いや~、前編をアップしてから結構経ってしまいましたが(汗)、今さらながら残りの平成ゴジラシリーズからミレニアムシリーズの感想を残しておきますよ。正直、僕はかなり適当に観ている&それほど思い入れがないので、ゴジラが好きな人は読まない方が良いかもしれません。
<16本目:ゴジラ (1984年版):40点>
前作から約9年振りに作られた映画。「1作目から約30年後にまたゴジラが現れた!Σ(゚д゚;)」というお話なので、2作目から15作目までとは繋がっていない感じ(とは言え、昭和シリーズの各作品の繋がりも適当な印象ですが)。しっかりした役者さんを揃えて人間ドラマを重厚にして、リアル路線を目指したのは良いけど、中途半端で地味というか。展開が遅いのには凄まじくイライラしたし(ヘリに乗り込むくだりとか武田鉄矢さんとか、人間パートに不要な描写が多すぎ)、ゴジラが火口に落ちた後の辛気くささにも超ゲッソリ。まぁ、個人的にスーパーXは嫌いじゃないんですけどね… (´・ω・`) あと、まったく関係ないんですが、「靖子のポットは使いYASUKO」というパンチラインを久しぶりに思い出しました。
ちなみに昔、このことわざを教官に言われたことがあります ('A`)
<17本目:ゴジラvsビオランテ:75点>
ちょっと思い出したんですけど、僕はちょうど格闘アクション映画に夢中になってた時期で、ゴジラ映画にはあまり興味が持てなくなってたんですよね…。だから、当時はそれほど好きじゃなかったものの、見直してみたらかなり面白かったです (・∀・) イイジャン! ビオランテとのバトルもカッコ良かったなぁ。ただ、最後の三田村邦彦さんのアクションは不要だったような。
このビオランテを倒す場面、モロに「GODZILLA ゴジラ」のラストに引用されてましたな。
<18本目:ゴジラvsキングギドラ:66点>
ごめんなさい、当時観た時は、ハリウッドの特撮と比べちゃって全然乗れなかったというか。特にM11というアンドロイドの「ターミネーター」もどきのシーンには心底ガッカリしてね…(遠い目)。で、あらためて観ても、タイムパラドックスの辻褄は何が何やらだし、スピルバーグ少佐とか全然上手くないと思いましたが、予想より楽しかったというか。バブル崩壊直前の映画ということで、当時の人が想像した23世紀の世界の設定が面白いし(前に観た時は変だと思わなかった)、クライマックスに未来人のエミー・カノー(中川杏奈)がメカキングギドラ
に乗り込んで闘う場面は、どことなく呑気なところも含めて大好きでしたよ。
このM11のダッシュシーン、「電子戦隊デンジマン」のOPを連想しました。
<19本目:ゴジラvsモスラ:59点>
この映画では「小美人」が「コスモス」という名前で出てくるんですが、出て来た途端に一気にリアリティラインがファンタジー寄りになって萎えるというか。まぁ、あくまで好みの問題であって、不思議と昭和シリーズでは許せるんですけどね…。ところどころ「モスラ対ゴジラ」を意識した人間ドラマも、そんなに上手くない印象(「キングコング対ゴジラ」
っぽい場面もありましたな)。ただ、僕の地元ということもあって、クライマックス、みなとみらいでのゴジラvsモスラ&バトラは燃えました! (*゚∀゚)=3 ムッハー
このビーム鱗粉乱反射攻撃はカッコ良かったです。
<20本目:ゴジラvsメカゴジラ:69点>
昭和シリーズよりもリアル寄りな世界観でベビーゴジラを出すのは微妙に感じたし、佐野量子さんとベビーの愛情物語とか心底どうでも良かったし、Gフォースが英語でやり取りするくだりは微妙に感じちゃったけど(こっちの「Gフォース」じゃないヨ (o^-')b キヲツケテ!)、メカゴジラが人間側の兵器として登場するというのは、やっぱりグッとくる。メカゴジラの戦闘シーンはどれも好きでしたが、最後はゴジラを倒してほしかったなぁ。早すぎた「パシフィック・リム」…ってのは、ごめんなさい、さすがに褒めすぎでした (ノ∀`) エヘヘ
メカゴジラとガルーダがドッキングしてスーパーメカゴジラに! 勝ってほしかったなぁ。
<21本目:ゴジラvsスペースゴジラ:30点>
これはキツかったです ('A`) 僕的にはリトルゴジラだけでもイラッとするのに、フェアリーモスラとか「正気か!?Σ(゚д゚;)」と。スペースゴジラに関しても「ゴジラを倒して地球を征服する」って何なのか。基本的に人間側のロボ兵器は好きだけど、モゲラのデザインはさすがにカッコ良いと思えないし…。それと、どうしても被災者がいるワケだから、平成シリーズのリアリティラインで「ゴジラも結構いい奴」みたいなことを人間側が言い出すのってスゲー苦手だなぁと(権藤吾郎が死んだ話も出てるのに!)。実は、超能力者の三枝未希というキャラが結構好きなだけに、主役級に扱われていた分、こんな映画になっちゃって可哀相になっちゃいましたよ… (´・ω・`) ザンネン
この台詞、バカじゃないかと思ったり。
<22本目:ゴジラvsデストロイア:56点>
ゴジラのメルトダウン問題とか、1作目で使用されたオキシジェン・デストロイヤーの話が出て来たりとか(映像も流れる)、そういう要素は超素晴らしいと感心したんですが…。「ゴジラが可哀相」的な主張ってスゲー苦手だし、ゴジラジュニアも全然好きになれない。「エイリアン2」
っぽいシーンが出てくるけど、劣化コピーって感じで本当にツラい。ただ、ラストのゴジラとデストロイアのバトルは派手で良かったし、人間がデストロイアを倒すという展開も好きです (o^-')b
1作目のヒロイン・山根恵美子(河内桃子)が登場したのも良かったんですけどねー。
<23本目:GODZILLA(1998年版):53点>
“マグロ食ってるダメな奴”として知られるローランド・エメリッヒ監督版もあらためて観たワケですが、結構楽しかったですよ。「怪獣映画じゃなくモンスターパニック映画」ってのは確かにその通りで、都会を舞台にした「ジュラシック・パーク」って感じなんですよね。まぁ、嫌いじゃないけど、確かにこの作品に出ているのはゴジラじゃないし(特に「放射能を吐かない」のと「卵を産む」のがイヤ)、上映時間が長いのは苦手かなぁ。
こういう場面での音楽が“感動モノ”っぽかったりするのも好みじゃなかったり。
<24本目:ゴジラ2000ミレニアム:54点>
仕切り直したミレニアムシリーズの1本目。前に観た時は、ゴジラ予知ネットワークの主宰の娘にイラッとしたものですが、3歳の娘を持つ今では「頑張って!(´∀`)」とすっかり応援モードに。前半はなかなか良くて、特にゴジラvs自衛隊は燃えました。クライマックスのバトルも決して嫌いじゃないです。ただ、あのUFOのCGはちょっと…。話も雑で、ゴジラシリーズのリスタートと異星人襲来は食い合わせが悪かった気がします。ラスト、主人公が「ゴジラはオレたちの中にいるんだ」なんて言ってましたけど、「おまえは何をいってるんだ (゚Д゚)」と思ったり。
vs自衛隊のシーンは楽しかったですぞ!
<25本目:ゴジラ×メガギラス G消滅作戦:64点>
今回、平成シリーズから連続で観ていただけに、作品ごとに世界観が違うミレニアムシリーズは結構新鮮。「1作目でゴジラが死んでない」「首都が大阪になっている」という設定を説明→ゴジラと自衛隊が戦うオープニングは良かったです。ブラックホールを使った対ゴジラ用兵器ディメンション・タイドも理屈はよくわからないけど盛り上がりましたね。残念だったのは、渋谷の水没描写が雑だったことと、肝心のゴジラとメガギラスのバトルが安っぽかったこと(メガギラスのシッポを噛んだ場面は笑ったけど)。あと、ヒロインがかなり暴走気味な人で、「博士たちの技術を信じます (`・ω・´し キリッ」なんて言いながら、作戦が失敗したら即キレてたのは辟易しました。
水道局員役で極楽とんぼが出てましたよ。山本圭一さん、懐かしいですな…。
<26本目:ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃:79点>
平成ガメラ3部作で知られる金子修介監督が手掛けたゴジラ映画なワケですけど、スゲー面白い!ヘ(゚∀゚*)ノ「ゴジラが太平洋戦争で死んだ人たちの怨念の集合体」って設定がユニークな上に、怪獣のせいで一般人が死ぬ描写をちゃんと入れているところにも好感が持てます。こんな内容を「とっとこハム太郎」と同時上映したのは、いろいろな意味でスゴいですな。白目をむいたゴジラの凶悪なツラ構えも最高だし、日本を守るために復活した護国聖獣たちもカプセル怪獣みたいで燃えるし…(結局、みんな弱いのもカプセル怪獣っぽかった)。「最後にゴジラを倒すのは人間」というのも良い感じ。それと…実は新山千春さんが大好きなので、彼女が頑張る姿を観られたのもうれしかったです (*ノ▽ノ) ハズカシッ
若大将のモノマネをしてた時とは大違いの凶悪ヅラですな。
<27本目:ゴジラ×メカゴジラ:89点>
スゲー好きです (´∀`) ウフフ “人間側の兵器としてのメカゴジラ”は「ゴジラvsメカゴジラ」から引き継いだ設定ですが、さらに“初代ゴジラの骨格”を使っているという新要素を加えたのが面白い(暴走したりする)。自衛隊の組織内描写がしっかりしているのも良くて、その中で頑張る特生自衛隊員・家城茜役の釈由美子さんがまた素敵。このころの彼女は「修羅雪姫」
でアクションに励んでいたりしたっけ…(しみじみ)。この映画のメカゴジラ=3式機龍
はマジでカッコ良くて、対ゴジラとの戦闘シーンでは大興奮。特に肉弾戦を挑むクライマックスは、このころのゴジラ映画にはなかった“怪獣プロレス感”に溢れてて最高でした。当然ながら機龍を開発したシングルファーザー(子どもは娘)にも感情移入しまくりで、本当に大好きなゴジラ映画ですね~。
上官役の高杉亘さんも好みのタイプでしたよ(アウトな文章)。
<28本目:ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS:57点>
「ミレニアムシリーズでは唯一、前作から世界観を引き継いでいる」ということで期待したんですが、それほどでもなかったです (・ε・) ウーン 3式機龍
の活躍振りとか、機龍の正オペレーターが虎牙光揮さんだったりしたのは良かったんですけど…。さっきも書きましたが、小美人が出てくると一気にファンタジー色が強くなるのもあって、話自体が苦手だったかなぁと。あと、“整備士の主人公”って微妙に盛り上がらなくて。やっぱり戦闘する人が主人公の方が好みだし、何よりもこいつがウジウジしてばかりだから、結構イラッとしちゃいました、すみません。
「モスラ」で重要な役割を果たした中條信一(小泉博)が登場したのは悪くなかったんですが。
<29本目:ゴジラ FINAL WARS:90点>
みなさん、ごめんなさい!ヽ(´Д`;)ノ 心あるゴジラファンなら、この映画に90点を付けている時点で「ふざけんな!(`Δ´)」と激怒する可能性が高いワケですが、ちょっと待って! なんて言うんですかね、怪獣映画って、怪獣の大暴れと大暴れの間には“人間ドラマ”が挟まれるのが相場ですけれども、もしそこに“人間アクション”が挿入されたならーー? ハッキリ言って、僕にとって夢のような作品ではあるじゃないですか、たぶん、きっと。実は僕が唯一、自主的に劇場へ足を運んだ&DVDを所持しているゴジラ映画だったりするのです… (;`∀´) エヘヘ
オープニングから「リベリオン」っぽかったりしてね。いろいろと「マトリックス」
っぽかったりもします。
怪獣バトルだけでなく、バイクに乗った松岡昌宏vsケイン・コスギが観られるなんて! 「運転はどうしてるの?」なんて聞くんじゃない!
松岡昌宏さんが北村一輝さんにマウントパンチする後ろでゴジラもマウントパンチ! なにこの特盛り状態。
というか、この作品は僕が好きなものだらけなんですよ。まず、北村龍平監督のファンだし、松岡昌宏さんと北村一輝さんも好きだし(のちの「夜王 ~yaoh~」である)、ケイン・コスギさんも「マッスルヒート」
を公開初日に観る程度には応援しているし。さらに格闘家が出演しまくっているのも魅力で、ドン・フライが主役の1人というだけで80点じゃないですか。船木誠勝さんもカッコ良かったなぁ。その他、カイル・クーパーによるオープニングタイトルが素敵だし、「ミュータント部隊“M機関”」とか「オペレーション・ファイナルウォーズ」とか「最強の存在“カイザー”」とか中二心をくすぐるキーワードが満載だし…。まぁ、正直なところ、“勢いだけの映画”って気もするけど、でも、どうしても好きなのです… (´Д`;) スミマセン
北村一輝さんの魅力に支えられているところも大きいですよね。ガイガンを呼ぶシーンはこの映画の白眉。
男気がムンムン匂い立つドン・フライ。こんな艦長ならどこまでもついて行くぜ!
この台詞を言っているのは船木誠勝さん。ミュータント戦士相手に生身で大暴れでした (´∀`) ンモウ!
ううむ、ダラダラと書いて来ましたけど、僕のゴジラ映画の感想はこんな感じでございます。最後に、今年公開された「GODZILLA ゴジラ」を含めた合計30本の中で、TBSラジオの人気番組にあやかって、「好きなゴジラ映画トップ5」を残しておきますね↓
第1位 モスラ対ゴジラ
第2位 ゴジラ FINAL WARS
第3位 ゴジラ
第4位 ゴジラ×メカゴジラ
第5位 ゴジラ対ヘドラ
※一番好きな造形のゴジラは「GODZILLA ゴジラ」
今回、「GODZILLA ゴジラ」の公開に乗せられて全作品を観て、低い点数を付けちゃったのもありますが、全体的には非常に面白かったですよ。恥ずかしながら、この企画をやってなかったら、初めて劇場で観たゴジラ映画が「モスラ対ゴジラ」だってことすら忘れてたワケで、本当にやって良かったです。これで当分、ゴジラ騒動が収まってしまうと思うと、スゲーつまらないというか、饅頭でも食べたい気持ちになりますな…。製作が決定したハリウッド版の続編、早く公開されないかしらん (・ε・)
杉浦茂先生の愉快な一コマを貼っておきますね(「ゴジラ漫画コレクション 1954-58」より)。
おしまい。
「ゴジラ(1954年版)」から「ゴジラ FINAL WARS」までの雑な感想文(後編)
るろうに剣心 京都大火編(ネタバレ)
るろうに剣心 京都大火編
2014/日本 上映時間139分
監督・脚本:大友啓史
原作:和月伸宏
脚本:藤井清美
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン
製作:久松猛朗、畠中達郎、茨木政彦、高橋誠、宮本直人
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦
プロデューサー:福島聡司
撮影:石坂拓郎
照明:平野勝利
美術:橋本創
装飾:渡辺大智
録音:益子宏明、蓮田智一
編集:今井剛
音楽:佐藤直紀
主題歌:ONE OK ROCK
アクション監督:谷垣健治
スタントコーディネーター:大内貴仁
衣装・キャラクターデザイン:澤田石和寛
ヘアー&メイクアップデザイン:ShinYa
VFXスーパーバイザー:小坂一順
スーパーバイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
スクリプター:河島順子
スケジュール:猪腰弘之
助監督:田中諭
ラインプロデューサー:宿崎恵造
製作担当:馬場三輝
出演:佐藤健、武井咲、青木崇高、蒼井優、大八木凱斗、福山雅治、江口洋介、伊勢谷友介、土屋太鳳、田中泯、宮沢和史、小澤征悦、藤原竜也、神木隆之介、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、高橋メアリージュン、村田充、屋敷紘子、原勇弥、山田崇夫、島津健太郎、山口航太
パンフレット:★★★(820円/しっかりした作りの良いパンフ)
(あらすじ)
かつては「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心は、新時代の訪れとともに穏やかな生活を送っていた。しかし、剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ志々雄真実が、全身に大火傷を負わせた明治政府へ復讐を企てていると知った剣心は、逆羽刀を手にとり、単身で志々雄のいる京都へ向かう。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
8月下旬、新宿バルト9で観てきました。予想以上に面白かったでござる!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! 正直、この映画の感想については、カゲヒナタさんとか小覇王さんの感想を読めば十分なんですが、一応は僕も適当な駄文を書き残しておきますね。
ロビーにはこんな立看板が。チケットキャンペーンが実施中だそうで。
バルト9的に力を入れているのか、10Fのカフェもこんなことになってました。
こんなのがあったり…。
衣裳が飾ってあったり…。
サイン入りの小道具が置いてあったりしましたよ。
申し訳ありませんけど、「そんなに期待してなかった」という部分はあります。観るのが遅くなったため、なるべくネタバレを入れないようにとツイッターすらあまりチェックしてなかったんですが、なんとなく目に飛び込んでくる「アクションは良いけど、脚本が… ('A`)」的な感想の嵐。だから、前売り券を買ってはいたものの、若干の消化試合気分で劇場に足を運んだら、予想以上の素晴らしい出来だったから、見終わった後は超上機嫌だったのです。ということで、今回は日本に古来より伝わる健康法「アンパンマン体操」に則って、「いいことだけ、いいことだけ、思い出せ♪( ´∀`)人(´∀`) ウフフ」って感じで、良かったところを個条書きで残しておきますね↓
<アクションが超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>
今作は前作よりも、タイマン、多人数バトルのどちらも素晴らしかったように思います。「剣心vs"刀狩"の張との戦闘で薄刃乃太刀が出てこなかったこと(例えば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」の布棍みたいな武器にするとか、何とかならなかったものか)」と「どう見ても戦闘力が低くて、志々雄一派の雑魚にも勝てなさそうな神谷薫と明神弥彦の戦いっぷり」には、すみません、少しガッカリしたものの(結局、書かれる文句)、あとはどれも素敵すぎて、“何か”をビンビンにさせながら観てましたよ。これはあくまで私見ではありますが、アクション監督の谷垣健治さんはスゲー良い仕事をしたというか、現時点で“日本の武器アクション”の最高峰ではないでしょうか。
特に感動したのが、クライマックスの四乃森蒼紫vs翁! このアクションは「① 師匠にあたる老人が暴走する弟子筋を止めるという悲壮感溢れるドラマの盛り上がり」「② 巻物に隠したトンファーや庭に隠した竹など、ロケーションを利用して戦う工夫の数々」「③ 他の場面で四乃森蒼紫が見せていたソバットを翁も繰り出す=同じ技術を継承してきた師弟感が伝わってくる(谷垣健治さんのドニー・イェン兄貴直伝なムードも漂って涙…)」など、とにかく考えられていて100点のクオリティ。「CASSHERN」の時は心底憎悪した伊勢谷友介さんの四乃森蒼紫役が超カッコイイのはもちろんのこと(唐突なディス)、翁役の田中泯さんの存在感がまた最高で…。「さすが舞踊家として名を馳せた男よ… (`Δ´;) ヌゥ」と心底感心いたしました。Blu-ray、絶対買います! (o^-')b ヤクソクダヨ
この映画のアクションは全体的にハイクオリティなんですが、この戦闘が一番好き!ヽ(`Д´)ノ
特に翁の戦いっぷりは、老人業界&トンファー業界に新たな風を吹き込んだのではないでしょうか(なにその業界)。
このジャンピングソバットを確認した瞬間、射精していたんだよ、わたしは!(ジャック・リー・ビオンデ風に)
<剣心役の佐藤健さんが超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>
演技力があって、さらに身体能力も高いって、本当に素晴らしいなぁと。多人数バトルの時、逆刃刀だから同じ相手に連撃したりするんだけど、動きにちゃんと説得力があるし、疾走する時の姿勢とかも惚れ惚れするほどカッコイイし…。あらためて実写版で剣心を演じられるのはこの人しかいなかったと思いましたねぇ(しみじみ)。ぜひ今後もこういう映画に出まくってほしいものです。
相変わらず素晴らしかった佐藤健さん。普段の佇まいも良いんだよなぁ。
多人数バトル時の体のキレがまた素敵。この場面、敵のクズっぷりも良くて、留飲が超ダウンいたしました。
<巻町操役の土屋太鳳さんが超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>
巻町操を演じた土屋太鳳さんは最高のひと言でした。ビジュアルが愛らしい上に身体能力が高くて、剣心の逆刃刀を奪おうとするコミカルな場面から「なにこの子!Σ(゚д゚;)」とビックリですよ。何よりも感動したのが、京都での戦闘シーンで、あれほど見事な空中開脚二段蹴りを見せられるなんて…。この逸材、日本のアクション業界は大切にしてほしいと心から思ったり。
土屋太鳳さん、今後も頑張ってほしいです。
<他の役者さんたちも超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>
予告編で観た時から、「これはスゲー良いのでは?」と思っていた神木隆之介さんの瀬田宗次郎役、これまた驚くほどカッコ良かったですね~。原作のキャラを彷彿させるだけでなく、独特の凄みはあるし、思ってた以上に体が動くし、普通に感動しました。志々雄真実を演じた藤原竜也さん、劇場のコメント付き予告編で「今度は本当のモンスターです」と言ってたのは「MONSTERZ モンスターズ」を揶揄した…というのは深読みとして、確かにモンスター感があってグッときました。今まで観た藤原竜也さんの中で一番好きかもしれません。"刀狩"の張を演じた三浦涼介さんもキャラが合ってて、観ていて非常に楽しかったです。
神木隆之介さん、予想外にアクションもイケるクチ。あの時は運動神経悪そうだったのに…(混同した文章)。
藤原竜也さんの志々雄真実役、なかなかハマッてました。さすがクズの役が似合う男ですな(褒め言葉)。
<ドラマ部分も意外と良かった気がしないでもなかった!ヽ(`Д´)ノ>
確かに、話は詰め込みすぎで全体的にダイジェストっぽいですよね。「単行本で12巻分あるエピソード→前後編だろうとすべて描くのは不可能」なのはわかっていたものの、十本刀のほとんどが空気なムードにはションボリいたしました(特に悠久山安慈)。あと、原作と違って接点がゼロなので、四乃森蒼紫が剣心を付け狙う理由もさすがに飲み込みづらかったです。まぁ、良くも悪くも、そもそもの原作自体が「漫画だから気にならない」的な描写と展開が多いので、実写に落とし込む場合、ある程度の改変は仕方ないと思うんです。だから、剣心たちが京都大火作戦の裏にあった「大型甲鉄艦『煉獄』による東京砲撃」を読めなかったのはまだ許せるんですが、「神谷薫がさらわれる→結局、足手まといになってる」って展開はスゲー良くないと思いましたよ。
嵐の海に蹴落とされる神谷薫。高確率で死ぬ状況だと思いますが、まぁ、生きてるんでしょうな。
その他、悠久山安慈の空気っぷりとか、佐渡島方治のキャラの改悪とか、いろいろ文句はあるんですが、しかし。結構良いところもあると思ってて。冒頭に芝居を観ている日常描写を入れたのは良かったし、剣心が新月村で栄次の両親の遺体を勝手に下ろすカットにはグッときたし、薫たちや相楽左之助の合流する課程の省略も悪くない気がしないでもない(“二重の極み”のくだりを削ったのは、仕方ないと思う)。そして何よりも映画のラスト、海に投げ込まれた薫を追って飛び込んだ剣心が砂浜に打ち上げられる→助けた人物の顔が映る→それが福山雅治さんだった時は「マジ!? Σ(゚д゚;)」と口がアングリ。これは剣心の師匠である比古清十郎役なワケですけど、まったく知らなかったので、近年稀に見るほど驚いて、なんだか超オトクな気分。正直、大友啓史監督をかなり見直したというか、このサプライズですべてが許せちゃった次第。鑑賞後は、モスバーガーのポテト並みのホクホク顔で帰宅したのでした~ (〃∇〃) ホクホク
まさか福山雅治さんほどの大物が出てくるとは…。このキャスティングを伏せていただけでも偉いと思ったり。
そんなワケで、思ってた以上にハートを掴まれちゃって、思わずカラーのkindle版コミックスを全巻そろえちゃったりしてね…。いや、正直なところ、この布陣で「金をかけた連続ドラマ」として作っていたら間違いなく素晴らしい作品になったと思うんですが、ないものをねだっても仕方なし。これはこれで“邦画武器アクションの最高到達点”だったので、もうね、「伝説の最期編」には超期待してる!(*゚∀゚)=3ムッハー! 特に悠久山安慈と相楽左之助の肉弾戦と、斉藤一の「悪・即・斬」振りがどうなっているのか…。見に行くのは来週あたりになりそうだけど、スゲー楽しみでございます (´∀`) ウフフ
一応、書いておくと、kindle版は作者の裏話的なページが一切削除されているので、そこは要注意。
僕が大好きなキャラ・悠久山安慈は実写だとどんな感じなのか。ああん、超気になるぅ~ (´Д`;) ハァハァ
今回、前作で残念だった“牙突描写”がなかった分、カッコ良かった斉藤一。後編では“零式”を見せるのか!?
おしまいでござる (・ε・) オロ?
前作。いろいろと不満はあれど、吉川晃司さんvs佐藤健さんのバトルは最高でしたな。
完全版を貼っておきますね。
サントラ。「伝説の最期編」と一緒じゃないんだ…。
ノベライズも出ておりました。
なんと来年のカレンダーが販売中! 確かにカッコイイもんなぁ… (`Δ´;) ヌゥ
先々週と先週の備忘録(2014/9/2~9/15)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、一週飛ばした分、先々週と先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓
とってもハードに働きました… ('A`) ゲンナリ
ノートPC、購入!m9`Д´) ビシッ
人生初の家族旅行に行きました (´∀`) タイヘンデシタ
そして、やっと仕事が一段落!ヽ(TДT)ノ ウォォォォ!
日曜日は家族3人で上野動物園に!ヘ(゚∀゚*)ノ パワワップ!
「鎧武」、もうすぐ終わっちゃうのが寂しい… (´・ω・`) ションボリ
いや、先々週&先週は凄まじく忙しくて、結局、ノートPCを買って旅先でも仕事をしたんですが、それはまた別のお話。特に先週はブログの更新がまったくできない状況に陥ってしまって、いろいろとストレスが溜まったんですけど、金曜日にやっと一段落しましてね… (ノД`) ナガカッタ まぁ、月曜日は休日出勤したものの、夜は家族で外食をして、そのまま帰宅したりして。来週からまた忙しくなるんですが、とりあえず今週はダラッと過ごそうと思っております。
なんとなく力石徹の画像を貼っておきますね(「あしたのジョー」より)。
というか、最近は家族で過ごすことがありがたくて。土曜日は奧さんが出掛けるので、マナ子(仮名/3歳)を預かって仲良く過ごしたり、日曜日は家族3人で上野動物園に行ったりしたんですけど、娘を抱っこして移動するだけでも本当に幸せ。基本的に「コマンドー抱き」をしているんですが、上腕が鍛えられる感じがスゲー好きだし、彼女が僕の首に腕を回して体重をかけて周囲を見回したりするおかげで、首にも負荷がかかるのがありがたい。仕事はいろいろと問題あるけど、人生で今が幸せのピークなのかもしれませんな…(しみじみ)。
なんとなく上野動物園のパンダ画像を貼っておきますね。
実は今週、マナ子が耳の手術をするために入院することになってまして。今週末は、またなるべく奧さん&娘と一緒に過ごそうと思っております。まぁ、21日(日)のライムスターのライブは夜だから行く気マンマンであり、現在、そのためにベスト盤を聴きまくっているんですけどね ( ̄ー ̄) ニヤッ 以上、先々週&先週はこんな感じでした。ではでは~。
出費の秋! ジャン=クロード・ヴァン・ダムのフィギュアとDVDスルー作品の購入について
前からボンヤリとした情報だけは耳にしていたジャン=クロード・ヴァン・ダムのフィギュアがとうとう発売されることになりましてね…(しみじみ)。今までは映画版「ストリートファイター」のガイル関連の“微妙なムードのフィギュア”しかなかっただけに、非常にうれしいのですが、しかし! なんと価格が2万オーバーなのです… (´・ω・`)
これがJCVDのフィギュアだッ! やべぇ、超リアル!
クオリティが高い分、値段もそれなりに高い。それは仕方ないことなんですが、2万越えですよ、2万。いや、つい食べ過ぎ&飲み過ぎてそのくらいの飲食代を払ったこともありますけど(苦笑)、僕も大人として「フィギュア道は修羅の道」と知っているだけに、今まで「単品で1万を超えるものは絶対買わない」という自分ルールを守ってきたのですが…。とうとうその“禁”を破る日が来たということか(大げさな文章)。ちくしょう、結局、すでに予約しており、10月26日の到着を楽しみにしているのです (´Д`;) ハァハァ
「禁を破る」宣言をした愚地独歩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第17巻より)。
しかも、ヴァン・ダムの“出演”作である「リベンジ・ガン」が10月22日に、「マキシマム・ソルジャー」
が11月5日にリリースされるということで、ファンとしてはこちらも発売日に買わなければいけないところ。ただ、信用できる方の話によると、ピーター・ハイアムズ監督作の「マキシマム・ソルジャー」
はまだしも、「リベンジ・ガン」
は結構微妙な出来らしくて…(しんみり)。いや、もちろん当日購入がマストではあるものの、1年後ぐらいには半値で売られてそうなことを考えると胸が苦しくなったりもして、観る前から若干のダウナー気分だったりするというね。
「マキシマム・ソルジャー」の日本版予告はこんな感じ↓
「リベンジ・ガン」の英語版予告編です↓ 原題は「Swelter」なのね。
というか、「リベンジ・ガン」はともかく、「マキシマム・ソルジャー」
は劇場で観たかった。「2014年に絶対観たい新作映画10本」の1つにチョイスするほど楽しみにしていたのに… (ノω・、) グスン とは言え、レンタル屋でDVDの回転率が良ければ、また評価が上がって、他の出演作が劇場公開される可能性が高まる気がするのでね、11月1日公開の「エクスペンダブルズ3」にかまけず、ヴァン・ダムのこともしっかり応援していこうと思います! (`・ω・´) キリッ
久しぶりのヴァン・ダム監督&主演作「The Eagle Path」はぜひ劇場公開を!ヽ(`Д´)ノ
おしまい。
バトルフロント(ネタバレ)
バトルフロント
原題:Homefront
2013/アメリカ 上映時間100分
監督:ゲイリー・フレダー
製作:ケビン・キング=テンプルトン、シルベスター・スタローン、ジョン・トンプソン
製作総指揮:アビ・ラーナー、トレバー・ショート、ボアズ・デビッドソン、レネ・ベッソン、マーク・ギル、ジェームズ・D・スターン、ダグラス・E・ハンセン
原作:チャック・ローガン
脚本:シルベスター・スタローン
撮影:テオ・バン・デ・サンド
美術:グレッグ・ベリー
衣装:ケリ・ジョーンズ
編集:パドレイク・マッキンリー
音楽:マーク・アイシャム
出演:ジェイソン・ステイサム、ジェームズ・フランコ、ウィノナ・ライダー、ケイト・ボスワース、ラシェル・ルフェーブル、フランク・グリロ、クランシー・ブラウン、イザベラ・ビドビッチ
パンフレット:★★★(620円/値段の割には良いパンフ)
(あらすじ)
ひとり娘のマディ(イザベル・ヴィドヴィッチ)のため、危険な潜入捜査官の仕事を辞し、亡き妻の田舎で娘と穏やかに暮らすことを決めたフィル(ジェイソン・ステイサム)。しかし、町を裏で牛耳る麻薬密売人のゲイター(ジェームズ・フランコ)が、ある思惑のためにフィル親子を陥れようと画策する。平和な生活を望んだフィルだったが、娘の身に危険が及んだことで怒りに火が付き、娘を守るためにたったひとりで悪に立ち向かう。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
※今回の記事は、破壊屋さんの記事が非常に面白いので、そっちを読めばいいんじゃないかな。
前評判の高さから前売り券を買って期待していたジェイソン・ステイサム主演作。8月下旬、やっと新宿バルト9で観たんですが、「理想的な映画ダナー (ノ∀T) アイシテル」と心底思いましたよ。ちくしょう、現在、都内では上映が終わってしまっているんですけど、この映画の素晴らしさを適当に書いておくので、読んでいただけると幸いです。
7月末の画像ですが、ロビーにはこんな展示がありました。
渋川剛気の「理想的です」発言を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第19巻より)。
映画秘宝で信頼できる漫画家の古泉智浩先生がプッシュしているように、最近のステイサム映画は“高値安定”な印象。今回の「バトルフロント」は、よくある“田舎町バトルモノ”ではあるものの(ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作で例えると「ボディ・ターゲット」)、しっかりした役者さんたちを起用&モンスターペアレント問題という新要素を加えることで、非常に良い作品に仕上がっているのです。まぁ、まずは画像を使って、簡単なあらすじを紹介しておきますね↓(若干、時系列が違うので気をつけて!(o^-')b チガウヨ!)
ロンゲ捜査官のフィルは潜入捜査で犯罪組織のボスを逮捕するも、厭気が差して退職→アメリカ南部の田舎町に引っ越し。
1人娘マディと「ママが死んで寂しい… (ノω・、し」「オレもさ ( ̄ー ̄)」なんてやり取りをしながら暮らしていたのです。
そんなある日、ヌガー入りのチョコバーが主食風のデブ小学生が娘をイジメてきたから超激怒! このクソガキ、殺す!ヽ(`Д´)ノ キィィィ
と思いきや、マディったら2回警告すると、腹をパンチ→顔面蹴りのコンボを見舞うから、すっかり森高千里気分なのです (´∀`) アラアラ
すると、クソガキの親キャシーがモンペだったから面倒くさいことに。
乗り気じゃない旦那をフィルにけしかけたらアッサリ制圧されたので、“地元一のワル”な兄貴ゲイターに嫌がらせを依頼。
フィルの家に侵入したゲイターは、地下室の資料を発見→フィルが元潜入捜査官なのがバレた!Σ(゚д゚;) タイヘーン
自家製ドラッグの販売経路拡大を狙ったゲイターが“恋人の元娼婦”を使って、フィルが潜入していた犯罪組織に報告すると…。
当然ながら敵が襲来してピンチに陥るんですが、フィルは抜群の戦闘力で全員迎撃!
歯車が狂ったゲイターは、ヤケになってマディを人質に逃走を図るも、これまたフィルに阻止されまして。
ブチ殺すかと思いきや、「娘の前でござる (・ε・) オロ?」と不殺のフィル。めでたしめでたしなのでした~ ( ;∀;) ヨカッタネー
もうね、ステイサムはいつだって素敵だから置いといて(面倒くさい文章)。僕がこの映画で一番褒めたいのは、実はモンペと仲直りする展開なのです。キャシーは、小学生の女の子を「ビッチ」呼ばわりするクソ女だし、ヤク中だったりもするんですけど、実はそれほど悪い人じゃなくて。フィルが最初に譲ることで、キャシーも「アタシも悪かったかしら… (`Δ´;し ヌゥ」程度には受け入れるし、クライマックスで兄貴が暴走すると止めに入る=何が悪いことなのかはわかっていたりしてね。
アクション映画だからさ、つい「モンペ=悪・即・斬!m9`Д´) ビシッ」といった風に、安易に留飲を下げる展開を求めがちな僕でしたが、そうやって簡単に切り捨てるのではなく、「互いを尊重してみようよ ( ´∀`)人(´∀` ) ナカーマ」という正しすぎる着地を見せられると、RHYMESTERの名曲「POP LIFE」の「こちらから見りゃサイテーな人 だがあんなんでも誰かの大切な人」というリリックを思い出したりもしてね…。脚本を書いたスタローン、スゲー信用できると感動したのです。
この和解シーンはグッときた! 「クソガキ、殺す!」なんて小学生相手に激怒したあたしってほんとバカ (ノω・、) ハンセイ
あと、お話自体は、いくらモンペ要素を加えたとしても、やっぱり“よくある話”ではあるんです。ただ、役者さんたちが意外と豪華でちゃんと演技ができる人たち揃いだから、話の中にグイグイ引っ張られていくというか。よくこれほどのキャストが揃ったなぁと。キャシー役のケイト・ボスワースは本当に素晴らしかったし、ゲイターを演じたジェームズ・フランコも“計算が狂って追い詰められて行く様子”が最高でした。元娼婦のシェリル役のウィノナ・ライダーの場末感とバカっぽさはね、いろいろな意味で涙腺を刺激するものがありましたよ…(遠い目)。その他、娘役のイザベル・ヴィドヴィッチも可愛らしかったですね。
この映画のMVPはケイト・ボスワースだと思います。
アクションに関しては「普通に楽しめる」レベルで、なかなか小気味良かった印象。ステイサムがさすがに無敵すぎな気もしましたが、意地悪で粗暴なクズどもがぶちのめされるのは気分がスッとしたので問題ナシ。唯一の不満はクライマックスにタイマンがなかったことで、これは物語上、仕方ないんですけど…(ジタバタするゲイターが面白いワケだし)。最後の橋の光景は、傑作「ラストスタンド」を思い出したりもしたので、少し寂しい気持ちにはなった次第。
両手を拘束されたまま高い戦闘力を発揮するのはやりすぎな気もしたけど、スッキリしたから許す(偉そうに)。
なんて言うんですかね、ありふれた料理に一流のシェフが新しい材料とひと工夫を加えたら、スゲー美味しくなったような? 僕的には“このぐらいのアクション映画”が理想というか、こういう作品がたくさん作られたらいいのにな、そうだったらいいのになと思うほどでしたよ。都内の上映は終わってしまいましたが、アクション映画が好きな人は機会があったらチェックしてくださいな。
今年観たスティーブン・ナイト監督×ステイサム主演の渋い映画。僕の感想はこんな感じ。
ゲイリー・フレダー監督作って、これしか観たことないかも。なんか集める映画でしたっけ?(雑なボケ)
ゲイリー・フレダー監督、他にも南部を舞台にした映画を撮ってたんですね。ちょっと面白そう。
最近観た南部モノでは、これがイヤだったかも(誉め言葉)。
ヴァン・ダム主演の田舎バトル映画。ある意味、ヴァン・ダム版「MUD マッド」と言えなくもない気がしないでもない。
テロ,ライブ(ネタバレ)

