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カリフォルニア・ダウン(3D・字幕版)(ネタバレ)

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カリフォルニア・ダウン(3D・字幕版)

カリフォルニア・ダウン

原題:San Andreas
2015/アメリカ 上映時間114分
監督:ブラッド・ペイトン
製作:ボー・フリン、トリップ・ビンソン
製作総指揮:リチャード・ブレナー、サミュエル・J・ブラウン、マイケル・ディスコ、ロブ・コーエン、ブルース・バーマン
原案:アンドレ・ファブリツィオ、ジェレミー・パスモア
脚本:カールトン・キューズ
撮影:スティーブ・イェドリン
美術:バリー・チューシッド
衣装:ウェンディ・チャック
編集:ボブ・ダクセイ
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
視覚効果監修:コリン・ストラウス
出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ポール・ジアマッティ、ヨアン・グリフィズ、アーチー・パンジャビ、ヒューゴ・ジョンストン=バート、アート・パーキンソン、カイリー・ミノーグ
パンフレット:★★☆(720円/松竹のパンフにしては意外と普通)
(あらすじ)
米カリフォルニア州の太平洋岸に1300キロにわたってのびるサン・アンドレアス断層が横ずれし、巨大地震を引き起こした。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスと大都市が相次いで壊滅するなか、ヘリコプターを使った高度上空での任務を専門とするレスキュー隊員が、愛する娘と被害にあった人々を救うため駆けめぐる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




65点


正直、ドウェイン・ジョンソン=ロック様ディザスタームービーってそんなに相性が良くない気がして、それほどそそられなかったんですが…。5月30日の公開が延期になると、ちょっと寂しさも感じたりして。あらためて9月から上映されるということで、やっぱり観ておこうかなと。さらに今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、新宿ピカデリーで3D・字幕版を観てきました。「なんだよ、このバカ映画!(´∀`;) クソガ!って思ったり。


劇場のロビーにはロック様のスタンディがありまして。「あら、ロック様のサイン!? (*゚∀゚)=3」かと思いきや…。
ロック様のスタンディ

芸人のサインでした。これ、誰か喜ぶの?
芸人のサインに何の意味が?

観たのは6番スクリーンでして。まぁまぁ広めで、5分の1ぐらいの入りでした。
6番スクリーン

入口にはわざわざ「地震・津波のシーンが含まれています」とのお知らせ。見に来る人はわかりそうなもんだけどなぁ。
地震と津波のシーンがあります


わかりやすく書くと、パニック映画版「96時間」という印象。ロック様は、いろいろと事情があって奥さんを金持ち野郎に奪われてしまって離婚寸前のスゴ腕レスキュー隊員。ところが、カリフォルニアで巨大地震が起きたので、急いで奥さんを救出→2人で娘を助け出しましてね(ちなみに金持ち野郎は途中で娘を見捨てた挙げ句にコンテナに押し潰されて無惨に死亡済み)。ラスト、家族の絆を取り戻したロック様は、星条旗を眺めながら「(アメリカを)また作るぞ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタルデー」ってムードで終わってましたよ。

当ブログってバカっぽい映画を多めに観ているイメージがあるかもしれませんが(汗)、そんな僕でも久しぶりに「ハイレベルなバカ映画を観たな… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れました。「公務員なのに、なにその豪邸住まい」とか「金持ち野郎のステレオタイプすぎる処理」とか「震源地がサンアンドレアス断層なんだから、津波は来ないのでは?(むしろ日本が大変なことに!?)」とか、そういうことは置いておくとしても(つーか、むしろそこは嫌いじゃない)。ただでさえディザスタームービーで主人公家族だけが都合良く融通されるとイラッとするのにさ、こともあろうに「レスキュー隊のリーダーが職責を放棄してテメエの家族を優先して救助する」ってなんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


このブログでよく登場する”失笑するジェイソン・ステイサム”を貼っておきますね(「ブリッツ」より)。
三角絞めでつかまえて-なんだそりゃ


いや、それはたぶん製作者サイドもわかっていて。ロック様はちゃんと許可をもらって奥さんを助けに行っているし(司令部っぽいところから「了解した。助けにいけ。幸運を祈る」ってスムースにGOサインが出てた)、スタジアム近辺ではロック様がいたことで助かる人たちもいたし(ただ、津波で全滅しただろうけど)、何よりも「昔、川下りで次女を亡くしている→今度こそ家族を守る!ヽ(`Д´)ノ」という話なので、一応は主人公の行動が仕方なく見えるように配慮をしているっぽいんですけれども。

それでもさ、僕が公務員だったころは、「自分が目の前の市民を守ることで、仲間が自分の家族を守ってくれる」みたいに教わったし、だからこそ僕たちはそういう仕事をする人たちに尊敬の念を抱くんじゃないの? こんな奴をヒーロー然として描く時点でバカバカしいというか。最近、自分の娘への思い入れが増加しているせいか、娘キャラが出てくるだけで涙腺が緩みがちなんですけど、今作に関しては、災害発生後はまったく泣けなかったです(ただ、序盤で娘とのディナーがなくなった時は可哀相で涙が出た)。


なんとなく僕の心境を代弁する丹波文七を貼っておきますね(「餓狼伝」第25巻より)。
どこに出しても恥ずかしい立派なバカです


な~んて書いている割に65点なのは、すみません、結構面白かったからーー (ノД`) アァン まず、災害描写がスゴいのひと言。序盤の「奥さんが倒壊するビルからヘリに飛び移るくだり」の凄まじさから始まって、とにかくリアルかつ迫力があって、スゲー怖かったです。直接死体を写したりはしないのに、大したもんだなぁと。僕は「わざわざ『地震・津波のシーンが含まれています』なんて書かなくてもいいんじゃないの? 」派ではありますけど、確かに地震や津波にトラウマがある人は観ない方が良いレベルじゃないかしらん。正直、IMAXか4DXで観たかったと強く思ったり(まぁ、そのバージョンは上映されていないんですがー)。


破壊シーンが凄まじいだけでなく、災害後の描写も凄惨でしたな。
凄まじい破壊描写

ちなみにこのビルの屋上を走る奥さん、どこかで観たなと思ったら…。
走る奥さん!

「エクスペンダブルズ3」のスタローン! って、どうでも良いですかね。
走るスタローン!


そして、ロック様がカッコ良かったーー (ノД`) アァン もうね、序盤のファイト一発ライクな任務を終えた後の「植木を気にしないアメリカンな運転」からハートをキュッと掴まれて。なんて言うんですかね、パニック映画でジョン・キューザックみたいな奴にウロウロされると即イラッとしていたワケですけど(酷い文章)、マッチョが豪腕で問題をゴリゴリ解決していくのって、ごめんなさい、超僕好みのお母さん味ごのみ。例えば、あまりにも都合良く入手した飛行機でどこに着陸するのかと思ったら気軽に乗り捨てたのはビックリしたし、津波をモーターボートで乗り越える場面の勢いには笑っちゃったし(「マインド・ゲーム」のクライマックスを連想)、なんか観ているうちに細かいことはどうでも良くなってきたというね。


今回のロック様は一般人レベルかと思いきや、「ワイルドスピード」シリーズの時と大差なさそうな能力の持ち主(画像は「EURO MISSION」)。
リローデッド

このシーン、よくわからないけどツボに入って笑っちゃいました。崩れる前に津波を越えろ!
モーターボートで津波へ!

水中の娘を助ける場面、どうするのかと思ったら、結局、力業だったので素直に驚きましたよ。
水中の娘


その他、「ガタイの良い韓国人教授が子どもをお姫様抱っこした時点で死を予感して涙…」とか「そもそもあのロック様なら次女も普通に助けてそう」とか「『フレンチアルプスで起きたこと』なんて映画が公開されている時代に、金持ち野郎のあの扱いは少し可哀相だし、『ファンタスティック・フォー』は結構好き」とか「カリフォルニアにも原発はあるんだよね…」とか「カイリー・ミノーグの無駄遣い」とか「娘と仲良くなる男の“設計士”という設定がどこかで活きるかと思ったら、そんなことなかったぜ」とか「あれほどの巨大津波に襲われてたら、生存者はあんなにいないのでは…?」とか、思うところはあるんですけど割愛! いや、本当にいろいろとアウトな作品なんですが(特に職務放棄はやっぱりダメだと思う)、トータルすると好きな映画になっちゃった次第 (´∀`;) スミマセン まぁ、そんなにオススメはしないけど、破壊描写が大好物な人なら一見の価値アリですぞ。




ブラッド・ペイトン監督×ロック様主演作。未見なんですよね…。



輸入盤のサントラでございます。



アルバトロスから出たアサイラム製の便乗作品。たぶん観ないだろうなぁ。



「今年公開された地震映画」繋がりで観てみました。結構ハードでしたよ… ('A`)



ロック様が“普通のお父さん”を演じた素敵な映画。僕の感想はこんな感じ









先週の備忘録(2015/9/15~9/21)

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本来なら毎週火曜日に更新する予定の「先週の備忘録」ですが、1日遅れの本日、9月15日から21日までの出来事や思ったことを適当に書き残しておきますね↓


火~木は金曜日のための準備!
金曜日、超大事な会議に遅刻… ('A`) シニタイ
土曜日、休日出勤
日&月は僕の実家に帰りました



なんとなく範馬勇次郎の画像を貼っておきますね(「バキ」第26巻より)。
約束は破られた


先週アップした備忘録「今日から連休が終わるまでは毎日何らかの記事をアップするでガース!(゚∀゚し ヘラヘラ」なんて文章を書いたにもかかわらず、全然更新できなくてすみません… ('A`) って、まぁ、別に楽しみにしてた人はいないと思うんですが(苦笑)、あんな文章を書いてみたものの、現実的に時間がなくて無理でした (ノ∀`) ゴメンネ いや、結局、シルバーウィークを家族サービスで3日間休むために、どうしても片付けなくてはならない仕事が多すぎたのです。できれば、横浜の実家に帰った日曜&翌月曜の夜あたりに徹夜して一気に書こうと思ったりもしたものの、「義兄に薦められての深酒」「娘のマナ子(仮名/4歳)と全力で遊んだが故の疲れ」のせいで、両日ともに爆睡してしまったというね…。


ただ、映画は2本ほど観られまして。水曜は「カリフォルニア・ダウン」を…。
ロック様のスタンディ

木曜日はやっと「ムカデ人間3」を鑑賞いたしました。どちらもあまりオススメはしません。
ムカデ人間3の顔出し展示


というか、現在、僧帽筋から背中にかけての筋肉が大変なことになってまして。たかが実家に1泊するだけなのにいろいろと持っていく物が増えて、気が付くと僕と奥さんの荷物の総重量が14キロオーバーになっていたのです。そして、さらに約14キロのマナ子を常に抱っこしていたため、日曜と月曜は約28キロを持ちながらあちこちに移動していたことに。正直、重い荷物を持って歩くこと自体は大好きというか、むしろ「これは良い筋トレになるだろうよ… (`∀´) ククク...」と喜んでいたものの、月曜の夜になってみれば、超回復が期待できないレベルに背中を損傷していたというガッカリな着地。連休明けの木曜日、ダッシュで病院に行く予定でございます ('A`) イタイ...


この荷物だけで14キロオーバー。母の誕生日プレゼントが重かったか…(本など)。
合計14キロ

藤木源之助レベルは無理としても、途中で止めていれば背中の筋肉が発達したハズなのに…(「シグルイ」第1巻より)。
藤木源之助の背中


あと、仕事のことを書いておくと、先週は金曜日の超重要な会議のためにいろいろと準備を重ねていましてね。将来のためのステップアップ的な要素が大きい大切な仕事だったので、珍しく万全の態勢を整えてこの日を迎えており、朝から気分はシャッキリポンですよ(よくわからない表現)。保育園にマナ子を送ってから洗濯物を干して、午前9時半ごろに出勤しようと思っていたら…。なんと取引先の方から電話があって、「今、どこにいるの? 会議、9時半からだよ!?(`Δ´)」なんて言うからね、死のうと思いました。


その瞬間の僕の気持ちを代弁する姫川勉の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」第23巻より)。
終わった......


なにが恐ろしいって、僕は会議が15時開始と思い込んでいたんですよ(手帳にもちゃんと書いてあった!)。今まで寝坊して遅刻することはあっても、何度もメールでやりとりしてスケジュール調整した日時を間違えることなんて1度もなかったため、雨のハイウェイで途方に暮れたというか…(これはウソ)。まぁ、やってしまったことは仕方ないので、必死に落ち着いて何を優先すべきかを考えて、バタバタと準備してタクシーに乗りこめば、運転するイモータン・ジョーがニヤリと1本指を立ててきたから悔しさで涙目状態になった…って、どうでもいいですかね。そんなワケで、取引先に到着するとスムースに謝罪して会議に参加。確かに恐ろしく株は下げたものの、とりあえず仕事は任された→首の皮1枚繋がっている状態ではあるので、「10月いっぱいはこの仕事に打ち込んで挽回せねばならぬ!ヽ(`Д´)ノ」と心から思ったのでした。


近ごろ、何か失敗をすると、心の中のイモータン・ジョーが1本指を立ててくる…。そんな人は僕だけじゃないハズ。
指を立てるイモータン・ジョー


その他、「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会で縁があって購入した星野みちるさんのアルバムはホッコリしていいね」とか「宇多丸師匠の映画仕事ではコミック@バンチ『映画カウンセリング』もオススメであり、特に今月号では“安保法案”のことに触れていて良かった」とか、書きたいことはいろいろあるんですが、時間がないので割愛! 今週も例によって忙しいものの、24日(木)はライムスターの公開ゲネプロのチケットを購入済みだし、25日(金)は野鳩の『ある計画』を観に行きたいし、26日は待望のジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「マキシマム・ブラッド」を観る予定だし(レイトショーしかないのが残念… (´・ω・`) ガッカリ)、27日(日)もできれば「UFC JAPAN 2015」に足を運びたいなぁと思っております。


「マキシマム・ブラッド」の予告編を貼っておきますね↓ 劇場はきっと満員になるんだろうな…。




以上、先週の備忘録でした。ではでは~。







人生スイッチ(ネタバレ)

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人生スイッチ

人生スイッチ

原題:Relatos salvajes/WILD TALES
2014/アルゼンチン、スペイン 上映時間122分
監督・脚本:ダミアン・ジフロン
製作:ペドロ・アルモドバル、アグスティン・アルモドバル
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:リカルド・ダリン、リタ・コルテセ、ダリオ・グランディネッティ、フリエタ・ジルベルベルグ、レオナルド・スバラーリャ、オスカル・マルチネス、エリカ・リバス
パンフレット:★★★★★(720円+800円/エピソードごとに良質なコラムが! デザインも素敵)
(あらすじ)
飛行機の乗客たちは、不思議なことに全員に共通点があり……(『おかえし』)。偶然にも自分が働く店を訪れた親の敵に遭遇した女性に、調理担当が料理に毒を入れることを提案する。さすがに毒はと戸惑うが……(『おもてなし』)。ドライバーは走る車もほとんどない道路で、追い越しを邪魔するボロ車を抜き去るが……(『エンスト』)。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※この映画は、ネタバレを読まない方が面白いと思うので、未見の人は作品を観てから読んでいただけると幸いです。
※今回の感想はいろいろと雑な気がするので、カゲヒナタさんはちごろうさんのブログを読むと良いんじゃないかな。


「ブラックコメディなんでしょ?」程度の予備知識しかなかったし(なんとなく「運命のボタン」のようなSFっぽいのかとも思ってた)、すっかり忙しかったのでまったく観る予定はなかったんですけれども。懇意にさせていただいている「映画駄話の会」の人たちの評判が非常に良かったので、気になってしまいまして。公開から1ヵ月以上も経つのにまだ上映されているというのも「良作の証明」と感じたので、9月上旬、ヒューマントラストシネマ有楽町で観て来ました。確かに面白かったです (・∀・) ヨカッタ! 


パンフは売り切れ状態。仕方なく通販で注文しようと試みたものの…。
パンフは売り切れ

なんと送料が800円! 迷いながらも購入したら、ちくしょう、スゲー良い出来だったというね… (ノω・、) グスン
通販で買ってみた


雑なボケを書くと、「自慢の“神砂嵐”の最中に波紋を食らって数千年積み重ねてきた自信と誇りが崩れ去ったものの、両目を潰して“心のスイッチ”を切り替えたーー」という話ではなくて(そもそも原題は「野蛮な物語」という意味だし)。「怒って暴走してしまった人たちの超ブラックな全6編のオムニバス」であり、検索すると結構引っ掛かるように、アルゼンチン版「バカヤロー!」という印象。ただ、反政府的な行為を「是」として扱ったり、脱糞やゲロ描写やらがあったりと、日本と比べるとブラックジョークの度合いが過激になってましてね。ここら辺、結構好き嫌いが分かれそうな気がしましたよ。


シリーズ化するほど人気あったのにVHSしか出てないのね。




この映画の6編は、「おかえし→おもてなし→エンスト→ヒーローになるために→愚息→HAPPY WEDDING」の順で流れるんですけど、この駄文ではとりあえず気に入ったエピソードからランキング形式で短めに感想を残していきますね。ちなみに、そんなに「衝撃の展開が!Σ(゚д゚;)」という作品ではないものの、この手の短編はオチを知ってしまうと興が削がれるものではあるので、少しでも「観ようかな~ (´∀`) ドウシヨウカナー」と思っている方は映画を観てから読んでいただけるとありがたいです。



<1位 おかえし/Pasternak>

原題の「Pasternak(パステルナーク)」とは、人の名前なのです。
1 おかえし

飛行機の乗客同士が話してみたら、全員が「パステルナーク」という人物に関係があるだけでなく、酷い仕打ちをしていたことが発覚。そして、そのパステルナークが操縦室を占拠してしまい、乗客の1人が「キミの両親が一番悪いんだ!」と言ったところ、飛行機がその両親(らしき人たち)のところに突っ込んで終了ーーというお話でしたよ。何かで似たような短編を読んだことがある気がするんですけど(ウロ覚え)、僕がこの作品をフレッシュに感じたのは、両親にジャンボで突っ込むというオチのバカらしいビジュアル。最初は2番目に好きだったんですが、後から考えるとやっぱり一番インパクトがあって好きだなぁと思ったり。パステルナークに対して好感を抱いていたモデル(マリア・マルル)のミスリードも良かったです。

このラストの絵がインパクトあって大好き!
両親につっこめ!

