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CONFLICT コンフリクト 最大の抗争(ネタバレ)

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CONFLICT コンフリクト 最大の抗争

CONFLICT コンフリクト 最大の抗争

2016/日本 上映時間163分
監督・脚本・企画:藤原健一
企画:木山雅仁
プロデューサー:太田雅之、永井隆、一力健鬼
製作:及川次雄、人見剛史
企画協力:花田真吾、加藤純一、鈴木祐介、河本康文、溝口景俊、竹中島広道、鈴木雄太
脚本協力:木山雅仁
キャスティング:久保田隆久、田邊直寛
撮影・証明:今井哲郎
録音:山口勉
美術:村上輝彦
衣装:赤瀬菜穂
ヘアメイク:中尾あい
特殊造型:土肥良成
CG:川村翔太
アクション:坂田龍平、柴原孝典
監督補:石川二郎
編集:石川塁
音楽:與語一平
主題歌:Rio
助監督:伊藤一平
制作担当:大西裕
出演:小沢仁志、哀川翔、本宮泰風、中野英雄、大沢樹生、元木大介、赤井英和、山口祥行、堀田茜、永倉大輔、高岡奏輔、遠藤要、遠藤章造、品川祐、IZAM、岡崎二朗、成瀬正孝、本田博太郎、松田一三、津田寛治、渡辺哲、六平直政、中山こころ、菅田俊、渡辺裕之、小沢和義、諸星和己、的場浩司、白竜
パンフレット:★★☆(1000円/公開規模から考えると、作ってくれただけありがたいような、値段が高いような…)
(あらすじ)
日本最大のヤクザ組織・天道会の傘下になる兵頭組の組長(渡辺裕之)が殺害され、天道会若頭で鷲尾組組長の鷲尾一馬(小沢仁志)は、兵頭の殺しの背後に、元天道会若頭補佐で今は東京の半グレやアウトローを仕切る明神良成(哀川翔)の存在を嗅ぎとる。そんな折、天道会5代目会長の勝重(白竜)から、「東京カジノ計画」の利権争いの鍵を握る遠山凪(堀田茜)という女性の身柄を押さえるよう命じられた鷲尾は、子分を連れて行動に出るが、そこで武装した若者たちに襲撃される。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




77点


怖ろしいほどに今さらながら、5月公開作の感想を投下しますね。「観たい映画の覚え書き」には載せなかったものの、「映画秘宝 2016年 07 月号」での藤木TDCさんによる紹介記事を読んだら非常に気になりまして。今年に入って「やくざの憲法 赤字破門」「荒ぶる魂たち」を観て「白竜さん&ヤクザ映画を観たい欲求が高まっていた」のもあって、急遽観ることに決定。5/28(土)公開ながらも2週間限定上映→6/10(金)には終わってしまうということで、6/7(火)に会員サービスデーを利用して、シネマート新宿で鑑賞いたしました。不思議な面白さでしたよ。観終わった後に出席したタマフル・トップ5オフ会では、よくお話しするタカハシさんやトリさんなどに「妙に楽しいから観てみて!ヘ(゚∀゚*)ノ ミテミテ!」と薦めるぐらいツボに入ったのです。


ちなみに、シネマート新宿は今年の12月からTCGメンバーズカード加盟映画館になるそうな。
シネマート新宿

この時、すでに公開中だった「ヴィクトリア」「FAKE」の他館前売券を買ったんだっけ…という思い出。
他館前売り券


なんでここまで感想をアップするのが遅れたのかと言うと、仕事が忙しくて他の映画の感想が溜まっていた上に、本作はすぐにDVDがリリースされる予定だったので、もう一度観てから感想を書こうと思ってたんですよ (´∀`;) エヘヘ で、163分の本編を2本に分けて、「第一章 勃発編」が7/1に、「第二章 終結編」が8/5にリリースされたので、レンタルして見直そうとしたところ! なんか近所のレンタル屋での回転率が高くて、なかなか借りられなくて。気が付けばすっかり9月下旬になっていた次第。

2014年に東映Vシネマ25周年を記念した「25 NIJYU-GO」なんて映画がありましたが、本作は“Vオリジナルの雄”オールインエンタテインメント20周年記念作品とのこと。出演キャストや「半グレと抗争する展開」など、共通する部分はあれど中身は全然別でして(というか、今どきのヤクザモノは半グレと戦うのが定番っぽいし)。ストーリーを雑に書いておくと、主人公は天道会若頭で鷲尾組組長の鷲尾(小沢仁志)。元天道会若頭補佐だったものの、組を抜ける時に鷲尾に左手を切断された明神(哀川翔)が、半グレ集団の大東亜団の会長となって、通っていた小料理屋の娘(中山こころ)を薬漬け&輪姦したDVDを送りつけてきたりとハードに嫌がらせをしてきたので、激怒して殴り込み→皆殺しにする…ってな感じでございます。


小沢仁志さん演じる鷲尾が敵の非道な所業にキレて、長ドス片手に殴り込む…という大好物な展開なのです。
長ドスをチェック!


そこに「カタギになったものの小指を詰めたことで堕ちていく元鷲尾組若頭補佐のテツ(山口祥行)とその兄弟分・沖田(本宮泰風)の確執」やら「弟をヤクザに殺されて恨む半グレ集団の初代総長で日本刀使いの丹羽(小沢和義)」やら「ヤクザと半グレに潰し合いをさせて、カジノ利権に絡もうとする警視庁の思惑」やら「大富豪のホテルオーナー香田(本田博太郎)と隠し子・凪(堀田茜)の愛憎」やら「沖田と凪の間に生まれる恋」やら「刑務所から出所した瞬間から暴力捜査を開始する天道組若頭補佐の織田(的場浩司)と兄弟分・槙野(大沢樹生)」やら「妻子を殺した『元・少年A』早田(高岡奏輔)を追う刑事・安岡(赤井英和)」やら「大東亜団のメンバーかと思いきや、実は潜入捜査官だった小林(遠藤章造)」やらのエピソードが絡んでいくんですが…。正直、話を盛り込みすぎた感は否めないのではないでしょうか。

とにかく不要に感じたのが、「元・少年Avs刑事」のエピソード。どう考えてもこの話だけ映画から浮いているというか、ずっと「このくだり、いらないんじゃないかなぁ (´・ω・`) ウーン」と思いながら観てました(パンフによると監督のデビュー作のオマージュらしいんですが、「だからなに? (゚Д゚)」としか思えない)。あと、「金持ちの隠し子・凪」絡みの話もウザかった。発端となる「廃墟にいた凪の母親がヤクザを刺殺→鷲尾に射殺される」という展開がバカバカしかったし、凪がやたらと叫ぶのもイライラしたし、沖田が凪に惚れるのがスゲー早いし、「結局、カジノ利権が大事なので香田には何もしません ┐(´ー`)┌ シカタナシ」という着地も納得いかなかったんですよね…。


この2人の演技は良かったけど、お話自体は不要な気がしてなりません。
元少年Aと刑事


ただ、それ以上に“妙に面白い部分”が多かったから問題ナシm9`Д´) ビシッ まず、テツと沖田の「義兄弟愛」にグッときた! 天道組には「組を抜ける時は指を詰める」という掟があって、映画冒頭は「組を辞めるなら指を詰めろ!(;`Δ´)」という沖田と、「今どき、詰めなくたっていいじゃねぇか! (`Д´;)」というテツが対立→見応えのある居間バトル(ヤクザ同士なのに総合格闘技風味も!)を繰り広げるんですよ。で、結局、テツが左手の小指を詰めると、そのせいで働いてた酒屋はクビになるわ、妊娠中の奥さんはショックで流産するわ、荒れた生活になって半グレ集団に入るわと、絵に描いたようなライク・ア・ローリングストーン。で、クライマックスにはまた2人のタイマンがあるワケですが…。「オレは家族がほしかっただけなんだYO!ヽ(TДT)ノ」というテツの心の叫びを聞いて、「悪いことしたなぁ (´・ω・`)」と反省した沖田ったら、なんと自分で小指を噛みちぎるんです! この超男らしい指の詰め方にはスゲー感動いたしました。


仕方なく指を詰めるも、どんどん転落していくテツ。
指を詰めるテツ

反省した沖田は、凪のためにカタギになろうと思ったのもあって、自ら指を噛み切るというね ('A`) イタソー
指を噛み切る沖田

この2人のタイマンはなかなか楽しかったですぞ。
義兄弟対決!


次に、的場浩司さん演じる織田がカッコ良かった! キャラとしては相当ムチャクチャというか、出所したその日に天道組と大東亜団の抗争を知ると、すぐにオレ流暴力捜査をスタート。裏切り者の子分と役人を拷問すると(耳を切り取ったりする)、そのまま大東亜団幹部の柴崎(永倉大輔)らがいるそば屋に乗り込んで、相棒の槙野と一緒に全員殺害した挙げ句、警察に現行犯逮捕されるというスピード再逮捕振りを見せるのです。結局、若頭の鷲尾や親分(白竜)に挨拶することもないまま塀の中に戻るというのは、僕の勝手な予想ではたぶんキャストの人のスケジュールの都合なんじゃないかと思うんですが(汗)、非常にユニークな展開だったなぁと。的場耕司さん、かなりポイントが上がりましたよ。


出所したばかりの2人(DVDだとここで第一章が終了)。槙野役の大沢樹生さんもヤバいムードが素敵だったり。
出所した槙野と織田

そば屋でのバトル、永倉大輔さんも良い味を出してました。
そば屋での死闘


というか、この作品、ところどころに良い意味での“中二感”があって。格闘やらチャンバラやらは結構派手めの殺陣が展開されるし(流血はCGを使って多めに表現)、人物描写だって、小沢和義さん演じる丹羽なんて半グレというよりは「① 黒のロングコート着用で全身黒ずくめ」「② 日本刀が武器で肌身離さない(刀で車のタイヤを斬ったりする!)」「③ 片方の黒目の大きさが違う」「④ 強い奴と戦いてぇ ( ̄ー ̄) ニヤッ」と、中学時代の僕がノートに書いていたようなキャラクターだったしね。明神役の哀川翔さんなんて、ラストは左手に鉄の爪を装着して襲ってくるんだから、「なにこのヤクザ映画!」と驚きながらも、僕の顔は微笑んでいたのでしたーー (´∀`) スキヨ


本作の小沢和義さんは半グレどころか、スーサイド・スクワッドに加わりそうな勢い。
日本刀マスター丹羽

クライマックスは、日本が誇る顔面凶器兄弟のソードバトルが観られるのです! (*゚∀゚)=3 ムッハー
小沢兄弟のソードバトル

鉄の爪を装着するラスボス・明神役の哀川翔さん。死ぬ時の直立具合が最高でした。
鉄の爪を装着する明神


そして、何よりもアットホームなオチにビックリしました。物語を振り返ると「テツに小指を詰めさせたのは可哀想だったし、そもそも鷲尾が明神の左手を切ったのも良くなかった」ということで。明神との対決を制した後のエピローグ、鷲尾が沖田から小指を渡されると「オレが6代目になったらこの掟は廃止する! (・д・) イクナイ!」と決断するくだりが、「そ、そりゃそうだよね… (`Δ´;) イマサラ?」と思わされて面白かったんですけれども。さらに、組の重鎮である伊達(中野英雄)や大谷(菅田俊)が「オレたちは家族みてぇなモンだからな」なんて語り合うわ、テツが赦されて組に戻るわ、凪と一緒になってカタギになろうとした沖田もやっぱり組に戻ってくるわと、なんか一気にファミリー感が溢れる雰囲気になったと思ったら、Rioさんによる「CONFLICT ~螢よ永遠に~」がこれまた感動的に流れるんですよ。なんて言うんでしょうか、ある種の“ヤクザ賛歌”にも感じられて若干の居心地の悪さがありながらも、不思議な大団円ムードがあってね…(しみじみ)。上手く書けないけど、「みんな、繋がってるんダナー (ノДT) ニンゲンダモノ」なんて不覚にも泣いてしまった僕は、少し疲れていたのかもしれません。


いろいろあったけど、最後はこんなハッピーエンド。
ハッピーエンド

一応、Rioさんの「ホタル」を貼っておきますね↓ 詞は違うけど、歌の感じは一緒。




その他、「品川祐さんのパチンコ屋店員役は似合ってた」とか「薬漬け&輪姦展開はかなりキツかった…(中山こころさんは頑張ってた)」とか「丹羽が事務所に殴り込んでくるくだり、ヤクザの事務所なのに防犯カメラないの?」とか「中野英雄さんの腕が切断されたりとか、ゴア描写が意外とあって良かった」とか「遠藤要さんは好きだけど、遠藤章造さんは…」とか、書きたいことはあるんですが、長くなるので割愛! なんか変なところや腹立つ部分もあるんだけど、小沢兄弟を始めとする濃い顔の役者さんたちを観ているだけでも愉快だったし、妙に面白い映画でしたヨ (´∀`=) ウフフ これだけの“ヤクザモノのスター”を集めて作るのは交通整理だけでも大変だと思うので(「エクスペンダブルズ2」でのサイモン・ウェスト監督のオーディオ・コメンタリーを思い出した)、藤原健一監督の手腕はスゴいなぁと。まぁ、興味がある人は「ちょっと変な映画」だということを踏まえて借りてみてくださいな。




ということで、公開から約1ヵ月後にリリースされた第一章。



そして、いろいろと凄まじいことになる第二章でございます。



ヤクザvs半グレで連想した東映Vシネマ25周年記念作。僕の感想はこんな感じ



「コンフリクト」と聞くと思い出すのはこの作品。僕の感想はこんな感じ



Rioさんのアルバムでございます。買おうかしらん。










カンパイ!世界が恋する日本酒(ネタバレ)

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カンパイ!世界が恋する日本酒

カンパイ!世界が恋する日本酒

英題:Kampai! For the Love of Sake
2015/アメリカ、日本 上映時間95分
監督・脚本・プロデューサー・撮影・編集:小西未来
エグゼクティブプロデューサー:駒井尚文、スージュン、マイケル・J・ワーナー、ネレケ・ドリーセン
プロデューサー:柳本千晶
共同プロデューサー:毛山薫、鈴木克也
撮影:猪本雅三
音楽:スティーブン・ビーンス
出演:ジョン・ゴントナー、フィリップ・ハーパー、久慈浩介
パンフレット:★★★(600円/タメになるコラムが2本載ってて、キーワードなども載ってました)
(解説)
海外での日本酒への関心が高まっていることを背景に京都・木下酒造に勤める初の外国人杜氏のフィリップ・ハーパー氏、岩手の酒蔵・南部美人の5代目蔵元・久慈浩介氏、神奈川・鎌倉の米ジャーナリストのジョン・ゴントナー氏に密着し、彼らを虜にしつづける日本酒の魅力を紐解く。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の感想は、なんだかんだと雑なので、はちごろうさんのブログとか読むと良いんじゃないかな。


もう9月下旬なのに、ちくしょう、7月公開作の感想をアップしておきますよ。特に観るつもりはなかったんですが、今年の6月ぐらいから「プロラジオリスナー」として知られるかわもっちさんがオープンした“和酒の創作料理のお店”「か和もっち」に月1〜2回ぐらいのペースで行くようになりまして。で、その店に本作の関係者がチラシを置いて行ったので、「最近、日本酒をよく飲むようになったし、観に行ってやるか (`∀´) ケケッ」なんて気分になって、渋谷のシアター・イメージフォーラムに行って来た…という、はちごろうさんとほぼ同じ心理パターン。感想は、日本酒が飲みたくなりましたヨ (´∀`=) ホッコリ ちなみに、警察にいたころの「若手はすべて強制一気飲み」という掟のせいで、昔は日本酒を美味しいなんて思ったことはなかったんですけど、三十代半ばを過ぎたあたりから一番美味しいと思うお酒になっていた…という映画とは関係のない私的エピソード。


シアター・イメージフォーラムの外の壁はこんな感じでした。
イメージフォーラム

記事の切り抜きもありましたよ。
記事の切り抜き


このドキュメンタリーの主人公は<鎌倉に住むアメリカ人日本酒ジャーナリスト・ジョン・ゴントナー (`∀´) フハハハハ>木下酒造で働く日本初の外国人杜氏フィリップ・ハーパー ( ̄ー ̄) ニヤッ><岩手の酒蔵・南部美人の5代目蔵元・久慈浩介 (^ε^) ウッフン>の3人。「日本の英語教師派遣のJETプログラムで来日したら、すっかり日本酒の虜になって、世界中に日本酒の魅力を伝えてるぜ!(`∀´) フハハハハ」「イギリスからJETプログラムで来日したら、日本酒が大好きになったから、蔵人として10年修行して、今では杜氏としてチャレンジングな酒造りをしているのさ! ( ̄ー ̄) ニヤッ」「従来のやり方に囚われない作り方&売り方を頑張りつつ、某都知事による花見の自粛要請に対しては、こんな動画を作ってみますた (^ε^) ウッフン」と三者三様の「日本酒と私」をバランス良く描いてましてね。最後は「オレたちは日本酒を愛してるぜ!ヽ(`Д´)人(`Д´)人(`Д´)ノ ウォォォォッ!」ってな調子で終わってた気がします、確か。


東日本大震災の翌月にアップされた久慈浩介さんの動画を貼っておきますね↓




監督の小西未来さんはもともとライターとして活動されていて、僕も何度か記事を読んで「良い文を書く人だなー」と認識していたんですが、まさか映画監督としてデビューするとは思わなかったし、しかも初監督作にしては非常にそつがない感じに出来ていて、スゲー感心いたしました。あと、身近に存在しながらも全然知らなかった「日本酒の“今”」を知ることができたのも良かったです。鑑賞後はとにかく日本酒が飲みたくなりましたよ…(しみじみ)。まぁ、「お酒をあまり飲まない人」からすると、日本酒って最初はキツいかもしれませんが、例えば東京・練馬にある「か和もっち」というお店に行ってみたりすると良いかも…って、今回の記事はほとんどの文章がはちごろうさんの感想と被りまくっているんですけど(汗)、同じようなことを書きたかったのだから仕方ないじゃない!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 人間にはダメだとわかっていてもやらなければならない時があるのです…。


ということで、「か和もっち」で深酒をした時のgifを貼っておきますね。料理も最高なのよ。
か和もっち・木曜日の飲食


おしまい!ヘ(゚∀゚*)ノ カンパーイ!




劇中に出てきたお酒。先日、実家で母たちと飲んだら、飲みやすくて美味でした (o^-')b イイネ!



