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Channel: 三角絞めでつかまえて2
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クロール 凶暴領域(ネタバレ)

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クロール 凶暴領域



原題:Crawl
2019/アメリカ 上映時間87分
監督・製作:アレクサンドル・アジャ
製作:クレイグ・フローレス、サム・ライミ
製作総指揮:グレゴリー・ルバスール、ジャスティン・バーシュ、ローレン・セリグ
脚本:マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラスムッセン
撮影:マキシム・アレクサンドル
美術:アラン・ギルモア
衣装:モミルカ・バイロビッチ
編集:エリオット・グリーンバーグ
出演:カヤ・スコデラーリオ、バリー・ペッパー、モーフィッド・クラーク、ロス・アンダーソン、チョチョ
パンフレット:★☆(820円/「ワニの恐怖紹介」は良かったけど公式サイトにも載ってるし、820円も払うのだから、もう少しコラムとかワニ映画に関する企画記事とか読みたかったな…)
(あらすじ)
大学競泳選手のヘイリーは、疎遠になっていた父が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知る。父を捜しに実家へ向かったヘイリーは、地下室で重傷を負って気絶している父を発見。しかしその瞬間、背後から何者かに襲われ、地下室の奥へと引きずり込まれてしまう。浸水のタイムリミットが迫る中、大量発生したワニのテリトリーとなった思い出の我が家から、負傷した父とともに脱出を図るヘイリーだったが……。(以上、映画.comより)


予告編はこんな感じ↓




70点


急遽、今週は「動物映画週間」になった…ということで! 昨日、羊映画の感想を更新したのに続いて、本日はワニ映画の記事をアップしておきますよ。いわゆる“モンスターパニック映画”を特に好むワケではないけど(こちらの「ワニ映画おすすめ5選‼」の記事で観てたのは「U.M.A レイク・プラシッド」ぐらい)、アレクサンドル・アジャ監督作は好きだし(そんなに観てませんがー)、なんとなく観たくなった&タイミングが合ったので、2019年10月21日(月)、仕事帰りにMOVIX昭島にて、「WALKING MAN ウォーキング・マン」とハシゴ鑑賞してきました。「グッド!(°∀°)b イイネ!」と思ったり。


1番スクリーン、観客は6人でした。


なんとなくにおい鑑定人ライクな愚地独歩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



お話をザッと書いておくと、主人公は大学競泳選手のヘイリーで、舞台はアメリカのフロリダ。巨大ハリケーンが迫る中、疎遠になっていた父デイブと連絡が取れないので、警官の制止を振り切って実家に戻ってみれば、父親は地下室で重傷を負って気絶していた上に、家が川の側だったせいで地下がワニ軍団のテリトリーになっていた…という、ワニワニパニック!Σ(°д°し クワッ! 適当な人たちがワニ軍団の襲撃に遭ったり、デイブが片腕を失ったりと、あーだこーだあった挙げ句、何とか親子はワニが届かない屋根の上に到達して、救助されて終了…ってな感じでしたよね、確か。


疎遠になっていた父親を助けに来たヘイリーでしたが…。


なんと地下がワニの縄張りになっていたので、親子で必死にサバイブしてましたよ。



それほど期待してなかったんですけど、予想以上に楽しかったです (・∀・) ヨカッタ! 予備知識をまったく入れていなかったので、映画序盤に「ワニ園」みたいな看板がチラリと映った時は「施設から逃げ出した大量のワニが人を襲うのかな」ぐらいに思っていたら、「もともとすぐ側に巣を作ってました」的な展開だったのは、ちょっと意表を突かれました。原題の「Crawl」は「這って移動するワニ(そして地下の人間たち)」と水泳のクロールをかけていたんですな。正直なところ、「ハリケーンがくる日に地下で父親が作業→そこがワニのテリトリーになってた(家が川の側だから)」という状況設定は少し強引に感じたんですが、しかし。さすがはアレクサンドル・アジャ監督ですよ、そんなことが気にならなくなるぐらい見事なエンタメサバイバルスリラーに仕上げてましたね〜。


なんとなく当ブログの由来となった、三浦理恵子さん「水平線でつかまえて」を貼っておきますね↓




まず、ワニが良かったです。同じワニでも「クロコダイル」と「アリゲーター」には違いがあって本作に出てくるのはアリゲーターだそうですが、CG+機械仕掛けによって作り出されたそれはとにかくリアルに再現されていて。鑑賞しながら「イレイザー」のワニなどを思い出して、テクノロジーの進歩をヒシヒシと感じたし、そんなリアルなアリゲーターによる「デスロール」が観られたのは最高でしたねぇ…(しみじみ)。あと、ドラマの展開上、主人公親子を簡単にアリゲーターたちの餌食にするワケにはいかないので、「助けに来た警官」や「火事場泥棒」といった「死ぬ要員」をちゃんと投入してきたのは、サービス満点だと感心いたしました。それと、「このままだと地下が水没して溺死してしまう」というタイムリミットサスペンス要素を加えたのも上手いと思ったり。


本作のアリゲーターたちは「よく調教されたワニだなぁ」と勘違いしそうなほどリアルでしたよ。


ワニの必殺技「デスロール」については、相原コージ先生の名著「真・異種格闘大戦」で学びました。



そして、ドラマ部分も良かった。アジャ監督は、派手なホラー演出だけでなく、人間ドラマもしっかり描ける印象があって。僕的には「女性が水棲の野生生物に襲われるも、立ち向かうことで成長する」繋がりで、サメ映画の「ロスト・バケーション」を非常に連想したんですが、本作は水泳選手としてスランプに陥っていた主人公ヘイリーだけでなく、彼女を励ましながらも自分も離婚から立ち直る父デイブも描かれていた→父娘が再生する話だったのがまた良かったなぁと。危険地帯に足を踏み入れようとする娘を「イケる! お前は奴らより速い!m9`Д´) ビシッ」などと励ますシーンは胸が熱くなりましたよ(とはいえ、僕は「危ないからやめて〜 (´Д`;)」とやらせなさそうですがー)。まぁ、僕の好み的には「素手でアリゲーターを倒すシーン」が観たかった気持ちはありますが、その楽しみはまた別の映画にとっておきますかな(どことなく偉そうな文章)。


この父娘のドラマが意外と好きでしたね。 


とはいえ、本当はこんなシーンが観たかったです(「刃牙道」より)。誰か作って!(´Д`;) オネガイ!



そんなワケで、「王道な作りのアリゲーター映画」というか、この手のサバイバルスリラーがお好きな人なら高確率で満足する逸品じゃないでしょうか。最近、アジャ監督作をあまり観てなかったんですが(汗)、やっぱり才能がある人だということを痛感したし、あらためて作品をチェックしようと思いました。こんな楽しい映画を見せてくれて、アジャ監督、どうもアリゲーター。すみません、本文にやたらと「アリゲーター」を散りばめていたのは、最後にこの一文をどうしても書きたかったから、どうしても書きたかったからーー (ノω・、) ゴメンナサイ


諸星大二郎先生の「アリゲーター」の一コマを貼っておきますね(「諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻」より)。



おしまい (ノω・、) アリゲーター




もう配信はスタートしているし、ソフトも販売中なのです。



デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



アレクサンドル・アジャ監督によるモンスターパニックムービー。僕の感想はこんな感じ。



なんとなく思い出したサメ映画。僕の感想はこんな感じ。








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