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ヘラクレス(2D・字幕版)(ネタバレ)

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※この映画に関しては、小覇王さんの感想がベストなので、そっちを読んで!

<どうでも良い前書き>

昨年と今年、世界で2番目に稼いだハリウッドスターになった(1位はロバート・ダウニーJr.)、ドウェイン・ジョンソン(a.k.a.ロック様)。2014年度は「マッスル&フィットネス」の表紙を二度飾る快挙を成し遂げていて、精神的にも肉体的にも今がまさに脂が乗っている状態と言っても過言ではないでしょう(どことなく偉そうに)。

ただ、恥ずかしながら僕は主演作をすべて追っているワケではないんですが、「ロック様ならこの1本!(o^-')b」的な作品はまだない印象。いや、近作だと「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」「オーバードライヴ」は大好きだけど、例えばシルベスター・スタローンの「ロッキー」「ランボー」的な? 男子中学生(童貞)が友人と「ロック様と言えばあの映画だよな!(`∀´)」なんて、微笑み交わして語り合い落ち葉を踏んで歩くような、「オッス、オッス!ヽ(`Д´)ノ」と荒ぶる男たちが“ここぞという時に観る1本”はまだ残せていないような気がする…というのは失礼でしょうか(なにこの文章)。

だから、今回の「ヘラクレス」はスゲー期待してたんですが…。ツイッターなどを薄目で眺めていると、微妙に評判が良くなさそうなので、結構ガッカリ。まぁ、予告編はかなり観すぎていて、荒井注さんっぽい男が「Who are you!? m9`Д´) ビシッ」なんて言った後にロック様が「I am Hercules! ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ!」と応える場面に関しては、「猿の惑星:新世紀」「The animal!!(`Δ´)」「ふしぎな岬の物語」「ありがとね~ 川TДT)ノ」と並んで辟易していたのもあって、テンションは急降下。とは言え“観るのは義務”なので、ケラン・ラッツ主演作よりはマシだといいなぁ (´・ω・`)」程度の気持ちで、今月1日、肉や「エクスペンダブルズ3」を堪能してから、立川シネマシティ1で鑑賞したのです。

観客は7人ぐらいでしたよ。
ヘラクレスを観に来ました















ヘラクレス(2D・字幕版)

ヘラクレス

原題:Hercules
2014/アメリカ 上映時間99分
監督・製作:ブレット・ラトナー
製作:ボー・フリン、バリー・レビン
製作総指揮:ロス・ファンガー、ジェシー・バーガー、ピーター・バーグ、サラ・オーブリー
原作:スティーブ・ムーア
脚本:ライアン・J・コンダル、エバン・スピリオトポウロス
撮影:ダンテ・スピノッティ
美術:ジャン=バンサン・ピュゾ
衣装:ジェイニー・ティーマイム
編集:マーク・ヘルフリッチ、ジュリア・ウォン
音楽:フェルナンド・ベラスケス
視覚効果監修:ジョン・ブルーノ
出演:ドウェイン・ジョンソン、イアン・マクシェーン、ルーファス・シーウェル、アクセル・ヘニー、イングリッド・ボルゾ・ベルダル、リース・リッチー、トビアス・サンテルマン、ジョセフ・ファインズ、ピーター・ミュラン、ジョン・ハート、レベッカ・フェルグソン、イリーナ・シェイク
パンフレット:★★★(720円/普通に良い出来のパンフ)
(あらすじ)
人間と全能の神ゼウスの間に誕生した、半神半人の男ヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)。神さえも恐れおののく並外れたパワーを誇りながらも、人間の心も兼ね備えた彼は、強さと優しさに満ちた者として名をはせていた。だが、わが子の命を奪ったことで罪の意識に押しつぶされそうになる。悩み苦しみ抜いた果てに、彼は12の試練を自らに課して救いを得ようとする。多頭の蛇ヒュドラ、不死身のライオン、巨大なイノシシであるエリュマントスといった魔物や悪を成敗していくヘラクレスだったが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




79点


意外と良かったです (・∀・) イイネ! この映画、「衝撃の展開が!Σ(゚д゚;)」的な要素は特にないんですけど(苦笑)、基本的にネタバレを知らない方が楽しめるような、でも、内容を知らないで観ると失望するような、そんなバランスの映画だったりしましてね。気になっている人は、こんなネタバレ全開の駄文を読む前に、ぜひ「騙された!ヽ(TДT)ノ」と泣きながら劇場に行ってもらって。鑑賞後、本当に騙されたと思った時は、ひねくれて星をにらんでいただければ幸いです。


