スター・トレック イントゥ・ダークネス（2D・字幕版）（ネタバレ）

スター・トレック イントゥ・ダークネス（2D・字幕版）



原題：Star Trek Into Darkness
2013／アメリカ　上映時間132分
監督・製作：J・J・エイブラムス
製作：ブライアン・バーク、デイモン・リンデロフ、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
製作総指揮：ジェフリー・チャーノフ、デビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ポール・シュウェイク
原作：ジーン・ロッデンベリー
脚本ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン、デイモン・リンデロフ
撮影：ダン・ミンデル
美術：スコット・チャンブリス
衣装：マイケル・カプラン
編集：メリアン・ブランドン、メアリー・ジョー・マーキー
音楽：マイケル・ジアッキノ
出演：クリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、ジョン・チョウ、サイモン・ペッグ、アリス・イブ、カール・アーバン、アントン・イェルチン、ブルース・グリーンウッド、ピーター・ウェラー、ノエル・クラーク、レナード・ニモイ
パンフレット：★★★（700円／小ネタの解説ページが好き）
（あらすじ）
西暦2259年、ジェームズ・T・カーク（クリス・パイン）率いるUSSエンタープライズは、未開の惑星を調査中に陥った予期せぬ危機から脱するため、重大な規則違反を犯す。無事に地球へ帰還できたものの、カークは艦長職を解かれてしまう。そんな時、ロンドンの艦隊基地が爆破される事件が発生。艦隊士官のジョン・ハリソン（ベネディクト・カンバーバッチ）という男が真犯人であることが判明する。すぐさまハリソンを捕らえるよう命令が下るが……。（以上、映画.comより）

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事は、「スタートレック」シリーズが好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて！
※今回の記事は、前置きが無駄に長いので、気をつけて！

まず、かなりどうでも良い前置きをダラダラと垂れ流しますね。僕も今年の11月で41歳になるし、それなりにSF映画は嫌いじゃないのでね、「スタートレック」シリーズくらいは知ってますけれども！　正直、全然観る気が起きなくて…。たぶん僕と同世代の人に迸るほどありがちなことを書くと、小さいころ、同じ「スター」が付くからさ、「スター・ウォーズ」シリーズ的なチャンバラアクションを期待してドラマを観たら、恐ろしいほど地味で心底失望したというか。「これなら『宇宙からのメッセージ・銀河大戦』の方が100倍面白いじゃん！ (｀Δ´) ﾂﾏﾝﾈｰ」と即座に見切りを付けたことを覚えております。


東映のありがたい公式動画を貼っておきますね↓　佐々木いさおさんの歌唱が渋い！




その後、いろいろと映画が公開されたりして、その都度、興味は持つものの、ネックになるのがシリーズの長さ。僕も一応は“オタク的気質を持つ男”なだけに「どうせ観るなら全部チェックしなくては！ヽ(`Д´)ノ」と思ってしまうので、どうしても「最初のテレビシリーズだけで全79話」という壁を乗り越えられない。で、時が経つに連れて、「新スタートレック」が全178話で、「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」は全176話、「スタートレック：ヴォイジャー」は全172話で、「スタートレック：エンタープライズ」は全98話の、劇場版が12本と、限りなく広大な宇宙が光の速度でさらに膨張を続けるように（キャプテン・ストライダム風の表現）、その量は膨れあがる一方で、逆に“観る気”ゲージは減少するばかり。だから、いくら2009年の13本目の劇場版が「初心者でも全然楽しめるぅ♪ﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉ ﾎｴﾎｴ!」なんて評判だったとしても、心のティンコはピクリとも反応しなくてね（唐突な下ネタ）。


最初のテレビシリーズの日本版オープニングを貼っておきますね↓　上品なムードですな。




そうなると、当然ながら今回の「イントゥ・ダークネス」もまったく観る気がナッシング。自販機に登場人物の写真が貼られてたりとか、かなり前から予告編を流してたりとか、「冒険に乗り遅れるぞ！」なんてライド感を強調するような別バージョンの予告編も作ったりとか、結構宣伝に力を入れてたけど、ごめんなさい、マジでどーでも良くて。むしろ、担当の人が「こうやって宣伝したのよ！川｀∀´) ｵﾎﾎﾎﾎ」と語るのをテレビでたまたま見て、「そんな手に乗せられてたまるか！( ﾟдﾟ)､ﾍﾟｯ」と安い反感を覚えたほど。パロディ作品の「ギャラクシー★クエスト」はトカゲ・ヘッドにかけて大好きだけどさ（いやらしい文章）、本家の方は「一生、観ることはあるまいよ ( ´_ゝ`)」と思っていたのです。


