2020/アメリカ 上映時間97分
監督:テイト・テイラー
製作:ニコラス・シャルティエ、ドミニク・ラスタム、ジェシカ・チャステイン、ケリー・カーマイケル
製作総指揮:ジョナサン・デクター、エリカ・ハンプソン、ジョン・ノリス
脚本:マシュー・ニュートン
撮影:スティーブン・ゴールドブラット
美術:モリー・ヒューズ
衣装:ミーガン・コーツ
編集:ザック・ステーンバーグ
音楽:ベアー・マクレアリー
音楽監修:リンダ・コーエ
出演:ジェシカ・チャステイン、ジョン・マルコビッチ、コモン、ジーナ・デイビス、コリン・ファレル、ヨアン・グリフィズ、ジョアン・チェン、ジェス・ワイクスラー、ダイアナ・シルヴァーズ
パンフレット:なし
(あらすじ)
完璧な容姿と知性、圧倒的な戦闘能力を持つ暗殺者エヴァ。彼女は完璧に任務をこなしながらも常に「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と自問自答を繰り返していた。ある日、エヴァは極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた情報の誤りから、エヴァの正体に気づいた敵との銃撃戦へと突入してしまう。なんとか生き延びたエヴァは、自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織に対して激しい不信感を抱くようになる。組織にとって危険因子となった彼女を始末しようとする殺し屋サイモンの魔の手がエヴァに迫っていた。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
何かの時に劇場で予告編を観ましてね。そりゃあ「女暗殺者ムービー」は好みのジャンルだし、さらに今まで「ゼロ・ダーク・サーティ」とか「女神の見えざる手」とか「モリーズ・ゲーム」といった作品で“精神的に強い女性”を演じてきたあのジェシカ・チャステインが、とうとう“肉体的にも強い女性”を演じるとなれば、やはり観に行かざるを得ない男心。ハッキリ言って、3月上旬にたいして面白くもないネタツイートを投下する程度には期待していたのです ( ̄ー ̄) ニヤッ で、4月28日(水)、埼玉県新座市にあるユナイテッド・シネマ新座にて、「ドリームランド」と「砕け散るところを見せてあげる」とハシゴ鑑賞してきました。「これ、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』の監督が撮ったの!?Σ(゚д゚;) マジカ!」と思ったり。
「モンスターハンター」の時にもらった「特別映画ご鑑賞券」を利用して、1200円で観たのです (`∀´) ククク...
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4月28日のgif。6番スクリーン、観客は6人でした。
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最初にあらすじを劇中の時系列を無視しつつ雑に書いておきますと。暗殺者エヴァ(ジェシカ・チャステイン)ったら、最近は標的を殺す前に「自分が殺される理由は知ってる?川 ゚д゚) ドウナノ?」とか聞いちゃったりする情緒不安定なエヴリデイ。で、暗殺組織の上司デューク(ジョン・マルコビッチ)から新たな暗殺指令を受けるも、情報が間違っていたために、心臓マヒでこっそり殺すはずがハードな銃撃戦に発展しちゃうんですが…。実はエヴァを不安視した組織の幹部サイモン(コリン・ファレル)が仕組んだ罠だったのです。そんな中、8年振りに故郷に帰ってみれば、サイモンが送り込んだ暗殺者に殺されかけたり、母親(ジーナ・デイビス)&妹ジュディ(ジェス・ワイクスラー)と和解したり、元カレのマイケル(コモン)がジュディと結婚することになっててショックを受けたり、かつてはアルコール&ドラッグ依存症だったので断酒会に足を運んだり、マイケルに駆け落ちを提案してみたり、マイケルが借金をしている裏カジノ経営者トニ(ジョアン・チェン)&手下と揉めたりと、散々な帰省になるというね… (´Д`;し タイヘーン
暗殺失敗後の戦闘シーンの公式動画があったので、貼っておきますね↓
一方、上司のデュークは、自分が育てたエヴァを暗殺しようとするサイモン(かつての弟子)を止めようとするも、タイマンに敗北して殺されまして。サイモンからデュークの死亡動画を送られたエヴァが「もうどうにでもなーれ♪ヘ(゚∀゚*し ホエホエ!」とホテルの部屋にあった酒をグビグビ飲んでいたら、サイモン自ら襲撃してきたから、ブッ殺す!Σ(°д° し クワッ! とはいえ、戦闘力は拮抗していたので、バトルは痛み分けに終わった…かと思いきや。エヴァは、武器なしで足を引きずりながら逃走するサイモンを冷酷に追いつめて、射殺しましてね。妹に秘密口座を教える&国外に逃亡することを推奨してエヴァがアパートを出ると、サイモンの娘であり暗殺者のカミーユ(ダイアナ・シルヴァーズ)に復讐する気マンマンで尾行されちゃうんですけれども。彼女宛に届いた「私の人生は幸せだったよ ( ´_ゝ`)」的なデュークの手紙がモノローグっぽく流れて、なんとなくシンミリしたムードで映画は終わってたんじゃないかしらん。
