<警告!>
一応、確認しておきたいのですが、このブログを訪れたアナタがもしまだこの映画を観ていなくて、さらに予告編も観ていないのならば! 正直、僕はそれほど本作をプッシュする気はないのですけれども(汗)、基本的に過去作(「1」と「2」
だけでOK)を観てる&事前情報を知らない方が絶対面白い映画なのでね、未見の方はこのページを閉じて、いつか「1」
&「2」
&本作を観た後にチェックしていただければ幸いです。で、すでに観ている方は、適当に読んでくださいな~ ヘ(゚∀゚*)ノ デデンデンデデン!
ターミネーター:新起動 ジェニシス
原題:Terminator Genisys
2015/アメリカ 上映時間126分
監督:アラン・テイラー
製作:デビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ
製作総指揮:ビル・カラッロ、レータ・カログリディス、パトリック・ルシエ、ミーガン・エリソン、ロバート・コート
脚本:レータ・カログリディス、パトリック・ルシエ
撮影:クレイマー・モーゲンソー
美術:ニール・スピサック
衣装:スーザン・マシスン
編集:ロジャー・バートン
音楽:ローン・バルフェ
音楽総指揮:ハンス・ジマー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、ジェイソン・クラーク、イ・ビョンホン、J・K・シモンズ、ダイオ・オケニイ、マット・スミス、コートニー・B・バンス、オットー・サンチェス、ブライアント・プリンス
パンフレット:★(720円/表紙のネタバレはダメだと思う。それと、時系列の図表とか入れてほしかったなー)
(あらすじ)
未来の人類反乱軍のリーダーであるジョン・コナーの母サラ・コナーを歴史から抹消するため、未来から殺戮マシーンのターミネーター「T-800」が送り込まれる。しかし、そこには老いた姿の同型ターミネーターが待ち受けていた。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※今回の記事は、「最後の忠臣蔵」のネタバレに触れているので、気をつけて!
正直、そんなに思い入れはないというか、ドラマシリーズを追うほどのファンではないんですけど、「ターミネーター」の映画シリーズは「1」
以外は劇場で観ている上に、本格的に復帰してからのアーノルド・シュワルツェネッガー主演作は劇場で観る主義でしてね。で、誰もが予想した通り、とにかく明るい安村さんがPRに協力したのは、理想的な“芸能人を起用した宣伝”として実に微笑ましいとして(不要な文章)。今週のムービーウォッチメンの課題映画になったので、いそいそと新宿ピカデリーで観てきました。「これも悪くない ( ´_ゝ`)」と偉そうに思ったり。
スクリーン6、3分の2ぐらいは入ってましたよ。
僕の気持ちを代弁するグレート巽の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」第6巻より)。
最初に“上から目線”でこのシリーズに対する僕の見解を書いておきますと、「1」>>「2」
>>>>>>>>>「3」
>>>>>「4」
って感じ。「1」はシュワルツェネッガーの出世作&マイケル・ビーンが素敵&話のまとまりも良くて、やっぱり僕の中では別格なのです。とは言え、「2」もシュワルツェネッガーが素敵だし、リンダ・ハミルトンの女戦士振りは100点だし(懸垂の登場シーンが素晴らしすぎる!)、エドワード・ファーロングの美少年振りも良い上に! 何よりも液体金属の無敵すぎなターミネーターT-1000が超斬新であり、観た当時は「ワンダフルだわ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」「素敵だわ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー」と友人と興奮したものでしたよ…(遠い目)。
ジェームズ・キャメロンの趣味が全開なサラ・コナーの懸垂シーンを貼っておきますね。
で、ジェームズ・キャメロンからジョナサン・モストウにバトンタッチした3作目ですが…。いや、T-850とT-Xによる“頑丈な人同士のバトル”は愉快だったし、「ジョン・コナーがボンクラになってた」というストーリーも面白かったし(なんとなく「2」の後のエドワード・ファーロングの状況と重なって興味深い)、「結局、審判の日は止められない」という“「2」の努力を無にするブラックなオチ”もビックリしたんですけど、かなり食い足りなかった印象。というのは、シュワルツェネッガーの全裸シーンが少ない…ということだけじゃなくて、僕的にはどうしても「2」に出てきたT-1000が素晴らしすぎたので、「アイツの方が強い&便利だったじゃん」感が拭えなかったんですよね。
T-850vsT-Xの動画を貼っておきますね↓ 頑丈っていいね。
