ワンダー 君は太陽
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原題:Wonder
2017/アメリカ 上映時間113分
監督・脚本:スティーブン・チョボウスキー
製作:デビッド・ホバーマン、トッド・リーバーマン
製作総指揮:ジェフ・スコール、ロバート・ケッセル、R・J・パラシオ、アレクサンダー・ヤング
原作:R・J・パラシオ
脚本:スティーブ・コンラッド、ジャック・ソーン
撮影:ドン・バージェス
美術:カリーナ・イワノフ
衣装:モニク・プリュドム
編集:マーク・リボルシー
音楽:マーセロ・ザーボス
音楽監修:アレクサンドラ・パットサバス
出演:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグス、イザベラ・ビドビッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジュプ、ミリー・デイビス、ブライス・ガイザー、エル・マッキノン
パンフレット:★★★☆(720円/コンパクトながらしっかりした作りのパンフ)
(あらすじ)
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
※今回の感想は、本作が好きな人はイラッとするかもしれないので、気をつけて!
本作については、前売り特典の「ホワイトパズル」が気になって、つい前売り券を買っちゃいましてね。で、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の今週の課題作品になったのもあって、先日、TOHOシネマズ日比谷にて、「ピーター・ラビット」とハシゴ鑑賞いたしました(その後、ヒューマントラストシネマ有楽町で「ビューティフル・デイ」を観た)。「スゲー泣いたけどさぁ… (・ω・;) ウーン」って感じですかね。
前売り特典は宇宙飛行士選抜試験に使われたという「ホワイトパズル」。劇中に出てくるのかと思ってた。
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12番スクリーン、30人ぐらいは入ってたかな。
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お話を雑かつ適当に書いておくと、顔面が変形してしまうトリーチャーコリンズ症候群のせいで27回手術したオギーは、ずっと自宅学習を続けていたものの、5年生になるタイミングで学校に通うことになりまして。心ない金持ちのクソガキ・ジュリアンとその一派にいじめられたり、ジャック・ウィルと友だちになるも彼の陰口を聞いちゃって落ち込んだりするんですけど、それだけでなく。オギーの姉のヴィアは両親が構ってくれない上に親友のミランダが冷たいのでションボリ気味だったり、つい陰口を叩いてしまったジャック・ウィルはオギーのことが大好きだったり、ヴィアと親友だったミランダはヴィアへの憧れゆえに気まずくなっていたりと、他の人たちの事情もボンヤリ描かれましてね。最終的には、ジュリアンのいじめが発覚→転校したら、オギーの生活は順風満帆になって終業式で表彰されて、「俺の人生にも一度くらいこんなことがあってもいいだろう 川´_ゝ`)」とコメントして、めでたしめでたし…ってな調子だったんじゃないかな。
学校に行ってみれば、案の定、いじめられちゃいまして。
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そりゃあションボリするし、全観客もションボリしていたんですけれども。
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ジャック・ウィルという友人ができて救われるというね (ノω・、) ヨカッタネー 少し「カラフル」
を思い出したり。
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最後はこんな感じでしたよ、たぶん。
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ハッキリ言って、スゲー泣きました。たぶん子どもがいる人はかなりハートを掴まれちゃうんじゃないかと。まず、「オギーが27回手術した」という設定だけで感情移入しちゃってね…。というのは、僕の娘のマナ子(仮名/6歳)は生まれつき耳が悪くて、二度手術してまして。簡単な手術ではあったものの、全身麻酔をかけなくてはいけなかったため、「何かあったらどうしよう… (ノω・、しグスン」と不安げな奥さんを「全然大丈夫だよ(苦笑)」と励ましながらも、僕も1人の時は「何かあったらどうしよう… (ノω・、)グスン」と超不安になったりもしただけに! それを27回なんて、両親はどれだけ心が疲弊したかと思うし、何よりもオギー本人が大変だったろうと考えるだけで涙が止まらない感じ。
大なり小なり、親は子どもをこんな気持ちで見送るのではないでしょうか。
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しかも、確かに“他の人とは違いすぎる顔”で登校して、奇異の目で見られるのはキツいですよね…。オギー本人が劇中で「僕だってチューバッカがいたらジロジロ見るから仕方なし (´・ω・`)」みたいなことを諦観に包まれながら言うのが超可哀想であり、でも、またその通りだったりもするから悩ましくて。とは言え、こちらは「そういう人もいるんだな」ぐらいの気持ちで特に気にせず接することが大事なんでしょうな。ちょっと思い出したのが「北斗の拳」のジャギで、みんなが彼の顔を気にしなければあんなヘルメットもかぶらず、もう少し大らかな人間になれたのではないか…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ
ヘルメットをかぶって悪行を繰り返したジャギでしたが…。
