ザ・ラスト・ウォーリアー
原題:The Dead Lands
2014/ニュージーランド、イギリス 上映時間107分
監督:トア・フレイザー
製作:マシュー・メトカルフ、グレン・スタンドリング
製作総指揮:ピーター・ハムデン、ニック・スパイサー
脚本:グレン・スタンドリング
撮影:レオン・ナービー
美術:グラント・メイジャー
編集:ダン・キルシャー
音楽:ドン・マクグラシャン
出演:ジェームズ・ロールストン、ローレンス・マコアレ、テ・コヘ・トゥハカ、レナ・オーウェン、ザヴィエ・ホラン
パンフレット:「ゾンビマックス! 怒りのデスゾンビ」の同項参照
(あらすじ)
はるか昔のニュージーランド。マオリ族は敵対部族の襲撃を受けて壊滅し、族長の息子ホンギ(ジェームズ・ロールストン)だけが生き残った。復讐を誓った彼は宿敵ウィレパ(テ・コヘ・トゥハカ)たちを追い、一族が恐れ続けてきた「死の土地」へと足を踏み入れる。そこで出会った驚異的な戦闘力を持つ伝説の戦士(ローレンス・マコアレ)と手を組んだホンギは、ウィレパたちとの戦いに臨むが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
63点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
確か「映画秘宝 2016年 03 月号」の「最強新聞」の中で“信用できる映画ライター”のギンティ小林さんが褒めていたような記憶がボンヤリと残っていたし、何よりも「バトルに特化した『アポカリプト』
」だと勝手に思い込んで盛り上がってましてね。2月下旬の某日、ヒューマントラストシネマ渋谷で観て来ました。「惜しいなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。
「未体験ゾーンの映画たち 2016」の各作品に「今日のひとこと」が付けられてて、本作はこんな感じ。だからなんだと。
宣伝にほだされて、ついプレーンラッシーを買ってしまったというね。
「舌をベロベロと出して敵を威嚇する」「デカいしゃもじ風の棍棒『メレ』で殴ったり斬ったりする」といったマオリ族の武術「マウ・ラカウ」が観られたのは楽しかったです (o^-')b ナイス! これだけでも観る価値はあったというか、ポスターに書かれていたように、確かに「見たことのない闘い」でしたよ。「敵対部族に襲撃されて生き残った少年が、過去に罪を犯して苦悩しながら生きる“伝説の戦士”と手を組んで、敵を倒す」というストーリーも王道テイストで良かったし、「主人公ホンギは宿敵ウィレパを赦し、“伝説の戦士”は死んで魂が解放される」というオチも良かったんじゃないかしらん、きっと。
コクのある顔面の“伝説の戦士”。イジリー岡田さんライクに舌を出しまくって戦うのです(一部、歪曲アリ)。
武器を持ったマオリ族のハカを貼っておきますね↓ 女子十六歳のことじゃないので気をつけて!
ただ、非常に残念なことに、ゴア描写が温めなんですよ…。半裸での戦闘は『アポカリプト』級の暴力描写を、「“伝説の戦士”は倒した相手を食べる」という食人要素は「グリーン・インフェルノ」
級の解体描写を期待してしまっただけに、ごめんなさい、どちらもあまり描かれなかったのはガッカリしちゃいました(確か、部位切断や生首描写は「少しあった」程度)。でも、さっきも書きましたが、マオリ族の伝統的なファイトスタイルが見られただけでも満足ではあってね。伝統の火、消えないように守ってほしいものです。
メル・ギブソン監督作。残酷だけど、超面白いです。
イーライ・ロス監督による食人映画。僕の感想はこんな感じ。
ザ・ラスト・ウォーリアー(ネタバレ)
マジカル・ガール(ネタバレ)
※本作はネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、“惨劇が起こる映画”が苦手じゃない方は観てから読んで!
マジカル・ガール
原題:Magical Girl
2014/スペイン 上映時間127分
監督・脚本:カルロス・ベルムト
撮影:サンティアゴ・ラカハ
編集:エンマ・トゥセル
出演:バルバラ・レニー、ルシア・ポシャン、ホセ・サクリスタン、ルイス・ベルメホ、イスラエル・エレハルデ、エリサベト・ヘラベルト
パンフレット:★★★★(700円/読み物が充実。ブルボンヌさんのコラムに超同意。)
(あらすじ)
白血病で余命わずかな少女アリシア(ルシア・ポシャン)は、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。ユキコのコスチュームを着て踊りたいというアリシアの夢をかなえるため、失業中の父ルイス(ルイス・ベルメホ)は高額なコスチュームを手に入れようと決意する。しかし、そんなルイスの行動が、心に闇を抱えた女性バルバラ(バルバラ・レニー)やワケありな元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)らを巻き込み、事態は思わぬ方向へと転じていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
89点
あァァァんまりだァァアァヽ(TДT)ノAHYYY
僕の気持ちを代弁するエシディシの画像を貼っておきますね(ジョジョ第二部より)。
尊敬する映画評論家の町山智浩さんが昨年のベスト10に入れていた…というだけでなく。最近はサッパリですけど、小学生のころは姉に隠れて「魔法少女シリーズ」を観ていたのでね(苦笑)、「魔法少女ユキコ」が出てくるという本作にも興味を持って前売り券を購入しまして。ただ、まだ2月公開の「ヘイトフルエイト」が未見→「観るのは当分先だな」なんて思っていたら、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったということで! 水曜日に恵比寿ガーデンシネマに行ったところ、なんとサービスデー=1100円で観られる日だったというね…。ううむ、1500円の前売り券を1100円で鑑賞できる日に使わなくてはならない屈辱!ヽ(`Д´)ノ キィィィィッ! とは言え、劇場の人をにらんでいても仕方がない(迷惑な客)。前売り券を使って席を取り、ムシャクシャした気分で鑑賞いたしました。ちなみに、1100円で観られる日だったことも影響したのか、1番スクリーンは8割ぐらいの入りだったり。
恵比寿ガーデンシネマに来たのは、昨年11月の「ステーキ・レボリューション」以来。
記事の切り抜きが通路に貼ってありまして。
著名人のコメントも展示されていたんですが…。
目玉は劇中で使われていた「ユキコのステッキ」と「黒トカゲの紋章」の展示なのです。ちょっと得した気分 (´∀`) ウフフ
で、映画は小学生ぐらいのバルバラが教師ダミアンの悪口を書いたメモを持っているのを見つかり、「それを渡せ」と言われる→「もう持ってないもの」と手を開くとメモがない→「魔法少女ユキコ」のテーマ(後から長山洋子さんのデビューシングル「春はSA-RA SA-RA」だと知ってビックリ)が流れるとともにタイトルが出て、3部構成の物語が始まるんですが…。ここから予告編の画像を使いまくった雑なストーリー紹介を交えたネタバレ全開の感想を書くのでね、しつこいようですけど、未見の方は映画を観てから読んでいただければありがたいです。
少女バルバラが手を開いた瞬間、タイトルが出て…。
長山洋子さんの「春はSA-RA SA-RA」が流れるのでした↓ イントロがそれっぽくてナイスな選曲。
<世界(MUNDO)>
アリシアは12歳の女の子。白血病で余命幾ばくもないのです。
そんな彼女がハマっているのが日本のテレビアニメ「魔法少女ユキコ」でして。
父・ルイスは、アリシアの日記を見て、彼女の「ドレスがほしい」という想いを知るものの、値段は7千ユーロ(90万円)。
失業して蔵書を古本屋に売るほど困っていた元教師ルイスには、どうしようもない金額ということで。
宝石店でも襲おうかと思ったその時! 頭上からゲロが降ってくるのでした ∑(°д°;) ナンダッテー
僕は、世界一可愛い娘・マナ子(仮名/4歳)の父ということでね、「白血病で死にそうな12歳の娘」なんてのが登場した時点で涙が止まらなくなるというか。そりゃあ、彼女の要求通り、タバコを少し吸わせたりするのはスゲーわかるし(だって、13歳まで生きられないのだもの!)、90万円のドレスだって買ってあげたいですよ。ただ、「宝石店を襲う」という短絡的なチョイスは、本当に教師だったのかと。もし無事に盗めたとしても質屋で足が付いて逮捕されたりしたら、娘は独りぼっちになっちゃうんだから、例えば出品者に「娘が白血病なので、ローンでの支払いはダメですか?」的なお願いをするなり、ネットを利用して募金を集めたり、メイク・ア・ウィッシュプログラム的な団体に頼むなりする方がまだ現実的ではないか…って、映画なんですが ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ まぁ、同じ父の立場として擁護すると(なんとなく偉そうな文章)、精神的に追い詰められているんだろうし、そういうことができないカタブツってことなのかもしれません。
唐突ですけど、つい会社で見てしまい、トイレにこもって20分泣いた動画を貼っておきますね↓
もうね、アリシア役のルシア・ポシャンが超可愛い&可哀想で可哀想で仕方がなくて…。彼女がラジオ局に出した「父宛の手紙」の内容がわかるのは次のパートでしたけど(「入院している時は父親がずっと側にいてくれてうれしかった」的な内容)、本当はドレスなんてなくても、ずっと一緒にいてくれたら良かったんだろうなぁと。あと、冒頭でルイスが「宝石店の前=バルバラの家の下」でパズルのピースを拾う描写があったワケですが、あの時点で“大きな魔術”に取り込まれたんでしょうな… (´・ω・`)
<悪魔(DEMONIO)>
時間軸が少し戻って、バルバラの話がスタート。嶋田久作さん似の夫に薬を飲まされるも、実は飲まなかったため…。
精神を病んでいる彼女は、友人の赤子を抱いた時にクスクス笑い→「窓から投げたらどんな顔をするかと思って」とハードすぎる不適切発言。
そのせいで夫に見放されてしまったので、鏡に額を打ち付けて猛省ですよ(そして額に傷が付く)。
「自殺しよう」と大量の睡眠薬を飲む→外で吐いたら、そのゲロがルイスに直撃!
ルイスを家に入れたら、寂しさのあまり、一夜の関係を結んでしまうのです。
翌日、夫は戻ってくるものの、「浮気を旦那にバラす」とルイスに脅迫されたバルバラは“ある男”に電話するも、出てもらえず。
7千ユーロを作るために性派遣業を営むシガニー・ウィーバー似の友人アダ(昔、関係があった風)のところへ行きまして。
金持ちの家で、「1日で7千ユーロを稼ぐ仕事(挿入はナシ)」にチャレンジし、見事大金をゲットするものの…。
ドレスを手に入れたアリシアがステッキ(2万ユーロ)もほしがったから、超大変!ヽ(´Д`;)ノ タイヘーン!
バルバラはさらなる脅迫を受け、みんなが止める「トカゲの部屋」に入ることに。
重傷を負った彼女は、“ある男”のアパートの階段で倒れて、助けられるのでした…。
アリシアの「口には出さないけど、『あれぇ、ステッキはないのかなぁ (・ε・) ドコドコ?』と探す演技」がキュートすぎて、ミスチルのセカンドシングル「抱きしめたい」を歌いたくなった…というのはどうでも良いとして。<世界>の時とは打って変わって、いくら娘のためとは言え、人妻を脅迫するルイスのゲスっぷりには超ガッカリしたワケですが、このパートで一番ドキドキするのが、夫を頼れないバルバラが自らお金を稼ぐ手段。
「挿入ナシで1日7千ユーロ稼ぐプレイ」が現実的に存在するかどうかは、当ブログをよく読んでいただいている風俗店従業員の沖田虎丸さんにお聞きしたいところですが、実際に何をやったのかを観客に見せないところがイヤ~な想像をさせて素晴らしい(プレイを止めるために言うフレーズが「ブリキ(Hojalata)」とか、そういうところも素敵)。しかも、バルバラが今度は1日で2万ユーロを稼ぐために「トカゲの部屋」へ入る時は、いろいろな人が暗に止めたり、わざわざ用意された手紙にプレイを止めるフレーズが書かれていなかったりと、直接描写ナシで恐ろしさを表現しているのが最高なのです (´Д`;) コワーイ つーか、部屋の上に飾られている黒トカゲの紋章とか(「黒蜥蜴」へのオマージュだとか)、バルバラの額の傷がビンディーや第三の目のようでもあったりとか、魔術的な雰囲気が濃くなったパートでしたな。
「黒蜥蜴」のオープニングとエンディングの動画があったので、貼っておきますね↓
映画「黒蜥蜴 (美輪)丸山明宏」 明智小五郎 O... 投稿者 spyagent0011
<肉(CARNE)>
また時間軸が戻って、模範囚として出所することになったダミアンのパートに突入。
彼は映画冒頭で、幼いころのバルバラを問い詰めた教師でして。
出所後、いそいそとパズルをやっていたら、バルバラから電話→無視。2人は過去に何かあったんでしょうな。
そんなある日、大ケガをしたバルバラを仕方なく救助。それでもダミアンは距離を置こうとするんですが、しかし!
彼女から「ルイスにレイプされた」と告白されると、守護天使モードが発動!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ!
銃を入手して、言い訳するルイスだけでなく、パブにいた他の客&店長を射殺するというね。
そして「バルバラとの情事を録音した」という携帯電話を取りにルイス宅に向かい、明かりを点けたところ…。
そこにはステッキを手にして衣装に身を包んだアリシアが立っていた…。アリシアが立っていたんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!
ダミアンに言い訳する時のルイスの表情があまりにもゲス化していたので、アイツが死ぬのは仕方ないとして。部屋が暗い中、あの格好でアリシアが待っていたということは、「パパが帰ってきたら、驚くだろうな (´∀`) ウフフ」という娘心であり、それだけでペットボトル12本分は泣けるんですけど、このままではアリシアが危険すぎるじゃありませんか。しかも、彼女ったら、怯えて命乞いするワケでもなく、ジッとダミアンを見つめるんですよ。
この凜々しい表情を見て! この予想外に強気な彼女を見た僕は…。
この愚地独歩のような気持ちになったのです。
そこで問題だ。白血病に蝕まれた12歳の少女がどうやって殺し屋に勝つのか?
3択ーひとつだけ選びなさい
① 少女はその目力で“闇のロリおじさん”を虜にして、射殺を免れる。
② 奇跡が起こって、本物の魔法少女となり、魔法で勝利する。
③ 殺される。現実は非情である。
おれが○をつけたいのは答え②だが、フィクションラインが狂うので期待はできない。突然、「魔法少女ユキコ」のテーマが都合良く流れて、間一髪奇跡が起きるってわけにはいかねーぜ。となると、答えは①しかないということで、必死に応援しながら見ていたんですけれども、答えは③。現実は非情なのでしたーー (ノДT) ウェェェェェェェェ
以上、ジョジョ第三部のポルナレフのパクリでございます。
その後は、バルバラにルイスの携帯を渡そうとする→消えてしまうという、冒頭の展開をやり返して終わってました。
「ルイスには携帯電話をテーブルに置き忘れる癖がある」というのをちゃんと序盤に見せてたりとか、そういう丁寧な伏線の貼り方は褒めたいものの、もうアリシアが殺されちゃったのが超可哀想!ヽ(TДT)ノ キィィィィッ! パンフでブルボンヌさんが書かれていたように「アリシアとバルバラという2人の魔法少女による使い魔バトル」と考えるなら仕方ないと思えなくもないんですが、やっぱりあんまりだなぁと。まぁ、殺す直接描写がなかったので、もしかすると最後にダミアンがバルバラに携帯を渡さなかったのは「2人の間の気が利いたジョーク」ではなく、「アリシア側に付いた→使い魔としての反抗だった!?」ってのは、妄想が過ぎましたな (´・ω・`) スミマセン
何はともあれ、このパートは「2人の間に何があったのか?」を一切説明しないものの、「ファム・ファタールに人生を狂わされたダミアンの物語」として、ハードボイルドなムードが漂ってましてね(「炎の少女」(not チャーリー)が流れる中、スーツに着替える場面とか)。アッサリと人を殺していくあたりは、なかなか恐ろしかったです。あと、「トカゲの部屋」でのプレイ後の凄まじいダメージを見て、「バルバラはルイスへの支払期限を交渉すれば良かったのに (´・ω・`)」と思ったりもしたんですけど、彼女は「自分への罰」としてあの部屋に入りたかったんですかね…。
エンドクレジットで流れていたピンク・マルティーニがカバーした「黒蜥蜴の唄」を貼っておきますね↓
僕の感想は大体こんな感じでございます。「人の思惑が不幸を連鎖していく物語」というだけでなく、「2人の魔法少女の使い魔合戦」とも言えるし、「難病モノ→スリラー→ノワール」と1本の中でジャンルが変わる映画としても面白いし、「スゴい作品を観たなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」というのが率直な感想。「春はSA-RA SA-RA」のイントロの使い方とか最高だったし、円環構造的なオチもゾクッとしたし、カルロス・ベルムト監督はこれがデビュー作だそうですが、これからが楽しみな人、ですな(知った風な口調で)。それと、「人を動かす力は“魔術”」という考え方も好きだったというか。ある意味、多くのメディア関係者を煙に巻いたショーンKさんも“現代の魔法使い”と言えるのかもしれません(そして現代の異端審問所が「センテンススプリング」!?)。
なんとなくMEGさんの「MAGIC」を貼っておきますね↓
今回、気をつけなくちゃなぁと思ったのが、ゲス化したルイスのこと。僕もつい愛犬リュウ目線で「君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなるぅ!ヽ(`Д´)ノ」なんて思いがちなんですが、「悪銭身につかず」じゃないけど、いくら愛する人のためでも悪事に手を出したら良い結果は生まないんだろうなと。あの時、ルイスが出掛けずに、ラジオから流れるアリシアの手紙を聞いてあげればと思うと、本当に切なくなるというか。僕ももっと娘と一緒にいようと、あらためて思ったり。
この場面で一緒にラジオを聞いていたのなら… (ノω・、) グスン
そんなワケで、エキサイティングに楽しめたんですけど、アリシアが殺されたのがあんまりすぎるということで、なんとなく89点という着地。もう一度見直したい気持ちもあるんですが、あの展開がキツいなぁと。それにしても、今年公開された「リザとキツネと恋する死者たち」でもあざとすぎるほどに変な日本要素が盛り込まれてましたけど、もしかするとそんな日本ブームが来るのかもしれません…なんて2秒で思いついた適当な文章を書いて、この雑な感想を終えたいと思います (・ε・) オシマイ
近年に観た変なスペイン映画といえば、このペドロ・アルモドバル監督作。僕の感想はこんな感じ。
なんとなく長山洋子さんのアイドル時代のCDBOXを貼っておきますよ。
「黒蜥蜴」のソフトがなかったので、代わりにこれを。ちょっと観たい。
魔法少女と言えば、これのイメージが一番強いかも。俊夫は嫌い。
ディーパンの闘い(ネタバレ)
ディーパンの闘い
原題:Dheepan
2015/フランス 上映時間115分
監督・脚本:ジャック・オーディアール
脚本:ノエ・ドゥブレ、トーマス・ビデガン
音楽:ニコラス・ジャー
出演:アントニーターサン・ジェスターサン、カレアスワリ・スリニバサン、カラウタヤニ・ビナシタンビ、バンサン・ロティエ
パンフレット:★★★★(720円/スリランカについての解説記事が助かりました)
(あらすじ)
内戦下にあるスリランカからフランスに渡るため、偽装家族となった元兵士ディーパン(アントニーターサン・ジェスターサン)と女と少女の3人は、パリ郊外の集合団地でささやかな幸せを手に入れようとしていた。しかしその矢先、3人は新たな暴力に見舞われてしまう。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
75点
「 ディーパンはいいー奴だから許してやってほしウィー!ヽ(`Д´)」なんて書いてわかってくれるプロレスファンが読者にどれだけいるのか、そしていたところでどうなるのかと疑問に思うワケですが、それはそれとして(無駄な前置き)。何の映画を観に行った時なのかは忘れたんですが、この予告編を観た僕は、きっとこんな話だろうと思ったのです↓
スリランカからフランスに亡命するために疑似家族となる3人。
最初はぎこちなかったものの、徐々に距離が近付いて、仲良くなっていくんですが…。
移民に対して、街の不良の嫌がらせがいろいろあったりして、“偽の娘”が大変なことになるのです。
恐怖から、“偽の娘”に関わりあいたいくない“偽の母”がディーパンを諭すんですが、しかし!
彼女たちに死んだ家族を重ね合わせていた彼は、骨を埋める覚悟を決めまして。
でも、元兵士として暴力にはウンザリしていたので、発砲禁止区域を作ったりと、非暴力で対抗するのでした (´Д`;) アブナーイ
予告編の中であの名作「グラン・トリノ」が引き合いに出されていて、さらにカンヌ映画祭でパルムドールを受賞していたりもするだけに、さぞ素晴らしい社会派映画なのだろうと。ただ、最近の僕は「どうせ映画を観るなら、レッツアクション!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハ-!」という嗜好が強めなのもあって、スルーしようかと思っていたんですけれども。最近、ライターデビューを果たした亮介さんが2月に開催された「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」で話題にされていて、なんとなく気になり出したので、3月上旬の某日、TOHOシネマズシャンテに行ってきました。意外と好きなタイプでしたヨ (o^-')b イイネ!
TOHOシネマズシャンテ、記事の切り抜きは外に貼ってあるんですが、背が高くないと上の方の記事は読めないよね。
地下のスクリーンで観るのは初めて。10分の1ぐらいの入りだった記憶。
なんて言うんですかね、基本的には思った通りのストーリーに近かったんですが、予想の斜め上を行った部分があって。ディーパンが意外と働き者で団地を修理しまくってスムースにコミュニティに溶け込んだり、不良のボスのブラヒム(ヴァンサン・ロティエ)が根っからのワルではなかったり、“偽の妻”ヤリニ(カレアスワリ・スリニバサン)や“偽の娘”イラヤル(カラウタヤニ・ビナシタンビ)は直接的な嫌がらせを受けたり酷い目に遭ったりはしなかった(銃撃戦に巻き込まれて怯える程度)…ということではなく。
団地を修理しまくるディーパン。「ゾンビマックス!」の主人公もそうでしたが、手に職って大事だよなぁ。
不良のボスは根っからの悪人ではなく、ヤリニには優しかったりするというね。
僕はてっきり「非暴力を貫く男の話」だと思っていたので、クライマックス、不良同士の抗争に巻き込まれたヤリニを助けに行くべく、ディーパンが武装した不良どもを血祭りに上げていく展開にはビックリしたというか。「あっ、これ大好物なヤツじゃん!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と鼻息が荒くなったのです。ジャック・オーディアール監督は最初、「わらの犬」みたいな映画を撮ろうと思っていたそうですが、確かに終盤の殴り込み展開はそんな感じだなぁと(というか、影響を受けたという「タクシードライバー」
っぽくもある)。まさか最後にアクションが待ち受けているとは思わなかったし、臨場感タップリの戦闘演出もスリリングで、スゲー楽しかったですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ この場面だけはもう一度観たいくらい好きだったり。
まさかラストにアクションが展開されるなんて! も~、早く言ってよぉ~ (´∀`) ンモゥ!
あと、パリ郊外の団地の“荒んだムード”はリアルに感じられてドキドキしたし、3人でピクニックに参加する場面は幸せそうで泣けてきたし、すっかりアウトなムードの元上官にディーパンがボコボコにされるくだりとかも「元兵士の苦悩」って感じで良かったですね~。ただ、ごめんなさい、ディーパンが地下室で酒に溺れる展開はちょっとウザかったです。一応、オチを書いておくと、無事にディーパンがヤリニを助け出すと、場面は変わって、子どもが産まれて幸福そうな3人が映って終わるんですけど…。これがなかなか現実味がない&その直前の襲撃中にディーパンが頭部に被弾するシーンがあったりもしたので、「もしかして…夢!? Σ(°д°;)」と思わなくもないものの! アタシ、あの3人は幸せに暮らしてるって信じてる、信じてる!(槇原敬之さん風に)
まぁ、こんな目に遭った松田鏡二さんも生きてたワケだし、「頭を撃ち抜かれる=死」という考え方が古いのかも(暴論)。
なんとなく宮崎吐夢さんの「私事」を貼っておきますね↓
その他、「主役を演じたアントニーターサン・ジェスターサンの『ガチの元少年兵&難民で今は作家』というプロフィールのスゴさ」とか「終盤はイラヤルの存在感が薄くなったのが残念」とか、書きたいことはあるんですが、長くなるので割愛! さすがは『預言者』の監督というか、意表を突かれて面白かったです (・∀・) ヨカッタ! 日本も他人事ではいられない難民問題とかについても考えさせられるので、気になる人は機会があったら観てみてくださいな。
唯一観ていたジャック・オーディアール監督作。僕の感想はこんな感じ。
一応、貼っておきたいクリント・イーストウッド監督作。宇多丸師匠の時評はこんな感じ。
疑似家族モノでは、これがスゲー好きです。僕の感想はこんな感じ。
先週の備忘録(2016/3/15~3/22)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓
火曜日は、接待でウルトラ映画を鑑賞
水曜日は、仕事帰りに「マジカル・ガール」
木・金は、ずっと仕事
土曜日は、娘と2人で過ごしました
日・月は、休日出勤
タマフルリスナーのそーす太郎さんが就職とともにご実家に帰られるそうで。なんか、彼のブログを読んだら、いろいろと考えさせられましてね。自分が何を優先すべきかを考えると、それはやはり「家族」であり、その家族の生活を維持するための「仕事」ですよね。それなのに「映画鑑賞の本数を制限するぅ~」だ「ブログの更新を控えるぅ~」だと書きながらも、まったく守れずにズルズルズルズル…。「人生、するかしないかの分かれ道」で「しない」方を選びまくっている感じじゃないですか。まぁ、それは敬愛する杉作J太郎先生の「オレはやる時はやる。やらない時はやらない」というモットーを守っているとも言えるのですが…(責任転嫁した文章)。
タマフル経由で知った荻昌弘先生の「ロッキー」の解説を貼っておきますね↓
土曜日、奥さんが大学のゼミの友だちと遊ぶ&飲み会にも出るということで、久しぶりに昼から夜まで娘のマナ子(仮名/4歳)と2人で過ごしたんですが、幸せのひと言。最近は猫になりきる遊びがブームであり、「パパ~、ナデナデしながら『ニャンコは可愛いなぁ』って言ってニャ~ 川Ф∀Ф) ニャー」なんて甘えてきてね(苦笑)。早速、彼女の頭を撫でながら「ニャンコは可愛いなぁ (´∀`) ヤレヤレ」と言ってあげたら、「うるさいニャ!川ФДФ)ノバリバリ」と引っ掻いてくるから、どういう遊びなのかと。ただ、そんな気まぐれな様子も愛らしくて、世界一可愛い娘だと思ってしまう…というNOROKE! m9・∀・) ビシッ
「ジョナサン」でイチゴパフェを堪能するマナ子を貼っておきますね。
で、そんなマナ子を見ていると、そんなに頭の良い子ではないし、運動能力が優れているワケでもないし、まぁ、普通の子なんだろうなぁと。でも、大きくなった彼女が「やりたいこと」を選ぶ時に「お金がないからダメ」とは言いたくないし、そのためにはやはり仕事を頑張らねばならない。会社の決算が思ったほど赤字ではなかったこともあって、首の皮が1枚繋がったのでね(微笑)、今までも休日出勤などでハードに頑張ってきましたが、今年こそキッチリと結果を出す→収入の大幅アップを図る予定であり、「予定は未定、よくある話よね♪ 川`∀´)」なんて歌う“心の中の広瀬香美”は「ファッキンテンポ!(`Д´)シ☆パーン!」と即ビンタする心意気なのでした(失礼かつ何が何やらな文章)。
今の僕の決意を代弁する宮本武蔵の画像を貼っておきますね(「刃牙道」より)。
とは言え、趣味の時間がまったくなくなってしまったら、それはそれで心に余裕がなくなってしまうということで。一応、ブログは書くし、映画も観るし、イベントにも行きますよ。例えば、土日祝は基本的に「仕事or家族サービスの日」なので、死ぬほど行きたかった「タマフル本『R&B馬鹿リリック大行進 ~本当はウットリできない海外R&B歌詞の世界~』刊行記念トークイベント&サイン会」への参加は血涙を流しながら断念しましたけれども。4/8(金)に開催されるタマフル映画祭はチケットを購入済みだし、5/15(日)開催の野外音楽フェスティバル「人間交差点」に関しては、奥さん&娘と一緒に行く→家族サービスも兼ねるということにしてみました(「出入りが自由&小学生は入場無料」のフェスだからできる技)。
気が付けば3月公開作の前売り券を結構買っちゃってた→無駄にはできないのです (´∀`;) エヘヘ
RHYMESTERの「人間交差点」を貼っておきますね↓
そして、4/10(月)以降は、ブログの更新をMAX週3回に絞って、映画は週2本しか観ないつもりだし、昨年の「マッドマックス・パンケーキ」のような愚かな散財も4/8(金)を最後にできればと思っております。って、先の話ばかり書いちゃいましたが、今週は23日(水)に「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」に行くし、26日(土)23時からの「下町ブギー@新木場ageha」は、休日出勤が確定しているんですけど(汗)、“あの御方”が現場に復帰する大切な日なので、奥さんにバレないようにササッと行くつもり。もしどちらかの会場で会ったら、気軽に声をかけてくださいな (´∀`) ウフフ 以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
ドラゴン・ブレイド(字幕版)(ネタバレ)
ドラゴン・ブレイド(字幕版)
原題:天将雄師 Dragon Blade
2014/中国、香港 上映時間103分
監督・脚本:ダニエル・リー
製作:ジャッキー・チェン、スザンナ・ツァン
撮影:トニー・チャン
美術:ダニエル・リー
衣装:トーマス・チョン
編集:ヤウ・チーワイ
音楽:ヘンリー・ライ
アクション監督:ジャッキー・チェン
出演:ジャッキー・チェン、ジョン・キューザック、エイドリアン・ブロディ、リン・ポン、チェ・シウォン、シャオ・ヤン、ワン・タイリー、ミカ・ウォン、ジョゼフ・リュウ・ウエイト、ロリー・ペスター、ウィリアム・フォン、ユ・スンジュン、サミー・ハン、シャーニ・ビンソン
パンフレット:★★★(800円/若干の割高感はあるものの、ほしい情報は入ってる印象)
(あらすじ)
数々の国と部族がひしめき合う前漢時代の中国・シルクロード。西域警備隊司令官フォ・アン(ジャッキー・チェン)は、反逆者の汚名を着せられ、部下と共に西域辺境へと送られる。執政官の息子ティベリウス(エイドリアン・ブロディ)に命を狙われているティベリウスの弟プブリウス(ジョゼフ・リュウ・ウエイト)を守るため、西域に逃れたローマ帝国の将軍ルシウス(ジョン・キューザック)と出会ったフォ・アンは、国を超えて友情を深め合う。そんな中、中国侵略を目論むティベリウス率いる大軍勢が攻め込んできた。フォ・アンは抗争を続ける部族に一致団結してローマ軍と戦うことを提案するが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
※今回の記事は、「グラディエーター」のネタバレに触れているので、気をつけて!
※この映画に関しては、小覇王さんの感想がわかりやすいので、チェックしてみて!
※ちなみに「『ライジング・ドラゴン』が最後のアクション大作じゃなかったの?」と思っている方は、この記事を読んで!
「ジャッキー・チェンの主演作は劇場で観る主義」であり、「2016年の観たい新作映画10本」の1本に選ぶほど楽しみにしていたのでね、新宿シネマカリテで前売り券を購入して、公開されたらすぐ観に行こうと思いながらも! 他の「上映が終わりそうな映画」を優先していたら、すっかり3月に突入してしまって…。気がつくと、3月上旬で都内の劇場はほぼ上映終了予定になってたので、仕事のついでにシネマメディアージュで字幕版を鑑賞いたしました。素晴らしいジャッキー映画でしたヨ… ( ;∀;) イイジャッキーダナー
約3年振りのシネマメディアージュ。TOHO系列なのにポイントカードが適用されないのが残念だったり。
ジャッキーファンがケチだと思われるのはシャクだったので、シャリアピンソースのホットドッグセットを購入。
13番スクリーン、僕の他には女性客が4人だけでしたよ (´・ω・`) ウーン
一応、「紀元前53年(前漢甘露元年)、古代ローマ帝国の執政官クラッススはパルティアへの侵略戦争を起こしたが、逆にパルティア軍に砂漠の奥深くで包囲・せん滅され、クラッススは捕虜となり斬首された。そのとき、クラッススの息子プブリウスは精鋭の第1軍団6000人余りを率いて、包囲網を突破し、東方へ逃れ、その後行方がわからなくなった」という史実があるそうで。その後、ローマ兵たちは匈奴に捕まって捕虜となって定住したので、中国甘粛省驪靬(れいけん)村には白人の遺伝子を持つ村民がいるのだとか。
で、まずは、そんな史実を膨らませまくった本作のストーリーを雑に書いておきますよ。金塊の密輸容疑で辺境の砦で強制労働させられることになった西域警備隊隊長のフォ・アンとその部下たちがせっせと働いていたところ、将軍ルシウス率いるローマ軍が攻めてきたので、代表者同士でタイマン開始。ただ、砂嵐が近づいてきたし、軍勢も疲弊しているということで、砦に入れて事情を聞いてみたら、彼らは執政官ティベリウスに命を狙われている弟プブリウスを守るために逃げてきたことが判明しましてね。
ルシアスが軍勢を率いて砦を攻めようとするんですが…。
「不殺」がモットーで平和主義のフォ・アンは、タイマンの末に砦に避難させるのです。
話を聞いてみると、ルシアスの軍勢は兄に命を狙われた幼子プブリウスを連れて逃げていたというね。
フォ・アンたちが「15日以内に砦の修復が終わらなかったら処刑!m9`Д´) ビシッ」なんてハードな事情に追い込まれたことを知ったルシアスたちは、ローマ仕込みの建築技術で助けることで、すっかり仲良しになるんですが、しかし。実はフォ・アンの部下のイン(チェ・シウォン)がティベリウスと通じていたことで(冒頭の「金塊の密輸容疑」はコイツが仕掛けた罠)、ルシウスが囚われた上にプブリウスも殺されてしまい、フォ・アンも家族が襲われて愛妻ショーチン(ミカ・ウォン)が死亡するという超ハードな状況になるのでした ('A`) イヤーン
ローマ軍の凄まじい建築技術により、砦はハイスピードで修復されまして。
さらに、試合を通じて人種を越えた友情が生まれたりしたものの!(このシーン、泣いた)
中国侵攻を狙うティベリウスの策により、フォ・アンたちは窮地に追いやられるから、さぁ大変! (´Д`;) タイヘーン
フォ・アンの心のこもった説教により、屈服しそうになっていた部族たちが立ち上がりまして。捕まった振りをして敵の砦に潜入したり、目を潰されたルシウスが焼死しそうになったので泣く泣く射殺してあげたりしつつ、ルシウスの部下を救助すると、ティベリウス率いるローマ軍とのバトルがスタートするのです。とは言え、多勢に無勢で敗色が濃厚になった時、ティベリウスの父のクラッススと「プブリウスを守る」という約束を交わしていたパルティアの女王(ロリー・ペスター)の軍勢が救援に登場しましてね。あーだこーだと糾弾されたティベリウスは、フォ・アンとタイマンを張って慢心から敗北(手甲で殺される)。最後は、フォ・アンがローマ兵士を含む異民族で構成された警備隊を率いて終わってましたよ、確か。ちなみにエンドクレジットではいつものようなNGシーンが流れたんですが、ジャッキーはあまり前面に出ない感じだったような気がします。
ジャッキーが歌う主題歌「ソング・フォー・ピース」を貼っておきますね↓
鑑賞前は「ローマvs中国」「ジョン・キューザックとエイドリアン・ブロディが出る」ぐらいの情報しか入れてなかったんですが、異民族同士の争いをフォ・アンが止めるオープニングバトルがスゲー良くて。「不殺」のモットーを貫きながら闘いを止めさせようとする姿勢が、交際の噂があった河合奈保子さんの「けんかをやめて」を連想させた…というのはどうでも良いとして。女戦士ムーン(リン・ポン)の攻撃を鉄製の手甲で防御しながらゴムヒモが付いた剣で攻撃するファイトスタイルがなかなか面白いし、何よりも感動したのは、今でも「女性のオッパイを触って謝るギャグ」を繰り出すなんて! その後もムーンに全裸で求婚されてドギマギしたりと、齢60を越えてなお変わらぬ姿を見せるジャッキーに涙が止まりませんでしたよ… (ノ∀T) ンモゥ!
見て、このベタなギャグ!
ジャッキーは「サンダーアーム/龍兄虎弟」など、さまざまな作品で見せてきたのです。
僕はすっかり松本梢江のような気持ちになったというね(「バキ」より)。
まぁ、僕が期待していた「ローマの古代総合格闘技vs中国拳法」みたいなバトルはなかったものの、武器戦闘はちゃんと差別化が図られていて、それはなかなか楽しかったです(実際にそう戦っていたかはわかりませんが、ローマ兵の盾の使い方やショルダータックルの多用にはグッときた)。久しぶりに見るジャッキーの演舞も重々しくてカッコ良かったなぁ…(しみじみ)。近年はどんな作品にでも出演するイメージが強いジョン・キューザックとエイドリアン・ブロディに関しては、「ローマ人っぽさ」はあまり感じられなかったけど、予想以上にアクションを頑張ってて好感が持てましたね。
こんなローマvs中国はなかったけど、アクションに関しては、概ね満足いたしました(「グラップラー刃牙」より)。
久々に見るジャッキーの演舞シーン、渋くて迫力がありましたぞ。
ちょっと驚いたのは、思ってた以上に凄惨な話だったこと。フォ・アンの奥さんを含め、とにかく人が死にまくるし(なんとなく「ドラゴン特攻隊」を連想)、何よりもプブリウス=子どもが処刑されたのはビックリしました(高所からの転落死)。自分に娘が生まれて以来、ただでさえ子どもキャラに弱いのに、プブリウスは「実の兄に毒殺されかけて失明した」というバックボーンが可哀相すぎる上に性格も超良い子だっただけに、彼の死には凄まじく泣かされた次第 (ノДT) ウェェェェ
というか、奥さん&子どもを逃がすシーンとか、ところどころギャグを入れるくせに(「助けに来たムーンが妻を名乗って奥さんがムッとする」とか)、ヘビーな展開になったりもするから、少し“心のバランス”が取りづらい部分があったかなぁ。「それもまた香港映画らしい」と言えば、そうなんですがー。微妙に感じたのはラストのタイマンのくだりで、僕は「圧倒的有利な立場にいる相手がわざわざタイマンをしてくれる」という展開があまり好きじゃないので(「ザ・レイド」のマッド・ドッグ先生を除く)、そこら辺はもうちょっと見せ方を考えてほしかったですな。
「グラディエーター」のラストとか、有利な立場からの「戦ってやろう」系タイマンってあまり乗れないんですよね… (´・ω・`) ウーン
その他、「みんな、争わないで仲良くしよう!(´∀`)」というストレートにも程があるメッセージ性には少し照れたし、こういう重たい映画のエンドクレジットではNGシーンを流さなくても良い気がしたりしましたが、基本的には素晴らしいジャッキー映画でしたヨ… ( ;∀;) イイジャッキーダナー 中野貴雄監督の「日本人は水と安全とジャッキーはタダだと思ってるのでは?」(「国際シネマ獄門帖」より)という言葉のように、いつの間にかまたジャッキーを軽んじていた自分を猛省したというか、もっと早く観に行って周囲にオススメすれば良かったなぁ…(遠い目)。もう都内の上映はすっかり終了しているので、二番館での上映やDVDのレンタルなどが始まったら、ぜひチェックしてくださいな。僕も子どもが死ぬシーンがあるのはイヤなんですけど(汗)、吹替版でもう一度観ようと思っております。
ダニエル・リー監督×ドニー・イェン主演作。僕の感想はこんな感じ。
今作の前に観たジャッキー主演作。僕の感想はこんな感じ。
いつの間にか出ていたジャッキーの自伝。やべぇ、買わなきゃ!Σ(゚д゚;) シマッタ!
同名の香港製アニメーション。ちょっと気になりますな。
ヘイトフル・エイト(ネタバレ)
ヘイトフル・エイト
原題:The Hateful Eight
2015/アメリカ 上映時間168分
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
製作:リチャード・N・グラッドスタイン、ステイシー・シェア、シャノン・マッキントッシュ
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン、ジョージア・カカンデス
撮影:ロバート・リチャードソン
美術:種田陽平
衣装:コートニー・ホフマン
編集:フレッド・ラスキン
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン、ジェームズ・パークス、デイナ・グーリエ、ゾーイ・ベル、リー・ホースリー、ジーン・ジョーンズ、キース・ジェファーソン、クレイグ・スターク、ベリンダ・オウィーノ、チャニング・テイタム
パンフレット:★★★★(880円/少し高いけど、資料価値があってオススメ。ただ、もっとネタバレ全開で良いのでは)
(あらすじ)
