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レイジング・コップス(ネタバレ)

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レイジング・コップス



原題:Ambushed
2013/アメリカ 上映時間97分
監督:ジョルジョ・セラフィーニ
製作:フィリップ・B・ゴールドファイン、ランディ・クートゥア、ドルフ・ラングレン、ジャンニ・カッパルディ
製作総指揮:セバスチャン・シャルティエ、ベンジャミン・F・サックス クリストファー・ブランチ
ニック・リード
脚本・製作:アグスティン
撮影:マルコ・カペッタ
編集:スコット・エヴァンズ
音楽:ジャスティン・レインズ、ブライアン・ハリス、マイケル・ウィックストロム
出演:ドルフ・ラングレン、ヴィニー・ジョーンズ、ランディ・クートゥア、 カーリー・ポープ、レスター・スパイト、ダニエル・ボンジュール、ジャンニ・カッパルディ、シンシア・ボルナチェッリ
(あらすじ)
ロサンゼルス。麻薬密売人フランク(ダニエル・ボンジュール)は、裏の顔を隠して良家の女子大生アシュリー(シンシア・ボルナチェッリ)と恋仲となった。彼女との結婚のためさらなる上を目指す彼は、仲買人を殺害、麻薬の直接取引で大きな利益を上げようとする。だが仲買人が持つ《商品》の消失に気付いた組織のボス、ビンセント(ヴィニー・ジョーンズ)はフランクを追い始める。一方、麻薬取締局のマクスウェル(ドルフ・ラングレン)は一連の事件の捜査を開始するが、汚職に手を染める地元刑事ライリー(ランディ・クートゥア)は彼の関与を快く思わず……。(以上、WOWOWオンラインより)

予告編はこんな感じ↓




40点


最近は、Blu-rayやDVDで鑑賞した映画は感想をまとめて書いているんですが(定型文)、一応、ドルフ・ラングレン主演作ということで、独立した記事としてアップしておきますよ。そんなに面白くはなかったかなぁ (・ε・) ガッカリ

簡単に書くと、中途半端な出来の犯罪群像劇というか。普通の暮らしを望みつつも成り上がろうとする麻薬密売人フランクを中心に、その相棒エディ(ジャンニ・カッパルディ)、利権に絡もうとする汚職刑事ライリー、両者を逮捕しようとする麻薬取締局の捜査官マクスウェルの運命が交錯するーーなんてカッコ良さげですが、脚本は別に上手くなくて。「人生を舐めた奴らがお粗末な失敗をして自業自得の結末を迎える」って感じなので、「女子大生とか、巻き添えで殺されちゃって可哀相… (´・ω・`)」程度の感慨しか湧かないんですよね。

例えば、捜査官マクスウェルの恋人が潜入捜査したりするんですけど、とにかく緊迫感がない印象。なんて言うんですかね、その捜査対象のフランクとエディが“根は悪くなさそうなチンピラ”って雰囲気なので、バレなさそうだし、バレてもそんな大変なことにならなさそうなんですよ。だから、最終的にマクスウェルとその恋人が生き残っても、「そりゃそうでしょうな」程度にしか思えない。この映画の監督、ドラマ演出がスゲー下手だと思いました。

というか、なんかラングレン&ヴィニー・ジョーンズ&ジャンニ・カッパルディという出演キャストに既視感があると思ったら、監督はジョルジオ・セラフィーニ。2月、ラングレン主演の劇場公開作ということで観に行った「アウトレイジ・ギャング」を撮った人だったというね(映画の感想で触れてたの忘れてた (ノ∀`) テヘ)。もうアクション演出が下手クソで、クライマックス、一堂が一室に集まってドンパチ→バタバタと死んでいく展開自体は面白かったけど、肝心の銃撃戦描写がイマイチで超ガッカリ。


ちなみに「アウトレイジ・ギャング」はこんな映画↓ オススメはしません。




さらに、そこからのラングレンとクートゥアのタイマンも微妙でして…。非常にダメだと思ったのは、クートゥア演じる悪徳刑事が、その直前、用心棒2人にリンチされているところ。要は「すでに負けている奴がラスボスで、そいつとタイマンする」って流れなんですよ。リンチされたのがヒーロー側ならともかく、これはアクション映画としての盛り上がりを全然考えてなくて。「せっかくのラングレンとクートゥアがMOTTAINAI!(´Д`;) ドウシテ?」世界中のアイコトバ風に思うほど(不要なリンク)。

アクション自体も、総合格闘技風味を入れたのは評価するとしても、あまりに凡庸でビックリしちゃって。「ゲーム・オブ・デス」のウェズリー・スナイプスvsゲイリー・ダニエルズを撮った人とは思えなくて、「アウトレイジ・ギャング」では感じられた“それなりの工夫”もゼロ。この監督に良いアクションを撮るセンスはない気がしました。「ゲーム・オブ・デス」はアクション監督が頑張ったのかなぁ…。


「ゲーム・オブ・デス」、ラストのタイマンは素敵だけど、映画は微妙なので気をつけて!
腕折り!


とは言え、僕的に気に入ったところもあって。クートゥア、汚職刑事役が超似合ってました。タフでクズなムードが最高であり、ちょっと舐めてましたけど、普通に役者として期待できるんじゃないでしょうか。同じような役をまた観たいほどだったりします。あと、久しぶりに素手で強いヴィニー・ジョーンズが観られたのもうれしかったですね。ラングレンも相変わらず画面の支配力が高くて、もっとお金がかかった映画に起用されれば良いのにと思ったり…。逆にダメだったのが、映画の中心人物フランクを演じたダニエル・ボンジュールで、他の役者たちと比べたらコク不足は否めない感じ。映画は、金も親友も恋人も失った彼が海まで逃げて、死の臭いを漂わせて終わるワケですが、心底どうでも良かったです。


ちなみにクートゥアとヴィニー・ジョーンズが共演した「ハイジャッキング」は大味でアレな映画なので気をつけて!





ううむ、振り返ってみると、話の大筋やクライマックスの展開、中心キャスト自体は悪くないだけに、ジョルジオ・セラフィーニ監督がダメだった気がします。なんかこの人の映画は二度と観たくないと思いました。ただ、午後ローで流れている時に洗濯物を畳みながら観たりすると、「意外と悪くないジャン!ヘ(゚∀゚*)ノ イージャン!」って思うことがありそうな気がしないでもないので、あきらめないで!(今さら&縁起が悪いリンク)。




今年2月に観たジョルジオ・セラフィーニ監督作。僕の感想はこんな感じ



振り返ってみれば、アクションは悪くなかったジョルジオ・セラフィーニ監督×ウェズリー・スナイプス作。



最近のドルフ・ラングレン主演作で一番良かったのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ







トランスフォーマー/ロストエイジ(2D・字幕版)(ネタバレ)

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※今回の記事は、「ラブリーボーン」のネタバレに触れているので、気をつけて!


<どうでも良い前置き>

このブログは僕の備忘録として機能しているということで、まず、観に行った時の状況を書き残しておきますね。現在、世間はお盆直撃なんですけれども、我が社はハードワークの真っ只中。お盆休みどころか土日返上で働いていまして。正直、睡眠時間もあまりとれていないので、この映画自体は観る予定だったものの、今週は劇場に行きたくなかったんですよ、マジで。

ただ、僕が愛するラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー、ムービーウォッチメンの課題映画になりまして…。このコーナーを心置きなく楽しむためにも、「やはり観ておかねばならぬ!ヽ(`Д´)ノ」と思い立ち、今週半ば、眠い目をこすりながら夜のユナイテッド・シネマとしまえんに足を運んだ次第。


デカデカと宣伝しております。
UCとしまえん


前作は結構好きだったから、本当ならIMAX3Dで観たかったものの、とにかく疲れていて。疲労が蓄積した時に「劇場版テンペスト3D」を観たら目にダメージを受けたことがあったし、結局、20時スタートの上映時間にも間に合わなかったので、2D・字幕版をチョイス。割引チケットを使って観たのですが…。


ハワイアンキャラメルポップコーン、ダイエット中なので、下唇から血を滲ませながらもガマンしましたよ(誇張あり)。
ハワイアンキャラメルポップコーン!










トランスフォーマー/ロストエイジ(2D・字幕版)

トランスフォーマー/ロストエイジ

原題:Transformers: Age of Extinction
2014/アメリカ 上映時間165分
監督・製作総指揮:マイケル・ベイ
製作:ドン・マーフィ、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、イアン・ブライス
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・バーラディアン
脚本:アーレン・クルーガー
撮影:アミール・モクリ
美術:ジェフリー・ビークロフト
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ、ロジャー・バートン、ポール・ルベル
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
主題歌:イマジン・ドラゴンズ
出演:マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ、スタンリー・トゥッチ、ソフィア・マイルズ、ジャック・レイナー、リー・ビンビン、ケルシー・グラマー、T・J・ミラー、ピーター・カレン、フランク・ウェルカー、渡辺謙、ジョン・グッドマン
パンフレット:★★★★(720円/キャラクター紹介があったり、コラムが増えてたり、前よりも良くなった印象)
(あらすじ)
人類の存亡をかけ、メガトロンとセンチネル・プライムの野望を打ち砕いたシカゴでの戦いから4年後。オプティマス・プライムらオートボットの面々は、トランスフォーマーを厳しく取り締まろうとする政府の手から逃れていた。ひとり娘のテッサと暮らす廃品工場のオーナーで発明家のケイドはある日、古いトラックを安価で手に入れるが、そのトラックこそ、車に変形して身を隠していたオプティマス・プライムだった。その頃、人類滅亡を目論む新たなディセプティコンが地球に襲来。恐竜からトランスフォームする謎の第三勢力ダイナボットも現れ、新たな戦いが巻き起こる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


「ついていけないや… (´・ω・`)」と思いましたよ。


僕の気持ちを代弁するアンニュイな刃牙の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第23巻)。
もう.......


簡単かつ雑にあらすじを書くと、“創造主”の命を受けたバウンティ・ハンターのロックダウンと、前作でシカゴを破壊されたことでトランスフォーマーたちを排除したい特殊部隊“墓場の風”&その科学力をいただこうとするスティーブ・ジョブスもどきなどが、オプティマスたちオートボットを狙っている中、田舎のDQN親父の一人娘問題が絡んでくる…といった感じ。

クライマックスの展開を書いておくと、スティーブ・ジョブスもどきのせいで、前作で死んだメガトロンガルバトロンとして復活。オートボット軍団と急遽参戦したダイナボット軍団が手を組んで、香港を破壊しながらとりあえず“墓場の風”とロックダウンを倒しまして(ガルバトロンは逃走)。ラストは、オプティマスが仲間たちに地球人を守ることを命ずると、自分はジェット噴射で宇宙に飛び立って、「“創造主”を倒すぜ!ヽ(`Д´)ノ」みたいなことを言って終わってました。なんか打ち切り漫画っぽいなぁと思ったり。


なんとなく思い出した黒岩よしひろ先生の漫画を貼っておきますね(「魔神竜バリオン (黒岩よしひろ作品集)」より)。
魔神竜バリオンの打ち切りエンド


僕的に良かったところを書きます。オプティマスがダイナボットたちを力で説得→グリムロックにまたがって戦う場面はね、涙が出るほど燃えましたこのまとめとか読むと、良さが倍増!)。というか、もうグリムロックが本当にカッコ良くてね… (ノД`) 「龍の子太郎」で育った世代としては、龍の背に乗って戦うのは永遠の憧れ。ハッキリ言って、ダイナボットが出て来るあたりのトランスフォーマー関連のバトルに関しては文句ナシでしたよ。


力強いテーマソングがあったので、貼っておきますね↓




というか、アクション場面に関しては、「あれ? お前、いつの間にそこに移動したの? (゚д゚;)」的な編集に目をつむれば、さすがのクオリティ(今度はスローを減らして、また観やすくしていると思う)。僕的にはハウンドがストライクで、あのくわえていた葉巻で攻撃するくだりとか、たぶんマイケル・ベイ監督が隣りに座っていたら、ギュッと抱きしめてた

吸い上げたタンカーやら車やらがドカドカ降ってくるくだりとか、まさに「ベイ・ヘム(Bay-hem)」の真骨頂でバカバカしくも凄まじかったし…(ベイ・ヘムに関してはリンク先の字幕付き動画がわかりすいので必見!)。人間のアクションに関しても、香港での壁面バトルのエアコンの室外機の使い方は「10人の泥棒たち」を彷彿させて良かったし、主人公が“墓場の風”の現場指揮官(タイタス・ウェリヴァー)の目に親指をエグく突っ込むシーンは「ナイス!(o^-')b」と感心しましたね(まぁ、その後、目は無事でしたが)。


一応、「10人の泥棒たち」のアクションシーンを貼っておきますね↓ 面白いですぞ。




不満ももちろんあって、例えば、最近は父娘モノなら即感情移入する僕がまったく乗れないほど家族描写が乱暴だったりするし(香港まで娘を連れて行くってバカじゃないの?)。いくら演じているのがマーク・ウォールバーグだからって、町の発明家がマッチョな体格な上に高めの戦闘力を有するのもどうかと思ったし(「テッド」「ローン・サバイバー」のキャラを足したみたい…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ)。前作までの主人公サムも好きじゃありませんでしたが、今回は1ミリも乗れなかったです。

前作までの登場人物たちが絡まない世界観は仕方ないにしても、オプティマスたちはラチェットや仲間たちがあんなに酷い死を迎えているのを映像で目の当たりにしたのに、ジョブスもどきに言いくるめられてスゴスゴ帰るわ、主人公に言いくるめられて人間の味方をするわ…。僕は司令官の呑気でお人好しなところが嫌いじゃないですけど、さすがに納得できなかったですね。それと、あの通報した叔父がしっかりと嫌な死に方をしてくれただけに、いくらベビーターンしたとは言え、善良なオートボットたちを殺害&死体を切り刻んでいたんだしさぁ、スタンリー・トゥッチ演じるジョブスもどきが死ななかったのもガッカリしましたよ…(つーか、さすがに香港でこいつの見せ場があるのは超ウザかった)。


留飲が下がらなかったので、「ラブリーボーン」でスタンリー・トゥッチが死ぬ場面を貼っておきますね。
スタンリー・トゥッチの死


ただ、そういうのもどうでも良いんだろうなぁと。宇多丸師匠は前作を「ここまでくればもう立派」「これはこれで1つの作家性として認めざるを得ない領域に入ってる」「例えるならMAZO飯」と評価(?)してましたが、今作はさらに突き抜けたというか。ハッキリ言って、大筋のストーリーはご都合的で破綻気味だし、登場人物たちの思考回路&行動はどうかしていて共感できないし、長さも154分からさらに11分増量されているし、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で触れていたようにプロダクトプレイスメントが尋常じゃないことになっているし…(クレジットカードと牛乳のシーンの不自然さには驚いた)。普通の映画の基準で言うとクソ映画認定されてもおかしくないと思うんですが、もう映画というよりは“過剰な何か”であり、ここまでくると「わざとやっているんじゃないか?」としか思えないのです。

結局、劇場公開されずに今年ソフト化された監督作「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」がとにかく悪意にまみれた筋肉バカ映画(褒めてます)で、ああいう作品を好んで撮ることを考えると、「あえてバカに振り切っているんじゃないか」と。登場人物に「最近は続編やリメイクばかり」なんて自虐的な台詞を言わせていたりするし、なんて言うんですかね、この映画はこんな残念な内容でも大ヒットして利益が出てしまうワケで。監督自身、自分がどこまで好き放題できるのか試しているような気がするんですが、考えすぎですかね… (´∀`;) エヘヘ


「ペイン&ゲイン」はマイケル・ベイ監督作の中で一番面白くて恐ろしいと思っております↓




だから、スゴい映画だと思うんですけど、僕はもういいかなぁ… (´・ω・`) 仕事で疲弊していたのもあるとは思いますが、とにかく疲れたし、人間パートはマジで帰りたかった。目の前で繰り広げられていることはスゴいものの、あの情報量で165分というのは、僕のキャパシティを完全に超えてしまってて、今作と比べたら「収容病棟」(237分)の方が全然ラクに感じたほど。ちょっと「ONE PIECE」のコマ割り&情報量についていけなくなって、読むのを止めたことを思い出しました。もう歳なんでしょうな… (ノω・、) グスン


なんとなく大江千里さんの「ナチュラル」を貼っておきますね↓ もう若くはない…。




そんなワケで、トランスフォーマーたちのバトルを観るのは好きですし、クライマックスは燃えましたが、僕はもういいです (・∀・) 2Dにして大正解でしたよ。前三作が好きな若人なら「何でもためしてみるのさ」って気分で観に行っても良いんじゃないかな。




前三部作のBlu-ray。見返す気は起きないかなぁ…。



ダウンロード版のサントラでございます。



僕的にマイケル・ベイの最高傑作はこれだと思います。超酷い映画なので気をつけて!



定期的に出ているシリーズ本。VOL.2もあります。



ぴあから出たムック。評判は良くなさげ…。



なんとなく貼っておきますね。東の風よ、フィーと吹け!



よくよく考えると、マーク・ウォールバーグが父親役なんですよね。






複製された男(ネタバレ)

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<どうでも良い前置き>

ドゥニ・ビルヌーブ監督の「灼熱の魂」「プリズナーズ」が面白かったから、気になっていたんですよ。で、ムービーウォッチメンの「her/世界でひとつの彼女」評の時、ラジオネーム・ピエロさんがガチャの目に推薦されてまして。「理解不能でした」「つまらなかったわけじゃなくわかりませんでした」とおっしゃってたから、あらためて予告編を観てみれば、またもや試してくる映画だったというね…。


「“脳力”が試される」だと… (`Δ´;) ヌゥ
脳力が試される!


ハッキリ言って、スゲー鼻につく感じ。今年は2月に「オンリー・ゴッド」観客の創造力と感性を試してきて、今度はこの映画が“脳力”とやらを試すワケですか。もうね、日々仕事でいろいろなことを試されて生きてきて、もうすっかり試されることに疲れているだけにね、趣味の時間までそんな目に遭うなんてノーサンキュー。絶対観ないと思っていたんですが、しかし。

今月の映画の日、「怪しい彼女」を見終わった帰り道。本当ならこの後は、どこか適当な場所でお茶をしながら愛用のポメラで仕事関連のテキストを打つ→夜は鉄板麺を食らう&ポレポレ東中野「劇場版 テレクラキャノンボール2013」を観る予定だったんですけど、たまたまTOHOシネマズシャンテの前を通りかかったら、なんと驚くほどに上映時間のタイミングがバッチリでして。すると、「予定外の映画を観るのも、それもキミのタイミング♪川o^-')b」と僕の中のビビアン・スーが振り付けをしながら歌い出したので(不要なリンク)、「よーし、お父さん、脳力を試されちゃうぞ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と観てきたのですが…。


TOHOシネマズシャンテの画像を貼っておきますね。
シネマシャンテ












複製された男

複製された男

原題:Enemy
2013/カナダ、スペイン 上映時間90分
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
製作:ニブ・フィッチマン、M・A・ファウラ
製作総指揮:フランソワ・イベルネル、キャメロン・マクラッケン、マーク・スローン、ビクター・ロウイ
原作:ジョゼ・サラマーゴ
脚本:ハビエル・グヨン
撮影:ニコラ・ボルデュク
美術:パトリス・バーメット
衣装:レネー・エイプリル
編集:マシュー・ハンナム
音楽:ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ キャロライン、ジョシュ・ピース、ティム・ポスト、ケダー・ブラウン、ダリル・ディン、ミシャ・ハイステッド、メーガン・マン、アレクシス・ウイガ
パンフレット:★★★★★(720円/両方から読める仕様が凝ってて大好き! 映画の補完としてもオススメ)
(あらすじ)
大学の歴史講師アダム(ジェイク・ギレンホール)は、DVDでなにげなく鑑賞した映画の中に自分とそっくりの端役の俳優を発見する。驚いたアダムは、取り憑かれたようにその俳優アンソニー(ジェイク・ギレンホール/2役)の居場所を突き止め、気づかれないよう監視するが、その後2人は対面し、顔、声、体格に加え生年月日も同じ、更には後天的にできた傷までもが同じ位置にあることを知る。やがて2人はそれぞれの恋人と妻を巻き込み、想像を絶する運命をたどる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


「フェアじゃない」と思いました。


このブログではお馴染みの刃牙の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第21巻)。
三角絞めでつかまえて-フェアじゃない


もしこの映画を観ていない人がこの文章を読んでいるのなら、ネタバレを知ってしまうと興が削がれるタイプの作品であることは間違いないので、観てから読んでくださいな。とは言いつつも、ちゃんとしたネタバレを知りたい人は映画評論家の町山智浩さんのポッドキャストがベストなので、200円かかるけどぜひ聴いて! もし、ブログで読みたい方は、カゲヒナタさんのところがまとまっていて、リンクもいろいろと貼られているので、そっちをチェックすると良いですぞ。

さて、僕の感想を書きますよ。この映画を観て何が何やらだった方には申し訳ないのですが(苦笑)、見終わった瞬間、僕はクレアラシルのCMの外人少年のようにカタカナで思いましたね、「ナルホドネェ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と。偉そうに上から目線で試してきた映画配給会社に対して、勝ち誇りたい気持ちすら湧き上がったのです。


勝ち誇る寂海王を貼っておきますね(「バキ」第25巻より)。
勝ち誇る寂海王


あらすじを簡単に書くと、ボンヤリ暮らしていた大学教授が同僚に勧められてDVDを借りて観たら、自分にそっくりな男を発見。興味しんしん丸になって、その俳優に電話してみたら、最初はストーカー扱いされたものの、会うことになりまして。ホテルの一室で対面してみたら、双子というよりは複製されたようにソックリで、大学教授ったら怯えて逃げちゃうんですね。

ところが、俳優の方は大学教授に興味が湧きまして。尾行してみたら、超可愛いガールフレンドがいたので、大学教授を「入れ替わってセックスさせろ!ヽ(`Д´)ノ」と脅すのです。大学教授はヘタレなのでスムースに受諾したものの、当然ながらションボリ状態。「そうだ、オレもアイツの家に行こう!∑(゚Д゚)」と俳優の家に行ってみれば、そこには妊娠6ヵ月の奧さんがいるワケです。

罪悪感に駆られながらも旦那になりすましていたら、薄々気付いていた奧さんもまんざらではなさそうだったから、なんだかヤル気が湧いてきて(ちなみにその間、俳優とガールフレンドは事故で生死不明状態)。翌朝、秘密クラブの鍵もゲットしたので、「今夜予定があるから!」と部屋に行ったら、そこには巨大なクモがいて。「そうか、奧さんはクモだったか… (´・ω・`)」とガッカリして、映画は終わってましたよ。


エンドクレジットで流れるThe Walker Brothersの「After The Lights Go Out」を貼っておきますね↓




僕なりの解釈を書くと、「異星人なりすまし映画か!∑(゚Д゚)」と。要は「SF/ボディ・スナッチャー」であり「ゼイリブ」であって、最近では「ワールズ・エンド」もそうでしたが、あの世界はクモ人に乗っ取られていて。人間たちが気付かぬうちに、着々とクモ人による人間の複製が作られていたということなんですね。

映画は全編、示唆に満ちていて。例えば、冒頭の秘密クラブは上級クモ人の集まりであり、あえてこの世界のクモを殺すことで「自分たちが異世界の存在」ということを表していて。レンタル屋で胡散臭いB級SF映画のポスターが貼られていたのも、この映画がSFであることを匂わしているんですね。途中、夢の中に顔はクモで体は人間の女性というストレートなクモ人が出て来たりするし、相談に来た大学教授に対して変なことばかり言う母親のシーンの後、巨大なクモが登場するに至っては、大っぴらに侵略映画ということを示すだけでなく、「すでに母親もクモ人→人類の大半がクモ人化しているのでは?」という予感を漂わせていて、非常に恐ろしかったです。


ビルよりも巨大なクモが出てくるシーンは、なんとなく六本木の巨大クモ・ママンを思い出しましたよ。
ママン


たぶん支配と侵略は緩やかにおこなわれていて。あの奧さんは自分がクモ人なのを知らなかったのではないか。監督的には、クモ=大地&母性の象徴なので、彼女を妊娠させていることで、観客に「この人もクモ人ですよ」ということを暗に示していたのでしょうな。あのラスト、大学教授が残念そうな顔をしたのは、実は彼も“複製された男”で、自分がクモ人だということを思い出したからではないだろうか(同じクモ人同士のセックスにより、奧さんは翌朝にクモ化してしまった!?)。俳優とガールフレンドが事故った車のガラスがクモの巣になっていたのも意味深だし…(俳優だけでなくガールフレンドもクモ人だった!?)。というか、あの無機質なビル群を意味ありげに映すのは、クモの巣のイメージというだけでなく、あの建物が作られたころからすでに侵略が始まっていたのではーー?


