映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!
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原題:Shaun the Sheep Movie: Farmageddon
2019/イギリス、フランス 上映時間86分
監督:リチャード・フェラン、ウィル・ベッカー
製作:ポール・キューリー
製作総指揮:マーク・バートン、リチャード・スターザック、ピーター・ロード、ニック・パーク、デビッド・スプロクストン、カーラ・シェリー
原案:リチャード・スターザック
脚本:ジョン・ブラウン、マーク・バートン
編集:シム・エバン=ジョーンズ
音楽:トム・ハウ
声の出演:ジャスティン・フレッチャー、アマリア・ヴィターレ、ジョン・スパークス、リチャード・ウェバー、ケイト・ハーバー、サイモン・グリーナル、アンディ・ナイマン、エマ・テート、デビッド・ホルト、クリス・モレル、ジョー・スグ、ウィル・べチャー、リチャード・フェラン
パンフレット:★★★☆(820円/トリビア記事が可愛くてタメになりました)
(あらすじ)
イギリスの片田舎の牧場で仲間たちとのんびり暮らすショーンの前に、ある日突然、UFOがやってきた。田舎町はたちまちUFOフィーバーに沸きあがり、牧場主も宇宙をテーマにしたアミューズメントパーク「FARMAGEDDON(ファーマゲドン)」を作って一儲けしようと企む。そのUFOには、物を浮遊させる超能力を持った、ルーラという名の女の子が乗っており、ひょんなことから牧場に迷い込んだルーラは、ショーンたちと仲良しになるが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
先週の金曜日に愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」で宇多丸師匠が猫映画の評論をされて、今週の課題映画がウサギ映画になり、僕も3日前にロバ映画の感想をアップした…ということで。なんとなく今週は動物映画週間にしたくなったので、本日は羊映画の感想をアップしておきますね。
なんとなくロバ映画の予告編を貼っておきますね↓ ドンキー!ヽ(`Д´)ノ
まず、僕と「ひつじのショーン」について書いておくと、別に「アードマン・アニメーションズ」の作品を熱心に追っているワケではないし、「ひつじのショーン」に関しても娘の付き合いで観てた程度というか。そりゃあストップモーション・アニメ自体は好きだけど、娘には1作目の映画のBlu-rayをプレゼントしたものの、僕はずっと観てなかったぐらいの距離感だったワケですよ。で、昨年の夏、家族で池の平ホテルに宿泊した際、「ひつじのショーン ミュージアム」が開催中だったので入ってみたら、撮影に使う人形やセットが飾られていて、それがまたスゲー出来が良くて。非常に感銘を受けつつも、とはいえ、やはりそれほど興味が湧かなかった…って感じでございます。
「ひつじのショーン ミュージアム」のgif。近くのレストランで食べたアイスの画像も混ざっております。
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だがしかし! 年末放送の「ムービーウォッチメン」のリスナー枠に選ばれたので、観ることに決定。予習として自宅にあった1作目の映画のBlu-rayをチェックしてみたら、超良く出来ててスゲー面白いからビックリしましてね(微笑)。で、都内上映最終週となる2月5日(水)、それなりの期待を抱きながら、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて、ポイントを使って無料鑑賞してきました。「出来ておる喃… ( ´_ゝ`) エラソウ」と感心しましたよ。
4番スクリーンの観客は10人。僕以外は全員子連れだったり。
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僕の気持ちを代弁する岩本虎眼先生の画像を貼っておきますね(「シグルイ」より)。
![出来ておる喃]()
