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検証!? 「バケモノの子」における「疑惑の9カウント」問題(ネタバレ)

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※今回の記事は、「バケモノの子」のネタバレに触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、「バケモノの子」が好きな方は不快になる怖れがあるので、気をつけて!



なんとなく先日アップした感想の中で、貼り忘れていた月影先生の画像を貼っておきますね。
バケモノの子!


僕にとっては夢のような映画だったのに、8月1日に実写版「進撃の巨人」が一般公開されてみれば、思った以上に評判が良くなくてね… (´・ω・`) そんな中、YU@Kさんのブログにこんな記事がアップされたワケですが、全然他人事とは思えない!Σ(゚д゚;) ヒィィ! なんて言うんですかね、僕は基本的に自分から“好みに合わない映画”を観に行く趣味はないものの、それでもイラッとすることはあるし、「ムービーウォッチメンの課題映画はなるべく観に行く主義→合わない作品を観ることもある」のもあって、罵り気味の感想をアップするケースも少なくないワケですよ。

で、即座に脳裏に浮かんだのが、自分が書いた「バケモノの子」の感想この中で僕は「尊敬する父親が『疑惑の9カウント』で熊徹に敗北するのを目の当たりにすることで~」とか「父親の攻撃で熊徹がダウンして9カウントまで数えられたにもかかわらず、九太が話しかけることでカウントが中断→そのまま何ごともなかったかのように試合続行になった」とか「“心の支えだった父親”が『疑惑の9カウント』で敗北しているという状況下で~」とか、僕自身が観ていて非常に納得が行かなかったのもあって、揶揄しまくっていたのですが、しかし!

感想をアップした当日の夜、宇多丸師匠がムービーウォッチメンの「バケモノの子」評の中で8カウントまで行ったところで~」とおっしゃってたから超ビックリ!(23分ごろ) あれは「9カウント」じゃなくて「8カウント」だったの!? Σ(°д°;) ナンデスト!? いや、正直、劇場で観ていた時、僕は「PRIDE.5」マーク・コールマンvs高田延彦を客席で観戦していた時の板垣恵介先生のように「今のおかしいぞ!ヽ(`Д´)ノ」と立ち上がって抗議したいほどイラッとした場面だっただけに、間違えている可能性は低いと思ったものの! 師匠は僕よりもはるかに高性能な上に3回も観ているだけに、どう考えても信用できるのは向こうなワケで…。アタシったら、間違った認識を元に意気揚々と「疑惑の9カウント!m9`∀´) ケケッ」なんて文章を書いてたなんて、ああん、超恥ずかしい!


僕の心を代弁する「いつかティファニーで朝食を」の佐藤麻里子さんを貼っておきますね… (´・ω・`) マリチャン...
恥ずかしがる麻里ちゃん


しかも、感想をアップした数日後、ツイッターで相互フォローさせていただいている方から、「『バケモノの子』ですが、あれは『10拍まで失神していたら負け』なのでは?」と指摘するDMがきましてね…(要は「ダウンから立ち上がらなくても意識が取り戻せれば良い→疑惑はない」という意見)。僕もそのルール自体は把握していた…ハズなんですけど、あらためてそう言われると自信がなくなっちゃうガラスのハート。でも、「サマーウォーズ」ならともかく、「バケモノの子」はあまり好きじゃないだけに(汗)、ただでさえ忙しいのに、確かめるためだけにもう一度観に行くなんてマジ勘弁。ブログの記述を修正しようかなぁと迷っていたんですが…(読者の方の指摘を受けて修正したことは何度もあるし)。

でも、あの「疑惑の9カウント」だけは結構カチンときただけに、どうしても自分で確かめたい! ってなワケで、先週金曜日、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のV8をキメるために仕事を頑張って片付けたら、ちょっと時間に余裕が出来たのでね、ユナイテッド・シネマとしまえん2回目を観たのでした。


観たのはスクリーン1。会員サービスデーなだけあって、劇場は8割ぐらい入ってましたよ。
スクリーン1


なんとなく感想だけ先に書くと、1回目よりも楽しかったです (・∀・) ヨカッタ! 宇多丸師匠の批評を聴いた後だと、確かに「良く出来ているな~」と思うところが多かった上に(パンショットとか)、自分でも「小さいころ住んでいた家に『白くじら』の本があった→だから『白鯨』を手にした」とか「蓮はハム入りオムレツが好き→父親もちゃんと覚えてたんだな」とか、そういった細かいところにも気付けましてね。“アニメ的な快楽”を味わわせる技術にも長けていて、修行シーンはやっぱりグッときちゃいました。

それと、僕のすぐ近くに父親と一緒に観に来ている小学校低学年くらいの女の子が座ってましてね。その子がもうノリノリで、映画を観ながらクスクス笑って超可愛いのです… (´Д`;) ハァハァ 後半、一郎彦が暴走するくだりでは両耳を押さえて怯えていたのが最高だし、猪王山が「最悪だー!」と頭を抱えるシーンでは一緒に頭を抱えていて、萌え死ぬかと思ったほど。しかも、一郎彦vs九太のバトル時、チコが飛ばされた時は画面に手を伸ばして捕まえようとしたりして、なにこの天性のアイドル!Σ(゚д゚;) マジカ! 先日、娘のマナ子(仮名/4歳)とアンパンマン主演作を観に行った時は散々だったワケですが、娘との映画鑑賞、何度でもトライする価値があると思ったり。


ちなみにアンパンマン主演作ではこんな風にばいきんまんが粛正されてました…という唐突なウソ(「範馬刃牙」第7巻より)。
オリバvsゲバル


さて、肝心の「疑惑の9カウント」ですが…。流れを書くと、8つまで数えたところで客席から九太が闘技場の側まで出てくる→驚いた審判が言いかけたカウントを途中で止める(九太と9カウントが掛かっているっぽい)→要は「8カウントとも言えるし9カウントとも言える」状況だったのです!m9`Д´) ビシッ あと、「10拍の間、失神した者は負け」というルールに基づいたとしても、熊徹が目を閉じたままうめき声を漏らす場面(あれを「失神からの回復」とみなすのは抵抗があるし、あの距離で審判が熊鉄の微妙な表情を確認できるとは思えないけど、念のため)までカウントが続いたとするなら10拍は越えていると思うので、やはりあの試合の審判はアウト。僕は再度、「今のおかしいぞ!ヽ(`Д´)ノ」と立ち上がって抗議しそうになった…って、どうでもいいですかね。


UWFファンだったら、高田延彦vs船木優治の「最初の高田のダウン」を思い出すのではないでしょうか。




僕が何であの場面が嫌いかというと、熊徹を贔屓しているから。格闘技を観ていて片方が贔屓される瞬間を観ちゃうと、結構ガッカリするじゃないですか…。日本での格闘技興行を例に挙げると、「PRIDE」で桜庭和志選手が注目を集めてたころ、彼の入場シーンだけ特別待遇だったりすると、対戦相手の外国人選手が可哀相になっちゃって(遠くからわざわざ来たのに!)。ちょっとシラケちゃったりしたんですよね…。K-1JAPAN絡みも辟易することが多かったです。


もちろん、桜庭和志選手自体は大好きなんですが。




あのウサギ野郎、熊徹を宗師にしたいなら、最初からそうすりゃいいじゃんよ。真面目に頑張ってきたのに、噛ませ犬扱いの猪王山がスゲー可哀相。猪王山の息子の一郎彦が人間だってことも気付いてたくせに、九太とは違ってほったらかしだったのもムカつくしさぁ…。大体、熊徹の九太以外の弟子に対する態度とか最悪で、腕っ節が強いだけであんな奴に街を任せる役目を担わせるってバカなんじゃないの? 2回目の方がよりウサギ野郎が憎いというか、声を担当した津川雅彦さんにすら憎悪を抱くほどでしたね(迷惑な文章)。

その他、「蓮が猪王山の部下に捕まった時の身体性と度胸を考えると、あの棒を振り回すシーンはないわな」とか「強さの問答シーンのつまらなさ」とか「楓に何の逡巡もなく『蓮』って名乗るのは、バケモノの世界に愛着ゼロってこと?」とか雑音も増えたんですけど、割愛!ヽ(`Д´)ノ とりあえず2回観たことで、「細田監督的に、格闘技や武術をしっかり描く気はないのに、僕はそっちを求めて観ちゃったから、今作は合わなかったんだな~」と気付けたのは収穫でした。ということで、渋天街の格闘技興行は主催者が信用できないので一生観に行かないことを誓って、この雑な駄文を終えたいと思います (・∀・) メンドクセーオチ








南の島のラブソング(2D・字幕版)(ネタバレ)

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※今回の記事は、「南の島のラブソング」「インサイド・ヘッド」が好きな方は不快になる怖れがあるので、気をつけて!
※本当にごめんなさい、今回の感想は映画とはまったく関係のない文章がダラダラダラダラ書かれているので、そういうのが苦手な人は絶対読まない方が良いです。



<感想の前に①/上映前の短編アニメ!m9`Д´) ビシッ>

最近は映画館に行くと、まだ場内が明るいうちから宣伝とともに簡単な短編アニメが流れたりしますよね。どういうのが好きかは人それぞれだと思うのですが、僕が心から愛しているのは「ごはんかいじゅうパップ」。特に壇蜜さんを“オカズ”として出してきた時は、「ずいぶん攻めてきたな… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れたものでしたよ…(遠い目)。

ということで貼っておきますね↓ この出オチ感、嫌いじゃないわ!





<感想の前に②/2015年9月公開でオススメの映画!m9`Д´) ビシッ>

3週間前の金曜日の話。前売り券を買っていた「極道大戦争」の公開が終わってしまうので、パンケーキを食べてからヒューマントラストシネマ渋谷に足を運んだのですが…。そこで何気なく映画のポスターを眺めていたら、なんと今秋開催される「WEC(ワールド・エクストリーム・シネマ)2015」のラインナップの中にジャン=クロード・ヴァン・ダムの主演作「マキシマム・ブラッド」を見つけたのです!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! 

ポスターの上の方にヴァン・ダムを発見!
JCVDを発見!

すぐにチラシで確認→翌日、当ブログのトップ画像を変更いたしました。
マキシマム・ブラッドだと!?

予告編を貼っておきますね↓ やだ、超カッコイイ… (´Д`;) ハァハァ



公式サイトの紹介によると、「元フランス軍特殊部隊最強の兵士が愛する姪っ子に臓器提供しようとしたら、謎の組織の罠にはまって腎臓を盗まれてしまう」というストーリーで、なかなか面白そうじゃありませんか。しかも、予告編を観てみたらアクションもそんなに悪くなさそうだし、何よりもヴァン・ダムの代名詞的なスキルである”180度開脚”を必然性のあるシーンとして見せていたから感動いたしました。

腎臓を盗まれて氷風呂からスタートだなんて、いやん、ショッキング!(「まいっちんぐマチ子先生」風に)
氷風呂のヴァン・ダム

総合格闘技要素も押さえる今どきのヴァン・ダム。
総合格闘技風味

そして何よりもこの開脚シーンがカッコ良すぎるというね… ( ;∀;) イイカイキャクダナー
開脚シーン

いや、誤解を招かないように書いておくと、別に僕だってヴァン・ダムの開脚がそんなに好きなワケじゃないです。ファンじゃない人から揶揄されがちなポイントというか、例えば、こういう記事自体はありがたいものの、オチがチャック・ノリスとかイラッとするし(心の狭いファン)。ただ、世界的に話題になったボルボのCMが影響したんでしょうけど、「レプリカント」以来、映画の中で久しぶりに披露する開脚ですよ(瞬間的な開脚キック及び「カンフーパンダ2」は除く)。まぁ、左右に開く感じではないんですが(汗)、「敵を掴んでいたら銃を取り出してきた→右足で制する」という実にスムースかつ自然な見せ方をしていて、超カッコイイのひと言。ダーレン・シャラヴィの遺作というのもグッとくるし、今、何よりも観たい映画だったりするのでした。

万が一、観たことがない人がいる可能性を考えて、ボルボのCMを貼っておきますね↓





<感想の前に③/当ブログ史上初のオリジナル書き下ろし主題歌 !m9`Д´) ビシッ>

唐突ですけど、こんなコマを貼っておきますね(「サルでも描けるまんが教室」より)。
歌を捧げます

すみません、何が何やらだと思いますが(苦笑)、短編「南の島のラブソング」の後に上映された「インサイド・ヘッド」のために、当ブログ史上初めてのオリジナル主題歌「ライリー」を書き下ろしてみました。とは言え、電波ポエムを書いたことはあっても作曲なんて1度もしたことがないということで! 傑作「サルでも描けるまんが教室」のLesson23.「ウケるロックまんがの可能性」で描かれた「漫画なのに音楽が聞こえる!?Σ(゚д゚;) ナニィ!」という展開を加工してみたので(あれ? それだとオリジナルと言えないのでは…)、サラッと目を通してみてくださいな↓

知らねェ家族を
見せられて
苦痛の4分
ふざけんな
はぁ!
ライリッ
ライリ
あライリライリライリライリ

あなたのハートには音楽が届きましたか?(木村奈保子さん風に)










南の島のラブソング(2D・字幕版)

南の島のラブソング

原題:Lava
2015/アメリカ 上映時間7分
監督:ジェームズ・フォード・マーフィ
製作:アンドレア・ウォーレン
パンフレット:「インサイド・ヘッド」の感想を参照。
(あらすじ)
南国の美しい海に浮かぶ火山島を主人公に、ひとりぼっちの火山が何百万年にもわたって恋の歌を奏でる姿を描いたロマンティックミュージカル。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




10点


今週は仕事が忙しすぎてなかなか映画を観に行けない状況だったんですけれども。「インサイド・ヘッド」ムービーウォッチメンの課題映画になったということで、本日、やっとTOHOシネマズ新宿に足を運びましてね。で、「インサイド・ヘッド」本編の前にこの短編が流れたワケですが…。ごめんなさい、超イライラしました (ノ∀`) スミマセン


12番スクリーン、満席でした。
12番スクリーン


いや、この短編はまったく悪くないんです。なんて言うんですかね、CGのクオリティがまたスゲー高くなってて、「自然が自然!∑(゚Д゚)」と思ったし(残念な文章)、歌も超上手かったし。ただ、このブログは作品の出来云々ではなく“映画体験を残しておく主義”の場所でして。まず、本日は14日→TOHOシネマズデイ1100円で鑑賞できる日だったんですが、しかし! 前売り券(1400円で購入)を持っているため、それを使うとどうしても300円も損してしまう…。でも、ブログの更新事情などを考えると、どうしても今日観ておかなければならなかったため、結局、血涙を流しながら前売り券を使用したワケですけど、観る前からテンションはガン下がりですよ (ノω・) クヤシイ


TOHOシネマズデイは1100円で観られるということで、このサービスを利用したかったものの…。
TOHOシネマズデイは1100円

すでに1400円のムビチケを買っていたのでした。おのれ!
ムビチケは1400円


とは言え、それは些末なこと。一番大きい要因は、上映前に流れた「ピクサー史上初、完全オリジナルの書き下ろし日本語版主題歌」の映像。あんなに不快な映像は「ジャパニーズ・ティーン」以来というか。「結婚式で流しますね」的な心底どうでもいいイメージ動画を強制的に見せられたことで、もうすっかり吐き気と憎悪を催してしまって…。僕の人生でもトップクラスに心が狭い状態になっていたので、最後、独り身で寂しかった男の火山が女の火山とくっついても、「お前ら、別れたくなったらどうすんの?( ゚д゚)」なんて意地悪なことを思っちゃったりしてね。


もちろん「出る前に負けること考えるバカいるかよ」と言えるものの、結合双生児状態だもんなぁ…って、どうでもいい?




原題は「LAVA(溶岩)」とのことですが、確かに僕の頭は激怒しすぎて溶岩が流れているような体感温度。監督のジェームズ・フォード・マーフィに申し訳ないというか、今作自体にはまったく非はないんですけど、全然楽しめなかった次第。で、そんな状態のまま、本編の「インサイド・ヘッド」を観たんですが、それはまた別のお話




英語版の「南の島のラブソング」を貼っておきますね。日本バージョンもあります。



結婚を考えている人にはぜひ観て欲しい鬱映画。この山を越えてゆけ!m9`Д´) ビシッ









インサイド・ヘッド(2D・字幕版)(ネタバレ)

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インサイド・ヘッド(2D・字幕版)

インサイド・ヘッド

原題:Inside Out
2015/アメリカ 上映時間94分
監督・脚本:ピート・ドクター
共同監督:ロニー・デル・カルメン
製作:ジョナス・リベラ
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:メグ・レフォーブ、ジョシュ・クーリー
音楽:マイケル・ジアッキノ
日本版主題歌:DREAMS COME TRUE
声の出演(字幕版):エイミー・ポーラー、フィリス・スミス、ルイス・ブラック、ミンディ・カリング、ビル・ヘイダー、リチャード・キング、ケイトリン・ディアス、カイル・マクラクラン、ダイアン・レイン
声の出演(吹替版):竹内結子、大竹しのぶ、佐藤二朗、浦山迅、小松由佳、落合弘治、伊集院茉衣、花輪英司、田中敦子
パンフレット:☆(720円/「感情バランス診断」は好きだけど、「日本版主題歌」の歌詞掲載が超不快。コラムの芸能人起用も謎)
(あらすじ)
ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※今回は、このくだらない記事を読む前にぜひ短編「南の島のラブソング」の感想を読んでほしいのですが、凄まじくダラダラした文章なので、気をつけて!
※今回の記事は、DREAMS COME TRUE(ドリカム)日本版主題歌の映像が好きな人は100パーセント不快になると思われるので、読まない方が良いです。


つい今作の前売り券を買ってしまったことで、6月に「脳内会議」という同じようなテーマを扱った作品「脳内ポイズンベリー」を観に行きまして。実際に鑑賞してみれば意外と僕好みだったことは、もうすっかり離れゆくエボシライン。そして、ムービーウォッチメンの課題映画になったこともあり、昨日、満を持して観に行ったんですが、「二つ我にあり!Σ(°д°;)」と思いましたよ。


刃牙が見つめる先には、6月に観た「脳内ポイズンベリー」のチラシが…(「グラップラー刃牙完全版」第1巻より)。
チラシを見つめる刃牙

すると、いきなりマジックで×マークですよ。
マジックでバツ

なんと刃牙は「インサイド・ヘッド」を理解するために鑑賞したのです!(`Δ´;) ヌゥ
理解するために必要だった

そんなワケで、万全の態勢で迎えた「インサイド・ヘッド」だったのですが、しかし!
白虎の方角、ライリー!

見終わってみれば「二つ我にあり」(「範馬刃牙」第35巻より)。一体、どういうことなのか?
二つ我にあり!


