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ブラック・スキャンダル(ネタバレ)

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ブラック・スキャンダル

ブラック・スキャンダル

原題:Black Mass
2015/アメリカ 上映時間123分
監督:スコット・クーパー
製作:ジョン・レッシャー、ブライアン・オリバー、スコット・クーパー、パトリック・マコーミック、タイラー・トンプソン
製作総指揮:ブレット・ラトナー、ジェームズ・パッカー、ピーター・マルーク、レイ・マルーク、クリストファー・ウッドロウ、ブレット・グランスタッフ、ゲイリー・グランスタッフ、フィル・ハント、コンプトン・ロス
原作:ディック・レイア、ジェラード・オニール
脚本:マーク・マルーク、ジェズ・バターワース
撮影:マサノブ・タカヤナギ
美術:ステファニア・セラ
編集:デビッド・ローゼンブルーム
音楽:トム・ホルケンボルフ
出演:ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ロリー・コクレイン、ジェシー・プレモンス、デビッド・ハーバー、ダコタ・ジョンソン、ジュリアンヌ・ニコルソン、ケビン・ベーコン、コリー・ストール、ピーター・サースガード、アダム・スコット、ジュノー・テンプル、ジェレミー・ストロング、ブラッド・カーター、W・アール・ブラウン
パンフレット:★★★★(720円/情報量多めのしっかりしたパンフ。映画の補完に超オススメ!)
(あらすじ)
1970年代、サウス・ボストン。FBI捜査官コナリーはアイルランド系マフィアのボスであるホワイティに、共通の敵であるイタリア系マフィアを協力して排除しようと持ちかける。しかし歯止めのきかなくなったホワイティは法の網をかいくぐって絶大な権力を握るようになり、ボストンで最も危険なギャングへとのし上がっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、「サンクチュアリ」のネタバレに触れているんですが、勢いがあって熱い劇画なので読んでみて!
※この映画に関しては、こちらの特集記事がタメになったので、読んでみて!


尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介を聞いた時は、「へー、面白そー (・∀・)」程度の興味だったんですけど、予告編を観たらジョニー・デップの凶悪なムードと豪華な出演陣にすっかり魅了されちゃったので(イェラウルフ「Till It’s Gone」もカッコイイ!)、前売り券を購入。他の上映が終わりそうな映画を優先してしまったために、なかなか観に行けなかったんですが、先日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにてやっと鑑賞してきました。「あっ、こういう映画だったのね… (´・ω・`) ナァンダ」と思ったり。


3番スクリーン、1日1回上映だったんですが、4分の1ぐらいは入ってましたよ。
3番スクリーン


町山さんの紹介を聞いたのはずいぶん前→内容を忘れていたので(汗)、政治家とヤクザがグルになって日本を変革しようとする劇画「サンクチュアリ」のアメリカ版みたいな内容かと思ってて。幼なじみであるギャングのジミー“ホワイティ”バルジャー(ジョニー・デップ)とFBIのジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)、そしてビリー・バルジャー(ベネディクト・カンバーバッチ)の3人が手を組んで、「ここは引いてもらえませんか、バルジャーさん… (;`Δ´)」「コノリーよぉ、お前の描いた絵はオレの頭じゃ理解できねぇが、ビリーをこの国のてっぺんにしたいって“想い”はオレも変わらねぇんだよぉ… (▼Д▼)」「2人とも…オレの身体がもっと丈夫だったら… (;´Д`)・:; ゲハッ」的なドラマが繰り広げられるのかと思いきや! 基本的には「FBIの情報提供者になることでコノリーのお墨付きをもらったジミーが大暴れしすぎて2人とも破滅しますた」という話であり、政治家のビリーは物語にそれほど絡まないというね(ジミーの実の弟&仲が良かったので、コノリーが相談してきたり、母親が亡くなってジミーと一緒にションボリしたり、ジミーの逃亡中に連絡を取ったら職を失ったりした程度)。


“表の暴力装置”であるFBIと…。
FBI

“裏の暴力装置”のギャングが手を組んだ!
ギャング

そして、同じ志を持つ幼なじみを政界に送り込むのです。この国を変えるのだ!ヽ(`Д´)人(▼Д▼)人(`Д´)ノ ウォォォォッ!
政治家

だが、その動きにケビン・ベーコンが気がついて…?
ケビン・ベーコン

あーだこーだあって、最後はこんな感じに…って、「サンクチュアリ」を未読の人は何が何やらですな (´∀`;) スミマセン
サンクチュアリのラスト

以上、僕の勝手な妄想を読んだ方の心を代弁する曲を貼っておきますね↓




いや、映画自体はちゃんと出来てるんですよ。人が殺されるシーンの見せ方とか考えられてるし(結構無惨で好き)、撮影も良い感じだし、脚本に変な破綻もないし。ただ、弟が政治家&FBIと手を組むという要素以外はよくある“ギャングの栄枯盛衰ストーリー”であり、「そんなことしたら、そうなるよなぁ (´・ω・`)」的な展開しかない上に映画的に盛り上がる場面もないので、特別な作品を観た気持ちにはならなかったというか。ううむ、上手く書けないんですが、テレビで「本当にあった衝撃の事件!」みたいな番組を観た時のような心境になった…って、伝わるでしょうか。

それと、今作のジョニー・デップの演技に迫力があるのは確かでして。食卓でレシピにまつわる難癖を付けたりとか、その後にコノリーの奥さんに絡んだりとか、その凶悪さは楽しかったものの、「前にもギャングモノでこういうの観たなー」って既視感を覚えたりもしてね。ジョエル・エドガートンとかベネディクト・カンバーバッチとかだけでなく、ジェシー・プレモンスやロリー・コクレーンといったイイ顔の役者が結構揃っていたし、映画の雰囲気は好きなんですけど、微妙に盛り上がらなかったんだよなぁ (・ε・) ウーン 一応、オチを書いておくと、ジミーがやりすぎてしまったので、汚職を嫌う検事(コリー・ストール )が就任するとともに、関係者はほとんど捕まって(コノリーやその同僚も)、ジミーも16年間逃亡した末に逮捕されまして。エンドクレジットでは本人の画像などが流れて終わってました。


ジョニー・デップは怖くて良かったんですけどね。
怖いジョニー・デップ

あと、ピーター・サースガードがヤク中ギャングを演じてて愉快だったり。
ピーター・サースガード


そんなワケで、「面白かったけど普通 (´・ω・`)」という着地。最初に変な期待を抱かなかったら、もっと楽しめたような気はするんですが、ジョニー・デップ主演の実録犯罪者モノだったら、「ブロウ」の方が好きですかね。ちなみにパンフレットは情報量が多めで超タメになったので(特に越智道雄教授の解説記事が面白かった!)、本作を観た方は一読をオススメいたします。




原作のノンフィクション。ちょっと読んでみたい。



輸入盤のサントラでございます。



スコット・クーパー監督作。僕の感想はこんな感じ



テッド・デミ監督×ジョニー・デップ主演作。僕の感想はここの8本目



この映画のジャック・ニコルソンの役はジミー・バルジャーがモデルだそうです。







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