原題:더 테러 라이브/The Terror Live
2013/韓国 上映時間98分
監督・脚本:キム・ビョンウ
撮影:ピョン・ボンソン
美術:キム・シヨン
音楽:イ・ジュノ
出演:ハ・ジョンウ、イ・ギョン、チョン・ヘジン、イ・デビッド、キム・ホンパ
パンフレット:★★★(600円/もう少し内容がほしかったような)
(あらすじ)
国民的アナウンサーとして活躍していたが、ある不祥事でテレビ局からラジオ局へ飛ばされてしまったユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)。ある朝、生放送中の彼の番組に脅迫電話がかかってくる。イタズラと思って電話を切るが、その瞬間に漢江に架かるマポ大橋が爆破される。やがて、連続する爆破テロの犯人が脅迫電話の相手だと判断したヨンファは、彼との通話をテレビで独占生中継する。その後、大統領の謝罪と21億ウォンの現金を要求した犯人は、ヨンファの耳に付けられたイヤホンにも爆弾を仕込んだことを告げる。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
60点
※この映画は、間違いなく先の展開を知らない方が楽しめるので、「① 勢いがあれば細かいところは気にしない方」「② 韓国のサスペンス映画が好きな方」「③ ハ・ジョンウが好きな方」は、そこそこの期待値で観に行くと良いですよ。
「新宿シネマカリテでの上映が9/19(金)で終了予定→劇場専用の前売り券が使えなくなっちゃう… (´Д`;) アアン」ということで(ヒューマントラストシネマ渋谷では来週もまだ上映予定)、昨日、急いで観てきました。誰もが1000円で見られるサービスデーだったのに、ちくしょう、1500円で買った前売り券を使わざるを得なかったワケですが…。まぁ、何はともあれ、ハ・ジョンウが最高でしたヨ (´∀`) ステキ
劇場の階段には記事の切り抜きがありました。映画秘宝

階段を下りると、入口側にハ・ジョンウが! こういうの好きです。

最初に物語を適当に書いておくと、ユンはテレビ局の人気キャスターからラジオ局に左遷されてしまったものの、今回の事件を独占報道することでテレビへの復帰を企みましてね。ヨンチャ報道局長(イ・ギョン)と携帯で交渉しつつ、歩きながら身だしなみを整えていく場面とか、「あ、コイツはデキるな!∑(゚Д゚)」と感心させられるんですけれども。耳のイヤホンには“デスクから離れると爆発する爆弾”を取り付けられてるわ、愛する元奥さんが崩落しそうな橋に取り残されているわ、犯人は「大統領を呼び出して謝罪させろ」と要求してくるわ、報道局長は犯人を煽って人質を見殺しにしろと非情な命令してくるわ、対テロ部隊は全然役立たないわと、トラブル&無茶振りの連続にアタフタしまくるのです。
爆弾テロ犯からの電話を独占スクープにする気マンマンのキャスター・ユン。

報道局長からの約束も取り付けて…。

生中継を開始! 上手く行くかと思いきや、そうは問屋が卸さないというね。

で、結局、どうなるのかというと、ユンは「収賄&妻の手柄を横取り」という過去の悪事を全国放送で暴かれた上に、橋は崩落して、工事中の隣のビルも爆発→放送局にぶつかってきて大惨事に。耳に仕掛けられた爆弾はニセモノだったものの、検事と報道局長などの“腐った奴ら”の画策により、今回の事件から世間の目を逸らすために収賄容疑で逮捕されることになって、マジで身も蓋もなくドン底に落ちるんですね。
爆破された隣のビルが放送局に寄りかかってくるという無茶なテロ。

せめて犯人に一矢報いようと、罠を仕掛けて捕まえてみれば、相手は子ども。犯人は「建設作業員パク・ノギュ」と名乗っていて、「橋の作業で死んだ作業員たちに謝罪してほしい」という要求をしていたんですが、実は「パク・ノギュ」は2年前に死んでいて、その息子のパク・シヌ(イ・デビッド/「ポエトリー アグネスの詩」
さすがのユンも改心して、「生き延びて“腐った奴ら”を正すんだ!m9`Д´) ビシッ」みたいなことを言って助けようとするんですが、犯人は警察によって射殺。やり直そうと思っていた元妻も橋の崩落で死んだことが発覚して、よくわからないけど自分も射殺されそうだし、いろいろと面倒くさくなってきたので、犯人が残した爆破装置を「switch on!(o^-')b イコーゼ!」→放送局が倒壊して、映画は終わってました。正直、かなり苦いオチでしたね…(しみじみ)。
映画とは全然関係ありませんが、土屋アンナさんが歌う「Switch On!」を貼っておきますね↓
この映画を観て思いだしたのが、最近観た「フライトゲーム」。なんて言うんですかね、「主人公が限定された空間で脅迫されて大変なことになる展開」や「回想シーンや他の登場人物などに切り替わらない演出」という要素以上に、どんなに状況が不自然でも主演の魅力で作品を引っ張るという点で連想したというか。
作品内のリアリティで言えば、とにかく犯罪者がスーパーすぎではあって。いくら国から奨学金をもらうほど優秀だろうとも、警察長官が付けるイヤホンに小型爆弾を仕掛けたりとか、あちこちに爆弾を仕掛けまくったりとか、単独犯にしてはあまりにもスゴすぎて、さすがに萎えるレベルなんですよ(そのくせズサンなところが多いのは「子どもだから」と言えなくもないですけど)。
その他、「警察がパク・ノギュを最初に調べた段階で死んでいることがわからなかったのはなぜ?」とか「ユンは収賄疑惑なんてシラを切ればいいだろ」とか「瞬間視聴率が78パーセントになっただけで取締役に昇進って…(というか、韓国はその場でわかるシステムなの?)」とか「大体、あの収賄疑惑、渡した検事もアウトなんじゃないの?」とか、いろいろとツッコミたくなる映画ではあるんですが、意外と気にならなかったのは、ハ・ジョンウの魅力で98分間引きずり回されたからなのです。
出演作をすべて観ているワケではないんですけど、「大量殺人鬼」
この机にしがみつく場面、耳の爆弾への恐怖だけでなく、キャスターへの執着心も表していて良かったです。

あと、もう1つ大好きだったのが、キム・ホンパ演じるジュ警察長官が大統領の代わりに番組に出演した場面。このジュ長官のクソ野郎っぷりがハンパじゃなくて、あまりのマッチョな発言にドン引きさせられるんですが、この時のユンの慌て振りがまた愉快でね…。最後、爆弾で頭が吹っ飛ぶんだ時は(「スキャナーズ」ほどではなかったけれど)、超スッキリす。劇場で思わず爆笑しそうになりましたよ (・∀・) ヨカッタ!
この人、良い感じにイヤな感じでした (o^-')b ナイス!

