※今回の記事は、「SPY/スパイ」、「マダガスカル2」
、「オーソン・ウェルズのフェイク」
、「メカニック」
、「言の葉の庭」
のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!
例によって月の最後になっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として、今さらながら「9月に観たDVDの感想」を雑にアップしておきますね↓
<1本目>
SPY/スパイ
(あらすじ)
CIAの内勤分析官スーザン・クーパー (メリッサ・マッカーシー) はワシントンD.C.エリアにあるCIAオフィスからヴァルナで任務を遂行する彼女のパートナーエージェントのブラッドリー・ファイン (ジュード・ロウ) をサポートしていた。ミッション中、ファインはスーツケース型核爆弾の隠し場所を唯一知るティホミル・ボヤノフを誤って撃ち殺してしまう。 CIAはボヤノフの娘レイナ (ローズ・バーン) が彼女の父親の爆弾の隠し場所を知っているかもしれないとにらみ、ファインに彼女の家へと潜入させる。しかしスーザンがオンラインで見ている中、ファインはレイナに射殺されてしまった。射殺する直前、レイナはファインとリック・フォード (ジェイソン・ステイサム) を含むCIAのトップエージェントの身元を知っていると発言。そこでレイナに身元がバレていないスーザンが現場エージェントになると申し出、彼女の上司エレイン・クロッカー (アリソン・ジャニー) はそれを許可した。スーザンに任務が与えられたことに嫌気がさしたフォードはCIAを去る。
スーザンはセルジオ・デ・ルーカ (演:ボビー・カナヴェイル) を監視するためパリへ送られる。 同じ頃、フォードもデ・ルーカを追ってパリに来ていた。スーザンはデ・ルーカに雇われた暗殺者ニコラ(ジュリアン・ミラー)と連絡係 (ナルヒス・ファクフリ) が、フォードのリュックを爆弾が入ったものを取り替えるのを目撃する。スーザンはフォードに警告し、暗殺者ニコラを追い詰めるものの、戦っている間に誤って殺してしまう。スーザンがニコラの遺留品であるデジタルカメラのデータを確認すると、隠し撮りと思われるフォードの写真が多数出て来た。確認中、ニコラのもろ出し自撮り画像がスパイ本部のモニターにでかでかと表示されてしまうが、動画にはデ・ルーカの姿があった。 スーザンはデ・ルーカを追ってローマへ行き、そこで呑気なイタリア人連絡係のアルド (ピーター・セラフィノウィッチ) と落ち合う。スーザンはカジノでレイナと会い、彼女の暗殺を阻止することによって信頼を得る。レイナのプライベートジェットでブダペストへ向かう途中、キャビンアテンダントがレイナを殺すためボディーガードとパイロットを殺すが、スーザンが彼を制圧し飛行機をブダペストで着陸させた。レイナはスーザンがCIAのスパイだとにらむが、スーザンはレイナに父親が雇ったボディーガードであると信じ込ませる。 ブダペストには、クロッカーに援護として派遣されたスーザンの親友ナンシー (ミランダ・ハート) が居た。通りで銃撃を受けた後、スーザンはナンシーにレイナを保護しろと頼み、銃撃犯の車を追う。銃撃犯はCIAの二重スパイ、カレン・ウォーカー (モリーナ・バッカリン) であり、彼女はレイナにエージェントの名前を売った張本人だった。彼女がスーザンを撃とうとした時、ウォーカーは謎のスナイパーによって射殺される。 その日の夜、スーザンとナンシー、アルドは核爆弾の買い手と会うため、レイナに同行する。連絡係はデ・ルーカの仲間のリア (ナルヒス・ファクフリ) であった。ナンシーはスーザンがプロの殺し屋であるリアと戦えるように、会場の注意を引く。その時ファインが現れリアを殺し、レイナと恋仲になるために自分の死を偽造したことが明らかになる。
スーザンが捕まった後、ファインは死を偽装した本当の理由を明かす。レイナの信頼を得ないとわからない、核爆弾のありかを知るためだと語った。スーザンは逃走し、デ・ルーカの豪邸でCIAの二重スパイと偽り、レイナ、ファインと手を組む。 チェチェン人テロリストのソルサ・ドゥディエフ (リチャード・ブレイク) と彼の取り巻きがスーツケース一杯のダイアモンドと交換に、核爆弾を買いにやってきた。レイナは核爆弾のありかを明かす。しかし爆弾を手にしたデ・ルーカが、ドゥディエフが安全にアメリカ合衆国に密輸できるのか疑問に思い、彼と取り巻きを殺し、ダイアモンドをも奪う。デ・ルーカはニューヨーク市に1週間以内に密輸できる誰かに爆弾を売るつもりだった。デ・ルーカがレイナを殺そうとすると、フォードが登場し注意をそらさせたため、またスーザンがレイナの命を救うこととなる。
デ・ルーカは核爆弾とダイアモンドを持って、自分のヘリコプターへと逃走する。スーザンとフォードはヘリの着地ギアへしがみつくが、フォードは手を滑らせ湖へ落ち、スーザンはヘリでデ・ルーカと一騎討ちになる。別のヘリで応援に駆けつけたナンシーとアルドがデ・ルーカを殺し、スーザンを助け、核爆弾は現場へ駆けつけたクロッカーが取り戻した。 レイナは逮捕されたものの、スーザンとの間には友情が芽生えたようだ。アルドはスーザンに、本名はアルバートでMI6のエージェントであると明かす。スーザンをディナーとデートに誘い、スーザンは誘いを受けた。スーザンは同じようにファインから誘いを受けるが、ナンシーとガールズナイトに出かけるからと断る。 翌朝スーザンがベッドで目を開けると、隣にはフォードが居た。スーザンは空のシャンパンボトルとフォードと寝たことに気付き、悲鳴をあげる。(以上、Wikipediaより)
予告編はこんな感じ↓
75点
実はこの映画、8月下旬にポール・フェイグ監督による「ゴーストバスターズ」の新作を観る前の予習としてチェックしていたものの、先月のDVDの感想を書く時に入れ忘れちゃってまして… (´∀`;) エヘヘ とりあえず今月の1本目に滑り込ませておきますよ。レンタル屋で借りて鑑賞したんですけど、とても楽しいコメディでした (・∀・) ヨカッタ! 本作は珍しくメリッサ・マッカーシー演じるキャラの性格が粗暴じゃなくて、結構好みのタイプでしたねぇ…(しみじみ)。クライマックスのバトルとか、アクションも頑張っていて、なかなか良かったです。あのジェイソン・ステイサムが「口先だけの役立たず」というのもユニークでしたが、正直なところ、僕はやっぱり強いステイサムが観たかったかなぁ。
ラストバトル、口に手を引っかけて投げたりとか、工夫してました。
<2本目>
マダガスカル2
(あらすじ)
NYのセントラルパーク動物園から脱走したライオンのアレックス(声:ベン・スティラー)、シマウマのマーティ(クリス・ロック)、カバのグロリア(ジェイダ・ピンケット=スミス)、キリンのメルマン(デヴィッド・シュワイマー)がマダガスカル島に漂着してから数年後。4頭のニューヨーカーたちが動物園に帰る日が来た。おんぼろ飛行機を操縦するのは、隊長(トム・マクグラス)以下、見事なチームワークを見せるペンギンズ4匹たち。島に王国を築くキツネザルのキング・ジュリアン(サシャ・バロン・コーエン)やアイアイのモーリス(セドリック・ジ・エンターテイナー)も同乗した。しかし、飛行機が飛び立つとすぐに燃料が切れ、アフリカの広大な大地に不時着する。保護区の柵の外から来たという4頭たちの周りに群がる様々な動物たち。その中でアレックスは、両親との再会を果たす。マーティは、夢に見たシマウマの群れと走るが、あまりにも自分と似ている仲間たちに複雑な気持ちが芽生える。健康オタクのメルマンは、アフリカに医者がいないことにびっくり。グロリアは、恋人がほしい時期にさしかかり、偶然にも雄カバのモトモト(ウィル・アイ・アム)と出会う。ペンギンズは、人間たちが乗るサファリカーを襲撃、サルたちと協力し飛行機の修理にとりかかる。だが、アフリカでの生活が続く彼らに、それぞれの試練が訪れる。メルマンは、モトモトとデート中のグロリアに自分の思いを告げ、マーティは群れの中で次第にアイデンティティを失っていく。そんな中、動物たちにとって命の糧である水場が干上がってしまい、アレックスはこの状況を何とかしようと保護区の外へ出て行こうと決断する。一方、キング・ジュリアンたちは、水の神にいけにえを捧げるため火山の噴火口に身を投げる動物を探していたが、なんとメルマンが立候補。柵の外に出たアレックスも、銃を持った人間たちに囲まれて絶体絶命のピンチに見舞われていた……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
50点
なんとなく娘が気に入りそうと思って、2014年の3月にプレゼントしたら、案の定、ハマりましてね ( ̄ー ̄) ニヤッ で、少し後にすぐ2作目の本作をあげて、何度か一緒に観たものの、途中で観るのを止めてお出掛けすることになったり、たまたま最後だけ観たりと、なかなか全部通して観る機会がなくて。9月上旬、奥さんが自分の予定を消化するため、娘と2人で過ごした時、やっと全編鑑賞しました。まぁ、良かったかな (・ε・) ウーン 最近はこういう「動物同士が弱肉強食を乗り越えて仲良くしてる世界観」に乗れないというか。面倒くさい“謀略系ライオン”のマクンガとか「さっさと殺せばいいのに (゚⊿゚) チッ」と超イライラしちゃったりしてね。まぁ、娘が楽しんでたので全然良いんですがー。
序盤のこの場面、「折っちまえ!(`Д´)」って連呼してました、心の中で(娘の教育に悪いからね)。
<3本目>
オーソン・ウェルズのフェイク
(あらすじ)
オーソン・ウェルズ自らが案内するのは地中海に浮ぶイビサ島。ここには、今世紀最大といわれるぺてん師が二人もいた。ピカソ、マチスなどの絵を描き上げてしまう贋作画家のエルミア・デ・ホーリーとエルミアの伝記「贋作」を書き上げたクリフォード・アーヴィングだ。エルミアは陽気な初老紳士で自分の贋作に絶対的な自信をもっているが、いつも官憲に追われる不安感があり、自分自身の美術を創造したいと望んでいた。アーヴィングがぺてん師と呼ばれるようになったのは、謎の大富豪ハワード・ヒューズのニセ自伝事件を起こしたからだ。アーヴィングがこっそりとヒューズに会ってインタビューを重ねてまとめあげたというヒューズ自伝がアメリカの出版社から刊行される直前、ヒューズ側から待ったがかかったのだ。七人の記者を集めた電話による奇妙なインタビューで、ヒューズはアーヴィングなどという男に会ったことはないと証言したのだ。それは、果たしてヒューズ本人の声だったのか。ヒューズは謎の人物であり、人前に姿をあらわさない男であった。果たしてヒューズなる人物は本当に存在していたのか? そして、ウェルズ自身もフェイカーのように世渡りしてきたと告白する。彼の名をいちはやく高めた「火星人襲来」はラジオによる偽造だ。彼は、何世紀もの間人々の賛美を集めつづけたシャトルの大伽藍を見つめる。誰がつくったのか署名のないこの聖堂……。人間の名前など所詮たいした問題ではないのか? ウェルズはまた魔術を披露して、映画は終わる。ピカソは「芸術はひとつの嘘である」と言ったが、ウェルズはそれに「真実を理解するための嘘である」とつけ加えて--。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
60点
森達也監督の「FAKE フェイク」の2回目を観る前に、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが何かで本作を引き合いに出されていたのを思い出して、ビデオレンタルで鑑賞(渋谷TSUTAYAにVHS版があった)。僕には難しかったカナ… (´・ω・`) ションボリ よくよく考えれば、宇多丸師匠も「ヒップホップ魂を感じる映画ベスト10」の1本にチョイスして「音楽でサンプリングなどの方法論が一般化する遥か前にヒップホップ的手法を駆使したとも言える『What's Up, Tiger Lily?』や『ウィークエンド』『オーソン・ウェルズのフェイク』あたりには、今こそ驚いてほしい (▼∀▼)」なんてコメントされていたんですが、しかし。映画的教養がない上に、撮影技法やら見方やらもよくわかっていない僕ですよ、確かにいろいろな素材を駆使して「後半の17分はデタラメでした (ノ∀`) エヘヘ」みたいな映画を作ったのはスゴいと思うけどさ、ごめんなさい、そんなに面白くないというか(汗)、町山さんや宇多丸師匠ほどこの映画の真髄を理解できていないというか。なんて言うんですかね、僕のこの感覚って「映画の見方がわかっていない人間の典型的な反応」って感じがしてね、とてもセンチな気持ちになったのでしたーー。
オーソン・ウェルズ本人が語り部となって、あーだこーだ語ってましたよ。
<4本目>
メカニック
(あらすじ)
ロサンゼルスのある安ホテルの1室で、向かいのアパートを凝視する男があった。やがて夜が白々と明ける頃、そのアパートは大爆発を起こした。男はアーサー・ビショップ(チャールズ・ブロンソン)、ある組織に雇われている殺し屋なのだ。殺しを科学と心得、危険で難解なものへのあくなき探究と、なしとげた時の満足感。素早く、完璧に芸術的な情熱をもって行なう正確無比な天職。彼はメカニックと呼ばれていた。翌日、家には次の指令が届いていた。分厚い封筒の中には犠牲者の完全な資料が入っていた。その犠牲者は、死んだ父の友人で、組織の1員でもあるハリー・マッケンナ(キーナン・ウィン)だった。ハリーは事故死と処理され、その葬式でアーサーは彼の息子スティーヴ(ジャン=マイケル・ヴィンセント)と会った。職業上、アーサーは決して人を近づけなかったが、若くて向こうみずなこの青年に不思議な親近感を覚えた。その頃アーサーは時々めまいに襲われるようになり、医者から極度の緊張が原因だといわれていたため、スティーヴを助手として使おうと考えた。射撃、ハンドボール、曲乗り飛行、スティーヴは着々と殺し屋に変貌していった。やがて次の殺人指令が届いた。麻薬密売の3人の若者を殺害せよ、という。この殺しにアーサーは無断でスティーヴに手伝わせたため、激しく叱責された。次の命令が下り、アーサーはコールガール(ジル・アイアランド)のもとで一瞬の休息をむさぼった。今度はイタリアでの暗殺だった。なぜかアーサーは気が進まなかったが、スティーヴに連絡しようと彼の邸を訪れた。そして彼の机の中に、アーサー・ビッショップの暗殺指令を発見した。今や彼自身が犠牲者の立場に立ったのだ。スティーヴがどうでるか、死という名のゲームが開始された。夜明け前、アーサーとスティーヴは岬に停泊するヨットへアクアラングで泳ぎつき獲物を求めた。が、船の中には敵の姿は無かった。とっさにアーサーは事態が読めた。暗殺指令自体が罠だったのだ。2人は時限爆弾を仕掛けて車を飛び降りた。窮地を切り抜け、もはやナポリに用はない。ホテルを引き払う時スティーヴが陽気に声をかけアーサーの愛飲するワインで2人は乾杯した。グラスをあけながらアーサーは、スティーヴがもはや1人前の殺し屋に成長したと感じた。が、その瞬間、アーサーは倒れた。スティーヴが組織から命令されたアーサー暗殺計画を遂行するために、グラスに毒を塗っておいたのだ。アーサーの意識は次第に遠のいていった。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
90点
ジェイソン・ステイサムによるリメイク版が好きだったので、9月下旬に公開されたその続編も観る気マンマンだったんですが、「そういえばオリジナル版のDVDが再販されたんだっけ!Σ(゚д゚)」と思い出しまして。安かったので、amazonでDVDを購入して鑑賞したんですけど、「カッコイイ… (´Д`;) ハァハァ」と感動しましたよ。もうね、リメイク版の評価が落ちるレベルというか、ステイサムの目の前で「サヨナラCOLOR」を歌いながら「君はそれでいいの?(´・ω・`)」と小一時間問い詰めたい心境になったほど。ちなみに監督は、この作品の後に傑作「狼よさらば」
を撮るマイケル・ウィナーでございます。
町山智浩さんが名著「狼たちは天使の匂い」の中で、ステイサム版を「これでは普通のハリウッド製アクション・ヒーローだ。メカニックじゃないよ」と仰っていて、その時は意味がよくわからなかったんですが、本作を観たら「なるほど… (`Δ´;) ヌゥ」と。この映画のブロンソンはとにかく寡黙で何を考えているのかサッパリであり、弟子の殺し屋も冷笑的で(親の仇とか関係ない感じ)、全体的に冷たく寂しい雰囲気なんだけど、そこがグッとくる…って、わかりづらくてすみません (´∀`;) ゴメンネ ラスト、ブロンソンが毒殺されたのはビックリしたし、その後で車に乗った弟子が爆殺されたのも驚きましたよ。1972年の映画なのにイメクラプレイをすでに導入していたところも、さすがはマイケル・ウィナーと感心いたしました(唐突な下ネタ)。
女性がラブレターを読んできたので、「ノロケかよ!( ゚д゚)、ペッ」と思っていたら…(演じているのはブロンソンの奥さん)。
実は娼婦とのイメージプレイだった! 「またこんな趣向を」なんて金を払うブロンソンに泣けてくる (ノДT) アンマリダー
その他、空手の寸止めルールを破ったバカが滅多打ちにされたりと、興味深いシーンが目白押しなのです。
<5本目>
言の葉の庭
(あらすじ)
高校1年生のタカオ(声:入野自由)は靴職人を目指しており、アルバイトもする一方、こつこつと自分で靴を作っていた。雨の朝は学校をさぼって日本庭園で靴のスケッチを描きデザインを考えている。ある雨の日庭園で、チョコを食べながら一人缶ビールを飲む謎めいた女性と出会う。女性は、ユキノ(声:花澤香菜)といった。その日から、約束はしていないものの雨の日の午前中に会うようになっていく二人。ユキノが自分の居場所を見失っていることを知り、タカオは彼女が歩きたくなるような靴を作りたいと思う。揺れ動く二人の心模様をよそに、梅雨はもうじき明けようとしていた……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
90点