なんとなくhideさんの「ピンクスパイダー」を貼っておきますね↓




まぁ、なんにせよ、「典型的な侵略映画だな!(`∀´) フハハハハハ」と映画配給会社との“脳力”試しに勝った気マンマンでロビーに出れば、原作小説が売られていましてね。「この見事な分析に合わせて、原作本の内容に触れれば、ブログのアクセスアップは間違いないのでは…(`∀´;) ケケケ」と目論んだ僕はパンフレットとともに購入。そこから東中野に行って、「劇場版 テレクラキャノンボール2013」を観て、帰宅して。風呂に入った後、アンニュイな気分でパンフレットを開いてみたら、解釈、超間違ってた!Σ(゚д゚;) ヒィ!


原作本は2200円もしたのです。
原作本、購入。


もうね、その後、すぐに購入済みだった町山さんのポッドキャストを聴いてみたら、目からウロコがボロボロボロボロ落ちまくって、素敵なスケイルアーマーを1着仕立てたほど(これはウソ)。すでにネットにも溢れているので、町山さんの営業妨害にならない範囲でネタバレを書けば、「ジキル博士とハイド氏」以来、大量に作られているもう1人の自分話”なんだそうで。

大筋は「俳優として頑張っていた男が、奧さんの妊娠を機に大学教授として働き出すものの、浮気心は押さえられなくて、愛人がいたころを思い出したりして。また秘密クラブに行こうかなって思ったら、その心は奧さんに見抜かれてた!」という感じ。スジが通らない部分がある理由は「この映画が主人公が観ている夢だから」で、さらにはループ構造にもなっていると(ラスト、秘密クラブに行こうとする→冒頭の秘密クラブの場面に繋がる)。ちなみにクモは監督が勝手に入れた“原作小説にはない要素”で、主人公への女性たちの抑圧を表しているんだそうな。だから、最後に奧さんがクモ化したのは「※イメージです」ってことらしいですよ。

いや、確かに良く出来ているんじゃないでしょうか。ビルの警備員が「6ヵ月振り」というのが妊娠期間と一致していたのも「なるほど」と思ったし(とは言え、妊娠がわかるのは1ヵ月以降だから期間が同じなのは変だけど、なんせ夢だからね!)。いろいろと踏まえると「車で事故ったのは事実で、それが原因で奧さんに浮気がバレた」ってこともあり得るんじゃないかしらん。町山さんのポッドキャストを聴いたら、なんか少し前までの「クモ人がぁ~」なんて言ってた自分がバカみたい (ノ∀`) テヘ どう考えたって不自然な解釈なのに、どうして侵略映画だなんて思ったのカナー。


要はこういうことなんでしょうけど。検索すると、僕以外にも結構いる様子。
思い込みの威力だ


って、全然納得できないYO!ヽ(`Д´)ノ キィィ! まず、邦題。原作小説がそういうタイトルだから仕方ないにせよ、結局、脳内の話なんだからさ、誰も「複製」してなくない? してなくなくなくなくなくない?(「今夜はブギーバック」風に) さすがにミスリードがすぎますよ。というか、そもそも「ミステリー」としてはズルくないですか? 確かに「どういう映画なのか」を見破るという意味での謎解き要素はあるけど、いわゆる“ドッペルゲンガーもの”のくせに「本当は夢」なんて設定にしたら、どうとでもなると思うのです。よくよく考えればさ、


同 僚「キミ、『道は開かれる』って映画は観たかい?(`∀´) シッテル?」
主人公「あ、それ、オレ出てるよ!(´∀`) ヤクシャヤッテタ」



これで終わる話じゃないですか、本人なんだから。でも「夢だからOK!(o^-')b」ってさぁ。まぁ、「ミステリー」というよりもデヴィッド・リンチ監督の「ロスト・ハイウェイ」みたいな映画と考えれば、逆にスゲー納得できるような…って、こっちの受け取り次第ってことなんでしょうけど。なんにせよ、かなりフェアじゃないと思った次第。


なんとなく宮崎吐夢さんの「私事」を貼っておきますね↓




って、不満が強め風ですが、勝手にクモ人映画として怯えたりして楽しんだところはあるし、ジェイク・ギレンホールの芝居は素晴らしかったし、メラニー・ロランとサラ・ガドンのオッパイはありがたかったし、全編に漂う不穏なムードは良かったし、とにかく終わり方の切れ味はスゴかったのでね、そんなに嫌いじゃない作品でもあります。興味のある人は適当に観て、“脳力”を試されると良いんじゃないでしょうか。僕の“脳力”は低かったようです… (ノω・、) ワタシマケマシタワ




ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴによる原作本。無理して買ったのに、すっかり読む気がなくなっちゃった…。



もう1つのドゥニ・ビルヌーブ監督×ジェイク・ギレンホール出演作。僕の感想はこんな感じ



サントラです。



町山さんが引き合いに出していた映画、その1。スゲー面白いですな。



町山さんが引き合いに出していた映画、その2。ウロ覚え。








先週の備忘録(2014/8/12~8/18)

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さて、毎週火曜日にアップ予定の備忘録ですが、今回は水曜日更新になっちゃいました…。まぁ、何はともあれ、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


仕事がもうすぐ一段落…
娘に体力を削られる日々
今週から大きな仕事へ向けて動き出すけど超不安



先週、映画を観に行ったのは「トランスフォーマー/ロストエイジ」だけだったんですが、仕事が超忙しいのと、なるべく娘のマナ子(仮名/3歳)との時間を作ろうと早起きしているので、結局、睡眠時間は減りまくり。しかも、マナ子の相手をすると、肉体的な遊びを強要される上に際限がないので、かなり体力を削られるんですよ…。まぁ、「求められるうちが華」というか、うれしい悲鳴ではあるんですがー。


お約束として貼っておきますね↓




最近はマナ子といると泣くことが多くて。例えば「くまのプーさん」とか「トイ・ストーリー」とか、何度観てもクライマックスは涙が止まらなくて。絵本を読んであげるにしても、僕のフェイバリット絵本である「三びきのやぎのがらがらどん」ではなく、「ビロードのうさぎ」とか読まされると、最終ページは嗚咽を必死に押さえながら読むハメになるワケです。これ、結構疲れるんですよね…。


こういう意見もありますが、僕はどっちも好きよ (^ε^) ウッフン


ちなみに保育園に送るのも大変で、奧さんの出勤後に「ママがいい~!(´Д`;し」とグズり始めると、30分ぐらいは何をしてもムダでしてね。泣いているのを無理矢理連れて行くワケには行かないものの、8時半から9時すぎまでグズられて、仕事の打ち合わせが10時からあったりすると、こっちもかなりテンパッてくるワケですよ。だから、そんな時は、鉄板テクである「一度怒って、隣りの部屋に行く」を実行すると、マナ子ったら泣きながら閉めたドアを叩きまくり。それがまた超可哀相でスゲー泣けてくるんですが、必死にガマンして2分後ぐらいにドアを開けると、「パパのバカぁー!(TДTし バカバカ」と煉獄並みにノンストップの殴る蹴るを繰り出してくるのです。


武田梨奈さんの煉獄動画を貼っておきますね↓




で、それを体で受け止めながら「ごめんね、マナ子ちゃんを1人にしたパパが悪かったよね…許してくれる?」と必死に謝ると、「うん… (´・ω・`し」とテンションが下がるので、その隙を突いて保育園に連れて行く…って、スゲー面倒くさい!ヘ(゚∀゚*)ノ 仕事に行く前から超ゲッソリするんですけどね、これもまた「今だけ味わえる期間限定のマナ子」だと思うと、貴重な気もしてくるから不思議な話。今週の土日は久しぶりに仕事が休みで、ずっと奧さん&娘と一緒にいられそうなので、楽しみだったりしております。以上、先週はこんな感じでした。ではでは~。






「ゴジラの漫画を読みました (o^-')b」という覚え書き

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※書き終わってなんとなく検索してみたら、僕より遥か前に同じネタを書いているブログがあったんですが(しかも面白い…)、これはシンクロニシティということで目をつむってぇ!ヽ(´Д`;)ノ

「GODZILLA ゴジラ」が公開されて、世間はゴジラ一色!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー …ってほどではないのかもしれませんが、なんか関連漫画がポロポロと発売されて、なんとなく買ってしまったので、雑&適当なレビューを残しておきますね↓



<1冊目:ゴジラ:アウェイクニング<覚醒>


今回の映画の前日譚で、1954年にゴジラへ核攻撃した理由が描かれていまして。絵はカッコイイし、そこそこ楽しめました。ただ、ムトーとの因縁とかは読んで冷めちゃったところもあって、無条件にはオススメできない感じ…かな。



<2冊目:ビッグオリジナル増刊 ゴジラ増刊号 デジタル版


これ、雑誌版が発売された時に買い逃しちゃって、「めっちゃ悔しいです~」と今さら田島寧子さんのモノマネをやるほど悔やんでいたのですが(少しウソ)、デジタル版があったので迷わず購入。そうそうたるメンバーが描いている短編集で、ゴジラ好きの著名人インタビューも入ってて、スゲー面白かったです。これが400円以内で読めるなんて、マジでオトク。ハッキリ言って、「どれもみんなキレイだね♪ (´∀`) ウフフ」気分ではあるんですが、ファンとしてはやっぱり諸星大二郎先生の「ゴジラを見た少年」が素晴らしかったですねぇ…(しみじみ)

あと、吉田戦車先生の「芹沢さんのお昼」も好きさ!
芹沢さんのお昼



<3冊目:ゴジラ漫画コレクション 1954-58


昭和30年代から40年代にかけて、月刊誌でコミカライズされていたゴジラ漫画を集めた一冊。阿部和助先生の絵物語や藤田茂先生の漫画も味わい深いんですが、僕的にグッときたのは杉浦茂先生! 小さいころ、家にあった「猿飛佐助」を夢中で読んでいたころを思い出して、超懐かしかったです。もうね、呑気なムードが最高でした ( ;∀;) イイマンガダナー

杉浦茂先生のゴジラはこんな感じでございます。
杉浦茂先生のゴジラ



ということで、3冊ほど買ったってだけの話なんですけど(苦笑)、僕のイチオシは「ビッグオリジナル増刊 ゴジラ増刊号 デジタル版」ですかね。他の2冊と比べるとコストパフォーマンスが素晴らしいです。すでに読んでいる人が多いとは思いますが、未読の方はぜひ~。最後に、あの町山智浩さんと河崎実監督が1990年に企画した「Theゴジラcomic」に収録されている風忍先生のゴジラ漫画「Gからの警告」の画像を貼って、終わりたいと思います。


ゴジラに骨法で挑む1人の男! やべぇ、こういう映画が観たい!
ゴジラvs骨法!

そしてゴジラの魂は赤子に!? もう絶版なので、詳細を知りたい方は町山さんのブログをどうぞ~。
前世はゴジラ!


おしまい!ヽ(`Д´)ノ ゴジラー


GODZILLA ゴジラ(IMAX3D・字幕版)(ネタバレ)

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GODZILLA ゴジラ(IMAX3D・字幕版)

GODZILLA ゴジラ

原題:Godzilla
2014/アメリカ 上映時間124分
監督:ギャレス・エドワーズ
製作:トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ、メアリー・ペアレント、ブライアン・ロジャース
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー、アレックス・ガルシア、坂野義光、奥平謙二
原案:デビッド・キャラハム
脚本:マックス・ボレンスタイン
撮影:シーマス・マッガーベイ
美術:オーウェン・パターソン
編集:ボブ・ダクセイ
音楽:アレクサンドル・デプラ
音楽監修:デイブ・ジョーダン
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デビッド・ストラザーン、ブライアン・クランストン
パンフレット:★★★★(850円/重厚で大きい写真も多くて、良いパンフですな)
(あらすじ)
1999年、日本。原子力発電所で働くジョー(ブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この映画の感想に関しては、小覇王さんのブログが超オススメ。エメゴジの影響は僕も感じたんです、本当なんです!ヽ(´Д`;)ノ アアン
※今回の記事は、汚れた下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!


ユナイテッド・シネマとしまえんにてIMAX3Dの字幕版を観てきました。一番好きなゴジラでしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!


今回、奮発してIMAXで観たのは大正解でした~ (`∀´) フハハハハハハハ
IMAXで観ました


まぁ、詳しく言えば「一番好きなゴジラ」であり、「一番好きなゴジラ映画」ではないんですが…って、面倒くさい香りがプンプン漂ってくる文章ですけど(苦笑)、大雑把に例えるなら「ガメラ 大怪獣空中決戦」「ゴジラ対ヘドラ」に若干の「地球防衛未亡人」風味って印象。とりあえず僕的にあらすじを雑に書くと、こんな感じでした↓


(`∀´)
日本の原発で事故っぽいのが起きたから、
てっきりゴジラの仕業かと思ったら、
ムトーとか言うレスラー新型怪獣のせいでビックリ。
つがいになって卵を産んだりしてウザかったものの、
2匹ともゴジラがボコってくれましてね。
特に最後は放射能熱戦を直接体内に叩き込んで超ナイス!
ハワイ上陸時は津波で多くの人の命を奪ったけど、
最後の咆吼が超カッコイイので、みんなが笑ってる&お日様も笑ってる
あとは…そういえば、軍人が頑張ってました(ウロ覚え)。



最初に文句を書くと、人間ドラマを盛り込むことで、人間の目線から見た怪獣たち→災害っぽく描くのは良かったし、ゴジラとムトーのド迫力バトルをクライマックスまで取っておく姿勢も好きなんですが(中盤、ニュースの中だけで見せたりしてね)、上映時間124分でやられるのはキツいなぁと。ハッキリ言って、もう一度観たいものの、僕の足が鈍ってしまうのは、ラストバトルまでスゲー長く感じたから。

唐突に汚れた下ネタで例えてみますよ。行くぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ 「ドキドキしながら大好きな女優さんが出演しているAVを再生してみたら、パンティチラーリや着衣でのG行為などはあるものの、本格的なカラミが始まったのはスタートから90分後」って気分(しかも早送りできない仕様)。「そりゃあ、ヌケたけどさぁ… (・ε・) ウーン」って、このゲスな文章のせいでどれだけの人がこのブログを読むのを止めたのか。被害は計り知れませんな…(知った風な口調で)。


いきなりですが、杉浦茂先生のゴジラを貼っておきますね(「ゴジラ漫画コレクション 1954-58」より)。
もっとからだぜんたいをだせよ


災難に遭いまくる主人公の軍人目線の怪獣描写も楽しいけどさ、僕はやっぱりゴジラが観たいワケで。ごめんなさい、だんだんアーロン・テイラー=ジョンソンにイラッとしたりしてね。どのシーンも決して悪くはないんですが、例えばムトーが米軍の列車を襲うくだりとか削っても良かった気がしますよ、マジで。それとラスト、ゴジラが荘厳なムードで去って行くのは好きですけど、人間側が「怪獣王は救世主か?」なんて報道しちゃうのはやりすぎな気がしました(市民からすればどっちも迷惑だったと思う)。


ラスト、困難を乗り越えて、主人公夫婦は感動的に再会するんですが、そんなに興味はなかったです。
ハッピーエンド


ただ、リアリティのバランスや微妙に胡散臭い日本描写、ケン・ワタナベの頑張りなど、それ以外の要素は大好物で、何よりも理想的だったのがゴジラ。ポスターや予告編で観る限りは鈍重でイマイチな印象だったものの、実際に動いているのを観たら超好みのタイプ。あのマッシブなボディはまさに“地球の番長”といった風格で、オスのムトーをシッポの一撃で殺すシーンとかド迫力で最高でしたよ。あらためて書きますが、歴代のゴジラの中で、今作のビジュアルが一番好きです。


カール・ゴッチが見たら「グッド、ネック!(o^-')b」と褒めそうな太い首。これが意外とイイのです。
マッシブなゴジラ


でね、寺沢大介先生の「将太の寿司」“締めの一品”が超重要だったように、この手の映画では“最後にどう敵を仕留めるか”、それが一番大事じゃないですか(不要なリンク)。もうね、僕的にはこの映画のラスト、ゴジラがメスのムトーに繰り出す「相手のアゴを両手で開いてダイレクト放射能熱線」100点の素晴らしさであり、あまりのカッコ良さに感動して涙が出た。ギャレス・エドワーズ監督のセンスには脱帽しましたよ。本当ならその場面を貼りたいところなんですけど、その代わりにイメージさせる3つの画像を貼っておきますね↓


イメージその1。松田鏡二さんですな(「ブラック・エンジェルズ」第6巻より)。
ヘビと戦う松田さん

イメージその2。ジャック・ハンマーですな(「グラップラー刃牙完全版」第23巻より)。
三角絞めでつかまえて-大量嘔吐

イメージその3。あら、また松田さんだ!Σ(゚д゚;) ステキ!
杭で殺す松田さん


正直なところ、ゴジラシリーズをすべて観てはいるものの、それは僕の年代の嗜みであって。そんなにゴジラ熱がある方ではなかったんですが、今回のゴジラにはすっかりハートを盗まれてしまって、今すぐにでも続編が観たい強い気持ち、強い愛現在、全作品を見直していたりするほど、アタシ、燃え上がってます!ヽ(`Д´)ノ

個人的な体験からゴジラファンは凄まじくうるさいイメージだったのに、今作を多くのファンが褒めているのがまたうれしくて。「“わかってる人”が撮るって大事」だとつくづく思ったり。やっぱり「キカイダー REBOOT」を下山天監督に撮らせるとか、そういうのダメなんですよ…。って、ついディスっちゃいましたけど(苦笑)、勝手な好みでは、ゴジラが起こした津波のせいでハワイ旅行に来ていた前田愛さんが家族を失って、「私はゴジラを許さない 川`・ω・´) キリッ」とセンタンのチョコバリを食べながらキングギドラを召喚するーー。そんな「ガメラ3」っぽい続編を作ってくれることを祈っております (・∀・) オシマイ




ギャレス・エドワーズ監督作。人間ドラマだと思って観れば面白いんじゃないかな。僕の感想はこんな感じ



サントラでございます。輸入盤もありますぞ。



アートブック。ちょっとほしいね。



今回の映画の前日譚。一応、簡単な感想を書いてみましたが…。



ノベライズも貼っておきますよ。



意外と評判の良いゴジラ特集号。買おうかなぁ。



今作のプロデューサーであり、「ゴジラ対ヘドラ」の監督でもある坂野義光さんの著書。これは買いました (o^-')b



1954年版を貼っておきますね。先月観たら、スゲー良かったです。



とりあえずガメラ三部作は観といた方が良いと思います。



ローランド・エメリッヒ監督が作ったハリウッド版ゴジラ。嫌いじゃないけど、ゴジラではないわな。



今回のゴジラのフィギュア。カッコイイけど、ガマンするしかない… (ノω・、) グスン








「ゴジラ(1954年版)」から「ゴジラ FINAL WARS」までの雑な感想文(前編)