それ以外の要素では、ほぼリアルタイムで進行する構成とか、“腐った奴ら”問題を取り上げる姿勢も嫌いじゃなかったんですけど、やっぱりおかしなところが気になっちゃったので、差し引きしてプラスの60点という着地。ただ、設定は面白いし、勢いはあるし、あらためてハ・ジョンウは魅力的な役者さんだと感心させられたので、気になる人は観てみてくださいな。
ハ・ジョンウの主演作で一番好きなのはこれですかね。
劇場でも売られていたコアチョコのTシャツを貼っておきますね。
喰女ークイメー(ネタバレ)

2014/日本 上映時間94分
監督:三池崇史
企画:市川海老蔵、中沢敏明
原作・脚本:山岸きくみ
音楽:遠藤浩二
撮影:北信康
照明:渡部嘉
美術:林田裕至、佐久嶋依里
録音:中村淳
装飾:坂本朗
編集:山下健治
出演:市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行
パンフレット:★★★(720円/雰囲気があって、良いパンフ)
(あらすじ)
舞台「真四谷怪談」の看板女優である後藤美雪(柴咲コウ)の推薦により、彼女と付き合っている長谷川浩介(市川海老蔵)が相手役に選ばれる。二人はお岩と伊右衛門にふんすることになり、鈴木順(伊藤英明)と朝比奈莉緒(中西美帆)らの共演も決定する。こうして舞台の稽古がスタートするのだが……。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
78点
※今回の記事は、「ジェイコブス・ラダー」
三池崇史監督×市川海老蔵さん主演の「一命」
「喰女」というタイトルに触発されて、ついケイジャンチキンを買っちゃいました (´∀`) フトルー

最初に予告編から受けた印象とは違って、「ドーン!m9`Д´) ビシッ→ギャー!(°д°;) ヒィィ」みたいな“ビックリする怖さ”はなくて。そういう視点では、同じ三池崇史監督作でいうと、「オーディション」
今作には“幻想的な恐ろしさ”があって。なんて言うんですかね、ジンワリと心に残る感じ。まず、物語が“「四谷怪談」の舞台を演じる役者”と“役”の二重構造になっていて、話が進むとともに“役”が現実を侵食してくるんですよ。で、さらに市川海老蔵さんの場合は、「伊右衛門」という“色悪の役”を「浩介」という“現代の色悪役者”が演じている上に、それらを演じる海老蔵さん自体に色悪のイメージがあったということで、三重構造になっているから面白い。ちなみに、これは海老蔵さん本人が企画して意図的に演じてるワケで、それだけでも大したもんだなぁと思ったり。
劇中の浩介は“モロ海老蔵”って感じでしたよ。僕の奥さん、ブログを愛読してるそうな。

そんな色悪の浩介に恋をしていて、芝居上でも「お岩さん」として慕うことになるのが、柴咲コウさん演じる美雪。感情をあまり表に出さないものの、静かに情念を燃やして狂っていく様子が怖いのです… ('A`) イヤーン 浩介の前では普通に振る舞っているのに、トイレに大量の使用済み妊娠検査薬があったりする場面とか、いろいろな意味で怯えた男性は多いのではないでしょうか。一番イヤだったのは、カービングフォーク
柴咲コウさんの熱演、スゲー痛かったです…。

その他の登場人物たちも、岩を犯そうとする按摩の「卓越」を演じる「鈴木」(伊藤英明)は妻帯者のくせに美雪と不倫しようと思っているし、伊右衛門を奪おうとする「梅」役の「莉緒」(中西美帆)は実際に浩介と浮気中だし…。その“二重構造の混沌”が最高潮に達するのがクライマックスなんですけど、その修羅場を幻想的に見せる“美術”が超素晴らしい!ヽ(`Д´)ノ 正直、そこら辺のことってよくわからないので(汗)、当ブログで美術を褒めることなんて滅多にないと思うんですが、その僕が褒めるほど素敵だったのです。
「美雪のキッチンにある食材が入った瓶が超不気味」とか、そういうところもグッときたんですけど、とにかく舞台美術が美しくて…。有名な“戸板返し”の場面でグルグル回ったりとか、その幻想的かつ凄惨なビジュアルイメージに感動ですよ。あの場面はもう一度観たいほど心を掴まれちゃいました。現実的には無理そうですが、あのお芝居、実際に観てみたいとスゲー思いましたね。
舞台美術には圧倒されましたな~。

ちなみに“戸板返し”は、こんな感じでして(画像はこちらからお借りしました)。

決して「道場破りを戸板に乗せて帰す」ということじゃないので間違えないで!(「餓狼伝」第25巻

一応、オチを書いておくと、浩介が浮気相手・莉緒の家から美雪のところに戻ると、無理矢理出産を試みた彼女はすっかり気が狂っていまして。最初は気遣っていたものの、浩介も錯乱して殺してしまうんですね。で、その翌日、素知らぬ顔で伊右衛門を演じていると、岩を演じているのが死んだはずの美雪になっていて、舞台は混沌となって、浩介の首が落ちたーーと思いきや! 実は、浩介は美雪宅に戻る途中、交通事故で首チョンパされて即死していたことが発覚。劇場に浩介が来ないことを関係者が心配する中、鈴木がまた誘ってきたので、「家にお帰んなさい」とあしらう美雪の足下には透明のビニール袋に入った“浩介の生首”があった…ってな調子!ヘ(゚∀゚;)ノ カラゲンキ
途中からは“死人の夢”だったということで、なんとなく貼っておきますね↓
そんなワケで、よくよく考えれば「何もその程度のことで狂ったり殺したりしなくても… (´∀`;)」と思うんですが、スゲー好きな雰囲気の作品でした(というか、“死人の夢”という「ジェイコブス・ラダー」
三池崇史監督×市川海老蔵さん主演作。僕の感想はこんな感じ。
山岸きくみ先生による原作本。現在、kindle版
三池崇史監督作ではこれが一番怖かったです… (ノω・、) 僕の感想はこんな感じ。
怖いけど、大好きな映画でございます。マコーレー・カルキンが天使のよう。
「四谷怪談」と聞くと、真っ先に高岡早紀さんを思い出すのは僕だけじゃないハズ。さーきーすきさー、さーきーすきさー(古いリンク)。
今年観た「四谷怪談」を探るモキュメンタリー。なんだかスゴいことになってましたな…。
TOKYO TRIBE(ネタバレ)

2014/日本 上映時間116分
監督・脚本:園子温
原作:井上三太
製作:小口文子、由里敬三
エグゼクティブプロデューサー:小口欽也、田中正
プロデューサー:千葉善紀、飯塚信弘
アソシエイトプロデューサー:小室直子
撮影:相馬大輔
美術:林田裕至
照明:佐藤浩太
録音:渡辺真司
装飾:坂本朗
編集:伊藤潤一
音楽:BCDMG
主題歌:AI
音響効果:斎藤昌利
アクション監督:匠馬敏郎
アクションコーディネーター:角田明彦
スクリプター:中村めぐみ
衣装デザイン:松本智恵子
スタイリスト:前田勇弥
ヘアメイク:本田真理子
キャスティング:田端利江
助監督:木ノ本豪
制作担当:有賀高俊
出演:鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名、大東駿介、石田卓也、市川由衣、叶美香、中川翔子、佐藤隆太、染谷将太、でんでん、窪塚洋介、竹内力、ベルナール・アッカ、丞威、松浦新、石井勇気、坂口茉琴、佐々木心音、中野英雄、大方斐紗子、山本亨、城明男、山口祥行、北村昭博、高山善廣、深水元基、片山瞳、屋敷紘子、矢吹春奈、サイボーグかおり、三田真央、横山美雪、間慎太郎、舘形比呂一、泉澤祐希、Stephanie、MC漢、MEGA-G、D.O、練マザファッカー、ANARCHY、JESSE、井上三太
パンフレット:★★★★★(820円/少し高いけど、脚本も付いてて、一冊の本として読めるクオリティ。中居雄太さんの仕事)
(あらすじ)
さまざまなトライブ(族)に属する若者たちが、暴力で街を支配し、縄張りを競い合っている近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨するメラと、「ムサシノSARU」に所属する海(カイ)の2人を中心に巻き起こる一大抗争を描き出す。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
84点
かなり気になっていたので、渋谷のシネクイントでチケットリターン・システムを利用して観てきました。ううむ、かなり変な映画だとは思うんですけど、大好きでしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! もうね、見終わった後は、思わず自分でも韻を踏んでみたくなるほどに楽しかったのです。
渋谷に向かう前に立ち寄ったのは、いつも僕のそばで財政を支えてくれる富士そば。

当然ながら頼むのはTOKYO TRIBEセット。650円だけど、タイムサービスで大盛が無料で感無量。

最近は食が細くて結構な量だけど、残すのはNO。

ロビーには丁寧な記事の切り抜き、でも、基本的には映画を見終わってから読む主義。

サントラの視聴とパンフのチェックが可能、そのサービス精神に感謝して両方とも買おう…って、すみません、もう心が折れました ('A`) ヤメマス

正直、徹底したインドア派の僕的には、「ストリート」なんて言葉を聞くだけで、「フン、オサレかつ暴力的な若者どもが!( ゚д゚)、 ペッ」って感じで敬遠しがちであり、原作漫画
<① “ラップ・ミュージカル”という試みにグッときた!>
基本的にミュージカルが好きではあるんですが、それをラップでやったのが非常に斬新で感動しました。ドラマからシームレスにラップが始まって、そのままアクションに入って、またラップになったりするのを長回しのワンカットで撮っていたりして、とにかくスゴいのひと言でしたよ。あと、僕はラップの「オレたち最強」的なセルフ・ボースティングってそんなに好きではなかったんですが、それがこの映画では世界観とマッチしていてスゲー面白かったです。
今作のストーリーテラーであるMC SHOWを演じた染谷将太さん、ラップがサマになっていて驚きました。

ラップ自体も本当にカッコ良くて、字幕が付いていたのも「あ、上手いこと言ってる!Σ(゚д゚;)」と内容が非常にわかりやすくて楽しかったですね~。この点だけでも唯一無二の作品ではないでしょうか。サントラ
「海を演じてる人、ラップが恐ろしく上手いな~」と思ったら、YOUNG DAISさんは本職でした (´∀`) アラアラ

<② “和製世紀末映画”ってムードにグッときた!>
僕は「マッドマックス2」
ところが、今作は結構お金が掛かっているため、厳密には「世紀末映画」ではないものの、なかなか良い感じに荒廃した雰囲気を醸し出していて、それが超ストライク。しかも、TRIBE(=集団)ごとに縄張りがあるのも「バイオレンスジャック」
こういう勢力マップを見るとテンションが上がるのは三国志の時代からの伝統。

関東破滅地帯編の勢力図も貼っておきますね。あっという間に終わっちゃったんだよなぁ。

<③ “僕が妄想していた東京”にグッときた!>
昔、神奈川に住んでいたころは、「東京の繁華街にはヤクザやチーマーが溢れていて、さぞ無法地帯なのだろう… (°д°;) ヒィィ」と怯えていまして。なんて言うんですかね、「ストリート・オブ・ファイヤー 」
というか、今作は“園子温監督版「ストリート・オブ・ファイヤー 」
ラストの日本刀vsバットのタイマンは、「ストリート・オブ・ファイヤー 」

この巌というキャラのビジュアルとか、最高ですよね(右は原作漫画)。「戴冠式」には爆笑しました。

<④ アクションにグッときた!>
園子温監督の前作である「地獄でなぜ悪い」
このタッグの活躍はずっと観ていたかったです… (´Д`;) ハァハァ

もうね、「巨漢の用心棒を2人で倒すシーン」とか、そういうベタだけど燃える戦闘があるのもスゲー信用できる感じ(奇しくも「フルスロットル」でも似た場面があったり)。窪塚洋介さん演じるンコイを蹴り&ボム系の技で倒すのも良かったし、アクション監督は誰だろうとチェックしてみたら、なんと匠馬敏郎=坂口拓さんでしてね… (ノД`) 役者復帰はないのかもしれませんが、アクション監督として活動しているのがわかっただけでも、スゲーうれしかったりした次第。
この回転エビ固め風のボム(カナディアン・デストロイヤーっぽくもある)とか、素敵すぎ。

<⑤ 鈴木亮平さんにグッときた!>
当ブログ的に鈴木亮平さんは“「HK/変態仮面」
素敵すぎる鈴木亮平さん。スクリーンでワンショルダー式ビキニ姿を披露する日も近そうですな…(勝手な文章)。

<⑥ “しょこたんの龍化”にグッときた!>
「“ブルース・リーに憧れるキャラ”は信用できる」というのが世界の共通認識であり、例えば園子温監督の前作「地獄でなぜ悪い」
もう少し活躍が観たかった気もしますがー。

<⑦ ナイスな人選にグッときた!>
TOKYOを牛耳るヤクザ・ブッバ(竹内力)の屋敷にヒューマンビートボクサー&歌姫がいたりとか、そういう部分も愉快だったんですが(2人で歌うシーンはスゲー好き)、それ以上に注目したいのがアクション面での人選。個人的に「アクション映画にはプロレスラーを出すべき」と常々思っているので、高山善廣選手の起用は非常にうれしかったです(もう少し大暴れしてほしかったけど)。ジャダキンス役のベルナール・アッカも良かったですな~。
アクション映画の用心棒役はプロレスラーをドンドン使ってほしいところ。

ただ、それ以上に驚いたのが、“大司祭の懐刀”亀吉を演じた丞威さん! 今までは「琉球バトルロワイアル」
丞威さんの身体能力は素晴らしいので、今後もぜひ活躍してほしいのです。

<⑧ 「ギラギラガールズ」にグッときた!>
「各地域にTRIBEがある」という設定で、僕ですら知っているヒップホップグループ「練マザファッカー」が勢力の1つになっていたりするのは全然わかるんですが、歌舞伎町のTRIBEとして「ギラギラガールズ」が登場した時は、「お前ら、TRIBEというか、“店”じゃねーかよ!∑(゚Д゚;)」とツッコミながらも爆笑しましたよ。しかも、系列店である「ロボットレストラン」のロボットを操縦してたりもして…。これは園子温監督、さすがだと感心いたしました。
ギラギラガールズ、意外と活躍してました。

「ロボットレストラン」のロボット動画を貼っておきますね↓ できれば実戦に出てほしかった…ってのは贅沢ですかね。
その他にも「清野菜名さんのパンチラ&見事な脱ぎっぷり」とか「山口祥行さんの無理がある若者演技」とか、気になる部分はあるんですが、長くなるので割愛!ヽ(`Д´)ノ 一応、クライマックスの展開だけ書いておくと、あーだこーだあって、ブッバが仕切るWARUと団結した東京のTRIBE軍団が戦うことになって、海がタイマンでメラに勝利→メラも少し改心。メラが海を憎むキッカケとなった銭湯での出会いのシーンが流れて、映画は終わってましたよ。ちなみに「メラが海を憎む理由→自分よりチンコがデカイから」だったんですが、「最後にキッカケとなった場面を流すなら、劇中ではその理由に触れなくても良かったのでは?」と思ったり。
主題歌「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM-」のPVを貼っておきますね↓
まぁ、残念なところもありまして。バケモノ揃いのブッバ一家関連のシーンが多い割には、対立する海たちの描写が少ない→「海がなんでメラと対抗できるほどスゴいのか?」が伝わってこなくて、ラストのタイマンが今ひとつ燃えにくかったんですよね。映画後半で死ぬテラ(佐藤隆太)も“それほどの人物”には見えなかったし…(窪塚洋介さんと合わせて「IWGP」
このシーン、前後がせわしなかったこともあって、あまりグッとこなかったです。