しかも、松田さんが「ズアァァァ~」と飛び出してきて…。
飛び出してきた松田さん

素手で止めたから、なおビックリしました…って、もちろんウソです(「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」より)。
ジャンボジェットを止める松田さん



<2位 ヒーローになるために/Bombita>

「Bombita」とは「小さな爆弾」って意味だとか。
4 ヒーローになるために

駐車禁止の場所じゃないのに車をレッカー移動された&陸運局のお役所対応にキレて大暴れしたせいで、職も家族も失ったビルの爆破職人が、あえて己の車をレッカー移動させる→その車だけ爆破! 刑務所に入るものの、その反逆の姿勢はみんなから称えられて、家族の心も戻ってきたーーという内容でしたよ。もちろん違法駐車を取締ること自体は必要ではあるものの、僕が警察にいたころは目標額のノルマ達成のためにやらされた感も強かっただけに(今は知らないけどね)、こういう取締りに反発する話は結構好き。というか、“御上の国”の日本ではあまり作られなさそうな「反政府的」なスタンスが好みでした。欲を書くと、もっと爆破してほしかったけど、まぁ、良いザンス。ちなみに、映画駄話の会の時にはちごろうさんに指摘されて気付いたんですが、主演のリカルド・ダリンは「瞳の奥の秘密」の人だったのね (゚⊿゚) ヘー


<3位 おもてなし/Las ratas>

「Las ratas」は「ネズミ」という意味でございます。
2 おもてなし

ウェイトレスが郊外のレストランで働いていたら、自分の父親を自殺に追いやった挙げ句、母親を寝取ろうとした高利貸しのクズ野郎が来店。その事情を知った料理人の女が勝手に猫いらずを料理に盛ってしまった上に、高利貸しの若い息子も来店→料理を食べてしまったので、大慌てするものの! 最終的には料理人の女がクズ野郎を刺殺し、その光景を見て息子は嘔吐しまして。料理人の女がパトカーで連行されるのをウェイトレスが見送って、終わってました。とにかくリタ・コルテセ演じる“料理人の女”が渋いというか、「理由アリの元犯罪者がせめてもの善行として悪党を成敗した」というムードが任侠映画っぽくてストレートに僕好み。やっぱり悪党が粛清されるのは気持ちが良いものですな (´∀`) ウフフ

あまりにも直情すぎる料理人の女。決して敵には回したくないタイプの人なのです。
容赦ない料理人



<4位 HAPPY WEDDING/Hasta que la muerte nos separe>

「Hasta que la muerte nos separe」は「死が2人を分かつまで」という有名なフレーズ。
6 HAPPY WEDDING

披露宴の真っ最中、「花婿が同僚の女と浮気していた&しかも披露宴に呼んでいる!」ことを知った花嫁がブチギレ。初対面の料理人とセックスした挙げ句、旦那に向かって「離婚しないで永遠に苦しめてやる!m9`Д´し ビシッ」と宣言しまして。披露宴で大暴れして、あーだこーだと揉めまくった結果、2人が仲直り→セックスを始めたので、出席者たちが式場から出て行って、終わってました。観ている時は、確かに花嫁は可哀相ではあるものの、あそこまでグダグダな修羅場に付き合わされる出席者たちの気持ちになるとイライラしたし、何よりも「浮気相手を披露宴に呼ぶ」という無神経さからすると“仲直りエンディング”は花婿に甘いと思ったんですけれども。後から思い出すと、「本音をぶつけ合って和解する」という展開は嫌いじゃないかなと思って、この順位に落ち着きました。ロミーナ役のエリカ・リバスも可愛かったしね (o^-')b スキヨ

さすがにあんな大暴れを目の当たりにしたら、客でもこんな気持ちになると思います(「グラップラー刃牙完全版」第18巻より)。
いいかげんにしろ!



<5位 エンスト/El más fuerte>

原題の「El más fuerte」は「最強」という意味なんだって。ちょっと意外。
3 エンスト

都会の人が車を走らせていたら、田舎の人に追い越しを邪魔されたので、追い越す際に罵ったところ! なんと少し行った先でタイヤをパンク→追いつかれてしまったから、バトルがスタートしましてね。最後は2人とも爆死して、警察には「ゲイのカップルの心中」と判断されたーーという内容でしたよ。「これ、エンストじゃないよね?」という邦題へのツッコミは置いといて。田舎の人が車を破壊し始めた時点で「警察を呼べばアウトじゃん」と身も蓋もなく思ったりもしたので(都合良く警察は電話に出ないし…)、順位的には5番目になりましたが、「激突!」「チェンジング・レーン」(ちょっと違うけど)を連想して楽しかったです。

爆発して終了したのは愉快でした。
爆発して終了



<6位 愚息/La propuesta>

「La propuesta」は「提案」という意味。ううむ、邦題も原題の直訳で良かったような…。
5 愚息

息子が酒を飲んで妊婦をひき逃げをしたので(その後、母子ともに死亡)、裕福な父親は葛藤の末、大金を払って使用人を犯人に仕立て上げようとしたところ! “身代わり出頭を手引きした弁護士”や“買収した検察官”、“出頭予定の使用人”の三者がさらに金銭を要求してきたため、父親は逆ギレして、息子を自首させようとしましてね。話し合いの末、使用人が自首しようとしたら、被害者の夫に刺殺されて終わってました。いや、6位ではありますけど、この話も着地が読めなくて面白かったです(オチ自体はそんなにヒネリが効いてないと思いますがー)。なんとなく「そういえば松坂大輔選手の身代わり出頭事件なんてあったな~」なんて昔のことを思い出したりもしました。



僕の各エピソードごとの感想はこんな感じでございます。パンフのコラムなどを読むと、「アルゼンチンで歴代1位の興収を記録するほどヒットしたのは、長年にわたる経済の停滞で貧困層が増加傾向であり、そんな人たちに富裕層や社会への鬱憤を晴らす内容が受けたのでは?」みたいな分析が書かれていて、「なるほどなぁ (・ε・) フーン」と納得したりして。というか、そういえば今作のパンフが実に良い出来なんですよ。各エピソードごとに良質なコラムが書かれている贅沢仕様な上に、まとめとして書かれた柳原孝敦さんの解説もタメになったし(特に「エンスト」のラストに流れる音楽のこととか)、デザインも素敵でしてね…(しみじみ)。これは本来720円の商品に1520円も払った甲斐があったというか、全然後悔していないのです…本当に後悔していないのです… (´・ω・`) ナンダコレ

何はともあれ、僕的にこの手のオムニバスは各エピソードが関係していたりする方が好みなんですけど、なかなか面白かったです (・∀・) ヨカッタ! なんとまだ都内でも公開中なので、興味がある人は観ると良いんじゃないかしらん。




サントラです。結構良さげ。デジタル版もあります。



製作のペドロ・アルモドバル監督作。僕の感想はこんな感じ



VHS版。昔はよく地上波で放送されていたイメージ。



「ヒーローになるために」では、このマイケル・ダグラス主演作も少し連想。面白かったですよ、確か。




2015年8月に観たDVDの覚え書き

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※今回の記事は、「アックス・ジャイアント」「アダプテーション」「劇場版 猫侍」のネタバレに触れているので、気をつけて!

なんだか更新するのが遅くなっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として、今さらながら「8月に観たDVDの感想」を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
アックス・ジャイアント




(あらすじ)
犯罪者厚生プログラムの一環として、山奥に連れて来られた若者たち。鬼教官の厳しい指導に耐えかね、彼らは脱走を図る。しかしその森には、恐ろしいモンスターが潜んでいた―! 巨大な斧を持つ6Mを超える巨人。ヤツは、地元で古くから語り継がれてきた、樵の姿をした巨人ポール・バニヤンなのか? 巨大な体から振り落とされる斧の前に次々と彼らは命を落としていく。果たして彼らは、生きてその土地から脱出することが出来るのか? そして伝説の巨人はなぜ目覚め、怒りに満ちて彼らを襲うのか―?(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




65点


カナザワ映画祭の主宰の方が褒めていたので、観てみました。面白かったです (o^-')b ワルクナイ オーソドックスな“異形の者”系スプラッターというか。「巨人(ポール・バニヤン)は人間が大事な場所を荒らしたから怒り狂っていたのに、結局、ハンターたちに射殺される」というオチとか、物悲しい雰囲気で良かったですよ。全体的にチープなのは目をつむるとして、胴体真っ二つといったハードなゴア描写も多かったし、気軽に楽しめる1本じゃないかしらん。

クソ野郎風だった鬼教官がイイ奴になる展開とか、ベタだけどグッときました。
実は良い奴だった鬼教官



<2本目>
アダプテーション




(あらすじ)
「マルコヴィッチの穴」の脚本で大成功を収めたチャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)は、スーザン・オーリアン(メリル・ストリープ)の著書の脚色を依頼される。それはフロリダで蘭を不法採集した栽培家のジョン・ラロシュ(クリス・クーパー)を追ったもの。しかしチャーリーは執筆に行き詰まり、ガールフレンドのアメリア(カーラ・シーモア)とも微妙な関係から進展できず、不埒な妄想が膨らむばかり。一方、双子の弟ドナルド(ニコラス・ケイジ、二役)は、ロバート・マッキー(ブライアン・コックス)の脚本家養成セミナーに参加して感銘を受け、あっさり書き上げた脚本が高い評価を受けてしまう。チャーリーは苦々しい思いを爆発させるが、ついに脚本に自らを登場させるアイデアを思いつく。そしてスーザンに会おうと決心するのだが、やがてドナルドと一緒に、マイアミまで彼女を追いかけていくことに。そこでスーザンとラロシュの不倫現場を目撃してしまった兄弟は、ラロシュに殺されそうになる。結局ドナルドは自動車事故で死亡。ラロシュはワニに襲われて死亡した。なんとか逃げ帰ったチャーリーは、まるでドナルドの人格が融合されたように、アメリアに初めて愛の言葉を告げるのだった。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




75点


尊敬する映画評論家の町山智浩さんがネットで公開されている「映画その他ムダ話」は有料のポッドキャストなんですけど、実にタメになりましてね。定期的にダウンロードしているんですが、正直、観てない作品も多かったりして… (´∀`;) エヘヘ ネタバレ全開のブログを書いているくせに、自分は基本的に映画のネタバレは知りたくない性分なので、とりあえずこのポッドキャストを聴くために扱った作品を観ておこうということで! 今回は「映画のストーリーについて考える③」の中で語られている「アダプテーション」をレンタルしてみました。予想以上に良かったです!ヘ(゚∀゚*)ノ オモシロイ!

まぁ、話はMovie Walkerのあらすじの通りなんですけど、どういうことになるのかサッパリすぎて面白かったというか。僕は同じスパイク・ジョーンズ監督×チャーリー・カウフマン脚本の「マルコヴィッチの穴」がウジウジしていてあまり好きじゃなかったんですが(今作では撮影風景が出てくる)、こっちは演じているのがニコラス・ケイジだからなのか、ウジウジしていても許せまして(贔屓目)。しかも終盤、自分が否定していたドラッグやカーチェイスや銃撃戦などが物語に絡んでくるあたりは、さすがの僕も気付きましたよ ( ̄ー ̄) ニヤリ ラストも「ベタな展開を通過することで主人公が成長した→ハリウッド的な作劇を否定しない」って感じがして、好感が持てました。

で、町山さんのポッドキャストを聴いたら、ほとんどの登場人物が実在していたりとか(主人公の周辺だけかと思ってた)、許可を取る際の裏話とか、最初に予定されていたラストはもっと皮肉が前面に出ていたとか、勉強になる話ばかりでしてね…(しみじみ)。今後は毎月1~2本は「映画その他ムダ話」で扱っている作品を観ようかなぁと思ったり。ちなみに、町山さんったら「映画のストーリーについて考える③」の中で思いっきり「アイデンティティー」のネタバレに触れているので未見の方は気をつけて!(「アダプテーション」のエンドクレジット後と関係しているからなんですがー)。



<3本目>
劇場版 猫侍




(あらすじ)
江戸時代末期、かつて一流の剣の使い手と恐れられた斑目久太郎(北村一輝)も、今やしがない浪人暮らし。ある日、彼の元に久しぶりに仕事の話が舞い込むが、何とそれは対立する一家の親分がかわいがっている猫を暗殺せよとの命令だった。久太郎はやむを得ず仕事を引き受けるが、踏み込んだ屋敷で彼を待っていたのは愛らしい白猫だった。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




50点


新しい取引先の担当の方(僕好みの女性)が超猫好き&猫映画が大好きでして。僕は「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」がモットーということで、早速、彼女がイチオシの今作を借りて観てみました。猫は…可愛かったカナー (´∀`;) エヘヘ お話は「用心棒」がベースで、犬派と猫派のヤクザが対立していて…って感じ。スゴ腕の浪人・斑目久太郎役の北村一輝さんが過剰に真面目な演技をしていたりして、それなりには“面白いようなムード”が漂っているので、いろいろと目をつむればそれとなく観られる気がしないでもない(面倒くさい文章)。

まぁ、話は微妙というか。親分同士が直接話し合えば即和解する展開がミエミエだったり、クライマックスで久太郎が猫の玉之丞を譲り受ける経緯が強引すぎて乗れなかったりもして。あの不殺云々の展開も好きじゃなかったです(猫は愛しても人間は容赦なくズバズバ斬るのかと思ってた)。一応、オチを書いておくと、猫を連れて家族の元に戻って、終わってました。そして、この映画を観た数日後、僕は取引先の方にこう言いましたよ、「猫が可愛かったです!m9`Д´) ビシッ」ってね(知った風な口調で)。



そんなワケで、先月観たDVD作品は合計3本。仕事が忙しかったのと、つい「エージェント・オブ・シールド」「HANNIBAL/ハンニバル」「進撃の巨人」のドラマ版などを観ちゃったせいなので、本数が少ないのは仕方なし。まぁ、「アダプテーション」あたりは観ても損しないような気がします。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。






「RHYMESTERの公開ゲネプロに行って来ましたよ」という備忘録

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一応、会場でスタッフの方が「内容はシークレットで!(`Δ´) コロスゾ」とおっしゃっていたので(誇張アリ)、具体的な内容には触れずに、備忘録としてアッサリめに書き残しておきますよ。昨日、「KING OF STAGE VOL. 12 Bitter, Sweet & Beautiful Release Tour 2015」の川崎・CLUB CITTA'での公開ゲネプロに行ってきました。


チケットはソールドアウトだったそうな (゚⊿゚) アララァ
川崎・CLUB CITTA'


一応、会場でスタッフの方が「内容はシークレットで!(`Δ´) コロスゾ」とおっしゃっていたので(2回目)、具体的な内容には触れませんけど、「Bitter,Sweet&Beautiful」の曲をやった…ぐらいは書いてもいいよね?(「Bitter, Sweet & Beautiful Release Tour」なんだし!) いや、とにかく7月に出たこのアルバムが名盤でして。もともと僕はアルバムは全曲通して聴くのが好きなタイプなんですが、“1枚”で味わうのがスゲー良いのです。特にクライマックスの「人間交差点」「サイレントナイト」「マイクロフォン」の流れは最高で、いまだに涙が出てしまうほどだったりします。


とりあえず「人間交差点」の公式動画を貼っておきますね↓




ただ、アルバムの完成度がそこまで高いと、逆に会場で聴いたらどうなのか…なんて不安に思うところもあったんですが、そんなことはK-I-Y-U-U、杞憂のひと言。一応、会場でスタッフの方が「内容はシークレットで!(`Δ´) コロスゾ」とおっしゃっていたので(3回目)、詳細は書けませんけど、スゲー楽しかったし、スゲー泣けたりもしました。いや~、やっぱりライムスターのライブは素晴らしいというか、ハッキリ言ってあのレベルでゲネプロだなんて、本番のツアーの完成度は一体どうなるのか… (`Δ´;) オソロシイ


ツアーグッズは6000円分購入いたしました。XLサイズのTシャツ、着られなかったらどうしよう…。
グッズを6000円分購入


すでに10月9日(金)の東京・Zepp DiverCityのチケットは購入済みでして。ただ、地方の小箱ではセットリストが違うそうなので、今回のツアーはどこかの会場に密航したいんだけど…仕事や家庭があるし無理かなぁ… 。まぁ、とにかくライムスターのライブは最高なのでね、まだチケットもあるみたいだし、興味がある方はぜひ行ってみてくださいな。以上、雑な備忘録でした (・∀・) オシマイ







進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(通常版)(ネタバレ)

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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(通常版)

進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド

2015/日本 上映時間88分
監督:樋口真嗣
特撮監督:尾上克郎
原作:諫山創
脚本:渡辺雄介、町山智浩
製作:市川南、鈴木伸育
共同製作:中村理一郎、原田知明、堀義貴、岩田天植、弓矢政法、高橋誠、松田陽三、宮田謙一、吉川英作、宮本直人、千代勝美
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
プロデューサー:佐藤善宏
ラインプロデューサー:森賢正
プロダクション統括:佐藤毅、城戸史朗
撮影:江原祥二
照明:杉本崇
美術:清水剛
録音:中村淳、田中博信
扮装統括:柘植伊佐夫
装飾:高橋光
特殊造型プロデューサー:西村喜廣
スタントコーディネーター:田渕景也
編集:石田雄介
テクニカルプロデューサー:大屋哲男
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀、ツジノミナミ
音響効果:柴崎憲治
音楽:鷺巣詩郎
主題歌:SEKAI NO OWARI
スクリプター:河島順子
助監督:足立公良
制作担当:斉藤大和
音楽プロデューサー:北原京子
撮影(特撮セカンドユニット):鈴木啓造、桜井景一
照明(特撮セカンドユニット):小笠原篤志
美術(特撮セカンドユニット):三池敏夫
操演(特撮セカンドユニット):関山和昭
スクリプター(特撮セカンドユニット):黒河内美佳
助監督(特撮セカンドユニット):中山権正
出演:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、渡部秀、水崎綾女、武田梨奈、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼、高橋みなみ、KREVA、草なぎ剛
パンフレット:★★★(720円/メイキング記事が多めで楽しかった)
(あらすじ)
100年以上ぶりに現れた超大型巨人に多くの人間が捕食され、生き残ったエレン(三浦春馬)は調査兵団の一員として外壁修復作戦を決行。しかし巨人に襲われてしまい、アルミン(本郷奏多)をかばったエレンは巨人に飲み込まれてしまう。その直後、黒髪の巨人が出現し、ほかの巨人たちを攻撃するという謎の行動を見せる。人類の存続を懸けて彼らは巨人たちと戦い続けるが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の感想は、僕が樋口真嗣監督や脚本を担当した町山智浩さん、特殊造型の西村喜廣監督に思い入れがあることを加味して読んでいただけると幸いです

僕的に前篇は超高評価だったワケですけど(苦笑)、世間的にはそうでもないみたいでして… (´・ω・`) ウーン ただ、オリジナルドラマ「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼」を観て、かなりテンションが下がるところはありながらも、基本的に“観る気ゲージ”は満タン状態。シルバーウィークは仕事と家族サービスで時間が作れなかったんですが、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、RHYMESTERの公開ゲネプロの後、TOHOシネマズ新宿で通常版を観て来ました。面白かったですヨ (・∀・) ヨカッタ! 