「4」に関しては、タイムトラベル要素がなくなったことや、いよいよスカイネットが何をしたいのかよくわからなくなってきたこと、やっぱりT-1000を越えるインパクトがある敵が出てこない&前3作と比べるとアクション面でそんなに目新しいシーンがなかったこともガッカリしたし、さらに多くの人に不評だった「3」がなかったことになっているっぽかったので、シリーズの中では一番微妙に感じてたんですが、しかし! ローランド・キッキンガーの肉体を使って、若かりしころのシュワルツェネッガーを再現したシーンは最高であり(当時の予告編では見せていたみたいですが、僕は登場するのを知らなかった)、「この技術を使って、さっさと『キング・オブ・デストロイヤー』の続編を作れ!m9`Д´) ビシッ」と思うほど興奮したというね。
「4」でテンションが上がりすぎて死ぬかと思った場面。新三部作の1作目だったのにね…。
さて、やっと今作の話ですよ。実際のところ、観る前のテンションはそんなに高くなかったんですが、序盤は予想以上に面白かったです。「1」と「2」を踏まえた演出の数々はテンションがガンガンズンズングイグイ上昇いたしました(特に登場シーンの再現が素敵!)。それと、並行世界設定を持ち出すことで(歴史を変えていったことで違う未来が生まれて、また違う過去が生まれている)、ある意味、「3」も「4」もなかったことになっていないのは良いなぁと。そりゃあ、もう時間軸はグダグダというか、何がどう辻褄が合うのかはサッパリなんですけど、とりあえずは楽しかったですよ、T-3000&スカイネットが出てくるまでは。
このシーン、予告編で観ていなかったら、もっとテンション上がったんじゃないかしらん。
まず、T-3000はT-1000を越えられなかったなぁと。ジョン・コナーと同化するというナノマシンのテクノロジー自体は超スゴいけど、ビジュアルはインパクト低めというか。T-800への攻撃も手ぬるいし、所詮はちょっと強い砂鉄人間という印象であり、予告編で観ちゃっていたのもあって、1ミリも驚きはなくて。そもそも「年老いたターミネーターT-800ガーディアンが独力で細々と完成できたぐらいなんだから(むしろチップは作れないのが不思議)、何年も前からあの時代にT-3000がいるなら、タイムマシンなんてあっという間にできるんじゃないの?」とか思っちゃうし…。ジョンの人格が残っている割にはサラへの思慕が全然感じられない→ドラマ的にも盛り上がらなかったし、かなり拍子抜けいたしました。
この場面は好きですが、そんなに革新的なターミネーターじゃなかったなぁ。
宿敵のスカイネットも信じられないくらいの小物でしてね。施設の警備がザルなのはスルーするとしても、ホログラムでいちいち脅してくるくだりとか「今どきこれをやるの?Σ(゚д゚;)」という安っぽさ。ラスト、エンドクレジット中に廃墟と化したサイバーダイン社の地下に隠されたスカイネットのコアが意味ありげに映って終わってましたけど、スゲーどうでも良いというか。このスカイネットが陳腐な感じ、マジでどうにかしてほしいですな。
ということで、この曲を貼っておきますね↓
アクション演出はそれほど悪くはないんだけど、ごめんなさい、別に優れたところもなくて。しかもT-3000が登場してからは、今までのシリーズで散々「1人の強敵に追われる」というパターンをやっているにも関わらず、どこかで観たようなビジュアルばかり。僕には「こういうアクションを見せてやる!」といった製作者の情熱が感じられなかった…ってのは意地悪でしょうか。その他、新三部作の1作目→続編ありきなので仕方ないのかもしれませんが、「サラを守るT-800ガーディアンを誰が送ったのか?」という謎がほったらかしなのはイラッとしたし、せっかくJ・K・シモンズが出たのにターミネーター役じゃなかったのは残念でしたね…(勝手な失望)。
J・K・シモンズは鬼教授フレッチャーのような“罵声を浴びせながらビンタするターミネーター”を演じてほしかったな…(いろいろなファンが怒る提案)。
あと、これだけは書いておきたいのが全裸問題。タイムトラベルの際、全裸にならねばならないワケですが、カイルはまだ軍人だから堂々と前を隠さないのもわかりますよ。ただ、サラはいくらこの日に向けてT-800ガーディアンと訓練を積んできたとは言え、まだ18歳の女の子。カイルと2人でタイムトラベルをする場面では堂々としすぎていて驚いたというか、もっと恥じらうべきではなかったか?(多少はありましたけど) いや、西洋にはヌーディストビーチがあったりすることを考えると、別に平気なのかもしれませんが、個人的にはもう少し抵抗感を持ってほしかった…って、そうなるとコメディになりそうですけどね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ
基本的にはこういうポーズになると思うのですが…(「あなたは私のムコになる」より)。
って、グダグダグダグダと駄文を垂れ流してきましたけど、ハッキリ言って、今作はシュワルツェネッガーのアイドル映画なのでノー問題。老いたシュワルツェネッガーがターミネーターを演じた時に持ち上がる問題として、「サザエさん」の花沢花子のような女が「ねぇねぇ、ロボットなのに老けてるっておかしくなーい?川`∀´) ケケッ」なんて得意満面の笑みを浮かべながら指摘してくることが危惧されたワケですが、それを「表面は生体組織だから年を取ってOK!(o^-')b」という見事なパワー理屈でねじ伏せたことで、「生ある限り、シュワルツェネッガーがT-800を演じられる」というはぴねす方程式が確立されたのです!m9`Д´) ビシッ
この「笑顔ギャグ」、賛否あるけど、僕は好きさ!