あと、僕自身はエログロ要素が嫌いじゃありませんが、もう少し“過剰さ”を抑えて万人受けする作りにした方が良かったのでは…って、それだと「園子温監督作」の意味がないんですよね…。何はともあれ、いろいろとおかしな映画ですけど、鑑賞後は自分も韻を踏んでみたくなるほどにラップの魅力に溢れている作品であることは間違いないのでね、気になる人はぜひ観てみてくださいな~ (・∀・) オシマイ
原作漫画。kindle版
園子温監督の前作。坂口拓さんの“龍化”に燃える! 僕の感想はこんな感じ。
サントラ、購入予定です。
鈴木亮平さんの素敵な主演作。僕の感想はこんな感じ。
LUCY/ルーシー(ネタバレ)
LUCY/ルーシー
原題:Lucy
2014/フランス 上映時間89分
監督・脚本:リュック・ベッソン
製作:ビルジニー・ベッソン=シラ
製作総指揮:マーク・シュミューガー
撮影:ティエリー・アルボガスト
美術:ユーグ・ティサンディエ
衣装:オリビエ・ベリオ
編集:ジュリアン・レイ
音楽:エリック・セラ
視覚効果:ニコラス・ブルックス
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、ジュリアン・リンド=タット、ピルウ・アスベック、アナリー・ティプトン
パンフレット:★★★(720円/コラムの人選が好みでした)
(あらすじ)
ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは、人間の体内にある物質を埋め込み、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシーの体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するために動き始める。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
※今回の記事は、リュック・ベッソンのファンの人は不快になる可能性があるので、気をつけて!
※今回の記事は、「マトリックス」や「トランセンデンス」、「her/世界にひとつだけの彼女」、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」
などのネタバレに触れているので、知りたくない人は読んじゃダメ!
リュック・ベッソンと言えば、中学生マインドを持ち続けている男。たまに「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」みたいな映画も撮るものの、基本的に彼が設立した会社「ヨーロッパ・コープ」の作品は良くも悪くもエンタメに特化してまして。“映画通”と言われるような人たちからの評判は悪いことが多かったりするものの、高確率でヒットするので、「いんだよ、細けぇ事は! m9`Д´) ビシッ」「オレの世界観に文句は言わせねえエエエ!! ヽ(`Д´)ノ」とばかりに偏差値の低い映画を量産している…って、リュック・ベッソンのファンの方が読んだら激怒しそうですな (´∀`;) スミマセン
もしかすると、松田さんのような精神構造なのかもしれませんな…(「ザ・松田 超人最強伝説」第1巻より)。
いや、僕だって「アデル/ファラオと復活の秘薬」には全然興味が持てなかったんですけど、彼が絡んだ映画の予告編って“ケレン味溢れる設定”を勢いよく見せていることが多いので、ついつい気を惹かれちゃうんですよね…。しかも、今回の「LUCY/ルーシー」に関しては、「人間の脳は10パーセントしか使われていない→100パーセント使ったら大変なことに!Σ(゚д゚;) マジ!?」というのがウリで、予告編ではスカーレット・ヨハンソン演じる主人公ルーシーが、“人間”どころか“時間”を操るレベルにまでイッちゃってるからビックリですよ。
僕が「人間には使われていない潜在能力がある」的な話を初めて知ったのは「北斗の拳」ですかね。
まぁ、実際のところ、「あまり脳を使ってない話」は迷信みたいなんですけど、なんかトンデモ理論をここまで堂々と恥ずかしげもなく披露されると、その男らしい姿勢に惹かれてしまって…。8/29(金)の公開日、仕事の帰りに“金曜の会員割引”を利用してユナイテッド・シネマとしまえんで観てきました。まぁ、こんなモンですよね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ
会員になれば金曜は1000円で観られるのです。オトク!
いや、基本的には嫌いじゃないんです。特に前半、アホな女子大生のルーシーが不運にも韓国系マフィアと関わることになって、腹部に新型ドラッグを埋め込まれて運ぶことになるくだりとか、スゲー面白かったです。マフィアのボスを演じるチェ・ミンシクが本当に怖いし、スカーレット・ヨハンソンの怯え演技が素晴らしいし、「あえて韓国語の字幕を出さない→言葉がわからないルーシーの不安を体感できる」ってのも良かったし。つーか、リュック・ベッソンって“恐い人”や“クズ野郎”の描き方が上手いとあらためて思ったり。
序盤のルーシーはかなり可哀相でしたな…。
凶悪なマフィアのボスのチャンを演じたチェ・ミンシク、相変わらず素晴らしい存在感なのです。
その後、チンピラに腹部を蹴られる→腹部のドラッグが大量に体内に漏れて脳が活性化するワケですが、ここら辺も楽しかったです。脳の覚醒率が20パーセントで“常人では太刀打ちできないほどの戦闘力”を身につける→クズどもをアッサリ殲滅してくれるから留飲が一気にダウン。覚醒率40パーセントになると空中にデータが見えるようになるのは、「マトリックス」のラストでネオが覚醒する場面を思い出しましたよ。
ルーシーが“見える”ようになったシーンは…。
「マトリックス」のこのシーンっぽいなぁと。
で、最終的には韓国マフィアの襲撃を受けながらも、脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)の大学で新型ドラッグを大量注入しまして。その結果、人間にUSBメモリっぽいものを残して姿を消して、“神”っぽい存在になって終了。昔から“強い女性”が大好きで、自分の映画のヒロインを神格化してきたリュック・ベッソン監督ですが、とうとう神様にしたかと。そのブレない姿勢には、ちょっと感心いたしました。
脳科学者役はモーガン・フリーマン。この人、「トランセンデンス」にも出てたね。
まぁ、この手の“人間を超越して神になる話”って、ちょっとSFとかファンタジーの創作が好きな中高生だったら、誰もがある程度は考えたことがあると思うんですよ。でも、それをストレートに映像化して、派手な銃撃戦やカーアクションを加えたりしつつ、理屈も一応ぼやかさないで(「時間という概念が~」みたいなこと言ってた)、上映時間89分にまとめたってのは、誰もができることじゃないと思うのです。「超越」って繋がりでは「トランセンデンス」にも似てますけど、あっちよりも全然楽しめましたね。
そういえばこの方も人間を超越してましたな(「ジョジョの奇妙な冒険」第一部より)。
オチに関しては、最近では「her/世界にひとつだけの彼女」とか、昔だと「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」とか、いろいろと思い出すワケですが…。実は、僕が一番連想したのは世界名作劇場の1本である「南の虹のルーシー」。「それ、ヒロインの名前が一緒なだけじゃないの?(゚д゚;)」と言われたら「その通り!(o^-')b」としか答えようがないんですけど(苦笑)、OPテーマ「虹になりたい」の歌詞を考えると、奇妙な符合が浮かび上がってくる。
「忘れないわ=劇中でルーシーが母親に電話した場面を連想=ルーシーが徐々に人間性を失っていく暗示」「こだまが胸にはずんでくる=心臓の鼓動=ドラッグの大量摂取の意」「悲しいこともこえてゆこう=人間を超越することを示唆」「みつめる胸にあふれてくるの=体内にドラッグがあふれた時の描写」「虹になりたい!=神になる願望」という風に、この映画の内容を予言していたとしか思えないのです!(°д°;) ナンダッテー!
「虹になりたい」、大好きな歌でございます (〃∇〃) ウフフ
な~んて、電波な話は置いといて(唐突に無関係を装おう文章)。ここまで褒めまくっているのになぜ50点なのかというと、後半の展開が微妙に感じちゃって… (`Δ´;) ウーン 「人間の感情を失ってきているから」という言い訳もできなくはないけどさ、ルーシーが韓国マフィアのボスを殺さなかった理由が不明すぎ(部下たちは無惨に殺しているのに!)。しかも、その後は部下たちも殺さないんですよ。あれ、せめて刑事(アムール・ワケド)が機転を利かせてちゃんと拘束していれば、ラストの大学での銃撃戦で死者が出ることもなかっただけに、本当にイライラしたんです。大体、マフィアが白昼堂々と大学を襲撃するのもやりすぎだし…。
それと、過去と未来を行ったり来たりのイメージ描写に結構ウンザリしたというか。ああいう超越場面に“大自然のビジュアル”が出てくるのとか、ちょっと見飽きた感があって。“最初の人類”ルーシーと出会う場面も安っぽいし…。昔の映画ですけど、同じ超越描写でも「2001年宇宙の旅」の方がいまだに斬新な気がします。
一応、予告辺を貼っておきますね↓
ということで、文句はあるんですが、覚醒率40パーセントぐらいまでは「この映画、どうなるんだろ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」とスゲー楽しめたので、トータル的には嫌いじゃなくて。決して観たことを後悔はしていないのです。リュック・ベッソン監督の派手めの映画が好きな人は、チェックしても良いと思いますよ~。
リュック・ベッソン監督作で一番好きなのはこれかなぁ。
サントラです。
「人間の脳の70パーセントは使われていない」という前提の超能力ドラマ。DVD、持ってます (o^-')b
なんだか久しぶりに観たくなりました。
ケープタウン(ネタバレ)
ケープタウン
原題:Zulu
2013/フランス 上映時間107分
監督・脚本:ジェローム・サル
原作:キャリル・フェリー
脚本:ジュリアン・ラプノー
撮影:ドゥニ・ルーダン
美術:ロラン・オット
編集:スタン・コレ
音楽:アレクサンドル・デプラ
出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー、コンラッド・ケンプ、インゲ・ベックマン、ティナリー・ヴァン・ウィック、ルガルド・ヴァン・デン・ベルグ、ランドール・メイジエ、パトリック・リスター、ジョエル・カエンベ、タニア・ファン・グラン、ダニー・キーオ、クリスチャン・ベネット、イマン・アイザックス、ディーン・スレーター
パンフレット:★★★(600円/平野克巳さんのコラムが超タメになった!)
(あらすじ)
南アフリカの都市ケープタウンで、元ラグビー選手の娘が殺害された。捜査に乗りだした刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)は、事件の夜、少女が薬物の売人と会っていたことを知る。その薬物は、街で頻発している子ども失踪事件の現場で発見されたものと同じだった。薬物を手がかりに捜査を進めるうち、刑事たちは事件の裏側にひそむ組織的な陰謀の存在にたどり着くが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
77点
劇場で予告編を観た時、「これはハードな刑事映画ですな!Σ(゚д゚;)」と思って、前売り券を購入。仕事が忙しくてなかなか観に行けなかったんですが、やっと新宿バルト9で観てきました。「“赦し”ですか… (`Δ´;) ヌゥ」と考えさせられましたよ。
劇場は小さめのシアター1。席はかなり埋まってましたぞ。
もうね、今年観た“刑事のバディムービー”の中では上位クラスであり、いろいろな方にぜひオススメしたいのですけれども、とにかく残酷でイヤ~な話でして…。「ケープタウン」とは南アフリカ共和国の都市名であって、決して“住民全員が花王のヘアスプレーで髪をセットしている街”などではなく(不要なボケ)。マジで気軽な気持ちで観るとゲッソリする内容。「プロレススーパースター列伝」の中で、学生時代のリック・フレアーに安易な気持ちで近づこうとする女子たちに向かって、コーチが「アマレスはプロレスでもロカビリーでもないんだッ! 近づいちゃいかーん!!」と注意したように、僕も警告しておきたいのです。「『ケープタウン』はメイプルタウンでもパームタウンでもないんだッ! 近づいちゃいかーん!!」ってね(ドヤ顔で)。
プロレスはわかるけど、なぜコーチはロカビリーを引き合いに出したのか? 列伝ファンの間では謎なのです。
実際に観る時は予告編の内容なんてすっかり忘れていたので(「確か暴力的な映画っぽかったな~」程度の記憶)、オープニングから「タイヤネックレス」の場面が流れるから(リンク先は残酷なので注意!)、「そういう映画だったっけ… ('A`)」とゲンナリ。その後、すぐに“撲殺された女子高生ニコールの死体”が発見されるんですが、死体描写がまた結構リアルでして。この時点でYAVAYムードがじっとりと漂ってくるのです。
「少女の死体が大事件の端緒」って、ハードボイルドっぽいね。
ただ、事件を捜査する刑事たちはスゲー良い感じ。ロクデナシだけど腕は立つ刑事ブライアンに、知的で穏やかだけど芯の強さを感じさせるベテラン上司アリ、さらに分析力に長けてそうな刑事ダン(コンラッド・ケンプ)の3人ったら、超仲良しな上に優秀そうだから、彼らのやり取りを観ているだけでも楽しくて。「この刑事たちに任せていれば、事件もすぐに解決するだろう (´∀`) アンシン」と、すっかりだろう鑑賞ですよ。
死んだ少女の体内から“未知のドラッグ”が検出されたりするのもお約束。少女の足取りを追っていくと、スタン(クリスチャン・ベネット)という売人が捜査線上に浮かんできたりと、結構順調に物語が進行していくので油断していたら! 突然襲撃されて、アリはナイフで耳を建物に固定されるわ、ダンは手首を切断された上に首を斬られて死亡するわと、ケープタウンのギャングたちの容赦なさを一気に思い知らされるのでした (´Д`;) コワーイ この場面、機転(拳銃に弾を装填してなかった)を利かしたブライアンによって、アリは何とか生き残るも、マジで肝が冷えたというか。「もしかしたら襲われるかもしれない! (°д°;) キケン!」と、かもしれない鑑賞をするべきでした…って、なんだそりゃ ( ゚д゚) アホカ
強行犯撲滅課の刑事3人(左からアリ、ブライアン、ダン)。ブライアンが別行動をすると…。
残りの2人はギャングに不意を突かれてピンチに! アリの耳にはナイフが刺さっております ('A`) イヤーン
別の場所での襲撃を切り抜けたブライアンが助けに来てくれたものの、ダンは死亡するのでした…。
とは言いつつも、大事な仲間を殺された刑事たちのハートはバーニング。ダンになんとなく好意を持っていた婦人警官ジャネット(イマン・アイザックス)もチームに参加して、事件の真相を追っていくと…。アリの母親が危惧していたスラム街の子どもの失踪事件や、アリが目撃した子どものタイマン事件も絡んでいたことが判明。実は「人種差別主義者たちが警備会社を隠れ蓑にして“摂取し続けると凶暴になって殺し合ったり自殺したりするドラッグ”を開発→貧しい子どもたちで人体実験!→そのドラッグをセックスの時に使ってみたら、ニコールが襲ってきたので、スタンは思わず撲殺してしまった」ということだったのです (`Δ´;) ヒデェ
かつて黒人抹殺兵器を研究していたオパーマン博士(パトリック・リスター)。ドラッグとして蔓延させるって最悪ですな。
しかも、その事実を隠蔽すべく、人種差別主義者軍団に命令されたギャングのボス・キャット(ランドール・メイジエ)が関係者を殺し回っていたら、「息子の捜査を手伝おうとしたアリの母親が殺害現場に居合わせた→惨殺された」から、さぁ大変。アリは「幼いころ、目の前で父親を『タイヤネックレス』で殺される→白人警官にけしかけられた警察犬にチンコを噛み切られていた!(現在は娼婦の尻を撫でて性欲を抑えている)」と、白人クソ野郎のせいで散々な目に遭っていたにも関わらず、「赦すことが大事だよ ( ´_ゝ`)」なんて語るほど温厚な人格者だったんですが、しかし。さすがに堪忍袋の緒が切れてしまって、単身、敵の隠れ家に復讐しに行くのでした。
愛する母親の死体を目の当たりにして、ミニヴァ先生ライクに口がアングリ!
実は日ごろから鬱屈していただけに、アリは「珍入社員金太郎」並みにキレてしまって…。
ショットガン片手に暴走するのでした。皆殺しにしちまえ!ヽ(`Д´)ノ ユルス!
ほぼ同時刻、悪の警備会社に襲われていたブライアンは機転を利かして窮地を脱出すると、アリを止めようとするものの、まったく無理だったので仕方なく復讐をフォロー。ラストは、砂漠に徒歩で逃げ出したオパーマン博士をアリが追って、長い追いかけっこの末に捕まえて、マウントパンチ連打で撲殺。ブライアンがヘリで助けに行くも、負傷していたアリは出血多量で死んでしまって。ボンヤリと復讐の空しさを知ったブライアンが「差別主義者として軽蔑していた父親の墓標に文字を刻むことにする→父親を赦す」という決断をしたところで、エンドクレジットが流れてましたよ。
自らの命も省みず、オパーマンを殺したアリ。だがそれは正しかったのかーー?
この映画の何が素晴らしいって、暴力や戦闘の描き方がリアルに見えるということ。人が死ぬ描写のあっけなさがスゴい上に、敵のギャングや警備会社も清々しいほどにクズとして描かれていて、どこかしら「実際にありそう」「本当にいそう」的なムードが漂っているから、スゲー恐ろしくて。もうね、ダン刑事の無惨な死にっぷりとか、スタンの拷問&首チョンパとか、キャットのアジトでの銃撃シーンとか、実にハードで良かったです (´∀`) ウフフ ケープフラッツという超危険なスラム街で撮影した姿勢も評価したいですな(偉そうに)。
そして、何よりも役者さんたちが最高!m9`Д´) ビシッ フォレスト・ウィテカーでアフリカと言えば「ラストキング・オブ・スコットランド」の凶悪な大統領役を連想しますけど、今回は枯れている感じ。クライマックスの“あの虚無感”があまりにも可哀相だったから、帰宅した後に「ラストスタンド」を見直すほどでしたよ。それとオーランド・ブルームですが、「クズ刑事役なんて、エルフのお坊ちゃんにできるんですかね? ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と思っていたら、ちくしょう、ほとばしるほどカッコ良くて…。“全裸での登場”からハートを掴まれて、元妻の家での救出劇とかもワイルドで超僕好み。この刑事役のスピンオフが観たいくらいであり、ちくしょう(2回目)、役者さんってスゴいなぁとあらためて思ったり。
この役、マジで「救いゼロ」でしたね。
オーランド・ブルームのクズ刑事役、最高でした。
な~んて褒めまくりですけど、残念に感じる部分もあって。まず、ジャネットのパソコン捜査が万能過ぎ。ちょっと「バレット」に登場した携帯刑事テイラーを思い出しました。あと、これは映画がリアルな雰囲気だっただけに恐ろしくガッカリしたんですが、今どきクロロホルム的な「布を口に当てて気絶させる」描写は止めてほしかったです。そもそも「黒人を抹殺するためのドラッグを作っている」って陰謀も現実的にどうかと…。
まだ"掌に酸素濃度が6%以下の空気を作り出す技"で意識を奪う方が説得力ありますよね(このブログの説得力が失われる文章)。
その他、これは僕の個人的な好みですけど、ほとんどのクズが因果応報的に死んでいるだけに(スタンの仲間たちが敵討ちとしてキャットのアジトを襲って、無惨に殺されたりするのは良かった!)、あの人種差別主義者の署長にも鉄槌を下してほしかった…ってのは、この映画のメッセージを僕がちゃんと受け止めていないってことなんでしょうカネー (・ε・)
真実和解委員会によって無罪放免となった署長。こんな奴、死ねばいいのに…ってのはダメなの? ねぇ、ダメなの?
何はともあれ、ハードバイオレンスなバディムービーとして面白いだけでなく、「赦し」について考えさせられたというか。特に真実和解委員会については、「アクト・オブ・キリング」とか「反省させると犯罪者になります」とかを連想して、あらためて「悪・即・斬!m9`Д´) ビシッ」と極論に走りがちな自分を反省しましたよ…。まぁ、暴力的な刑事映画が好きな人はチェックすると良いんじゃないかしらん。
ジェローム・サル監督作。「ツーリスト」の元ネタですけど、面白いのかなぁ… (・ω・;) ウーン
アフリカ×フォレスト・ウィテカーといえば、この映画。大好きだけど、超怖いです…。
南アフリカが舞台の映画で一番好きなのはこれです (o^-')b サイコー!
原題が同じなので貼っておきますね。イギリス史観っぽいね。
なんとなく上の作品繋がりで貼っておきますよ。合わせて観ると良さげ。
これもズールー戦争を描いた作品っぽいけど、評判は微妙…なのかな。
「旅先の決断! 三日月の晩夏」という備忘録
※今回の記事のタイトルはなんとなく付けただけで、深い意味はありません。
※今回の記事に関しては、無駄にダラダラしている上に、NOROKE要素が非常に強く、僕以外の人が読んでもそれほど面白くないというか、むしろ不快になる可能性が高いので、読まない方が良いです。
※今回の記事には、“中年の性についての文章”や下ネタが多く書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事には、「LOOPER/ルーパー」や「くまのプーさん」
のネタバレに触れているんですが、どちらも非常に面白い映画なので、できれば観てから読んで!
<9月4日(木)>
9月4日から9月6日まで、奧さん&娘のマナ子(仮名/3歳)と2泊3日の旅行に出掛けるーー。“人生初の家族旅行”ということで、ここ数カ月の僕の行動のベクトルはすべてこの日に向けられていたと言っても過言ではないのです。泊まりに行くのは千葉にある「龍宮城ホテル三日月」。本当は海に行きたかったものの、オンシーズンは仕事の状況&財政的に厳しかったので(汗)、“子どもが遊べるプール”があるホテルに宿泊することにした…って感じ。
ゆったり×たっぷり×のんびり=破壊力。CMで観ていた「ホテル三日月」に家族と泊まることになるとは…。
恐ろしいことに、旅行の予約をした直後に新しく決まった仕事の納期が重なるというアクシデントに見舞われたものの、作業自体は何とか前日に終了。その他諸々の案件を徹夜で片付けて早朝に帰宅し、午前9時すぎごろ、奧さん&マナ子&前日から我が家に泊まっていた義理のご両親とともに家を出て、新宿から高速バスに乗り込みまして。千葉に向かったのでした。
袖ヶ浦バスターミナルまで1時間弱ぐらい。そこからホテルまで無料送迎バスが出ております。
って、家族旅行に奧さんのご両親が一緒にいるということは…? そう、夜はマナ子をご両親に預けて、セックスレスを解消するという素敵プランなのです ( ̄ー ̄) ニヤッ 最初にこのことを思いついた時は、奧さんは決して乗り気ではなかったし、「己の性処理プランにかまけて、娘の心をないがしろにするなんて… (ノω・、) アタシッテホントバカ」「セックスレスの解消は10年スパンで考えることにしよう!(`・ω・´) キリッ」なんて口溶け滑らかな文章を垂れ流したりしたものですが(苦笑)、僕も41歳の中年男性。あの時、マナ子がションボリしたのは、単に僕と奧さんが構ってあげなかったのが原因なことぐらいは十分承知しているのですよ(若干、偉そうに)。
要は「マナ子が奧さんとしか寝ないだろう」というのが問題なんですけど、ご両親自体は東京に結構遊びに来ていて、奧さん&マナ子&ご両親の4人で同じ部屋に寝ることが多かったりしましてね。とりあえず現時点でもかなり馴れているのだから(特にお義母さん)、「旅行中、ずっと遊んでいればもっと距離が縮まる→3人で寝ることだって抵抗がなくなる」ハズ。1泊2日ではなく2泊3日にしたのは「2日目の夜ならイケるのでは?」という算段があったからでもあって。あと「プールで遊ぶのは体力を使う→疲れて思考能力が低下→ご両親と寝ることへの抵抗感が減少」という効果も期待できるでしょう。
そして、大事なのが奧さん自身の気持ちですよ。多少の小競り合いは勃発しつつも、この数カ月の僕は奧さんに対して菩薩対応を心掛けていたこともあって、基本的には実に仲良しムード。さらにはダイエットをすることで、シックスパックを腹部に浮き立たせるのは無理だったものの、全日系のプロレスラー風にヘソまで隠せばそれなりにはマッチョに見えなくもないボディを構築したのもあって、“男としての魅力”も増加しているのではないかな?(唐突な問い掛け)
すでに旅行前、ドキドキしながらも素知らぬ顔でボンヤリとそんな話を振ってみたところ、「まぁ、マナ子ちゃんが大丈夫だったらイイヨ (・∀・し アッサリ」と承諾を得ていましてね…(しみじみ)。「4年間のセックスレスが解消できる!ヽ(`Д´)ノ ウォォォ!」と燃える心に硬化する“何か”。徹夜明けにもかかわらず、気分上々↑↑であり、お義母さんが3合炊いて握ったというおむすびを全部平らげたほどだったのです。
ちなみに「ホテル三日月」はロビーにこんな建造物があったり…(「お祭りランド」への入口)。
館内のあちこちにこんな銅像や…。
こんな動物の像があったりするので、ムーディーな雰囲気を求めるカップルには1ミリもオススメしないぜ!
ホテルに到着後、「ふじみ庵」で昼食を食べてから(僕は「アサリせいろ」を注文)、マナ子と初めてのプール!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! 僕は「超神ビビューン」ではバシャーン派、「太陽戦隊サンバルカン」ではバルシャーク派であるほどに泳ぐ行為が大好きでしてね。多少テンションが下がるものの、海だって決して嫌いではないのです(海の家の食事が好き)。