どこまでも続く白銀の世界。北部の元騎兵隊で今は賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)が、レッドロックへ運ぶお尋ね者3人の凍った死体を椅子代わりに座っている。寒さで馬がやられ、誰かが通りかかり拾ってくれるのを待っているのだ。やがて1台の駅馬車がウォーレンの前で停まる。馬車の客は、同じく賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)。腕にはめた手錠の先には、連行中のデイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)が繋がれていた。1万ドルもの賞金をかけられた重罪犯のその女は、散々殴られた顔で不敵に笑っている。迫り来る猛吹雪から避難するため、ルースはレッドロックまでの中継地でうまいコーヒーにシチュー、装飾品から武器まで何でも揃っているミニーの紳士用品店へ向かうという。途中、クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が乗り込み、新任保安官だと名乗るが、ルースは彼が黒人殺しで名を馳せる凶悪な南部の略奪団の一員だと知っていた。ミニーの店へ着くと、見知らぬメキシコ人・ボブ(デミアン・ビチル)が現れ、母親に会いに行ったミニーの代わりに店番をしていると話す。ルースは早速ストーブの上のコーヒーを飲むが、ボブが作ったらしいそれは泥水のようにマズく、自分の手で淹れ直す。店には3人の先客が吹雪で閉じ込められていた。絞首刑執行人のオズワルド・モブレー(ティム・ロス)は、洗練されているがどこか胡散臭い英国訛りの男。カウボーイのジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)は、何を考えているかわからず、母親とクリスマスを過ごすために帰る途中だということ以外は一切語らない。そしてサンディ・スミザーズ(ブルース・ダーン)は、大勢の黒人を虐殺した南部の元将軍。ルースはこの怪しげな男たちに疑いの目を向けていた。この中にドメルグの仲間がいて奪還するチャンスを待っているのではないか。あるいは1万ドルのお宝を横取りしようとしているのではないか……。偶然集まった他人同士のはずが、マニックスは父親がヒーローと崇めていたスミザーズとの出会いに感激し、そのスミザーズの息子の謎の死につてウォーレンが何かを知っていた。それぞれの過去の糸が複雑にもつれ出した時、コーヒーを飲んだ者が激しく苦しみ、間もなく息絶える。夜も更け、外の吹雪はますます激しくなっていく……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※今作はネタバレを知らないで観た方が絶対面白いから、この感想文は観てから読んでほしいんですが、別にミステリーとして優れているワケではない上にエグい映画なので気をつけて!
※今回の記事は、やたらと画像が貼られてダラダラしているので、そういうのが苦手な人は読まないで!
※今回の記事は、「キン肉マン」のネタバレに触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、性的で非道い文章が書かれているので、18歳未満の方は読まないで!
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のV8、ジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンが“主人公の1人”として活躍するNETFLIXのオリジナルドラマ「センス8」、「X-ミッション」の中でオノ・オザキが提唱したオザキ8など、8ブームが巻き起こる現在、2月下旬に公開された“クエンティン・タランティーノの8本目の監督作”「ヘイトフル・エイト」(以上、不要な文章)。タランティーノ監督作は観る主義なので、前売り券を購入して楽しみにしていたものの、仕事が忙しい&他の作品を優先していたため、なかなか観に行けなかったんですが…。今週のムービーウォッチメンの課題映画になったということで、TOHOシネマズ六本木ヒルズで鑑賞しまして。さらに、「映画秘宝 2016年 04 月号」
の特集記事&パンフを読んでから、“信用できるサタニスト”高橋ヨシキさんの解説と尊敬する映画評論家の町山智浩さんの解説(有料)を聞いて、新宿ピカデリーで2回目を観て来ました。「ヒデェ映画… (´Д`;) イヤーン」と思ったり。
公開から結構経ってるせいか、TOHOシネマズ六本木ヒルズの5番スクリーンはそんなに入ってなかったです。
入口にはこんな注意書きがありましたよ。
2回目は、給料が入った&前日にチケットを無駄にして可哀相だった(自分が)ので、ソフトクリームを買っちゃった (〃∇〃) エヘヘ
4番スクリーン、8割ぐらい入ってて、ビックリしました。
「ヒデェ映画」というのは、作品として酷いとか日本の公式ポスターが海外版と比べると残念とか、そういうことではなく(冒頭に貼ったのは、高橋ヨシキさんが勝手に作った超カッコよすぎるポスターでございます)。登場人物の行動がエグくてドン引きしたというか… ('A`) これから予告編などの画像を使って、観た人が「そんな話だったっけ…? (´・ω・`) ウーン」と思いそうなほどに雑なあらすじを残しておきますが、本当にネタバレを知らないで観た方が面白いので、未見の方は映画を観てから、18歳未満の方は大人になってから読んでいただけるとありがたいです。
さて、画像を使ってあらすじを書くと、御者のO.B.が駅馬車を走らせていると…。
雪の中で立ち往生してた“賞金稼ぎ”マーキス少佐が「乗せてくれないか?」と。
馬車を貸し切っていた賞金稼ぎ”首吊り人”ジョン・ルースは、マーキスのことを一目置いてたので乗せてあげることに。
彼は1万ドルの賞金首の“囚人”デイジーをレッドロックの街に連れて行く途中だったのです。
さらに馬が死んで困っていた自称“保安官”のクリス・マニアックスを同乗させたら、口ゲンカが勃発したりしてね。
吹雪のため、“ミニーの紳士服飾店”に避難すると、出迎えたのは“メキシカン”ボブ。店主のミニーは実家に行っているそうな。
店内には「バトンルージュの戦い」で黒人捕虜を虐殺した“老将軍”サンディ・スミザーズ将軍や…。
よく喋る絞首刑執行人“小さき男”オズワルド・モブレーに…。
クリスマスを母親と祝うために実家に帰る途中の“カウボーイ”ジョー・ゲージがいたのです。
悪党仲間にデイジーを奪還されることを恐れたジョンは、マーキスと組んで、他の客の銃を取り上げたりするんですけれども。
黒人を虐殺したスミザーズ将軍をマーキスが「息子を陵辱して殺した話」で挑発→射殺している間に…。
毒入りコーヒーを飲んだジョンとO.B.が漫☆画太郎先生の漫画ライクに吐血して死亡するからビックリですよ。
コーヒーに毒を入れた奴を探すことになって、マーキスはとりあえずミニーに関してウソをついていたボブを射殺しまして。
さらに犯人を捜そうとすると、「地下にいた男に陰嚢を撃たれて泣き叫ぶ→銃撃戦勃発!」という急展開!Σ(゚д゚;) ナンダッテー
回想シーンに突入すると、ジョンたちが来る前に“4人の男”が“ミニーの紳士服飾店”にやって来て…。
客のスミザーズ将軍以外を皆殺しにしていたことが判明。要は「店にいた奴らは全員グルだった」と。
だがしかし、デイジーの弟であり伝説の強盗団のボス“9人目の男”ジョディは、姉を人質にされてしまい、アッサリ頭部を吹き飛ばされてました (ノ∀`) アチャー
そして、みんな瀕死の状況の中、デイジーは「自分たちの無事が確認されないと、完璧超人の弟子1000人が殺しに来る」と言いだしたので…。
なんと喧嘩男が自爆→人狼煙を決行して、侵攻を止めるという自己犠牲を見せるのです!
キン肉スグルは「男であったぞ、喧嘩男…」と彼を称えたのでした…って、やだ、「キン肉マン」が混ざっちゃった!Σ(゚д゚;) ワザトラシイ
ごめんなさい、本当のオチを書いておくと、デイジーは“保安官”のクリスに「アタシたちが無事に帰らないと、強盗団の殺し屋15人がレッドロックの住民を皆殺しにすることになってる」「マーキスを殺して、他の賞金首の死体を持ち帰ればいいじゃない 川o^-')b ドウカシラ?」的な取引を持ち出すので、黒人差別野郎のクリスと仲違いしまくっていたマーキスは超ハラハラするものの! 今回の事件で成長したクリスは「お前みたいな性悪女の話なんて信用できるか!( ゚д゚) クソガ!」と言い放って、2人でデイジーを絞首刑。瀕死状態で横たわる中、マーキスが生き延びるために使っていた「リンカーンの手紙」をクリスが朗読して、映画は終わってましたよ。
エンドクレジットで流れるロイ・オービソンの“反戦ソング”「There Won't Be Many Coming Home」を貼っておきますね↓
本作に関してのトリビアや小ネタ、作品で描かれたことの意味云々に関しては、先に挙げた「映画秘宝 2016年 04 月号」&パンフ&高橋ヨシキさんの解説&町山智浩さんの解説(有料)に加えて、今晩のムービーウォッチメンでの宇多丸師匠の時評を聴いていただければ十分なので、それはそれとして。とりあえず僕の感想を雑に書いておくと、面白かったし、考えさせられたのは確かなんですよね。
まず、役者さんがスゲー良かったというか。メインの人たちはとにかく芸達者なんですが、特にジェニファー・ジェイソン・リーはスゴかったですねぇ…(しみじみ)。序盤、鼻をエルボーされた彼女が「Apple Blossom」をBGMにニヤリと笑う場面、ファングメモリのCMのフィリップ並みにゾクゾクしたというか(よく貼るリンク)。「エクソシスト」のリーガンを意識して演技したそうですが、まさに悪魔のような魅力がありましたよ。あと、僕はカート・ラッセルが好きなので、マーキスが持っていた「リンカーンの手紙」をウソだと笑われたジョンが「ほんとだもん! ジョン、感動したもん! 本当にリンカーンが書いたんだもん!ヽ(TДT)ノ」とションボリするシーンには萌えましたね…(一部ウソ)。
ジェニファー・ジェイソン・リー、本作で超見直しましたよ。
こういう仕草もキュートで良かったですな…性悪だけど。
サミュエル・L・ジャクソンの相変わらずの“説教力”も愉快だったし、満を持して登場するチャニング・テイタムがフランス語を話したりと気取ったムードを漂わせたりしながらもバカっぽく殺される展開も笑っちゃいました。それと、“ミニーの紳士服飾店”の店主・ミニー(デイナ・グーリエ)の「アタシのケツがデカいか聞いて!川 ゚д゚)」のくだりも良かったし、大好きなゾーイ・ベルが歳に似合わない乙女チックな演技をしてたのもうれしかったです。
ミニー役のデイナ・グーリエ。好みのタイプだったり… (´Д`;) ハァハァ
それと、高橋ヨシキさんの解説で「話を知ってから観ると、いろいろと気付けて面白い」みたいなことを言ってたので、悔しい思いをしながら、もう一回観たら確かに面白かくて。デイジーの気まぐれに見えた表情が意味のあるものに変わったり(「リンカーンの手紙」を見た時のマーキスへの視線とか、初めて店に入った時の顔とか、恋人関係にあるジョーへの視線とか)、モブレーの質問の数々が探りを入れる内容&他の仲間たちにそれを知らせていることがわかったりと、足を運んだ甲斐があったなぁと。その他、ところどころ「死霊のはらわた」っぽかったのも好きだったし(「スペル」
のババアとかも思い出した)、銃撃戦の見せ方や残酷描写も相変わらずイイ感じでした。
2回目は、同じ場面でも違った風に見えるのです。
ギターを破壊する場面、この話を知ってからみると、ジェニファー・ジェイソン・リーのリアクションが素に戻った感があって愉快。
って、褒めまくってますが、乗れないところはありまして。「密室ミステリーというには雑すぎる」とか「種明かしが終わってからの会話シーンが長すぎる」といったところだけでなく。なんというか、鑑賞後の後味が最悪なんですよね… ('A`) 僕的にこの映画のテーマは2つあると思ってまして。1つ目はフィクションの力。ウソの「リンカーンの手紙」がジョンの心を動かしたり、ジョディ一味はウソの力でデイジーを奪還しようとしたり、マーキスは物語を話すだけでスミザーズ将軍を逆上させたり、デイジーは「殺し屋15人」の話で窮地を脱しようとしたりと、本作はフィクションが人の命を左右する物語なんですよね。最後、バカにしていた「リンカーンの手紙」を読んだクリスが「良い創作だな」と褒めながらも丸めて捨てたのは、「でも、これってコイツの作り話なんだよな」って思ったからじゃないかと。
僕的にはこのテーマだけだったらスゲー良かったんですが…。2つ目のテーマは「憎悪なんてくだらない」ってことじゃないかと。本作に出てくる登場人物たちは大なり小なり「憎悪」を抱えていて、特に黒人差別が露骨だったりしながらも、最後は「悪党を前にして一致団結する=憎悪を乗り越える」んですけれども。それが女性の縛り首であり、結構グロい&長々と見せるんですよ。要は、「だからって別の相手に憎悪を向けたら、それだって醜いんだぜ?」ってことだと思ってて。だから、メッセージ的にはスゲー正しい着地だと感心しながらも、後味は最悪だった…って、伝わりますかね (・ω・;) ウーン
そして、一番ダメだったのが、マーキスがスミザーズ将軍に「息子が死んだ日」を話す場面。銃を持たせて正当防衛で殺すために延々とイヤ~な話をするワケですが…。濁して書くと、「全裸にして節減を何時間も歩かせた挙げ句、ナニをお口で奉仕させてから射殺した」という内容で、もしかしたら射殺した以外はウソなのかもしれませんが(とは言え、「陰嚢を撃たれて致命傷を負う」という報いは受ける)、そのくだりを映像で見せられるからドン引きですよ。正直、「セルビアン・フィルム」よりもゲッソリした(あっちはまだ「狂った映画」前提で鑑賞したし…)。全裸シーンで股間にモザイクを入れなかったのは超偉いと思いながらも、マジでキツい場面であり、2回目の時も画面から目を逸らしちゃったほど。つーか、僕は「尊厳を貶める描写」が苦手なんだなぁと自覚いたしました。まぁ、登場人物の誰にも感情移入させないため&黒人の憎悪の深さを表すためにあそこまでやったんでしょうけど、さすがにやりすぎなんじゃないでしょうか。
僕の気持ちを代弁する神心会空手・女子部の井上さんを貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
そんなワケで、途中の描写&後味があまりにも酷くて、「ヒデェ映画… (´Д`;) イヤーン」と思った次第。ただ、面白いのも確かだったので、タランティーノ監督には後2本と言わず、もっとたくさんの作品を撮ってほしいと心から思っております。おしまい。
クエンティン・タランティーノ監督の前作。僕の感想はこんな感じ。
サントラでございます。アナログ盤もあるのね。
本作の特集記事が載った「映画秘宝」。タメになりました。
8体のフィギュアセット。ほしいけど、チャニング・テイタムは付かないのね。
引き合いに出されたジョン・カーペンター監督×カート・ラッセル主演作。怖いです。
X−ミッション(2D版)(ネタバレ)
X-ミッション(2D版)
原題:Point Break
2015/アメリカ 上映時間114分
監督・撮影:エリクソン・コア
製作:アンドリュー・A・コソーブ、ブロデリック・ジョンソン、ジョン・バルデッチ、デビッド・バルデス、クリストファー・テイラー、カート・ウィマー
製作総指揮:ジョン・マクマリック、ダン・ミンツ、ウー・ビン、ロバート・L・レビ、ピーター・エイブラムス
オリジナル原案:リック・キング、W・ピーター・イリフ
オリジナル脚本:W・ピーター・イリフ
原案:リック・キング、W・ピーター・イリフ、カート・ウィマー
脚本:カート・ウィマー
美術:ウド・クラマー
衣装:リジー・クリストル
編集:トム・ノーブル、ジェラルド・B・グリーンバーグ、ジョン・ダフィ
音楽:トム・ホルケンボルフ
音楽監修:デバ・アンダーソン
視覚効果監修:ジョン・ネルソン
出演:エドガー・ラミレス、ルーク・ブレイシー、レイ・ウィンストン、テリーサ・パーマー、デルロイ・リンドー
パンフレット:★★★(720円/オザキ8の解説が載ってたのはうれしいけど、もう少しキャスト紹介がほしかった…)
(あらすじ)
元アスリートの若きFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、エクストリームスポーツのカリスマ、ボーディ(エドガー・ラミレス)が率いる超一流アスリート集団への潜入捜査という指令を受ける。ボーディ一味には、そのスキルを駆使した前代未聞の犯罪を実行している疑いがあった。命がけで潜入に成功したユタは、ボーディが犯罪の首謀者なのか、その証拠をつかむために捜査を続けるが、命知らずなアスリートたちと行動を共にするうち、ユタとボーディとの間にも信頼と友情が芽生え始める。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※この映画に関しては、マクガイヤーさんのブログが非常にタメになるので、ぜひ読んで!
今さらながら2月公開の映画の感想を垂れ流しておきますよ。最初は「エクストリームスポーツ(略称:Xスポーツ)をテーマにしたアクション映画が公開される」程度の認識だったんですが、あの「ハートブルー」のリメイクと聞いて、興味が湧きまして。さらに先月の「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」にて、すでに観た人たちが不思議な“何とも言えないムード”を漂わせていたので(褒める人も貶す人も!)、ちょっとドキドキしながら、3月1日=映画の日にTOHOシネマズ新宿で「キャロル」と連続で鑑賞してきました。「カート・ウィマーったら! (´∀`) ンモゥ!」と思ったり。
小腹が空いたので、ついジューシーチキンピタを買っちゃってね。
8番スクリーン、映画の日ということもあってか、かなり混んでましたよ。
まぁ、正直なところ、アクションとストーリーにちぐはぐ感は否めないというか。プロのアスリートたちによる“4大陸11カ国をまたにかけたXスポーツの場面”は確かにスゴいんですけど、それを優先しながら「ハートブルー」の展開をなぞっているから、かなりおかしなことになっているんですよ。その一番の原因は、犯罪者集団の目的の変更にあって。オリジナル版のボーディたちはあくまで「金とスリル目当て」でしたが、今作の犯罪者集団の目的は「“オザキ8”の達成」になっているのです。
今、このブログを読んでいる方の心境を代弁するミルコ・クロコップの画像を貼っておきますね。
この“オザキ8”とは、カリスマ環境活動家兼アスリートのオノ・オザキが提唱した8つの修練のことであり、過酷な環境下でスカイダイビングとかサーフィンといったXスポーツに挑むことで、自然と一体化して悟りの境地に達するというもの。オノ・オザキに育てられたボーディは、クジラを守るための活動中に捕鯨船に体当たりされて死んだ彼の遺志を継ぐべく、「自然から得たものは自然に帰す」という主義を加えて、大企業や銀行を襲うエコテロリストになったというね(エロテロリストじゃないので気をつけて!(o^-')b マチガエナイデ!)。
伝説の男でありどちらも名字のオノ・オザキ。捕鯨船にぶつかって死んでたら国際問題になってると思うけど、それは置いといて。
ボーディは彼の遺志を継いで、仲間たちと俺ジナルな破壊活動を始めたのです。
でね、その修練の内容は「① フォースの噴出(ラフティング)」「② 空の誕生(ベースジャンプ)」「③ 大地の覚醒(スカイダイビング)」「④ 荒れ狂う水(サーフィン)」「⑤ 風の躍動(ウイングスーツ・フライング)」「⑥ 氷の生命(スノーボード)」「⑦ 六命の極意(フリークライミング)」「⑧ 究極の信頼」って感じなんですが、8番目は謎であり、劇中では「それが起きた時、初めてわかるもの」と言い伝えられていた…って、みなさん、ついてきてますか? (´∀`;) ダイジョウブカナー
「③ 大地の覚醒」を達成しながら現金を強奪したシーン。劇中でユタが捜査を始める前に①~③は修了済みでした。
しかも、その「⑧ 究極の信頼」がまたスゴい。クライマックス、仲間をすべて失いながらも、ベネズエラにあるエンジェルフォールを登って「⑦ 六命の極意」を達成したボーディは、今度はその場所から神を信じて滝壺に飛び降りまして(落差は979メートル)。それが「究極の信頼」ということになるんですが…。確かに「『六命の極意』を達成してから、初めてわかるもの」ではあるし、なんかユタはしみじみ納得してたから作品世界では正しいのかもしれませんが、「それってもうXスポーツじゃないような? (・ω・;) ウーン」とキツネにつままれたような気分になったのは僕だけでしょうか(まぁ、試練と考えれば正しいんでしょうけど、即死ですよね)。
エンジェルフォールを素手で登ってから…。
神を信頼して飛び降りる! これが「究極の信頼」の正体だったというね… (`Δ´;) ヌゥ
閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ 何はともあれ、そんな犯罪者集団を追うことになったため、本作の主人公ユタは「元Xスポーツの有名アスリートだったものの、友の死をキッカケにFBI捜査官になった」というメチャメチャ強引な設定のキャラにトランスフォーム。しかも「アメリカ企業が被害に遭ったから、他の国で発生した事件でもFBIが捜査する」という理屈が微妙だし、「富豪がスポンサーになってくれてるからやりたい放題」というボーディたちのご都合的すぎる設定は目をつむるとしても、エコを訴える割には土砂崩れを起こして山にトレーラーを埋める→環境を破壊してるのはどうなのかと。
オリジナル版も「元大学アメフトの花形選手」でしたが、今作のユタはさらにグレードアップした設定。
冒頭のモトクロスアクションは凄まじいんですが、いかにも事故死しそうな友人が事故死→7年後にFBI捜査官というテンポ良すぎな展開にもビックリ。
それに「仲間になって潜入捜査する」とか「ユタとボーディの間に友情が生まれる」といったオリジナル版にもあった展開を踏襲するのは全然良いんですが、「ボーディを撃てず、空に発砲する」とか「事件の数年後、大波にチャレンジするボーディを逮捕しようとするも見逃すラスト」といった場面の再現は、見せ方がスゲー上手くないのです。オリジナル版の発砲シーンは抜けの良い場所だからカッコ良かったのに、本作は「森の中」だから枝とか落ちてきそうだし、距離も近いから「足撃てばいいじゃん (・ε・)」ぐらいに思っちゃう。最後だって沖合までヘリを飛ばしといて見逃すなよと。結果、「ハートブルー」を知っている人は“コレジャナイ感”が凄まじいし、知らない人は“なにこの話感”が強くなりそうな作品になってしまったんじゃないでしょうか。一応、オチを書いておくと、ボーディが大波に呑まれる様子を見たユタは、雪山をスノボで滑って終了。関わっている人も4大陸11カ国にまたがっているせいか、エンドクレジットはかなり長かったですよ。
ヘルメットに「大統領の顔」が描いてあったりするオマージュは良いんですけれども。
オリジナル版のこの場面の再現はちょっと恥ずかしい。「ホット・ファズ」の方がまだ気が利いてたと思う。
それと、これは身も蓋もない意見ですが、主人公2人にもう少し魅力がほしかったというか。いや、どちらも頑張っているものの、「ハートブルー」はパトリック・スウェイジとキアヌ・リーブスが最高だっただけに(あと、ゲイリー・ビジーが出てるのも良かった!)、今作はどうしても見劣りしてしまった…って、2人のファンはすみませんね (´∀`;) エヘヘ
超素敵だったオリジナル版の2人。パトリック・スウェイジ、スカイダイビングのシーンは自分でやったそうな。
「サイボーグ」のラスボスだったヴィンセント・クラインも出てる…というジャン=クロード・ヴァン・ダムのファン向け情報。
って、文句から書いちゃいましたけど、実は結構好きでして (〃∇〃) エヘヘ “オザキ8”のような独特な設定は嫌いじゃないし、さらに途中で「ファイト・クラブ」ライクな“男同士の殴り合い”要素まで入れてくるんだから、どんだけ盛りだくさんにしたいのかと好感が持てまして。で、観終わった後に本作の脚本家が“ガン=カタを考案した功績で永遠に称えられる男”カート・ウィマーだったことを知って、「なるほどなぁ」とスムースに納得しましたよ。彼が“オザキ8”を編み出した功績もまた大きいというか、今後、Xスポーツ界で挑戦する人が増えるのではないでしょうか(何の根拠もない予測)。
Xスポーツだけでなく「ファイト・クラブ」要素も入れることで、牛丼特盛に牛皿を追加したような状態に。
加点方式で考えれば、アクションはスゴかったし(CGは使っているものの、ワイヤーを消したりとか、そういう部分だけ)、“オザキ8”という俺ジナル修練も好みだったし、地味に見えたエドガー・ラミレスも“オザキ8”の求道者としてはなんとなく良い感じだったし…と褒めるところが多めな気がしないでもない。というか、僕は好きですが(汗)、オリジナル版だって大した話じゃないんだから(もともとおかしなところは多い)、もう“オザキ8”をメインにしたストーリーにすれば良かったんじゃないかなぁと思ったり。
ウイングスーツを観たのは「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」以来。スゲー迫力でしたよ。
ラストの大波、本物だそうです (°д°;) ヒエー さすがに人間はCGなのかな…。
そんなワケで、名作というよりは「珍品」だと思うけど、僕は好きでしたよ。特に“オザキ8”にはかなり影響を受けたというか、自分なりに“最後の散財”としてチャレンジしようかと思っていることがあるんですが、それはまた別のお話。一部の人に意外と好評らしく、まだ都内でも上映されている→大きい画面で観た方が絶対面白いので、興味のある方は珍味を食べるつもりで足を運んでみて!
輸入盤のサントラでございます。
1991年に公開されたキャスリン・ビグロー監督のデビュー作。好きです (´∀`)
エリクソン・コア監督作。普通に面白そうですな。
サーフィンを車に置きかえた「ハートブルー」っぽい映画。エリクソン・コア監督も関わってるそうな。僕の感想はこんな感じ。
カート・ウィマー監督作。奥さんと初めてのデートで観た思い出の映画なのです (〃∇〃) アイシテル
先週の備忘録(2016/3/22~3/28)
さて、毎週火曜日に備忘録を更新する予定だったんですが、今回は水曜日の今日、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓
火曜日、仕事帰りに「ヘイトフル・エイト」を鑑賞
水曜日、仕事帰りに「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」へ
木曜日、仕事が終わらず、2回目の「ヘイトフル・エイト」のチケットを無駄に… ('A`)
金曜日、とても大事な営業が上手くいった…と思いたくて仕方がない
土曜日深夜、奥さんの目を盗んで「下町ブギー@新木場ageha」に!ヽ(`Д´)ノ
日曜日、休日出勤→夜は妻子と食事
月曜日、知人の死を知りました
現在、繁忙期ということで、仕事が大変だったものの、とりあえず前回のオフ会の時は「X-ミッション」を未見だった→その話ができなかったのが悔しかったので(というか、すでに観た人たちが羨ましかった…)、今回は「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」の前日になんとか「ヘイトフル・エイト」を鑑賞しましてね。観た人たちと映画の話ができて超楽しかった!ヽ(`Д´)ノ いろいろな解釈ができる映画なだけに「マジカル・ガール」の話ができたのも良かったなぁ…(しみじみ)。プロ空頭さんのプレゼン芸も愉快だったりして、非常に素敵な時間が過ごせましたよ。次回もぜひ行きたいと思っております。
「ヘイトフル・エイト」、金曜日にもう1回観ちゃいましたよ。
オフ会の入り口にこの紋章が飾ってあったのは、「マジカル・ガール」を鑑賞後の僕的にはゾッといたしました…。
さて、土曜日の話。前日の夜から朝方までブログを書いて、3時間ほど寝てから休日出勤。夕方6時に帰宅して、奥さん&娘のマナ子(仮名/4歳)と夕飯を食べましてね。食器を洗い、風呂も洗って、狭いながらも3人で入ってから、また娘と遊んだりと、“良きパパ振り”を発揮しまくりですよ(微笑)。で、マナ子が遅くまで昼寝をしたため、なかなか寝なくて、奥さんと娘が寝室に入ったのは11時過ぎ。実はこの日、奥さんに内緒で家を抜け出して、高野政所さん(a.k.a.DJ JET BARON)が復帰されるというイベント「下町ブギー@新木場ageha」に行く予定だったんですが、最低でもあと1時間は待たないと奥さんが寝ない→外出がバレるため、洗濯物を干しながら虎視眈々とその時を狙っていたところ! 気が付けば午前0時になってしまい、最寄りの駅から新木場まで行く電車は終わっていたというね… ('A`)
まぁ、でも、よくよく考えれば、僕なんぞが行かなくてもいろんな人が祝うだろうし、仕方ないよね。またの機会にすればいいや…なんて思いつつも「土日祝は家族サービスか仕事にしか使わない」という掟を遵守している今、そんなチャンスもないかもしれない。そして、そのまま死んじゃうのかもしれない。いや、そもそも高野政所さんが復帰するこの日、この時に行くことこそが大事なのではないか。東京までの終電はまだあったし、スマホの地図で雑にチェックすれば、東京駅から新木場駅までいつものペースで走るなら遅くても40分ぐらいで着きそうじゃありませんか。
「体脂肪が燃やせてクラブにも行ける素敵プラン」を思いついたことで、終電を逃したというネガティブな心理状態は一気にポジティブへと変わったので、“ジョギング用でありながらクラブでも大丈夫そうな格好”に身を包むと、駅まで走って乗車ですよ。そして、深夜1時近くに東京駅に着くと、名盤「Enak Dealer」を聴きながら意気揚々と新木場に向かおうとしたんですが、しかし。すぐ足が痛くなって全然走れなかったのでした ┐(´ー`)┌ ザンネーン!
なんとなくNegiccoの名曲「アイドルばかり聴かないで」を貼っておきますね↓
連日の睡眠不足による体調不良。それもすべてこのブログのせいだから自業自得なんですが(苦笑)、とにかく足が疲れてしまって、走れない。仕方なく歩いて新木場に向かってみたんですけど、遠い。1時間歩いてやっと半分の距離であり、ヒザも痛くなってきたし、道も暗いし、ちょっと泣きたくなってきた(43歳の社会人の文章)。でも、ここから帰ろうにもまた歩いて1時間掛かるし、タクシー代を払うお金も気持ちナッシングだから、歩くしかない…頑張って歩くしかないのです!m9`Д´) ビシッ そんなワケで、己を鼓舞しながら歩き続けて、午前2時50分ごろ、やっと「ageHa」に到着した次第 (ノω・、) ナガカッタ...
1時間経過した時点で、木場のあたり。
東陽町から新木場までが暗い上に人通りが皆無でなかなか怖いのです… (´Д`;) イヤーン
だから、新木場駅前を通過して、橋の向こうにクラブっぽい建物が見えた時は感動したのですけれども。
「STUDIO COAST」って大きい看板しか見えなかったから、5分ほど躊躇して入れなかったというね。
当日券を買って中に入ろうとすると、コインロッカーの400円という料金設定に戦慄し(もちろん金は返ってこない)、さらに持ち物までチェックされるからビックリして。でも、僕もアシパンとタマフル関連のイベントのおかげで幾多のクラブに足を運んだ経験がありますからね(苦笑)。フロアに行けばスムースに馴染めるかと思いきや、「ageHa」は別でした。かつてないほどに“イケてるムード”がムンムン漂っているというか、アシパンなどではお目に掛かったことのない肉食獣がギラギラしていて、自分が凄まじく場違いな生き物に思えてきて… (´・ω・`) このまま帰ろう、そして舌を噛んで死のうと思っていたら、やっと見つけた別のフロアで聴き慣れた名曲「Let's GO! シャンパンマン」が流れて、壇上にはCHOP STICKさんとともに高野政所さんの姿があったから、「やっと会えたね」気分ですよ(古い)。
壇上の様子。超テンション上がりました。
その後は、久しぶりにお会いしたこちさんに誘われて前方に行ってみれば、アシパンの常連さんが大量占拠→すっかりアシパンにテラフォーミング化されてたから気分がホッコリ (´∀`) アラアラ 久しぶりに聞くDJ JET BARONによるファンコットミックスは、いろいろあったことを某所で読ませていただいていたのもあって、多幸感に溢れるとともにしみじみさせていただきましたよ。サンスケさんの計らいでご挨拶させていただきましたが、これから頑張って活躍してほしいなぁと。僕もできる限り応援しようと思っております。で、新木場駅から始発で帰ろうとしたら、偶然、浮き輪さんと一緒になったので、いろいろとお話させていただいたのもスゲー楽しくてね。フクタケさんから新しいアルバムの話を聞けたのもうれしかったし、奥さんにもバレなかったみたいだし(苦笑)、約2時間歩いた甲斐があったというか、トータルすると非常に良い夜だった次第。
アシパンでよく見た人によるよく見た行為が! こういう場面を見るだけでもジーンとしちゃう感じ。
DJ JET BARONの帰還! いや~、素敵な夜でした。
その他、月曜日は知人から連絡があって、ある人が亡くなったことを知りまして。急遽、お悔やみに行きましてね。まだ50代なのに心筋梗塞で死んでしまったそうで…。その方はゲイで、他の男性2人と仲良く3人でずっと暮らしていたんですけど、遺された2人がかなり凹んでいて、かける言葉も見つからない感じ。当たり前のことですが、あらためて人は死んじゃうんだなぁと。まぁ、だから今、この瞬間を楽しむことが大事なんでしょうな。一応、今週の予定を書いておくと、仕事がいっぱいいっぱいながらも、金曜には映画駄話会があるので、それまでにいろいろと映画を見ておくつもりでございます。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
2016年4月公開で観たいと思っている映画の覚え書き
毎月の恒例として、僕が2016年4月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓
※①などの番号付きは「絶対に観る」、◎も「絶対に観る(本数計算の対象外作品)」○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。
4/2
あやしい彼女 ①
ミラクル・ニール! ○
蜜のあわれ ○
N.W.A & EAZY-E:キングス・オブ・コンプトン ○
LOVE【3D】 △
桜の樹の下 △
蒼のシンフォニー △
下衆の愛 △
4/9
ボーダーライン ②
ルーム ROOM ③
モヒカン故郷に帰る ○
COP CAR/コップ・カー ○
ドクムシ ○
ノーザン・リミット・ライン 南北海戦 ○
西部戦線1953 ○
孤独のススメ △
闇刻の宴 △
青春100キロ △
4/16
スポットライト 世紀のスクープ ④
オマールの壁 ○
あいつだ △
ハロルドが笑う その日まで △
獣は月夜に夢を見る △
4/23
太陽 ⑤
レヴェナント:蘇えりし者 ⑥
フィフス・ウェイブ ⑦
ズートピア ⑧
アイアムアヒーロー ○
アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち ○
4/30
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ ⑨
ちはやふる -下の句- ⑩
テラフォーマーズ ⑪
追憶の森 △
マンガをはみだした男~赤塚不二夫 △
スキャナー 記憶のカケラをよむ男 △
アタック・ナンバーハーフ・デラックス △
いつものことですが、これを書いている時点では観てない3月公開作が大量にあったりするんですけれども、それはそれとして。もうね、4月は観たい映画が多すぎてとても絞れないのです… (´・ω・`) 正直、「新作映画は年間120本しか観ない(ドキュメンタリーと特撮とアニメは除く)」というマイルールを「ジャンルに関係なく新作映画は年間120本だけ」「一週間に観る新作映画は2本まで」に変更しようとしている今、どうすれば観たい映画をすべて観られるのか、頭を悩ませまくっているというね。まぁ、オリジナル版が最高すぎるだけに多部未華子さんの爆発力に期待してる「あやしい彼女」と、メキシカンマフィアvs警察がハードに描かれていると評判の「ボーダーライン」は、「2016年に絶対観たい新作映画10本」で取り上げたほど期待している2本だけに、絶対に鑑賞する予定ですがー。
前売り券を買っちゃった映画はすべて観るつもり…って、当たり前ですな。
洋画では、アカデミー賞を受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」や、同じくアカデミー賞を受賞した上にレオvsクマが観られる「レヴェナント:蘇えりし者」はもちろんのこと、予告編を観るだけで胸がときめく「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」だって100パーセント観に行くワケですけど…。例えば、2月に観た「ストレイト・アウタ・コンプトン」が面白かったので「N.W.A & EAZY-E:キングス・オブ・コンプトン」も興味があるし、ケヴィン・ベーコン主演作「COP CAR/コップ・カー」も観てみたいなぁと。
代表して「COP CAR/コップ・カー」の予告編を貼っておきますね↓
邦画に関しては、すでに入江悠監督の最高傑作と言われている「太陽」は絶対見逃せないところ。あとは、前編がムービーウォッチメンの課題映画になったから「ちはやふる -下の句-」も足を運ぶだろうし、地雷率が高そうだけど原作が好き&ケイン・コスギさんが出てるので「テラフォーマーズ」も行きますよ。それ以外では、沖田修一監督の「モヒカン故郷に帰る」とか朝倉加葉子監督の「ドクムシ」とか「アイアムアヒーロー」あたりが迷ってる感じでございます。
代表して「テラフォーマーズ」の予告編を貼っておきますね↓ どうなんでしょうか… (`Δ´;) ヌゥ
一応、名画座系を書いておくと、新文芸坐で4/03(日)~4/05(火)の「国際市場で逢いましょう」&「ベテラン」
のファン・ジョンミン主演作2本立てや、4/09(土)の《これが漢(おとこ)の生きる道 イップ・マン時系列一挙上映!》、4/16(土)の《春の新文芸坐東宝特撮大宴会 春や春、春爛漫の変身人間まつり》、4/23(土)の《新生活応援企画 ドロドロの人間関係にご用心! 春のドロドロオールナイト》あたりはどれも行きたい気持ち。キネカ大森で4/09(土)~4/15(金)の「グリーン・インフェルノ」
&「イット・フォローズ」とか、早稲田松竹で4/23(土)~4/29(金)の「マイ・インターン」
&「マイ・ファニー・レディ」
とかも良い感じですな。以上、2016年4月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。
珍遊記(ネタバレ)
珍遊記
2016/日本 上映時間100分
監督:山口雄大
原作:漫☆画太郎
脚本:おおかわら、松原秀
企画・総合プロデューサー:紙谷零
撮影:福本淳
照明:市川徳充
録音:西條博介
美術:福田宣
音楽:森野宣彦
オープニング曲・エンディング曲:RIP SLYME
制作プロダクション:DLE
出演:松山ケンイチ、倉科カナ、溝端淳平、田山涼成、笹野高史、温水洋一、ピエール瀧、板尾創路、矢部太郎、今野浩喜、おおかわら、アイアム野田、松尾諭
パンフレット:★★★★(720円/漫画風のページがあったりして、楽しく読める作り)
(あらすじ)
天竺を目指して旅を続けていた玄奘(げんじょう/倉科カナ)は、偶然立ち寄った家の老人から、天下の不良少年・山田太郎(松山ケンイチ)を更生させて欲しいと頼まれる。宝珠の力で太郎の恐るべき妖力を封印した玄奘は、嫌々ながらも太郎を引き取り、ともに旅をすることになるが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
40点
※この映画に関しては、カゲヒナタさんのブログがタメになるので、そっちを読んだ方が良いザンス。
僕は「山口雄大監督作はなるべく観る主義」なので、それなりに楽しみにしてまして。錦糸町での仕事を終えた3月14日(TOHOシネマズデイ)、TOHOシネマズ錦糸町で観て来ました。「惜しかったなぁ… (´・ω・`) ウーン」って感じですかね。
6番スクリーン、1日1回上映のせいか、5分の1ぐらいは入ってましたよ。
山口雄大監督による漫☆画太郎先生原作の実写化作品は「地獄甲子園」と「ババアゾーン」
があって、どちらも上手く映像化されてまして。インディーズ時代の短編を集めた「てばなとめいたんてい~雄大祭~」
を観るとよくわかるんですが、もともと監督が好む「笑い」が画太郎先生っぽいんですよね。ネットにはこんな記事もありますけど、カゲヒナタさんが書かれていた通り、決して「クソ映画」ではなくて(もっと破綻してるのかと思った)。いろいろと改変しながらも、ちゃんと原作漫画
のテイストを押さえていたのではないでしょうか。特に、居酒屋での「戦闘前のダラダラした会話」と「倒された敵が全裸になる演出」は、表現は多少違っても原作らしさが漂ってて良かったですよ。
「手鼻三吉と2(トゥワイス)志郎が往く」の動画があったので貼っておきますね↓
それと役者さんたちが非常に頑張っていて。「千原せいじさんを意識した」という演技を全裸で繰り広げた松山ケンイチさん、下ネタを連発させられた倉科カナさん、残念なイケメン役の溝端淳平さん、見事なババア振りで青島幸男さんの「いじわるばあさん」を連想させた笹野高史さん、そして“最強の武道家”中村泰造を演じた温水洋一などなど(なぜか呼び捨て)、感心させられたというか。あと、RIP SLYMEやマキシマムザホルモンによる音楽も結構ハマッてたと思ったり(RIP SLYMEに関してはシングルを買っちゃったほど好き)。
RIP SLYMEによる主題歌「Take It Easy」を貼っておきますね↓
で、何よりもグッときたのがラスト。いろいろあって敵一味を退ける→2人で旅立つところで中村泰造が現れて、山田太郎とのタイマンが始まったところでエンドクレジットが始まりまして。原作漫画の絵とRIP SLYMEの曲がマッチしててなかなか楽しいんですけれども! なんと最後の最後に山田太郎が敗北&中村泰造がガッツポーズをしている姿が映って終わるんですね。その“決着のビジュアル”が清々しくて、実に良い感じの終わり方だと思った次第。
まぁ、原作漫画では、玄奘が中村泰造をボコボコにするんですけどね。
と言いながらも点数が少し低めなのは、「同じ場所で位置関係不明のブツ切りアクションが連発されるクライマックスを見飽きた」とか「説明台詞が多い場面では少し笑えなかった」といった不満以上に、スゲー不快なシーンがあったから。それは居酒屋の場面で、女性の賞金稼ぎ2人組だけやられない=裸にならなくて、「裸NGだから」というオチが付くんですね。まぁ、そのぐらいならまだ良かったんですが、「お前らの裸なんか観たくねーよ」みたいなナレーションが流れるんですよ。ハッキリ言って、僕は観たかった…というのは置いとくとしても(不要な文章)、女性蔑視なニュアンスを感じて引いたというか。「ブスのくせに」的な笑いなんでしょうけど、逆に「そうやって偉そうにほざくテメェはどうなんだよ」的にイラッとしちゃったんですよね…。つーか、今どきアレはないんじゃないかなぁ。「美醜」をネタにするとしてもさ、もう少しやり方を考えて欲しいなぁと(男女が逆の場合でも「桐島」の「おまた~」嘲笑シーンのようにムカついたと思う)。それまで結構笑いながら観てたのに、あの場面だけは一気にクールダウンしてしまったというね。
あのギャグを観た時の気持ちを代弁する愚地克己の画像を貼っておきますね。
そんなワケで、基本的には大部分が楽しめたものの、どうにも飲み込めない不快なギャグがあったので40点という評価。ラストの画面の抜けの良さとかツボに入っただけに、つくづく惜しいと思いましたよ (´・ω・`) ザンネン まぁ、ただ、僕は「MAX THE MOVIE」もそんなに嫌いじゃない男なのでね(苦笑)、山口雄大監督の次回作に期待しております。おしまい。
漫☆画太郎先生による原作漫画。ちくしょう、実家にあるのにまたkindle版を買っちゃったよ…。
RIP SLYMEによる映画主題歌。ED曲の方が好き。
結局、山口雄大監督作で一番好きなのはこれでございます。
FLASHアニメ版「珍遊記」も収録されたBlu-rayボックス。買おうかなぁ…。
ちはやふる 上の句(ネタバレ)