ジョン・ゴントナーさんの著作を貼っておきますね。読もうかなぁ。








スーサイド・スクワッド(2D・字幕版)(ネタバレ)

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スーサイド・スクワッド(2D・字幕版)

スーサイド・スクワッド

原題:Suicide Squad
2016/アメリカ 上映時間123分
監督・脚本:デビッド・エアー
製作:チャールズ・ローベン、リチャード・サックル
製作総指揮:ザック・スナイダー、デボラ・スナイダー、コリン・ウィルソン、ジェフ・ジョンズ
撮影:ロマン・バシャノフ
美術:オリバー・スコール
衣装:ケイト・ホーリー
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:スティーブン・プライス
音楽監修:シーズン・ケント、ゲイブ・ヒルファー
視覚効果監修:ジェローム・チェン
出演:ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー、ジョエル・キナマン、ビオラ・デイビス、ジェイ・コートニー、ジェイ・ヘルナンデス、アドウェール・アキノエ=アグバエ、アイク・バリンホルツ、スコット・イーストウッド、カーラ・デルビーニュ、アダム・ビーチ、福原かれん、コモン、シェイリン・ピエール=ディクソン
パンフレット:★★★☆(820円/少し高めだけど、ギンティ小林さん&市川力夫さんによる良い仕事多し。小西未来さんも取材してた)
(あらすじ)
バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄され、死刑や終身刑となった悪党たちが、減刑と引き換えに「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」の結成を強制され、危険なミッションに挑む。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」が流れる予告編を見た瞬間、「これは間違いなく傑作だな!(*゚∀゚)=3ムッハー」と思った人はプチャヘンザッ!ヽ(`Д´)ノ そもそも大好きなデビッド・エアー監督作ということで「2016年に絶対観たい新作映画10本」の1本に選んでいたワケで、基本的には「土日は家族サービス&仕事を優先」という掟を守っている僕でも、この映画に関しては公開翌日の日曜日に足を運んだのですが、しかし。「どうしてあんなことになったンだろう… (´・ω・`しナゼ?という感想でございました。


ユナイテッド・シネマ豊島園の6番スクリーン、ほぼ満席でしたよ。
6番スクリーン

僕の心境を代弁する松本梢江を貼っておきますね(「バキ」より)。
どうしてあんなことになったンだろう


まず、本作は<DCエクステンディッド・ユニバース>の世界観ということで、時系列としては「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の直後あたりのお話。雑にウソを交えながらあらすじを書いておくと、政府のお偉いさんアマンダ・ウォラー(ビオラ・デイビス)が「スーパーマンみたいなのがまた現れて、それが人間の敵だったら超大変!(°д°;し」と危機感を抱いて、ズバ抜けたスキルを持っていたり、メメタァメタヒューマン(超人間)だったりする犯罪者を集めたチームを作ることを考案。さらには「首にナノ爆弾を埋め込んで言うことを聞かせよう」なんて酷いアイディアまで思いつきましてね。ところが、「エンチャントレスちゃんは優しい子、エンチャントレスちゃんは賢い子、エンチャントレスちゃんは大切な子 ( ´∀`し(´∀`し ウフフ」と大事に使役しようとしていた“古代の魔女”エンチャントレス(カーラ・デルビーニュ)が弟の魔人っぽい奴と暴走しちゃったので、さぁ大変!

”エンチャントレスの依り代である考古学者ジェーンに恋をしたエリート軍人”リック・フラッグ(ジョエル・キナマン)の指揮の下、“ジョーカーの恋人で意外と身体能力が高いイカレ精神科医”ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、“射撃の名手”デッドショット(ウィル・スミス)、”人間火炎放射器”エル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)、”ブーメランで偵察もできます”キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニー)、”人食いワニ人間”キラー・クロック(アドウェール・アキノエ=アグバエ)、”首にナノ爆弾が埋め込まれていることを実証する役”スリップノット(アダム・ビーチ)、”リックの部下で日本刀使いの未亡人”カタナ(福原かれん)が、タスク・フォースX=スーサイド・スクワッド(決死部隊)として出動したのだッ!m9`Д´) ビシッ


登場キャラの詳細については、こちらの記事を読むと良いザンス。
スーサイド・スクワッドの人たち


逃亡しようとしたスリップノットがナノ爆弾で頭部を吹き飛ばされたり、“お馴染みのイカレた犯罪者”ジョーカーがハーレイを奪いにきて失敗して死んだっぽくなったり、政府の尻ぬぐいをさせられることを知ってメンバーが仲違いしたり、バーで飲んで過去の話をして一致団結したりと、「吸った!? (´Д`;し イヤーン」「揉んだ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」がありまして(なにこの顔文字)。最終的には『デ、ビール!ヽ(`Д´)ノ』と“炎の悪魔”化したディアブロの自己犠牲によってエンチャントレス弟が死亡→ハーレイが騙してエンチャントレスも死亡→考古学者ジェーンは無事でした」という展開。みんな収監されて「ボヘミアン・ラプソディ」が流れると、デッドショットが娘と面会したり、ハーレイをジョーカーが助けに来たり、”コスプレ好きなアゴ割れ大富豪”ブルース・ウェインがアマンダと会談したりして映画が終了すると、エンドクレジット後は「次は『ワンダーウーマン』よ!川o^-')b ミテネ!」的な映像が流れてた気がします、確か。


「ワンダーウーマン」の予告編を貼っておきますね↓




まぁ、「そんなに嫌いじゃないヨ (・∀・)」的な意見もあるとは思うのですよ。いや、僕だって60点という点数を付けたワケですから、「好きか嫌いか」の2択を問われれば「好き」に入るし、良いところもあるのですが…。人間とは面倒くさいもので、期待値が高い映画の場合、勝手に願望を抱いたり、いろいろと妄想したりするじゃないですか。鑑賞した時点ではアメコミ版の「スーサイド・スクワッド」を読んでいなかったので(「バットマン:マッドラブ」を読んでハーレイ・クインに好感は持ってたけど)、「原作と違う!(`Δ´) チガウ!」的な不満はないんですけど、正直、僕はもっと違う映画を脳内で思い浮かべていて。なんて言うんですかね、「映画秘宝 2016年 10 月号」「囚人雇用ムービー」なんて素敵すぎる特集が組まれてましたが、もっとデヴィッド・エアー監督が得意とするバイオレンス色が前面に出た映画になっているんじゃないかと思ってた。

それ以外にも、もっとキャラごとの戦闘がバラエティ豊かに描かれるのかと。もっとチームでの役割分担が明確になっているんじゃないかと。もっと悪党どもならではの「まんまとオレの罠にハマったな!(`∀´) フハハハハ」「と見せかけて、アタシがウラをかいていたのよ!(`∀´し オホホホホ」「というお前ら全員がオレの手のひらで踊っていたのさ ( ̄ー ̄) ニヤッ」みたいな頭脳バトルがあるのかと思ってた。もっと任務に徹しながらの「ここは…オレに任せて先に行け!(;´Д`)・:; ゲハッ」「ヒマだからオレも付き合うぜ ( ´_ゝ`)」といった熱い自己犠牲が観られるんじゃないかと、もっともっと100点の映画だと期待してたのです(バカの文章)。


例を挙げると、「孫文の義士団」のように「ここでコイツが必要」みたいな展開になると思ってたというか。




ところが! まぁ、デヴィッド・エアー監督のカラーであるバイオレンス描写が「カレーの王子さま」に生クリームやココナッツミルクを加えた級にマイルドだったのは、ちくしょう、アメコミ映画だから目をつむりますよ(怪物化された人の残骸とかは無惨で良かったし)。ただ、アクション演出がさぁ…。良い表現をすれば「普通に楽しめる」だけど、悪く言えば「凡庸」のひと言。アクションが発生する状況や条件に工夫が感じられないし、一応、各キャラともファイトスタイルは違うものの、みんな□ボタンを連打してれば技が出せるムードだから緊迫感が感じられない…って、伝わりますかね? そりゃあお金がかかっている映像だからそれなりの見応えはあるものの、突出した面白さがまったく感じられなかったんですよね…。デヴィッド・エアー監督、「サボタージュ」でのリジーがアイーン顔になってからの疾走感溢れるアクション演出“の手腕はどこに置いてきたのかと。鑑賞中、「『キャプテンアメリカ/シビル・ウォー』のアクションは良く出来てたなぁ…(´・ω・`)」なんて遠い目になったりしましたよ。


ミレイユ・イーノスがアイーン顔になって暴走した瞬間、僕はあなたに恋してた(なにこの文章)。
リジー、アイーン顔で暴走!


最悪だと思ったのがラスボス戦で、これは世界観の問題だから仕方ないんだけど、最後の敵となるエンチャントレスの凄まじい能力(よくわかりませんが何でもできそうな勢い)を観ていると、どう考えてもスーサイド・スクワッドのメンバーごときが正攻法でぶつかっても勝てないんですよ。だからどうするのかと思いきや、なんの工夫もなく突っ込んだりした挙げ句、ハーレイが諦めて服従する振り→隙を突いて心臓をゲット→爆弾で爆破みたいな展開になるんですが…。もうエンチャントレスの“戦闘力をフルに発揮せずに甘噛み状態でずっと戦ってあげる優しさ&アッサリ騙される人の良さ”に口がアングリするし、その時のハーレイの「仲間傷つけんな!」みたいな台詞がキツいし、何よりもこんな凡庸な展開をクライマックスで繰り広げちゃうデヴィッド・エアーにガッカリしちゃったアタシ (´・ω・`) ガッカリ

あと、普通に映画として編集とかテンポとか悪くないですか? キャラ紹介がデッドショット&ハーレイに偏っているのは仕方ないとしても、例えば、ハーレイがエレベーターに勝手に乗って雑魚と戦闘する場面とか、意味ありました? 予告編のオチに使われてた「ハーレイがショーウインドーを破壊してバッグを盗む場面」だって、どういう風に出てくるのかドキドキしてたら、「移動中、唐突にやるだけ」なんですよね。そりゃあ、そういうものだと言われればそうだけど、もっと気が利いた使い方をしてくれるのかと思ってただけに、「あっ、本当にこれだけの場面なんだ!Σ(゚д゚;)」と悪い意味で驚きましたよ。

その他、「デッドショットたちは知らないけど、観客としてはエンチャントレスの暴走を政府が隠蔽しようとしているのは映画序盤から知ってることだから、ドラマが微妙に盛り上がらない」とか「バーのシーンで、ディアブロの『妻子を殺した話』を聞いたブーメランに『子どもも死んだのか?』みたいな台詞を言わせてビックリ(文脈でわかれよ)」とか「ハーレイは首の爆弾がもう大丈夫なんだからアマンダを殺せばいいのに(再起動されたんだっけ?)」とか「つーか、ラストとかも“マーベルの後追い感”が強くて切ない…」とか、文句を挙げればキリがないんですけれども。僕個人のプラスマイナスで言えばプラスの部分の方が大きかったりするのです (´∀`;) それは「マーゴット・ロビーのハーレイが最高」とか「ジャレッド・レトのジョーカーは頑張ってたし、“口を隠す手”を観て金井克子さんの手をボンヤリ思い出した」とか「福原かれんさんが演じたカタナがストライク過ぎる… (´Д`;) ダイテ!」といったこと以上に、娘映画だったから… (ノД`) アァン


実はデッドショットには超思い入れながら観てしまったのです。
威嚇するデッドショット


昔は「やることにソツがなさすぎて、何か好きになれない俳優」であり、家族推しなところもウザかったウィル・スミスでしたが…。自分の娘のマナ子(仮名/5歳)への思い入れが年々強くなるうちに、なんか気持ちがわかるようになってきて。例えば「幸せのちから」「アフター・アース」で息子と共演したりとか、「ベスト・キッド」に自分の息子を主演させたりとか(エンドクレジットには自分も出てくる!)、「アニー」に自分の娘を主演させようとしたりとか、今なら理解できる。子どもと接していると、笑顔はビデオで撮れるけど、泣いてたり怒ったりする姿って撮影どころじゃないだけに、なかなか動画として残せないけど、映画にしちゃえばいろいろな表情や姿が残せるものね(ちくしょう、自分の目にカメラを埋め込めればいいのに!)。まぁ、それに付き合わされる観客はたまったものじゃないワケですが(汗)、ウィル・スミスの家族LOVE自体は共感できるようになってきた。

そんな僕が推察するに、今回、デッドショット役を引き受けたのも、役を通じて自分の願望を達成するためではないか。当ブログ調べによると、多くの父親が「自分が悪いことをするのを子どもに『パパ、止めて!(´Д`;)』と止めてもらうアコガレ」「自分の過ちのせいで子どもとはたまにしか会えないけど、いつか一緒に暮らすために頑張るアコガレ(帰り際にハグのオプション付き)」を抱いており(眉唾な情報)、ウィル・スミスはそれらを疑似体験的にロールプレイングしたかったのではないか? そして現在、娘の父親である僕も当然ながらそういった願望を抱いていたのでね(苦笑)、本作のデッドショットの境遇は「ステーキハウスB&M」のジャンボステーキ級に大好物。いろいろ文句を書きましたが、最後に娘とハグするシーンはスゲー泣いてしまった次第 (iДi) ウェェェェェ


「ライオンハート」といい、最後に子どもを抱きしめる映画は良作ですな(乱暴な定義)。
娘を抱きしめるデッドショット


以上、「なにいってんだバカ ( ゚д゚)、ペッ」と読者に思われそうな文章を垂れ流しちゃいましたが、基本的には嫌いじゃない作品でありながらも、やっぱり「もうちょっと上手く作ってくれればなぁ… (´・ω・`) ザンネン」とも思う映画でしたよ。予告編はあんなに最高だったのに、どうしてこうなってしまったんでしょうね…。何はともあれ、興行的にはかなり成功したみたいだから、デビッド・エアー監督も<DCエクステンディッド・ユニバース>も頑張ってほしいです。




デヴィッド・エアー監督作で一番好きなのはこれ。僕の感想はこんな感じ



サントラ。音楽の使い方も妙に合わなかったんだよなぁ。



公式ヴィジュアルブックだそうな。ビジュアル自体は大好きなんですがー。



アメコミ。面白いけど内容は別物(映画の元になったのはこのシリーズの後のアメコミっぽい)。



本作の前日譚にあたる映画。僕の感想はこんな感じ





暗殺(ネタバレ)

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暗殺

暗殺

原題:암살/Assassination
2015/韓国 上映時間139分
監督・製作・脚本:チェ・ドンフン
製作:アン・スヒョン
脚本:イ・ギチョル
撮影:キム・ムユ、キム・ウヒョン
美術:リュ・ソンヒ
衣装:チョ・サンギョン
音楽:ダル・パラン
出演:チョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、チェ・ドクムン、イ・ギョンヨン、オ・ダルス、チョ・スンウ、ホ・ジウォン、キム・ヘスク
パンフレット:★★★(600円/意外と中身が充実&先着で生写真がもらえた)
(あらすじ)
1933年、韓国臨時政府は日本政府要人と親日派を暗殺するため、独立軍最高のスナイパーと言われるアン・オギュン(チョン・ジヒョン)ら3人から成る暗殺団を上海に召集する。しかし、暗殺団を招集した臨時政府の警務隊長ヨム・ソクチン(イ・ジョンジェ)は、裏で日本政府の密偵としての顔も持っており、「ハワイ・ピストル」と呼ばれる殺し屋(ハ・ジョンウ)に暗殺団の殺害を依頼。ヨムの画策を知らぬアンらは、暗殺実行のため上海から京城へと送り込まれる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※すみません、今回の感想はかなりウロ覚えなので、こちらのブログとかこちらのレビューとかこちらの記事の方がはるかにタメになります。

もう9月下旬なのに、7月公開作の感想をアップしておきますね。「イ・ジョンジェとハ・ジョンウが共演する」「監督は『10人の泥棒たち』のチェ・ドンフン」ということで興味が湧きまして。8月頭、会員サービスデーを利用してシネマート新宿で観て来ました。「その厚かましさ、100点!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


劇場には、劇中で使われた衣装が飾られてましたよ。
劇中の衣裳


本作は「スパイ&暗殺モノ」なんですが、話がなかなか入り組んでまして。いつも以上に雑にあらすじを書いておくと、舞台は日本が朝鮮を統治していた時代。主人公は、“独立運動家だったものの逮捕→今は日本政府の密偵”ヨム・ソクチン、“独立軍最強のスナイパー”アン・オギュン、“ハワイ帰りの殺し屋”ハワイ・ピストルの3人で、アン・オギュンが仲間とともに“親日派の実業家”カン・インクグ(イ・ギョンヨン)の暗殺をすることになったり、ヨム・ソクチンがその情報を流して邪魔しつつハワイ・ピストルにオギュンたちの殺しを依頼したり、でもハワイ・ピストルはアン・オギュンに共感&同情してしまったり、アン・オギュンには“日本軍高官と結婚予定の双子の姉”満子(チョン・ジヒョン二役)がいてカン・インクグは実の父親だったことが発覚したり、暗殺計画は失敗するもカン違いしたカン・インクグが満子を射殺したのでアン・オギュンは姉に成りすまして結婚式当日に任務を果たそうとしたり、そこにハワイ・ピストルに殺されかけたアン・オギュンの仲間“速射砲”チュ・サンオク(チョ・ジヌン)やハワイ・ピストルも参戦したり…って、もう何が何やら!ヽ(´Д`;)ノ アァン


主役はポスターに出てるこの3人でございます。
主役の3人

暗殺チームの3人。脇を固める“速射砲”チュ・サンオクと“爆弾職人”ファン・ドクサム(チェ・ドクムン)も良い味出してました。
暗殺チームの記念撮影


ただ、この映画、この入り組んだストーリーを実にわかりやすく、時にはユーモアを交えて描いているからビックリですよ。アクションシーンも緊迫感&迫力があって良かったし(特に最初の暗殺計画実行シーンが最高!)、チェ・ドンフン監督、スゴいなぁと感心いたしました。一応、オチを書いておくと、結婚式当日の大銃撃戦によりカン・インクグやハワイ・ピストルらは死亡するも、ヨム・ソクチンとアン・オギュンは何とかサバイブ。16年後、ヨム・ソクチンったら親日附逆者を裁く法廷”ナイスな逆ギレで乗り切ったところ、アン・オギュンとかつての部下ミョンウ(ホ・ジウォン)に殺されて終わってましたよね、たぶん。


かなりハードな話ながらもコミカルな演出があったりして。
コミカルな演出も

しかも、アクションはド迫力! 「10人の泥棒たち」の時も感心したけど、チェ・ドンフン監督作のアクションは良いね。
暗殺計画実行!


好きだったところを書くと、外国人が話す「カタコトの日本語」が大好物な僕的には、ハワイ・ピストルが「日本語が堪能」として描かれるあたりは超ストライクであり、萌えまくりながら観てました (´∀`=) ウフフ とは言え、「本作に出てくる日本人はすべて韓国人俳優が演じている→全員日本語が微妙」なので、世界観的にはバランスが取れていたと言えなくもないような気がしないでもない。あと、何よりもツボに入ったのがイ・ジョンジェ演じるヨム・ソクチンで、そのクソ野郎振りが素晴らしかったというか。最後の法廷シーン、上半身裸になって嘘八百をならべる厚かましさは見事としか言いようがなくて、思わず笑っちゃいましたよ。なんかね、僕も取引先やお客さんに対してあんな風に開き直れたらもっとラクになるのかなぁ…(唐突にダメな発想)。


ハ・ジョンウの日本語シーンは全編キュート。あと、じいや役のオ・ダルスも良かった。
日本人になりすます2人

このシーンのためにイ・ジョンジェは15キロ減量したそうな。「ビッグマッチ」の時はあんなにマッチョだったのに… (`Δ´;) スゲェ
裸で開き直れ!