おむすびを大量に食べた後なので、お昼はアッサリめのアサリせいろ…って、ダジャレのつもりなんてないよ!? Σ(゚д゚;) チガウ!
ちなみにバシャーンはこんなヒーローでございます。
そんなワケで、マナ子との初プールに挑んだのですが、最高でした… (ノДT) タノシイ... 最近、恥ずかしながらずっとサラダ&サラダチキンという低炭水化物ダイエットを実施していた分、さきほど久しぶりに大量摂取した炭水化物が爆発して、超エネルギッシュに体が動く。娘の体を水に浮かせつつも両手で微妙に支えながらプールを進むと、マナ子ったら泳いでる気分で超上機嫌なのです (´∀`) カワイー 「キャシャーンをマリン形態で運ぶ時はこんな幸せな気持ちだったのかな…」なんてフレンダーに思いを馳せたりもして。屋外にある子ども用プールでも体力負けせずに遊びまくりまして、「僕が体を鍛えていたのは、この日のためだったのだ!m9`Д´) ビシッ」と思いましたよ。
屋内は幼児の足がつくプールがないのが唯一の不満でしたな。
だがしかし! 物事は上手くいかないもので、こういう時に限って仕事でトラブルが発生→僕が対処しなくてはならない状況に。15時ごろから家族でお昼寝しようとしていたのに、Wi-Fiが使えるホテルのロビーで仕事開始ですよ…。念のためと、ノートPCを20回払いで買っておいて本当に助かったぜ(41歳の大人とは思えないローンの組み方)。まぁ、残りの時間は潰れちゃうけど、仕方なし。奧さんに事情を話して、夜は1人でディナーバイキングを急いで食べて、ずっと仕事。終わったのは朝の5時だったというね。
本当ならジックリと選びたかったんですが、急いで盛ってみました。
やっぱり2周はしたいもの。このカレーが予想以上に美味でビックリ!
ということで、オカワリしちゃいました (ノ∀`) テヘ
<9月5日(金)>
仕事が片付くと、気分は一気に晴れやかになって。これで今日は思いっきり遊べるワケで、テンションはガンガンズンズングイグイ上昇!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! 部屋に入ると、ベッドの奧さんがうっすら目を開けちゃったから、「あ、起こしてゴメン」と思いながらも「君のとなりで眠らせて (´∀`) ウフフ」なんて、若干の“何か”が先走ろうとしていたところ! 「てめぇ、いい加減にしろよ!川 ゚д゚) コロスゾ」と激怒してきたから、口がアングリだったのです。
相手がangryで口がアングリー。つまらないことは十分わかっております。
「せっかくの旅行なのにまた仕事かよ」「マナ子ちゃん、ずっと『パパはー?』って寂しがってたんだからね」「大体、おむすびを三合分も食うんじゃねーよ」「もう離婚しようかと思った」「アンタと旅行なんて二度と行かない」とマシンガンのように浴びせられる罵声(おむすびは「全部食べていい」って言われたハズなのに!)。こっちが「愛と仕事、比べられない!ヽ(´Д`;)ノ」と稲葉浩志さん風に訴えかけても、「うん、だからアンタは仕事してればいいよ 川 ゚д゚)、ペッ」と、見事なくらいにけんもほろろなのです。
2日徹夜して頑張った人間に対して、この仕打ちはさすがにあんまりだと思って。部屋を出て、廊下のトイレに入って、しくしくと泣く有り様ですよ(のちに「ホテル三日月の4階の奥のトイレから、男のむせび泣く声が聞こえるらしいよ… 川´д)ヒソヒソ (´д`しコワーイ」と都市伝説化しそうな状況)。せっかく旅行に来たのに、こんなことになるなんて。疲れが一気に出て来てしまって、「もういいや、もういいや、疲れ果てちまった… ('A`)」って気持ちだったんですけれども。僕の中の桜井和寿さんが「そういって、そういって、ここまで来たじゃないか (・∀・)」と励ましてきた…ってのは、もちろん脳内の話。
「Atomic Heart」に収録されております。
とりあえず落ち着こうと思って、大浴場に行きまして。お風呂に入って、奧さんの立場になって考えてみる。旅行の話を出した時のうれしそうな顔、バスの時間を調べてくれたりとヤル気マンマンだったっけ。怒りというのは「それだけ失望した→スゲー期待していた」ってことであり、結婚して10年、初めての家族旅行なのに、あんなイヤな態度をとらざるを得ない状況まで彼女を追い込んでしまったのは、僕の責任なのではないだろうか。
いや、僕的には「お金がないと夫婦は争う」というのを両親で散々見ているので、やっぱりハードに働かざるを得ないんだけど、奧さんの気持ちを考えてなかった。これを「ももへの手紙」風に変換すると、「アタシ、奧さんの気持ち、全然わかってなかったんだ!Σ(゚д゚;)」って感じで、今度は奧さんが可哀相でスゲー泣けてきた。そうか、あの罵倒は「ももへの手紙」
のお母さんのビンタ→彼女にとっても“不本意な一撃”だったのだ!m9`Д´) ビシッ
脳内に浮かんできた奧さんのイメージ画像を貼っておきますね(「ももへの手紙」より)。
自分なりにいろいろ納得できたので、風呂を出て。部屋に戻ると、まだ奧さんは不穏な雰囲気だったものの、「今回は本当にごめんね」「でも、今日は絶対仕事しないから…何度かメールはチェックするけど」と謝ったのです。朝食バイキングでは積極的に気を遣って、プールでもマナ子と仲良く遊びまくって。奧さんのラオウのような“剛の不機嫌オーラ”をトキのように受け流しながら、迎えたお昼ご飯。館内にあるレストランでチーバくん2食カレーを頼むと、奧さんが「アンタ、またカレー食べるの!? (゚д゚;し」とツッコミを入れてきたんですが、その時、彼女の声から“険”が取れていたというね。
モーニングビュッフェ、1周目。冷たい朝カレーがあったので食べてみたら、これが結構良い感じ。
思わずオカワリですよ。ホテル三日月のカレー、結構好き。
そして昼もカレー。これは奧さんにツッコませるために、あえて注文したのです ( ̄ー ̄) ニヤッ まぁまぁ美味。
その後、お土産を買いに行く時は、すっかりいつもの2人。14時ごろ、部屋に戻って、親子3人で昼寝…というか、僕的には50時間以上振りの睡眠ということで、泥のように眠りまして。17時ごろ、奧さんに起こされたんですが、なんと抱きついてきたのです。で、「にいにい(※僕は奧さんからこう呼ばれております…というNOROKE m9・∀・) ビシッ)、ごめんね…」「にいにいが頑張ってくれてるの、わかってるの…」と半べそで謝罪してきたから、「いいんだよ ( ´_ゝ`)」と夜回り先生っぽく応えてパーフェクト仲直り!(`Д´)人(`Д´し ウォォォォ!
そんな状況の中、なんていうか……その…下品なんですが…フフ………… 勃起……しちゃいましてね……(台無しな文章)。仲直り直後のセックスというのは燃えるものであり、ぜひ挑みたかったんですけど、マナ子が寝ている横で行為をするのは残念ながら無理。この“炎”は夜までとっておくかと、またもやディナーバイキングに行きまして。でも、昨日とは違って、みんなとコミュニケーションをとりながらバラエティ豊かに盛って、デザートなども食べたのでした。
2日目は、1日に食べられなかったものをチョイスしつつも、やっぱりカレーも盛ってみました(右上)。
2周目。おでんとか寿司とか、メチャクチャだけど、まぁ、良いじゃないですかぁ~(馴れ馴れしく)。
3周目からデザートに移行。あまり食べないようにしてるけど、甘い物、最高ですな!(*゚∀゚)=3
4周目。バイキングにしては意外と美味しかったですぞ。
ちなみにローカルヒーローの哮神ガイオンが来たんですが(握手してもらった)、マナ子が呆気にとられていて微笑ましかったです。
仲直りもして、食事もして、風呂にも入って…。やっと4年振りのセックスですよ…(感慨深げに)。「お義父さん&お義母さんの部屋で遊びながら、眠くなっていくマナ子→そのまま寝せる→別室でセックス!」という見事なプランで、実際、マナ子はウトウト状態。「ママがいい~ (´Д`;し」と言い出してきたものの、そのまま押し切れる感があり、奧さんも計画通りに寝かしつけてようとしていたその瞬間! 微妙に不服げなマナ子と目が合って、僕には見えた(電波なムードが漂ってくる文章)。
「LOOPER/ルーパー」のクライマックスの画像を貼っておきますね。
4年間待ち続けて、焦がれて、やっと機会が巡ってきた今だからこそ、むしろセックスを手放すべきなのではないか。強く思い出したのは「くまのプーさん」。ラストの「餓えに苦しみながらも、友情を選んでハチミツを諦める」場面は涙なくては観られないワケですが、2011年9月に僕がこの映画を観たのは、3年後のほぼ同じ時期に「娘への愛を選んでセックスを諦めるため」だったのではないか。
確かに今宵、娘をご両親と一緒に寝せたからといって、何らかのトラウマが残ったりすることはないだろう。だが、これからの彼女が長い人生を送る中で、己の願いが否定されることが増えてくることを考えるならば、せめて3歳時の“母と一緒に眠りたいと思う心”ぐらいは大切にしてあげるべきなのだ。もしかすると、僕はダンデライオンで、これは運命が用意してくれた大切なレッスンと言えるのかもしれない(なんだこれ)。そう思ってね、奧さんに「マナ子ちゃんもそう言ってるし、やっぱり今夜は3人で寝ようよ」と言うと、彼女は「じゃあ、それで! (・∀・し アッサリ」とスムースに承諾。結局、セックスをせずに床に着いたんですが、睡眠不足にもかかわらず、悶々としてなかなか眠れなかった次第。
<9月6日(土)>
翌朝、「パパー!川`∀´)」というマナ子の起こす声&ダイブで起床。奧さんからは「痩せたせいか、イビキをかかなくなったね (・∀・し」なんて褒められましてね(苦笑)。適当に支度して、みんなでモーニングビュッフェを食べに行って…。まぁ、いろいろと盛って、それなりに食べましたよ。
例によって、朝カレー中心の組み立て。ベーコンも美味しかったなぁ。
2周目は和食。時間がなくて、これでおわりでした。
朝食を終えて、送迎バスに乗りましてね。遠ざかっていく「ホテル三日月」。なんだろう、昨日、セックスを諦めた時は正しいことをしたつもりだったし、奧さん&娘と仲良く帰っている今も幸せで仕方ないハズなんですが、“何か”が腑に落ちない感じ。それは、あの瞬間の奧さんの顔が少しホッとしているように見えたからなのか。家に戻ったら、クリストファー・ロビンと愉快な仲間たちが、大きなセックスを用意してくれていたりしないものか。よくわからないけど、なんとなくセンチメンタルな気持ちを抱えながら、バスに揺られていった晩夏なのでしたーー。
さようなら、千葉。
なんとなくこの名曲を貼っておきますね。
おしまい。
先週の備忘録(2014/9/16~9/22)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓
「エクスペンダブルズ3」は素晴らしかった… (ノω・、)
ノートPCを買って仕事がはかどるように
久しぶりにタマフルでメールが読まれました (〃∇〃)
日曜日はアシパンのオフ会→RHYMESTERのLIVEにGO!ヽ(`Д´)ノ
娘の手術が無事終了→三宿Web『80's!!!!!!!!』に行きました~ (´∀`)
先週は、仕事でバタバタしつつものの、かなり映画を観ることができました。これはノートPCを購入したのが大きくて、外でメールをチェックしたり、作業できたりするって本当に便利。20回ローンという非常に残念な買い方をしちゃいましたけど、本当に買って良かったなぁと。まだ「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は観られてなくて、先週観た中では「エクスペンダブルズ3」が最高のひと言。上映の前後に繰り広げられた町山智浩さんや杉作J太郎先生たちのトークも素晴らしかったです。ちなみに「ルパン三世」は北村龍平監督ファンの僕ですらガッカリしたシロモノなので、観ない方が良いですぞ (o^-')b ダメゼッタイ
「したまちコメディ映画祭」も7回目なんですね~。
日曜日は奧さん&娘のマナ子(仮名/3歳)&お義母さんと一緒に朝イチで病院へ。実は、マナ子の耳が良くなくて、また手術することになってたんですよ。まぁ、僕がいても邪魔なので、午後からは仕事に行きまして。夕方は久しぶりにアシパンに行って、タマフル・トップ5オフ会に参加いたしました。本当ならそのまま高橋ヨシキさんのアシッドたんぱ大放送の公開収録を観たかったものの、RHYMESTERのLIVEと被っていたので、19時40分ごろに泣く泣く離脱して六本木に向かったんですが、それはまた別のお話。
今回で6回目なので、マナ子もすっかり馴れた様子でしたよ。
月曜日は手術の日なので、また朝イチで病院に行きまして。まぁ、簡単な内容ということで、1時間ぐらいで無事終了。正直、ホッとしましたよ。で、翌日は朝早く娘を迎えに行かなくちゃならなかったので、仕事が終わったら帰宅してすぐに寝ようと思ったんですけど…。なんか手術が終わったのがうれしくて、ちょっと誰かと話したくなって。急遽、諦めるつもりだった『80's!!!!!!!!』に足を運んだというね。
三宿Webの入口はこんな感じなのです。
なんかね、スゲー行って良かった。宇多丸師匠にシャンパンはご馳走になるわ、古川耕さんや高橋芳朗師匠、フクタケさん、蓑和田ディレクターたちとも楽しくお話できるわ…。タマフルリスナーの方たちと会えたのも良かったです。宇多丸師匠にいきなり肩を抱かれた時と、古川さんに「セックスレスはどうなったんですか?」と聞かれた時はスゲー驚きましたよ。ちょっと特別すぎる夜って感じで、この日のことは一生忘れないと思います。
あと、ごめんなさい、非常に心の狭い僕は「メンバーが入れ替わった『ザ・トップ5』なんぞ、高橋芳朗師匠の金曜日以外は聴くか!ヽ(`Д´)ノ」と思っていたんですが、番組にタマフルの構成作家やディレクターが関わっていると聞けば、やっぱり応援せざるを得ない心持ち。コメカミさんも「博多華丸さんは注目!m9`Д´) ビシッ」っておっしゃってたし…。ええい、来週から聴きますYO!ヘ(゚∀゚*)ノ タノシミー 以上、先週はこんな感じでした。ではでは~。
「RHYMESTERの『J-20』に行って来た!ヘ(゚∀゚*)ノ」という覚え書き
顔文字を使いまくって、アホみたいな文章を垂れ流している当ブログですが(苦笑)、書いているのは41歳の中年男性。体力を落とさないようにと走ったりしているものの、確実に日々老化しているワケですよ。例えば、ライブで盛り上がる曲を連発されると、うれしい反面、体がついていけない時がある…。ううむ、恐ろしくジジ臭い文章ですな (´・ω・`) ウーン
そんな時、発表されたのがRHYMESTERの「J-20」。会場がビルボードライブ東京ということは「座って食事をしながら聴ける」ってことじゃないですか。ライブで飛び跳ねたい若人には申し訳ありませんけど、アタシ、こんなイベントを待ってた。会員になると先行で良い席が買えるというから、CLUB BBL会員になり(初期手数料1,080円+年会費3,240円)、贅沢な気分で観たいからディナーコースも注文して(6,180円)、チケット代諸々と合わせると合計15,240円も支払ったんですが、後悔まったくナシ。なぜなら私は、このLIVEにはそれ以上の価値があることを知っているからです(ヴェルタースオリジナルのお祖父さんっぽい言い方で)。
まぁ、カード払いだしね(物騒な発想)。
チケットを買った後、娘が耳の手術をするのがその翌日ということがわかって、若干、どうしようか迷ったものの、どのみちその時間帯には病院にいられないので、気にしないことに。いや、むしろ「娘のためにラップしてもらうぜ!m9`Д´) ビシッ」ぐらいの勝手な気持ちで、9月21日(日)、ビルボードライブ東京に足を運んで来ました。
ビルボードライブ東京は東京ミッドタウンのガレリアの中。
4階にあるのです。
入口はこんな感じ。人が並んでいたので上の部分だけ撮影しました。
玉袋筋太郎さんや「バラいろダンディ」から花が届いてましたよ。
もうね、会場はとにかくオサレ。ありきたりなフレーズですけど、「デートにピッタリ!(o^-')b」とか思っちゃう。会員カードがチケット代わりになるのも、なかなか良い感じ(ちなみに当日、「チケットがない!」と少しパニックを起こしました ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ)。この日は仕事でワイシャツを着てたんですが、“あまり場違いな格好をできなさそうな雰囲気”が漂っていたので、なんとなく助かった気分でしたよ。ここ、RHYMESTERのライブがなかったら、まず足を踏み入れなかったろうなぁ。売店にはRHYMESTERのタオルとTシャツ、DVDやらCDやらが置かれてまして。その他はビルボードライブの関連商品が売られていました。
会員カードがチケットに。年会費はかかるものの、これは便利。
グッズがいろいろ販売中。今回のタオルとTシャツのデザイン、いいね。
席は2階。カウンター席からすぐに下のステージが見えて、これまた超良い感じ。席に着いたのはライブ開始まで15分ぐらいで、早速、サービスのスパークリングワインを飲みながら、運ばれてきたディナーに舌つづみーー。ああん、なにこの大人ムード!(*゚∀゚)=3 ムッハー 海の幸と夏野菜のジュレ~サフラン風味~と霧島黒豚ホホ肉の煮込みとキャベツのタリアッテレをパンと一緒に平らげて、某コピペを思い出しながらイサキのポワレ~フルーツトマトとオリーブのヴィネグレットソース~を食べていたら! ステージにDJ JINさんが登場→「J-20」が始まったのです。
スパークリングワイン、普段は飲まないので、これだけでも贅沢な気分 (〃∇〃) ウフフ
「ジュレ」とかよくわからないけど、高い物を食べている気になりますなぁ(バカの文章)。
このパスタも美味しかった~。まぁ、料理の画像はこのぐらいにしておきますよ。
実際のライブの内容に関しては、こちらの第一部の感想を書いたブログが完璧。僕が観た第二部もほぼ一緒なんですが(「お好み焼き」の例えは、竹内朋康さんのリクエストに応えて、第二部でもやってました)、ちょっと違うのはラストの「And You Don't Stop」の前に「Magic Hour feat. さかいゆう」が加わっていたことですかね。最近のライブではあまりやらない曲ばかりだし、ライブでしか聴けないセッションも多くて、スゲー良かったです。
今回、僕がグッときたのは、「ちょうどいい」と「It's A New Day」のピアノセッションバージョンと、「Magic Hour feat. さかいゆう」。会場の雰囲気にマッチして超ムーディーであり、「そうそう、RHYMESTERのこういう曲を落ち着いたシチュエーションで聴いてみたかったんだよなぁ」とジーンとしちゃいました。どうせならこの状況で「POP LIFE」も聴いてみたかった…ってのは贅沢ですかね (ノ∀`) テヘ
『ちょうどいい Piano session with SWING-O』のPVです↓
『It's A New Day Piano session with SWING-O』でございます↓
ただ、これは失敗したと思ったのは、食べながらライブを観るのって結構大変。やっぱりコール&レスポンスに参加できないのってフラストレーションが溜まるし、そもそもパフォーマンスを繰り広げる人を食事しながら観るってのも、失礼な気がしちゃって。ロフトプラスワンのトークライブとかだと、そういう抵抗感はなかったんですが…。もしかして、開場が1時間前ということを踏まえると、スタート前には食べ終わってる前提なのかもしれませんな (`Δ´;) ヌゥ
まぁ、何はともあれ、実に贅沢な時間を過ごさせていただきました (´∀`) ウフフ RHYMESTERが最高だったのは当然として、会場自体もまた来てみたいと思わされるほど好きになりましたよ。ライブ終了後は、たまたまお会いしたそーす太郎さんと感想を話し合ってから、タオルとTシャツを買って帰宅しました。
これ、良いデザインですよね。Tシャツはあえて白をチョイスいたしました。
もうね、ベスト盤は本日発売されるし、11月からは「RHYMESTER King Of Stage Vol. 11 The R Release Tour 2014」が始まるし(Zepp東京のチケットは購入済み)、25周年ということでも“何か”やるらしいし…。僕の仕事も年末にかけて忙しくなりそうなんですが、何とかスケジュールを合わせて追いかける予定。できるなら一度は地方の会場で観てみたいんだけど…さすがにそれは無理かなぁ (・ω・;) ウーン
このアルバム、一家に1枚、ですな(知った風な口調で)。
おしまい。
わたしは生きていける(ネタバレ)
わたしは生きていける
原題:How I Live Now
2013/イギリス 上映時間101分
監督:ケビン・マクドナルド
製作:アンドリュー・ラーマン、ジョン・バトセック
製作総指揮:テッサ・ロス、ロバート・ワラク、ピアース・ウェンガー、ナイジェル・ウィリアムズ
原作:メグ・ローゾフ
脚本:ジェレミー・ブロック、ペネロープ・スキナー、トニー・グリゾーニ
撮影:フランツ・ラスティグ
美術:ジャクリーン・エイブラハムズ
編集:ジンクス・ゴッドフリー
音楽:ジョン・ホプキンス
音楽監修:アビ・リーランド
出演:シアーシャ・ローナン、トム・ホランド、ジョージ・マッケイ、ハーリー・バード、ダニー・マケボイ、アンナ・チャンセラー、ジョナサン・ラグマン、コーリイ・ジョンソン、ダーレン・モーフィット
パンフレット:★★★(650円/普通に良い出来だと思います)
(あらすじ)
出生時に母親を亡くした少女デイジー(シアーシャ・ローナン)は、まだ見ぬ3人の従兄弟とひと夏を過ごすため、単身イギリスへと渡る。複雑な家庭環境のせいで反抗的になっていた彼女は、純真な従兄弟たちとの交流のなかで明るさを取りもどしていき、やがて長兄エディ(ジョージ・マッケイ)と恋に落ちる。ところが、ロンドンで発生した核爆発テロをきっかけに、第3次世界大戦が勃発。戒厳令がしかれるなか、デイジーたちは軍に拘束されて離ればなれになってしまう。エディと再会するために軍の施設を脱出したデイジーは、荒れ果てた世界へと足を踏み出す。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
※今回の記事は、「サプライズ」のネタバレに触れているんですが、「サプライズ」
はネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読まないで!
「あの『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド監督が、シアーシャ・ローナン主演で世紀末バイオレンス映画を撮った!Σ(゚д゚;) ナンデスト」なんて話を小耳に挟んじゃったら興味がモリモリ湧いてくるということで、いそいそとヒューマントラストシネマ渋谷に行って来ました。良かったんじゃないかな (・∀・) スキヨ
劇場では『ゴーストバスターズ』特別アート展が開催中。
劇場の人による簡単なレビューが貼られていたりしましたよ。
久しぶりに来たので、つい17アイスを買っちゃった…。
まず、若干のウソを混ぜながらストーリーを書いておくと、突っ張って生きてきた少女デイジーが、従兄弟たちと触れ合うことで愛される&愛する喜びを知って、すっかり良い子にトランスフォーム。幸せな生活を送っていたんですが、ロンドンで核爆発→戦争が勃発しましてね。軍隊によって、恋人となった従兄弟のエディと離ればなれになるものの、あーだこーだあって、幼い従兄弟パイパー(ハーリー・バード)を連れて脱走するのです。
周囲に心を閉ざして、刺々しく生きるデイジー。でも、それは寂しがり屋だからこそ。
ふとしたキッカケで従兄弟たちと一緒に行動すると、すっかり仲良しに。
「いけないわ!(´Д`;し ハァハァ」なんて言いつつ、従兄弟のエディと恋に落ちたりして。
戦争が勃発しても退避勧告を無視して暮らしていたら、軍隊がやってきて離ればなれになっちゃうのです。
とは言え、恋に燃える少女は誰にも止められない。幼い従兄弟とともに家を目指すのでした。
幸せだったころを思い出す場面を貼っておきますね↓
少女の2人旅はなかなかの地獄。レイプ集団とニアミスしてハラハラしたり、従兄弟アイザック(トム・ホランド)の死体を発見してゲロを吐いたり、たまたま遭遇したゲス野郎2人を射殺したりしてね…。エディが助けた鷹のおかげで無事に従兄弟の家に辿り着くと、そこには傷ついたエディが横たわってまして。よくわからないけど戦争も終わって平和が訪れたので、デイジーは心を病んだエディを優しく見守ることを決意。最後は、エディが指を切る→デイジーが血を舐めてあげる(冒頭に逆のシーンがある)→2人はキスをして、「これが私の生きる道なのYO!m9`Д´し ビシッ」って感じで終わってましたよ。
なんとなく貼っておきますね↓
近作で例えると、「思い出のマーニー」風味の「ザ・ロード」という印象。“ロンドンで核爆発が起きて子どもたちが不安になるくだり”は「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」
を思い出したりもして。撮影はキレイなんですけど、世界観はかなり残酷だったりして、あえて戦争の原因をぼかして描いているのも子ども目線の寓話って感じで面白い。その場面にあった歌詞の音楽を流しているのも、わかりやすくて良かったです。ううむ、ちょっとサントラ
ほしいかも。
デイジーと従兄弟たちだけで幸せに暮らしていた場面を貼っておきますね↓ アイザック… (ノω・、) グスン
役者さんたちは全員良い感じだったんですが、シアーシャ・ローナンは相変わらず天使のように可愛いですな (〃∇〃) ウフフ 出産と同時に母が死亡したということで、何かあると「アタシは不幸を呼ぶんだ… (ノω・、し」と思い悩む姿が不憫でね…。ずっと応援しながら観てましたよ。無惨に死んでしまう従兄弟のアイザックを演じていたのは「リトル・ダンサー」で有名になったトム・ホランドで、バカなガキっぽさが絶妙でしたな。