2016/日本 上映時間111分
監督・脚本:小泉徳宏
原作:末次由紀
製作:中山良夫、市川南、鈴木伸育、加太孝明、薮下維也、石川豊、弓矢政法、髙橋誠、宮本直人
ゼネラルプロデューサー:奥田誠治
エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔、安藤親広
企画・プロデュース:北島直明
プロデューサー:巣立恭平
撮影:柳田裕男
照明:宮尾康史
美術:五辻圭
録音:小松崎永行
編集:穗垣順之助
音楽:横山克
主題歌:Perfume
サウンドデザイン:大河原将
装飾:龍田哲児
VFXプロデューサー:赤羽智史
スタイリスト:新崎みのり
ヘアメイクディレクション:古久保英人
ヘアメイク:内田香織
アニメーションディレクター:ファンタジスタ歌磨呂
スクリプター:本図木綿子
助監督:權徹
制作担当:雲井成和
ラインプロデューサー:齋藤悠二
出演:広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、坂口涼太郎、松岡茉優、松田美由紀、國村隼
パンフレット:★★★★(620円/少し安い割に、ちゃんと競技かるたの説明があったりしてイイ感じ)
(あらすじ)
幼なじみの綾瀬千早(広瀬すず)、真島太一(野村周平)、綿谷新(真剣佑)の3人は、新に教わった「競技かるた」でいつも一緒に遊んでいた。新の競技かるたにかける情熱に、千早は夢を持つことの大切さを教わるが、そんな矢先に新は家の事情で遠くへ引っ越してしまう。高校生になった千早は、新に会いたい一心で「競技かるた部」創設を決意し、高校で再会した太一とともに部員集めに奔走。なんとか5人の部員を集めて競技かるた部を立ち上げた千早は、全国大会を目指して練習に励む。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
すでに43歳の身としましては、昨年あたりから「もうこの手の青春映画を観て感情移入する歳でもないな ( ´_ゝ`)」とやっと気付きまして。基本的にはアクション映画が好きというのもあって、まったく観るつもりはなかったというか、「あらあら、上の句は嫌がっているけど、下の句は喜んでいるじゃないの!川`∀´) オホホホホホ」といったボンヤリとした下ネタを思いつく程度の興味しかなかったのですけれども。今週のムービーウォッチメンの課題作品になったということで、モク割を利用してTOHOシネマズ新宿に足を運んで来ました。実に素晴らしいエンタメ映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー
TOHOシネマズ新宿ではマスターカードを使えば1100円で観られるモク割を実施中なのです ( ̄ー ̄) ニヤッ