な〜んて褒めながらも70点で落ち着いたのは、あの当時の日本軍を描いた映画って気まずいから… (´・ω・`) ウーン 実際に差別的で酷かったんだろうけど、日本の軍人が少女を容赦なく射殺するシーンはさすがに胸が痛かったです…。まぁ、何はともあれ、韓国の有名な役者さんたちが結構出てるし(「10人の泥棒たち」と被る)、話の展開は読めないし、アクションも本格的ということで、誰が観てもそれなりに楽しめると思いますぞ。




チェ・ドンフン監督作。僕の感想はこんな感じ



悪い日本軍が出てくるも、ドニー・イェン兄貴の魅力で楽しさが勝る名作。僕の感想はこんな感じ








大怪獣モノ(ネタバレ)

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大怪獣モノ

大怪獣モノ

2016/日本 上映時間93分
監督・脚本・特撮監督・プロデューサー:河崎実
脚本:中野貴雄
プロデューサー:山口幸彦、関谷和隆
怪獣デザイン:森野達弥
デザインワークス:加藤礼次朗
撮影:松尾誠
照明:斉藤久晃
録音:相田義敦
衣装:手嶋幸弘
ヘアメイク:宮本圭歌
スチール:長谷川靖哲
VFX:人見健太郎
特殊造形:坪井浩一、安陪大地
特撮美術:長谷川俊介
操演:横井ゆたか
効果:清田伸雄
編集:人見健太郎
音楽:中村遼
主題歌:ベッド・イン
助監督:雨宮真五、松岡孝典
出演:飯伏幸太、斉藤秀翼、河西美希、赤井沙希、鈴木みのる、堀田眞三、古谷敏、きくち英一、真夏竜、毒蝮三太夫、北岡龍貴、仁科あい、きくりん、ウクレレえいじ、筒井巧、高木三四郎、兵動大樹、モト冬樹、会田誠、星光子、萩原佐代子、牧野美千子、岩井志麻子、渡洋史、堀内正美、西條康彦
パンフレット:★★☆(600円/お布施として買ってあげるといいんじゃないかな)
(あらすじ)
東京に出現し、首都を蹂躙する「大怪獣モノ」に手をこまねいていた防衛省は、バイオ研究の第一人者である西郷博士(真夏竜)に助けを求める。博士に万能細胞「セタップX」を投与された助手の新田(斉藤秀翼)は、身長40メートルの超人に変身し、大怪獣モノに立ち向かう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


河崎実監督作は“一応チェックする派”だし(別にDVDでも良いけど…という失礼な文章)、「プロレスラーvs怪獣」が観られるのは夢のようだし、「シン・ゴジラ」が公開される→それに便乗しようとした心意気を買いたいと思って。8月頭にヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞いたしました。「夢がかなったぜ ( ̄ー ̄) ニヤッ」と思ったり。


開場される際、入り口にはサイン入りポスターが飾られてました。
サイン入りポスター

Tシャツが販売されているだけでなく…。
Tシャツ販売中

意外とグッズが充実していてビックリ。買ってあげたいが金はなし。
各種グッズ販売

でも、17アイスバナナ&マカダミアナッツは、つい食べちゃった。冷たくて甘い!(ストレートな感想)
バナナ&マカダミアナッツ


最初に書いておくと、僕自身はこの映画のことが好きではあるものの、河崎監督が完成披露舞台挨拶で鑑賞前の観客に「どうも責任者です。すみませんでした!」と先に謝罪していたり、僕の失礼なツイートに対して関係者の方が「そもそも河崎監督作品はそんなもんなので(笑)」と優しく返してくれたりしていることからも、観る人を選ぶ作品だということは伝わってくるんじゃないでしょうか。このブログで扱っている河崎監督作は「地球防衛未亡人」ぐらいですが、基本的には超低予算で60点満点の映画を撮る方というイメージであり、映像もセットも美術も衣装も音楽も社会風刺要素もギャグも何から何まで安いのです。だから、そこら辺を能動的に楽しむ姿勢の観客じゃないとキツいのは確かだと思います。


まぁ、「セタップ細胞はありまぁす」なんて場面がある時点でいろいろと察していただければ… (´∀`;) エヘヘ
セタップ細胞はありまぁす


だがしかし、時には高級料理よりも「まるか食品 ペヤングソースやきそば」が旨かったりするように、下手に名作認定されている映画より、意外とこういう作品が良かったりすることがなきにしもあらずなような気がしないでもないのが人間の不思議なところ(自信なさそうな顔で)。ハッキリ言って、ウルトラマンレオが大好きな僕としては真夏竜さんの“セーラームーンもどきのコスプレ”だけは悲しい気持ちになりましたが、それ以外の要素は微笑ましく観られたというか。例えば、主人公の新田陽出人が怪獣モノケロデウス(a.k.a.モノ)を倒すべく、万能細胞「セタップX」によって超人化すると、演者が斉藤秀翼さんからプロレスラーの飯伏幸太選手へと雑にバトンタッチされるんですけど、その時の棒読み感が美味でしてね…(しみじみ)。これだけで良いモノを観た感があった…というのは褒めすぎでした、すみません。


弱々しい助手の新田陽出人AがセタップXを注入すると…。
通常の新田陽出人(斉藤秀翼)

巨大でマッチョな上にプロレス技も使える新田陽出人Bになるのです! この合成処理に文句を言う奴は帰れ!(無闇な敵意)
新田陽出人B(飯伏幸太)

一応、セタップXの元ネタはこれこのヒーローということで、素敵な歌を貼っておきますね↓




いや、微妙に感じた部分はいろいろあって。赤井沙希さんのスパイ云々のエピソードは、ごめんなさい、不要だと思ったし。序盤の「怪獣モノの電磁パルスによってあらゆる電子機器がダメになっているのに、なぜかTBSラジオの毒蝮三太夫さんの声は聞こえる」なんてくだりを妙に感じていたら、クライマックスで「モノは年齢的にババア→毒蝮三太夫さんの大ファンだった→毒蝮三太夫さんの説得で地中に帰る」なんてオチを見せられた時はね、結構脱力しましたよ。でも、好きなところの方が大きくて、「レオ風味の滝の特訓シーン&『ロッキーのテーマ』っぽい音楽」はツボだったし、ラスト直前の「モノに勝つために『性格の悪い遺伝子』を注入する→鈴木みのる選手になる」という展開は超ストライクだったから全然OK。戦闘BGMが「風になれ」のバッタモンな感じだったのもグーでした (o^-')b グー


最終的には「おもしろおじさん」が事件を解決するのだからビックリですがな。
毒蝮三太夫さん

なんと鈴木みのる選手が新田陽出人Cになる…って、このABCは三面怪人オマージュなのかしらん。
新田陽出人C(鈴木みのる)


そして、何よりも「プロレスラーvs怪獣」が実写で観られて良かった。幼いころの前田日明選手が「ウルトラマンがゼットンに倒されたので、その仇を討つべく強くなろうと思った」というのは超有名なエピソードであり、名著「最狂 超プロレスファン烈伝」の中で徳光康之先生がそれを漫画の一コマに描いた時は心から感動させられたけど、それ以来、ずっと「プロレスラーvs怪獣を実写で観たい」と強く思っていて。そりゃあ、もう少しリアルに撮った方が好みではありますが、やっと夢がかなったなぁってね… (ノω・、) グスン


「最狂 超プロレスファン烈伝」で前田日明がゼットンにチキンウイングフェイスロック!
ゼットンvs前田日明

そんな「プロレスラーvs怪獣」をとうとう実写で観られたのです!
モノにハイキック!

僕の気持ちを代弁する愚地独歩を貼っておきますね(「バキ」より)。
夢がかなったぜ


その他、「特撮関係者やら微妙な著名人やらの出演」やら「特撮オマージュの数々」やらもあるんですが、面倒くさいので割愛! そんなワケで、僕的に河崎監督作は60点満点がデフォルトなんですが、今回はオマケで70点でございます (´∀`) エラソウ 興味を持った人はぜひ観てほしいけど、突然殴られて歯が折れてもハグしてあげるぐらいの優しさで観て!




メイキング集が売ってました。観たいような…高いような… (`Δ´;) ヌゥ



当ブログで扱った河崎実監督作。僕の感想はこんな感じ



そういえば未見だった河崎実監督作。借りなくては…。



なんとなく思い出した松本人志監督作。同監督の映画で一番好きです。



ベッドインによる主題歌が収録されたアルバム。ちょっとほしい。








2016年10月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2016年10月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

10/1
隻眼の虎 ①
ラスト・ウィッチ・ハンター ②
高慢と偏見とゾンビ ③
国選弁護人ユン・ジンウォン ④
アイ・ソー・ザ・ライト ○
ハイエナ・ロード ○
SCOOP! ○
CUTIE HONEY -TEARS- ○
シンデレラゲーム △
シーモアさんと、大人のための人生入門 △
サラダデイズ-SALAD DAYS- △
TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド) △
イエスタデイ △


10/8
HiGH&LOW THE RED RAIN ⑤
ジェイソン・ボーン ⑥
人間の値打ち ○
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ △
無垢の祈り △
ある戦争 △
アルジェの戦い〈デジタル・リマスター/オリジナル言語版〉 △
海へ 朴さんの手紙 △
祖父の日記帳と私のビデオノート △


10/15
GANTZ:O ⑦
彼岸島 デラックス ○
永い言い訳 △
ダゲレオタイプの女 △
何者 △


10/22
31 ⑧
ジェーン ⑨
スター・トレック BEYOND ○
ザ・クルー ○
プリースト 悪魔を葬る者 △
われらが背きし者 △
朝鮮魔術師 △
ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄 △


10/29
インフェルノ ⑩
デスノート Light up the NEW world ⑪
PK ⑫
ザ・ギフト ⑬
手紙は憶えている ⑭
4デイズ・イン・イラク ○
コンカッション ○
キリマンジャロは遠く △
アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション △



もうね、8月公開作でまた観てない映画があるだけでなく、まだ6月公開作の感想すら更新できていないのに、10月公開で観たい新作映画の記事をアップするなんて鬼が笑う…かもしれないけど、笑いたければ笑え!ヽ(`Д´)ノ ナンダコレ というか、もう忙しくて頭の整理がつかなくて「絶対に観る」に14本も選んじゃってますが、絶対そんなに観られないよなぁ…。最近のこの「感想の追いつかない感じ」は、もう破綻寸前の様相を呈しているというか。仕事も家庭も忙しいし、具合は悪いし、現在、どうすれば良いのかサッパリなのです ('A`) ドウシヨウ


10月公開作の前売り券。なぜこんなに買ってしまったのか…。
前売り券5枚


なんて言うんですかね、そりゃあ「ジェイソン・ボーン」はお付き合いとして観るけどさ、「三部作でキレイに完結した物語をまた始めるんだから、相当良い映画なんだろうな!( ゚д゚)」的に期待値を意地悪く高めてしまうアタシ。その逆で、「HiGH&LOW THE RED RAIN」にはそういった期待はゼロでして。あの世界観で派手に殴り合ってから「オレたちは何のために戦ったんだろうな… (´・ω・`)」なんてそれっぽい台詞を言って遠い目をしてくれればノー問題…って、これはこれで酷い文章ですな。


「ジェイソン・ボーン」、予告編はそれなりに面白そうではあるんですが…。




10月は何だかホラーが良いムードであり、あの「高慢と偏見」にゾンビ要素をプラスした「高慢と偏見とゾンビ」、ロブ・ゾンビ監督の「31」、全米でスマッシュヒットとなって評判の「ザ・ギフト」あたりは超観たい。時間に余裕があったら、安っぽそうなニコラス・ケイジ主演作「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」も行きたいところ。邦画では、平山夢明先生原作の「無垢の祈り」が気になるけど、児童虐待描写がかなりヘビーな様子なので、やっぱりスルーしようかなぁ。あと、スリラーですが、老人が1通の手紙を手がかりに家族を殺したナチスを捜索する「手紙は憶えている」は絶対足を運ぶつもりでございます。


「31」の予告編↓ 楽しみだけどちょっと怖い… (・ω・;) ウーン




例によって、まったく行ける気がしない名画座系ですが、珍しく「絶対行く」と強く決めているのが、新文芸坐で10/18(火)~10/19(水)の「エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」。あとは、目黒シネマで10/01(土)~10/14(金)の「キャロル」「ブルックリン」、10/22(土)~11/04(金)の「海よりもまだ深く」「団地」早稲田松竹で10/01(土)~10/07(金)の「ディストラクション・ベイビーズ」「ヒメアノ~ル」、10/08(土)~10/14(金)の「エクス・マキナ」「ルーム」新文芸坐で10/20(木)~10/22(土)の「エクス・マキナ」「10 クローバーフィールド・レーン」あたりは“テーマのある2本立て”として面白いなぁと。それと、現在、シネマヴェーラ渋谷では<日本映画の現在>としていろいろと上映されているので、興味がある人はチェックすると良いと思います。以上、2016年10月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。





シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ(ネタバレ)

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シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ

シュガー・ブルース

原題:Sugar Blues
2014/チェコ 上映時間81分
監督:アンドレア・ツルコバー
出演:アンドレア・ツルコバー、リチャード・ボドナー、ゲイリー・S・エグリントン、ヨウコ・ノムラ、ブライアン・フー、アデルベルト・ネリセン、キャシー・ドルジン、ドワイト・ランデル、マイケル・D・ガーション、トーマス・スミス、ガリー・トーブス、ハンス・ウルリッヒ・グリム、ハワード・モスコウィッツ、ミシェル・サイモン、ビル・モニング、マーティン・ピジョン、ロベルト・ベルトリーニ、ジャンヌ・フォン・デン・フーフェル
パンフレット:★★★★☆(700円/情報量が多く、シュガーフリー・デザートのレシピも載ってる。マクロビオティックの問題点に触れてるのも偉い)
(解説)
チェコ共和国出身のドキュメンタリー映画作家アンドレア・ツルコバーは、妊娠糖尿病を告げられたことをきっかけに、生活から砂糖を取り除くことの困難さに直面する。精製された砂糖はそんなに体に悪いものなのかということに疑問を抱き、子どもの発達に妊娠糖尿病が影響を及ぼしたのではないかという母親としての不安にも駆り立てられ、ツルコバーはカメラを片手に調査を開始。世界各国をまわり、科学者や研究者、医師、糖尿病の患者から、政治家やジャーナリストにも取材し、砂糖業界の闇や砂糖の危険性に切り込んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




40点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、この映画が好きな人は確実に不快になると思うので、気をつけて!


映画鑑賞の財源確保のために普段の主食は「ペヤング 超大盛やきそば」ながらも、一応、僕は「マッスル&フィットネス」を毎月愛読する程度の健康志向ではありましてね(苦笑)。今年の4月上旬、なんとなく気になって「あまくない砂糖の話 THAT SUGAR FILM」を鑑賞したら、鼻につく部分はあったもののタメになったので、同じようなテーマの本作も観たくなりまして。8月末、渋谷のアップリンクに足を運んできました。「この伝え方、好きじゃないなー (・ε・) ウーン」と面倒くさくなりましたよ。


関連書籍が売られてました。客席はほぼ満席だった記憶。
関連書籍など


乱暴に描くと、ポップだった「あまくない砂糖の話」をもう少し真面目なムードで作った…という印象。「3人目の子どもを妊娠した時に妊娠糖尿病として診断されたので、砂糖を絶つことにしました」といったセルフドキュメンタリーで、”「至福点(Bliss Point)」を開発した心理物理学者”ハワード・モスコウィッツが同じように出てきたりしてね。「人間は砂糖のせいで病気になったりして、それらを砂糖業界や大企業は隠蔽しているので、アタシたちは『砂糖は人を殺す』ってメッセージを伝え続けていくYO!ヽ川`Д´)ノ」って内容でしたよ、確か。なんかね、本作が訴えていることは非常に真っ当だと思いました。正直な話、実は僕も「あまくない砂糖の話」を観てから「積極的に甘い物を食べない(プロテインや加工食品に含まれているものは除く)」という風に、緩やかに砂糖を絶っているんですが(たまにはこういう食事もするけどね)、確かに前よりも体調が良くなったような気がしないでもないと思わなくもないかもしれません。


ちなみに映画の題名は、この曲からタイトルをいただいたウィリアム・ダフティの著書が由来となっているそうな (゚⊿゚) ヘー




ただ、「砂糖は人を殺す」なんてプラカードを子どもにまで持たせる姿勢は大嫌い。パンフで監督が「家での食事が美味しければ、お店でジャンクフードを買う必要がない」なんて言ってたけど、ごめんなさい、それは綺麗事にしか聞こえない。この監督の主張自体はほとんど正論なんだろうなとは思いながらも(「構造的暴力の一種」とか)、ベッド・インパフォーマンスのオマージュをしたりとかさ、その伝え方がまったく好きになれなかったんですよね…。だったら、僕は「そんな食生活じゃ筋肉が育たないゾ」って優しく教えてくれる「マッスル&フィットネス」派だし、そもそも「砂糖の摂取なんてほどほどにすればいいんじゃないの?」って思っちゃった…って、「あまくない砂糖の話」の時と同じような面倒くさい着地になってゴーメンナサイヨ!( ゚д゚) ゴーメンナサイヨ!


「あまくない砂糖の話」の時にも貼った範馬勇次郎の名言を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
毒も喰らう、栄養も喰らう


おしまい ( ゚д゚) ゴーメンナサイヨ!




同じようなことを訴える内容の映画。僕の感想はこんな感じ



劇場で平積みになってた本。興味はあるんですがー。






君の名は。(ネタバレ)

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※今回の記事は、「半分の月がのぼる空」「陽だまりの彼女」のネタバレに触れているんですが、両作品ともネタバレを知っちゃうと面白味が半減する映画なので、未見の人は読んじゃダメ!m9`Д´) ビシッ
※今回の感想は、下品な下ネタが書かれていたりするので、そういう文章が苦手な人は読まない方が良いし、この映画が好きな人はカゲヒナタさんのブログとかオススメじゃないかな。



<どうでも良い気がする前置き>

「君の名は。」については、「2016年8月公開で観たい映画の覚え書き」を書いた時点では、ちょっと観ようかなと思っていたんですよ。監督諸々は違うけど、昨年観た「ここさけ」が結構良かったし、予告編も何か良さげだったしね。ただ、仕事が忙しかったり、映画の感想が溜まったりしてくると、それどころじゃないなと。最近は「43歳のオッサンが『若者が主役の青春恋愛映画』なんて観ても詮無きこと ( ´_ゝ`)」と考えるようになってきたこともあって、やっぱりスルーしようと思いまして。相互フォローしている方に「観ないんですか?」なんて聞かれても、「観ません (´∀`=)」と笑顔で応えていたのです。

ところが、先日の話。親友との飲みで深酒をした挙げ句に終電を逃してしまい、1人カラオケで泣きながら大江千里さんの歌を歌って醜態を晒したんですが…。その後、相互フォローしている方から、「私は断然、『言の葉の庭』が好きです」なんてリプをもらいまして。「そんな曲、あったっけ?」なんて思って検索したら、新海誠監督の映画「言の葉の庭」で大江千里さんの名曲「Rain」がカバーされていたというね。

秦基博さんのカバーバージョンを貼っておきますね↓



「僕が大江千里さんを好きになった理由」については、この痛い記事を読んでいただくとして。ちょっと興味が湧いたので調べるとNetflixにあったので、いそいそと観てみたら、これが非常にストライクな映画でしてね… (ノДT) ウェェェェェ というか、新海誠監督といえば、「ほしのこえ」が話題になった時に友人とDVDを観て、「これをほぼ1人で作ったなんてスゴイけど、なんか面倒くさい話だな… (´・ω・`)」と思ったのを思い出したりもして。で、現在大ヒット中の「君の名は。」も新海誠監督作なんだなと思っていたら、なんと愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画にもなったという素敵なタイミング「運命なのね (´∀`)」と思い、“木割り”を活用してTOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました。

劇場には監督のサイン入りポスターがありましたよ。
監督のサイン入りポスター

7番スクリーン、満員でした。公開から1ヵ月以上経つのに、スゴイね… (・ω・;)
7番スクリーン












君の名は。

君の名は。

2016/日本 上映時間107分
監督・原作・脚本:新海誠
製作:市川南、川口典孝、大田圭二
共同製作:井上伸一郎、弓矢政法、畠中達郎、善木準二、坂本健
企画・プロデュース:川村元気
エグゼクティブプロデューサー:古澤佳寛
プロデューサー:武井克弘、伊藤耕一郎
制作プロデューサー:酒井雄一
音楽プロデューサー:成川沙世子
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:安藤雅司
音響監督:山田陽
音響効果:森川永子
音楽:RADWIMPS
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌、悠木碧、島崎信長、石川界人、谷花音
パンフレット:★★★(720円/しっかりした作りの正統派パンフ)
(あらすじ)
1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