本当はIMAXかMX4Dで観たかったものの、22時半からの回しか間に合わなかったというね。
1番スクリーン


最初に書いておくと、演技やら演出やらの質自体は変わっていないので、前篇がアウトだった人は高確率でさらに無理だと思います。というか、前篇に関して、僕の半径5メートル以内の人間関係(ジェーン・スーさん風表現)の中で好評だった人を見てみると、やっぱり特撮モノが好きな人が多い印象。まぁ、これは良くも悪くも「特撮が絡むと芝居や演出に関しての評価のハードルが低くなる」という習性が大きく影響しているんじゃないかしらん(小覇王さんが酷評されているように、特撮が好きでもダメだった人は多いんですがー)。でも、後篇に関しては、そういう好事家すらも振り落としそうな雰囲気がムンムン漂っていたことは否めないのですが、しかし! それでも僕は好きだったのです… (´∀`;) エヘヘ


僕の自信なさげな姿勢とは対照的に自信満々なグレート巽の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
これも悪くない


まず、明らかになった設定の数々が結構好きでしたよ。特にストライクだったのが「巨人は人間が作った兵器のなれの果て」という設定で、軍が人体実験をしたり、コンビニで一般市民が突如巨人化したりする、「巨人大戦」映像が素敵すぎ。「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」でも鬼神兵の実験シーンが最高だったワケですが、人体実験映像ってなんであんなに胸がときめくんですかね? もうね、この部分が40分ぐらいあったらなぁと心から思いました。


「史上最恐の劇場版」の鬼神兵の実験シーン。撮影時期を考えるとシンクロニシティなのかな?
旧日本軍の実験の様子

関係ないですけど、「ユニソル:リジェネレーション」の人体実験シーンも貼っておきますね。焼きゴテに耐える瞳が好きだわ(岡村孝子さん風に)。
焼きゴテ


「兵士をムダに殺す作戦展開は計画通り」であり、「超大型巨人の正体は政府高官のクバル(國村隼)」で、「2年前に壁を破壊したのは、壁外調査が始まろうとしていたから」という真相も、現実社会のメタファーとして非常に面白かったです。基本、それらの事情を登場人物が絶叫しながら説明してくれるのは、ウザく感じる部分もなくはなかったんですが(汗)、僕のような知能レベルが低い人間にはちょっと難しい内容を整理する効果があったし(決して無内容というわけではない…と思う)、何よりもクライマックスの「説教中のクバルをサシャ(桜庭ななみ)が射殺する」というシーンを超爽快に感じさせる効能があったのでノー問題でしたよ。


クバルを射殺する場面、「このためにサシャのキャラはあった」ぐらいに思うほど、スッとしました。
サシャ(桜庭ななみ)


そして、やっぱり巨人描写は良かったですねぇ…(しみじみ)。汁巨人たちが人間を貪る場面が序盤のダイジェストでしか観られなかったのは心底ガッカリしましたが、実はエレンの兄だったシキシマの巨人体である“鎧の巨人”がアグレッシ部に兵士を殺していく場面とか愉快だったし、巨人化する場面も派手で良かったし、「パンチが汁巨人の口を貫通して後ろの巨人と同時に殴り倒す」のもフレッシュだった。さらにエレンが巨人体に変身するくだりはモロに「ウルトラマン」であり、エレン巨人体vsシキシマ巨人体のバトルも、あのヒザ蹴りの回想の挟み方はどうかと思いながらも、概ね良い感じ(肉片が飛び散るのがイイネ!)。その後の「人間との共同作戦」や「エレンが巨人にならないで超大型巨人を倒そうとする」あたり、映画全体の音楽の使い方なども「ウルトラマン」っぽいというか、あらためて「僕が観たかった『ウルトラマン』の実写化」だと思ったり。その他、マッドなムードの草なぎ剛さんとか、特高警察っぽい政府の役人とかも好みでしたね。


エレン巨人体vsシキシマ巨人体! ラストはヘリのプロペラによる斬撃→ヒザ蹴りでエレンが勝利してました。
エレンvsシキシマ

ちなみに円谷プロがアップした超リアルなウルトラマンも100点なんですが、人間が無惨に死ぬかどうかが問題だ(偉そうに)。




一応、オチを書いておくと、結局、エレンは役立たずだったので、ミカサにほだされたシキシマが巨人化して不発弾を持って超大型巨人と爆死→壁の穴がふさがりまして。落下中のエレンはミカサに救われると、壁の上に立って壁の外の世界を見回して、「オレたちの戦いはこれからだッ!ヽ(`Д´)人(`Д´し」ってムードでエンドクレジットがスタート(「寄生獣」と同じく、下から上に流れるタイプ)。その後、劇中でシキシマも利用していた“白い部屋”が映って、黒幕っぽい加工された声が「実験区から個体が2つ逃げ出したか (`∀´) ククク...」みたいなことを言って、映画は終わってましたよ。


エレンはこんな感じで助けられてました。
ミカサに救われるエレン

エンドクレジットで流れたSEKAI NO OWARIの「SOS」を貼っておきますね↓ この曲は雰囲気がピッタリでしたな。




と、ここまで絶賛一辺倒なワケですけど、そりゃあ文句もありました。いくら双眼鏡やら何やらで位置を確認していたとしても、巨人が全然襲ってこなかったりとか、登場人物たちがあまりにも大声で話しすぎだったりとか(特に三浦貴大さん演じるジャンがバカみたいにウザい)、肝心の壁の穴の周辺に巨人が全然いなかったりとか(あれじゃ任務が全然危険そうに見えない)、アルミンが発明した装置が土壇場で役に立たなかったりとか(死んだ男の子の弔い的な要素だと思ったのに!)。

「死んだと思われていた調査兵団が生きていて、シキシマと一緒に政府に反旗を翻そうとしていた」という展開はかなりグッときたけどさ、アルミンたちが逃げる時の対応が間抜けすぎて超失望しましたよ…。ちなみにその時、サンナギ(松尾諭)が自己犠牲するワケですが、「怪力キャラ 一飜」「守るべき弟妹がいる 一飜」「ここはオレに任せて先に行け 二飜」と本来なら満貫確定で号泣予定だったのに、見せ方がモタモタしている→みんなバカに見えるから、すっかりクールダウン。その後の爆発の大きさには笑いましたが、まぁ、残念でしたね。


サンナギ、いろいろともったいないキャラだった気がします。
サンナギ(松尾諭)


それと、文句を書いておきたいのがオリジナルドラマ「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」。もっと映画を補完するような内容かと期待して観たら、逆に世界観を狭めちゃってる上に、第3話とか西村喜廣監督が自分の作家性を優先させているから結構不快でビックリしました(武田梨奈さんや渡部秀さんのアクション自体は見応えあるけどさぁ…)。というか、前編で迷惑な死に方をするバカップルを主役にした話を撮る時点で意味不明であり、映画版も「急遽前後編に分けられた」なんて話もあるみたいだし、この「進撃の巨人」の実写化プロジェクト自体、あまり練らないで進めちゃってる部分が多いんだろうなぁと思っちゃった次第(僕自身は「前編が大好き→前後編に分けて良かった」派ではあるんですが)。


ドラマ版の予告を貼っておきますね↓ まだ第1話はマシなんですが…。




そんなワケで、トータルすると基本的には面白かったものの! 周辺事情とか加味すると「スゲー惜しい!ヽ(´Д`;)ノ」という印象。「もうちょっと内容を詰めて、製作者たちがSNSで火種をまいたりしなければ、僕のような“特殊な嗜好の人”だけでなくもっとたくさんの人の支持を得られて、続編の可能性もあったのかもしれないのにね (。・ω・)(・ω・。) ネー」と思っちゃうというか。ラストの展開から「己の意志で巨人化可能な政府の人間たちとエレンの“第二次巨人大戦”」とか夢見たりもしたけど、たぶん叶わないんでしょうな…。前編で懲りたので無闇にオススメはしませんが、僕と好みが超被る人なら劇場で観ても損しないと思うザンス (・ε・) オシマイ




諫山創先生による原作漫画。こっちはどんな着地を迎えるんでしょうか。



サントラでございます。こちらは前後編一緒みたい。



なんと後編も映画版のノベライズが出てましたよ。



よく引き合いに出される名作なので、やっぱり貼っておきますね。



とは言え、僕が一番連想したのは、これなのです。


ある意味、先取りしていた気がする白石晃士監督作。僕の感想はこんな感じ



実写版「進撃の巨人」の暴力描写が好きな人なら、気に入ってくれそうな映画。「EXTENDED EDITION」が出るのね… (・ω・;) カワナキャ








斬新すぎる評価システム「Yellow Happy Vandamming」について

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まったく関係ないんですけど、ポケットビスケッツの「YELLOW YELLOW HAPPY」を貼っておきますね↓




本日、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の「マキシマム・ブラッド」が公開されますな!(*゚∀゚)=3 ムッハー 「ワールド・エクストリーム・シネマ2015」の1本であり、わずか1週間の期間限定上映ではありますけど、出演作ではなく主演作が公開されるのは「ハード・ソルジャー 炎の奪還」以来の約3年振りとあって、テンションはガンガンズンズングイグイ上昇!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! 木曜日、すでにヒューマントラストシネマ渋谷に立ち寄って座席指定券を購入済みであり、「レイトショーのみ」という公開形態は非常に残念ですが、「土曜の夜は家族サービスに専念すべく外出しない」という禁を破ってまで初日に劇場で観る予定。今、脳内は「マキシマム・ブラッド」一色だったりします (〃∇〃) ウフフ


チケットはライムスターの公開ゲネプロに行く前に購入いたしました。
購入済みのチケット

「マキシマム・ブラッド」はこんな感じの映画↓ 面白そうじゃないですか!




監督のアーニー・バーバラッシュは、”次世代ヴァン・ダム”と呼ばれたスコット・アドキンスとの共演作「ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシン・ゲーム」「ハード・ソルジャー 炎の奪還」を撮っていて、ヴァン・ダムとのタッグは今回が3本目になるんですけど、一応、作品を重ねるごとに着実にレベルアップしているような気がしないでもないと思わないでもないアンニュイな気分(なんだこれ)。ただ、予告編で流れているように、ヴァン・ダムの得意技である180度開脚を自然なアクションの流れの中で披露させているのは素晴らしいのひと言だし、さらにあのダーレン・シャラヴィの遺作ともなれば、アクションファンなら足を運ばざるを得ないのではないかな?(偉そうな口調で)


「相手が銃を出す→それを片足で制する→180度開脚」というスムースにも程がある自然なシーン。
開脚シーン

ダーレン・シャラヴィの素敵すぎるトリビュート動画を貼っておきますね (ノω・、) ナゼシンダ...




正直、ヴァン・ダム関連作の劇場公開率は年々下がる一方じゃないですか (´・ω・`) ションボリ だがしかし、現在、大正時代のチャーミングレディ並みに話題独占&人気独占と言われるNetflixのドラマ「センス8」になんと“熱狂的なヴァン・ダムファン”のキャラクターが登場しているそうなのです!(バスの運転手だそうな) ややもすると「ウォシャウスキー姉弟の新作にヴァン・ダムが主演するかも… (ノД`) ユメノヨウ」なんて妄想すらしてしまうほどありがたい追い風の中、久しぶりの主演作公開ということでね、今こそ当ブログに来るような方にはぜひ観に行っていただきたいものの! 「もしつまらなかったら…?」と考えると不安で痛くなる僕のハート。


日本全国のバスに導入すべきイカすデザイン。「ヴァン・ダムLOVEなバスの運転手さん」なんて100点の設定!
ヴァン・ダム号


僕だって、ヴァン・ダム主演作をすべて楽しんでいるワケではなくて。好きじゃない映画だって結構あるんですよね…(「ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン」とか)。だから、もし僕ですら満足出来ない作品をこのブログの読者の方にオススメしてしまったら目も当てられないということで、熟考に熟考を重ねた結果、考案したのが「Yellow Happy Vandamming」。これは「刑務所を出所したばかりの元旦那から『自分を受け入れるなら黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ』というハガキをもらった元妻が何十枚もの黄色いハンカチをぶら下げた」という日本の故事に由来するもので、要は僕が26日(土)の21時から「マキシマム・ブラッド」を鑑賞し、もし80点以上の満足度だったなら、鑑賞後、自分のツイッターのアカウント(@kamiyamaz)に黄色いヴァン・ダム画像をツイートするという斬新すぎる評価システムなのですm9`Д´) ビシッ


こちらのサイトの画像をトリミングしてみました。
黄色いヴァン・ダム画像


ということで、9月26日(土)のレイトショー上映が終わった23時ごろ、もし僕のツイッターに黄色いヴァン・ダムの画像が流れていたら、「ほら、あれ!ヘ(゚∀゚*し ヨカッタワー」と「幸福の黄色いハンカチ」の桃井かおりさんのようなテンションで、ぜひ「マキシマム・ブラッド」に足を運んでほしい…。確かに11月3日にDVDが出るのだけれども(予約済み)、映画は大画面&良い音響で観ればより楽しめるものなのでね、何卒よろしくお願いいたします m(_ _ )m オシマイ




野鳩の「ある計画」を観てきたので、ちょっとだけ感想を

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昨日、野鳩「ある計画」というお芝居を観てきたので、あまりネタバレしていない雑な感想を残しておこうと思うんですが、舞台と関係のない文章も多く書かれているので要注意!m9`Д´) ビシッ


とりあえずチラシはこんな感じ。
ある計画


今年3月の話。しまおまほさんが初めて舞台に出る!」ということで、“野鳩としまおまほ”の「はたらくおやつ」を観に行きましてね。結局、しまおさんは体調不良で降板したものの(なんと切迫早産だったとか)、この時に観た芝居が非常にツボに入った上に看板女優の佐伯さち子さんのファンになってしまいまして (〃∇〃) エヘヘ 当時のブログには「僕の佐伯さち子さんへの愛が本物なら、今年9月に予定されている野鳩の本公演もきっと観に行くことでしょう」なんてアホ丸出しなことを書いたワケですが…。そう、やはり僕の佐伯さち子さんへの愛は本物だったので(電波な文章)、25日(金)の18時30分、芝居を観るために仕事を中断し、いそいそと新宿から下北沢に向かったのです。


19時ごろに到着いたしました。
下北沢駅へ


仕事で行けない可能性もあったのでチケットは予約していなかったものの、確かせのちんさんが「だいたい当日券で入れるよ (o^-')b ダイジョーブ!」みたいなことをおっしゃっていた気がするので、不安は1ミリもナッシング。いそいそと駅前のOFF・OFFシアターに行ってみれば…やってない!? Σ(゚д゚;) ナンデスト!? 恐ろしいことに僕が前回と同じ場所でやっていると勝手に思い込んでいただけであり、手元のiPhoneで検索してみれば、今回のお芝居は学芸大学の千本桜ホールでおこなわれていたのです…。

いや、最近は忙しさに脳がついていけていないのか、重要な会議の時間を勘違いして遅刻してしまったりタマフル24時間ラジオのタイムシフト放送が9月中だと思ってた→プレミアム会員になったのに放送が終了してたりと、勝手に思い込んで失敗するケースが増えていたんですよ。そんな中、またもや舞台の会場を間違えるなんて、あたしって、ほんとバカ (ノω・、) グスン 気がつけば開始時間の20分前であり、どう考えても間に合わないため断念。新宿の職場に戻って、仕事をしたのでした。


近ごろは思い込みの威力を痛感しまくっているのです… (´・ω・`)
思い込みの威力だ


だがしかし! やはり僕の佐伯さち子さんへの愛は本物でしてね(電波な文章)。久しぶりの格闘技観戦になる予定だった日曜日のUFC JAPAN 2015を泣く泣く諦めて出勤すれば、土曜日に時間が作れるということで、金曜の夜に“土曜日14時からの回”のチケットを予約しまして。朝まで働いた翌26日(土)、少し寝てから昼前に家を出ると、中目黒のオサレなカフェで腹ごしらえをして、学芸大学の千本桜ホールに向かったのでした。


この日は「マキシマム・ブラッド」を観る予定だったので、JCVD装備を身につけて出発!
対JCVD用装備

学芸大学の駅を降りるのは初めて。副都心線を使えば、新宿三丁目から1本で行けるのはありがたい。
学芸大学

西口商店街を進んで、右手にある日高屋の角を曲がったこの通りを少し進むと…。
日高屋の角を曲がれ!

右手に千本桜ホールがあるのです。結構普通のビルでビックリ。
千本桜ホール

さぁ、観るザンス!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー
プログラム


で、やっと感想なんですけど、非常に面白かったです (・∀・) ヨカッタ! ネタバレになるとアレなので、詳細は書きませんが、「スタンド・バイ・ミー」というか「グーニーズ」的(喘息の吸入器が出てました)な「少年たちの冒険モノ」と思っていたら…って感じの「世にも奇妙な物語」の一編になりそうなお話でして。ああいう風に転がっていく話もよくあるのは確かだけど、状況設定とかいろいろと工夫していて、ちゃんとオリジナルになっていた印象。そこに独特の間や台詞による“笑い”が挟まっていて、基本的には楽しく観られて、最後は少し泣けましたよ。ううむ、ネタバレになるので芝居を未見の人はリンク先に行かないでほしいんですが(汗)、個人的には「なぜ僕は大学受験の時、一校しか受けられなかったのか?」ということを思い出して、しみじみいたしました…。


最初と最後に「真夜中のカーボーイ」のテーマ曲「うわさの男」が流れてたのも、登場人物の運命を暗喩してたのかしら。




舞台上にセットなどがない状態を「空舞台」とか「素舞台」って言うそうですが、そんな状況でも照明を効果的に使ったりして、ちゃんと“何か”があるように見せるのも良かった。クライマックスの“ある展開”の音と照明の使い方にも驚かされましたね。あと、「同じ人物が少年と大人を演じる」というのも演劇ならではの魅力だなぁなんて、あらためて思ったりしましたよ。例えば、ある登場人物がある場面で子どもでも大人でもあるように見えたりして面白い…って、濁して書いているから何が何やらですよね (´∀`;) スミマセン 

役者さんたちは本当に素晴らしかったです。特に「はたらくおやつ」にも出てた濱津隆之さんのバカっぽい演技には何度も笑されました。他のみなさんも良かったし、佐伯さち子さんは相変わらず素敵でした (〃∇〃) ウフフ まぁ、気になるところがなくはないんですけど(例えば「終業式の日の転校生」とか)、とにかくああいう話&終わり方がスゲー好きなので、無理して観に行って良かったと心から思ったり。


雨宮が転校してくるくだりは、なんとなく「炎の転校生」のこの場面を思い出しましたよ
夏休みの前日に転校した滝沢昇


ううむ、僕の雑な感想はこんな感じですかねー。万が一、この駄文を読んで興味が湧いた方は、芝居は本日で終了ですけど(汗)、ぜひ劇場へ足を運んでみてくださいな。野鳩、今度は2月に公演するみたいなので、僕の佐伯さち子さんへの愛が本物ならきっとまた観に行くことでしょう(気持ちの悪い文章)。最後に、野鳩の芝居がキッカケとなって愛聴するようになったこの曲を貼って、この記事を終わりたいと思います。


抱きしめて、銀河の果てまで!m9`Д´) ビシッ




おしまい。








さよなら、人類(ネタバレ)

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さよなら、人類

さよなら、人類

原題:En duva satt pa en gren och funderade pa tillvaron
2014/スウェーデン、ノルウェー、フランス、ドイツ 上映時間100分
監督・脚本:ロイ・アンダーソン
製作:ペニラ・サンドストロム
撮影:イストバン・ボルバス
出演:ドホルガー・アンダーソン、ニルス・ウェストブロム
パンフレット:★★★(700円/タメになるコラムと監督インタビューが載っていて、作品を理解するのにオススメ)
(あらすじ)
面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンのサムとヨナタンは、行く先々で様々な人生を目撃する。ワインを開けようとした男が心臓発作を起こして絶命するが、妻はそれに気がつかない。また、臨終寸前の老女は宝石が詰まったバッグを天国に持って行こうとして手放さない。一方、18世紀のスウェーデン国王率いる騎馬隊が、現代のバーに現われる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて!
※この映画の感想に関しては、はちごろうさんのブログが超わかりやすいので、ぜひ読んで!