あと、これは書き残しておきたいんですけど、「異性の切った指を舐める→恋が始まる」というのは「ヘビに噛まれた傷口を吸う」のと双璧をなすベタなアコガレ描写じゃないですか。でも、これを実施したことがある人はいるんでしょうか? 僕も一度で良いからやってみたいものの、そんな機会に恵まれないし、大体、相手の指を掴んで口を近づけた時点で「やめてよ!川`Д´)ノシ」と手を振り払われそう…って、なにこの文章。
人類が「異性の切った指を舐めたことがある人間」と「舐めたことがない人間」に分かれるなら、僕は「舐めたことがない方」なのです… (´・ω・`) ションボリ
まぁ、そんなワケで非常に楽しかったんですけど、予告編をまったく観ていなかったため、「ハンナ」級とはいかないまでも、「サプライズ」
のヒロイン並みのサバイバルスキルを持つシアーシャ・ローナンが世紀末の荒野をたくましく生きていく映画だと勝手に思い込んでいて(敵にやられながらも「まだだ…まだアタシは生きていける!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォ」って感じ)。正直、恋だ愛だと甘ったるい展開を見せられて、ちょっと拍子抜けしちゃったんですよね…。ただ、世界のハードな描き方は良いし、暴行されている女性が野獣のような男にデイジーのことを言わない場面はグッとくるし、少女2人を襲おうとした奴らが射殺される場面は留飲が超下がるということでね、ティーンエイジャーの青春サバイバル映画って考えるとスゲー良い作品。興味がある人は観るといいさ!
原作本。かなり有名な小説なんですって。
輸入盤のサントラを貼っておきますね。
ケヴィン・マクドナルド監督×フォレスト・ウィテカー主演の凶悪な映画。怖かったよぅ… (ノД`)
ジョン・ヒルコート監督×ヴィゴ・モーテンセン主演による“普通のお父さん”の世紀末サバイブ絵巻。
シアーシャ・ローナン、この映画でも“デイジー”を演じてましたな。僕の感想はこんな感じ。
シアーシャ・ローナンが殺人マシーンを演じた作品。今、振り返ると、そんなに悪くないような。
2014年8月に観たDVDの覚え書き
※今回の記事は、「こねこ」と「友へ チング」
の“ネタバレ全開の感想”を書いているので、気をつけて!
今年から毎月第1水曜日は「先月に観たDVDの覚え書き」をアップすることにしてたものの、なんとなく第4木曜日の今日、DVDの感想をアッサリめに残しておきますね↓
<1本目>
こねこ
(あらすじ)
モスクワ。音楽家一家のクズネツォフ家の子供たちマーニャとサーニャ(マーシャ・ポポフ、サーシャ・ポポプ)がある日、一匹の子猫をもらってきた。誕生日パーティでチグラーシャ(トラちゃん)と名付けられた子猫だが、カーテンは引き裂く、花瓶は割る、あげくはパパ(アレクセイ・ヴォイチェーク)の楽器ケースにフンをするとトラブルを巻き起こす。トイレの世語を子供たちが引き受けたことで事なきを得たが、その矢先、チグラーシャは窓辺からトラックの荷台へ落ちて見知らぬ通りまで運ばれてしまった。一家は総出で子猫を探すが見つからない。チグラーシャは元の住処を探して町をさまよううち、ドーベルマンに襲われ、そこをワーシャという猫に助けられた。ワーシャはチグラーシャを古アパートの屋根裏に住む雑役夫のフージェン(アンドレイ・クズネツォフ)の元に連れて行く。そこには迷い猫が大勢いた。だが、フージェンはアパートの追い立て屋と争い、病院に運ばれてしまう。残された猫たちは助け合ってなんとか生き延びた。大晦日。チグラーシャは町でなつかしいフルートの響きを聞く。それはなつかしのわが家でパパが吹いていたのと同じだった。チグラーシャはステージで演奏中のパパの背中に駆け登った。いっぽう、病院から帰って来たフェージンの元にも猫たちが再び帰って来た…。(以上、映画.comより)
予告編が見当たらなかったので、代わりにオープニングを貼っておきますね↓
70点
僕の娘のマナ子(仮名/3歳)は犬の吠える声が苦手でして。街中で犬を見ると「怖い~ (´Д`;し イヤーン」と怯えて抱きついてくるんですが、その姿が超可愛いのです!m9`Д´) ビシッ で、猫の方は大好きみたいで、猫を見かけると「ニャンコ、ニャンコ!ヘ(゚∀゚*し ダイスキ!」と興奮しちゃったりして、その姿がまた超可愛いのです!m9`Д´) ビシッ
で、最近は僕も仕事で猫絡みの案件に携わっていたりするので、勉強のため&マナ子が喜ぶだろうと思って、“猫好きにはマストの映画”と伝えられている「こねこ」のDVDを購入。奧さんが出掛けてマナ子と2人でお留守番した休みの日、一緒に観ました。猫も娘も超可愛かったですぅ~ (´∀`) デレデレ
まぁ、話自体は「いなくなった子猫が帰ってきました (・∀・)」「可愛がってた猫のおかげで部屋を立ち退かなくて済みました (・∀・)」程度のどうでも良い内容なんですけど(失礼すぎる文章)、とにかく猫が可愛くてね…(しみじみ)。マナ子も猫が出てくるたび、「ニャンコだー!ヘ(゚∀゚*し スキスキ!」とテンションを上げちゃって、その姿がまたまた超可愛いのです!m9`Д´) ビシッ 非常に良い買い物をしました…。
チンピラvs猫軍団のシーンは意外とハード。「ぼくのエリ」の猫襲撃シーンはこれを参考にしたのかしらん。
<2本目>
友へ チング
(あらすじ)
1976年、韓国・釜山。ヤクザの父を持つジュンソク(ユ・オソン)、葬儀屋の息子のドンス(チャン・ドンゴン)、優等生のサンテク(ソ・テファ)、お調子者のジュンホ(チョン・ウンテク)は小学校の同級生で、いつも一緒に遊ぶ幼なじみ。4人は別々の中学に進むが、高校で再び顔を合わせ、つるむようになる。ある日の授業中、教師に親のことを言われて逆上し、教室を飛び出すジュンソクとドンス。後日、映画館でツッパリに絡まれ大乱闘になり、退学処分となる。1984年。大学に進んだサンテクとジュンホがジュンソクを訪ねると、彼は薬物中毒になっていた。そんななか、ジュンソクの父が亡くなり、それをきっかけに彼は裏社会に入っていく。そしてドンスも、ジュンソクの組と対抗するサンゴンと盃を交わす。1990年。サンゴンが汚いやり方で勢力を広げ、その右腕としてドンスが動いていた。ドンスとジュンソクの組の派閥抗争が始まり、ジュンソクはドンスの身を案じて海外に飛ぶよう説得しに行く。しかしドンスはジュンソクの言うことを聞かず、帰り道、数名の暴漢に襲われて命を落とす。1993年。ジュンソクは裁判で自分がドンス殺しを指示したと証言する。留学から帰国したサンテクが面会室でそのことを問うと、ジュンソクは「ヤクザはかっこ悪くちゃダメなんだ」と答える。面会後、ジュンソクが歩く先の光の中に、遠い日に4人で遊んだ海が広がっていた……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
人気を博してドラマ化もした超有名な韓国映画ですけど、恥ずかしながら未見でしてね… (〃∇〃) エヘヘ ただ、9月に続編が公開されるということで、良い機会だから観ておこうと思い、借りて来ました。超泣いた!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
ラストに若いころの回想が入るくだりとかも含めて、スゲー思い出したのが「モンガに散る」なんですが、この「友へ チング」
の方が先なんですよね(って、その元ネタは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
になるんでしょうけど)。もう、こういう男同士の友情モノは本当にダメというか、思い出すだけで涙腺が緩む感じ。「長く親しい友=親旧と書いて『チング』と読む」とか「ヤクザはかっこ悪くちゃダメなんだ」とか、キラーフレーズが目白押しであり、大ヒットしたのも頷けますな。
ヤクザになる2人を演じたユ・オソンとチャン・ドンゴンは惚れ惚れするほどカッコ良かったです。時代背景的には「悪いやつら」と同じぐらいの時期だと思うんですが、1990年代に入ってから物語が一気に凶暴化するから、結構ビックリしましたよ。実に満足したものの、この作品でキッチリ完結しているだけに、続編の内容がサッパリ見えないんですけど…。どうするんですかね? (・ε・;) ウーン
てなワケで、先月はゴジラ映画をあらためて観たりしたため、初めて観たDVD作品は計2本。僕的には「友へ チング」をオススメいたします。まぁ、猫派の方なら「こねこ」
を観ておくのも良いと思いますぞ。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。
ルパン三世(吹き替え版)(ネタバレ)
※今回の記事は、映画とは関係のない文章の方が感想と同じぐらい長い事態に陥っております。その結果、超ダラダラしているので、ちゃんとした感想が読みたい人ははちごろうさんのブログを読むと良いんじゃないかな。
※今回の記事は、この映画が好きな人や北村龍平監督のファンは不快になる怖れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、どうしようもない下ネタが書かれているので、苦手な人は読まない方が良いです。
<前書き①:僕と「ルパン三世」>
最初に「ルパン三世」へのスタンスを書いておくと、“そこそこのファン”程度。テレビシリーズでは第1期派であり、第1話「ルパンは燃えているか…?!」での“峰不二子への拷問シーン”で“性”に目覚めた…というのは、同年代の人には非常に多いのではないでしょうか(確か大槻ケンヂさんもそうだったし、宇多丸師匠もお好きだった様子)。「カリオストロの城」
とかもちろん嫌いじゃないんですけど、その後のルパンの“善人ムード”は好きになれなくて(「人は殺してほしい」派)。最近は新作ができても全然観なくなったって感じ。ちなみに推しメンは石川五ェ門でございます。
この場面を観て、初めて股間を硬くしました… (´Д`;) ハァハァ
で、昨年、「あの『ルパン三世』が実写化される!」というニュースを聞いた時に思い浮かべたのは、悪名高き実写版「デビルマン」。一応、40年近く前に一度実写化
されていて、作品自体は「ビンタされても笑顔 (´∀`) ウフフ」ぐらいの優しい気持ちで観れば面白かったりするものの、“あの当時だから許された感”があるじゃないですか。僕の浅薄な考えですけど(苦笑)、今の時代では大火傷する確率が120パーセントの題材としか思えなくて。この時点では「主演が小栗旬さん」ということしか知らなかったんですが、「間違いなく酷いことになるな ┐(´ー`)┌ アホダナー」と確信しただけに、当然ながら観る気はゼロだったんですね。
「ルパン三世 念力珍作戦」の予告編を貼っておきますね↓ 音楽
が結構良い感じ。
<前書き②:僕と北村龍平監督>
まぁ、このブログでは何度となく書いていることですけれども、僕は「VERSUS ヴァーサス」に感激して以来、北村龍平監督を応援しておりまして。頑張ってほしいと常々思っているのです。基本的にはどの監督作も愛している…と言いたいのですが、どうにも微妙に感じてしまうのは、上映時間が長くてダラダラしている作品が多いということ。例えば、「ラブデス」
とか結構好きなんですけど、2時間38分ってのはさすがにキツくて…。僕は「もう少し作品をコンパクトにできたら、グッと良くなるのになぁ… (´・ω・`)」といつも思っていたのです。
そんな2006年、北村監督がアメリカで映画を撮ることになって。ハリウッドに認められたというのもうれしかったんですが、「向こうでは北村監督のワガママもあまり通らない→映画の時間が短縮される→名作が生まれるかも!ヘ(゚∀゚*)ノ」と考えるだけで、期待でムクムクと膨らんでいく僕のハートと股間(1つアウトな文章)。で、その第一弾である「ミッドナイト・ミート・トレイン」は、原作小説
がスゴすぎるから仕方ないとして (´∀`;) エヘヘ 第二弾の「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」
を観た時は、正直、期待を裏切られる出来でガッカリしたというね…。
「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」を観た時の僕はこんな感じでしたよ。
でもね、「次こそは」と思ってて。「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」のパンフレットを読むと、撮影期間がバカみたいに短いのに主演女優がケガをして撮影が中断したりとか、薬物に溺れる俳優がいたりとか、いろいろと苦労が絶えなかったそうだから、仕方なし(他の監督には見せない優しさ)。むしろ次の監督作こそは“進化した北村作品”が観られそうというか、もしかすると彼の最高傑作になるかもしれないーー。そんなある日の朝、新聞を広げてみると、その次回作が発表されていたから超驚いたのです。
何気なく毎朝新聞を広げてみたら…。
なんと、北村監督の次回作は「ルパン三世」だったのか!Σ(゚д゚;) ナニィ!
って、新聞はとってないんですけどね (ノ∀`) テヘ 「ルパン三世」に1ミリも興味がなかったので、北村監督の作品だというのを知ったのは確か7月ぐらいなんですが、そうなるとこれは観なくちゃなぁと。そもそも僕は、あの評判が悪い「ゴジラ FINAL WARS」ですら2番目に好きなゴジラ映画にチョイスするほどの北村監督ファン。それなりに楽しめそうな気もしてきて、「僕的には『60点ぐらいの期待値で観たら75点!』ぐらいの期待値でございます (`∀´) ケケッ」なんてツイートをしたりしたのでした。
<前書き③:僕と「アカデミーナイト」>
このブログを読むような方なら、放送されていないエリアに住む人は仕方ないにしても、基本的にチェックしていると思われるのが「アカデミーナイト」。HPの説明文を貼り付けると、「ライムスター・宇多丸が気になる映画やオススメ映画をご紹介!!」「豪華ゲストへのインタビューや、映画好き芸人とのマル秘トークが炸裂!」「この番組を観れば、映画界の今が分かる!? 映画の魅力満載の30分」ということで。TBS製作の映画の宣伝要素は強いものの、宇多丸師匠がゲストとテーマに沿ったオススメ映画を語り合う<ムービー★シェアハウス>が非常に面白い&タメになるので、毎週楽しみに観ているのです。
で、8月に入ってからは「ルパン三世」の宣伝に力を入れまくり。出演する役者さんたちのインタビューコーナー<バックボーン★アカデミー>が連続する感じでして。正直、最初はちょっと面倒臭さを感じたんですけど、観てみるとどの役者さんの話も興味深いし、影響を受けた作品を聞くのも楽しかったりして…。なんかスゲー好感が持ててきたのです。
真面目さが伝わってくる綾野剛さんは「I am Sam アイ・アム・サム」のショーン・ペンに影響を受けたそうな。
玉山鉄二さんが紹介したのは「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」と「ビューティフル・マインド」
。
小栗旬さんは「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2」と「シド・アンド・ナンシー」
をご紹介。
浅野忠信さんは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「カッコーの巣の上で」
、「リービング・ラスベガス」
の3本。
黒木メイサさんだけは、宇多丸師匠に「上海特急」と「上海から来た女」
、「白いドレスの女」
をオススメされてました。
例えば、僕は「レンタネコ」という映画が超苦手なんですけれども、もし娘のマナ子(仮名/3歳)が出演していたなら100点の評価に早変わりするように(信用できない映画ブロガー)、“思い入れ”は映画鑑賞の良いスパイス。メインの役者さんたちの熱い想いを聞いて、すっかり「良い人たちダナー ( ;∀;) ガンバッテ!」と胸を掴まれていただけに(特に玉山鉄二さんが出ている「手紙」
は観ようと思った)、もうね、観る前から練乳をチューブからダイレクトにゴクゴク飲む級の甘め評価をする気分ですよ。宇多丸師匠が役者さんたちの“作品に臨む姿勢”などは褒めつつ映画の内容には一切触れないのが気がかりではありながらも、先日、ユナイテッド・シネマ豊洲に足を運んで来たのですが…。
近々豊洲にも4DXができるみたいですな。
劇場は結構混んでましたよ。
ルパン三世(吹き替え版)
2014/日本 上映時間133分
監督:北村龍平
プロデューサー:山本又一朗
原作:モンキー・パンチ
脚本:水島力也
企画:池田宏之、濱名一哉
企画協力:加藤州平
共同プロデューサー:佐谷秀美、岡田有正、片山宣
ユニットプロデューサー:鳥澤晋
助監督:神保英昭
撮影監督:ペドロ・J・マルケス
撮影:古谷巧
照明:和田雄二
美術:丸尾知行
録音:久連石由文
編集:掛須秀一
音響効果:柴崎憲治
音楽:アルド・シュラク
音楽プロデューサー:古川ヒロシ
メインテーマ:布袋寅泰
ラインプロデューサー:橋本淳司
タイユニットプロデューサー:石川達也
記録:新玉和子
装飾:藤田徹
制作担当:児嶋冬樹
コスチュームデザイン:中里唯馬
衣装:清藤美香
ヘアメイク:CHIKA
キャスティングディレクター:富田敏家
協力プロデューサー:楠本直樹
アシスタントプロデューサー:グリーン健司クリス
VFXスーパーバイザー:ソン・スンヒョン
VFX協力:大萩真司
アクション監督:シム・ジェウォン、ヤン・キリョン、カウィー・シリカクン
ポストプロダクションプロデューサー:篠田学
出演:小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信、ジェリー・イェン、ビタヤ・パンスリンガム、ラター・ポーガーム、タナーヨング・ウォンタクーン、キム・ジュン、ニルット・シリジャンヤー、ニック・テイト、山口祥行、中山由香、吉野和剛
パンフレット:★★★(720円/「邦画のパンフ」って感じの安心クオリティ)
(あらすじ)
絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世(小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
30点
「まるで成長していない… ('A`)」と思ったり。
すみません、また安西先生の画像を貼っておきますね。
こういうことは本当に書きたくないんですが、ごめんなさい、北村監督作の中で一番つまらなかったです。ちょっと観たことを後悔するレベルというか、こんなもののために「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をガマンしたと思うと、スゲー腹が立ってくる。観る前に抱いていたさまざまな好感が一気に吹き飛ぶクオリティなのです。
前述したように、僕はそんなに熱烈な「ルパン」ファンじゃないけどさ、あの4人組が活躍するケイパームービーと思うのが普通じゃないですか。ところが、「ワークス」なんて盗賊団に所属しているわ、マイケル・リー(ジェリー・イェン)なんてルパン三世と互角の実力を持つオリジナルキャラが大活躍したりするわ、ピエール(キム・ジュン)なんてメカ担当がいるわと、「お前ら誰!? Σ(゚д゚;)」というか、コレジャナイ感がハンパない。
いや、ジェリー・イェンは台湾の人気アイドルグループ「F4」に所属しているし、キム・ジュンも韓国の4人組グループ「T-MAX」のメンバーということで、今作をアジア圏に売るための起用なんでしょうけど、それで「ルパン三世」っぽさが台無しになったら意味がなくないですかね? しかも、土壇場で“プログラム担当の面白キャラ”が出てくるのも意味不明だしさぁ(メカ担当のピエールが兼ねればいいのに)。逆に「アジョシ」のラストで素晴らしいタイマンを見せたタナーヨング・ウォンタクーンや、「オンリー・ゴッド」
で俺ジナルな裁きを下す警部を演じたウィタヤー・バーンシーガームを起用したのは良かったんですが、凡庸な使い方しかできなかったのは本当に残念でしたね。
ウィタヤー・バーンシーガームが剣道5段だからなのか、「ブラック・レイン」っぽい剣道シーンがありましたけど、イマイチでしたな…。
肝心の物語も酷いというか、よくわからなくて ('A`) 登場人物たちの行動があまりにもメチャクチャすぎて、何がおかしいのかがわからなくなってきちゃったんですよね…。例を挙げると、マイケル・リーが“悪のボス”プラムック(ニルット・シリチャンヤー)と“バイセル”という取引をする場面とか、「ネックレス自体が盗品なのに、公の場に持ちだしていいの?」とか「プラムックが買うって選択は普通に考えられるのでは?」とか、なぜ自信満々にその手段を選ぶのかが不思議なんですよ…(演出もパッとしないし)。
例えば、クライマックスだって、「防犯システムを攻略する」とか相談してたから、てっきりバレないようにやるのかと思ったら、結局、暴力で突破って…。そんな「エクスペンダブルズ」みたいな手段を取るなら、防犯装置をコントロールしている場所を制圧すればいいじゃんよ。最後も「銭形警部たちがプラムックを逮捕しに来る」ってのがルパンたちの“奥の手”だったみたいで、計算通りヅラしてたけどさ、「① 金庫を破った後がノープランすぎ(結果、マイケル・リーが自己犠牲で死んでいる)」「② プラムックが何の容疑で逮捕されるのか、よくわからない」「③ 銭形警部がアタッシュケースの中身を確かめないまま受け取ってくれる」「④ 地雷原を歩いて帰る」などなど、「疑問を感じる僕が悪いのかな… (´・ω・`)」と思うくらいに飲み込めないところだらけ。最後は「ルパーン!ヽ(`Д´)ノ マテー」「うわぁ、とっつぁんだー!ヘ(゚∀゚*)ノ ニゲロー」なんてムードで終わってましたけど、心底どうでも良かったです。
お気に入りの曲「どうでもいい」を貼っておきますね↓
アクションもね、かなりガッカリしました。「ルパン三世」だからジャッキー映画のようなスラップスティックな面白アクションを繰り広げるといった発想はなくて、とにかく“普通”。優秀なアクション監督たちを起用したハズなのに、むしろ今までで一番観づらくてつまらなかったし、途中のカーチェイスに関しては、見せ方がスゲー下手だと思いましたよ(たぶん予算的には少ないであろう「殺人の告白」とか見習ってほしい)。
戦闘描写に関しては、石川五ェ門が雑魚を斬りまくるシーン以外は、全然楽しくなかったです。特にガッカリしたのが次元大介で、「武器がリボルバーだけの男がどういう風に戦うのか?」と期待してたら、驚くほど活躍シーンが少ない上に、肝心の見せ場も微妙(「落ちている銃の引き金を撃って敵を倒す」なんて雑魚相手にさりげなくやってよ)。「アイディア、ないんだ (´・ω・`)」って素直に思いましたよ。なんて言うんですかね、北村監督の映画のアクションにはいつも「今までにないものを見せてくれるハズ!」と期待しているだけに、凡庸な場面ばかりで失望いたしました。
例えば、「ゴジラ FINAL WARS」の“Wマウントパンチ”といった“遊び”が感じられなかったのです…。
その他、演出もヘタクソで、敵地突入前のビルの屋上での会食シーンとか、スゲー居心地が悪かった。飛行機の場面でキャビンアテンダント役で山田優さんが出てくるのも良くないと思いましたね(現実に引き戻される)。あと、この映画、「字幕版」と「吹き替え版」があって、僕は気付かないまま「吹き替え版」を観ちゃったんですけど、外人さんたちはともかく、日本人キャストのリップシンクが全然合ってないのは違和感バリバリでしたよ(実際は英語を話してたみたいなので仕方ないんでしょうけど)。
というか、たぶん他の人と話せば「そうそう、あそこおかしかったよね!Σ(゚д゚;)」と文句がボロボロ出てくるタイプの映画なのは間違いなくて。パンフのインタビューを読むと、北村監督にしては若干弱気→あまり乗り気じゃなかったんでしょうけど…。基本的に「いんだよ、細けぇ事は! m9`Д´) ビシッ」「オレの世界観に文句は言わせねえエエエ!! ヽ(`Д´)ノ」ってタイプの人だとは思いますが、今後はもう少し細かいことを気にした方が良いんじゃないなかぁ。まぁ、綾野剛さんの石川五ェ門は好きだったし、布袋寅泰さんが作ったメインテーマは意外とハマッてたし、序盤に山口祥行さんが活躍したのもうれしかったし(不要なキャラだけど)、僕的に「今年のワースト作品」というほどではないんですが、時間とお金を無駄にしたとは強く思った次第。
ということで、僕の心を代弁する範馬勇次郎の画像を貼っておきますね。
おしまい。
モンキー・パンチ先生による伝説の漫画。味わい深いです。
サントラです。
オフィシャルブックだそうな。
ファーストの北米版。買っちゃおうかなぁ。
小栗旬さんが出ている北村龍平監督作。かなり好きよ。
舞妓はレディ(ネタバレ)
※今回の記事は、映画とは関係のない文章が多く書かれているので、そーす太郎さんの感想とか読むと良いんじゃないかな。
※今回の記事は、名作と名高い「それでもボクはやってない」
<どうでも良い前置き>
周防正行監督と言えば、そんなに映画を見ない人から心ある映画ファンまで、多くの人に愛されている&評価されている監督ですよね。ただ、ごめんなさい、僕はあまり興味が持てなくて。いや、「ファンシイダンス」
関係ありませんが、11月1日に公開される「エクスペンダブルズ3」の予告編を貼っておきますね↓ 思わずドル泣き!ヽ(TДT)ノ
超話題になった「それでもボクはやってない」
だがしかし、僕が愛するラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー・ムービーウォッチメンの課題映画になったので、「じゃあ、観ておくか ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と。ちくしょう、観たくてたまらない「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をグッとガマンして、ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞してきました。
シアター6はかなり混んでましたよ。