12番スクリーン、春休みということもあってか、ほぼ満席でした。

スゲー良い作品じゃないでしょうか。部活(チーム)モノとして燃えるし、真島太一の成長ストーリーとしても素晴らしいし、競技かるたを扱ったスポーツ映画としても面白い。ほとばしるほど恥ずかしい話をしますと、僕は「犬も歩けば棒にあたる」とか「帆立涼子さん死ぬ!」とか、てっきりそういうものかと思っていたため(汗)、「百人一首」を使うと知って「漂流教室」のミニヴァ先生ライクに口がアングリ。あんなの歌を覚えるだけで発狂しそうというか、そもそも「坊主めくり」をするためのものじゃなかったの!? (°д°;) って、さすがにそこまでバカじゃありませんが(苦笑)、競技かるたというスポーツをわかりやすく見せているのが素晴らしいし、さらにその“歌の世界”の魅力も見事ストーリーに活かしてて、その上手さに感動しちゃいました。
競技かるたの動画を貼っておきますね↓ まったくできる気がしない… (´Д`;)
なんとなく見つけた坊主めくりの動画も貼っておきますね↓ 萌え死にしそう… (´Д`;)
若干のウソや誇張を交えながらお話を書いておくと、千早は遠くに引っ越した幼なじみの新に会うために競技かるた部を創設して、実は千早目当てで同じ高校に来た太一に、競技かるた経験者でありA級の実力を持つ西田“肉まん”優征(矢本悠馬)、呉服屋の娘で和歌に詳しい大江奏(上白石萌音)、秀才だけど友人ゼロの駒野“机”勉(森永悠希)を人数合わせで入れまして。太一が新に嫉妬してウジウジしたり、千早が名門校のイヤな奴・須藤(清水尋也)にコテンパンにされたりしながらも、東京大会に出場することになるんですね。
競技かるたの天才である新に会いたい一心で…。