雑に簡略化したあらすじを書いておくと、ある日、ショーンたちの前に迷子の宇宙人ルーラが登場。すぐにショーンと仲良くなると、牧場や街で大暴れしましてね。しかも、ルーラの目撃者がいたため、モッシンガムの街ではUFOフィーバーが発生して、MIBっぽい一団がUFOの捜索を始めるわ、牧場主がブームに便乗して牧場をテーマパーク「ファーマゲドン」にして一儲け企むわと、大騒ぎになるのです。で、ショーンのせいでUFOが壊れて、ルーラは星に帰れなくなった…と思いきや。「ファーマゲドン」の塔の上からSOSを発信→ルーラの両親が迎えに来てくれまして。UFOに牧場主が乗ってしまって地球に戻される→儲けたお金で牧場主が新型トラクターを買うもフリスビーで即壊れたりして、なんとなくめでたしめでたし。エンドクレジット後にはキーボードを弾く人(誰?)が現れて、終わってましたよ、確か (・ε・) ダレ?
こんな感じでルーラの両親に連絡して、迎えにきてもらうのでした。
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もうね、とにかく面白かった!ヽ(`Д´)ノ ヤッター! お話はモロに「E.T.」
で、そこに「未知との遭遇 」
とか「メン・イン・ブラック」
とか「X-ファイル」とか「ウォーリー」
(もしくは「ショート・サーキット」
)とかとかとか、SF作品のパロディを入れつつ、「ひつじのショーン」流にアレンジしたという印象。そりゃあテクノロジーが発達して、以前よりもストップモーション・アニメが作りやすくなったと言われていますけど、それでも「1日15秒しか撮れない」ほど大変なワケじゃないですか。さらに「登場人物に台詞がない」という制約がある中、ここまで楽しいアクションや感動的なドラマを紡ぐなんて、もう感服する以外の選択肢がないですよ、マジで。
「E.T.」のパロディはお約束ですな。
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エージェント・レッドが乗り込むロボットには「ロボコップ」のED209の味わいがありました。
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ただ、僕的に一番驚いたのは、ルーラが地面に円を描くシーン。
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「土俵じゃねェか!!!」と戦慄が走った…というのはウソです、すみません(「グラップラー刃牙」より)。
![土俵じゃねぇか!!!]()
何よりも僕が感動したのは、「メン・イン・ブラック」
的な組織のリーダー、エージェント・レッドのキャラ設定ですよ。「小さいころに異星人を目撃したことがキッカケで、秘密組織に入る」という流れは「メン・イン・ブラック インターナショナル」
の主人公と同じですけど(よくある設定だし、偶然だと思いますがー)、要は「同級生たちに笑われた!→傷ついた!→バカにした奴らを見返してやる!川TДT) チクショー!」という女性であり、それゆえに宇宙人捕獲に情熱を傾けて、劇中では「迷惑な敵」として描かれるんですが、しかし。「ルーラの両親こそが目撃した宇宙人だった→険がとれた顔で小学生のころに描いた絵を見せる→抱き合う」という終盤の展開はね、泣いた!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! この「悪人を作らない」という着地に関しては、僕的には前作よりも見事だと思ったり、思わなかったり (・ε・) ドッチダヨ
エージェント・レッド、こんな怖いムードなんですけど…。
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最後は険がとれたサウザー顔になるというね(「北斗の拳」より)。
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その他、思ったところを列挙すると、「牧羊犬のピッツァー、根は優しくて優秀なところが好き」とか「宇宙人ルーラが持つ能力って『映画の進行のために付けられた便利能力』という印象」とか「ブロッコリーが嫌いってのは外国の子どもの定番ギャグなの?」とか「ファーマゲドン、クソみたいな手作り施設なのに、客がドン引きしながらも意外と楽しんで、最終的には大成功するオチが好き」とか「序盤にイタズラで使っていた人間大砲がクライマックスに活きる展開が好き」とか「エンドクレジット後に演奏する人が出てきたけど、誰?(2回目)」とかとかとか。1点だけ乗れなかったところを書くと、これは劇場の大きいスクリーンで観たからなのかもしれませんが、ふと、ショーンを始めとする羊たちの「口」が怖くなってきちゃったというか。顔の輪郭の横に出るのが、何か不気味というか、気持ち悪く感じた…って、伝わりますかね… (´Д`;) ウーン
