Quantcast
Channel: 三角絞めでつかまえて2
Viewing all 2570 articles
Browse latest View live

先週の備忘録(2017/7/11~7/17)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→「ライフ」鑑賞→「か和もっち」
水曜日、3回目の「イップ・マン 継承」鑑賞→仕事
木曜日、仕事
金曜日、仕事→2回目の「LOGAN/ローガン」鑑賞
土曜日、休日出勤
日曜日、娘と「としまえん」
月曜日、妻子と映画鑑賞、失敗!
JCVD最新主演作「ファイナル・ブラッド」が9月6日にDVDリリースされるんだって!Σ(゚д゚) ホント!?



火曜日のことから書いておくと、仕事を早々と切り上げてから、ムービーウォッチメンの課題映画だった「ライフ」を観まして。で、そのまま練馬の「か和もっち」に行ったら、お馴染みのはちごろうさんが来たり、DMでお誘いした下手の縦好きさんが来たり、モロに僕の地元だった横浜から当ブログ読者の大盛さんが来たりしたということで(同年代でアポロ座を知ってた!)、うれしさのあまり、調子に乗って飲み過ぎましてね…(遠い目)。かなりヒートアップしてしまい、44歳の大人とは思えない飲み方&話し方をしてしまったのです ('A`) そして、残念ながら話した内容はしっかり覚えているので、水曜日あたりは自己嫌悪に陥ったんですが、まぁ、長い人生、そういうこともあるでしょう(自分を甘やかした文章)。今週から仕事が忙しくなるので、プライベートで飲みに行くのは厳しくなるんですけど(汗)、また「か和もっち」に行く時はここで告知しますので、興味がある方は適当に来てみてくださいな。


火曜日、とても楽しく飲んだものの、深酒&ラーメン2杯は失敗であった。
2017年7月11日の「か和もっち」

翌水曜日は、アップリンクで「イップ・マン 継承(3回目)」を鑑賞してから仕事に行ったりしてね。
3回目もアップリンクで

あと、秋山依里ちゃんのインタビューを読むべく、「フィギュアコレクション」を買った…というどうでも良い報告 (^ε^) スキヨ
秋山依里ちゃんインタビュー


それと、書いておきたいのが、金曜日のこと。仕事をいそいそと終えて、「LOGAN/ローガン(2回目)」を鑑賞すべく、都内での最終上映館であるユナイテッド・シネマ アクアシティお台場まで足を運んでみれば、なんとTOHO系列のシネマ メディアージュと同じ場所だったからビックリですよ。今年2月に休館してUC系列になったみたいですが、そういうことがあるんだなぁと。そして、劇場に入ろうとしたところ、相互フォローしている、ようさんに久しぶりにお会いしたからまたビックリ。旧アシパンでタマフルオフ会がおこなわれていたころは、よくお話したんですけど、最近はオフ会に来られていないようで(僕も行けない時が増えてますが…)、たぶん2年半振りぐらいじゃないかしらん。いろいろ話せてとても楽しかったです (´∀`=) ウフフ


UC系列になったことで、ポイントカードが使えるようになったのは良かった。
UCアクアシティお台場

「LOGAN/ローガン」、2回目の方が面白かったですよ。
9番スクリーン


土曜日は休日出勤でしたが、早めに切り上げて、妻子と夕食を摂りまして。翌日曜日は、奥さんはプールが嫌い(濡れる&日焼けがイヤ)&予定があったということで、娘のマナ子(仮名/5歳)と「としまえん」へGO!川`Д´)人(`Д´)ノ ウォォォォッ! この日は彼女のリクエストに応えまくりであり、「パパ、潜って!m9`Д´し ビシッ」と言われれば何度も水中に潜り、「パパ、あれに乗りたい!m9`Д´し ビシッ」と言われれば抱っこしたまま乗り場までダッシュし、「パパ、あれ食べたい!m9`Д´し ビシッ」と言われれば即座に購入するという傀儡振りですよ。夜、奥さんと合流してファミレスで夕食を食べた時も良い雰囲気だったりして、また「いつか不幸になった時」に「あのころは幸せだった… (iДi)」と思い出す日が増えたというか(縁起でもない文章)。とても、とても幸せでした。


プールの合間に娘と食べる31アイス、最高の味でしたよ (ノω・、) シアワセ...
娘とアイス


月曜日は、前日の疲労が凄まじかったものの、妻子と「メアリと魔女の花」を観に行く予定で、すでにチケットは購入済み。最近は暗いところが大丈夫になってきた上に、ジブリ絡みの映画はDVDでいろいろと観ているし、さらに今週は「それいけ!アンパンマン リリカル★マジカルまほうの学校」を見せて“魔法への親和性”を高めておいた…という隙のなさであった。そんなワケで、マナ子でも大丈夫だと思っていたんですけど、結局、鑑賞中に彼女が「怖い!(´Д`;し」と嫌がり始めたので、途中で断念したというね…。まぁ、でも、確かにまだまだアンパンマンLOVEのマナ子には早い内容だったなぁと。日をあらためて、今度は1人で観に行こうと思っております(8月下旬ぐらいになりそうですが)。


劇場、満員でしたよ。
5番スクリーン


その他、フリーペーパー「縄文ZINE」は読めば読むほど「『縄文』ってなんだろう (`Δ´;)」という心境になる…というのは置いとくとして。今週からは仕事にキッチリ励むつもりですが、木曜日は何とか「タマフル・トップ5・生活は踊るオフ会」に行きたいなぁと。というのは、今回はあの高野政所さんの参戦が決定しているからであり、僕も久しぶりにお話したいのです (´∀`) タノシミー で、土曜日は休日出勤、日曜日はマナ子の誕生日なので、スペシャルに過ごす予定でございます。


最後に今月の推薦曲、星野みちるさん「流れ星ランデブー」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。









イップ・マン 継承(ネタバレ)

$
0
0

イップ・マン 継承

イップ・マン 継承

原題:葉問3 Ip Man 3
2015/中国、香港 上映時間105分
監督:ウィルソン・イップ
製作:レイモンド・ウォン
脚本:エドモンド・ウォン
撮影:ツェー・チュントー
アクション監督:ユエン・ウーピン
音楽:川井憲次
出演:ドニー・イェン、リン・ホン、マックス・チャン、マイク・タイソン、パトリック・タム、ケント・チェン、チャン・クォックワン、サルート・カーンウィライ
パンフレット:★★★★(700円/谷垣健治さん、江戸木純さん、飯星景子さんと、コラムの人選が完璧!)
(あらすじ)
1959年の香港。町を牛耳る外国人フランク(マイク・タイソン)の暴挙の前にイップ・マン(ドニー・イェン)が果敢に立ちはだかる。しかし、それは彼の家族を命の危険にさらすことを意味していた。さらに、武術「詠春拳」の正統をめぐり、イップ・マンは死闘に挑むことになるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




98点


ドニー・イェン兄貴のファンとして、基本的に劇場公開作品には足を運ぶ主義であり、さらに本作はドニー兄貴の名声を確かなものにした「イップ・マン」シリーズの最新作ということで、当然ながら前売り券は購入済みでしてね(微笑)。上映が始まった週に新宿武蔵野館で1回目を鑑賞し、その後、2ヵ月以上経った7月半ばに渋谷のアップリンクで2回目&3回目を観てきました。最高の功夫映画でしたヨ… ( ;∀;) イイカンフーダナー


「イップ・マン」シリーズを今まで公開してきた新宿武蔵野館の展示は大々的。
新宿武蔵野館の展示

お馴染みの「木人樁」があるだけでなく。
木人樁

イップ・マンのフィギュアが飾ってあったり…。
イップ・マンのフィギュア

本作&過去作のポスター画像が貼ってあったりしてね。
今までのポスター

包丁っぽいものを両手に構えた等身大のドニー兄貴も。料理でもするのかしら?
刀を構えたドニー・イェン

チケットの半券を貼って応募するキャンペーンもやってました。
キャンペーンも

2回目は、アップリンク。水曜日のサービスデーを利用して1100円で観ましてね。
2回目はアップリンクで

その翌週、またも水曜日のサービスデーを利用したというね ( ̄ー ̄) ニヤッ
3回目もアップリンクで

ちなみに、ランダムで配られる3種類の入場者特典を3回で全種ゲットしたのは、我ながらツイてると思ったり (`∀´) オホホホホホホ
入場者特典を3種類ゲット!


最初にお話を雑に書いておくと、1959年の香港にて、外国人不動産王フランク(マイク・タイソン)が手下のサン(パトリック・タム)を使って小学校を地上げしようとするので、イップ・マン(ドニー・イェン)&弟子たちが対抗しましてね。あーだこーだあって、地上げ計画を挫くと、報復としてムエタイ使い(サルート・カーンウィライ)を送りこまれたりしたので、静かに怒ったイップ・マンがフランクの元に乗り込んで詠春拳vsボクシングによる3分間の死闘!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ マケナイワ! 最後は「イップ・マンが目潰しからの金的を寸止め→フランクがアッパーを寸止め=引き分け」という“大人の着地”なのでした〜 ( ´∀`)(´∀`) シカタナイワネ


小学校を地上げするという悪役丸出しな暴挙に出るフランク。
不動産王フランク

自分の息子が通っていることもあって、対抗するイップ・マン。
対抗するイップ・マン

2人の対決は3分間(1ラウンド)の限定バトルということで、引き分けで終わってましたよ。
お前かオレか


で、実は上記のストーリーの間、車夫&地下ファイターとして生計を立てながら、いつか道場を持つことを夢見る詠春拳の使い手チョン・ティンチ(マックス・チャン)の話も絡んでまして。彼もイップ・マンと一緒にチンピラをぶちのめしたりしたものの、マダムたちにチヤホヤされたり、新聞の一面を飾ったりと、脚光を浴びるのはイップ・マンばかりでションボリ気味なエブリデイですよ (´・ω・`) ションボリ 地上げ騒動が一段落すると、チョンはサンからせしめた金でやっと道場を開く→他流派の師匠たちを倒しまくった挙げ句、イップ・マンに対して「どっちが正統な詠春拳か勝負だッ!m9`Д´) ビシッ」と挑戦状を叩きつけるんですけれども。


最終的に立ちはだかるのは、天才武術家チョンでしてね。
天才武術家チョン・ティンチ

昼間は車夫、夜は地下ファイターとしてバトルする日々だったんですが…。
地下バトルで稼ぐ

道場開きをキッカケに牙を剥く! だが、イップ・マンはスルーするのです。
イップ・マンは正統ではない


実は上記のストーリーの間(2回目)、イップ・マンの奥さんウィンシン(リン・ホン)が「具合が悪いのに全然構ってくれないわ→ガンでした… (ノω・、し」なんてことになってまして。奥さんをないがしろにしていたことを猛省したイップ・マンは、ブルース・リー(チャン・クォックワン)にダンスを習って一緒に踊ったりと、チョンの挑戦状を無視して、奥さんとの時間を最優先する日々を送っていたんですが、しかし。イップ・マンにはイップ・マンらしくいてほしい奥さんが、チョンに挑戦状を送っていたということで、詠春拳vs詠春拳がスタート!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ マケナイワ! 六點半棍八斬刀→徒手という流れを経て、チョンの目潰しを食らいながらも、耳を頼りに拳を避けつつ、奥義「ワンインチパンチ」を実行! チョンが「わたしまけましたわ (´・ω・`)」と素直に敗北を認めると、「一番大事なのは大切な人の側にいること ( ´_ゝ`)」みたいなことをイップ・マンが言ったりしてね…(しみじみ)。最後は「奥さんはガンで亡くなりました」「チョンも弟子になりました」的なテロップが出るとエンドクレジットに突入して、音楽の尺が合ってないムードで終わってましたよ、確か。


イップ・マンに感謝しつつも、戦いを促すウィンシン。
あなたにはやるべきことがある

ラストは詠春拳同士のバトル! 両手の刃物は包丁じゃなかったのでした… (´∀`;) エヘヘ
八斬刀バトル


もうね、素晴らしいのひと言でしたね…(しみじみ)。まず、アクションが最高すぎ。本作は「イップ・マンに試されるブルース・リー(チャン・クォックワン)」から始まって、「地下バトルで戦うチョン」「地上げヤクザをあしらうイップ・マン」「小学校でのチンピラ軍団vsイップ・マン with 弟子たち(後からチョンも助太刀)」「サンに金をもらったチョンがティン師匠(レオン・カーヤン)を襲撃」「子どもを守りながらのイップ・マン&チョンvsチンピラ軍団」「エレベータ内でのイップ・マンvsムエタイ使い」「3分間のイップ・マンvsフランク」「他流派の師匠たちを襲撃するチョン」「イップ・マンvsチョン」と非常に盛りだくさんな上にクオリティも高くて、観ているだけでビンビン状態であり(心が)、(心の)先っぽから汁が出まくるほど…って、どことなく下品な表現ですみません (ノ∀`) テヘ

ハッキリ言って、どのバトルも「どれもみんなキレイだね (´∀`)」的な気分なんですが、最初に(心の)汁がほとばしったのは「エレベータ内でのイップ・マンvsムエタイ使い」でしてね。狭い空間で奥さんを守りながらの攻防はエレガントとしか言いようがなくて、同じ「エレベータ内戦闘」でも、鬼のような形相で相手の顔が陥没するまでストンピングを連発してヒロインをドン引きさせたライアン・ゴズリングは見習ってほしいほど(って、あれはあれで好みですが)。その後の「階段を下りながらバトル」もアクションの質やカット割りなど、文句のつけようがなくて。エレベータの下降速度がずいぶん遅いとは思ったけれども(微笑)、非常に見応えがありました。


「ジャッキー映画なら、加勢しようとしたヒロインにビンタされたりするんだろうな (´∀`) ウフフ」なんて妄想も愉快。
ムエタイ使いとの死闘

IMDB
によると、サルート・カーンウィライは「バトルヒート」でトニー・ジャーのスタントやってた方なんだって (゚⊿゚) ヘー
サルート・カーンウィライとドニー・イェン


本作の目玉であるドニー兄貴vsマイク・タイソンも100点でしたな。「映画中盤に入れて引き分けにする」というのは予想通りの展開だったんですが、予想以上にタイソンがカッコ良く強く恐ろしく見えたからビックリしましてね。最初は「なんだ、3分で終わりかよ!(`∀´)」という気持ちだったのが、観ている間に「あぁん、早く3分過ぎてぇ〜 (´Д`;) ハラハラ」とハラハラするほどの緊迫感。あのピーカブースタイルで迫ってくるビジュアルとか、お見事でした。そして、イップ・マンが「しゃがんで迎撃する」という発想もさすがであり(猪木vsアリを参考にしたそうな)、近年稀に見る大満足の引き分けでしたね〜 (o^-')b マンゾク!


この構えが現実的かどうかは別として、こういう発想がうれしいのです。
対ボクシング用の構え


とは言いつつも、一番好きなのは最後の「詠春拳同士の戦い」カナー (・∀・) 映画内で繰り広げられる格闘描写なんて基本的には絵空事なワケですけれども、功夫描写をリアルかつ派手に見えるように突き詰めたらこうなるのかなと。棒術、刀術、徒手と、トライアスロンっぽくて楽しいし、ドニー兄貴と戦うマックス・チャンがまた素晴らしいし…。パンフのコラムで江戸木純さんが「ドニー・イェンからマックス・チャンへの“継承”」といった文章を書かれていて、なるほどなぁと思いましたよ。「イップ・マンがチョンの急所攻撃に対して、奥義で応えたのは、同門でわかり合える相手だと思ったからではないか?(そして、イップ・マン的にはフランクの方が強敵だったのでは?)」なんて妄想する余地もあったりして、マジで美味なバトルというか、すっかり射精したというね…(心が)。


黐手(チーサオ)っぽい攻防とか、何が何やらだけどカッコ良かったです(バカっぽい文章)。
黐手(チーサオ)

この「目潰しされた状態」からの反撃描写も超素敵! 「ブラッドスポーツ」もこんな感じだったらなぁ。
目をつぶったままかわす!


ただ、本作が素晴らしい作品になったのは、ドラマもしっかりしているから。そりゃあ、「冒頭のブルース・リーの無理矢理感」とか「子どもが誘拐されたなら、警察もさすがに動かざるを得ないだろ(犯人もわかってるんだし)」とか「地上げ編が終わって、即フェードアウトしちゃうサンが少し可哀相」とか「チョンの挑戦状をスルーするなら、弟子とかにはちゃんと伝えてやれよ(弟子も確認しろよ)」とか「奥さんと踊るイップ・マンに萌え」とか「若手記者役のベイビージョン・チョイの“メガネくん”振りがキュート」とかとか、気になるところはあるんです(2つほど関係ない指摘)。


チャン・クォックワンのブルース・リー自体は大好物なんですが、唐突な感じは否めなかったなぁと。
ブルース・リー


でも、アクションシーンを「ちょっと入れてみました」的な感じではなく、ちゃんと「ドラマ的に必然性のある状況」で繰り広げている上に、前2作からずっとイップ・マンを支えていた奥さんウィンシンとの描写を丁寧に見せることで、素敵な夫婦映画になってましてね… (ノДT) ウゥ... 奥さんの頼みでイップ・マンが木人樁を叩く場面は感動したし(大切な生活音だったんでしょうな…)、奥さんがチョンとの戦いを促す場面では涙が噴出したし(「ロッキー2」の「Win」を連想した人はプチャヘンザッ!(`Д´)ノ)、前2作の奥さんといるシーンを流した場面は嗚咽が漏れたということでね、僕も奥さんを大事にしようと心から思った…なんて書きながらも、本作を3回も観てこんなブログを更新している時点で全然大事にしていないのではないか…というMU-JU-N!m9`Д´) ビシッ その他、武術家チョンや地上げ屋サンもちゃんとキャラに厚みを加えるシーンが入ってたりして(特にチョン親子の「旦那、どこまで?」といった触れ合い描写が100点)、それでいて105分に収まっているんだから、ウィルソン・イップ監督、大したもんだと感心いたしました(どことなく偉そうな文章)。


2回目以降の鑑賞はこのオープニングから泣ける! 奥さんが蛾になって戻ってきたのかな… (ノω・、) グスン
木人樁にとまった蛾

突然ですが、「奥さんが蛾になったのかな」繋がりで、ヴァン・ダム主演作「HELL」の画像を貼っておきますね。
奥さんが蛾に!?