千早は競技かるた部を創設しようとしてて、太一はそんな千早に桃色片想い (´∀`) キュルルン♪

で、何とかメンバーが集まって、みんなの距離が縮まっていく…という王道ストーリーなのです。

大会中、一勝もできない机が「どうせ人数合わせで入れたくせに!(ノДT)」と泣き言を言い出したりして揉めながらも、千早目当てで競技かるたをやってる太一が「逃げたいけどやってんだよ!」と微妙に論点をズラした説得をかまして決勝戦に臨めば、机の頬に
机くんが立ち直ったことで千早は“集中のスイッチ”が入って…。

帽子を後ろに回すのです…って、「オーバー・ザ・トップ」

「下の句」の予告編を貼っておきますね↓
もうね、話の核となる千早・太一・新を演じた3人はとにかく素晴らしかったんですが(広瀬すずさんの目力が半端じゃないし、他の2人も別の映画で観た時の100倍良かった!)、サブキャラも良い役者さんたちが揃っていたというか。「卑怯で情けないオレだけど、前向きに頑張ろう」的な太一のストーリーもグッときたものの、僕的に一番ハートを掴まれたのは机くんの話。高校のバレー部時代、敵チームから「アイツを狙え!m9`Д´) ビシッ」とサーブの的にされてチームに迷惑を掛けまくった僕的には「わかるわー (iДi) ウェェェェ」と泣きながら観てたし、1枚取ったシーンでは「良かったねぇ… (iДi) ウェェェェ」とまた泣く感じ。もう「下の句」ではあまり活躍しなさそうですけど、森永悠希さんの熱演もあって、机くんは僕の中のメガネキャラランキングの上位に輝き続けることでしょう…(偉そうに)。その他、上白石萌音さんや矢本悠馬さんも良かったし、敵役の清水尋也さんも良い感じに憎たらしかったですね~。
人数合わせの賑やかしメガネキャラかと思ってたら、予想外に重要だった机くん。最高でした。

清水尋也さん、「ソロモンの偽証」

僕は原作漫画
Perfumeによる主題歌も良かったですね↓
あと、思ったのは、この映画の舞台となる瑞沢高校は頭良いんだろうなぁと(学校は平和そうだし、「百人一首」をスムースに覚えられる知力があるワケだし)。なんて言うんですかね、僕が通っていた低偏差値の高校でシミュレートしてみると、競技かるた部を創設した途端、部室を不良たちに荒らされたり、溜まり場にされたりして、活動がままならなかった気がして仕方ないのです。だからこそね、映画の中の青春がとても眩しくて、自分の娘(4歳)にも将来はこういう高校に通ってほしいと心から思った…というどうでも良い文章。
たぶんこんな目に遭ったのでは…という作成に2時間かかったコラ(「北斗の拳」

ということで、ダラダラと書いて来ましたが、実に素晴らしいエンタメ映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー 小泉徳宏監督、「ガチ☆ボーイ」
末次由紀先生による原作漫画。読もうかと思ったら、現時点で31巻まであるとは… (`Δ´;) ヌゥ
本作のノベライズです。
サントラも貼っておきますね。主題歌
なかなか評判が良いテレビアニメ版のBlu-rayボックス。
覚えるには、こういうのを買ったら良いのかしらん。
高校生の部活モノ繋がりで。僕の感想はこんな感じ。
そういえば主役の1人は在原業平だったなぁと思い出した漫画。好きです。
唯一観ていた小泉徳宏監督作。プロレス映画としてどうかと思った記憶。
牡蠣工場(ネタバレ)
牡蠣工場
英題:OYSTER FACTORY
2015/日本、アメリカ 上映時間145分
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
製作:柏木規与子
出演:想田和弘
パンフレット:★★★(600円/レビューやら対談やら意外と読み応えアリ)
(あらすじ)
瀬戸内海に面した岡山県牛窓。かつては20軒近くあった牡蠣工場も過疎化などにより、今では6軒に減ってしまった。宮城県南三陸町で牡蠣工場を営んでいた渡邊さんは、東日本大震災で自身の工場が壊滅的な被害を受け、牛窓の地に移住し工場を継ぐこととなった。労働力不足のため、渡邊さんの工場でも中国からの労働者を雇い始めたが、言葉や文化の違いによるコミュニケーションの難しさに直面する。隣の工場では、早くも国に帰る脱落者が出た。牛窓という小さな町の日常から、グローバル化、少子高齢化、過疎化、労働問題、移民問題、さらに震災の影響など、日本が抱えるさまざまな問題が浮かび上がる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※この映画に関しては、この記事やくららがたったさんのブログが面白かったので、そっちを読んで!
僕が愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」と縁の深い想田和弘監督作ということで、気になってましてね。3月1日=映画の日を利用して、シアター・イメージフォーラムで観て来ました。「猫が可愛い… (´Д`;) ハァハァ」と思ったり。
場内はかなり混んでました。「不屈の男 アンブロークン」も少し気になったんですが、断念。
雑に書くと“「ダーウィンの悪夢」のマイルド版“といった印象ですかね(マイルドマンじゃないヨ!(o^-')b キヲツケテ!)。観察映画ということで、BGMもナレーションもない中、岡山県・牛窓の牡蠣工場の日常が映像で淡々と紡がれていって、不思議と日本が抱える様々な問題が浮かび上がってくる…ってな調子。まぁ、とにかくいろいろと考えさせられるというか、特に僕が自覚させられたのは己の中の“外国人を怖れる心”でしてね。映画でも少し触れられる中国人研修生殺傷事件とかを踏まえると、終盤にやってきた中国人研修生たちが仲間同士で話す場面、画面の暗さも影響したのか、話の内容がまったくわからないのが少し不気味に見えてしまって…。向こうだってこっちの言葉がわからずに不安なのにね。もう、そんな臆病かつ狭量な自分に恥ずかしさを覚えつつも、移民問題って難しいなぁとあらためて思いましたよ(って、彼らは移民ではないんですがー)。
頑張って仕事を覚えようとする気の良さそうな若者たちにもかかわらず、言葉が通じない故の怖さも感じてしまったのです。
なんとなく「覚悟のススメ」でコラを作ってみました。
その他、「牡蠣ってこうやって出荷されてるんだな」とか「牡蠣、食べたい」とか「残業がないならこういうところに住む&働いてみたいような気がしないでもない」とか「牡蠣、食べたい」とか「子どもたちが可愛いな~」とか「牡蠣、食べたい」とか「偶然、海に落ちた人を助ける映像が撮れたのはスゴいな!」とか「牡蠣、食べたい」とか「結局、工場の人たちが研修生に対して日本語でコミュニケーションをとってるのが歯がゆくも愉快」とか「牡蠣、食べたい」とか思ったりしてね(しつこい文章)。一応、最後の流れを書いておくと、中国人研修生たちを迎え入れて、お互いに希望と不安を抱きながらも「頑張ろう」ってムードが漂って終わってた気がします、確か。
牡蠣、超美味そうでしたな。前は苦手だったのに、2012年から食べられるようになったというね。
ただ、正直なところ、想田監督作の中では体感時間が一番長かったです。例えば「選挙」とか「選挙2」
とか「演劇1・2」
に関しては、知らない世界のことだから積極的に“観察”できたけど、今作は“普通の人たち”の“ゆったりした日常”がメインだから、どうにも集中力が保たないところがあったんですよ…(大好きな「Peace ピース」
は75分だし)。とは言え、世の中には“普通”なんてないのだろうから、所詮は映画リテラシーの低い男というか、若干、ワン・ビン監督作を観た時のことを思い出したというか。僕は観察者には向いてないんでしょうな (´・ω・`) ウーン
場面場面は興味深いものの、ごめんなさい、長く感じちゃいました。
あと、映画の冒頭とラストを〆る白猫ミルク(a.k.a.シロ)が想田監督たちと「家に入るな!m9`Д´) ビシッ」「入らせるニャ!ヽ(ΦДΦ)ノニャー!」といった攻防を繰り広げるのが驚くほど可愛くて(誇張アリ)、ランコントレ・ミグノンあたりの譲渡会に行きたい欲求が高まりながらも必死に押さえた…って、どうでも良いですかね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ 何はともあれ、牡蠣工場や外国人研修生の様子が観られるのは興味深いし、日本の社会問題について考えさせられるし、牡蠣は美味そうだし、白猫が超キュートということで、興味がある人は観てみてくださいな。
港をうろつく白猫ミルク。可愛かったなぁ…(しみじみ)。
おしまい (ΦωΦ) ニャー
一番好きな想田和弘監督作。僕の感想はこんな感じ。
想田和弘監督の最新著作。kindle版を出してくれたら買うんだけどなぁ。
なんとなく貼っておきますね。「Peace ピース」が載ってました。
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2D・字幕版)(ネタバレ)
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2D・字幕版)
原題:Batman v Superman: Dawn of Justice
2016/アメリカ 上映時間152分
監督:ザック・スナイダー
製作:チャールズ・ローベン、デボラ・スナイダー
製作総指揮:クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、ウェスリー・カラー、ジェフ・ジョンズ、デビッド・S・ゴイヤー
共同製作:ジム・ロウ、グレゴー・ウィルソン、カーティス・カネモト
スーパーマン考案:ジェリー・シーゲル、ジョー・シャスター
バットマン考案:ボブ・ケイン、ビル・フィンガー
脚本:クリス・テリオ、デビッド・S・ゴイヤー
撮影:ラリー・フォン
美術:パトリック・タトポロス
衣装:マイケル・ウィルキンソン
編集:デビッド・ブレナー
音楽:ハンス・ジマー、ジャンキー・XL
視覚効果監修:ジョン・“DJ”・デジャルダン
出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ホリー・ハンター、ガル・ギャドット、TAO、スクート・マクネイリー、カラン・マルベイ、ローレン・コーハン、マイケル・シャノン、リプリー・ソーボ、レベッカ・ブラー、ハリー・レニックス
パンフレット:★★★(820円/コンセプト・アートも載ってる豪華な作り。ただ、もう少し作品のの解説に踏み込んでも良かったのでは)
(あらすじ)
バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
75点
※今回の記事は、非常にくだらない画像や文章が垂れ流されている上に、無駄に長いので、そういう文章が苦手な方は読んじゃダメ!
仕事が忙しいので、観るのは当分先にするつもりだったんですけど、4/1(金)に映画駄話会がある→絶対この映画の話になるだろうなぁと思いまして。ネタバレを知るのはイヤだったので、公開週にTOHOシネマズ新宿で観て来ました。僕は好きでしたヨ… (´∀`;) エヘヘ
等身大(?)の人形が! 大きめの映画館には結構置かれてるみたい。
7番スクリーン、ほぼ満員でした。公開週ってのもあるんでしょうが、人気あるね~。
クリアファイルをもらいましたよ。
なんて言うんですかね、映画駄話会に参加した人の話を聞いて思ったんですが、この映画を好きな人も嫌いな人も「あそこが良くて、あそこがダメだった」という部分は共通するというか。正直、「良かった派」の僕でもイラッとする部分は多くてね…(しみじみ)。とりあえず映画のストーリーを若干のウソを交えながら、生活感溢れる背景の中で“新たに購入したフィギュア”と“代用フィギュア”を使って再現するとこんな感じだったのです↓
「マン・オブ・スティール」でスーパーマンに自社を破壊されたバットマンは怒り心頭。アルフレッド(演:ショコラウサギのお父さん
)と戦闘用スーツを開発ですよ。
一方、レックス・ルーサー(演:ジョーカー)に母親を人質にとられたスーパーマンは、渋々バットマンと戦うことを決意。
早速、対決してみたものの、母親の名前が一緒ということで意気投合したりしてね。B「お前のママもマーサって言うんだ ( ▼∀▼) キグウダネー」
そんな折、レックス・ルーサーがゾッド将軍の遺体をあーだこーだしてみたら、ドゥームズデイ(演:ハルク)が誕生しちゃった! やだ、どうしよう~。
これで人類も終わりかと思いきや、なんとワンダーウーマンが登場だッ!
ここからは100点の曲「Is She With You?」を聴きながら読んでいただけると幸いです↓
3万年の歴史を誇るアマゾン流格闘術の秘奥義“ワンダー虎王”でドゥームズデイの頭部を粉砕葬! この星を舐めるなよ!
さらにクリプトナイトでスーパーマンをワンダー撲殺。W「クリプトン星人同士の揉めごとで大勢の命を奪ったんだから、死んで詫びろ!川 ゚д゚) クソガ!」
バットマンもワンダー踏みつけ。W「ちゃんと話し合えば済むことだろうが!川 ゚д゚) クソガ!」
もちろんレックス・ルーサーもワンダー縛り首。W「冤罪の可能性がないなら当然死刑!川 ゚д゚) クタバレ!」
ボンヤリと仲間になった2人は、スーパーマンの葬儀が終わると、すばしこい奴、機械っぽい奴、水の中で暮らす奴を探すことになったというね。
すべて終わった後はバスタイム。庶民派の彼女は残り湯にふろ水ワンダーを使うのでしたーー。
残念なストーリー紹介で多くの人が当ブログを去ったことは置いとくとして。尊敬する映画評論家の町山智浩さんの超タメになるポッドキャスト(200円)や映画駄話会でのへぼやーさん(アメコミ通)の解説などに影響を受けまくりながらも、自分なりに本作を振り返ってみると、とにかく詰め込みすぎだったなぁと。「バットマンとスーパーマンが戦う理由付け」だけでなく、「新しいバットマンのお披露目」や「『スーパーマンは是か非か』の話」、今後展開される予定のDCユニバースの要素を盛り込まなくてはならなかったため(映画の小ネタ解説に関してはこことここがオススメ)、すべてが中途半端になってしまった…って、誰もが思ったのではないでしょうか。
僕が一番イラッとしたのは、2大ヒーロー対決の“お膳立て”の見せ方でして。ヒーロー同士の争いって「誤解(「主義主張の違い」も含む)」、「敵の洗脳」、「人質や弱みを握られて強いられる」といったあたりが基本パターンなんですけど、いかに観客に「戦うのは仕方ない」と思わせるかがカギじゃないですか。「ロイス・レーンの危機はどこだって駆けつけるくせに、すぐ近くの倉庫で人質になっている母親には気付けないのかよ」という文句は大人げないとしても、今回の場合、スーパーマンがちゃんと「レックス・ルーサーに母親が人質にとられています (´・ω・`)」って伝える→「あっ、そうなんだ ( ▼∀▼) タスケヨウ」で終わる話だからさ、かなりバカバカしく感じました。バットマンがクリプトナイト装備の槍で殺そうとした瞬間、スーパーマンが「マーサ…」と言うことでバットマンが「同じ母親の名前→こいつも同じ人間なんだ!Σ(゚д゚;) ワスレテタ!」と正気を取り戻す展開自体はそれほど悪くはないと思わなくもない気がしないでもないんですが(ただ、「母さん」で良いと思う)、その前段階が雑だからマジでどうでも良かったです。
ということで、当ブログで貼られる率が高いこの曲をどうぞ↓
つーか、今作の「大勢の命を守りつつも、犠牲者も出さざるを得ない正義」と「その少数の犠牲を出す姿勢が許せない正義」という対立構造は、同じザック・スナイダー監督作の「ウォッチメン」を連想させるワケですが…。彼らの主義主張をちゃんと掘り下げて描いてないため、バットマンが「打倒スーパーマン」の妄執に取り憑かれているというよりは浅薄なバカにしか見えないところがあって。金子修介監督作「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」
の前田愛さんならまだ若い上に可愛いから「わかるー (´∀`)」って共感できたけど、本作のバットマンに関しては「アンタ、もう中年なんだし、頭も良いんだから、もう少しよく考えなよ…(´・ω・`)」という気持ちになった…って伝わるでしょうか。
前田愛さんが「私はガメラを許さない」というのは納得だし、チョコバリの歌を歌っていただいても全然OKなんですが…。
ブルース・ウェインが妄執に囚われるには、ちょっと材料が足らなかった気がするんですよね。
スーパーマンも残念でした。というのは、「マン・オブ・スティール」の続編にあたる今作では、前作のクライマックスで大勢の人たちを犠牲にしたことや、同胞のゾッド将軍を殺害したことがトラウマになっていると思ってて。僕的には「その“悩む心”を利用されて、レックス・ルーサーに洗脳されたりするのカナー (´∀`) ウフフ」なんて想像してたら、鮮やかなほどに葛藤ゼロ。入浴中のロイスの湯船に服のまま入ってイチャイチャしたりと、クラーク・ケント生活を順風満帆に満喫中だから、「マジか!Σ(゚д゚;)」とビックリしましたよ。ヒーローにウジウジ悩まれるのは好きじゃないし、ある意味、超然としているとは言えますが、さすがにもう少し人間らしい精神構造でも良いんじゃないかしらん。
隙あらばロイスとイチャつくスーパーマン。ロイス役のエイミー・アダムスは好きなのになぁ… (´・ω・`)
まぁ、文句を書き始めるとキリがないというか。「ソーシャル・ネットワーク」のマーク・ザッカーバーグ風レックス・ルーサーは面白かったけど、最終的には“一山いくらのサイコキャラ”と代わり映えしなくなっちゃった印象だったし、とにかくストーリーに“今後の展開”を入れすぎちゃって、アメコミがそれなりに好き&それなりにはキャラを知っている僕も食傷気味な感は拭えない。「スーパーマンが支配してるっぽい未来」の予知夢とか、先々で全体を振り返れば必要なのかもしれませんが、現時点では予告編で引っ張るためだけの要素じゃないですか。鑑賞後、ちょっと「ライラの冒険」を連想しましたよ。マーベルがシネマティック・ユニバースを始めた時の「アイアンマン」
なんて本当によく出来ていたワケでさ。将来のためにDCユニバースの種を蒔きまくるのは仕方ないけど、こういう記事もあるワケだし、そんな先の話を夢見る以前に映画単体をしっかり作ってほしいと強く思ったり。
ジェシー・アイゼンバーグのレックス・ルーサー、最初は面白かったんですが。
まぁ、ほとんどの人が期待してなかったと思うけど、この場面、やっぱり夢でした。
「逆境ナイン」の月田マネージャーのごもっともな意見を貼っておきますね。
と、ここまで文句まみれでしたが、ごめんなさい、好きな部分の方がスゲー大きかったりします (〃∇〃) エヘヘ まず、今回のバットマン、物わかりの悪さにはイラッとしたし、カーアクションの見せ方が微妙だったり(位置関係がよくわからない)、せっかくの対スーパーマン用スーツもハルクバスターを通過済みの身としては物足りなさもあったんですけれども。あのマッシブなビジュアルは超好みであり、悪の傭兵軍団との倉庫での戦いとか大好きでしたよ。ベン・アフレック、キャスティングが決まった時は叩かれましたが、トレーニングシーンで見せた体重103キロ体脂肪7.9パーセントの肉体は見事であり(「ゴーン・ガール」の撮影中は贅肉を維持しながら下地を作ったそうな)、すでに脚本が執筆済みという単体主演作も観たくなりましたね。
今回のバットマン、銃で頭部を撃たれても気にしないあたりに好感が持てます。
スーパーマンの見た目も好きでした。ヘンリー・カヴィル、前作同様に「300 <スリー ハンドレッド>」で知られるトレーナーのマーク・トゥワイトと組みまして。体脂肪は7~8パーセント台を維持しながらも、さらに筋肉を5.4キロも増やしたそうで、肉体の説得力もまた増加したなぁと。胸毛ボーボーの半裸サービスシーンを入れたのは、その体を見せつけたかったから…というのは考えすぎでしょうか。議事堂が爆破されて1人だけ生き残ってしまう場面とか、やるせない表情が相まって非常にカッコ良かったです(その後、ションボリしながらの山登りで父親の幽霊に会うくだりは結構好き)。クライマックスでドゥームズデイと相打ちになりながらも、最後は生き返る気マンマンなムードが漂って終わってましたけど、次はどんな肉体に仕上げてくるのか楽しみだったりします。
この場面、「『300』のトレーナーとこの肉体を作った」というメッセージでは…という深読み。
そして、一番素晴らしかったのがワンダーウーマン。最高すぎる曲とともに、彼女が「ドゥームズデイの破壊光線を腕をクロスして防ぐ」という派手な登場をした瞬間、財宝を確認したジャック・リー・ビオンデ氏のように、思わず射精してしまった男性観客は決して少なくないのではないかな?(偉そうな口調の雑な下ネタ) ドゥームズデイとタイマンを張れる戦闘力に燃えるし、シーンが変わると投げ縄で縛ってたりする小技にも萌える。「ロイスが水の中に自分で投げ捨てた槍を拾おうとして溺れそうになる」という心底興味のない場面へ切り替わるたびに舌打ちしそうになるほどであり、鑑賞後はフィギュアを即注文ですよ。演じたガル・ギャドット、「ワイルドスピード」シリーズの時は大して気にも留めませんでしたが(失礼な文章)、ここまで気高く強く美しく見える人類がいたなんて… (ノД`) フシアナデシタ 細身ながらも筋肉が付いた肉体は、マーク・トゥワイトと一緒に走り高跳びの選手を意識して作ったそうで。これからの活躍が楽しみというか、来年のスピンオフ、超期待しております。
本作の主役はワンダーウーマンといっても過言ではない…という過言。曲のタイトルでもある「お前の連れ?」台詞は笑った。
この曲のためにサントラ
を購入しちゃったというね。タワレコで安く買えましたよ。
ちなみに3人のトレーニングに関しては、この雑誌に載っております。
その他、フランク・ミラーの「ダークナイト」の誕生譚っぽいオープニングは素晴らしかったし(とは言え、バットマンの誕生譚は映画やコミックスでスゲーよく観るから「またここからですか」感もあったけど)、ジェレミー・アイアンズの執事役もダンディだったし、フィンチ議員役のホリー・ハンターの演技も良かったし、議事堂爆破のくだりは無惨でグッときた。ロイスとゾッド将軍のギリギリヌードも目が離せなかったし、マッチョな役でよく見かけるカラン・マルヴェイが悪い傭兵役で出てたのもうれしかったですな。
ホリー・ハンター、爆死するあたりの表情が最高でした。
入浴中のロイスは乳首が、死んだゾッド将軍は股間が見えそうで見えなくてハラハラするのです。
カラン・マルヴェイ、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」にも出てましたね。
ううむ、例によってダラダラな文章になっちゃいましたけど、「マン・オブ・スティール」を観た時の「ダメだけどカッコイイ」という感想に近いというか。不満はあったものの、僕は好きな作品でした (´∀`;) スミマセン 前半は燃えるアクションが全然ない→少し退屈だったりもするんですが、ワンダーウーマンの登場シーンはマジで最高なのでね、せっかくの話題作なんだし、興味がある方はちょっと足を運んでみてくださいな。
前作にあたるザック・スナイダー監督作。僕の感想はこんな感じ。
最高な曲が入ったサントラ。ボーナストラック付の輸入盤やデジタル盤
もあります。
コンセプトアート集。ちょっと良さげ。
映画に出てきた武器やマシン、メカ、小道具などについてのガイド本だそうです。
本作の前日譚を描いた子ども向け小説とのこと。
バットマンとスーパーマンが対決したエピソードをまとめた一冊。これは買う予定。
彼らがどうやってこの肉体を作ったのか、知りたい人はどうぞ。
つい買っちゃった。いつか娘にあげようと思うのです。
先々週と先週の備忘録(2016/3/28~4/11)
2週間で映画を13本鑑賞しました
映画駄話会に出席しました
マンガ肉を食べました
仕事で上の人に怒られました
お義父さんの一周忌に出席しました
バルト9を実行しました
奥さんに誕生日プレゼントをあげました
先々週の火曜日、接待で「仮面ライダー1号」を観に行ったのを皮切りに、いろいろあって、この2週間で劇場鑑賞した映画は合計13本(旧作2本含む)。何が問題って、仕事が繁忙期の真っ只中ということで、結局、睡眠時間を削りまくったワケで。特に金曜から土曜にかけてバルト9を実行したせいで、日月と徹夜するハメになったのだから、僕は心底バカだと思うのです (´・ω・`) ガッカリ
金曜から土曜にかけて、映画を9本観てしまったというね…。