確か劇場ではこれ↓の長いバージョンの予告も流れてましたよね？




「ギャラクシー★クエスト」の動画も貼っておきますね↓　「スタートレック」シリーズを未見でもスゲー面白かったり。




ところが、今週の「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル（a.k.a.タマフル）」の「ムービーウォッチメン」の監視対象に選ばれちゃいまして。同コーナーをそれなりに愛する僕的には、「じゃあ、仕方ないか (･ε･) ﾁｪｯ」と、とりあえず予習として2009年の劇場版を観たら、「老スポック（レナード・ニモイ）と敵が未来からやってきたせいで歴史が改変された→登場人物は最初のテレビシリーズと同じなんだけど、まったく違う話が展開される」という内容だったのもあって、それまでのシリーズを知らない僕でもスゲー面白くてビックリ。「J・J・エイブラムス、やるじゃん！ (*ﾟ∀ﾟ)=3 ﾑｯﾊｰ」と感心しながら新宿バルト９に足を運んでみれば、こっちも面白かったです！ﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉ ﾔﾙｼﾞｬﾝ!


お腹が空いてたので、つい1450円も使っちゃった… (ﾉω･､) ﾀﾞﾒﾈ



なんて言うんですかね、話や世界観は全然違いますが、僕的には「ワイルド・スピード EURO MISSION」を非常に思い出しました。脚本的におかしいところは結構あるんですけど、息もつかせぬ展開のつるべ打ちにより、宣伝の通り、確かにライド感覚でモリモリ楽しめたって印象。２歳の娘を持つ父親的には、序盤の“不治の病になった娘を治療してもらった恩を返すためにテロを実行する父親”を観て、「僕もそうせざるを得ませんな… (ﾉДT)」と共感の涙を流したりもしてね。


らっきょが転がるだけで笑い出す松本伊代さんのように（古い例え）、今の僕は幼い娘が出てくると高確率で泣いちゃうのです…。



それと、これもまた「EURO MISSION」のように、とにかく登場人物たちが魅力的。特にクリス・パイン演じるカーク船長と、ザッカリー・クイント演じるスポックの対立と和解描写は、「型破りvs堅物」というベタな関係性ではありますけど、非常に微笑ましいのです。今回は前作よりも２人の距離が近づいていて、腐女子の方が観たら「もうお前ら、付き合っちゃえよ (＾ε＾し ﾋｭｰﾋｭｰ」なんて言いたくなるのではないでしょうか（なんだこれ）。クライマックス、エンタープライズ号のコアを元通りにするため放射能を浴びて倒れたカークの復讐を胸に、スポックがカーン（ネディクト・カンバーバッチ）とタイマンするシーンは結構グッときましたね～。その際、スポックがクロー的な技というか、相手の肩を掴んで“骨子術”みたいな攻撃をしてたのが、なかなか興味深かったです（バルカン流格闘術？）。


カーク船長、エンタープライズ号を救うために瀕死状態に陥るものの、カーンの血液で復活するというね。


スポックはあまり体を動かさないタイプかと思いきや、終盤はカーンとのチェイスからタイマンまでこなしてました。


念のため貼っておきますが、骨子術とは「シグルイ」に出て来たこんな技です。



ジョン・ハリソンa.k.a.カーン役のベネディクト・カンバーバッチもカッコ良かったですな！　U.S.S.ヴェンジェンス内での立ち回りとか、見とれちゃいましたよ。“両手で人間の頭蓋を潰す”という残酷な必殺技は超好みで、直接描写がないのは残念でしたが、目の前でマーカス艦長a.k.a.父親（ピーター・ウィラー！）の無惨な死に様を目撃した娘（アリス・イブ）のアングリ顔に迫力があったので、なかなか良いシーンだったと思います。終盤は、魚雷の爆破計画を見抜けなかった上に（これはバカじゃないかと思った）、逃げ切れなくて冷凍保存されちゃってましたけど（これは非人道的なオチだと思った）、単に冷酷なだけじゃなく自分の仲間のためには熱い涙を流す性格も良かったので、ぜひ再登場に期待したいところ。で、それ以外のキャストたちもイキイキしてたというか、みんな、ちゃんとそれぞれに見せ場があって、エイブラムス監督のバランス感覚は大したものだと感心いたしました。