微笑ましい青春恋愛映画でしたヨ (´∀`=) ヨカッタワネー


なんとなく映画主題歌の「前前前世」を貼っておきますね↓




雑に話を書いておくと、東京暮らしの高2男子・立花瀧と飛騨の田舎町に住む高2女子の宮水三葉が、1週間に2〜3回の頻度で寝ると意識が入れ替わるようになりまして。で、乳を揉んでみたり、陰茎を確かめてみたりする中、お互い「なによアイツ!ヽ川`Д´)ノ ンモゥ!」的な関係から「気になるアイツ… 川´・ω・`) スキカモ」みないな精神状態になってきたんですが、しかし! 突然入れ替われなくなったので、不審に思った瀧がおぼろげな記憶を頼りに岐阜県・飛騨の田舎町を訪れてみれば、実は三葉との入れ替わりには3年間のタイムラグがあって、彼女が住んでいた糸守町3年前にティアマト彗星のかけらが落下して壊滅状態&500人死亡しており、彼女もすでに死んでいたことが発覚しましてね。

「夢の記憶は薄れる」的な理屈で、どんどん三葉の名前も思い出せなくなっていく中、宮水神社の御神体にある「三葉が作った口噛み酒を飲むことでもう一度入れ替わると、変電所を爆破したり、町長の父親を説得したりして、町民の避難に成功!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタネ! 2人の記憶はすっかり薄れたものの、5年後、喪失感を抱えながら生きてきた2人は東京の併走する電車の中でお互いを認識→探し回ってやっと出会うと、「君の名は? 川T∀T)人(T∀T )」ってな調子で終わってましたよ、たぶん。


なんとなく口噛み酒のシーンを観て連想したジャック・ハンマーを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-大量嘔吐


まず、キャラたちの動きが気持ちいいし、背景もキレイだし、声をあてた神木隆之介さんや上白石萌音さんが完璧だし、アニメとしてスゲー良かったですよ。特に「2人が入れ替われなくなるまで」の前半はコミカルな展開が愛らしくて。ハッキリ言って、現実的に「入れ替わり」を考えると、お互い思春期全開の高校生なワケですから、確実にエロいことになるというか。男側はもちろんのこと、女性の方だって、「あら、このジョイスティックをいじっていたら、変な気持ちに… (´Д`;し イヤーン」なんてことがあると思うんですけど、そんな内容だったらこんな規模で公開されませんからな(苦笑)。「胸を揉む(でも乳首はいじらない)」というギリギリ不快にならない落としどころは見事だと思いました(多くの読者がブログから去った気がする段落)。


瀧が入った三葉。最後の緊迫した入れ替わりの時まで胸を揉むギャグをやったのは素晴らしかった!
瀧が入った三葉

三葉が入った瀧がまた超可愛くて、「男でもイケるかも…(ただしイケメンに限る)」と思ったり。
三葉が入った瀧


パンフのコラムで氷川竜介さんが時をかける転校生なんて書かれていて笑ったんですが、確かにそんな話だなぁと。とにかくキャラが活き活きしていて、僕が気付いたのは「勅使河原は『月刊ムー』を愛読してた→だから彗星が落ちる話も信じられた」ぐらいですけど、設定とかいろいろ練られているんだろうなぁと。あと、三葉がカフェでパンケーキの写真を撮りまくるのは可愛かった&共感したし、三葉のイヤな同級生を黙らせるくだりは気持ち良かったし、ちょうど「言の葉の庭」を観たばかりだったので、三葉の高校でユキちゃん先生が元気に授業をしていたのはね、「良かったね… (ノДT)」と涙が出ました。


「言の葉の庭」のユキちゃん先生。時系列的におかしくても「君の名は。」の彼女は立ち直った後だと思ってる。
ユキちゃん先生


とは言え、ちょっと後半の展開に好きになれないところがあって。「いくら『入れ替わりの時は夢っぽい』なんて設定があっても、あの世界では現実的に入れ替わって行動してるんだから、3年のタイムラグには気付くだろ」とか「お互いの住んでる場所をネットで検索しないかね」とか「彗星が落ちて500人死亡するレベルの災害が3年前に起きてたら、糸守町という名前だけでピンとくるだろ」とか「電車内で見知らぬ美少女に話しかけられたら、見覚えがなくても『ぼっ、僕なんかに用ですかぁ… (´∀`;) セックスデキルカナ...』って対応になるだろ(決めつけ)」とか「3年のタイムラグに気付いてから入れ替わったなら、町を救うために奔走しながらもロト6の番号などをチェックしたりしても良いのでは…?(クズの発想)」とか、そこら辺はまだスルーできるんですよ(いちいち書いたけど)。あの「手に書かれた名前を読もうとしたら『すきだ』って書いてあったくだり」も、「手のひらなんてすぐ見るだろ ( ゚д゚)、ペッ」と思わなくもないですが、僕は「半分の月がのぼる空」での「ずいぶん昔に渡された『銀河鉄道の夜』のカバーに里香のメッセージが込められていた」という“超あざといオチ”だって美味しくいただきましたから、ノー問題だったんですけれども。


「半分の月がのぼる空」の主題歌。聴くと涙が出てきます… (ノω・、) グスン




少し乗れなかったのが、「時間が経つと記憶が薄れる」ぐらいだったらまだ許せたんですが、スマホにメモした文字まで消えてしまう展開。いや、人によって乗れるフィクションラインのレベルがあると思うんですけど、僕はダメでしたねぇ…。たぶん三葉側のノートの文字とかも消えてるんだと思うんですが、これは「陽だまりの彼女」での「ババアが魔法で猫を人間に変える→その猫が寿命で死ぬと記憶&痕跡がすべてなくなる」という“物語のためのご都合魔法”っぽく見えて、正直、萎えました。もうね、主人公2人は好きだから早く結ばれてほしいものの、互いがその存在を思い出せないことが、単に過去に作られた「君の名は」みたいに「恋人同士のスレ違い」をやりたい製作者の都合で振り回されているだけに感じちゃって、ごめんなさい、終盤は監督にイラッとした次第。


こういう文字まで消えちゃうのはなぁ。「どこまで“フィクション上のご都合”が許せるか」ってことなんですが。
ノートに絵&文章が!


ただ、「無理が通れば道理は引っ込む」という言葉があるように、気になる部分は本作が持つノリと勢いで誤魔化されたというか、「若者の恋愛」を微笑ましく堪能いたしました (´∀`=) ヨカッタワネー 新海監督、本作はエンタメに徹したそうですけど、それでキッチリ結果を出したのはスゴイなぁと。所詮、僕は43歳のオッサンなのでね、若者同士の色恋沙汰にはそれほどハマらなかったけど、普通に楽しい映画だと思うので、興味がある人は劇場に足を…って、もうほとんど観てるんですかね。




新海誠監督作では、こっちの方が好きです。僕の感想は、ここの5番目



監督自ら執筆した小説版。映画の疑問点が補完できるっぽい。それをさらに補完する小説もありますぞ。



サントラの初回限定盤なんですが、凄まじい値段に… (`Δ´;) ヌゥ



こちらは映画のコミカライズだとか。



公式ビジュアルガイドも貼っておきますね。



新海誠監督の入門本として良さげな一冊。つーか、いろいろ出てますな〜。



なんとなく連想した映画、その1。僕の感想はこんな感じ



なんとなく連想した映画、その2。僕の感想はこんな感じ









FAKE フェイク(ネタバレ)

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※今回の記事は、映画とはあまり関係のない文章や爛れた下ネタが書かれている上にダラダラと長いので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、「後妻業の女」のネタバレに触れているので、気をつけて!
※この映画に関しては、町山智浩さんの「たまむすび」での紹介「映画その他ムダ話」での批評(200円)とか、小室敬幸さんによるレビューじろう丸さんの感想などを聞いたり読んだりした方が良いザンス。


<虚実入り交じる前置き>

6月下旬の深夜のこと。「タマフルオフ会&トップ5&生活は踊るオフ会」に参加してから、ホロ酔い気分で0時過ぎに帰宅しましてね。すっかり妻子は寝ていますから、玄関のドアをそーっと開けて入りまして。台所で水を一杯飲んでから、居間にある座卓の方に視線を向けたら、短冊が置いてあったんですよ。そうかもうすぐ七夕だもんなと手にとって、娘のマナ子(仮名/5歳)が書いた願いごとを読んでみたら、涙が噴出したのです。

「パパとたくさん遊べますように」…だと!?(名前は消してあります)
パパとたくさん遊べますように

その瞬間の僕はクライベイビー・サクラのようだったというね(「餓狼伝」より)。
涙がほとばしるサクラ

哭いた。ただただ、哭いた。「七夕の願い」を今の僕が書くとすれば「後腐れのないセックスができる美人の愛人(しかもお金もくれる)が出来ますように (´∀`)」とか「いきなりお金持ちになって、永遠に遊んで暮らせますように (´∀`)」なんて、100パーセント爛れた内容になるじゃないですか(多くの読者が当ブログから立ち去った気がする文章)。いや、子どものころだって「オモチャがもらえますように」的な文章になることは間違いないワケですが、しかし! マナ子は、たった1つの大事な願いを、こんな、自分の快楽を優先しがちな、クズのような、父と遊ぶことに使ってくれたなんてーー (ノДT) なんかね、仕事と偽って映画を観たり、ブログを書いたりして、娘との時間をないがしろにしている己を猛省ですよ。とは言え、僕にとって映画鑑賞は大事な息抜きタイムということで、その翌日、本作を観るために渋谷のユーロスペースに足を運んでしまうダメなアタシなのでした… (´・ω・`) ゴメンネ

「野火 Fires on the Plain」以来のユーロスペース。客席はほぼ満席でしたよ。
ユーロスペース

記事の切り抜きがあったので、貼っておきますね。
記事の切り抜き










FAKE フェイク

FAKE フェイク

2016/日本 上映時間109分
監督・撮影:森達也
プロデューサー:橋本佳子
撮影:山崎裕
編集:鈴尾啓太
出演:佐村河内守
パンフレット:★★★☆(600円/重松清先生のコラムを載せたのは偉い! 緑川南京はズルい)
(解説)
聴覚に障害を抱えながら「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの作品を手がけたとし、「現代のベートーベン」と称された佐村河内。しかし音楽家の新垣隆が18年間にわたってゴーストライターを務めていたことや、佐村河内の耳が聞こえていることを暴露。佐村河内は作品が自身だけの作曲でないことを認め騒動について謝罪したが、新垣に対しては名誉毀損で訴える可能性があると話し、その後は沈黙を守り続けてきた。本作では佐村河内の自宅で撮影を行ない、その素顔に迫るとともに、取材を申し込みに来るメディア関係者や外国人ジャーナリストらの姿も映し出す。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


1回目を観た約3ヵ月後の10月1日(映画の日)に角川シネマ新宿でもう一度鑑賞したんですが、非常に頭に来ました。


角川シネマ新宿、前日に予約しようとした時、すでにほぼ満席でしたよ。ネット予約が侮れない時代!
角川シネマ新宿


最初に、恐ろしく雑に映画の内容を書いておくと、森達也監督がゴーストライター騒動で世間からバッシングされた佐村河内守さん&奥さんの香さん&飼い猫に密着して撮影をすることになりまして。バラエティ番組で活躍する元共犯者・新垣隆さんの映像を横目に、「感音性難聴だから、耳はあまり聞こえないんです! (▼Д▼;し」「新垣さんは“腕の良い技術屋さん”で曲の構成は僕が手掛けたんです! (▼Д▼;し」「被曝2世なのも本当なんです! (▼Д▼;し」という佐村河内さんの主張を聞いてあげるのです。

で、香さんがやたらとケーキを出してくれる中、テレビ局の人たちが出演依頼に来たり、批判の先鋒に立った神山典士さんに取材を断られたり、新垣さんのサイン会に行ったものの取材を断られたり、外国人記者に取材されてしどろもどろになったりして、最終的には森監督に「アンタ、曲を作ってみなYO!m9`Д´) ビシッ」と背中を押された佐村河内さんがシンセサイザーで作曲にチャレンジ→演奏!(ここが「ラスト12分間」) なんか良いムードになったと思いきや、森監督が「今、僕にウソをついたり隠したりしていることはありませんか?(・∀・) ニヤニヤ」みたいな質問をして、それに佐村河内さんが答えるかどうか…といった感じで映画は終わってましたよ。


終わった瞬間の僕の気持ちを代弁する加藤清澄を貼っておきますね。
これで終いかよ!!!


まず、僕の立ち位置を書いておくと、ゴーストライター騒動に関しては、よく知らなくて… (´∀`;) エヘヘ 佐村河内さんに関しては「耳が聞こえないとか作曲してるとかウソついてたのがバレた人ですよね?」ぐらいの認識であり、敵意や嫌悪感とかも特になかった…というか、心の中の「どうでも良いフォルダ」に入れて、あと半年で自動的に記憶から消去されるようなレベルだったというか(ちなみに新垣さんに関しては、吉田豪さんのラジオでの紹介で知った程度)。

ただ、「“あの森監督”が佐村河内さんに密着して『FAKE』というタイトルの映画を作った」というのは、下世話な人間としては興味を持たざるを得ない。森監督の著作は何冊か読んで非常にタメになったし、「A」「A2」は全然好きな作品じゃないけどスゴイとは思っているし…。でも、どうせ観たら観たで「『FAKE』はアナタの中にあるんじゃないんですか?(・∀・) ニヤニヤ」みたいな内容なんだろうなぁと思ったら、まぁ、そんな感じだったという印象。一応、僕が1回目を観た直後の感想を個条書きで書くと、こんな感じでした↓


本当に耳が悪いのに、酷い報道をされたもんだ (`Δ´) ヒドイ!
佐村河内さんったら、音楽が大好きなんだね (´∀`) アラアラ
なんだ、ちょっと作曲っぽいことができるんじゃん ∑(゚Д゚) ソウナノ!?
ネコ、可愛いよぅ… (´Д`;) ハァハァ
フジテレビのバラエティ番組制作チームはクズだな!( ゚д゚)、ペッ
新垣さんは調子に乗りすぎなんじゃないの? (・ε・) ウーン
実際に被曝2世なのに、これもウソだと叩かれたなんて可哀相… (´・ω・`) カワイソス
外国人記者、容赦ないな… (`Δ´;) ヌゥ
奥さん、頑張って支えたんだな… ( ;∀;) イイオクサンダナー



最後の問い掛けに関しては、スプリクトドクターとして知られる三宅隆太監督が言うところの「お土産」というかさ。森監督的には「オレの作品のことだって鵜呑みにしちゃダメなんだぜ?( ̄ー ̄) ニヤッ」ってことなんでしょうな。鑑賞後、劇場にあった「記事の切り抜き」のレビューをいろいろ読んでいたら、前に宇多丸師匠とお会いした時、「『淋しいのはアンタだけじゃない』って漫画を読んでおくと良いらしいですよ (▼∀▼) ウフフ」って言われていたのを思い出して、いそいそとkindle版を購入→読破。あとは少し他の人の感想でも読んでからブログを書こうかなとネットを検索してみたら、2つの記事を読んで別の好奇心が湧いたのです。

1つ目は、騒動の発端を「週刊文春」誌上でスクープした神山典士さんの「残酷なるかな、森達也」。プロフィールを見てみたら、「ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝」を書いた人だったので驚いたんですが、スゲー怒ってるなぁと。で、2つ目は飯田一史さんによる「佐村河内守のウソの付き方が“まだら”なのがおもしろい 森達也監督『FAKE』をもっと楽しむ方法」で、こっちも「おもしろい」なんてタイトルの割には怒ってる感がビンビン伝わってくる。なんかね、神山典士さんに関しては、映画の中で「佐村河内さんの記者会見で手話通訳云々とからかったくだり」が非常に不快だったんですが、この人にはこの人の言い分があるのだろうとも思いまして。もっと情報をインプットしてから感想を書くことにしたというね。

で、とりあえず飯田一史さんが記事の中で挙げていた5冊の本(「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」「みっくん、光のヴァイオリン」「交響曲第一番 闇の中の小さな光」「魂の旋律 佐村河内守」「音楽という<真実>」)に、事件が発覚するキッカケとなった野口剛夫さんの「「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か」「佐村河内問題とは何だったのか」「新垣隆所属事務​所の見解」などを読みつつ、「新垣さんの記者会見」「佐村河内さんの記者会見」のダイジェスト、「NHKスペシャル 魂の旋律~音を失った作曲家~」と映画にも出て来た「FNN報道特別番組」の動画、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが何かで引き合いに出されていた「オーソン・ウェルズのフェイク」をチェック(でも、CDは面倒くさくて聴いてません)。いろいろと忙しくて3ヵ月近い時間がかかっちゃいましたが(汗)、それらを踏まえて、先日、2回目を観た結果! 僕の佐村河内さんに対する印象はすっかりネガティブな方へ変わってました (ノ∀`) テヘ


2回目鑑賞後の「佐村河内さんに対する僕の気持ち」を代弁する加藤清澄を貼っておきますね。
反省がねぇな


ごめんなさい、佐村河内さんはクズですよね。もう典型的なサオ師詐欺師という印象。本を読んで最悪だと思ったのが、「障害を持つ少女」と「東日本大震災で母親を亡くした少女」を騙したことで、可哀相で涙が出て来たし、特に「母親を亡くした少女」に関してはこの番組を観ちゃうとさ、あまりに酷いというか。佐村河内さんについては「てめえ、死ねよ」としか思えませんがな。記者会見でも自己弁護に終始してるしさぁ…。2回目を観た直後の感想を個条書きで書くと、こんな感じでした↓


テメェ、そもそも全聾だって吹いてたんじゃねぇかよ! (`Δ´) ヒドイ!
シンセが弾ける…って、もともとその程度はできるって話だったんじゃん (゚⊿゚) アホカ
ネコ、可愛いよぅ… (´Д`;) ハァハァ
フジテレビのバラエティ番組制作チームはクズだな!( ゚д゚)、ペッ
新垣さんは調子に乗りすぎなんじゃないの? (・ε・) ウーン
被曝二世がウソだって叩かれたんじゃなくて、それを利用したことが指摘されたんだろうが! (`Д´) クソガ!
外国人記者、もっと追求しろ!m9`Д´) ビシッ
奥さん、大丈夫なのかな… (`Δ´;) ヌゥ



2回目でも、やっぱり「神山さんが手話通訳云々とからかうくだり」は不快であって(佐村河内さんの記者会見を見ると、神山さんだけでなくマスコミに裁く気マンマンの人が多くて辟易する)。ただ、この映画に怒る気持ちはスゲーわかる。なんて言うんですかね、僕が自分で興味を持って調べなかったら、たぶん「佐村河内さんもそんなに悪い人じゃないよな (・∀・)」的な認識のままだったと思うもの。しかも、劇中で「被曝二世もウソだって声がある」みたいなことを森監督が言うのはさ、そういう意見もあったにせよ、一番問題視されたのは「被曝二世を利用したんじゃないか?」って部分なんだから、かなりイラッとしちゃう。つーか、本作の森監督は、問題になったところを微妙にズラして佐村河内さんに自己弁護させてるから、この騒動について情報を入れている人はかなりフラストレーションが溜まる作りなんですよね。


映画撮影中に出演した「FNN報道特別番組」ではこんな発言をしてるけど、これがウソなんだよなぁ。
絶対にウソつかない


だが、しかし! 神山さんのFacebookの記事を受けての森監督&橋本佳子プロデューサーの反論を読んでから考えると、「ちゃんとこの問題を調べて、障害児や被災地の子供も取材して、いま流布されている話とは少し異なる感触も得ている」上でああいう作りにしたのなら、結局は「すべてを鵜呑みにするな!m9`Д´) ビシッ」というメッセージに特化した映画…ということなんですかね(1回目の鑑賞後と変わらぬ着地)。まぁ、確かに、僕らは何かと信じがちだけど、世の中にはウソが溢れているワケでして。例えば、このブログも「FAKE」まみれだということはわかっていますか? 冒頭に書いた七夕の短冊エピソード、よく考えれば5歳のマナ子はまだ文字が書けない→あのメッセージ自体がFAKEでは? 1回目を観た時期だって当時の備忘録と食い違っているし、7月中旬に「ノック・ノック」を観に名古屋まで行っているのだから「猛省した」なんて言葉もFAKE。そもそも僕が「元警官」というのも自己申告でしかないし、先日、「タマフル24時間ラジオ」に出演した「三角絞め」が僕だということも定かではないのではーーって、この面倒くさい文章はどうやって着地すればいいのカナ… (ノω・、) ドウシヨウ


ここまでブログを読んだ人が僕に対して思ったことを代弁する加藤清澄の画像を貼っておきますね。
なに言ってやがんだ、アイツ

唐突ですが、マルコシアス・バンプ「FAKE」を貼っておきますね↓




ということで、ここまで読んだみなさんはお分かりだと思いますが、僕はこの映画をスゲー堪能しました (´∀`) ウフフ 本やら動画やらを散々チェックした挙げ句、劇場に2回足を運んだぐらいですからね(苦笑)、相当楽しんだ方なのではないでしょうか。だから、高得点にしたかったのは山々なんですけど…。いくら森監督が「ジャーナリストではなく映像作家」だから「佐村河内さんにも言い分はある」という作りに特化したのだとしても、こういう記事を読むとどうしても怒りが湧いてくる。もちろんあの夫婦だってそれなりに生きてほしいけどさ、佐村河内さんの言い分に関しては「ねぇよ」と厳しく思っちゃうので、ボンヤリと50点なのでした。


「魂の旋律~音を失った作曲家~」のラストシーン。この少女のことを思うと、あんまりだよ。
少女と佐村河内さん


おしまい。




森達也監督作。好きじゃないけど、「転び公妨」のシーンが素晴らしい。



著作。一応、読んではいるのです。



問題のCD。「全聾の作曲家が作ったから… (ノДT)」ってことで感動したって、全然良いと思う。



神山典士さんの著書。映画を観た後に読んだら、スゲー面白かったです。



非常に作り話感溢れる自伝。オススメはしません。








SCOOP!(ネタバレ)

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SCOOP!