ただ、先々週に4本観たおかげで、4月1日の映画駄話会ではいろいろとネタバレを気にせずに話せて良かったところはあって(特に「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」は観といて良かった!)。例によって、楽しい時間を過ごしたんですが、はちごろうさんの「上手下手話」と、大洗まで行ったというサイモンさんのガルパン愛が面白かったですな。あと、亮介さんの話を聞いて、「今月こそNetflixに入らねば!ヽ(`Д´)ノ」と思いましたよ。ただ、今、入会したからといって、どうやってドラマなどを観る時間を作ればいいのかという問題があるのですがー。
Netflixで一番観たいのは「センス8」でございます↓
家庭のことを書いておくと、先々週の土日は休日出勤したんですが、夕飯は家族と食べるようにしまして。お義姉さんが懸賞で当てたマンガ肉をみんなで食べたり、ちょっと早めに奥さんの誕生日を祝ったりしましてね。それと、お義父さんの一周忌ということで、先週の水曜日、奥さん&娘のマナ子(仮名/4歳)は飛行機で、僕は仕事を片付けてから新幹線で青森に行きまして。木曜日、法要が終わると、僕だけ先に東京に戻って、奥さんたちが帰って来たのは日曜日。一緒に食事をして、誕生日プレゼントを渡すと、僕は朝まで仕事をした…って感じでしたよ。
お義姉さんが懸賞で当てたマンガ肉。結構小さめであり…。

中は脂が多め。ご飯と一緒に食べてちょうどいい味でしたよ。

こちらは奥さんと娘が一緒に作ったケーキ。今回はスポンジから作ったそうな。

水曜日は青森へ。お義父さんの法要はどうしても行っておきたかったのです。

先週の日曜日、奥さんにあげたのは、ラッシュガードのパーカーでございます。

最後に仕事のことを書くと、大きめの仕事の納期があってバタバタしている中、取引先に未払いの金を取り立てに行くというイヤ~な役目がありまして。それまで仲良くしていた社長さんにキツいことを言わなきゃならないのが超苦痛な上に、集金できない→上の人に無能扱いされるのがダブルでヘビー。そもそも取引先の社長さんも他の会社の倒産のアオリを食らっているだけに同情しちゃうものの(しかもFMWの荒井社長に似ているのが何とも…)、それでもこっちだって労働の対価として払ってもらわないと生きていけないワケで。警察を辞めたばかりのころ、某社で借金の取り立てをやらされたことを思い出したりもして、何気に恐ろしく胃が痛い2週間だった次第。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン(ネタバレ)
劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン
2016/日本 上映時間79分
監督:田口清隆
監修:大岡新一
脚本:中野貴雄、小林雄次、小林弘利
制作統括:岡崎聖
チーフプロデューサー:北浦嗣巳
プロデューサー:菊池英次
撮影監督:高橋創
美術:木場太郎
音楽:小西貴雄
主題歌:ボイジャー feat. Project DMM
録音:藤丸和徳
照明:武山弘道
キャスティング:空閑由美子、島田和正
VFX:三輪智章
アクションコーディネイト:岡野弘之
出演:高橋健介、坂ノ上茜、細田善彦、松本享恭、月船さらら、神尾佑、吉本多香美、高木星来、中山由香、原田隼人、百川晴香、TAKERU、瀬下千晶、マイケル富岡、中村悠一、松本保典、根岸拓哉、山村響、宮野真守
パンフレット:★★★☆(620円/薄めだけど、安いし、情報がギュッと詰まっててイイ!)
(あらすじ)
太古の昔に地獄が封じられたと伝えられる芭羅慈遺跡の謎に挑んだ強欲な男・黒崎(マイケル富岡)によって、その封印が破られる。この世を地獄へと変える閻魔獣ザイゴーグが復活し、その恐るべき力の前に、ウルトラマンエックスの光が消えてしまう。Xio隊員たちは、考古学者・玉城ツカサ(吉本多香美)と協力し、決死の覚悟でザイゴーグ封印のカギとなる神秘の力を追う。そんななか、ツカサの息子・ユウト(高木星来)の母への強い想いが奇跡を呼ぶ。Xioは結集したウルトラヒーローたちと力を合わせ、ザイゴーグと怪獣軍団に総力戦を挑む。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
70点
昨年、テレビで放送されていた「ウルトラマンX」が素晴らしかったということで、その劇場版である本作もそれなりに楽しみにしていましてね。取引先の特撮好きの方と公開週に新宿ピカデリーで観て来ました。良い映画でしたヨ (´∀`) ガンバッテタ
入場者特典を貼っておきますね。
「ウルトラマンX」のテレビシリーズについては、「特撮秘宝vol.3」でYU@Kさんが書いた解説が素晴らしいので、それを読んでいただくとして。僕なりに書いておくと、ウルトラマンギンガの切なさを思い出せば、「よくぞここまで… (ノД`)」と。とにかく特撮が素晴らしいし、話だってよく考えられているしさぁ。さらに平成ウルトラマンたちの客演振りは、「平成版のウルトラマンメビウス」をやっているかのよう…って、これはYU@Kさんが書いてたことなんですがー (ノ∀`) エヘヘ 正直、変身アイテム
がカッコ悪い云々とか僕だって思わなくもないですよ。思わなくもないけどさ、いろいろあった後の円谷プロがここまで復活したのはそのオモチャのおかげなのだからノー問題。あらゆる角度から見ても「よくやった!ヽ(`Д´)ノエライ!」としか言いようがないシリーズだったのです。
テレビシリーズで一番グッときたのは虚空怪獣グリーザ。マジで怖かったです… (´Д`;) ちょっとミスターノーっぽい。
で、今回の劇場版の流れを簡単かつ雑に書いておくと、テレビシリーズのダイジェストからスタート。その後、アホな実業家が芭羅慈(ばらじ)遺跡の青い石を持ち去ったら、閻魔獣ザイゴーグが復活→世界を地獄に変える活動を始めるのです。あまりの強さにエックスは一度破れるものの、母を守ろうとする心からユウト少年がティガに変身したり、青い石の力で初マンが登場したりしましてね。ザイゴーグが世界中に派遣したツルギデマーガはゼロを始めとする5人のウルトラマンたちが退治してくれて、ザイゴーグもベータスパークアーマーを装着したエックスがベータスパークアローで見事倒すと、エックスは星に帰ってしまうんですが、しかし! 地球にデザストロという新たな危機が訪れたら、またエックスがやってきてくれて、「オレたちの戦いはこれからだッ!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ」ってムードで終わってましたよ、確か。
クライマックスはこんな感じでした。
ハッキリ言って、特撮描写は100点でしたな。まず、冒頭のダイジェストシーンからなかなか迫力があって、テレビシリーズのスゴさをあらためて実感させられたというか。そして、今回の目玉である閻魔獣ザイゴーグがまたパワフルかつ説得力があって、素晴らしいのひと言。僕はそんなに怪獣を愛する男ではないんですが(それを倒す人やロボが好き)、ザイゴーグにはグッときちゃいましたねぇ…(しみじみ)。あと、ウルトラマンたちの戦い振りも良くて、エックス、初マン、ティガの3人が揃い踏みした際、エックスにセンターを譲る初マンの奥ゆかしさに微笑みながらも、その直後の長回しの乱戦には感動いたしました。あの場面、ウルトラ好きなら要チェックじゃないでしょうか。
閻魔獣ザイゴーグ、規格外の強敵って感じで良かった! 地面をマグマに変える能力も素敵。
メインの3人もカッコ良かったなぁ。ティガがアントラーと、マンがゴルザと戦うのも気が利いてたね。
その他、少年が母親を守るためにティガになるくだりはジーンとしたし、ベーターカプセル+スパークレンス=ベータスパークというアイディアも面白かったし、非常に良い劇場版だと思ったんですけれども。あえて不満を書くと、「予告編でチラッと見えた初マンvsバルタン星人が一瞬だった」というのはどうでも良いとしても、ごめんなさい、もうちょっと大人向けにしてほしかったなぁと。いや、ウルトラマンの映画なんて子ども向けで全然良いんですが、例えば遺跡と黒崎関連の描写があれほど軽くなくて、客演ウルトラマンもティガと初マンぐらいに絞っていたら、特撮とストーリーが良かった分、もっと燃えて感動できたんじゃないかと思っちゃったのです…。まぁ、仕方ないんですけどね (・ε・) ウーン
このシーン、ストーリーとは直接関係ないのでした。
遺跡関連の描写が安っぽいのは残念だったり。
そんなワケで、少し文句も書きましたが、良い映画でしたヨ (´∀`) タノシカッタ 鑑賞後、取引先の人と居酒屋に行って、この映画の話題で盛り上がっちゃいました。もうね、7月から始まるとウワサされている新シリーズや次の映画が超楽しみであり、それまでは「新ウルトラマン列伝」を観てガマンしますかね~。
テレビシリーズのBlu-rayボックス。僕が金持ちだったら、買って支えるんですが…。
田口清隆監督の自主映画。ううむ、観ようかしらん。
ウルトラマンXの超全集。ちょっとほしい。
昨年の春のウルトラ映画。僕の感想はこんな感じ。
今回の映画を観て、ちょっとこれを思い出しました、なんとなく。
ウルトラマンの映画ではこれが一番好き。というか、メビウスが好き。
仮面ライダー1号(ネタバレ)
仮面ライダー1号
2016/日本 上映時間96分
監督:金田治
原作:石ノ森章太郎
脚本:井上敏樹
企画:藤岡弘
プロデューサー:白倉伸一郎
音楽:坂部剛、鳴瀬シュウヘイ、中川幸太郎
主題歌:RIDER CHIPS
エンディングテーマ:野口五郎、高柳明音
アクション監督:竹田道弘
特撮監督:佛田洋
出演:藤岡弘、、西銘駿、岡本夏美、阿部力、長澤奈央、武田幸三、大沢ひかる、山本涼介、柳喬之、岩崎う大、槙尾ユウスケ、竹中直人
声の出演:飯塚昭三、悠木碧、関智一、石井康嗣、大杉漣
パンフレット:★★★☆(1550円/DVD付購入。安定の出来。特典映像のメイキングが良かった)
(あらすじ)
45年前に悪の秘密結社ショッカーによって改造人間にされた本郷猛は、長年にわたり、日本そして海外で悪と戦い続けてきた。ある少女の危機を知り、急遽日本に帰国した猛は、仮面ライダーゴースト/天空寺タケルら仲間たちと出会い、仮面ライダーに変身し、ショッカーに立ち向かう。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※この映画に関しては、小覇王さんのブログがタメになるので、ぜひ読んで!
※文章が読みづらくなるので、「藤岡弘、」さんの表記は読点を省略して、「藤岡弘」と記述しています。ご了承ください。
※今回の記事は、なんだか疲れてしまって、恐ろしくどうでも良い妄想などが垂れ流されているので、読まない方が良いです。
長めの前置きを書きますね。観る前は1ミリも期待してなかったんですよ。「電王&キバ映画」から始まってオールライダー枠として定番化した「春のライダー映画」は微妙に感じる作品が多くてね…(遠い目)。過去の春映画を個条書きにすると、こんな感じの評価だったのです↓
2011 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(50点/キカイダーとかが雑に出てきて不快)
2012 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦(5点/とにかく酷い)
2013 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z(50点/ギャバンが地球を破壊しようとして不快)
2014 平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(65点/昭和ライダーが老害)
2015 スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(50点/マッハが死ぬ→DTVに続く展開は酷い)
一番頭に来たのは2012年だったんですけど、その後は過剰な期待をしないように、そしてなるべく良いところに目を向けようと心掛けるようになって。パンフを読めば、関係者たちの「一見、ポジティブ風の発言」の中にさまざまな苦労(低予算&限られたスケジュール&超タイトな状況での脚本執筆)がほのめかされていて、若干同情するところもあるし…。そもそも本来の対象年齢を考えると“大きなお友だち”が目くじらを立てても仕方ないというか。「ダメでもともと→良いところは褒めよう」というのが、僕の昨今のスタンスだったというね(ちなみに「なんで特撮ファンが文句を言いながらも春映画を観るのか?」については、YU@Kさんのこの記事がわかりやすいので読んでみて!(o^-')b オススメ!)。
で、本作の話。初めに「45周年記念企画として、春は『仮面ライダー1号』の映画をやる」「藤岡弘主演」と聞いた時は「仮面ライダー1号版『ダークナイト・リターンズ』みたいな話になるのか!? (*゚∀゚)=3 ムッハー!」と期待値が急上昇したんですけれども。予告編をチラッと観たら、現在テレビで放送中のライダーである「仮面ライダーゴースト」が思いっきり絡んでたから、「結局、主役はゴーストなのね 」「『俺の偉人は1号だ』とか言いだすんでしょ?」と。テンションが一気に下がった状態で、公開週に取引先の特撮好きの方と新宿バルト9で観て来ました。「弘、120パーセント!Σ(°д°;) ヒィィ!」と驚愕しましたよ。
冬のライダー映画の時同様、入場者特典とともに「ヒーローマニア 生活」のシールをもらったけど、ごめんなさい、観る気はゼロ。
裏には「仮面ライダーアマゾンズ」の予告編が観られるQRコードが。東映、やることに抜かりがないぜ… (`Δ´;) ヌゥ
もうね、「主演・藤岡弘」どころか「作品・藤岡弘」みたいな内容でした。前に藤岡弘さんがリリースしたメッセージ性の強いアルバム「愛こそすべて合掌、」を延々と聞かされるような気持ち。出演オファーをしたら、ガッツリと企画&脚本に絡んだそうですが、「誰も口を挟めなかったんだろうなぁ… (・ω・;) ウーン」というか。2月に藤岡弘さんが「バラ色ダンディ」に出演した時とか、話し出すと誰も止められない感が凄まじくて、観ていて“ある種の気まずさ”を覚えたりもしたんですが、本作も全編そんな感じだったのです。
「本郷猛がタイの食堂で食事をしていたら、チンピラに絡まれる→手に箸を突き刺したりと、容赦なく全員叩きのめす」というオープニングから、今までの春映画とは(別の意味で)違うムードがビンビンでして。場面変わって、ショッカーからノバショッカーが分裂&対立し、なぜか女子高生・麻由(岡本夏美)を奪い合う中、ゴーストwith 仲間たちが彼女を助けようとすると、そこに本郷猛が再登場。なんと彼女は立花藤兵衛の孫娘。「祖父&両親に先立たれた彼女を本郷がずっと面倒を看ていたものの、3年前に『もう彼女1人で生きていける』と判断すると“戦いの旅”に出てしまい、その間、麻由は1人でバイトをしながら高校に通っていた」という、観ている大人の多くが「中学で見放すのは早いだろ… (`Δ´;)」と思わざるを得ない設定が明らかになるというね。
再会すると即ビンタする麻由。事情を知るとごもっともでした。
で、そこからは本郷猛がゴーストやら麻由のクラスメイトやらに「生命は繋がっている」云々の説教をかましたり、麻由と和解して「タケシ!」と呼び捨てにされながらデートをしたり、そのデートの費用を稼ぐべく肉体労働をしたりと、とにかく藤岡弘さんが出まくる展開のつるべ打ち(もう面倒くさいので、ここから本郷猛=弘にしますね)。特に肉体労働の場面では、「両手にツバをつけながらツルハシを握る弘」「その姿を陰で見守って、『無理しちゃって…タケシのバカ… (´・ω・`し』とションボリする麻由」「その工事現場の側にいる麻由をナンパしようとしてブッ飛ばされるスケートボーダーたち」なんてあまりにも前時代的すぎる描写が堂々と繰り広げられるから、何だか頭がクラクラいたしました。
若干の恋人ムードすら漂わせながらデートする2人。こんな映画になるとはなぁ…。
だがしかし! ここまでくると逆に面白くなってきたというか。こんな放送事故のような藤岡弘主演作なんて、もう二度と観られることはないワケで。そう考えるともっと“弘”が欲しくなってきたのだから、人間とは不思議なもの、ですな(知った風な口調で)。「弘と麻由が山小屋での暮らしを始めるとゴーストたちがやって来る→薪割りとか水汲みをさせられる→鮎の塩焼きを食べて、ねるねるねるねのババア級のテンションで『美味い!ヘ(゚∀゚*)ノ』と喜ぶ」という、フィクションで5万回は観たことのあるような「便利な暮らしに慣れきった現代っ子が昔ながらの生活に触れました」描写が流れても優しく微笑み返し。むしろ弘がコーヒーを飲む場面でお馴染みの説明が入らないのを不満に感じるほどでしたよ。
キャンディーズの名曲を貼っておきますね↓
そこから先の展開を雑に書いておくと、実は体にダメージが蓄積していて余命いくばくもなかった弘は、麻由の中にあったアレキサンダー大王の眼魂を狙うノバショッカー&ショッカーとの三つ巴の戦闘で死亡しまして。キャンプファイヤーっぽく荼毘に付されるも麻由の魂の叫びに応じて「仮面ライダーは永遠に不滅だ!ヽ(`Д´)ノ」という超理論で復活すると、誰が用意したのか不明すぎるネオサイクロン号に乗って、ラストバトルに参戦するのです。
69歳でこのスタントは素直にスゴいと思いました。
ゴーストやスペクター、さらにはノバショッカーを止めようとする地獄大使と共闘しつつ、最後はアレクサンダー大王の力を持ったラスボスのウルガをライダーキックで見事蹴殺! 弘ったら、決着を迫る地獄大使を笑顔でスルーすると、どこかの海岸で麻由&ゴーストに別れを告げて、戦いの旅に出るところでエンドクレジットがスタートしまして。よくわからないデュエットが流れた後、また「仮面ライダーは不滅だ」的な弘のナレーションとともにテロップが出て、終わってましたよ、確か。
2人にもライダー魂を使う見せ場はあったけど、ラスボスを倒すのが1号だったのはビックリしました。
ハッキリ言って、話がダメダメなのは“春のライダー映画”的には平常運転なので、気にしないとして。ショッカーに対して「今どき世界征服って(失笑)」と半笑いなスタンスで経済での支配をもくろむノバショッカーの設定は非常に面白かったし、総理大臣役の横光克彦さんは渋かったし、地獄大使が共闘するという流れも良かっただけに、ゴーストを絡めないでキッチリ単独作品として作っていたら、スゲー良い映画になったんじゃないかなぁと(そもそもゴーストがなぜ眼魔以外の敵と戦うのか…という大人げない文章)。それだと子どもが来ない気がしますが、① 馴染みのない1号が出まくる ②アクションシーンが少ない ③ 尺が長めという時点で、子どもには相当ツラい作品じゃないですか。だったら、「THE FIRST」みたいに完全大人向けで作った方が良かった気がします。
新興勢力のノバショッカー。“超合筋”武田幸三さん(左)を確認した時は超うれしかったりして。
大杉漣さん演じる地獄大使、悲哀が漂ってて最高でしたな…(しみじみ)。
なんて言うんですかね、スゲー失望したシーンがあって。そりゃあ、お話にはあまり期待してなかった僕ですけれども、荼毘に付された弘が炎の中から蘇る場面は、大好きな「THE NEXT」の名場面を連想して超グッときて。本郷猛は、ライダーとしての“正義の魂”だけの存在として復活したのだなと。「もう麻由の保護者としての猛はいない→1号は伝説になってしまったのだな… (ノДT)」と思って、フライング涙を流してみたら、普通に生き返ったムードで麻由ともコミュニケーションをとるから、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ さすがの僕もあの無条件復活だけは萎えちゃいましたね…。
1号が炎の中から復活する場面を観て…。
「THE NEXT」のこのシーンを思い出したライダーファンは結構いますよね。
それと、アクションにもガッカリしました。1号が何の説明もなくマッシブなボディになってたのは許せるんですが、肝心のアクションが普通すぎるから「太って鈍くなりました (ノ∀`) イヤーン」としか見えなかったんですよね。一応、凝ったワイヤーアクションをワンカットで見せたりとか頑張ってる場面もあったけど、見せ方が全然上手くないし…。ゴーストたちがライダー魂を使う場面もたかが戦闘員相手だったりするからそんなに盛り上がらないしさぁ。わざわざ武田幸三さんを起用しておきながら、キックボクサー的な格闘場面がゼロってのも微妙に感じました。藤岡弘さんがバイクスタントをやったり、素手で格闘したりする場面は良かったけど、ごめんなさい、アクション映画としてはまったく面白くなかったです。
69歳にしてこんなアクションをこなす藤岡弘さんはスゴかったんですが。
ただ、「弘映画」としては良かったと思うのですよ(なにこのジャンル)。というか、勝手な妄想を書くと、この作品は藤岡弘さんが現在14~15歳である自分の娘へ送ったメッセージなのではないか。「タケシ!」という名前の呼び捨ては「崖の上のポニョ」の主人公の家庭のように藤岡家でも普通であって(藤岡弘さんは海外での活動が多いので…という勝手な決めつけ)。誰もが若干の居心地の悪さを感じた“猛と麻由のデート場面”は、娘に財産を残すために一生懸命働いて家庭になかなか帰れない藤岡弘さんが「オレも本当は娘とこういう時間を過ごしたかったのだ」という想いを映像化したものなのではないか。中学(14~15歳)の時に見放したりとか、死んで一度蘇るも麻由を置いて旅立つくだりとかは、「オレもいつ死ぬかわからないが、その時は強く生きてくれ」という娘を想う父の愛であって、「海洋天堂」
で例えるならジェット・リーが「お父さんは死んでもウミガメになるから寂しくないんだよ ( ´_ゝ`)」と息子に伝えた場面のようなものなのではないか。ううむ、こんな妄想を泣きながら書いている僕は、かなり疲れが溜まっているのかもしれませんな… ('A`) ネムイヨゥ
「海洋天堂」のどうかしてるビジュアルのポスターを貼っておきますね。
その他、「テレビシリーズの時より明るいバカっぽいタケルどのは好み」とか「弘に『腑抜けが!』と言い放つマコト兄ちゃんに笑った」といったことはどうでも良いザンス。いや、本作を観て怒る人がいるのもわかりますし、僕だって傑作とは思いませんが、ここまで“弘一色”の映画はないし、これから作られることもないと思えば、カルト映画として貴重に感じられまして。クライマックス、「オレと戦ってくれ!」と哀願する地獄大使に「体を労れよ」と見せた弘(69歳)の素敵な笑顔。僕にはあれだけで十分…あれだけで十分だったのです…。以上、こんなワケのわからぬ文章を残して、この雑な感想を終えたいと思います。
この弘の笑顔を見た僕は…。
こんな気持ちになったのでした(「範馬刃牙」より)。
おしまい (ノω・、) ヒロシ...
サントラでございます。
Blu-rayボックス。このころの藤岡弘さんのカッコ良さは尋常じゃないと思うのです。
こんな本も出てました。
昨年の春のライダー映画。僕の感想はこんな感じ。
いろいろと惜しかった大人向けライダー映画。「THE NEXT」の方が好き。
なんとなく思い出した、アクションを封印したジェット・リー主演作。僕の感想はこんな感じ。
ボーダーライン(ネタバレ)