というか、ただでさえ不憫なロボットモノが好きなのに、それをシュワルツェネッガーが演じた上に「古いがポンコツではない」なんて言ったりすると、それだけで少しほだされちゃって…。それに製作者どもの思惑通り、「9歳のころからサラの面倒を見てきた」という父娘要素もまんまとストライクであり、T-800ガーディアンの体にガタがきている描写が入った中盤以降は、悲劇を予感して涙を滲ませながら観ていたほど(まぁ、取って付けた感も強いんですがー)。あーだこーだあって、クライマックス、サイバーダイン社にて「オレのサラを守ってくれ」とカイルに伝えながらT-3000と一緒に爆死しようとする場面は号泣したし、「僕も娘が結婚する時は、相手に『オレのマナ子(仮名)を守ってくれ』と伝えて死ぬか… (ノ∀T) イイシニカタダナー」と無用な死を選びそうなくらい感動いたしました。
エミリア・クラーク、自分の娘気分で見守ってましたよ。全然強そうじゃないのも意外と良かった。
シカモ!(クレアラシルのCMの外人少年風に) その後、破壊された体が液体金属に浸かることで(一応、伏線アリ)、T-1000の特性を備えて復活するのが小憎らしい (´∀`) ンモゥ! いや、自己犠牲で死ぬのも悪くはないけどさ、“真の父親”ならまだ10代の娘にそんな喪失の悲しみを与えずに、もう少し生き延びて見守るべきではないか。「育ててきた女性が結婚した日の晩に切腹する」という最低の死にざまを見せた「最後の忠臣蔵」と比べると、なんて素敵なお父さんなのか。現実のシュワルツェネッガーの家庭状況がアレなのもあって、サラとカイルとT-800が仲良く旅立つラストにはメタ的にもグッときてしまった次第。
この場面でこの字幕が出た時は、「I'll be backぐらいわかるよ、馬鹿野郎!( ゚д゚)」と「BROTHER」ライクに思ったけど、許す(偉そうに)。
ううむ、なんかよくわからなくなってきましたが(汗)、そういうことでね、変なところは多いし、アクションも凡庸な印象なんだけど、父娘要素が超グッときたので結構好きカナー (〃∇〃) ウフフ 順位的には「2」の次でございます。今度こそ三部作の残り2作が作られるといいね! ヘ(゚∀゚*)ノ デデンデンデデン!
アラン・テイラー監督の前作。僕の感想はこんな感じ。
ダウンロード版のサントラです。
公式ビジュアルガイド。欲しい気もするけど…。
ジェームス・キャメロン監督による伝説の1作目。マイケル・ビーン、カッコ良かったなぁ。
ジェームス・キャメロン監督による見事な2作目。リンダ・ハミルトンがとにかく素敵。
ジョナサン・モストウ監督による3作目。もっと評価されても良いとは思う。
マックGによる4作目であり新三部作の1作目(意地悪な文章)。改変前のシナリオってどうだったんだろ。
「4」の2年前の出来事を描いたアニメ。存在すら知らなかったです… (´∀`;) スミマセン
未見のドラマ版。シーズン2で打ち切りになったみたいですな。
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ターミネーター:新起動 ジェニシス(2D・字幕版)(ネタバレ)
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