この口が怖いのです。なんか、顔の横にいきなり器官が出現したような怖さというか…。
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宇田守とパラサイトを思い出したりもしましたよ(「寄生獣」より)。
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まぁ、何はともあれ、非常にクオリティの高いストップモーション・アニメでしたな ( ´_ゝ`) オミゴト 僕のように「羊たちの口」に違和感を覚えなければ、老若男女が楽しめる最高のエンタメ作品だと思うので、気になる人はチェックしてみて!
デジタル盤のサントラ。結構良さげな印象。
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非常に面白かった前作。僕の感想はここの2本目。
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絵本になってました。読み聞かせに投入しようかな…。
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一応、貼っておきますよ。僕的には思い出の映画なのです。
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原題:Shaun the Sheep Movie: Farmageddon
2019/イギリス、フランス 上映時間86分
監督:リチャード・フェラン、ウィル・ベッカー
製作:ポール・キューリー
製作総指揮:マーク・バートン、リチャード・スターザック、ピーター・ロード、ニック・パーク、デビッド・スプロクストン、カーラ・シェリー
原案:リチャード・スターザック
脚本:ジョン・ブラウン、マーク・バートン
編集:シム・エバン=ジョーンズ
音楽:トム・ハウ
声の出演:ジャスティン・フレッチャー、アマリア・ヴィターレ、ジョン・スパークス、リチャード・ウェバー、ケイト・ハーバー、サイモン・グリーナル、アンディ・ナイマン、エマ・テート、デビッド・ホルト、クリス・モレル、ジョー・スグ、ウィル・べチャー、リチャード・フェラン
パンフレット:★★★☆(820円/トリビア記事が可愛くてタメになりました)
(あらすじ)
イギリスの片田舎の牧場で仲間たちとのんびり暮らすショーンの前に、ある日突然、UFOがやってきた。田舎町はたちまちUFOフィーバーに沸きあがり、牧場主も宇宙をテーマにしたアミューズメントパーク「FARMAGEDDON(ファーマゲドン)」を作って一儲けしようと企む。そのUFOには、物を浮遊させる超能力を持った、ルーラという名の女の子が乗っており、ひょんなことから牧場に迷い込んだルーラは、ショーンたちと仲良しになるが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
先週の金曜日に愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」で宇多丸師匠が猫映画の評論をされて、今週の課題映画がウサギ映画になり、僕も3日前にロバ映画の感想をアップした…ということで。なんとなく今週は動物映画週間にしたくなったので、本日は羊映画の感想をアップしておきますね。
なんとなくロバ映画の予告編を貼っておきますね↓ ドンキー!ヽ(`Д´)ノ
まず、僕と「ひつじのショーン」について書いておくと、別に「アードマン・アニメーションズ」の作品を熱心に追っているワケではないし、「ひつじのショーン」に関しても娘の付き合いで観てた程度というか。そりゃあストップモーション・アニメ自体は好きだけど、娘には1作目の映画のBlu-rayをプレゼントしたものの、僕はずっと観てなかったぐらいの距離感だったワケですよ。で、昨年の夏、家族で池の平ホテルに宿泊した際、「ひつじのショーン ミュージアム」が開催中だったので入ってみたら、撮影に使う人形やセットが飾られていて、それがまたスゲー出来が良くて。非常に感銘を受けつつも、とはいえ、やはりそれほど興味が湧かなかった…って感じでございます。
「ひつじのショーン ミュージアム」のgif。近くのレストランで食べたアイスの画像も混ざっております。