ということで、基本的には100点の映画なんですけど、98点にしてしまったのは、「暴力的なドニー兄貴」が好きだから… (ノД`) ダイナシ いや、ドニー兄貴が演じるイップ・マンは文句ナシだし、谷垣健治さんが「(ドニー・イェンは)そういう役は散々やってきたから」とおっしゃるのも十分わかるし、すでに製作が決定した4作目も期待しているものの、ごめんなさい、僕は“そういう役”の方がもっともっと観たいのです(今年公開された「トリプルX:再起動」の役は“好みのタイプ”ではありますが、香港映画ならではの乱暴さが足りない…という贅沢な注文)。まぁ、何はともあれ、本作はイップ・マン夫妻への思い入れがあった方がよりグッとくるのでね、興味がある方は前2作を観てから鑑賞すると良いですぞ。


僕はテストステロンがムンムン漂う役のドニー兄貴が好きなのです(「SPL」より)。
SPLのドニー兄貴


おしまい。




9月2日発売予定のBlu-ray。僕はトレカが付いてる方を予約しちゃいました (´∀`;) エヘヘ



ファン必携のツインパック。1作目の感想はこんな感じで、2作目の感想はこんな感じ



別シリーズだけど、キャストが微妙に被っているイップ・マン映画。僕の感想はこんな感じ



上の別シリーズの続編…になるらしいアンソニー・ウォン主演作。僕の感想はこんな感じ



何気にこれもイップ・マンのお話。僕の感想はこんな感じ



一応、ドラマ版も貼っておきますね。さすがに観る気は起きないなぁ… (`Δ´;) ヌゥ



チャン・クォックワン主演のブルース・リーのドラマ。これは観ておこうかなぁ… (`Δ´;) ヌゥ



100点のウィルソン・イップ監督×ドニー・イェン主演作を貼っておきますね。僕の感想はこんな感じ








2017年6月に観たDVDの覚え書き

$
0
0

※今回の記事は、「女性上位時代」「アメリカン・レポーター」のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!

もう7月中旬になっちゃいましたが、毎月の恒例として「6月に観たDVD等の感想」(動画サイト含む)を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
女性上位時代




(あらすじ)
若い身空で未亡人となったミミ(カトリーヌ・スパーク)は、葬式のあとで、弁護士から財産整理の話をきいているうちに、夫が秘かにマンションを隠しもっていたことを知った。そのマンションは、風変りな作り方がされており、夫の“特殊な欲望”を満足させるすべてのものがそろっていた。未知なるもの多きセックスの世界--ミミはその神秘のすべてを知りたい探究心にもえて、さっそく勉学にいそしむことになった。まず手はじめにミミはマルディーニを相手に選んだ。が一人だけでは十分とはいえない。実直そうな歯医者たくましいテニスの教師、街であったプレイボーイ、親友クラウディアスの夫、等々、ミミは次々と相手をかえ研究にいそしんだ。だが、どれもあまりゾッとしないものばかりだった。そんなベールに包まれたミミの健康を案じたミミの母や友人トニーは、一度医者に診察してもらうよう、彼女にすすめた。しかたなく、ミミは病院に行ったが、ここでデ・マルキ(J・L・トランティニャン)なる放射線科の医者にひと目でいかれてしまった。ミミは、学生になりすましデ・マルキの授業に出席し、まんまと、デートにこぎつけ、そして結婚を申しこまれた。ミミはとまどった。自分には秘密の生活がある。だが、ミミのとまどいもためらいも、デ・マルキの愛の前には消えた。ふたりはめでたく結婚した。しかし、足首をいためて背負われた時の快感だけは、ミミに残っていた。ミミを背中にのせ、馬になって“女上位”で室内を歩きまわるデ・マルキの姿がみられた。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


我が家には「せっかく買ったのに放置しているDVD」というのが何枚かありまして。以前、Tomato n' Pineの名曲「ジングルガール上位時代」の影響で「ジャン=クロード・ヴァン・ダム上位時代」なんてタイトルの記事を書いたことがあるんですが、その元ネタであろうピチカート・ファイヴのアルバム「女性上位時代」を聴いておくとともに、さらに元ネタのイタリア映画「女性上位時代」を観ておこうと、ずっと思っていたのです。で、近所のレンタル屋になかったので、昨年、とうとうDVDを買ったものの、そのまま放置してしまって…。先月、DVD棚を漁っていたら、そういえば観てなかったことに気付いて、適当に鑑賞しました。「大変だったのね… (・ε・)」と思ったり。

衝動買いしてしまったDVDとCDを貼っておきますね。
DVDとCD

映画はMovie Walkerのあらすじの通りで、若い未亡人があーでもないこーでもないと“性”を探求するコメディ…ってな調子。主演のカトリーヌ・スパークが可愛くて、しかもヌードも辞さない潔さなので、それなりには楽しかったです。昔の映画なので、紹介される”性”のバリエーションに古さを感じたりはするんですが、それもまた味わい深いというか。ラストは主人公が新しい夫にまたがってご満悦なムードで終わるんですけど、現代の男性なら「馬になる」なんて初歩中の初歩というか(苦笑)、足で踏みつけられようと、顔に乗られようとまったく構わないじゃないですか(自分の性的嗜好を他人に押しつける文章)。当時はそんなことすら難しかったと考えると、「昔の女性は大変だったんだなぁ」と思って、しみじみした次第。

ラストはこんな風に終わるんですが…。
男に乗るミミ

僕の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね。
わたしは一向にかまわんッッ



<2本目>
アメリカン・レポーター




(あらすじ)
人生に行き詰まったアメリカ人レポーターのキムは、心機一転を図るためアフガニスタンでの危険な仕事を引き受けることに。彼女は見知らぬ土地での暮らしや文化にカルチャーショックを受けながらも、特ダネを求めて奔走するうちに、本当の自分を見出していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


今年3月、スクリプトドクターや“入浴剤ソムリエ”として知られる三宅隆太監督のネット連載が、「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?:スクリプトドクターが教える未公開映画の愉しみ方」という本になりましてね。映画好きならぜひ手にとってほしい一冊…ということは置いとくとして。その中で本作が取り上げられていて、「イラク戦争を背景に、アメリカ人女性従軍レポーターの成長を描く『コメディ』?」という見出しが興味を惹く上に、Amazonプライム・ビデオで配信中だった→「タダで観られるじゃん!Σ(゚д゚)」(実際は毎月払ってるけど)と思って鑑賞いたしました…という毎月お馴染みのパターン!m9`Д´) ビシッ で、その感想を書くと、面白かったです (・∀・) ヨカッタ!

お話を雑に書くと、テレビの報道局で働く中年女性が人生に迷う→打開策としてアフガニスタンで戦場レポーターになる→いろいろ苦労して成長→アメリカに戻ってニュースキャスターになりました…って感じでして。で、本作を観た後に三宅監督の本を読んだら、思ったことがモロに書かれてたからビックリ。正直なところ、「イラク戦争という題材で女性の心の成長を描く」ということに若干の居心地の悪さを感じたんですよね。なんて言うんですかね、「“自分探し”をするのは構わないけど、さすがに戦場でやられるのは… (´・ω・`)」というか。最後の人質救出作戦のスムースな成功も絵空事に見えて萎えたし…(まぁ、実話ベースのフィクションなんですがー)。

って、文句を先に書いちゃいましたけど(苦笑)、主人公を演じたティナ・フェイは魅力的だったし、その他の役者さんたちも良かったし、主人公が結婚式場で友人たちに「アフガニスタンに来た理由」を語るくだりはグッときたし、戦場描写がリアルな上に凄惨なシーンもちゃんとあったし、「日本でも犠牲になった人がいて、でも僕らは喉元過ぎりゃ知らんぷりだよなぁ」とか、いろいろ考えさせられたので、トータルすると観て良かったという着地なのでした (・∀・) ヨカッタ!



「仮面ライダーアマゾンズ シーズン2」「SR サイタマノラッパー マイクの細道」などのドラマを観てしまったのもあって、単独で記事をアップした「ハイジャック・ゲーム」「プリズン:インポッシブル」を合わせると、6月に観たDVD等は4本。三宅監督の本を読むことを前提として、オススメは「アメリカン・レポーター」ですかね。以上、先月観たDVD等の覚え書きでした。ではでは~。





帝一の國(ネタバレ)

$
0
0
帝一の國

帝一の國

2017/日本 上映時間118分
監督:永井聡
原作:古屋兎丸
脚本:いずみ吉紘
製作:小川晋一、木下暢起、市川南
プロデューサー:若松央樹、村瀬健、唯野友歩
ラインプロデューサー:原田耕治
撮影:今村圭佑
美術:杉本亮
照明:織田誠
録音:石貝洋
装飾:安藤千穂
ヘアメイク:望月志穂美
スタイリスト:馬場恭子
編集:二宮卓
音楽:渡邊崇
音響効果:岡瀬晶彦
主題歌:クリープハイプ
VFXスーパーバイザー:須藤公平
スクリプター:田村寿美
スタントコーディネーター:吉田浩之
キャスティング:田端利江
助監督:藤江儀全
制作担当:若林重武
出演:菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁、鈴木勝大、萩原利久、岡山天音、井之脇海、木村了、榎木孝明、山路和弘、真飛聖、中村育二、吉田鋼太郎
パンフレット:★★★★(720円/すごろくが付いているのがイイ!)
(あらすじ)
全国屈指のエリートたちが集まる超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持つこの学校で生徒会長を務めた者には、将来の内閣入りが確約されるという。主席入学を果たした1年生の赤場帝一(菅田将暉)は、総理大臣になって自分の国をつくるという夢を叶えるための第一歩として、生徒会長の座を狙っていた。2年後の生徒会長選挙で優位に立つべく誰よりも早く行動を開始した帝一は、想像を絶する命がけの権力闘争の中へ身を投じていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


恥ずかしながら古屋兎丸先生による原作漫画{kYuhxZT2EIc}


基本的にはスゲー面白かったですよ。本作を観ることであらためて自覚したんですが、僕はこういった「過剰な学園モノ」が結構好きみたいでして。ある意味、「マリア様がみてる」の男版と考えれば、そりゃあストライクというか。それと、ライダー戦隊に出ていた役者さんたちが頑張っている姿も実に微笑ましくてね…。帝一役の菅田将暉さんのオーバーな演技には笑ったし、志尊淳さんや千葉雄大さんも可愛かったなぁ(どことなくアウトな文章)。氷室ローランドと駒の友情描写にもグッときたけど、メインビジュアルのポスターには駒役の鈴木勝大さんも載せてあげてほしかった…という「ゴーバスターズ」ファン!m9`Д´) ビシッ
 その他、狙いがモロすぎて微妙に感じなくもなかったんですが(苦笑)、「主要キャストたちのフンドシ姿による和太鼓シーン」はね、ちくしょう、ご馳走様でした (///∇//) ウフフ


菅田将暉さん、最高でしたな。この切腹シーンとか、アホすぎて大好物なのです。
切腹しようとする帝一

千葉雄大さんはパンフで「“かわいい”は志尊くんに譲ります」なんて言ってましたが、まだまだイケる(なにが)。
森園億人(千葉雄大)

この2人が対立→和解する場面、涙が出ました… (ノω・、) ヨカッタネー
氷室ローランドと駒

たぶん嫌いな人はいないと思う「フンドシ和太鼓」シーンを貼っておきますね(偏った思想)。
フンドシ和太鼓!


ただ、この記事のトップ画像がメインビジュアルのポスターではないことからお気づきの方も多いと思いますが、僕のハートを直撃したのは、大鷹弾役の竹内涼真さん。似たような「性根が真っ直ぐな高校生」役だった「青空エール」の時は「こんな高校生、いるかなぁ… (`Δ´;) ウーン」的な違和感を覚えたんですが、今回は舞台設定が特殊ということで、竹内涼真さんが持つ「いいやつ」感がジャストフィット。パンフによると、彼だけ監督からナチュラルに演じるように言われたそうですけど、「学業優秀+スポーツ万能+性格も真っ直ぐ+貧乏家庭+幼い兄弟がたくさん」という本作で最もフィクションっぽいキャラがピッタリとハマっていて、さすがの爽やかさだなぁと。彼が主演だった「仮面ライダードライブ」はいろいろとガッカリするところが多かったんですけど、主人公のキャラとしては平成ライダーの中でもトップクラスに好きだったことを思い出したりして、オジサン、しんみりしちゃったよ…(唐突に馴れ馴れしい文体)。


竹内涼真さんのベタな正義キャラ、良かったです。
大鷹弾(竹内涼真)

「仮面ライダードライブ」はオープニングの洗車シーンがスゲー好きでした(皮肉じゃないよ)。
洗車する泊進ノ介


その他、「菅田将暉さんがちゃんとピアノを弾いていて驚いた」とか「白鳥美美子のハイキック演出は良かった」とか「『選挙に負けて校舎から飛び降りた氷室ローランドが、“帝一が飛び降りることを想定して光明が用意したマット”に落ちて救われる展開』は感心した」とか「帝一の最後の投票が“友情ではなく計算によるものだった”のが良かった」とか、書きたいことはあるんですが、長くなるので割愛! 鑑賞後、「帝一の國 学生街の喫茶店」をレンタルして観ちゃうほど好きになったんですけど、合わないところもあって。もうちょっとコンゲーム(騙し合い)色が強い方が好みかなぁと。終盤の「帝一と菊馬のタイマン」とか、2人の頭脳戦を期待してた分、かなりガッカリしました(アクションとしても大して面白くないし、妙に長いし)。あと、「操り人形」ってことがテーマなのかもしれませんが、「何のために自分の國を作りたいのか?→ピアノが弾きたかった」という動機や、父親(吉田鋼太郎)が逮捕されて落ち込むくだりも全然好きじゃなくて。純粋に野望を抱いた男が、同じような野望を持つ男たちと戦う=「野望の王国」の学校版のような話が観たかった…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ


永野芽郁さん演じるヒロイン美美子もあまり必要性を感じなかったけど、可愛いから許す。
美美子(永野芽郁)

このタイマン、結構ウザかったです。
帝一vs菊馬

なんとなく「野望の王国」のワンシーンを貼っておきますね。
この世は荒野だ!


だがしかし、70点に落ち着いた一番の理由は「魁!!男塾」のような学園モノの方が好きだから… (ノД`) ゴメンナサイ いや、「男塾」はバトルモノとしても好きですけど、序盤の“学園コメディ”のノリをとても愛していまして。僕自身、育ちが悪ければ偏差値も低いのでね(苦笑)、こういう「知的な青年たちによる学園コメディ」よりも「粗野な男たちによる学園コメディ」を求めてしまうのかもしれませぬ(「エリートヤンキー三郎」とか)。2007年の実写版は、いろいろと頑張ってはいるものの、なかなか残念な出来だったので、本作を観ている間、「このクオリティで、また『男塾』を実写化してくれないかなぁ (´・ω・`)」なんて思ってしまった次第。その時、竹内涼真さんなら剣桃太郎をやっても良いけど、富樫源次役はまた照英さんにしてほしい…という、心底どうでも良い文章を書いて、この感想を終えたいと思います。


2007年の実写版で富樫源次を見事に演じた照英さん。この油風呂シーンの完成度の高さを観て!
男塾名物・油風呂

実写版の白眉は、牛丼デートシーン。牛丼を食べながら生卵をジョッキでゴクゴク飲む照英さんを観て!
牛丼を食べる富樫


おしまい。




古屋兎丸先生による原作漫画。パンフによると、いろいろ違うみたいですな。



つい観ちゃったスピンオフドラマ。そこそこ好きよ。



映画のノベライズ本もありました。



サントラでございます。



舞台もやってたのね。映画では生徒会長の堂山を演じていた木村了さんが帝一を演じてたそうな (゚⊿゚) ヘー



永井聡監督作。猫映画だから観ておこうかなぁ…どうしようかなぁ…。



いろいろと惜しい実写版「男塾」も貼っておきますね。ちなみに飛燕役は綾野剛さんだったり。






セールスマン(ネタバレ)

$
0
0
※今回の記事は、映画の感想とは関係のない文章がダラッと書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※本作に関しては、映画評論家の町山智浩さんの解説(216円)が非常にタメになるので要チェック!m9`Д´) ビシッ


<ザ・本作を観る前の備忘録>

当ブログをよく読まれる方なら「うわぁ、また同じこと書いてる… (´Д`;)」と思いそうな前書きを垂れ流しておきますね(苦笑)。僕は「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(略称:タマフル)」というラジオ番組を愛聴していて、中でも週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」については、毎週課題となった映画を観に行くほど楽しんでいるワケですが、先週のガチャで本作に決まった時は、ごめんなさい、大きな舌打ちが出た (゚⊿゚) チッ 一応、「観たい映画の覚え書き」では△を付けたけどさ、それは同監督の映画を前に観ていたからなんとなく載せただけで、ハッキリ言って、興味はゼロだったんですよね…(ここまでほぼコピペ)。

そりゃあ「スパイダーマン」とか「イップ・マン」なら超気になるし、「笑ゥ」とか付いていたら不穏な気持ちになりますけど、ただの「セールスマン」でしょう? そんな僕らの日常にありふれた「マン」が、飛び込み営業をして断られたり、「売れ残ってしまったので1つ買ってくれませんか?」と街中でフルーツを売ってみたり、ノルマを達成できずに上司に怒られてションボリしたりする様子を観るためにわざわざ映画館まで足を運ぶなんて、時間がスゲーもったいないじゃないですか。とは言え、“体の70%が映画でできている男”小島秀夫さんが推薦したということだし、同じく「課題になったから観た“マン”映画」である「ありがとう、トニ・エルドマン」は予想外にストライクな作品だったのでね、火曜日の夕方、Bunkamura ル・シネマまで行ったのです。

Bunkamura ル・シネマ火曜日はサービスデー1100円で観られるというね ( ̄ー ̄) ニヤッ
Bunkamura ル・シネマ

入り口には主演女優さんのサイン入りポスターが。
サイン入りポスター

ロビーには記事の切り抜きがありましたよ。
記事の切り抜き

なんとル・シネマで映画を観るのは4年振りということで、久しぶりに600円のサンドイッチでも食べてみようかと思ったら、もう販売してなくてね… (´・ω・`) ガッカリ で、トイレに行ってからロビーに戻ってみれば、コーヒー購入中の宇多丸師匠を発見! 「この前の『トニ・エルドマン』評、良かったですよぉ〜 (`∀´)」なんておべっかを高速で叩き込もうかと思いきや! 若い男性が「あの…宇多丸さんですか?(´∀`)」なんておずおずと話しかけたのを見て、「そうか!Σ(゚д゚)」と。今まで劇場で宇多丸師匠を見掛けたら、そそくさと近づいてダラダラと話したりしていましたが、その陰で「僕も話したいな… (´・ω・`)」と思っているリスナーの方がいたのに、その人たちの機会を奪っていたのではないか。

そう考えると、44歳にもなって、「あっ、宇多丸師匠だッ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」なんてテンション高めで近づく自分が恥ずかしくなってね…(伏し目がちに)。今後は、もし劇場で見掛けても、そっと見守ることにしよう。そう心に誓った僕は、いそいそと劇場の自分の席に座ったのでしたーー。

なんとなく僕の気持ちを代弁するスピードワゴンを貼っておきますね(ジョジョ第一部より)。
三角絞めでつかまえて-スピードワゴンはクールに去るぜ

そして、ここまでの文章を読んだ人の気持ちを代弁する歌を貼っておきますね↓














セールスマン

セールスマン

原題:Forushande
2016/イラン、フランス 上映時間124分
監督・製作・脚本:アスガー・ファルハディ
製作:アレクサンドル・マレ=ギィ
撮影:ホセイン・ジャファリアン
美術:ケイワン・モガダム
衣装:サラ・サミイ
編集:ハイェデェ・サフィヤリ
音楽:サッタル・オラキ
出演:シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリシュスティ、ババク・カリミ、ファリド・サッジャディホセイニ、ミナ・サダティ、マラル・バニアダム、メーディ・クシュキ、エマッド・エマミ、シリン・アガカシ、モジュタバ・ピルザデー、サーラ・アサアドラヒ、エテラム・ブルマンド、サム・ワリプール
パンフレット:★★★★(720円/4本入ってるコラムはどれも読み応えがあって、タメになりました)
(あらすじ)
小さな劇団に所属し、作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演している役者の夫婦。ある日、引っ越したばかりの自宅で夫が不在中に、妻が何者かに襲われる。事件が表ざたになることを嫌がり、警察へ通報しようとしない妻に業を煮やした夫は、独自に犯人を探し始めるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


スゲー良かったけど、イラッとしました (´・ω・`) ウーン ハッキリ言って、パンフ掲載の4つのコラムを読んだり、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの解説(216円)を聴けば十分なんですが、僕なりに適当な感想を垂れ流しておきますよ。まず、若干のウソを交えながら画像とともにあらすじを紹介すると、こんな感じでございます↓


教師エマッドとその妻ラナは、小さい劇団でお芝居をやっている文化的な夫婦なんですが…。
セールスマンの死

引っ越したばかりの家で、ラナがシャワー中に、暴漢に襲われちゃいまして。
帰宅して驚くエマッド

「警察に届けよう」という夫の提案を拒否するラナ。
警察に届けたくないラナ

何もできない怒りでイライラしたエマッドは、周囲にあたるようになったりしてね。
キレる夫

オレ流捜査の結果、若い男が犯人…かと思いきや、その義父である「老いた行商人(セールスマン)」の仕業だったのです!Σ(゚д゚) ナンデスト!
絶対に見つけてやる!

