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累 かさね(ネタバレ)

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累 かさね



2018/日本 上映時間112分
監督:佐藤祐市
原作:松浦だるま
脚本:黒岩勉
製作:石原隆、市川南、吉羽治
プロデューサー:上原寿一、橋本芙美、片山怜子
ラインプロデューサー:武石宏登
撮影:谷川創平
照明:李家俊理
録音:田中靖志
美術:相馬直樹
装飾:田口貴久
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
編集:田口拓也
音楽:菅野祐悟
選曲:藤村義孝
音響効果:岡瀬晶彦
主題歌:Aimer
スクリプター:松澤一美
キャスティング:川村恵
助監督:加藤文明
制作担当:持田一政
出演:土屋太鳳、芳根京子、横山裕、筒井真理子、生田智子、村井國夫、檀れい、浅野忠信
パンフレット:★★☆(720円/オーソドックスなパンフ。萩尾瞳さんのコラムが良かった)
(あらすじ)
伝説の女優を母に持つ淵累(芳根京子)は、天才的な演技力を持ちながら、顔に大きな傷がある自身の容姿に強いコンプレックスを抱きながら生きてきた。一方、舞台女優の丹沢ニナ(土屋太鳳)は美貌に恵まれながらも花開かず、女優として大成することに異常な執念を募らせていた。累の手元には、その口紅を塗ってキスをすると顔が入れ替わるという、母が遺した1本の不思議な口紅があり、ある日、導かれるように出会った累とニナは、互いの足りない部分を埋めたいという目的のため、口紅の力を使って入れ替わることを決断する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「ブラック・スワン」のネタバレに触れているので、気をつけて!
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。


映画を観に行こうと思うキッカケって、いろいろあるじゃないですかぁ〜(突然、馴れ馴れしく)。ハッキリ言って、僕は戦闘力に自信のある女性同士が「オレとお前のどっちが上!?」命懸けで殺し合ったりするフィクションは好きなものの、ドロッとした情念をぶつけ合う的なドラマはあまり得意じゃないので、そんなドロドロが大量に詰まってそうな本作はスルー予定だったんですけれども。いろいろな事情により「響 HIBIKI」を観たら、不思議なことに「タイトルが1文字繋がり」の本作もどうしてもチェックしたくなってしまって、10月中旬、仕事帰りにユナイテッド・シネマ入間で鑑賞いたしました。ちちんぶいぶい!ヘ(゚∀゚*)ノ レッツゴー!


公開から1ヵ月以上経っていたのもあってか、劇場は10人程度でしたよ。



あらすじは予告編の通りというか。演技は素晴らしいけど醜い容姿の累と、美人ながらも役者としては微妙なニナが、不思議な口紅を使って顔を入れ替えることで女優として大成しつつも、いがみ合いがエスカレートしていく…という感じ。ラストは、揉み合いの末にニナが高所から転落(その後の生死は不明…でしたよね?)。ニナの顔を借りた累が見事に「サロメ」を演じきって、多幸感に包まれて終わってたんじゃないかしらん。なんて言うんですかね、オチも含めて「ブラック・スワン」の女性2人バージョン”という印象。正直なところ、これを書くと身もフタもないんですが(汗)、あの“顔が入れ替わる不思議な口紅”と“ニナが「クライン・レビン症候群」”という設定は、最近観た「コーヒーが冷めないうちに」の“物語のための都合の良いタイムトラベル能力”っぽい強引さを感じたし、そもそも累がそれほど醜く見えなかったんですけど(お金貯めて整形すれば良いのに)、それはそれとして。まぁ、こういうジャンル映画だと思えば気にならないし、何よりも主演の土屋太鳳さんと芳根京子さんの熱演が「スバラシイッッ!ヽ(`Д´)ノ」のひと言でして。入れ替わるたびに演技がコロコロ変わるので、それだけでも見どころがあったし、特に最後の「サロメ」の舞台で見せるダンスシーンが本当に見事でしてね…(しみじみ)。つーか、これは単純な好みの話ですが、映画のクライマックスにある「舞台のシーン」って、なんか「刹那的な到達点」という感じがして、僕はそれだけで生理的にグッときちゃってる気がします(「北の桜守」とか「喰女 クイメ」とか)。


芳根京子さんと土屋太鳳さん、本当に良かったですな〜。



「サロメ」でのダンスシーン&メイキングがあったので、貼っておきますね↓




なんと原作コミックは14巻もあるそうですけど、その割には上手くまとめていたなぁと。映画全体のダークな雰囲気も良かったし、佐藤祐市監督の映画は今まで2本ぐらいしか観てませんが、こういう作品の方が向いているのではないでしょうか。横山裕さんとか浅野忠信さんとか、脇を固める人たちも好演していたし、女性同士がドロドロといがみ合う作品は苦手なので二度と観ないとは思いますけど、結構好きな作品でしたよ。で、帰り道、ふと入間市駅に貼ってあるポスターを眺めてみれば、土屋太鳳さんが「ちちんぶいぶい!ヘ(゚∀゚*し」なんて僕に笑いかけてきましてね(微笑)。売れっ子だなぁと感心しつつ、なんとなく家族と秩父に行きたくなった45歳の秋なのでしたーー。


駅のポスター。写真を見て「自分に笑いかけてる」なんて思ったら疲れているので要注意、ですぞ。



なんとなくCMを貼っておきますね↓




おしまい!ヘ(゚∀゚*)ノ ブイブイ!




松浦だるま先生による原作コミック。なんと14巻まであるのです。



デジタル盤のサントラ。CD盤もあります。



いろいろあって観に行った佐藤祐市監督作。僕の感想はこんな感じ









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