009ノ1 THE END OF THE BEGINNING
2013/日本 上映時間84分
監督:坂本浩一
エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫
プロデューサー:菅谷英智、永富大地
ラインプロデューサー:平原大志
原作:石ノ森章太郎
脚本:長谷川圭一
撮影:百瀬修司
照明:太田博
美術:和田洋
録音:佐藤公章
編集:須永弘志
装飾:山本信毅
VFXスーパーバイザー:美濃一彦
ヘアメイク:内城千栄子
衣装:岡本佳子
リレコーディングミキサー:畠山宗之
サウンドエディター:高野寿夫
スクリプター:松村陽子
助監督:大峯靖弘
制作担当:板垣隆弘
音楽プロデューサー:津島玄一、本谷侑紀
スーパーバイザー:小野寺章
デザインワーク監修:田嶋秀樹
出演:岩佐真悠子、木ノ本嶺浩、長澤奈央、阿部亮平、横山一敏、市道真央、緑川静香、佃井皆美、人見早苗、下園愛弓、あべまみ、本田博太郎、杉本彩、竹中直人
パンフレット:なし
(あらすじ)
世界がウェスタンブロックとイースタンブロックに二分された近未来。ウェスタンブロックのスパイ・ミレーヌ(岩佐真悠子)は、両サイドの国境地帯にあたるJ国に潜入して移民売買摘発の作戦を実行。その際、彼女は移民の青年クリス(木ノ本嶺浩)に目が引きつけられ、作戦が成功した後もなかなかその姿が忘れられずにいた。その後、ミレーヌには新たな任務が下され……。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※今回の記事は、「ゲーム・オブ・デス」や「ハード・リベンジ、ミリー」
のネタバレに触れているので、気をつけて!
本当なら別の感想文をアップする予定だったんですけど、新宿バルト9のレイトショー上映が今週一杯で終わりそうな予感がするので、とりあえず更新しておきますね。「仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」に感動させられて以来、坂本浩一監督作はなるべく劇場で観て応援しようと思っているのですが…。先日、「トラベラーズ 次元警察」
を観た時、「これだったら“自宅でのDVD鑑賞”でも良いような… (・∀・;) エヘヘ」と思わなくもなかったので、今回の「009ノ1 THE END OF THE BEGINNING」は見送ろうかと迷ってたんですよ(ちなみに「009ノ1=ゼロゼロクノイチ」と読みます)。
だがしかし! 僕が大好きなラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」に坂本浩一監督が出演されるということを知って、「良いキッカケだし、観ておくか ┐(´ー`)┌ シカタナシ」と思い直して、急遽、深夜の新宿バルト9に足を運んで来ました。「意外と悪くないネ (・∀・) ガンバッタ」と思ったり。
劇場ロビーには「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のセットがあったり…。
「キャプテンハーロック」のアルカディア号が飾られてたりしましたが、「009ノ1」関連の展示はゼロでした (´∀`) ザンネーン!
そりゃあ、劇中のCGを見るだけで、予算が少ないのがビンビン伝わってくる作品ではありますよ。一応、日本っぽいところを舞台にしつつも、原作コミックのような“無国籍SF”ってムードの世界観なので、「それを日本人キャストで再現することの“無理”」もヒシヒシと感じたし(気恥ずかしくなる)。あと、原作
の近親相姦エピソードを活かした脚本もおかしなところが多いし、台詞もちょっと…。例えば「主人公が劇中の人物たちにやたらと『モンスター!』と言われて凹む→最終的には開き直る」的な展開は嫌いじゃありませんが、その台詞自体が不自然すぎて微妙に感じちゃうんですよね。
CGなどは“東映特撮の予算”って感じでしたな…。
ただ、「そもそもこの原作を低予算で映画化するなら、どうしてもこうなっちゃうだろう (´・ω・`) シカタナイヨ」的な、静かな木洩れ日の優しさに包まれたならーー?(不要なリンク) 目に映るすべてのことを「んもう、坂本監督ったら (´∀`) ウフフ」と許せてしまったりする奇跡。まぁ、「だったら『ガッチャマン』も優しい目で見てやれよ!(`Δ´) クソヤロウ!」的な御意見もあるかもしれませんが、アレにはまったく“愛”や“こだわり”を感じなかったから頭に来たワケでー。
例えばオープニング、クラブ風の場所のステージで踊る女性たちのバスト&お尻&脚のフェティッシュな見せ方に「おやおや、アナタもお好きですな (´∀`) ワタシモデス」と共感させられましてね(1人だけオッパイを出している女性がいて、その貴重なバストショットを多く見せようとする編集が好きさ!)。その後の岩佐真悠子さんの「騎乗位でも乳を出さない姿勢」には若干イラッとしたものの(というか、後ろからのショットも吹き替えっぽい…)、その後のバスタオル一枚での“見えそうで見えないバトル描写”には「ほほう、これがやりたかったのですな (´∀`) ワルクナイ」と感心。残虐描写もそこそこあるし、<R15指定>の中で“自分が好きなモノ”を手を替え品を替え見せつけてくる坂本浩一監督の姿勢には、どうしても好感を持ってしまうのです。
オープニングのバスタオル戦闘、僕的にはストライクでした。
岩佐真悠子さんのアクションは“吹き替え感”が強いんですけど、彼女がアクション未経験者と考えれば、むしろ本人が実際に戦っている場面が「自分でやってるんだ!Σ(゚д゚;) ヤルジャン!」と頑張ってるように見えたりもしてね。岩佐真悠子さんだけじゃなく、藤田房代さんの美脚も堪能できると思えば、逆にオトク感2倍で超YAVAY!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! 何度かある長澤奈央さんとのタイマンとか、スゲー楽しかったです。
ターミネーターっぽい敵を演じた長澤奈央さん。超頑張ってましたぞ。
横山一敏さんも出演。長澤奈央さんに「ゲーム・オブ・デス」のゲイリー・ダニエルズっぽく殺されててナイス!(o^-')b イイネ!