SCOOP!

2016/日本 上映時間120分
監督・脚本:大根仁
原作映画:原田眞人
製作統括:平城隆司、畠中達郎
共同製作:市川南、長坂信人、中川雅也
エグゼクティブプロデューサー:林雄一郎、原田知明
プロデューサー:川北桃子、政岡保宏、市山竜次
撮影:小林元
照明:堀直之
録音:渡辺真司
美術:平井亘
装飾:小林宙央
スタイリスト:伊賀大介
編集:大関泰幸
音楽:川辺ヒロシ
主題歌:TOKYO No.1 SOUL SET feat.福山雅治 on guitar
助監督:二宮孝平
制作担当:田辺正樹
記録:井坂尚子
キャスティング:新江佳子
VFX:菅原悦史
共同プロデューサー:山内章弘、高野渉、滑川親吾
音楽プロデューサー:北原京子
出演:福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー、斎藤工、塚本晋也、中村育二、山地まり、澤口奨弥、石川恋、阿部亮平、護あさな、鈴之助、宮嶋茂樹、久保田悠来、寿るい
パンフレット:★★★★(850円/表紙の穴のデザインが好き。写真週刊誌っぽい作りにしなかったのは、これを出したから? ポスターでやったから?)
(あらすじ)
数々の伝説的スクープをモノにしてきたカメラマンの都城静(福山雅治)は、輝かしい業績も過去のものとなり、今は芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんなある時、ひょんなことから写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく。(以上、映画.comより)

特報はこんな感じ↓




60点


※この映画はネタバレを読まないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、雑な下ネタが書かれているので、そういう文章が苦手な方は読まない方が良いです。


劇場で初めて特報を観た時は「日本版『ナイトクローラー』みたいな感じかしら」と思いつつ、その中で滝藤賢一さんが露悪的に舌を出すシーンがちょっと受け付けなくて。大根仁監督と言えば昨年の「バクマン。」が素晴らしかったので若干の興味はあったものの、7月までに映画を観すぎたせいでアップできていない感想が怖ろしく溜まっているし、当ブログ的には「なるべくアクション映画を観ていきたい」ということもあって、本作はスルーしようかと思っていたんですよ。


この場面、相手を挑発してるんだかなんだか知らないけど、イヤだなぁと。
舌を出す滝藤賢一さん


ところが、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったということで、これは観なくちゃなぁと。今週は仕事が超忙しくてなかなか観に行く時間が作れなかったんですが、昨日の深夜、会社の接待が終わった後、TOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました。「スゲー面白かったのに… (´・ω・`) ウーン」という感想でしたよ。ただ、いわゆる「ベテランとルーキーの相棒映画」が好きな人はストライクだろうし、何よりもネタバレを知らない方が楽しめる作品なのでね、興味が湧いた方は当ブログをそっと閉じて、劇場に足を運んでいただければ幸いです。


久しぶりにポップコーン&コーラ(M)を購入しちゃったりして。
ポップコーンとコーラのM

11番スクリーン、深夜ながら6分の1ぐらいは埋まってたような。
11番スクリーン

鑑賞後は「かぶきち」で焼きそばを食べたんですけど、それはまた別のお話。
かぶきち


主人公は、下ネタと風俗が大好きなベテランパパラッチ・都城静と、現場の仕事を覚えるために彼とともに行動することになった新人記者・行川野火。すでに観た人が「えっ、そういう映画だったっけ!?Σ(゚д゚;)」と驚くほど適当に“野火の心情に寄り添ったあらすじ”を書いておくと、「ファッション誌の編集がやりたくて出版社に入ったのに、エロ親父の相棒になるなんて超面倒くさいし、好きなアイドルのスキャンダルを撮らなくちゃいけないんて、この仕事最悪!川`Δ´) クソガ!」→「でも、仕事に慣れてきたら楽しくなってきてスクープ写真をモノにしちゃったし、輪姦から助けてくれてエロ親父のことが好きになってたから、下着を付けたままセックスしちゃって、この仕事最高♪ 川〃∇〃) ウフフ」→「下着を付けたままセックスして処女じゃないことが発覚した翌朝、シャブ中の情報屋が暴走してエロ親父が射殺されちゃったけど(でも、写真は撮ったわ!)、大事なカメラでアタシの寝顔を撮ってくれたりしてたので、その愛を胸にこれからも頑張るわ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォォッ!」って感じでしたよ、確か。エンドクレジットでは「張り込み中の2人がキャッキャする様子」が流れて、映画は終わってました。


大体は予告編の通りでしたよ。




「映画秘宝 2016年 11 月号」の記事によると、大根監督は前から原田眞人監督の「盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS」という作品をリメイクしたかったそうで(僕は未見)。で、実際に観てみれば、「ゲスな業界で手段を選ばずにのし上がるクソ野郎」を描いた「ナイトクローラー」とは全然違っていて、むしろ普遍的な「師弟モノ」でして。そりゃあ、ベタといえばベタなんですけど、反発しながら現場を重ねていくうちに距離が縮まっていく2人を観ているのは楽しかったし、「写真週刊誌を作るゲスな現場」の内幕とノウハウが観られたのもスゲー面白かったです(「変わった業界の内幕モノ」でもある)。特報で気になっていた「滝藤賢一さんの舌出しシーン」も「元ラガーマンの編集者が警察の気を引きつける作戦を実行する直前、士気を上げるためのハカを実施していたシーン」だったということでね、非常に美味しくいただきました (´∀`) ヨカッタワー


鑑賞前はイヤだったこの場面、実は「ハカをやっていた」ということで!
舌を出す滝藤賢一さん

今年観たマオリ族バトル映画「ザ・ラスト・ウォーリアー」を思い出したりもしましたよ。
伝説の戦士(ローレンス・マコアレ)


ただ、クライマックスの展開が乗れなくて… (´・ω・`) 都城静と野火の「下着を着けたままのセックス描写」に関しては、「確かオープニングのカーセックスでも都城静の相手は下着を着けたままだった→そういう趣味」ということで目をつむりますよ(ワンカット長回しのオープニングは、疑似かもしれないけどカッコ良かったしね)。でも、「リリー・フランキーさん演じるチャラ源(シャブ中)が元妻と再婚相手を拳銃で射殺して、都城静&自分の娘と一緒に街を徘徊する」というくだりには、ごめんなさい、スゲー冷めました。「状況的にあり得ない」と感じちゃう要素が多いというかさぁ…。

まず、警察が驚くほど無能。好意的に考えると、「都城静は親友のチャラ源を射殺されたくないから彼の周囲にまとわりついてなだめようとした→娘も近くにいるし警察は何もできなかった」のかもしれませんが、都城静と娘がチャラ源から離れた瞬間も警察ったら棒立ち状態ですよ。もうね、バカじゃないかと。そもそも“1人で半グレっぽい集団を簡単にぶちのめすことができるほどの戦闘力を有する元ボクサー”が、元妻の再婚相手を拳銃で脅そうと思いますかね? そりゃあシャブ中の考えることはわかりませんが、その他、細かいところを指摘し始めるとキリがない展開じゃないですか。

なんて言うんですかね、「都城静がチャラ源に射殺される瞬間」の画自体は禍々しくて良かったけどさ、「弟子が師の死を撮影する」という場面をやりたいためのご都合展開に見えちゃったんですよね…。だから、都城静が死んだ後のウェットな展開とか心底どうでも良くて、「都城静が野火の寝顔を撮っていた」というオチはもっと観客を上手に騙してほしかったし(あれ、意外性ゼロですよね)、「野火が都城静の形見のカメラをお守りとして現場に持って行く」ラストも、「使わないカメラを持って行くなんて絶対邪魔」とか冷めた目で観ちゃったというね。


終盤の展開を観た僕の気持ちを代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね。
どうだっていいんだ


って、文句を書いていますが、それでも60点にしたのは、さっきも書いた通り、チャラ源の暴走前までは大好きだったから。都城静と野火の師弟コンビがやっていることはクズだけど、観ているだけで本当に楽しかった。編集部の人たちとの一体感もグッと来た。SPに追われるくだりとか半グレ集団に野火が捕まった時とかはもっと工夫してほしかったものの(データを隠したりとか、上手く言い逃れたりとか、プロのカメラマン&編集者ならではの窮地の逃れ方が観たかった)、カーチェイスは勢いがあって良かったし、リリー・フランキーさんのシャブ中ボクシングアクションも愉快だったので全然OK。僕が感動したのが「都城静が犠牲になって野火に連続殺人犯の顔を撮影させる」というくだりで、「ベテランが才能を持つ若者を押し上げる」繋がりとして「サルート・オブ・ザ・ジャガー」を連想して涙が出たほどでしたよ… (ノω・、) グスン なんかね、エンドクレジットの2人を観て、彼らの活躍をもっと観たかったなぁなんて思ったりした次第(連続ドラマとか)。


「サルート・オブ・ザ・ジャガー」の予告編を貼っておきますね↓




まぁ、人生を登っていく人と下っていく人を階段で表したりとか、野火がすでに処女じゃないことをハカをやらせることで表したりとか(無用な深読み)、大根監督自体はちゃんとしてる人という印象はあって。僕はあのクライマックスを受け入れられなかったので「惜しいなぁ (´・ω・`)」という気持ちになりましたが、気になる人は観に行くと良いザンス。




サントラ。主題歌「無情の海に」も収録されております。



「週刊SCOOP!」を模した「SPA!」の増刊号。ちょっと読みたい。



本作のシナリオノベル。大根監督と原田眞人監督の対談も収録されているとか。



「SWITCH」の特集号。タメになりそうですな。



昨年観た大根仁監督作。僕の感想はこんな感じ



この映画っぽいのかと思ってました。僕の感想はこんな感じ



デイヴィッド・ピープルズ監督による“男の映画”。ちくしょう、予約しちゃった… (ノω・、) オカネナイノニ



なんとなく貼っておきますね。僕の感想はこんな感じ






4週分の備忘録(2016/9/13~10/10)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日なんですが、9月13日からまったく更新出来ていなかったということで、本日は4週分の備忘録を雑に書いておきますね↓

14日は取引先のお偉いさんとスナックへ
17日の土曜日は、マナ子と2人でオムライス
18日は1人で実家に→「南部美人」を飲む!
21日は親友と飲み→終電を逃して1人カラオケの巻
25〜27日は熱海に家族旅行だッ!ヽ(`Д´)ノ
29日、姉と飲み&映画鑑賞
10月1日は2度目の「FAKE」を鑑賞
7日は接待→映画→焼きそば!m9`Д´) ビシッ



まず、9月13日〜19日の話。この週は土日に予定が入っていたこともあって、仕事をしっかり進めなくちゃいけなかったんだけど…。大事な大事な接待が入ったのは仕方ないとしても、時間を無理矢理作って「ヤング・アダルト・ニューヨーク」を鑑賞したり「ハイロー」のドラマ版を全話視聴してから2回目を観に行ったりしたのは、社会人としてはアウトだったかなぁ (´・ω・`) ウーン 土曜日は奥さんが大学のゼミの飲み会に行くということで、娘のマナ子(仮名/5歳)と夜までキャッキャと過ごしまして。日曜日は家族3人で横浜の実家に行く予定だったものの、マナ子が熱を出してしまって、1人で行くことに(行けなくて涙ぐむマナ子が超可愛い!m9`Д´) ビシッ)。ただ、「カンパイ!世界が恋する日本酒」で知った「南部美人 純米吟醸」を母親&次姉夫婦と飲みながらいろいろと話せたのは良かったザンス。


「卵と私」でオムライス。この後、帰りは歩く約束だったのに抱っこを要求する娘と揉めたりもしました。
オムライスを食べるマナ子


次に、9月20日〜27日の話。週末に大事な大事な家族旅行が予定されていたこともあって、仕事をキッチリ進めなくちゃいけなかった週だったんですが、つい未見だった「ジャングル・ブック」「青空エール」を観てしまったんですよね…。あと、数少ない“親友と呼べる人”と高い寿司屋で飲むことになったのは仕方ないとしても、終電を逃して始発まで1人カラオケに興じてしまったのは、社会人としてダメだったなぁ ('A`) ウーン で、25日から家族with お義母さんの4人で熱海に行きまして。1日目2日目3日目と旅行を堪能したものの(特にマナ子と初めて海で遊んだのは素晴らしい体験だった!)、夜はノートPCでずっと仕事をしていたため、睡眠不足により体調が悪くなってしまった次第。


親友と飲んだ日本酒「U-yoshidagura」を貼っておきますね。
U-yoshidagura

旅行で宿泊したのはラビスタ伊豆山。wifiがないのは不満だったけど、良いホテルでした。
ラビスタ伊豆山

夕食に揚げたての天ぷら(お替わり自由)が出てくるのが最高! この3日間で6キロ太っちゃった (〃∇〃) エヘヘ
揚げたての天ぷら!

最近、日本酒がマイブームということで、夕食時に地酒を飲んだりしてね(奥さんはイヤな顔)。
地酒「楽」

マナ子はチョコフォンデュに夢中でしたよ。
チョコフォンデュ

夜は奥さんと夜鳴きラーメン(なんと無料!)を2人で食べたりして、良い雰囲気になったり (^ε^) スキヨ
夜鳴きラーメン

2日目は「マリンスパあたみ」へ。まぁ、こぢんまりした施設ながら楽しんだ感じ。
マリンスパあたみ

3日目は「熱海城」へ。舐めてたけど、意外と良かった。
熱海城

特にB1の「無料でできるゲームコーナー」は激熱! ドラムマニアをやりまくりました(でも得意なワケではない)。
B1のゲームコーナー


そして、9月28日〜10月3日の話。この週は仕事が詰まっている上に大事な大事な会議が2つあって、事前準備を完璧にやらなければならなかったんですが…。姉からの誘いを断れなくて映画鑑賞&飲みに行ってしまったこと、さらに「ムービーウォッチメン」の課題映画「君の名は。」を無理矢理観てしまったこと、土曜日に2回目の「FAKE」を鑑賞&ブログを書くのに時間がかかってしまったことは、社会人として大失敗でした… (ノω・、) グスン 「後悔先に立たず」という言葉がありますけど、マジでこの週は時間の使い方を間違っちゃった感じ。とは言え、1つ1つの行動を振り返ると、どれも必要なことだったとしか思えない…なんて書いちゃうところが、社会人としてダメなんでしょうな ┐(´ー`)┌ シヌカ


姉とはこの映画を観ました。
3番スクリーン

土曜は奥さんと娘がママ友と旅行してたので、夕方の回を観に行けた…というどうでも良い文章。
角川シネマ新宿


最後に、10月4日〜10月11日の話なんですが、3週分のしわ寄せが来ちゃったYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン! 具合が悪いのに(風邪気味&胸が痛い)、吐くほど忙しくて、マジで腹が立つし、そんな状況下なのにやっぱり「ムービーウォッチメン」の課題映画だけは観に行って感想を書いちゃうし、帰り道に焼きそばを食べちゃう自分にガッカリですよ。もうね、あまりにやることが多すぎて、思わず現実逃避してブログを書いてしまっているアタシ。どうすればいいんだろう、どうすればいいんだろう。ハッキリ言って来週の18日ごろまでは余裕ナッシングであり、今週の「ムービーウォッチメン」の課題映画を観に行く&ブログを書く時間なんて間違いなく作れないハズなんですけど(つーか、「評判がスゲー高いけど、前に似た映画も観たし、別にいいかな」気分でもある)、もし感想がアップされたら「コイツ、また現実から逃げやがった! ( ゚д゚) クソガ!とでも思っていただければ幸いです。


今の僕の心境を代弁する森田童子さんの歌を貼っておきますね↓




以上、4週分の備忘録でした。ではでは~。








ハドソン川の奇跡(ネタバレ)

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ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡

原題:Sully
2016/アメリカ 上映時間96分
監督・製作:クリント・イーストウッド
製作:フランク・マーシャル、アリン・スチュワート、ティム・ムーア
製作総指揮:キップ・ネルソン、ブルース・バーマン
原作:チェズレイ・サレンバーガー、ジェフリー・ザスロー
脚本:トッド・コマーニキ
撮影:トム・スターン
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
衣装:デボラ・ホッパー
編集:ブル・マーレイ
音楽:クリスチャン・ジェイコブ、ザ・ティアニー・サットン・バンド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、クリス・バウアー、マイク・オマリー、アンナ・ガン、ジェイミー・シェリダン
パンフレット:★★★★(850円/キャストプロフィールが少ないのは残念だけど、コラムや企画ページが充実)
(あらすじ)
09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガー(トム・ハンクス)は必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


9月の中旬から下旬にかけて、仕事に対して真剣に向き合わなかったため、現在、そのツケを払いまくっているというか。気が狂うぐらいに忙しい上に、睡眠不足でイライラしているということで、いくら本作が愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったとしても、さすがに観て感想を書くヒマ&体力なんてナッシング。そんなことをするぐらいなら少しでも寝ますよ的に思っていたんですけれども! 今、この記事がアップされているということは、結局、観て感想を書いているワケで…。いや、一昨日の木曜日の夕方、ちょうど台風の目に入ったかのように一瞬だけ時間が空いたのでね、「今だ!m9`Д´) ビシッ」とTOHOシネマズ新宿に足を運んで、モク割を利用して鑑賞してしまった次第。素敵なプロフェッショナル映画でしたヨ ( ;∀;) イイプロダナー