9月下旬、親友との飲みで深酒をした挙げ句に終電を逃してしまい、1人カラオケで泣きながら大江千里さんの歌を歌って醜態を晒したところ、相互フォローしている方から、「私は断然、『言の葉の庭』が好きです」なんてリプをもらいまして。「大江千里にそんな曲、あったっけ?」なんて思って検索したら、本作で名曲「Rain」がカバーされていたことを知りましてね。調べると、せっかく加入したのにここ最近まったく観てなかったNetflixにあったので、いそいそと鑑賞してみました。「面倒くさい話ダナー ( ;∀;) バカダナー」と涙が止まりませんでしたよ…。
秦基博さんがカバーした「Rain」↓ オリジナルは「ねるとん紅鯨団」の告知コーナーのBGMに使われてたのよ。
話を雑に書くと「高校生男子と心を病んだ女教師が新宿御苑であーだこーだとウジウジする」ということで(序盤のモノローグは「サヴォタージュ」っぽいと思った)、心の中の「非常にどうでも良いフォルダ」に入れそうになったものの! 僕も、鬱とまではいかなくても死にたいくらいダウナーな日々を送ったことはあるし、短期間ながら引きこもったりもしたので、ユキちゃん先生が最後に「毎朝、ちゃんとスーツ着て学校に行こうとしてたの!ヽ川TДT)ノ ウワァァァン!」と泣きながら心情を吐露する場面は号泣せざるを得ない!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! さらにそこに名曲「Rain」が被さってくれば破壊力は挑発無限大であり、もう迷わないぜ抱いてやる!(なんだこれ) なんかね、その後に観た「君の名は。」に出てきたユキちゃん先生はどういう状況なのかはわかりませんが、頑張って幸せになってほしい、心からそう思っております… (ノω・、) ユキチャン
ユキちゃん先生が泣きながら告白するラストはスゲー泣いたし、大好きではあるものの。
なんとなく「ぷりぷり県」に出てきたでっち義兄さんを思い出したりもした…という台無しな文章。
2回目の「HiGH&LOW THE MOVIE」を堪能するため、Huluに加入してドラマ版を全話視聴した…というのも、備忘録として書き残しておくとして。一応、9月に観られたDVD等は合計5本(本当は4本ですが)。もうね、「メカニック」はスゲー良かったし、「言の葉の庭」
も超ストライクでございました。コメディ好きの人なら「SPY/スパイ」
がオススメだけど、ステイサムが弱いので気をつけて! 以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。
2016年9月に観たDVDの覚え書き
ターザン:REBORN(2D・字幕版)(ネタバレ)
<僕が本作を観るに至った理由>
もう10月末だというのに、超今さらながら7月下旬公開作の感想をアップしておきますね。正直、「ターザン」というキャラクターにはそれほど興味を持ったことはなくて。基本的に「半裸のマッチョ」は好きだけど、僕は「格闘技をするマッチョ」とかの方が好みだし、そもそも「インドア派=自然が苦手」だし…。そして何よりも、野生ぶっているくせに下半身を布で隠しているところが気に食わない。一応、ディズニーアニメ版も観ましたけどね(苦笑)、残念ながら野生が美化されていた印象。本当なら「全裸がデフォルト」じゃないですか。
主演のアレクサンダー・スカルスガルドが宣伝でこんなことを言わされてましたが、むしろ履くなと。
「野生児」を謳うなら、蔓に捕まってブラブラ移動しながら己の股間もブラブラさせるのが「自然」なスタイルのハズなのに、なんだよ、隠しやがって、そこだけ文明人かよ(苦笑)。「ターザンが銭湯に入る時にタオルで前を隠すかどうか」はデリケートな問題なので触れないであげるとしても、どうしても「なんちゃって野生児」な感じがして乗れなかったのでね、本作もスルーしようと思っていたんですが、しかし。毎月愛読している「マッスル&フィットネス」の7月号で、本作が特集されていたのです。
表紙にアレクサンダー・スカルスガルドが起用されているだけでなく。
本作にまつわる記事が掲載されていましてね。
「ターザンの体を作るワークアウト」はもちろんのこと…。
「"歴代ターザントップ10」なんて企画まで載っていたというね。
雑誌に書かれていたのは、193センチの長身ながらも細身だった主演のアレクサンダー・スカルスガルドがトレーナーのマグヌス・リグドベックと苦心しながら8ヵ月間で約11キロ増量した後に極限までダイエットした時の苦労話と、実際におこなったトレーニングメニュー。それを読むと「大変だったんだなぁ (ノД`)」とほだされましてね。まぁ、所詮は「漂白された“野生児”」だとしても、その勇姿をスクリーンで観届けてあげよう…ということで! 公開から1ヵ月以上経った9月上旬、上映終了間際のユナイテッド・シネマ豊洲で鑑賞いたしました。
11番スクリーン、意外とお客さんがいた気がします、確か。
ターザン:REBORN(2D・字幕版)
原題:The Legend of Tarzan
2016/アメリカ 上映時間110分
監督・製作総指揮:デビッド・イェーツ
製作:ジェリー・ワイントローブ、デビッド・バロン、アラン・リッシュ、トニー・ルドウィグ
製作総指揮:スーザン・イーキンス、ニコラス・コルダ、キース・ゴールドバーグ、マイク・リチャードソン、ブルース・バーマン
原作:エドガー・ライス・バローズ
原案・脚本:アダム・コザッド、クレイグ・ブリュワー
撮影:ヘンリー・ブラハム
美術:スチュアート・クレイグ
衣装:ルース・メイヤーズ
編集:マーク・デイ
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン、マーゴット・ロビー、ジャイモン・フンスー、ジム・ブロードベント、クリストフ・ワルツ、ベン・チャップリン
パンフレット:★★★(720円/コラムが3本、インタビューも入ってて、普通に良し)
(あらすじ)
イギリスの貴族で実業家、美しい妻ジェーン(マーゴット・ロビー)と裕福な暮らしを送るジョン(アレクサンダー・スカルスガルド)には、生後間もなくアフリカのコンゴの密林で動物に育てられた過去と、ターザンという別の名があった。ジャングル育ちの野性と貴族としてのスマートさを持ち合わせた特別な人物として、英国政府から一目置かれる存在のターザンだったが、ある時、何者かの罠にはめられて妻をさらわれ、故郷のジャングルを侵略されてしまう。妻と故郷を救うため、ターザンはジャングルへと舞い戻る決意を固める。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
「ナイス、パワー解決!m9`Д´) ビシッ」と感心しましたよ。
映画鑑賞後の僕の気持ちを代弁する「正中線四連突きを放とうとする息子を見た愚地独歩」を貼っておきますね。
いや〜、観る前の僕の危惧は杞憂でしたな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ まず、本作は「お話の中のターザンが実在している」という世界観で(「ターザン」という話は「ノンフィクションが伝説化した」という扱い)、雑に書くと「イギリス貴族となったターザンがコンゴ共和国絡みの陰謀に巻き込まれて里帰りをしたら愛妻ジェーンがさらわれて四苦八苦する話」なんですが、人間の文明に触れる前の“過去のシーン”では、しっかり全裸なのです。シカモ、ターミネーター座りやら動きの速さやら画面の暗さやらで上手く股間を処理していて、決してチンコが「こんにちわ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と出てこない見事な仕様。僕は「全裸なのに人の頭などで股間が上手く隠れる演出」が何よりも好きなので、回想シーンの中だけだったのは残念でしたが、野生状態のターザンの股間を不自然な腰巻きなどで隠さなかった姿勢、大したものだと思いましたよ。
素っ裸だけど、決してチンコがモロ出しにはならない過去のターザン。よく頑張った!
ちなみに僕は「テルマエ・ロマエ」のこういう場面や…。
「ラブ・アゲイン」のこういう場面が大好物…という、どうでも良い主張。
半裸になる過程がスムースだったのも好感を持ちました。最初はベストを着用しながらも、状況が進むとともにワイシャツ姿になり、ジャングルの中で兄弟分のゴリラ・アクートとタイマンを張るシーンで半裸になるという流れは、「女性が自分の部屋に来た時、室内の温度を上げて服を脱がせるように誘導する作戦」並みの自然さを感じましたね(エロ漫画的な発想)。その他、“野生”がキッチリ乱暴なのも良くて、ライオンがターザンにスリ寄ったのはあまり好きになれなかったけど、ゴリラったらターザンの父親は撲殺するわ、ジェーンを撲殺しようとするわ、ターザンもボコボコにするわと、容赦がなくて非常に楽しかったです (o^-')b イイネ!
イギリスでは紳士っぽく厚着のターザン。
コンゴに着くとベスト姿になり…。
気がつけばワイシャツ姿に!
そして最後は上半身裸でダッシュ! 隣の人も「この人、もう服は着ないのかな?」と不思議顔ですよ。
クライマックスの展開も大好物でしたね。愛妻ジェーンが悪党レオン・ロムにさらわれて、彼女を取り戻すためにターザンは右往左往しまして。最終的には動物を暴走させて傭兵たちを蹴散らす→ジェーンを奪還した上で、レオン・ロムの野望を打ち砕くべく船に乗り込んで闘うんですが…。ターザンったら“特殊な蜘蛛の糸で作った数珠”みたいな武器で、首を絞められちゃってね。それは劇中で丈夫な様子を散々見せつけられていたので、さすがのターザンもおしまいかと思いきや! なんと首の力で引き千切るのです!m9`Д´) ビシッ これは工夫がないと言えばその通りではあるんですが、ちょっと感動したというか。「昔はこういう“最後に主人公が尋常じゃないパワーを発揮して物事を解決する作品”がよくあったよなぁ ( ;∀;) イイパワーダナー」と懐かしい気持ちになって、目頭が熱くなったのでした。
「レッド・スコルピオン」とか、ドルフ・ラングレンが剛力で装甲車を持ち上げるのがクライマックスだった記憶。
備忘録的にオチを書いておくと、レオン・ロムはターザンが鳴き真似で誘き寄せたワニに食われて死亡して(鳴き真似の伏線アリ)。ターザンとジェーンはそのままコンゴに居着いて、念願の子どもが生まれて、めでたしめでたしって感じ。一応、不満も書いておくと、どうせならクライマックスは「真の野生」を解放→全裸になれば良かったのに…という願望は置いとくとして。ターザンの母代わりだったゴリラを”成人の儀式”として殺した息子を殺害されてしまった族長ムボンガ(ジャイモン・フンスー)とターザンが和解するくだりは、かなり足早で強引だった気がしました。それと、アメリカから来たジョージ・ワシントン・ウィリアムズ(サミュエル・L・ジャクソン)にいろいろ非難させてましたけど、やっぱり植民地問題を棚上げしてる感は微妙だし(仕方ないんですがー)、そもそもターザンとジェーンが白人なのが気まずかったりした次第(仕方ないんですがー)。
この2人の和解シーン、ちょっと雑だと思ったり。
何はともあれ、ゴリラとターザンのタイマンは迫力があったし、ジャングルを蔓で移動するアクションは躍動感があったし、最後のCG感溢れる動物のスタンピード描写も勢いがあったということで、普通に良かったです (´∀`) ウフフ なんとなく他のターザン映画も観たくなるほどでしたよ。ちなみにパンフではアレクサンダー・スカルスガルドが「父が熱烈なターザン・ファン」と語っていたんですが、だからお父さんのステラン・スカルスガルドはよく裸になるのかもしれませんな…(何の根拠もない文章)。
なんとなくステラン・スカルスガルドの全裸シーンを貼っておきますね(「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」より)。
おしまい!( ゚д゚)ノ アーアアー
デビッド・イェーツ監督は、「ハリー・ポッター」シリーズで有名な人なのね。
輸入盤のサントラです。デジタル盤もあります。
僕が唯一観ていたターザン映画。「2」もあるのか… (`Δ´;) ヌゥ
パンフでも引き合いに出されていたシリアスなターザン映画。主演はクリストファー・ランバート!
一応、貼っておきますね。
先週の備忘録(2016/10/25~10/31)
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓
今週は映画を5本観ました
木曜日は、接待の飲み会!
金曜日は、映画駄話会に!
土曜日は、家族でお寿司を食べました
日曜日は、接待ゴルフ!
タマフルの放課後クラウドを聴いたら、また「何者」が観たくなりました
先週は、本当はいろいろと仕事の段取りを組んだりしなくてはならなかったんですが、「アイ・ソー・ザ・ライト」、「淵に立つ」、「エル・クラン」、「金メダル男」、「永い言い訳」と5本も映画を観に行っちゃったし、溜まっていたDVDもいろいろ観たりして…。さらにブログも毎日更新してしまって、忙しい仕事が落ち着いたにもかかわらず寝不足エブリデイですよ。我ながらバカなんじゃないかと。ただ、なるべくペースダウンしようと思いながらも、とりあえずブログだけはアップしておきたい気持ちも強くて。もう11月なんだし、せめて7月公開作の感想だけでも早く終わらせたいなぁと思っております。
先週観て一番良かったのは、「永い言い訳」でございます。
水曜日は、ずっとご無沙汰してた練馬の「か和もっち」に久しぶりに飲みに行きました。金曜日にも行く予定だったんですが、とりあえず先に顔を出しておきたかったんですよね〜。ちなみに、飲みに行くのをいちいちツイッターで気持ち悪くアピってるのは、前につぶやいたらブログの読者の方が店に来てくれてスゲーうれしかったからでして。もしそんな人がいたら一杯ぐらいは奢るのでぜひ!m9`Д´) ビシッ で、木曜日は、新橋で取引先の人との飲み会があり、金曜日はまたも「か和もっち」で映画駄話会でしてね。今回は少人数だったんですけど、それはそれで落ち着いて話ができて良い感じでした (´∀`=) タノシー サイモンさんから「ユーリ!!! on ICE」を熱く勧められて興味が湧いたものの、まだ「仮面ライダーエグゼイド」の第1話すら観られてない状況ということで、やっぱり厳しいかなぁ… (´・ω・`) ウーン 人生の時間配分、どうすればいいのかサッパリでございます。
水曜日、肉豆腐が非常に美味でした〜。お酒だけじゃなく、料理も素晴らしいのです。
金曜日は、鳥の味噌漬け焼きが良かったなぁ。ちなみにこのカレー肉そば大盛は、飲んだ後に近くのラーメン屋で食べちゃった (〃∇〃) エヘヘ
土曜日は、奥さん&娘のマナ子(仮名/5歳)が出掛けたので、家でゴロゴロとブログを書きまして。夕方は家族3人で近所のお店にお寿司を食べに行きました。最近の奥さんは何かストレスを溜めている気がしたので、給料も入ったし、とりあえずご馳走しておこうと思いましてね。まぁ、僕程度では彼女の不満を完全に解消するのは難しいだろうけど、軽減することぐらいは何とかなるんじゃないかと。彼女の胸の内はわからないものの、それなりに奥さんも娘も喜んでくれたようで、行って良かったです。
お寿司、美味しいですよね…。
その翌日の日曜日は、接待ゴルフだったんですが、出掛けようとしたら、マナ子が「パパと遊びたい!川`Д´)ノ」なんてまとわりついてきまして。仕事なんだから無理だよなんて言ったら、すっかり拗ねてしまって、仲直りできないまま家を後にしたんですが、「これは死ねない!(`Δ´;) 」と。今、ケンカ別れした状態で僕が死んだりしたら、「それが、私が見た父の最後の姿でしたーー (´・ω・`し」的なナレーションが流れるというか、「あの時、パパとケンカしなければ良かった… (ノω・、し」なんてトラウマを愛娘に植え付けてしまう可能性があるワケで。いや、若いころは自分が死ぬなんてことは想像もしませんでしたけど、身近でバタバタと人が死んでるわ、仕事がキツい時は心臓が苦しくなったりするわと、すっかり死が身近になっている現在、これは死亡フラグの危険性もあると思って、ゴルフ場の行き帰りは安全運転に徹した次第。で、奥さんに宇都宮餃子、娘にチョコレートのお土産を買って帰ったら、マナ子ったら「パパ、ごめんね〜 (´∀`し」と抱きついてきて、すっかり仲直りした…というNO-RO-KE!m9`Д´) ビシッ
この日はこんな運勢だったので、取引先の方にも丁重に接したのでした(43歳の社会人の文章)。
今週は、映画の前売り券を消化しつつ、仕事に専念して、土日は家族サービスに徹する予定。「ムービーウォッチメン」の課題映画を観に行かなくて済むのはちょっと寂しくて、代わりに最近観た10月公開作の感想とかアップしておこうかなぁと思ったり。いや、でも、やっぱり仕事に打ち込まないと、11月17日=僕の44歳の誕生日に開催されるRHYMESTERの対バンライブ「ベストバウト Vol. 3」に行けない可能性が出てくるのでね、今週はブログの更新を3回に押さえたいと思います。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
ケンとカズ(ネタバレ)
ケンとカズ
2016/日本 上映時間96分
監督・脚本・プロデューサー・編集:小路紘史
プロデューサー:丸茂日穂
撮影・照明:山本周平
録音:市川千裕、長谷川奈映、伊波航、日向真理、西山智裕
美術・衣裳:尾身千寛
メイク:俵あずさ、森田優奈、平河理桜
特殊メイク:森田優奈
制作:原田康平、本多由美
出演:カトウシンスケ、毎熊克也、飯島珠奈、藤原季節、高野春樹、江原大介、杉山拓也
パンフレット:★★★★★(600円/コラム2本が良かったのと、監督&キャストにサインを書いてもらっちゃった♪)
(あらすじ)
悪友であるケン(カトウシンスケ)とカズ(毎熊克也)は自動車修理工場を隠れみのに覚せい剤の密売で金を稼いでいたが、ケンは恋人が妊娠したこと、カズは認知症である母親を施設に入れるため金を必要なことを言い出せずにいた。2人は密売ルートを増やすために敵対グループと手を組むが、元締めのヤクザに目をつけられ、次第に追いつめられていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※今回の感想は実に雑なので、イージーチルさんのブログとかけんす。さんのブログ(タマフルリスナーで5回も観てる!)を読むと良いザンス。
愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の候補作品として、小路紘史監督が自薦メールを送られていて。「虫けらみたいな映画と言われても構いません」なんて書かれていたので、興味が湧きましてね(こちらの音源の41分44秒あたりから)。仕事がひと段落した8月下旬、渋谷のユーロスペースで勝手な4本立てとして、「チェブラーシカ 動物園へ行く」と「ちえりとチェリー」、「クズとブスとゲス」と一緒に鑑賞いたしました(ちなみにその後、1回目の「HiGH&LOW THE MOVIE」を観たという社会人失格な行動)。「なにこの青春暗黒映画!Σ(゚д゚;)」と度肝を抜かれましたよ。
この時、ユーロスペースで公開されていた作品はほとんど観ました。「ソング・オブ・ラホール」の前売り券も使えば良かった… (ノω・、)
サイン入りポスターが飾られてましてね。
記事の切り抜きなどもありましたよ。
鑑賞後、ロビーにいた監督とカトウシンスケさん、高野春樹さんにサインをもらったので、パンフの評価は五つ星なのでした(採点が信用できなくなる文章)。
もうね、最初にあらすじをボンヤリと書いておくと、自動車修理工場で働きながら覚せい剤を売りさばいているチンピラヤクザのケン(カトウシンスケ)とカズ(毎熊克也)が主人公でして。ケンは奥さんが身重なのでヤクザから足を洗おうとしていて(奥さんにはカタギだと思わせてる)、カズの方は母親がボケてしまって殺したいものの(子どものころに虐待されてた)、結局、面倒を看ているやりきれないエヴリデイを送ってまして。で、カズったら、ボスの藤堂さん(高野春樹)に黙って、敵対グループとつるんで覚せい剤をさばき始めたので、カタギになりたいケンはカズと仲違いするんですが、しかし。
修理工場で働きながら仲良くシャブを打っていたケン(右)とカズ(左)。
ケンには「子どもが生まれる」という明るい未来があって…。
カズには「ボケた毒親の面倒を看なくちゃならない」というイヤな現在がありまして。
母親を施設に入れる金が必要ということで、敵対グループと手を組んでしまうのです。
過去に藤堂さんを裏切って痛い目に遭っている上に、ケンの言うこともごもっともということで、カズも「やっぱり良くないカナー (´・ω・`)」と思い直したものの、実はバレバレだったので、藤堂さんたちに拉致られてしまって。そこに、奥さんに愛想を尽かされてションボリしていたケンが呼び出されて修羅場に突入→ケンが反抗したことで、カズ以外は全員死亡! ラスト、カズったらケンの奥さんに事情を話して「正直、スマン」と謝ると即ビンタされたりしてね。車に乗れば、今も隣りにケンがいるような気がするカズなのでしたーー。って、大体こんな感じでしたよね? ね? (´Д`;) ウロオボエ
クライマックスはここで殺し合いが繰り広げられてました。
いや〜、予想以上に面白かった! まず、「知らない世界の物語」として興味深かったです。監督はしっかりリサーチした上で、(そのまま見せると危ないので)フィクションを交えて描いたそうですが、今どきの「底辺ヤクザのリアル」が描かれている感じがして、それだけでエキサイティングというか。派手なドンパチとかは一切なくて、淡々と肉体的暴力が繰り広げられるだけというのが逆に良かったですよ。それと、僕の実体験を書くと、警察官だったころ、生活安全課のお手伝いをした時に覚せい剤絡みの事案と関わったんですけど、自動車修理工場が舞台というのは現実味があるなぁと(資金洗浄をやってるというのもユニーク)。それと、今年観た「ヤクザと憲法」でも「これって、“いけないクスリ”を売ってるのでは? (°д°;)」とドキドキする場面があったワケですが、本作の売買シーンもそんな“ガチな雰囲気”が漂ってまして。アウトな文章かもしれませんけど、「覚せい剤ってこんな風に作られて、みんなの元に届けられているんだよ (o^-')b ワカッタ?」という社会科見学的な楽しさがあったんですよね。
一部の人たちに大人気のシャブを売る2人。結構リアルな光景だと感じました。
まぁ、よく買ってる人的には珍しくないというか、こんな風に思うかもしれませんがー(「映画ホタルノヒカリ」より)。
そして、青春暗黒映画としても面白かった。監督曰く、暴力描写では韓国映画「息もできない」の影響を受けたそうですが(他に「竜二」
や「ジャッキー・コーガン」
のレイ・リオッタなども参考にしたそうな)、全体的な雰囲気も似てるなぁと。余分な説明台詞はないけど、しっかりとカットを積み重ねることで、ちゃんと2人の関係性や置かれている立場などがわかるようになっていて、映画としてカッコイイんですよね。それと、2人を肯定しないけど、突き放しもしない距離感が良いというか。今の若者たちの閉塞的な状況をヤクザに置き換えている感じもあると思ったし、それでいて「友情」に着地するという普遍的な物語性にもグッときたし…。小路監督、スゴい人だと思いましたよ。
2011年に作られた「短編版」を貼っておきますね↓ これもこれで面白いです。
あと、役者さんのチョイスが良かった。主演のケンとカズの2人が素晴らしかったのはもちろんのこと(特にカズ役の毎熊克也さんの顔面力が怖くて良い!)、子分的立場のテルを演じた藤原季節さんは愛嬌があって可愛かったですね〜。ヤクザのボス・藤堂さんを演じた高野春樹さんとか、笑顔が素敵な分、凶暴化する時は超イヤ〜な感じだったし、その相棒の田上役の江原大介さんも怖ろしかったし…。修理工場の気弱な社長とか、なんか端役の人たちも”イイ顔”揃いであり、そういう“顔面力のある俳優”が揃っていたのも、韓国の暴力映画っぽいって思ったりした次第。
藤堂さんったら、温和な時は「こんな先輩がいたらいいのにな (´∀`)」って憧れるほど親しみやすいのに…。
終盤では、すっかり怖くなってしまうのでした (´Д`;) イヤーン
その他、敵対グループのボスの人とか、好みのタイプでしたよ(アウトな文章)。
そりゃあインディーズ映画ですから、低予算感はあるものの、その予算内でリッチに見えるように頑張っている感じがして(作品の規模とか)、僕は非常に好感が持てたというか。ハッキリ言って、“今の時代の青春暗黒映画”の名作じゃないでしょうか。「暗くてイヤな物語」であることは間違いないので(そもそも覚せい剤を売る人たちの話だし)、観る人を選ぶとは思いますが、現在、下北沢トリウッドで上映中ということでね、都内在住で興味がある人はぜひ足を運んでいただければと。それにしても、今年は本当に日本映画が豊作ですな〜 (´∀`=) オシマイ
連想したヤン・イクチュン監督作。カズが主人公に似てるような。
小路紘史監督が影響を受けたというヤクザ映画。これは観ておくと良いです。
米軍極秘部隊ウォー・ピッグス(ネタバレ)
米軍極秘部隊ウォー・ピッグス
原題:War Pigs
2016/アメリカ 上映時間88分
監督:ライアン・リトル
原案:スティーブン・ルーク、アンドリュー・カイトリンガー
脚本:スティーブン・ルーク、アダム・エマーソン
撮影:タイ・アーノルド
音楽:アレックス・カーラモブ
出演:ルーク・ゴス、ドルフ・ラングレン、ミッキー・ローク、チャック・リデル、スティーブン・ルーク
(あらすじ)
1944年9月、ベルギー。ドイツとの国境では総力戦を辞さない覚悟のナチス・ドイツが連合軍を待ち受けていた。ジャック(ルーク・ゴス)ら米陸軍歩兵科の兵士からなる精鋭部隊“ウォー・ピッグス”に、敵陣を突破してドイツに侵攻せよという命令が下される。ジャックたちは、フランス外人部隊のハンス(ドルフ・ラングレン)からドイツ軍などについて学ぶことに。ドイツ軍は最新兵器の導入を予定しており、ジャックたちはそれまでに国境を突破しなければならず……。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
60点
ここ数年、DVDの感想はまとめて書いているんですが、ドルフ・ラングレン出演作ということで、単独の記事を残しておきますね(ここまでコピペ)。7月から8月にかけて、ラングレン関連作のDVDが3本もリリースされてましてね。本当は早く観たかったんですけど、家庭や仕事、ブログに自慰行為と、いろいろ忙しかった→なかなか手に取れなくて…(ちなみにWOWOWでは今年の1月に放送されてた様子)。10月末、やっと仕事がヒマになったので、いそいそとレンタル視聴しました。まぁ、良いんじゃないかな (・∀・) ガンバッタ
ブラック・サバスの「War Pigs」を貼っておきますが、劇中では流れておりませぬ↓
本作の主役は、DVDスルーのB級アクション映画での主演率が高いルーク・ゴスでして。最近はめっきり借りてませんでしたが、結構好きな俳優さんなので、ラングレンとの初共演は「きたか ( ̄ー ̄) ニヤッ」と。さらにミッキー・ロークやチャック・リデルが出るというのもうれしい限り。一応、「1944年が舞台の戦争モノ」なので、ミリオタの人が観たら文句が出まくるかもしれませんが、僕はそういうリアリティはわからない方ということで、それなりに満足いたしました。
画像とともにあらすじを書くと、ルーク・ゴス大尉は大隊から無茶な命令を下されまして。
案の定、友人だったチャック・リデル軍曹が死ぬのです。
上層部に責任を押しつけられて降格するも、理解がある新しい上司のミッキー・ロークから新たな任務が!
フランス外人部隊のラングレンと組んで、”ウォー・ピッグス”と呼ばれる部隊を率いることに。
ウォー・ピッグスったら「新人指揮官に不信感をむき出しにする」というお約束を繰り広げまして。
さらに「任務のためにハードな訓練をする」という、定番かつ大好物な展開に突入するのでした〜 (´∀`) スキヨ
一応、この後の展開を書いておくと、ウォー・ピッグスたちに与えられた任務は「ナチス・ドイツの秘密兵器”ムカデ砲”を偵察すること」でして。で、偵察自体は上手くいった…と思いきや、部下が捕虜になってしまったので、「もう誰も死なせない!(`・ω・´) キリッ」が信条のルーク・ゴスは、仲間とともに変装して敵の基地へ潜入。仲間を救い出すとともに、ムカデ砲も破壊しましてね。階級もめでたく大尉に戻って、最後はみんなで乾杯すると、チャック・リデル軍曹の墓を訪ねて、映画は終わってましたよ。
なんて言うんですかね、そんなに良い作品じゃないとは思うんですよ。格闘訓練のシーンが「生意気な隊員を懲らしめるだけの場面」にしか見えなかったり、敵地に侵入&脱出するくだりが簡単すぎたりとか、演出&編集もところどころ雑だし…。それに、何よりも全体的に盛り上がりに欠けるというか。こういう「ならず者部隊映画」って、誰かが犠牲になったりする展開が付きものですけど、ウォー・ピッグスは死者ゼロですからね。確かにルーク・ゴスは「誰も死なせない」ことにこだわっていたし、腹部に被弾したラングレンが死んだと思わせて生きてたラストは、「なぁんだ… (ノ∀T) ンモウ!」とうれし涙が流れたものの、やっぱりコク不足は否めないと思うのです。
「あとは頼む…」なんて言いながら気を失うから、すっかり死んだと思ってたら…。
最後の乾杯シーンでちゃっかり顔を出すというね。そりゃあ、うれしいけどさぁ。
ただ、ラングレンの散弾銃アクションがあったり、ルーク・ゴスのナイフ格闘アクションがあったりと、予算の安さは漂わせながらもそれなりの見せ場があるし、ラングレンのナチスの軍服姿が怖ろしく似合ってたのも良かったので、なんとなく楽しかったのでした (´∀`=) スキヨ 積極的にはオススメしませんが、テレ東の午後ローで放送されたら、そこそこ実況が盛り上がるタイプの作品じゃないかしらん。
超カッコ良い軍服姿のラングレン。欅坂46にも敵地に侵入させるくだりで着せれば良かったのに…(何の参考にもならないアドバイス)。
おしまい。
ライアン・リトル監督作。他にも戦争モノを撮ってたんですね。
ブラック・サバスの「War Pigs」がエンドクレジットで流れてた映画。だからどうしたと言われたらグウの音も出ません (-з-) グゥ
チェブラーシカ 動物園へ行く(ネタバレ)
チェブラーシカ 動物園へ行く
2015/日本 上映時間18分
監督・脚本:中村誠
原作・脚本:エドゥアルド・ウスペンスキー
脚本:ミハイル・アルダーシン
ゼネラルプロデューサー:及川武
プロデューサー:岩崎卓
美術監督:ミハイル・アルダーシン、ミハイル・トゥメーリャ
声の出演:折笠富美子、土田大、チョー、藤原啓治、矢作紗友里、松本大、水落幸子、小林由美子、小林高鹿、小林愛、JENYA、芦田彩子、芝修一
パンフレット:「ちえりとチェリー」の同項参照
(あらすじ)
動物園で働くワニのゲーナ(土田大)が風邪をひいてしまう。人気者のワニがいなくなって途方に暮れる動物園の仲間たちを助けるため、チェブラーシカ(折笠富美子)はゲーナの代わりに動物園で「ワニ」の仕事をすることに。一生懸命働くチェブラーシカだったが、そこへイタズラ好きのシャパクリャク(チョー)がやって来て……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、雑な下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、チェブラーシカが好きな人は不快になる恐れがあるので、気をつけて!
せっかくの芸能人水泳大会出場が決まったのに、意地悪なライバルに水着のブラを隠されてしまったアイドルが「こうなったら、手ブラしか!? (`Δ´;し」と意を決してーー? 子ども向け短編映画の感想にもかかわらず、冒頭からこんな“少年向けソフトエロ漫画にも起こり得ないだろう頭の悪い展開”を書いてしまった僕ですが(苦笑)、自己嫌悪で落ち込むどころか、なんていい気持ち、まるでアルデンテ。何はともあれ、相互フォローさせていただいているダークディグラーさんから「ちえりとチェリー」を熱心に勧められたものの、最初はあまり興味が湧かなかったんですけれども。8月下旬某日、会社をサボッスケジュールを調整して、渋谷のユーロスペースにて「ケンとカズ」と「クズとブスとゲス」を観る予定だったので、ついでに鑑賞することにして。で、最初に同時上映の本作が流れた…という次第。簡単に感想を書くと、実に可愛かったですな。
ロビーには人形が展示されてましたよ。
この「チェブラーシカ」というキャラの名前とビジュアルは知っていたんですけど、実際に映像作品を観たことはなくて。だから今回、結構シュールでビックリしたというか。登場人物がボケまくるあたりは、劇場版「くまのプーさん」に近いものがあるなぁと。話を雑に書いておくと、ワニのゲーナが風邪を引いたので、チェブラーシカが代わりに「ワニ」と言い張って動物園に居座ると、みんな「あれがワニなんだ〜」と納得したりして(なにこの展開)。そこにイタズラ好きなシャパクリャクが動物の立て札を取り替えたりして混乱を巻き起こすも、ゲーナの風邪が治ってめでたしめでたし…って感じでしたよね、確か。
このワニのゲーナとチェブラーシカは相当な仲良しみたい(小並感)。
なんか、本作の独特な“平和な世界観”には、非常にホッコリさせられましてね…(しみじみ)。自分の娘(5歳)にも観せたくなったというか、DVDを買ってあげようと思うぐらいには好きになりました。ただ、このチェブラーシカ、所詮は「小熊と猿の中間のような外見の不思議な小動物」であり、いくら小さいころは可愛くても、成長したら「あらいぐまラスカル」や「プロジェクト・ニム」のように、人の手には負えなくなるのが野生の常。最終的には、ゲイリー・オールドマンが「ケダモノだ!(`Δ´) The Animal!」なんて迫害したりするのでしょうな…なんて電波な文章を書いて、感想を終えたいと思います。ちなみに、引き続き「ちえりとチェリー」を観たんですが、それはまた別のお話。
「猿の惑星:新世紀」の好きなシーンを貼っておきますね。
おしまい (`Δ´) The Animal!
ロマン・カチャーノフ監督によるオリジナル。娘に買うか…。
中村誠監督による劇場版。非常に評判が良いのです。こっちを買うか…。
ちえりとチェリー(ネタバレ)
ちえりとチェリー
2015/日本 上映時間54分
監督・原作・脚本:中村誠
脚本:島田満
プロデューサー:岩崎卓、小野昌司、東伊里弥
エグゼクティブプロデューサー:及川武、芝修一、高木勝裕
キャラクターデザイン:レオニード・シュワルツマン、伊部由紀子
美術設定:イノセユキエ、青木智由紀
色彩設計:海鋒重信
CGI監督:粟津順
音楽:大谷幸
主題歌:Salyu
声の出演:高森奈津美、星野源、尾野真千子、栗田貫一、田中敦子、伊達みきお、富澤たけし、和希沙也、北川里奈、佐武宇綺、谷育子、花村さやか
パンフレット:★★★★★(900円/高いけど、本作と「チェブラーシカ 動物園へ行く」のシナリオが載っているのが良し)
(あらすじ)
幼い頃に父を亡くし、母と2人きりで暮らす小学6年生の女の子ちえり。仕事で忙しい母親に相手にされず寂しい毎日を送る彼女にとって、父の葬儀の時に蔵で見つけたぬいぐるみのチェリーだけが唯一の親友だった。チェリーはちえりの空想の中で、父の代わりとなって彼女の遊び相手となり、ちえりを守り続けてきたのだった。ある日、ちえりは父の法事で久々に東北の祖母の家を訪れる。彼女はそこで野良犬が出産する場面に遭遇するが、生まれてくる子犬を狙ってカラスや不思議な怪物が次々と現われ……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
相互フォローさせていただいているダークディグラーさんから熱心に勧められたんですが、正直、あまり興味がなくて。最初はスルー予定だったんですけど、8月下旬某日、会社をサボッスケジュールを調整して、渋谷のユーロスペースにて「ケンとカズ」と「クズとブスとゲス」を観る予定だったので、「この3作を続けて観れば、『ケンとカズとちえりとチェリーとクズとブスとゲスを観た』なんて愉快なツイートを投下できるな! (`∀´) ケケッ」なんて、心底くだらないことを思いつきましてね。まぁ、もともとこの手の人形アニメは嫌いじゃないということで、同時上映の「チェブラーシカ 動物園へ行く」と続けて鑑賞しました。「オレは死ねん!Σ(°д° ) クワッ」と思ったり。
劇場ロビーにはサイン入りポスターが飾られてまして。
チェブラーシカと合わせて、グッズも販売中ですよ。
人形の展示もありました。よくできてましたぞ。
そして、映画終了後に監督のトークショー&ジャンケン大会があって、なんと監督&声優さんのサイン入りパンフ&ポストカードをゲット!