弁明する老人を雪藤洋士は容赦なく裁いて…って、黒い天使が混ざっちゃった!(わざとらしい文章)
三角絞めでつかまえて-雪藤が報復!


ごめんなさい、終盤の展開をちゃんと書いておくと、エマッドとしては、老人とラナの話を総合すると「老人は勘違いして家に入ってきた→レイプまでは至ってなさそう」だし、「奥さんや家族に言わないでぇぇぇ…(´Д`;) アァン」と懇願する老人があまりに哀れだし、奥さんが「彼の家族にバラしたら、アタシたちの関係はおしまいYO!m9`Д´し ビシッ」と言うので、そのまま許そうかと思いつつも。ちくしょう、やっぱり納得がいかないので一発殴ってみれば、心臓の病気っぽかった老人は帰り道にダウン→死亡! エマッドもラナもモヤモヤしたムードで、映画は終わってたような気がします、たぶん。


老人が死亡すると、ラナは非常にションボリ顔になりまして。
ションボリ奥さん

エマッドもこんな顔なのでした ┐(´ー`)┌ ザンネーン
釈然としない旦那さん


「切り返しが多いのにドキュメンタリーのような映像にしており、検閲をスルーするために細部まで計算され尽くされている!m9▽Д▽) ビシッ」といった風に町山さんが指摘されてたあたりはまったく気付きませんでしたが(苦笑)、確かになんか「スゴイ映画」っぽい感じがする映画というか(小並感)。劇中劇として繰り広げられる超有名な戯曲「セールスマンの死」も恥ずかしながら未読&未見ですけど(微笑)、「たぶんこんな話で、こんな風に関連してるんだろうナー (・ε・)」と脳内で補完できたし、そんなに派手な内容ではないのに124分間飽きずに集中して観られたので、そりゃあ良い作品なんだろうなって思いましたよ。

つーか、いろいろな見方ができるところもスゴいですよね。一番思ったのは、マチズモってのは面倒くさいなぁと。町山さんは「プリズナーズ」を引き合いに出されてて「なるほど!」と思ったんですが、大事な人を守れなかったことで、奥さんの気持ちよりも相手への復讐にこだわってしまうエマッドは決して他人事と思えないというか。たぶん僕もそうなってしまいそうな気がして、終盤は観てて辛かったです。「男の尊厳」という呪いを解くのって、まぁ、難しいですわな…。


暴走するエマッドを観てた僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね。
バカ,,,,,,


その他、「性犯罪の通報のハードルが高すぎるイランの男尊女卑っぷりへの批判」要素もあるし、「現実に直面すると理想を体現できないリベラルへの皮肉」とも見えたし、単純に「現在のイランに住む人たちの文化や暮らしぶりが見られる」というだけでも興味深いし、そもそもの「なんでこんな事件が起きたのか!?」というミステリーとしても面白いし、大したもんだなぁと。そして、“体の70%が映画でできている男”小島秀夫さんは「家族の秘密から破綻してゆく日常、そこに潜む不穏な痛み。そのサスペンスは劇場を出てからも消化されず“腹に遺る”。目でも心でも頭でもなく、腹に溜まり続ける」云々と本作を評価されているんですが、そんな同氏が過去に「抜群に面白い!m9`Д´) ビシッ」とジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」を絶賛していた…ということも念のため書き残しておきましょう(唐突かつ不要なくだり)。


小島秀夫さんが絶賛した「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」の予告編はこんな感じ↓




ただ、正直なところ、いわゆるイスラム圏での女性たちの扱われ方って、ごめんなさい、マジで不快なんですが、本作はそこに性犯罪が絡んできたせいで、余計にムカついたというか。視野&心の狭い文章を書くと、信じている人には申し訳ないけど、あらためて迷惑な宗教だなぁと。だから、観て良かったのは確かだけど、結構イラッとしちゃったので、やっぱりこういう映画は自分からは観ないとも思ったりした次第。で、劇場を出て、早足で帰る宇多丸師匠を遠くから見送っていたら、なんとタマフルの小荒井Dから「三角絞めさん!」なんて声を掛けていただきまして。それがとてもうれしかったので、その晩、同氏の実家「ゲストハウスこあらい」のサイトにて販売中のジャムを買ってしまったワケですが、そう考えると小荒井Dもまたセールスマンと言えるのかもしれませんな…なんて、よくわからない文章を書いて、この駄文を終えたいと思います。


期間限定のあんずジャム、なかなか美味でございました (^ε^) ウッフン
fruiのあんずジャム


おしまい (^ε^) ウッフン




唯一観ているアスガー・ファルハディ監督作。僕の感想はこんな感じ



アーサー・ミラーによる超有名な戯曲。教養として、読んでおいた方がいいのかなぁ… (`Δ´;) ヌゥ



上記の戯曲の映画化作品。どうにも観る気が起きませぬ。



町山さんが連想したという映画。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出した映画。僕の感想はこんな感じ






破裏拳ポリマー(ネタバレ)

$
0
0

破裏拳ポリマー

破裏拳ポリマー

2017/日本 上映時間108分
監督:坂本浩一
原作:タツノコプロ
脚本:大西信介
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
製作:堀内大示、小澤洋介、桑原勇蔵、前山寛邦、平田樹彦
企画:菊池剛
プロデューサー:山田駿平、丸田順悟、湊谷恭史
撮影:百瀬修司
照明:太田博
録音:山口満大
アクション監督:野口彰宏
美術:丸尾知行
造形担当:小倉裕一
造形デザイン:蟻川昌宏、三上喜康
コスチュームデザイン:川上登、高野裕子
衣装:加藤みゆき
ヘアメイク:知野香耶子
編集:目見田健
音響効果:野崎博樹
装飾:田仲正彦
小道具:小田千聖
VFXスーパーバイザー:三輪智章
スクリプター:内田智美
キャスティング:北田由利子
音楽:坂部剛
主題歌:グッドモーニングアメリカ
挿入歌:流田Project
助監督:伊藤良一
制作担当:小沼秀剛
出演:溝端淳平、山田裕貴、原幹恵、柳ゆり菜、出合正幸、加藤貴宏、佃井皆美、中村浩二、神保悟志、長谷川初範
パンフレット:★★★☆(800円/デザインラフなどが載ってるのが良い感じ)
(あらすじ)
スーツを身に着けた者が最強の力を手に入れてしまうことが危惧され、開発が中止となってしまった特殊装甲スーツ「ポリマースーツ」。数年後、警視庁はポリマースーツの開発を再開するが、テスト版のスーツが何者かに盗まれ、犯罪に悪用されてしまう。スーツ奪還のため、手元に残る完全版ポリマースーツの使用を決めるが、スーツの起動に必要となるのが、最強拳法・破裏拳流の奥義を身につけた放浪のストリートファイター、鎧武士(よろいたけし)の声によるダイアローグコードだった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、本作が好きな人は不快になる恐れがあるので、気をつけて!


ハッキリ言って、原作アニメが大好きだった分、予告編を観た時はスゲー不安を覚えたものの、映画は実際に観てみないとわからないもの「もしドラ」とか…という余計な文章)。それに、基本的に坂本浩一監督作は劇場で観る主義なので(見逃した作品もありますがー)、応援の意味を込めて前売り券を買ったんですけれども。仕事が忙しくて足を運べなかった→公開から約1ヵ月が経った6月上旬の朝、新宿バルト9で鑑賞してきました。コレジャナイ…なぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。一応、雑にあらすじを書いておくと、ポリマースーツ悪用事件の黒幕は元自衛隊特佐の鬼頭剛造で、退官後、死んだと思わせて、警視総監の八城章人に成りすまして、娘の稗田玲とともにポリマースーツの軍事運用を企んでみたんですが、すべての謎を解いた主人公・鎧武士に倒されまして。最後は、武士がポリマーホークっぽくなって脱出したり、刑事の来間譲一が制帽をかぶっていないのに挙手の敬礼をしたりして、終わってましたよ、確か(ウロ覚えなくせに一部だけ細かい指摘)。


朝の回でしたが、この週に公開終了ということもあって、10人ぐらいは観客がいたような。
ポリマー シアター6


なんて言うんですかね、あまり文句は書きたくないんですけど、まず、原作アニメが好きな人はイラッとするんじゃないかしらん。僕は1972年生まれなので再放送から観たんですが、このアニメの一番のキモは「ヒーローの正体が周囲には謎」というところにあったというか。「普段は軽んじられている主人公が、実は事件を解決している」というヒーローモノによくある設定は、視聴者がヒーローと秘密を共有するのが楽しいワケですけど、原作アニメはそこに探偵ドラマ要素や「親も知らない」要素が融合することで、「鬼河原長官はまだポリマーが自分の息子だって気付かないマヌケ野郎だぜ!(`∀´) ケケッ」ってな調子で、小学生時代の僕はさらに気持ち良くなれたんですよね(歪んだ人格が伝わってくる文章)。今回のオリジナルストーリーも「この世に悪がある限り〜」の有名な口上に理屈を付けたりとか、いろいろと頑張ってはいましたが、基本設定が別物になっているので、申し訳ありませんけど、僕にはコレジャナイしかなかったです。その他、仕方ないのかもしれませんが、映画全体に溢れる低予算感は結構キツかったなぁ…(遠い目)。


本作を鑑賞中の僕の心を代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
違うんだよなァ......

原作アニメの公式動画を貼っておきますね↓




とは言え、映画仲間のサイモンさんの酷評を聞いて覚悟していた分、それでもそこそこ楽しかったという不思議。原作アニメでは深く描かれなかった「破裏拳流」を考案してみたり、原幹恵さんにピチピチのコスチュームを着せて関節技をやらせたりと、アクション面は相変わらず見どころが多かったし、柳ゆり菜さん演じる南波テルが「ひらめいた!」と謎解きをするくだりは「さんすう犬ワン」のテンコちゃんの「なーるへそ、わかったわ!川o^-')b」が大好物なのでグッときたし、同じタツノコアニメの実写化でも「ガッチャマン」「CASSHERN」よりは全然面白かったので、なんとなく甘めに70点という着地なのでした。興味がある人は“いきなり顔にツバを吐きかけられても「こんなことするなんて、何かあったの?」と相手を心配できるぐらいの優しさ”を準備して観ていただければ幸いです。つーか、映画関係の偉い人たちは、坂本浩一監督にもっと予算をあげてくれないかなぁ…。




1974年に放送された原作アニメ。ほしいけど、買っても観る時間を作れずに人生が終わりそうな予感。



映画のサントラです。原作アニメのサントラの方がほしいかも…。








夜明け告げるルーのうた(ネタバレ)

$
0
0

夜明け告げるルーのうた

夜明け告げるルーのうた

2017/日本 上映時間107分
監督・脚本・製作:湯浅政明
脚本・吉田玲子
製作:清水賢治、大田圭二、荒井昭博
チーフプロデューサー:山本幸治
プロデューサー:岡安由夏、伊藤隼之介
キャラクターデザイン原案:ねむようこ
キャラクターデザイン・作画監督:伊東伸高
美術監督:大野広司
フラッシュアニメーション:アベル・ゴンゴラ、ホアンマヌエル・ラグナ
撮影監督:バテイスト・ペロン
音楽:村松崇継
主題歌:斉藤和義
劇中曲・編曲:櫻井真一
音響監督:木村絵理子
制作プロデューサー:チェ・ウニョン
アニメーション制作:サイエンスSARU
声の出演:谷花音、下田翔大、篠原信一、柄本明、斉藤壮馬、寿美菜子、大悟、ノブ
パンフレット:★★★★(720円/フラッシュアニメーションについてのコラムなども載ってて、なかなか充実したパンフ)
(あらすじ)
寂れた漁港・日無町で、父親や祖父と3人で暮らす男子中学生カイ。両親の離婚が原因で東京からこの町へ引っ越してきた彼は、両親に対し複雑な思いを抱えながらも口に出すことができず、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、クラスメイトの国男と遊歩に誘われて人魚島を訪れたカイは、人魚の少女ルーと出会う。カイは天真爛漫なルーと一緒に過ごすうちに、少しずつ自分の気持を言えるようになっていく。しかし日無町では、古来より人魚は災いをもたらす存在とされており……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、本作が好きな人は不快になる恐れがあるので、気をつけて!

湯浅政明監督の「マインド・ゲーム」は傑作だと思うんですが、アニメ自体が守備範囲外なので、最初はスルー予定だったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(略称:タマフル)」の人気コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったので渋々観た「夜は短し歩けよ乙女」が超ストライクだったということで、つい本作の前売り券を買っちゃいまして。ただ、仕事が忙しくてなかなか足を運べない…というお馴染みの状態に陥って、TOHOシネマズ新宿に行けたのは6月上旬の公開最終週。率直な感想を書くと、「良かったけど…釈然としない… (・ω・;) ウーン」って感じでしたよ。


8番スクリーン、結構混んでいたと思います、確か。
8番スクリーン


話を雑かつ乱暴に書いておくと、音楽が好きで内向的な男子中学生カイが、歌が大好きな人魚の少女ルーと出会って、「仲良くなる→仲間にも紹介する→他人にバレる→迫害→町に危機が!→人魚軍団が救ってくれる→別れ」という「人外の友だち」系ストーリーの王道パターンを踏襲する感じ。最後はカイが成長して終わってたんじゃないかしらん。

まず、好きな部分を書いておくと、ルーの動きが観てて気持ち良かったところとか、「他の生物を噛むと人魚になる」&「光を浴びると死んでしまう」という吸血鬼のような人魚の設定とか(もともとはヴァンパイアにする予定だったとか)、カイが最後に自分の気持ちを伝えるために「歌うたいのバラッド」を歌う展開とかとか。人魚を嫌っていた老婆&祖父が、嫌う原因となった“人魚に食べられたと思っていた近親者”が実は人魚として生きていたことを知る場面は、絵の力が非常に素晴らしくて、かなり泣いちゃった次第 (ノω・、) グスン


終盤の僕は、このアライJr.のような顔で観ていたのです(「バキ」より)。
滝のような涙を流すアライJr.


とは言え、微妙に感じるところも結構あって。一番納得いかなかったのが、人魚たちが“優しい生き物”すぎるというか。終盤、人魚に娘の遊歩を食われたと誤解した地元企業の経営者がルーを捕獲&光で拷問する→その叫びのせいで”おかげ様”の呪いが発動して、町に波が押し寄せることになるんですが…。その波からわざわざ愚劣な人間どもを救ってやるって、マジかと(愚劣な人間が書いている文章)。ルーだけが救助活動を頑張っていて、その姿に胸を打たれて他の人魚も徐々に加勢するぐらいならわかるけどさ、僕がルーの父親の立場だったら、即座に人間を皆殺しですよ。最低でも、遊歩の父親だけは「オレサマオマエマルカジリ!(`Δ´)」って感じになるだろうなぁと。


終盤の展開を人魚側で観ていた僕の心境を代弁するカイザーを貼っておきますね。
ウォ〜(戦争だ)


あと、「人魚たちの水を操る能力があまりにもスゴすぎて引いた」とか「犬だけじゃなく猫も殺処分から助けてほしかった…」とか「泣いたけど、よくよく考えたら、人魚化した奴らはそのことをちゃんと身内に伝えようとしろよ(人魚になるとそういう発想ができない?)」とか思うところはあるんですが、置いといて。少し冷めたのが、ラストの「歌うたいのバラッド」のシーン。いや、上記の通り、僕自身も盛り上がって観ていたんですが、もともと斉藤和義さんの原曲が好き→カイが歌詞を省略して歌っているのに気付いちゃって(2番のサビあたり)、ふと現実に引き戻された…って、伝わるでしょうか。


短縮版ですが、「歌うたいのバラッド」を貼っておきますね↓




な〜んて、文句をダラッと書いちゃいましたが(汗)、基本的には前売り券代分は十分楽しめたので、70点という着地でございます (´∀`;) エヘヘ まぁ、世間ではかなり褒められていて、「人魚が出てくる&町が海に飲み込まれる」ということで比較されがちな「崖の上のポニョ」より上という人もいるし、6月に開催された「タマフル&トップ5&生活は踊るオフ会」にて、初めてお会いした相互フォローしている方(両目洞窟人間さん)も高評価だったということで、気になる人はぜひ観てみてくださいな。僕自身、仕事が忙しいのに無理矢理観に行ったせいで、あまり映画に集中できなかった面もあるので、ソフトがリリースされたら、また観直そうかなぁと思っております (・ε・) オシマイ




本作のノベライズ。アニメでは描ききれなかった部分が補完されている様子。



良さげな公式アートブックを貼っておきますね。



最近観た湯浅政明監督作。僕の感想はこんな感じ







先週の備忘録(2017/7/18~7/24)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→「セールスマン」鑑賞
水曜日、仕事→「カフェ・ソサエティ」鑑賞
木曜日、仕事→接待!
金曜日、仕事→「ジョン・ウィック チャプター2」鑑賞→ソーイングさんと飲み!
土曜日、娘とゴロゴロ
日曜日、家族でお出掛け
月曜日、仕事→映画を3本鑑賞
9月6日にライムスターの最新アルバムJCVD最新主演作が同時リリースされる謎… (`Δ´;) ヌゥ