なんとなく「みなしごのバラード」を貼っておきますね↓




で、感想を書きますが、映画冒頭、12の難業がダイジェストで終わった時は、少し頭に来ましたよ。大ざっぱに書くと、この作品に出てくる「ヘラクレスの英雄譚」は、「ヘラクレスの強さをアピールするために、王様や傭兵仲間が膨らませたハッタリストーリー」であり、予告編で流れた「vs ネメアの獅子」とか「vs ヒドラ」とか一瞬で終了なんですね。


この場面、あっという間に終わります。
vs ネメアの獅子


まぁ、確かに「偽りの伝説か、真の英雄か。」というキャッチコピーで“その内容”を匂わせてはいるものの、完全に予告編詐欺じゃありませんか。怒りにまかせてJAROに連絡する人がいてもおかしくないというか、この時点で乗れない人がいてもそれは仕方ないと思うのです。僕も半裸のロック様が12の難業に挑む姿を想像して興奮していただけに、非常にガッカリいたしました。


「顔が見えない」のは確かに怪しいと思ったんだけど、まさかダイジェストだったとは…。
顔が見えない


ただ、10月に「沈黙のSHINGEKI/進撃」というもっと非道い詐欺に遭っていただけに、「そういうこともあるさ (´∀`) イインダヨ」と「夜回り先生」ライクに許せましてね。というか、ヘラクレスとともに行動するチームH(ヘラクレス)のメンバーたちが魅力的だったし、「一介の傭兵が“真の英雄”になる」というストーリーも良くて、「これはこれで面白いじゃん!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と楽しめたのです。


棍棒が世界一似合う色男・ロック様のヘラクレス。このポーズで雄叫びをあげた瞬間、「スコーピオン・キング」を超えた!
ナイスなビジュアル

では、チームHのメンバー紹介。古くからの友人アウトリュコス(ルーファス・シーウェル)はナイフ投げの達人で戦略家。
ナイフ使いのアウトリュコス

ヘラクレスに助言をする預言者アムピアラオス(イアン・マクシェーン)は槍の使い手でもあったりして。
槍を使う預言者アムピアラオス

口の利けないテュデウス(アクセル・ヘニー)は、戦場で超凶暴になる戦士(でも、子どもには優しい)。
戦場の野獣テュデウス

紅一点のアタランテ(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)は弓使い。男なんかに負けないわよ!
弓使いアタランテ

ヘラクレスの甥のイオラオス(リース・リッチー)の武器は口八丁。ヘラクレス伝説の語り部なのです。
口八丁のイオラオス


この映画のヘラクレスは“半神”ではないんですが、「妻子を殺した疑惑」があったり、「ケルベロスの夢」を見たりと、それなりに元ネタ要素をストーリーに絡ませているのもユニークで。あまり関係ありませんけど、「赤子のヘラクレスが、ヘラが放った2匹の毒蛇を素手で殺した」というエピソードをよくよく考えると、「範馬勇次郎の誕生譚」で、「赤子の勇次郎がココイヤドクガエルを倒した」のは、ヘラクレスオマージュだったのでは…って、どうでも良いですかねー (´∀`;) エヘヘ


この場面、ヘラクレスを意識していたというのは考えすぎでしょうか(「範馬刃牙」第2巻より)。
ココイヤドクガエルvs範馬勇次郎


ストーリーを雑に書くと、「王女ユージニア(レベッカ・ファーガソン)に頼まれたので、軍隊を鍛える&反逆者レーソス(トビアス・ザンテルマン)を退治して王国を救ってみたら、実はコテュス王(ジョン・ハート)が暴君でした (ノ∀`) ダマサレチャッタ」って感じ。振り返ってみれば、「そんなのすぐバレるし、ヘラクレスたちも早く気付けよ ( ゚д゚) アホカ」とか「いくらヘラクレスたちを騙すためとは言え、『ベッシ族が魔術で操られている』という設定で無防備に軍を進めたのはリスキーすぎるだろ」とか「ヘラクレスを呼んだ後でも、王女が反乱軍側につけば、普通に勝てたんじゃないの?」とか思わなくもないんですが、「ハッタリをかまして生きてきたヘラクレスたちが同じような手口に騙されてしまう」という構図が愉快なので、気にしない気にしない(自分に言い聞かせるように)。

何が燃えたかって、クライマックスですよ。騙されたことに気付いたチームHは、今度はコテュス王を倒すことを決意。ところが、戦略家のアウトリュコスが“方向性の違い”から卒業してしまったこともあり、驚くほどアッサリ捕まってしまうと、昔の雇い主だったエウリュステウス王(ジョセフ・ファインズ)が登場しまして。得意げに「ねぇねぇ、お前に毒を盛った後、妻子をどう猛な三頭の犬に食い殺させたのはオレなんだけど、今、どんな気持ち? (・∀・) ネェネェ」なんて告白するから、超ムカつくのです!ヽ(`Д´)ノ キィィィ