カーン、とにかく素敵でした。ベネディクト・カンバーバッチ主演の「SHERLOCK／シャーロック」が観たくなったり。


スコッティ役のサイモン・ペッグも良かったですね～。出てくるだけで頬が緩んじゃう感じ。



まぁ、おかしなところは本当に多くて。「マーカス提督の行動、メチャクチャじゃね？」とか「老スポック、カーンのこと教えちゃうのかよ！」とか「足でコアを蹴って戻すって…」とか細かいツッコミは置いとくにしても、「すべてにおいて船長と副長が現場に出すぎじゃね？」とは思っちゃう（仕方ないんでしょうけど）。その他、「魚雷を開けようとしたら爆発しそうに！Σ(ﾟдﾟ;) ﾋｨ!」とか、いちいちトラブルを盛りすぎな気がしないでもないんですが、しかし！　基本的には「ああん、次はどうなるの！ヽ(´Д｀;)ノ ﾊﾗﾊﾗ」と一喜一憂させられまくって愉快でしたよ。


例えば、宇宙空間を飛んで敵艦に侵入するシーン、カッコ良くて好きだけど、船長の仕事じゃないような… (・ω・;) ｳｰﾝ



ちなみに、旧作の知識は皆無に等しいので、映画に入ってた小ネタの数々にはほとんど気付きませんでしたが（パンフレットで確認できます）、それでも十分楽しめました。唯一、「カーンの逆襲」のタイトルくらいは知ってたので、ジョン・ハリソンが「私の名前はカーンだ！ヽ(`Д´)ノ」なんて正体を明かした時は、「あら、これってトレッキーなら大喜びなのかしら (´∀｀) ﾖｶｯﾀﾈ」なんて勝手に想像して勝手にホッコリしてみた次第。


とは言いつつ、「カーン」と聞いて最初に連想したのはオリバー・カーンだったり。足首、太もも、男の世界！ヽ(´Д｀;)ノ ﾊｧﾊｧ




一応、オチを書いておくと、「よーし、みんなで宇宙への旅に出るぞ！ﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉ ﾚｯﾂﾋﾞｷﾞﾝ!」って感じで終了（適当な文章）。想像以上にマジで観て良かったというか、どうせならIMAXで観れば良かったというか（2Dでも悪くなかったけど）、今から続編が楽しみで仕方なくて。これまでは「長くて観る気がしない… ('A`)」と“壁”に感じてた大量のソフトも、こうなると逆に「スタートレックの世界を思う存分に楽しめるッス！ヽ(`Д´)ノ」と宝の山に早変わりであり、「食わず嫌いって良くないネー (*・ω・)(・ω・*)ﾈｰ」とあらためて反省しましたよ。キッカケを作ってくれたタマフルには超感謝したい心境でございます。ってことで、もし僕と同じように「スタートレック」シリーズに興味がありつつも手が出せない人がいたら、とりあえず前作だけでもチェックしてほしいし、気に入ったら「イントゥ・ダークネス」も観に行くと良いですぞ (o^-')b ｵｽｽﾒ!




J・J・エイブラムス監督による前作。非常に上手いリブート作品だと思います。

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ノベライズ。kindle版もあります。

スター・トレック イントゥ・ダークネス (角川文庫)


一応、サントラを貼っておきますよ。

スター・トレック イントゥ・ダークネス(OST)


すべてはここから始まったのね～。１万２千円でシーズン３まで揃えられるのは魅力。全79話です。

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テレビシリーズ２作目はシーズン７まで続いたので、178話あるそうな。

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テレビシリーズ３作目。これもシーズン７まで＝全176話。スゴいですな～。

スター・トレック ディープ・スペース・ナイン シーズン1 <トク選BOX> [DVD]


テレビシリーズ４作目。これもシーズン７まであって、全172話。人気の高さが窺えます。

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今のところ、５作目が一番新しいテレビシリーズ。これはシーズン４までで全98話…って、十分長い！

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リブート前のすべての劇場版を収録したBlu-rayBOX。そりゃあ興味あるけど値段的に無理！

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未読ですが、初心者の入門用としては良い…のかな？

スタートレック ネットワーク ジャーナル スターターブック


ディーン・パリソット監督による「スター・トレック版『餓狼伝BOY』」なパロディ映画（不要な例え）。かなり好き。

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なんとなく貼っておきますよ。輸入盤だから超安いけど、PCなどでしか視聴できないので注意！

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