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天命の城(ネタバレ)

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天命の城



原題:남한산성 The Fortress
2017/韓国 上映時間139分
監督・脚本:ファン・ドンヒョク
原作:キム・フン
撮影:キム・ジヨン
美術:チェ・ギョンソン
衣装:チョ・サンギョン
編集:ナム・ナヨン
音楽:坂本龍一
スタントコーディネート:ホ・ミョンヘン
出演:イ・ビョンホン、キム・ユンソク、パク・ヘイル、コ・ス、パク・ヒスン、チョ・アイン
パンフレット:★★★☆(800円/薄めに見えるけど、歴史についての読み物などがちゃんと載ってて良い感じ!)
(あらすじ)
1636年12月14日、清が朝鮮に侵入し、丙子の役が勃発する。清の12万という大軍が攻め込むなか、王と朝廷は南漢山城に隠れるが敵兵に囲まれ、城の中に孤立してしまう。敵軍に完全包囲された絶体絶命の状況下、朝鮮の未来を見据えた大臣たちの意見は激しく対立する。吏曹大臣のチェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)は平和を重んじ、国と民を守るために清と和睦交渉を図るべきだと考える。一方、清と真っ向から最後まで戦い、大義を守るべきだと訴える礼曹大臣キム・サンホン(キム・ユンソク)。主和派と主戦派。ふたりの意見の対立に挟まれ、王・仁祖(パク・ヘイル)の葛藤は深まるばかりであった。軍事力は圧倒的に劣勢。そして、清が示した和親の条件は、王の息子・世子を人質に送れというものだった。サンホンたち主戦派はこの条件に猛反対し、城近くにいる兵たちを集めるべきだと主張。だが城外の近衛兵たちに応戦を呼びかける檄文の手紙を届けるには、敵の陣地も通っていかねばならない。任務を受けた兵の一行は、敵軍に襲われ、乱戦で多くの命を失う。民も馬も弱っていく城内。やがて城を囲む敵の数は増え続け、敵陣の包囲網は狭まり、檄文が届くかどうかの懸念も高まっていく。サンホンは、近衛兵と時を合わせ、開城して内外から同時に攻撃すれば勝つのは不可能ではないと最後の作戦を提案。城内の食料は残りわずか。近衛兵を召集する檄文が正月15日までに届かなければ限界である。新たな檄文の手紙を届ける重大な任務に、サンホンは軍師ではなくその誠実さに信頼を置く鍛冶屋ナルセ(コ・ス)を指名する。そんな折、清の皇帝ホンタイジが清軍の陣地に到着、朝鮮王朝に対して全面降伏を迫る。降伏など受け入れられるはずがないと要求を跳ね除けるサンホンたちに対し、無益な戦いを避けるべきという考えを貫くミョンギルは“逆臣”と謗られるのを承知で降伏を求めるのだった……。(以上、MovieWalkerより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、超グロい動画へのリンクやグロ動画そのものが貼られていたりするので、そういうのが苦手な人は気をつけて!


“怒りすぎて脳がダメになる名作”「トガニ 幼き瞳の告発」と、“泣きすぎて目が大ダメージを食らう傑作コメディ”「怪しい彼女」の2本で僕のハートをキャッチしたファン・ドンヒョク監督の最新作であり、しかも主演が“半裸が似合うイイ男”イ・ビョンホンとなれば、観たくなるのが人情ということで、前売り券を購入。7月中旬の都内最終上映週、豊洲で「オンリー・ザ・ブレイブ」を観てから有楽町に移動→TOHOシネマズシャンテで鑑賞いたしました(その後、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」をハシゴ)。「良い映画を観たなぁ (´∀`) ウフフ」と思ったり。


前売り特典は「天命の4連栞〈しおり〉」でしたよ。


スクリーン3、結構混んでいたような。



予告編を観てないどころか事前情報はほぼゼロだったので、イ・ビョンホン演じる“最凶の武将”が敵を斬りまくっているうちに半裸になってしまって「Welcome to Hell(地獄へようこそ)」なんて言い放つ映画(たぶんあの帽子から察するに「モータルコンバット」のクン・ラオ的な攻撃をするのでは?)かと思いきや! 和平を願う忠臣チェ・ミョンギル役であり、「キム・ユンソク演じるタカ派の重臣キム・サンホンと揉めては、王と他の重臣たちを清に降伏するよう頑張って説得する」という戦闘力低めの地味な役だったので、超ガッカリす。お話も「圧倒的な清の軍勢に攻め込まれて籠城している状況下(丙子の役)、自分たちの面子を守るのに必死で優柔不断な王様・仁祖 with クソ政治家どもに散々振り回される兵士&民衆」が延々と描かれるので結構イライラするし、最終的には「容赦なく砲撃される→怯えまくって開城する」という「まぁ、そうなるわな (・ε・) ソリャソーダ」的なヒネリのない結末を迎えるのでね、そりゃあ史実だから仕方ないんでしょうけど(汗)、これはやり切れないなぁと。「権力者は民を守るために偉そうな生活を許されている」と常日ごろから思っている僕的には、最後に仁祖が三跪九叩頭の礼を屈辱感全開でやらされるのは至極当然の行為にしか見えなかったものの、とは言え、「主人公サイドが土下座して終わる」のは、なかなか辛気くさいというか。ううむ、僕的にはイ・ビョンホン演じる“最凶の武将”が敵を斬りまくってるうちに(ry


半裸になって「地獄へようこそ」。こんなイ・ビョンホンが観たかったよぅ(「G.I.ジョー バック2リベンジ」より)。
半裸でようこそ!


念のため、山高帽で人の首をはねまくるクン・ラオの動画を貼っておきますね↓(超グロ注意!




って、誰の共感も呼びそうにない文句をダラッと書いちゃいましたけど(苦笑)、何気に70点という評価なのは、戦場描写はハードめで好みだったし、映画全体の重厚なムードは渋くて良かったし、イ・ビョンホンとキム・ユンソクの演技合戦は素晴らしかったし、鍛冶屋ソ・ナルセ役のコ・スは超カッコ良かったし、権力者の浅薄な思惑1つで民の運命が大きく左右される様子が現代社会にも通じられて考えさせられたしと(特に「馬を維持するために民からムシロを徴収する→馬を維持できなくなって民に食わせる→ムシロを失っただけ」という展開は酷すぎて笑った)、好きなところも多かったから。娘を亡くした鍛冶屋ソ・ナルセが孤児の女の子(チョ・アイン)を引き取るラストは「七人の侍」「勝ったのは民」を連想させるギリギリのハッピーエンドであり、トータルすると「良い映画を観たなぁ (´∀`) ウフフ」なんて気分になった次第。かなり骨太な作品だけど、気になる人はチェックしてみてくださいな。




坂本龍一さんが手掛けたデジタル盤のサントラを貼っておきますね。



大好きなファン・ドンヒョク監督作。僕の感想はこんな感じ



丙子の乱を扱った韓国産“弓バトル”ムービー。僕の感想はこんな感じ








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