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顔を見た人がこんなリアクションをしなければ、あそこまで歪まなかったのではないか?
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って、よくよく考えれば、もともとクズでしたな ┐(´ー`)┌ ナニコノハナシ
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もうね、ほぼ全編泣きながら観たし、最後だって「良かったネー (iДi) ウェェェェ」と涙が止まらなかったんですが、しかし。気になったところを書くならば、全体的にダイジェスト感が拭えなかったというか。というのは、最初は「オギー」の章から始まって、「ヴィア」や「ジャック・ウィル」、「ミランダ」のパートになるという構成自体は面白かったものの、結局、オギー以外の人の話は深く掘られないから、どことなく消化不良に感じたんですよね…。まぁ、邦題通りにオギーが「太陽」であって、「他の人たちがその影響を受けて変わる話」でもあるので仕方ないんでしょうけど、特にミランダのパートはスゲー中途半端に感じちゃって、「芝居でヴィアに主役を譲ってあげた後、ホームパーティに参加してたシーン」は微妙に居心地が悪かったです。
姉のヴィアのパートも泣けるんですが…。
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ミランダとの和解は、もうちょっとちゃんと描いてほしかったなぁ (・ε・) ウーン
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その他、思ったことを書いておくと、「ヴィアがイイ子すぎて泣けた」とか「『正しいことと親切なこと、選ぶなら親切なこと』といったブラウン先生の格言がタメになった」とか「チューバッカの出演にはあざとさを感じながらもグッときた」とか「オギーをいじめたジュリアンよりもその両親に問題があるという描き方には好感が持てた」とか「あの夫婦は21時45分すぎにエロコスプレで性行為を楽しんだのか… (´・ω・`) イイナァ」とかとかとか。まぁ、つまらない文句を書きましたが(苦笑)、「外見は変えられなくても、見る目を変えることはできる」といったパンチラインが目白押しだし、いじめについても考えさせられるし、非常に良い映画じゃないでしょうか ( ;∀;)イイエイガダナー 原作本とその続編、絵本を買っちゃう程度には好きでしたよ。気になる人は観に行くと良いザマス。
絵本は今週末に読んであげて、原作本は娘が漢字を読めるようになったらあげる予定。
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おしまい ( ゚д゚) ワンダー!
スティーブン・チョボウスキー監督作。評判良いですよね。
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R・J・パラシオによる原作の児童小説。僕はこっちの方が好きかも。
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デジタル盤のサントラ。輸入盤
もあります。
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ジュリアンの短編などが収録された続編。ジュリアンの更正には涙… (ノω・、) グスン
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ブラウン先生の格言本。何気にほしかったり。
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作者が描いた絵本版。来月の読み聞かせに投入するぜ! ( ̄ー ̄) ニヤッ
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なんとなく思い出した原恵一監督作。友だちって本当に救いになるんだよなぁ。
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原題:Wonder
2017/アメリカ 上映時間113分
監督・脚本:スティーブン・チョボウスキー
製作:デビッド・ホバーマン、トッド・リーバーマン
製作総指揮:ジェフ・スコール、ロバート・ケッセル、R・J・パラシオ、アレクサンダー・ヤング
原作:R・J・パラシオ
脚本:スティーブ・コンラッド、ジャック・ソーン
撮影:ドン・バージェス
美術:カリーナ・イワノフ
衣装:モニク・プリュドム
編集:マーク・リボルシー
音楽:マーセロ・ザーボス
音楽監修:アレクサンドラ・パットサバス
出演:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグス、イザベラ・ビドビッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジュプ、ミリー・デイビス、ブライス・ガイザー、エル・マッキノン
パンフレット:★★★☆(720円/コンパクトながらしっかりした作りのパンフ)
(あらすじ)
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
※今回の感想は、本作が好きな人はイラッとするかもしれないので、気をつけて!
本作については、前売り特典の「ホワイトパズル」が気になって、つい前売り券を買っちゃいましてね。で、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の今週の課題作品になったのもあって、先日、TOHOシネマズ日比谷にて、「ピーター・ラビット」とハシゴ鑑賞いたしました(その後、ヒューマントラストシネマ有楽町で「ビューティフル・デイ」を観た)。「スゲー泣いたけどさぁ… (・ω・;) ウーン」って感じですかね。
前売り特典は宇宙飛行士選抜試験に使われたという「ホワイトパズル」。劇中に出てくるのかと思ってた。

