。僕の感想はこんな感じ。
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2018/日本 上映時間126分
監督:白石和彌
原作:柚月裕子
脚本:池上純哉
企画プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:天野和人
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
撮影:灰原隆裕
照明:川井稔
録音:浦田和治
音響効果:柴崎憲治
美術:今村力
衣装:森口誠治
装飾:京極友良
ヘアメイクデザイン:勇見勝彦
編集:加藤ひとみ
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:津島玄一
スクリプター:長坂由起子
助監督:山本亮
製作担当:前芝啓介
ラインプロデューサー:吉崎秀一
製作統括:木次谷良助
出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、中村獅童、矢島健一、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、阿部純子、嶋田久作、伊吹吾郎、中山峻、九十九一、岩永ジョーイ、MEGUMI、井上肇、滝川英次、さいねい龍二、沖原一生、黒石高大、町田マリー、勝矢、野中隆光、中村倫也、田中偉登、ウダタカキ
パンフレット:★★★★★(900円/コラムと企画ページが充実した上に、“日岡が大上を真似て書いたっぽい赤字”まで入ってて素敵!)
(あらすじ)
和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原で地場の暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始める中、加古村組関連の金融会社社員が失踪する。所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一は、暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾とともに事件の捜査にあたるが、この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、本作が大好きな人はイラッとする可能性があるので、気をつけて!
“汚職警官ムービー”「日本で一番悪い奴ら」
前売り特典はポストカードでした。

4番スクリーン、20人ぐらいはいたような。

映画の時系列等を無視してストーリーを適当に書いておくと、広島県警本部の監察所属の日岡は、呉原東署の刑事二課・暴力班捜査係主任の巡査部長・大上を探るべく部下になってみたら、ウワサ通りに違法捜査のオンパレードであり、さらには“人を殺した疑惑”すらあるから「とんでもない奴だ!」と上司に報告するんですが、しかし。大上ったら暴力団・五十子会に豚の糞をモリモリ食わされた挙げ句に殺害されましてね。スナックのママから長々と事情を聞けば、過去に殺人を犯したのは彼女で(超クズの暴力男を刺殺→大上に揉み消してもらった)、「大上は市民想いの良い刑事だった」ことを知らされると、日岡の刑事(デカ)魂がバーニング!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス! 養豚場で“大上のジッポーライター”を見つけると、尾谷組の一ノ瀬を焚きつける→五十子会会長・五十子を殺害させてから逮捕しましてね。日岡は監察の上司にも牙を剥いてから大上の墓参りに行くと、「バツイチ女性・桃子が自分に近づいてきたのは大上の指示によるものだった」ことが発覚して終わってたような気がします、たぶん。いや、ハッキリ言って、説明台詞が多いのは好きじゃなかったし(特に真木よう子さん演じるママが真相を語る場面はキツかった)、一部の役者さんのオーバー気味なヤクザ演技(わざとやっているんでしょうけど)はちょっと微妙に感じたし、「大上の指示で桃子が日岡にスパイ行為をしていた」というオチはどうかと思ったし、ごめんなさい、気になるところは結構あるのです。
阿部純子さん演じる桃子に大上がスパイ行為をさせたのはどうかと思うし、僕にもしてほしいです… (´Д`;) ハァハァ

でも、こういったヤクザ映画を東映が作ってくれただけでもスゲーうれしいし、わざわざ広島でロケしたのも偉いし、残酷シーンが多いのも愉快だし(石橋蓮司さんの死に様が好きさ!)、身体能力が高い岩永ジョーイさんがチンピラ役を好演していてホッコリしたし、何よりも大上の水死体のリアルさが100点でしてね…(しみじみ)。これは単に「グロ描写が観たかった」というのではなく(そういう気持ちもあるけど)、実際の現場でも無惨な死体を目の当たりにして怒りが燃えたりするので、「現場の気持ちを観客に体感させる」という意味で実に良い仕事だと感心いたしました。基本的にはとても楽しいバイオレンス映画だったし、“その後の日岡”が描かれた原作小説が出版されている
柚月裕子先生による原作本。公式ビジュアルガイドブック
サントラ。デジタル盤
北海道警の恐ろしい実話