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このブログを書いているのは1972年生まれのオッサンなんですが、昭和ゴジラシリーズは普通にテレビで観た印象(夏休みの時とか)。もちろん嫌いではないものの、最初に愛した特撮ドラマが「ウルトラマンレオ」だっただけに、ごめんなさい、怪獣バトルまでの人間ドラマが長い上に、そもそも怪獣だけしか出てこないのが物足りなくて…。特に1作目なんて何が面白いのかサッパリだったりしたものですよ(多くのゴジラ好きを敵に回す文章)。

平成ゴジラシリーズが始まるとテレビで放送されたのを観て、ミレニアムシリーズはDVDでチェックする程度。いつも興味は湧くんですが、実は僕の中学のころからの友人に強烈なゴジラオタクがいましてね。その人が「ボジョレー・ヌーヴォーの逆」というか、新作が公開されるたびにハードにディスるので、ちょっとウンザリしてて。どうしても「ゴジラ好き=面倒くさい」というイメージがあって、ゴジラ自体もそれほど好きになれなかった…って、この文章も相当面倒くさいですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

ただ、先月、「GODZILLA ゴジラ」を観る前にデジタルリマスター版の1作目を観たら、これが非常に面白くて。小学生になる前のころと比べたら、人間ドラマを楽しめるようになってたんですね。で、「GODZILLA ゴジラ」がまたスゲー良かったので、僕の中のゴジラ愛が発火。この8月、ヒマを見つけてはゴジラシリーズをレンタル&インスタントビデオで観直していたのです。

ということで、今回は「GODZILLA ゴジラ」を除く29作品の感想を簡単&雑に書き残しておこうと思います。ネタバレに触れてたり触れてなかったりしますが、話半分で読んでいただければ幸いです。



<1本目:ゴジラ(1954年版):90点>

モノクロ作品。7月、デジタルリマスター版を映画館で観ました。小さいころに観た時はスゲーつまらなかった印象だったんですが(怪獣がゴジラしか出ないし…)、今見直すと人間ドラマが味わい深いというか、非常に面白かったです。街の破壊描写とかも時代背景を踏まえると、確かにスゴいのひと言。それこそ空襲のトラウマとか蘇った人とかスゲーいそうだなぁと。平田昭彦さんが演じた芹沢博士が素敵ですな (^ε^) ウッフン

復刻版パンフレットに載っていた芹沢博士の悲壮感溢れるイラストを貼っておきますね。
01 芹沢博士



<2本目:ゴジラの逆襲:65点>

前作の翌年に公開されたモノクロ作品。「前作で死んだゴジラがもう一匹いて、アンギラスも出て来ました」という話で、モノクロのせいもあるのかもしれませんが、怪獣描写はド迫力でした。思ってたよりゴジラのムードが怖くて良いし、アンギラスとのバトルは素早くて超楽しい!(・∀・) イイネ! 前作と比べるとストーリーがグダグダでガッカリしたけど、この時代の人たちの会話や行動を観ているだけでも結構愉快だし、小林(a.k.a.花婿)の死は切なかったです…。

こういう台詞がたまらなかったッス。
02 ぜんざいおごるわ



<3本目:キングコング対ゴジラ:70点>

1962年の作品。オープニングから変だけど超カッコイイ歌が流れてグッとくる。ここからカラーになった分、作り物っぽさが増したのは仕方ないんでしょうな。ゴジラとキングコングという2大ビッグネームの対決ということで、1作目の悲壮感は微塵もないけど、ラストバトルは最高!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! アンギラス戦よりもプロレスっぽくて好きでした。メインの高島忠夫さんや藤木悠さん、有島一郎さんが魅力的で、人間ドラマもなかなか楽しい。日本人キャストによるアダモちゃんライクな現地住民描写も“昭和”っぽくて良かったです。

この3人、大好きでしたよ。
03 愉快な3人組



<4本目:モスラ対ゴジラ:90点>

号泣した。ずっと忘れてたんですけど、1980年に「映画ドラえもん のび太の恐竜」との2本立てで再上映されたのを観に行っていて。たぶんこれが一番最初に劇場で観たゴジラ映画であり(って、映画館では全然観てないけど)、子どものころに超感動したのを思い出して、スゲー楽しかったです。もうね、「小美人がキュート」「インファント島の人たちが不憫」「ハッピー興行など嫌な奴らがキッチリ死んで留飲が下がる」「死の淵にありながらも必死に戦うモスラ」「幼虫の容赦ないヒット&アウェー振り」「幼虫が倒すという展開の斬新さ」など、褒めるところまみれ。あの有名なテーマが流れるシーンから、泣きっぱなしでしたよ… ( ;∀;) イイモスラダナー ただ、ごめんなさい、虫がダメなのでモスラと幼虫の造形は苦手だったりします(身も蓋もない文章)。

このキッパリと断るシーンとか、けんもほろろで笑いました。そりゃそうだ。
04 断る小美人



<5本目:三大怪獣 地球最大の決戦:85点>

エンタメ色がより強くなった印象。日本語をベラベラ話す外人描写とか、昔の映画だと許せるというか、むしろ楽しかったりするのが不思議だったり。金星人の血を引く“異国の王女”が出てくるんですけど、モロに「ローマの休日」っぽかったのは驚きました(特に最後の別れ)。「一旦は拒否したものの、単身で戦うモスラの姿に胸を打たれて、加勢を決意するゴジラとラドン」という展開に萌え&燃え。つーか、ラドン、かわいいよ、ラドン… (´Д`;) ハァハァ キングギドラもカッコイイし、これ、スゲー面白いね!

モスラとゴジラとラドンの三者会談シーン。確かに子ども向けの展開かもしれませんが、好きさ!
05 三者会談

唐突ですが、キングギドラを背負ったイナセな男、柴千春の画像を貼っておきますね。
柴千春の背中



<6本目:怪獣大戦争:77点>

オープニングテーマ佐竹雅昭選手を思い出して懐かしい! まさに名曲ですよね。小さいころは「コイツら、やるな… (`Δ´;)」と一目置いていたX星人たちが、大人になってから観るとスゲー残念な人たちだったのはビックリしました。ただ、ラスト、「我々は未来に向かって脱出する」と前向きに自爆する姿には胸を打たれました… (ノД`) バカヨ あと、ゴジラの「シェー」に関しては、ごめんなさい、僕は“別に面白くないよね派”です。

この場面は敵ながら可哀相でした。この人たち、いろいろとやりようはあったと思うんだよなー。
06 殺人音波が!



<7本目:ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘:55点>

ちょっと青春ムービーっぽくて、今までとは毛色が違う作品。僕の好みですけど、あまりエビラに興味が持てないし、秘密結社「赤イ竹」も微妙だし、何よりもザ・ピーナッツが演じてきた小美人が別の人になってたのが超ショック…。海でのゴジラvsエビラは迫力がありましたが、これの前に観た6作目と比べちゃって、そんなに楽しくはなかったカモ (´・ω・`) ウーン

有名な「若大将」の真似。僕はここまでくだけたゴジラは嫌いみたい。
07 若大将の真似



<8本目:怪獣島の決戦 ゴジラの息子:58点>

これもX星人ロス症候群に引きずられちゃったのか(なんだそれ)、イマイチ乗れなかった感はあって。ゴジラがカマキラスやクモンガと戦うシーンは楽しかったし(あれが全部操演ってスゴいね!)、人間ドラマもそれほど悪くなかったし、若いころの前田美波里さんが観られたのは良かったんですが、ゴジラとミニラの触れ合い描写にイラッとしちゃって…。ただ、ラストの雪の中で抱き合う場面、スゲー泣いちゃったのは疲れているからなんですかね… (ノω・、)

雪の中のクモンガとのバトルはどことなく幻想的で良かったなぁ。
08 雪の中のバトル



<9本目:怪獣総進撃:50点>

「20世紀末」という近未来設定(映画が作られたのは1968年)。たくさん怪獣が出るのは良いけど、キングギドラ一体を総攻撃するってのは、観ていて非常に痛々しくて。ちょっと「ウルトラリンチ」を連想しました。怪獣たちが世界の名所を破壊するシーンとかは面白かったです。キラアク星人がもっとX星人っぽかったら良かったのに。

クライマックスが無惨すぎるので、逆に必見な気がしなくもない。
09 集団リンチ



<10本目:ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃:76点>

完全に子ども向けの1本。「怪獣が出てくるシーンはすべて夢」ってのはどうなのかと(苦笑)。僕は全然気付かない方ですけど、さすがに他作品からの映像の使い回しが凄まじいですな。まぁ、一般家庭にビデオが普及されていない当時なら「アリ」だったのかなぁと。あと、wikipediaによると低予算だったとか、いろいろ事情はあるみたい。正直、「くだらねー (゚⊿゚)」と思いながら観てましたが、しかし! ミニラがガバラに勝った時は泣いた (ノДT) ガンバッタネー そして、一郎少年が勇気を出して誘拐犯から逃げる展開はハラハラしたし、助かった時は泣いた (ノДT) ヨカッタネー さらに一郎がイジメっこに立ち向かうラストも泣いた (ノДT) エライネー 最近、子どもが出てくる映画に弱いのよね…。

負けたガバラにあんまりな言葉を投げつける一郎少年。今ならアウトでしょうな。
10 酷い台詞

ラスト、一郎少年が成長して、そっと泣くお母さん…。ここ、超大好物でしたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
10 そっと泣くお母さん



<11本目:ゴジラ対ヘドラ:88点>

オープニングの「かえせ!太陽を」から素晴らしい。いわゆるクレしんの「オトナ帝国の逆襲」的な「とりあえず押さえておくか」と思われがちなゴジラ映画…って、いやらしい文章ですな (〃∇〃) ウフフ とは言え、僕もそんな感じで2000年代頭に見直してビックリした記憶があって。さらに今回、あらためて観たら、怪獣映画としてオーソドックスによく出来てて感心。つい「怪獣をたくさん出せ!ヽ(`Д´)ノ」「ロボも出せ!ヽ(`Д´)ノ」と要求しがちな僕ですが、ちゃんと作れば1対1でも十分面白いんだなぁと。ただ、ゴジラが飛ぶのは嫌い。

踊っている人たちが魚に見える幻覚描写が入ってたりと、斬新なシーンも多かったり。
11 幻覚を見てます



<12本目:地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン:72点>

僕が生まれた1972年に作られた映画。「ゴジラたちは怪獣島に住んでいる」なんて設定になったり、ゴジラとアンギラスの台詞が吹き出しで表現されたりしたのは微妙かなぁ。自らのポテンシャルを生かしきれないガイガンにイラッとしたものの、ゴジラ&アンギラスvsガイガン&キングギドラのタッグマッチはなかなか好き。特にラスト、ゴジラがキングギドラの首を掴んでリバースブレーンバスターを連発する場面は圧巻で、やっとこの試合で「ゴジラ>キングギドラ」の格付けが決まったのではないだろうか(ふと偉そうに)。あと、ひし美ゆり子さんが演じた友江トモ子の空手三段設定が中盤で活きた時は、少し興奮しました (´∀`) ステキ

吹き出しがこれっきりだったのは、不評だったんでしょうな。あと、ラドンが出てこなかったのは超残念。
12 すぐていさつにゆけ



<13本目:ゴジラ対メガロ:67点>

自らの強烈な意志で巨大化するロボ・ジェットジャガーが登場。小さいころ持っていた怪獣図鑑に「ジェットジャイガー」って書いてあったので(誤植)、ずっとそう呼んでいた…なんてことはどうでも良いですな。なんかガイガンはもっと出来る子だと思うんだけど、試合運びがいつも弱そうに見えて残念。あと、メガロは虫っぽくて苦手。シートピア海底人は核攻撃された被害者なワケで(要はノンマルトっぽい)、そこら辺がウヤムヤのまま終わってるにも関わらず、あまりイヤな気持ちにならないのは、最後に流れる子門眞人さんが歌う主題歌「ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ」が雄大なムードだからなのカナー。

やったぜジャガー! なんか許せてしまうのです。
13 やったぜジャガー



<14本目:ゴジラ対メカゴジラ:71点>

基本的に「メカゴジラのカッコ良さを堪能する映画」なので、そのシーンばかりが印象に残ってたんですが、キングシーサーが意外と良いというか。キングシーサーを目覚めさせる歌が思いっきり歌謡曲っぽいのはどうかと思いつつも(でも結構好き)、地元・沖縄を守るためにメカゴジラに立ち向かう姿には胸を打たれましたよ… (ノД`) ドラマは恐ろしいほど適当なんだけど、「アルファ!ヘ(゚∀゚*)ノ」「ケンタウルス!m9`Д´) ビシッ」の合い言葉は愉快だし、ビーム合戦はド派手だし、ゴジラの流血振りも嫌いじゃないし、インターポールの捜査官・南原も渋いので、普通に満足しました。

ニセゴジラがアンギラスの口をこじあける場面があったりして(この後、流血)。
14 アンギラスの口をこじ開ける!



<15本目:メカゴジラの逆襲:74点>

昔はメカゴジラの派手な攻撃にばかり目がいってたけど、チタノザウルスも頑張ってましたな~。「コイツ、鍛えればモノになるのでは… (・ω・;) ゴクリ」と勝手なトレーナー気分を抱くほどで、そんな中、ゴジラは単身でよく勝ったなぁと。ド派手な街の破壊っぷり&メカゴジラによる爆発シーンも最高でした。物語は群を抜いて切ないというか、娘を持つ父親としては、サイボーグ少女・桂が可哀相で可哀相で… (ノω・、) あと、いくら作り物とは言え、桂のオッパイを見せたのは衝撃的でしたね。

平田昭彦さん演じる毒親のせいで無惨な運命を迎える桂。あんまりな話でしたな。
15 毒親




昭和ゴジラシリーズとカテゴライズされる15作品の感想を書いたところで、この記事が非常に長くなっていることに気付いたので、とりあえず本日はここまでにしておきますね。後編に続くヨ (・∀・) アディオス!





ぼくを探しに(ネタバレ)

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※今回の記事は、恐ろしいほど無駄に長い上に、映画とは無関係な面倒くさい“自分語り要素”や“知った風なこと”を書いた文章まみれなので、そういう文章が苦手な人は読んじゃダメだけど、映画自体は非常に素晴らしいので、興味がある人はぜひ観に行って!








ぼくを探しに

ぼくを探しに

原題:Attila Marcel
2013/フランス 上映時間106分
監督・脚本・音楽:シルバン・ショメ
製作:クリス・ボルズリ、クローディー・オサール
製作総指揮:フランソワ=ザビエ・デクレーヌ、ヘレン・オリーブ
撮影:アントワーヌ・ロッシュ
美術:カルロス・コンティ
音楽:フランク・モンバレット
出演:ギョーム・グイ、アンヌ・ル・ニ、ベルナデット・ラフォン、エレーヌ・バンサン、ルイス・レゴ、ファニー・トゥーロン、キー・カイング、ジャン=クロード・ドレフュス、ビンセント・デナード、シリル・クトン、ケア・カン
パンフレット:★★★★★(650円/デザインが素敵で、コラムもタメになるし、ミュージックリストもあるし、シューケットのレシピが載ってるのが大好き!)
(あらすじ)
幼い頃に両親を亡くし、そのショックで言葉を話すことができなくなったポール(ギョーム・グイ)は、伯母のもとで世界一のピアニストになるよう育てられる。友だちもいない孤独な人生を歩み、大人になったポールは、ある日、同じアパルトマンに住む謎めいた女性マダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)と出会う。彼女のいれたハーブティーを飲むと、固く閉ざされた心の奥底の記憶が呼び覚まされていき、ポールの人生に変化が訪れる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




100点


険がとれました。


映画鑑賞後、劇場から出る僕はまるでケンシロウに敗れたサウザーのよう(「北斗の拳」より)。
顔から険がとれて

すっかりこんな顔だったのです。
険がとれたサウザー


僕は映画の見方に自信があるワケではなくて。いや、例えば格闘アクションなら「導火線 FLASH POINT」が100点の映画なのは胸を張って断言できるのですが、この手の“おフランス映画”に関してはちょっと…。なんて言うんですかね、例えば、カレー弱者の僕が美味しいと思ったカレー屋を“タマフルカレー部”として活動されている宇多丸師匠や構成作家の古川耕さん、橋本吉史プロデューサーに薦めたとしても、


古川耕「我々が3千年前に通過済みの店ですね (・∀・) ニヤニヤ」
宇多丸「まったく、とんだ店をありがたがっているもんだぜ (▼Д▼) コロスゾ」
橋本P「お前、罰としてスクワット3000回な! (▽Д▽) ハヤクヤレ!」



こんな感じであしらわれそうな…って、勝手な被害妄想ですが ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ いや、何が言いたいのかというと、この映画は僕の今年のベストであることは間違いなくて。アレクサンダー・ガーレンの心臓に折れた肋骨を叩き込んだジャック・ハンマーの一撃のようにハートを強打されて、とても大事な1本になったのですが、心の状態によって過剰に思い入れながら観たところがあるので、あまり点数を鵜呑みにしないでいただければなぁと。

とは言え、やはり素晴らしい映画だっただけに超オススメしたいところもあって、非常に悩ましいのです (´・ω・`) ウーン まぁ、今から<① 観る前の舐めた気持ち><② 最近、悩んでいたこと><③ 作品の大体の内容><④ 僕がこの映画に惹かれたところ><⑤ 映画鑑賞後>の5部構成で感想を垂れ流しますけれども、本当に本当に申し訳ありませんが、「『僕ってば、超ツラいトラウマがあるんですよぉ~』話」「知った風なこと」「NOROKE」など、今回は僕以外の人間が読むといろいろな意味で“激痛”を感じる要素が目白押しなのでね、普通の映画評が読みたい方は、是非とも他のブログなどをチェックしていただけると幸いです m(_ _ )m



<① 観る前の舐めた気持ち>

8月に入ってから、仕事が超忙しくて。今週木曜日にやっと一段落つくから、夕方から「ライズ・オブ・シードラゴン」でも観るかと思ったら、取引先から追加であれやってくれこれやってくれなんて仕事が来ちゃってね…。しかも予算内でやってくれって、こっちは下請けさんにその分のお金を払わざるを得ないワケでさ、マジふざけんな!ヽ(`Д´)ノキィィィ

まぁ、そんなストレスを抱えながらも金曜の20時ごろ、やっと落ち着いたので、映画でも観に行こうと。感想のストックは「GODZILLA ゴジラ」で尽きてしまっていたものの、とりあえず過去のゴジラ作品の感想をアップすれば良し。「ライズ・オブ・シードラゴン」はもう上映時間に間に合わないから、「るろうに剣心」「バトルフロント」にするかな…と思ったんですが、しかし。よくよく考えたら「ぼくを探しに」を観るのもいいなと。驚くほどションボリさせられる名作アニメ「イリュージョニスト」を撮ったシルバン・ショメ監督の初の長編実写作品ということで(短編は「パリ、ジュテーム」で撮ってる)、ムービーウォッチメンのガチャの目に何度も入っていて。ちょっと気になっていたんですよね。

「イリュージョニスト」はこんな映画↓ 超切ないので気をつけて!



とは言え、ネコの額より心が狭いことで知られる僕ですよ、あの有名な絵本に便乗した邦題にイラッとしなくもないし(原題は「Attila Marcel」)、そもそもシルバン・ショメ監督の才気溢れるムード&作品に漂う上品でオサレなオーラにも無用な反感を覚えてしまったりして。「さぞ面白い実写映画を見せてくれるんでしょうなぁ (`∀´) ドレドレ」といった気持ちでシネ・リーブル池袋に足を運んだ…って、この時点で結構面倒くさいね (´∀`) シネヨ

ヒュートラ系列ではお馴染みのオリジナルドリンクが販売中でした。
シネ・リーブル池袋



<② 最近、悩んでいたこと>

映画が始まったら、街を歩く男の背中を映していて、ベビーカーに乗った赤子の視点っぽい感じ。なかなか楽しいワンカット映像なんですが、男が赤子に振り向いたところで、「あ、これ、父親映画なのか!? Σ(゚д゚;)」と思って、かなりイヤな気分になったのです。ということで、ここから「『僕ってば、超ツラいトラウマがあるんですよぉ~』話」行くぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ

ここにガチで悩んでいることを書いてしまうと、人気ブロガー(笑)の僕ですよ、読者の方々に無用な心配をかけて、「あら、三角絞めさんたら可哀相!Σ(゚д゚;し ダイテ!」「おいおい、悩んでいるのなら相談に乗るぜ? ヘ(゚∀゚*)ノ ダクゼ!」的なメールが殺到してしまうと勝手に思っていまして(って、業者っぽい人からのメッセージが非常に非常に多くてここ最近はメッセージを全然チェックしてません、ごめんなさい…)。書くのを自重していたんですが、この1ヵ月、つい考えてしまうことがありまして。

それは自分の父親のこと。僕の父は、虐待というほどのことはしませんでしたけど、「昔の人のしつけ」レベルで僕をよく殴っていましてね。昭和ひとケタ生まれのくせに身長180センチ体重90キロという恵まれた体格を持っていただけに、3歳ぐらいからハードにビンタされては壁まで吹っ飛んでいたものですよ。僕はそれに反発を覚えて強くなる…というタイプではなく。彼に怯えて、すっかり内向的な人間になったというね。

こんな風に吹っ飛ぶほどのビンタを食らっていたのです(誇張あり)。
ビンタで吹っ飛ぶ刃牙

母親には直接的な暴力を振るってはいなかったものの、言葉や態度はキツいし(今でいうモラハラっぽい感じ)、何よりも1つの仕事すらが続かないくせに、家族への態度は偉そうで抑圧的で。僕のお年玉でラジカセを買った時は非常に複雑な気持ちになりましたよ。僕が小学校高学年のころ、母に相談もせずに勝手に借金をしてラーメン屋を始めたんですが、看護婦の仕事を終えて疲れている母を店で働かせては怒鳴る父の姿を見て、「この人、早く死なないかな…」と「コロリころげた木の根っ子」のような出来事を夢想したものです。

動画を貼っておきますね↓ 怖い!(゚д゚;) ヒィィ!



