
原題:San Andreas
2015/アメリカ 上映時間114分
監督:ブラッド・ペイトン
製作:ボー・フリン、トリップ・ビンソン
製作総指揮:リチャード・ブレナー、サミュエル・J・ブラウン、マイケル・ディスコ、ロブ・コーエン、ブルース・バーマン
原案:アンドレ・ファブリツィオ、ジェレミー・パスモア
脚本:カールトン・キューズ
撮影:スティーブ・イェドリン
美術:バリー・チューシッド
衣装:ウェンディ・チャック
編集:ボブ・ダクセイ
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
視覚効果監修:コリン・ストラウス
出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ポール・ジアマッティ、ヨアン・グリフィズ、アーチー・パンジャビ、ヒューゴ・ジョンストン=バート、アート・パーキンソン、カイリー・ミノーグ
パンフレット:★★☆(720円/松竹のパンフにしては意外と普通)
(あらすじ)
米カリフォルニア州の太平洋岸に1300キロにわたってのびるサン・アンドレアス断層が横ずれし、巨大地震を引き起こした。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスと大都市が相次いで壊滅するなか、ヘリコプターを使った高度上空での任務を専門とするレスキュー隊員が、愛する娘と被害にあった人々を救うため駆けめぐる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
正直、ドウェイン・ジョンソン=ロック様とディザスタームービーってそんなに相性が良くない気がして、それほどそそられなかったんですが…。5月30日の公開が延期になると、ちょっと寂しさも感じたりして。あらためて9月から上映されるということで、やっぱり観ておこうかなと。さらに今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、新宿ピカデリーで3D・字幕版を観てきました。「なんだよ、このバカ映画!(´∀`;) クソガ!」って思ったり。
劇場のロビーにはロック様のスタンディがありまして。「あら、ロック様のサイン!? (*゚∀゚)=3」かと思いきや…。

芸人のサインでした。これ、誰か喜ぶの?

観たのは6番スクリーンでして。まぁまぁ広めで、5分の1ぐらいの入りでした。

入口にはわざわざ「地震・津波のシーンが含まれています」とのお知らせ。見に来る人はわかりそうなもんだけどなぁ。

わかりやすく書くと、パニック映画版「96時間」
当ブログってバカっぽい映画を多めに観ているイメージがあるかもしれませんが(汗)、そんな僕でも久しぶりに「ハイレベルなバカ映画を観たな… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れました。「公務員なのに、なにその豪邸住まい」とか「金持ち野郎のステレオタイプすぎる処理」とか「震源地がサンアンドレアス断層なんだから、津波は来ないのでは?(むしろ日本が大変なことに!?)」とか、そういうことは置いておくとしても(つーか、むしろそこは嫌いじゃない)。ただでさえディザスタームービーで主人公家族だけが都合良く融通されるとイラッとするのにさ、こともあろうに「レスキュー隊のリーダーが職責を放棄してテメエの家族を優先して救助する」ってなんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ
このブログでよく登場する”失笑するジェイソン・ステイサム”を貼っておきますね(「ブリッツ」

いや、それはたぶん製作者サイドもわかっていて。ロック様はちゃんと許可をもらって奥さんを助けに行っているし(司令部っぽいところから「了解した。助けにいけ。幸運を祈る」ってスムースにGOサインが出てた)、スタジアム近辺ではロック様がいたことで助かる人たちもいたし(ただ、津波で全滅しただろうけど)、何よりも「昔、川下りで次女を亡くしている→今度こそ家族を守る!ヽ(`Д´)ノ」という話なので、一応は主人公の行動が仕方なく見えるように配慮をしているっぽいんですけれども。
それでもさ、僕が公務員だったころは、「自分が目の前の市民を守ることで、仲間が自分の家族を守ってくれる」みたいに教わったし、だからこそ僕たちはそういう仕事をする人たちに尊敬の念を抱くんじゃないの? こんな奴をヒーロー然として描く時点でバカバカしいというか。最近、自分の娘への思い入れが増加しているせいか、娘キャラが出てくるだけで涙腺が緩みがちなんですけど、今作に関しては、災害発生後はまったく泣けなかったです(ただ、序盤で娘とのディナーがなくなった時は可哀相で涙が出た)。
なんとなく僕の心境を代弁する丹波文七を貼っておきますね(「餓狼伝」第25巻

な~んて書いている割に65点なのは、すみません、結構面白かったからーー (ノД`) アァン まず、災害描写がスゴいのひと言。序盤の「奥さんが倒壊するビルからヘリに飛び移るくだり」の凄まじさから始まって、とにかくリアルかつ迫力があって、スゲー怖かったです。直接死体を写したりはしないのに、大したもんだなぁと。僕は「わざわざ『地震・津波のシーンが含まれています』なんて書かなくてもいいんじゃないの? 」派ではありますけど、確かに地震や津波にトラウマがある人は観ない方が良いレベルじゃないかしらん。正直、IMAXか4DXで観たかったと強く思ったり(まぁ、そのバージョンは上映されていないんですがー)。
破壊シーンが凄まじいだけでなく、災害後の描写も凄惨でしたな。

ちなみにこのビルの屋上を走る奥さん、どこかで観たなと思ったら…。

「エクスペンダブルズ3」

そして、ロック様がカッコ良かったーー (ノД`) アァン もうね、序盤のファイト一発ライクな任務を終えた後の「植木を気にしないアメリカンな運転」からハートをキュッと掴まれて。なんて言うんですかね、パニック映画でジョン・キューザックみたいな奴にウロウロされると即イラッとしていたワケですけど(酷い文章)、マッチョが豪腕で問題をゴリゴリ解決していくのって、ごめんなさい、超僕好みのお母さん味ごのみ。例えば、あまりにも都合良く入手した飛行機でどこに着陸するのかと思ったら気軽に乗り捨てたのはビックリしたし、津波をモーターボートで乗り越える場面の勢いには笑っちゃったし(「マインド・ゲーム」
今回のロック様は一般人レベルかと思いきや、「ワイルドスピード」シリーズの時と大差なさそうな能力の持ち主(画像は「EURO MISSION」

このシーン、よくわからないけどツボに入って笑っちゃいました。崩れる前に津波を越えろ!

水中の娘を助ける場面、どうするのかと思ったら、結局、力業だったので素直に驚きましたよ。

その他、「ガタイの良い韓国人教授が子どもをお姫様抱っこした時点で死を予感して涙…」とか「そもそもあのロック様なら次女も普通に助けてそう」とか「『フレンチアルプスで起きたこと』なんて映画が公開されている時代に、金持ち野郎のあの扱いは少し可哀相だし、『ファンタスティック・フォー』
ブラッド・ペイトン監督×ロック様主演作。未見なんですよね…。
輸入盤のサントラでございます。
アルバトロスから出たアサイラム製の便乗作品。たぶん観ないだろうなぁ。
「今年公開された地震映画」繋がりで観てみました。結構ハードでしたよ… ('A`)
ロック様が“普通のお父さん”を演じた素敵な映画。僕の感想はこんな感じ。