何だか「グラップラー刃牙」関連の画像を貼りすぎて、言いたいことが余計伝わりにくくなっている気がする部分は「これらのコラを寝ずに作った」ということで許していただくとして(勝手な言い草)。とりあえず今回の映画体験で感じたことを二つに分けて書いておきますね↓



<超素晴らしかった!ヘ(゚∀゚*)ノ JOY♪

僕のヨロコビを代弁する天内悠の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第17巻より。
すばらしい


アッサリめに書きますが、今までのピクサー関連作の中で一番好きな作品でした。人間の感情や記憶、性格などを面白く映像化しただけでもスゴいんですけれども(パンフによると、脳内世界は実際の視床下部や下垂体の細胞の形状をヒントに作ったとか)。誰もが、子どものころに空想で危機的状況を作り出したりとか、好きでもないCMソングが頭にこびりついてイライラしたりする経験があると思うんですが、そういう小ネタの見せ方も気が利いていて、とにかく楽しかったのです (´∀`) ウフフ

「部屋の床がすべて溶岩」とか、似たような空想で遊んだ人は多いハズ。
空想の溶岩

それと、ママやパパの脳内司令部を見せるというアイディアも面白かったなぁ…(しみじみ)。エンドクレジットではいろいろな人や犬猫の脳内までも映してましたが、「みんな同じなんだよ」的なメッセージをユニークに伝える手際にグッとくる(ただ、猫の扱いに関しては少し不満でしたがー)。わかりやすい悪役キャラがいないのも好感が持てたし、20周年記念作品ということもあったんでしょうけど、「本気を出したピクサーはスゲェなΣ(゚д゚;)」と感心ですよ。

ライリーの脳内だけでなく。
ライリーの脳内

カナシミが仕切っているママの脳内や…。
ママの脳内

イカリが主導権を握るパパの脳内や、その他の人々&犬猫の脳内まで出てくるというね。
パパの脳内

で、超感動したのが、イマジナリーフレンドのビンボン。「ヨロコビをライリーの元に送るために、自らロケットから降りる」という自己犠牲シーンには号泣ですよ… (ノДT) ビンボン... こちらの素敵な記事を読んで、『トイ・ストーリー3』のウッディと同じ」ということに気付いてさらに泣けたりして。もうね、「愛するライリーがビンボンを思い出すことはない」というのが凄まじく切ないものの(というか、ビンボンの頑張りすら知らない!)、「いろいろなものを捨てて、人は育っていくんだなぁ」とも思わされてね…。何だか僕も少し成長した気分になりました(42歳の社会人の文章)。

可愛すぎるビンボン。“歌を歌って飛ぶロケット”の伏線も良く出来てたなぁ。
ビンボンとロケット

終盤の展開を雑に書いておくと、あーだこーだあって、ヨロコビたちが司令室に戻って、不必要に見えたカナシミを受け入れることで宿主のライリーが家族と和解→少し成長→引っ越し先に馴染んで終わってましたよ。所詮は「脳内の出来事&そこら辺にいる家族の話」なんですけど、それをダイナミックかつ魅力的な物語に仕立て上げているのが天才すぎ。ハッキリ言って、「100点の映画!m9`Д´) ビシッ」と思うほどの素晴らしい作品だったものの! それと相反する感情もまた僕を支配していたのです。

そういえばクライマックスに「魁!!男塾」「万人橋」オマージュがあったのも良かったですな。
三角絞めでつかまえて-肩車をする1号生たち



<超不快だった!ヽ(`Д´)ノ ANGER!

僕のイカリを代弁するグレート巽の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」第6巻より)。
悪趣味なものを見せられた

短編の感想で書いたことと少し被ります。そういえば誰かから聞いていたのに、映画を観る前はすっかり忘れていたんですよ、ドリカムが歌う日本版主題歌のことを。僕は映画上映前のアニメには耐えられるし(むしろ「ごはんかいじゅうパップ」は好き)、企業CMだって「これで映画館が維持できるなら… (`Δ´;)」とガマンできるし、映画の予告編に関してはむしろ好きなんですけど、こういう日本版主題歌みたいなものは何よりも大嫌い。普段はムラムラが司令部を仕切っている僕ですが(オッサンが思いつきそうなキャラ)、ピート・ドクター監督の喋りの後(これも直前に流れたグーグルのCMと内容が被っててイラッとした)、知らない人たちの家族写真と一緒にドリカムの歌が流れ始めた瞬間から超激怒。僕がイカリだったら、頭が噴火してTOHOシネマズ新宿が炎上するところでしたよ、マジで。

グーグルのCMを貼っておきますね↓



なんて言うんですかね、ただでさえ日本版主題歌を強制的に聞かされて不快なのに、大した工夫のない家族写真を見せられるのがまたイライラを増幅させるというか。“あなたの物語”キャンペーンなんだそうですけど、応募した人はともかく(というか、あの人たち自体は幸せでいてほしい)、映画を観る目的で金を払って来ているのに、なんで映画とは関係ないミュージシャンの歌と素人の笑顔を合わせ技で見せられなくちゃならないのよ? 何なの? 嫌がらせ? マジで「ジャパニーズ・ティーン」レベルの苦行というか。僕は「女性がグラッチェグラッチェ言うCM」がイヤすぎてスーパーカップを食べなくなった時期があるんですが(あの女性自体は幸せで(ry)、あの時の不快感を思い出したというか。まったく気にならない心の広い人には申し訳ありませんが、僕にとっては地獄のような4分弱でした。

今、見直してみたら、許せなくもないような…↓



ピート・ドクター監督は、「マサと美和が『インサイド・ヘッド』を愛してくれて、映画のオリジナルの主題歌を作ってくれると聞いた時には、全ての感情があふれ出て表現できないぐらいだったよ。DREAMS COME TRUEの音楽とこの映画が結びつくことは、最高に嬉しいよ(´∀`) 」なんて語っていますけど、僕はマサと美和だけでなくタカもいたころに「めぐり逢えたら」を観に行ったら上映前に「WINTER SONG」を強制的に聞かされて超ムカついた経験があるので、さらに腹が立つというか。僕はこの手の日本版主題歌問題に関しては「ミュージシャンに罪はない」と思っていましたが、「“この映画、絶対、全人類が観るべき!!!”というのは、ピクサー長編アニメーション20周年記念作品『インサイド・ヘッド』を観た後に起こった私たちDREAMS COME TRUEの強い「感情」。その「感情」から生まれたのは、”「インサイド・ヘッド」の主題歌、絶対書きたい!!!”という、さらに強い強い『感情』」なんてコメントを読んだりすると、「そんなことに巻き込むんじゃねーよ ( ゚д゚)、ペッ」とモリモリ湧く敵意。

いや、百歩譲って、「スイカやバニラアイスに塩をかけたら、甘さが引き立った!(*゚∀゚)=3 ムッハー!」的な感じで、本編の上映前に嫌悪感を抱かせることで、より魅力的に見せる効果を狙ったのかもしれませんが…。僕はこの映像にムカつきすぎたせいで、「せっかく100点の映画なのに、なんであんな映像を垂れ流したのか!?ヽ(`Д´)ノ」と、作品が素晴らしければ素晴らしいほど、逆にイライラしちゃって…。映画体験として考えるなら抗議の意味も含めて10点にしようかと思ったりもした次第。

殺伐とした文章が続いたので、「とらドラ!」「バニラソルト」を貼っておきますね↓





ということで、今回の映画体験で感じたことを二つ書いたワケですが、やっぱり作品自体は超素晴らしいので、日本版主題歌分が-10点90点という着地。自分の娘とライリーを重ねるところもあったし、転校してイジメられたこととか思い出してシンミリしたりして、マジでもう一度観たいくらい好きなんだけど、日本版主題歌をまた観るのは勘弁だし、あの映像が終わってから場内に入るとしても暗い中で移動するのは他のお客さんに迷惑なので断念することにしました。まぁ、Blu-rayが出たら買いますよ。

そして、この腹立たしさを当ブログの読者のみなさんにもぜひ疑似体験してもらうべく、短編の感想「上映前の短編アニメ」「映画の予告」「オリジナル書き下ろし主題歌」についての文章を付けてみたんですが、よくよく考えれば、単なる嫌がらせをしただけなのではないか。僕の司令部は今、一体何をしているのか。そんなことを考えながら徹夜状態で休日出勤の準備をする土曜の午後なのでした (・ε・) オシマイ




ピート・ドクター監督作。そりゃあ、大好きですよ。



日本版のサントラ。日本版主題歌がボーナストラックで入っているそうな。



小説版なんてのもありましたよ。



良さげに見えたけど、amazonの評価によると絵しか載っていない様子 (´・ω・`) ソウナノネ



公式ビジュアルガイドでございます。



啓発本。「トリセツ」なんてタイトルがちょっとイヤらしいですな。



今年映画化された脳内会議もの。結構好きでした (〃∇〃) エヘヘ 映画版の感想はこんな感じ








野火 Fires on the Plain(ネタバレ)

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<激!どうでもいい前置き>

みなさん、こんばんわ!ヘ(゚∀゚*)ノ ワッショイ! いや~、今日は「"俺たちの一番長い日"タマフル24時間ラジオ」ということで、僕もぜひ参加して応援しようと。もうね、早速、「カンフーくん」を購入して、スゲー楽しみにしてたんですが、しかし! 仕事がいろいろ重なって凄まじく忙しくなってしまって、先取りして2日連続徹夜状態ですよ。ちくしょう、せっかく新品を買ったのに、一緒に観るどころじゃなかったというね… ('A`) シニタイ

ただ、やっと今日の昼過ぎに一段落したので、とりあえず今週のムービーウォッチメンの課題映画「野火 Fires on the Plain」だけは観ておこうと。どんな内容かはサッパリなんですが、ドニー・イェン兄貴主演の傑作「導火線 FLASH POINT」とタイトルが似てて好感が持てるし、なんとなく戦争モノっぽいので、8月だしちょうどいい感じだなぁと。で、いそいそと渋谷に向かったんですが、よくよく考えれば昨日から何も食べてなかったので、「パンケーキ・ノート おいしいパンケーキ案内100」に掲載されている「ミクロコスモス」に入店。パンケーキ&エッグスラットブルーベリーメープルバター&クリームを食べたんですが、すっかり眠くなってしまったのです (〃∇〃) イヤーン

そうだよね、仕事がひと段落→緊張が解けた状態で、パンケーキ3枚×2なんて食べたら、そりゃあ、眠くなるよね。もうね、油断をすると僕の中の稲葉浩志さんが「スイマーよ…スイマーよ… (`∀´)」と囁いてくる感じ。いや、でも、このタイミングで観ておかないと、番組の放送前に感想が書けないし、ネタバレを気にせずにムービーウォッチメンも聞けないワケで。どうしようかと悩んでいたら、今度は僕の中のジョースター卿「逆に考えるんだ、『寝ちゃってもいいさ』って考えるんだ ( ´ω`)」と背中を押してくれたのでね(苦笑)、オレはユーロスペースに行ってきたのだ!m9`Д´) ビシッ

ロビーにはサイン入りポスターが張ってありましたよ。
サイン入りポスター

記事の切り抜きは二箇所にありました。かなりプッシュしている様子。
記事の切り抜き












野火 Fires on the Plain

野火 Fires on the Plain

2014/日本 上映時間87分
監督・製作・脚本・撮影・編集:塚本晋也
原作:大岡昇平
撮影:林啓史
音楽:石川忠
サウンドエフェクト:北田雅也
サウンドミックス:北田雅也
助監督:林啓史
スチール:天満眞也
制作:斎藤香織、山中亜矢子
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子、山本浩司、神高貴宏、入江庸仁、辻岡正人、山内まも留
パンフレット:★★★(800円/もう少し情報量がほしいけど、コラムが良かった。カバー付き)
(あらすじ)
日本軍の敗北が濃厚となった第二次世界大戦末期のフィリピン戦線。結核を患った田村一等兵は部隊を追放され、野戦病院へと送られる。しかし、野戦病院では食糧不足を理由に田村の入院を拒絶。再び舞い戻った部隊からも入隊を拒否されてしまう。空腹と孤独と戦いながら、レイテ島の暑さの中をさまよい続ける田村は、かつての仲間たちと再会する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


予想以上に面白かったです!(o^-')b イイネ! ごめんなさい、恥ずかしながら僕は原作小説とか市川崑監督作とか全然知らなかったんですけど(汗)、僕が日本の戦争映画に求めるものが結構詰まってて、現時点で「なんかオススメの戦争映画ある?」なんて聞かれたら、これを挙げたいくらいにストライク。2日連続の徹夜明け状態で観たのに、まったく眠くならなかったのです。とは言え、今はこのブログをさっさと書き上げてKISSに撃たれて眠りたいので(何が何やらな文章)、僕好みだった要素を個条書きで残しておきますね↓


① ビンタシーンが出てきた!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー

日本の軍隊といえば「貴様!」とビンタのセットが定番ですよね! もうね、開始早々、主人公が上官にビンタされながら、部隊と野戦病院を往復させられるくだりで心がホッコリ (´∀`) ホッコリ 有無を言わさずビンタしてくる日本軍と比べたら、「セッション」のフレッチャー先生なんてシンバル投げ云々の話をしてくれるだけ親切ですよ(苦笑)。さらに塚本晋也監督自ら演じる主人公のサエない日本兵振りが100点であり(伍長役の人も良かったネ)、この時点でハートが出来上がった感じ。強いて苦言を呈すなら、もっとビンタシーンがほしかったカナー (・ε・)

個人的にはもっと水木しげる先生的な「ビビビ」感がほしかったです(「総員玉砕せよ!」より)。
水木しげる先生が描くビンタ


② 戦場描写が容赦なかった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー

なんて言うんですかね、僕は基本的に「シュワルツェネッガーが腰だめで撃って皆殺し」みたいな映画が大好きなんですけど、今作の凄惨な戦場描写もまた大好物。つーか、手足はもげるわ、脳は飛び散るわ、邦画の戦争映画でここまでゴア描写に力を入れた作品ってありましたっけ? 腐った死体とかも結構リアルというか、画面から臭ってきそうでイイ感じ。昔、かなり痛んだ遺体を扱ったことを思い出して、ちょっとゲッソリいたしました ('A`) ゲッソリ 戦争映画に関しては、どんなメッセージを伝えるにせよ、戦場描写だけは容赦なく描いてほしい派なので、今作は超グッときましたよ。

まぁ、こういうマッチョな映画の方が好みではあるんですがー。




③ 極限の人間ドラマが良かった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー

実際、レイテ島の戦いではかなり餓死者が出たそうですけど、サバイブ描写がまた最高でしたね。映画を観る前に美味しいパンケーキを食べてた僕的には、少し申し訳なくなりましたよ。人肉食描写に関しては、もう少し踏み込んでも良かったと思うし、逆にクライマックス、永松(森優作)が安田(リリー・フランキー)を食べる場面はゾンビ感がありすぎて乗れなかったりはしたんですけど、基本的にはよく頑張ったなぁと。なんか同時期に「進撃の巨人」「ジュラシック・ワールド」などが公開されている上に、来月はしたコメで「グリーン/インフェルノ」が上映されることを踏まえると、「人食い映画」ブームが来ているのかもしれませんな…(知った風な口調で)。

したコメの「グリーン・インフェルノ」、その日は実家に帰るから観に行けないのです… (´・ω・`) ションボリ




僕がストライクだった要素は以上です。一応、オチを書いておくと、最後は主人公だけ助かるワケですけど、トラウマをモリモリ抱えているムードで終わってましたよ(雑な文章)。あれはやっぱり永松を食べちゃった…ってことなんでしょうか。まぁ、合わない部分もあって、「※イメージです」みたいな場面は合わなかったです(しかも、結構多い)。

なんにせよ、8月に観るのにピッタリというか、「戦争には絶対行きたくないなぁ… (・ω・;) ウーム」と思わされる良い映画でしたよ。DVDだと途中で止めたくなりそうな気がするので、興味がある方は劇場に足を運んでみてくださいな (・∀・) オヤスミナサイ




大岡昇平先生による原作小説。ヘビーそうですな。



シナリオも載った公式本。これ、劇場で買うかどうかスゲー迷いました (`Δ´;) ヌゥ



市川崑監督作。観といた方が良いのかなぁ。



どうしても連想しちゃうドキュメンタリー。地獄のようだけど観ておくと良いです。

悪党に粛清を(ネタバレ)

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悪党に粛清を

悪党に粛正を

原題:The Salvation
2014/デンマーク、イギリス、南アフリカ 上映時間93分
監督・脚本:クリスチャン・レブリング
製作:シセ・グラム・ヨルゲンセン
製作総指揮:ペーター・オールベック・イェンセン、ペーター・ガルデ
脚本:アナス・トーマス・イェンセン
撮影:ジャン・スクロッサー
編集:ペニッル・ベック・クリステンセン
音楽:カスパー・ワインディング
出演:マッツ・ミケルセン、エバ・グリーン、エリック・カントナ、ミカエル・パーシュブラント、マイケル・レイモンド=ジェームズ、ジェフリー・ディーン・モーガン、ジョナサン・プライス、ダグラス・ヘンシュオール、ナナ・オーランド・ファブリシャス
パンフレット:★★★(700円/インタビューやコラムが面白かった)
(あらすじ)
1870年代、敗戦で荒れたデンマークから新天地アメリカへと旅立った元兵士のジョン(マッツ・ミケルセン)は、7年後、事業も軌道に乗ったことから妻子を呼び寄せ再会を喜ぶ。しかし、喜びもつかの間、目の前で妻子を殺されてしまい、ジョンは怒りのあまり犯人を撃ち殺す。殺した相手が一帯を仕切る悪名高いデラルー大佐(ジェフリー・ディーン・モーガン)の弟だったことから、デラルーの怒りを買ったジョンは、否応なしに戦いに巻き込まれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




79点


もう1ヵ月近く前に都内の上映が終了した映画の感想を今さらながらにアップしておきますね。何かの作品を劇場で観た時(「リベンジ・オブ・ザ・グリーンドラゴン」だったかな?)、映画の前に流れた特報がグッときた上に「悪党に粛清を」というタイトルが超好みでして。「パンには牛乳、ストンコにはビール悪党には粛清だッ!m9`Д´) ビシッ」と無闇に盛り上がりながら、即座に前売り券を購入ですよ。その後、なんだかんだとバタバタしてしまって、7月下旬に新宿武蔵野館でやっと鑑賞いたしました。「素敵な北欧映画!∑(゚Д゚) アラマ!」と思ったり。


当時の新宿武蔵野館ったら、「虎影」の次にプッシュしてました。エレベータがこんな感じだし…。
エレベータホール

その正面にはマッツ・ミケルセンのサイン入りポスターが!
サイン入りポスター

マッツ・ミケルセンの字はこんな感じ。なんか可愛いね。
マッツのサイン

ロビーには記事の切り抜きがありまして。
記事の切り抜き

こういう記事も貼ってありましたが、まず片岡愛之助みたいな奴を粛清した方が良いのでは。
片岡愛之助に粛正を!

ふと見上げると…「マッツ・マツリ開催中!」だって!?(わざとらしい文章)
マッツマツリ開催中

奥には等身大のポップやらがありましたよ。
等身大のポップやら

好評の猟奇ドラマ「ハンニバル」のパネルもあったりして。ううむ、観ようかなぁ (`Δ´;) ヌゥ
ハンニバルのパネルやら


いや~、面白かったです!(・∀・) イイ! できれば都内での公開中に感想を更新して、できるだけ多くの人に観てほしかったと思うほど。これ、デンマーク製作&南アフリカロケの作品ということですが(見終わってから知った)、予想以上にストレートな西部劇だったというか。とりあえず予告編の画像&場面写真を使って、お話を簡単に書くと、こんな感じでございます↓


1864年、戦争に疲れた元兵士のジョンは兄のピーター(ミカエル・パーシュブラント)と渡米。その7年後、やっと妻子を呼んだのですが…。
7年振りの妻子!