先週は、仕事が忙しくなったにもかかわらず、「セールスマン」「カフェ・ソサエティ」「ジョン・ウィック チャプター2」「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」「海辺のリア」「パワーレンジャー」と、6本も観ちゃいましたよ… (´・ω・`) ウーン さらにブログも頑張って更新したので(別に褒めてくれたっていいんだぜ?)、治りかけた帯状疱疹がぶりかえしてボリボリかいてしまうエブリデイ。ただ、先週観た映画は全部「良い映画だった」…とは言えませんが(苦笑)、一応はすべて「観て良かった」と思える作品だったので、前売り券もかなり消化できたし、結果オーライと思いたいアタシ。


最近、仕事で横浜に行くことが増えているため、ジャック&ベティ率が上がっているのです。
ジャック&ベティ


というか、先週の木曜日はあの高野政所さんが参戦する「タマフル・トップ5・生活は踊るオフ会」があったワケですけど、そういう日に限って、突然の打ち合わせ&接待が入るのが社会人のつらいところ(ピンポイントで日時を指定されたので、断れなかった)。だから、日にちが決まっているイベントのチケットって、怖くて買えないんだよなぁ…。とは言え、ライムスターの最新アルバム発売に伴う全国ツアー「King Of Stage Vol. 13 ダンサブル Release Tour 2017」には絶対足を運ばざるを得なくて、10月5日(木)の川崎「CLUB CITTA'」のチケットは購入予定。本当は、10月22日(日)の東京・お台場「Zepp Tokyo」と、12月10日(日)の千葉「LOOK」も行きたいんですけど、土日は“家族と過ごす日”なので、血涙を流しながら諦めることにしております (ノДT) チクショウ そして、もし10月5日に急遽予定が入ってライブに行けなくなったら、またサンスケさんにあげるつもり…という勝手な指名。何はともあれ、僕的には前回のアルバム「Bitter,Sweet&Beautiful」RHYMESTER史上一番好きだっただけに、それを今度の「ダンサブル」が越えてくるのかどうか、超楽しみでございます (´∀`) タノシミー


前回のツアー動画を貼っておきますよ↓ 「Bitter,Sweet&Beautiful」「サイレント・ナイト」が泣くほど好き。




あと、金曜日のことを書いておくと、仕事帰りにTOHOシネマズ新宿「ジョン・ウィック チャプター2」を観て、ホクホク顔で帰ろうとしたら、映画仲間のソーイングさんにバッタリ遭遇→飲みに行きましてね (〃∇〃) ウフフ 僕はかなりズルズル飲んでしまうタチなので、ダラダラと午前3時ぐらいまで映画話に付き合わせてしまったんですが(汗)、気になっていた映画のお話も聞けたし、非常にストレス発散になりました。とは言え、自己嫌悪してしまうのが、酔うと高確率で「お金を持っていても幸せとは限らないけど、お金があった方が全然イイだろ!ヽ(`Д´)ノ」みたいな金持ちを羨む話&自分の父親がクズだった話になっちゃうあたりで、これは本当に気をつけたいところ (´・ω・`) ダメネ

で、そんな話をしたせいか、その夜、久しぶりに父親の夢を見まして。父親は「お総菜がバイキング形式で並んでいる食堂」を経営していて、そこそこ成功している様子。僕は、その世界の住人として、その設定を違和感なく受け入れていて、彼の元に金を無心に行くんですが(なにこの展開)、父親は「まったくお前は仕方ないなぁ ( ´_ゝ`)」といった感じで、優しくお金をくれるのです。いわゆる“普通の親子”のように軽口も叩く雰囲気であり、起きてから非常に混乱してさめざめ泣くという事態。なんて言うんですかね、44歳にもなって、44歳にもなって、44歳にもなって、いまだに亡き父に対して、いろいろとこだわってしまうってのは、人として大切なことなのか、呪いなのか、無駄なことなのか。

そんな風に起床した土曜日は、奥さんが大学時代の友人たちと会うので、娘のマナ子(仮名/5歳)と2人で適当に過ごして。翌日は彼女の6歳の誕生日ということで、「ブラッドスポーツ」Tシャツを着て、家族でお出掛けしましてね。夜は「シズラー」で食べたんですが、お店に誕生日だと告げたら、バースデーソングを歌ってくれる&ケーキをくれて、マナ子が本当にうれしそうな顔になってね…(しみじみ)。家族3人で手を繋いで歩く帰り道、幸せだからこそ、失うことの方が恐ろしくなって死にたくなる…ってのは、まったく後ろ向きですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ 夜は誕生日プレゼントの「モアナと伝説の海」を家族で観たら、娘はもちろんのこと、意外と奥さんにも好評だったりしたんですが(微笑)、僕的にはやはりロック様は実写の方が良かった気がする…という、どうでも良い文章。


「ちゃんと証拠を見せてください!(`Δ´) キィィ!」なんて言わずに祝ってくれた「シズラー」は本当に良い店だと思う。
シズラーのケーキ


その他、やっと録画しておいた「山田孝之のカンヌ映画祭」を観ていて、エンディングテーマの「ランプトン」がスゲー好きなのにCDは出ていないのかな…とか、そんな感じそんな感じ。今週は、基本的にはずっと仕事であり、隙を見て「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」の2回目を何とか鑑賞して、土日は家族サービスに徹するつもりです。つーか、「家族”サービス”」とか書くと、「おやおや、部外者ヅラして呑気なものですね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」的に思われるかもしれませんが(汗)、これはミサトさんの「サービス、サービス♪ 川o^-')b」や、カヨコさんの「パーソナル・サービス!( ̄ー ̄し ニヤッ」のような意味合いに捉えてほしい…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


最後に今月の推薦曲、星野みちるさん「流れ星ランデブー」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。








2017年8月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

$
0
0
毎月の恒例として、僕が2017年8月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

8/5
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 ①
劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング ②
宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲 ③
スターシップ9 ④
トランスフォーマー/最後の騎士王 ○
俺たちポップスター ○
リベリアの白い血 △
エブリシング △
夜明けの祈り △


8/12
RE:BORN リボーン ⑤
スパイダーマン:ホームカミング ⑥
海底47m ○
ターミネーター2 3D ○
ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 △
少女ファニーと運命の旅 △


8/19
HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY ⑦
ベイビー・ドライバー ⑧
LUCK-KEY/ラッキー ⑨
蠱毒 ミートボールマシン ○
日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち △
隠された時間 △
いつも心はジャイアント △


8/26
ワンダーウーマン ⑩
エル ELLE ⑪
阿修羅少女(アシュラガール)~BLOOD-C 異聞~ ⑫
米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー △
パターソン △
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ △
関ヶ原 △




そういえば、ジャン=クロード・ヴァン・ダム最新主演作「Kill 'Em All」「ファイナル・ブラッド」という邦題でDVDリリースされることになった…というのは、9月の話だから関係ないとして(前回と同じ書き出し)。8月公開作で何を置いても観に行きたいのが、「RE:BORN リボーン」ですよ。僕が大好きな坂口拓さん(いつの間にか忍者になってて少し心配… (・ω・;) ウーン)の主演作を、僕が大好きな下村勇二監督が撮影したということでね、「2016年に絶対観たい新作映画10本」「2017年に絶対観たい新作映画10本」で取り上げつつ、女のように股まで濡らして待っていたのです(アウトな文章)。本作では、「HiGH & LOW THE RED RAIN」のクライマックスで炸裂した近接殺人技術「ゼロレンジコンバット」が思う存分に観られるということでね、土日は家族と過ごす日だから無理ですけど(汗)、公開週に絶対観に行きますYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!


僕の気持ちを代弁する松尾象山を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
股まで濡らした松尾象山

「RE:BORN リボーン」の予告編↓ きっと、きっと、面白いハズなのです。




というか、8月は観たい邦画が結構あって。昨年、予想外に面白かった「HiGH&LOW」シリーズの最新作「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」については、「THE RED RAIN」で雨宮兄弟の戦闘力がズバ抜けて高くなったことが世界観にどう影響するのか気になって仕方ないし、なんとなくアウトなムードが漂う三池崇史監督作「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」も伊勢谷友介さん演じる空条承太郎が観たいので前売り券を買ってしまったし、「阿修羅少女 ~BLOOD-C 異聞~」もなんとなく観たい気持ち。あと、前作が“嫌いじゃないけど超キツかった”ので、観るかどうかはわかりませんが、「蠱毒 ミートボールマシン」も気になっております。


三池崇史監督、今回の実写化はどうなんでしょうか…。




洋画に関しては、予告編の「美女戦士は天然系?」のナレーションにイラッとしながらも「ワンダーウーマン」特典に目がくらんで前売り券を2枚買ってあるし、間違いなく面白そうな「スパイダーマン:ホームカミング」も2枚購入済み。前評判が超高いエドガー・ライト監督作「ベイビー・ドライバー」も絶対足を運ぶし、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが紹介されていた「エル ELLE」も当然観ますがな。その他、「メッセージ」を観て、あらためて「SF映画っていいな (´∀`=)」と思ったので前売り券を買っちゃった「スターシップ9」「パッセンジャー」の感想でオチに使ったユ・ヘジン主演作「LUCK-KEY/ラッキー」も観る予定でございます。


現在、購入している8月公開作の前売り券はこんな感じ。
2017年8月公開作の前売り券

「ワンダーウーマン」の予告編↓ ナレーションの人に罪はないのですが…。




最後は、全然観に行けない名画座系。今月は、目黒シネマで8/05(土)~8/18(金)の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」「LOGAN/ローガン」新文芸坐で8/16(水)~8/19(土)の「キングコング:髑髏島の巨神」「GODZILLA ゴジラ」、8/20(日)~8/23(水)の「ワイルド・スピード ICE BREAK」「トリプルX:再起動」ユジク阿佐ヶ谷で8/26(土)~9/01(金)の「ハードコア」あたりに行けたらうれしいなぁ。それと、キネカ大森で8/19(土)~9/01(金)に開催される《第4回 夏のホラー秘宝まつり2017》も気になっております。以上、2017年8月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。







カフェ・ソサエティ(ネタバレ)

$
0
0

カフェ・ソサエティ

カフェ・ソサエティ

原題:Cafe Society
2016/アメリカ 上映時間96分
監督・脚本・ナレーション:ウッディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン、スティーブン・テネンバウム、エドワード・ワルソン
製作総指揮:アダム・B・スターン、マーク・I・スターン、ロナルド・L・シェ
撮影:ビットリオ・ストラーロ
美術:サント・ロカスト
衣装:スージー・ベンジンガー
編集:アリサ・レプセルター
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー、スティーブ・カレル、コリー・ストール、パーカー・ポージー、ケン・ストット、ジーニー・バーリン、サリ・レニック、スティーブン・クンケン、アンナ・キャンプ、キャット・エドモンソン
パンフレット:★★★(720円/コラムは2本とも良かったし、シャネルの衣裳などについての記事も勉強になりました)
(あらすじ)
映画業界で働くことを夢見るニューヨーク生まれの青年ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、業界の有力者である叔父フィル(スティーブ・カレル)を頼ってハリウッドにやってくる。フィルの秘書を務める美女ヴォニー(クリステン・スチュワート)に心を奪われたボビーは、映画スターやセレブリティを相手に、フィルの下で働きながらヴォニーと親密になっていくが、彼女には思いがけない恋人の存在があった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この映画に関しては、はちごろうさんのブログとか読むと良いよ。
※今回の記事は、「ラ・ラ・ランド」のネタバレに触れているので、知りたくない人は読んじゃダメ!m9`Д´) ビシッ


「ソサエティ」と聞いて連想するのはブライアン・ユズナ監督作であり、ウニョーンと口の部分が伸びたグロテスクなビデオジャケット(誉め言葉)を思い出す…というのはどうでも良いとして。ウディ・アレン監督作は、「ブルージャスミン」「マッチポイント」のような超ストライクな映画もあれば、「恋のロンドン狂騒曲」のように神経を逆なでされるような時もあって、結局、積極的には観に行かなくなっているんですけれども。先日、はちごろうさん&下手の縦好きさんと飲んだ時に両者が褒めていたので(確か)、ちくしょう、スゲー気になってしまって。先日、渋谷のアップリンクで上映されていることに気付いて、いそいそと観てきました。「お…大人!(`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


アップリンク、もともと狭い劇場ではありますが、ほぼ満席だった記憶。
アップリンク


一応、話を書いておくと、ニューヨーク生まれの青年ボビーがハリウッドに行って、映画業界の有力者である叔父フィルの元で働き始めて、その秘書のヴェロニカ(愛称:ヴォニー)と恋に落ちるんですが、しかし。実はヴォニーったらフィルと不倫中だったので、三角関係に突入するも、最終的にヴォニーはフィルと結婚! 失意の中、ボビーはニューヨークに戻ると、ナイトクラブの支配人としてメキメキ頭角を表して、店に訪れたバツイチ女性ヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)と恋に落ちて結婚しましてね。少しした後、店にフィル&ヴォニーがやってきたので、ヴォニーと少しだけ焼けぼっくいに火が点きそうになるものの、「それはそれ!m9`Д´) ビシッ」ということで、新年を迎えるパーティーでお互いをボンヤリと想いながらも、それぞれの道を歩むムードで終わってましたよ、たぶん。


再会したボビーとヴォニーは、未練を感じてキスなどをするものの…。
再会した2人

結局、各々の居場所で新年を迎えるのでした。
新年のパーティ


なんて言うんですかね、ポスターの雰囲気から、「ボビーはアタシを愛してるの!川`Д´)ノ キィィ!」「そんなことないわ、アタシのことが好きなの!ヽ(`Д´し ナニヨ!」「うーん、どっちのヴェロニカも好きだから選べないよぅ…(・ω・;) ウーン」「じゃあ、セックスで決めて!川`Д´)人(`Д´し マケナイワ!」といった安いエロ漫画みたいな三角関係が繰り広げられるのかと思いきや、そんなことはなく(多くの人がブログをそっ閉じした気がする文章)。1930年代のアメリカを舞台にした大人のコメディであり、神経質な雰囲気でベラベラ話す主人公にテンポの良い話運び、あちらこちらに散りばめられたユーモアなどなど、まさにウディ・アレン印ってな調子の映画でしたな。

ジェシー・アイゼンバーグやスティーブ・カレルの演技が素晴らしいのはもちろんのこと、一番ツボに入ったのが、コリー・ストール演じるギャングの兄ベン。人をバンバン殺す凄惨な役柄にもかかわらず、語り口が軽妙なので、意外と爽やか&愉快に見えるというか。最後、死刑にされるくだりすら面白くて、今まで観たコリー・ストールの中でもベストのカッコ良さでした。それと、「お互いに未練を残しながら別れる」というラストは、僕を含む多くの人が同じようなオチの「ラ・ラ・ランド」を連想したみたいですが、情感を抑えた演出は「しっかり大人」という印象であり、ううむ、「やはり一流… (`Δ´;) オノレ...」と、すっかりウディ・アレン監督の手腕に唸らされた次第。


ベンの暗躍シーン、不謹慎ながらも笑っちゃいました。
ギャングのやりすぎシーン

鑑賞後のウディ・アレン監督への気持ちを代弁する加納秀明を貼っておきますね。
やはり一流


だがしかし。映画としての完成度は本作の方が高い気がしながらも、正直なところ、僕はデイミアン・チャゼル監督の“青さ”を感じさせる「ラ・ラ・ランド」のオチの方が好みだなぁと。あと、1920年代のパリに憧れて「ミッドナイト・イン・パリ」を撮ったように、ウディ・アレン監督は1930年代のハリウッド&ニューヨークの社交界も好きということで、本作の舞台にしたようですが、ごめんなさい、僕は全然興味がなくてね…(台無しな文章)。どうせなら今度は1970年代のカリフォルニアのマッスルビーチを舞台にした映画を撮ってほしい…というのは無茶な話でしょうか(間違いなく無茶な話)。


1930年代のハリウッドやニューヨークへの憧れはゼロということで(裏で暗躍するギャングは好き)。
1930年代のハリウッド

できれば、アーノルド・シュワルツェネッガーやフランコ・コロンブがいた1970年代のカリフォルニアを描いてほしいのです。
1970年代のカリフォルニア


そんなワケで、非常に完成度の高い“大人のロマンチックコメディ”だと感心しながらも、ボンヤリと70点という着地でございます。たぶん誰が観てもそれなりには楽しめるんじゃないかしらん。ちなみに、久しぶりに「ミッドナイト・イン・パリ」の感想を読み直してみたら、オチが今回とほぼ同じであり、自分が5年前からまったく成長していないことを確認したのでした ┐(´ー`)┌ ザンネーン




良いムードっぽいサントラ。輸入盤デジタル盤もありますぞ。



一番好きなウディ・アレン監督作。僕の感想はこんな加藤清澄



1920年代のパリが出てくるウディ・アレン監督作。僕の感想はこんな感じ



多くの人がオチで連想したデイミアン・チャゼル監督作。僕の感想はこんな感じ



一応、貼っておきたいボディビル・ドキュメンタリーの傑作。








マンチェスター・バイ・ザ・シー(ネタバレ)

$
0
0

マンチェスター・バイ・ザ・シー

マンチェスター・バイ・ザ・シー

原題:Manchester by the Sea
2016/アメリカ 上映時間137分
監督・製作・脚本:ケネス・ロナーガン
製作:キンバリー・スチュワード、マット・デイモン、クリス・ムーア、ローレン・ベック、ケビン・J・ウォルシュ
製作総指揮:ジョシュ・ゴッドフリー、ジョン・クラシンスキー、デクラン・ボールドウィン、ビル・ミリオーレ
撮影:ジョディ・リー・ライプス
美術:ルース・デ・ヨンク
衣装:メリッサ・トス
編集:ジェニファー・レイム
音楽:レスリー・バーバー
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード、C・J・ウィルソン、グレッチェン・モル、マシュー・ブロデリック、アンナ・バリシニコフ、ジョシュ・ハミルトン、テイト・ドノバン、スーザン・プルファー、ロバート・セラ、トム・ケンプ
パンフレット:★★★☆(720円/2本のコラムがタメになる上にデザインがイイ! ストーリーが最後まで書いてるのも好き)
(あらすじ)
アメリカ、ボストン郊外で便利屋として生計を立てるリー(ケイシー・アフレック)は、兄ジョー(カイル・チャンドラー)の訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。遺言でジョーの16歳の息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人を任されたリーだったが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作については、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介していたり映画その他ムダ話で解説していたりする(216円)ので、そちらをチェックするとよござんす。
※今回の記事は「淵に立つ」のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!