中学校時代、図体だけでかくて気が弱い僕は、そこそこイジメられてたんですが、それを不良兼柔道部員の方が止めてくれまして。心から感謝したものの、彼が僕を助けてくれた&他の人が納得してイジメを止めた理由が、父親のラーメン屋が残念だったからでしてね(というか、このころは居酒屋にトランスフォームしてた)。たまにあるじゃないですか、「こんなボロくて汚い店、誰が入るんだよ?(`∀´)」的なお店が。要は「あの店の子なんだ…」と同情してくれたんですね。これは、うれしかったけど、同時にスゲー傷ついて。なんでこんなクソみたいな父親の元に生まれたんだろうって心底思いましたよ。

ただ、大人になって娘ができると、僕のような人間でも責任感というのは湧くもので。家庭を維持するって大変じゃないですか。僕は奧さんと娘に“幸せな人生”を保証できるのだろうか。まぁ、そんなものは協力して作り上げていくしかないんですが、不安になることは多くて。幸せだけど、深く考えると、胃が痛くなってしまうから、とりあえず走るしかないというか。だから、この歳になって当時の父親の気持ちを思うと、多少は同情や共感できるところが増えてきたりして。前は「ビッグ・フィッシュ」的な話は嫌っていたものの、最近は「晴天の霹靂」とかにグッときてしまう。なんかね、「自分の心の中で、やっと消化できるのかな…」と思ってたんです、最近までは。

自分の娘だけでなく、保育園で接する他の子どもとかも、スゲー可愛くて。バカだったり、生意気だったり、言うことを聞かなかったりするけど、それは仕方ないことじゃない。本当に可愛くて、手をあげるなんて考えられないなぁ…なんて思ってたら、スゲー今さらながら「僕はなんであんなに殴られていたんだろう」と思い始めて。僕が一番恐怖を覚えたのは、小学2年生の夏休み、絵日記を書かなかったら、至近距離で顔に木のしゃもじを投げつけられたこと。鼻血を噴出するほどの威力だったんですが、よくあんなことができたなと。

例えば、「ももへの手紙」でお母さんがももちゃんをビンタしたぐらいは僕だって許せますよ(というか、あの妖怪どもが憎い!)。状況によっては「スクール☆ウォーズ」の滝沢賢治先生にも目をつむりたい気持ちだし(後半の名前を呼んでもらえない人たちが可哀相だけど)、最近では「ホームレス理事長 退学球児再生計画」でもその是非について考えさせられましたな。ただ、さっきも書きましたけど、身長180センチ体重90キロの中年男性が、3歳児を吹っ飛ぶぐらいの勢いでビンタしたりとか、小学生の顔にしゃもじを投げつけたりとかさ、それって「しつけ」ってことでいいの? 「いや~、僕も昔は父親にはよく殴られましたよ~」なんて古き良き思い出になんて全然できないというか。自分の娘に当てはめてみれば、もしかしたら僕だって「お尻ペンペン」ぐらいはするのかもしれないけどさ、ダメージを与えるほどの行為なんてとてもじゃないけど無理(そこまでやる必要を感じないし)。結局、あの野郎は僕を叩くことでストレス解消してたんじゃねーかと。

そう考え始めたら、あらためて父親を憎悪するだけでなく、ちょっと雰囲気に流されて「消化できるのかな…」なんて呑気に思ってた自分も許せなくて。それ以来、眠ろうとすると父親に怯える自分を思い出しちゃって、悔しくて涙が止まらなくて、寝てないのに全然眠れない。仕方ないから昔のゴジラ映画を観てみたら、これが予想外に面白くて寝るのを忘れて何本も観ちゃったら~ん!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ …って、なんだこの話 ( ゚д゚)、 ペッ 何はともあれ、自分語りが恐ろしく長くなりましたが(苦笑)、そういう心理状態だっただけに、「これ、『暴力的な父親だったけど、本当は良い人だったねー』的な映画だったらスゲー不快だな」って身構えた次第。



<③ 作品の大体の内容>

そして、“そういう映画”でした (´∀`) アラアラ 雑に書くと、「2歳の時に両親の死を目撃して以来、口が利けなくなった主人公ポールが、ひょんなことから知り合ったマダム・プルーストにトリップ効果のあるハーブティーを飲まされることで、音楽とともに2歳のころの記憶&さまざまな感情、自分の人生を取り戻していく」という内容なんですね。

両親亡き後、伯母2人に育てられたポールはピアニストを目指す33歳の童貞。
主人公と伯母2人

同じアパルトマンに住むマダム・プルーストに病んでいることを見抜かれて、催眠療法を受けることになるのです。
メインビジュアル

音楽とともに記憶を辿れば、ポールはみんなから愛されていて。しかも、暴力的と思われた父親はプロレスラーであり、母への暴力だと思ったのはプロレスの練習。ポールは「ああ、僕は両親に愛されていたんだ… ( ;∀;) イイオヤダナー」と癒されて、おかげで初めてピアノコンクールで優勝するものの! 実は「両親は部屋の壁を壊してリビングを広くする工事をしていた→支えがなくなってしまい、上の階に住んでいた伯母2人のピアノが床とともに落下→下敷きになって即死!」していたことが発覚。ポールは自分がずっと“両親を殺したピアノ”を弾いていたことを知って、自ら手を破壊してしまうんですね…。

実はレスラーだったポールの両親。父親もギョーム・グイが演じております。
レスラーだった2人

しかも、心の支えだったマダム・プルーストもガンで死亡。人生の目的を失ったポールは、マダムの墓参りに行って。彼女が警官と揉めた時に壊してしまったウクレレを修理したので、墓前に置いて立ち去ろうとしたところ、なんと雨が降って来て、雨粒がウクレレを奏でるのです!(ここ、号泣ポイント) それをマダムからのメッセージだと受け取った彼は、ウクレレ奏者になって大成功。アジア娘と結婚して子どもが生まれると、3人でグランド・キャニオンに行って、言葉を話しそうな赤子に「パ・パ!」と話しかけて、映画は終了してました。ちなみにエンドクレジット後、海辺で伯母2人が友人たちと騒ぐくだりが流れて、ベルナデットに捧ぐ」という字幕が出てましたよ。

ラストは、冒頭のこのシーンに繋がる感じでございます。
父の背中

左の伯母を演じたのがベルナデット・ラフォン。昨年7月に亡くなったそうです…。
伯母2人



<④ 僕がこの映画に惹かれたところ>

映画として不満を覚える部分はあるんです。例えば、ポールがトリップすると、思い出の音楽をアレンジしたミュージカルっぽい場面が始まって。その展開&シーン自体は大大大大大好きなんですが、赤子の主観ショットだったハズのカメラワークが、不自然に変わる部分があって。そこはちょっと興を削がれました。いくら「自分で選ぶ人生の話」だとしても医者の剥製のエピソードは微妙に感じたし、ラストのグランドキャニオンもかなり唐突だった印象。両親の死亡事故の原因を作った友人が救われなかったのも残念でした(そこは人生の“苦み”なのかもしれませんが)。あと、梶原一騎史観で育った僕的には、あのフランスのプロレス描写には少し違和感を覚えた…ってのはどうでも良いザンス(なにこの文章)。

「プロレススーパースター列伝」によると、フランスのマット界には怪奇派が多いそうで。
パリのプロレス事情

例えば反則狂のカシモド! 「ノートルダムのせむし男」がレスラーに!?
カシモド!!

ガイコツ男バラバなんてレスラーも。のちのラ・パルカである(ウソ)。
ガイコツ男バラバ

ザ・カミカゼの設定も時代を感じさせますな。もちろん映画には1人も出てきません (ノ∀`) テヘ
ザ・カミカゼ

自信のない文章になりますが(苦笑)、“一風変わった登場人物たち&世界観&画面構成”は、リアル寄りだけどウェス・アンダーソン監督作を思わせなくない? 思わせなくなくなくなくない?(「今夜はブギーバック」風に) あんなシンメトリーだったりフィックスだったりはしないけど、監督の脳内イメージをしっかり映像化したウェルメイドな作品って雰囲気が良いのです。特に赤子視点のミュージカルシーンが素晴らしくて、耳に残る音楽ばかりなんですが、パンフによると「三拍子で踊る時、人は子どもをあやすように、あるいは腕に誰かを抱えるように体を動かします ( ´_ゝ`) フフフ」ということで、すべて三拍子で作ったというこだわりよう。その中に出てくる母親アニタ役のファニー・トゥーロンがまた愛らしくて、彼女が幼い息子に愛情を注ぐ場面では、自分の奧さん&娘を重ねてしまって、泣きまくりでしたよ… (ノω・、)

ハーブティーでトリップするとミュージカルがスタート! 音楽も超素敵なのです。
ミュージカルシーン

この仲良し母子描写は、あとで死ぬことが確定しているだけに、凄まじく泣いた!
仲良し母子

登場キャラクターも非常に魅力的。主人公が話せない=寡黙という設定は、パンフレットの村尾泰郎さんのコラムによると、シルバン・ショメ監督の他の作品にも共通するところがあるそうですが(確かに「イリュージョニスト」はそうでしたな)、それゆえのユーモアや感情の機微がまた面白かったです。主人公を導くマダム・プルースト役のアンヌ・ル・ニも“現代の魔女”っぽくて良かったですな(よくよく考えれば脱法ハーブ屋ってことですが)。伯母2人もキャラが立ってたし、最終的にはポールと結婚する“処女のアジア娘”ミッシェル(ケア・カン)の積極的なアプローチ振りも愉快でしたよ。

処女に迫られる33歳の童貞。ほとばしるほど微笑ましかったです。
積極的なアジア娘

ただ、何よりも感動したのは、映画全体に溢れる“切なくも優しい人生観”。確かに「暴力的な父親だったけど、本当は良い人だったねー」的な映画ではあったんですけど、そこで話は終わらなくて。結局、ポールはピアノが原因で両親が死んでいたことにショックを受けて、長年続けてきたピアノを捨てるワケですよ。ただ、そこから彼はマダムのウクレレで新しい人生を選んだだけでなく、自分たちがポールをピアニストにしたいばかりにそのことを黙っていた伯母2人も許すことで前に進むんですよね。で、冒頭の父と同じ行動を取るのは、要は「いろいろツラいことがあっても、こうやって人生は巡っていく」ってことで。僕も「ああ、そうだよなぁ…」って思って。なんかね、心の険がとれたのです。

ということで、円環的にもう一度、「険がとれたサウザー」を貼っておきますね。
険がとれたサウザー

別に父親は今も大嫌いですが、そういうことにこだわっていても何の得もないし、むしろ今、大切な家族がいることに目を向けて、家族に感謝して生きた方が全然プラスなんですよね。「そんなこと、今さらわかったのかよ!(`∀´) アホウガ」と言われたら、「今さらわかりました (ノ∀`) エヘヘ」としか言いようがないのですけど(苦笑)、それもまたそういうものなんじゃないかと。ということで、ここから「知った風なこと」行くぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ

「もっと不幸な人はいるんだよ」とか言われても、100キロのバーベルでスクワットできる人もいれば50キロで精一杯の人もいてさ、そんなの「それはそれ」ってことじゃないですか。以前、仕事絡みで某お偉いさんと飲んだ時、親の話になって。「それでも親は親なんだよ」みたいな薄っぺらな話を“人生の先輩”ぶって言うから、鼻をもいでやろうかと思いつつ媚びへつらったんですが(社会人の文章)、結局、人それぞれであって。もちろんそういう言葉に尻を叩かれる時もなくはないんだけど、やっぱりそういうことじゃないというか。自分を納得させられるのは自分しかいないと思うのですよ。例えば、僕は「グラップラー刃牙」のこの場面が大好きでして↓

喧嘩師・花山薫の握撃によって腕を破壊された刃牙!
握撃で腕が!

だが、小指と親指を動かして、神経が繋がっていることを確認すると…。
小指動く!

即座に戦闘を続行するのです。カッコイイ!
神経はまだ繋がってる!

だから、レベル2ぐらいに落ち込んだ時、小指と親指を動かして「まだ神経は繋がってる!」「繋がっているんだ♪ヘ(゚∀゚*)ノ」とヤル気を出したりするものの(不要なリンク)、このメソッドが他の人に役立つかはまた別のお話であって。話題になったこの4コマのように、「コロッケが美味い!(o^-')b ダイジョウブ」と復活できる人もいれば、無理な人もいるワケで。今回、僕はたまたまこの映画を観ることで心がずいぶん助かったんですが、たぶんそういうのっていろいろあるから、落ち込んだ時はたぶん音楽やら映画やら本やら、いろいろと接してみて、自分の心に引っ掛かるものを掘ってみると良いんじゃないかな…って、ごめんなさい、我ながら何を書いているのかサッパリというか、着地点を見失ってしまったようなーー?Σ(゚д゚;) ヒィィ



<⑤ 映画鑑賞後>

ポールが最初にトリップした場面から泣き始めて、ずっと泣きっぱなしであり、エンドクレジットが終わってベルナデットに捧ぐ」という字幕が出る海辺のシーンのキュートさ→それをチョイスした監督の優しさにも胸を打たれて、涙は加速。泣き顔を観られぬよう、急いで劇場を出て、単身でエレベータに乗り込むと、なんと泣きすぎたあまり、ヒザをつくほどに体力を消耗していたのです。

なんとなく「刃牙のハイキックを食らってヒザをついた花山薫」の画像を貼っておきますね。
ナックダウン

映画を観ては条件反射的に号泣するほど涙腺とお股の緩い僕ですけれども(1つアウトな文章)、ここまで体力を失ったのは「はちみつ色のユン」と「隣る人」の二本立てを観た時以来。これはヤバイと思って、近くにあった日高屋に転がるように入店し、生ビールとつまみ、そして麺類を補給。なんとか事なきを得たのでした… (`∀´;) アブナカッタ でね、食べながら思ったのですよ、「もっと家族と一緒にいよう」と。ということで、ここから「NOROKE」行くぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ

生ビールと肉中心のつまみ。そう、疲れた時は肉さ!
日高屋で散財

かたやきそばも追加。ツマミになる感じがイイネ。
かたやきそば

〆はつけ麺! ちくしょう、つい合計3,050円も使っちゃった… ('A`) サンザイ
つけ麺

そんなのブログでは何度も書いているフレーズだけど、それでもついつい夜遅くまでブログを書いて、奧さん&娘と過ごす日はコンディションが悪かったりしがち。だから、本当は金曜の夜に他の記事を仕上げる予定だったのもやめて、スムースに熟睡しまして。翌土曜日は、劇中に出て来たシューケットを買いに行って、家族で食べたりしてね…(しみじみ)。久しぶりに土日をずっと一緒に過ごして、なんかね、超幸せでしたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン

家に帰ったらグレート巽のようにスヤスヤと眠りましてね。
グッスリ眠るグレート巽

翌日、劇中に出て来たお菓子シューケットを買いに行ったのは「PAUL 京王新宿店」
PAUL 京王新宿店

これがシューケットだッ! クリームは入ってなくて、周りに砂糖が付いている、シュー生地のパンなのです。
シューケット!

買ってみたものの、娘は手をつけず、奧さんは「クリーム入ってないのかよ 川 ゚д゚) クソガ!」とおかんむり。無惨!
シューケット購入

ペットショップに行った時の天使のような娘の画像でございます。振り向くと僕に激似なんですが… (ノω・、) カワイソウ
天使のような娘

な~んて言いつつも、土曜の深夜はちゃっかりムービーウォッチメンの課題映画を観に行っちゃったんですが、それはまた別のお話
深夜のUCとしまえん



ううむ、超ダラダラとまとまりのない駄文を書き散らかしてしまいましたが、そんなワケでこの「ぼくを探しに」は、僕にとって非常に大事な作品になりました。昔、「この世で一番肝心なのはステキなタイミング♪ (o^-')b グー」なんてビビアン・スーが踊りながら歌ってましたけど(混ざった文章)、たぶん僕自身の観るタイミングがバッチリだったというか。映画を観てここまで“自分の心の問題”がスッキリしたのは初めてかもしれません。他の人がグッとくるかはわかりませんが、良い映画だとは思うので、気になる人は観てみて!




シルバン・ショメ監督作。僕の感想はこんな感じ



サントラ。買いました (`∀´) フハハハハハハ



同じくシルバン・ショメ監督作。もともとはこの映画の曲「Attila Marcel」からインスパイアされたんだって。









先週の備忘録(2014/8/19~8/25)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


仕事がやっと一段落→そして次の仕事へ… ('A`) ウヘェ
心の険がとれました ( ;∀;) イイエイガダナー
大きな仕事、無理っぽい (ノ∀`) ガッカリ



先週金曜日、やっと仕事が一段落。もちろん次の仕事もあるし、来週末の家族旅行に行くためにも頑張って働かないといけないんですけど、とりあえずはひと休みひと休み一休気取りな文章)。週末は久しぶりに家族と過ごしつつも、金曜日→「ぼくを探しに」、土曜日→「STAND BY ME ドラえもん」、月曜日→「ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪」を観に行きましてね。こんな短期間に生涯ベスト級とワースト級を観ることになるなんて、映画鑑賞とは面白いものだなぁとあらためて思ったり。


「ぼくを探しに」は良い映画なので、予告編を観て興味が湧いた人はぜひ劇場へ~。




先週までは「ゴジラ」シリーズを観まくっていて戦隊ライダーウルトラマンGAROを見逃していたので、2週分チェックしたんですが、特撮番組って本当に楽しいネ (´∀`) ウフフ 特にトッキュウジャーは最高に素敵な戦隊なんですけど、先々週放送された回のアクションはいろいろとチャレンジングでビックリ。30分番組とは言え、本当に侮れませんな~。あと、気になっているのが虹野明のワキ毛で、あそこまで堂々とボーボーな男らしい姿勢、つい処理しがち榮倉奈々さんライクにニオイを気にして8x4メンを使いがちな僕的には、ちょっと…憧れちゃいましたね…(遠い目)。ただ、最近、大好きなエンディングテーマ「ビュンビュン!トッキュウジャー」が流れないのがスゲー寂しかったりします。あの「みんなの列車コーナー」も素晴らしかったのに… (´・ω・`) ザンネン


このコーナー、最高ですよね。




ちなみに今週から“大きな仕事”を任される予定だったんですが、微妙な展開になりましてね。プレッシャーから解放されたのは良いけど、そりゃあ残念でもあって。そういう状況を呼び込むのも才能の1つだと思うので、僕はやっぱり仕事の才能がないんだなぁとガッカリしましたよ。ただ、これまた金曜日に「ぼくを探しに」を観ていたのが良くて、これが人生さ ┐(´ー`)┌ シカタナシ」とフレンチムードで乗り切れる感じ。フィクションの力、バカにできませんな(知った風な口調で)。


僕の中の愚地克巳がこんな風に意地悪を言っても…。
やっぱり才能がない!

僕の中のドリアン「ラヴィ~♪」と歌ってフォローしてくれる…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ
ラヴィ~!


