
原題:We Are What We Are
2013/アメリカ 上映時間105分
監督:ジム・マイクル
原作:ホルヘ・ミッチェル・グラウ
脚本:ニック・ダミチ、ジム・マイクル
撮影:ライアン・サマル
美術:ラッセル・バーンズ
編集:ジム・マイクル
音楽:フィリップ・モスマン、ダーレン・モリス、ジェフ・グレイス
音楽監修:リンダ・コーエン
出演:ビル・セイジ、アンビル・チルダーズ、ジュリア・ガーナー、ジャック・ゴア、ケリー・マクギリス、ワイアット・ラッセル、ニック・ダミチ、マイケル・パークス
パンフレット:★★★(720円/せっかくインタビューやコラムが良いのに、誤植があったのが残念)
(あらすじ)
ニューヨーク州北部の片田舎で、一見すると平凡で慎ましい生活を送るパーカー家は、母親のエマが不慮の事故で他界したことにより、変化を余儀なくされる。美しい姉妹アイリス(アンビル・チルダーズ)とローズ(ジュリア・ガーナー)は、それまで母親が担っていた、一家に隠された「秘密の儀式」を行うことになるが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
※今回の記事は、「イノセント・ガーデン」
※今回の映画はR18指定ということで、感想にも残酷だったり非倫理的な文章が書かれているので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!
※今回の記事は、関係のない画像を貼ったりしているので、しっかりした感想が読みたい方はホラーSHOX [呪]さんか、カゲヒナタさん、モンソンさんのブログあたりを読むと良いんじゃないかしらん。
ちくしょう、都内での公開は昨日で終わっちゃったみたいなんですけど、とりあえず感想をアップしておきますね。とにかく邦題が素晴らしいと思って、前売り券を購入。一切情報を入れずに、新宿武蔵野館で観てきました。まぁ、好きな感じでしたよ (・∀・) ワルクナイ
前売り券を買っていたものの、額に「肉」って書けば1200円で観られたのか… (・ω・;) ウーン

ロビーにはこんな展示がありまして。

この禍々しいスープはなに!? ああん、気になるぅ~ (´∀`) ウフフ

少しだけですが、記事の切り抜きも貼ってありましたよ。

その直接的な邦題にR18指定となれば、「ホステル」
「猟奇的な家族(Somos lo que hay)」の予告編を貼っておきますね↓ 内容は結構違うんだって。
ただ、残酷描写が少ないことに目をつむれば、映画自体はそこそこ好き。ご先祖様が身内を食べることで生き延びた→人肉食行為を伝統儀式として今も子孫が続けている」というパーカー一家で、そのことに苦悩する姉妹の物語がメインなんですが、2人ともスゲー可愛くて… (´Д`;) ハァハァ 美少女が出て来て耽美的な雰囲気で最後に“本当の自分に目覚めたりする”ところは「イノセント・ガーデン」
この2人の可愛らしさ&いじらしさは100点なのです。

初めての殺人の後、2人でシャワーを浴びるのって、モロにそうですよね? ね?(必死な形相で)

父親&“肉食の儀式”を嫌いつつも、姉妹がどうにも逃げられないくだりも考えさせられたというか。僕は基本的に「そんなにイヤなら環境をリセットした方が良いですよ」派なんですが、よくよく考えれば「できない状況もあるよな」と。僕だって幼いころ、父親と一緒に暮らしていた時は、殴られるのが恐ろしくて何も逆らえなかったもの。そして、残念なことに、それはそれで父親を慕ってもいたワケで…。今の僕は“大人”だからどうにでも出来るけど、なんかあの当時の“親に逆らえない気持ち”を思い出して、少しブルーになった次第 (´・ω・`)
儀式として人肉シチューをいただくパーカー一家。弟はまだ人肉なのを知らされてなかったりしてね。