原題:Sicario
2015/アメリカ 上映時間121分
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
製作:ベイジル・イバニク、エドワード・L・マクドネル、モリー・スミス、サッド・ラッキンビル、トレント・ラッキンビル
製作総指揮:ジョン・H・スターク、エリカ・リー、エレン・H・シュワルツ
脚本:テイラー・シェリダン
撮影:ロジャー・ディーキンス
美術:パトリス・バーメット
衣装:レネー・エイプリル
編集:ジョー・ウォーカー
音楽:ヨハン・ヨハンソン
音楽監修:ジョナサン・ワトキンス
出演:エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、ビクター・ガーバー、ジョン・バーンサル、ダニエル・カルーヤ、ジェフリー・ドノバン、マキシミリアーノ・ヘルナンデス
パンフレット:★★★(720円/越智道雄先生のコラムが良い感じ)
(あらすじ)
巨大化するメキシコの麻薬カルテルを殲滅するため、米国防総省の特別部隊にリクルートされたエリートFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)は、謎のコロンビア人とともにアメリカとメキシコの国境付近を拠点とする麻薬組織撲滅の極秘作戦に参加する。しかし、仲間の動きさえも把握できない常軌を逸した作戦内容や、人の命が簡単に失われていく現場に直面し、ケイトの中で善と悪の境界が揺らいでいく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の影響で、最近はすっかり“メキシコ麻薬戦争モノ”が大好物。昨年は名著「メキシコ麻薬戦争:アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱」
個人的には「メキシコ 地獄の抗争」
来月には「カルテル・ランド」が公開予定。すでに前売り券は購入済みなのです ( ̄ー ̄) ニヤッ
ということで、今回の「ボーダーライン」もスゲー楽しみにしてまして。「2016年に絶対観たい新作映画10本」の1本に挙げて、前売り券も購入。本作が観られる日を、女のように股まで濡らしながら待っていましてね(アウトな表現)。今週のムービーウォッチメンの課題映画になったのもあって、公開週にいそいそとTOHOシネマズ六本木ヒルズへ行ってきました。「こんな映画を待ってたYO!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。
3番スクリーン、3分の1ぐらい埋まってました。

なんとなく「藤巻十三を股まで濡らして待っていた松尾象山」の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」

「映画秘宝 2016年 05 月号」
まず、若干のウソを交えながらお話をザックリ書いておくと、「可愛い振りしてあの子、割とやるもんだね 川´д)ヒソヒソ (´д`し」とウワサされるほどにバリバリ働いていたFBI捜査官ケイトったら、“謎の男(というかCIA)”のマット(ジョシュ・ブローリン)から米国防総省の特別チームに誘われまして。「アタシ、頑張ってみるわ!(・∀・し」と志願してみれば、“世界一危険な街”ファレスでは首のない死体が見せしめに吊されてるわ、渋滞中の道路で容赦なく敵を皆殺しにするわ、特別部隊の捜査は法を無視するムードがムンムンだわ、好きになったイイ男が麻薬カルテルの手先で殺されかけるわと、踏んだり蹴ったりのエブリデイなのです。
現場で活躍しまくりつつも、今ひとつ麻薬カルテルを追い詰められない捜査官ケイト。

“大事な会議にサンダル履きでの参加が許されるほどの男”マットに誘われると、特別チームに入りまして。

不穏なムードが漂う元検察官の隊員アレハンドロとともに頑張ろうと思うんですが、しかし。

耳なし芳一級に入れ墨が入った敵の暗殺者たちを民間人が巻き添えになりそうな状況で射殺しまくったり…。

直接は見せないけど拷問っぽいことをして自白させているということで(水をかけるのではなく飲ませたのかしらん)。

ケイトったらマットに怒りまくるというね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

しかも、蓋を開けてみれば、チームの中でもズバ抜けた戦闘能力を有していた元検察官アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)はコロンビアの麻薬カルテルの殺し屋であり、さらにケイトは抜擢されたのではなく「CIAが国内で活動するにはFBI捜査官の同行が必要→足手まといにならないレベルなら誰でも良かった」ことが発覚。アレハンドロが妻子を殺したカルテルのボスとその家族を皆殺しにする中、ケイトは「全部暴露してやる!川TДT)ノ キィィィ!」と激怒するも、アレハンドロに自殺 or「法的に問題ありませんでした書類」へのサインの二択を迫られて、泣く泣く署名。「ここは狼の街だし僕は狼だけど
マットたちのやり方があんまりだと思ったケイトはこんなことを言いだすんですが…。

最終的にはガマン。アレハンドロを撃てずに見送るのでした (´・ω・`し ションボリ

基本的にはしっかりしたメッセージの真面目な作品だと思うのですよ。「法を守っているだけではどうしようもないのでは?」「とは言え、暴力に暴力で対抗して生まれるのは不幸の連鎖なのでは?」的なことを考えさせられますし。最終的にはアレハンドロに射殺されてしまうメキシコの汚職警官シルヴィオ(マキシミリアーノ・ヘルナンデス)の日常が劇中で何度か挿入されていたのも(ちょっと「しんぼる」
このお父さん、自業自得とは言え、可哀相でしたな… (´・ω・`)

ごめんなさい、僕にとっては理想のパニッシャー映画でした… (´∀`;) スミマセン いや、確かにアレハンドロがカルテルのボスの子どもたちまで射殺したのはドン引きしましたけど(ドルフ・ラングレン版「パニッシャー」
グリグリと耳に指を入れる拷問をサラッと実行してましたが、非常に新しかったですな(「バキ」

というか、アレハンドロの元検察官というバックボーンを考えると、あそこまで戦闘力を高めたのがスゴいというか、どれほどのハードな訓練を積んだのかと。そこに「覚悟さえあれば人間は変われるんだ」というポジティブなメッセージが込められてる…というのは深読みでしょうか。「単身で麻薬カルテルのボスを殺害して無事」というオチは爽やかであり、「悪の法則」
“嘆きの検察官”アレハンドロ。ニューヒーローが誕生しました。

その他、「序盤の爆発シーンは『ブレイキング・バッド』
「観客の代弁者」的な役割というのもあって、モラルが低い僕のような観客からすると多少ウザい感じもあったケイト。

だがしかし、続編では戦闘力が格段に上昇し、「のちのリタ・ヴラタスキ

もう1つは、ジョン・バーンサルが弱い役で出てきたこと。麻薬カルテルと繋がっていた警官役で登場して、ケイトはタイマンで組み伏せるも、アレハンドロには散々殴られて、耳に指まで入れられたりするんですが…。最近、僕がNetflixに入会したのは「ジャン=クロード・ヴァン・ダムの熱いファンが活躍するドラマ『センス8』が観たいから」というのもありますけど、「ジョン・バーンサルが4代目パニッシャーを襲名した『デアデビル』が観たいから」という理由も大きかったワケで。アタシ、あんな弱いジョン・バーンサルの姿、観たくなかった…。観たくなかった!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! もし三沢光晴選手が生きていたなら、「あれじゃいくら何でもパニッシャーが弱くみられる」「もっとパニッシャーは強いんだぞってところを見せてもらわないと困る」とコメントしたのではないでしょうか。いや、もしかすると、これは「オレが撮ったパニッシャーの方が強いぜ? (`∀´) ケケッ」という、ドゥニ・ビルヌーブ監督によるマーベルへの挑戦状なのではないか? そんな電波なことを考えてしまうのは、睡眠時間が足りてないせいかもしれません… ('A`) ネムイデス
中央のボコボコ顔がジョン・バーンサル。現役パニッシャーがこういう役はやらないでほしい…という面倒くさい観客。

映画とは関係ありませんが、『センス8』の素敵な場面を貼っておきますね。

ううむ、そんなワケで、「リアルにパニッシャーを撮るとしたらこうだった!Σ(゚д゚;)」って感じがして、超ストライクでした。ドゥニ・ビルヌーブ監督作では一番好きな映画になりましたよ。結構ハードな内容なので無闇にはオススメしませんが、「悪・即・斬!m9`Д´) ビシッ」派の方は観ておくと良いザンス。おしまい。
ドゥニ・ビルヌーブ監督作でグッときたのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ。
輸入盤のサントラでございます。デジタル盤
メキシコ麻薬戦争について知りたい人は必読の名著。結構読みやすいのです。
コクのあるオヤジの地獄巡り一代記。僕の感想はこんな感じ。
なかなか救いのないドキュメンタリー。僕の感想はこんな感じ。
なんとなくゲイリー・ダニエルズがメキシコ麻薬カルテルと戦う映画も貼っておきますね。そんなに面白くはないです。
ベニチオ・デル・トロがエミリー・ブラントと共演した狼男映画。僕の感想はこんな感じ。
同じ邦題の映画を貼っておきますね。チャールズ・ブロンソンなので、少し観てみたい。
李相日監督の長編デビュー作。実際にあった事件が題材になっているそうな。
ジーナ・ガーション主演のサスペンス。テレビ映画だそうです。
ごめんなさい、一応、貼っておきます。僕の感想はこんな感じ。
先週の備忘録(2016/4/12~4/18)
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓
大きな仕事が片付いたものの、次の仕事が!
帯状疱疹が出ました… ('A`)
Netflixに入会しました
高校時代の親友と飲み→終電を逃す→朝まで1人カラオケ
とりあえず寄付だけしました
奥さん&娘とがってん寿司に行きました
ううむ、現在、九州中部地震で大変なことになっているワケですが(汗)、とりあえず頼れそうな団体に募金だけして、日常を続けますね。先週の火曜日にやっと大きい仕事が終わったものの、すぐ次の仕事が待ってまして。そっちの段取りを付けなくてはならないんですが、同時に営業もしなくちゃいけないので、スゲー面倒くさい状況にもかかわらず! 亮介さんやサンスケさん、そーす太郎さんなどなど、さまざまな人からオススメされていたNetflixにとうとう入会してしまって… (ノД`) ワタシマケマシタワ もうね、寝不足必死のエブリデイなのです。
ちなみにまだ「センス8」しか観てませぬ。
しかも、本当なら「仮面ライダーアマゾンズ」を観るためにAmazonプライムビデオにも入会せねばならないし、映画だって観に行かねばならぬし、ブログだって書かないといけない。そんな僕に「この映画、面白いから観てください!(o^-')b」なんてツイッターでオススメ作品を教えてくれる方もいたりして、ちくしょう、そういう映画もチェックしたいとなれば、本当に時間が足りないし、どれかを諦めるしかないんですよね。
そんな中、先日、「リリーのすべて」を勧めてきた方がいたんですが…。あの映画に関しては、はちごろうさんやスタエレさんの話を聞いて十分な気持ちになっていたので、ちょっと断ってしまったのです。でもその後、なんか悪い気がしましてね…。他人に勇気を出してリプしてみたら、無下もなく断られてしまったその気持ち、誰が知る! 貴重な時間を割いて、こんなブログを読んでくれている人にあんまりな仕打ちなのではないか。
というか、先日、知人が亡くなったり、バルト9を実施したりして、思ったのです。人間はいつか死ぬんだし、欲望に忠実に生きることも大事なのではないかと。もちろん家庭と仕事も大切にするつもりですが、短い人生、今こそ無理を通して道理を引っ込めようと。もうね、「1年に観る新作映画は120本」なんてルールは止めますよ。150本だろうと80本だろうと、どうでもいいんです。この瞬間を大事にして突っ走る時期があったって良いんじゃないか(43歳の家庭を持つ社会人の文章)。ストレスと疲労で帯状疱疹が出てるけど、一休宗純ライクに気にしない、気にしない、気にしない。ということで、先週はなんだかんだと映画を6本観たし、今週は「リリーのすべて」を含めて4本は観る予定なのでした。
先週は六本木で2本、渋谷で2本、新宿で2本観たというね。
金曜日の話を書いておくと、大事な打ち合わせの後、某所で高校時代の親友と飲み。最近、タマフルで元トモ特集という非常に良い企画があったりしましたが、彼とだっていつ疎遠になるかわからないんだよなぁと思うと、余計に貴重な気がしてくるというか。「年に2~3回会って、それなりに高い食事をする」というスタンスでもう何年も飲んでますけど、ありがたい限りですな。で、2軒目のスナックで盛り上がってしまい、終電を逃す→友人はタクシーで帰宅させる→始発まで1人カラオケを堪能してみたんですが、しかし! ライムスターの曲にチャレンジしてみたら、ラップが全然歌えなくてね… (´・ω・`) ムズカシイ 仕方なく大江千里の曲を20曲ほど泣きながら歌いまくってみた次第。
「格好悪いふられ方」などはあえて歌わない…という面倒くさいファンなのでした(でも「YOU」は歌う)。
土日は休日出勤だったんですけど、夕方からは家族と一緒に過ごしまして。日曜日の夜は、豊島園のがってん寿司で食事をしたら、奥さんに合ったみたいで、スゲー喜んでくれて。最近、こういう安いお店でも普通に美味しいですよね(かっぱ寿司よりは高いけどさ)。食事前、会社でペヤング 超大盛を食べておいたのが功を奏して、僕も10皿分ぐらいで済ませられて、お財布も良い感じ。上機嫌な2人を観ていると、スゲー幸せだなぁと。「1、2、さんきち」のハンバーグとチキンステーキとポークソテーが同時に食べられる神メニュー「あれもこれも」のように、あらためて家庭も仕事も趣味もすべて充実させるべく、馬車馬のように生きようと思ったのでした。
「春を味わう5貫握り」とか、美味でしたよ (´∀`) ウフフ
以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
あやしい彼女(ネタバレ)

2016/日本 上映時間125分
監督:水田伸生
脚本:吉澤智子
製作:中山良夫
ゼネラルプロデューサー:奥田誠治
エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔
プロデューサー:畠山直人、八尾香澄
共同プロデューサー:伊藤卓哉、里吉優也
ラインプロデューサー:毛利達也
撮影:中山光一
照明:松本憲人
録音:鶴巻仁
美術:磯見俊裕
装飾:佐原敦史
大庭信正
衣装:篠塚奈美
ヘアメイク:酒井夢月
編集:平澤政吾
音楽:三宅一徳
主題歌:anderlust
劇中歌監修:小林武史
音響効果:松浦大樹
VFXスーパーバイザー:小田一生
スクリプター:阿保知香子
キャスティング:杉野剛
監督補:相沢淳
助監督:蔵方政俊
制作:担当近藤博
出演:多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海、金井克子、志賀廣太郎、小林聡美、三鴨絵里子、越野アンナ、久保佑太、Kilt、田村健太郎、温水洋一、野村周平
パンフレット:★★★★(720円/情報がいろいろと載ってるし、作りもしっかりしてるし、良いパンフ)
(あらすじ)
女手ひとつで娘を育てあげ、自分の望む人生を送ることができなかった73歳の瀬山カツ(倍賞美津子)は、ある日、娘(小林聡)とケンカして家を飛び出すい。吸い寄せられるように1軒の写真館にたどり着いたカツは、そこで写真を撮り、店を出ると20歳の姿に戻っていた。かつての美しい姿を取り戻したカツ(多部未華子)は、髪型や洋服、さらに名前も節子と変え、新しい人生を楽しみはじめる。やがて商店街ののど自慢大会に出場し、昭和歌謡を熱唱して会場中を魅了した彼女に、夢見ていた歌手になるチャンスが舞い込む。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※本作については自分なりに高い点数を付けましたが、当ブログ主は韓国版が大好きなゆえにかなりキツイ文句も書いているので、この映画が好きな人は気をつけて!
※今回の記事は、村上もとか先生のボクシング漫画の名作「ヘヴィ」
「オリジナルの韓国映画がスゲー好き」「多部未華子さんの大ファンというワケではないものの、『ヤスコとケンジ』
公開までオリジナル版のサントラを聴いて、テンションを上げましてね。