ただ、上映前にパンフを買ってたので、2冊になってしまったというね… (`Δ´;) オノレ...
基本的には「少女が不思議な出来事を経験して、なんとなく成長する」系のお話というか。「父親が亡くなった」繋がりでは、「ももへの手紙」とか思い出したりしたし、「少女が異世界に行く」系の人形アニメとしては「コララインとボタンの魔女」
を連想したりもしましたよ(パンフによると、監督も少し意識したそうな)。正直、僕的にはその手間と労力から「人形アニメ」というだけで好感が持てるし、“娘を持つ父親”の立場としては「父親を亡くした娘がぬいぐるみのチェリー(=イマジナリーフレンド)とお別れをすることで父の死と向き合い、強く生きる」というドラマだけでグッとくるのでね、そりゃあ最初から最後まで泣きっぱなしでしたよ… (ノω・、) グスン
メイキング動画を貼っておきますね↓ これだけの手間を掛けてるだけで感心しちゃいますわ。
あと、恥ずかしながらパンフを読むまでまったく気付かなかったんですけど(汗)、東北が舞台→東日本大震災を意識したというのは、なるほどなぁと。声優さんたちも良い感じで、ちえり役の高森奈津美さんはもちろんのこと、本職じゃない星野源さんもスゲー合ってましたな。その他、尾野真千子さんの演技も良かったけど、「君はいい子」の虐待親の印象も強かったので、いつ牙を剥くかヒヤヒヤドキッチョでした(43歳の社会人の文章)。一応、雑にオチを書いておくと、最後は軒下で生まれた犬の赤ちゃんに「チェリー」と名付けて、従兄弟たち&母と和解して、ほんわかと終わってた気がします、たぶん。
父の葬式の日、ボロボロのぬいぐるみを見つけて、「チェリー」と名付けた時から、妄想の日々を送っていたちえりでしたが…。
父の法事の日、軒下で死にそうな犬の赤子を発見→その命を狙う魔女と対決するのです(※妄想です)。
そして、最後は新たな命と出会って吹っ切れて、お母さんとも仲直りしたというね… (ノДT) ヨカッタネー
ということで、幅広い年齢層に届く良質の人形アニメだと思ったのですが、しかし。唯一気に食わないのが「父親が死んでいる」という点でして。「えっ、お前なに言ってんの? (゚Д゚;) バカナノ?」と思う方もいるでしょうけど(苦笑)、まぁ、僕の話を聞いてくださいよ。僕はこんなビジュアルの男ではありますが、基本的に温厚な性質であり、多少言い争っても奥さんとの遺恨は長引かせないタイプであって。それは幼いころに読んだ「漂流教室」のせいなのです!m9`Д´) ビシッ
ちょっとしたボタンの掛け違いから、母を口汚く罵ってしまう翔。
売り言葉に買い言葉で、つい息子に「帰ってくるな!」なんて言ってしまう母・恵美子!
ところがその直後、永遠に会えないことになり、海より深く猛省するのでした…。
「もしもこの瞬間が“大切な人との今生の別れ”だったらーー?」と考えれば、大抵の怒りは鎮火するじゃありませんか。実際、僕はそうやって、奥さんとの結婚生活を11年送ってきたんですが…。この2年、親しい人が亡くなったり、仕事中に心臓が苦しくなる機会が多くなったことで、逆に「もしも僕が死んでしまったらーー?」とか「もしもこんなタクシードライバーがいたらーー?」ということまで考えるようになってきたのです(1つウソ)。で、奥さんはまだ強いし頭の良い人だから、何とかなるとしても、娘のマナ子(仮名/5歳)が悲しむ姿を想像したり、彼女の成長する姿が見られなくなるのが何よりもキツいなぁと。今はそのことが本当に怖ろしいのに、ふとしたキッカケでそんな考えが脳裏をよぎりがちなため、若干、心が不安定気味であって。それ故、「父親が死ぬ」系の話は大幅に減点することにした…って、結局、多くの読者に「えっ、お前なに言ってんの? (゚Д゚;) バカナノ?」と思われそうな文章を書いた気がします。
最近は大好きな「北斗の拳」すら、こういう場面がつらくてページをめくれないのです… ('A`) ヒドイ...
って、バカな文章を垂れ流しちゃいましたが、とにかく手間が掛かっているし、死と生が繋がっていく物語も良いし、とても素敵な映画でした… ( ;∀;) イイエイガダナー もしも僕に何かあっても、マナ子ちゃんがこれを観て立ち直れるよう、Blu-rayが出たら買っておこう…って、また余計な想像しちゃったYO!ヽ(TДT)ノ ナニコノオチ
昨年に出ていた小説版を貼っておきますね。
Salyuさんによる主題歌。2011年にリリースされた作品なのね。
中村誠監督が影響を受けたというロマン・カチャーノフ監督作。これは観たい。
中村誠監督が少し意識したというヘンリー・セレック監督作。僕の感想はこんな感じ。
ちょっと思い出した沖浦啓之監督作。僕の感想はこんな感じ。
クズとブスとゲス(ネタバレ)
クズとブスとゲス
2015/日本 上映時間141分
監督・脚本・プロデューサー:奥田庸介
プロデューサー:小林岳、福田彩乃
共同プロデューサー:黄田脩民、中村安次郎
編集:小野寺拓也
録音:根本飛鳥、井手翔平、伊豆田康明
照明:松永光明、吉永良芽生、山崎賢児
美術:武田明子、須藤彰
小道具:黒田竜太郎
ヘアメイク:横山めぐみ、高田瑛
音響効果:田中俊
整音:山田良平
編集:小野寺拓也
助監督:小林岳、嶺豪一
制作:山崎遥、寺田菜摘
スチール:渡辺茉琳
出演:奥田庸介、板橋駿谷、岩田恵里、大西能彰、カトウシンスケ、芦川誠、泉水美和子、中上サツキ、脇田敏博、竹井直道、片倉わき、小柳美李、亀山スーザン久美子、小橋正佳、山崎皓司、飯田芳、栗山英宜
パンフレット:★★★★☆(700円/ちょっと読みにくいけど、監督インタビューの青さと熱さに泣いた。紙相撲も付いてる!)
(あらすじ)
見知らぬ女性を拉致監禁し、裸の写真をネタにゆすりで生計を立てるスキンヘッドの男(奥田庸介)。男はヤクザの下で働く商売女を毒牙にかけてしまい、逆にヤクザ(芦川誠)から恐喝されるハメになる。麻薬の売人から足を洗いながらも職が見つからず、恋人(岩田恵里)の誕生日プレゼントを買う金ほしさに、また売人の道へ足を踏み入れるリーゼントの男(板橋駿谷)。男からのプレゼントに恋人は喜ぶが、それが売人で得た金と知り大喧嘩となる。1人バーで心の傷を癒す女にスキンヘッドの男が近づき、いつものように女を罠にかけ、女は金のためにデリヘル嬢として客を取るようになる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
ちくしょう、超今さらながら7月公開作の感想を残しておきますよ。7月上旬、「FAKE」を観た時に予告編が流れて、“スキンヘッドの男”のインパクトに胸を掴まれたので、思わず前売り券を購入(特典の「リーゼントの男のステッカー」もキュートだし!)。なかなか足を運べなかったものの、仕事がひと段落した8月下旬、渋谷のユーロスペースで勝手な4本立てとして、「ケンとカズ」→「チェブラーシカ 動物園へ行く」→「ちえりとチェリー」と続けて鑑賞いたしました(で、その後に1回目の「HiGH&LOW THE MOVIE」を観た)。「スゴいものを観たな… (`Δ´;) ウ-ム」と思ったり。本作は「衝撃のどんでん返しが!Σ(゚д゚;)」という感じではないものの、先の展開を知らない方が面白いのは間違いないのでね、バイオレンス映画に興味がある方は読まない方が良い…って、もう11月だからほとんどの場所で上映してないんだよなぁ…。
つい購入した前売り券。「ソング・オブ・ラホール」は使えなかったというね (´・ω・`) ションボリ
劇場にはサイン入りポスターが貼ってありまして。
記事の切り抜きも展示されてましたよ。
なんて言うんですかね、登場人物の誰にも共感できないドン底系暴力映画というか。ゲス担当の“スキンヘッドの男”は「女性にクスリを飲ませて拉致監禁→裸の写真を撮って強請る」のを生業とする最低最悪の人間だし、クズ担当の”リーゼントの男”は善良ではあるものの頭が悪すぎてイライラするし、ブス担当(見た目は美人なので「性格がブス」ということなのかな?)の”リーゼントの男の恋人”は”スキンヘッドの男”に強請られてデリヘル嬢になること自体は可哀相だけど、あまりに意志薄弱で腹が立つし…(ちなみに劇中では全員名前を呼ばれない)。特に、気が弱そうな女性に絡む時の“スキンヘッドの男”の不快度は半端じゃなくて、鑑賞中は結構ストレスが溜まりました。
“スキンヘッドの男”は、“卑劣な悪”を体現するような人間でして。
“リーゼントの男”は、大麻の運び屋を引退したものの、バカすぎて就職できず、また裏稼業に手を染めてしまったりして。
そして“その恋人”は、超可哀相だけど流されすぎなので、微妙にイラッとするのです (・ω・;) ウーン
ただ、先の展開が全然読めなかった上に、不快な場面も異様な迫力があって目が離せなかったりするし、ところどころ笑えるシーンもあったりして、ずっとスクリーンに釘付け状態だったのだから、不思議な話。一応、オチだけ書いておくと、事の顛末を知った“リーゼントの男”は“恋人”を救い出してから“スキンヘッドの男”を襲撃するも、そこに”恋人”が働いていたデリヘルを経営するヤクザ(“スキンヘッドの男”はヤクザに金を返すために”恋人”を風俗に斡旋した)がやってきて、2人を拉致&監禁&拷問。だがしかし、脱糞によって隙を作ると、“スキンヘッドの男”と“リーゼントの男”は手を組んで、下っ端ヤクザを殺害して、監禁場所から脱出しまして。“スキンヘッドの男”が立ち去ると、“リーゼントの男”と”恋人”が焚き火を見つめて、映画は終わってた…ような気がします (´∀`;) ウロオボエ
“スキンヘッドの男”の家(a.k.a.ゴミ屋敷)でタイマンがスタートするのですが…。
なんとそこにヤクザがやってきて、2人を拉致して、拷問が始まるのです (´Д`;) イヤーン
でも、最終的には何とか脱出して、“リーゼントの男”と”恋人”は焚き火を見つめるのでした。
終盤の展開は、ちょっと「パルプ・フィクション」のブルース・ウィリスのパートを思い出したというか。“スキンヘッドの男”は他者の感情移入を許さないほどゲスな男だったにもかかわらず、妙に爽やかに去って行くのが何とも言えない感じでして。“スキンヘッドの男”を演じたのは奥田庸介監督自身なんですけど、「よくこんなバランスで作れたなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」とドン引きしながらも感心しました。あと、アクションはすべてリアルヒッティングだったそうですが(ビール瓶を頭で割るシーンは実際にやって病院に運ばれたとか!)、確かに迫力があったし、グロい場面はちゃんとグロく見せているところも好みでしたねぇ…(しみじみ)。
まったく無関係な人に飛び蹴りして自転車を奪うシーンは、ちょっと笑っちゃいました (o^-')b ナイスキック!
もうね、拷問シーンは良い感じにイヤな感じでしたよ(誉め言葉)。
役者さんも良くて、15キロ減量&鼻ピアスした奥田監督はもちろんのこと、その他の登場人物たちも「顔面力」がしっかりある人ばかりでしてね。そういう部分でも飽きずに観られました。中でも、ヤクザのボスを演じた芦川誠さんはマジで恐ろしかったです。その他、観たばかりの「ケンとカズ」のケンが“大麻解放論者”として出てきたり、「また運び屋の仕事を再開した“リーゼントの男”がそれを“恋人”に責められる展開」が「ケンがヤクザな仕事から足を洗っていないことを奧さんに責められる場面」と重なったりして面白かった…という、どうでも良い話。
芦川誠さんが演じたヤクザは怖かった! さすがベテラン俳優、ですな(知った風な口調で)。
“大麻LOVEな人”としてカトウシンスケさんが出てきた時は「シャブの次は大麻か!」と笑っちゃいました。
本作で一番マトモだったのが、大西能彰さんが演じたバーのマスター。眼帯を付けてる男に悪人なし!(真偽が怪しい文章)
って、基本的には褒めてますけれども。正直なところ、精神的にキツいシーンがとにかく多いし、何よりも“スキンヘッドの男”の不快指数が半端ではないので、僕的には二度と観たくない映画でもあったりします…。11月現在、山口県在住の方以外はどうやって観れば良いのかサッパリすぎて申し訳ないんですが(汗)、クズやゲスが出てくる暴力映画が好きな方は一見の価値アリじゃないですかね。
奥田庸介監督の商業映画デビュー作でございます。
本作のタイトルはこの曲のタイトルからインスパイアされたそうな。
先週の備忘録(2016/11/1~11/7)
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓
今週は映画を4本観ました
今週の「刃牙道」は」100点でしたな… (ノω・、)
土曜日は、娘と公園で遊びました
ブログを書きすぎたツケが回ってきたような…
『ババァ、ノックしろよ!』刊行記念トークショウのチケット、買ったぜ!m9`Д´) ビシッ
「本当はいろいろと仕事の段取りを組んだりしなくてはならなかった」と書いた先々週以上に、先週はいろいろと仕事に専念しなくちゃいけなかったにもかかわらず! 先週は映画を4本観た上に、ブログも結構更新しちゃって… (´・ω・`) ただ、これでやっと7月公開作の感想がすべて終わったので、それだけでもホッとしたというか。とは言え、感想を書いていない映画はまだ17本もあるということでね、なんかもう、このブログは無理な気がしてきましたよ。ちなみに「キング・オブ・エジプト」と「セルフレス 覚醒した記憶」、「インフェルノ」、「ザ・ギフト」を観たんですが、一番好きだったのは「セルフレス」でございます。
「キング・オブ・エジプト」を観たニュー八王子シネマ、結構好みの映画館でした。
「セルフレス」はキネマ旬報シアターで。買ってたムビチケは使えなかったというね… (´・ω・`)
金曜の夜、TOHOシネマズ新宿のオールナイトで「インフェルノ」を観て…。
続けて「ザ・ギフト」を鑑賞。ちょっと期待しすぎたカナー。
あとは、まぁ、仕事漬け。3日の祝日も6日の日曜日も休日出勤でして。5日の土曜日は、アシパンや映画館などでよくお会いしていたこちさんからラジフェスに誘われたりして、僕も小林大吾さんがデザインしたタマフルの缶バッジをノドから手が出るほど買いたかったのでぜひ行きたかったんですけれども! 奥さんが髪を切りに行くということで、娘のマナ子(仮名/5歳)と2人で過ごしましてね。公園に行って、ボール遊びやら縄跳びやらをしたのです。ちなみに、マナ子のボール遊びというのが少し特殊でして。僕がボールを持って逃げるのを「待て待て〜 川=´∀`)ノ」と追いかけるだけなので、「ボール、いらなくね!? Σ(゚д゚;)」と。ううむ、ラグビー的な何かなのかしらん。何はともあれ、公園で遊んだ後は、一緒に喫茶店でケーキを食べたりして、幸せなひとときを堪能したのでした。
で、11月17日=僕の44歳の誕生日は、RHYMESTERの対バンライブ「ベストバウト Vol. 3」を堪能してから、同じ渋谷で開催されるタマフル&トップ5&生活は踊るオフ会に気持ち良く参加するためにも、今週こそが“仕事に打ち込まなくてはならない週”だったんですが、しかし! 先日のタマフルの放送内で、『ババァ、ノックしろよ!』刊行記念トークショウのチケットがまだ余っているなんて話を聞いてしまったから、「なんですと!(`Δ´;)」と。
タマフルの人気企画の書籍化であり、11月9日に発売予定ですぞ。
いや、この時期は仕事が佳境に入ってるから絶対無理だと思って、最初からまったく行く気はなかったんですよ。それに、チケットだって即完状態だと思ってた。それが、まだ余ってるなんて!Σ(゚д゚) たかだか1500円であの宇多丸師匠とギルティ古川さんとせのちんさんの愉快なトリオを生で観られるチャンスなんですよ? しかもトークショウ後はサイン会までおこなわれるという、ほとばしるほど素敵なイベントなのに、チケットがまだ売れ残っているなんて…。もうね、なんか非常に行きたくなってしまって、思わず買っちゃった次第。ううむ、正直なところ、ムダにする可能性が高いのですけど(汗)、徹夜して仕事を片付けてでも頑張って足を運ぶつもりです。
先日、コンビニの有線でこの曲が流れて、ちょっと笑っちゃいました↓ Boyz II Menもいい迷惑ですな。
以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
淵に立つ(ネタバレ)
※今回の記事は、映画とは関係のない文章やわけのわからぬ戯言が多く書かれているので、ちゃんとした感想が読みたい方ははちごろうさんの感想とか読むと良いんじゃないかな。
<「『絶対観ないな』と思っていた僕が、つい劇場に運んでしまったのは『いいね』のせいなのだが」という前置き>
唐突な思いつきでラノベのようなタイトルを付けてしまったことは置いとくとして。この「淵に立つ」に関しては、何かの時に劇場で予告編を観た瞬間、脳内の「これは観ないぜフォルダ」に入れたんですよ。いろいろと普通の作品も観ちゃいがちですが、基本的に僕はアクション映画を中心に観たいワケでして、こういう家族やら何やらをテーマにしたワケのわからぬ日本映画を観ているヒマはナッシング。「観たい映画の覚え書き」に載せなかったぐらい興味がなかったんですが…。10月半ば、ツイッターで相互フォローさせていただいている方から、本作に対する絶賛リプ(a.k.a.オススメツイート)をいただいたら、なんとそれに主演の1人である古舘寛治さんが「いいね」をしてきたのです。
一応、リプをくれた方の名前は伏せております。
これは驚いた。古舘寛治さんはずいぶん前、本作と同じ深田晃司監督作「歓待」を観た時に知った俳優さんですが、今やいろいろな作品で「本当は何を考えているのかよくわからない人」を演じて引っ張りだこの方じゃないですか。そんな人が、素人同士のリプに「いいね」をする…。若干、「ヒマなのかな (-з-)」とは思いつつも(失礼な文章)、要はそうまでして「淵に立つ」という作品を広めたいのだろうと。そういう姿勢は本当に偉いと思うし、何よりも「いいね」をもらった人が少しうらやましかったのでね、僕も鑑賞して感想をさえずる→古舘寛治さんに「いいね」をしてもらおうと思って、10月下旬、角川シネマ新宿に足を運んできました。
ロビーには記事の切り抜きが飾られてまして。
サイン入りポスターなどもありましたよ。スクリーンは小さい方でしたが、ほぼ満席だった記憶。
淵に立つ
英題:Harmonium
2016/日本、フランス 上映時間119分
監督・脚本:深田晃司
プロデューサー:新村裕、澤田正道
エグゼクティブプロデューサー:福嶋更一郎、大山義人
制作プロデューサー:戸山剛
企画プロデューサー:米満一正
ラインプロデューサー:南陽
撮影:根岸憲一
録音・効果:吉方淳二
美術:鈴木健介
スタイリスト:村島恵子
サウンドデザイナー:オリビエ・ゴワナール
音楽:小野川浩幸
主題歌:HARUHI
出演:浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀、篠川桃音、三浦貴大、真広佳奈
パンフレット:★★★★★(800円/記事が充実してるし、シノプシスや脚本が載っているのがうれしい)
(あらすじ)
下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた夫婦とその娘の前に、夫の昔の知人である前科者の男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
「縁起でもない!ヽ(`Д´;)ノキィィィィッ!」と思ったり。本作は「衝撃のどんでん返しが!? Σ(゚д゚;) ナンデスト!?」という類の映画ではありませんが、ハッキリ言ってネタバレを知らないで観た方が確実にイヤな気分になるので、いわゆる「厭な映画」が大好物の方は、こんな駄文を読まないで、さっさと劇場に行った方が良いザンス。
ネットにアップされていた「紡ぎ歌」を貼っておきますね↓ やだ、可愛い〜。
まずは、雑にあらすじを書いておきますよ。映画が始まると、小さな金属加工工場を営む鈴岡家のメンバー3人が食卓を囲んでいて。その時のやり取りで父親の利雄(古舘寛治)が奥さんの章江(筒井真理子)にまったく気を遣わないクズ夫なのがわかるんですが、そこに旧知の間柄っぽい八坂(浅野忠信)がやって来まして。利雄ったら、奥さんに何の相談もせずに、住み込みで働いてもらうことにするんですね。3週間程度の期間と聞いても、当然ながら章江は面白くなくて、八坂に対して警戒心バリバリだったものの、八坂が10歳の娘・蛍(篠川桃音)にオルガンを教えたり(「美しい牧場の堤」というスコットランド民謡をオルガン用に編曲したものだとか)、「ムシャクシャして人を殺した。今は反省している」なんて過去を告白をされたりするうちに、すっかりLOVEずっきゅん (´Д`;し ハァハァ 鈴岡家 with 八坂 feet.ボランティアの兄ちゃんの5人で川遊びに行った際、みんなに隠れてイチャついてしまうのです。
突然、八坂が同居することになって、最初は「なによアイツ!川`Δ´)」と不信感丸出しだった章江でしたが…。
穏やかな口調で娘にオルガンを教える姿を見て「不思議なアイツ… 川・ω・)」と警戒心が解けまして。
八坂から過去の殺人を悔いている旨の告白を聞けば、すっかり「気になるアイツ♪ (´∀`*し」と乙女顔ですよ。
調子に乗って、河原でこんな写真を撮ったりしてね。
なんだかんだと急接近してしまう2人なのでした… (´Д`;し ダイテ!