駅馬車に相乗りした男どもが筋金入りのクズで、ジョンは馬車の外に放り出されてしまうのです!Σ(゚д゚;) ヒデェ!
無法者に!家族を!

案の定、妻子は殺されてしまうも、ジョンは2人の無法者にアッサリ復讐を果たしまして。
息子の死

埋葬すると、兄と一緒に新天地に旅立とうとするんですけれども。
埋葬

無法者の片割れは、町を牛耳る悪党・デラルー大佐の弟だったから、さぁ大変。誰が殺したクックロビン!(関係ない音頭)
誰が弟を殺した!

「犯人を見つけないと殺す!」な~んてことを悪党が言い出すなんて、よくある話じゃないか~(日吉ミミさん風に)。
1人ずつ殺す!

そして、町の人たちったら意外と簡単にジョンを捕縛! その力をデラルー大佐どもに向ければいいのにね (´・ω・)(・ω・`) ネー
町の人に捕まるジョン

吊されてしまうジョン。このまま処刑されるかと思いきや。
吊されるジョン

高い戦闘力を持つ兄のピーターが熊化して助けてくれるんですけど、身代わりに殺されてしまうというね… (ノω・、) オニイチャン...
助けてくれるピーター

そんなこんなで、怒りゲージが満タンになったジョンは、デラルー大佐一味を粛清するのだッ! ヽ(`Д´)ノ ヤッチマエ!
いざ、粛正の時!


で、ここに「ネイティブアメリカンに拉致されて酷い目に遭う→デラルー大佐の弟に助けられるも、結局、大差ない状況に置かれている可哀想な女性マデリン(エバ・グリーン)」や「生け贄として祖母を無残に殺されて激怒→デラルー大佐襲撃に参戦する雑貨屋の孫(アレクサンダー・アーノルド)」が絡んでくる感じ。一応、クライマックスの展開を書いておくと、雑貨屋の孫は銃撃戦の末に死ぬものの、ピンチの時にマデリンが助けてくれたりしたので、悪党どもの皆殺しに成功!(o^-')b ヤッタネ! ジョンとマデリンがなんとなく一緒に旅立って、映画は終わってましたよ。


ネイティブアメリカンに舌を切断されて話せないマデリン…。いろいろとあんまりすぎるキャラなのです (´・ω・`)
マデリン(エバ・グリーン)

雑貨屋の孫がこれまたアッサリ死ぬあたり、ハリウッド映画にはないテイストですよね。
孫(アレクサンダー・アーノルド)


正直、せっかくエヴァ・グリーン演じるマデリンが魅力的なキャラにも関わらず、思った以上に活躍しなかったのはガッカリポイントでして。それと、「悪党に粛清を」は邦題だから仕方ないんですけど(原題は「The Salvation(救済)」)、それほど「粛清」感がないというか。あの特報から「西部劇版『必殺仕事人』みたいな話なのカナー (´∀`) ウフフ」なんて期待を抱いていた分、「復讐の連鎖話」だったのは勝手に拍子抜けしたところもありました。よくよく考えれば「デンマークから来ました」設定もそれほど物語に重要でもない気がする&ジョンとピーターと町の人たちが最初から悪党どもに立ち向かえば勝てた気がするのも微妙だしね(というか、一味があまり強くなさそう)。


個人的には「鎬紅葉を制裁する刃牙」みたいに、もっと「裁く」ムードがあるのかと思ってました(「グラップラー刃牙完全版」第5巻より)。
キサマへの制裁だ!


ただ、それ以外は本当に素晴らしかったですねぇ(しみじみ)。冒頭、駅馬車内での攻防の緊迫感は最高だったし(子どもが敗北の原因になっちゃうのが泣ける!)、何よりもクライマックスの大口径ライフルによる銃撃戦はハラハラしました。「実は石油利権が絡んだ地上げで、町長もグルだった」という展開もひねりが利いてたと思ったり(デラルー大佐に射殺された町の人はいつか殺される運命だったというね…)。役者さんたちも全員良くて、マッツ・ミケルセン&エヴァ・グリーンが文句なしだったのはもちろんのこと、デラルー大佐役のジェフェリー・モーガン、クズの町長兼葬儀屋役のジョナサン・プライス(ジョンのブーツを脱がす場面が最悪!)、知った風な口を叩く牧師保安官のダグラス・ヘンシュオール、そして兄ピーター役のミカエル・パーシュブラントと、配役がピタッとハマッている気持ち良さがありましたよ。


デラルー大佐の右腕“コルシカ人”を演じたエリック・カントナも渋かった! 元サッカー選手なのね。
コルシカ人(エリック・カントナ)


ちなみに、クリスチャン・レブリング監督は熱烈な西部劇ファン→オマージュ要素がいろいろとあるみたいなので(62箇所)、西部劇が好きな人が観たらもっとストライクなんじゃないかしらん。パンフのマッツ・ミケルセンのインタビュー、「『あの教会の釘はもともと有名な映画の……』と説明が始まるんだけど、僕はその作品を観ていないので『悪いが観てない』と答える。するとクリスチャンがちょっと寂しそうな顔をする、という場面が何度かあったよ」なんて書いてあったのは笑いました。というか、監督によると「脚本は一時、コメディにもなりかけた」そうなんですが、そうならなくて本当に良かったですな… (・ω・;) ウーム

ということで、思っていたより「私怨」で動く→粛清要素はなかったんですが、素敵な北欧西部劇でした (´∀`) ホッコリ 劇中で起こっていることが陰惨な割には鑑賞後に引きずらない後味も良くて、結構オススメの1本でございます。なんかマッツ・ミケルセンが非常に渋かった上にこういう動画を見るとこれまた好感が持てたりしたので、「ハンニバル」、観ようかなぁと思っております。おしまい。




マッツ・ミケルセン主演の「こんな目に遭ったらイヤだなぁ… (´Д`;) イヤーン」映画。僕の感想はこんな感じ



マッツ・ミケルセンがあのレクター博士を演じている連続ドラマ。スゲー面白そうなんだよなぁ。



振り返ってみると、マッツ・ミケルセンとエヴァ・グリーンが共演している作品。金玉への拷問がナイス!(o^-')b イタソウ!



ジェームズ・マンゴールド監督作。近年観た西部劇の中では、これが一番好き…かなぁ。








先々週と先週の備忘録(2015/8/11~8/24)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


12日、接待ゴルフは全然ダメでした ┐(´ー`)┌ ザンネン
13日、接待でライダー映画を鑑賞
14日、「インサイド・ヘッド」を観て感動しつつ激怒
17日、大きめの仕事のキックオフミーティング
22日、2日の徹夜明けに「野火」を観る→感想をアップ
24日、少し暇ができました!(o^-')b ヤッタネ!
今さらながら“ある男の手記”を読んで、その文才に戦慄!



この2週間、非常に忙しかったです…。最初から覚悟していた部分に加えて、突発的な打ち合わせがあったり、下請けさんが納期を守らない→板挟み地獄を味わったりと、精神的にも肉体的にもヘビーな状況。せっかく「カンフーくん」のDVDを新品で買ったのに「"俺たちの一番長い日"タマフル24時間ラジオ」を視聴できないに至っては、ちょっと死にたくなりましたよ… ('A`) ゲンナリ 土曜日に仕事が落ち着いてきたものの、日曜日も出勤→月曜日にやっと終了。少し時間に余裕ができたものの、すっかり体調が崩れていたので、昨日はすぐに帰宅して休みました。


実況しながらの集団鑑賞、盛り上がったんだろうな…。




もうね、ブログを書く時間が全然作れなかった上に、映画も全然見に行けなくて、いつの間にか「Mr.タスク」の上映が終わってたのは超ショック(都内ですが)。せっかく前売り券、買ってたのになぁ… (´・ω・`) ションボリ 結局、「スーパークレイジー極悪列伝」で唯一未見だった「タクシーハンター」も見逃しちゃったし、他にも観たかった作品を結構スルーしちゃった感じ。まぁ、仕事と家庭が一番大事だから仕方ないんですが。


無駄になった前売り券…。
タスクの前売り券


今回、唯一良かったのが少し痩せたこと。忙しすぎてあまり食べなかったので、健康的な痩せ方じゃないのは残念ですが、一応、2キロぐらい減りました (´∀`) ウフフ 来週、実は家族旅行に行くことになってまして、そこで5年に渡るセックスレスを解消する予定なのでね(苦笑)、今週もそれなりには忙しいんですが、なるべくランニングをして体脂肪を落とそうと思っております…というどうでも良い情報。


なんとなく「どうかしてる」感が漂う刃牙の画像を貼っておきますね(「バキ」第13巻より)。
君とセックスをする


なんて言うんですかね、最近の仕事は「これを上手くこなしたらステップアップ!ヘ(゚∀゚*)ノ ガンバッテ!」的な状況が多いものの、ことごとく失敗していて、ちょっと頑張らなきゃなぁと。先日も大きめの仕事に参加することになって打ち合わせしたんですけど、難易度の高いことに挑戦したい気持ちと萎縮する気持ちがあって、スゲー面倒くさい。まぁ、生きていくためには、今こそ努力せねばならないんですがー。そんな感じで、9月も非常にバタバタするんですけど、9月9日(水)の「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」とか11日(金)の映画駄話の会には参加できたらなぁと思っております。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。



2015年9月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2015年9月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、◎も「絶対に観る(本数計算の対象外作品)」○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

9/5
クーデター ①
ヴィンセントが教えてくれたこと △
Dear ダニー 君へのうた △
天使が消えた街 △
ギヴァー 記憶を注ぐ者 △
TOKYO CITY GIRL △


9/12
キングスマン ②
カリフォルニア・ダウン ③
ピクセル ④
ピエロがお前を嘲笑う ○
黒衣の刺客 ○
私たちのハァハァ △
ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 △


9/19
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド ⑤
アントマン ⑥
ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~ △
ベル&セバスチャン △
シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 △
ハンナだけど、生きていく! △
ハッピーボイス・キラー △
ぼくらの家路 △


9/26
マキシマム・ブラッド ⑦
GONIN サーガ ⑧
SLUM-POLIS △
チャンス商会~初恋を探して~ △
バードピープル △
合葬 △



もうね、最近は仕事が本当に忙しいのです。「絶対観る」の印を付けた映画すら観に行けない有り様であり、つい衝動的に買ってしまった「Mr.タスク」の前売り券すら無駄にしちゃったりして… (ノω・、) グスン とは言え、今月も仕事&プライベートでやることがいろいろと多いので、何とか時間を作らないとなぁ。特に、世間の評判はめっきり悪いですけど(汗)、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」は実に楽しみというか、散りばめられた数々の謎がどう回収されるのか、超期待しております。


9月公開作で購入した前売り券はこんな感じだったり。
9月の前売り券

<PG12>プロモ映像を貼っておきますね↓ 一体、どうなるのか… (`Δ´;) ヌゥ




ただ、最も注目しているのは、HTC渋谷「WEC(ワールド・エクストリーム・シネマ)2015」(9/26~10/30)の1本として公開されるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「マキシマム・ブラッド」でございます (〃∇〃) ウフフ 監督が「ハード・ソルジャー 炎の奪還」のアーニー・バーバラッシュということで、それが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、あのダーレン・シャラヴィの遺作というのも大切な要素。今作だけは何があっても公開当日に観ますYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!


「マキシマム・ブラッド」、予告編だけは、予告編だけはとりあえず面白そうなのです… (ノДT) ウレシイ




あと、「キングスマン」「アントマン」はそりゃあもう絶対面白いので観るとして。「もし家族旅行中に内乱状態に巻き込まれたら…? (´Д`;) イヤーン」という「クーデター」も見逃せませんな~。公開が延期されていたロック様主演作「カリフォルニア・ダウン」や、今年の“人食い映画ブーム”に連なるだろう1本「ピクセル」も当然鑑賞予定だったり。その他、本来ならしたコメ映画祭で「グリーン・インフェルノ」を観たかったんですけど、その日は実家に帰るので断念。11月の公開を気長に待ちますよ。


「クーデター」の特報はこんな感じ↓ 胃が痛くなりそうですな。



「グリーン・インフェルノ」の特報も貼っておきますね↓ やだ、怖いー ( ・∀・)(・∀・ ) キャー




名画座系は、まず新文芸坐で9/02(水)~9/05(土)の「インヒアレント・ヴァイス」「誘拐の掟」、9/06(日)~9/09(水)の「ブラックハット」「ワイルド・スピード SKY MISSION」はスゲー行きたいなぁと。あとは、飯田橋ギンレイホールで9/12(土)~9/25(金)の「マジック・イン・ムーンライト」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が気になるくらいかしらん。まぁ、ほぼ観に行くのは無理なんですが、「インヒアレント・ヴァイス」「誘拐の掟」はやっぱり行っておきたいなぁ。以上、2015年9月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。






オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(ネタバレ)

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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

オン・ザ・ハイウェイ

原題:Locke
2013/イギリス、アメリカ 上映時間86分
監督・脚本:スティーブン・ナイト
製作:ポール・ウェブスター、ガイ・ヒーリー
製作総指揮:スチュアート・フォード、スティーブ・スクイランテ、デビッド・ジュールダン、ジョー・ライト
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
衣装:ナイジェル・エガートン
編集:ジャスティン・ライト
音楽:ディコン・ハインクリフェ
音楽監修:ニック・エンジェル
出演:トム・ハーディ
声の出演:オリビア・コールマン、ルース・ウィルソン、アンドリュー・スコット、ベン・ダニエルズ、トム・ホランド、ビル・ミルナー
パンフレット:★★★(720円/コラムが2本入ってて、デザインも良い感じ)
(あらすじ)
超高層ビルの工事を手掛け、翌日に重要な作業に控えている大手建設会社のエリート社員アイヴァン(トム・ハーディ)。妻と息子たちの待つ家に帰ろうと愛車のBMWに乗り込むと、1本の電話がかかってくる。それを機に、彼は自宅ではなくロンドン方面の高速道路に車を走らせていく。電話で部下に翌日の作業を一方的に押し付け、妻に自宅に戻れなくなった原因を告げるアイヴァン。一刻でも早くロンドンに向かおうとする中、困惑する部下、解雇を宣告する上司、憤怒する妻からの電話を受け取る。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事に関しては、私設刑務所さんのブログが素晴らしいので、そちらを読んで!
※今回の記事は、「新しき世界」の序盤の大切なシーンのネタバレをしているので、できれば「新しき世界」を観てから読んで!


確か「ゼロの未来」を鑑賞した時予告編を観まして。その時は「まぁ、面白そうだな~」程度の興味だったんですけど、何気に周囲の評判が良さげだったので、7月の中旬、恵比寿ガーデンシネマにて会員サービスデーを利用して観てきました。「胸が痛い!(´Д`;) イヤーン」と思ったり。今作は、衝撃のエンディング云々的な内容ではないものの、ネタバレを知らない方が楽しめることは間違いないので、できるなら映画を観てからこの駄文を読んでいただけると幸いです。


恵比寿ガーデンシネマ、オサレな雰囲気は少し苦手だけど、劇場がキレイなのは普通に良いよね。
恵比寿ガーデンシネマ

記事の切り抜きも“さりげなく飾ってある雰囲気”なのです (`Δ´;) オノレ...
記事の切り抜き


監督のスティーブン・ナイトと言えば、初監督作の「ハミングバード」がジェイソン・ステイサム主演の割には少し不思議な味わいの作品だったんですが、今作も「上映時間中、ずっと車を運転する主人公と車内が映るだけ」とかなり実験的。「全編、車載カメラ風映像で構成した作品」はポール・ウォーカー主演のカーアクション「逃走車」があったものの、こっちは会話劇がメインということで、「そんな映画、面白いの?」と思ってしまいがちなんですけれども。これが面白いからビックリなのです!m9`Д´) ビシッ


この映画はトム・ハーディ演じる主人公が車を運転しつつ、携帯電話でいろいろな人と話しながら、考え込んだり…。
考えるトム

いろいろと頭を悩ませたり…。
頭を悩ませるトム

“あの世にいる父親”に対して電波っぽく文句を言ってみたり…。
鏡に怒鳴るトム

夜のハイウェイがイメージっぽく流れたり…。
夜景

老婆のボケを優しく拾ったりする作品なのです…って、違う映画の画像が混ざっちゃった!∑(゚Д゚) ワザトラシイ
拾ってくれるマックス


乱暴に内容を書くと、「主人公が、1年前の浮気で妊娠した女性(まったく愛してない)が子どもを産もうとしている病院に車で向かう途中、全部電話で片付けようとしたら仕事も家庭も失った」というお話。主人公のアイヴァン・ロックは、“責任感がある風の男”ではあるものの、超自己中野郎でもあって。いくら突発的な事態だったとしても、責任者として準備を重ねてきた大規模なコンクリート工事の前日に「他の奴に任せる」とか、どの角度から考えても社会人としてダメすぎるのではないでしょうか(しかも電話で!)。工事の段取り自体は無事に終わってたけどさ、会社から他の人が派遣されて来たりとか、かなりバタバタするんじゃないの? せめて現場で話をまとめてから車に乗り込むべきでしたよね、この人。

奥さんへの態度も驚くほど酷い。「浮気相手が妊娠して、その子どもを認知する」なんて話を電話で済ませようとする上に、そんな話をしておいて仕事のための手助けをさせようとするし、何よりも短時間で許しを請おうとする姿勢が傲慢すぎじゃないですか。しかも、この男はそのくせ「オレは責任を取るんだ (`・ω・´) キリッ」みたいなことをブツブツ言うから、結構イライラするのですが、しかし! それは製作者の狙いなのです ( ̄ー ̄) ニヤッ

要は「(自分なりに)正しいことをする」と身勝手に決めた男が約2時間ですべてを失って、「その決断は正しかったのか?」と考えさせられる話なんじゃないかと。もうね、超キツいのがラストの“電話で泣いている息子と会話する場面”で、子を持つ親としては自分のせいで我が子を悲しませることほどツラいことはないワケですよ。このシーンは地獄のようで、僕も「なんで浮気なんかしてしまったのだろう… (ノДT)」「せめて避妊をしておけば… (ノДT)」と後悔の涙が流れたほど…って、僕はしてませんが!ヽ(`Д´)ノ キィィィィ!


「泣く息子との会話シーン」を観た時の僕の心境を代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
見るにたえねぇ


ただ、その後の「病院からの電話で赤子の声を聞いて映画が終わる」というオチは、多くを失った男に訪れた唯一の救いという感じがして、これもまたグッときたというか。人間、生きていれば誰かを裏切ったり、何かを失ったり、大きな間違いを犯したりすることはあるけど、「人生に向き合っていれば、光はある」ということなんじゃないかと思ったり思わなかったり! ヘ(゚∀゚*)ノ タリ!