確か「ゼロの未来」を観た時にチラシのビジュアルに興味を持ってしまって、前売り券を購入。8月半ばに恵比寿ガーデンシネマで観て来ました。よくわからなかったです (´∀`;) エヘヘ


僕は無闇に揶揄しがちだけど(苦笑)、実はキレイで良い映画館。別の日にはトークイベントもやってました。
恵比寿ガーデンシネマ

記事の切り抜きもどことなくオサレ… (`Δ´;) ヌゥ こんな展示はしなさそうな雰囲気なのです。
記事の切り抜きもオサレ

コラボもいろいろやってましたよ。
コラボもいろいろ


邦題はたまの名曲「さよなら人類」から採用したそうですが…(柳原陽一郎さんから許可をもらったそうな)。アタシ、もっと、ずっと、わかりやすいコメディだと思ってた(観た順番は後だけど「人生スイッチ」的な感じかと)。なんて言うんですかね、若いころ、後追いで初めてモンティ・パイソンを観てサッパリだった時のことを思い出したというか。「面白かったのか、面白くなかったのか?m9`Д´) ビシッ」と二択を迫られたら、ごめんなさい、僕はあまり面白くなかったというね。


一応、貼っておきますね↓ よーし、お父さん、猿になっちゃうぞ!ヘ(゚∀゚*)ノ ウキー!




フィックスで撮影された画面の中で「39のスケッチがワンカットで展開するんですけど、しっかりと笑えるオチがつくワケでもなく、「だから何? (゚Д゚) ナニコレ」的な内容ばかりでして。一応、“面白グッズを売るセールスマン2人組”というメインの登場人物は出て来るんですが、各寸劇が密接にリンクしていたりもせず、不条理劇が連続しているような感じで、「それこそが人生なのさ ( ´_ゝ`) セラヴィ」的なムードというか。一応、いくつか楽しめる場面はあったものの、基本的には退屈でした。あと、小さいころに笑い袋が怖かったことを思い出したりしましたよ(今も少し苦手)。一応、オチを書いておくと、ケンカしたセールスマン2人組は仲直りをして、バスを待つ人たちが水曜だなんだと話して、映画は終わってました。


「気に入ったスケッチ、ベスト3」の第3位。この猿の無惨なビジュアルは好みでしたよ。
実験されている猿

「ごんべさんのあかちゃん」が流れる中、飲み代をキスで払う場面は2番目に好き。間接キスとか気にならないのね。
飲み代はキスで払え!

そして、1番好きなのはこれ。黒人奴隷たちが巨大な樽のようなオルガンに入ると…。
オルガンの中に入る黒人奴隷たち

容赦なくロースト→音楽が奏でられるのです。ファラリスの雄牛みたいでイイネ!(・∀・) コワ-イ
人間をローストすると音楽が!


ただ、退屈に感じながらも、その“1枚の絵の完成度の高さ”から「これはこの映画に対する僕のリテラシーが低いせいなんだろうな」とは思って。「エンターテインメントは何も考えずに楽しめるのが一番!ヽ(`Д´)ノ」なんて話があって、僕も基本的にはそういうものを好んで小並感溢れる感想ばかり書いていますけれども(苦笑)、文脈や見方を理解しているからこそ面白かったり、グッときたりするものだってたくさんあるわけで。「誰かに補助線を1本引いてもらっただけで、前はつまらなかったものでも楽しめたりする」のも“作品”の魅力の1つなんですよね。僕が宇多丸師匠や町山智浩さんの映画評を聞いたり読んだりするのが好きなのは、そういう補助線をわかりやすく引いてもらった経験が何度もあるからだったりします。

で、今作に関しては、劇場に貼ってあった記事の切り抜きやパンフレット、公式サイトの記事はちごろうさんのブログなどに補助線を引いてもらって、いろいろと腑に落ちたというか(「『写真で一言』みたいなのの非常に高尚なやつ」という説明がわかりやすかった)。それを踏まえて率直な感想を書くと、僕にはまだ早かったカナー (ノ∀`) テヘ 恥ずかしながらロイ・アンダーソン監督作を観るのは初めてだったんですが、今作は「リビング・トリロジー」の最終章だったそうなので、前々作&前作にあたる「散歩する惑星」「愛おしき隣人」を観てみようかと思ったり思わなかったり。ちなみに公開から1カ月以上経った今でも上映中なので、気になる人は足を運んでみてくださいな (・ε・) オシマイ




ロイ・アンダーソン監督による「リビング・トリロジー」の1作目。



「リビング・トリロジー」の2作目。面白いんですかね。



こっちの「散歩する惑星」は観てるんですけどね…というどうでも良い文章。








先週の備忘録(2015/9/22~9/28)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


火曜日、家族で釣り堀へ
水曜日、休日出勤
木曜日、RHYMESTERの公開ゲネプロ「進撃の巨人 後編」鑑賞
金曜日、芝居を観ようとするも失敗→朝まで仕事
土曜日、野鳩のお芝居「マキシマム・ブラッド」鑑賞!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!
日曜日、休日出勤
月曜日、「マキシマム・ブラッド」鑑賞!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!



火曜日は、奥さん&娘のマナ子(仮名/4歳)と市ヶ谷の釣り堀へ。基本的にインドア派の僕は釣りなんて大嫌いなんですが(手が汚れるので魚や餌に触るのもイヤ…という残念な理由)、妻子からのリクエストなので仕方なし。「よーし、お父さん、バンバン釣っちゃうぞ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と、過去に「釣りキチ三平」「釣りバカ大将」で学んだ釣り知識を必死に総動員しながら頑張ったものの、1匹も釣れず… ('A`) マナ子は熱帯魚などを観て上機嫌だったからまだ助かりましたけど、他の「釣れている親子」を観ると超妬ましい&羨ましい!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 基本的にはもう二度と行かないつもりではありますが、もし次に釣りに行く機会があるなら、その前にしっかりとスキルを磨かねばと「ff(フォルテシモ)」のサビ級に強く強く思った次第。


そういえば実写版なんてありましたな。




で、実家に帰った際に痛めた背中なんですが、火曜日にマナ子と激しく遊んでしまったため、症状が悪化しちゃいまして。寝るだけでも痛む程だったので、木曜日の休み明けは即病院に行って、湿布&痛み止めをもらいましてね。だから、その日の夜のRHYMESTERの公開ゲネプロは心から楽しんだんですけど、「手を挙げろ!ヽ(▼Д▼)ノ」と宇多丸師匠に煽られても、まったく挙げられなかったというね…。


川崎・CLUB CITTAで公開ゲネプロ。RHYMESTERのツアーはとりあえずZepp DiverCityに行く予定。
川崎・CLUB CITTA'

ゲネプロの後、ダッシュでTOHOシネマズ新宿に行って、「進撃の巨人 後編」を観ました (´∀`;) ボクハスキヨ
1番スクリーン


その他、先週は土曜日に野鳩のお芝居を観たんですが、非常に良かったです。2月の公演も行けたらいいなぁ。日曜日の「UFC JAPAN 2015」は仕事で行けなかったんですけど、「一番安い席が前売りの段階で売り切れてた→当日券も安い席はなかった→そのくせ会場では席が空いていた」って状況を知っちゃうと、そういう商売のやり方は好きじゃないので行かなくて良かったかなと思ったり。いや、ジョシュ・バーネットはナマで観て応援したかったんですがー。


野鳩の「ある計画」、面白かったですよ~。
プログラム


最後に書いておきたいのが、土曜日から公開された待望のジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「マキシマム・ブラッド」のこと。僕的にはいろいろと思い入れがありすぎて、土曜日に観た時は少し厳しめのことをツイートしたりもしたんですけれども。月曜日にもう一度観直してみたら、すっかり良い映画 (ノ∀`) カンチガイシテタ 公開期間が1週間&レイトショーしかないという状況ではありますが、ヴァン・ダムに1度でもお世話になった方は、ぜひ足を運んでいただければ幸いです。


「マキシマム・ブラッド」の予告編を貼っておきますね↓




今週は、できればもう一度「マキシマム・ブラッド」を観ようと思っている…というのは置いといて。金曜日に“ある計画”を実行するつもりであり、そのために仕事を徹夜で片付けているのです。あとは、いいかげん前売り券を購入済みの「テッド2」「ピクセル」「キングスマン」(今週のムービーウォッチメンの課題映画!)に「アントマン」も観ないとなぁ (`Δ´;) ウーム 以上、先週の備忘録でした。ではでは~。






2015年10月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2015年10月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、◎も「絶対に観る(本数計算の対象外作品)」○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

10/3
ターボキッド ①
提報者~ES細胞捏造事件~ ○
ドローン・オブ・ウォー ○
顔のないヒトラーたち ○
ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男 ○
バクマン。 △
アメリカン・ドリーマー 理想の代償 △
無頼漢 渇いた罪 △
罪の余白 △
木屋町DARUMA △


10/10
カンフー・ジャングル ②
全力スマッシュ ③
ザ・リディーマー ④
名もなき塀の中の王 ⑤
ファンタスティック・フォー ○
ピッチ・パーフェクト2 ○
先生と迷い猫 ○
ヴィヴィアン・マイヤーを探して △
マイ・インターン △
野良犬はダンスを踊る △
日本と原発 4年後 △
海賊じいちゃんの贈りもの △


10/17
ジョン・ウィック ⑥
マジック・マイクXXL ⑦
江南ブルース ○
Mr.マックスマン ○
ステーキ・レボリューション ○
ヒトラー暗殺、13分の誤算 ○
マーシュランド △
白い沈黙 △
サバイバー △


10/24
ヴィジット ○
トランスポーター イグニション ○
TRASH/トラッシュ △
デヴィッド・ボウイ・イズ △
アクトレス~女たちの舞台~ △
アース・トゥ・エコー △


10/31
PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~ △
1001グラム ハカリしれない愛のこと △
裁かれるは善人のみ △
女の子よ死体と踊れ △




最近は「Mr.タスク」の前売り券を無駄にしたり(しつこい文章)、「絶対観る」の印を付けた作品すら見逃したりと、映画好きとしては実に世知辛い状況。まぁ、せめて前売り券だけは使っておきたいというか(当たり前ですが)。ドニー・イェン兄貴主演のカンフーミステリー「カンフー・ジャングル」や、バドミントン版「少林サッカー」と評判の「全力スマッシュ」、キアヌ・リーブスが容赦のない愛犬家を演じる「ジョン・ウィック」は絶対鑑賞いたします。


「カンフー・ジャングル」、名作の予感しかしませんな (´∀`) タノシミー




それ以外だと、来年1月にソフトがリリースされるものの、チャリンコ版「マッドマックス」と名高い「ターボキッド」は大画面で観ておきたいですな。「WEC(ワールド・エクストリーム・シネマ)2015」(9/26~10/30)の1本として公開されるマルコ・サロール主演作「ザ・リディーマー」も格闘アクション映画ファンとしてはチェックしたいところ。「刑務所内でフルチンバトルが繰り広げられる」というウワサの「名もなき塀の中の王」も気になっているのです (・∀・) チンコー


「ターボキッド」の予告編はこんな感じ↓ 公開期間が短いので注意!




あとはスケジュールが空いたら、その時の流れで観られるものを観に行く感じ。「ファンタスティック・フォー」に関しては、前2作のキャストがストライクだったので、いくら名作「クロニクル」の監督の新作だとしても、そんなにそそられないんですよね…。普段は映画に関係のない芸人さんが宣伝に絡んでくるのは好みませんが、大好きなレイザーラモンHGさんがまた宣伝に担ぎ出されたら観に行きますよ(なにこの理由)。それと24日から始まる「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2015」にも状況が許されるなら行きたいというか、せめて「忍者狩り」だけでも観ようと思っております。


「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2015」の予告編を貼っておきますね↓




名画座系は、早稲田松竹で10/3(土)~10/5(月)の「第七の封印」&「夏の遊び」、10/6(火)~10/9(金)の「秋のソナタ」&「冬の光」が気になるんですが、確実に足を運びたいのが10/17(土)~10/23(金)の「マッドマックス2」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」というか、「マッドマックス FR」関係では、目黒シネマでは10/3(土)~10/9(金)で「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と、新文芸坐では10/11(日)~10/16(金)で「ラン・オールナイト」と2本立てをやっているので、タイミングが合う時に1回は観ておきたいですな(ちなみにサンシャインシネマ平和島では10/3から4DX上映が!Σ(゚д゚;) ナンデスト!)。

それ以外では、目黒シネマで10/24(土)~10/30(金)の「百日紅~Miss HOKUSAI~」「駆込み女と駆出し男」<お江戸2本立て>がイイ感じ。あと、できれば新文芸坐で10/10(土)の《マッド爆発! 東映アクションムービー列伝!!》に行きたいんだけど…無理っぽいかなぁ (´・ω・`) ウーン 以上、2015年10月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。









マキシマム・ブラッド(ネタバレ)

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マキシマム・ブラッド

マキシマム・ブラッド

原題:POUND OF FLESH
2014/カナダ 上映時間104分
監督:アーニー・バーバラッシュ
製作:カーク・ショウ
製作総指揮:ジャン=クロード・バン・ダム
脚本:ジョシュア・ジェームズ
撮影:クリフ・ホカンソン
編集:アシム・ヌネイ
音楽:ポール・マイケル・トーマス
スタントコーディネーター:ジョン・サルヴィッティ
出演:ジャン=クロード・バン・ダム、ジョン・ラルストン、アキ・アレオン、ダーレン・シャラヴィ、シャルロット・ペータース、ジェイソン・トビン、ブラヒム・アチャバクフ(Brahim Achabbakhe)
パンフレット:なし
(あらすじ)
元フランス軍特殊部隊の最強兵士で人質奪還のプロとして活動するディーコン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は、長年、闇社会で生きてきた。ある時、最愛の姪が余命幾ばくもないことを知った彼は、自らの臓器を移植するためにフィリピンを訪れる。ところが到着早々、謎の組織の罠に落ち、提供するはずだった腎臓を切り取られてしまう。怒りに震えるディーコンは、満身創痍のまま、すぐに組織の追跡を開始。激しい戦いを繰り広げるうち、次第に大きな陰謀に巻き込まれてゆく……。果たしてディーコンは自らの臓器を取り戻し、愛する家族を救うことが出来るのか……?(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※今回の記事は、「シックス・センス」「ブライド・ウエポン」のネタバレに触れているんですが、特に「シックス・センス」はネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の方は観てから読んで!

ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「ハード・ソルジャー 炎の奪還」が劇場公開されてから、約3年。それなりに愉快な出演作が上映されたりはしたけれど、DVDスルーの作品ですら主演作は観られなかったワケですが、しかし! 今回、「WEC(ワールド・エクストリーム・シネマ)2015」の1本として、1週間限定レイトショー公開という規模ではありますけど、久しぶりに主演作が劇場で観られるのは本当にうれしくてね… (ノω・、) グスン 少しでもお客さんが入りますようにとこんな記事を書いたりもして。とにかくスゲー楽しみにしていたということで、先週の土曜の夜、ヒューマントラストシネマ渋谷で観てきました。超良い映画でしたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!


当日は、このJCVDブランドで身を固めて行動しておりました(42歳の社会人の文章)。
対JCVD用装備

上映されているのは3番スクリーン…。ちょっと狭めなのが残念だけど、公開日は満員だったぜ!
狭めの3番スクリーン

ヴァン・ダムファンとして、ケチと思われてはいかぬと、ホットドック&ポテト&アイスを購入。
ホットドッグとポテトとアイス

月曜日にもう1回観た時は、ホットドック&ポテト&ビールを嗜みました。
ホットドッグとポテトとビール


最初に書いておきたいのは、この映画は別に「えっ、実は幽霊だったの!? Σ(゚д゚;) マサカ!」といった衝撃的な展開はないものの、先を知らないで観た方が面白い作品なのは間違いないので、このブログを定期的に読まれるような方は、ぜひ今作の鑑賞後に読んでほしいのです。ハッキリ言って、予算が少ないB級アクション映画であり、ところどころ「安っぽいなぁ… (´・ω・`)」と残念な気持ちになる部分がなくはないものの! カーテンを開いて静かな木漏れ陽の優しさに包まれながら観れば、きっとホッコリするんじゃないかしらん。

まず、雑にストーリーを書いておきますよ。オープニング、ヴァン・ダム演じるディーコンがホテルにチェック・インするとタイトルがでましてね(チェック・イン時に「Jean-Claude Van Damme in」って文字が出る…って、どうでもいい?)。で、次の瞬間、ディーコンったら、全裸&氷漬け状態で目覚めるのです。しかも、腎臓が片方なくなってる!? Σ(°д°;) ヒィ!


寒いと思って目を覚ませば、なんと氷風呂の中!
氷風呂のヴァン・ダム

その上、腎臓が1つ奪われていたからビックリなのでした。
腎臓をとられた!


ふと昨夜のことを思い出してみれば、ゴロツキのドレイク(ダーレン・シャラヴィ)に絡まれていた女性アナ(シャルロット・ペータース)を助けたら飲みに誘われて、クラブで踊るのは断ったんだけど、そのままセックス!川`∀´)人(゚∀゚*)ノ ヤッチャオーゼ! で、迂闊にも一服盛られて腎臓を奪われてしまったようで。実は「ディーコンの腎臓は余命3カ月の姪っ子に移植する予定だった」というのだから、一時の下半身の暴走を制御できなかったあたしってほんとバカ (ノω・、) グスン 超便利なweb英和辞典によると、原題の「pound of flesh」とは「合法的だが苛酷な要求」という意味なんですが(あの「ベニスの商人」が由来だとか)、自らの腎臓を悪党どもから取り立てるべく、弟&闇社会に通じた友人カン(アキ・アレオン)とともに、地下格闘技がおこなわれているクラブなどを捜査しながら大暴れするのでした。


出会ったばかりの人とセックスするって危ないね (´・ω・)(・ω・`) ネー
知らない女性とセックスしてた

そのせいで可愛い姪っ子の命が危険になり、弟のジョージ(ジョン・ラルストン)も超激怒というね。
腎臓移植をしないと死ぬ姪

そして、いろいろな場所で大暴れ。「聖書を武器代わりにする」というのは新しいような、どうでも良いような。
聖書で攻撃!

ちなみにカン役のアキ・アレオンは「クエスト」でヴァン・ダムと共演しております。
クエストのアキ・アレオン


で、スーパーハカー(ジェイソン・トビン)の助けを借りたら、ディーコンの腎臓を奪ったのは軍需産業を経営する大金持ち(76歳)だということが判明しまして。クライマックスは屋敷に潜入して、雑魚を倒しまくる→ドレイクとタイマン→下からの三角絞めなどを駆使しながら勝利!ヽ(`Д´)ノ 金持ちを追い詰めるも、「腎臓は孫(11歳)のためだった」ことが発覚するから悩ましい。最初はジョージが撃ち殺そうとするも、ディーコンの説得により泣く泣く諦めまして。ただ、ドレイク戦で密かに致命傷を負っていたディーコンがあえて手当をせずに死亡→その腎臓で姪っ子が助かって、ちゃっかりアナも家族の一員っぽくなっているムードで映画は終了。「ダーレン・シャラヴィに捧ぐ」というテロップが出た後、エンドクレジットが流れてましたよ… (ノДT) シャラヴィ...


ラストバトル、銃を外してのスネ蹴りからスタートするのが超カッコ良かった!
かわしてスネを蹴る!


まず、物語がスゲー良かったです。宣伝や劇中で「人質奪還屋」をアピールする割には“それ特有のスキル”が発揮されなかったのは微妙だし(別に「元フランス軍特殊部隊所属」の肩書きだけでOKな印象)、あの取って付けたスーパーハカーの登場はキツかったけど、「アナは“ディーコンが愛した女性(a.k.a. 弟の嫁)”にソックリだったから選ばれた」とか、主人公を罠に掛ける経緯に関しては、敵の目的が似ている「ブライド・ウエポン」と比べると説得力がありましたよ、たぶん。弟がダークサイドに堕ちそうになるのを止めるのが、闇に落ちた兄というのもグッときた。「姪っ子はディーコンの娘だった」ということで、会ったこともない娘のために命を賭ける姿は少し「孫文の義士団」のドニー・イェン兄貴を連想して泣けたし、ラストの“死に際に娘を抱っこする場面”は号泣いたしました… (ノДT) ウェェェェ


抱っこする場面、思いっきり感情移入しちゃいましたね…。
涙の抱っこ!