本作はいろいろな賞を獲ったりして、そりゃあ“良い作品ムード”がムンムンながらも、僕は基本的にアクション映画を好む男なので、あまり観る気はなかったんですけれども。映画仲間のスタ・エレさんがDMでプッシュしてきましてね。最初は「面倒くさいなぁ…(`Δ´;)」と思ったものの、なんとなく気になってきた&恵比寿ガーデンシネマなら安く観られる手段が多いということで! 6月下旬、金曜日の会員デーを利用して、1000円で鑑賞してきました。良い映画だけど不安になりました。


ロビーには場面写真のパネルが飾られてまして。
場面写真の展示

記事の切り抜きなどもありましたよ。
記事の切り抜き

ちなみに七夕飾りがあったので、ささやかな願いを短冊にしたためたというね (´∀`=) カナウカナー
七夕飾り


まず、映画のあらすじを適当かつ雑に書いておくと、アメリカ・ボストンにて“便利屋”として水道修理などの仕事をこなしつつ、1人でバーに行っては他の客に酔ってケンカをふっかけたりするリーのところに「兄のジョーが倒れた」との知らせが来ましてね。ジョーが住んでいる街「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に到着したら、すでにジョーは死んでいて。リー宛に「一人息子のパトリックの後見人になってほしい」なんて遺言があったりするから、「オレには無理だYO!ヽ(´Д`;)ノ」なんてバタバタしたりするものの、甥のパトリックとはそこそこ仲良しでもあるので、とりあえず面倒を看ることになるのです。


リーは、突然、甥っ子パトリックの後見人になることに。
甥の後見人?

ところが、過去にこの街で何かやらかしたらしく、ウワサされてしまいまして。
あれがウワサの男か

ジョーの弁護人もこんなことを言うから、どんなことがあったのか超気になるのです (・∀・) キニナルー
君の経験は想像を絶する


パトリックったらモテモテで高校生のくせに相当なヤリチン野郎であり、モテない青春時代を送った僕的には死ねと思いながらも(44歳の文章)、なんだかんだ言ってまだ子どもなだけに、いろいろとションボリしたりしてね… (´・ω・`) カワイソウ しかも、リーったら無口で暗くてやたらと“過去に何かありましたヅラ”をしているから、「おやおや、何をやらかしたんですかねぇ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」なんて思ってみれば! なんと「自分の不注意で火事が発生して娘が3人死ぬ」という超ハードな事件を起こしていたからドン引き!Σ(°д°;) ナンデスト! 事件時に凄まじく罵ったっぽい元奥さんのランディ(ミシェル・ウィリアムズ)から昔のことを謝罪されたり、酔ってバーの客と殴り合いになったりしたリーは、ジョーの親友だったジョージ(C・J・ウィルソン)にパトリックを預けることにしましてね。甥っ子に「一緒に暮らそうYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」と言われても、「乗り越えられない…辛すぎるんだ… (´・ω・`)」と答えるリーでしたが、自分が新しく引っ越す家には遊びにきてね的なことを言うのでした。マンチェスターの海は青いのでしたーー。


マンチェスターの海は青いのでした… (ノω・、) グスン
海は青いのでした


なんて言うんですかね、「『マンチェスター・バイ・ザ・シー』なんて原題そのままじゃなくて、『マンチェスター 〜海沿いの街〜』みたいな邦題にすればいいのに!(`∀´) ケケッ」と思っていたら、「バイ・ザ・シー」部分も街の名前だった…なんて文章をパンフで山崎まどかさんが書かれていたので結婚してほしいと思ったことは置いとくとして。とにかく「しみじみとハートに沁みる感じの映画」であり、ごめんなさい、僕程度の文章力や分析力ではわかりやすくその魅力を語れないのですけど、キツい事件が起こりながらも笑えるシーンもあったりして、良いことも悪いことも楽しいことも辛いことも人生にはあるんだよなぁと、とてもシンミリしたのです。

そんな地味な作品でも、唯一派手なのが「主人公の不注意で家が丸焼け→娘が全員死亡→警察で自殺を図ろうとする」というくだりなのが、またヘビー。スタ・エレさんがDMで「子ども」「贖罪」なんてキーワードを散りばめてたからさ、「失業→酒乱→暴力を振るって逮捕→離婚」といった“親のクズ化コンビネーション”を予想していたら、ちくしょう、誰にでも起こり得る悲劇だったから、超ゲッソリですよ… ('A`) ゲッソリ もうね、「淵に立つ」の娘が倒れているシーン級に悶絶したし、一時はこんな展開を見せたケネス・ロナーガン監督を呪殺しようかと思いましたね(通報されそうな文章)。


リーの家が燃えているのを目撃した瞬間、僕は愚地独歩ライクに先の展開を予想したというね… (`Δ´;) ヌゥ
ここから先は地獄だな

そりゃあ、あんな悲劇を体験してたら、同じ土地に住みたくないよなぁ。
この町に?


ただ、この映画の素晴らしいところは、安易なハッピーエンドには着地しないものの、「そんな悲劇的なことがあっても、人は生きて行けるんじゃないか」と、かすかな希望が漂っているところではないでしょうか。いや、自分に当てはめて考えれば、当然ながら即死を願うでしょうけど、とは言え、時間をかけて、その悲しい思い出と共存していけるのではないかとも思わされたのです。上手く書けませんが、リーが「乗り越えられない…辛すぎるんだ… (´・ω・`)」って言うシーンは、その心境をパトリックに伝えられたこと自体が“何かの一歩”になったのではないか。やっと自分を許す糸口を見出したと言えるのではないか…なんて文章をパンフで李相日監督が書かれていたので結婚してほしいと思ったことは置いとくとして。何はともあれ、“陽気な過去のリー”と”現在の暗いリー”を見事に演じたケイシー・アフレック、納得のオスカー受賞、ですな(知った風な口調で)。


この映画、間違いなくケイシー・アフレックの代表作になるでしょうな(あまり出演作観てないけど)。
ケイシー・アフレック


その他の役者さんも良かったですね〜。大好きなミシェル・ウィリアムズが元夫のリーに謝罪する場面はあの感情の出方が素晴らしかったし、僕も昔、浮気した彼女を酷く罵ったことを今でも後悔しているので(って、事件の規模が違いますが)、感情移入してスゲー泣いちゃいましたよ (ノДT) ウゥ... それとパトリックを演じたルーカス・ヘッジズも見事だったし、兄のジョーを演じたカイル・チャンドラーも最高だったし…。特に事件後、罪の意識で死にそうなリーをジョーが抱きしめる場面は「兄弟っていいな」と思ったりしましたが、決して良いことばかりじゃないことも思い出して、気が引き締まったりもした次第。


この場面のミシェル・ウィリアム、100点でしたよ。
元奥さんとの会話

ルーカス・ヘッジズも、ヤリチンな部分はイラッとしたけど、良かったね〜(どことなくしつこい文章)。
反発するパトリック

このシーン、グッときましたよ…(しみじみ)。
兄弟の抱擁


ということで、スゲー観て良かったけれども、「もし妻子に何かあったら… (´Д`;)」という不安な気持ちにもさせられたし、やっぱりマッチョな男どもが派手に暴力を行使し合う作品を愛しているので、なんとなく80点であり、マンチェスターの海は青いのでしたーー。




本作のサントラ。輸入盤デジタル盤もあります。



町山さんがムダ話で取り上げていたケネス・ロナーガン監督作。たぶん観ないカナ… (´∀`;) エヘヘ



なんとなく思い出した深田晃司監督作。僕の感想はこんな感じ




<真・どうでも良い後書き>

世の中には本当にどうでも良いことがあって、例えば僕のようなオッサン(現在44歳)などが思いつきで話す「オヤジギャグ」なんて、その最たるものでしょう。なんて言うんですかね、つまらないことを「わかっている」ムードで言う「オヤジギャグ」もありますが、それもまた、その「わかっている」ムードに甘えた感があってムカつくなんてこともあって。例えば、NHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」でのヒゲじいなんてのは、視聴者の「仕方ないわね」に甘えたギャグをかますのが恒例であり、それを許せるかどうかで人間の心の広さが測られるのではないか。そんな風に思いながら、毎週観ているのです。

さて。本ブログについて、僕は「感想ブログ」というよりは「備忘録」だと思っていて。それは、映画評を書いているのではなく「思いついたことを書き残している」という面が強いから。町山智浩さんや宇多丸師匠のように、的確に作品を分析する能力なんてないですし(苦笑)、単に「その当時、映画を観て、何を考えたのか?」「どんな行動をとったのか?」などを記しておきたいのです。だから、どれほどくだらないことでも、その時、強く思ったことなら、とりあえず書いておきたいのですが、しかし。それが、オヤジギャグにすら満たない、大して面白くもないことだったら、どうすれば良いのか?

これから書く文章は、僕自身、「“逆に”面白いでしょ?」といった逃げや、スベリ芸的なことを狙ったのではなく、本作のタイトルを耳にした瞬間から、どうしても脳裏にこびりついて離れないフレーズでして。これは、本当に、書き残して置かざるを得ないのだけれども、恥ずかしくてシラフではとても見せられないので(じゃあアップするなって話ですがー)、久しぶりに文字色を背景と同じにして、ここに隠して残しておく次第。いくぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ


マンチェスター・バイザシー、バイザフー、バイザホー、バイザハッハー……


もうね、こんな素晴らしい映画の感想文に、こんなくだらないことを書いて、本当にごめんなさい。でも、一時はこれがずっと脳内で流れて止まらなかったんです。わかってもらえなくてもいい、わかってもらえなくてもいいんです… (ノω・、) オシマイ


パワーレンジャー(字幕版、吹替版)(ネタバレ)

$
0
0

パワーレンジャー(字幕版、吹替版)

パワーレンジャー

原題:Power Rangers
2017/アメリカ 上映時間124分
監督:ディーン・イズラライト
製作:ハイム・サバン、ブライアン・カセンティーニ、マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー
製作総指揮:アリソン・シェアマー、ブレント・オコナー、ジョン・ゲイティンズ、ジョエル・アンドリク、鈴木武幸
原案:マット・サザマ、バーク・シャープレス、ミシェル・マローニー、キーラン・マローニー
脚本:ジョン・ゲイティンズ
撮影:マシュー・J・ロイド
美術:アンドリュー・メンジース
衣装:ケリ・ジョーンズ
編集:マーティン・バーンフェルド、ドディ・ドーン
音楽:ブライアン・タイラー
音楽監修:シーズン・ケント
出演:デイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、RJ・サイラー、ベッキー・G、ルディ・リン、エリザベス・バンクス、ブライアン・クランストン、ビル・ヘイダー、デビッド・デンマン
声の出演:勝地涼、広瀬アリス、杉田智和、水樹奈々、鈴木達央、沢城みゆき、古田新太、山里亮太
パンフレット:★★(820円/坂本光一監督と山里亮太さんのインタビュー記事が好きだけど、メカとかの解説がないのはガッカリ)
(あらすじ)
紀元前、世界の運命を決める大きな戦いが起こり、5人の戦士によって地球は守られた。そして現代。平凡な毎日を送っていたジェイソン(デイカー・モンゴメリー)ら5人の若者は、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の1人であるゾードン(ブライアン・クランストン)と機械生命体アルファ5(ビル・ヘイダー)が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサ(エリザベス・バンクス)を阻止するため、ジェイソンたちが新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


ハッキリ言って、アメリカで放送中の「パワーレンジャー」シリーズにはあまり興味がないというか。確か昔、深夜放送か何かで観た時は「合わないな… (´・ω・`)」と思ったし(戦隊モノ自体から離れていた時期でもあったし)、CGのロボ戦が気になって観た1996年の劇場版もスゲー微妙に感じたし…(でもサントラはそこそこ好き)。ただ、時が経って44歳になった現在、最も好きな特撮モノがスーパー戦隊シリーズになっている上に、特報からは“100点の青春超能力映画”「クロニクル」っぽいムードがムンムン漂っていたので、前売り券を購入。ちょうど今週の「ムービーウォッチメン」の課題映画にもなったということで、新宿バルト9で字幕版、T・ジョイPRINCE品川で吹替版を観てきました。「ありがとね〜!(TДT)ノ」と思ったり。


バルト9のシアター4は、狭めということもありますが、結構混んでましたよ。
シアター4

T・ジョイPRINCE品川は初めて(前は品川プリンスシネマだった)。観客は10人ほどで、大きいお友だちばかりだった記憶。
7番スクリーン

入場者特典の村田雄介先生が描いたポストカード、2枚ゲットしたというね。
ポストカード2枚


最初にお話を雑に書いておくならば、映画はピクルと恐竜が生きていたころの時代からスタート(伝わりにくい表現)。 生命の源であるジオ・クリスタルを奪おうとする悪の女戦士リタを止めるべく、レッドレンジャーのゾードンは地球に隕石を落とす→2人とも死亡!(というか行動不能状態に) そして時が経ち、現代のアメリカの地方都市エンジェル・グローブにて、落ちこぼれ高校生5人が、ひょんなことから不思議なコインをゲット→地下で宇宙船っぽい建物も発見しまして。壁と一体化することで生きながらえたゾードンとサポートロボのアルファ5からいろいろと説明を受けた5人は「パワーレンジャーになって、ちょうど復活したリタから地球を守る」という使命を託されるのです。


恐竜がいたころの地球で、異星人同士が揉めた結果、5枚のパワーコインが封印されまして。
恐竜がいたころの地球

6500万年後、そこはアメリカの採石場になっていて、5人はコインを発掘!
不思議なコインを見つける5人

翌日から、ケガが治っていたり、怪力になっていたりと、超人になっていてビックリですよ。
体がやたらと丈夫に!

採石場に戻って探索してみれば、なんと地下に宇宙船っぽい建物を発見したので、入ってみると…。
宇宙船を発見

壁化したゾードンとサポートロボのアルファ5から使命を押しつけられるというね 川´・ω・)(・ω・)(´・ω・`)(・ω・`)(・ω・`し メンドクサイネー
ゾードンがいろいろ説明


邪念などのせいか全然変身できない中、みんなで特訓したり、ザックがイタズラ心からゾード(専用メカ)に乗り込んで暴走してみたり、「失望した!(`Δ´)」なんて言うゾードンに自分の父親を重ねてジェイソンが反発したり、たき火を囲んで自分たちのことを話してみたり、リタの挑発に乗って戦ったらビリーが殺されたり、「大事なのは仲間を思いやる心だった!Σ(゚д゚し」とキンバリーが気付いたりした結果、ビリーが生き返った&みんなで変身できたので、リタ with 巨大な怪物ゴールダーを倒して、めでたしめでたし。最後は、学校で手紙を回したりする中、転校生のトミー・オリバーの名前が呼ばれたり、ビリーがロッカーを爆破したりして、終わってましたよ。


いろいろと特訓したり、あーだこーだ頑張ってみた結果…。
いろいろと訓練

上映時間の3/4ぐらいが過ぎたあたりで、やっと全員変身だッ!ヽ(`Д´)人川`Д´)人(`Д´)人(`Д´し人(`Д´)ノ ヤッター!
やっと変身しました

で、あーだこーだあって、この女の侵攻を食い止めるのでした。
リタの侵攻


まず、僕とスーパー戦隊シリーズについて書いておくと、「ゴレンジャー」から観ていたものの、一時離れた時期がありましてね…(遠い目)。クラスの友だちは次々と見なくなっていくし、親や姉の厳しい目もあるし、なんとなく気まずくなって、「ライブマン」の後から観なくなって。で、甥っ子絡みで「ジェットマン」「ジュウレンジャー」、ヒーローショー絡みのバイトで「カーレンジャー」「ギンガマン」は愛したものの、やたらと玩具を増やして売りつけようとする姿勢には辟易してきたし、主要キャストたちのイケメン&低年齢化→国防を任せるには不安に思えたりして、基本的にはたまにチェックする程度になっていたのです。


例えば「デンジマン」の“デンジレッド”赤城一平の“雄度の高さ”はハンパではなくて。
赤城一平/デンジレッド(結城真一)

この氷柱割りを観て! やっぱり国防はこういう「コクのある大人の男」に任せてほしかった20代のアタシ。
氷柱割り!


ただ、年を取ってオッサンになると、「若い子たちが命を賭けて地球を守ってくれてる… (ノω・、) グスン」とありがたく思えてきたから、人間とは不思議なもの。玩具ありきの作劇も「いかに自然な雰囲気で新しいアイテムをドラマに絡ませるか?」という脚本家の工夫を堪能できるようになってきたし、何よりも演技が未熟な若者たちが1年を通じて成長する様子が感動的でね…。番組終了後は、そのままスターに駆け上る出演者もいれば、芸能界を辞めてしまう人もいたりして、そのシビアな現実が切ないからこそ、彼らの1年間が輝いて見える部分もあって。なんて言うんですかね、僕的にはやっと甲子園を毎年観ている人の気持ちがわかってきた…って伝わるでしょうか。

で、本作の話。体感時間では3/4ぐらいを過ぎてからやっと変身するので、そこにストレスを感じる人がいるのはスゲーわかりますよ。でも、僕は上記のように、ただでさえ「戦隊の若者」に弱いのに、5人のキャラクターそれぞれに「落ちこぼれた理由」を付けて、彼らが仲間になっていく過程を丁寧に見せるので、すっかり泣きながら観ていたというか。「クロニクル」も連想しましたが、それ以上に思い出したのが悪名高い2015年版「ファンタスティック・フォー」で(僕は結構好き)、つくづくこういう作劇に弱い己を自覚いたしました。あと、キャストの人種が多様化していることとか、イエローがレズだったりすることも素晴らしいと思いましたね(「目配せ的な配置」に思う人もいるかもしれませんが、現実に存在する“そういう子どもたち”にとってはストレートな救いになると思う)。


“レッド”のスコットは、アメフトの人気選手だったものの、ふざけて事故を起こす&ヒザをケガして人生台無しに。
ジェイソン/レッド・レンジャー

学園のクイーンだった“ピンク”キンバリーは「友人のあられもない画像を恋人に流して問題化→転落」という今どきな設定。
キンバリー/ピンク・レンジャー

“ブルー”のビリーは自閉症スペクトラムのいじめられっ子。黒人=運動神経抜群というステレオタイプじゃないのです。
ビリー/ブルー・レンジャー

”ブラック”のザックは中国人だけど拳法は使わない。病気の母親の面倒をみる優しい子だったり。
ザック/ブラック・レンジャー

“イエロー”のキンバリーは変人扱いされているものの、それは本心を誰にも言えないからだったのです…。
トリニー/イエロー・レンジャー


僕が何よりも感動したのは、満を持しての変身シーン。その少し前の展開で「変身できないのは、お互いを知らないからだ」と「たき火を囲むシーン」があるんですよ。で、僕的には、三宅隆太監督の著書「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?:スクリプトドクターが教える未公開映画の愉しみ方」「アメリカン・レポーター」の項で、「互いに自己開示をする場面」としての「たき火を囲むシーン」の分析を読んでいたから、「おやおや、定番パターンですな (`∀´)」なんてほくそ笑んでいたところ! 最終的には「互いを知ること」よりも、今、この瞬間、相手を思う心が大事という着地(ビリーは誰よりも仲間想いだったから、途中で一時だけ変身できた)。「その4人の想いに胸を打たれたゾードンは実体化するための力をビリーの復活に捧げる→ゾードンもまた学んだ」という流れも素晴らしくてね…。これは「たき火シーン」の先を行く見事な展開だと感心した次第。