もうね、ずーーーーーーーっとトム・ハーディが映りっぱなしで、携帯で他の人と話すだけなんですけど、彼の演技の見事さと工夫されたカメラアングル、考えられた脚本のおかげで、全然飽きなかったのがスゴいなぁと。「どういう着地になるの?(´Д`;)」という興味を持続させるだけでなく、例えば現場の部下に話す注意点が主人公の人生と重なったりする点も感心いたしました(「一つのミスで完璧なものがダメになる」とか「アルコールはダメ」とか)。ちなみに、邦題は上映時間に合わせて「86分」となっていますけど、たぶん劇中は完全にリアルタイムというワケでもなく。夜景が映ったりする場面では若干の時間経過があったっぽいムードでしたよ。それと、原題の「Locke」は主人公の名前なんですが、主人公が父親にこだわっていたり、新たに子どもを得るラストを考えると、原題でもアリな気がしました。


トム・ハーディ、マックスを演じた人と同じとは思えませんでしたよ。役者さんってスゴいね。
活躍するマックス


まぁ、身も蓋もないことを書くと、海外ドラマ「24-TWENTY FOUR」を観た時にもよく思うことなんですが、みんなのレスポンスが早いというか、「いろいろと起こりすぎじゃね?」感は強かったです。特に奥さんとか、電話であんなショッキングな浮気告白をされたら、数時間は電話に出なかったりするのが普通じゃないかしらん。あと、ふと思ったのが、「コンクリート工事ってあんな段取りで済むの?」という疑問。実際のところはわかりませんけど、もしかするとコンクリート工事に詳しい人からすれば、「公式サイトで絶賛されている人たちに実際の現場関係者がいますか?」「コンクリート考証の部分がかなり雑」「できれば『新しき世界』での上質なセメントゴクゴクを観てほしい」などと思うのでは…なんて文章を思いつきで書いてみたんだけど、君はどう思う?(唐突な問いかけ)


夢でうなされるほど怖かった「新しき世界」のセメントゴクゴクの刑を貼っておきますね。真似しちゃダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ
セメントゴクゴクの刑


ううむ、例によってどうでもいい文章が多めになってしまいましたが、実験的で面白かった上に、「浮気しちゃダメだな… (`Δ´;) ヌゥ」と思わされて良かったです。最近、実は「カラフル」を見直した時もそう思う部分があったんですけど、僕の中の“浮気がダメな理由”の「奥さんを裏切るから」「相手の女性にも失礼だから」「人として最低だから」という品揃えに、新商品「子どもが悲しむから」が加わった感じ。何はともあれ、スティーブン・ナイト監督作は今後もチェックしようと思いました。おわり。




スティーブン・ナイトの初監督作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく連想したポール・ウォーカー主演作。僕の感想はここの1つ目に書いてあります。



なんとなく連想したシドニー・ルメット監督作。7時58分に何が起きるのか!?



ジェームズ・マンゴールド監督作。3時10分に決断しなくちゃならないのです… (´・ω・`) ドウシヨウ



今は亡きTomato n' Pineの名曲。次のソリは7時58分!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン







2015年7月に観たDVDの覚え書き

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※今回の記事は、「おさるのジョージ2/ゆかいな大冒険!」「タイガー・コネクション」「タイガー刑事」のネタバレに触れているので、気をつけて!

ううむ、バタバタしてすっかりアップするのが遅くなっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として、今さらながら「7月に観たDVDの感想」を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
おさるのジョージ2/ゆかいな大冒険!




(あらすじ)
ニューヨークの博物館で働くテッドは、好奇心いっぱいの子ざる、ジョージと暮らしています。ある日、館長が博物館をやめることになり、次の館長になりたいテッドは仕事のことで頭がいっぱいに。そんな中、テッドと一緒にマジックショーを観に行ったジョージは、人気者の子ゾウ、ケイラと出会います。家族と離ればなれで、さみしそうなケイラを見たジョージは、なんとケイラの故郷、カリフォルニア動物園に連れて行こうと勝手に連れ出してしまいます。館長になるための審査を明日に控えていたテッドは、自分の家にケイラがいるのを見てびっくり!? ケイラを返そうとしますが、ジョージのせいでカリフォルニアへの旅に巻き込まれてしまいます。ケイラのゆうかいは国中で大騒ぎとなりますが…。(以上、公式サイトより)

予告編…というか、動画を貼っておきますね↓




60点


7月上旬、娘のマナ子(仮名/4歳)と一緒にコンビニに入ったら、このDVD BOOKが売られてまして。普段はあまりオネダリしない子なんですけど、テレビの「おさるのジョージ」が大好きということで、珍しく「ほしい!ほしい!川`Д´)ノ」と猛アピール。娘にはとろけるほど甘い&値段も手ごろなので買ってあげて、一緒に観たんですが、まぁ、面白かったです (・∀・) ヨカッタ!

オチだけ書いておくと、「ジョージのせいでテッドはいろいろなトラブルに巻き込まれるものの、最終的には象のケイラは兄弟たちと仲良く暮らせるようになり、テッドのプレゼンも無事に終わってめでたしめでたし」ってな調子。基本的に子ども向けの映画だし、マナ子が超喜んでいた→何度も観るほど気に入っていたので、何の文句もないんですけど…。「猿の惑星:創世記」「新世紀」を通過している僕的には「いつかテッドの命令にジョージが『NO!』と言うのではないか?」なんて恐怖を抱きながら観た…って、どうでもいいですね。

こんな心温まるラストシーンを観ても…。
テッドとジョージ

つい「新世紀」のゲイリー・オールドマン的な感情を抱いてしまう僕なのでした。すみません、ウソです。
ケダモノだ!



<2本目>
タイガー・コネクション




(あらすじ)
家庭を顧みずに離婚を切りだされてしまった元刑事のドラゴン(ドニー・イェン)は、妻と離婚弁護士マンディ(ロザムンド・クワン)の事務所にいた。同じ時、ロスからマネーロンダリングする700万ドルをケン(ディクソン・リー)とともに香港に運んできたのはデビッド(デヴィッド・ウー)。その資金洗浄を請け負っていた弁護士のワイズ(ロビン・ショウ)は金を強奪し彼らに罪を着せるため2人を襲い、金の入ったカバンを持って逃亡するケンは辿り着いたマンディの車で息絶える。その場にいたドラゴンと事件に巻き込まれたマンディだが自宅に戻るとルームメイトのキャロル(ドゥドゥ・チェン)の遺体を発見してしまう。自分の秘密を知った恋人のキャロルを殺害するため殺し屋を差し向けたワイズは見つからない大金をマンディが持っていると思い彼女の行方を捜索。遺体発見時一緒にいたために殺人の容疑者として指名手配されたドラゴンとマンディは警察とマフィアから追われる身となってしまった。一方ワイズに裏切られたデビッドは2人と接触、事情を話すうちケンの隠した金のありかを一緒に捜すことになる。(以上、wikipediaより)

予告編はこんな感じ↓




72点


この映画に関しては、“信用できる香港映画マニア”飯星景子さんのブログに貼ってあったポスター画像が超素敵なのですぐにチェックしていただくとして(ジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンじゃなかったら、ブログのトップ画像にしてたレベル)。恥ずかしながらずっと未見であり、今年の4月下旬にリリースされたDVDを即購入したものの、なかなか観る余裕がなくて、置きっぱなしにしてたんですが…ようやく鑑賞。普通に楽しかったです!(o^-')b イイネ! 買ってから「タイガー刑事」の続編だと気付いたんですけど、特に内容は続いていない様子(というか、ドニー・イェン兄貴は劇中で死んでるしね)。

ストーリーはもう腐るほど観ている「濡れ衣系刑事アクション」なんですが、好物なので何度食べても美味なのです (´∀`) ウフフ 女性に対する扱いが昔の香港映画らしいというか、みんながロザムンド・クワンに容赦なくビンタやパンチやキックを見舞うのが可哀相だけどちょっと愉快。この映画の何が素晴らしいって、“ドニー兄貴が両手を封じられた状態でのマイケル・ウッズ戦”で、90年代感はありつつも非常に見応えのあるバトルでしたよ。

その他、ソードバトルやら銃撃戦やらアクションがバリエーション豊富なのも良かったし、若いころのロビン・ショウが観られたのもうれしかったなぁ。ラストのドニー兄貴vsロビン・ショウはお互いキビキビした動きが素敵で、こういうのが好みだと思ったり。ロザムンド・クワンによる“脳天への一撃”で勝負が決まるのも微笑ましかったですね~ (^ε^) スキヨ

可愛かったので、ロビン・ショウを鉄パイプで殴打するロザムンド・クワンを貼っておきますね。
ロビン・ショウを殴打するロザムンド・クワン



そんなワケで、先月観たDVD作品は合計2本。仕事が忙しかったのと、つい「エージェント・オブ・シールド」を観ちゃったせいなので、仕方なし。2本とも積極的にはオススメしませんけど、興味がある人ならどちらもそれなりに楽しめる気がします。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。







フレンチアルプスで起きたこと(ネタバレ)

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フレンチアルプスで起きたこと

フレンチアルプスで起きたこと

原題:Turist/FORCE MAJEURE
2014/スウェーデン、デンマーク、フランス、ノルウェー 上映時間118分
監督・脚本:リューベン・オストルンド
製作:エリック・ヘメンドルフ、マリー・シェルソン、フィリップ・ボバー
製作総指揮:ジェシカ・アスク
撮影:フレデリック・ウェンツェル
美術:ヨセフィン・オースバリ
衣装:ピア・アレボルグ
音楽:オラ・フロットゥム
出演:ヨハネス・バー・クンケ、リサ・ロブン・コングスリ、クリストファー・ヒビュー、クララ・ベッテルグレン、ビンセント・ベッテルグレン、ファンニ・メテーリウス
パンフレット:★★★★★(700円/コラムが超充実! デザインも素敵で、大好きなパンフ)
(あらすじ)
フランスのスキーリゾート地にスウェーデン人一家がバカンスにやって来る。山際のテラスで昼ご飯を食べていると、突如ごう音が鳴り響き目の前の斜面で雪崩が発生。大事には至らず家族は無事だったが、夫トマス(ヨハネス・バー・クンケ)が取った行動により頼れる理想のパパ像は崩れ去り、妻と子供たちの反感を買い家族はバラバラなってしまう。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、ガッカリするほどどうでも良い文章が多いので、私設刑務所さんのブログがオススメでございます。タバコの解釈とか、タメになりましたよ。

尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていたり、ジェーン・スーさんも番組で触れていたりしたので、非常に気になりまして。7月下旬、ヒューマントラストシネマ渋谷に足を運んできました。「三千年以上前に通過済み!m9・∀・) ビシッ」と思ったり。


ヒュートラ渋谷、そこそこ混んでました。17アイスは食べるのをガマンしたぜ!
ヒューマントラストシネマ渋谷

なんとなく偉そうな烈海王の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第13巻より)。
3千年以上前に通過


まず、雑にお話を書いておくと、フランス屈指のリゾート地「レザルク」にバカンスに来た一家4人がスキーを楽しんだ後()、テラスで和気あいあいと食事をしていたら、人口の雪崩が発生しまして。最初は舐めていたものの()、その雪崩が意外とテラスに迫ってきたのでビビッた夫のトマスが単独で逃走)。雪崩が収まると、トマスったらヤレヤレ顔で何もなかったムードで家族と合流するも()、奥さんのエバ(リサ・ロブン・コングスリ)や子どもたちは何か釈然としなくて。夜、他の人たちと飲んだ時、とりあえず奥さんはその時のことを話題に持ち出してみると、トマスったら「何言ってんの?(゚Д゚) ハァ?」と初めて会ったような不思議顔なのです。


思いのほか大きい雪崩にダッシュで逃げるお父さん。
逃げるお父さん

その晩、その件を奥さんに指摘されると…。
彼は先に逃げたのよ

「認識がズレてるんだ」とか認めないからビックリですがな。
認識がズレてるんだ


どうやらトマスはイヤすぎる事実から目を逸らすために自ら違う記憶を植え付けているようなので()、エバが“たまたま録画していた動画”を見せると、顔面蒼白。落ち込んだり、雪山で叫んでみたり、ギャルにイケメンだと誉められたと思ったら誤解でゲンナリしたり、若者たちの乱痴気騒ぎに混ざってみたり、奥さんの前でウソ泣きをしてみたりしたものの、ラチが明かなくて。今度は本当に泣きだしてみたら、子どもたちも一緒に泣いて()、エバもヤレヤレ顔になるというね。


事実を突き付けられてゲンナリするトマス。同性のフォローも耳に入らない。
フォロー

トマスが泣けば、子どもたちも泣く! この場面のエバの「こうじゃないんだよな」感がまた愉快。
みんなで泣く!


で、翌日に家族でまたスキーを楽しんでいると、吹雪の中、エバが見当たらなくなった→トマスが満面の笑みで無事救助。最後、空港に向かうバスに乗りこむも、運転が超不安だったため、エバがハードに抗議した結果、羨ましいが故にエバが敵意を抱いた“浮気マダム”以外は全員降車して歩くことになりまして。「やっぱり乗っていれば良かったかなぁ… (´・ω・`)」的なムードの中、映画は終わってましたよ。


エバを救助した時のトマスの笑顔を観て、なんとなく丹波蝙也斎を思い出しました(「シグルイ」第4巻より)。
丹波蝙也斎の笑み


この映画は非常に良く出来ているんですが、何よりも面白いと思ったのは、話のネタになるということ。まず、「良き父が家族を置いて逃げたらどうする?」という舞台設定が超ユニークだし、それ以外にも「奥さんが雪山でピンチに陥ったのは、夫のプライドを回復させて、それを子どもに示すための狂言?」とか「最後のバスのくだりは、母性の面倒臭さを表現した?」とか、考えさせられる場面がいろいろあるので、この作品を観た人同士で話すと盛り上がること間違いなしでしてね。この映画を知らない人相手でも内容を話すだけで興味が引けるだろうし、つくづく「良い題材だよなぁ」と感心いたしました。


カップルで観て、こんな風に話し合うのも美味ですな。
あなたも自分だけ逃げそう


さて、観た人なら誰もが語りたくなるテーマについてですが、ハッキリ言って、「今さらこんなことで悩むの? ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」という感じ。「三千年以上前に通過済み」は言い過ぎでしたが、幼いころから「気弱な大男」として「不良などに絡まれる→友人たちに前面に立たされる→やられるがままで株が下がる」というルーティンを繰り返して悔し涙を流してきた僕に言わせれば(苦笑)、この夫は「覚悟の量が足らなかった」としか思えないのです。


僕の心境を代弁するアントニオ猪狩の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第19巻より)。
三角絞めでつかまえて-アントニオ猪狩さんの言葉2


確かに「咄嗟のトラブル時に思わず逃げてしまう」というのは、本能的なものというか、細胞レベルのことだから仕方ないんですよね。一部にはそんな時でも“立ち向かえる資質”を持つ人もいるようですが、基本的には無理なワケで。ただ、例えば、武道が存在するのは、単に肉体的な強さを磨くだけではなく、咄嗟の時でも動じずに判断する胆力を身に付けるためでもあって。まぁ、だからといって格闘技を習えとは言いませんけど、愛する人がいる人間は常日ごろから護身を意識することが大事なのではないでしょうか(それがエスカレートすると「プリズナーズ」のヒュー・ジャックマンや寺門ジモンさんみたいになるのかもしれませんが…)。


ちなみに丹波文七さん(16歳)のケースでは、目の前で斎藤先輩がヤクザ者に刺殺されて…。
殺された斎藤先輩

咆吼しながら「逃げなきゃッッ」と思うものの!
逃げなきゃッッ

なんと相手に立ち向かうタイプの細胞だった! って、全然参考になりませんな (ノ∀`) スミマセン
細胞が裏切った


あらすじを振り返りながら、番号を振ったトマスの状況を自分に当てはめてみますよ。まず、に関しては、彼らが宿泊したコッパーヒル マウンテン ロッジという素敵ホテルには興味があるものの、人工雪崩を起こすような雪山には行かない(そもそも雪が苦手…という身も蓋もない文章)。そしてでは、目の前で人工雪崩が起きて子どもが怯えている時点で、高確率で僕も怯えているので抱っこしてその場から即退避。についても、子どもをすでに抱っこしているので、少なくとも近くにいた男の子は抱いて逃げていると思っております。

とは言え、それでも僕が単身で逃げることだってあるのかもしれません。でも、のように「戻った後、何ごともなかったような顔をする」のは“悪手”であり、逃げたことを即謝罪ですよ。これは咄嗟でも何でもないので、家族を本当に大切に思うならできるハズ。たぶん焼き土下座ぐらいすれば、スムースに許されるだけでなく、逆に労ってもらえる可能性すらあるのではないでしょうか。その他、に関しては、僕も大学受験のお金を浪費した記憶を改ざんしていた過去があるので、「こういうこともあるかもなぁ (・ω・;) ウーム」と思ったし、のような「子どもに慰めてもらう」という状況には何か憧れちゃうというか、今度、娘・マナ子(仮名/4歳)の前で号泣してみようかと思ったり(アウトな父)。


「賭博黙示録 カイジ」の焼き土下座画像を貼っておきますね。こんなの無理でした。
焼き土下座


要は、今どき「男性が守る云々」といっても限界があるんだから、普段から虚勢を張らず、恥をかいても素直に受け入れた方がラクということですよね。それがイヤなら、非日常的な状況でも動けるように武道でも習えって話。ふと考えてみると、「特攻野郎Aチーム」のコングは「大統領だってブン殴るほどの男」なのに「飛行機は苦手」という弱点をカミングアウトしているあたり、真のマッチョは弱さを見せることを躊躇わないのかもしれませんな…(知った風な口調で)。ちなみに僕なんて、基本的に奥さん&娘からは侮られており、「ある程度、お金を稼いでくる」「重い荷物が運べる」程度の期待値しかありませんからね(苦笑)。現在、我が家での地位は一番下であり、4歳の娘も嫌がらせをやめてくれないほど…って、これはこれで問題あるような…?


最近のマナ子は「アナと雪の女王」の影響で、僕を起こす時に「雪だるま作ろうよ~」と目をこじ開けてくるのですが…。
雪だるま作ろうよ

高確率で指が入って痛ぇ!(「餓狼伝」25巻より) でも、全然やめてくれないのです… (ノω・、) イタイ...
目に指が!