最近のヴァン・ダム作品は、今まで人を殺しまくるアクションに出まくって来たことが関係しているのか、実に贖罪感が強い印象なんですけど、とうとうその贖罪ムードがマキシマムというか(無理に使ってみた表現)。邦題の「マキシマム・ブラッド」は、単に一番メジャーな主演作「ユニバーサル・ソルジャー」からの「ソルジャー」路線のネタが尽きて、今度は「マキシマム・リスク」からの「マキシマム」路線になっただけかと思ったんですが、作中のヴァン・ダムの「贖罪として流れる大量の血」を考えると、意外と良いタイトルだと感心したり。

それに加えて、エンドクレジット直前に「ダーレン・シャラヴィに捧ぐ」なんてテロップが出るから涙の量がバイバイン。熱心に追っていたワケじゃないけど、ヴァン・ダムとのラストのタイマンがスゲー良かっただけに(MMA風味だけでなく、「ナイフで大腿部の動脈を切った時点で勝敗は決していた」というオチが好き)、本当に惜しい人を亡くしたというか、今さらながらショックというか。1972年生まれって、僕と同い年なのになぁ。ご冥福をお祈りいたします。


ダーレン・シャラヴィ、まだまだこれからだったのにね。
ドレイク(ダーレン・シャラヴィ)

トリビュート動画も貼っておきますね↓




そして、見直したのがアーニー・バーバラッシュ監督。「アサシン・ゲーム」の時は少し不信感を抱きましたが(面倒くさい観客)、今作はヴァン・ダムへの愛に満ちていたというか。ところどころ過去のヴァン・ダム主演作を思わせる場面(前述の“雑なあらすじ説明”の時に赤字にした部分)があったりした…というのは疲れ気味な僕の考えすぎだとしても。この作品で披露する180度開脚シーンは素晴らしいのひと言じゃないですか。


素敵すぎるGIFを貼っておきますね。
開脚シーン


開脚キックは別として、今まで180度開脚をするシーンでファンが納得する使い方をした作品がどれだけあったかと。相手を威嚇するためだったり、修行の一環だったり、感電するのを避けたり、敵の攻撃を避けたりと、代名詞的な技ですから、そりゃあ何度も何度も披露しているものの、敵の頭上でナイフを構えて待ち伏せする姿で僕を魅了した「サイボーグ」以外は単なる運動能力の披露であったりとか、他の動作で代替可能だったりとか、どうにもその開脚の必然性及び実戦性が感じられなかったんですが、しかし!


僕が大好きな「サイボーグ」の開脚シーンを貼っておきますね。
サイボーグのハイライト


今作は「両手で押さえている敵が銃を取りだした→足で制する」というまさに実戦で180度開脚が活かされているだけでなく、「そこそこ大変そうなアクションなのに本人の顔がバッチリ映っている→トッド・セナフォンテじゃないのが明白」なのもうれしい限り。映画を振り返ってみると、決して重要なシーンではないんですが(結局、敵に逃げられるし)、ヴァン・ダム史においては超名場面を撮ったなぁと。このことだけでも、アーニー・バーバラッシュ監督は褒められて良いんじゃないでしょうか。


ということで、僕の気持ちを偉そうに代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね。
オマエは褒められて当然だ


ただ、一度目に観終わった後、半べそをかきながらも「映画の出来自体はそれほどではない」なんて偉そうなツイートをしてしまったのは、格闘アクションの数々は悪くなかったものの、急にアップになる変な編集とか好きじゃなかったし、別荘に行ってからのダラダラした会話にイラッとしたし、何よりも銃撃戦とカーチェイスのしょぼさにガッカリしたから。というか、今どきの映画で「窓の外が合成丸出し」ってのはないだろと。低予算なのはわかるんですが、僕にとってヴァン・ダムは「現役選手」であり、常に一流のアクション作品を期待しているだけに、どうしても失望してしまったのです… (´・ω・`) ションボリ


だってさ、この窓の合成とか、なくない? なくなくなくなくなくなくない?(今さらな引用
車の合成


でも、よくよく考えてみれば、それはヴァン・ダム対して厳しすぎるのではないか。若いころの僕はヴァン・ダム主演の“傑作”が観たいあまりに、映画館へ足を運んでは「なんでこのレベルなんだよ!」と怒りがちでしてね…。でも、「その男 ヴァン・ダム」のシーンXでの独白を観た時、「アタシ、ヴァン・ダムの気持ち、全然分かってなかったんだ!ヽ(TДT)ノ」と猛省するとともに(って、このころはまだ「ももへの手紙」は作られてませんが)、「この子は褒めて伸ばそう」と。そう誓ったハズだったのに、3年振りの主演作ということで、つい期待値高めの要求をして、またヴァン・ダムを困らせてた。今はなき銀座シネパトスに足を運ぶような気持ちで観てあげれば良かったんだーー。


なんとなく僕の気持ちを代弁する天内悠の画像を貼っておきますね。
僕が間違ってました


そんな心境の変化を経て、加点方式で鑑賞した二度目の「マキシマム・ブラッド」はとっても良い映画 (´∀`) ウフフ アクションだけじゃなく、他のB級アクションスターとは一線を画すヴァン・ダムの演技力に惚れ惚れですよ。スタントマンのブラヒム・アチャバクフが用心棒のナルド役でフックアップされているのも良い感じだし、あの車の不自然な合成も黒沢清監督作の演出だと思えばノー問題(雑な理屈)。十分素晴らしいどころか、近年稀に観るほどヴァン・ダムらしい主演作だった次第。


警棒バトルを見せた後にアッサリ死ぬブラヒム・アチャバクフ。彼もヴァン・ダムのダブルを務めたそうな。
アッサリ死ぬナルド(ブラヒム・アチャバクフ)


確かに映画史に残る傑作ではないかもしれないけど、ヴァン・ダムとファンの心には残る名作になったと思います。1週間ではありますが、公開してくれたクロックワークスには感謝、ですな(知った風な口調で)。無理に観ろとは言いませんけど、通りすがりの他人にいきなりビンタされてもキャンディーズ級の微笑み返しが繰り出せるような寛容な心で観れば、あなたのハートにもきっと何かが残るはずですヨ (o^-')b オシマイ




劇場に行けない方は11月3日にDVDがリリースされるので、ぜひ!



アーニー・バーバラッシュ監督の前作。僕の感想はこんな感じ



「マキシマム」繋がり、その①。結構面白いのです (・∀・) オススメ!



「マキシマム」繋がり、その②。僕の感想はこんな感じ



「マキシマム」繋がり、その③。ヴァン・ダム主演じゃないんですけどね。僕の感想はこんな感じ








「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のソフトはどれを買えばいいのか?」という苦悩の記録

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※今回の記事は、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のネタバレをしまくっているので、未見の方は読んじゃダメ!
※今回の記事は、成人男性が母乳を飲むことについての文章が書かれているので、そういうのが不快な方は読まないで!
※今回の記事は、タイトルとはまったく関係のない文章が多めな上にダラダラしていて読みにくいので、気をつけて!
※つい記事を更新しちゃったけど、現在公開中の「マキシマム・ブラッド」のことも忘れないでね!


10月に入ってすっかり秋めいてきた今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしですか? 6月に公開された「マッドマックス 怒りのデス・ロード」100点の映画であり、8月上旬にユナイテッド・シネマとしまえんでV8を達成して、9月1日に深夜の新宿バルト9で9回目を観て2周目に突入(「8回の鑑賞で1周」という勝手な設定)。さすがに合計16回も観に行くのは大変ですけど(苦笑)、せめてあと1回は観ておこうと思いながらも1ヵ月経ってしまいましてね…。まぁ、今でも丸の内TOEIでは上映中だし、いわゆる二番館でもスタートしているということで、この映画は大画面&良い音響で観た方がグッとくるだけに、もう一度だけでも足を運びたいなぁと思っているのです。ううむ、やっぱり平和島の4DX上映がいいかなぁ (´・ω・`) マヨウ


8回目は一番最初に観たUCとしまえんで。満員でしたよ。
UCとしまえん

MMFRファンがケチだと思われたらシャクだったので、桔梗信玄餅クレープとペプシネックスを食べました (`Δ´) ナメルナヨ
桔梗信玄餅クレープとペプシネックス

V9は新宿バルト9。深夜の回だけど、結構入ってた印象。
バルト9のシアター6

ケチだと思われるのがイヤだったので、水とケイジャンチキンをムシャクシャして食べました (`Δ´) ムシャクシャ!
水とケイジャンチキン


V9の時までに、名著「メイキング・オブ・マッドマックス」を読破したのはもちろんのこと。他のブログの考察の数々(こちらの方の考察水耕栽培農家の方のブログが良かった)や相互フォローさせていただいている方の熱量の高いツイートなども読んで、いろいろと学びましてね。そのおかげもあったのか、長年の課題だった「キルスイッチの手順を覚えること」「“鉄馬の女たち”の判別ができるようになること」がやっとクリアできた次第。


一家に一冊がマストなメイキング本。「江戸しぐさ」を道徳の教科書に採用するくらいなら、これを使ってほしい。
マッドマックスの本

例えば、走っている他人の車に乗りこむ時は「棒かしげ」。
シルクドソレイユ

年配の方がボケをかましたら、逆らわずに優しく拾ってあげる「逆らいしぐさ」…って、何だかすみません (´∀`;) オモイツキ
拾ってくれるマックス

やっと彼女たちの区別が付くようになりました。キルスイッチに関しては、運転する場面から注目しておくのがポイント(偉そうに)。
鉄馬の女たち


もうね、今作は非常に涙腺決壊ポイントが多い映画でしてね。ベタなところでは、「マックスがフュリオサに輸血しながら名前を伝えるシーン」とか「立ち去って行くマックスがフュリオサとアイコンタクトするシーン」とか「ニュークスが『オレを見ろ』と言いながらウォータンクを横転させるシーン」とか「故郷を失ったフュリオサが絶望して砂漠で叫ぶシーン」とか「亡くなった種もみ老婆にザ・ダグが別れを告げるシーン」とかとか。単純にアクションの凄まじさだけでも感動で涙が流れるし、ちょっとこじれてきた人は「ニュークスが木を“出っ張り”と呼ぶ場面」とか「グローリー・ザ・チャイルドがマックスを『パパ』と呼ぶ場面」とか「インターセプターに乗ったスリットが死ぬ場面」とかでも泣きそうな感じ。まぁ、とにかく泣きっぱなしになりがちな映画なワケですけど(苦笑)、V9を観た時の僕は「リクタスが死ぬ場面」で一番泣いてしまったのです ヽ(TДT)ノ リクタース!


V8エンジンを持ち上げて自分の名を叫ぶリクタスの画像を貼っておきますね。
リクタース!


リクタスの巨体を見ると、「あんな食料がなさそうな世界で、どうやってあの肉体を維持してきたのか?」という疑問が普通に湧くじゃないですか(「そういう人が演じているから」というツッコミはスルーするとして)。僕が考えるに、その答えは「母乳」にあって。昨年、ソフトがリリースされた「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」の中で「ファルコンが母乳を飲むシーン」があったように、人間の母乳は昔からボディビルダーたちに注目されてきたのですが…。恐ろしくタイムリーなことに、今年8月に発売された「『マッスル・アンド・フィットネス日本版』2015年9月号」「“母乳”で筋肉作り!?」なんて記事が載っていたのです。


まさかこんな記事が載るとは… (`Δ´;) ヌゥ
“母乳”で筋肉作り!?

念のため、ロック様にどうかと思う提案をするファルコンの画像を貼っておきますね(「ペイン&ゲイン」より)。
母乳友だちになろう!


興味がある方はぜひ買って読んでほしいんですけど、要約すると「人間の母乳は筋肉の成長に重要な成長ホルモンが牛乳より多く含まれている」「特に出産直後から数日の“初乳”に含まれる成長ホルモンの濃度はズバ抜けて高い」「ブラックマーケットに出回っている母乳の約74パーセントはブドウ球菌などに汚染されていて危険」「将来は人間に近い霊長類の母乳が売られるようになるかもしれない」とのこと(さすがに飲むことを推奨はしていない)。そこで思い出したいのが「イモータン・ジョーが母乳の味見をさせるシーン」で、リクタスは日常的に味見役を担当することで、新入りの女性の“初乳”を飲むことが多かった→あそこまで育ったのではないでしょうか。


酷すぎる扱いの女性たち。現実的に考えると、飲む方だって抵抗ありますよね… (・ω・;) ウーン
搾乳される女性たち


ところが、何が切ないって、そんな立派な肉体を持っているにもかかわらず、劇中のリクタスはたいして役に立たないのです。銃を撃とうとすれば「妊婦に当たる」と止められ、ウォー・タンクにニュークスを放り投げても失敗に終わるし、銛を打ち込めばそのせいでスプレンディッドは死んじゃうし、ギガホースに乗りこんでくる奴らを倒そうと思えばフラジールに騙されるし、マックスを倒そうとしたら老婆に邪魔されて凹られるしと、踏んだり蹴ったり。モロに「大男総身に知恵が回りかね」キャラということで、先生や教官からウドの大木だなんだと体をネタに罵られてきた僕的には、不憫で仕方なくて。


リクタスのカッコイイ画像を貼っておきますよ。
リクタス(ネイサン・ジョーンズ)


クライマックス、ニュークスの運転に翻弄されたリクタスがエンジンを素手で剥ぎ取る場面は、彼的には「エンジンを取ってやったぜ!(;`∀´) ドウヨ!」ってことなんでしょうけど、まったく意味はなかったワケで。なんか、有効に使われなかった筋肉の最後の“力みと解放”なんだなぁと思うと、哀れすぎて涙が止まらなかったというね…… (ノДT) リクタス... 


思わずネイサン・ジョーンズ主演の「ジャイアント・チリペッパー」を観たりしたんですが、それはまた別のお話。




なんで「リクタース!ヽ(`Д´)ノ」と名前を叫んだのかと言えば、ウォーボーイズたちが「オレを見ろ!」と言っていたように、「文明が崩壊したことで記録媒体がなくなった→自分の存在を残すには誰かに記憶してもらうしかない」からじゃないかと。そう考えると、ファンならば彼らをずっと記憶してあげるためにもBlu-rayなどを購入すべき…と、やっと本題に入りますね ( ゚д゚) ナゲーヨ


ブルーレイ&DVDのTVCMでございます↓




ただ、今回のBlu-ray化では、ノーマルなモノの他に、3Dが付いている「3D&2Dブルーレイセット」に、「スチールブック仕様1枚組」、ドキュメンタリー映画「マッドネス・オブ・マックス」が付いた「5枚組アンソロジー」、インターセプターが付いた「インタ ーセプター付BOX」が出るんですが…。要は、3Dとスチールブックと「マッドネス・オブ・マックス」とインターセプターが付いたバージョンはない→すべての要素を満たすには4種類買うしかないのです!Σ(゚д゚;) ナニィ!

これはさすがにドン引きというか、あんまりすぎる売り方というか…。「マトリックス」のDVDが発売された時、「コレクターズボックス」には日本語字幕が付いていなくて、通常版も買わなくちゃならなかったことを思い出しましたよ。「マッドネス・オブ・マックス」は1作目のメイキングということで、それこそマニアは絶対ほしい1枚ではあるものの(この宇多丸師匠と高橋ヨシキさんの記事を読むとなおさら!)、マニアならすでに昨年12月に発売された「スペシャル・バリューパック」か(僕が持っているのはこれ)、今年6月リリースの「スーパーチャージャー・エディション」を持っているワケでさぁ…。こういうことをやっていると、マジで映画のソフトを買う人が少なくなると思うんですけどね (・ε・) ドウナノヨ


「マウス・オブ・マッドネス」は持っているんだけどなぁ…というどうでも良い文章。




だがしかし! オールタイムベスト級に愛している映画なので、ちくしょう、初めてリリースされるソフト→初ソフトは買っておきたいところ。で、熟考に熟考を重ねた結果、スチールブックは不要だし、やっぱり前3作のBlu-rayは持っているということで、「3D&2Dブルーレイセット」「インタ ーセプター付BOX」を購入することにしました…(3D対応の再生機は持っていないんですが、念のため!)。こうやって買っちゃうのがダメなんだろうけど、ううむ、悩ましい限りでございます (ノω・、) クヤシイ 「マッドネス・オブ・マックス」、せめて単品で発売されたりしないかしらん。


なんとなく劇場版「北斗の拳」の主題歌「HEART OF MADNESS」を貼っておきますね↓




まぁ、怒ってばかりいても仕方ないということでね(苦笑)。そういえば9月半ばに献血が解禁されたので、クールダウンも兼ねてまた近々、輸血袋としての役目を果たしてこようと思います (・∀・) オシマイ




キングスマン(ネタバレ)

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キングスマン

キングスマン

原題:Kingsman: The Secret Service
2014/イギリス 上映時間129分
監督・製作・脚本:マシュー・ボーン
製作:デビッド・リード、アダム・ボーリング
製作総指揮:マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ、スティーブン・マークス、クラウディア・ボーン、ピエール・ラグランジェ
原作:マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ
脚本:ジェーン・ゴールドマン
撮影:ジョージ・リッチモンド
美術:ポール・カービー
衣装:アリアンヌ・フィリップス
編集:エディ・ハミルトン、ジョン・ハリス
音楽:ヘンリー・ジャックマン、マシュー・マージソン
アクション監督:ブラッドリー・ ジェームス・アラン
出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ソフィア・ブテラ、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ハミル、ソフィー・クックソン、エドワード・ホルクロフト、サマンサ・ウォーマック、ジェフ・ベル、ビョルン・フローバルグ、ハンナ・アルストロム、ジャック・ダベンポート
パンフレット:★★★★(720円/監督インタビューとコラム3本は読み応えアリ。企画ページも良い感じ)
(あらすじ)
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※ごめんなさい、今回はアップまで時間がないので、リンクやジャン=クロード・ヴァン・ダムの画像などは後で追加する予定です。

「キックアス」や「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」で僕のハートをわしづかみにしたマシュー・ボーン監督が撮った「アクション満載のスパイ映画」が面白くないワケがないということで、前売り券を購入。仕事やら何やらでなかなか観に行けなかったんですが、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったので、先日、やっとTOHOシネマズ新宿で観て来ました。スゲー面白かったです!(*゚∀゚)=3 ムッハー 今週は仕事やら何やらでバタバタしているので、短めの感想を残しておきますね。


TOHOシネマズの9番スクリーン、かなり入ってました。人気高いのかな?
9番スクリーン


もうね、アクション設計がとにかく最高。序盤のランスロットによる教授救出アクションや「イコライザー」を思わせるパブでのゴロツキ退治が良くできていたのはもちろんのこと、ゴロツキどもからエグジーが逃げる場面をワンカットのパルクールでサラリと見せるとか、いちいち気が利いてる感じ。白眉は教会の殺戮シーンで、「戦闘力の高い人が良心の呵責ゼロの暴力装置と化す場面」を長回しでキッチリと見せていて、感動で涙が出ました。アクションを担当したのは「キックアス」でも組んだブラッド・アランだそうですが(最近は「ワールズ・エンド」などを担当)、マジで素晴らしい仕事をしたというか。さすが北京業余体育学校出身者、ですな(知った風な口調で)。


