マッド・ダディ（ネタバレ）

マッド・ダディ



原題：Mom and Dad
2017／アメリカ　上映時間85分
監督・脚本・製作：ブライアン・テイラー
製作：クリス・ルモール、ティム・ザジャロフ
製作総指揮：ジェリー・ハウスファター、カシアン・エルウィズ、ネイト・ボロティン、アリ・ジャザイェリ、ニック・スパイサー、デビッド・ジェンドロン、ウェイン・マーク・ゴッドフリー、ロバート・ジョーンズ、ロブ・ガフ
撮影：ダニエル・パール
美術：ジェームズ・C・ワイズ
衣装：ジーナ・ルイス
編集：ローズ・コアー、フェルナンド・ビレナ
出演：ニコラス・ケイジ、セルマ・ブレア、アン・ウィンターズ、ザカリー・アーサー、ランス・ヘンリクセン、オリビア・クロチッチア
パンフレット：なし
（あらすじ）
2人の子どもにも恵まれ、幸せな毎日を送っているブレント。いつものように会社に行き、オフィスのテレビでブレントが見たのが、親が実の子どもを殺害する事件が相次ぎ、国中がパニック状態となっているという驚がくのニュースだった。子どもたちの身を案じたブレントは仕事を早めに切り上げて帰宅するが、子どもたちはいつもどおりに無事に暮らしていた。しかし、愛する子どもたちの顔を見た瞬間、ブレントの心に「この子たちを殺さなければ」という正体不明の殺意が生じてしまう。（以上、映画.comより）

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

何らかの作品をシネマート新宿で観た時に予告編が流れたんですが、勢いのあるムードにハートをギュッと掴まれましてね。7月1日＝映画サービスデー、朝イチで新宿バルト9にて妻子と「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」を観る→一緒に昼食を食べてから単身で「フューチャーワールド」を鑑賞→シネマート新宿に足を運んできました。とても愉快でしたヨ (°∀°)b ﾅｲｽ!


「7月6日まで！」って、2週間ぐらいで公開終了なのね… (･ε･) ｳｰﾝ


劇場ではマッド・ダディTシャツが売ってました。コアチョコ、相変わらず良い仕事をするね。



「親が突然、自分の子どもを殺し始める」というあらすじを聞いて、永井豪先生の傑作短編「ススムちゃん大ショック」を連想した方は多いと思いますが、実際、そのまんまの話というか。基本的には予告編の通りであり、理由もなくダッシュ系ゾンビ風に凶暴化した親による子どもたちの殺害シーンはそこそこ楽しかったです（ただし、ゴア描写は少なめ）。で、意外と「家庭を持ったために、思うように生きられない親たちのどうしようもない苦悩」が描かれていたのが良かったなぁと。子どもたちに拘束されたニコラス・ケイジが「パパたちはお前たちを愛しているけど、時々、どうしようもなく！ヽ(TДT)ノ」とリアルな苦悩を激白して終わるラストは、なかなか考えさせられるものもあって。さすがはブライアン・テイラー監督、ジェイソン・ステイサムの主演作の中でも傑作と名高い「アドレナリン」を撮っただけのことはあるなぁと感心いたしました。


父親を“その父親”が襲う展開、出オチ感はありますが、まぁまぁ愉快でしたな。



その他、「観客がイラッとするように子どもたちを描いているのが良い」とか「とは言え、親が凶暴化するまでが長い」とか「ニコラス・ケイジの顔芸が愉快だけど、母親役のセルマ・ブレアも良かった！」とか「地下にビリヤード台を作ったくだりがキツい…」とかとか、思うところはあるんですが、長くなるので割愛！　サクッと楽しめる佳作ホラーってな調子で、結構良い映画でしたよ。なんか自分に当てはめてみると、僕もたまに娘のマナ子（仮名／7歳）にイラッとすることがなくはないけれども。本作の夫婦のような「イケてた過去」が一切ないからそれにしがみつくことがないし、むしろ僕は結婚して子どもができたことでいろいろともらってばかりなのでね（苦笑）、何があろうとも本作の親たちのように凶暴化するなんてことはないだろうな…。そんな風に考えていた時期が俺にもありました。な〜んて、唐突に不穏なムードを漂わせて、感想を終えたいと思います (ﾟ⊿ﾟ) ﾅﾆｺﾉｵﾁ




ブライアン・テイラー監督作で一番好きなのはこれでございます。



ニコラス・ケイジ主演×ブライアン・テイラー監督作。僕の感想はこんな感じ。