12番スクリーン、30人ぐらいは入ってたかな。

お話を雑かつ適当に書いておくと、顔面が変形してしまうトリーチャーコリンズ症候群のせいで27回手術したオギーは、ずっと自宅学習を続けていたものの、5年生になるタイミングで学校に通うことになりまして。心ない金持ちのクソガキ・ジュリアンとその一派にいじめられたり、ジャック・ウィルと友だちになるも彼の陰口を聞いちゃって落ち込んだりするんですけど、それだけでなく。オギーの姉のヴィアは両親が構ってくれない上に親友のミランダが冷たいのでションボリ気味だったり、つい陰口を叩いてしまったジャック・ウィルはオギーのことが大好きだったり、ヴィアと親友だったミランダはヴィアへの憧れゆえに気まずくなっていたりと、他の人たちの事情もボンヤリ描かれましてね。最終的には、ジュリアンのいじめが発覚→転校したら、オギーの生活は順風満帆になって終業式で表彰されて、「俺の人生にも一度くらいこんなことがあってもいいだろう 川´_ゝ`)」とコメントして、めでたしめでたし…ってな調子だったんじゃないかな。
学校に行ってみれば、案の定、いじめられちゃいまして。

そりゃあションボリするし、全観客もションボリしていたんですけれども。

ジャック・ウィルという友人ができて救われるというね (ノω・、) ヨカッタネー 少し「カラフル」

最後はこんな感じでしたよ、たぶん。

ハッキリ言って、スゲー泣きました。たぶん子どもがいる人はかなりハートを掴まれちゃうんじゃないかと。まず、「オギーが27回手術した」という設定だけで感情移入しちゃってね…。というのは、僕の娘のマナ子(仮名/6歳)は生まれつき耳が悪くて、二度手術してまして。簡単な手術ではあったものの、全身麻酔をかけなくてはいけなかったため、「何かあったらどうしよう… (ノω・、しグスン」と不安げな奥さんを「全然大丈夫だよ(苦笑)」と励ましながらも、僕も1人の時は「何かあったらどうしよう… (ノω・、)グスン」と超不安になったりもしただけに! それを27回なんて、両親はどれだけ心が疲弊したかと思うし、何よりもオギー本人が大変だったろうと考えるだけで涙が止まらない感じ。
大なり小なり、親は子どもをこんな気持ちで見送るのではないでしょうか。

しかも、確かに“他の人とは違いすぎる顔”で登校して、奇異の目で見られるのはキツいですよね…。オギー本人が劇中で「僕だってチューバッカがいたらジロジロ見るから仕方なし (´・ω・`)」みたいなことを諦観に包まれながら言うのが超可哀想であり、でも、またその通りだったりもするから悩ましくて。とは言え、こちらは「そういう人もいるんだな」ぐらいの気持ちで特に気にせず接することが大事なんでしょうな。ちょっと思い出したのが「北斗の拳」のジャギで、みんなが彼の顔を気にしなければあんなヘルメットもかぶらず、もう少し大らかな人間になれたのではないか…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ
ヘルメットをかぶって悪行を繰り返したジャギでしたが…。

顔を見た人がこんなリアクションをしなければ、あそこまで歪まなかったのではないか?

って、よくよく考えれば、もともとクズでしたな ┐(´ー`)┌ ナニコノハナシ

もうね、ほぼ全編泣きながら観たし、最後だって「良かったネー (iДi) ウェェェェ」と涙が止まらなかったんですが、しかし。気になったところを書くならば、全体的にダイジェスト感が拭えなかったというか。というのは、最初は「オギー」の章から始まって、「ヴィア」や「ジャック・ウィル」、「ミランダ」のパートになるという構成自体は面白かったものの、結局、オギー以外の人の話は深く掘られないから、どことなく消化不良に感じたんですよね…。まぁ、邦題通りにオギーが「太陽」であって、「他の人たちがその影響を受けて変わる話」でもあるので仕方ないんでしょうけど、特にミランダのパートはスゲー中途半端に感じちゃって、「芝居でヴィアに主役を譲ってあげた後、ホームパーティに参加してたシーン」は微妙に居心地が悪かったです。
姉のヴィアのパートも泣けるんですが…。

ミランダとの和解は、もうちょっとちゃんと描いてほしかったなぁ (・ε・) ウーン

その他、思ったことを書いておくと、「ヴィアがイイ子すぎて泣けた」とか「『正しいことと親切なこと、選ぶなら親切なこと』といったブラウン先生の格言がタメになった」とか「チューバッカの出演にはあざとさを感じながらもグッときた」とか「オギーをいじめたジュリアンよりもその両親に問題があるという描き方には好感が持てた」とか「あの夫婦は21時45分すぎにエロコスプレで性行為を楽しんだのか… (´・ω・`) イイナァ」とかとかとか。まぁ、つまらない文句を書きましたが(苦笑)、「外見は変えられなくても、見る目を変えることはできる」といったパンチラインが目白押しだし、いじめについても考えさせられるし、非常に良い映画じゃないでしょうか ( ;∀;)イイエイガダナー 原作本とその続編、絵本を買っちゃう程度には好きでしたよ。気になる人は観に行くと良いザマス。
絵本は今週末に読んであげて、原作本は娘が漢字を読めるようになったらあげる予定。

おしまい ( ゚д゚) ワンダー!
スティーブン・チョボウスキー監督作。評判良いですよね。
R・J・パラシオによる原作の児童小説。僕はこっちの方が好きかも。
デジタル盤のサントラ。輸入盤
ジュリアンの短編などが収録された続編。ジュリアンの更正には涙… (ノω・、) グスン
ブラウン先生の格言本。何気にほしかったり。
作者が描いた絵本版。来月の読み聞かせに投入するぜ! ( ̄ー ̄) ニヤッ
なんとなく思い出した原恵一監督作。友だちって本当に救いになるんだよなぁ。