教会の殺戮シーンで流れるレーナード・スキナードの「フリーバード」を貼っておきますね↓




そして、コリン・ファースが超カッコイイ。今までは「何かとメソメソする中年」といった舐めたイメージしかありませんでしたけど(酷い言いぐさ)、「なにこの戦闘力の高い紳士!Σ(゚д゚;)」と終始驚きっぱなしでしたよ。この役のためにマシュー・ボーン監督から6ヵ月のトレーニングを要求されて見事にクリアしたみたいですが、名優にこんなスゴいアクションをこなされたら、アクション畑のスターたちはどうすれば良いのかと。正直、「カッコイイ…けど悔しい…でもカッコイイ… (ノω・、) クヤシイ」と複雑な気持ちになったというか。ちくしょう、今はすっかりコリン・ファースファンであり、昔の何かとメソメソしていた出演作ですら見直したい気持ちになっているし、「娘が誘拐されて、実はスゴ腕の戦闘マシーンだった英国紳士が96時間以内に救出しに行く主演作」とか観たくて仕方ないのでした。


パンフに書いてあって気付きましたが、「裏切りのサーカス」では“仕立屋”だったというのも面白いね。
三角絞めでつかまえて-怪しい人2 テイラー

ただ、さすがのコリン・ファースもこのアクションは真似できないのではないかな?…という安い対抗意識(「マキシマムブラッド」より)。
開脚シーン


物語自体も好きでしたよ。「キックアス」もそうでしたが、途中で「スゴ腕の師匠」的なキャラが退場するというのは、「よくある話じゃないかー♪ 川 ゚д゚)」と日吉ミミさんが歌うほどに「若者の成長譚」には付きものですよね。敵がスティーブ・ジョブズもどきなのも今どき感があって良かったなぁ(ただ、サミュエル・L・ジャクソンはそういう人には見えないけど)。「人類を殺し合わせる兵器」というのは「風の戦士ダン」の破滅兵器を思い出しました。笑ったのが「自分たちだけ助かろうと思った上流階級のクソどもの頭が爆裂していく展開」で、その”ざまぁ感”はなかなか爽快でしたね。エピローグ、ハリーのパブでの戦闘をなぞるように、今度は成長したエグジーが同じように戦って終わるのも、上手いと思ったり。

その他、台詞(「マイフェアレディは観てるのか」とか)や設定(「メンバーが円卓の騎士になぞられている」とか「仕立て屋が基地の入り口」とか)、秘密兵器(「防弾&銃になる傘」とか)とか、いちいち軽妙洒脱で良い感じなんですよね~。キャラクターも最高で、キングスマンのハリーやランスロットは惚れ惚れするほど素敵だったし、両足の義足で人間を真っ二つにするガゼル(ソフィア・ブテラ)は「殺し屋1」の高性能&女性バージョンみたいでスゲー良かったです。


ガゼル、欲を言えばもうちょっと戦闘を見せてほしかったカナー。
ガゼル


役者さんたちも良かった! コリン・ファースはさっき書きましたが、すぐ死んじゃうけどランスロットを演じたジャック・ダベンポートに、実は裏切っていたキングスマンの長アーサー役のマイケル・ケイン、なんかスパイ映画でよく観る気がするマークストロングとかもハマッてましたな。エグジー役のタロン・エガートンに関しては、無名の彼を抜擢したことが映画のテーマにも合っているというか。パンフに載ってたマシュー・ボーン監督の発言を抜粋してみますね↓


(´_ゝ`)
タロンをキャスティングしたのは、適役だったからというシンプルな理由だ。ソフィーもそうだね。
キャスティングは映画作りの一番大事な要素だよ。
ハリウッドは知名度のある役者をキャスティングしたいがために、ミスキャストする傾向にある
僕はそれぞれの役にちゃんと合った俳優をキャスティングすることを鉄則にしている。



こういうのって、①実力があって②結果が伴っているから言えるんでしょうけど、至極真っ当な発言というか。まぁ、映画は「ヒットしてナンボ」なだけに、理想を市場原理といかにすり合わせていくかって話ではあると思いますが…。日本の映画界もちょっと考えてほしいというか、特に日本語吹替版の芸能人起用とかはせめて合った声の人を選んでほしいものですな。

ということで、基本的にはストライクな作品だったんですけど…。ハッキリ言って、コリン・ファースが素敵すぎて、彼が死んでからはテンションが落ちてしまったというか。いや、彼の死は物語上、絶対必要ではあるものの、エグジーだと物足りなかったんですよね。というのは、選抜されるための訓練シーンはそこそこ描かれていたものの、例えば、クライマックスにあれほどの戦闘力を発揮するための特訓はなかったじゃないですか。

僕はランスロットやハリーの人智を越えた戦闘力を目の当たりにして、きっと「リベリオン」のガン=カタに匹敵する格闘技術を修得するシーンがあるのだろうと期待していたのに(仕立屋が仕事中に隠れながら修得した殺人スキル<キングス・フー>とか)、結局、そんなのもないままにそれなりの戦闘をこなすから、いくら元軍人設定とはいえ疑問に感じたというか。なんか主人公贔屓な感じがして乗れなかったのです。最後、スウェーデンの王女とのアナルセックスオチにしても、僕は全然興味がないので、ちょっと引いちゃったし…(どうでも良い文章)。

その他、「『マナーが紳士を作る』っていう台詞自体はグッときたけど、なんか具体性がない」とか「上流階級の奴らの頭が吹き飛ぶ場面は好きだけど、カラフルなキノコ雲は露悪的すぎてちょっと合わなかった(音楽がすでにふざけているのに)」とか「少し『R100』を思い出した」とか「そもそもあんなチップを頭に入れないだろ」とか「ロキシーは活躍もピンチもどうでも良かった」とか思ったりもしたけど、まぁ、良いザンス。ちなみに原作漫画はそれなりには面白いけど、映画の方が良くできている印象。ただ、マーク・ハミルをさらう理由に関しては、原作の方が好きです(ボスがオタクだから好きな人を守るために拉致しようとした)。

って、いろいろ書いちゃいましたが、アクションとコリン・ファースは100点の映画!m9`Д´) ビシッ なんと「キングスマン」続編の舞台は日本英国紳士vs忍者が描かれることは確定済みなのでね(勝手な決めつけ)、ぜひコリン・ファースには生きていてほしいと心から思っている次第でございます。




サントラ。スゲー良さそう。



マーク・ミラーによる原作漫画。映画と比べてみると面白いです。






Mr.タスク(ネタバレ)

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※今回の記事は、映画とはまったく関係のない文章がダラダラダラダラ書かれているので、ちゃんとしたMr.タスクの感想が読みたい方は、ナイトウミノワさんのブログがオススメですぞ。
※今回の記事は、不道徳な文章がダラダラと書かれているので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。
※今回の記事は、グロい画像が貼ってあるので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。


<心底どうでも良い前置き>

夫婦の間に「秘密」って作っちゃダメだと思いますか? 僕は「アリ」派だったりします。なんて言うんですかね、違う人間同士がすべてをさらけ出し合うなんてどんなに気心が知れていても難しいし、むしろ少しは秘密の部分があった方が長い夫婦生活のスパイスになるじゃないですか。な~んて言いつつも、飛魚のアーチをくぐって宝島に着いたころ、僕の奥さんが誰かと腰を振ってたりしたら、それはさすがにションボリしますけれども。まぁ、何はともあれ、今週金曜日、奥さんに秘密にすることが1つ増えたのです。

なんとなく「強く儚い者たち」を貼っておきますね↓


強く儚い者たち 投稿者 tomoka15

8月下旬にアップした備忘録の中で、「いつの間にか『Mr.タスク』の上映が終わってたのは超ショック(都内ですが)」「せっかく前売り券、買ってたのになぁ… (´・ω・`) ションボリ」なんて文章を書いたり、「観たい映画の覚え書き」では「つい衝動的に買ってしまった『Mr.タスク』の前売り券すら無駄にしちゃったりして… (ノω・、) グスン」なんて、いかにも悲しんでいるようなムードを垂れ流して来ましたが、あれはウソだ(偉そうに)。実際に僕の心を支配していた強い感情は“怒り”。もうね、ここ数年は仕事が忙しいせいで、2012年には杉作J太郎先生とケンドー・コバヤシさんのイベントのチケット、2013年は「探偵ヨンゴン」の前売り券、2014年はなかったものの、今年は「唐山大地震」の前売り券となんとRHYMESTER主催のフェス「人間交差点」のチケット7500円!)を無駄にするという愚か振りでして。この上、「Mr.タスク」の前売り券をまた無駄にしたなんて、誰が…誰が納得できるものか!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!

一応、「Mr.タスク」の前売り券を貼っておきますね。
タスクの前売り券

ドリカムがライリーライリー歌う中、僕の脳内会議のメンバーである東堂俊介(冷静さ・性衝動担当)、板垣重政(怒り・性衝動担当)、河山三郎(日和見・性衝動担当)が「インサイド・ヘッド」ライクに現状を分析してみれば、出た結論は「牙を突きたてろ」。公式サイトをチェックすると、都内の上映は終わっていても地方の劇場ならやっているということで、奥さんには「出張ダヨ (・ε・) シゴト」とスムースにウソをつき、長野まで行くことにしたというね。

ライリーの脳内はこんな感じですが…(「インサイド・ヘッド」より)。
ライリーの脳内

僕の脳内はこんな感じなのでした(「マーダーライセンス牙」より)。
裸会議

そして下された指令は「牙を突きたてろ」。「だから何?川 ゚д゚) ハァ?」と真顔で聞かれたら返答に困ります。
牙を突き立てろ












Mr.タスク

Mr.タスク

原題:Tusk
2014/アメリカ 上映時間102分
監督・脚本:ケビン・スミス
脚本:スコット・モシャー
撮影:ジェームズ・ラクストン
美術:ジョン・D・クレッチマー
音楽:クリストファー・ドレイク
出演:ジャスティン・ロング、マイケル・パークス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲス、ギー・ラポワンテ、リリー=ローズ・デップ
パンフレット:★★★(500円/高橋ヨシキさんのコラムが載っていたりして、値段の割に良い出来)
(あらすじ)
ポッドキャストを運営するウォレスは、航海の話を聞いてほしいという老人の家を取材のため訪れる。ハワードと名乗るその老人から手厚いもてなしを受けたウォレスだが、出された紅茶に睡眠薬が含まれており、気を失ってしまう。目が覚めると足の感覚がなく、パニックに陥るウォレスに対し、ハワードは「これから君はセイウチになるんだ」と告げる。一方、消息を絶ったウォレスを心配し、友人のテディと恋人のアリーがウォレスの足跡をたどっていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


スゲー怖かったです… (ノДT) コワカッタ...


長野の千石劇場の簡単なgifを貼っておきますね。レトロな雰囲気が素敵な映画館でした。
千石劇場へ


一昨年、何気なく借りてみた「レッド・ステイト」がスゲー面白かったので、今作が同じケヴィン・スミス監督作ということに気付いてなんとなく前売り券を買ってしまったものの、実は予告編すら観ていなかったのです。だから、なんて言うんですかね、本当にボンヤリとしたイメージしかなかったというか。ポスターのビジュアルをちゃんと見ているにもかかわらず、「セイウチ人間に襲われる愉快なB級映画なのだろう」ぐらいに思っていたんですが、しかし。実際のところは「ムカデ人間」「武器人間」のような「狂人に肉体を勝手に改造される系ムービー」だったからドン引きした…って、我ながら「この映画のために長野まで来たのに、バカなんじゃないかな… (`Δ´;) ヌゥ」なんて思ったりもしてね(苦笑)。


劇中に出てくる「セイウチ人間」の図面を貼っておきますね。
セイウチ人間の設計図


まず、お話を雑に書いておきますよ。人気ポッドキャスト番組を親友のテディ(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と運営するウォレス(ジャスティン・ロング)は、番組で散々笑いものをした「カッコつけて刀を振り回していたら自分の足を切断してしまった動画を投稿された少年=Kill Bill Kid」を取材すべくカナダの自宅まで行ったところ、自殺していまして。番組のネタがなくなって困っていたら、立ち寄ったバーのトイレに「空き部屋あり」「航海の話を聞いてほしい」という元船乗りの老人ハワード・ハウ(マイケル・パークス)が書いた手紙を発見。「これはネタになる!」とその人の屋敷に行ってみれば、老人は愛想が良くて話が上手いものの、狂人だった…という、ほとばしるほどよくある話。


ウォレス役はジャスティン・ロング。有名俳優なだけに、あれほど酷い目に遭うとは思わなんだ。
ウォレス(ジャスティン・ロング)

ハワード・ハウを演じたのはマイケル・パークス! 「レッド・ステイト」といい、この人の狂人役にハズレはない印象。
ハワード・ハウ(マイケル・パークス)

一応、「Kill Bill Kid」の動画を貼っておきますね↓ グロ注意!




紅茶に一服盛られて、目覚めたら片足が切断されていたーーという因果応報的な展開から始まって。ウォレスは「もう片方の足も切断される→腕を脇に接合される→歯を抜かれて、スネの骨で作られた牙を接合される→肉で作ったセイウチスーツを縫い付けられる」などの俺ジナルな改造手術を受けた結果、セイウチ人間に変貌しましてね。ハワードは「昔、船が座礁した時、優しいセイウチに助けられたものの、生きるために殺して食べてしまった→セイウチに自分へリベンジするチャンスを与えたい!」なんて切ない想いから、「この15年間、毎年セイウチ人間を作ってはタイマンして殺す」という超迷惑な儀式をおこなっていたということで、クライマックスはセイウチ化したウォレスとハワードのバトルが始まるのです。


片足の少年を笑いものにした因果とは言え、結構キツいシーン。
足がない!

そして、最終的にはこんなビジュアルになってしまうのでした… ('A`) イヤーン
セイウチ人間に!


一方、携帯に残されていた留守電から異常を察知した恋人のアリー(ジェネシス・ロドリゲス)とテディはカナダに行くと、ハワード・ハウを追う元警部のギー・ラポワンテと合流。なんとか屋敷に辿り着いてみれば、ウォレスはハワードに勝利したものの、すっかり精神状態までセイウチ化してしまって…。1年後、動物園のような場所に収容されたウォレスをアリーとテディが見舞いに来て、生魚を食べるウォレスがそっと涙を流すと、エンドクレジットに突入。この映画が作られるキッカケとなった「ケヴィン・スミスが運営するポッドキャストの音声」がネタばらし的に流れたりした後(実話ベースだったのはビックリ!)、ギー・ラポワンテがウロウロするオマケ映像が映って、終わってましたよ。


アリー役は出演作を結構観てるジェネシス・ロドリゲス。ハーレイ・ジョエル・オスメントは大人になりましたな~。
アリーとテディ

「今作が作られることになった経緯」のアニメ↓ 全編英語ですが、雰囲気は伝わってきますな。




今作って基本的にはコメディっぽいんですよ。劇中の登場人物たちは真面目で必死ではあるものの、観客は笑いながら観るホラーというか。実際、ネットを検索すると、賛否はあれど「怖い」という感想はあまり見かけないしね。しかも、ウォレスの捜索を手伝う元警部のギー・ラポワンテ役であのジョニー・デップがカメオ出演ながらも活躍したりするので(ちなみにエンドクレジットでも「ギー・ラポワンテ」表記だったせいか、パンフでも名前が伏せられてました)、その時点で怖さは半減するじゃないですか。


この「超大物俳優」とはジョニー・デップのこと。映画.comのキャスト欄を見ればバレバレなんですがー。
超大物俳優!?

ジョニー・デップ、僕にしては珍しく即気付きましたよ。ちょっと「トロピック・サンダー」の”あの御方”を連想。
ギー・ラポワンテ(ジョニー・デップ)

娘のリリー=ローズ・デップが出演しているから(右)、参加したんですかね?
矢印の方がリリー=ローズ・デップ


ただ、僕は涙を流すほど怖かった。今までも薄々は感じながらも「武器人間」を観た時にやっと気付いたんですが、ああいう風に「人間が“大して役に立たないもの”に改造される」のが生理的にアウトみたい。セイウチ人間のビジュアルを観て笑っちゃう人も多そうですけど、僕は本気で怯えました。それと、ウォレスは確かにクズ野郎なんですが、ジャスティン・ロングの必死な演技もあってかなり哀れに感じたし、とにかくマイケル・パークス演じるハワードが恐ろしくてね…(しみじみ)。劇場に入った時、観客は僕1人だけで、「すわ、『ふしぎな岬の物語』以来、人生2度目の1人映画鑑賞か!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と興奮していたら、後から男性客が1人来てガッカリしたものの、映画が進むと彼が一緒に観てくれていることが超心強かったのでした(なんだこれ)。


ウォレスのスネの骨を本人の近くで牙に磨き上げるハワード。後から気付いたけど、なかなか厭な場面ですよね。
スネの骨を磨くハワード

彼を観るたび、僕はすっかりこんな気持ちでしたよ(「グラップラー刃牙完全版」第14巻より)。
ハンパじゃないぜ、あのカナダ野郎!