満を持しまくっての変身! 行こうぜ、たき火の向こう側!川`Д´)人(`Д´)人(`Д´)人(`Д´)人(`Д´し ウォォォォッ!
心を1つに


その他、ゾードがそろい踏み&横並びダッシュした瞬間に「Go Go Power Rangers」が流れた時は鳥肌が立ったし、恐竜等の姿をしたゾード5体がなんとなく合体した姿=メガゾードとゴールダーのバトルも、予告編を観た時は「なんか実写版トランスフォーマーっぽいのかなぁ… (´・ω・`)」なんて不安を抱きましたが、しっかりと巨大ロボの重量感が伝わるパシリム風味だったので、結構満足いたしました (・∀・) ヨカッタ! 役者さんたちは全員褒めたいほど良くて、ジェイソン役のデイカー・モンゴメリーが同じジェイソンという役名で「シンデレラ・ボーイ」に出ていたカート・マッキニーにどことなく似ている…というのはどうでも良いとして。リタ役のエリザベス・バンクスも頑張ってましたな〜。ラストはメガゾードにビンタされて宇宙に放逐されていましたけど、どことなく「デンジマン」へドリアン女王のラストを思わせたというか。次回作があったら、ぜひ戻ってきてほしいところです。


このシーンで「Go Go Power Rangers」が流れるのは100点の演出。
進撃のゾード

重量感溢れるパンチ! バックドロップを決めるのも良かったなぁ。
ゴールダーvsメガゾード


それと、吹替版も違和感がないムードでなかなか悪くなかったんですが、ちょっと気になったのが、アルファ5役の山里亮太さん。字幕版の声優は、タマフルの番組構成作家の古川耕さんが「出てくるだけで不謹慎」と評したビル・ヘイダーということで、山里さんが「日本のビル・ヘイダー」という点に異論はないのですけれども。かなり「天の声」感があって、微妙に「スッキリ!!」を観ている気分になったし、山里さんの信用のなさから「吹替版のアルファ5は裏切るのでは? (`Δ´;)」と不安になったりもしたのでした(失礼な文章)。


山里さん、演技自体は悪くはないんですがー。
アルファ5


他に気になったところを書くと、変身まで長かったこと自体は全然良いんですが、変身体でのアクションがスゲー短いんですよね…。僕は変身体でのアクションが一番好きだったから、結構ガッカリしましたよ。「名乗りがない」のも仕方ないと思うけど、例えば5人で着地した時にもう少しカメラを回してタメを作ったりとか、5人が揃うシーンをもう少し長く見せてほしかったりもしました。あと、これは厳しい注文かもしれませんが、やっぱりタイツ生地や四角い形状のロボが好きだなぁと。今回、ヒーロー&ロボを「リアル風」デザインにしたのはわかりますけど、できればタイツ生地や四角形状のロボなのにリアルに見えるような美術を頑張ってほしかったです。


この場面、5人が立ち上がるまでをグルーッとスローで見せるだけでも戦隊っぽくなったのになぁ。
5人で着地!

このテレビ版メガゾードをブラッシュアップする方向で頑張ってほしかった…というのは「ない物ねだり」ですかね。
テレビ版のメガゾード

それとこのリタとの対決シーン、モブのオッサンを囮にする必要はあまりないと思ったり。
オッサンを囮にしてみました


その他、「ビリーをいじめた青年も改心してレンジャーになるのかと思った…という深読み」とか「列車にバンが衝突した事実は消えていないんだから、5人は逮捕されるのでは」とか「キンバリー、画像流出をしたことを恥じて反省する割には、それを理由に縁を切った友人たちには『ざまみろ』みたいなことを言うあたり、アメリカっぽい開き直り精神を感じなくもない」とか「曽我町子さんがご存命だったらカメオ出演したんだろうな…」とか思ったりしたけど、長くなるので割愛! 何はともあれ、こんな“大金を掛けて僕好みにアレンジした戦隊映画”を観られたことには感謝しかなくて、製作のハイム・サバンとディーン・イズラライト監督に対して、「ありがとね〜!(TДT)ノ」という気持ちになりましたよ。残念ながら日本では全然ヒットしてないみたいで、もうそろそろ公開が終わりそうなムードですが(汗)、「変身まで長い」と覚悟して観に行けば、結構楽しめるんじゃないかしらん (o^-')b GOGO!




国内盤のサントラ。デジタル盤輸入盤もあります。



ディーン・イズラライトの長編デビュー作。ちょっと面白そう。



ずいぶん昔に観た映画版。こっちの方が苦手だった記憶。



連想した映画、その1。僕の感想はこんな感じ



連想した映画、その2。僕の感想はこんな感じ



日本の戦隊映画のベストはこれですかね。僕の感想はこんな感じ









<ザ・備忘録>

劇中で「リタが『クリスピー・クリーム・ドーナツ』のドーナツを食べる」というシーンがありましてね(「ジオクリスタルがその店の地下深くにある」という展開になる)。映画の中で登場人物が食べている料理は即食べたくなってしまう強欲な僕ですよ(苦笑)、早速、ネットで検索してみたら、なんと「映画チケットの半券を提示するとタダでストロベリーチョコ スプリンクルがもらえる」というキャンペーンが実施中でして。映画を観た翌日、いそいそと新宿の『クリスピー・クリーム・ドーナツ』に足を運んだのです。

このストロベリーチョコスプリンクルが無料だなんて、夢のよう。なんて太っ腹!
ストロベリーチョコスプリンクル

半券を提示しつつ、ドーナツなどを300円以上購入すれば、もらえるのだッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォッ!
ドーナッツが無料!

と言いつつも、僕的にはバターチキンカレーの方が好みだったりして。
バターチキンカレー

というか、よくよく考えてみれば、ストロベリーチョコスプリンクルが食べられたのはうれしいものの、僕はクリーム系のドーナツの方が好きだし、そもそも普段は夕食に600円も使わないワケで…。ちくしょう、脳内の九条貴利矢「すっかり乗せられちまったな ( ´_ゝ`)」なんて言ってくるけど後悔なんてしてないし、前向きな僕の視線はすでにネクストステージへ。ネットを検索してみれば、なんと「映画チケットの半券を提示すると200円以下のトッピングが1品サービス」ということでね、2回目の鑑賞後、品川の「ゴーゴーカレー」にGOGOだ!m9`Д´) GOGO!

ということで、メジャーカレーのファーストクラスをルー増し(200円→無料!)だッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォッ!
メジャーカレーのファーストクラス

完食後、なんと2軒隣りに「ニュータンタンメン本舗」を発見。タンタンメンも食べちゃった…。
タンタンメン

ちくしょう、確かに200円オトクだったものの、よくよく考えれば、スペシャルな日以外は夕食に2050円も使わないワケで…。今週はこの2回の食事のせいで予算をオーバーしてしまったということで、脳内の九条貴利矢「すっかり乗せられちまったな ( ´_ゝ`)」なんて言ってくるけど、前向きな僕の視線はすでにネクストステージへ。一度の食事でメジャーカレーのファーストクラスとタンタンメンが食べられて、なお胃袋に若干の余裕があったということは、今までは無理だと諦めていたワールドチャンピオンクラスに手が届くのではないか。「だからなに?(゚Д゚) ハァ?」なんて読者の声に耳を塞ぎながら、この駄文を終えたいと思います。

とは言え、やっぱり総重量2.5キロは無理かな… (´∀`;) エヘヘ
ワールドチャンピオンクラス

おしまい。







メッセージ(ネタバレ)

$
0
0
メッセージ

メッセージ×ばかうけ

原題:Arrival
2016/アメリカ 上映時間116分
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
製作:ショーン・レビ、ダン・レビン、アーロン・ライダー、デビッド・リンド
製作総指揮:スタン・ブロドコウスキー、エリック・ハイセラー、ダン・コーエン、カレン・ランダー、トーリー・メッツガー、ミラン・ポペルカ
原作:テッド・チャン
脚本:エリック・ハイセラー
撮影:ブラッドフォード・ヤング
美術:パトリス・バーメット
衣装:レネー・エイプリル
編集:ジョー・ウォーカー
音楽:ヨハン・ヨハンソン
視覚効果監修:ルイ・モラン
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン、ツィ・マー
パンフレット:★★★★★(720円/斉藤博昭さんが書かれているように、とても素晴らしいパンフ。これで税込720円は安い!)
(あらすじ)
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




74点


※本作については、非常に充実しているパンフを読むか、映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」「映画解説トークショー」の文字起こしを読んでから、映画その他ムダ話(216円)を聞けば、大体満足するんじゃないかしらん。
※この映画の小ネタに関しては、こちらの記事を読むと良いザンス。
※本作は、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、「SMSFぽいの好き (^ε^) ウッフン」な人は、映画を観てから読んでくださいな。


5月は仕事がとても忙しかったんですが、本作だけはなるべく早めに観ておくつもりだったのは、ネタバレが怖かったから。特に、6月頭の映画駄話会では絶対この映画の話になるだろうし…。てなワケで、5月下旬の日曜日、ドゥニ・ビルヌーブ監督が宇宙船のデザインに影響を受けたことで知られる「ばかうけ」を会社で食べてから、休日出勤を抜け出してTOHOシネマズ新宿に足を運んできました。「SF映画っていいね (´∀`=) ウフフ」と思ったり。


この日は夜に本作を観る予定だったので、会社で食事代わりにずっとばかうけを食べていたのです。
ばかうけを購入

4番スクリーン、日曜の夜でしたが、確かほぼ満席だったような。
メッセージ 4番スクリーン


一応、ドゥニ・ビルヌーブ監督の動画を貼っておきますね↓ こういうコラボって好きさ!




「そんな話だったかなぁ… (`Δ´;)」と鑑賞済みの人が疑問に思うほどにアッサリとあらすじを書くと、ある日、地球の12ヵ所に宇宙船が到着したので、世界各国がそれぞれにコミュニケーションをスタート。アメリカは、ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)にスカウトされた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)を中心に、2体の地球外生命体に「ヘプタボッド(7本足)」と名付けて、「あーでもない!川`Д´)ノ」「こーでもない!ヽ(`Д´ )」と、彼らの独特な文字言語を研究してみたところ! その文字言語には「時制」という概念がなく、過去も現在も未来も同時に知覚していることが判明しまして。彼らの言語をマスターしたルイーズは「人々の生活観は言語に反映される」という「サピア=ウォーフの仮説」のように、ヘプタボッド言語の影響を受けて自分の未来が見えるようになった→劇中でやたらとルイーズがフラッシュバックしていた「亡くなった娘ハンナの思い出」は未来の出来事だったのです!m9`Д´) ビシッ で、宇宙船を攻撃しようとする中国のシャン将軍(ツィ・マー)を「未来でシャン将軍自身に教えてもらうフレーズ→戦争は勝者ではなく未亡人を生むだけ」を伝えることで止めたりした結果、世界はなんとなく平和になりまして。今回のことで人類はヘプタポッドたちを3000年後に救えることになり、ルイーズは「娘が難病で早逝する」ことを知りつつも、イアンのプロポーズを受け入れて、娘を産むことを選びますよ的なムードで終わってましたよね、確か。


ある日、地球に宇宙船が12隻(使徒っぽい感じ)ほど飛来しましてね。
宇宙船が飛来

ルイーズとイアンが駆り出されて、宇宙船の中で地球外生命体とコミュニケーションを始めるのです。
宇宙船の中へ

地球外生命体は7本足なので「ヘプタポッド」と命名。さらに各個体をアボットとコステロなんて呼ぶことに。
ヘプタポッド

ヘプタポッドは墨みたいなのを出して、こんな文字を書きましてね。ルイーズは必死に解読すると…。
ヘプタポッド文字

未来も知覚するようになって、そのおかげで中国の攻撃をストップ。宇宙船も飛び去るのでした。
中国が攻撃態勢に

そして、劇中でやたらと挿入される娘ハンナの映像は、未来の出来事だったというね… (´・ω・`)
娘とルイーズ


いや〜、マジでスゴい映画じゃないでしょうか(小並感)。宇宙船や宇宙人、彼らが使う文字のビジュアルが斬新だし、軍隊や研究者たちの調査方法もリアルに感じられたし、役者さんたちの演技も素晴らしかったし、「異星人の言語を習得することで知覚が変わる」という発想が超面白いし、「“娘の思い出”は未来の出来事だった」という展開も衝撃的だったし、「ばかうけ」とのコラボにノリノリなドゥニ・ビルヌーブ監督にも好感が持てるし、12隻の宇宙船のように12人の識者のコラムを入れたパンフも最高だし…。鑑賞後に原作の短編小説を読んでみたら、そちらもそちらで良かったものの(娘との描写がイイ!)、上手に話を膨らませている&見事に映像化していて、さらに映画の株が上がったりしましたよ。


文字を研究する際のガジェットの数々とか、細部までよくできていると思ったり。
文字を研究

エイミー・アダムスが良かったのはもちろんのこと、ジェレミー・レナーも最高でしたな。
ルイーズとイアン

原作を読んだ後の僕の気持ちを代弁するマウスの1人を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
見事だ...


特に素晴らしいと思ったのは、いろいろと考えさせられること。本作を観た人は「過去も現在も未来も同時に知覚するなんて、どんな感じだろ?」とか「違う言語を習得したら、考え方も変わるって本当かな?」とか「自分の愛しい人が死ぬと分かっていても、その運命を選ぶかなぁ…」とか「戦争で生まれた未亡人≒シングルマザーは賢い目標ではないか?」とか、絶対考えるじゃないですか(1つアウトな文章)。この“話のネタ”感が最高であり(そういう意味で「パッセンジャー」は嫌いになれない作品)、SF作品全体への好感度まで急上昇しちゃって、まったく内容を把握していない「スターシップ9」の前売り券を勢いで買ってしまった次第。


「スターシップ9」の予告編↓ どうなんでしょうか。




で、僕的には「未来を変えようとせずに生きるのは、常人には無理だな」って思いました。イヤな未来は改変したくなるのが人情だし、宝くじは絶対買うだろうし、サウザーはお師さんを殺さないだろうし…。つーか、それ以前に、それほど大量の情報が脳に押し寄せたら、人間は“人間の考え方”のままでいられないのではないでしょうか。脳裏に浮かんだのは「ウォッチメン」Dr.マンハッタンで、ルイーズとイアンが後に離婚するのも、彼女から“ある種の人間性”が失われて、超然としてしまったからではないか? 例えば、全裸でウロウロするようになったり、いきなり分身して3Pを実行してきたり…って、それはそれでけっこうな気もします ( ゚д゚) ナンダソリャ


すみません、「勝手に3Pを実行してドン引きされるDr.マンハッタン」を貼りたいだけでした。
三角絞めでつかまえて-ウォッチメンの3Pシーン


その他、「『クライミング中の事故で死ぬ』という原作の設定を『難病で死ぬ』に変えたのは、原作では“未来の知覚描写”が若干ボンヤリ気味→防ぎたくても防げない感があるけど、映画では映像でハッキリ見せるため、未来を改変できない感を強めたかったのではないか?」とか「ノン・ゼロサム・ゲームのくだりで、ある自己啓発セミナーの手口を思い出した」とか「先日、偶然会ったようさんの『あいつらが英語を覚えてから、いろいろと教えてくれればいいのに』という意見に笑った」とか「パンフで小林真里さんが『ハンナ(Hannah)』という名前がパリンドロームということを指摘されていて唸った」とか思うところはあるんですが、長くなるので割愛! かなりベタ褒めしてますけど、中国が攻撃を仕掛けようとする展開は強引に感じたし(そもそも戦いを挑む気になれなさそう)、僕にはオチがとても残酷に感じられてキツかったし、同じ“娘系SF”ではクリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」の方が好き→75点にしちゃったので、本作はそれより1点だけ低い74点という着地。とは言え、そこら辺は好みの問題であって、本当に完成度が高くて面白いSF映画だと思うし、ドゥニ・ビルヌーブ監督はマジでスゴいというか。これは10月公開予定の「ブレードランナー 2049」も期待できそうですな〜 (´∀`) オシマイ




テッド・チャンによる原作小説(短編集)。映画とは結構違うけど、面白かったです。



国内盤サントラ。輸入盤デジタル盤もあります。



僕が一番好きなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作は、これでございます。僕の感想はこんな感じ



なぜか株が上がったクリストファー・ノーラン監督作。僕の感想はこんな感じ



内容が似てると引き合いに出されるSF映画。観なくては… (`Δ´;) ヌゥ



原題で思い出したチャーリー・シーン主演作。内容、全然覚えてない…。








先週の備忘録(2017/7/25~7/31)

$
0
0

さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火〜金曜日、仕事をしたり、映画を観たり、早めに帰宅したり
土曜日、休日出勤
日曜日、娘とお芝居を観に行きました
月曜日、仕事一色
JCVD最新主演作RHYMESTERの最新アルバムが9月6日に発売だッ!m9`Д´) ビシッ



先週は、忙しさが徐々に加速していく感じ。そのピークは8月半ばになると思うんですが、もうすでに体がキツかったりしてね… ('A`) 映画を観に行けたのは、2回目の「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」と2回目の「パワーレンジャー」ぐらいで、あとはずーっと仕事。とは言いつつも、一応、最近はなるべく21時ぐらいには帰るようにして、奥さん&娘のマナ子(仮名/6歳)とコミュニケーションをとってから、夜中に家で仕事をするようにしてまして。もうね、人間、いつ別れが来るかわからないから、なるべく家族と一緒に過ごそうと心掛けているのです。


夜の川崎市アートセンター。メンズデーを利用して安く観たというね ( ̄ー ̄) ニヤッ
川崎市アートセンター

久しぶりに品川に来たら、品川プリンスシネマT・ジョイPRINCE品川になっていてビックリですよ。
T・ジョイPRINCE品川

ロビーまですっかり変わっていて、何か食べようかと思いつつも、夕食はカレーの予定だったのでガマン。
T・ジョイPRINCE品川のロビー


日曜日は、奥さんは美容院などに行き、僕はマナ子と2人で「赤毛のアン ~みどりのやねの朝~」というお芝居を観に行きまして(タダ券をもらった)。アン役は元AKBの小原春香さんでなかなか頑張っていたんですが、何気に注目していたのがマリラ役の人。なんとあの世界名作劇場版「赤毛のアン」でアンを演じた山田栄子さんだったのです… (´Д`;) ハァハァ 世界名作劇場を毎週観ていた僕としては、そのキャスティングだけでも目頭が熱くなるというか、股間が硬くなるというか(唐突な下ネタ)、なんか1つの輪が閉じたような気持ち。あと、僕も年を取ったせいか、視点がすっかりマシュー&マリラ側に移っていて、アンが成長したラストは自分の娘が育ったように感じられて、不覚にも泣いてしまった次第。まぁ、マナ子的にはあまりハートに響くお芝居ではなかったようですが(「アン」はまだ早かったか…)、上演後にロビーに出ていたキャストの方たちと握手ができて上機嫌になったりして。ファミレスに寄って2人でパフェを食べてから、仲良く帰宅したのでした。


場所は新宿の全労済ホール。ちなみにナレーションは2代目地獄大使でしたよ。
赤毛のアン

第1話の公式動画を貼っておきますね↓ 迎えにくるの、迎えにくるのね… (ノД`) ナツカシイ...