って、刃牙画像を貼ったついでに、この1カ月、僕が睡眠不足&風邪を引きながらもハードなスケジュールをエネルギッシュに乗り越えることができた秘密を教えちゃいますかね ( ̄ー ̄) ニヤッ それは…「範馬勇次郎エナジードリンク」のおかげなのだッ!m9`Д´) ビシッ 成分表を見てみれば、「マカ・スッポン・蟻・サソリ・ヒル・タツノオトシゴ・馬の心臓・海蛇・赤マムシ・ガラナエキス・にんにく・パフィアエキス・シトルリン・カフェイン・αGPC・ヘム鉄・チロシン・フェミルアラニン・トウガラシパウダー・クレアチン・HMB・ホエイプロテイン・BCAA・マルトデキストリン・クエン酸・アラニン・アルギニン・グルタミン」と、とにかく勢いまみれであり、ハッキリ言ってプラセボ効果だけで普段の2倍の力は発揮できるスーパードリンクなのです(※個人の感想です)


専用シェーカーも使っているというね (〃∇〃) ウフフ
範馬勇次郎ドリンク


疲労が溜まった朝に飲んだら効果てきめんで、非常に良い買い物をしたというか、思わずタマフルのウェルカムドリンクのコーナーにメールを送ってみたほど(迷惑なリスナー)。この動画コンテストにもチャレンジしようと思っているんですが、スキルも才能も時間もないので無理ですカネー (・ε・) ウーン 唯一の問題は味で、凄まじく不味い上に、唐辛子パウダーが配合されているためノドが痛くなってしまうんですけど、まぁ、それは些末なことじゃないでしょうか(※個人の感想です)。以上、先週はこんな感じでした。ではでは~。





2014年9月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月最後の水曜日は、来月公開の「観たい映画」を書いておくことになっているんですが…。とりあえず今月最後の火曜日の今日、僕が2014年9月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※◎は「絶対観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

9/6
フルスロットル ◎
アイ・フランケンシュタイン ◎
ある優しき殺人者の記録 ◎
フライト・ゲーム ◎
監視者たち ◎
さまよう刃 ◎
ザ・ヘラクレス ◎
イン・ザ・ヒーロー ◎
チング 永遠の絆 ◎


9/13
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー  ◎
るろうに剣心 伝説の最期編 ◎
殺人ワークショップ ◎
サスペクト 哀しき容疑者 ◎
悪魔は誰だ ○
So Young~過ぎ去りし青春に捧ぐ~ ○
銀座並木通り クラブアンダルシア △


9/16
エクスペンダブルズ3 ワールドミッション


9/20
ゲッタウェイ スーパースネーク ○
猿の惑星:新世紀(ライジング) ○
ぼんとリンちゃん ○
柘榴坂の仇討 ○
NY心霊捜査官 △
パラサイト・クリーチャーズ △
劇場版 稲川怪談 かたりべ △
ウィークエンドはパリで △
バツイチは恋のはじまり △


9/27
マザー ◎
ファーナス/訣別の朝 ○
聖者たちの食卓 ○
記憶探偵と鍵のかかった少女 △
少女は異世界で戦った △
ハンガー・ゼット △
ジャージー・ボーイズ △
荒野の千鳥足 △
アンナプルナ南壁 -7,400mの男たち
風邪〈ふうじゃ〉 △
ベツレヘム 哀しみの凶弾 △
世界一美しいボルドーの秘密 △



第7回したまちコメディ映画祭in台東で日本最速上映される「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」は別格として。もうね、9月は第1週&第2週に観たい映画が集まりすぎ。◎を付けた作品が多すぎて、全部観るのは無理っぽいものの、それでも何とか消化したいというか。特に凄まじく期待しているのが「フルスロットル」で、ポール・ウォーカーとダヴィッド・ベルの組み合わせはステーキとハンバーグのコンボのように僕好みであり、むしろ「なんでもっと早くやらなかった!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!」と怒りを覚えるほど(面倒くさい観客)。ポスターのビジュアルも100点だし、現在、すっかりハートがビンビン状態なのです… (´Д`;) ハァハァ


このポスターがすでに最高すぎ! 飛び出せ、青春!ヘ(゚∀゚*)ノ レッツビギン!
フルスロットル


「フルスロットル」の予告編を貼っておきますね↓ 「アルティメット」のリメイクなのね。




注目したいのが、「ある優しき殺人者の記録」「殺人ワークショップ」。2本ともあの白石晃士監督作であり、最近は本当に脂が乗っている方なので、ぜひ観に行きたいんですが、暴力描写が肉体的にも精神的にもかなりハードそうというか。例えば「超・悪人」のレイプ描写とか地獄だったから、若干躊躇う気持ちもあったりして。ううむ、絶対観たいんですけどね… (´∀`;) ドウシヨウ 


「ある優しき殺人者の記録」の予告編です↓ 白石監督が愛する「ありふれた事件」のオマージュ的な作品の様子。




韓国映画も大豊作ですよね。「復讐を誓った北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員」という主人公設定だけで観たいゲージが満タンになる「サスペクト 哀しき容疑者」に、僕が心から愛している「天使の眼、野獣の街」のリメイク「監視者たち」は絶対チェックしたいところ。これまた邦画のリメイク作である「さまよう刃」も、オリジナルは好きになれなかったけど、韓国映画だったら非常に面白くなりそうな気がするのです。「チング 永遠の絆」に関しては、恥ずかしながら1作目が未見なんですが、これを機に観ようかなぁと思っております。


「サスペクト 哀しき容疑者」の予告編↓ やべぇ、血がたぎる!ヽ(`Д´)ノ ホッカホカ




その他、あの楳図かずお先生の初監督作「マザー」バウティスタがやっと大役を掴んだことだけで涙が出てくる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、まだ前編を観てないんだけど前売り券を購入済みの「るろうに剣心 伝説の最期編」「『マッスル・アンド・フィットネス日本版』2014年3月号」の表紙を飾ってからずっと気になっていた「アイ・フランケンシュタイン」、「リーアム・ニーソン物件だから絶対観ますが『フライトプラン』みたいだったらどうしよう… (ノω・、)」とちょっぴり不安な「フライト・ゲーム」など、超盛りだくさん。「鎧武」ミッチーが主演の「ぼんとリンちゃん」とかスゲー気になるんだけど、時間がないかなぁ… (´・ω・`) ウーン


楳図先生を片岡愛之助さんが演じるというだけで満腹な気がします。




9月は間違いなく名画座に行くなんて無理なんですが、一応、書いておきますよ。飯田橋ギンレイホールで9/13(土)~9/26(金)の“笑えるけど超ヘビーな作品”二本立て「8月の家族たち」「ブルージャスミン」は最高の組み合わせだと思う。未見の人はマジで足を運んだ方が良いんじゃないかしらん。目黒シネマでは8/23(土)~9/5(金)、キネカ大森では9/28(日)~10/3(金)の「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」も凶悪というか。どちらも劇場で観た方が良い作品なのは間違いないんですけど、とにかく情報量が多すぎて頭が破裂しそうな予感 (・ω・;) ウーム 早稲田松竹で9/13(火)~9/19(金)の「愛の渦」「白ゆき姫殺人事件」も少し興味ありますよ。

新文芸坐では、9/28(日)~9/29(月)の「ポリス・ストーリー/レジェンド」「ハミングバード」が渋くて良し。オールナイトがまた充実してて、9/6(土)の《世界の映画作家Vol.155 ウルリヒ・ザイドル 〈パラダイス3部作〉》、9/13(土)の《世界の映画作家Vol.156 ジョニー・トー 真夜中、蠢く男たち》〆が「名探偵ゴッド・アイ」ってのがイイね!)、9/20(土)の《新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol.59 湯浅政明のシゴト》あたりが気になるけど、絶対行けないだろうな…。以上、2014年9月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。







2014年晩夏! 超行きたいイベントの駄話

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まぁ、僕も41歳の妻子持ち社会人ということで、仕事を抱えながら、映画を観に行くとかブログを書くとか、時間を作るのが大変になってきまして…。そんな状況でイベントに行くなんてとんでもない!Σ(゚д゚;) な~んて言いつつも、どうしても行きたいイベントというのはあるワケで。例えば、9/16(火)の第7回したまちコメディ映画祭in台東で日本最速プレミア上映される「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のチケットはしっかり押さえてあるというね(って、映画ですがー)。


ということで、「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」の予告編を貼っておきますね↓




例えば、今度ベスト盤が発売されるRHYMESTER。普段のライブだって最高だけれども、「落ち着いた曲を落ち着いた状況で聞けるライブがあったらいいな」「そうだったらいいのにな」とずっと夢想していただけに! ええい、9/21(日)にビルボードライブ東京で開催される「J20」はね、ちくしょう、わざわざ初期手数料(1,080円)+年会費(Webプラン3,240円)を余計に支払ってビルボードライブの会員になり、先行販売でイイ席をゲット&ディナーを注文! もうね、スゲー高い金を支払っただけに、現在、その日を女のように股まで濡らして待っているのです… 川`∀´) オホホホホホホ


食事をしながら良い席で聴くライムスター…。ファミコンが買えちゃう金額だぜ(古い例え)。
ご購入価格!

一応、藤巻十三を股まで濡らして待っていた松尾象山の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」第4巻より)。
股まで濡らした松尾象山


だがしかし! 今回取り上げる“超行きたいイベント”というのは…「ACID PANDA CAFE 夏の3大フェス2014」!!!!!!!! 渋谷の最先端のクラブとして知られるACID PANDA CAFE(通称:アシパン)にて、8/31(日)はデビルスコーピオンさんによる<デビスコソニック 2014>、9/3(水)は蟹江トゥン角さんの<ロッキントゥンジャパン>、そして9/6(土)は柴田さんによる<SHIBA ROCK FESTIVAL>と、晩夏に愉快なフェスが連発されるのです。


ちなみにアシパンがどれほど最先端なのかは、こちらの特集を聴いてくださいな↓(当時は自由が丘にあったのです)




最近はマイケル・ベイ作品CCのドラえもんなど、どうにもついて行けない作品が増えるなど、感性がすっかり古びている僕ですが、しかし。最先端のクラブで行われる最新鋭の若手たちのイベントに行くことで、“何か”が刺激されるのではないか? そう思って、ぜひ行ってみたいんですけど、家庭の事情もあってすべてのフェスには参加できないので、どれに足を運ぼうか迷っていましてね…。とりあえず先日行われた各フェスの政見放送を貼っておきますので、僕と一緒に頭を悩ませていただければ幸いです↓



8/31(日)<デビスコソニック 2014>

個人的には「ビフテキ争奪戦」が気になっております (・∀・) タノシミー





9/3(水)<ロッキントゥンジャパン>

「アシパン若手オリンピック」の内容が凶悪ですな… (`Δ´;) ヌゥ




9/6(土)<SHIBA ROCK FESTIVAL>

ああん、「やさしいチャーシュー」がスゲー美味そう!(´Д`;) ハァハァ





ううむ、多少は魅力が伝わったでしょうか…。現時点ではどれに行くか決めておりませんが、もしフェス会場で漫画ゴラクのキャップを被った身長190センチ体重95キロのメガネ中年がいたら、気軽に声を掛けてくださいな。以上、超行きたいイベントの駄話でした。ではでは~。






ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪(ネタバレ)

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ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪

ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪

原題:狄仁杰之神都龍王/Young Detective Dee: Rise of the Sea Dragon
2013/中国、香港 上映時間133分
監督・製作・脚本:ツイ・ハーク
脚本:チャン・チアルー
撮影:チョイ・ソンファン
アクション監督:ユエン・ブン
美術:ケン・マック
衣装:ブルース・ユー
音楽:川井憲次
出演:マーク・チャオ、キム・ボム、ウィリアム・フォン、ケニー・リン、アンジェラベイビー、カリーナ・ラウ、チェン・クン
パンフレット:★★★★(600円/値段の割に充実したパンフ。久正人先生のイラストが素敵!)
(あらすじ)
唐朝末期。皇帝・高宗が敵国に送りこんだ水軍艦隊が何者かの襲撃を受けて全滅した。世間では海の神・龍王の怒りを受けたのだという噂が流れはじめ、怒りを鎮めるための生けにえとして美しき花魁イン(アンジェラベイビー)が選ばれる。インの誘拐事件に巻きこまれた判事ディー(マーク・チャオ)は、医官シャトー(ケニー・リン)や司法長官ユーチ(ウィリアム・フォン)とともに、謎に包まれた龍王をめぐる怪事件の解決に挑む。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




65点


主役がアンディ・ラウじゃないのは残念だったものの、前作の「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」がなかなか面白かったので、結構楽しみにしてましてね。先日、やっとシネマート六本木で観てきました。「ツイ・ハークらしいや (´∀`) アハハ」と思ったり。


やってきたのは月曜日。メンズデーを利用しようと思ったら、25日はシネマートデイでもあったというオトク。
シネマート六本木

場面写真やら記事の切り抜きやら顔出しの看板やらが展示されてました。
いろいろな展示


ディー・レンチェ判事は実在の人物で~」なんてことは前作の感想でも書きましたが、要は“中国版シャーロック・ホームズ”であって、前日譚にあたる今作はいわば“ディー判事版「ヤング・シャーロック」。とは言え、ツイ・ハークが作る映画ですよ、「ヤング・シャーロック」よりもはるかにおかしなことになっているというか。例えば、昔の時代が舞台で「バケモノが出たー!ヽ(´Д`;)ノ」みたいな事件が起きたら、大体は「そのバケモノの正体は… (`Δ´;) ジツハ...」的な話になると思うんですが、この映画の場合はしっかりと化け物の仕業だったりするというね。


唐突に「刃牙」の画像を貼りますが、伝統派空手の栗木がこう証言したら…。
人間じゃねぇ

相手は本当に人間じゃなくて夜叉猿だったように!
夜叉猿でした

「バケモノが…」と放心状態の人を襲ったのは…。
バケモノが!

蠱毒によって半魚人に変えられた人だったりしまして。
半魚人が!

唐の水軍を襲った“龍王”の正体は、超巨大マンタ…って、十分バケモノなのでした ┐(´ー`)┌ アラアラ
シー・ドラゴンの正体


ツイ・ハークお得意の伝奇風味でゴテゴテにコーティングされているだけに、いわゆるフィクション・ラインが何でもアリ→“推理要素”は恐ろしく適当なんですけど(それっぽいことを言うから雰囲気で流されるものの、よくよく考えると理屈が合わない感じ)、それがいい ( ̄ー ̄) ニヤッ とにかくアクションシーンが多いんですが、今どき何のてらいもなく「マトリックス」っぽい演出を連発する姿勢は、逆に清々しかったです。変な武器は出てくるし、変な場所で戦うし、実際は3D映画→やたらと武器や敵が観客に向かって飛んでくるし…。クライマックス、超巨大マンタとの海上バトルもド迫力のひと言で、なんかね、ボリュームいっぱいでした。


蠱毒などの呪術が出てくるのはデフォルト。
蠱を飲まされた

海に潜れる馬が登場したりして。パンフのくれい響さんのコラムによると、白龍馬とのこと。
海にも潜れる馬

司法長官ユーチ(ウィリアム・フォン)はさまざまな武器を繰り出してました。
いろいろな武器

冨樫vs飛燕を彷彿させる崖戦闘シーンもあったりしましたよ。
冨樫vs飛燕


映画は唐の水軍が巨大な“何か”に襲われて全滅するところから始まって(津波とともに「徐克」って名前が出て来た時は爆笑)。則天武后(カリーナ・ラウ)は大理寺(警察みたいなもの)の司法長官ユーチに「10日間で解決できなかったら死刑!m9`Д´し ビシッ」と超無茶振り。時を同じくして、落陽に赴任してきた判事ディーが類い希なる推理力と格闘技術を活かして、さらわれそうになった花魁イン(アンジェラベイビー)を救ったり、医者のシャトー(ケニー・リン)と知り合ったりするうちに、事件と深く関わることにーーってな調子で物語は進むワケです(雑な文章)。


若き日のディー。演じたのは「モンガに散る」で主役を演じたマーク・チャオ。
ディー・レンチェ(マーク・チャオ)

その相棒となるシャトー。のちのレオン・カーフェイである(偉そうな口調で)。
シャトー(ケニー・リン)

最初は対立するも、次第にディーを認めるようになる司法長官ユーチ。男気&武力の高さは僕好み(アウトな文章)。
ユーチ(ウィリアム・フォン)<

無慈悲な女帝・則天武后。演じた女優さんが前作と同じなのはスゲー良かった!
則天武后(カリーナ・ラウ)


事の真相を適当に書いておくと、すべては東島のテロリストたちのせい。扶余の戦争が始まって、その間にあった東島は甚大な被害を受けたので、復讐を決意。朝廷に献上するお茶「雀舌茶」を作っている茶房の御曹司ユエン(キム・ボム)に蠱毒を盛って怪物化→治療法と引き替えにお茶を作らせる→毒入り茶で国家転覆を謀っていたのです。で、半魚人化したユエンが敵のアジトの島から逃げる際、たまたまテロリストたちが飼っていた巨大マンタを逃がしてしまって、水軍が被害を受けたという次第。


敵のリーダー雀義(フー・トン)。香港映画のラスボスなだけに、戦闘力は高めで良い感じ。
敵のリーダー雀義(フー・トン)


宮廷侍医ワン(チェン・クン)によると、「体内の蠱は童貞の尿を飲めば退治できる!m9`Д´) ノメ!」ということなので、すでに毒入り茶を飲んでいた皇帝&則天武后with朝廷のお偉方は集団で飲尿して事なきを得て。ディー一行は水軍と協力して、テロリストたちがいるコウモリ島に攻め込んで、てんやわんやと揉めた挙げ句、一味を一網打尽&巨大マンタも退治。ディーは皇帝から“降龍杖”を賜って、めでたしめでたしかと思いきや、褒美として雀舌茶を振る舞われる→童貞の尿を飲まされそうになって、エンドクレジットに突入するというね。エンドクレジットでは、宮廷侍医ワンが「大量の水を飲んでも治るけど、やっぱり尿が一番!(o^-')b」みたいなことを言った後にイメージボードが流れるんですが、スゲー良い出来で超カッコ良かったです(画集がほしいレベル)。


宮廷侍医ワン、変なメイク&テンションの高い演技で、チェン・クンだとは全然気付かなかった…。
宮廷侍医ワン(チェン・クン)

最後は「対象物の弱点を一瞬で突き止めて粉砕する」という素敵武器・降龍杖をゲットするのでした。
降龍杖をゲット!


正直、「前作のアンディ・ラウと比べちゃうと、マークチャオは少し微妙…」とか、「前作でカッコ良かった降龍杖が活躍しなかったのは残念…」とか、「アクションがせわしなくて、何をしているのかサッパリなシーンも…」とか、思うところはあるんですけど、どうにも嫌いにはなれない作品というか。一時はスランプと言われていたツイ・ハークが、2010年に「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」、2011年には「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝」を中国で大ヒットさせて、今作は中国映画史上最高の製作費2億元(約32億円)をかけて製作し、なんと6億元(約96億円)のメガヒットを記録したそうなんです。


「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝」はこんな映画でございます。
竜巻の中で戦闘!


なんて言うんですかね、「過剰に盛り込みすぎる演出&それでも大ヒット」ということで、非常にマイケル・ベイ監督を連想したんですが…。ツイ・ハーク監督の作品の場合、僕が大好きなカンフーアクション要素が多くて楽しいだけでなく、何よりもこういうのを自分が好きで作ってそうなので、観ているとうれしくなってくるんですよね(マイケル・ベイ監督も嫌いじゃありませんがー)。だから、映画的には変でも、ちょっと応援したくなっちゃうというか。積極的にはオススメしませんけど、「デタラメだけど勢いがある香港映画」が好きな人ならチェックしても損はしないんじゃないかしらん。




ツイ・ハーク監督による記念すべき「判事ディー」シリーズ第一作。僕の感想はこんな感じ



ツイ・ハーク監督による「ドラゴン・イン」の続編。僕の感想はこんな感じ



原作ではないんですが、判事ディーを有名にした小説シリーズ。かなり邦訳が出ててビックリ。



マーク・チャオ主演のボンクラヤクザ映画。鳥モモが美味そうなのです。



ツイ・ハーク監督×ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作を貼っておきますね。今も仲悪いのかしら…。








2014年7月に観たDVDの覚え書き

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※今回の記事は、「エクスペンダブルズ・コップ」「アンドロイド・コップ」「ザ・バトルス」の“ネタバレ全開の感想”を書いているので、気をつけて!

今年から毎月第1水曜日は「先月に観たDVDの覚え書き」をアップすることにしてたものの、書くタイミングがなかなか作れなくて…。すっかり遅くなった第4木曜日、DVDの感想をアッサリめに残しておきますね↓


<1本目>
エクスペンダブルズ・コップ


エクスペンダブルズ・コップ

(あらすじ)
巨大犯罪組織を壊滅に追い込む情報を握った重要保護証人が暗殺された。刑事のダニーとフィルは、唯一生き残った目撃者の売春婦・エンジェルを警護するため、隠れ家に急行するが…。(以上、GEOオンラインより)

予告編はこんな感じ↓




40点


ドン“ザ・ドラゴン”ウィルソンオリヴィエ・グラナーのW主演で、ゲイリー・ビジーフレッド・ウィリアムソンが共演…。原題は「CROOKED」(「Soft Target」というタイトルも)ですが、ある意味、本当のエクスペンダブルズ=消耗品感が感じられたので、即レンタルを決意。そんなに期待せずに観たんですけど、あまり面白くなかったです… (´・ω・`) ザンネン 検索してみたら、監督はアート・カマチョ。日本でリリースされた彼の監督作をほとんど観ていたのに、どれも全然記憶になかったのは驚きました。

お話は「犯罪現場を目撃した娼婦を守る」のが目的のバディモノって感じ。脚本が超適当かつ安易なのは目をつむるとしても、銃撃戦&格闘アクションともに“悪い意味”での90年代感に溢れてましてね。「ベスト・キッド」のコブラ会師範役で知られるマーティン・コーヴが出て来たのはスゲーうれしかったし、バーでの乱闘(敵がキューで殴りかかってくる)というお約束も好きだし、ヘリを爆破するラストは爽快だったけど、なんかね、少し寂しくなる映画でした。一応、オチを書いておくと、ドン“ザ・ドラゴン”ウィルソンが空港で悪を皆殺し。娼婦と良いムードになって終わってましたよ。うーん、2007年に製作されたこのレベルの作品をわざわざリリースする必要はあったのかなぁ…。



<2本目>
アンドロイド・コップ




(あらすじ)
大地震により荒廃した近未来のロス。ビバリーヒルズはゾーン12と呼ばれる隔離地域となり、化学汚染で突然変異したミュータントや犯罪者が支配する無法地帯と化していた。ある日、LAPDのハモンド(マイケル・ジェイ・ホワイト)に新しい相棒が配属される。それは特殊合金ボディを持つ究極の警官、“アンドロイドコップ”のアンディ(ランディ・ウェイン)だった。2人に与えられた秘密指令は、ゾーン12に潜入して市長の娘ヘレンを救出すること。しかしその裏側には、ゾーン12をめぐる恐るべき謎と、政府の巨大な陰謀が隠されていた!(以上、メーカー公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




52点


特にアサイラム作品を追っているワケじゃないんですが、あの“7種の武術の黒帯を持つ男”マイケル・ジェイ・ホワイトが主演の「ロボコップ(2014年版)」風映画ということで、即レンタル。感想は「こんなもんカナー (・ε・)」って感じ。肝心のアンドロイドコップのアクションが全然アンドロイドっぽくないし、ストーリーも「ロボコップ(2014年版)」とは比べものにならないレベルではあって。しかも、アンドロイドとマイケル・ジェイ・ホワイトのバディ描写もそんなに面白くないというね。

ただ、「マイケル・ジェイ・ホワイトもアンドロイドだった!Σ(゚д゚;)」って展開は素直にビックリしました。一応、オチを書いておくと、娘が死んだ…と思わせてからの録音オチで、悪の市長は自殺。マイケル・ジェイ・ホワイトも「アンドロイド系アメリカ人として頑張るぜ!(o^-')b」って感じで終わってましたよ(適当な文章)。まぁ、マイケル・ジェイ・ホワイトが元気な姿が観られたのは良かったかなぁ。アクションの質は決して高くないけど、午後ローで観る分には許せるんじゃないかしらん。