さらに、そこに娘が失踪した医師バロー(マイケル・パークス)が絡んで来まして。検屍を担当しているという設定を生かして真相に辿り着く流れがなかなか面白い。「人骨に光沢があるのは“茹でた”からだ」と語るくだりは、ファングメモリのCMのフィリップ級にゾクゾクしたし、さらに終盤、パーカー家に乗り込んで、娘の髪飾りをアイリスが身に付けているのを見て確信して、父親フランク(ビル・セイジ)を「お前が私の娘を喰ったのか?」と問い糾すシーンが超最高! この場面にはマジでグッときました。演じたマイケル・パークス、あの傑作「レッド・ステイト」
バロー医師、勘が鋭すぎな気もしましたが、長年、“何か”を疑ってきたからわかったのかもしれませんな。

あと、爆笑したのが、アイリスが保安官補と先祖の墓周辺で“初めてのセックス”に及ぼうとする場面。絶対イヤなことになると思っていたら、案の定、父親フランクが背後に現れて、野郎の頭をパックリ割るワケですが、これがなかなか無惨でありつつも、ちょっとバカっぽくて。僕的には「初体験に及ぼうとしたら親父が立っていてビックリする刃牙」を連想したりしましたよ。
「バキ」第13巻

やる気まんまん

そこには親父

その他、両親ともにクールー病に罹っている設定はスゲー良いと思ったし(狂牛病問題の時、話題になりましたな)、「刑事ジョン・ブック 目撃者」
親父が意味ありげに近づいて、この人が犠牲者になると思いきや、すでに別の人が捕獲されてまして。

結局、川に放置されていたのでした。どういうことなんですかね? ┐(´ー`)┌ サッパリ

一応、最後の展開を書いておくと、フランクったら「洪水で大量の人骨が流れてしまった→パーカー家の“人喰いの歴史”がバレるのは確定→『もうどうにでもなーれ♪ ヘ(゚∀゚*)ノ』と子どもたちの殺害を決意してシチューにヒ素を入れちゃって。「毒入りシチューで一緒に逝こう~♪(`∀´)」としたところ、食卓をバローが襲撃! ところが、ツメが甘くて返り討ちに遭って、親切な隣人(ケリー・マクギリス)も巻き添えを食って死亡しちゃうのです。
結果、アイリスとローズと幼い弟は、父親にヒ素入りシチューを無理矢理食わされて殺されるかと思いきや! 「ダディ、I Love you だけど… I Love you,I Love you. SA・YO・NA・RA! m9`Д´し ビシッ」という台詞とともに、長年に渡って人肉食を続けてきた“巨凶・パーカーの血”が発動! アイリスとローズったら父親をモリモリ食べちゃうのです。で、父親の死亡を確認すると、瀕死のバローに“亡き娘の髪飾り”を渡しまして。残された家族3人で車で旅立って、映画は終わってました(一部誇張アリ)。最後に流れるTommy Strange & The Features
一応、貼っておきますね↓ 彼女はいい子なの、悪く見えるのは僕のせい… (ノω・、) ゴメンネ
ということで、予想とは結構違いましたけど、まぁ、好きな感じでしたヨ (`∀´) オホホホホホ たぶんかなり人を選ぶというか、「あんまり面白くない… (・ε・) ブー」と思う人も少なくない気がするので、気になる方は期待値低めで観てみてくださいな。
ジム・マイクル監督作。中年貧乏ボクサーが鉄拳パンチだけを武器にゾンビと闘う映画らしいので、観る予定。
ジム・マイクル監督の2作目。これも評判が良さげなので、観ますとも。
サントラがあったので、貼っておきますね。少しほしい。
なんとなく思い出した映画、その1。パク・チャヌク監督作なのです。
なんとなく思い出した映画、その2。少女たちのビジュアルも少し似てるような。監督はジェフリー・フレッチャー。
なんとなく思い出した映画、その3。ピーター・ジャクソン監督の出世作ですな。
「人喰い」というフレーズが好きな方にオススメの一冊。非常に面白い本です。