それと、書いておきたいのが、RHYMESTERの最新アルバムのこと。「ちはやふる」の影響を受けて「だんさぶる」というタイトルになったそうですが(勝手なデマ)、当然ながら当ブログの読者なら同日発売のJCVD最新主演作とともに予約すると思うんですけれども!(勝手な思い込み) どうせ買うなら、できるだけトクをしたいと浅ましく思うのが、我ら庶民ですよ(勝手な仲間意識)。公式HPの情報をチェックしてみれば、購入するサイトや店によって、うちわがもらえたり、ポストカードが付いてきたりするワケですが…。できればインストアライブに行きたいということで、都内在住の僕的にはタワーレコード新宿店で予約&購入するつもりでございます ( ̄ー ̄) ニヤッ まぁ、楽天ブックスのライブも捨てがたいんですけど、あちらは開催が日曜=家族優先の日なので断念せざるを得ないのです。タワレコ新宿店のライブは9月15日(金)開催予定ということで、急な仕事とか入りませんように…(って、まだ予約してませんがー)。


「ダンサブル」には、この「マイクの細道」も収録されるそうです。




さて、今週の予定を書くと、映画の日だけは、何とか時間を作って2本観る予定。それ以外はずーっと仕事で、土日も働かざるを得ないだろうけど、夜はなるべく家族と過ごす時間を作ろうと思っております。それと、最後に書いておきたいのが、8月10日のこと。詳細はこちらをチェックしてほしいんですが、要は当ブログによく出てくる映画駄話会のオフ会がおこなわれるのです(場所は練馬の「か和もっち」)。誰でも参加できるので、興味のある方はぜひ来てみてくださいな。僕は夜10時ぐらいになっちゃうと思いますが、なるべく参加するつもりでございます。


最後に今月の推薦曲、Biting Elbows「フォー・ザ・キル」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。









チョコレートドーナッツ(ネタバレ)

$
0
0

※今回の感想に関しては、超痛い&グロいGIFなどを貼ってしまったため、高確率でAmebaのフィルタリング機能が発動するような気がしたので、最初からこちらのブログ(http://kamiyamaz.blog55.fc2.com/blog-entry-57.html)に記事をアップいたしました。興味がある方はチェックしていただければ幸いですが、「チョコレートドーナツ」が好きな方は不快になる可能性があるので、気をつけて!








皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(ネタバレ)

$
0
0

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

原題:Lo chiamavano Jeeg Robot
2015/イタリア 上映時間119分
監督・製作:ガブリエーレ・マイネッティ
脚本:二コラ・グアッリャノーネ
撮影:ミケーレ・ダッタナージオ
美術:マッシミリアーノ・ストュリアーレ
衣装:メリ・モンタルト
編集:アンドレア・マグオーロ
音楽:ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア、イレニア・パストレッリ、ルカ・マリネッリ、ステファノ・アンブロジ、マウリツィオ・テゼイ、フランチェスコ・フォルミケッティ、ダニエーレ・トロンベッティ、アントニア・トルッポ、サルボ・エスポジト、ジャンルカ・ディ・ジェンナー、ジュアナ・ヒメネス
パンフレット:★★★★(700円/タメになるコラム3本に「鋼鉄ジーグ」の紹介ページもちゃんとあるよ)
(あらすじ)
ふとしたきっかけで超人的なパワーを身につけたチンピラのエンツォは、世話になっていたオヤジが殺され、アニメ「鋼鉄ジーグ」の熱狂的なファンである娘のアレッシアの面倒を見る羽目になる。超人的な能力を持つエンツォを「ジーグ」の主人公である司馬宙とダブらせて慕うアレッシアを前に、パワーを私利私欲のために使っていたエンツォは、彼女を守るため正義に目覚め、互いにほのかな愛情が芽生えていく。そんな2人の前に、闇の組織のリーダー、ジンガロが立ちはだかる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


時間がない!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! もうね、仕事が忙しいのに、家庭のこともいろいろあるし、観たい映画もたくさんあるし…。しかもここ数ヵ月、僕好みのアクション映画がわんさかわんさ状態ということで、思わず複数回観てしまったりして、さらに時間が減っていくから、ブログを書く時間がなかなか作れない…な〜んて言いながらも、ついつい書いてしまうので、「睡眠時間を減らす→眠くていろいろと集中できない→何をしても時間がかかる→時間がなくなる」という悪循環!m9`Д´) ビシッ だからね、本作については、6月にヒューマントラストシネマ有楽町、7月に川崎市アートセンターと、2回観るほど好きなんですけど、アッサリ気味の感想になってしまうことを許していただければ幸いです。


1回目は、公開から約1カ月経ったころにヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞。
ヒューマントラストシネマ有楽町

オリジナルドリンクが売ってましたが、店員さんが忙しそうだったので、諦めました (´・ω・`)
不死身の鋼鉄コーラ

2回目は先週木曜日に川崎市アートセンターへ行きまして。
川崎市アートセンター

木曜日はメンズデー=1000円で観られるのだッ!m9`Д´) ビシッ
木曜日はメンズデー

劇場には、今村昌平監督のパルムドール関連の諸々が展示されてましたよ
今村昌平監督の展示


当ブログをよく読まれる方に「えっ、またこのパターンなの?( ゚д゚) ウゼー」と思われるほどに、雑にあらすじを書いてみると、映画はチンピラのエンツォが高級腕時計を万引きして刑事っぽい2人組に追われているところからスタートしましてね。追っ手から逃げるために川の中に隠れてみれば、放射性廃棄物っぽいドラム缶の中に落ちてしまって具合が悪くなるも、そのおかげで超人的なパワーを獲得。同じアパートに住むギャングのセルジョの仕事を手伝った際、トラブルが起きてセルジョが殺されてしまい、エンツォも肩を撃たれてビルの9階から転落するも、無傷な上に長距離をラクラクと走って帰れたりするのです(とは言え、すぐ回復するだけで銃創はできる→急所に弾が当たれば死ぬかも)。


放射能性廃棄物にまみれて、一時はスゲー具合が悪くなるんですが…。
放射性廃棄物まみれ

回復すると超人に! 安直だけど、まぁ、良いじゃないですかぁ〜 (´∀`;) エヘヘ
スーパーパワーを獲得


自分のパワーに気付いたエンツォは、とりあえずそのスーパー腕力でATMごと自宅に持ち帰るという強引な手口で大金をゲット。いつも食べているヨーグルトと大量のAV、自慰用のベビーローション&コンドーム(たぶん)を購入して、股間はガマン汁がほとばしるほどヒート状態(たぶん)だったんですが、しかし。セルジョの娘であり、妙齢なのに話す内容がすべて「鋼鉄ジーグ」という、なかなか面倒くさい女性アレッシアが、セルジョを探す地元ギャングのリーダー・ジンガロに絡まれましてね。セルジョの死体をそのままにして自分だけ帰ってきた罪悪感からか、ジンガロへのムカつきからか、顔を隠して悪党どもを一網打尽! そのせいでアレッシアにヒロシ・シバだわ!ヘ(゚∀゚*し キャー」すっかり懐かれてしまうというね。


フードを被ってジンガロたちを追い払うエンツォ。
フードを被って登場

アレッシアにはクツのせいで正体バレバレであり、懐かれるのです。
懐くアレッシア


最初は「面倒くせー女だな… (`Δ´;) ヌゥ」と思っていたエンツォですが、何気に観てみた「鋼鉄ジーグ」がDVDBOXを購入するほど面白い上に、彼女と一緒に過ごすうちに愛が芽生えてきて。なんとなくショッピングに行ったら良いムードになったのでセックスに至るも、自分の欲望を発散するだけだったので、彼女を傷つけてしまってね…。ケンカになって彼らの関係はダメになるかと思いきや、エンツォったら「オレは人を愛したことがないから、教えてくれ… (´・ω・`) ゴメンネ」と海より深く反省。結果的に、2人の絆はより深まったのですけれども!


こんな感じで一緒に鑑賞。
「鋼鉄ジーグ」を鑑賞

もうお歯黒べったり並にアレッシアべったりになるエンツォですよ(微笑)。
愛してしまったエンツォ


エンツォの話と同時に、ジンガロのエピソードも同時進行してまして。エンツォも絡んだセルジョの仕事が失敗したせいで麻薬が手に入らず、ナポリ系マフィア”カモッラ”の女ボス・ヌンツィアに支払う金を失い、その金を調達すべく現金輸送車を襲おうとしたら、セルジョの残したメモから強奪計画を把握していたエンツォに奪われてしまったりと、踏んだり蹴ったり。というか、過去に「ハッピーサンデー」という素人参加番組に出たことを今も誇りに思っているジンガロは、承認欲求やら自己顕示欲やらが強くて、ニュース番組や動画サイトを賑わせる「スーパー犯罪者(=エンツォのこと)」に強烈に嫉妬してまして。自分を見捨てようとした幼なじみリッカを犬で殺してから、リッカの提案通りにマルセローネに金を借りに行ってみれば、ヌンツィア一味と銃撃戦になってしまい、凄惨な抗争に突入するというね。


イケメンで歌も上手いジンガロでしたが、人生は裏目気味。
歌が上手いジンガロ

いろいろあって、ヌンツィアたちと抗争に突入し、仲間をほとんど惨殺されてましたよ… ('A`し イヤーン
白昼の銃撃戦


実はアレッシアと仲直りする際、考えなしにスーパー腕力を発揮して、その様子が動画サイトにアップされたことで、エンツォはジンガロにその正体を知られてしまい、アレッシアがさらわれまして。ジンガロはエンツォを脅迫してパワーの秘密を聞き出して、一緒に川へ向かってみれば、ヌンツィア一味が襲撃! アレッシアは巻き添えを食らって死亡し、ジンガロは撃たれた上に火炎放射器で焼かれて川に転落するんですが…。エンツォのようにスーパーパワーを獲得して復活すると、ヌンツィアたちを素手で全滅させて、ホクホク顔でその虐殺模様を動画サイトにアップするのでした〜 川`∀´) ホクホク


ジンガロにさらわれた挙げ句、巻き添えで死んでしまうアレッシア… (ノω・、) カワイソウ
さらわれるアレッシア


で、アレッシアを失って抜け殻状態のエンツォでしたが、「ヒーローになって… 川;´Д`)・:; ゲハッ」という今際の際のアレッシアの言葉通りに、事故った車から少女を助け出すことで、正義誕生!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォッ 目立ちたいというくだらない理由で満員のスタジアムを爆破しようとするジンガロを止めるために、光と闇の果てしないバトルを繰り広げると、爆弾ごとジンガロと川へダイブ→爆発してジンガロが死亡!m9`Д´) ザマァ! エンツォの善行はみんなに知られることとなり、テレビで「惜しい人を亡くしました」的なコメントが流れる中、ちゃっかり生きていたエンツォがコロッセオから街を見下ろしながら、アレッシアが編んでくれた「鋼鉄ジーグ」のマスクを被ってジャンプしたところで映画は終了しまして。黄色と緑というジーグカラーのエンドクレジットが始まると、エンツォ役のクラウディオ・サンタマリアが歌う「Jeeg Robot l'uomo d'acciaio」が流れてましたよ。


正義に目覚めたエンツォは、名前を聞かれると「ヒロシ・シバ」と答えたりしてね。
少女を救出!

ジンガロがスタジアムを爆破しようとしていることを知ると…。
テロを決意するジンガロ

その企みを見事阻止! これからはスーパーヒーローとして活動スタートだッ!
阻止しようとするエンツォ


クラウディオ・サンタマリアが歌う「Jeeg Robot l'uomo d'acciaio」の動画があったので、貼っておきますね↓ 激シブ!




本作がどんな作品なのかは、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介の文字起こしを読んでいただくとして。素晴らしい映画だと思いました。僕が一番感動したポイントは、ローマ郊外のトル・ベッラ・モナカという貧困地区に育ち、まともな教育も受けられず、犯罪で親や仲間を次々と失ったせいで、自分の欲望のままに生きてきたチンピラが、愛を知ることで人間性を取り戻すというところ。リアルに考えると、もしスーパーパワーを手に入れたら「自分のために使う」のが普通じゃないですか、残念ながら。ただ、やっぱり人を愛したり、愛されたり、誰かに必要とされたりすることで、他人のことだって大事にできるようになるワケでさ。なんて言うんですかね、スーパーヒーローの誕生譚というだけでなく、やさぐれていた男が人生をやり直す“更正の物語”にもなっていて、「反省させると犯罪者になります」を読んだ時の気分になった…って、伝わりますかね。


ヨーグルトばかり食べているというエンツォの食生活の貧しさにもグッときましたよ。
ヨーグルトばかり食べるエンツォ


そして、アレッシアも良かった。何もかも「鋼鉄ジーグ」に例えるので、最初は「マジモンじゃねーか… (`Δ´;) ヌゥ」なんてドン引きしていたんですが(失礼な文章)、話が進むにつれて「父親や医者から性的虐待を受けていた→そのせいで病んでいた」というヘビーにも程がある事情が発覚。要は「鋼鉄ジーグ」の世界に逃避することで自分を守っていた女性なワケですよ。だから、せっかくエンツォに対して「あんたといると胸がビンブンバン♪(´∀`=し」なんてウキウキ気分になったのに、性の道具としか扱われなくてショックを受けるくだりとか、もう可哀想で可哀想で…。しかも、死に際にあっても、エンツォに「ヒーローになってほしい」という思いを伝える精神性の気高さには感動せざるを得ない!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


面倒くさそうに感じますが、心の優しい女性なのです。
面倒くさい感じのアレッシア


正直なところ、本作を観ながら「『鋼鉄ジーグ』なんて名乗りながらも、どうせ腕は飛び出さないんでしょうよ (`∀´) ババンバン」なんて思うところもあったんですが…。パンフで監督も語っていたように、「司馬宙は、卯月美和ビッグ・シューターで射出する腕や胴体のパーツと合体することで鋼鉄ジーグになれる=エンツォはアレッシアの心があってヒーローになれた」ということでね、もう全然ジーグ(バカっぽい文章)。最後に手編みのマスクをエンツォが被った瞬間、永井豪先生のコメントのように、僕も「君は鋼鉄ジーグだ!m9TДT) ビシッ」「ライダーマンのうた」っぽい気分で)と、スゲー泣いちゃった次第。


ポスターにもあったこのマスク、ごめんなさい、少しバカにしてたけど、被る場面は感動のひと言。
鋼鉄ジーグのマスク

永井豪先生の素敵なコメントを貼っておきますね ( ;∀;)イイコメントダナー
永井豪先生のコメント


あと、ジンガロも良い悪役でしたな。自分の人生に価値を見いだせなかったエンツォとは対照的に、自分にはもっと価値があるハズだとあがくキャラクターであり、幼なじみのリッカの忠告を聞かない割には後手後手で同じ手段を実行するグダグダっぷりとか最悪だし、その精神性は本人が語るように「最強のゲス」なんですが、承認欲求やら自己顕示欲やら、僕だって“ああいう要素”がないワケじゃないなぁと(こんなブログを書いているぐらいですからな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ)。まさに“現代的な悪”だと思って、ゾッとしたりしましたよ。


ジンガロは最低最悪のクズだけど、でも、誰の心にもいるのではないでしょうか… (・ω・;) ウーン
自己顕示欲が強いジンガロ


その他、「チンピラとして街を這っていたオープニングと、ヒーローとして街を見下ろすエンディングの対比が素晴らしい」とか「最初に出る日本語のタイトルは『日本で上映するからつけた』のではなく、原題と知ってビックリ!」とか「iPhoneって頭を砕くほど硬いの?」とか「フタに付着したヨーグルトを舐めるのって、やっぱりダメかな… (`Δ´;)」とか「観覧車を回すシーンが素敵」とか「最近、犬が人を襲撃するシーンをよく観る気がする…」とか「1回目を観る前にファミマのジャンボフランクを食べたら当たったので、2回目を観る時も食べてみたけどダメでしたよ (´・ω・`) ザンネン」とか「“身勝手なセックス”は相手が傷つくからダメだぞ!(o^-')b キヲツケテ!」とか、そんな感じそんな感じ。唯一の不満は格闘アクションで(銃撃戦は良かった!)、例えばジンガロがヌンツィア一味を襲撃するくだりは、エンツォとの対比として、もっと残酷にしてほしかったなぁと思ったり(腕を折るだけでなく、もぐとか)。


例えば、顔面を殴ったら、スムースに目が飛び出たりとか(「グラップラー刃牙」より)。
殴られて、目が!

範馬勇次郎が橘流拳法道場に乗り込んだ時のような惨劇が観たかったなぁ。
やめてぇぇぇ!


ううむ、結局、ダラダラと書いてしまいましたが(汗)、超ストライクなヒーロー映画でしたヨ (´∀`=) ウフフ ガブリエーレ・マイネッティ監督、これが長編デビューだなんて本当にスゴいし(しかも制作費は2億円程度!)、次回作にも期待したいですな。熱く男臭く地味なヒーローが好きな人は、チェックしておくと良いですぞ。




国内盤のサントラ。輸入盤デジタル盤もあります。



鋼鉄ジーグのDVDでございます。久しぶりに観ようかしらん。



なんとなく連想した新書を貼っておきますね。



日本の超低予算ヒーロー映画と言えば、これが好き。僕の感想はこんな感じ



専用ボディ(別売)と合体できるサイボーグ宙のフィギュアが出ててビックリ。さすがにこれは買えないよぅ… (´Д`;)









デ・パルマ(ネタバレ)

$
0
0

デ・パルマ

デ・パルマ

原題:De Palma
2015/アメリカ 上映時間110分
監督・製作:ノア・バームバック、ジェイク・パルトロウ
製作総指揮:スコット・ルーディン、イーライ・ブッシュ
撮影:ジェイク・パルトロウ
編集:ローレン・ミナレス、マット・メイヤー
出演:ブライアン・デ・パルマ
パンフレット:★★★★☆(800円/短期間の公開なのに、過去のインタビューや全作品解説が入った読み応えのあるパンフ!)
(解説)
「キャリー」「アンタッチャブル」「スカーフェイス」など数々の名作を手がけてきた巨匠ブライアン・デ・パルマを題材にしたドキュメンタリー。「フランシス・ハ」のノア・バームバックと「マッド・ガンズ」のジェイク・パルトロウが共同監督を務め、デ・パルマにインタビューを敢行。作品によって評価の差が激しいといわれるデ・パルマが、成功作・失敗作に関係なく自身の全作品について語るほか、デ・パルマが影響を受けた映画監督や作品なども散りばめながら、その波乱万丈な映画人生に迫る。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

いろいろと忙しい→余計な映画を観ている暇はないということで、「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017(略称:カリコレ)」は気にしないようにしようと思っていたんですけれども。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「映画その他ムダ話」で本作を取り上げてて216円)、その話が非常に面白くてね…。で、今回、「カリコレ」で公開されていることを知ってしまったので、一昨日、新宿シネマカリテに足を運んできました。とても楽しかったです (・∀・) ヨカッタ!