6番スクリーン、ほぼ満席だったような。
6番スクリーン


最初に雑なあらすじをウソを交えながら書いておくと、航空機のエンジンに大量のが激突→両方のエンジンとも停止してしまったため、機長のサリーったらハドソン川に見事着水。乗務員&乗客の155人が全員無事だったので、一躍英雄として称えられるんですが、しかし! 国家運輸安全委員会(NTSB)のメンバーが「おやおや、本当は左エンジンは動いてたんじゃないんですか?川 ´_ゝ`) プププッ」「コンピュータシミュレーションでは空港に無事到着できましたよ?(・∀・) ニヤニヤ」と詰問してきたので、サリーったら「僕の判断って間違ってたのカナー (´・ω・`)」ションボリ気味になるのです。

ところが、アンニュイな気持ちで立ち寄ったバーのテレビでブラックビスケッツが歌っているのを観て(坂本九さんでも可)、「人間とコンピュータではタイミングが違うのだ!m9`Д´) ビシッ」と看破! 公聴会にて、人間のパイロットにフライトシミュレーションをやらせるだけでなく、人的要素として「事故から行動までの判断をする時間」を35秒ほどプラスしてみると、案の定、全員失敗したので、サリーの判断の正しさが証明されまして。NTSBの“すみませんでしたムード”が漂う中、サリーが「いえいえ、みんなのおかげです (´∀`) ウフフ」なんて言って、副操縦士のジェフが「もう一度やるなら7月にしてね!(o^-')b」といったジョークを飛ばしたらみんなが笑ってる&お日様も笑ってる。エンドクレジットが流れ始めると、実際の機長やら助かった人たちやらが映って、映画は終わっていた気がします、きっと。


実際の事件を扱った動画を貼っておきますね↓




いや〜、面白かったですよ。実際の事件に関しては、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で「フライト」を紹介した時にちょろっと引き合いに出してたな程度の記憶しかなくて。見終わった後は「あの事件はこんなに大変だったのねぇ…(´・ω・`)」という心境。作品は、96分という非常に見やすい上映時間でテンポ良く描かれた「プロフェッショナル賛歌」という感じでしてね。最初は、途中で抜けてきた仕事が気になったりしてたものの、気が付けばすっかり映画に没入してました。

特に、トム・ハンクス演じる機長サリーにはかなりグッときたというか。PTSDにより「もしも市街地に墜落していたらーー?」とか「もしもあの判断が間違っていたらーー?」とか「もしもこんなラーメン屋さんがいたらーー?」(これはウソ)とか頭に浮かんじゃって戦慄する場面とか、確かにそうなるだろうなぁと。それと、サリーが「遅れても災難よりまし」と書かれたお守りっぽい紙片を見るシーンがあって、僕も自分の財布にそういった物を入れているのでね、ちょっと親近感が湧いた…というどうでも良い話 (・ε・) ナンダソリャ


今年は「ブリッジ・オブ・スパイ」でも実在の人物を演じてましたが、トム・ハンクスはなんだかんだ言ってスゴいね。
幻影を見がちなサリー機長

僕が財布に入れているお守りは「使い捨て番長」って、ブラック企業っぽい!(°д°;) ヒィィ!
使い捨て番長


で、サリー機長以外も超良い感じなんですよね。「アイ・フランケンシュタイン」主演のためにフィリピン武術「カリ」を6ヵ月間特訓した男”アーロン・エッカートも渋くて、少しだけ「こいつ、途中で『オレは悪くない、サリーが勝手にやったんだ!(´Д`;)』とか裏切るのでは…?」なんて深読みをしたものの、最後の最後まで“お兄さんのマリオにべったりなルイージ”ってムードでホッコリ夢気分(なんだこれ)。公聴会でボイスレコーダーを聞いた後、サリーが開口一番、「君のことが誇らしい」なんてジェフのことを褒めた瞬間、「もう、お前ら付き合っちゃえよ (´∀`=) アラアラ」なんて思った腐女子の方は多いのではないかな?(唐突な問い掛け) それと、必死に空港に誘導しようとした管制官やら、キャビンアテンダントたちやら、助けに来るフェリーの人たちやらのプロフェッショナル感もまた素晴らしくて、「なんだって精一杯やってる君を見てると何でだろう涙、こぼれる… (ノω・、)」という心境になったというね(って、ベテランたちの話だから「ルーキー」はそぐわないんですがー)


この2人が危機に対処するシーンとか、超カッコ良かったですな。
乗客を救った2人

そして、CAさんたちが恐怖に負けずにプロとしての役割を果たす場面にも感動なのです。
頑張ってたCAさんたち


なんか、町山さんの「たまむすび」での「ハドソン川の奇跡」の紹介を聞くと、実際の機長ったら「私は自分の仕事をこなしただけだから、奇跡なんて呼ばないでくれ」みたいなことを言ってるそうで。とは言え、配給会社がこの邦題をつけちゃった気持ちもわかる。だってさ、ここまでプロ意識が高い人が存在すること自体が奇跡に思えるし、劇中でサリー機長が語るように「いろいろな意識の高いプロたちの力によって155人全員が無事だった」こともまた奇跡なんじゃないか(近年ではこういう事故もあるワケですし…)。いや、そもそも「ウォッチメン」Dr.マンハッタンが言っていたように、僕らの命1つ1つが奇跡であり、今生きていることが奇蹟なんじゃないかーー(唐突に範囲を広げた文章)。


すみません、実はこの鎬紅葉の画像が貼りたかっただけでした (ノ∀`) エヘヘ
今生きていることが奇蹟なんだ


ただ、微妙に乗れないところがあって。それは、NTSBの人たちが悪役っぽかったこと。最終的には「私たちも仕事として頑張りました (´・ω・`)」風にベビーターンしてたけど、それまでは機長たちへの態度が結構イヤな感じだったじゃないですか。原作のノンフィクションを読んだ方の記事をチェックしてみると、実際はあんな風に詰められてなさそうだし、彼らの仕事だって超大事なワケで。ドラマを盛り上げるためにせよ、いかにも意地悪な人たちに描いたのは好きじゃないなぁと。あと、クライマックス、最初のフライトシミュレーション後にサリーが指摘して35秒追加されるくだりも、サリーがスゴいというよりは人的要因に気付かないNTSBの人たちがバカに見えちゃったので、ごめんなさい、少し萎えました。


この人たちの追求する態度は、あまりプロっぽくなかったよね。
計算上では戻れた


な〜んて文句を書きつつも、妄想墜落シーン&着水シーン&救助シーン諸々は緊迫感があったし、今回は赤子も本物だったし(いやらしい文章)、「9・11テロ」で傷ついていたアメリカの人たちをこの事件が少し癒やしたという点も感動的だったし、何よりもプロフェッショナル感があって好きでしたヨ ( ;∀;) イイプロダナー 僕は今の仕事を始めて16年だけど、そんなにちゃんとしているかと言ったら微妙でしてね…。なんかね、これからは僕ももっとプロ意識を持って仕事を進めようなんて夜空に誓いながらも、中断してブログを書いているというMU-JU-N!m9`Д´) ビシッ ああ、働かずに年収1千万ぐらいもらえないかなぁ…なんて、プロ意識云々以前に社会人失格の文章を書いて、この駄文を終えたいと思います ヘ(゚∀゚*)ノ ハドソンハドソン!




クリント・イーストウッド監督の前作。僕の感想はこんな感じ



サリー本人によるノンフィクション。面白そうですな。



輸入盤のサントラ。デジタル盤もあります。



Amazonプライムビデオで見られるドキュメンタリー。こういうのもあるんだなぁ。



連想したロバート・ゼメキス監督作。僕の感想はこんな感じ









何者(ネタバレ)

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※本作は、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※今回の記事は、非常に面倒くさいことになっているので、あいむあらいぶさんの記事カゲヒナタさんのブログを読むと良いですぞ。
※今回の記事は、雑な下ネタが書かれていたりするので、そういうのが苦手な人は読まないで!


<ザ・どうでも良い前置き>

「10月公開で観たい映画の覚え書き」では△マークを付けたけど、かなり観る気が起きなくて。最近は43歳にもなって「若い人が主人公の青春映画」を観て泣いたり笑ったり股間を固くしたりする自分をどうかと思うようになってきたし、当ブログ的には「KARATE KILL/カラテ・キル」のようなジャンル映画を推していきたいし、アップできていない感想も溜まっているので、この手の映画は避けようかなぁと。それに、予告編では「桐島、部活やめるってよ」を引き合いに出してますが、あれが素晴らしい映画だったのは吉田大八監督の手腕が大きかったりするワケで(原作も面白かったけど)。どうせ「パレード」みたいな話なんだろうし、絶対観ることはないと思っていたところ! 愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったから、思わず黒木メイサさんの旦那ライクに舌打ちですよ (゚⊿゚) チッ

この週のガチャ候補だったら、観る予定に入れてる「HiGH & LOW THE RED RAIN」「ジェイソン・ボーン」が良かったのになぁ…なんて嘆いても仕方なし。とりあえず観に行くことに決めたものの、今週は仕事がスゲー忙しくて。僕自身の担当した案件は18日で終了→19日は池袋・新文芸坐 「エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」バトラー無双2本立てを観に行く気マンマンだったのに、部下の仕事を手伝わざるを得なくなって、18日と19日は徹夜するありさまですよ…。いや、これも仕方ない。頑張って片付けて、午後には落ち着いたから、早めに上がって夕方からTOHOシネマズ新宿で観ようかと思いきや! ちくしょう、土壇場でトラブルが発生して会社に戻る→チケットを無駄にしたのです!ヽ(`Д´)ノ キィィィィィ!

無駄になったチケットを貼っておきますね。
無駄になったチケット

人生で損をすることが何よりも嫌いな僕ですよ。もうね、憎悪がボーボーと燃えさかって、三浦大輔監督や原作の朝井リョウ先生にも腹が立つ感じ(とばっちり)。とは言え、こぼれたミルクは嘆いても戻らないので、気分をリセット。翌日はやっとヒマになって、ちょうど豊洲方面に用事があったので、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、念願の「メカニック ワールドミッション」を鑑賞しましてね。続けて3番スクリーンにて、やっと本作を観たのでした。

3番スクリーン、半分くらい入ってましたな。
3番スクリーン

もしつまらなかったら、加藤清澄ライクに三浦大輔監督&朝井リョウ先生を八つ裂きにするぐらいの気分でしたよ(迷惑な観客)。
八つ裂きにしたるわい!












何者

何者

2016/日本 上映時間97分
監督・脚本:三浦大輔
原作:朝井リョウ
企画:川村元気
製作:市川南
共同製作:畠中達郎、中村理一郎、弓矢政法、市村友一、高橋誠、吉川英作、坂本健、荒波修
エグゼクティブプロデューサー: 山内章弘
プロデュース:川村元気
プロデューサー:石黒裕亮
ラインプロデューサー:田口生己
プロダクション統括:佐藤毅
撮影:相馬大輔
照明:佐藤浩太
録音:加藤大和
美術:小島伸介
スタイリスト:伊賀大介
ヘアメイク:梅原さとこ
装飾:石上淳一
スクリプター:田口良子
編集:穗垣順之助
音楽・主題歌:中田ヤスタカ
VFXスーパーバイザー:小坂一順
音響効果:小島彩
キャスティング:おおずさわこ
助監督:茂木克仁
製作担当:萩原満
出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之
パンフレット:★★★★☆(720円/ストレートに良い出来。ストーリーの載せ方が素敵。伊賀大介さんの話とかタメになるわー
(あらすじ)
演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。22歳・大学生の5人は、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就職活動に励むが、人間関係は徐々に変化していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




97点


とても染みる映画でした… (ノω・、) グスン


本作を観ている間の僕は「花山薫に褒められた柴千春を見ている仲間」のようだったのです。
柴千春の仲間


ハッキリ言って、三浦大輔監督を見誤っていました。よく考えたら、死ぬほど泣かされた「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の監督だったんですよね…。スゲー面白かったし、非常に痛かったし、恐ろしく心に染みました。実際のところ、本作がストライクだったのは、僕がブロガーだということも大きく関係しているので、万人がグッとくるとは言い切れないんですが、本作はネタバレを知らない方が絶対面白いのでね、未見の方はこのブログをそっと閉じて、予告編の印象のまま劇場に足を運んでいただけたらと思います。


僕の心境を代弁する烈海王の画像を貼っておきますね。
見誤っていた...


とりあえず、映画を観た人が「そんな内容だったっけ!? Σ(゚д゚;) エェッ!?」と驚くほどにストーリーを雑&ウソを交えながら書いておくと、主人公の拓人は絶賛就活中。大学の同級生&同居人の光太郎が大学最後の引退ライブが終わって就活を始めることになった上に、同じく大学の同級生で留学してた瑞月が帰国して就活をスタートして、さらに拓人たちの部屋の上に瑞月の留学仲間・理香とその彼氏・隆良が住んでいたので、「一緒に就活しよう!」みたいなことになって。適当にコミュニケーションをとりながら就活してたんですが、しかし! 瑞月と光太郎の内定が決まったりする中、拓人が里香のパソコンを見たら予測変換のせいで瑞月を妬んでいたことが発覚すると同時に、拓人が裏アカでみんなを馬鹿にしてたこと&それがみんなに読まれていたことも判明するというね ('A`) イヤーン


なんだかんだとこの5人がコミュニケーションをとりながら話は進んで行くのですが…。
就活する5人

里香から裏アカを指摘されてしまうのです!Σ(°д°;) ヒィィ!
みんなに裏アカがバレてました

拓人の心境を代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね。
全部読まれていたのかー


訳知り顔で利いた風な口を叩いていたけど、実は就活2年目だった拓人が「うわぁぁぁん!ヽ(TДT)ノ」とダッシュしながら、片想いの瑞月のところに行ってみれば、彼女もちゃっかり彼の裏アカを読んでいて。でも、温かい笑顔で「(お前のそういうところは本当にダメだけど)拓人の書く芝居は好きだったヨ (^ε^し ウッフン」なんて言ってくれたので、吹っ切れた!ヽ(`Д´)ノ 場面が変わると、面接で「1分間で自分を表現してください (▽Д▽)」と言われた拓人が「僕は芝居を一緒にやっている親友がいて、あーだこーだ、あっ、1分じゃ語りきれませんでした (ノ∀`) スミマセン」なんて答えたところ、面接官ったら「話の続きが気になるので合格!m9▽Д▽) ビシッ」と内定ゲット。晴れ晴れしたムードで拓人が外に出ると、主題歌 「NANIMONO (feat. 米津玄師)」が流れて、映画は終わってましたよ。


最後は吹っ切れた背中を見せる拓人。
吹っ切れました

それを見た僕の気持ちを代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
いい背中見せやがる

中田ヤスタカさんによる主題歌 「NANIMONO (feat. 米津玄師)」を貼っておきますね↓




いろいろと良かったですよ。“今どきの「就職戦線異状なし」として楽しいというか、最近の就職事情の大変さがわかって、「これは地獄だな…(`Δ´;)」と。演出面では、序盤と終盤で光の使い方を変えたりしてたし、音楽の使い方も良かったし、とにかく細部がキッチリ作られていた印象。拓人が就活2年目の伏線の張り方も上手いし、何より最後のどんでん返しが非常に刺さったというか。「みんなが拓人の裏アカに気付きながらも触れなかった」という展開はね、「シグルイ」のあるシーン”を思い出してシンミリいたしました。


拓人の裏アカのツイートのくだりを舞台で見せるという演出もユニークでしたな。
舞台で見せる

「見て見ぬふりをする情が就活仲間にも存在した」って、何だかごめんなさい(“「シグルイ」より)。
見て見ぬふりをする情


で、キャストの配役がまた良くて、俳優さんのそれぞれのイメージも利用した感じ。特に、岡田将生さんの「知った風な口を叩くけどバカ(でも根は良い奴)」というのは、見事だなぁと。ただ、僕が一番グッときたのは佐藤健さんで、あそこまで自分のオーラを消せるのかと。ちゃんと凡人に見えて、ビックリしました。あと、二階堂ふみさんのイヤな優等生振りも素敵でしたねぇ…(しみじみ)。もうね、里香が泣き崩れる時と拓人がダッシュする時の貌は100点の素晴らしさでしたよ。それと、山田孝之さんの安定感は異常で、僕もあんな先輩がほしいなぁと思ったり(43歳の社会人の文章)。


里香が「そうしないと立っていられないからぁ… 川ノДT)」と泣き崩れる場面と…。
泣き崩れる理香

拓人がダッシュする場面の貌はマジで最高。
泣きながらダッシュ!

2人の演技に圧倒された僕の心境を代弁する松本梢江を貼っておきますね。
スゴい貌だったナ...


個人的な思い入れを書くと、まず、就職時の苦労を思い出しました。警察官になる時は実にスムースだったものの、辞めて再就職しようとした時がスゲー大変で。1999年、50社ぐらい面接を落ちて、死にたい気持ちになったのを思い出して吐きそうになりました。劇中で光太郎が内定のことを「まるごと自分が肯定された感じ」って言ってましたが、面接に落ちまくると、社会にとって自分は不要なんじゃないかと感じるんですよね、確かに。なんか当時のことを踏まえれば、学歴が低い上に40代になった今は再就職がもっと厳しい→「いくら今の仕事がキツくても辞められない」ということでね、イヤ〜な現実に向き合わされてゲッソリした次第 ('A`) ゲッソリ

そして、承認欲求の飼い慣らし方についても考えさせられたというか。ブログなんて書いているんだから、承認欲求が普通の人よりも高め濃いめ油多めなのは言うまでもないと思いますが、一応、カリスマブロガー(笑)として扱われるようになった昨今だって、自分が“何者”でもないと思って、泣きたくなる夜があるのです。というか、ハッキリ言って、仕事の方では全然結果が出せない無能な社会人なのでね(苦笑)、本当に大したことないのですよ、人として。ただ、年を重ねて、諦めたり、想像力が働くようになった分、心に折り合いをつけられるようになって。やっぱりこのブログがあることでだいぶ助けられたというか、1つの「いいね」に救われたりする。あと、”父親”になれたことは大きいかもしれない。奥さんと娘がいることを考えると、もう人生は投げ出せないものね…なんてことをダラダラ思って、涙が出たりしました。

今の若い人たちは大変だなとも思いました。就職活動の地獄振りもそうだけど、僕が若いころにネットが存在して、ツイッターとかやってたら、もっと酷い状況になってそうだもの。先日、取引先の方から田中角栄の本借りて読んだんですが、「人の悪口は言わないほうがいい。言いたければ便所で1人で言え。自分が悪口を言われたときは気にするな」というのがあって、これはその通りだよなぁと。でも、僕だってこのブログではついこぶヘイト林家こぶ平さんに対するヘイト)を書いてしまったりするし、同じ業界の同年齢の2世に嫉妬の炎を燃やしたこともあるし…。若いころだったら裏アカ作って憎悪を垂れ流したりしただろうなぁと。2ちゃんにネガティブな書き込みとかしまくったと思いますよ、間違いなく。

つーか、僕は拓人が裏アカで偉そうなことを書いててもまったくクズとは思わないどころか、差別発言を垂れ流す人とかと比べたら全然マシじゃないですか。でも、拓人自身、自分のそういう状況が良くないことはわかっていたワケで。実際、ネガティブなことに囚われていても人生は好転しなくて、彼が親友の芝居を観に行って、自分の感情と向き合ったように、最終的には現実に向き合うしかないんですよね…。ただ、そういうことって自分で気付くものだし、若いころはそういう時期があったりしても良いんじゃないかしらん。って、取り留めのない文章になってしまいましたな (・ω・;) ウーム いや、結局、本作の言いたかったのは、こういうことだと思うのです↓


柴千春の名言を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-負い目のなさが勝ちを呼ぶ!