だがしかし! この八坂という男、草食動物風の仮面をかぶりながらも本当はヤクザ者。河原で利雄と2人きりになった時、自分が過去の犯罪(殺人)に荷担したことを章江に言ってないかと心配する利雄に対して、突然、ドスの利いた乱暴な口調で「お前、本っ当にちいせえ奴だな」「俺がクソみてえな場所でクソみてえな奴らの相手している時に、女作ってセックスしてガキこさえて、やりたい放題だよな」「ときどき思うよ、なんでこの生活は俺じゃなくてお前なんだってな。ぶち壊してやろうかって、全部」「なんてね (ノ∀`) ウソウソ」とか言いだすから、超怖ぇ!(°д°;) ヒィィィ
ずっと穏やかな話し方だったのに、急に言葉遣いが悪くなる八坂。その内面には“牙”が隠されていたのです。
その後の昼間、利雄&蛍が家にいないのを見計らって、章江は八坂と河原の続きをするムードになりながらも、彼女はプロテスタントということもあって一線を踏み外せなくて。八坂も一旦は諦めるも、道端を歩いていたら青姦を目撃→ムラムラして章江を再度襲撃→拒否されたので家を出るんですけれども。外出した蛍がなかなか帰ってこないので利雄が探しに行くと、公園で頭部から血を流して倒れている蛍と、側にたたずむ八坂の姿を発見! 利雄と章江の叫び声が響く中、八坂はその場から逃げてしまって…というのがまだ前半戦なのだッ!m9`Д´) ビシッ
そして突然、起きてしまった悲劇! 娘を持つ父の立場としては超ヘビーな展開ですがな。
僕はすっかり、神心会の長・愚地独歩のような気分でしたよ (`Δ´;) ヌゥ
場面変わって、8年が過ぎまして。蛍は脳に障害を負ったのか、口をポカンと開けて車イス状態であり、章江は過度の潔癖性になっていて。そんな状況下で新人の山上(太賀)を雇うことになるんですが…。実は山上は八坂の息子であり、なんとなく「会ったことのない父親との繋がり」を求めて就職したことが判明すると、「あの時、蛍に何が起こったのか?」を知るために八坂の行方を興信所に探してもらっていた利雄と章江は一悶着。その過程で、利雄が八坂の殺人を手伝っていたことも暴露されて、章江ったら「もうどうにでもなーれ♪ヘ(゚∀゚*し」気分になりましてね。鈴岡家 with 山上で「八坂っぽい男」が目撃された場所に向かうも見つからず、八坂の幻ばかり見てすっかり人生に絶望した章江は蛍とともに橋の上から川へダイブ! 利雄と山上が何とか2人を助けるも、利雄と章江以外は生きてるかどうか定かじゃない状態で(山上も意識不明になっちゃう)、エンドクレジットが流れてましたよ、確か。
超好青年の山上は、八坂の息子でして。
それがキッカケで、とうとう夫婦が本音をララパルーザですよ。
みんなで八坂を探しに行くも見つからず、章江と蛍がダイブ→叫びながら利雄は助けに行くというね。
エンドクレジットで流れるHARUHIさんによる主題歌「Lullaby」貼っておきますね↓
もうね、鑑賞後は超ゲッソリしました ('A`) ゲッソリ スゲー良く出来てる最悪の映画でして、エンドクレジットの終わりの方にオルガンの曲が流れるところとか、深田晃司監督、最後まで意地悪だなぁと。パンフを読んだら、監督は「家族という共同体は不条理」という考えを持っているそうで、非常に頷けたというか。なんか前に「歓待」を観た時に感じた違和感もあらためて飲み込めたりもして。
いや、映画として非常に面白いんですよ。登場人物の描き方とか見事だし、赤色の不吉なイメージをあえてわかりやすく使うのもグッときたし(白いツナギを脱いだ八坂の赤いシャツが見えた時はドキドキした!)、映画の雰囲気や音楽の使い方にはゾクゾクさせられたし、何よりもいろいろと考えさせられる。例えば、八坂はクズっぽく見えるけど、実際のところ、「蛍に何をしたかはわからない」んですよね。もしかすると「公園で蛍の事故に偶然出くわしてしまい、動転しただけ」という可能性だってあるわけだし、あの河原で口調が変わる場面だって「オレが共犯だって言ってないよな?(´Д`;)」なんて探る利雄の小ささにイラッとしただけかもしれないし(まぁ、章江へのレイプ未遂は微妙ですがー)。
この時の八坂の告白は、本心だったのか、それとも…。
でも、「利雄は殺人の共犯で、章江は八坂と不倫しそうになってた」という後ろめたさが夫婦にあるがゆえに、後半の章江は八坂の幻影に取り憑かれてしまって。夫婦にとって八坂が不幸や罪悪感の象徴的な存在になるんですよね。その自分の心との向き合い方も夫婦それぞれで違っていて、「自分だったらどうするだろう… (´・ω・`)」なんて思わされたりもして。家族のコミュニケーション不全とか、冒頭の「母蜘蛛を食べた子蜘蛛は天国に行けるのか?」が象徴する「罪と罰について」とか、「親の因果が子に報う」とか(この考え方自体は大嫌い)、さまざまな問題が映し出されていて、ゲンナリしつつも感心いたしました。
八坂の幻影が登場する場面は、不穏なムードが100点だったり。
この「八坂と思ったら別人でした」の場面も好きでしたよ。
役者さんたちも最高でした。八坂役の浅野忠信さんはあらためてその実力の高さに感服したし、「このキャラでホラー映画とか出ればいいんじゃないかな (o^-')b ドウヨ?」なんて安易な提案をしたくなるほど怖かった。それと、後半戦に13キロ増量して臨んだという筒井真理子さんも素晴らしかったし、古舘寛治さんの「何を考えているのかよくわからない人」演技も真骨頂を発揮していて(殺人の共犯だったことを淡々と語る場面は気持ち悪かった…)、山上に食らわせるスナッピーなビンタはちょっと笑っちゃったりして(唐突かつ理不尽すぎて、他の観客も笑ってた)。山上役の太賀さんも良かったですね〜。
八坂が白から赤へ変わるのは、浅野忠信さんが「戦え!レッドタイガー」から着想を得て提案したとか(赤いウソ)。
見て、このナイスなビンタ! キョトンとする山上も良いのです。
ただ、スゴいとは思いながらも好きじゃないです。厭な家族映画繋がりで「葛城事件」を連想しましたけど、あれ以上に救いがなさすぎじゃないですか…。もうね、普段から奥さんに気を遣って生きている僕的には本作の利雄の態度には激怒しまくりだったし(隠し事はあるけどね (´∀`;) コノブログ)、最後の最後に「章江ー!ヽ(´Д`;)ノ」なんて川に飛び込まれても「今さらなんだ、このバカ ( ゚д゚)、 ペッ」としか思えなかったし、ラストの4人が川に寝そべる姿が中盤の同じ状況を思わせるのも悪趣味に感じたし…。そして、何よりも“娘を持つ父”の立場として、本作は娘が酷い目に遭う映画なのが耐えられない。蛍がケガする場面とか、もう「縁起でもない」にも程があって。厭な映画が好きな人は要チェックだと思いますけど、僕は「もし娘に何かあったら… (ノω・、)」と考えるだけで涙目になっちゃうので、もう二度と観ることはない…って、深田晃司監督的には「お前はそれでいいや ( ´_ゝ`) シネヨ」って感じでしょうな。
利雄の塩対応はマジでムカつくというか、僕だったらこの場面で「これ美味しい!」とか3回は言う…という無益な文章。
さて、この映画を見終わってから、古舘寛治さんが「いいね」をしてくれるかと期待してさえずってみたワケですが…。案の定、ハートマークがつきましてね(苦笑)。「おやおや、まんまと僕の罠にかかりましたな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」「そうか、このツイートがそんなに良かったか! (`∀´) ククク」なんてほくそ笑んでみたものの、よくよく考えてみれば、「まったく観る気がなかった僕」がこうやって劇場へ足を運んでしまったことこそが古館の「いいね」の狙いだったのではないか?(突然の呼び捨て) 罠にかかったのは僕の方だったのかーー? そんなどうでも良い文章を書いて、この駄文を終えたいと思います。
この「いいね」が付いた瞬間、すっかりシメシメ顔だったんですけど…。
実は古館こそがこのアントニオ猪狩のような気持ちだったのではないか。「だからなに」と思ったらすみません。
おしまい!ヽ(`Д´;)ノ エンギデモナイ!
唯一観ている深田晃司監督作。僕の感想はこんな感じ。
深田晃司監督によるノベライズ。ラストは映画と違う様子。
HARUHIさんによる主題歌。映画と合ってましたな。
連想した赤堀雅秋監督作。僕の感想はこんな感じ。
“淵に立つ人”つながりでなんとなく貼ってみた映画。僕の感想はこんな感じ。
同じく“淵に立つ人”系映画。僕の感想はこんな感じ。
ドルフ・ラングレン 処刑鮫(ネタバレ)
ドルフ・ラングレン 処刑鮫
原題:Shark Lake
2015/アメリカ 上映時間92分
監督・製作:ジェリー・デューガン
製作:ダニー・ロス、ジェフ・スピルマン、ダミアノ・トゥッチ
製作総指揮:クリス・コノヴァー、ドルフ・ラングレン、ダニー・ロス、マイケル・タドロス・Jr、ダミアノ・トゥッチ、ティジアノ・トゥッチ、チャド・A・ヴァーディ
脚本:ゲイブ・バーンスタイン、デヴィッド・アンダーソン
音楽:マーテル・ニコラス・リヴェラ
撮影:ジョナサン・ホール
編集:ヴィクター・デュボイス、ウィリアム・フリッカー
出演:ドルフ・ラングレン、サラ・マラクル・レイン、マイケル・アーロン・ミリガン、リリー・ブルックス・オブライアント、ランス・E・ニコルズ、ジェームズ・チャルク、マイルズ・ドリアック
(あらすじ)
ある湖畔の町で警官をしているメレディス(サラ・マラクル・レイン)は、かねてから追っていた犯罪者クリント(ドルフ・ラングレン)を逮捕することに成功。しかし刑務所に収監された彼には、まだ幼い一人娘(リリー・ブルックス・オブライアント)がいた。メレディスは身寄りのない彼女をひきとり、自分の娘のように育てることを決意した。数年後、クリントが仮出所で町に戻ってくる。一方、彼の出現と時を同じくして、湖では遊泳者がサメに襲われる事故が相次いで起こっていた。なぜ湖に生息しないはずのサメが居るのか?クリントとサメの関係は?メレディスは生物学者のピーター(マイケル・アーロン・ミリガン)と調査に乗り出すが、やがて、静かな町を恐怖のどん底に突き落とす出来事が起こり、湖が血で染まってゆく・・・。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
50点
ここ数年、DVDの感想はまとめて書いているんですが、ドルフ・ラングレン主演作ということで、単独の記事を残しておきますね(ここまでコピペ)。8月頭にラングレン関連作が2本もDVDリリースされており、しかも本作は「ラングレンvsサメ」ということで、スゲー観たかったものの、雑務に追われてなかなか借りられなくて…。10月末、やっと仕事がヒマになったのでレンタル視聴したんですけど、少なからず落胆しました (`Δ´;) ウーン
鑑賞後の僕の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね(「バキ」より)。
原題は「Shark Lake」でして。「湖にサメがいる理由」については、”違法動物の取引”を生業とするクリントが逮捕された際の事故により、地元マフィアのドン・バーンズ(ジェームズ・チャルク)に引き渡す予定だったオオメジロザメ(淡水でも生きられる)が湖に放たれてしまったからなんですが…。もうね、文句は山ほどあります。とにかくCGのサメがショボイし、ヒザ下までしか水がない場所にいた人が襲われたりとか、いくら浅瀬で人を襲ったことがあるとしても乱暴すぎるし…。低予算だから編集で誤魔化そうとしたのかもしれませんけど、サメが人を襲う場面があまり映らないのもスゲー不満だし、そもそもサメに襲われる人の行動が強引だったりもするから(犬を追いかけてババアが湖を泳ぎ始めた時はビックリしたし、水上バイクがいきなりボートに激突した時はバカじゃないかと思った)、全然乗れないんですよね。
それと、ラングレンが演じたクリントは確かに主人公クラスで格闘アクションシーンも少しだけあるものの、サメとの直接対決描写は大したことなくて(肩を咬まれる程度)。基本的には彼の娘を引き取って育てている女性警官メレディスが出ずっぱりであり、しかもこの女、児童福祉局の命令に逆らってクリントに娘のカーリーを会わせないからマジでムカついて仕方なかった…というのは、“娘を持つ父親”目線で観ちゃったからですかね (´∀`;) エヘヘ 一応、オチを書いておくと、生物学者のピーターはサメに食われちゃうも、メレディスのピンチをクリントが救ったり、サメに襲われそうになったカーリーをクリントが守ったりしたので、両者は和解。サメを適当に退治すると、地元マフィアも逮捕されて、ボンヤリとめでたく終わってましたよ。
もっとこの「花山薫vsサメ」みたいな展開が観られるのかと思ってました…(「バキ外伝 疵面 -スカーフェイス-」より)。
って、文句を多めに書きましたが、娘のカーリーを演じたリリー・ブルックス・オブライアントが超可愛かったし、最後にラングレンが娘を抱き寄せて「愛してる」という場面では「良かったねぇ… (iДi) ウェェェェェ」とスゲー泣いちゃったので50点という評価(信用ならない採点基準)。とは言え、サメ映画やラングレン関連作なら何でも観る人以外には1ミリもオススメしません。
最後に子どもを抱き寄せるシーンがあると、大体許せちゃいますよね(乱暴な理屈)。
おしまい (ノω・、) アイシテル
今年、劇場で観たサメ映画。僕の感想はこんな感じ。
今年6月にBOXセットが発売されたラングレン主演の救助隊ドラマ。これも観なくちゃなぁ。
劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!(ネタバレ)
劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!