舞妓はレディ

2014/日本 上映時間135分
監督・脚本:周防正行
製作:石原隆、市川南、宮前周次、石川豊、柴田嘉章、細井俊介、小形雄二
エグゼクティブプロデューサー:桝井省志
プロデューサー:土屋健、土本貴生、堀川慎太郎
撮影:寺田緑郎
照明:長田達也
美術:磯田典宏
装飾:松本良二
録音:郡弘道
編集:菊池純一
助監督:片島章三
キャスティング:吉川威史、南谷夢
振付:パパイヤ鈴木
日本舞踊振付・指導:花柳達真
音楽プロデューサー:和田亨
製作担当:島根淳
プロダクションマネージャー:前村祐子
音楽:周防義和
主題歌:上白石萌音
出演:上白石萌音、長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、渡辺えり、竹中直人、高嶋政宏、濱田岳、中村久美、岩本多代、高橋長英、草村礼子、岸部一徳、小日向文世、妻夫木聡、松井珠理奈、武藤十夢、大原櫻子、徳井優、田口浩正、彦摩呂、津川雅彦、パンツェッタ・ジローラモ、瀬戸朝香、加瀬亮
パンフレット:★★★★(720円/良いデザインの良いパンフ。花街トリビア&歌詞が全部載っているのも好き)
(あらすじ)
舞妓がひとりしかいなくなってしまった京都の小さな花街・下八軒の老舗お茶屋・万寿楽(ばんすらく)に、どうしても舞妓になりたいという少女・春子(上白石萌音)が現れる。最初は断られた春子だが、そこに居合わせた語学学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が、鹿児島弁と津軽弁の混ざった春子に興味を示し、彼女が万寿楽にいられるよう取り計らう。かくして万寿楽の仕込み(見習い)になった春子だったが、花街の厳しいしきたりや稽古、慣れない言葉づかいに悪戦苦闘。そしてある日、突然声が出なくなってしまい……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
上白石萌音さんは100点!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
この子が、この子が最高だったのです…。

もうね、舞妓を目指す少女・春子を演じた上白石萌音さんが超魅力的。約800人の修羅たちとの死闘を制した逸材ということで、お芝居、歌、踊りのどれをとっても申し分ナシなのです(特に歌が最高)。「トッキュウジャー」に出てくる合体ロボっぽく表現するのなら超超素晴らしくて、「恋愛レボリューション21」風に言うなら超超超超イイ感じ!m9`Д´) ビシッ
ストーリーも良かった。「未経験の若者が知らない業界に入って四苦八苦しながらも成長する」ってのはよくある話ですけど(最近では「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」とか)、「幼いころに死んだ母親が舞妓だった→同じ道を歩むことで母を知りたい」といういじらしい心が胸を打つ(その過程で田畑智子さん演じる百春のブログを知った…という妄想)。本当に“物語の王道”というか、「『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』
さらに周囲の人たちの対応が少し厳しいので、感情移入度もグレードアップ。特に彼女に芸を伝授する師匠たちには「そんなに厳しくしなくても良いじゃない!ヽ(TДT)ノ」と激怒したほどだったのですが、しかし! そんな厳しさを乗り越えたからこそ、前半部で言葉を失うほどに苦労をする姿を目の当たりにして力んだからこそ、力みが解放される→すべてが好転するラストが感動的でね… (ノДT) 主題曲「舞妓はレディ」を晴れやかに歌い踊る彼女の姿を観てるだけで、とっても幸せな気分になりましたよ。僕には3歳の娘がいるんですが、「いつか彼女もこんな風に巣立つのだろうな…」と気が早いことを思ったりもして、とにかく涙が止まらなかったです。
舞妓さんになった姿がまた素敵でしたな… ( ;∀;) イイマイコダナー

範馬勇次郎氏の信用できるコメント。力みと解放、どちらも大切にしたいですね。

まったく事前情報を入れていなかったので、ジャン=クロード・ヴァン・ダムと同じベルギー出身として有名なオードリー・ヘップバーン(なんとなく誰かに怒られそうな文章)が主演の「マイ・フェア・レディ」
言語学者を演じた長谷川博己さん、微妙に心のないキャラが楽しかったです。