だがしかし! 年末放送の「ムービーウォッチメン」のリスナー枠に選ばれたので、観ることに決定。予習として自宅にあった1作目の映画のBlu-rayをチェックしてみたら、超良く出来ててスゲー面白いからビックリしましてね(微笑)。で、都内上映最終週となる2月5日(水)、それなりの期待を抱きながら、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて、ポイントを使って無料鑑賞してきました。「出来ておる喃… ( ´_ゝ`) エラソウ」と感心しましたよ。
4番スクリーンの観客は10人。僕以外は全員子連れだったり。

僕の気持ちを代弁する岩本虎眼先生の画像を貼っておきますね(「シグルイ」より)。

雑に簡略化したあらすじを書いておくと、ある日、ショーンたちの前に迷子の宇宙人ルーラが登場。すぐにショーンと仲良くなると、牧場や街で大暴れしましてね。しかも、ルーラの目撃者がいたため、モッシンガムの街ではUFOフィーバーが発生して、MIBっぽい一団がUFOの捜索を始めるわ、牧場主がブームに便乗して牧場をテーマパーク「ファーマゲドン」にして一儲け企むわと、大騒ぎになるのです。で、ショーンのせいでUFOが壊れて、ルーラは星に帰れなくなった…と思いきや。「ファーマゲドン」の塔の上からSOSを発信→ルーラの両親が迎えに来てくれまして。UFOに牧場主が乗ってしまって地球に戻される→儲けたお金で牧場主が新型トラクターを買うもフリスビーで即壊れたりして、なんとなくめでたしめでたし。エンドクレジット後にはキーボードを弾く人(誰?)が現れて、終わってましたよ、確か (・ε・) ダレ?
こんな感じでルーラの両親に連絡して、迎えにきてもらうのでした。

もうね、とにかく面白かった!ヽ(`Д´)ノ ヤッター! お話はモロに「E.T.」
「E.T.」のパロディはお約束ですな。

エージェント・レッドが乗り込むロボットには「ロボコップ」のED209の味わいがありました。

ただ、僕的に一番驚いたのは、ルーラが地面に円を描くシーン。

「土俵じゃねェか!!!」と戦慄が走った…というのはウソです、すみません(「グラップラー刃牙」より)。

何よりも僕が感動したのは、「メン・イン・ブラック」
エージェント・レッド、こんな怖いムードなんですけど…。

最後は険がとれたサウザー顔になるというね(「北斗の拳」より)。

その他、思ったところを列挙すると、「牧羊犬のピッツァー、根は優しくて優秀なところが好き」とか「宇宙人ルーラが持つ能力って『映画の進行のために付けられた便利能力』という印象」とか「ブロッコリーが嫌いってのは外国の子どもの定番ギャグなの?」とか「ファーマゲドン、クソみたいな手作り施設なのに、客がドン引きしながらも意外と楽しんで、最終的には大成功するオチが好き」とか「序盤にイタズラで使っていた人間大砲がクライマックスに活きる展開が好き」とか「エンドクレジット後に演奏する人が出てきたけど、誰?(2回目)」とかとかとか。1点だけ乗れなかったところを書くと、これは劇場の大きいスクリーンで観たからなのかもしれませんが、ふと、ショーンを始めとする羊たちの「口」が怖くなってきちゃったというか。顔の輪郭の横に出るのが、何か不気味というか、気持ち悪く感じた…って、伝わりますかね… (´Д`;) ウーン
この口が怖いのです。なんか、顔の横にいきなり器官が出現したような怖さというか…。

宇田守とパラサイトを思い出したりもしましたよ(「寄生獣」より)。

まぁ、何はともあれ、非常にクオリティの高いストップモーション・アニメでしたな ( ´_ゝ`) オミゴト 僕のように「羊たちの口」に違和感を覚えなければ、老若男女が楽しめる最高のエンタメ作品だと思うので、気になる人はチェックしてみて!
デジタル盤のサントラ。結構良さげな印象。
非常に面白かった前作。僕の感想はここの2本目。
絵本になってました。読み聞かせに投入しようかな…。
一応、貼っておきますよ。僕的には思い出の映画なのです。