2016/日本 上映時間27分
監督:柴崎貴行
原作:八手三郎
脚本:香村純子
音楽:亀山耕一郎
アクション監督:福沢博文
特撮監督:佛田洋
出演:中尾暢樹、柳美稀、南羽翔平、渡邉剣、立石晴香、國島直希、寺島進、吉村崇、笹野鈴々音(声のみ)
パンフレット:「劇場版 仮面ライダーゴースト」の同項参照
(あらすじ)
ジュウオウジャーの5人が見に行ったサーカスに、ジューマンたちが出演していることがわかり、同じジューマンのセラやレオは喜ぶが、そこに宇宙サーカス団の団長を名乗る宇宙人ドミドルが出現。ドミドルは、宇宙全体をサーカスステージに作りかえるため邪魔な惑星を滅ぼそうと企んでいた。子どもたちの泣き声をエネルギーに変えて攻撃してくるドミドルに、ジュウオウジャーは苦戦を強いられるが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
もう来月にはソフトが発売される状況なワケですが、超今さらながら8月公開作の感想をアップしておきますよ。「夏の戦隊&ライダー映画」を観に行くのは恒例行事ということで、公開翌週に取引先の特オタの人と新宿バルト9で鑑賞しました。普通に楽しかったです (´∀`) ウフフ
入場者特典はこんな感じでしたよ。
最近のテレビ特撮では、スーパー戦隊シリーズが一番好きであり、いつだって微笑ましい気持ちで鑑賞してましてね。当然ながら“40周年記念戦隊”である「動物戦隊ジュウオウジャー」も愛していて、毎週、好感を持って観ているのです。だから、今回の劇場版も、序盤のロボ戦での「キューブアニマルを重ねて使う不自然な戦い方」は「コンドルワイルドを登場させるための強引な展開」に見えちゃったし、ラスボス・ドミドルの「宇宙規模のサーカスで数々の惑星を滅ぼしてきた」という無茶な設定はさすがにどうかと思ったし、みっちゃん(a.k.a.ジュウオウザワールド)がジュウオウザガンロッドで宇宙船を地上へ引き落とす場面は「別行動で宇宙船に潜入した方が良かったのでは?」なんて気がしたりもしたんですけど、そんなのは些末なこと。基本的には「あらあら、みんな頑張ってるわね (´∀`) ウフフ」と優しく楽しめたのでした。
平成ノブシコブシの吉村崇さん演じるドミドル。戦隊の悪役史上、トップクラスの“悪行の過去”設定では。
「子どもの涙をエネルギーに変える」というのは、「星雲仮面マシンマン」を思い出しちゃいますな↓
★星雲仮面マシンマン OP ED★ 投稿者 makimmco
まぁ、大和がドミドルになぶられる展開も恐ろしくストレスが溜まったものの(何気に多い文句)、その分、「この星をなめるなよ!m9`Д´) ビシッ」からの展開が胸熱だったからノー問題。正直、もっとサーカスのテント内でのバトルが観たかったところはあったんですが、クライマックスに繰り広げられた劇場版仕様の派手なアクションは悪くなかったなぁと(うろ覚え)。一応、オチを書いておくと、キューブコンドルを装備したワイルドトウサイキングが宇宙船と合体して完全態となったドミドルを倒しまして。ジューマンのサーカス団の旅立ちを見送ると、ダンスが流れて終わってましたよ。
子どもたちを背にしての「この星をなめるなよ!」がグッとくる。星、なめないように気をつけたいものです(なんだこれ)。
エキストラの親子が参加したという最後のダンスシーン、多幸感に溢れていて最高でした。
風切大和が教えてくれる動画も貼っておきますね↓
そんなワケで、まぁ、良かったです (´∀`) ヨカッタワー ちなみに、僕はチケットくんぐらいしか気付かなかったんですが(汗)、パンフによると、歴代作品の小道具やらキャラやらが登場しているそうで。観る時はそういう部分にも気をつけるとより面白いかもしれませんな。で、続けて「劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間」を鑑賞したんですが、それはまた別のお話。
テレビシリーズのBlu-ray。僕が金持ちだったら購入するのに… (ノω・、)
柴崎貴行監督作で一番好きなのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ。
昨年の夏の戦隊映画。僕の感想はこんな感じ。
今回登場したキューブアニマルを貼っておきますね。
劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間(ネタバレ)

2016/日本 上映時間64分
監督:諸田敏
原作:石ノ森章太郎
脚本:福田卓郎
音楽:坂部剛
主題歌:氣志團
アクション監督:宮崎剛
特撮監督:佛田洋
出演:西銘駿、大沢ひかる、山本涼介、柳喬之、磯村勇斗、工藤美桜、溝口琢矢、勧修寺玲旺、悠木碧(声のみ)、竹中直人、八十島弘行、ツネ、高山侑子、木村了、沢村一樹、綾小路翔、早乙女光、西園寺瞳、星グランマニエ、白鳥松竹梅
パンフレット:★★★☆(1550円/付録DVDの映像が昔より良くなっている印象)
(あらすじ)
突如出現した仮面ライダーダークゴーストを追い、歴史上の英雄や偉人たちが暮らす不思議な村にたどり着いた天空寺タケル(西銘駿)。仮面ライダーダークゴーストは、100の眼魂(アイコン)を集めて「究極の眼魂」を生み出し、すべての人間をゴーストにしようと企んでいた。しかし、そんな仮面ライダーダークゴーストの正体が、死んだはずのアランの兄アルゴス(木村了)であることが判明。さらに、消息不明だったマコトの父・深海大悟(沢村一樹)も姿を現し……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
ちくしょう、もう再来月にはソフトが発売される
なんとなく偉そうな姫川勉を貼っておきますね(「餓狼伝」

初めに、すっかり放送が終わってしまった「仮面ライダーゴースト」について書くと、初めて「話がよくわからなかった平成ライダー」でしてね…(遠い目)。今までのライダーは適当に観ていても世界観やら主人公や敵の目的やらがスムースに理解できたんですが、「ゴースト」に関してはなんとなく「こういうこと…なのかな… (・ω・;) ウーン」ぐらいのニュアンスで観てたというか。まぁ、これは、僕の読解力が衰えた&忙しくてあまり集中して観てなかったせいかもしれませんがー。ライダーたちのビジュアルや役者さんたちは大好きだったので(キャラ的には御成が好き)、それなりに面白く観られた部分もあったものの、偉人モチーフにはそれほど乗れなかったりもして、ごめんなさい、正直なところ、毎週の放送がそんなに楽しみじゃなかったというね (´・ω・`) ゴメンヨ
1年前にアップされた「ゴースト」の動画を貼っておきますね↓
だがしかし、そんな僕が観たこの劇場版は普通に面白かったですよ。「アランの兄アルゴスによる全人類ゴースト化計画」やら「実はアルゴスも生き返るために15個の眼魂を探すよう仙人に命じられた過去があった(タケルのネガ的存在)」やら「タケルの肉体が”器”になる展開」やら「アルゴスを止めようとする深見大悟(マコトとカノンの父)」やら「100人の英雄たちの住む村」やら「アルゴスに従う親衛隊の3人」やら、これらの要素自体は良かったと思いました。それと、すっかりうろ覚えではありますが(汗)、アクションだってそんなに悪くなかった記憶が残っております。
深見大悟役の沢村一樹さんはカッコ良かったですね〜。竜宮公園二穴洞窟は「響鬼」

そして何よりも「みんなとご飯が食べたい」というタケルにグッときた。年齢相応かつ「肉体を取り戻すことのメリット」がキッチリ盛り込まれた願望であって。テレビシリーズではいつの間にか聖人っぽくなって知った風な口を叩くキャラになってましたが、「肉体を取り戻したアランがたこ焼きを愛するようになった」こととも通じる部分があるし、
ここまでしっかりした映像は流れませんでしたが、一応、特報を貼っておきますね↓
ただ、すべてが説明不足だった印象。これは僕が見落としたのかもしれませんけど、「なぜアルゴスは暴走したのか?(劇中描写だけだと突然発狂したみたいなレベル)」とか「なぜ仮面ライダーエクストリーマーになるための“器”にタケルの肉体が必要なのか?」とか「深見大悟の動きを天空寺龍(タケルの父親)は把握していたのか?」とか「そもそも英雄の村がある“眼魂の島”ってなによ?(眼魔の世界との関係は?)」とかとかとか疑問点まみれであり、観ている間、脳内ではずっと「なぜ?の嵐」が流れていて。結局、わからぬまま終わったワケですが、前出の通り、個々の要素は好きだっただけにそこら辺の雑さは非常に残念でした。
あと、全体的にテンポが良いというよりは性急だったなぁと。アルゴスとアラン(兄弟)、深見大悟とマコト(親子)の関係性をもっと掘り下げてほしかったし、アルゴスの親衛隊の3人ももう少しどんなキャラなのか知りたかった(高山侑子さんとか起用したんだから!)。尺が限られているから仕方ないとは思いながらも、だったらもう少し要素を減らしても良かったんじゃないでしょうか。それと、これは毎年思うことですが、新ライダー登場シーンの取って付けた感はあまり好きになれないですね。
とは言え、最近やっと見始めた「仮面ライダーエグゼイド」、予想より面白い!(o^-')b イイネ!
その他、「近ごろの東映特撮のDVD付きパンフはあまり売れなくなったせいか、逆に映像特典が充実してきてる(主演同士の対談が良かった!)」なんて思ったことはどうでも良いとして。いろいろと文句も書きましたが、それほど悪くはなかったです (´∀`*) ワルクナイ 最近見始めた「仮面ライダーエグゼイド」が結構好きなので、冬のライダー映画にはちょっとだけ期待しております。おしまい ヽ(`Д´)ノABAYO!
テレビシリーズのBlu-rayでございます。
映画のサントラ。「英雄團」として劇中にも登場した氣志團の主題歌
来年、仮面ライダースペクターが主役のVシネマが発売されるそうな (゚⊿゚) ヘー
昨年の夏のライダー映画。僕の感想はこんな感じ。
溺れるナイフ(ネタバレ)
※今回の記事は、この映画や原作漫画が好きな人は不快になる恐れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、映画とは関係のないどうでも良い文章がダラダラと書かれているので、他のブログに行った方が良いです。
※今回の記事には、グロい画像が貼ってあるので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!
<この映画を観る前の心境について>
まったく関係ありませんが、本部以蔵の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
ここ最近、仕事や家庭が忙しくなっていて、趣味の時間を作るために睡眠を削るのがキツくなってきたこともあって、今年は「新作映画は120本しか観ない」という鉄の掟を決めたにもかかわらず! 4月に劇場と一体化する試練「バルト9」を実行したことにより、映画熱が急激に高まってしまって。人から薦められた作品やらちょっと興味が湧いた良さげな映画やらを観まくってしまったため、11月現在、まだ8月公開作の感想をアップできていないという体たらくでしてね (´・ω・`) ションボリ もうね、10月ぐらいからはあまり映画を観に行けていないのですよ(って、現時点で11月は6本観ちゃってますが…)。
さらに、当ブログのタイトル画像にいつもジャン=クロード・ヴァン・ダムを起用していることからわかるように、僕自身は基本的にアクション映画を好んでいるということで(「人は生きているだけで“アクションしている”と言えるんじゃないかな? ( ´_ゝ`)」的な話は置いとくとして)、今、興味がない映画を観に行く余裕は時間的にも精神的にもナッシング。ハッキリ言って、今回の「溺れるナイフ」のような「破裂しそうな恋と衝撃を描いた伝説的少女コミック奇跡の映画化!」なんて作品は、1ミリも観る気がなくて。そんな映画に足を運ぶぐらいなら、「破裂する人体の衝撃を描いた伝説的少年コミック奇跡の映画化」である実写版「北斗の拳」でも観ますよって話。
頑張って秘孔を突くゲイリー・ダニエルズを貼っておきますね。ごめんなさい、そんなに面白い映画じゃないです。
ところが、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(略称:タマフル)の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になった上に、なんと山戸結希監督はタマフルリスナーとのこと(「ぼくのエリ」評の時にメールが読まれたそうな。ちなみにサンスケさんも出てきてビックリ!)。こうなると観に行かざるを得ないということで、TOHOシネマズ新宿に足を運んだんですが…。上映前に流れる女子向けの予告編ラッシュが凄まじかったというか。「マイ・ベスト・フレンド」はまだ良かったんですけど、「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」から「イタズラなKiss THE MOVIE ~ハイスクール編~」、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」に「きょうのキラ君」と立て続けに浴びせられて、鑑賞前にお腹いっぱいだったのでしたーー ('A`)
4番スクリーン、満席でした。女性客が9割で、単独で来た男性は僕ぐらいっぽかったです。
溺れるナイフ
2016/日本 上映時間111分
監督・脚本:山戸結希
原作:ジョージ朝倉
脚本:井土紀州
製作:依田巽、中西一雄
エグゼクティブプロデューサー:小竹里美
企画:瀬戸麻理子
プロデューサー:朴木浩美
Co.プロデューサー:永田博康
音楽プロデューサー:菊地智敦
撮影:柴主高秀
照明:宮西孝明
美術:三ツ松けいこ
録音:飴田秀彦
整音:山本タカアキ
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
衣装:伊賀大介
編集:平井健一
音響効果:齋藤昌利
音楽:坂本秀一
主題歌:ドレスコーズ
助監督:深野剛義
ラインプロデューサー:芳川透
出演:小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅、上白石萌音、志磨遼平、斉藤陽一郎、嶺豪一、伊藤歩夢、堀内正美、市川実和子、ミッキー・カーチス
パンフレット:★★★(720円/記事が多くて、ロケ地マップも載ってて、美術さんの話とか良かったけど、監督のことを「やまとん」なんて呼ぶ文章を載せるのは、個人ブログならともかくパンフではやめてほしい。気持ちが悪い)
(あらすじ)
東京で雑誌モデルをしていた少女・夏芽(小松菜奈)は、父親の故郷である田舎町・浮雲町に引っ越すことに。自分が求めていたものと大きくかけ離れた田舎での生活にがっかりする夏芽だったが、地元一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子コウ(菅田将暉)と出会い、彼の持つ不思議な魅力に心を奪われる。そしてコウもまた、この町では異質な夏芽の美しさに次第に惹かれていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
「なんだい……あれ……?? Σ(゚д゚;)」と驚きましたよ。
鑑賞中の僕の気持ちを代弁するジャック・ハンマーを貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
前置きが長くなったので、感想は手短に(本末転倒な文章)。本作は好きなところと合わなかったところがあって。まず、好きだったのは、主人公2人を映す映像が美しく叙情的で、その心情描写が独特だったこと。鑑賞前に劇場で流れた予告編で散々見せられた「いかにもな少女漫画原作映画」(これはこれで悪いものではないんですが)とはまったく違った語り口に、子どものころに大林宣彦監督の映画を観てワケがわからなかったのを思い出したというか。雑に書くと、主人公が突飛に見える行動を起こす→ピアノがポロロンポロロン(もしくは挿入歌)→「なんだい……あれ……?? Σ(゚д゚;)」といった感じに物語が進んでいって、いちいち圧倒された…って伝わりにくいですな (´∀`;) スミマセン
とにかく主演の2人が美しく瑞々しく撮られていて。「野性味や幼児性も含めた思春期の若者の美しさを切り取った作品」という繋がりで、内容は違うんですが(汗)、今年観た「裸足の季節」を連想いたしました。恥ずかしながら全然存じ上げなかったんですけど、山戸監督は、インディーズ映画では“少女たちの描き方”を絶賛されていたそうで、「なるほどなぁ」と(本人もこだわってる様子)。もうね、小松菜奈さんに関しては、今まで僕が観た出演作の中で最も魅力的に見えましたよ。ハッキリ言って、僕には理解しがたい雰囲気の映画ではあって、観終わった今もよくわかってない部分が多いものの、確かに山戸監督は才能がある人だと思ったり。
小松菜奈さん、素晴らしかったですな。
今年は出演作を4本観ている菅田将暉さんも色気があってゾクゾクするね(不要なリンク)。
山戸監督が注目されるキッカケとなった「あの娘が海辺で踊ってる」の予告編を貼っておきますね↓
で、僕的には非常にグッときたポイントが3つあって。1点目は「夏芽がコウとのバイク2人乗りを幻視するラスト」。2人が思いついた単語を「連想ゲーム」というか「トランペット吹きながら」ライクに次々と挙げていくんですが…。僕が娘のマナ子(仮名/5歳)を抱っこして歩いている時、娘が上機嫌に「おにぎり!川`∀´)」「テーブル!川`∀´)」などと頭に浮かぶ言葉を次々に言うことがあるので、すっかりそれが重ねってしまって。「そうか、僕の娘にもこんな青春が来るのかもしれないな… (ノДT)」なんて思って涙が止まらなくなった…というのはどうでも良いですかね。
2人の多幸感と取り返せない喪失感が合わさって、非常に良いラストだったと思います。
2点目は「“若いころに憧れた人”の話」として面白かった。僕が高校時代に憧れていた同い年のバレーボール部部長に関しては、「ヤング≒アダルト」の感想で書いたことがありますけど(汗)、彼の結婚式に出席した時にしんみりしたのが、当時は“我が物顔のように校内を支配していた不良たち”もすっかり普通のオッサンになってたこと。久しぶりにバレー部の先輩に会った時、つまらない韓国スナックに連れて行かれて奢らされた時も思ったんですが、「どんなにスゴく見えても、所詮は高校生だったんだよなぁ」と。僕自身は本作の主人公たちのように「自分に万能感を感じたこと」なんて人生で1度もないので、それほど心情がわかるワケではないものの、思春期特有の“憧れ”やら”世界の狭さ”やら自体には共感するところがあったので、鑑賞後はしみじみ昔を思い出したりした次第。
3点目は「フラレた時、人はどうすべきか?」が描かれていたこと。本作で何よりも胸を掴まれたのは「夏芽と一時付き合うも最終的にはフラレる」という恋愛モノでは非常にありがちな咬ませ犬的役割を果たした大友勝利でしてね(というか、大友といい広能といい、なぜ「仁義なき戦い 広島死闘篇」から名前を引用してるのか?)。演じた重岡大毅さんに関しては、地元の方言が話せる若手俳優でも起用したのかと思うほど自然な雰囲気だったので、エンドクレジットでジャニーズの人だと知ってビックリ…って、この認識は古いんでしょうな。大友は夏芽をポジティブにする存在なんですけど、夏芽にちょっかいを出して笑わせるくだりの演技が実に見事なのです(もちろん山戸監督の手腕&小松菜奈さんの演技力もありますが)。
重岡大毅さん、失礼ながら初めて知りましたよ。
で、本作は長回しが多々あるんですが、「カラオケスナックで夏芽にフラレる場面」では超感動させられましてね… (ノω・、) 「夏芽が映画に主演するために東京へ行く」ということで、並みの男だったら、不機嫌ヅラでその場から立ち去ったり、偉そうになじったり、「じゃあ、最後に1度だけセックスしようよ (´Д`;) ドウ?」なんて残念な提案をしたりしそうなところ!(ブログ主の品性が見え隠れする文章) なんと大友ったら、吉幾三さんの「俺ら東京さ行ぐだ」を全力で歌って笑顔を見せるのです!m9`Д´) ビシッ これは人として100点の対応であり、ちょっと若いころの武田鉄矢さんっぽくて笑っちゃいながらも、非常に心に染みたし勉強になりました。
「エクスペンダブルズ2」でスタローンにフラレたユー・ナンが頭に浮かんだ…って、誰も共感しないよね。
その他、「入江を人工的に見せた場面は驚いた」とか「一部のシーンで口の動きと台詞を合わせなかったのはわざと!?」とか「階段を登るカナと下る夏芽の対比」とか「パンフで椿が造花だと知って感心」とか「『火祭り』と聞くと連想するのはこっち」とか思うところはあるんですけど、長くなるので割愛!ヽ(`Д´)ノ 逆に合わなかったところを書くと、根本的な物語設定。「モデルとして活躍する美少女が美形の少年と恋仲になって、さらに誠実な少年が片想いしてくれる」なんて話、正直、43歳のアクション映画好きのオッサンが観るにはいろいろな意味で厳しいところはあるじゃないですか。特にコウに関しては、あくまで「夏芽視点から観た“スゴい少年”」ではあるし、「(犯行は未遂に終わるけど)レイプ野郎から夏芽を守れなかった」という挫折を味わうとしても、どうしても「こんな奴、いるか!( ゚д゚)、 ペッ」って感じがして、ごめんなさい、結構どうでも良かったです。
例えば、崩れた帯をサラッと直すとか憎い! 普通なら「じゃあ『あーれー』をやってみようよ (;`∀´)」ってなるはず(偏見)。
それと、本当に個人的な好みでしかないんですが、レイプ野郎(演じた嶺豪一さんが気持ち悪くて最悪すぎ←誉め言葉)が再襲撃してくるという展開に乗れないし、その時の「現実かな? 妄想かな? (`∀´) フフフ」という演出もよくわからなくてイラッとしたし、最後に「レイプ野郎が満足げに自殺する」のも納得できないし、「その死体をコウとカナが処分した」ってくだりも「なんだかなー (゚⊿゚)」って感じ。つーか、厳しいことを書きますけど、レイプ野郎に昏倒させられてから1年経ったコウが、結局、何も成長してなくて超ガッカリですよ。まぁ、「ナイフを持つようになった」までは許すとしても、例えば「不良の先輩に諫められて『男の喧嘩は素手が基本』ということを知ってナイフを捨て、神社に代々伝えられていた古武術「熊野流」を学んで戦闘力を飛躍的に向上させていた→レイプ野郎を素手で殺害する」なんて展開になっていたらなぁ…(遠い目)。
ナイフを持つも地元の先輩に諫められたコウは神社に伝わる古武術を学びまして。
コウったらすっかり立派な体格になって、夏芽を襲うレイプ野郎の前に登場だッ!
