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トラさん 僕が猫になったワケ(ネタバレ)

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トラさん 僕が猫になったワケ



2019/日本 上映時間91分
監督:筧昌也
原作:板羽皆
脚本:大野敏哉
音楽:渡邊崇
主題歌:Kis-My-Ft2
出演:北山宏光、多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ、富山えり子、要潤
バカリズム
パンフレット:★★★(720円/写真が充実したパンフ。デザインがポップかつ細かくて可愛い)
(あらすじ)
売れない漫画家でありながら、身の程知らずに酒とギャンブルに溺れるポジティブ男・高畑寿々男(北山宏光)。競輪で大勝ちして喜び勇んだ帰り道、交通事故であっけなく死んでしまう。死んだ人間が面接を受け、次の命が決められる「関所」にやってきた寿々男は、自分の本当の心を見つめ直すため、1カ月間限定で家族のもとに戻される執行猶予の判決を受ける。しかし、それには「猫の姿」でという条件が付いていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


ううむ、超今さらながら、今年の2月15日に公開されて、もうすぐソフトが発売される作品の感想を垂れ流しておきますよ。正直、この手の“ハートウォームコメディ的な映画”にはあまり興味がないんですけれども。昨年、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて「キャットファイト映画」特集をやってしまっただけに、猫関連の映画は劇場でチェックしなくてはならない気がしてきましてね(a.k.a.強迫観念)。ちょうど同時期に公開された「ねことじいちゃん」も観る予定だったし、なんとなくチェックしておきたくなりまして。3月14日=TOHOシネマズデイを利用して、「ビール・ストリートの恋人たち」を観てから、TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞いたしました。「惜しい… (`Δ´;) ウーム」と思ったり。まぁ、アッサリめの感想を垂れ流しておきますよ。


最終上映日だった影響もあるのか、11番スクリーンはほぼ満席だった記憶。



実際に観てみれば、「死んだ父親(クズ)が残された妻子のために猫として復活→家族の大切さを噛み締める」というストーリーは思いのほか、心に響きまして。僕も8歳の娘がいるので(鑑賞時は7歳でしたが)、「もし家族を遺して死んだら… (ノω・、) グスン」と、予想以上に感情移入しちゃいました。率直に書くと、奥さん役の多部未華子さんや娘役の平澤宏々路さんとは同居しても良かったです(妻子に怒られそうな文章)。あと、主演の北山宏光さんのことは恥ずかしながら存じ上げなかったんですが(汗)、バラエティ馴れしている感があって、コメディ演技は普通に愉快だったというか。まぁ、ところどころの設定のブレが微妙に感じたりはしましたけど(例えば、物をつかめないハズだったのに、唐揚げを手で食べてたりとか。北山宏光さん自身がパンフのインタビューでそこに触れているのは、セルフツッコミ的な気持ちもあるんでしょうな)、そもそも猫の着ぐるみ姿がメインビジュアルだったりする映画なので、そういったユルユルな部分もまた優しい気持ちで楽しめましたよ (´∀`) シカタナイワネー

ただ、やっぱり全体的には結構雑じゃないですかね。特に映画終盤、「主人公が猫嫌いだったから、猫に転生させられる→妻子と暮らすことで猫の無力感を思い知る」という展開自体は好きだったんですけど、劇中で他の猫(実は元人間)が「猫でもやれることがある」みたいなことを言うからさ、どうやって猫のまま困窮した妻子を助けるのかと思いきや。「人間に戻してもらって未完だった漫画を描き上げる」なんてオチだから、「なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ」と。僕は「猫の立場ならではの“何か”」を見せてもらえると期待してたのに、「人間に戻って問題解決」って、さすがに霊界の裁判長の裁量が何でもアリすぎ&主人公を甘やかしすぎ&あまりに安易な着地すぎじゃないですか…。

例えば「ネーム自体はすでに完成していて、それを主人公が隠していた場所から出す→奥さんが要潤演じるライバルの漫画家に協力してもらって原稿を描き始める(つーか、あの漫画家の存在は何かの伏線かと思ってた)→猫状態の主人公も“猫の手”でベタ塗りを手伝ったりする」といったクライマックスだったら乗れたのになぁ (・ε・) プー その他、本物の猫と着ぐるみ状態の使い分けもルール設定が杜撰な印象だったし(本物の猫状態だったらその視線の位置は無理だろ的なシーンがあったりもするし)、エンドクレジット後にたくさんの猫写真が集合して一枚の家族写真になるモザイクアートも雑だったし…。そりゃあ、そんなに予算が潤沢な作品じゃないだろうし、撮影期間とかも限られていたんだろうけど、もうちょっと細部を詰めたらもっと良い映画になった気がする分、スゲー惜しいと思った次第。


ということで、僕の心境を代弁するビスケット・オリバの画像を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



そんなワケで、映像&演出のクオリティは「月曜ドラマランド」感が強かったし、何よりもラストの展開がスゲー納得いかなかったんですが、しかし。劇中で主人公が妻子に「愛してるニャー」と日々伝える姿勢はとても見習いたくなったし(ヒモ男の常套句って感じがしなくもないものの、とても大事だと思う)、僕的に「妻子を遺しては死ねぬ!Σ(°д° ) クワッ!」と決意を新たにできたので、甘めの60点という着地。北山宏光さんのファン以外にはあまりオススメできないけど、テレビで放送された時になんとなく観る分には結構楽しめる気がします。




板羽皆先生による原作漫画。絵が可愛いですな。



Kis-My-Ft2による映画の主題歌「君を大好きだ」が収録されたCD。結構好きです。



金城武さん主演の筧昌也監督作。ちょっと観たいかも。



9月4日にはBlu-rayやらDVDが発売されるそうな。









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