ただ、ごめんなさい、僕的に合わないところもありまして。まず、オチがあまり好きじゃなくて。呉服屋の社長(岸部一徳)との賭けに勝った京野先生はタダで遊びに行けることになるんですが…。確かに勝負に勝ったんだから、当然の権利ではありますけど、あの“奢ってもらう気マンマン”な態度はどうかと(キャラ的にはそういう人ではありますが)。「舞妓はレディ」を歌い終わった春子が「私、先生のことが好き!ヘ(゚∀゚*し」とか言い出してエンドクレジットに突入するのも唐突というか、「それ、今言うの!? Σ(゚д゚;)」と思ったり。
それと、ミュージカル部分が微妙というか。ミュージカルって、日常生活で唐突に歌い出すワケですから、非現実的に描くことでその違和感を軽減したりするのが普通だと思うのですよ。だから、「ムーンライト」とか「舞妓はレディ」はスゲー良かったんですが(妻夫木聡さんの“昔の俳優”っぷりも良かった!)、その他の現実と地続きなムードで展開される場面には乗れなかったんですよね…。
例を挙げると、「男衆の歌」は竹中直人さんがマンションの一室で踊るだけだから居心地が悪かったし、「襟替え」も単なる板壁がバックとか勘弁してほしい心境に(田畑智子さんは愛しているけれども!)。別に大人数で歌い踊れとは言わないけど、せめて背景ぐらいは変えてほしいなぁと。「ティ・アーモの鐘」も外でやるんだったら人数を増やすとか、もう少し工夫した方が良かったのでは。前述したように好きな場面もあっただけに、周防監督的にはあえてそうしたっぽいんですが、普通にガッカリしちゃいました。
なんとなく「舞妓はレディ音頭」を貼っておきますね↓
って、文句を書いちゃいましたけど、単に花街文化を美化するだけでなく「水商売」的な部分に触れているのはスゴいなぁと思ったし、芸妓トリビアの数々はタメになったし、何よりも上白石萌音さんが素晴らしかったので、基本的には満足いたしました。特に最後の「舞妓はレディ」の場面は最高で、サントラ
サントラ。結構良い感じっぽい。MP3版
ノベライズも出てました。
大ヒットした周防正行監督作。ウチの母親が大好きな映画なのです。
超評価が高い周防正行監督作。イマイチ観る気が起きないんだよなぁ…。
元ネタの映画。オードリー・ヘップバーンが可愛いよね (〃∇〃) エヘヘ
「マイ・フェア・レディ」
ウディ・アレン監督作。「ピグマリオン」
こんな映画もありましたな。観る機会は一生ない気がするなぁ。
ザ・オススメ書籍(2014年晩秋)
※この記事のタイトルは、本来なら「ジ・オススメ書籍」なのかもしれないけど、気にしないで!
僕がそこそこ愛しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」では、毎年、定期的に「推薦図書特集」なんて企画をやっていて、紀伊國屋書店・新宿本店と連動したフェアを開催するのも恒例行事となっているのです←ここまでテンプレ ううむ、まだ読んでない本が大量にあるというのに、スゲー面白そうなものばかり紹介するから、ちくしょう、「真相ーマイク・タイソン自伝」に「DVDビジュアルブック こんなにスゴい! 銃のしくみ」
、「ドミトリーともきんす」
、「子どもを本嫌いにしない本」
と、4冊も買ってしまった次第。
これが「タマフルブックフェア」だッ! この光景も珍しくなくなりましたな。
早速、4冊ほど購入。実は前に買った本、まだ読んでないんだぜ… (`∀´) ククク...
で、今回も僕なりにちょっと便乗して、適当なオススメ書籍を紹介しようと思ったんですが…。「くらげバンチ」で90年代のプロレスネタマンガが始まった→だったらプロレス漫画繋がりで徳光康之先生の「最狂超プロレスファン烈伝」&ジェントルメン中村先生の「プロレスメン」
を紹介しようかと思いつつも、当ブログの読者ならすでに持っているだろうし。あの御方のあの本
なんてベストセラーすぎるし、初代しまおまほさんの新刊「マイ・リトル・世田谷」
はまだ発売されていないし…。いろいろ悩んだ挙げ句、これを紹介したいと思います↓
マップス: 新・世界図絵
「現代の世界図絵!ヘ(゚∀゚*)ノ」な~んて話題になっているこの大型本(縦37.2センチx横27.8センチ )。9月ごろ、本屋でたまたま見掛けて、「これは娘の教育に良さそう!m9`Д´) ビシッ」と思って買ってみたところ、一番楽しんで読んでいるのは僕というオチだったりしてね。詳細はamazonの説明を読んでいただければありがたいんですが(苦笑)、要は世界42カ国の名物やら代表する文化やらをイラストでわかりやすく紹介した本というか。もうね、ポーランドの絵本作家夫婦による“独断と偏見でチョイスした国&項目のイラスト”がとにかくキュートなのです (〃∇〃) ウフフ
例えば、先月、「WORLD BREAKFAST ALLDAY」のテーマになった「クロアチア」はこんな感じ。
「スイス」には「ハイジ」がいるというね。イラストが本当に可愛いんだよなぁ。
ありがたいことに「日本」もあったりして…。
「マンガ」が紹介されていたりするのです。「世界で人気」の説明がうれしい。
まぁ、「忍者」があるのも想定内ですよね ┐(´ー`)┌ ベタデスナ
ただ、「女子高生」があったのはビックリ。世界的にそういうイメージなの?
なんて言うんですかね、パッと開いたページをなんとなく眺めているだけで楽しくて。恥ずかしながら、僕はあまり“世界の文化や名物”に詳しくないので、こういう子ども向けの本がちょうどいい湯加減だったりするのです (´∀`) ホッコリ 「なんであの国はないの!? ヾ川。`Д´。)ノ」とか「なんであの国にあの項目がないんだ!(`Δ´)」といった不満がないワケではないんですが(例えば「スイス」にはレスリング「シュビンゲン」があっても、「ブラジル」は「カポエイラ」だけで「ブラジリアン柔術」がないのはどうかと思った)、興味がある方はぜひ読んでみてくださいな。
というか、「ベルギー」に「小便小僧」なんて性器を露出した卑猥な像を載せるぐらいなら…。
この「ジャン=クロード・ヴァン・ダム像」を載せるべき!m9`Д´) ビシッ って、電波な文章を書いてすみませぬ。
おしまい (´・ω・`) スミマセヌ
ふしぎな岬の物語(ネタバレ)
※この映画の感想に関しては、信頼できる映画評論家の柳下毅一郎さんの批評、もしくははちごろうさんの記事を読むと良いですよ。
※今回の記事は、吉永小百合さんが好きな方は激怒する怖れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、映画とは関係のない文章がダラダラと書かれているので、そういうのが苦手な人は気を付けて!
<恐ろしくどうでも良い前置き>
ハッキリ言って、まったく観る予定はなかったんです。一応、話題作はそれなりにチェックすることもありますけれども、僕が好きなのは格闘アクション系の映画でして(「導火線 FLASH POINT」とか)。実際に観たら面白いのかもしれませんが、人生は使える時間が限られていることもあり、興味がないものをわざわざ観に行く気はナッシング。邦画の人情ドラマ(苦笑)なんて、基本的に観ない姿勢なワケですよ。
僕的に100点の映画である「導火線 FLASH POINT」の予告編を貼っておきますね↓
ということで、この「ふしぎな岬の物語」なんて当然ながらスルー確定。僕がそれなりに愛してるラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で宇多丸師匠と初代しまおまほさんが「ありがとね~ 川TДT)ノ」という吉永小百合さんの真似をしたりしてましたけど、ごめんなさい、スゲーどうでもいい。むしろ「猿の惑星:新世紀」の「The animal!!(`Δ´)」、「ヘラクレス」の「Who are you!? m9`Д´) ビシッ」「I am Hercules! ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ!」並に聞き飽きていて、イラッとするというか。僕的には、予告編の「こんな岬が実際にあるなんてー」というキャッチコピーが生理的に凄まじく苦手程度の感情しかなかったんですよね。
こういうコピーって本当に嫌い。「こんな岬で消されていく最強の9人」とかだったら良いのに。
そんなある日の夜、ゴールデン街の某飲み屋に行った時のこと。「『イコライザー』が最高すぎ!」とか「『レッド・ファミリー』と『シークレット・ミッション』が似た設定&内容で愉快」などとクダを巻いていたら、そこのマスターがこの映画の話を始めて、「今年のワースト」だと。「監督が演出できなかったんじゃないか」なんて叩いてきたから、僕も「あんな地雷確定の映画、観に行く方が悪いですよ!(`∀´)」「予告編から面白さを感じる要素が1ミリも見つかりませんもの!(`∀´)」「金券ショップではさぞ安く売られているでしょうよ! (`∀´) 」という感じで、便乗して罵ってしまったのです。
実際、金券ショップではこんな価格で売られていました。
ただ、帰宅して布団に入ってみると、「犬に擲ち目に涙」なんてことわざのように、「非道いこと言っちゃったなぁ… (´・ω・`)」と。マスターはまだ“観た”から“文句を言う権利”はあるけど、映画を観ていない僕に上から目線でディスる資格があったのか。しかも、作品自体はポジティブな雰囲気に包まれていて(僕自身は苦手なムードですが)、ああいう映画を観て救われる人だっているのかもしれない。アルコールの酔いも手伝って、自分の非道い言動を思い出すたびに濡れていく枕…。脳裏に浮かんでくる吉永小百合さんに「ごめんなさい… (ノω・、)」と謝りながら眠りについたのでした(42歳の社会人の文章)。
そして翌朝、「これは観に行こう!(`・ω・´) キリッ」と。この映画をちゃんと鑑賞することで、心の中の吉永小百合さんへの謝罪としようと決意しまして。先日の誕生日の18時ごろ、シネマサンシャイン平和島に到着。夕食がまだだった&お詫びも兼ねて、フライドポテトのドリンクMセット(590円)とカツドッグ(440円)、金沢カレーパン(360円)を購入し、いそいそとシアター7に行ってみたら! なんと僕のそこそこ長い映画鑑賞史上、初の“1人鑑賞”だったというね…(しみじみ)。
シネマサンシャイン平和島では1日3回上映されてました。
この後に観る予定だった「パシフィック・リム」4DX版の券を見せたら50円引き→合計1340円でしたよ。
ふしぎな岬の物語
2014/日本 上映時間117分
監督・企画:成島出
企画:吉永小百合
原作:森沢明夫
脚本:加藤正人、安倍照雄
製作:石原俊爾、石井直、岡田裕介
宣伝統括:木下直哉
原作統括:見城徹
エグゼクティブプロデューサー:岩原貞雄、高田佳夫、千代勝美、遠藤真郷、吉村和文
プロデューサー:冨永理生子、川田亮、岡田有正、古川一博
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
音楽プロデューサー:津島玄一
撮影:長沼六男
照明:宮西孝明
録音:藤本賢一
美術:横山豊
装飾:湯澤幸夫
ヘアメイク:田中マリ子
衣装:鳥居ユキ、宮本茉莉
編集:大畑英亮
音楽:安川午朗
音響効果:岡瀬晶彦
ギター演奏:村治佳織
題字:和田誠
スクリプター:赤澤環
助監督:谷口正行
制作担当:関浩紀
ラインプロデューサー:石川貴博
製作統括:木次谷良助
出演:吉永小百合、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶、笹野高史、小池栄子、春風亭昇太、井浦新、吉幾三、杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃、片岡亀蔵、中原丈雄、石橋蓮司、米倉斉加年、近藤公園、矢野聖人、矢柴俊博、不破万作、モロ師岡、嶋田久作
パンフレット:★★★(720円/吉永小百合さん絡みの広告が入ってるのが新鮮)
(あらすじ)
海の向こうに富士山を望むのどかな里。花畑や学校、病院、教会が点在する中、岬の突端に里の住人たちが集う“岬カフェ”がある。漁師や農家、医師、牧師、警官……皆のお目当ては、店主の柏木悦子(吉永小百合)がいれる一杯のコーヒー。それを飲むと、皆の心は軽く元気になるのだった。そんな悦子のコーヒーは、何でも屋を営む甥の浩司(阿部寛)と共に毎朝汲んでくる小島の岩清水で作っている。45歳の浩司は、思い込みが激しくたびたび問題を起こすこともあるが、カフェの隣の掘っ立て小屋に住み、悦子を献身的に見守ってきた。ある日、“岬カフェ”の常連客で漁師の徳さんの娘・竜崎みどり(竹内結子)が数年ぶりに里に帰ってくる。だがずっと音信不通だった彼女は何かに傷ついているような様子。一方、30年来の常連客、不動産屋のタニさん(笑福亭鶴瓶)は悦子と浩司のいちばんの理解者だったが、ある事情でこの地を離れることが決まっていた……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
60点
「ありがとね~ (TДT)ノ」と思ったり。
なんとなくブラザーズ5による映画主題歌「入っておいで この里に」を貼っておきますね↓
まず、僕的に合わなかったところを書きます。本当に申し訳ないんですが、映画序盤、主人公の悦子がコーヒーを入れる際に「美味しくな~れ、美味しくな~れ 川´∀`)ノ旦」と“おまじない”をする場面を目撃した時は、「正気か!? Σ(゚д゚;)」と驚いて。「食堂かたつむり」とか「レンタネコ」
的な匂いを感じて、スゲー帰りたくなりました。特に、コーヒーに向かって言う時に“添える手”には超イライラさせられたというか、映画の中に入って指をへし折ってやりたいほどだった…って、大人げないですな (´∀`;) スミマセン
こんな風に折ってやりたいほどイラッとしたのです(ジョジョ第三部より)。
あと、この映画はオムニバス形式でしてね。「妻を亡くした夫とその娘」やら「即離婚した新婚夫婦」やら「不景気で一家心中をしようとした不憫な泥棒」やら「末期ガンの常連客と出戻り娘」やら「大阪に転勤することになった常連客」やらの話が展開されるんですけど、各エピソードの“繋ぎ”が悪い上に結構どうかと思う内容もあったりして。
例えば、「親娘」の話は、“母親を亡くした娘”を演じた子役自体にはウルウルしたものの、「虹を追いかけて店に辿り着いた」とか「『大丈夫』のおまじない」といったファンタジー要素に「ああ、こういう感じなんだ ('A`)」と引いちゃったし、「新婚夫婦」の話は1ミリも面白さがわからなかったし…。「泥棒」の話の「不器用な泥棒が、コーヒーを出してもらって改心する(もともと悪い人ではない)」くだりも超キツくて、「今どきここまで手垢にまみれた展開をやるのか! (`Δ´;) ヌゥ」と、脂汗が流れましたよ。
ちなみにモデルになったお店はこんな感じだそうです。
だがしかし! 好きなところも多かったりしましてね ( ̄ー ̄) ニヤッ 最初に挙げたいのは、阿部寛さん。「テルマエ・ロマエⅡ」はスルーしちゃいましたが(苦笑)、彼は僕の母親の知人の息子ということもあって、「孔雀王 アシュラ伝説」
のころから勝手な親近感を抱いてまして(面識はまったくない)。彼が出ているだけでもうれしかったんですけど、“頭が弱くて喧嘩っ早い中年男”&悦子の甥である浩司をなかなか愉快に演じていたのです。このブログの読者で、僕と趣味が合うような方は、「バッドラック・ファレ選手とプロレスをする阿部寛」「屋外で全裸になって、その肉体を手洗いしていく阿部寛」「嶋田久作にネックハンギングツリーを決める阿部寛」なんて文章を目の当たりにしたら、ちょっと興味が湧いてくるのではないでしょうか。
バッドラック・ファレvs阿部寛! まぁ、大したことはしないんですが、少しオトクな気分になったり。
そして、非常に心を揺さぶられたのが吉永小百合さん! 恥ずかしながら僕は主演&出演作を全然観ていなくて、「映画女優」での放尿シーンの印象が強かったりする程度(ゲスな記憶)。まったく期待してなかったし、最初の方は“おまじない”の件もあって、むしろイライラしていたんですが、もともと“不憫なおばちゃん描写”に弱い僕ですよ。観ているうちに感情移入してきちゃいまして。あの予告編で散々観た「ありがとね~ 川TДT)ノ」の場面も、その直前の笑福亭鶴瓶さんが演じるタニさんとのディナーのシーンが良い雰囲気だったこともあって(プロポーズの場面自体は映さなかったのが良かった)、予想以上にグッときたというか。「待ってましたぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ」的に楽しめたというね。
この場面、なんかうれしかったです。
さらに驚かされたのがクライマックスですよ。大切な常連客を2人失ってションボリしていた悦子の元に“妻を亡くした夫とその娘”が再登場。霊感の強い娘が悦子の死んだ夫(画家)に導かれて虹の絵を要求→彼らに絵をあげてしまうと、悦子は茫然自失となって。キッチンから出火して火が大きくなっても、ボーッとしてしまい、浩司に何とか救われるんですが…。そこから“実は長年の孤独に苛まれていた女の告白”がスタートするのです!m9`Д´) ビシッ
悦子が胸に溜め込んでいた“闇”が今、長回しで炸裂する!
このシーン、それまでの映画の雰囲気が牧歌的でノホホンとしていた分、とにかく迫力があって。「ずっと独りぼっちだった」「寒い…寒いよぅ…」「永遠なんてどこにもないって、わかってたのに…」とかブツブツと語る吉永小百合さんがスゲー怖いのです… (´Д`;) ヒィィィ さすがは大女優と唸らされたというか、あの「美味しくな~れ」のまじないも「精神を病んでいたから?」と思えてしまうほど。何年か前のNHK紅白歌合戦で原爆詩を朗読していた時も思ったんですけど、この人、意外とホラーが似合うんじゃないでしょうか。
「永遠なんてどこにもない」繋がりで、平井堅さんの「LIFE is...」を貼っておきますね↓
一応、雑に最後の展開を書いておくと、告白シーンの後、たくさんの人たちに支えられて喫茶店が即再建されて。悦子が浩司と“将来的には同店を継ぐっぽい”みどり(竹内結子)の3人で離島に水を汲みに行く時、みどりから浩司の子を妊娠したことを告げられて喜ぶ→浩司の知った風なナレーション&金子みすゞさんの詩「海の果て」の朗読が流れて、映画は終わってました。
まぁ、正直なところ、悦子を突き放したかと思いきや、スムースにやり直せるというオチは好みじゃないし(店が全焼した割にはアッサリ復活しすぎ)、「悦子が望んだにせよ、夫の霊は30年間も付きまとわないで、もっと早く解放してやれば良かったのに」と思ったし、そもそもああいう地域のコミュニティ感自体が超苦手だったりはするんです。
ただ、吉永小百合さんのアイドル映画と考えるなら、彼女の魅力が詰まっていたのは間違いないし、生まれて初めて映画館を貸し切り状態で鑑賞できたのもうれしかったし。そんな機会を与えてくれたこの映画には「ありがとね~ (TДT)ノ」という気持ちでいっぱいなのです。基本的にはオススメしませんが、気になる人は観ても良いんじゃないかしらん。
原作小説。評判は良さげ。
サントラでございます。
主題歌。こういうのもサントラに入れてくれれば良いのに…。
僕が唯一観ていた成島出監督作。思うところはありますが、面白かったです。
「吉永小百合が出演した映画ランキング」の第1位。一生観ないんだろうな…。
なんとなく大好きな“不憫なおばちゃん”映画を貼っておきますね。生きろ!ヽ(`Д´)ノ
シークレット・ミッション(ネタバレ)
シークレット・ミッション
原題:은밀하게 위대하게/Secretly, Greatly
2013/韓国 上映時間124分
監督:チャン・チョルス
脚本:ユン・ホンギ、キム・パンヒョン
原作:チェ・ジョンフン
製作:キム・バンウォン、ホン・ジェジュン
共同製作:ヤン・グヌァン
撮影:チェ・サンホ
美術:キム・ジョンウ
音楽:チャン・ヨンギュ
照明:イ・ガンビン
出演:キム・スヒョン、パク・ギウン、イ・ヒョヌ、コ・チャンソク、キム・ソンギュン、ソン・ヒョンジュ、チャン・グァン、パク・ヘスク
パンフレット:★★(800円/コラムは良かったけど1本だけというのは費用対効果的に微妙…)
(あらすじ)
北朝鮮のエリート工作員リュファン(キム・スヒョン)は、韓国の田舎町に潜入するよう命令される。リュファンは指定通りバカな青年を演じながら作戦実行命令を待ち続けた。2年後、北朝鮮でリュファンのライバルだったヘラン(パク・ギウン)がロックミュージシャンとなるよう命令を受け、さらに最年少スパイのヘジン(イ・ヒョヌ)が高校生に扮して同じ町にやってきた。二人に韓国のしきたりを教え世話をするリュファン。彼らは次第に町の住人たちとも馴染み親しくなっていったが、ある日、上から予期せぬ指令が下る……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※今回の記事は、「レッド・ファミリー」のネタバレにも触れているので、気を付けて!
予告編を見た時、9月に公開された元北朝鮮工作員映画「サスペクト 哀しき容疑者」のアクション要素に、1週間前に上映が始まった北朝鮮工作員映画「レッド・ファミリー」のギャップコメディ要素を加えたような印象を受けたので、非常に面白そうだなと思って。10月下旬、シネマート新宿で観てきました。「楽しかったけど… (´・ω・`)」という感じですかね。
劇場ロビーでは韓国系の本やら何やらが売られてましたよ。
“子豚”の缶バッヂが欲しくて、つい「監視者」のガチャをやったものの、当たったのはリス…。
実際に観てみると、予想した以上に“アクション要素を盛り込んだ「レッド・ファミリー」”という印象。細部は違えど、前半は面白おかしく描きつつも、後半は悲劇的な結末を迎えてしまう…って感じが“モロ”でしてね。韓国で絶大な人気を誇ったウェブコミック「은밀하게 위대하게/Secretly, Greatly(密かに偉大に)」が原作なんだそうですが、“韓国に潜入して社会に溶け込んでいる北朝鮮工作員”を元にコメディを作ろうとしたら、話が似てくるんだろうなぁと。勝手なイメージですけど、この手の物語って他にも結構あるんじゃないかしらん (・ε・) ドウナノヨ
原作漫画との比較動画があったので、貼っておきますね↓
前述したように、前半は「北朝鮮の5446秘密特殊部隊の伝説的な工作員リュファン(キム・スヒョン)が韓国に潜入し、周囲の目を欺くためにバカを演じる」というコメディ展開が中心なんですが、これがスゲー愉快でして。「鼻から鼻水を垂らす」だけでなく、「半年に1回、人前で大便をする」なんて、無茶振り感の強い任務をこなしていくのです。さらに、幹部の息子でリュファンに次ぐ実力者ヘラン(パク・ギウン)もやってくるんですけど、彼にも「オーディションに合格してミュージシャンになる」という何が目的なのかサッパリな命令が出されていたりして、観客的には「北朝鮮の諜報機関ってバカなのかな… (´∀`;)」と思ったりするというね。
キム・スヒョンは鍛え抜かれた肉体も良かったんですが、このベタなバカ面演技が最高なのです。
クールで頭がキレる…はずのヘランもどこか抜けている感じ。演じたパク・ギウンは今年入隊したそうな。
そんなリュファンとヘランを監視するために最年少戦士ヘジン(イ・ヒョヌ)がやってくるんですが、「まだ韓国に慣れていない→邪魔な人間をすぐ殺そうとする」のがスゲー面白くて。さらに、山縣みどりさんがパンフのコラムで指摘されていましたけど、伝説的存在であるリュファンを忠犬のように慕う姿は、BL的素養のない僕ですら“何か”を感じ取ってしまうほど。このイケメン3人が仲良くイチャイチャ過ごすシーンは、非常に微笑ましかったですね。
最年少のヘジン。イ・ヒョヌ、意外とハードなアクションもこなしていましたよ。
で、後半になると、北朝鮮的に5446部隊が不要になったので自決命令が発動。隊員たちが次々と自決していく中、3人は命令に従えなくて。そんな彼らを始末するために部隊の教官だったテウォン(ソン・ヒョンジュ)が乗り込んで来たり、韓国国家情報院のスヒョク(キム・ソンギュン)が3人を不憫に思って救おうとしたり、冴えない中年工作員だと思っていたサング(コ・チャンソク)が実は悪い教授だったことが判明したりと、いろいろあった挙げ句、北朝鮮からの刺客は全滅&3人も死亡してしまうのでした。
テウォン教官を演じたソン・ヒョンジュ、柄本明さんに似てる…って、どうでも良いですかね。
最近よく観るキム・ソンギュン、珍しく裏表のなさそうな人物を演じてました。
最後は、リュファンの下宿先である雑貨屋を経営していたスニム(パク・ヘスク)が壁に飾られていた写真を動かすと、「母さん、元気でいて」というリュファンからのメッセージを発見して落涙。代わりに“映画中盤で近所の人たちと全員で撮影した写真”を飾って、映画は終わってましたけど…。ハッキリ言って、スゲー後味が悪かったですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!
3人が死ぬと、幸せだったころの場面が流れたりしてました。平凡な人生を送ってみたかったね (´・ω・)(・ω・`)(・ω・`) ネー
「レッド・ファミリー」も同じようなオチでしたが、こっちは前半のバカバカしさが際立っていた分、後半のヘビーな展開に腹が立った感じ。100歩譲って「悲劇的な結末を際立たせるため」と考えてもさ、「人前で大便しろ」とか「ミュージシャンになれ」なんて命令はフィクションラインが合ってないと思いませんか? いわゆる“寓話”ってことなのかもしれませんがー。
あと、「落ちぶれた工作員サングが、実は『韓国に潜入した工作員は裏切る!m9`Д´) ビシッ』という説を唱えた教授だった」というドンデン返し(?)は必要があったのか。「正体を明かす→メガネをかけた」時は「そんなインテリ演出をやるの!? Σ(゚д゚;)」と驚きましたね。その他、「クライマックスのビルの屋上がセット撮影っぽかった」とか「ビルの屋上のくだりが長い」とか「北朝鮮の高官が報いを受けないのがムカつく」とか、いろいろ不満はあったのです…がしかし。
サング役のコ・チャンソクは「ハロー!? ゴースト」の幽霊役が良かったね。
以前も書きましたけど、最近の韓国産アクション映画を100点満点で評価すると、「70点前後の満足度は約束されている印象」があったりして、今作もアクション面は文句ナシ。今どきの徒手格闘にフリーランニング、ハードめの銃撃戦や狙撃描写、カーチェイスと盛りだくさんであり、それなりに満足いたしました (´∀`) ウフフ 長編2本目のチャン・チョルス監督、非常に頑張ったのではないでしょうか。
アクションは全体的に観やすかったです。
それと、やっぱり前半部が大好きなんですよ。手垢にまみれたコメディ描写かもしれませんが、バカ面を作ってあそこまで徹底するのって、逆に新鮮だったというか。町の人たちとの触れ合い描写も良くて、この要素だけをもっとやってほしかったほど。特に下宿先の息子との交流シーンや、実は子どもがいた女性に稼いだ金を渡す別れの場面にはグッときましたね…(しみじみ)。
主人公が町の人たちとの触れ合う様子、大好きでした。
そして、最もハードに胸を強打されたのは下宿先のスニムとの疑似親子関係描写。最後の食事シーンは「本当は工作員だって気付いていたのかな… (´・ω・`)」って雰囲気を醸し出しつつも具体的な説明台詞を入れないのが良かったです。屋上で“給料が積み立てられていた通帳”を確認する場面、「息子の結婚資金」なんてエスカレートした記述を見ちゃったら、ちょっと斜に構えれば「気持ちワルー (`∀´) ナンダソリャ」って思ったりしなくもないのかもしれませんけれども! もうね、スゲー泣いた。少し唐突な気はしたし、屋上の場面がかなりグダグダしているのも確かなんですが、リュファンの切なすぎる慟哭もあって、涙が止まらなかったのです… (ノω・、) カアサン...
日本語歌詞版の「イムジン河」を貼っておきますね↓
ということで、「なんてもないようなことが幸せだったと思う (´・ω・`)」という着地の作品であり、常日ごろから「平凡なハッピーじゃ物足りない!(o^-')b ダイテ!」なんて思っている僕的には実に耳が痛い…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ オチがあんまりすぎるのでもう観ないとは思いますけど、決して嫌いになれない映画でしたよ。シネマート新宿での上映は11/21(金)=今日までなので、興味がある人は劇場へ急いでぇ!ヽ(´Д`;)ノ アァン
チャン・チョルス監督の長編デビュー作。コメディ要素ゼロの地獄映画なので要注意。僕の感想はこんな感じ。
なんとなく気になっている北朝鮮ゲリラが日本を侵略する小説。ただ、下巻もあるんだよなぁ…。
来年の2月にはBlu-rayが出るそうな。