<3本目>
ザ・バトルス




(あらすじ)
格闘技師範ディエゴの息子ジョニー(アーニー・レイズ・Jr)は格闘家を目指していたが、トレーナーの娘ジュリアと恋におち、夢よりも家族を選んだ。子供にも恵まれたものの生活は苦しく、彼は違法な仕事に手を染め逮捕されてしまう。収容された刑務所で、ジョニーは“グラディエーター・ウォー"を強要される。看守と素手で戦い勝利すれば僅かな報酬がもらえるというこの残忍な娯楽で勝利を重ねるジョニー。刑務所長ハービンは彼の強さに目を付け、ある取引を持ちかける。罪を取り消す代わりにレッドキャンバス社が主催する異種格闘技大会に出て優勝しろというものだった。釈放された彼は改めて失ったものの大きさに気付く。失望する彼だったが、再び家族の絆を取り戻すため、周囲の強力なサポートのもとトレーニングを積む。順調に予選を勝ち抜いたジョニーの前に立ちはだかった最強の相手はレッドキャンパス社が抱えるモンスターファイター、トーチ(グレイ・メイナード)。実は二人の闘いの裏で、ある恐ろしい陰謀が蠢いていた。(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




45点


「ザ・バトルス」というあまりにも直球な邦題(原題は「ART OF SUBMISSION」)と、よく知らない奴までもが“ひとかどの人物”に見える見事なジャケットに胸を掴まれて、即レンタル。決してもう一度観たい映画ではないんですけど、そんなに嫌いじゃないムードではありましたよ。主役のアーニー・レイズ・Jrは「マッハ !!!!!!!!」がヒットした後にリリースされた「ガチンコ!」の監督・主演だった人で、動き自体はスゲー良い感じでした。

お話は「貧乏不良青年が短気を起こして刑務所に入るものの、出所した後に総合格闘技のトーナメントに参戦して優勝。タイトルマッチでライバルに勝利する」という超お馴染み&大好物のタイプだったんですが…。「元奧さんの薬物問題」「父親が元名選手」「父親が昏睡状態に」「主人公のために家族が借金まみれ」「主人公の1人息子問題」「親子の和解」「大企業の陰謀」「闇のギャンブル」「無敗の王者は違法薬物をドーピング」「その薬物は元奧さんの実の父親がベトナムで打たれていた」「元奧さんの実の父親と育ての親の友情」などの要素を約100分に収めるのは、この映画の監督には厳しかった印象。主人公も短絡的なバカにしか見えないし、ごめんなさい、ドラマ部分は超かったるかったです。

総合格闘技アクション自体はちゃんと考えられていて、寝技とかも面白く見せようと頑張ってたと思います(編集しすぎ&盛り上げ方が下手だけど)。ミャンマーのラウェイの使い手ルン(アーノルド・チョン)の他、着衣の格闘家が出て来たりするあたりは、異種格闘技感が好きなんだろうなぁと共感しましたよ。ただ、これを書くと可哀相なんですが、主役のアーニー・レイズ・Jrに華がないのが致命的でしたな… (´・ω・`) カワイソウ 出演者はそこそこ豪華だし、王者トーチ役のグレイ・メイナードは良かったし、フランク・シャムロックが出て来たのもうれしかったし(リングに乱入してましたな)、「キレると8秒間無敵になる違法薬物」という設定は好きだし、自動車修理工場でのお約束バトルがあったりしたのも嫌いじゃないんですけどね。まぁ、オススメはしないです。



てなワケで、感想を単独でアップした「サドンデス(2013年版)」「レイジング・コップス」を合わせると、先月観たDVDは計5本なんですが…。ううむ、オススメできる映画はないです (´・ω・`) スミマセン 以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。







友よ、さらばと言おう(ネタバレ)

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友よ、さらばと言おう

友よ、さらばと言おう

原題:Mea culpa
2014/フランス 上映時間90分
監督・脚本:フレッド・カバイエ
製作:シリル・コルボー=ジュスタン、ジャン=バティスト・デュポン、シドニー・デュマ
製作総指揮:ダビ・ジョルダーノ
脚本:ギョーム・ルマン
撮影:ダニー・エルセン
美術:フィリップ・シフル
衣装:マリ=ロール・ラッソン
編集:ベンジャマン・ワイル
音楽:クリフ・マルティネス
出演:バンサン・ランドン、ジル・ルルーシュ、ナディーン・ラバキー、ジル・コーエン、マックス・ベセット・ドゥ・マルグレーブ、ベリボール・トピッチ、シリル・ルコント
パンフレット:★★★(650円/それなりに渋くて良い感じ)
(あらすじ)
南仏トゥーロン警察に所属する優秀な刑事のシモン(バンサン・ランドン)とフランク(ジル・ルルーシュ)。しかし、シモンは勤務中に人身事故を起こしてしまい、服役して妻とも離婚。その人生は一変する。出所後、警備会社で働いていたシモンは、離れて暮らす息子が殺人事件を目撃してしまい、命を狙われていることを知る。息子を守り抜くため、シモンはかつての良き相棒であったフランクに協力を仰き、2人は強大なマフィア組織に立ち向かうことになる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


若干の興味はありつつも、中年ならば誰もが森田健作さんの歌を連想する邦題のせいで、そんなに観るつもりはなかったんですが…。「映画秘宝 2014年 09月号」のレビューで高評価だったので、先日、サービスデーを利用して新宿武蔵野館で観てきました。大好物でしたヨ (・∀・) ウマー ちなみに劇場は満員だったり。


劇場にはフレッド・カバイエ監督のサイン入りポスターが。
監督のサイン入りポスター

名物の水槽は「アンパンマン」が占領中。オレ、今度、娘と観に行くんだ…(死亡フラグ風に)。
水槽はアンパンマンが占領


アクションが非常に良かったです。それなりにカットを割ってスピーディでありつつも骨太でもあって。銃撃戦はなかなかリアルで迫力があって、工場でのシーンとかは少しジョニー・トー作品っぽかったりもしてね。格闘に関しても、今どきのパシパシしたのも好きですけど、こういうオーソドックスなのも良いなぁと。しかも、男臭いドラマとの相乗効果が素晴らしくて、例えるなら、なか卯で牛丼の特盛+生卵と冷やし坦々うどんをセットで食べた時のような確かな満足感。あらすじを予告編&場面写真で簡単に説明すると、こんな内容なのです↓


元敏腕刑事の警備員シモンったら、ゲンナリ顔の冴えないエブリデイ。
01 ションボリ警備員シモン

それは、飲酒して死亡事故を起こしてしまったから… ('A`) 警察を懲戒免職になり、刑務所で服役。
02 飲酒事故で3人死亡

奧さんとも離婚して、幸せだったころを思い出しては、鬱屈した日々を送っていたワケです。
03 幸せだった過去

そんなある日、偶然、息子がギャングの殺人現場を目撃! 「ガキめ 見たな」って台詞がベタでナイス。
04 ガキめ、見たな!

当然ながら息子を襲ってきたので、シモンは“刑事の攻撃力”を取り戻して襲撃者を撃退だ!ヘ(゚∀゚*)ノ パパヤッタネ!
05 襲撃者との死闘

だがしかし、襲撃はこれで終わらないと確信したシモンは、警備会社の武器庫で準備(偏差値低めの男子が大好きな描写)。
06 積極的に襲撃準備

単身、捜査を開始しようとしたところに元相棒の刑事フランクが登場して、助けを申し出てくれるというね (ノω・、) アリガタイ
07 フランクが助けに!

コンビ復活! 「行くぜ、タカ?」「OK、ユージ」と敵地に潜入しまして(BGMは「RUNNING SHOT」)。
08 敵地に潜入だッ!

2人でひと暴れしたものの、ボスの弟を射殺したりとかやりすぎたので、シモン一家は街を脱出することに。
09 家族で街を脱出

ところが、弟の復讐に燃えるボスは後退のネジを外して白昼のTGVを襲撃! 高速列車が地獄と化す!
10 TGVを襲撃!

そして炸裂する最終奥義・必殺暗黒流れ星! 死闘の末、シモンが見たものはーー?(そんなに深い意味はない文章)
11 炸裂、暗黒流れ星!


「カーセックスかと思わせて、実はカー格闘だったという意表を突いたオープニング」「元妻に恋人がいて、息子も懐いていなかったけど、今回の事件を通じて、『パパったら見直したわ!(´∀`し ダイテ!』と家族愛を取り戻す構成」「単なる警備員のくせに、まったく迷うことなくマフィア退治に乗り出して、ついでに職場の同僚をイジめるクズ野郎を頭突きするという燃えるシモンの雄度の高さ」「迷わずに元相棒を助けるフランクの男気」「風俗嬢がフランクの素姓をバラす→自宅に連れ込むのはリスキーという教育的な展開」「弟を殺されて暴走するアグレッシ部所属なギャング」などなど、グッとくる要素が目白押しでして…(しみじみ)。そりゃあ、チンピラっぽい奴が車の中でお留守番させられた時点で、「コイツは主人公たちに殺されて、実はボスの身内で、敵も報復に乗り出すんだろうな~」って展開がミエミエなワケですが、それがいい ( ̄ー ̄) ニヤッ 全編、程良く心が燃える感じで、手に汗握らせていただきましたよ~。


風俗嬢に限らず、素姓をよく知らない人を自宅に呼ぶのはリスキーな行為。勉強になりましたな…(遠い目)。
風俗嬢を自宅に呼ぶのはリスキー


で、切なかったのが、ラストに明かされる真相ですよ。あーだこーだあって、一味を撃退&ボスをTGVで粉砕して倒すものの、フランクは撃たれてしまって、絶命寸前。その時、「許してくれ… (;´Д`) ・:; ゲハッ」と言いながら回想シーンに入るんですが、実は死亡事故を起こしたのはフランクで、シモンが酔って寝ていた→事故後も意識を失っていたため、シモンが運転していたように偽装したというね… Σ(゚д゚;) ヒデェ

もともと飲酒運転する気マンマンだったシモンも悪いと言えなくもないけど(だから、濡れ衣を着せられても気付かなかった)、驚くほど酷い話じゃないですか。ただ、妻がいないフランク的には「逮捕されると幼い娘が… (ノω・、)」という事情があって魔が差したワケで、自分に立場を置きかえてみると、断罪しきれないところもあって…。原題の「Mea culpa」はラテン語で「私の過ち」って意味なんだそうですが、要はフランクの贖罪の物語だったんだなぁと。ラスト、事故を起こす前の2人のツーショットが映って終わるんですけど、スゲー苦かったです… ('A`)


回想するだけで、シモンには真相を伝えていないままフランクが死ぬのも、考えさせられるのです。
事の真相


その他、過剰な説明描写や説明台詞がないのも良くて。例えば、元妻の恋人ジャン=マルク(シリル・ルコント)の名前を呼んで相手を確認するくだりとかで、「もう家にも来てるんだ… ('A`)」というシモンの切ない状況を表すだけでなく、元刑事としての能力も匂わせていたりするワケで。終盤、フランクが追突事故を起こすのも、ラストの真相への伏線だったんでしょうな。恥ずかしながらフレッド・カヴァイエ監督の作品は1本もチェックしてなくて、ハリウッドリメイクされた「スリーデイズ」ぐらいしか観てなかったんですけど、他の作品もスゲー観たくなりました。

あと、「ジャン=マルクは闘牛デートの失敗を一生悔やむだろうな…」とか思うところはあるんですが、面倒くさいので割愛! 非常に満足しましたヨ (・∀・) ヨカッタ! 男臭いアクション映画が好きな人は要チェックの1本じゃないでしょうか。残念ながら新宿武蔵野館での上映は終わってしまいましたけど、8/30(土)からシネマート六本木で上映が始まるので、興味がある人はぜひ~。ちなみにこの映画、ロック様主演でハリウッドリメイクされるそうで、まったくの別物になっちゃいそうですが(苦笑)、ちくしょう、さっさと作れヽ(`Д´)ノ オシマイ!




フレッド・カヴァイエ監督の出世作。主演はシモンを演じたヴァンサン・ランドン。



そして2作目がこれ。フランク役のジル・ルルーシュが主演なのです。



ポール・ハギス監督による「ラスト3デイズ」のリメイク。僕の感想はこんな感じ



ジル・ルルーシュの監督作。ジャン=クロード・ヴァン・ダムがイイ役で出演しているのです (´∀`) ウフフ








STAND BY ME ドラえもん(2D)(ネタバレ)

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※今回の映画については、柳下毅一郎さんの批評が素晴らしいので、ぜひ読んで! というか、入会して!
※今回の記事は、ダラダラと無駄に長いので、読まなくても良いんじゃないかな。



<長い前書き>

最初に書いておきますね。僕にとってこの映画は、現時点で今年のワースト作品です。この映画を好きな方&原作ファンには本当に申し訳ないのですが、読んだら不快になる可能性の高い文章しか書いておりません。たぶんここから先は読まない方が良いと思うのです…。

いや、そもそも観る気はなかったんですよ。というのは、ドラえもんの映画自体に興味が湧かない上に、ごめんなさい、「いっしょに、ドラ泣きしません?」というキャッチコピーがどうにも好きになれなくて…。大好きな宣伝文句が「帝王伝説」「骨の軋みが聞こえるか? 友に捧げる復讐のバラッド」だったり、「神弓 KAMIYUMI」「最終兵器、それは弓」だったりする男の書く文章ですから、何の説得力もないと思いますが(苦笑)、感動→泣く前提の呼び込みにイラッとするし、何よりも「ドラ泣き」というどら焼きをかけた造語が生理的にアウトな感じ。

「帝王伝説」のチラシ画像。下の写真のキャッチは「回し蹴りヒット! 顔面崩壊!」なのです。
帝王伝説

こういうのって本当に苦手で、少し違いますけど、歌は大好きだったのにタイトルに乗れなかったBOAさんの「メリクリ」を思い出すというか。「ALWAYS 三丁目の夕日」「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」並みに不快になっていたので(奇しくも同じ山崎貴監督作ですな)、絶対観ないと思っていたんですが、しかし。

僕は「ALWAYS 地獄の三丁目」派だったり…って、別に1作目自体はそんなに嫌いじゃないんですがー。


僕が毎週楽しみに聴いている愉快なラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の名物コーナー・ムービーウォッチメンの課題作品になってしまって…(って、放送は今夜だからradikoでぜひ聴いて!(o^-')b オススメ!)。同企画は、そのままでも十分面白いんですけど、お題の映画を観ていた方が10倍楽しめるということで(※個人の感想です)、とりあえず観ることにしたのです。先日、名古屋から来た方から今回の「ドラえもん」の酷さを聞いてはいたものの、僕自身、原作自体は全部持っている程度のファンではありますし、涙腺とお股がユルユルな男なだけに(1つアウトな文章)、実際に観てみればドラ泣きしちゃうんじゃないかと。

本棚はこんな感じ。まぁ、読みやすいのはてんとう虫コミックス版ですよね。
全集を買ってます。


で、先週の土曜の夜、ユナイテッド・シネマとしまえんで観たんですが、観ている間、涙は一滴もこぼれず、現時点で今年のワースト作品になった次第。ただ、ここは「エクスペンダブルズ」「エクスペンダブルズ2」に100点を付けるような、偏った感想のブログですよ(ちなみに「エクスペンダブルズ2」は2012年の町山智浩さんのワーストの1本)。ハッキリ言って、“映画を観る目”が優れているワケではないし、この映画が好きな人は、こんな文章に惑わされず、「好きなものは好きと言える気持ち」を大切に抱きしめていてほしいーー。心からそう思うのです。

深夜のユナイテッド・シネマとしまえんでございます。
深夜のUCとしまえん

ということでね、長くなりましたが、ここから僕の率直な感想に行くぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ














STAND BY ME ドラえもん(2D)

STAND BY ME ドラえもん

2014/日本 上映時間95分
監督:八木竜一、山崎貴
原作:藤子・F・不二雄
脚本:山崎貴
エグゼクティブプロデューサー:伊藤善章、梅澤道彦、阿部秀司
プロデューサー:大倉俊輔、守屋圭一郎、渋谷紀世子、岡田麻衣子
アソシエイトプロデューサー:篠田芳彦、天野賢、高橋麗奈、黒川和彦、沢辺伸政、和田修治、高木智悌、杉山登、川北桃子、中沢利洋
アートディレクター:花房真
CGスーパーバイザー:鈴木健之
サウンドデザイン:百瀬慶一
音楽:佐藤直紀
主題歌:秦基博
出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、萩野志保子、三石琴乃、松本保典、田原アルノ、妻夫木聡
パンフレット:★★★★(720円/デザインが素敵。表紙の涙ギミックは不快だけど…良い工夫)
(あらすじ)
何をやらせても冴えない少年のび太のもとに、22世紀の未来から、ネコ型ロボットのドラえもんがやってくる。のび太の孫の孫にあたるセワシが、ご先祖様であるのび太の悲惨な未来を変えるために送り込まれたドラえもんだったが、当のドラえもんはあまり乗り気ではない。セワシはそんなドラえもんにやる気を出させるため、のび太を幸せにしない限り22世紀に帰ることができないプログラムを仕込む。かくして仕方なくのび太の面倒をみることになったドラえもんは、のび太がクラスメイトのしずかちゃんに好意を抱いていることを知り、のび太としずかちゃんが結婚できる明るい未来を実現するため、数々の未来の道具を駆使してのび太を助けるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




3点


気持ち悪かったです ('A`) 映画を観て、ここまで気持ち悪いと思ったのは初めてかもしれません。レイトショーを見終わった後、本当はUCとしまえんから走って帰る予定だったんですが、そんな気も起きなくて…。結局、1時間30分かけて、歩いて帰宅いたしました。


なんとなく森田まさのり先生の名作「ROOKIES」内に出てくる「クソが!」を集めた動画を貼っておきますね↓




あらすじを雑に書いておくと、原作漫画の「未来の国からはるばると」「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」を繋いで、ちょこちょことオリジナル要素を加えた感じ。最後はドラえもんがウソ800の力で野比のび太の元に戻って来て、「ずっと一緒に暮らさない!」なんて抱き合って泣いた後、ピクサー映画によくある「劇中の登場人物たちのNG集」タイプのエンドクレジットが流れて、終わってましたよ。


CG映画のこのタイプのエンドクレジットって、一番最初は何の作品だったんですかね。




まず、これは僕の生理的なもので、大丈夫な人も普通に多いと思いますけど、CGで若干、リアル寄りになったドラえもんたちがどうにも受け入れられなくて。特に無理だったのが、舌。漫画やアニメで出ている時は1ミリも気にならなかったのに、CGの質感で見ると妖怪みたいで…。CGのクオリティ自体は結構高くて驚いたし、野比のび太がメガネをはずして寝ている時の目が「3」だったりしたのは嫌いじゃなかったし、声優さんたちに関しても「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団」の時よりも全然違和感を感じなくなってたんですけどね。とにかく合わなかったです。

ただ、それ以上に不快だったのが脚本。原作のドラえもんについて振り返ると、名作漫画なのは疑いようもない事実ですが、いろいろな少年誌に連載していたり、連載が終わったことがあったり、当時の漫画の内容自体がおおらかだったりもしていただけに、おかしなところが多い作品でもあるワケで。まぁ、これはドラえもんに限らず、よくある話ですよね。


「刃牙」を振り返ると、刃牙が末堂と試合する必要性は感じなかったりするし…って、どうでもいいね!ヘ(゚∀゚*)ノ
短期間で空手を理解するために必要だった


例えば「ジャイ子じゃなく源静香と結婚するために現在を改変する」という設定は、当時はまだそんなに気にされなかったけれども(子ども向けだしね)、現在だと確実にアウトというか。遺伝子というものが知れ渡っている今、「東京から大阪に行く時、交通手段を変えても大阪という目的地は変わらない→結婚相手が変わっても子孫は同じ」というセワシ大阪理論も相当乱暴じゃないですか。

だから、僕は今回の映画が「ドラえもんがやって来る→帰るまで」を描くということは知っていたので、「その問題をどうクリアするのか?」と思ってたら、そこは何の迷いもなく無視してたから驚いて。「人類の救世主を子どものうちに抹殺するために殺人ロボを送り込む」とか、「殺された自分の妻を救うため、未来で悪党になる子どもを殺しに過去へやって来た」とか、「過去を改変しようとする悪を取り締まる」とか、今どきの“過去の改変もの”って、変えようとするのが悪側だったり、良い人でもスゲー迷ったり、むしろアウトだったりするのが普通だと思うんですけど、スルーかよと。シカモDNAの問題には一切触れないしさぁ。

そりゃあね、子ども向けってことで目をつむっても全然構わないんですが、これ、「すべての、子ども経験者のみなさんへ」「ドラ泣き」だと、大人向けでもあるんですよね? 100歩譲って、そこの違和感も含めて「昔のドラえもんを描いた」…ってことなのかもしれませんが、そのくせ“持ち主がセットした計画に従わないとドラえもんが電撃に見舞われる”という「成し遂げプログラム」なんて新要素を加えてくるから「なんだそりゃ? (゚Д゚) ハァ?」と。


当ブログでお馴染みの失笑するジェイソン・ステイサムを貼っておきますね(「ブリッツ」より)。
三角絞めでつかまえて-なんだそりゃ


いや、「未来社会では意志のあるロボットがキッチリ奴隷として扱われている→だからドラえもんは対等に付き合ってくれる野比のび太に心惹かれた」なんて設定なら、まだわかるけどさ、未来で奴隷扱いされている雰囲気でもないし…。しかも、「未来に帰った後、なぜ野比のび太のいる時間軸に戻れないのか」の理由も「成し遂げプログラムが終わったから無理」って、そのプログラムがそういう作用をする必然性がサッパリなんだけど。「未来人は誰でも1回だけ成し遂げプログラムを使って、過去を改変していい」ってことなの? それこそとんでもない世界になると思いますが。

ってことで、この追加要素、まったくちゃんと考えられていないというか、単に「最後に無理矢理ドラえもんを未来に帰らせるための理屈」としか機能してないし、他の変なところはほったらかしだから、逆によくわからなくなってくるんですよ。リアリティを放棄する割には変な理屈を加える。この映画、全体的にそんな印象を受けました。