な~んて、くだらないことをダラダラダラダラと書いてきましたが、そんなに意地悪じゃないミヒャエル・ハネケ監督作って印象。テーマが面白いだけでなく、脚本だ撮影だ編集だ音の使い方だとあらゆる点がちゃんと考えられている作品なので(CGとかも結構使っているそうな)、何にせよ観て損はないんじゃないかしらん。あと、この映画のパンフはコラムが充実していて作品の理解に役立つので、オススメですぞ。




僕的にはこっちの夫婦映画の方がイヤでしたねぇ…(遠い目)。僕の感想はこんな感じ



パンフにも寄稿されていた田中俊之先生の著書。kindle版で読もうかなぁ。









ジュラシック・ワールド(2D・字幕版)(ネタバレ)

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ジュラシック・ワールド(2D・字幕版)

ジュラシック・ワールド

原題:Jurassic World
2015/アメリカ 上映時間125分
監督・脚本:コリン・トレボロウ
製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、トーマス・タル
キャラクター創造:マイケル・クライトン
原案:リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー
脚本:リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー、デレク・コノリー
撮影:ジョン・シュワルツマン
美術:エドワード・バリュー
衣装:ダニエル・オーランディ
編集:ケビン・スティット
音楽:マイケル・ジアッキノ
テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ビンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン、ジェイク・ジョンソン、オマール・シー、B・D・ウォン、ジュディ・グリア、イルファン・カーン、ローレン・ラプカス、ブライアン・ティー、ケイティ・マクグラス、アンディ・バックリー、ジミー・ファロン
パンフレット:★★★★(720円/シリーズとの繋がりや恐竜図鑑が載ってて、偉い!)
(あらすじ)
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、飼育係オーウェン(クリス・プラット)の警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




78点


※今回の記事は、「嘆きのピエタ」のネタバレに触れているので、できればそっちを観てから読んで!

劇場で観たのは1作目だけなんですが、一応、2作目3作目も観ているので、前売り券を購入。復習としてアガサさんの「19分ぐらいでわかる『ジュラシック・パーク』のおはなし。」を読んだら非常に面白くて盛り上がってしまい、自分でもシリーズ3本を見直したりしてね。で、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、仕事帰りにTOHOシネマズ新宿で観てきました。「良い続編!ヘ(゚∀゚*)ノ ナイス!」と思いましたよ。


本当はMX4Dで観たかったんですが、満席だったので2D鑑賞。7番スクリーン、大きくて迫力ありましたぞ。
7番スクリーン


まず、お話を雑に書いておくと、イスラ・ヌブラル島の惨劇から22年後、クローン技術で甦らせた恐竜のテーマパーク「ジュラシック・パーク」は「ジュラシック・ワールド」と名前を変えて、堂々オープン! 毎日2万人超の観光客が訪れる人気施設となっていたんですが…。さらなる売上げアップのために新種の恐竜インドミナス・レックスを生み出してみたら、非常に頭が良い上に体温が自分で調整できたり擬態できたりするということで、管理する人間側が凄まじくバカなのも功を奏して、隔離施設から脱出してしまうんですね。


白い凶悪恐竜インドミナス。ヴェロキラプトルのDNAも入っていて、凶暴かつ知能が高いのです。
インドミナス・レックス


で、インドミナスを制圧しようとした部隊が驚くほどアッサリ全滅したので、パーク内の人々を避難させようとするも、施設の管理マネージャー・クレアの甥っ子どもが施設内で行方不明になったり、プテラノドンの施設が破壊されて人々を襲ったりと大忙しでして。元軍人で飼育係のオーウェンは、凶悪だけど知能が高い肉食恐竜ヴェロキラプトル4姉妹と強いK-I-Z-U-N-A、<絆>を育んでいたので、彼女たちで構成された“チーム・ラプトル"(チーム「若草物語」でも可)を率いてインドミナス狩りに挑んでみれば、ラプトルったら人間を襲っちゃったからまいっちんぐ (ノ∀`) ンモウ!


バイクでチーム・ラプトルと疾走するオーウェン。この場面、涙が出るほどカッコイイです… ( ;∀;) イイラプトルダナー
ラプトルとバイクで!


なんだかんだあって、ほとんどの人たちがパークから無事に逃げおおせたものの、オーウェンとクレアと甥っ子たちはインドミナスに襲われてしまって、絶体絶命…かと思いきや! ここに来てオーウェンとの<絆>を取り戻したラプトルたちが一斉にインドミナスに立ち向かってくれた上に、クレアが“最後の切り札”として1作目に出てきたティラノサウルス・レックスティラノ番長を解放→レックス同士のタイマンが勃発! この瞬間、観客のテンションは一気に上昇するのです!m9`Д´) ビシッ


復活したティラノ番長。観た時は気付かなかったけど、首には1作目でラプトルに付けられた傷があるんだって (゚⊿゚) ヘー
ティラノ番長


とは言え、やっぱりティラノ番長の方が分が悪かったので、1頭だけ生き残ったラプトルのブルーが加勢しながらインドミナスを水際に追い詰めたところ! ひょっこり現れたモササウルスさんがパクリと平らげてくれましてね。ラストは、愚かな人間どもが交流を深める中、島を見渡せるヘリポートの上に乗ったティラノ番長が「オレがこのシマのてっぺんだーッ!(※モササウルスさんは除く)というムードで咆吼して、映画は終わってましたよ、確か。


観客の前でパフォーマンスを披露するモササウルスさん。「うるさいよ、お前ら」というムードでインドミナスを水中に引きずり込んでました。
モササウルスさん


今年はやたらと有名映画の続編的な作品が多いワケですが、1作目との繋がりが強い(2作目と3作目の要素は「ラプトルの知能が高い設定」くらい?)ところは「ターミネーター:新起動 ジェニシス」を連想しながらも、一番思い出したのは「ロッキー・ザ・ファイナル」モロにオマージュした場面(インドミナスが昔の施設内で咆吼するシーンとか)や登場人物の活かし方など感心するところばかりで、見直してから鑑賞して正解でしたね (o^-')b ヤッタネ!

特にB・D・ウォンが演じたヘンリー・ウー博士が素晴らしくて。パークの所有者であるマスラニCFO(イルファーン・カーン)がインドミナスをキメラだなんだと非難した時に「最初からここには“自然の恐竜”なんていないだろ (`∀´) ナニイッテンノ?」的な内容のことをサラリと回答した時はゾクッとしたというか。確かにインドミナスは恐ろしく見えるけど、よくよく考えれば他の恐竜たちだってDNAの足りない部分を他の生物で補っていたワケで。「結局、最初から悪魔の島だった」的な展開は、それこそ1作目に通じるテーマじゃないでしょうか。B・D・ウォンの“静かに狂ってそうなムード”も最高で、良い起用だなぁと思いましたよ。


1作目は普通の研究男子って雰囲気だったのに…。
1作目のヘンリー・ウー博士

今作ではすっかり目が笑ってないマッドサイエンティスト風の中年に! この22年、何があったのよ… (´Д`;)
今作のヘンリー・ウー博士


だから、僕的には、最後の「インドミナスvsティラノ番長withラプトルのブルーfeat.モササウルスさん」の戦いは、「新種vs昔ながらの恐竜たち」というよりは、他者との社会性を身に付けていない人の悲劇に見えちゃって(って、人じゃないけど)。同じように隔離されて育てられながらも、オーウェンや姉妹たちと仲良く暮らしていたラプトルのブルーはティラノ番長とも上手くコミュニケーションがとれましたが、ずっと独りぼっちで愛情を注がれることもなく閉じ込められていたインドミナスは、どうすれば良いのかわからなかったんでしょうね(オーウェンもそんな発言をしてた気がする)。そう考えるとスゲー可哀相で、モササウルスさんに殺されるのは仕方ないにせよ、その最期には涙が止まらなかったのです… (ノω・、) インドミナス...


すっかり「嘆きのピエタ」のニセ母気分でしたよ。
あいつもかわいそう


それと、恐竜たちがとにかくイカしてた!ヽ(`Д´)ノ 僕はそれほど恐竜フェチではないんですが(むしろ「キョウリュウジャー」とかの方が好き)、ティラノ番長やモササウルスさん、ラプトル4姉妹が素敵だったのはもちろんのこと、インドミナスに尾を振り回して立ち向かうアンキロサウルスの勇姿とか超グッときました。「映画秘宝 2015年 09 月号」の中で“信用できるサタニスト”高橋ヨシキさんが今作を「恐竜歌舞伎」と表現されていて、「天才め!!! (`Δ´;) ヌゥ」と唸らされたんですが、まさにその通り。タイトルが「ジュラシック・パーク」から「ジュラシック・ワールド」になったのも象徴的で、シリーズの中でも恐竜が完全に主役となった作品になったのではないでしょうか。

そして、何よりも感動したのが、オーウェンとラプトル4姉妹の<絆>。映画序盤の素手で制するシーンがクリス・プラットの肉体の説得力も相まって100点のカッコ良さだったし、チーム・ラプトルとバイクで疾走する場面の素晴らしさと言ったら! ラストに<絆>を取り戻したラプトルたちがインドミナスに立ち向かっていくくだりだって、「ああいう生き物って、そもそもボス(オーウェン)が死なない限りは別のボス(インドミナス)に従うことはないんじゃないの?」(パンフでも指摘されてた)的な疑問は置いとくとして、ちくしょう、監督の計算通りにまんまと胸を掴まれちゃいましたよ… (ノω・、) クヤシイ


これ、名場面ですよね。いち早くタイのゲイポルノがパクったのも頷ける。
ラプトルを制御!

バイクの疾走シーンも最高すぎ。愉快なGIFがあったので貼っておきますね。
ラプトルがバイクに!


その反面、ごめんなさい、人間ドラマにはピクリともしませんでした。いや、クリス・プラットは良かったし(特に体つきが素敵!)、“高慢だけどどこか愛嬌がある女性”を演じさせたらピカイチのブライス・ダラス・ハワードも可愛かったんですけど(ヒールを履いた状態で森林を疾走するのは笑った)、1作目を見直していたこともあって、非常に薄く感じちゃったんですよね…(というか、1作目はスゲー良く出来てる)。インドミナスが逃げ出すくだりとか「バカじゃないの? (゚Д゚) ナンダソリャ」としか思えなかったし、ガキどものドラマも中途半端だし、ジャイロスフィアをガキが勝手に運転できるのもどうかと思ったし、「ジュラシック・パーク」のシャツを着た職員が残ること自体は良かったけど「そういう時にどう対応するのか決まってないのかよ?」とも思ったし、気になるところは微妙に多かったです。ただ、2作目と3作目も見直していて、この2作よりはムカつく登場人物が出てこなかったので、基本的には楽しく観られた次第。

その他、適当に不満を書いておくと、もっとインドミナスが人間を食らうのかと思ってたので、「プテラノドンが襲撃しました」程度だったのはガッカリでした。甥っ子たちの子守をしていた女性が死んだこと自体は全然良いんですけど(ラストのモササウルスさんの登場の伏線でもあるし)、わざわざあの人を選ぶことはないんじゃないかなとも思ったり。人類の対恐竜装備がそれほど進化していなかったのも残念で、まぁ、「素手で倒す」のは無理だとしても、制圧用アーマーとか出て来たら良かったのに…ってのは、どうでも良いですかね。


人間が素手で恐竜を倒す映画が観たいなぁ…(「範馬刃牙」第22巻より)。ちなみに「ダイナソー・ファイター」は全然そういう内容じゃないので注意!
ピクルvs恐竜


そんなワケで、1作目を観ていない人がどう思うのかはわかりませんが、スゲー面白い続編だと思いましたね。シリーズの好みを書くと、1>>4>>>>>>>>>3>2という感じ。細かいことを気にしなければ誰でも楽しめる娯楽作だと思うし、レックス同士のバトルは劇場の大画面で観ないと勿体ないので、気になる人は劇場に足を運んでみてくださいな。




コリン・トレボロウ監督の出世作。評判が良いので観ようかしらん。



スティーブン・スピルバーグ監督による記念すべき1作目。サミュエル・L・ジャクソンが出ててビックリ。



同監督による2作目。人間がバカすぎてイライラしました。



ジョー・ジョンストン監督にバトンタッチした3作目。サム・ニールの登板はうれしかったけど、あの夫婦は死ね。



映画のノベライズでございます。



サントラを貼っておきますね。



なかなか面白そうな3D図鑑。娘に買っても怯えるだろうな… (`Δ´;) ウーム



「ジュラシック・パーク」公開当時、日本映画界からの回答がこれだッ!m9`Д´) ビシッ



観たことを呪いたくなる駄作。タイトルとジャケットはカッコイイのになぁ。

ルック・オブ・サイレンス(ネタバレ)

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※今回の記事は、非常にふざけた文章が書かれているので、ちゃんとした感想を求めている人は読まない方が良いです。

<心底どうでも良い前書き>

「全人類が観るべきドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』の続編が作られた!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」「今度は被害者が加害者に会いに行く!(o^-')b アイニージュ!」なんて聞いたら、そりゃあ僕も「趣味:映画鑑賞」のはしくれですから(苦笑)、当然ながら興味は湧いたワケですけれども。正直、「アクト・オブ・キリング」を観た後、そのあまりに恐ろしい内容のせいで夜も眠れないほどのダウナー状態に陥ったことを考えると、どうにも足を運ぶ気にはなれなかったのです… (´・ω・`) スミマセン

「アクト・オブ・キリング」の予告編↓ 地獄のような映画でございます。



いや、社会的な意義のある素晴らしい作品なんだろうし、例によって衝撃的なんだろうと思うんですが、確実にゲンナリするであろう映画を観に行くのってイヤじゃないですか、やっぱり。だったら「マッドマックス 怒りのデス・ロード」をまた観に行きますよって話であり、毎月アップしている「観たい映画の覚え書き」でも「一応観たい」と消極的な姿勢だったんですが…。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていた上に、映画駄話の会でお会いするサイモンさんやスタ・エレさん、そしてツイッターで相互フォローさせていただいている方が熱心に薦めてくれましてね。なんとなく「観ておくか… (´・ω・`) シカタナシ」と思い直して、7月下旬、渋谷のシアター・イメージフォーラムに足を運んできました。

夕方のイメージフォーラム。
イメージフォーラム

ロビーには記事の切り抜きがありましたよ。
記事の切り抜き











ルック・オブ・サイレンス

ルック・オブ・サイレンス

原題:The Look of Silence
2014/デンマーク、フィンランド、インドネシア、ノルウェー、イギリス 上映時間103分
監督・製作:ジョシュア・オッペンハイマー
製作:シーネ・ビュレ・ソーレンセン
製作総指揮:エロール・モリス、ベルナー・ヘルツォーク、アンドレ・シンガー
撮影:ラース・スクリー
編集:ニルス・ペー・アンデルセン
出演:アディ・ルクン、アミール・シアハーン、アミール・ハサン、イノン・シア、M・Y・バスラン
パンフレット:★★★(800円/コラム執筆陣が充実してて超良いパンフなのに、解説文が感情的で少しガッカリ)
(あらすじ)
虐殺された男性の弟として生まれた眼鏡技師の青年アディが、オッペンハイマー監督が撮影した加害者のインタビュー映像に強い衝撃を受け、監督と共に加害者のもとを訪問。現在も権力者として暮らしている加害者に無料の視力検査を行なうことで彼らの警戒をそらしつつ、核心をついた質問の数々を投げかける。やがて明らかになる衝撃の事実を通し、「責任なき悪」のメカニズムが浮かび上がってくる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




100点


超キツかったです… ('A`) ヤッパリ...


観終わった直後は、藤巻十三との死闘を制した姫川勉のような気分でしたよ…(「餓狼伝」第23巻より)。
終わった......


まず、今作の背景を雑に書いておきますよ。1965年にインドネシアで軍事クーデター未遂事件(9月30日事件)が起きると、その影響で「共産主義者狩り」が勃発。100万人規模の大量虐殺がインドネシア全土で実行されてまして(デヴィ夫人はこのころに亡命)。結果、共産主義者と認定された人の家族は生き残っても酷い差別を受けるようになり、殺人を犯した人たちは罪にも問われずに近所でノホホンと暮らしている…どころか、「オレってばこうやって殺してさぁ~ (`∀´)」と虐殺をヤンチャ自慢のネタにしているから口がアングリ。パンフに書いてあった表現を借りると、ホロコースト後もナチスが政権を握っているドイツ」のような地獄であり、そんな酷い状況が今も続いているのです。


オッペンハイマー監督が真意を隠してインタビューをするとヤンチャ自慢をする人ばかり。
加害者たちのビデオ

「私たちの虐殺を本にしてみますた (・∀・)」なんてバカも現れる始末というね。
虐殺を本にしました


で、そんな彼らの“ヤンチャ自慢癖”を逆手にとって作ったのが「アクト・オブ・キリング」だったワケですが、それと時を同じくして、虐殺で兄のラムリを無惨に殺されていた(※ちなみにお兄さんは男性器を切除されて死んでおります… ('A`) ヒデェ)中年男性アディが「加害者に直接会って話を聞きたいです ( ´_ゝ`)」なんて言いだしたから、監督もビックリ。実は監督とアディとの出会いは2003年ごろであり、それ以来、ずーっと加害者たちの自慢ビデオを見続けていたことで、どうしてもいろいろと聞いてみたくなったそうで。彼の決心は非常に固かったため、「アクト・オブ・キリング」が公開される前に命懸けのインタビューを仕掛けまくることになるんですね(撮影中、いつでも国外に逃走できるように準備していたそうな)。


「ゆきゆきて、神軍」奥崎謙三さんよりもリスキーなことを始めようとするアディ。
とんでもないことを言いだすアディ

前作で被害者家族のスルヨノが加害者たちと恐る恐る話していたことを考えると、アディの勇気は計り知れませんな… (`Δ´;) ヌゥ
可哀相なスルヨノ


さて、ここからが映画の内容ですが、眼鏡技師として働くアディは「無料の視力検査」と称して近づきまして。その間に「そういえば僕の兄を殺して自慢しているみたいですけど、どんな気持ち?(・∀・) ネェネェ」なんて質問を始めるから、検査を受けてた加害者たちは絶句ですよ。しかも、彼らのヤンチャ自慢は監督がキッチリ撮影済み→言い逃れようがないので、素直に反省したり謝罪したりする…どころか、「過去の話じゃないか」なんて言いだしたり、逆に脅してきたりするから、今度はアディが絶句してしまい、観客はもれなく「てめぇらは死ね!( ゚д゚) クソガ!」と不快になるのでした。


検眼枠を装着させて、視力検査をしている最中に…。
検眼枠

突然、こんなことを言いだすアディ。言われた人たちは反省しているのカナー?
あなたの父親に殺されました

って、反省どころか食ってかかってきた! これ絶対、家の場所教えちゃダメだよね。
家を教えろ

こんな最低なことを言う人間が実は議員だったりするから、つくづくガッカリですな ( ゚д゚) シナナイカナー
また同じことが起きるぞ

実の叔父が見張り役で加担していた上に、まったく反省していなかったりもしてましたよ。
見張りをしていただけです


まぁ、映画はそんな感じのインタビューにインドネシアの美しい風景(撮影が素晴らしい)や、アディの家族の日常描写が挟まったりして、ボンヤリと終わるんですけど(雑な説明)、なんて言うんですかね、観ている間中、超居たたまれないのです… ('A`) アディの立場になってみれば、インドネシアの学校では「共産主義者は死んでザマァだし、その家族も差別されて当然ですよ~ん♪ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」みたいな教育が子どもたちにおこなわれている現状、被差別者として何か行動したくなる気持ちは当たり前だし、そこから「今も権力を握る加害者たちに会う」こと自体が凄まじいワケで。いくら信頼関係を利用した騙し討ちだろうとも(加害者たちはオッペンハイマー監督を味方だと思ってた)、彼らを責める要素は1ミリもないと思うのです。