公開初日にTOHOシネマズ日本橋へ。1番スクリーン、ほぼ満席でした。

食事がまだだったので、チキンピタサンドを買っちゃいました。普通に美味いよね。

最初にお話について触れておくと、多少の変更はありながらも、基本的なストーリーはオリジナル版
① いろいろあってションボリした主人公(老婆)が写真館に入って撮影
② 20歳のころに若返る
③ 素性を隠して、自分に気がある幼なじみ(ジジイ)の家に下宿する
④ カラオケで昔の歌謡曲を歌っているところをプロデューサーと自分の孫に見初められる
⑤ 孫とバンドを組むことになる(主人公はボーカルを担当)
⑥ 不意のケガから、血を抜くと老婆に戻ることが判明する
⑦ フェスの出場が決まって、プロデューサーと恋仲になる
⑧ ライバルだった老婆が死亡→通夜で好きだった飲み物を供えてあげる
⑨ フェス当日に孫が交通事故に遭う
⑩ とりあえず孫が作った新曲を歌う
⑪ 病院に駆けつけると輸血しようとするも、自分の子どもに「あなたの人生を生きて」と言われる
⑫ でも、やっぱり孫に輸血して、元の老婆に戻る
⑬ 映画冒頭の問題は解決したムードの中、写真館の力で若返った幼なじみのバイクに2ケツして終了
もうね、最初に不満を書いておくと、オリジナル版よりコメディ色が強くなってまして。ごめんなさい、全体的に大仰で安っぽいというか。僕と同年代(1972年生まれ)の方は高確率で月曜ドラマランドを思い出すムード…って伝わりますかね (´・ω・`) ウーン 劇中の曲や演出の「面白いコメディですよ~」って雰囲気がちょっとキツかったなぁと。オリジナル版から細かいところを改変してるんですが、序盤はあまり良くなくて。倍賞美津子さん演じる老婆カツが商店街でわざとらしく嫌われる行動を取りまくる場面とか、かなり苦手でしたよ。それと、カツの「長生き」の絵馬の伏線のためとは言え(この絵馬が娘のためだってわかった時はワンワン泣いた)、「女児が母の浮気を嘆く絵馬を書くシーン」はあざとすぎてイラッとしましたね。
冒頭の倍賞美津子さんのパートは、キツかったです。

幼なじみのジジイ・次郎(志賀廣太郎)の職場を銭湯に変えたのは別に良いとしても、そこにライバルの相原みどり(金井克子)がバリバリ着飾ってくるのはいくら何でもバカバカしいし、若返ってからひったくりを捕まえる流れもそんなに上手くないしさぁ…。あと、「若返り」も喜ぶだけですぐ受け入れてたけど、異常事態なんだからまずは写真館に戻ろうとするんじゃないの?(というか、あの写真館は行きつけの神社の近く→昔からあった設定?) 交通事故のシーンも「バンドの元ボーカルが声を掛ける→事故」って、明らかにダメな改変じゃないでしょうか(「あとでバンドに戻るためのキッカケ」だとしても気分が悪い)。ラスト、「プロデューサーが節子と一緒に撮った写真を確認しようとする→姿が消えてる」ってのも、オリジナル版のさりげなく切ない別れが良かっただけに、超蛇足に感じました。
ひったくりを捕まえる場面、いくらコメディでも、展開も描写も不自然すぎて萎えちゃったなぁ。

あと、オリジナルで良かった龍虎乱舞シーンがなくて残念だった…というどうでも良い文章。

で、一番どうかと思ったのは、歌。多部未華子さんの歌声自体は魅力的であり、思わず映画鑑賞後にサントラ
サントラ、新宿のタワレコで買ってしまったのでした。

なんだかんだ言って、フェスのシーンまでの僕は、胸を掴まれまくって泣きながら観てましてね。それ故に、多少は好きじゃない雰囲気の曲だろうとも、スムースに受け入れようと思ってた。なんならズボンとパンツを下ろしてたぐらいの万全の態勢だったんですが…(残念な文章)。これは僕がオリジナル版の「もう一度」が発狂するほど好きというのもありますけど、「帰り道」は根本的なところがダメだと思って。「もう一度」は歌う祖母だけでなく、作った孫の気持ちも反映されている歌詞なんですよ(孫はバンドが一度失敗した上に曲作りでもダメ出しをされる→「ONCE AGAIN!ヽ(`Д´)ノ」という状況だった)。それが「帰り道」は祖母の気持ちしか入ってないから、浅く感じちゃったんですよね…。
それに、「もう一度」はアップテンポのアイドルポップスっぽいのも良かったんです。というのは、「若返ってからの回想シーンが流れる」という演出と相まって、「誰だって輝いてた時期があるんだよ」ということを音楽で感じさせる意図があったのではないか(駆け抜けるような感じも含めて)。それが「帰り道」はなんというか…。あの歌いにくさ、音楽に疎い僕が「なんかMy Little Loverとかが歌ってそう」とか思ったら、エンドクレジットで小林武史さんの名前を確認したから、なるほどなぁと。なんかこの曲、売り出し中のanderlustの曲だったりするそうですが、「変な色気を漂わせずに、この映画の“あの場面のためだけの曲”を作れよ」って心から思いました。この点だけは今も超ガッカリしております。
フェスで「セーイ!」とか「カモーン!」とか言い出すのも好みじゃなかったです…。

ただ、こんな不満を帳消しにする要素がかなりありまして。まず、多部未華子さんが良かった! この映画を見終わった後、映画駄話会でお会いしたはちごろうさんが「オリジナル版と比べると、多部未華子が可愛すぎる」「井上真央あたりが良かったのでは?」なんておっしゃっていて、言いたいことはスゲーわかるというか(微妙に井上真央さんに失礼な文章)。オリジナル版の良さは主人公を演じたシム・ウンギョンが美人じゃないことで「誰だって輝いてた時期があるんだよ」というメッセージがより伝わってくるわけでさ。だから、確かに多部未華子さんが可愛すぎるのは問題だと思ったものの、「それはそれで可愛いからいいや (´∀`) ウフフ」という着地(台無しな文章)。歌も上手かったし、オリジナル版という強敵を前によく頑張ったのではないでしょうか。
多部未華子さんはとにかく可愛い…可愛いのです… (´Д`;) ハァハァ

主題歌には文句をつけたけど、他の曲はノー問題。「悲しくてやりきれない」の場面は100点でしたよ。

風呂でのぼせて白目を剥くシーンも! 「ちはやふる」といいアンダーテイカーといい、白目の時代、ですな(知った風な口調で)。

他のキャスティングも非常に良かったです。カツ役の倍賞千恵子さん、プロデューサー役の要潤さん、幼なじみのジジイ・次郎役の志賀廣太郎さんに、その娘役の三鴨絵里子さん、死んでしまうライバル役の金井克子さんなどなど、「オリジナル版の韓国人キャストを日本人に改造したんじゃないか!? Σ(゚д゚;) マサカ!?」と思うほどに違和感なくハマッてた印象。孫役の北村匠海さんも良い感じで、ちゃんとギターを弾ける人を配役したのは偉いなぁと。そして、後述しますけど、カツの一人娘・幸恵役の小林聡美さんも最高でしたねぇ…(しみじみ)。
「仮面ライダーG3」が好きだったので、要潤さんが出てくるとうれしいし、頑張ってほしいのです。

北村匠海さん、これから売れそうな予感がしました。

次郎と娘の2人も良いキャスティングでしたね~。

ちなみに野村周平さんは若返った次郎としてオチに登場してましたよ。

でね、僕がこの映画が「オリジナル版を超えた!∑(゚Д゚)」とすこぶる感心した部分があって。それは主人公の子どもの設定を“奥さんがいる息子”から“シングルマザーの娘”に変えたこと。オリジナル版が大好きな僕ですが、どうにも飲み込めなかったのは、嫁姑問題でしてね。オリジナル版の息子は、自分の奥さんが心臓を病むほどにイヤミを言われたりしてるのに、韓国の儒教精神だか何だか知らないけどさ、母親を優先して奥さんを全然フォローしないからムカつくんですよ。「お互い軽口を叩けるぐらいがいい」という最後の着地も、なんかご都合的に見えてイラッとするし。
それゆえ、オリジナル版のクライマックスで息子が母親に「自分の人生を生きて」みたいなことを言うシーンはそこそこ感動しながらもマザコンがすぎて違和感も感じたのですが…。今作の主人公の子どもは「バツイチのシングルマザー」なので嫁に対するイヤミ描写がない→オリジナルにあった居心地の悪さを排除しているのです。
オリジナル版のラスト、感動しつつも“奥さんをないがしろにしてた感”が少し雑音になったんですよね…。

そして、母と娘の立場が同じシングルマザーということを利用して、「娘が母親を探す過程で自分を育てるために苦労したことを知る→同じシングルマザーとして共感する」という要素を入れたのも素晴らしくて。だからこそラスト、対面時の娘からの感謝がスゲー泣けるのです。韓国版では「お世話になったドジョウ鍋屋の秘伝の味を盗んで、同じ市場内に店を開いたため、恨みを買っている」というハードな設定だったのを「怪しい健康食品を売ってた」ぐらいにスケールダウンすることで気まずさを消したのも良かったですな。
韓国版は相手の店が潰れたりしてるから、少し心にしこりが残るんですよね。

さらに超感動したのは、シングルマザーへの優しい目線が追加されていたこと。少し前の話、川崎リンチ殺人の被害者の母に対して偉そうな口を叩いた林真理子と江原啓之に関しては、足のつま先からじわじわと腐って激痛で発狂寸前まで追い込まれる奇病に罹りながらも長生きしろと心から思っているワケですが、もちろん中には能力がワンダーウーマン並みに高くてドゥームズデイの攻撃もサラリと防げる級の母親もいますけれども、基本的にシングルマザーは大変じゃないですか。僕が母と2人で暮らし始めたのは中学3年からですけど、僕を養うのは相当苦労してましたし(そんな時、僕は親の金をちょろまかして焼肉を食べていたーー ('A`) ゴメンナサイ)。僕の奥さんのママ友のシングルマザーのアユミさん(仮名)の例を話すと、急に残業することになったりして、託児所に預けるのも手間だからウチの奥さんが彼女の子どもを預かったりしてさ、とにかく大変なんですよ(そんな時、僕は六本木で「ボーダーライン」を観ていたーー ('A`) スミマセン)
RHYMESTERの名曲「Hands」を貼っておきますね↓
でもね、この映画は優しいのです。「虐待…? 川´д)ヒソヒソ (´д`しヤダワァ」なんて白い目で見られる“疲れたお母さん”に対して、節子が「頑張ったねぇ」と声をかけてお母さんがワンワンと泣く場面はね、ちょっとわざとらしいと思いながらもスゲー泣けたんですけれども。さらに、その「頑張ったねぇ」を“母の苦労をあらためて噛み締めた幸恵”が“若返った節子”に言ってあげるラストはね、多部未華子さんと小林聡美さんの素晴らしい演技もあって、凄まじい破壊力を生み出していて。村上もとか先生の名作漫画「ヘヴィ」
韓国版のラストは、通常のトルネードアッパーであり、これはこれでスゴい威力なのですが。

この2人のシングルマザーが生み出した感動は…。

もはやダブルトルネードだったのです! …ううむ、誰もこのブログについてきてくれてない気がしてなりません。

そんなワケでね、韓国版より文句はかなりあるものの、韓国版よりメッセージが伝わりやすくなって良かったというか、母娘の物語にやられたというか。TOHOシネマズ日本橋の観客がよく笑ってよく泣くおばさんまみれだったおかげで、実に温かい雰囲気で鑑賞できたのもプラスでしたね~。オリジナル版を未見の方がどう思うかはわかりませんが(汗)、スゲー好きな映画になりましたよ。すっかり影響を受けた僕は、来月の母の日に実家に帰ったら母さんに「頑張ったねぇ」とあらためて感謝しようと思ってるし、パートで働きながらも娘の育児や家事を頑張るウチの奥さんも「頑張ったねぇ」と褒めてあげたい…って、こんな駄文を書く暇があったら、お前も家事と育児をやれよ ( ゚д゚)、ペッ 読んでいる方のごもっともな声が聞こえたところで、この駄文を終えることにしますね… ('A`) スミマセン
ファン・ドンヒョク監督×シム・ウンギョン主演によるオリジナル。僕の感想はこんな感じ。
サントラ、買っちゃいましたよ。
映画のノベライズでございます。
老人が若返って無茶をする楳図かずお先生の名作漫画。最後が寂しかった記憶。
水田伸生監督の映画って1本も観たことないんですが、これだけテレビでちょっとだけ観た記憶。
韓国映画の日本版リメイクで微妙だった映画。僕の感想はこんな感じ。
「劇場と一体化する試練『バルト9』を実行した!ヽ(`Д´)ノ」という心底どうでも良い駄話
※今回の記事は、若干、電波気味なので、気をつけて!
2月下旬のこと。TBSラジオの「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」を聴いていたら、4月8日(金)に「タマフル映画祭2016」を開催するなんて告知が流れまして。前にも何度か実施されているワケですが、「番組関係者がオススメする旧作映画を観られる→その内容についてのトークも聞ける→超楽しい!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー」ということで、今回もすぐに前売りチケットを押さえたんですけど…。なんかね、宇多丸師匠がイベント告知の時に、やたらと「オレたちのバルト9」というフレーズを使うのが気になっちゃったんですよね。
「オレたちの」と言われても、僕に所有権があるワケでもないし、なんなんだろう? これはもしかすると“何らかのメッセージ”が隠されているのではないか…? 赤坂から流れてくる特殊な電波を聴きながら熟考に熟考を重ねた3月下旬、やっと気づきました。これは「『バルト9』に挑戦しろ!m9▼Д▼) ビシッ」ということなのだと。
「バルト9」とは映画評論家であり環境活動家のオノ・バルトが提唱した試練のことであり、同営業日・同映画館で9本の映画を連続鑑賞し、劇場内で売られている飲食物だけを口にすることで、劇場と一体化して悟りの境地に達するというもの。実は、新宿バルト9はそのために作られた映画館だった…というのは、“意識高い系”の映画ファンならご存知かと思います(誰?)。
とは言え、1日9本も観るなんて、朝から翌朝までいなくちゃならないワケで。土日は家族サービスか仕事を優先するから無理だし、平日は仕事を休めないし…。と思いきや、「4月6日はお義父さんの一周忌で奥さんの実家に帰る予定→8日まで仕事を休みやすい状況」であり、奥さんと娘が帰ってくるのは10日の夕方。「すでに8日は深夜12時から映画を2本観ることが決まっている」ということを総合すれば、サインが見えた!m9`Д´) ビシッ そう、これは“大きな何か”が、あらゆる角度から僕に「4月8日(金)にバルト9を実行しろ」と伝えていた…ということなのです。
なんとなくAce of Baseの「The Sign」を貼っておきますね↓
実はこの数カ月、ずっと迷ってた。映画を観る本数&ブログを書く時間を減らして、もっと睡眠時間を増やさないと、いつか体を壊すのではないか。お金だって掛かるしさぁ…。だから、このバルト9を「最後の散財」にしよう。そして、今後は観る本数を減らすのだ。そう考えた僕は、奥さんには「8日に大事な打ち合わせがあるから、7日には帰らなきゃ (;`∀´) ホントダヨ」と、職場には「青森に8日までいなくちゃならないから、6日の午後から8日まで休むね (;`∀´) ホントデスヨ」とスムースにウソをつき、“8日の自由”をゲット。7日、東京に戻ると新宿バルト9に足を運んで、“見(けん)”を実施して完璧なプランを立てたというね。
前日に映画館を訪れると、飲食メニューをチェックするとともに…。
鑑賞予定の作品の全チケットを購入(8枚なのは「タマフル映画祭2016」が2本立てだから)。
さらにパンフも買っておきました(7冊なのは「タマフル映画祭2016」で上映される映画が旧作だから)。
そして翌8日、眠れない夜を過ごしながらも(2時間しか寝られなかった…)、朝8時には劇場前に着いたのだッ!
ということで、4月8日(金)、会社を休んで朝イチから翌朝までかけて、バルト9に挑戦してきたので、その経緯をダラッと書き残しておきますね↓
<1本目:アーロと少年(2D・吹替版):08:25~10:10>
飲食はロースカツライスバーガー(塩こうじ味)とペプシネックスのドリンクセット(850円)をチョイス。普通に美味。
7番スクリーンは2人だけ→途中でその人が離脱して、最終的には1人鑑賞に。まぁ、楽しかったです (´∀`) ウフフ
<2本目:僕だけがいない街:10:35~12:45>
13Fからの移動中、10FのCAFÉ OASEでブルーチーズ・ホワイト・サンド(800円)。なかなか旨い。
2番スクリーンはそこそこの入り。文句は山のようにありますが、それなりには楽しかったかも ( ´_ゝ`)
<3本目:映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生:12:40~14:35>
肉が食べたくなったので、オーガニックケイジャンチキン(600円)。バルト9のメニューで一番好き。
3番スクリーン、平日だけど親子連れも確認。ちょっと合わなかったカナー (・ε・) ウーン
<4本目:蜜のあわれ:14:35~16:30>
チョイス・ザ・ドッグのアボガド(500円)。美味くないわけがないですわ。
8番スクリーン、結構混んでた! 感想は…変な作品でしたな… (・ω・;) ウーン
<5本目:のぞきめ:17:10~19:00>
階下に行く途中で、CAFÉ OASEで新宿三丁目プレスサンドのとろけるチーズとバジルチキン(700円)+オーガニックオレンジ100%(400円)。結構好きな味。
3番スクリーン、10分の1ぐらいの入り。嫌いじゃないホラーでした (・∀・) マァマァ
<6本目:LOVE 3D:19:20~21:45>
甘い物が食べたくなったので、チョコフォンデチュロス(500円)と水(200円)。甘くて硬い!
連続して3番スクリーンの同じ席。3分の1ぐらいの入り。観といて良かったけどさぁ… (`Δ´;) ヌゥ
<7本目:エヴェレスト 神々の山嶺:21:50~24:00>
黄金じゃがいものジャーマンポテトのビールセット(1000円)。量が少なくて不満…。
1番スクリーン、3割の入り。オレは頂上に立つ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!
<8本目:復讐捜査線:24:00~>
ホットドックセット(1000円)を購入。オーソドックスに美味。
ここからは「タマフル映画祭2016」ということで、旧作映画を2本立てで観ることになるのです。
会場は8番スクリーン。前売りチケットが即完したということで、当たり前ですが満員御礼でした。
入場者プレゼントとして「ねこ泥棒」をもらったけど、使い途がない…。
大画面で観る「復讐捜査線」は100点の映画でしたヨ… ( ;∀;) イイエイガダナー
<9本目:天使の処刑人 バイオレット&デイジー:27:00~>
最後の飲食はキャラメルポップコーン(500円)とジンジャエール(400円)。ジンジャエールは胃腸に良いのです。
2回目の劇場鑑賞となる「天使の処刑人 バイオレット&デイジー」、前に観た時よりも楽しく観られました (o^-')b ヨカッタ!
三宅隆太監督による作品解説が聞けたのも良かった! 僕に気づいてもらえたのもうれしかったです (〃∇〃) エヘヘ
映画館を出たのは朝5時過ぎ。約21時間、新宿バルト9にいたことになりますな。
以上、バルト9を達成したワケですが…。前売り券1枚1400円+通常料金7200円(1800円×4)+3D映画の夕方割1700円+イベント代3500円=映画鑑賞代13800円の飲食代7450円ほどかかりましたけど(苦笑)、超楽しい時間を過ごさせていただいたというか。9本観ることを優先→それほど興味がなかった作品が多かった上に、当日は2時間しか寝てなかったため、やる前は「『蜜のあわれ』あたりで、寝そうだな… (´Д`;)」なんて考えていたんですけれども。実際にやってみたら、結構ジャンルや作風がバラバラだったのと、自分なりのイベント感覚でテンションが上がっていたせいか、どの作品もそれなりには面白くて。予想外にまったく眠くならなかったという不思議。正直、やってみた後は、前よりも映画を観たくなっていたほどだったのです。
つーか、本当のところ、こんなバカなことをやろうと思ったのは、新宿バルト9への後ろめたさから。TOHOシネマズ新宿や新宿ピカデリーはポイントサービスがあるし、安く観られる手段も多いのに、新宿バルト9ったら夕方割ぐらいでポイントはたまらないし、KINEZOでムビチケが使えないのも不便だから、最近はすっかり足が遠のいていてね。まぁ、市場原理からすれば仕方ないものの、宇多丸師匠が「オレたちのバルト9」と言ったり、「深夜も稼働のバルトなんかどう?」とラップしたりするたびに、「最近はあまり行ってないんだよなぁ… (´・ω・`) ゴメンヨ」と気まずくて。だから、「X-ミッション」の影響もあって、今までの感謝を込めて実施した…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ
読んでいる方の気持ちを代弁するステイサムを貼っておきますね(「ブリッツ」より)。
何はともあれ、短編を合わせると10本になりますが、それはそれとして。「1日で映画を9本観る」という体験はとても楽しかったです (´∀`) ウフフ たぶんもっと時間調整が上手くいったとしても10本ぐらいが限界だと思うんですが、時間と暇を持て余した映画好きの方は、オノ・ミッテが提唱したミッテ10やオノ・ブルクが発案したブルク13などに挑戦してみてはいかがでしょうか。以上、心底どうでも良い駄話でした。