承認欲求だろうとなんだろうと、負い目のなさが勝ち目を呼ぶ!m9`Д´) ビシッ 僕なんて仕事に家庭に趣味に友人にと、全方位的にウソをついていて負い目まみれなんですけれども(汗)、それなりに減らして、頑張っていこうかなぁと。そんなよくわからない着地を書いて、この駄文を終えたいと思います(ターリーズコーヒーでカフェラテのエノルメを飲みながらーー)。




朝井リョウ先生による原作小説。今、kindleで読んでます。



映画のサントラ。ちょっとほしいかも。



三浦大輔監督作。感想は書いたけど、激痛な内容なので貼りません (´∀`;) エヘヘ



朝井リョウ先生原作×吉田大八監督作。感想は書いたけど(ry



「何者」の外伝的短編集。ううむ、こっちも読むか…。



テレビで観たけど、サッパリ覚えていない映画。どんなときも、どんなときも!以津真天風に)






ヤング・アダルト・ニューヨーク(ネタバレ)

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ヤング・アダルト・ニューヨーク

ヤング・アダルト・ニューヨーク

原題:While We're Young
2014/アメリカ 上映時間97分
監督・製作・脚本:ノア・バームバック
製作:スコット・ルーディン、ノア・バームバック、リラ・ヤコブ、イーライ・ブッシュ
撮影:サム・レビ
美術:アダム・ストックハウゼン
衣装:アン・ロス
編集:ジェニファー・レイム
音楽:ジェームズ・マーフィ
音楽監修:ジョージ・ドレイコリアス
出演:ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・セイフライド、チャールズ・グローディン、アダム・ホロウィッツ
パンフレット:★★★☆(720円/コラムは3本ともタメになるし、真ん中だけ紙質が違うデザインとか素敵)
(あらすじ)
8年間も新作が完成していないドキュメンタリー映画監督のジョシュと、妻のコーネリア。40代になり、人生にも夫婦にも何かが欠けていると感じるようになったある日、ジェイミーとダービーという20代のカップルと知り合う。時代に乗り遅れたくないとSNSに縛られる日々を送る自分たちに比べ、自由でクリエイティブに生き、レトロなカルチャーを愛する若い2人に刺激を受けたジョシュとコーネリアは、再び活力を取り戻していくが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の感想は、非常に雑なので、はちごろうさんの記事とか読むと良いよ。


うう、もう10月下旬なのに7月公開作の感想をアップしますね。そんなに観る気は起きなかったんですが、今後の「スター・ウォーズ」を楽しむためにもアダム・ドライバー出演作は押さえておきたい気持ちになったので、つい前売り券を購入。仕事が忙しくてなかなか足を運べず、やっと8月30日にTOHOシネマズみゆき座の席を押さえたものの! ちくしょう、仕事で遅くなって観られなかったのでね(シネマイレージのため、チケットだけはプリントアウトさせてもらった)、9月13日にTCGメンバーズカード会員割引を利用して、角川シネマ新宿で鑑賞いたしました。まぁ、面白かったカナ (・∀・) カナ


シネマイレージカードの会員になると、サイトで鑑賞した映画がチェックできるのです(って、観られなかったけど)。
サイトでチェックできます

角川シネマ、小さい方の劇場だけど、かなり混んでました。
角川シネマで見ました


ストーリーを乱暴かつ適当に書いておくと、ドキュメンタリー映画監督のジョシュに若い映像作家のジェイミーが接近してきましてね。お互いの奥さんも交えて、同世代の友人(子どもが生まれたばかり)をほったらかしにするほど仲良くなったものの、実はジョシュの影響力&“ドキュメンタリーの巨匠”である義父目当てだったことが発覚! まんまと成功の道を駆け上がったジェイミーを「悪魔じゃない、若いんだ (´∀`) シカタナシ」とそれとなく許したジョシュが、コーネリアと一緒に養子をもらいに旅立とうとしたら、空港で赤子がスマホをいじっているのを見てビックリして終わった…ような気がするよ(唐突なタメ口)。なんて言うんですかね、作品の雰囲気やテンポは良い感じだし、ベン・スティラーとナオミ・ワッツのコメディ演技は愉快だし、アダム・ドライバーも非常に上手かったし、アマンダ・セイフライドの口も相変わらず大きかったということで、全体的に楽しかったのは確かだったんですけれども。ただ、主人公夫婦が直面する問題って、申し訳ありませんが「3千年以上前に通過済み」気分であり、「良い歳して何やってんだか (゚⊿゚) ヤレヤレ」と冷めた目で観ちゃったんですよね…(ブーメランになりそうな文章)。あと、ジェイミーだって「チャンスのない現代では仕方ない」で片付けるにはやっぱり嫌な奴だし、僕は「子どもがいなくても好きな者同士で生きていけばいいじゃない」派なので、「養子をもらう」という着地も好きになれなかったなぁ(いや、良いことだけど、「結局、子ども?」って思っちゃう)。


僕の気持ちを偉そうに代弁する烈海王の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
3千年以上前に通過


って、文句が多くなりましたが、それなりには面白かったですヨ (・∀・) ワルクナイ ノア・バームバック監督の映画は1本も観てないんですけど、上手い人だと思いました。その他、最後に書いておきたいのは、本作は「40代のオッサンが運動を始めたこと」を否定的に描いてましたが、「運動経験ゼロなのに51歳でアマレスを始めた入不二基義先生」は特例だとしても、瞬発力を要しないスポーツは年を重ねても出来るし、ちゃんと筋トレすれば筋肉だって付くという事実は忘れないようにしたいところ。時間は筋肉を裏切らない、筋肉も時間を決して裏切ってはならないーー。そんな松本零士先生に訴えられそうな文章を唐突に書いて、この駄文を終えたいと思います。おしまい。




輸入盤のサントラ。原題は「While We're Young」なんですよね。



長谷川町蔵さんと山崎まどかさんの共著。長谷川さんは本作を観て最終章を書き換えたほど衝撃を受けたそうな。








先々週と先週の備忘録(2016/10/11~10/24)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日なんですが、今回は2週分の備忘録を雑に書いておきますね↓

15日、寝不足のまま、娘の運動会に!
結局、20日まで忙しかった… ('A`)
金曜日は、久しぶりの映画2本立て鑑賞!
土曜日は、喫茶店でブログ書き
日曜日は、タマフル&トップ5&生活は踊るオフ会
月曜日は、警察時代の同期と14年振りの飲み



本当は、最低でも18日には仕事が一段落する予定でして。19日は池袋・新文芸坐 「エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」バトラー無双2本立てを観に行って、さらに久しぶりに当選した映画の試写会にも行くつもりだったんですけれども。部下の仕事を手伝わなくてはならなくなったというのは、よくある話じゃないかー (゚⊿゚) ヒヨシミミ つーか、木曜日は、仕事で行った築地でもショックなことがあったし、せっかく予約した「何者」のチケットもムダにしちゃったし…。20日ぐらいまではなんとなくツイてない感じだった気がします。


試写会の当選メール。「ザ・ギフト」をタダで観られるチャンスが… (ノω・、)
試写会当選


ただ、やっとヒマになった21日からは超良い感じ!(o^-')b 金曜日は、ユナイテッド・シネマ豊洲で、「メカニック ワールドミッション」「何者」の勝手な2本立てを堪能。土日は家族サービスに徹しようと思ってたんですが、奥さんと娘のマナ子(仮名/5歳)は予定があるということで、土曜日は近所のターリーズコーヒーでずっとブログを書きまして。日曜は、「タマフル&トップ5&生活は踊るオフ会」(ピクニックバージョン)に行って、意識の高いツイートを投下しながら、いつもの愉快な仲間たちとこの世に生きるよろこび、そして悲しみのことなどを語り合ってみたりしてね。非常に充実した週末を過ごしました (´∀`) ウフフ


ピクニックオフ会、開放感があって楽しかったザンス。
ピクニックオフ会

オカジニアさんも来て、「咲き乱る vol.∞」のチラシをもらいました。
咲き乱る


日曜日の夜のことを書いておきますよ。23時ごろ、ベッドで読書をしていたら、半べそをかいたマナ子が僕の部屋にやってきたからビックリしまして(自慰行為に及んでなくて本当に良かった!)。「名字がわからない子とは一緒に寝ないってママが言うの〜 川ノДT)」と。最近の奥さんは娘に「名字という概念」を教えているんですけど、マナ子はなかなか理解できないようで。何度教えても、「カミヤママナコの名字は?」と聞くと「マナ子!m9`Д´し ビシッ」とコントのように即答するのです。奥さんは、そのパターンに耐えきれなくなったんでしょうな。

とは言え、そんなことはどうだっていいし、明日もあるんだからさっさと寝ろよと、娘を連れて奥さんの部屋に行ったら、かなり頑ななムード。次々と人の名前を挙げて「名字は!川`Д´)」と娘に聞いてくるんですが、マナ子は僕に困った顔を向けてくるので、ささやき女将ライクに「○○だよ…」と教えてあげるものの、そんな茶番では奥さんの怒りは収まらず、「名字がわからない子とは一緒に寝ない!川`Д´)」「今日はパパと寝なさい!川`Д´)」とけんもほろろだったりして。さすがに娘が可哀想なので(しかもこんな夜中に!)、奥さんを怒ろうかと思ったんですけれども。そもそも彼女がこんな無茶を言い出すのは珍しい→相当ストレスが溜まっているのだろうと。なんか「ママ友がお受験のための塾に子どもを通わせている」なんて話をしてたから、成長の遅いマナ子に焦っているのではないか。

そう考えると、今は「引く」のがベスト。居間に戻って、ワンワン泣く娘を抱きかかえながら、「名字を頑張って覚えてママに認めてもらうか、今日は諦めてパパと寝るか。どうする?」と聞くと、マナ子が「頑張って名字を覚える (ノω・、し」と言うので、名字トレーニングを一緒に始めるも、彼女が眠いのもあって、なかなか覚えられない。最終的には眠さに勝てなくなってきたマナ子が「もうパパと寝るよ… (´・ω・`し」と諦めましてね。彼女とのお昼寝経験はあっても、夜、僕のベッドで一緒に寝たことはないだけに、「まぁ、これはこれで良いかな ( ̄ー ̄) ニヤッ」とテンションが上がったところ、結局、奥さんが「マナ子ちゃん、ごめんねぇ〜 川TДT)ノ(´∀`し ママー」謝ってきて仲直りしたというね…。ううむ、僕からすれば「なにこの無駄な時間」と思わなくはなかったけれども、こんな出来事の1つ1つが刺激になり、糧となるのだろう。仲直りする彼女たちを横目に「思想を渡り歩く」を読み進める。とっても、興味深い…。


「何者」を観て以来、岡田将生さんが演じた隆良が頭を離れないのです (´∀`) ドーデモイイネ
隆良(岡田将生)


あと、月曜日の話。ユーロスペースで買った「ソング・オブ・ラホール」の前売り券がシネマ・ジャック&ベティでは使えなかった…というのは置いとくとして。この日は約14年振りに警察時代の同期と飲む予定でして。こんなに期間が空いてしまったのは、気まずかったから。2002年、彼の結婚披露宴に呼ばれて、最初は普通に出席するつもりだったけど、他の警察関係者に会うのがだんだん怖くなってしまって、愚かな僕は、御祝儀だけ渡して帰っちゃったんですよ。で、ずっと悪いことしたなぁって思ってて。ただ、「何者」を観た翌日、自分の青春時代の大事な要素の1つである彼とスゲー会いたくなって、思い切ってメッセージを送ってみたら、とんとん拍子に飲むことになった次第。早めに川崎に行ってブラブラした後、久しぶりに会ったんですが、全然変わってなくてね…。当時の思い出話やら大阪府警ディスやらなどに華を咲かせて、ベロンベロンに酔っ払っちゃいました。その友人には本当に感謝しております。


ジャック&ベティに来るのも十何年振り。
ジャック&ベティ

すっかり寂れた雰囲気の堀之内にいたネコを貼っておきますね。
川崎のネコ


今週は、木曜日にオカジニアさんの「咲き乱る vol.∞」があるけど(たわわちゃんも出るヨ!)、接待が入ってるので行けないなぁと。金曜日は久しぶりの映画駄話会で、日曜日は接待ゴルフ…ってな調子。来週からまた忙しくなるので、今週は頑張ってブログを書きますよ。以上、先々週と先週の備忘録でした。ではでは~。








2016年11月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2016年11月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

11/5
ぼくのおじさん △
追憶〈2015年〉 △
小さな園の大きな奇跡 △
ソーセージ・パーティー △
JUKAI -樹海- △
シネマハワイアンズ △
オー・マイ・ゼット! △
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に △


11/12
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ①
ザ・ヴィジランテ 世界最強の私設軍隊 ②
華麗なるリベンジ ③
弁護人 ④
ミュージアム ⑤
この世界の片隅に ○
レミニセンティア △
ホドロフスキーの虹泥棒 △
湾生回家 △
誰のせいでもない △


11/19
造られた殺人 ○
リバイバル 妻は二度殺される ○
VR ミッション:25 ○
世界の果てまでヒャッハー! △
灼熱 △
ガール・オン・ザ・トレイン △
kapiw(カピウ)とapappo(アパッポ)~アイヌの姉妹の物語~ △


11/26
疾風ロンド ⑥
メン・イン・キャット ⑦
俺たち文化系プロレスDDT ○
エヴォリューション ○
シークレット・オブ・モンスター △
五日物語-3つの王国と3人の女 △
ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち △



9月公開作で未見の映画がある上に、7月公開作の感想も大量に溜まっているにもかかわらず、11月公開で観たい新作映画を挙げるとするならば! そりゃあ、「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」には足を運ばざるを得ない。製作サイドが「続編から主役をドルフ・ラングレンに変えるべき」という僕の真摯な提言を受け入れなかったのは非常に残念ですが(電波な文章)、ちくしょう、近ごろのトムのズバ抜けたカッコ良さは認めざるを得ないし、この手のアクション映画は大好物なのでね、とても楽しみにしております (´∀`) タノシミー


「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」の予告編↓ 70点は確実でしょうな。




今月は気になる韓国映画がいくつかあるんですが、一番観たいのは「華麗なるリベンジ」ですよ。もうね、「無実の罪で収監された熱血検事とイケメン詐欺師が刑務所内から巨大な権力に立ち向かう」という見事な1行ストーリーだけで心が踊りまくりであり、熱血検事が“「ベテラン」のはみだし刑事役”が最高だったファン・ジョンミンで、イケメン詐欺師が“「群盗」での悪党演技”が100点だったカン・ドンウォンとなれば、これまた70点の面白さは約束されたようなもの。当然ながら、前売り券はすでに購入済みなのでした ( ̄ー ̄) ニヤッ


「華麗なるリベンジ」の予告編↓ いや〜、面白そうじゃありませんか!




で、他にも思わず前売り券を買ってしまった作品がいくつかあって。ソン・ガンホ主演の冤罪弁護モノ「弁護人」、“日本版「セブン」”ってムードがムンムンな「ミュージアム」前売り特典に惹かれて買ってしまった「疾風ロンド」は、お金をムダにしないためにも早めに観ておきたいなぁと。それと僕はネコ好きなのでね(苦笑)、「ハウス・オブ・カード」のクソ大統領がネコ化するという「メン・イン・キャット」は観に行く予定でございます (ФωФ) ニャー


最近、前売り券がムダになりそうになるケースが多いので気をつけないと…。
2016年11月公開作の前売り券


名画座系では、キネカ大森で11/05(土)~11/11(金)の「マイマイ新子と千年の魔法」「名探偵ホームズ(5話&10話)」、11/26(土)~12/02(金)の「ほんとにあった! 呪いのビデオ~THE MOVIE2」「貞子vs伽椰子」新文芸坐で11/30(水)~12/04(日)の「太陽の蓋」「FAKE」、11/25(金)の「セデック・バレの真実」、11/26(土)の《菅原文太 三回忌追悼 「仁義なき戦い」5部作一挙上映!》あたりが気になるけど、たぶん観に行けないだろうなぁ…。以上、2016年11月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。






ロスト・バケーション(ネタバレ)

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ロスト・バケーション

ロスト・バケーション

原題:The Shallows
2015/アメリカ 上映時間86分
監督・製作総指揮:ジャウム・コレット=セラ
製作:リン・ハリス、マッティ・レシェム
製作総指揮:ダグ・メリフィールド
脚本:アンソニー・ジャスウィンスキー
撮影:フラビオ・ラビアーノ
美術:ヒュー・ベイトアップ
衣装:キム・バレット
編集:ジョエル・ネグロン
音楽:マルコ・ベルトラミ
パンフレット:★★☆(720円/2本のコラムは良いけど、ボリュームは少なめ)
(あらすじ)
サーファーで医者のナンシーは、休暇で秘境のビーチにやって来た。時を忘れ、日が暮れるまでサーフィンを楽しんだナンシーは、海中で突然何かにアタックされ、足を負傷してしまう。なんとか近くの岩場にたどり着いたナンシーは、岩の周囲を旋回するどう猛で危険な存在が自分を狙っていることに気がつく。岩場から海岸までの距離はわずか200メートルだが、時間とともに潮が満ち、海面が上昇。足下の岩場が沈むまでの時間は、わずか100分しか残っていなかった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


もうすっかり季節は秋なのに、超今さらながら夏真っ盛りな映画の感想をアップしておきますよ。なんとなく前売り券を買ってしまったものの、仕事が忙しくてなかなか劇場に足を運べなくて、いつの間にか都内の上映は終了。すっかり前売り券を無駄にしたと思っていたところ、相互フォローさせていただいている山寧さんが横浜ニューテアトルで上映されることを教えてくれまして。8月下旬、仕事をサボッスケジュールを調整して観てきました。「意外とやるじゃん!(・∀・) イイネ!」と感心しましたよ。


十何年振りに来た横浜ニューテアトル。確か、「マキシマム・リスク」「ダブルチーム」を観た記憶。
横浜ニューテアトル

チケット、ムダにならなくて本当に良かったよぅ… (ノД`) アァン
チケット、無駄にならなくて良かった!

「パープル・レイン」がやってたりして。ちょっと観たかった。
パープルレインも見たかった

メンズデーは1000円なんだって。近くに住んでたらなぁ。
メンズデーは1000円!

劇場内はレトロな感じ。観客は2割ぐらい入ってましたよ、確か。
ニューテアトルの劇場内

ついむき甘栗などを買っちゃったけど、お手拭きがないとベタベタするというGO-SA-N!m9`Д´) ビシッ
むき甘栗に気をつけろ!


最初にストーリーを適当に書いておくと、母親が死んでやる気がなくなった医学生のナンシーが、母親が生前に訪れていたメキシコのプライベートビーチでサーフィンをしていたら、サメに襲撃されて脚を負傷→岩礁に避難しましてね。ピアスやネックレスを駆使して傷口を縫ったり、ウェットスーツを使って止血したりしたものの、どうにもサメから逃げられなくて。荷物を盗もうとした酔っ払いやら、地元のサーファーやらを血祭りに上げながらも、サメったらナンシーを執念深く狙うので、思い切って近くのブイに移動して、照明弾を使って鯨油に火を点けて攻撃した後、壊れたブイの鎖を利用して海底にサメを誘導→海底にあった鉄の棒で串刺し! 無事生還したナンシーは、1年後、妹&父親とともに吹っ切れた顔でサーフィンをするのでした。


こんな状況で四苦八苦してましたよ。
サメに追われて岩礁の上に

まったく関係ありませんが、なんとなく早見優さんの「夏色のナンシー」を貼っておきますね↓




正直、観る前は監督すらチェックしてなかったんですが…。なんと「エスター」やら「フライト・ゲーム」やらで知られるジャウム・コレット=セラということで、それなりにエキサイティングなソリッド・シチュエーション・スリラーに仕上がっていた印象。もっと「オープン・ウォーター」っぽいのかと思いきや、ヒロインがアグレッシ部に問題を解決しようとするタイプだったので、結構ビックリしました。ところどころ雑な気はするものの(サメの執念深さとか、殺される人たちがバカすぎるとか、最後の倒し方とか)、キャラクターの魅力と勢いで持っていく豪腕振りは相変わらずだなぁと。僕的には「母親の死を乗り越える」というドラマを盛り込んだあたりが好みでしたね(ちょっと「フライト・ゲーム」っぽいと思う)。


所詮は魚類=習性の隙を突く展開も良かったですな。
魚類の隙を突け!