ジェシカ・チャステインvsコリン・ファレルの公式動画があったので、貼っておきますね↓
なんて言うんですかね、中途半端な作品だと思いましたよ。アクション演出はリアルとケレン味の中間って感じなんですけど、ハリウッド映画にしてはもっさり気味だし、吹き替え感も強くて(ちょっと東映特撮の素面アクションっぽい)。ジェシカ・チャステイン自身は結構頑張っているんですが、微妙に演出や撮影や編集が上手くいってないように感じて、残念ながらそれほど強そうに見えなかったです (´・ω・`) ザンネン ジョン・マルコビッチとコリン・ファレルのタイマンについては、意外と両者とも体を張っていて。特にジョン・マルコビッチはマジで老骨にムチ打つ感があって、「おじいちゃん、頑張って!(´Д`;) ハァハァ」と萌えながら観たものの、ごめんなさい、優れたアクションシーンだったかというと疑問符が付くというか。全体的に「アクションができないならできないで、どう上手く誤魔化すか」ができてなかったような…って、偉そうですな (´∀`;) スミマセン
世界観の設定についても、リュック・ベッソン作品ほど弾けてない割に暗殺描写とか警察描写とかが雑だからノイズになるし、人間ドラマも「エヴァとデュークの師弟(疑似親子)関係」「父親&母親との確執」「妹が元カレと結婚」「元カレがギャンブル狂」「エヴァが元アルコール依存症で情緒不安定」「デュークとサイモンの師弟関係」「サイモンに認められたいカミーユ」「主人公とトニの因縁」とか、変に要素を盛り込みすぎて整理し切れていなかった印象。出演しているのは芸達者な有名俳優さんばかりだから、お芝居的にはしっかりしているし、決してつまらないワケじゃないんですけど、なんか話の焦点がぼやけるところが多かったなぁと。例えば終盤、エヴァがトニの賭場に殴り込みをかけてから「アタシ、妹の婚約者を奪おうとした最低な人間なの!川TДT)」的な告白をするシーンとか、なかなか面倒くさかったです。
ちなみに鑑賞後、監督のテイト・テイラーを検索してみたら、なんとあの名作「ヘルプ 心がつなぐストーリー」を撮った人でして。彼の監督作は「ヘルプ」以外は未見ながらも、この手のアクション映画を撮るようなタイプには思えなかったので、かなりビックリしたんですが、しかし。映画.comの記事によると、マシュー・ニュートン監督が降板した代わりにメガホンをとることになったようでして。ううむ、これって、本作のプロデューサーでもあるジェシカ・チャステインと旧知の仲だから受けたんですかね? 僕的には、監督本人も自分の資質としてアクションは畑違いだと分かっていた気がするんですけど、とはいえ、やっぱりタイトルが「エヴァ」なだけに「逃げちゃダメだ」と思ったのかもしれませんな…(唐突にドヤ顔を添えてーー)。
上の文章を読んだ人の気持ちを代弁する松本梢江を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」第31巻より)。
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その他、思ったことを書いておくと「最初に殺されるターゲットがヨアン・グリフィズでなんとなく贅沢気分」とか「妹ジュディ役のジェス・ワイクスラーの歌が上手い」とか「ダイアナ・シルヴァーズ、どこかで観たな〜と思っていたら、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』に出てたのか!」とか「ジーナ・デイビスが暗殺者映画に出てるのが感慨深い(『ロング・キス・グッドナイト』を思いだした)」とか「『5秒後に撃つ』と言いつつ1秒で射殺するのが良かった」とかとかとか。まぁ、文句は書きつつも、決して嫌いではないというか、それなりに楽しかったです (・∀・) マァマァ 肩の力を抜いて気楽に観る分には普通に面白い女暗殺者ムービーだと思うので、気になる人はチェックしてみてくださいな。
サントラがありましたよ。
唯一観ていたテイト・テイラー監督作。ジェシカ・チャステインも出ております。僕の感想はこんな感じ。
正直、こっちの方が面白かったなぁ…と思ったリュック・ベッソン印の女暗殺者映画。僕の感想はこんな感じ。
なんとなく似たタイトルSF映画を貼っておきますね。普通に良さげ。