トカレフ
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原題:Tokarev
2014/アメリカ 上映時間98分
監督:パコ・カベサス
製作:リシャール・リオンダ・デル・カストロ、マイケル・メンデルソーン
脚本:ジム・アグニュー、ショーン・ケラー
撮影:アンジェイ・セクラ
音楽:ロラン・エケン
出演:ニコラス・ケイジ、レイチェル・ニコルズ、ダニー・グローバー、ピーター・ストーメア、マイケル・マグレディ、マックス・ライアン、パシャ・D・リチニコフ、オーブリー・ピープルズ、マックス・ファウラー、ウェストン・ケイジ
パンフレット:なし
(あらすじ)
愛する娘のために犯罪から足を洗った元ギャングのポールは、現在は家族に囲まれて幸せな毎日を送っていた。ところがある日、ロシア製の拳銃トカレフから発砲された1発の銃弾で娘が殺されてしまう。復讐を誓ったポールは、狂気の鬼となって犯人を追いつめていくが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
10点
新宿バルト9で観てきたんですが、ハッキリ言って、超不快な映画でした。とは言いつつも、それはあくまで“僕にとって”であり、僕以外の人は「そんなこと、どうでもいいですよ (・ε・)」と思う可能性も非常に高いということでね(苦笑)、この映画が好き&その内容に納得している人はこんな駄文を読まない方が良いです。あと、基本的にはネタバレを知らないで観た方が面白いタイプの作品であることは間違いないので、いつか観ようと思っている方も絶対読まない方が良いんじゃないかしらん。
公開直後のロビー。前売り券を買って楽しみにしてたんだけどな… (´・ω・`)
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このブログをよく読まれる方はご存知だと思いますが、僕は昔、警察官だったりしましてね (〃∇〃) エヘヘ ちょうどトカレフが大量に出回って話題になったころで、同じ地域課にいた同期と「トカレフって防弾チョッキ貫通するんだって… (;´Д`) コワイヨゥ...」「でもさ、オレらって普段から防弾チョッキとか着ないから、別に関係ないんじゃね? (・∀・ )」「そりゃそうだったら~ん!ヽ( ´∀`)人(゚∀゚*)ノ ワラライフ!」なんて、恐ろしいほどくだらない会話をした記憶があります。
そんな愚かな僕ですが、そのころの経験のせいで、「リアルじゃない警察描写」を観るとイライラするようになってしまって…。なんて言うんですかね、「西部警察」Image may be NSFW.
Clik here to view.ぐらい振り切っていれば気にならないんですけど、中途半端に“リアル寄り”だと「そんなことあるかYO!ヽ(`Д´)ノ」と激怒しがちでしてね。例えば、「ポチの告白」Image may be NSFW.
Clik here to view.は、その描く内容自体はスゲー良かったのに、「弾倉の1発目は空」という致命的なウソ描写をしていて(以前、宇多丸師匠とお会いした時に熱く語ってウンザリされた経験アリ)、しかも高橋玄監督が公開時のトークショーで「リアルにこだわった!(`∀´)」と超偉そうに吹かしていたため、「好きだけどムカつく」という映画だったりする…って、すでに面倒くさくてスミマセンネー。
「ポチの告白」Image may be NSFW.
Clik here to view.の紹介動画↓ 結構良いことを言っているんですが。
閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ さて、今回の映画の話ですよ。主人公ポール(ニコラス・ケイジ)と妻ヴァネッサ(レイチェル・ニコルズ)が留守の間、男友だち2人と過ごしていた娘ケイトリン(オーブリー・ピープルズ)が武装集団に拉致されて、数日後、死体となって発見されまして。ポールは“ワルだった過去”があったため、「昔、仲間たちとロシアン・マフィアのガキを殺したことがバレた→その報復に違いない!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!」と逆上して、仲間たちと人を殺すわ、街中でカーチェイスを繰り広げるわと、大暴れするのです。
僕も可愛い娘がいる身ですよ、そりゃあ、気分はポールに寄り添って激おこぷんぷん丸ながらも(もう死語なの? (´Д`;) アアン)、話の流れから考えると、犯人はロシアン・マフィアじゃないっぽい。となると、ピーター・ストーメア演じる元ボスのオコネルが利権絡みで殺したとか? それとも、妻ヴァネッサが実の子ではないケイトリンを疎んで? ただ、謎解きにしては材料が少なすぎるので、「どうなるのかなぁ… (・∀・;) ドキドキ」と種明かしを楽しみにしていたら!