レイフ・ファインズの弟のジョセフ、良い仕事をしましたな。
エウリュステウス王(ジョセフ・ファインズ)


このエウリュステウス王のNDK振りがとにかく素晴らしくて、僕自身も憎悪のあまりに撲殺したくなったほど。ところが、ヘラクレスったら、鎖に繋がれて手も足も出ないし、僕も映画の中には入れないし…(なにこの文章)。しかも、目の前では王女が殺されそうになっていて、「ああん、誰か助けてぇ!ヽ(´Д`;)ノ」と思っているところで、あの予告編のシーンがスタートですよ。

預言者アムピアラオスが「決めるのは誰だ? やるのは誰だ? 行くのは誰だ? そうお前だ!m9`Д´) ビシッ」と鼓舞すると、ヘラクレスったら「オレがCaptain of the Shipだッ!ヽ(`Д´)ノ ヨーソロー」と鎖を引きちぎって、敵を皆殺しにする…って、別のものが混ざっちゃいましたな (ノ∀`) スミマセン 何はともあれ、この場面はその直前のイライラも凄まじかっただけに瞬間的に体温が40度を超えるほど燃えたというか(※個人の感想です)。「猿の惑星:新世紀」といい、「ふしぎな岬の物語」といい、予告編に使われるのは良い場面なんだなぁと当たり前のことを今さら噛みしめた次第。


アムピアラオスが必死に鼓舞すると…。
貴様は何者だ!

ヘラクレスったら鎖を引きちぎって、“真の超人”になるというね。このシーン、100点!
オレはヘラクレスだッ!


その後は、チームを卒業したハズのアウトリュコスが加勢に来てくれたり、テュデウスが王子を守って死んだりしつつ、ヘラクレスがまたもや怪力を発揮しましてね。巨大なヘラの像を倒す→敵軍が「アイツには敵わないや ┐(´ー`)┌ マイッタネ」的なムードになって、めでたしめでたし。自分が死ぬ予言をしていたアムピアラオスが「オレ、死んでない!? ∑(゚Д゚)」なんてナレーションが流れたところで、エンドクレジットに突入しまして。「もし神話の12の難業をチームHで実際に挑んでいたら…?」的なアニメが流れて終わってました。


このヘラの像を倒す場面は、観ているこっちも力が入っちゃいましたよ。
巨大なヘラの像を倒してました


率直なところを書くと、テュデウスが感動的に死んでるのに、アムピアラオスの愉快な独白で終わるのは好みじゃなかったです。それと、エンドクレジットで流れたチームHの活躍振りが素敵すぎて、正直、そっちが観たかったなぁと。なんて言うんですかね、この映画の話も確かに面白かったけどさ、やっぱり神話のモンスターたちを攻略するロック様が観たかったことにあらためて気付かされちゃったんですよね…。

でも、まぁ、ロック様が演じた蛮人っぽいヘラクレスは超好み。アクション自体は結構普通ではあったものの、ああいうパワフルで大味な戦闘振りは嫌いじゃなかったです。役者さんたちもみんな良くて、“ヘラクレスの奥さん”メガラを演じたイリーナ・シェイクに関しては、検索したらエロい画像が引っかかりましてね…。今、イリーナ・シェイクが迫ってきたら、2秒で浮気する自信があります(奥さんに読まれたらアウトな文章)。


何度観ても最高なビジュアル。僕もこんな棍棒が似合う男になりたかったーー。
棍棒が似合う男

奥さん役のイリーナ・シェイク、出番は少ないけど、好きでした (〃∇〃) ウフフ
亡き妻メガラ(イリーナ・シェイク)


ということで、予想とは違ったんですが、面白かったです (・∀・) ヨカッタ! 続編を作る必要がない作品だと思うけど、チームHの活躍はまだまだ観たいような気がしないでもなかったり。まだ都内でも一部では上映されているので、ロック様が好きな人はぜひ観てあげて!




ロック様がこの映画のためにどれだけ苦労したかが載っております。



サントラを貼っておきますね。ジャケットがカッコイイ!



ブレット・ラトナー監督作では、これが一番好きかな。



ロック様の記念すべき初主演作。決して嫌いではありませんが…。



レニー・ハーリン監督×ケラン・ラッツ主演作。頑張ってはいたと思う。



ジョン・ヘニガン主演作。地雷っぽいけど、ちょっと観たい。



ロジャー・ヤング監督作。微妙な感じがしますが、どうなんでしょうか。



ディズニーアニメ版。「健康優良野郎」って印象。



アーノルド・シュワルツェネッガーのデビュー作。肉体の見応えはありますぞ。



里中満智子先生によるギリシャ神話漫画。こういうのから入っても良いよね。









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