その他、「岩佐真悠子さんと市道真央さんのレズっぽいシーン!」とか「岩佐真悠子さんと緑川静香さんの水中バトル!」とか「市道真央さんのお姉さん描写に萌え!」とか「市道真央さんの『この仕事で最後にしようと思うんです』というモロな死亡フラグに涙…」とか「岩佐真悠子さんと長澤奈央さんのレズっぽいシーン!」とか「ゾンビっぽい敵を戦闘力全開で倒す際のゴア描写!」とか、僕好みのシーンが多めで幸せでした (´∀`) アリガトウ ちなみに、Dr.クライン役で杉本彩さんが出ているんですけど、彼女が殺される場面ですら脚を映すのにこだわっていたのは、「坂本監督、熟女でも容赦ナシか!(;`Δ´) ヌゥ」と恐ろしさすら感じましたよ…。
市道真央さんが出てたのは超うれしい! 彼女となら結婚しても良いです(バカな文章)。
なんとレズっぽいシーンが2回もありましてね…(しみじみ)。監督には感謝しかありません。
先日、「猫ぐらし」を読んだら、杉本彩さんが非常に良いコラムを書いてて見直した…という全然関係ない話。
「009ノ1」の代名詞的な必殺技である“バストガン(胸から銃弾を連射する)”を“背中側からしか見せない”のも非常に良いと思ったり(なんとなく「ハード・リベンジ、ミリー」
のラストを思い出したり)。一応、オチだけ書いておくと、009ノ1は、実は生き別れた弟&敵国のスパイだったクリス(木ノ本嶺浩)と実の母をモデルに作られたサイボーグ(長澤奈央)を倒しまして。「今回の事件は009ノ1を覚醒させるためだった!? Σ(゚д゚;)」的なことを020(竹中直人)が匂わせるという“いつでも続編が作れる臭”をプンプン漂わせながら終わってました。
「ハード・リベンジ、ミリー」、久しぶりに見返そうかな…。
って、かなり褒めてますが、ハッキリ言って、最初の方に書いたように映画としてアレなところが多いのも確かでして。坂本監督のファンとか、東映Vシネマ的なクオリティでも愛せる人とか、出演者に思い入れがある人とかじゃないと、劇場で1800円を払って観るのはキツいというか、決して万人にはオススメできないんですけど、僕自身は思ってたより楽しかったです (´∀`) スキヨ 観る前は、題材的に井口昇監督との相性が良い気がしてたんですが(バストガンとか)、少ない予算で非常に頑張ったのではないでしょうか。日本の映画関係者はもう少し坂本監督に予算をあげてほしいなぁと思います (・ε・) オシマイ
最近観た坂本浩一監督作。僕の感想はこんな感じ。
トラベラーズ 次元警察 [DVD]
公式ガイドブック。“過去の石ノ森ヒロインたち”も載ってるらしいので、ちょっとほしい…。
映画『009ノ1』オフィシャルブック THE WOMEN FIGHTERS ~ミレーヌ・ホフマンと石ノ森章太郎が生んだ闘うヒロインたち~
SF短編×スパイモノといった感じの原作本。コンビニの廉価本もあります。
009ノ1 (1) (中公文庫―コミック版)
1969年に実写ドラマが作られていたとは! 観ないと思うけど、ジャケットから漂うレトロなお色気は愛してる。
009ノ1 コンプリートDVD
2006年にアニメ化されてたんですね~。主演の声が釈由美子さんというのが、時代を感じさせますな。
009-1 ゼロゼロナインワン vol.1 [DVD]
なんとなく思い出した辻本貴則監督作。2作目の方が好き。3作目、作らないかなぁ。
Neo Actionシリーズ ハード・リベンジ、ミリー [DVD]
↧
009ノ1 THE END OF THE BEGINNING(ネタバレ)
↧