正直、気になるところはあって。「紅茶、まだ飲み終わらないのかよ!」とか「セイウチ状態から元に戻さないのかよ!」といったツッコミはどうでも良いとしても(製作者サイドがむしろそういうツッコミを待ってそう)、ウォレスに貸した車を探そうとしないレンタカー屋には驚いたし、本人が行方不明な上にウォレスが助けを求める留守電が残っているほどの状況でカナダ警察がまったく捜査しようとしないのはさすがに違和感を感じましたよ。というか、今どきはレンタカーやスマホをGPSで探せると思うんですけど…(実際、そうやって居場所を突き止めるのかと思ってた)。あと、エンドクレジットの「ケヴィン・スミスが運営するポッドキャストの音声」は「あ、そういうことなんだ!∑(゚Д゚)」とは思ったものの、「クズだった男が獣に堕ちながらも涙=人間性の残滓を見せる」というオチにグッときていただけに、ちょっと興醒めしましたね。

何はともあれ、そんなワケで、スゲー怖かったです… (ノДT) イヤーン あらためて自分が苦手なタイプの作品を自覚したので、もうホラーでもこの手のジャンルは避けようと思います。でも、映画体験としては非常に楽しかったというか。さすがに奥さんにウソをついたのは良心が痛むし(本当ですよ!)、長野までの新幹線代など諸々の経費も掛かっちゃったけど、千石劇場を体感出来たのは貴重だし、何よりも前売り券が無駄にならなくて本当に良かった (o^-')b ヨカッタ! ちなみにこの後、大量に美味だれ焼き鳥を食べたりしたんですが、それはまた別のお話




来年1月にBlu-rayが発売されるので貼っておきますよ。



ケヴィン・スミス監督作の中で一番好きなのはこれ。スゲー面白かったです。



かなり思い出したホラー映画。僕の感想はこんな感じ



内容は違うけど、ジャスティン・ロング繋がりで連想したサム・ライミ監督作。



「メモを鉛筆でこするネタ」で引き合いに出された映画。でも、その元ネタは「北北西に進路を取れ」なんだって (゚⊿゚) ヘー








先週の備忘録(2015/9/29~10/5)

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さて、備忘録は毎週火曜日にアップする予定だったものの、今回は水曜日に先週の出来事や思ったことを適当に書き残しておきますね↓


火曜日、仕事でバタバタ
水曜日、やっと「キングスマン」鑑賞
木曜日、3回目の「マキシマム・ブラッド」鑑賞!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッター
金曜日、長野で「Mr.タスク」を鑑賞
土曜日、長野で「アントマン」「過ぐる日のやまねこ」を鑑賞→帰宅
日曜日、休日出勤→徹夜
月曜日、早めに帰って、家族と食事



先週は納期がいろいろと重なって、かなりバタバタしてまして。しかも金曜日は”ある計画”があっただけに、頑張って仕事を片付けながらも、さりげなくブログの毎日更新にチャレンジしてみたりもしたので、例によって睡眠不足のエブリデイですよ。まぁ、そんな状況でもやっと「キングスマン」や、3回目の「マキシマム・ブラッド」が観られたし、「強靭ボディSEXYボディ」の最終回もチェックしたりしてね。まぁ、特殊なドラマですから絶賛はできませんが、決して嫌いじゃなかったというか。「See You Again」が流れる中、堂島がピコピコハンマーを置いていって、それを織田が引き継ぐ終わり方は、バカバカしいと思いながらも少しだけジーンとしましたよ。


「キングスマン」、僕はゲイではありませんが、コリン・ファースなら抱かれても良かったです。
9番スクリーン

3回目の「マキシマム・ブラッド」、ヴァン・ダムファンとしてケチと思われないために、飲食を奮発いたしました。
ビールとホットドッグとポテトとチョコ


そして迎えた金曜日は、”ある計画”を発動!ヽ(`Д´)ノ それは「せっかく買った前売り券を無駄にしないために、都内では公開終了してしまった『Mr.タスク』をまだ上映中である長野県の千石劇場で観る」という天才的な閃きであり、全国の前売り券を無駄にした人たちが「くっそ…どうして思いつかなかったかな、これを (`Δ´;)ヌゥ」肝を冷やすことは疑いようのないプランだったのです。


奥さん&娘のマナ子(仮名/4歳)にウソをついて出掛けるのは気が引けたので、マナ子がほしがっていた季節外れのシフトカーを置いて出発。
シフトカー4台

新幹線で長野に向かったのです。
はくたかで長野へ

長野に着いてからの顛末は、この記事とこのgifで補完していただければ幸いです。
千石劇場へ


「Mr.タスク」の鑑賞後は、もう1つの目的を果たすためにダッシュで移動ですよ。いや、いくら僕がバカだからって、たかだか映画の前売り券を消化するためだけに往復で約14000円もする新幹線代を払って、わざわざ長野に来るワケがないでしょう(苦笑いを浮かべながら)。もう1つの目的とは美味だれ焼き鳥を食べること」。みなさん、「おおかみこどもの雨と雪」のこの場面は覚えていますか?


花が焼き鳥をコップの中のタレに浸けるのを見て…。
花が浸けるのを見て...

狼男も浸けてから食べてみる。
おおかみおとこも浸けてみる

すると…美味い!ヘ(゚∀゚*)ノ チャーチャッチャラーン
美味ぇ!

そんな食べ方を知らなかった僕は、すっかりこの刃牙のようでしたよ。
そんな習慣があったのか


そそられていたーー。2012年にその存在を知ってから、この3年間、ずっと恋い焦がれてた。「おおかみこどもの雨と雪」はハードに嫌う人も多い作品ですが(汗)、美味だれ焼き鳥という料理を広めたことに関しては、その功績を認めざるを得ないのではないかな?(偉そうに) ただ、上田名物なだけあって、都内では食べられるお店が全然見つからない。でも、僕は、いつでも探していたよ、どこかにそんなお店を。向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにあるはずもないのに…(山崎まさよしさん風に)。ということで、今回、長野に行くことにしたのは、上田で美味だれ焼き鳥を思う存分に食らうという長年の夢を実現させることも兼ねていたのです!m9`Д´) ビシッ 映画鑑賞後、JR長野駅からまた新幹線に一駅分乗車して、上田に到着。21時すぎにホテルへチェックインすると、iPhoneを駆使して、なんとか営業中の店を4軒ほど回ったのでした。


JR上田駅に到着ゥ到着ゥ! そういえば、真田幸村ゆかりの地なのね。
JR上田駅

東横イン上田駅前はハロウィン仕様になってました。
ハロウィン仕様

そして念願の美味だれ焼き鳥へ! 3軒目の店だけ写真を撮り忘れた→翌日の昼間に撮りました (ノ∀`) シッパイ
美味だれ焼き鳥1日目

僕の気持ちを代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。
きてよかった...


1軒10本×4軒で、合計40本食べたんですが、さすがに満腹状態に。というか、ニンニクだれは最高に美味でありつつも、それが40本ともなると、味が濃い故に最後の方はちょっと飽きてきた感もなくはなかったんですけれども。他の土地ではなかなか食べられないのだから、やっぱり無理をしてでも食べておきたいのが男心。唯一残念だったのは、僕が回ったのが“たれをかけるスタイル”ばかりで、「おおかみこどもの雨と雪」のように「焼き鳥をたれの中にダンク・インする店」に行けなかったこと、ですかな (・ε・) シカタナシ その日は午前4時ごろまでノートPCで仕事をして、翌日は8時に起床。朝イチでTOHOシネマズ上田に行って「アントマン」を鑑賞し、その後は上田映劇「過ぐる日のやまねこ」を観たのでした。


朝食はTOHOシネマズ上田で豪勢に…って、メニューは都内と変わらないのよね。
TOHOシネマズ上田で朝食を

新宿の映画館では売り切れだった「キングスマン」のパンフをゲットできたのはうれしい限り。
「キングスマン」のパンフ!

街角で「サマーウォーズ」仕様の自販機を発見。そういえば上田が舞台なんだ!∑(゚Д゚) ワスレテタ!
サマーウォーズ仕様の自販機

上田映劇はなんと「青天の霹靂」のロケ地だったので、またビックリ。
上田映劇


本当はね、もう1泊して美味だれ焼き鳥をもっと食べたかったんですが、何気に長野で観た映画3本がどれも「人との繋がり」を思わせる内容だったこともあって、奥さんと娘に会いたくなってましてね…(なんとなく身勝手な文章)。というか、日曜日は休日出勤予定→どうしても帰らざるを得ないということで、上田駅に向かったところ、別所線の上田駅に美味だれ焼き鳥の店を発見。ブラリと入って、何気なく注文してみたら、なんと焼き鳥をダンク・インするスタイルだったんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


9/11にオープンしたばかりのお店だそうな。
上田駅に焼き鳥屋が!?

焼き鳥を頼んだら、浸けだれがコップに入って出てきた!
コップの中の美味だれ

そして、焼き鳥を中にイン! 二度浸けは禁止なのです (´∀`) ダメヨ
焼き鳥をダンクイン!

とりあえず10本食べた様子をgifにして残しておきますね。
美味だれ焼き鳥2日目

僕はすっかり愚地克己のような気分で食べましたよ… (ノω・、) ウレシイ
これだ...


なんて言うんですかね、青い鳥は近くにいたんだね ( ´∀`)(´∀`し ウフフ」的な気分というか、なんていい気持ち、まるでアルデンテ。最後の最後にアコガレのスタイルで食べられて、心から幸せを実感いたしました(ただ、たれをかけるタイプも具だくさんで美味…ということは書き残しておきましょう)。で、長野にかまけてブログを全然書いていなかったので、新幹線の車中で急いで「キングスマン」の感想を書いたりしましてね。18時ごろに帰宅すると、そのまま家族3人で近くのファミレスに食事に行ったりした次第。


翌日は長野土産として買ったお蕎麦を家族で食べました。
お土産の蕎麦


その他、ベッドに全裸で寝たりもして、ハッキリ言って、スゲー楽しい一泊二日だったんですが、しかし! 奥さん&マナ子の笑顔を見ていると結構な罪悪感に苛まれるというか、やっぱりウソをついて旅行したのは良くなかった気がするのです。ブログで「家族が大事! (`・ω・´) キリッ」なんて書く割には、盛り上がるとつい我を忘れて、大量に酒を飲んで散財したり、今回のように勝手に旅行したりして…。そういうのって本当に良くないというか、人間はどうして己の愚かさをすぐに忘れてしまうのでしょうか(いきなり範囲を広げた文章)。これからは自分のお金と時間をもっと家族のために使おうと思います。


なんとなく「トイ・ストーリー2」のジェシーを貼っておきますね。
でも、彼らは忘れる


さて、今週の予定は、金曜日にRHYMESTERのライブがあって(映画鑑賞とRHYMESTERは仕方なし)、土曜日にマナ子の運動会がある感じ。あと、10/10(土)から「いつかティファニーで朝食を」のドラマが始まるということでね、ファンは要チェックですぞ!m9`Д´) ビシッ 以上、先週の備忘録でした。ではでは~。






番外編<出張! 青森めし m9`Д´) ビシッ>

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※一応、このシリーズは、「いつかティファニーで朝食を」で紹介されたお店に行って、「① 朝食として食べに行く」「② 作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」という自分ルールに従って行動しております。
※ただ、今回はスピンオフ作品の「創太郎の出張ぼっちめし」で紹介されたお店に行ったので、「朝食」という縛りはなく、「作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」という自分ルールにだけ従っております。
※今回の本文中に出てくる()内のカロリー数値は、ブログ主が勝手かつ多めに算出したものです。
※今回は、単なる備忘録であり、まったく面白くはないので気をつけて!


ううむ、今さらながら4月の話をアップしてみますよ。4月上旬、青森のお義父さんが亡くなりまして。奥さんが心配だったのですぐ行きたかったんですけど、仕事の納期が複数重なっている状況&山場でどうしても抜けられない&お通夜がおこなわれるのは週末ということで、とりあえずは仕事に没頭。2日後、新幹線で青森に向かいました。


東京駅を14時20分発のはやぶさに乗車。
14時20分発のはやぶさに

駅弁は、えんがわの押し寿司仙台牛ひとめぼれ弁当国技館やきとりを食べまして。
駅弁は3つ

新青森駅から在来線で青森駅に到着したのは17時半近く。
17時すぎに青森駅に到着

駅前の東横インにチェックインしたのでした。
宿泊は東横イン


青森の奥さんの実家は親戚が出入りしていてバタバタ状態→僕はビジネスホテルに泊まることになっていましてね。この日も通夜の前日ということでいろいろと立て込んでおり、「夕飯を食べてから来て!m9`Д´し ビシッ」と言われていたので、どうしようかと考えていたところ…。「そうだ、『創太郎の出張ぼっちめし』の店に行こう!∑(゚Д゚)」と思いついたのです。


当時はまだKindle版は出ていなかったものの、「ゴーゴーバンチ」の連載をPDF化していたというね ( ̄ー ̄) ニヤッ
PDF化済み


「創太郎の出張ぼっちめし」とは「いつかティファニーで朝食を」の登場人物である吉田創太郎が出張先でご飯を食べるというスピンオフ作品。その中の第5話で青森のお店が2軒ほど取り上げられていましてね。僕は奥さんと付き合い始めて13年目、結婚して11年目になるんですが、奥さんの実家が青森ということで、観光名所は一通り回ってまして。作品に出るような場所はすでに通過済みだったものの、飲食店に関しては別のお話。いつも奥さんたちと一緒に行動しているだけに、40歳オーバーの大男がお義父さん&お義母さんに「漫画に載っている店でご飯を食べたい」とは言い出せず、「劇中に出てくる店に行くことはないだろうな… (´・ω・`) シカタナシ」と最初から諦めていたんですね。


恐山には今から8年前、2007年の秋に行ってたりします。
2007年に訪れた恐山

斜陽館で外套を着た奥さん。こっちは10年前だけど、今と変わらないな~(読者には伝わらない文章)。
太宰っぽい奥さん


ただ、急にこうやって1人で青森のホテルに宿泊することになったので、この機会に行ってみようと。ホテルの部屋でいそいそとノートPCを使って検索したところ、どちらも青森駅の近くだったので、とりあえず「喫茶マロン」に行ってみました。


青森駅東口から約8分ほど歩いたところに「喫茶マロン」を発見。
喫茶マロンを発見!

正面から見ると、なかなか愉快な店構え。暗いのが残念です。
喫茶マロンはこんな感じ


店に上がる階段に映画のポスターなどが貼ってある上に、店内はレトロな雰囲気と、僕が好きなタイプの喫茶店でして。手作り感溢れるメニューもなかなか良い感じ。早速、席に座ると、劇中で創太郎が頼んだ特製ジャマイカンカレー(880円/710kcal)と特製マロン風フルーツパフェ(880円/410kcal)を注文いたしました。


まず、この可愛いランチョンマットを敷く姿勢が素敵。もう、これだけで美味!(乱暴な文章)
ランチョンマットがキュート!

結構早く出てきたジャマイカンカレー。ビジュアルだけでヨダレが出そうですな… (´Д`;) ハァハァ
ジャマイカンカレー

セットで付いてきた野菜スティック60kcal)はマジ不要だけど、健康を考えると食べなくちゃ(42歳の男の文章)。
不要な野菜スティック

カレーはフルーティーで甘めの味わい。たまねぎとひき肉のコンビネーションがいいね (o^-')b ナイス!
フルーティで美味!

体感回数5口でアッサリ瞬殺! ああん、オカワリしたいぜ!
カレー完食!

そして食後に来たのは、マロンパフェとカレーに付いてきたコーヒー5kcal)。
マロンパフェ&コーヒー

フルーツが山盛り! イチゴの真ん中にマロンが入っていたりして。
フルーツ山盛り!

フルーツを平らげると、中から抹茶アイスやら粒アンやらが出てくるのでした。
抹茶アイスとアンコ

当然ながら完食いたしましたよ (`∀´) オホホホホホホ
パフェとコーヒーを完食


実に良い感じのお店でしたね~。ジャマイカンカレー、ドライカレーかと思ったらフルーティーな口当たりで、軽く驚きつつも美味しかったです。パフェも良かったけど、基本的にはチョコパフェ好きということで、そんなにテンションは上がらなかった…って、面倒くさいな。コーヒーが結構旨くて、近所にあったら定期的に足を運びたいレベルであり、行ってみて良かったですヨ (´∀`) ウフフ


最後に、gif化した店内の画像を貼っておきますね。
喫茶マロン


「喫茶マロン」で食べた後は、タクシーで青森市内の奥さんの実家へ。奥さんやお義母さん、お義姉さんたちは予想外に元気でホッとしました。この家族は本当に仲が良いだけに、こういう時もちゃんと支え合えるんだなぁと、ちょっとジーンとしたりして。娘のマナ子(仮名/当時は3歳)は数週間ぶりに会ったこともあって、超懐いてきて。その愛らしさを破壊力に換算すると小惑星なら一撃で消滅させるほどでしたね…(特に根拠はない文章)。2時間ほどいろいろと話した後、ホテルに戻って、午前3時ぐらいまで仕事をいたしました。

そして、翌朝。青森の通夜は「お昼に火葬をして、夕方から通夜をやる」という流れということで、いそいそと朝6時半に起床して、第5話に出てきたもう1軒のお店「青森魚菜センター本店」へ。ここは「食券を購入して、丼に自分の好きな食材を載せてもらう」というのっけ丼で知られており、読んだ時からずっとそそられていたのです。


早朝の青森駅周辺は全然人がいなかったり。
早朝の青森駅周辺

駅から徒歩3分程度の場所に「青森魚菜センター本店」がありました。
青森魚菜センター本店

外にはのっけ丼の説明が貼ってありましたよ。
のっけ丼の説明


劇中の創太郎のように、食事券の10枚綴り(1080円)を2つ購入→食事券20枚をゲット。とりあえず「ご飯大盛」がチケット2枚ということで、残り18枚は市場内をウロウロしながら使うワケですが…。「作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」という自分ルールがあるため、劇中の創太郎と同じ食材をのっける→のっけ丼<創太郎バージョン>(2160円/850kcal)を食べたのでした。


食事券を20枚購入。2枚は「ご飯大盛」に使用済み。
食事券20枚購入!

これがベースになる丼。ここに食材をドンドン載せていくのです。
ベースになるご飯(大盛)

例えば、「ホタテ」は食事券を2枚使えば…。
ホタテは食事券2枚

ご飯にオン! この調子で次々と載せるザマス!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!
ホタテを搭載!

そんなこんなで完成した<創太郎バージョン>ののっけ丼。右上にあるのは味噌汁で、左上はもずくです。
のっけ丼(創太郎仕様)完成!

アップにすると、さらに美味そう!(*゚∀゚)=3 ムッハー 天然アジがなかったので、代わりにカニを入れるという贅沢仕様。
アップにしてみました

案の定、最高すぎて瞬殺したのでした… (ノω・、) サビシイ
のっけ丼完食


もうね、市場で売られている食材が凄まじく美味しい上に、「好きな食材を丼に載せていく」という行為も大大大大大好きということで、脳内BGMは「し・あ・わ・せカーニバル」教えてくれたマキヒロチ先生に超感謝ですよ。8時ごろにホテルに戻ると軽く仮眠をして、11時に起きてタクシーで葬祭場へ行ったんですが、開口一番、奥さんにのっけ丼の魅力を語って邪険に扱われるほどだったというね…(切ない着地)。


ちなみに、通夜&葬式中は、ずっとマナ子の世話をする役目でした。
マナ子の面倒をみる係


で、僕の母親も横浜から来てくれまして。普段は僕同様、恐ろしく空気が読めない人なので、若干ハラハラしたものの、無事役割を果たしてくれたのは感謝のひと言。母にだけは会うといつもキツい言葉をつい投げてしまうんですけど(汗)、この時はお義父さんが亡くなったのも影響して、たまには親孝行しようと。「明日、奢るから一緒にのっけ丼を食べに行かない?」と誘って、翌朝、母と一緒に「青森魚菜センター本店」に足を運んだ次第。


ということで、今度は好き勝手に盛ったのっけ丼<俺ジナル仕様>(2160円/900kcal)。
のっけ丼(自分仕様)

アップにしてみました。マグロが多めなのです ( ̄ー ̄) ニヤッ
マグロ多めです

母のはこんな感じ。こういうこと、もっとしてあげないとなぁ…。
母ののっけ丼


朝食を食べた後、母と一緒に葬祭場に行きまして。お通夜の時は妖怪のようにお坊さんのお経に怯えていたマナ子でしたが、お葬式の時は慣れたのか、少し落ち着いていて。彼女は「祖父の死」をまだ理解できていないんですけど、とりあえず昨年、お義父さんと一緒に旅行して本当に良かったなぁと思ったり。ちなみにお葬式は会費制(1万円)だったんですが、その食事が豪勢でビックリ。お葬式って、地方によって違うんですな。


アワビのステーキとかありましたよ。他の人の残した分も食べちゃったりしてね (ノ∀`) ハシタナイ
お葬式のご馳走


お葬式の後は、奥さんたちをいろいろと手伝ってから、ビジネスホテルに戻って。お通夜の時に余ったお弁当を食べながら、朝まで仕事をしてました。翌日、東京に帰ってからも忙しく働いて、この時期は精神的にも肉体的にもキツかったんですけど、なんかね、良い経験が出来たなぁと。あれほどハードな状況でも何とか仕事を処理できたのは自信になったし、「創太郎の出張ぼっちめし」に出てきたお店に行けたのはうれしかったし、母親と朝食を食べられたのも、マナ子とずっといられたのも、全裸でベッドに寝られたのも良かった(1つ不要な文章)。なんて言うんですかね、お義父さんが僕に“良い機会”をくれた…ってのは不謹慎でしょうか。

僕は今まで近親者(祖父・祖母・父)が死んでも泣いたことはない…どころか、むしろ自分の父親が死んだ時は脳内で「付和Ride On」が流れたくらい(って、この時はまだリリースされてませんがー)。で、お義父さんにしても無口な人だったから、それほど話したことはなかったんですけれども。青森に行くたび、いろいろなところに連れて行ってくれたり、とにかく親切にしてくれて。最後に会った時、弱っているのに力強く手を握ってきたこととか思い出すと、涙が止まらなくて。いや、一番つらいのは奥さんたちなのだから、前面には出しませんでしたけど、僕は僕なりにスゲー悲しくて。帰りの新幹線、泣きながら駅弁を食べた…って、気持ち悪い話ですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ


10時39分の新幹線で東京へ。
10時39分発の新幹線

泣きながら、写真を撮って、駅弁を食べて、写真を撮って…って、この人、バカなんじゃないかな。
帰りの駅弁


って、ダラダラと駄文を書き連ねてきましたが、最後に漫画のことについて触れておくと、創太郎が辿った恐山→太宰記念館ルートは無理じゃないけど少し大変なので、両方に行きたい方は日程に余裕を持たせた方が、いろいろと他にも観光できて良いですぞ。ちなみに僕が一番好きだった観光スポットは、八甲田山雪中行軍遭難資料館でございます。そして、唐突ですが、10月10日(土)の深夜から「いつかティファニーで朝食を」 のドラマが始まるということで、気になる人はチェックしてみてくださいな (・∀・) オシマイ







手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!(ネタバレ)

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手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!