もう視線だけで殺せそうな勢い。1年でここまで変わるとは、どれほどハードな修行をしたのか!?
「殺してェェェッッ」と叫ぶ夏芽。ごもっともですな。
すると、レイプ野郎は刃物でコウを刺そうとするんですが、しかし!
グレート巽が解説するように、人は刃物を手にするとそれを使用する以外の行動ができないのです。
“刃物の力に溺れた男”(タイトルはこれが由来)の攻撃をなんなく受け止めて、サッと投げの体勢に移るコウ。
古流殺法・大門坂落としが炸裂! 頭骨が粉砕されて脳がこぼれちゃった!(´∀`) ヤダー
そして素早く逃走。夏芽は今もコウが飛び去っていく後ろ姿を思い出すのでしたーー(以上、「餓狼伝」より)。
って、少女コミックとしては台無しですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ ううむ、短くまとめるつもりだったのにダラダラと駄文を書き散らかしてしまいましたが(汗)、強引にまとめると、非常に独創的で魅力的な青春映画でしたよ。山戸監督の作風が飲み込めるかどうかで評価がわかれそうというか、ワケがわからなく感じる人も少なくないと思いますけど(僕もその1人)、人によっては超ストライクになる1本なのは間違いないので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいな。
ジョージ朝倉先生による原作漫画。全17巻だそうです。
山戸結希監督作。かなり評判良いのです。
映画のノベライズでございます。
ドレスコーズによる主題歌。「GANTZ:O」の主題歌も入ってるのね。
「そういえばブログが7周年でした」という、どうでも良い話
僕の心境を代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね(「バキ」

ただ、「何者」を観て、感想を書いた後、いろいろと思うところがあって。よく考えたら、ブログ以外の僕と接している人にとっては、このブログが裏アカのようなもので、「ラジオネーム:三角絞め」とか「ブロガー:カミヤマ」として接している人には普段の僕が裏アカなんだなぁと(そして、鈴木宗男さんの元秘書はムルアカ…という、どうでも良い文章)。なんて言うんですかね、どっちにせよ、僕の中で「いい年して何をやっているんだろう」感が非常に強くなってきた…って、今さらな話ですがー。
「いい年して何をやっているんだろう」感が強い動画を貼っておきますね↓
まぁ、何はともあれ、このブログは僕にとってとても大切な場所ですから。とりあえずまた1年、適当に頑張りますので、あらためて今後ともお付き合いいただければ幸いです m(_ _ )m オシマイ
ソング・オブ・ラホール(ネタバレ)
※今回の記事は、映画の内容とは関係のない文章がダラダラ書かれているので、そういうのが苦手な人は「日々帳」さんのブログを読むと良いよ。
<心底どうでも良い前置き>
ううむ、すっかり11月下旬なのに、今さら8月公開作の感想をアップしておきますよ。音楽映画は嫌いじゃないけど積極的には観ない主義…なんですが、しかし。渋谷のユーロスペースで「FAKE」を観た時に流れた予告編にグッときちゃって、前売り券を購入。なんだかんだと忙しくて足を運べなかったものの、10月半ばから横浜のシネマ・ジャック&ベティでやることを把握していたので、「その時に観ればいいか (´∀`)」と思いまして(「ロスト・バケーション」の時に味を占めた男の文章)。そして迎えた10月下旬、会社をサボッていそいそと横浜まで足を延ばしてみたのです。
この映画館に来たのは、何十年ぶり。
入り口の階段の上には、今は亡き日劇のパネルが… (ノω・、) グスン
レトロなポスターも貼られてたりしましてね。
本作の記事の切り抜きなどもありましたよ。
なんて言うんですかね、若いころはいわゆる「ミニシアター系」が好きになれなくて。僕は対面にあった横浜日劇で「低偏差値なアクション映画2本立て」を観るのを愛していただけに、意識が高い雰囲気の映画ファンが通うこの映画館は毛嫌いしていたんですけれども。年を取ってみれば、映画館に貴賤なし。「懐かしいなぁ… (´∀`)」なんてしみじみしながら劇場に入って、「意気YOYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」と前売り券を出してみれば、「すみません、これ、ウチでは使えません… (´Д`;)」と、受付の男性。そう、僕が買ったのはユーロスペースでしか使えない券だったということで、目にいっぱいの涙を溜めるほどにションボリしてみれば、ニュースキャスターが、うれしそうに、ジャック&ベティでは、使えませんでした!(`∀´) 使えませんでした!(`∀´) 使えませんでした!(`∀´) ナニコレ
ちくしょう、まさか他の劇場で使えなかったとは…って、ちゃんと券に書いてあるじゃん ┐(´ー`)┌ アホウガ
なんとなくイエモンの「JAM」を貼っておきますね↓
とは言え、ここで観ないで帰るわけにはいかないということで。1400円の前売り券をムダにしながらも、「男らしく、潔く!(`・ω・´) キリッ」と通常料金1800円を支払う僕は、他の誰から見ても一番センチメンタルだろうーー(唐突な槇原敬之オマージュ)。
スクリーンは「ジャック」の方でしたよ。
朝食がまだだったので、受付で売ってた「カメヤ」のコロッケパンを食べながら観ました。ストレートに美味!
ソング・オブ・ラホール
原題:Song of Lahore
2015/アメリカ 上映時間82分
監督:製作:シャルミーン・ウベード=チナーイ、アンディ・ショーケン
製作総指揮:ダン・コーガン、ジェラリン・ホワイト・ドレイファス、ナタリー・マスネ、ガイ・オゼアリー、ビジャイ・バイディヤーナータン、デビッド・ウェクター
撮影:アサド・ファールーキー
編集:フラビア・デ・ソウザ
出演:ニジャート・アリー、バーキル・アッバース、サリーム・ハーン、アサド・アリー、ラフィーク・アフマド、ナジャフ・アリー、バッルー・ハーン、イッザド・マジード、ウィントン・マルサリス
パンフレット:★★★(600円/コラムやデザインは良い感じだけど、楽器の解説がイラスト入りとかでほしかったなー)
(あらすじ)
かつては芸術の都だったパキスタン・イスラム共和国のラホール。タリバンによって音楽を禁じられ、世間から忘れ去られてしまった音楽家たちが自分たちの音楽と聴衆を取り戻すため、ジャズに挑戦する。伝統楽器による彼らのジャズカバー映像はアクセス数100万を超え、トランペット奏者のウィントン・マルサリスの目に留まった彼らはニューヨークへ招かれる。リハーサルでは両者うまくかみ合うことができなかったパキスタン伝統音楽とジャズマンたち。そして、ついに本番の幕が開く。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
「見事だ… (`Δ´;) ヌゥ」と感心しましたよ。
僕の気持ちを代弁するマウスの1人を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
お話をウソを交えながら雑に書いておくと、タリバンとかのせいで楽器を壊されたりしたせいで、すっかり音楽を聴かれなくなったパキスタンのラホールに住む伝統音楽家たちが、「こうなったらジャズに挑戦だッ!m9`Д´) ビシッ」と「テイク・ファイヴ」を演奏してみれば大好評! ニューヨークに呼ばれて、ウィントン・マルサリス with 本格的なジャズの人たちとセッションすることになるんですが…。リハーサル中は、シタールを演奏してた人が「ファッキンテンポ!(`Д´)シ☆))Д´) グェッ」と即ビンタされて脱落したりして大変だったものの、本番になれば大成功でしてね(微笑)。「今度はパキスタンでも聴いてもらうぜッ!ヽ(`Д´)ノ」って感じで終わってたんじゃないかな、たぶん。
この動画をネットにアップしたら、大ブレイクしまして↓
最後はこんな感じで大成功でしたよ↓
いや、ド直球に面白かったですよ。予告編だとパキスタンでは音楽すべてが廃れているのかと思っていたら、実は「他のポップスとかは普通に聴かれてる→伝統音楽だけ困ってた」というのは驚きましたが、「ずっと職能を磨いてきた人たちが自分たちの技術とK.U.F.U.で道を切り開く」というのは、観てて非常に清々しい。ごめんなさい、基本的に僕はジャズなんてサッパリなんですけど(汗)、彼らの演奏は聴いてて楽しくて、劇場にCDが置いてあったら危うく買うとこでしたな… (;`∀´) アブナカッタ...
代わりにパンフと一緒にシールを買っちゃいました。
もうね、普通に感動したので、1800円余計に払ったことなんて忘れてホクホク顔だったところ、なんと帰宅したら家にもパンフがあって超ビックリ!Σ(゚д゚;) ナンデスト! ああん、そういえば「ノック・ノック」のパンフが売り切れてて入手するのがひと苦労だったから、ユーロスペースで「ケンとカズ」を観た時、先に買ったんだった… ('A`) ゲンナリ そんなワケで、ちくしょう、いろいろと余計な出費をさせられたので、なんとなく70点なのでした(信用できない採点基準)。
同じパンフが2冊。一体どうすれば良いのか…。
おしまい (ノω・、) アタシッテホントバカ
映画のサントラなのかな。ちょっとほしいです。
パキスタンについて書かれた良さそうな本でございます。読もうかなぁ。
ウィントン・マルサリスのアルバムも貼っておきますね。
ファンなので、この人のアルバムも貼っておこうかな (´∀`) ガンバッテ!