地元のサーファーたちが警告を無視して食われる展開はバカすぎて笑っちゃいました。
食われるサーファーたち

海底にサメを誘導するクライマックスは面白かったけど、相当強引だとも思ったり。
海底に誘導!


まぁ、僕はサメ映画フリークではないんですが、予想以上に面白くて満足いたしました (・∀・) ヨカッタ! 多くの人が普通に楽しめるタイプの娯楽作というか、テレ東の午後ローで放送されたら間違いなく実況が盛り上がる作品じゃないでしょうか。久しぶりの横浜ニューテアトルもスゴく良かったし、実に良い映画体験でした。おしまい。




いろいろと共通点がある気がするジャウム・コレット=セラ監督作。僕の感想はこんな感じ



一応、スティーブン・スピルバーグの名作を貼っておきますよ。



このサメ映画も結構好き…って、ベタなチョイスですみません。



もっとこの映画っぽいのかと思ってましたよ。



ちょっと気になるドルフ・ラングレン出演のサメ映画。観なくちゃなぁ…。








アンフレンデッド(ネタバレ)

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※今回の記事は、「餓狼伝」のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!

<本作を観るに至った理由>

7月下旬、「エクスマキナ」を観に新宿シネマカリテへ行った時、名物の「水槽の展示」で大々的に本作をプッシュ中であり、前売り券を販売してまして。しかも、前売り特典は「SNSいじめ防止!“ビックリ”ローラステッカー」という、「ビックリマンシール」を模したもの。この試み自体が嫌いじゃないし、何よりも「6分の1の確率で“キラ”が当たる」というギャンブル要素にも興味を惹かれましてね。新宿シネマカリテは毎週水曜日の映画ファンサービスデーを利用すれば1000円で観られる映画館にもかかわらず、「運試しをするのも面白い ( ̄ー ̄) ニヤッ」と思って、前売り券を買ったのですが…。

水槽の展示はこんな感じ。
7月27日の水槽の展示

前売り券の特典は、よく出来た「ビックリマンシール」のパロディステッカーだったのです。
”ビックリ”ローラステッカーだと!?

さらに「6分の1の確率で”キラ”が当たる」と知った僕は、北辰館の水野治気分で券を買ったのですけれども(「餓狼伝」より)。
おもしろい

当たったのはノーマルステッカーだったというね…。
ノーマルシール

超ガッカリしたーー ('A`) そりゃあ、「6分の1の確率」ですから、当たらない時は当たらない。当たらない時は当たらないのです。ただ、僕はそのぐらいの確率は簡単に超えられる人間だと思ってた。確実に”キラ”を手にすると信じてたのに、この体たらくですよ。その日以来、娘を保育園に送れば、ママ友たちが「あら、あの人って”キラ”をゲットする気マンマンだったくせに、ノーマルしかもらえなかったんですって 川´д)ヒソヒソ (´д`し」なんて陰口を叩いている気がしてならない。みんなが笑ってる上に、お日様も、子犬にまで笑われているのではないだろうか(電波な文章)。もうね、すっかりダウナーな気分になって観る気が失せてしまったんですが、しかし。損をするのが何よりも嫌いなので、上映終了間際の8月下旬、渋々と新宿シネマカリテに足を運んだのでした。

観たのは「スクリーン2」。結構混んでたような。
スクリーン2で鑑賞

記事の切り抜きもありましたよ。なかなか凝ってた。
記事の切り抜き












アンフレンデッド

アンフレンデッド

原題:Unfriended
2014/アメリカ 上映時間83分
監督:レベン・ガブリアーゼ
製作:ティムール・ベクマンベトフ、ネルソン・グリーブス
製作総指揮:ジェイソン・ブラム
脚本:ネルソン・グリーブス
撮影:アダム・シッドマン
衣装:ベロニカ・ベレニキナ
編集:パーカー・ララミー、アンドリュー・ウェズマン
出演:シェリー・ヘニッヒ、モーゼス・ストーム、レニー・オルステッド、ウィル・ペルツ、ジェイコブ・ワイソッキ、コートニー・ハルバーソン、ヘザー・ソッサマン
パンフレット:★★★(600円/薄いけど、相馬学さんのコラムには激しく同意しました)
(あらすじ)
ネット上にアップされた動画を苦に自ら命を絶ったローラ・バーンズ。彼女の死から1年後、ローラの友人たちがSkypeで他愛のない会話をしていると、見知らぬアカウントがローラ・バーンズとして話しかけてきた。ローラの死にまつわる隠された嘘が徐々に暴露され、それが明らかになるたびに、友人たちがひとりずつ謎の死を遂げていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


「えげつねェ〜 (`Δ´;)」と思ったり。


僕の気持ちを代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-えげつねぇ~


身も蓋もなく映画のストーリーを雑に書いておくと、クイーン・ビーっぽかった女子高生ローラ・バーンズが「泥酔した時の脱糞動画」をネットにアップされた&いじめられたことを苦に自殺しまして。その1年後、仲良しグループがスカイプしていたら、謎のアカウントが混ざってきて、それが死んだはずのローラっぽいからビックリですよ。回線を切ろうとすると、ミキサーに手を突っ込まされたりして殺されるので、仕方なく提案してきたゲームに従うと、「アダムのマリファナ売買を密告したのはミッチでした (ノ∀`) ゴメンネ」「恋人のミッチに処女だと思わせてたブレアは、アダムとセックスしてました 川ノ∀`) イヤーン」などの“秘密”が暴露されていきましてね。険悪なムードになりながら次々と友人が死んで、結局、「ローラの脱糞動画」をアップしたのはミッチだということが判明→彼も殺されて。ラストはブレアだけ生き残ったものの、「脱糞動画の撮影にブレアも荷担してたことがわかる動画」がネットにアップ! 彼女へのバッシングが始まって涙目になっていたら、急にローラっぽい女性に襲われて、画面が暗転してましたよ、たぶん。


「撮影者の影が女性=ブレアが撮影してミッチがアップした」ってことだったんですかね。
撮影者の影


「全編パソコンの画面だけで進む」というのが売りで、画像が粗くなるのも恐怖描写に組み込んだりしていて、なかなか工夫していると思いましたよ。登場する6人の男女は「パソコンの前で演技する」というオーディションで選ばれたそうですが、結構リアルに感じました(他の役者に起きることを知らされていない→ガチでビビってる場面とかあるそうな)。で、何よりも主人公の仲良しグループたちの隠している秘密が結構酷い上に、容赦なく暴露されるので、「えげつないなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」とやや引き気味で観てました。ただ、なんて言うんですかね、もう43歳のオッサンなので、彼らに感情移入するというよりは同情して観てしまったというか。


劇中は大体こんな感じで進みます。
こんな画面で進みます


パンフで相馬学さんも同じようなことを書かれていたんですが、今の若い人たちは大変だなぁと。いや、僕が若いころだって愚かさでは1ミリも変わらないと思いますが、この手の失敗や悪意が広範囲で可視化されることなんてなかったワケで。自分の娘はまだ5歳ですが、将来が本当に心配というか…。でもね、オッサン的にどうしても伝えたいのは、「餓狼伝」の丹波文七も姫川勉との試合中に脱糞して恥をかきながらも、その後もリングに上がって戦っていたりするし、タマフルの番組構成作家として知られる古川耕さんのように自らの脱糞経験を武勇伝にする豪気な男もいるぐらいなワケですから、脱糞したぐらいで死んだらダメ絶対。行こうぜ、脱糞の向こう側ーーって、どこかで話の着地を間違った気がしてなりません… (´・ω・`) ドコダロウ...


そういえば戦いの最中に刃牙は失禁したことがあった…というどうでも良い文章。
失禁した刃牙


何はともあれ、正直なところ、幽霊があまりに万能すぎだし、ラストはブレアが襲われないでそのまま終わった方が良かったと思うんですが、ローラのアカウントやら脱糞動画やら自殺動画やらをアップした宣伝手法もユニークだったし、SNS時代を象徴するホラーということで、とりあえず観て良かったです (・∀・) ヨカッタ! なんか、僕も前売り特典の6分の1の確率がダメだったからって自分を卑下しがちだったというか(苦笑)、ちょっとやそっとじゃくじけないタフなハート、それが必要なのでしょうな。このブログを読んでいる方も、何か失敗してもくじけないで頑張ってネ!(o^-')b ヘンナオチ




レベン・ガブリアーゼ監督の長編デビュー作。ずいぶん毛色が違いますな。



これはサントラ…なのかな? とりあえず貼っておきますね。



ネット×幽霊となると、この作品を思い出します。









僕が、僕が、「何者」の感想で一番書きたかったこと(ネタバレ)

金メダル男(ネタバレ)

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※今回の記事は、この映画や内村光良さんが好きな人は間違いなく不快になるので、読まない方が良いです。







金メダル男

金メダル男

2016/日本 上映時間108分
監督・原作・脚本・音楽:内村光良
製作:村田嘉邦、岩田天植、中山良夫、松田陽三、高木ジム、薮下維也、柴垣邦夫
エグゼクティブプロデューサー:松本整、田村正裕
プロデューサー:細谷まどか、富田裕隆、星野恵、澤岳司
協力プロデューサー:横田崇、末延靖章
ラインプロデューサー:原田耕治
撮影:神田創
照明:丸山和志
録音:竹内久史
美術:岩本浩典
装飾:寺尾淳
衣装:青木茂
ヘアメイク:内城千栄子
編集:栗谷川純
音響効果:井上奈津子
音楽:林祐介、リエ&パーティーモンスター
音楽プロデューサー:和田亨
主題歌:桑田佳祐
CGプロデューサー:鈴木伸広
VFXスーパーバイザー:前川英章
キャスティング:田端利江
助監督:松下洋平
制作担当:土田守洋
出演:内村光良、知念侑李、木村多江、ムロツヨシ、土屋太鳳、平泉成、宮崎美子、笑福亭鶴瓶、大西利空、大泉洋、上白石萌歌、大友花恋、ささの友間、音尾琢真、清野菜名、竹中直人、田中直樹、長澤まさみ、加藤諒、柄本時生、山崎紘菜、森川葵、ユースケ・サンタマリア、マキタスポーツ、手塚とおる、高嶋政宏、温水洋一、荻野可鈴、志田友美、京佳、山田朱莉、小林れい
パンフレット:★★(720円/年表と内村光良さんの手紙はいいね)
(あらすじ)
東京オリンピックで日本中が盛り上がる1964年、長野県塩尻市で生まれた秋田泉一。小学校時代に徒競走で一等賞になり、一番になることの素晴らしさを知った泉一は、絵画から火おこしまで様々な大会で金メダルを獲得していく。いつしか「塩尻の神童」と呼ばれるようになった彼は、その後もすべての金メダルを獲るべく奮闘を続けるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




20点


初めて本作のタイトルを見た時、1980年代頭に「月刊コロコロコミック」で連載されていた「金メダルマン」を思い出した…というのはどうでも良いとして。もともと観る気はゼロだったし、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったから観に行ったんですけど、「それなりには面白いカモ (・∀・) カモ」とも思っていたんですよ。なぜなら、内村光良監督…というか、ウッチャンナンチャンが出てる番組は好きだったから。「パオパオチャンネル」から始まって、「夢で会えたら」や「SHA.LA.LA.」、「やるならやらねば」あたりはよく見てましたよ。東京に出てきてからは、「ウンナンの気分は上々。」とか「笑う犬」とか「内村プロデュース」とかね。だから、ウッチャンが作る世界観ならそこそこ楽しめるのではないかと思って、TOHOシネマズ新宿で観てきたんですが、相容れなかったです。


11番スクリーン、8割ぐらいは埋まってましたよ。
11番スクリーン


まず、ストーリーを雑に書いておくと、小学生のころに徒競走で一等賞になり金メダルをもらってから、「1位になって表彰されること」に取り憑かれた主人公が、「フォレスト・ガンプ」ライクに当時の出来事やヒット曲などが流れる中、いろいろな挑戦&挫折を繰り返した挙げ句、無人島でサバイバル生活を送って有名人になりましてね。憧れていた泡沫アイドルと結婚して子どもが生まれると、その子から金メダルをもらうことで「金メダルの呪縛」から逃れたと思ったら、奥さんが主人公の趣味の写真をコンテストに応募→グランプリを受賞→プロカメラマンになりまして。やっと「人生の金メダル」を獲得した気分になったかと思いきや! 今度は息子が徒競走で金メダルをゲット→触発されて、2020年のオリンピックにゴルファーとして出場することを目指して、映画は終わってました。


エンドクレジットは、劇中の場面写真とともにこの曲が流れてましたよ↓




いや、好きだった部分もあるんです。まず、主人公の若いころを演じた知念侑李さんがウッチャンそっくりで、アホな演技をしたり、ノースタントでバク転したりするあたりは、なかなか良かった。あと、無人島で今まで一等賞を獲った時のスキルが活きる場面はね、「だからあんな不自然なコンテストが連発されたのか」と思いながらも嫌いじゃなかった。特にハゲワシに小手打ちを連発するシーンは大好物でしたよ。ウッチャンの機能的でムダのない半裸も良かったし、ショッピングセンターでのアクロバットPRをノースタントでやったのは、さすがジャッキーファンだなぁと。あと、清野菜名さん演じる北条頼子が歌う「私のサンクチュアリ」はかなり好みでしたね。


スペシャルPVを貼っておきますね↓




でも、ごめんなさい、乗れないところの方が多かった。まず、フィクションラインがよくわからなかった。なんて言うんですかね、あまりに現実離れした活躍をしたりするから「寓話として観ればいいのかな?」と思うと、現実的な世知辛い展開があったりするし、そのくせ生活感はゼロだったりもするし…。良くも悪くも「ご都合的なコントの世界」というか。例えば、ショッピングモールでのアクロバットPRの場面って、「高校時代の中庭での表現部での経験が、後のアクロバットPRに繋がったけど、元後輩に同じようにその場所をとられた挙げ句、活動を否定された」ということをやりたかったんだと思うんですよ。

ただ、そもそも表現部自体が校内で好評を博すレベルに見えなかったし、アクロバットPRだってどんな仕事だよって話だし、そんなリアリティ皆無の状況下で元後輩に否定されて落ち込む姿を見せられても、「ああそうですか (゚⊿゚)」としか思えなくないですかね。結局、主人公が成功するにしても失敗するにしても「話の展開が決められていて、そのために動いているだけ」に見えちゃって、全然面白くなかったです(でも、無人島はハゲワシへの小手が好きだから許す)。

あと、寿司屋の主人や先輩に「ひとつのことをまっとうするのも大事」「あいつ、寿司では一番を目指そうと思わなかったんですかね」とか、主人公にも「オレはどうしてもいろんなことに手を出しちゃうんだよ」的な台詞を言わせたりしてるし、主人公が異常なのは監督も十分わかっていて。要は、本作って中途半端にいろいろなことに手を出して失敗しちゃう人への応援歌なのかもしれません。でも、すみません、やっぱり主人公には1ミリも共感できない。彼の目的が「何かの大会でトップになりたい」のか、単に「テレビの人気者になりたい」のか、そこら辺もあやふやだし、ノープランで手当たり次第にチャレンジしてるだけだからバカにしか見えないし、やたらと必死には見えるけどそのための努力はあまりしてないように見えるし、「失敗ばかり」という割には成功体験も普通に多いし…(演劇とか続ければいいのにね)。なんかバカバカしすぎて、主人公が「生きた人間」というよりは「才能溢れるウッチャンが演じる面白い人」程度にしか見えなかったんですよね。


「1番を目指す人」繋がりで思い出したのが、平松伸二先生の「GENIUS零男」。この人は自分以外の天才が許せないので…。
GENIUS零男

ライト級(61.235キロ)の天才ボクサーを倒すために、ミドル級(72.575キロ)が限界の体格からハードな減量を実施。
185センチ82キロ

試合当日は減量しすぎて話せないほどだった…って、さすがにやりすぎなような (`Δ´;) ヌゥ
減量しすぎで話せない


それと、関わる業界に対して最低限のリスペクトすらないところはかなりイラッとしました。クライマックス、あの程度の写真がグランプリになって売れっ子カメラマンになった…というのは「子どもから金メダルをもらって、執着はなくなったけど、本当に好きな趣味をやっていたらやっと認められた」ということなんだろうから目をつむるとしても。「もうカメラの世界では金メダルをゲットしたので、今度はゴルファーを目指します♪(o^-')b」って、そりゃあその人の自由だし、「選んだのがゴルフ=今までとは違って、地に足を付けて真剣に取り組む」ということなのかもしれないけどさ、僕がカメラマンだったらコイツ大嫌いだなと。

実際、パンフで内村監督は「いろんな人に『泉一はカメラマンで終わっときゃいいのに、なんでまた次行っちゃうの?』って言われたんだけど、いくつになってもこの人は転がり続ける」「『挑戦し、夢を追いかけるのに、年齢なんて関係ない』ってことはきっと感じ取ってもらえると思う」と語ってましたが…。よくわからないけど生活費に困ったことがなさそうで、大した理由もなく夫を無条件に支えて愛してくれる元アイドルの奥さんがいて(主人公が奥さんを気遣った描写ってありましたっけ?)、それほど努力もせずにそれなりには成功体験を積んできた男だったら、そりゃあ転がり続けたり、年齢関係なく挑戦して夢を追いかけられるんじゃないですかね。まぁ、確かに興味があることに次々と手を出すこと自体は悪くありませんが、監督がジャッキーファンなんだからさ、もっと“新たな道”を選んだ時にアホみたいな分析や修行をするとか、努力する描写を入れてくれたら、もう少し主人公に好感が持てたんじゃないかと思ったり。


相当なチートキャラである範馬刃牙ですら努力する描写はある…って、どうでも良いですかね。
努力以上が手に入っちまう


その他、「和製『フォレスト・ガンプ』がやりたいなら、もっと時事ネタをクローズアップした方が良かったのでは?」とか「クリスタルキングの『大都会』のギャグはちょっと…」とか「ゲイの劇団主宰者に迫られるという展開ですか…」とか「これ見よがしに有吉弘行さんは出しても、猿岩石は出さないんだ」とか思うところはあるんですけど、面倒くさいので割愛!ヽ(`Д´)ノ 承認欲求をこじらせた男の話として考えるなら、僕も自分の娘に救われている部分がありますからね、子どもが主人公に金メダルを渡したシーンはグッときたし、あそこで終わってれば60点ぐらいの満足度はあったと思いますが、僕は相容れない映画でした。ううむ、ウッチャン自体は好きだから褒める気マンマンだったものの、ミル姉が語る映画の話には共感できないことが多かったのを思い出したりしましたよ。何はともあれ、所詮は「エクスペンダブルズ2」に100点を付けるようなブログなのでね(苦笑)、あまり気にしないでいただけると幸いです。




内村光良監督作。これは一生観ないと思う。



内村光良さんによる原作小説。新聞連載されていたそうな。



デジタル盤のサントラがありましたよ。



桑田佳祐さんが歌う主題歌。



内村光良さんを特集したムック本。少し興味あります。



名作認定されているけど、町山智浩さんの動画著作をチェックすると、いろいろアウトなのがわかります。










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