夏のニンニンジャー映画

2015/日本 上映時間26分
監督:中澤祥次郎
原作:八手三郎
脚本:下山健人
アクション監督:福沢博文
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
音楽:山下康介
出演:西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、多和田秀弥、藤本敏史(FUJIWARA)、矢柴俊博、笹野高史
声の出演:東地宏樹、潘めぐみ
パンフレット:★★★(620円/「ドライブ」と兼ねる作り。まぁ、いつもの感じ)
(あらすじ)
ラストニンジャ・好天が出した「夏休みの宿題」。それは「忍隠れ城」の殿さまを救い、「忍隠れの里」に「LOVE&PEACE」をもたらすこと。だが救うべき殿さま・八角辰之助は、なんとたたりによって、恐竜の姿へと変えられていた。牙鬼軍団の侍大将・弓張重三が求める、伝説の「悪しき竜」とは、「恐竜殿さま」になった辰之助のことなのか?やがて出現した「強大なる力」の前に、ニンニンジャーは絶体絶命の危機に陥る……!(以上、公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




60点


夏の戦隊&ライダー映画を観に行くのは恒例行事ということで、公開された翌週に取引先の特オタの人と新宿バルト9で観てきました(ここまで昨年と一緒)。まぁ、良いんじゃないかな (´∀`;) アハハ 超アッサリ気味に感想を残しておきますね。


半券チケットキャンペーンなんてやってましたよ。
半券チケットキャンペーン


雑にあらすじを書いておくと、舞台は「忍隠れの里」。仕事に入れ込みすぎて妻子に逃げられたので、やさぐれて恐竜化した殿様が、敵の弓張重三に狙われて「悪しき竜」になったりするものの! 角を折られて正気に戻って、シュリケンジンダイノに合体→弓張重三を倒して、忍隠れの里に「LOVE&PEACE」がもたらされて、めでたしめでたし。みんなで「なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!」を歌い踊って終わってました。


風花役の矢野優花ちゃんの愛らしいダンス動画を貼っておきますね↓




同時期に公開された「ジュラシック・ワールド」を意識して、“恐竜の殿様”が出てくるワケですが、コイツが恐竜である必然性がまったく感じられないし、それを藤本敏史さんが演じるのもスゲーどうでもいいし(お酒の銘柄が「ゆきな」になってましたな…)、そもそも江戸時代とかならともかく現代の話で「殿様」ってなんだよ…な~んてツッコミは野暮ですよネ (´∀`) ダメヨ! まぁ、テレビシリーズの豪華な一編って感じで決して嫌いではないです。

ニンニンジャーに関しては、最初のうちは「確かに忍者戦隊の中では派手だけど、他の戦隊と比べるとそうでもないな… (・ω・;)」と思ったりしたし、アカニンジャーの滑舌とか気になったけど、例によって、このぐらいの時期になると思い入れが出来てきて、「何でも許せるモード」に突入しているのでノー問題。シノビマルなどの人間形態のオトモ忍によるロボ戦闘とかも好きだしね。それと、最近は矢野優花ちゃん演じる風花を自分の娘のように思っている…という気持ちの悪い文章。


矢野優花ちゃんのインタビュー動画。劇中では、長い台詞回しが苦手っぽいところにも萌え… (´Д`;) ハァハァ




何はともあれ、これはこれで良いんじゃないかな (´∀`;) アハハ その後、続けて「仮面ライダードライブ」の映画を観たワケですが、それはまた別のお話




Blu-rayコレクション第一弾。藤田和日郎先生が描き下ろしたブックレットの表紙が超カッコイイ!



中澤祥次郎監督作ではこれが最高でしたな。僕の感想はこんな感じ



昨年の夏の戦隊映画。僕の感想はこんな感じ



今回出てきた新たなオトモ忍を貼っておきますね。



つーか、このシノビマルのオモチャ、スゲーほしいんですよね…。








劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー(ネタバレ)

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劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー

夏のドライブ映画

2015/日本 上映時間62分
監督:柴﨑貴行
原作:石ノ森章太郎
脚本:三条陸
音楽:鳴瀬シュウヘイ、中川幸太郎
主題歌:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE『re-ray』
出演:竹内涼真、内田理央、上遠野太洸、稲葉 友、吉井 怜、浜野謙太 井俣太良 クリス・ペプラー、真剣佑、筧美和子、塚地武雅(ドランクドラゴン)、高橋健一(キングオブコメディ)、松島庄汰、馬場ふみか、蕨野友也、柳沢慎吾、片岡鶴太郎
声の出演:小山力也
パンフレット:★★★(620円/「ニンニンジャー」と兼ねる作り。まぁ、いつもの感じ)
(あらすじ)
「世界はロイミュードに支配される」。進ノ介にそう語ったのは、未来から来た進ノ介の息子、エイジだった。彼の言葉通り、共に戦ってきた「ベルトさん」が突如、暴走を始める。「ドライブシステム」そのものが、来るべき「人類滅亡」のためのプログラムだったのだ。さらに未来からの刺客・ダークドライブがネクストライドロンに乗って現れ、その圧倒的な力の前にマッハ、チェイサーも敗れ去る!かつてない強大な敵、迫る最悪の未来…苦渋の末、進ノ介が下した涙の決断とは――!?(以上、公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




65点


新宿バルト9にて、「ニンニンジャー」から続けて鑑賞。まぁ、良かったです (´∀`;) エヘヘ こちらもアッサリ気味の感想を残しておきますよ。


入場者プレゼントは「真夏の最強トリプルパック」。チェイスがゲットできたのはうれしい限り。なめねこの免許証を思い出すね。
入場者プレゼント


同時上映の「ニンニンジャー」映画「ジュラシック・ワールド」を意識したということで(恐竜が出てくるだけだけど)、こっちも直近で公開された「ターミネーター:新起動 ジェニシス」っぽいお話でして(ただ、落雷を当てにするあたりは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ですな)。勝手に進ノ介目線であらすじを超雑に説明すると、「未来からやってきた男・エイジがオレの息子だって名乗るからすっかり信用してみたら、実はロイミュード108だったのでいろいろと苦労したけど、最後は未来のシフトカーを使ってタイプスペシャルに変身して倒したぜ。あと、将来は霧子と結婚するカモ (`∀´) マサカナー」って感じですかね。

「仮面ライダードライブ」のテレビシリーズに関しては、本当に惜しいというか。もうね、この方のブログに頷きまくったんですが、僕は「仮面ライダークウガ」「アギト」の時の“警察組織が協力して敵に立ち向かうムード”が大好きだったので、せっかくの刑事ライダーだったのに、序盤の「正体は秘密」設定にはガッカリしたし、ドライブの正体が分かった後でもたいした連携をしないあたりにも心底失望(というか、子ども向け番組にしてもあり得ないほど警察が無能)。ただ、進之介を始めとする登場人物たちは魅力的だったし(特にチェイスが好き!)、3人の仮面ライダーたちも好きだったし(特に仮面ライダーチェイサーが好き!)、主題歌もスゲー気に入ってただけに、「惜しいなぁ… (´・ω・`)」と思いながら観ていたというね。


この主題歌が流れるOPは、平成ライダーの中でも上位に入るほど好き。洗車する進之介の姿にホッコリしてました。




で、今回の映画もそんな感じ。相変わらず警察関係はスゲー無能な上に口を開けば上っ面のバカみたいな台詞の応酬しかしないし(なにあの指名手配)、ロイミュード108がわざわざリスクを冒して過去に戻ってくるのも受け入れづらいし(「永遠のグローバルフリーズ」を発生させるためとは言え、観客にエイジが味方だとミスリードさせるための設定にしか見えない)、そんな108を放置するハートたちや蛮野もよくわからない。最後、進之介がエイジと一緒に変身する場面はビジュアル的にカッコ良かったけどさ(悟空と悟飯の親子かめはめ波を連想した)、いくら本人をコピーしたといっても進之介が接したのは偽者なだけに、感動しつつも微妙に飲み込めなかったなぁ…。

それと、些末な部分ですが、戦闘時にシンゴウアックスの「マッテローヨ!」が省略されたのとか、プロトトライドロンがギャグっぽく破壊されたのも好きじゃなかったです。つーか、チェイスが魔進チェイサーの姿になったりするのかと期待したんですけど、そんなこともなかったですな(テレビシリーズではやってましたが)。ちなみに、終盤に出てきた仮面ライダーゴーストに関しては…そんなにそそられなかったです (´・ω・`) ウーム


「仮面ライダーゴースト」の特別先行動画を貼っておきますね↓ 島本和彦先生がデザインに関わっているので、応援したいんですけどね。




って、文句を書きながらも、大ざっぱには楽しめたというか。「騙されてドライブドライバーを破壊してしまい相棒を失う→単独で超デッドヒートドライブに変身する」という展開とか、なんか同じ三条陸さん脚本の「仮面ライダーW FOREVER A to Z/運命のガイアメモリ」っぽくてちょっと燃えました(パンフで本人も言及されていましたが)。そんなワケで、あーだこーだとケチをつけちゃいましたけど、テレビシリーズの終盤は毎回涙を流しながら観た程度の思い入れはあるだけに(ロイミュードたち&チェイスの自己犠牲はやっぱり泣けた)、ドライブの最後の本格的な登板となる冬の大戦映画もそれなりには期待しております (・∀・) オシマイ




ドライブのBlu-rayコレクション。オリジナルミニドラマとかも収録されてるんだって。



サントラでございます。



来年発売予定の仮面ライダーチェイサーが主人公のVシネマ。これはスゲー観たい!(*゚∀゚)=3 ムッハー



昨年の夏のライダー映画。僕の感想はこんな感じ










ジャイアント・チリペッパー(ネタバレ)

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ジャイアント・チリペッパー



原題:ส้มตำ/SOMTUM/MUAY THAI GIANT
2008/タイ 上映時間97分
監督・編集:ノンタコーン・タウェースク
脚本・製作監修・武術指導:パンナー・リットグライ
製作監修:プラッチャヤー・ピンゲーオ
美術:ラチャータ・パンパヤーク
出演:ネイサン・ジョーンズ、サシサ・ジンダーマニー、ナワラット・テーチャラタナプラスート、キャサリン・エークタワットクン、ダン・チューポン、プレデター、トム・ハワード、マット・ヴィーゼ、コナン・スティーブンス
(あらすじ)
身長210cm、筋肉ムキムキのバーニー(ネイサン・ジョーンズ)は、中身はノミの心臓で虫も殺せぬ優しい男。休暇でタイのパタヤを訪れた彼は、入国早々強盗に襲われ…。(以上、KINENOTEより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※このブログを書いている人間は映画の好みが偏っているので、点数を鵜呑みにしないでいただけると助かります…。

DVDで観た映画についてはまとめて感想を書くようにしているんですが、書きたいことが増えてしまったので、単独の記事を残しておきますね。今年6月に公開された「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は100点の映画だったということで、9月にやっとV9を達成したんですけど、すっかりネイサン・ジョーンズ演じるリクタスを愛してしまってね…(しみじみ)。いつでも捜しているよ、どっかにリクタスの姿を、向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに…って、本当にいるはずないですな ┐(´ー`)┌ アホカ


鼻に管が入ってるので、鼻声がキュートなリクタス。リクタス…かわいいよ…リクタス… (´Д`;) ハァハァ
リクタス

ベタですが、山崎まさよしさんの名曲「One more time,One more chance」も貼っておきますね↓




そんなある日、近所のGEOの棚を適当に眺めていたらこの作品が目につきまして。以前はコメディっぽいタイトルに興味が持てなかったものの、最近は某巨人映画がストライクだったこともあって、アンニュイな気持ちでジャケットを手に取ってみたら、なんと主演がネイサン・ジョーンズじゃありませんか! 「これは観なくてはならぬ!」といそいそとレンタルしたんですが、微笑ましい映画でしたヨ (´∀`) ホッコリ 鑑賞後、思わず原題になっている料理ソムタムを食べに行ってしまったほどなのです。


高田馬場の「BOSS」で食べました。パパイヤのサラダで、そこそこ辛くて美味なんだけど、本場では凄まじい辛さなんでしょうな。
ソムタム


まず、あらすじを雑に書いておくと、懸賞が当たってタイに旅行に来たアメリカ人バーニーは、到着早々、昏睡強盗で身ぐるみをはがされまして。途方に暮れていたところ、ムエタイ少女の姉ドーキャ(サシサ・ジンダーマニー)と泥棒少女の妹カテン(ナワラット・テーチャラタナプラスート)に出会って、心温まる交流をするものの! カテンの泥棒癖が災いを呼んで、犯罪に巻き込まれてしまって…という実によくある話。バーニーは、普段は気が弱くて使い物にならないものの、「ソムタムを食べると、あまりの辛さに全身を真っ赤にして大暴れする」というハルクっぽい能力(“「噂の刑事トミーとマツ」のトミーっぽい能力”でも可)を備えていて、最終的にはその力で犯罪組織を殲滅。バーニーもソムタム屋をオープンして、姉妹と疑似家族を築いて、めでたしめでたしって感じでした。なんかね、「世界が破滅しなければ、リクタスはこんな風に生きられたのかも… (ノω・、) グスン」なんてシンミリしましたよ(混同した文章)。


左にいるのがカテンで、右にいるのがドーニャ。もうこの触れ合い描写だけで癒されるムード。
姉妹との触れ合い

バーニーは気が弱くて、争いは超苦手。
気が弱いバーニー

少年にすら凹られる有り様でして (ノ∀`) ダメダコリャ
ムエタイ少年にも敗北

でも、ソムタムを食べると一気にハルク化! つーか、ストンコとかマーク・コールマンとか、紅潮するマッチョ白人って大好き。
ハルク化


今さらながらにネイサン・ジョーンズについておさらいをすると、その存在を初めて知ったのはPRIDE旗揚げ戦で北尾光覇選手に負けた試合。その後、プロレスラーになって、謎の覆面巨人ビッグバン・ジョーンズとして天龍と組んで小川・橋本組と対戦したりゼロワンに参戦してたりしてましたが、“使い勝手は良いけどプロレスはヘタな選手”というイメージしかなくて。僕がよく覚えているのは、WWEのレッスルマニアでアンダーテイカーと絡んだ時で、当時は結構売り出されていたにもかかわらず、少し経ってから「ホームシックになって退団した」なんて話を聞いた時は、「なんだそりゃ ( ゚д゚) アホカ」と思ったものですが、しかし。今ではその逸話すらも愛おしく感じるのだから、人間とは不思議なものですヨネ (´∀`) フシギ


1995年にアームレスリングの大会に出場したネイサン・ジョーンズ(25歳)。最後、腕が折れてスゲー可哀相。



WWEにいたころの入場映像を貼っておきますね↓ 「刑務所を出たばかり」という設定だったんですよね。




その後は僕が観るアクション映画によく出てきて(というか、フィルモグラフィーをチェックしたら、ほとんどの出演作を観てた)、一番印象深かったのは「トム・ヤム・クン!」ですかね。で、この主演作を観てみたら、プロレスラーの下地を活かした迫力溢れる肉弾アクションを披露しているだけでなく、見事な「気の弱い大男」演技を見せていましてね。映画では良い仕事をしていた&オーストラリア出身ということで、ジョージ・ミラー監督のお眼鏡にかない、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のリクタス役を見事ゲットしたんでしょうな…(しみじみ)。僕も日本人としては190センチ95キロと大きめの体格の割に気が弱いため、こういうキャラには心底感情移入してしまうということで、姉妹に自分の人生を語る場面ではスゲー泣けたし、クライマックス、ソムタムの力を借りずに自分の意志で飛行機に特攻する場面は感動の涙で画面が見えないほどだったというね… (ノДT) ウェェェェ


逃げてばかりで負け犬の人生を送っていたバーニー。
ずっと負け犬の人生さ

だがしかし! クライマックス、カテンのメッセージを受け取ると…。
「バーニーは家族」

勇気を振り絞って、飛行機にドロップキックで突入! この場面、100点!m9`Д´) ビシッ
飛行機にドロップキック!


というか、アクションがまた良い感じ。ドーニャを演じたサシサ・ジンダーマニーが恐ろしく動ける子で、ネイサン・ジョーンズの巨体を利用したアクションを見せたり、相手の蹴り足をキビキビしたストッピングで止めたりと、彼女の機敏な動きを観てるだけでレンタル代の元は取れましたね。この子はなんと名作「七人のマッハ!!!!!!!」に出ていたそうで、同じパンナー・リットグライ繋がりということなのか、ダン・チューポンやキャサリン・エークタワットクンがゲスト出演していたのも良かったです。あと、敵にプロレスラーが3人出てくるんですが、彼らとネイサン・ジョーンズによる大味なプロレスバトルも愉快だったり。


サシサ・ジンダーマニー、「七人のマッハ!!!!!!!」のこの子だったとは!Σ(゚д゚;) ビックリ
「七人のマッハ」のころ

今作では見事な体技を見せまくり。巨人を利用したりして、なかなか楽しいのです。
巨人を利用したアクション

そして、ダン・チューボンは刑事役で…。
刑事役のダン・チューポン

キャサリン・エークタワットクンはパパイヤ屋の役で、それぞれアクションを披露してました。
パパイヤ屋のキャサリン・エークタワットクン

悪のレスラーを演じたのは、左からザ・プレデタートム・ハワードマット・ヴィーゼでございます。
レスラーたち


まぁ、いろいろと“ヌルめ”の映画ではあるし、おかしいところも多いんですが(「わざわざソムタムを作らないで、唐辛子を食わせれば良くね?」とか)、ネイサン・ジョーンズの魅力が満載で、思わずDVDを買っちゃうほど好きでしたヨ (´∀`) ホッコリ 決して万人にオススメできる傑作とは言えませんけど、リクタスファンなら必見の1本じゃないでしょうか。




パンナー・リットグライ監督作。クライマックスのやりすぎ感がスゲー好き。



ネイサン・ジョーンズが名を挙げた100点の映画。どのバージョンを買えばいいのか… (`Δ´;) ヌゥ



サシサ・ジンダーマニーが出ているアクション映画の輸入盤Blu-ray。








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