例えば、「雪山のロマンス」をベースにしたくだりはちょっとしたクライマックスなんですけど、マジで不快。野比のび太が雪山で遭難する源静香を助けに行こうとする時、ドラえもんが「タイムマシンを気軽に使うと大変なことになる」みたいなことを言うんですが、「今さら!? Σ(゚д゚;)」というか。そんなの「そもそもテメエが過去を改変しに来ているから、野比のび太はそんな思考回路になってるんだろうが ( ゚д゚) シネヨ」としか思えないじゃないですか。

あと、あの話はギャグだったから面白かったワケで。雪山描写を中途半端にリアルにして、さらに野比のび太をヒロイックに活躍させようとするから、スゲー違和感を感じました。「あんな便利なコンパスに救助信号を発する装置は付いてないのかよ」とか「ダウンしている源静香を吹雪の中に連れ出さずに、まずは野比のび太だけで“どこでもドア”を探せよ」とか「ドラえもん、あんな顔で警告してたくせに、のび太を雪山に放置して昼寝かよ」とか、そこら辺は1000歩譲るとして。

それ以上に失笑したのが、「この記憶、届けー!ヽ(`Д´)ノ」みたいなことを叫ぶシーン。「未来の僕が覚えていて、助けに来てくれる」って理屈で、実際に未来の野比のび太が救助してくれるんですけど、ごめんなさい、「お前、その雪山で死んでるから (´∀`) ザンネーンとしか思えなくないですか? こんなクソな展開を考えた方は、ぜひ八甲田山雪中行軍遭難資料館に行ってほしいものです。


「八甲田山」の予告編を貼っておきますね↓




大体、エピソードのチョイスが受け付けない。ドラえもんの魅力って“感動的なエピソード”じゃないですよね。アホで笑える話があったりとか、子どもにも意外と考えさせるSF的な話があったりとか、ブラックな話があったりする中に“感動的なエピソード”が混ざるからグッときたワケで。それと、原作漫画とテレビアニメの良さにはリセットされるところがあって。各話で完結しているからこそ、いくら野比のび太が酷い行為をしても(基本的に自業自得な目に遭いますが)、とりあえず次の話に行けば気持ちが切り替わって楽しめたと思うんですね。

それゆえ、感動的なエピソードを中心に集められても“泣くためのポルノ”にしか見えないし、話を連続で見せられることで登場人物たちの心理に違和感を覚えてしまう…って、伝わりますかね。特に「たまごの中のしずちゃん」をベースにしたくだりは、刷りこみたまごという道具の下劣さは良いとしても(ちゃんとオチもつくし)、あそこからそのまま話を続けられると、僕は話がリセットされていないように感じちゃって。となると、道具を使って自分の意志を思うがままにしようとした野比のび太は、源静香にとってクソ野郎以外の何者でもないですよね。彼女の不快感を拭い去るだけで物語が1本できるほどじゃないでしょうか。

もうね、その後も普通以上の優しさで野比のび太に接して、「アタシがいないとダメだから(´∀`し OKヨ」と「だめんず・うぉ~か~」の登場人物のような動機でプロポーズを受諾する源静香は本当に記号的なキャラにしか見えなくて、スゲー不憫に感じちゃって。映画後半、「のび太の結婚前夜」をベースにした展開に入って、彼女が「結婚したくない!川;´Д`)ノ」って言い出した時は「OK!(o^-')b ナイス!」と心から思ったし、その後のお父さんの感動的な話を聞いても、「いや、本来、アンタの娘は出木杉英才という『人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる』上に優秀な男と結婚するハズだったんだけどネー (・ε・)」としか思えなかった次第(漫画で読んだ時は良かったんですが…)。


ちょっと台詞を変えてみました(「のび太の結婚前夜」より)。
お父さんの話


あと気になったのが、終盤、「さようならドラえもん」の展開。原作では「ドラえもんがのび太を探す→ドラえもんに頼らないことを決めた野比のび太が隠れる→ジャイアンに『ケンカならドラえもんぬきでやろう』と言う」って流れだからスムースなんですけど、この映画の場合、その場にドラえもんもいないのにいきなりその台詞を言うから、「何言ってんの? (゚Д゚) アホカ」って思っちゃう。そんなの先にジャイアンが「お前、ドラえもんの道具は使わないのかよw」とか言えば済むことじゃないですか。場面設定を変えているのに、考えなしに台詞だけ放り込んだだけに見えて、本当にイラッとする。星野スミレのポスターといった目配せをする割には、肝心のドラマの部分に気を遣わないって、この映画の作り手はドラえもんが好きなのかしら…。

山崎監督はインタビューで「映画の冒頭からすでに登場人物がみんな友達で、『さあ冒険に出かけるぞ』というノリには、違和感を覚えました」なんて言ってましたが、すみません、アナタたちが描いた“日常の風景”も十分違和感まみれ。絵のクオリティは高いんだから、僕的にはせめて結婚要素を抜いて、「未来の国からはるばると」「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」の要素だけにして、途中は普通にバカバカしいコメディに特化した方が良かったんじゃないかなぁと思ったり。

って、文句一色ですけど、僕以上にドラえもんに思い入れがある方なら、場面場面がCGで再現されているだけでもうれしかったりするだろうし、いろいろと割り切って観られるんだったら、それもそれで良いんじゃないですかね。とは言え、僕にとってはエンドクレジットの曲のチョイスとかも含めて(曲が悪いのではなく、感動させようとする姿勢がイヤ)、あらゆる面で気持ち悪い映画であり、本当なら0点にしたいほどなんですが、「①源静香とジャイ子と出木杉が不憫 +1」「② このご時世に源静香の入浴シーンを入れる蛮勇 +1」「③ パンフレットの出来が良かった +0.5」「④ ドラえもんまんが美味しかった +0.5」 ということで、点数は3点二度と観ることはないです。


パンフレット、デザインが良いです。泣き顔はイラッとするけど、表紙のギミックも好き。
パンフは良い出来

これがドラえもんまんだッ! 180円なのです。
ドラえもんまん

ボリンと食べてみたら、中は固めのカスタード。甘くて美味しいけど、148kcalか…。
中はカスタードだッ!


おわり。




てんとう虫コミックスの第1巻。幼いころ、姉が持っていたのを貪るように読んだものです。



映画の元になった話をまとめた特装本。さすがに高くないですかね… (・ω・;) ウーン



映画の元になった話のテレビアニメ版をまとめたDVDだって。



サントラも貼っておきますね。



ビジュアルストーリーブックだそうです。



八木竜一監督の前作。元となった「泣いた赤鬼」が好きじゃないので、観ないと思う。



山崎貴監督作で一番好きなのはこれですかね。








たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?(ネタバレ)

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たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?

たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?

2014/日本 上映時間21分
監督:日巻裕二
原作:やなせたかし
脚本:青木由香
音楽:いずみたく、近藤浩章
声の出演:平野綾、丹下桜、戸田恵子、中尾隆聖、増岡弘、佐久間レイ、山寺宏一、鶴ひろみ、柳沢三千代、島本須美、かないみか、長沢美樹、滝沢ロコ、原えりこ、中村ひろみ、坂本千夏、ドリーミング
パンフレット:「それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い」を参照。
(あらすじ)
ドキンちゃんの妹分で嘘泣きが得意なコキンちゃんがある日、卵を拾う。するとその卵からコキンちゃんにそっくりなイモムシのてふてふが生まれ、コキンちゃんをお母さんだと勘違いしてしまう。歌が大好きなてふてふのため、アンパンマンやコキンちゃんたちは一緒に歌や踊りを楽しむ。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、映画とは関係のない文章が多い上に、ダイレクトな下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

映画とは全然関係のない話を書きますね。近ごろは、父親としてなるべく奧さん&娘のマナ子(仮名/3歳)と過ごす時間を増やそうと心掛けていまして。家にいる時は一緒にDVDやらBlu-rayを観ているんですが、この2週間ぐらいはマナ子が「マンマ・ミーア!」を気に入っちゃって、そればっかり流れている感じ。彼女のお気に入りは「Super Trouper」で、「すーぱーとぅるーぱー、ひーかーるー♪ 川 ゚д゚)」と、「きらきら星」にトランスフォームするのが超可愛い!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 「そうか、僕にとって最強のアイドルはやはり我が娘だったか…(`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗を流しながら、日々悶絶しているのです。


「マンマ・ミーア!」の公式動画を貼っておきますね↓




でね、奧さんが「劇団四季のミュージカルとか、一緒に観に行けるかな?(´∀`し ウフフ」とか言ってきたんですけど、それはまだまだ難しいんじゃないかしらん。時間が長くて集中力が保たないだろうし、もし愚図って周りの人に迷惑を掛けたりしたらイヤだし…。とは思いつつも、それを聞いて、「映画を観に行くのはどうだろう!?Σ(゚д゚ )」とひらめいたのです。

よくよく考えれば、「アンパンマン」の映画だったら、対象年齢は3歳ぐらいから→ある程度は愚図ったりするのも折り込み済みじゃないですか。マナ子と一緒に映画館へ行けるなんて、考えるだけでグッときちゃう… (´Д`;) ハァハァ ということで昨日、奧さん&マナ子と3人でユナイテッド・シネマとしまえんに足を運んできました。まぁ、良かったですヨ (´∀`) ウフフ


売店でチュロスとポテトセットを購入しましてね。
チュロスとポテト

劇場はシアター5。結構広め。
シアター5

今か今かと待ちわびるマナ子。ああん、愛してる!
可愛すぎるマナ子!


マナ子は、オモチャはいろいろ持っているものの、アニメの「アンパンマン」を観るのはこれが初めて。ウチの奥さんは小さいころからあまりテレビを観て育っていないせいか、NHKの教育チャンネルは見せるくせに、テレビアニメの類は一切見せなくて…。正直、僕的には「マナ子が『プリキュア』を観るようになる→その流れで戦隊ライダーも観るようになって、すっかり特撮ファンに→便乗して僕もオモチャを買う!m9`Д´) ビシッ」という展開を望んでいただけに(41歳の中年男性の文章)、「プリキュア」どころか「アンパンマン」すら観ない現状は、どうにも物足りない。というか、このままでは2011年に「映画スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪」を観に行った時に幻視した“映画を観ながら拙く踊るマナ子”を見ることすら叶わない…。ずっとそう思っていたんですが、しかし!

今回は「たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?」と「それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い」の2本立てなんですけど、前者に関しては“てあそび”が重視される内容手淫のことじゃないヨ!(o^-')b ネンノタメ!)。音楽に合わせて劇場でマナ子が歌い踊る…。その光景を想像するだに身悶えるというか、最悪、萌え死ぬのではないか。映画終了後、座席で笑顔のまま死んでいる夫を目の当たりにした時、妻は何を想うのかーー。すみません、スゲーどうでも良い文章を書いてますな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ


イメージ的にはこんな感じで死ぬ危険性が高かったのです(「地獄甲子園」第2巻より)。
三角絞めでつかまえて-うれしそうな死に顔


そんなワケで、座席でマナ子にチュロスやポテトを食べさせつつ、映画が始まるのを待ったんですが、ここで誤算が2つ。1つ目は、「るろうに剣心」「猿の惑星」の予告編にマナ子が怯えてしまって、彼女のハートが一気にクールダウンしてしまったこと。そして2つ目は、今のマナ子には初見で“てあそび”を実行する能力がなかったこと。いや、劇中で少なくとも6回は「あおいなみだ」の手遊びシーンが流れたものの(音楽だけを含めると8回)、ピクリとも動かないマナ子の体。「まだ早かったのか?」「むしろ公式動画を事前に見せておくべきだったか?」など、反省することしきりでした。


こんな画面になって、キャラたちが何度もわかりやすく“てあそび”を見せてくれたのですが…。
レッツ手遊び!


劇中に出てくる“てあそびうた”「あおいなみだ」の動画を貼っておきますね↓ 頭身が… (・ω・;) ウーン




一応、雑に話を書いておくと、コキンちゃんが宇宙で拾った卵が孵って“てふてふ”が誕生。刷り込みによって彼女を母親だと思って懐いてきて。コキンちゃんが歌うたびに大きくなり、最後は蝶になって、かぐや姫ライクに仲間と一緒に飛び去って終了。エンドクレジットが終わると、「きて!みて!こたえて!プレゼントキャンペーン」の告知がありました。


イメージ画像を貼っておきますね。ばいきんまんも超イイ奴でしたよ。
映画はこんな感じ


まぁ、子どもに“てあそび”をさせることに特化した内容で、マナ子が踊らなかったのは残念でしたが、僕は結構好きでしたヨ (´∀`) シカタナシ で、続けて「それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い」を観たワケですけど、それはまた別のお話




日巻裕二監督作。ミュージカル調なんだそうです。



アンパンマンのてあそびDVDを貼っておきますね。





それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い(ネタバレ)

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それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い

りんごぼうやと みんなの願い

2014/日本 上映時間48分
監督:川越淳
原作:やなせたかし
脚本:米村正二
音楽:いずみたく、近藤浩章
声の出演:戸田恵子、中尾隆聖、増岡弘、佐久間レイ、山寺宏一、鶴ひろみ、肝付兼太、柳沢三千代、島本須美、かないみか、長沢美樹、三ツ矢雄二、山本圭子、西村朋紘、滝沢ロコ、原えりこ、中村ひろみ、坂本千夏、山本百合子、井上真央、岡田圭右
パンフレット:★★★(540円/子どものために、あらすじが最後まで書いてある親切設計)
(あらすじ)
リンゴがたくさんなっている美しい島アップルランドで、ある日、島のリンゴが何者かにより毒リンゴにされてしまう事件が起こる。ヒーローにあこがれるりんごぼうやは、島を元通りにするため、アンパンマンと一緒に世界一大きなリンゴの実をつける「魔法の種」を探す冒険に出る。困難にぶつかり、泥だらけになっても頑張るアンパンマンを見て、りんごぼうやは真のヒーローとは何かを学んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、ダイレクトな下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

「たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?」が終わって、「きて!みて!こたえて!プレゼントキャンペーン」の告知を挟んで、始まった本編。まぁ、楽しかったです (´∀`) ウフフ


ちなみにこっちの映画のテーマ曲「りんごりんりん」にも“てあそび”要素があるのです↓




「それいけ! アンパンマン よみがえれ バナナ島」「それいけ! アンパンマン とばせ! 希望のハンカチ」に続く復興三部作のラストなんだそうで。そこに「ヒーローに憧れるりんごぼうやの成長譚」を絡めていて、そりゃあ“アンパンマン映画の1本”ではあるものの、ごめんなさい、某特撮リブート作品なんかよりも真っ当なヒーロー映画になっていて、なかなか面白かったです。


個人的には、りんごぼうやの「仮面が壊れても気にしない→成長した描写」がスゲー好きでした。
りんごぼうや


若干のウソを交えながら終盤の展開を書いておくと、邪悪な魔女マジョーラの強大な力に苦戦するものの、ヒーローにとって一番大切な守る心を知ったりんごぼうやのりんごパワーでアンパンマンの新しい顔が焼き上がって、りんごアンパンマン・インフィニティが誕生。りんご型の光のリングで結界を破ると、アンパンチでマジョーラを鮮やかに撲殺しまして。アップルランドもみんなが心をこめてりんごを育てたおかげで復興し、りんご祭りの日に登場人物たちが総出で「りんごりんりん」を歌い踊って、エンドクレジットに突入。最後は、「きて!みて!こたえて!プレゼントキャンペーン」の答えが流れてましたよ(あまりの親切設計にビックリ)。


ばいきんまんも終盤は仲間となって、マジョーラと戦ってました。
ばいきんまん


ちょっと不満だったのが、「死霊のはらわた」ライクに封印解除されて復活するマジョーラのキャラが薄っぺらいのは良いとしても、声をあてた岡田圭右さんがあまり上手くなくて。最初は誰が演じているのか知らなかったんですけど、「あ、ちゃんとした声優さんじゃないな!? ∑(゚Д゚)」と気付かされて、少し興をそがれたくらいですかね(りんごぼうや役の井上真央さんは良かったんですがー)。


話題作りとして仕方ないんでしょうな。
マジョーラ


それ以外は、普通にアンパンマンワールドを楽しんだというか。僕も昔、ヒマな時にテレビで観ていたのを思い出しましたよ。ハンバーガーキッドとか、懐かしかったなぁ(拳銃さばきも良かったね)。顔の付いたSLが出て来て、そいつまで「マン」呼ばわりされた時は、ちょっとビックリしました。恥ずかしながら、ソフトアンパンチは全然知らなかったです。


「SLマン」って。アンパンマンの世界は奥が深いですな… (`Δ´;) ヌゥ
SLマン

敵を吹き飛ばすものの、ソフトな打撃の“ソフトアンパンチ”。スゴい発想の技ですよね。
ソフトアンパンチ


で、何よりも気になったのが、メロンパンナちゃんと一緒にいる“手の形をした頭”のキャラクター。「たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?」にも出て来てたし、たぶんレギュラーメンバーなんだろうけど…。彼のモチーフは“手”? ということは、「手マン」なのか!?(どことなく下品な展開)  


みんなで楽しそうに飛んでいますが…。
みんなで飛んでいますが

頭が手の形のコイツが謎だったのです。
手マン!?


って、調べてみたら、クリームパンをモチーフにしたクリームパンダだって (´∀`) ナァンダ ちょっと「ウルトラマンコスモス」を連想したりして、アタシってほんとバカ。何はともあれ、僕は楽しんだものの、マナ子はマジョーラが怖かったみたいで、「もう映画はイヤだ!川TДT)ノ」って言ってました。残念すぎ!




原作絵本でございます。



サントラもちゃんとあるのです。



復興三部作第一弾。テーマは復興だそうです。



復興三部作第二弾。テーマは希望だとか。



川越淳監督のOVA。いろいろ作られている方なのね。



なんとなくこの絵本も貼っておきますよ。

先週の備忘録(2014/8/26~9/1)

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※今回の記事は、赤裸々な下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まないで!

さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


日々、一生懸命働いております!
土曜の夜はスタ・エレさん&ご友人と飲みました (´∀`) ウフフ
日曜は奧さん&マナ子と映画鑑賞→ジムで筋トレ→夜中まで仕事→風邪を引きました… ('A`)



先週は忙しいながらも、なかなか劇場に行けなかった映画を何本か観ましてね。「バトルフロント」がウワサ通りの良作だったのはもちろんのこと、「るろうに剣心 京都大火編」が予想以上に(アクションが)良かったので上機嫌でしたよ。土曜日は休日出勤していたんですけど、うれしいことにスタ・エレさんからお誘いを受けて、氏のお友だちと3人で、ゴールデン街で飲んできました。そこは映画好きの人ばかりが来るお店なんですが、なんとなく他のお客さんと「STAND BY ME ドラえもん」の話になったりして、場が若干ピリピリしたムードになったのは非常にハラハラしつつも面白かったです。いや、素敵なお店を教えていただいて、スタ・エレさんには超感謝しております m(_ _ )m アリガタヤ


言いたいことは山ほどあるけど、もう一度くらいは観に行きたいくらい好きになったのです。




日曜日は、朝イチで奧さん&マナ子と映画鑑賞をしてから、月に一度のジムでの筋トレ。ちょっと調子が良くなかったものの、2000円の月会費がもったいないので無理をして体を動かしてみたら、やっぱり体調が崩れてしまって。そのまま無理をして仕事をしたら、すっかり具合が悪くなったというね… ('A`) 


一応、測定したので貼っておきますね。結局、体脂肪10パーセントは切れませんでした (´∀`;) エヘヘ
8/31の測定


ただ、9/4(木)からは夏休みをとっていまして。その日から2泊3日で奧さん&マナ子と人生初の家族旅行に出掛ける予定なのです!ヘ(゚∀゚*)ノ ワッショイ! 「人生初」っていうと大げさですが(苦笑)、新婚旅行に行ってないし、2人で遠出をするのは奧さんの実家(青森)に行く時ぐらいだし、今までお正月にシティホテルで宿泊するぐらいしかしたことがなかったのです。まぁ、旅行が嫌いというワケじゃないんですけど、僕はインドア派だし、仕事が忙しかったので… (´∀`;) スミマセン

だがしかし、娘が3歳になったこともあって、「どこかに連れて行って、刺激を与えてあげなければ」と。「結婚して初めて」どころか、付き合って初めての2泊3日旅行ということで、普段はクールな奧さんのテンションも上がり気味であり、いつもより当たりがちょっと優しい感じ。僕も6月からずっとこの旅行を目標に働いてきたワケで、今さら「具合が悪い… ('A`)」なんて泣き言は言ってられぬ!ヽ(`Д´)ノ 

しかも、旅行には奧さんのご両親も来る予定で、これは6月に宿を予約する際、「初孫と遊びたいだろうから誘ったら?」と僕が提案したもの。奧さんったら「ああん、なんて素敵な旦那様!(^ε^し ウッフン」と上機嫌だったんですが…。フフフ、ハッキリ言って、すべては4年間の長きに渡るセックスレス解消のための布石でしてね(いろいろと台無しな文章)。「① 初めての家族旅行が奧さんにもたらす多幸感×② 初孫と一緒に寝たいご両親→夜は夫婦水入らず×③ 前よりもやせて、うっすらとマッチョボディで魅力的な夫(※当社比)=約4年振りのセックス!m9`Д´) ビシッ」という完璧すぎるはぴねす方程式。そう、すでに世界はこの手の中にあるのだッ! (`∀´) フハハハハハハ


なんとなく貼っておきますね↓ 夢見る気持ち、もっと!