とは言え、加害者側の方にも若干の感情移入をしてしまったのは、過去でも現在でも「この人たちと同じことをするかもしれない」と思わされたから。過去に関しては前作と共通する部分ですが、そもそも政府が虐殺を煽動したワケだし、その流れに身を任せちゃうことがないとは言えないよなぁと。そして現在の部分では、彼らの言い逃れる姿に、日本人であるが故の戦争加害者としての立場を重ね合わせたというか(「被害者でもある」ということは置いといて)。過去に日本は酷いことをしたんだからいろいろと謝るのが当然なんだけど、親も戦争に行ってない世代なのにそのことを責められても実感はゼロじゃないですか。ただ、変に言い繕ったりする加害者家族を観ていると、その姿はやっぱり痛々しくて。上手く書けないけど、そういう意味でも気まずかったんですよね…。


最後にインタビューされた家族。白々しくて痛いものの、その気持ちは分からないでもない。
忘れて仲良くしよう


「ザ・コーヴ」のような「テメエの国のことじゃねーのに、首突っ込んでくんなよ」的な見方や、「(例え表面的でも)平和だった状況を壊すのはどうなのよ?」的な意見があって、多少は頷ける部分もあるものの、前作とこの映画がキッカケとなって多くの人々が関心を持って声を挙げ始めたのだから、この“正しさ”は仕方ないんじゃないかと。サイモンさんが指摘されていたんですが、「エンドクレジットの『ANONIM(匿名)』の数が前作より減っていた」というだけでも救いというか。僕的には、出演者やオッペンハイマー監督&スタッフたちが危険な状況を省みずに撮影したということで、とりあえず「作っただけで100点」という気持ちでございます。


前作のエンドクレジットの一部。「インドネシアはずいぶんANONIMって名前が多いんだな」って思ってました…(遠い目)。
前作のエンドクレジット


そんなワケで、作品的には前作の方が好みではあるんですけど、今作も全人類に観てほしいと思った次第。薦めてくれた方々には超感謝しております m(_ _ )m アリガタヤ ちなみに鑑賞後は予想通りのダウナー状態に陥ったのですが(苦笑)、鑑賞前に乃木坂の「ウエスト青山ガーデン」でホットケーキ2枚を食べて多幸感を上げていたことに加えて、「表参道の『NUMBER A』でメルトチェダー&スピナッチを食らう」「映画の舞台となる渋谷で『バケモノの子』を鑑賞」「RHYMESTERと土岐麻子さんのニューアルバムを購入」「行きつけのスナックで飲み」と、JOJO第三部ディオのごとく「逃走経路」をちゃんと用意していたため、事なきを得たのでした。


知らない人のために説明すると、JOJO第三部の終盤、ディオはオラオラで豪快に吹き飛ばされまして。
吹っ飛ばされるディオ

すっかり頭が広がっているので即死かと思ったら、「逃走経路」だって!? Σ(゚д゚;) ナンデスト!
勝ち誇るディオ

なんと通りにあったジョセフの血を吸って復活する作戦だったのです…って、どうでもいいですな。
ジョセフの血を吸うディオ


おしまい (・∀・) ナニコノオチ




ジョシュア・オッペンハイマー監督による衝撃の前作。僕の感想はこんな感じ



ちょっと連想したドキュメンタリー。観ておくと良いです。



前作の感想でも貼ったアイヒマンのドキュメンタリー。こっちと間(ry



一応、こういう本も貼っておきますね。オススメです。









先週の備忘録(2015/8/24~8/31)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


火曜日、仕事
水曜日、仕事→給料が出たのでいろいろと食事→「八仙飯店之人肉饅頭」鑑賞
木曜日、仕事→深夜に「ジュラシック・ワールド」鑑賞
金曜日、仕事→深夜に「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」鑑賞
土曜日、休日出勤→夜はタマフルを聴きながらランニング
日曜日、表参道で食事をしたり「さよなら、人類」を観たり
月曜日、仕事→深夜に娘関連でショックを受ける



まず、先週のタマフルのこと。22時半からランニングしながら聴いたんですけど(結局、1時間だけ走って後は徒歩でした (ノ∀`) テヘ)、「蹴られたい女最高会議」は相変わらずの神企画でしたな…(しみじみ)。アレな内容のメールを的確に分析するコンバットRECさんと、どうかしてる発言を連発する春日太一さんのタッグは最強であり、半年後ぐらいにまたやってほしいものです。それと、「ニコ動のプレミアム会員登録をすれば24時間ラジオが観られる!」ということを知ったのも大きくて、早速登録する予定でございます ( ̄ー ̄) ニヤッ


ちなみにライムスターのライブ(CLUB CITTA'とZeppTokyo)のチケットもゲットいたしました (`∀´) オホホホホホ
ライムスターのチケット2枚


仕事もそれなりに忙しかったものの、なんだかんだと映画は観られまして。ただ、超誤算だったのが、特集上映「スーパークレイジー極悪列伝」の1本として公開されていた「八仙飯店之人肉饅頭」過去に観ていたんですけど、少し記憶が薄れていて。「凄惨だけど面白かったんだよな~ (・∀・)」程度の認識でヒューマントラストシネマ渋谷に足を運んでみたら、確かに名作ではあったんですが、終盤の子どもたちが惨殺されるシーンで悶絶。予想以上の大ダメージで、急遽、表参道に立ち寄ってパンケーキを食べるほどだったというね…(遠い目)。


「人肉饅頭」、詳しい感想を残しておこうかなぁ (・ω・;) ウーン
人肉饅頭

つい17アイスを食べてしまった…というお約束。
17アイス!


あと、書いておきたいのが、月曜深夜のこと。居間でブログをカタカタと書いていたら、奥さんが起きてきて、この日、娘のマナ子(仮名/4歳)に起きたことを語ったのです。なんと彼女が通っているカサンドラ保育園(仮称)で山田先生(仮名)が幼児たちに「保育園まで歩いて来ている人ー?川`∀´)」なんて問い掛けをしたそうなんですね。で、何人かが手を挙げるワケですよ。次に「自転車で来ている人ー?川`∀´)」なんて聞けば、また何人かが手を挙げる。ところがその中で唯一手を挙げていないのがマナ子であり、先生は最後に「まさか…抱っこで来ている子はいないよね?川`∀´)」と聞いたところ! 彼女は勢いよく「はーい!ヘ(゚∀゚*し」と手を挙げたんですね。

だがしかし、先生ったら「えー、抱っこで来ているなんて赤ちゃんみたい~川`∀´)」と言い出して、周囲の幼児たちも「赤ちゃん、赤ちゃん!( ゚∀゚)o彡゚」とバカにし始めて、ナイーブなマナ子は「赤ちゃんじゃないもん!ヽ川TДT)ノ ウワァァァン」と号泣したという…。先生曰く、「マナ子ちゃんは保育園で散歩に行くと、すぐ疲れちゃうんです川`∀´)」「それは保育園に来る時、お父さんがいつも抱っこしていて、歩かせていないからじゃないですか? 川`∀´)」「これからはもっと歩かせた方が良いのでは? 川`∀´)」とのこと。奥さん的には「確かに正論だけど、そんな風に泣かせることはないよね… (´・ω・`し」と思ったそうですが、僕の中で瞬時にわき上がる殺意。


なんとなく花山薫の画像を貼っておきますね。
殺すか...


まず、「歩かないのは自転車に乗っている子どもだって一緒だろうが」と思うし(ウチと同じ距離を自転車で通っている親子も普通にいるし、そもそも僕は乗り物)、だいたい「抱っこが良くない」というなら、毎朝顔を合わせている僕に直接言えば良いのに、テメエはなに幼児をさらし者にしてんだよってハナシ。勢いよく手を挙げて保母の罠にかかったマナ子を想像するに不憫すぎて涙が出てくるほどで、即座に脳内シミュレートした犯行を麻雀に例えるなら、「衆人環視の中での素手による殺人 2翻」「場所が保育園 2翻」な上に「元警官 2翻」とハネ満が確定であり、最悪、新聞の一面を飾る可能性もあるワケですが、仕方なし。あの女に人の痛みを教えてやる…なんて物騒な文章を書きつつも、実際のところは僕も「そろそろ潮時なのかな… (´・ω・`)」と思ってた。

実は「マナ子の今後を考えるなら、日々歩かせて、多少なりとも体力を向上させた方が良いのでは」ってずっと思ってた。ただ、彼女を抱っこする行為を何よりも愛しており、そのために最大30キロまでなら「コマンドー抱き」で10分歩ける体力を維持してきた僕からすると、麻薬のようにどうしてもやめられなかった…。やめられなかったんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン とは言え、それは親のエゴ。いくら彼女が抱っこをねだってきても、千尋の谷に突き落とすのが真の愛なのではないか。ということでね、山田先生のやり方はやはり気に食わないものの、良い機会なのでこれからは抱っこ通園をやめることにしたのでした…って、どうでもいいですかね (´∀`;) エヘヘ


まぁ、どこかに出掛けた時はまだこうやって抱っこをするつもりですが(「コマンドー」より)。
コマンドー抱き


今週は、週末に1泊2日の家族旅行があって、その翌朝には宿屋の主人に「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われる予定。それと、9月9日(水)の「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」にはまだ参加できるかどうか微妙なんですが(汗)、興味のある方はぜひ行ってみてくださいな。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。







バトルヒート(ネタバレ)

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バトルヒート

バトルヒート

原題:Skin Trade
2015/アメリカ、タイ 上映時間96分
監督:エカチャイ・ウアクロンタム
製作:ドルフ・ラングレン、クレイグ・ボームガーテン、マイク・セルビー
脚本:ドルフ・ラングレン
出演:ドルフ・ラングレン、トニー・ジャー、ロン・パールマン、マイケル・J・ホワイト、ピーター・ウェラー、セリーナ・ジェイド、ケイリー=ヒロユキ・タガワ
パンフレット:★★★(600円/作ってくれただけ、ありがたいです…)
(あらすじ)
アメリカ・ニュージャージーとタイ・バンコク、2人の刑事ニック(ドルフ・ラングレン)とトニー(トニー・ジャー)は互いの存在を知らずに、遠く離れた土地で共通のマフィア組織を追っていた。ニックはマフィアのボスであるドラゴビッチ(ロン・パールマン)に家族を惨殺されたことで、刑事でありながら復讐に燃える処刑人と化す。組織に協力した外交官たちを全員抹殺したニックは、私刑実行の目的でドラゴビッチを追ってタイに潜入する。そこでニックを待ち構えていたのは、現地の凄腕刑事トニーだった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


「ドルフ・ラングレンとトニー・ジャーが共演する上にマイケル・ジェイ・ホワイト(MJW)も参戦する!」なんて聞いたら、観に行くのは義務レベルということで、前売り券を購入。7月下旬、池袋のシネマ・ロサに足を運んできました。なかなか良かったです! (o^-')b スキヨ


お客さん、10人ぐらいでしたよ… (´・ω・`)
池袋シネマロサ


「観たい映画の覚え書き」で「たぶんジャン=クロード・ヴァン・ダムが降板した代わりにドルフ・ラングレンがトニー・ジャーと共演することになったっぽい」なんて書いちゃったんですけど、パンフのインタビューによると、それはまだ公開されていないコメディ作品「A Man Will Rise」の方だったそうで(知野二郎さんのブログによると「Local Hero」というタイトルだったとか)。その映画の打ち合わせで意気投合した2人が「お互い1本ずつそれぞれの作品に出演しよう ( ´∀`)人(´∀`) ナカヨシ」ということになって、ラングレンが製作したのが今作なんですね。正直、そんな製作経緯を知ってしまうと、降板したヴァン・ダムの性格に難があるような気がして切なくなった…ということについては、今は触れないでおきましょう(知った風な口調で)。


ネットでこの画像を見つけた時は胸をときめかせたのに… (´・ω・`) ガッカリ
タイトル(150118)


簡単に話を書くと、マフィアに妻子を殺された刑事ニックが“復讐の鬼”と化して、逃げたボス・ドラゴビッチを追いかけてタイに行くも、裏切り者の同僚リード(MJW)に「刑事殺し」の濡れ衣を着せられたために、現地の刑事トニーと激しく対立→アッサリ和解→マフィアを壊滅。実は娘が生きていたことが発覚するもどこかに売り飛ばされてしまっていたので、ニックが単身で捜索の旅に出たところで映画は終了。「毎年2000~3000万人が人身売買されていて、女性の場合はほとんどが売春をさせられる」的なテロップが出てから、エンドクレジットが流れていましたよ(原題の「Skin Trade」とは「ポルノ商売」や「性のための人身売買」的な意味だとか)。


全然関係ありませんが、デュラン・デュラン「Skin Trade」を貼っておきますね↓




ラングレンの主演作で例えるなら、「パニッシャー」「妻子が殺された男の復讐モノ」要素に、「リトルトウキョー殺人課」「東洋系刑事との相棒モノ」要素を加えて、内容をハードにした感じ。まぁ、「人身売買絡み&怒れる父の暴走モノ」と考えるなら、ラングレン版「96時間」…と言っても良いかもしれません。顔が焼けただれたラングレンが復讐の鬼になって(どことなく「フランケンシュタインの怪物」っぽい)、悪党どもを積極的に殺害しながら情報を集める展開は愉快痛快であり、それだけでも近年のラングレン主演作の中では白眉の出来だと思いましたね。


壁ドンしながら悪党を尋問。容赦ないラングレンって好きさ!
ラングレンの壁ドン


アクションも予想以上に悪くなくて、ラングレンといえばモッサリした動きでお馴染みなワケですけれども。いろいろと殺陣や撮り方を工夫していて、“それなりのモノ”に見せることに成功。特に映画中盤のトニー・ジャー戦は互いの長所を上手く引き出していて、ラングレン史上ベスト3に入るタイマンに仕上がっていたというか。「なかなか頑張ってるじゃん!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と興奮するほどだったのです。


「エクスペンダブルズ」ディレクターズ・カット版のジェット・リー戦を彷彿とさせるバトル。
ラングレンvsトニー・ジャー

今回、ピッタリなスタントマンがいなかったせいで、バイクアクションもそれなりにこなしたそうな↓




そして、トニー・ジャーも素敵だった!ヽ(`Д´)ノ 率直に書くと、そりゃあ今作は2号ライダー的な存在なワケだから、「マッハ ! 」「トム・ヤム・クン!」級の素晴らしさはありませんけど、映画冒頭の“スーツ姿でのバトル”は今までにないカッコ良さ。“白人とのコンビ”繋がりとしてブルース・リーのカトーとか意識してそうな雰囲気で、実に美味でしたよ。その他、MJWとのタイマンも超贅沢でしたねぇ…(しみじみ)。


ジャーがスーツを着て戦うのって新鮮ですよね。
スーツ姿のトニー・ジャー

MJWがちょっと弱かったのが残念でしたが、2人の対戦が観られただけでも良しとしたい気持ち。
トニー・ジャーvsMJW


いや、正直な話、「ジャーの恋人の潜入捜査のグダグダ感」とか「ラングレンの刑事殺しの容疑が晴れるくだりの雑さ」とか「MJWはもっと強敵にしてほしかった…」とか「ラストバトルの位置関係の不明さ&戦闘場面のブツ切り感」とか、いろいろと文句はあるんですよ。ただ、ロン・パールマンやピーター・ウェラー、ケイリー=ヒロユキ・タガワといった僕好みの俳優が何気に出ていたのがうれしかったし、何よりも「列車内でラングレンの顔の傷跡に少女が優しく触れるラストシーン」が情緒に溢れていて泣けてしまって、かなり好きな作品になってしまった次第。


今作のロン・パールマン、超凶悪でしたぞ。
ドラゴビッチ(ロン・パールマン)


そんなワケで、過大な期待を抱いて観るとガッカリする可能性は高いと思うんですけど…。例えば、何の期待も抱かずに洗濯物を畳みながらボンヤリと「午後のロードショー」で観ていたら、意外と面白くて洗濯物を畳むのが疎かになるぐらいには良い作品ではないでしょうか(褒めてるのか貶しているのか不明な文章)。とりあえずラングレンorジャーのファンなら観ても損はしないので、劇場へ行ってみてくださいな。




エカチャイ・ウアクロンタム監督作。あのパリンヤー選手の自伝的映画だそうで。観なくては…。



昔観た時はイラッとしたのに今は愛しているラングレン主演作。僕の感想はこんな感じ。DVD、出せ!ヽ(`Д´)ノ



ラングレンのバディモノで一番好きな映画。ケイリー=ヒロユキ・タガワが出ているのは偶然か!?








ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2D・字幕版)(ネタバレ)

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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2D・字幕版)

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

原題:Mission: Impossible - Rogue Nation
2015/アメリカ 上映時間132分
監督・原案・脚本:クリストファー・マッカリー
製作:トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク、デビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー
製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ
原作:ブルース・ゲラー
原案:リュー・ピアース
撮影:ロバート・エルスウィット
美術:ジム・ビゼル
衣装:ジョアンナ・ジョンストン
編集:エディ・ハミルトン
音楽:ジョー・クレイマー
テーマ曲:ラロ・シフリン
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス、ショーン・ハリス、アレック・ボールドウィン、サイモン・マクバーニー、トム・ホランダー、イエンス・フルテン、ハーミオーネ・コーフィールド
パンフレット:★★(720円/普通の出来だけど、ちょっと物足りない印象)
(あらすじ)
正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




86点


※今回の記事は、どうでも良い下ネタが書かれているので、そういう文章が苦手な人は読まない方が良いです。

「テレビシリーズ(「新スパイ大作戦」の方)のファンだった&一応、このシリーズはすべて劇場で観ている&前作がスゲー面白かった」ということで、観る気マンマンだったものの、仕事が忙しくてなかなか足を運べなかったんですが…。8月下旬、やっと新宿ピカデリーに行ってきました。「スパイ大作戦、完成!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


広めの5番スクリーンはそれなりの入り。公開から結構経ってるしね。
5番スクリーン

ちなみにTOHOシネマ新宿にはトムのサイン入りポスターが飾ってありましたよ。
トムのサインと写真


まず、雑にあらすじを書いておくと、前作で長官が死亡&イーサンたちが大暴れしたせいで、CIA長官のアラン(アレック・ボールドウィン)の反発もあってIMFは解体されまして。そんな中、イーサンは“はぐれエージェント集団”の「シンジケート」と抗争を開始。「私は敵かしら、味方かしら?川`∀´) オホホホホホ」的なムードを漂わせる女エージェントのイルサ(レベッカ・ファーガソン)といろいろあって、オーストリア首相のオペラ座での暗殺を止められなかったり、水中での“3分間息止めチャレンジ”で清水圭に負けて蘇生されたり(「江頭グランブルー」が混同した文章)、カー&バイクチェイスでモロッコの街を賑わせたり、ベンジー(サイモン・ペッグ)が敵に捕まった→イギリス首相を襲撃してみたりしましてね。最終的には、仲間の助けを得て、シンジケートのボスのソロモン・レーン(ショーン・ハリス)を見事罠に掛けて、「NDK」気分を味わわせることに大成功!ヘ(゚∀゚*)ノ チャラーン! 最後はアランがIMFの長官になることになって、めでたしめでたしなのでした。


敵は前作のラストに出てきた組織。その正体はMI5が発案した組織だった…ってのは、今作が「M:I5」だからかな?
前作のラスト


ハッキリ言って、「IMFのチーム感」では前作の方が上だと思うんですけど、僕が今作で最も評価したいのはオチ。今までの作品のクライマックスって「タイマンだぜ!ヽ(`Д´)ノ」的な展開ばかりで、それはそれで嫌いじゃなかったのですが、元になったテレビシリーズの「スパイ大作戦」と言えば「相手を騙すラスト」が見物だったワケでして。しかも、今作の場合、「レコードショップの可愛すぎる店員風女性エージェント(ハーミオーネ・コーフィールド)が目の前で殺される」という悔しい展開が序盤にあった→敵を同じ目に遭わせるということで、最高の「ねぇねぇ今どんな気持ち?(・∀・) ネェネェ」気分が堪能できるのだからたまりませんよ。スタートから3作目ぐらいまでは「トムの“俺様感”」が強かった同シリーズですが、前作でチーム感を加えて、今作で「ざまぁラスト」を再現することで、「完成じゃ ( ´_ゝ`)」と感心させられた次第。


撮影現場でのカット。女性エージェント役の人、可愛かったですな。
レコード屋の女性

この冒頭が超悔しかったからこそ、同じ目に遭わせるラストが気分爽快なのでした (´∀`) ウフフ
悔しかったシーン

なんとなく僕の心境を代弁する郭海皇の画像を貼っておきますね。
完成じゃ


でね、アクションもスゲー良かったです。一緒に組んだ前作「アウトロー」に関しては「主役はドルフ・ラングレンにすべきだった」派の僕ですが(しつこい文章)、監督のクリストファー・マッカリーとは相性が良いんだろうなと感じたというか。絵になるカットが非常に多くて、シリーズの中で最もカッコ良かったなぁと(ケレン味を抑えた「M:I-2」という印象)。正直、終盤、イルサと敵のタイマンが見づらかったりしたのは残念でしたが、基本的には手に汗握る場面ばかりでしたね~。


こういうビジュアルが良い感じ。トムと同時に息を止めてみたけど、装置まで保たなかったです (ノ∀`) エヘヘ
飛び込みシーン

カーチェイスのこの場面、予告編で観ていたもののテンション上がりましたよ。
カーチェイス

バイクチェイスは「M:I-2」っぽくて、懐かしかったですな。
バイクチェイス


あと、トムの野郎の素敵さは認めざるを得ない。昔のトムは自分のカッコ良さをアピールする姿勢が鼻についた印象でしたけど、最近の彼は映画としての面白さを大事にしている上に(ラストのタイマンをヒロインに譲ったのはビックリ!)、リスキーなスタントまで自分でこなしてね…。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で指摘されていましたが、確かにジャッキー・チェン化が著しいというか。ジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンである僕的には、ウェズリー・スナイプスやジェイソン・ステイサム、そしてトム・クルーズのような「演技もアクションもできるような奴」をどうにも妬んでしまう心の狭さがあったんですけど…。認めますよ、トムはカッコイイ。ちくしょう、トムはカッコイイですYO!ヽ(TДT)ノナニコレ


このスタントはちょっと信じられないというか、「金持ちはバカなことを考えるものだな」と呆れましたよ。
スタントは自分で!

囚われの半裸サービスシーン、ワキ毛をうっすら残すあたりに美学を感じます。
ワキ毛うっすら残し

オペラ座のバトルとか、モロにジャッキーっぽくて微笑ましかったり (^ε^) スキヨ
ジャッキーっぽいアクション

クライマックス、自分が盾になって銃撃戦→タイマンをヒロインに譲る展開も逆にイイ感じでした。
トムを盾に!


そして…今作で何よりも愛してしまったのが、レベッカ・ファーガソン演じるヒロインのイルサ。単なる「ヒロイン」の枠を越えてイーサン以上の活躍振りを見せるんですが、そのルックス&お色気要素&ネコ科っぽいアクション&切ない立場などにギュッと心を掴まれましてね…(しみじみ)。僕の中の「好きなヒロインランキング」でベスト5にランクインするほどであり、写真集orDVDとか出たら思わず買ってしまいそうな勢いなのです。


それほど有名じゃないレベッカ・ファーガソンの起用は、ミシェル・モナハン系の顔だからという理由もあるのかしらん。
レベッカ・ファーガソン

100点の狙撃シーン。もう一度書きますが、100点の狙撃シーンでございます。
100点の狙撃シーン

この手のサービスショットもベタですけど、ありがたかったのでした。
サービスショット!


中でも僕が特筆したいのが、彼女が見せる「敵に登って倒す技」。「グラップラー刃牙」で烈海王が披露した「転蓮華」っぽいというか、プロレス風にいうと高角度回転エビ固め風の技なワケですけど、この時の太ももの密着感がたまらなくて… (´Д`;) ハァハァ 例えば、このブログのタイトルになっている技「三角絞め」ですが、「エージェント・マロリー」の感想の時などで、いかにも「太ももの感触が堪能できる」風な書き方をしているんですけれども! ごめんなさい、僕自身のブラジリアン柔術経験(白帯)からすると、実際のところは自分の腕が邪魔で「相手の太もも云々」どころではないというね…(よく考えると普通のこと)。


ファスベンダーがうらやましいこの場面、実は一番密着するのは自分の腕なのです(「エージェント・マロリー」より)。
三角絞めでつかまえて-ストッキングで三角絞め


もし僕のブログを読んで、夢をふくらませていた人がいたら本当に申し訳ないです (ノω・、) スミマセン 正直に書くと、首四の字固めが最も“太もも感”溢れる技なんですが、それはあまりにも直接的すぎて、青少年の育成には良くない…。そんな思いから、つい「三角絞め」という技に幻想を抱かせてしまったものの、本来はそんなに楽しくないんですね。ところが、今作のイルサが披露する技は、一瞬ではあるものの“太ももを首に密着させる要素”がある上に、女性に体を登られるというドキドキ感、さらにニー・オン・ザ・ベリーで着地する時には「けっこう」感まであって、まさに夢のようだったのです。ちょっとビジネスチャンス的な文章を書くと、今、女性がこの技を掛ける店がオープンしたら、結構流行るんじゃないかな?(ゲスかつ無責任な予測)


これが全男性、アコガレの技だッ!m9`Д´) ビシッ
夢のような技

上に乗った体勢からの展開はいろいろあるんですが、ニー・オン・ザ・ベリーで着地した場合…。
ニー・オン・ザ・ベリー

技を掛けられた人の顔をアップにしたら、笑顔!?Σ(゚д゚;) マサカ? 新たな“性の可能性”がここにある!
笑顔!?

多くの男性客が「丹波文七と堤城平の試合を観戦する泉宗一郎」のように彼を羨んだのでしたーー(勝手な決めつけ)。
うらやましがる泉宗一郎

ちなみに最近は4歳の娘に体を登られるのが楽しくて仕方ない…というどうでも良い画像を貼っておきますね。
娘が体を登る喜び


ということで、本来なら100点でも良いところだったんですが、1つだけ凄まじく大きな不満があるんですよ。いや、このシリーズのストーリーが雑なのはいつものことだし、「3分間潜らなくちゃいけない」という状況は「江頭グランブルー」を通過した人なら「トムなら楽勝だろ」ぐらいにしか思えなかったというのも別に良いんですけど…。ポーラ・パットン演じるジェーン・カーターが出なかったのがマジで残念。作品内のヒロインのバランスとか事情はいろいろあるのかもしれませんが、サイモン・ペグやヴィング・レイムス、ジェレミー・レナーたちが引き続き登板しているだけに、彼女の不在はスゲー寂しく感じました (´・ω・`) ションボリ


前作で僕が何よりも好きだった「ジェーン・カーターが靴を脱いで走り出す」場面を貼っておきますね。
ポーラ・パットンのダッシュ


その他、「ショーン・ハリス演じるソロモンは不気味で良かったですな」とか「最近のアクション映画はチーム感を重視する傾向がある…?」なんてボンヤリと思ったりもしたんですけど、まぁ、どうでも良いザンス。トータルすると前作と同じくらい面白かったです!(・∀・) ヨカッタ! 最後にアレック・ボールドウィンが長官になって新体制のスタートを予感させたあたり、「007/スカイフォール」を連想したんですが、次のシリーズ最新作がどうなるのかも超楽しみだったり。何はともあれ、シリーズを未見の方でも、トムたちのド派手な活躍振りを観ているだけで十分愉快だと思うので、ぜひ劇場の大きいスクリーンで観てみてくださいな!ヘ(゚∀゚*)ノ チャラーン!




まず、サントラを貼っておきますよ。デジタル盤もあります。



ブラッド・バード監督による前作。僕の感想はこんな感じ



4本セット。なかなかの豪華仕様ですな。



クリストファー・マッカリー監督×トム・クルーズ主演作。僕の感想はこんな感じ



スマホ用ゲームがありましたよ。評価は結構高め。









この国の空(ネタバレ)

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※今回の感想は、どうでも良い文章ばかりなので、はちごろうさんの感想を読めばいいんじゃないかしらん。

<ザ・観る前のどうでも良い心境!m9`Д´) ビシッ>

先々月の話。「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」の帰り道、はちごろうさんに車で自宅近くまで送ってもらったんですが、その車中で「この国の空」をプッシュされていたんですね。いや、僕もはちごろうさんには映画駄話の会の幹事としてお世話になっているし、僕がプッシュした「サバイバル・ソルジャー」を観に行ってくれたり、ソフトがリリースされる前にWOWOWで放送された「マキシマム・ソルジャー」の録画を貸してくれたりと、とにかく親切にしていただいているので、ぜひその思いに応えたかったんですが、返答は「HELL NO!m9`Д´) ビシッ」(失礼な展開)。

いや、今年の夏は戦争モノを1本くらい観ておこうとは思ってたものの、確か「きみはいい子」を観に行った時に予告編を観たら、スゲー合わなさそうな雰囲気がプンプン漂ってまして。なんか戦時中の許されぬ恋が云々でワッショイ状態なんでしょ?(よくわからない文章) マジで1ミリも興味がないというか、人肉食ムードが漂う「野火」ならまだしも、そんな戦時中映画に金を払うんだったら「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でも観ますよって話であり(苦笑)、はちごろうさんには申し訳ないけど、その車中で「僕は観られないですカネー (´∀`;) エヘヘ」なんて伝えていたのです(まぁ、はちごろうさんも無理にとは言ってなかったし)。

ところが今月1日=映画の日。錦糸町での仕事が予定よりも早く終わったため、空いた時間に映画でも観ようかと適当に検索してみたら! なんと楽天地シネマズ錦糸町「この国の空」が上映される10分前でしてね。これは奇遇に感じたというか、僕は「この世で一番肝心なのは素敵なタイミング♪」だと常々思っているので、「まぁ、1100円だし観てやるか (`∀´) シカタネーナ」と偉そうに足を運んだのでした。

こっちの「タイミング」も好きです。ビビアン・スーが好きです。












この国の空

この国の空

2015/日本 上映時間130分
監督・脚本:荒井晴彦
原作:高井有一
詩:茨木のり子
製作:奥山和由
プロデューサー:森重晃
撮影:川上皓市
美術:松宮敏之
照明:川井稔
録音:照井康政
編集:洲崎千恵子
音楽:下田逸郎、柴田奈穂
助監督:野本史生
制作担当:森洋亮
ラインプロデューサー:近藤貴彦
出演:二階堂ふみ、長谷川博己、富田靖子、利重剛、上田耕一、石橋蓮司、奥田瑛二、工藤夕貴
パンフレット:★★★★☆(700円/献立レシピが載っていたのが大好き。良いパンフ)
(あらすじ)
終戦も近い昭和20年。東京・杉並の住宅に母と暮らす19歳の里子(二階堂ふみ)は、度重なる空襲におびえながらも、健気に生活していた。隣家には妻子を疎開させた銀行支店長の市毛(長谷川博己)が暮らしており、里子は彼の身の回りの世話をしている。日に日に戦況が悪化し、自分は男性と結ばれることのないまま死ぬのだろうかという不安を覚えた里子は、次第に女として目覚めていくが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


予想外に面白かったです (o^-')b ヨカッタ!


初めて訪れた楽天地シネマズ錦糸町、女性の受付の方が親切だったので、すっかり恋をしました(極端な反応)。
楽天地シネマズ錦糸町


ううむ、上手く言語化できるか微妙なんですけど(汗)、「駆込み女と駆出し男」を観た時の心境に近いというか。東京が舞台なので、最初は「ガラスのうさぎ」ライクに大空襲に遭ったりするのかと思いきや、そうではなくて。単に戦時中の市井の人々の暮らしを描くだけなんですけれども、確かに戦争で直接酷い目に遭わなかった人たちもいるんだよなぁと。で、その当時の生活の描き方や丁寧な話し方などが非常に面白くて(出てくる料理の数々や、「いいお湿り」などの台詞にはグッときた)、グイグイ惹きつけられたのです。


例えば、冒頭の「ガラス戸に紙を貼る」シーンとか懐かしかったですよ。
ガラス戸に紙を貼れ!


女優さんたちも超素晴らしかった!ヽ(`Д´)ノ まず、主演の二階堂ふみさんの“昭和ムード”が最高でした。他の映画では全然そんな感じじゃなかったのに、見事に野暮ったくなっていて、昔の丁寧な話し方もスゲー可愛くて。背後から映すのみですが瑞々しい全裸のカットもあって、「二階堂ふみのアイドル映画」としても貴重な作品じゃないでしょうか。あと、富田靖子さんのイヤなおばさん振りも良くて、若いころから知っているだけに、非常にしみじみいたしました。


今回の二階堂ふみさん、今までで一番好きかもしれません。
野暮ったい二階堂ふみ

富田靖子さんもスゲー良かった! 丸焼けYO!川`Д´)ノキィィィ!
女優・富田靖子


ただ、僕が最もグッときたのは工藤夕貴さん。彼女もまた「し・あ・わ・せカーニバル」を歌っていたころから観てますけど(リンク先は最近のもの)、すっかり母親役が板に付く年齢ですよ…(遠い目)。富田靖子さん演じる姉とのバトルもイヤなムードで愉快なんですが、しかし。農家に物々交換に行った際、河原で見せる開放的なエロスと言ったら!(´Д`;) ハァハァ その上、振り向きざまのバストトップの隠し方が自然であり、その技術にも感心。見えずとも良いものを見た。そんな気持ちになったのです(なにがなにやらな文章)。


すっかりお母さんな工藤夕貴さん。とは言え、十分若々しくて好みのタイプなのは言うまでもない(偉そうに)。
女優・工藤夕貴

今作で最もエキサイティングなシーンがここッ! 振り向いた時はドキッとしたものの…。
ドキドキするシーン

彼女の乳首は見えずに「愚地克己の正拳が見えなかった刃牙」のような心境に…って、どうでもいいね。
見えなかった......


そして、何よりも映画のオチが面白かった。主人公の里子(19歳)は隣に住む“妻子を疎開させた男”市毛にドンドン惹かれていくんですが、それは「戦時中で街に若い男がいない」という事情も大きくて。実際、母親は戦争によって“女の悦び”を知らぬまま死ぬかもしれない里子の現状を哀れに思い、普段なら不倫なんて許せないものの、虎眼流剣士並みに見て見ぬ振りをする情けがあったりもしたワケです。それゆえ、劇中で彼女と市毛が結ばれるくだりはまったく幸せそうに描かれないんですね。

しかも、結ばれた数日後には終戦→妻子が戻ってしまうことが確定してしまって。家に来た市毛を甲斐甲斐しく世話する里子が非常に痛々しかったりもして、どうなることかと思いきや! 「私の戦争はこれからだッ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォッ!」なんて言い出して(誇張アリ)、彼女の決意した顔のアップで終わるから口がアングリ。茨木のり子先生の詩「わたしが一番きれいだったとき」が朗読されながらエンドクレジットが流れてましたけど、僕的には「終戦がうれしくない」というオチが非常に新鮮で、同じ戦争を扱ってもいろいろな描き方が出来るんだなと感心いたしました。


ラストの里子はこんな感じでしたよ(「範馬刃牙」第25巻より)。
ウォー


とは言え、どうかと思うところもあって。実写版「進撃の巨人」のシキシマ役を観た影響かもしれませんが、今作の長谷川博己さんはどうにも演技が過剰だった印象。「こんな奴、昭和にいないだろ ( ゚д゚)」と思って全然乗れなかったです…。クライマックスの里子と市毛が距離を縮めていく演出もまどろっこしくて。全然上手く見えなかったし、結構イライラしちゃいました。それ以外の生活描写などは楽しんでいただけに残念でしたよ。


長谷川博己さん、「地獄でなぜ悪い」とかは大好きなんですがー。
長谷川博己

このクライマックス、BGMも含めてやりすぎ感が強かったというか。
セックス前の2人

なんとなく鑑賞中の僕の心境を代弁する松本梢江さんの画像を貼っておきますね。
見てらんないよ、まどろっこしくて


ということで、なんて言うんですかね、「小さいおうち」を観た時を思い出したというか。正直、ラブストーリー部分はあまり好きじゃないんですけど、トータル的には予想以上に面白かったです (o^-')b ヨカッタ! 観るキッカケを作ってくれたはちごろうさんには、今度お会いした時にお礼を言おうと思います。まだ都内でも公開されているみたいなので、気になる方は劇場へどうぞ~。




高井有一先生による原作。読む気はあまり起きないかな… (´∀`;) エヘヘ



荒井晴彦さんは脚本家として有名な方ですが、とりあえず監督作を貼っておきますね。



今作を特集した「映画芸術」でございます。







先週の備忘録(2015/9/1~9/7)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


火曜日=映画の日は3本観ました
金曜日、勝浦の「ホテル三日月」へ!ヽ(`Д´)ノ
その他の日は、働いてました (ノ∀`) イヤーン



先週は、1日=映画の日だけは「最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~」「この国の空」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(9回目)と3本も観られたんですが、あとは労働一色。それもこれも仕事が忙しい上に週末に1泊2日の家族旅行が控えていたためでして。奥さんが得意とする“回りくどいプレッシャー”から行くことになったんですけど、昨年は不可抗力で仕事をしていたら彼女がブチ切れて離婚寸前までいったのでね(苦笑)、同じ轍を踏むまいと、ブログの更新もそこそこでガマンして必死に働いたのです。


大胆すぎるシネマカリテの展示を貼っておきますね。
シネマカリテの展示

楽天地シネマズ錦糸町には初めて来ました。
楽天地シネマズ錦糸町

一旦会社に戻って、新宿バルト9に来たのは深夜0時すぎでしたが、お客さんが結構いてビックリ。
バルト9のシアター6


頑張った甲斐もあって、とりあえず木曜日は徹夜になったものの、夏期休暇を取った金曜日は午後にメールチェックなどをすれば良いだけの状態に。午前7時に帰宅して風呂に入り、軽く食事をしてからモンスターエナジーウルトラを摂取(名前が「プルス・ウルトラ」っぽくて好き)。午前9時に奥さん&娘のマナ子(仮名/4歳)&お義母さんと一緒に家を出て、新宿から高速バス→袖ケ浦から送迎バスを使って、「ホテル三日月」に到着したのは11時20分ごろ。現地でお義姉さんと合流すると、家から持ってきたお弁当をみんなで食べて、12時半すぎからプール遊びがスタートですよ。