先々週と先週の備忘録(2016/11/8~11/21)
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日なんですが、1週休んでしまったので、今回は先々週と先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓
先々週と先週は映画を4本観ました
『ババァ、ノックしろよ!』刊行記念トークショウ、最高でしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ
16日でブログが7周年を迎えて、17日には44歳になりました
仕事が終わらなくて「ベストバウト Vol. 3」を断念… (ノω・、)
2週連続で宇多丸師匠に会うという奇遇!Σ(゚д゚;)
土曜日は、誕生日のステーキを食べに行きました
観たい映画の公開が終わりそう問題
仕事が忙しくて、1時間ぐらいしか寝られない日でも、毎朝、娘のマナ子(仮名/5歳)と「おままごとをする→保育園に送る」のが日課ということで、いつも彼女が起こしに来るんですよ。そこで、あえて「眠いよ〜」なんてゴロゴロすると、マナ子ったら布団をバッととって、「パパ、早く起きなさい!ヽ川`Д´)ノ」なんて言いながら僕の尻をバシバシ叩くのです。まぁ、所詮は子どもの打撃ですよ(苦笑)、痛みゼロというか、むしろなんとなく心地良いレベルであり、気分はすっかり「ぶってぶって姫」(なんだこれ)。娘に向かって「考えるな、無心で打て!( ゚д゚) Come on! Stop trying to hit me,hit me!」とモーフィアスのように檄を飛ばして…って、どうでも良いですな。
「マトリックス」の大好きなシーンを貼っておきますね。
先々週、無理をして「ガンツ:オー」や「溺れるナイフ」を観たり、『ババァ、ノックしろよ!』刊行記念トークショウに行ったこと自体は良かったものの、結局、仕事が片付かなくて、11月17日(木)=僕の44歳の誕生日にRHYMESTERの対バンライブ「ベストバウト Vol. 3」及びタマフル&トップ5&生活は踊るオフ会へ行けなかったのは、マジでガッカリしましたよ(チケットはサンスケさんにあげて、お礼に文具をいただきました)。だからその翌日、「コウノトリ大作戦!」の劇場で宇多丸師匠とお目にかかれたのはスゲーうれしかったし、そのまま練馬の「か和もっち」へ行って構ってちゃんツイートを投下してみたら、KKOさんやきんたま画伯さんが来てくれたのもテンションが上がったということで! 翌土曜日は休日出勤だったにもかかわらず、始発まで飲んでしまったというね。
刊行記念トークショウ、ここには書けない「超イイ話」が聞けたし、お三方にサインもしてもらったしと、良いことまみれでした。
その翌週、新宿ピカデリーの8番スクリーンで、宇多丸師匠とバッタリ出会ったのです。
そして「か和もっち」へ。暴飲暴食しちゃった (ノ∀`) テヘ
というか、いつもムービーウォッチメンの課題映画は、余程のことがない限り、番組開始前にアップしていたんですが…。今回はつい朝まで飲んでしまって、ブログを書くには徹夜するしかない状況になったので、どうしようかと。ただ、この日は休日出勤だったし、夜は奥さん&娘とステーキを食べに行くという「年に一度の大事な儀式」があったので、3時間だけでも寝ようと。朝まで飲んだKKOさんときんたま画伯さんは2人とも父親であり、話しているうちに「子どものためにも健康でいないとなぁ」と思うところもあって。で、土曜日、ステーキ屋から帰宅した後は、疲労が蓄積していたのもあって、すぐに寝ましてね。久しぶりに10時間ほど寝たんですが、体の回復が違うというか、人間、やっぱり寝るのは大事だと実感しましたよ(44歳の男の文章)。
このお店でステーキを食べたのは、また別のお話。
とは言え、問題は今後。どう考えてもこれ以上映画を観に行くと感想が年内にアップできないんですが、前売り券を買ってしまった作品やどうしても気になってしまう映画がいくつかあって。それらの都内での公開が今週中に終わってしまったりするのです。つーか、大人なんだから基本的には仕事に専念して余った時間を家庭に費やすべきなんだから、映画なんて観なくていい…いいハズなのですけれども! 結局、月曜日は「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」を観に行っちゃった、ふしだらなアタシなのでした… (ノω・、) アタシッテホントバカ
「ペイ・ザ・ゴースト」は25日までだったから、つい…。
さらに前売り券を買っている「ジェーン」も25日まで。
しかも「ジェイソン・ボーン」は22日までだし…。
「スター・トレック BEYOND」も22日で終了…って、どうすればいいのYO!ヽ(´Д`;)ノ
以上、先々週と先週の備忘録でした。ではでは~。
コウノトリ大作戦!(吹替版)(ネタバレ)
コウノトリ大作戦!(吹替版)
原題:Storks
2016/アメリカ 上映時間87分
監督:ニコラス・ストーラー、ダグ・スウィートランド
製作:ブラッド・ルイス、ニコラス・ストーラー
製作総指揮:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア、ジャレッド・スターン
脚本:ニコラス・ストーラー
音楽:ジェフ・ダナ、マイケル・ダナ
日本語吹き替え版主題歌:AI
声の出演:アンディ・サムバーグ、ケルシー・グラマー、ジェニファー・アニストン、タイ・バレル、アントン・スタークマン、スティーブン・クレイマー・グリックマン、ケイティ・クラウン、キーガン=マイケル・キー、ジョーダン・ピール、ダニー・トレホ
声の出演(吹替版):渡部建、児嶋一哉
パンフレット:★★(720円/普通。長谷川町蔵さんのコラムはタメになった)
(あらすじ)
ひとりっ子で、まだ見ぬ弟と忍者遊びをすることを夢見るネイトは、物置で古びた「赤ちゃん申込書」を見つける。ネイトが大喜びで書いた申込書の到着先はコウノトリ宅配便社だった。コウノトリ宅配便社では、かつて起こったある事件をきっかけに、赤ちゃんのお届けを禁止していたが、手違いにより赤ちゃんが誕生。その人間の赤ちゃんにメロメロになったコウノトリのジュニアは、会社に内緒で赤ちゃんを人間界に届けることを決心する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
55点
※今回の記事は実に適当なので、ちゃんとした批評が読みたい方は宇多丸師匠の「ムービーウォッチメン」での時評がオススメだし、小ネタ等も知りたい方はカゲヒナタさんのブログをチェックすると良いんじゃないかしらん。
※今回の記事は、日本語で女性器を表す4文字(一部伏せ字)が書かれている画像を貼っているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
本当なら、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(略称:タマフル)の放送前にアップする予定だったんですが、映画を観たのが金曜→そこから練馬の「か和もっち」で会ったタマフルリスナー仲間のKKOさん&きんたま画伯さんと朝まで飲んでしまって、ブログを書く時間が作れなかったので、今さらながらアップしておきますよ。まったく観る予定はなかったものの、タマフルの週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったので、昨日、新宿ピカデリーの8番スクリーンで観て来ました。「面白かったけど… (・ω・;) ウーン」って感じですかね。
突然ですが、「コウノトリが赤子を運ぶ伝承」で思い出すのは、吉田戦車先生の「甘えんじゃねえよ!」。
なにこのダイレクトすぎる返答!Σ(゚д゚;) まぁ、この発言の背景を知りたい方は漫画を読んでくださいな。
もうね、基本的には宇多丸師匠の時評を読めば済むと思うのですよ。「『ルーニー・テューンズ』などのワーナーアニメの伝統」とか、元ネタだろう「赤ちゃん配達便(原題:Baby Bottleneck)」への言及とかだけでなく、僕が本作で一番乗れなかった「この世界で赤ちゃんはどうやって生まれてるの?」問題にもちゃんと触れているし、ほとばしるほど“かゆいところに手が届く”感じ。さらに補完としてカゲヒナタさんのブログをチェックすれば、この映画については十分じゃないでしょうか。
ネットにあった「赤ちゃん配達便」を貼っておきますね↓
宇多丸師匠が言及していたダグ・スウィートランド監督作「マジシャン・プレスト」↓ 「ウォーリー」
と同時上映だったやつね。
とは言え、一応、僕自身の感想を書いておくと、楽しいながらも「なにこの話 ( ゚д゚)」感が強かったというか。いや、ギャグは面白くて、スゲー笑いながら観てたんですよ。“ばいきんまん級の瞬間発明力”を有する女・チューリップのアホな行動の数々は微笑ましかったし、オオカミの組み体操はバカバカしくて愉快だったし(橋を作るだけでなく、潜水艦にもなる!)、ペンギン軍団とのサイレント対決は爆笑したし…。あと、これはカゲヒナタさんのブログを読んで気付かされたんですが、「孤独なチューリップが1人で複数のキャラを演じる遊びをする→最後に自分にそっくりなたくさんの家族に会える」という対比はよく考えられているし、ラストにコウノトリが届ける家族にゲイのカップルがいたりするのも素晴らしいなぁと。決してダメな作品ではないとは思うのですけれども。
コウノトリの世界で“役立たずの人間”として18年間生きてきたチューリップ。結構ハードな人生ですな。
ペンギン軍団と「寝ている赤ちゃんを起こさないために音を立てずに戦う場面」は最高のひと言。
鑑賞時の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね(「バキ」より)。
ただ、前述の通り、世界観に全然乗れなくて。実は宇多丸師匠と同じ上映回を観ていて、帰り道ではいろいろとお話をさせていただいたんですが、僕は「コウノトリが赤ちゃんを運ぶのを止めた→その後、この世界の子どもはどういう風に生まれていたの?」といった“根本的な疑問”がずっと頭を離れなくて(「確かに『トゥモロー・ワールド』みたいにならないと変ではありますよね (▼∀▼)」とかおっしゃってました)。こういうのって世界観をキッチリと作ってもらえた方が好みなだけに結構残念。「コウノトリのジュニアとチューリップが赤子を届けようとするパート」の方は楽しかったものの、それと並行して描かれる「弟を欲しがるネイトの家庭のパート」は、なんか微妙な気持ちで観てましたよ。「今まで作られなかった赤ちゃんが大量生産されるラスト」もハッピーエンドというよりは、ちょっと気持ち悪かったです。あと、エンドクレジットで流れるAIさんによる日本版主題歌「HEIWA」はメロディも歌声も素敵なんですけど、サビの「へいわぁぁぁぁぁぁ!ヽ川`Д´)ノ ヘイワー!」があまりにもストレートすぎて、パチンコメーカーのCMっぽいと思ったりした…というのはどうでも良いですな。
こっちの疑似家族パートは良かったんですが、しかし。
この3人家族に関しては「この子はどうやって生まれたのか?(`Δ´;) ヌゥ」が気になって仕方なかったというね。
その他、「途中でニワトリのトーディが歌うシーンは、元の英語で聴きたかった」とか思ったりもしましたけど、全体的には楽しかったし、鑑賞後に宇多丸師匠にも会えたので、素敵な映画体験でした (´∀`) ウフフ 文句は書きましたが、劇中で繰り広げられるギャグは本当に面白かったので、気になる人は観に行くと良いし、子どもに「赤ちゃんはどうやって生まれるの?(゚⊿゚) ネェネェ」と聞かれて返答に困っている親御さんは、これを見せて回答とするのもアリかもしれませんな…(雑な提案)。
ニコラス・ストーラー監督作。評判良いから観たいんですけどね。
サントラ。輸入盤やデジタル盤
もあります。
時評の中で宇多丸師匠が触れていた映画。これは観たい!
20歳よ、もう一度(ネタバレ)
20歳よ、もう一度
原題:重返20歳 Back to 20/MISS GRANNY
2015/中国 上映時間132分
監督:レスト・チェン
脚本:リン・シャオジェ、レン・パン
出演:ヤン・ズーシャン、グア・アーレイ、チェン・ボーリン、ルハン、ワン・ダーシュン
(あらすじ)
石頭で融通の利かない70歳の老女(グア・アーレイ)が写真館で写真を撮って出てくると、何と20歳のころの自分(ヤン・ズーシャン)に戻っていた。外見は20歳なのに内面は70歳のままの彼女は、思いがけず天から与えられたチャンスを生かそうと一念発起。今までの人生では実現できなかった青春の日々を取り戻そうと奮闘する。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
60点
ここ数年、DVDの感想はまとめて書いているんですが、大好きな韓国映画「怪しい彼女」のリメイク作ということで、単独で記事をアップしておきますよ。昨年の公開時は「ずいぶん『怪しい彼女』に似た話の映画がやってるな〜 (゚⊿゚) ヘー」ぐらいの印象だったんですけど、後からモロに中国版リメイクだったことを知りまして。で、今年に入って日本版
→ベトナム版
と観て、なんとなく本作も押さえておきたい気持ちになったので、いそいそとレンタル鑑賞いたしました。「惜しい… (´・ω・`)」と思ったり。
僕の心境を代弁するビスケット・オリバの画像を貼っておきますね。
まず、基本的な物語構成や登場人物の配置は韓国版と一緒。「嫁をいびる口うるさい老婆が謎の写真館の力で若返る→元奉公人のジジイの家に下宿する→孫のバンドで歌手デビューする→プロデューサーと恋に落ちる→ライバルの老婆が死ぬ→孫が交通事故に遭う→ライブを強行して大成功→孫に輸血して老婆に戻る→バンドには孫娘が加入する」というお馴染みの展開が繰り広げられてましたよ。冒頭、老人たちが麻雀やって暇つぶしをしているあたりは実に中国っぽかったです。
韓国版の看板の前でションボリするのはベトナム版も同じ。
若返った後は、テレサ・テンから名前をとって、「テレサ孟」と名乗ってましたよ。
まぁ、「元奉公人のジジイが桃アレルギー」とかは一緒なんですが、細かい部分が違ってまして。「観ているドラマの展開が登場人物たちとシンクロする」とか「主人公のモノローグがない」とか「若者と揉める場所がクラブ」とか「ジジイが元軍人」とか「プロデューサーが尾行するのが昼間の市場」とか「主人公に“怪しい商売に手を出した過去”がない」とか、いろいろ改変されているんですけど、全体的にコメディ要素が減少していた印象。「赤子のチンコを食おうとするギャグ」がないだけでなく(別にいらないし)、後半が結構シリアスなムードであり、ジジイが若返ってバイクで一緒に去って行くオチもなくて。その代わりにプロデューサーから髪留めをもらうシーンがしんみり流れたりするから、ビックリしました。
この元軍人設定もベトナム版でやってましたな。
で、かなり納得できなかった改変が、ライバルの老婆の扱い。若返ったテレサがカラオケでプロデューサーたちの目に留まる展開は韓国版と一緒なんですが、敵対老婆が歌っているところに無理矢理入っていって追い出すんですよ。これはマジで不快。あの老婆の身になってみれば、せっかく気持ち良く歌っていたのに、20歳ぐらいの若い娘が勝手にカラオケに入って来て、妨害してきたから仕方なく断念。でも、誰も自分のことを気に留めてくれなくて…。僕だったら自宅でさめざめと5時間は泣くレベルの仕打ちであり、「ふざけんな、このアマ!( ゚д゚)」と画面に向かって激怒ですよ(当時43歳の社会人の行動)。この場面だけで、ごめんなさい、本作は結構乗れなかったです。
ほとばしるほど不快な場面。テレサ・テンの曲は良かっただけに、超ガッカリでした。
その他、孫がバイクで事故るシーンも中国版が一番イマイチだった気がするし、相変わらずの「嫁ガマンしろオチ」もあまり好きじゃないものの、「歌いながらの回想子育てシーン」は鉄板で涙が止まらなかったし、クライマックスの歌もそんなに悪くなかったので、ボンヤリと60点という着地。何はともあれ、この記事によると、インドネシア、タイ、インド、アメリカ、ドイツなどでもリメイクされる予定らしいのでね、これからも楽しみにしております (´∀`) オシマイ
レスト・チェン監督作。日本のドラマの映画化作品ですな。
最初に観たオリジナルの韓国版。僕の感想はこんな感じ。
その次に観た日本版。僕の感想はこんな感じ。
3本目に鑑賞したベトナム版。僕の感想はこんな感じ。
2016年10月に観たDVDの覚え書き
※今回の記事は、「L change the WorLd」と「マキシマム・コマンドー S.W.A.T vs デルタフォース」
のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!
例によって月の最後の方になっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として、今さらながら「10月に観たDVDの感想」を雑にアップしておきますね↓
<1本目>
L change the WorLd
(あらすじ)
最も信頼できるパートナーであるワタリ(藤村俊二)を失い、残り23日の生命となった“L”(松山ケンイチ)のもとに、幼い少年“BOY”がやってきた。彼は、驚異的な進化を遂げるウイルスによって壊滅したタイの村の出身で、ただひとり感染しない特殊な体質を持ち、天才的頭脳の持ち主だった。インフルエンザとエボラの特性を掛け合わせた最強のウイルスは、科学者である二階堂教授(鶴見辰吾)が開発したものだった。しかし、それが環境保護団体ブルーシップを名乗る的場大介(高嶋政伸)や久條希美子(工藤夕貴)によって細菌兵器として使用されることを知った二階堂は、娘の真希(福田麻由子)に希望を託して自らの命を絶つ。目の前で父親の死を見た真希は、希美子への復讐心を抱きながら逃亡する。一方、ウイルスによって人類を滅亡させ地球を浄化しようとするブルーシップの真意を察知したLは、FBI捜査官の駿河(南原清隆)の協力を得て、真希とBOYを松戸博士(平泉成)に引き合わせた。二階堂教授と盟友だった松戸博士こそ、抗体ウイルスを開発できる唯一の存在なのだ。そんな動きを察知した希美子は、ウイルスをアメリカ全土に巻き散らすべく航空機をジャックする。機内にはウイルスが蔓延し、的場や希美子もその犠牲となりつつあった。そこに現れたのは、松戸博士が開発した抗体ウイルスを手にしたLだった。「これからの未来は、まだやり直すことができる」と説くLは、希美子の謀略を未然に防ぐ。真希と、多くの命を救ったLは、保護施設にBOYを預ける。そして、彼を「ニア」と名付けた。救うべき人のそばにいられるように、そして世界はひとりでは救えないという願いを込めて。Lにとって、最後の23日間の冒険が終わった。悔いなき使命を終えたLは、安らかな眠りへとつく。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
20点
「DEATH NOTE」に関しては、原作漫画も劇場版もそれなりに楽しんでましてね。ただ、本作に関しては、周囲の評判があまりにも悪かったので、確かアガサさんの記事を読んで満足していたんですけれども。10月から新作が公開されるのもあって、一応、観ておこうと思い直しまして。「HiGH&LOW」のドラマ版を観るために加入したhuluにて鑑賞いたしました。「ナンチャン… (´・ω・`)」って思ったり。
本作の脚本が“驚きの酷さ”なのは置いといて。良かったところを書くと、冒頭の村殲滅シーンとか、ウィルスに感染した人のグロ描写とかは好きでした。ただ、とにかく切ない気持ちになったのが、FBI捜査官役のナンチャン。本人なりに頑張ってるんだろうけど、違和感全開であり、演技を観てるだけでこんなにつらかったのは初めてかも…。昔、吉田豪さんが語っていた「Rintama」編集時の苦労話とか、ナンチャンがプロレスファンとして「カルトQ」に出場した時のこととか、脳裏によぎったりしましたよ。「ヒルナンデス!」、視聴率高いみたいで良かったね、ナンチャン…。
<2本目>
マキシマム・コマンドー S.W.A.T vs デルタフォース
(あらすじ)
デルタフォースの現役エーススナイパー、ジミー・ウェブスター少尉(マイケル・ジェイ・ホワイト)は、特殊部隊の任を終え、イラクから帰還する。しかし、休暇も束の間、退役軍人の兄・ウォルトが殺害され、また、陸軍仲間のクリフまでもが死体となって発見される。独自に捜査を始めたジミーは、2人が陸軍と警察が絡んだ大規模な組織犯罪に関わっていたことを知る。一方、組織の上層部は事実を隠蔽すべく、SWATの[掃除屋]と呼ばれる元陸軍特殊部隊所属のベテラン隊員レイ(スティーヴ・オースティン)をジミーに差し向ける…。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
30点
まず、amazonのセルDVDのジャケットは”8種の武術の黒帯を持つ男”マイケル・ジェイ・ホワイト(MJW)が大きいけど、レンタル屋さんではストーンコールド・スティーブ・オースチン(略称ストンコ)の顔しかなかったの。10月下旬、ドルフ・ラングレン関連作を借りようとアクションの棚をのぞいてみたら、久しぶりに彼を見つけて。なんか、最近は仕事だ家庭だ「ハイロー」だと、他のことに気を取られていて、すっかりストンコをないがしろにしていた自分に気付かされたのでレンタルしたんですが、ガッカリしましたよ ('A`) ガッカリ
ジャケットはこんなにカッコイイのになぁ…。
もうね、「ストンコが主演じゃない」というジャケット詐欺に関しては、百歩譲ってあげるとしても、ストンコがまったくアクションしないのがスゲー腹立たしい。出てきたと思えば、マイケル・ジェイ・ホワイトの元上司役のマックス・ライアンとグダグダ話すだけだったりとか、もう会話してばかりだから超物足りないんです。でも、まぁ、クライマックスはMJWとのタイマンが観られるんだろうなと期待してたら、アッサリ射殺されるから口がアングリ。さすがにこれをストンコ主演作のように煽るのはアウトじゃないでしょうか。
つーか、悪い意味で90年代に作られたアクション映画みたいな安っぽさが漂ってたのも大きなマイナス。登場人物の台詞回しも酷いしさぁ…。一応、MJWとマックス・ライアンのラストバトル自体はそれなりに愉快だったし、MJWの“武術の型っぽい殺陣”が確認できたのは良かったけど(この人とゲイリー・ダニエルズがブレイクできない理由は同じな気がする)、時間をムダにした感も凄まじいというか、MJW主演作なら何でも観るようなファン以外にはオススメできない1本ですな。備忘録的にオチを書いておくと、警察でも何でもないくせに敵を皆殺しにして何の罪にも問われないMJWったら、殺された兄貴が隠した「大金を預けた口座が書いてある紙」が自宅の庭に埋めてあるのを発見して終わってましたよ。
その他、単独で記事をアップした「米軍極秘部隊ウォー・ピッグス」と「ドルフ・ラングレン 処刑鮫」、「20歳よ、もう一度」を合わせると、10月に観たDVDは5本なんだけど、どれもオススメできないです… (ノД`) 以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。