そんなワケで、月曜日、病院で風邪薬をもらって、さらにユンケル範馬勇次郎エナジードリンクを浴びるように飲みながら(※危険なので真似をしないでください (`Δ´) キケン!)、4日から心置きなく旅行に出掛けられるよう、今も必死に働いている次第。ですので、今週はちょっとブログの更新が少なめになりますが、ご容赦願えればありがたいです。


セックスタイマーをリセットする日、やっと来たようですな…って、なにこのペントコスト
リセットするペントコスト司令官


以上、先週はこんな感じでした。ではでは~。




イントゥ・ザ・ストーム(4DX・吹替版)(ネタバレ)

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イントゥ・ザ・ストーム(4DX・吹替版)

イントゥ・ザ・ストーム

原題:Into the Storm
2014/アメリカ 上映時間89分
監督:スティーブン・クォーレ
製作:トッド・ガーナー
製作総指揮:リチャード・ブレナー、ウォルター・ハマダ、デイブ・ノイスタッター、マーク・マクネア、ジェレミー・スタイン、ブルース・バーマン
脚本:ジョン・スウェットナム
撮影:ブライアン・ピアソン
美術:デビッド・R・サンドファー
衣装:キンバリー・アダムス=ギャリガン
編集:エリック・シアーズ
音楽:ブライアン・タイラー
出演:リチャード・アーミテージ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム・ケアリー、アーレン・エスカーペタ、マックス・ディーコン、ネイサン・クレス、ジェレミー・サンプター、リー・ウィテカー、カイル・デイビス、ジョン・リープ
声の出演:てらそままさき、山像かおり、咲野俊介、内山昂輝、河西健吾、早見沙織、菅原雅芳、三宅貴大、松下宣夫、植野行雄
パンフレット:★★★★(720円/松竹の良いパンフ。薄いかと思いきや、意外と読み応えありました)
(あらすじ)
直径3,200メートル、秒速135メートルというこれまでにない規模の巨大竜巻がシルバータウンの街に襲来する。炎に包まれた巨大竜巻が猛威を振るい、ジャンボジェット機すら飲み込む威力を前に、住民たちはシェルターに避難。一方で、竜巻を追跡する観測者ストームチェイサーや、最愛の人を守り生き残るため危機的状況を打破しようと模索する人々もいて……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この映画の感想に関しては、小覇王さんのブログを読めばいいんじゃないかな。

予告編を観た時、「災害版POV映画か (・ε・) フーン」程度の興味は湧いたものの、仕事が忙しいのもあって、観に行く気はしなくて。こんなネタバレ全開の感想文を垂れ流している割には、最近はめっきり未見の映画の感想は読まない主義の僕ですが(苦笑)、今作に関してはすでに小覇王さんの感想を読んじゃって、もう満足していたのです。

だがしかし! ムービーウォッチメンの課題映画になってしまったので、「仕方ないなぁ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と。どうせ観るならベストの環境が良いと思って、シネマサンシャイン平和島に行って、4DXの吹替版を観てきました。タイタス、最高!ヘ(゚∀゚*)ノ サイコー!


先週火曜日の夕方、BIGFUN平和島にやって来たのは…。
平和島に来たぜ!

シネマサンシャイン平和島4DXを観るためでございます (`∀´) オホホホホホ
4DX!

ちなみにこの映画館、館内の照明が暗めなのは少し好きじゃないです(失礼な文章)。
売店はこんな感じ


まず、雑にお話を書いておくと、「教師の父親と息子2人」と「切羽詰まったストームチェイサー御一行」、「ネットに『ジャッカス』ライクな動画を投稿しようと頑張るバカ2人」が主要登場人物。巨大竜巻が町に襲来したことで、みんな大変な目に遭うんですが、教師家族はKIZUNAを取り戻し、竜巻に執着していたストームチェイサーは暴走気味だった自分を反省→みんなを救助→命と引き替えに天上の光景を目に焼き付けましてね(ここ、超グッとくる場面!)。バカ2人は竜巻にさらわれて死んだかと思ったら、ちゃっかり生きてて、映画は終わってましたよ。


一応、『ジャッカス』の動画を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、「どうせ『ツイスター』みたいなモンでしょ?(`∀´) ケケッ」的に舐めていたところはあって(別に嫌いな映画ではないんですけど)。ハッキリ言って、竜巻描写以上にドラマ展開が面白かったからビックリでしたよ。「父親と息子の確執」とか「竜巻に取り憑かれた男」とか「シングルマザーの科学者」とか、超ベタなんですが、非常に上手く組み合わせていてね…(しみじみ)。観ている間、僕の頬が濡れていたのは、決して4DXのせいだけではなかったのです(上手いこと書いたつもりの文章)。


「ツイスター」の予告編↓ ウロ覚えですが、後半盛り上がらなかった印象。




というか、とにかく4DXとの相性が素晴らしい!ヽ(`Д´)ノ まぁ、映像自体は2D=3Dではなかったので、「1Dを抜いて3DXでは…? (・ω・;)」とか思ったんですけど、そこら辺の理屈を考えると知恵熱が出てくるのでスルー。雨が降れば顔が濡れるし、竜巻が近くなればイスがガタガタ揺れる&風が吹くしと、臨場感バッチリでして。89分という短めの上映時間もちょうどいいし、どうせ観るなら4DXがベストなんじゃないかしらん。

で、この映画で最もハートを掴まれたのが、対竜巻超重装甲車「タイタス」ですよ~。無骨なビジュアルといい、竜巻撮影に特化した装備の数々といい、マジ最高すぎ!ヽ(`Д´)ノ 小覇王さんも書かれていましたが、まさにコイツこそが主役というか。結局、巨大竜巻には通じずに空高く舞い上がってしまうクライマックスは、「人間が竜巻を撮影しようなんておこがましいとは思わんかね ( ´_ゝ`)」本間丈太郎先生の声が勝手に聞こえてきて超イイ感じ(そして、それと引き替えに熱望していた竜巻の中心部→“天上の光景”が見られたというのが、また素晴らしい)。他の映画もこういう燃える特殊車両をバンバン出してほしいと心から思ったり。


タイタスの紹介動画です↓ 最後、ウインチで人々を助けられたのも“自然に一矢報いた”感があって良かったなぁ。




なんとなく「BLACK JACK」本間丈太郎先生の名言を貼っておきますね。
おこがましい…


物足りなかったところを書くと、正直、もっと破壊描写が観たかったというか。結構少なく感じました。それにスティーブン・クォーレ監督といえば「ファイナル・デッドブリッジ」の監督だったんだから、もう少し“無惨な死”を見せてほしかったです。カップルが工場で水責めに遭う展開とか、その前に「この工場では廃液が~」なんて説明してたから、『ロボコップ』のエミール状態になるのか!? (´Д`;) コワーイ」なんてドキドキしたら、そんなことにはならないし…。“炎の竜巻”に人が吸い込まれて死ぬのは白眉だっただけに、それ以外にそういう描写がなかったのは結構不満でしたね。まぁ、そうなったら作品のバランスが崩れる気もしますがー。POV描写に関しても、僕は心が狭いのでね(苦笑)、「これ、どこから撮ってんだよ」的な場面は少し気になりました。


「ロボコップ」で廃液を浴びて大変なことになるエミールを貼っておきますね。
超ざまぁ!


あと、少しイラッとしたのがバカ2人。面白いキャラでしたけど、最後に生きてたのは、うれしい反面、ストームチェイサーたちに感情移入しながら観ていただけに「死んだ人たちもいるのになぁ… (´・ω・`)」という居心地の悪さも感じちゃって。竜巻に呑まれたぐらいじゃ死なない世界観ならともかく、ちょっとズルいなぁと。それに日本語の吹替は全体的に良かったものの、この2人だけ違和感を感じていたら、どうやらお笑い芸人の方が担当されていたそうで…。仕方ないことですが、残念な気持ちになった次第。


ラスト、この2人が生きていたのを観た瞬間は、思わず笑っちゃったんですけどね。
バカ2人

竜巻に呑まれたぐらいじゃ死なない世界観の映画の一場面を貼っておきますね↓
竜巻の中で戦闘!


な~んて、つまらない文句を書きましたけど、スゲー楽しかったです!(・∀・) ヨカッタ! この映画、テレビで観たら面白さが半減するのは間違いないので、興味がある方はぜひ劇場へ! できれば4DXで鑑賞していただけると幸いです。




スティーブン・クォーレ監督作。シリーズの中ではそんなに上位ではない感じ。



サントラがありましたよ。



ヤン・デ・ボン監督作。この監督の名前を見るとこの食べ物を思い出す…って、どうでもいいね。



竜巻が出てくるツイ・ハーク監督作を貼っておきますね。



なんとなく貼っておきますよ。恥ずかしながら、存在すら知らなかったです。



どうしても貼りたかったのです、すみません…。






フライト・ゲーム(ネタバレ)

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フライト・ゲーム

フライト・ゲーム

原題:Non-Stop
2014/アメリカ 上映時間107分
監督:ジャウム・コレット=セラ
製作:ジョエル・シルバー、アンドリュー・ローナ、アレックス・ハインマン
製作総指揮:スティーブ・リチャーズ、ロン・ハルパーン、オリビエ・クールソン、ハーバート・W・ゲインズ、ジェフ・ワドロウ
原案・脚本:ジョン・W・リチャードソン、クリス・ローチ
脚本:ライアン・イングル
撮影:フラビオ・ラビアーノ
美術:アレクサンダー・ハモンド
衣装:キャサリン・マリー・トーマス
編集:ジム・メイ
音楽:ジョン・オットマン
出演:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、スクート・マクネイリー、ミシェル・ドッカリー、ネイト・パーカー、ジェイソン・バトラー・ハーナー、アンソン・マウント、コリー・ストール、ルピタ・ニョンゴ、オマー・メトワリー、ライナス・ローチ、シェー・ウィガム、クイン・ マッコルガン
パンフレット:★★★★(720円/小さいけど、コラム&企画記事が超充実。ノンブルとか、妙なところにこだわりがあるのも好き。中居雄太さんの仕事)
(あらすじ)
ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に、警備のため搭乗した航空保安官ビル。しかし、離陸直後、ビルの携帯電話に「1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す」との匿名の脅迫メールが届く。やがて1人目の犠牲者が出てしまい、ビル(リーアム・ニーソン)は乗客を拘束して荷物や携帯電話を調べるが、手がかりは見つからない。2人目、3人目と犠牲者が続くなか、やがて犯人の指定する口座がビルの名義だと判明。ビル自身にも疑惑の目が向けられてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




79点


※今回の映画は、非常に情緒不安定な状態で観たので、僕以外の人は点数をストレートに受け止めないで!
※今回の記事は、「フライトプラン」「アンノウン」などのネタバレに触れているので、気をつけて!
※この映画は、ネタバレを知らないで観た方が楽しめる気がするので、未見の人は読まない方が良いです。


このブログを始めてから1週間も更新しなかったのは初めてなんですが、それだけ仕事が忙しくてね…(遠い目)。あらためて転職を考えるほどだったんですけど、それは置いとくとして。金曜日の20時半、やっと落ち着いたので、本当は帰宅して死んだように眠ろうと思ったんですが、しかし。今週のムービーウォッチメンの課題映画である「フライト・ゲーム」を観に行かなきゃと思い直したのです。

とは言え、徹夜明けであり、その前日も前々日も2時間程度しか寝てなかったため、さすがに劇場で寝ちゃうんじゃないかとも思って。大体、リーアム・ニーソン御大の主演作ということで前売り券は買ってあるけどさ、予告編で流れているあまりにも無茶な状況設定を考慮すると、ミステリー要素には一切期待できなさそうだし…。正直、「フライトプラン」的な残念映画のような気するというか。

な~んてことを考えながらも、自然と新宿ピカデリーに向かう僕の足。結局、21時50分からの回を観てきたんですが、「豪腕!Σ(゚д゚ )」と感心しました。ハッキリ言って、ミステリー要素には非常にどうかと思うところがあるので、そんなにオススメはしないんですけど、ネタバレを知らない方が楽しめる作品ではあるので、興味がある方はこんな駄文を読まないで、劇場に行くなり、レンタルを待つなりしてくださいな。


新宿ピカデリーの裏手です。
新宿ピカデリーの裏手


レゴバージョンの予告編があったので、貼っておきますね↓ 比較バージョンもありますぞ。




実際に観てみたら、本当に「フライトプラン」を連想したから逆に驚きましたよ。「フライトプラン」がどういう映画なのかは、こちらのブログが詳しいのでチェックしていただくとして、「主人公がトラウマを抱えていて、周囲から暴走しているように思われる」とか「犯人たちの計画が雑(でも成功)」といった本筋の部分から、「娘が重要な要素」とか「犯人が2人組」とか「イスラムっぽい人は無関係」とか「最後はトラウマを乗り越える」とかの細かいところまで、意外と共通してるなぁと思ったり(単に似ちゃっただけでしょうけど)。


割と活躍するナジール医師(オマー・メトワリー)。この手の映画でイスラムっぽい人って、犯人じゃないよね。
ナジール医師(オマー・メトワリー)


でね、謎解き要素は本当に酷いと思いました。フタを開けてみれば、教師トム(スクート・マクネイリー)とスマホ技師ザック(ネイト・パーカー)の仕業だったんですが、2人とも元軍人で、航空保安官たちの回線に侵入できる技術力があって、航空保安官ビルが機内でタバコを吸う&酒を飲むことまで知っていて(全トイレに隠しカメラを仕込んだの?)、ビルと腐れ航空保安官ハモンド(アンソン・マウント)がタイマンした後の結果も予想できていて、ハモンドが密輸するコカインの中に爆弾を仕込むことができて、勝手に開いたビル名義の信託口座から足がつかないように他の口座に送金できる方法を知っていて、死亡時間を設定できる毒に精通&吹き矢の達人で、吹き矢を使ったトイレに入る姿を目撃されない幸運を持ち合わせていて、破産弁護士のポケットに携帯電話を忍ばせる&毒針を刺しても気付かれない技を会得していて…って、どれも不可能ではないけどさ、さすがに万能すぎ&偶然に頼りすぎじゃないでしょうか。


犯人だった教師トムはヘッドショットで死亡。演じたスクート・マクネイリーは、「それでも夜は明ける」誘拐仲介人の役でしたな。
教師トム(スクート・マクネイリー)

スマホ技師ザックは爆発に巻き込まれて死んでました。コイツのキャラとかミスリードが過ぎると思いますよ。
スマホ技師ザック(ネイト・パーカー)


しかも死ぬ気だったトムと違って、ザックの方は生きる気マンマンだったのがまた不思議。いくらビルにハイジャック犯の汚名を着せるつもりだったとしても、最後にパラシュートで脱出したら他の乗客にバレバレなワケで。大体、あんな軽装で海に飛び降りたとして、その後はどうするつもりだったのか? 沖からどこかの岸まで自力で泳ぐ予定だったとしたら、結構な冒険だと思うんですけど…。

トムの場合は、「空港でビルに話しかける必要はあったのか?」という疑問は置いとくとして。911で父親が死んだことでひねくれてしまって、「安全な場所なんてないことを教えてやる!ヽ(`Д´)ノ」みたいなことを言ってましたが、要は「飛行機の安全対策がなってない」ってことを主張したかったんですよね? 新しいといえば新しいけど、僕的には「そんな動機!? ∑(゚Д゚;) マジ!?」って思っちゃって飲み込みづらくて。そのメッセージ、もっと他に効率よく伝える方法があるような気がするというか、あんな大掛かりな犯罪を実行する必要性がまったく感じられない…って、文句ばっかり書いてスミマセンネー (´∀`;) エヘヘ


一応、僕も「犯人は誰かな?」と考えながら観てまして。この3人は「ない」と思いました。
企む3人

CAのグウェンもキャラが弱い。演じたルピタ・ニョンゴは「それでも夜は明ける」で有名になった女優さんです。
CAグウェン(ルピタ・ニョンゴ)

ジュリアン・ムーアはちょっと怪しいと思いつつも、やっぱり「ない」だろうなぁと。
ジェン(ジュリアン・ムーア)

で、一番怪しいと思ったのはCAのナンシー(ミシェル・ドッカリー)。まったく的外れでした ┐(´ー`)┌ ザンネーン
CAナンシー(ミシェル・ドッカリー)


だがしかし! そんなクソすぎる犯罪計画を補って余りあったのが、リーアム・ニーソン御大の魅力。ションボリ気味で登場して、お馴染みの“離婚してる風な設定”から大好物ですよ。「96時間」以降の“暴走キャラ”イメージが上手く働いていて(古くは「ダークマン」ですが)、「いろいろとままならないけど、とりあえず突っ走る」って感じが最高でした。


見えない脅迫者から無茶振りされて悩むリーアム御大。メールを打つのが早かったですな~。
悩むリーアム御大


ハモンドとトイレでバトルして殺害した後の“殺っちまった顔”とか、乗客に詰め寄られての「国際線1年無料!ヽ(`Д´)ノ」とヤケクソ発言するくだりとか、非常に愉快でしたね。ミスリードというほどではありませんでしたが、「お金に困ってそうな描写×アル中=実は“もう1人の自分”が犯人!?」的な雰囲気を少し漂わせてたのも良かったです(って、考えすぎ?)。


みんなに詰め寄られて困る御大。「国際線1年無料」発言時のヤケクソ振りは何度でも観たい面白さ。
説明に困るリーアム御大


ただ、僕がこの映画を大好きになったのは、後半になってから。ビルはテレビでハイジャック犯として報道されるんですが、まず、そこで5歳の娘を亡くした過去が発覚。僕はすっかり序盤の「今は娘も17歳になって~」発言を信じていただけに超ショックだったのですけれども! その後、乗客たちに取り押さえられそうになってからのビルのキレ気味な演説シーンに感動したのです。脳内でかなり変換された文章を書くと、こんな感じ↓


ヽ(`Д´)ノ
確かにテレビ報道は本当だ
娘は5歳の時に白血病に罹ってしまった
オレは娘の死に立ち会うのが怖くて、
仕事に逃げてしまった
そして今のオレはアル中のクズだ!
だがしかし、それはそれ!
ハイジャックなんてしないし、
オレはお前らを全員守る!



これはスゲー泣いた。序盤、飛行機に乗るのを怖がっていた少女ベッカ(クイン・ マッコルガン)に優しかったのは、自分の娘を重ねていたからなんだなと。そして、娘の死に向き合えなかったからこそ、今は目の前の命を大事にすることに燃えているんだなと。娘の形見の青いリボンをベッカに渡すくだりとか、涙で画面が見えない状態だったし、クライマックス、爆破された飛行機が着陸する際、ベッカが側にいる外壁が破損→ビルが手を掴む展開とか、あまりにベタすぎるのは承知しつつも号泣ですよ。ラスト、青いリボンをベッカがビルに返すシーンも恐ろしく感動的で、見終わった直後は「この映画、100点!m9TДT) ビシッ」と思ったほどだったのです(そして、劇場を出て歩いているうちに冷静になって、今の点数に落ち着いた感じ)。


娘の写真、てっきり離婚して会えないのかと思ってたのに… (ノω・、)
娘の写真

ビルが必死に救う娘ベッカ。この子に話しかける時のリーアム御大の優しい顔がまた100点。
ベッカ(クイン・ マッコルガン)


というか、ジャウム・コレット=セラ監督の作品ってスゲー好きかも。確かにミステリー部分は雑だったから文句を書いたけど、鑑賞中は勢いで誤魔化されて超楽しかったのです (´∀`) ウフフ メールの文章が画面に出るのも良いアイディアだと思ったし、「ガキがスマホで動画を撮ってネットにアップしたことでビルがテロリスト認定→でも、その動画にトムが破産弁護士に工作する場面が映ってた!」という展開もなかなか気が利いてるんじゃないかしらん。


ガキのスマホ撮影が謎解きに繋がるとは思わなんだ。
スマホで動画を撮影


そして何よりも、リーアム御大をカッコ良く撮ることに関して非常に長けているというか。この映画のメインビジュアルであり、予告編でも最後に流れる「リーアム御大が空中で銃をキャッチして射撃するシーン」は、今まで散々目にしていたにも関わらず! 大画面で目の当たりにすると鳥肌が立つほどカッコ良くて、まさに「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」って心境。「アンノウン」の覚醒シーンを観た時の興奮が甦りましたね…(しみじみ)。格闘シーンの見せ方は、ちょっと編集がわかりにくいと思うんですが、序盤の腐れ航空保安官ハモンドとのトイレ内での近接バトルが超ユニーク。連邦航空保安官が実際に使うファイティングテクニックが織り込まれているそうで、あの頸動脈を指で押さえるのとか、実に新鮮でグッときました。


この場面、劇場で観ると5倍はカッコ良いです(※当社比)
クライマックス!

腐れ航空保安官ハモンドを演じたアンソン・マウントは、「SAFE/セイフ」でも腐れ特命刑事役だったというね。
腐れ航空保安官ハモンド(アンソン・マウント)


そんなワケで、まとめに入りますと、僕はジャウム・コレット=セラ監督の作品を「エスター」「アンノウン」「フライト・ゲーム」と観てきたんですが、全体的に無理を通して道理を引っ込ませる作風というか。特に今作は「豪腕だな!Σ(゚д゚;)」と感心いたしました。たぶん乗れない人も結構いると思うんですけど、僕的にこの人の作品はスゲーちょうどいい感じ。次回作もリーアム御大と組むという仲良し振りもうれしいところです。何はともあれ、リーアム御大が好きな人はぜひ劇場で観てみてくださいな。




ジャウム・コレット=セラ監督×リーアム・ニーソン主演作の第一弾。結構好きです。



なんとノベライズが出てましたよ。竹書房、ちょっと偉いね。



サントラでございます。国内盤もあるっぽい。



リーアム・ニーソンとジュリアン・ムーアの初共演作。アマンダ・セイフライドが脱いでいると知って興味が湧いた僕を許してください…。



ジョディ・フォスター主演作。犯行計画のずさんさ(でも成功)には本当にガッカリしました。



フライト系映画ではこれがスゲー好き。



これも大好き! このころのスティーブン・セガールは最高ですよね。



もうすっかり内容を覚えていないウェズリー・スナイプス主演作。見直そうかなぁ。



スナイプス主演作では、こんなのもありましたな。だからなんだって話ですが。










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