「ゆったり×たっぷり×のんびり=破壊力」で知られる「ホテル三日月」は、ホテル内がよくわからない置物だらけなのも魅力。
ホテル三日月


今振り返れば、僕の人生のすべては“この瞬間”のためにあったのではないかと思う。この日の娘はなぜか今までにないくらい“父親LOVE状態”であり、ホテルに向かう時からすでに「移動はすべて抱っこ→バスの中でも隣で遊び相手」という神対応だったのもあって、僕のテンションは常に高めをキープ。さらにプールは僕も大好きな場所ということで、奥さんたちが寒さや疲れで次々と脱落する中、マナ子とずーーーーーっと3時間ノンストップで遊びまくりだったというね。

マナ子の命ずるままに抱っこをしながらいろいろなプールに移動するのがまた楽しくて。脳内麻薬が出まくっているせいなのか驚くほど疲れない。海底少年マリンの相棒ホワイティはこんな気持ちだったのかしら? (´∀`) ウフフ」なんて思ったりもしてね…(定番の妄想)。万が一があると怖いので断念しましたが、できれば背中に乗せて泳ぎたかったなぁと。最終的にはマナ子が寒そう&母を恋しそうだったのでプールから出たんですけど、ちくしょう、なぜ2泊にしなかったのかと心後悔した次第(とは言え、予算的に厳しかったのですが)。


室内の温水プールで上機嫌のマナ子を貼っておきますね。
上機嫌なマナ子


風呂から出ると奥さん&娘は昼寝したので、その間にノートPCでチャチャッと仕事をしたりして。マナ子が起きたら、今度は持ってきた絵本をエンドレスで読み聞かせという「良きパパ」モード。夕食のバイキングも家族和気あいあいで、奥さんも珍しく気分上々↑↑でしてね。この後、マナ子をお義母さん&お義姉さんに預ければ、彼女と約5年振りのセックスが可能なのは間違いなしなのです(微笑)。本当は1月に台湾に行ったから「今年はこれ以上、旅行するなんてとんでもない!Σ(゚д゚;)」という財政状態でしたが、1日だけでも貯金を崩して泊まりに来て良かったなぁ… (ノω・、) ヨカッタヨゥ


ということで、バイキングで食べたものを貼っておきますね。最初にサラダを食べるのが太らないコツ。
夜のバイキング1

「焼きたてステーキサービス」が実施中だったので、とりあえず2人前。
夜のバイキング2

ステーキが意外と美味だったので、3人前追加。右下はグリーンカレーとレッドカレーを合い掛けに。
夜のバイキング3

さらにステーキを1枚。やっぱり牛肉が一番、ですな(知った風な口調で)。
夜のバイキング4

もうお肉は十分ということで、寿司&刺身中心の組み立て。右上は油そばでございます。
夜のバイキング5

最後はドラゴンフルーツとビワを食べました (o^-')b ゴチソウサマ
夜のバイキング6


な~んて思っていたら、マナ子が「パパと一緒に寝たい!ヽ川`Д´)ノ」なんて訴えてきたから、運命とは皮肉なものよ。一瞬だけ「そうか、またセックスはお預けか…」と切なくなったりしたものの、愛する娘にそう言われたら断れるワケがないじゃないですか(そして奥さんはどことなくホッとしたムード…)。しかも、脳内麻薬が切れた&満腹になった&寝不足のせいもあって、一気に鉄のように重くなる肉体。どのみちセックスは出来そうになかったというか、正直、徹夜明けだった時点で、どこかでこんなオチになる気はしていたんですよね… (´・ω・`) ザンネン


僕の気持ちを代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。
そんな気がしていた...


結局、22時に寝ると、そのまま朝まで爆睡。朝食バイキングは8時からだったんですが、前日に食べ過ぎたせいか、あまり入らない感じ。というか、シャブが切れた後の薬物中毒者のように(アウトな例え)、体が凄まじくだるい上に力が全然出なくてビックリですよ。マナ子を抱っこしたりは出来たものの、この“異常なだるさ”は月曜まで続きましてね。「元気を前借りする」ってこういうことなのかしらん (`Δ´;) ウーム まぁ、何はともあれ、セックスできなかったのは残念だけど、大切な家族の思い出がまた1つ増えたということで、今回は良しとしますかな(美談風の着地)。


ちなみに朝のバイキングは洋食メインで組み立てた後…。
朝のバイキング1

ちょっとだけ和食を食べて、終了いたしました。
朝のバイキング2


今週は、9日(水)に「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」がありまして。仕事の都合がつかなさそうなんですけど、遅くなっても行きたいところ。初参加の人にも優しい方ばかりなので、興味がある方はぜひ行ってみてくださいな。11日(金)の映画駄話の会にも行けるか微妙なんですが、せめて2次会からだけでも参加したいと思っております。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。







ナイトクローラー(ネタバレ)

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ナイトクローラー

ナイトクローラー

原題:Nightcrawler
2014/アメリカ 上映時間118分
監督・脚本:ダン・ギルロイ
製作:ジェニファー・フォックス、トニー・ギルロイ、ミシェル・リトバク、ジェイク・ギレンホール、デビッド・ランカスター
製作総指揮:ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、ベッツィー・ダンバリー
撮影:ロバート・エルスウィット
美術:ケビン・カバナー
衣装:エイミー・ウェストコット
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ドジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ、リズ・アーメッド、ビル・パクストン
パンフレット:★★★★(700円/インタビュー&コラムが充実していて、買って損はなし!)
(あらすじ)
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の感想は、映画と関係のない私怨に満ちた文章がダラッと書かれているので、くららがたったさんはちごろうさんのブログがオススメでございます。

「観たい映画の覚え書き」で書いたように、「ジェイク・ギレンホールが最高におぞましい!Σ(゚д゚;) ヒィ!」と評判だったので、スゲー観たかったんですが、仕事と家族関連のことが忙しくて、なかなか観に行けなくて…。今週のムービーウォッチメンの課題作品になったということで、やっとヒューマントラストシネマ渋谷に足を運んで来ました。「俺の理想像だ ( ゚д゚)」と思ったり。


一応、僕の心境を代弁するジャック・ハンマーの画像を貼っておきますね。
俺の理想像だ

映画館の受付正面にはスタンディPOPがありまして。
スタンディPOP

記事の切り抜きもありましたよ。
記事の切り抜き

劇場スタッフの簡単なレビューも。勢いがあっていいね。
ヒュートラ渋谷のレビュー


「ナイトクローラー」と聞くと、基本的には“「X-MEN」に出てくる青い人”を連想したり、三浦理恵子さんの名曲「水平線でつかまえて」のサビを思い出したりするワケですが、そういうことではなく(不要な文章)。いわゆる事件・事故現場専門の報道パパラッチのことを指すそうで。話を簡単に書いておくと、「学歴も職歴もコネもない青年がやっと自分の天職を見つけた」というサクセスストーリー。取引先の人と上手に交渉して関係を深めたり、部下を叱咤激励しながら、メキメキと頭角を現していくのです。最後は不幸なアクシデントで部下を亡くすものの、見事にスクープ映像をゲット! 自分の撮影会社を立ち上げると、「僕は自分がやらないことを君たちにやれとは言わないからね (o^-')b ガンバ!」と社員たちを優しく励まして、映画は終わっていました。


映画とは関係ありませんが、ウルヴァリンから雑な誕生日プレゼントをもらうナイトクローラーを貼っておきますね(「デイズ・オブ・フューチャーパスト」より)。
ナイトクローラーの誕生日


って、あらすじを美化して書いちゃいましたが(苦笑)、実際はなかなかグロテスクなピカレスクであり、なんて素敵にジャパネスクでもある…というのは無駄なウソ。主人公は自分がのし上がるためなら犯罪行為も辞さないクズ野郎なんですけど(だから最後の訓示がブラックジョークになってる)、そのクズっぷりに一貫性がある上に物語がテンポ良くグイグイ進んで行くから、不快ながらも「このクズはどうなるのか!? (`Δ´;)」と最初から最後まで目が離せないのです。

しかも、監督から指示されてもいないのに勝手に12キロ痩せて役作りしたというジェイク・ギレンホールの演技がまた不気味で素晴らしくて、彼の異様な佇まいに引きながらも惹きつけられた感じ。「エンド・オブ・ウォッチ」の男気溢れる警官と同一人物とは思えなかったですよ。役者さんとはスゴいもの、ですな(知った風な口調で)。


ジェイク・ギレンホール、激やせしたことで目の大きさが際立って、超不気味なのです… (´Д`;) イヤーン
不気味なジェイク・ギレンホール


つーか、とにかく主人公ルイスのキャラクターがユニークですよね。ネットでは「そりゃあ、確かに正論だけどさ、現実の社会ではそんなこと無理じゃないかなぁ…」と心配してしまうような文章を書く方が結構いますが、今作のルイスは「そんな人が現実社会に出て理論を実践してみたら…意外と通用した!Σ(°д°;) ナンデスト!」という印象。レネ・ルッソ演じるディレクターのニーナとの性的関係の強要も含めた取引のゲスさとか、自分の交渉術を真似て牙を剥いた部下リック(リズ・アーメッド)を騙して強盗犯に射殺させたりとか、刺激的な映像を撮るために犯罪者を野放しにして犠牲者を出したりとか、最低最悪のクズなのは間違いないんですけれども。ううむ、僕は憧れるところもあったんですよ…。


レネ・ルッソ、何気に還暦を超えていてビックリ! 僕のストライクゾーンが60代まで広がりました。
レネ・ルッソ大活躍

この部下、ある意味、ルイスの交渉術の“負の側面”を体現させられたキャラなのです。
可哀相な部下


なんて言うんですかね、仕事をやっていれば「仁義」や「しがらみ」的なものがどうしても付きまとうワケですが、そういうのが心底ウザくなる時があって。特に「仁義」とか言い出す奴って、大抵が余計な金を払わずに無理をさせたいだけだったりするじゃないですか(しかも立場は上)。で、そのせいでこっちが窮地に陥った時は知らんぷりだったりするから、仕事関係には「死んでほしい奴」が何人もいるワケで…。今作の冒頭に出てきた工場の社長が「コソ泥は雇わない」とか偉そうなことを抜かしてたけどさ、「だったらその盗品を買うんじゃねーよ」とも思うんですよ。だから、無根拠だろうとも自分に自信があって、人の気持ちを考えずにグイグイ交渉するルイスには、不快感を覚えつつも憧れたというか。

それに、今の世の中で「金やコネや学歴がない奴がどうやってのし上がるのか?」と考えると、ルイスを完全に悪と断罪できない部分もあって。だってさ、機会すら与えられない人はどうすればいいのよ? 「ネットで覚えた(笑)」的に思われるかもしれないけど、それだって別にいいじゃんよと。僕は島本和彦先生の名作「逆境ナイン」「大海を知らなかった蛙の中にも十分大海に通用した奴はいたはずだ!!」という台詞が大好きなんですが、自分なりにネットで知識を吸収して現実社会に立ち向かうルイスの姿は持たぬ者の反逆にも見えて、僕はちょっと応援する気持ちにもなったというね。


「井の中の蛙大海を知らず」という言葉はありますが…(「逆境ナイン」第6巻より)。
井の中の蛙大海を知らずという言葉はある

大海に通用した奴もいたハズなのだ! 先人のレトリックに騙されないで!
大海に通用した奴もいたハズ!


その他、夜の街を赤いダッジ・チャレンジャーで疾走する映像がとにかくカッコ良かったし(撮影がイイ!)、事件現場の描写もリアルで好みだったし、反社会的な主人公を使ってアメリカの社会事情を描いた脚本も面白かった!(主人公が雇用側になると、しっかりとブラック企業なのが愉快) ラストの皮肉な台詞は実に「上手な着地」というか、脚本家出身の監督っぽいなぁと思ったりもしましたよ。そもそもの話として、アメリカって一般の人でも警察無線を傍受できるのがスゴいなぁとも思ったり。


それにしても、こういう状況でよく近づけますよね。
現場を撮影だッ!


とは言え、70点の評価なのは、いろいろと考えさせられたし楽しかったけど、グッとはこなかったというか。やっぱり犯罪はダメですよネ (ノ∀`) ナニコノオチ 犯罪をしなくてもパパラッチ自体が嫌いだし…(もともとスクープとか衝撃映像にそれほど興味がない)。だいたい何でも「ビジネスビジネスしている奴」も個人的には大嫌いであり、“僕と同年代でフレンドリーな振りをしつつも探る電話を掛けてくるアイツ”とか死ねばいいっていつも思っているし(読者は何が何やらな文章)、ちゃんと手段を選んで仕事をすることで食えなくなるならそれはそれで全然OK! 甘い意見かもしれませんが、当ブログは「負い目のなさが勝ちを呼ぶ」派なのでね、なるべく負い目を作らない生き方をしようと思っております(いろいろと負い目のある画像を貼っているブログの文章)。


ということで、柴千春の名言を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-負い目のなさが勝ちを呼ぶ!


それと、ある意味、寓話的な映画だからこういうツッコミは不粋だと思うんですけど(汗)、あそこまでやったら、さすがにルイスは逮捕されてるんじゃないでしょうか。クライマックスの事件を振り返ると、あの現場から無事に逃走できたこと自体が奇跡だし、物証なんて腐るほどあるんだから、あの女性刑事は結構なバカに見えちゃった…って、意地悪ですかね。あと、「鬱屈した状況の主人公」とか「女性に変なアプローチをする」とか、確かに「タクシードライバー」っぽいなぁとは思ったけどさ、「結果がジャスティス」な分、やっぱりトラヴィスの方が大好きでございます (´∀`) アイシテル


まぁ、この女性刑事が逮捕して終わったら、それはそれでつまらない気がしますがー。
これは犯罪よ


そんなワケで、「理想像」というのは盛りすぎでしたけど(苦笑)、なかなか面白かったです (・∀・) ヨカッタ! 主人公が清々しいほどロクデナシなので苦手な人も多いかもしれませんが、彼や彼を取り巻く状況のゲスっぷりにはいろいろと考えさせられるので、気になった人は観に行くと良いザンス。




サントラ。ジャケットがカッコイイね。



ダン・ギルロイ監督がレネ・ルッソと結婚するキッカケとなった映画。僕も昔、デートで観に行きましたよ…(遠い目)。



ジェイク・ギレンホール主演作で一番好きなのはこれ。僕の感想はこんな感じ



一応、貼っておきたい名作。もう新しいバージョンは絶対買わないんだからぁ!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!






先週の備忘録(2015/9/8~9/14)

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さて、備忘録は毎週火曜日にアップする予定だったんですが、バタバタしていてアップできなかったので、今さらながら9/8(火)~9/14(月)の出来事や思ったことを適当に書き残しておきますね↓


火曜日、映画を2本観ました
水曜日、「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」に参加!ヽ(`Д´)ノ
木曜日、映画を1本観ました
金曜日、「映画駄話の会」は二次会から参加!ヽ(`Д´)ノ
他の日は、ハードに働きました



もう毎週書いてますけど(苦笑)、先週も超忙しかったです… ('A`) ゲンナリ 火曜日、なんとか時間を作って「ナイトクローラー」「人生スイッチ」を観たものの、その時間を少し後悔するほど追い詰められたというか。それなのに、木曜日は仕事絡みで「猫侍 南国へ行く」を観ることになったりもして…。しかも、日曜日は奥さんが熱中症で具合が悪くなっちゃったりしたから、非常にバタバタいたしました。僕はこのブログを心底愛していますけど、もう更新どころではなかったというね(って、「ナイトクローラー」の感想はアップしましたがー)。


「ナイトクローラー」、イヤな気分になるけどオススメですぞ。
スタンディPOP

「人生スイッチ」はこんな映画でした…という無駄なウソ(「ジョジョ」第2部より)。
ワムウのスイッチ

「猫侍 南国へ行く」は… (`Δ´;) ヌゥ
猫侍のスタンディ


とは言いつつも、「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」映画駄話の会には、やっぱり足を運んで良かった!ヽ(`Д´)ノ どちらも遅れてからの参加となったんですけど、同じ趣味を持つ人と話すのってスゲー楽しくてね…(しみじみ)。最近、ツイッターで相互フォローさせていただいている方経由で「怒りのロードショー」という愉快なWEBコミックを知ってハマッてるんですが、ああいう風に映画の話をする相手がいなかっただけに、今の僕にとっては本当に貴重な場になっているんだなぁ…って、毎回書いている気がしますな (ノ∀`) テヘ 「オフ会」の方は、このブログを見て初めて来てくれた方が2人いたのもうれしくて、例えどんなに忙しくても参加しようとあらためて思ったり。


「オフ会」は渋谷の「MeWe(ミーウィ)」で開催されました (o^-')b オイシイヨ!
タマフル・トップ5オフ会


土曜日は休日出勤だったんですけど、午後からは娘のマナ子(仮名/4歳)の相手をすることになってまして。奥さんが美容院に出掛ける中、前日の駄話会でヘボヤーさんからいただいたDVDを一緒に見たりと、超仲良く過ごしました。その翌日も朝から出勤で、夕方に帰宅したところ、前述の通り、奥さんが熱中症でダウンしてましてね(月曜日に回復)。「2人でゴハン食べに行って… 川'A`) ネテマス」ということで、マナ子と一緒に近所のファミレスへ。

娘と2人で外食する時は、「僕は彼女が好きそうな料理(パスタなど)を数種類頼む→マナ子は自分の料理&僕の料理も食べられる→食後にはデザートが待っている!」という女王待遇なので(※専門家(a.k.a.奥さん)の指導の下、安全を確認しておこなっています)、マナ子ったら終始ご機嫌で超可愛いのです (´Д`;) ハァハァ もうね、大好物のミニチョコサンデーを食べている時、もう1つのスプーンを手渡されて、「パパも一緒に食べて!川`∀´) ユルス!」なんて言われた日には、「今日は死んだっていいな… (ノω・、) マナコチャン...」と心から思ったり。


1つのパフェを! 娘と! まぁ、単に「1人では食べきれないから」っぽいんですけれども。
娘とパフェを!

僕はすっかり末堂厚気分でしたよ(「バキ」第8巻より)。
今日は死んだっていい


ということで、先週の火曜から今週の月曜まではこんな感じでしたよ。で、今週も忙しくて、金曜の深夜に今さらながら備忘録をアップしたワケですが…。先週から今週にかけてブログを全然更新できなかったのが超悔しかったので、今日から連休が終わるまでは毎日何らかの記事をアップしようと思います。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。







最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~(ネタバレ)

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※今回の記事に関しては、どうしてもチンコ画像を貼らざるを得なかった上に、下ネタだらけになってしまった→Amebaのフィルタリング機能が発動する可能性が凄まじく高かったので、最初からこちらのブログ(http://kamiyamaz.blog55.fc2.com/blog-entry-49.html)に感想をアップいたしました。かなりダラダラして読みにくいし、何よりもチンコの画像が貼ってあるので、読もうと思っている人は気をつけて!








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