なんと「ケイトリンがマイク(マックス・ファウラー)たちに父親がクローゼットに隠していた銃を見せた→マイクが調子に乗っていたら銃が暴発してケイトリンが即死→ケイトリンが誘拐されたことにしよう!」という“謎の男たちの襲撃自体がウソ”というオチだったから、「漂流教室」 のミニヴァ先生ライクに口がアングリ状態になったのです。
まったく関係ありませんが、「漂流教室」の主題歌「野性の風」を貼っておきますね↓
いや、具体的なタイトルは思い出せないんですけど、「実は子どもの狂言だった!Σ(゚д゚;) ナンデスト!」みたいな映画って以前も観た記憶があって。その可能性も考えたんですが、なぜ一番最初に排除したのかと言えば、警察にそんな狂言は通用しないから。もちろん「警察だって無能だったりするじゃん!(`Δ´) クソガ!」という意見もわかりますが(坂本堤弁護士一家殺害事件みたいな例もあるしね)、あのガキどもは「武装集団がケイトリンを拉致した」って証言してるんですよ? しかも、その作り話の中で、暴漢たちはかなり広範囲を歩き回っているワケでさ。
ハッキリ言って、よっぽど原始的な捜査をしている警察じゃない限り、あの程度の偽装を見抜けないなんて100パーセントあり得ない。特に誘拐事件なんて現場検証に相当力を入れるワケでさ、足跡とか一切調べないなんてことないし、何度も何度も目撃者の2人を尋問するでしょうに…(一応、未成年というエクスキューズはありますが)。確かに劇中でダニー・グローバー演じる刑事は「ポールが街で暴れまくろうがノー問題にする」という意味不明な判断をしてたから、「この映画のフィクション・ラインは低いんですヨ~ (ノ∀`) テヘ」ってことなのかもしれないけど、あまりにも酷い。そもそも「殺人に使った銃を自宅に置いとくなよ (゚Д゚) バカ?」って思うしさぁ…。出ている役者さんたちは好みの人が多かっただけに、つくづく残念。ラスト、真相を知って絶望したポールがロシアン・マフィアたちに撃ち殺されてましたが、心底どうでも良いというか、スゲー無駄なモノを観た気持ちになった次第。
僕の気持ちを代弁する範馬勇次郎の画像を貼っておきますね。
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って、憎悪が強めの文章を書いちゃいましたが、僕が指摘した部分が気にならない人なら、普通に楽しめる気がしなくもなくて(それでもポールの暴走振りは常軌を逸してるけど)。悪党の因果話としては悪くないし、三平映画館で南拓郎さんが指摘されていたんですけど、「安全装置がない=素人が扱うと暴発しやすい」という視点でトカレフをチョイスしたのは「なるほど~」と思うしね。ただ、本当にごめんなさい、僕はこの映画の根本的な部分に“ズルさ”と“あり得なさ”を感じてしまって、超不快でした。オススメはしません。
ここ数年で一番良かったニコラス・ケイジ主演作。こういう映画で警察描写がムチャクチャなのは全然OK!(o^-')b スキヨ
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パコ・カベサス監督が脚本を書いた作品。評判は良くなさげ。
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同名の坂本順二監督作。こっちも警察が無能でイライラします。主演の方はこんなことに…。
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嫌いじゃないけど、警察官の拳銃の弾倉の1発目が空になってることなんてあり得ないからね!(しつこい文章)
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