「カリコレ」、気になる映画が結構多かったり… (´・ω・`) ミタイ...
カリコレ開催中

スクリーン1、8割ぐらいは埋まってたような。
スクリーン1


たぶん、有名な映画監督が自分の作品を解説するだけでもそれなりに楽しいと思うんですが、デ・パルマ監督が驚くほどキュートでしてね…(しみじみ)。有名な映画の映像を挿入しながら撮影の裏話を聞くだけでも面白いのに、話し方が魅力的かつ可愛いから、監督しか出てこないのに110分間、全然飽きないというか。これは本作を撮ったノア・バームバックとジェイク・パルトロウが大ファン&超優秀な聞き手だからできたんだろなぁと。ナイトウミノワさんの著書「いとしのおじいちゃん映画 12人の萌える老俳優たち」を愛読するような方は間違いなくストライクじゃないでしょうか(俳優じゃないけど)。僕的には、デ・パルマ監督が少年時代に刃物を持って父親の浮気現場を押さえた話とか、他の監督が撮った「キャリー」のドラマ版や続編などをけんもほろろにディスるシーンとか、「アンタッチャブル」の撮影で撃たれて死ぬことに反発するショーン・コネリーの話とか、「カリートの道」で40度ぐらいの暑さの車内をコートを着て走らされてキレたアル・パチーノの話とか、「ミッション:インポッシブル」のラストで脚本家と揉めた時にトム・クルーズが味方してくれた話とかが愉快でしたよ。一応、オチを書いておくと、あらかた自作の解説をした後、「オレは妻よりも映画と結婚しているのだッ!m9`Д´) ビシッ」みたいなことを言って、終わってたような気がします(すでにウロ覚え)。


もうね、デ・パルマ監督がマジで可愛いのです… (´Д`;) カワエエ
デ・パルマ


正直なところ、ごめんなさい、僕にとってデ・パルマ監督はあまり気にしない存在だったんですけど(汗)、同じ作品でも自分の変化によって受け取り方が変わったりするのも映画の面白さの1つということで! 昔より“作品を理解する能力”が多少は上がっている現在、デ・パルマ監督の未見の作品だけでなく、すでに観ている過去作とかも観直したら、前よりも彼のスゴさがわかるのかな…とか思ったし、デ・パルマ監督だけでなく多くの映画人に影響を与えているアルフレッド・ヒッチコック監督作「めまい」もあらためて観てみたくなったりした次第(高校生のころはサッパリだった)。まぁ、何はともあれ、非常に楽しくてタメになる映画でした。映画が好きな方はチェックしておくと良いですぞ。で、最後に僕が一番好きなデ・パルマ監督作を書いておくと、「アンタッチャブル」でございます (´∀`;) ベタベタ




デ・パルマLOVEで知られる三留まゆみさん監修のデ・パルマ本。読もうかなぁ。



町山さんがオールタイムベストに挙げる1本。グリフィスの元ネタですな。









ザ・マミー 呪われた砂漠の王女(字幕版)(ネタバレ)

$
0
0
ザ・マミー 呪われた砂漠の王女(字幕版)

ザ・マミー 呪われた砂漠の王女

原題:The Mummy
2017/アメリカ 上映時間110分
監督・製作・原案:アレックス・カーツマン
製作:クリス・モーガン、ショーン・ダニエル、サラ・ブラッドショー
製作総指揮:ジェブ・ブロディ、ロベルト・オーチー
原案:ジョン・スパイツ、ジェニー・ルメット
脚本:デビッド・コープ、クリストファー・マッカリー、ディラン・カスマン
撮影:ベン・セレシン
美術:ドミニク・ワトキンス、ジョン・ハットマン
衣装:ペニー・ローズ
編集:ポール・ハーシュ、ジーナ・ハーシュ、アンドリュー・モンドシェイン
音楽:ブライアン・タイラー
出演:トム・クルーズ、ソフィア・ブテラ、アナベル・ウォーリス、ジェイク・ジョンソン、コートニー・B・バンス、マーワン・ケンザリ、ラッセル・クロウ
パンフレット:★★(720円/もうちょっと企画記事とかほしいかな…)
(あらすじ)
古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




30点


※今回の感想は、本作が好きな人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。
※今回の感想は、少しだけ「キャビン」のネタバレに触れているんですけど、「キャビン」はネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読まないで!


予告編を見た時、魅力的に感じなくて。一応、「観たい映画の覚え書き」では○をつけたものの、別に「トム・クルーズ主演作はすべて観る主義」ではないし、スルーするつもりだったんですけど、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になりましてね。「まぁ、付き合いだしな ( ´_ゝ`) シカタナシ」と思って、今週火曜日=映画の日、TOHOシネマズ渋谷にて、「メアリと魔女の花」と勝手な2本立てにして鑑賞いたしました。あまり面白くなかったです (´・ω・`) ウーン


6番スクリーンは6割ぐらいの入りでしたが、上映中にスマホを見る人がいて迷惑。隠しているつもりでも、光は漏れるのよ。
6番スクリーン


あらすじを大雑把に書いておくと、軍人でありながら盗掘でも稼いでいるニック(性格は少しクズ)が、ひょんなことから古代エジプトの王女アマネットが封印された石棺を発掘してみたら、アマネットから“エジプトの神セトの依り代”である「セトパイ」に任命されちゃって、飛行機が墜落して死んでも“呪いの力”で生き返ったりしましてね。石棺から脱出したアマネットが人間からモリモリと精気を吸い取って復活→ニックを求める中、ニックは考古学者のジェニーとの絆をボンヤリ深めたり、謎の対モンスター組織「プロディジウム」のボスであるヘンリー・ジキル博士に殺されかけたりしながら、あーでもないこーでもないとバタバタした結果、ジェニーが死亡。ニックはあえて自分に宝剣を刺してセトの力をゲット「デビルマン」ライクに“悪の力”を制御することでアマネットを倒し、ジェニーを生き返らせるんですが、なんとなく怪物になったっぽいので(口元あたりが!?)、そのまま姿を消しまして。最後は、序盤に死んだ相棒のクリスまで生き返らせて、砂漠を疾走して終了…ってな感じでしたよ、確か。


唐突ですが、アニメ版「デビルマン」のエンディングを貼っておきますね↓


今日も何処かでデビルマン(ED) 投稿者 gaimon5656


まず、キツいと思ったところを書くと、既視感が強かったこと。公開前、はちごろうさんや下手の縦好きさんと飲んだ時、『スーサイド・スクワッド』エンチャントレスっぽいですな」なんて話になって。で、実際に観てみたら、案の定、そんな感じだった次第(まぁ、アマネットも魔女みたいなものだし)。その上、スーパースターのトム・クルーズが主人公だからホラー的なスリルがゼロだし、ワラワラと出てくるミイラが強いのか弱いのかもよくわからなくてハラハラしないし…。R指定じゃないせいか、残酷なシーンがほぼないのもガッカリでしたよ。なんて言うんですかね、「ダーク・ユニバース」って聞いてた分、「ハムナプトラ失われた砂漠の都」のようなアクションアドベンチャー方向ではなくて(劇中で「砂嵐が顔になるシーン」を再現してましたが)、もう少しちゃんと怖いのかと。「ホラーとトム・クルーズの相性って悪そうだけど、そこをどうクリアするのか?」と思っていたら、クリアする気もなかった感じだったので、かなり拍子抜けいたしました。


「スーサイド・スクワッド』エンチャントレスを貼っておきますね。
エンチャントレス


クライマックスも「ジェニーが死ぬ→彼女を生き返らせるために、悪の力を受け入れる」という展開自体は好みだけどさ、ミエミエすぎてキツいというか。そりゃあ彼女はニックに惹かれていましたが、あんな異常事態が発生している場所にノコノコやってくる「足手まといキャラ」振りにイラッとする部分が大きくて。彼女が死んだ時も「案の定、死んだけど、どうせ生き返るんでしょ?」としか思えなくて、全然乗れませんでした。ラスト、死んだ相棒が生き返っていたのも「そこまでカジュアルに人間を生き返らせることができるの!? Σ(゚д゚;)」とビックリしたし(いくら“神”でもさぁ)、なんだかスゲーどうでも良くなった…って伝わりますかね。

その他、「ジキル博士がハイド化すると、指紋認証が拒否される」といった描写は好きでしたが、そもそもあのシーン、「ジキル博士がニックを酒に誘う→ニックに死んでもらうことを伝える」という流れだったから、「ははーん、酒に睡眠薬が入ってるんだな ( ̄ー ̄) ニヤッ」なんて思いきや、全然そんなことなかったのは逆に驚きましたよ(いや、別にそうならなくても良いけど…)。“死んだけど出てくる相棒”の扱いも中途半端だったし、全体的に雑な作りという印象。本作は、脚本家として活躍してきたアレックス・カーツマン監督の長編デビュー作なワケですが、監督業にはあまり向いてないんじゃないでしょうか。正直なところ、「『ダーク・ユニバース』なんて大風呂敷を広げる前に、この映画をちゃんと作れよ ( ゚д゚)、 ペッ」としか思えなかったというね。


僕の心境を代弁する「逆境ナイン」の月田明子さんを貼っておきますね。
現実に足をすくわれてよ!!


って、文句ばかり書いていますけど、好きなところもあって。ホラー的な怖さがゼロだったのは確かですが、トム・クルーズがぶちのめされる場面は面白かった。「呪いで死なない体になっているから」と勝手に解釈して観てたんですが、アマネットに殴られてアホみたいに飛んだり、地面に叩きつけられたりするトムの姿は新鮮で良かったです。それと中盤の飛行機無重力落下シーンは、「トリプルX:再起動」で似たようなシーンを観てはいたけど、それなりに楽しかったし、トムが生き返ってオロオロする全裸シーンは100点だったし、アマネットやミイラたちの精気の吸い取り方が「スペース・バンパイア」っぽかったのは大好物だったり。


「スペース・バンパイア」の大好きなシーンを貼っておきますね↓




あと、「ジャックピクルの噛み合い」やこのアルバムのジャケットを思い出したり。
ジャックvsピクル


そんなワケで、結論を書くと「別に観なくても良かったなぁ… (´・ω・`) ウーン」って感じ。最近はどんな映画を観ても大体面白かったので、ちょっとショックでしたよ。とは言え、僕は元ネタの「ミイラ再生」とかは一切観てない→オマージュとかわからないから、そこら辺が好きな人にはストライクなのかもしれないし、僕よりも期待値が低かったり、トムへの愛が強い人なら楽しく感じるかもしれませんが、あまりオススメはしません。そして、「ダーク・ユニバース」の今後にも全然期待してませんけど、「キャビン」の影響で「大アマゾンの半魚人」のリメイクだけはちょっと観たいような気がしております (・∀・) オシマイ




輸入盤のサントラ。デジタル盤もあります。



なんとノベライズが出ていて、ジュニア文庫版もある様子。



元ネタの元祖ミイラ映画。観といた方が良いのかなぁ…。



このシリーズも「ミイラ再生」のリメイク。「まぁ、普通」ぐらいの記憶。



なんとなく思い出した映画。こっちの方が好きです。



ある意味、ダーク・ユニバース的な映画。僕の感想はこんな感じだけど、未見の人はぜひ観て!m9`Д´) ビシッ








武曲 MUKOKU(ネタバレ)

$
0
0
武曲 MUKOKU

武曲 MUKOKU

2017/日本 上映時間125分
監督:熊切和嘉
原作:藤沢周
脚本:高田亮
制作統括:永田守
エグゼクティブプロデューサー:余田光隆
共同プロデューサー:麻生英輔、吉岡宏城
プロデューサー:星野秀樹
協力プロデューサー:江守徹、佐治幸宏
ラインプロデューサー:新野安行
キャスティングディレクター:元川益暢
音楽プロデューサー:篠崎恵子
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:小川武
美術:井上心平
装飾:山本裕
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:石邑麻由
音響効果:中村佳央
編集:今井大介
音楽:池永正二
VFX:菅原悦史
特殊メイク・特殊造形:小此木謙一郎
アクションコーディネーター:辻井啓伺、高槻祐士
助監督:平野勝利
制作担当:熊谷悠
剣道指導:中村憲刀
アシスタントプロデューサー原田浩行、中村憲刀
メインタイトル題字:武田双雲
出演:綾野剛、村上虹郎、前田敦子、片岡礼子、神野三鈴、康すおん、風吹ジュン、小林薫、柄本明
パンフレット:★★★★★(800円/台本が付いていてインタビューも充実。800円は超お得!)
(あらすじ)
剣道の達人だった父に幼少時から鍛えられ、剣道5段の腕を持つ矢田部研吾(綾野剛)。しかし父をめぐるある事件をきっかけに剣を捨て、自堕落な日々を送っていた。研吾のもう1人の師匠である僧侶・光邑(柄本明)は、研吾を立ち直らせるため、ラップのリリック作りに夢中な高校生・羽田融(村上虹郎)を送り込む。融は剣道初心者だったが、本人も気づかない恐るべき剣の才能を秘めていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


ある時、新宿武蔵野館で予告編を観て、面白そうだとは思ったんですよ。ただ、二度と観たくない映画「鬼畜大宴会」を撮った熊切和嘉監督作ということで、「ああいう凄惨な感じになったらイヤだなぁ…」と思ったりもしてスルーしようか迷いながらも、剣道映画ならやはり観ておきたいということで、前売り券を購入。6月下旬、渋谷のユーロスペースに足を運んできました。「ナイス、剛!m9`Д´) GO!」と思ったり。


ユーロスペースでは本作を超プッシュしてまして。
ユーロスペース

監督&主演俳優のサイン入りポスターがあるのはもちろんのこと。
監督&キャストのサイン入りポスター

なんと武田双雲先生の題字も飾ってましたよ。
武田双雲先生の題字

当然ながら記事の切り抜きもあったりして。
記事の切り抜き

ちなみに新宿武蔵野館の展示はこんな感じでした。
新宿武蔵野館の展示


観る前は、天才が故に「これからの剣道は木刀だッ!m9`Д´) ビシッ」と木刀&ノー防具試合を提唱し始めた高校生剣士が、かつて「これからの剣道は木刀だッ!ヽ(`Д´)ノ」と言い出して木刀&ノー防具試合を実行→対戦相手の脳汁が漏れたので剣道界を追われた伝説の剣士と出会う→木刀&ノー防具で対決して、「行こうぜ、剣道の向こう側!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ」なんてことになるのかと予想していたんですが、そんな話ではなく(ムダな文章)。予告編などの画像を使って、時系列を無視しながら適当かつ雑にあらすじを書いておくと、こんな感じでございます↓


有名剣士の元で幼少期からハードに育てられた研吾は、親の願い通りに剣道が超強くなるんですけれども。
幼いころから剣道修行

父親ったら強いけど認められない→酒浸りになって、研吾に絡んでくるからスゲー面倒くさい。
酔って絡んでくる父親

木刀で戦ってみたら、つい頭を割っちゃって、脳汁が漏れた父親は植物状態に。
父親を再起不能に!

研吾は自分を責めて、アル中まっしぐらというね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ
アル中まっしぐら

そんな時、現れたのが、高校生剣士の融(とおる)でして。
高校生・融

口にマイクを2本入れようと日々努力していた高校生ラッパーとして活動していたんですが…。
ラッパーでした

剣道部員に絡まれたことをキッカケに、その才能を僧侶・光邑に見出されて、剣の道へ。
僧侶に見出されました

で、酔った研吾が高校で融に一本取られて、逆上して大暴れする…なんて事件が発生するのです。
高校で大暴れ!

あーだこーだあって、融が決闘を申し込んできたので、研吾は渋々受諾。
決闘を申し込む高校生

台風の中の死闘は、研吾が突きで勝利するも、錯乱して寺に拉致監禁されて、やっとお酒が抜けました (´∀`) ウフフ
台風の中の死闘

しかも、亡き父の手紙を読む→わざと打たれたっぽいことが発覚!
亡き父の手紙

「アタシ、お父さんの気持ち、全然わかってなかったんだ!ヽ(TДT)ノ」と猛省して立ち直るのです。
立ち直った男

最後は、誰もいない道場で、研吾と融が試合を始めて、映画は終わってた気がします。
試合して終了


ハッキリ言って、剣道は「警察に入ってから始めた→初段」程度の実力にもかかわらず、所属していた機動隊が超強いところだったが故に、凄まじい戦闘力の先輩方にコテンパンにされたことがある僕ですよ(苦笑)、一時は剣道なんて観るのもイヤだったんですが、しかし。人間、時が経ってみれば、観る分には楽しめるようになったりしてね (´∀`=) ウフフ で、本作の剣道描写なんですけど、結構頑張ってて。そりゃあ、実際の木刀での戦闘があんな風になるのかはわかりませんし、生で観る剣道の方が迫力はあるんですが、なかなかリアルに撮ってるなぁと感心いたしました(とは言え、下段に構える人って一度も見たことないし、下半身が攻撃範囲にならない限り、剣道で下段が有効になる可能性はないのでは…という面倒くさい文章)。


まぁ、虎眼先生曰く、木刀試合は脳汁が漏れたりするものであって、僕もそっちの方が好みなんですがー(「シグルイ」より)。
木剣にてまともに当てれば脳汁が漏れおる


そんな中、一番素晴らしかったのは綾野剛さん。本作の彼はほとばしるほど色気があって、男の僕でもグッとくる感じ(何が?)。中盤までのグダグダ振りも良かったけど、最後に立ち直った時の凜としたオーラが最高だったし、その際に見せる肉体の説得力がとにかく見事でしてね…(しみじみ)。剣道歴なんてないのに、ああいう雰囲気が出せるなんて、役者さんはスゴいなぁと。いや、彼の出演作は実写版「魁!!男塾」なども含めてそこそこ観てきましたけど、今回はまさに“ベスト剛”というか。綾野剛さんのファンは彼を観るためだけでも足を運ぶ価値があるし、特にあの背面の隆り、腕一本分の働きは充分にするものと覚えたり(なんだこれ)。


本作の綾野剛さんは牛丼特盛に牛皿を1キロプラスしたレベルで“男の色気”がムンムン(わかりにくい例え)。
色気たっぷりな綾野剛

この背中を見て! よくぞここまで鍛えて絞ったなぁと。
素晴らしい背中

僕は”アントニオ猪狩の愛人”のような気持ちになりながら…。
キレイ

「綾野剛の背面の隆り、腕一本分の働きは充分にするものと覚えたり」と書いていた…という雑なウソ(「シグルイ」より)。
腕一本分の働き


融を演じた村上虹郎さんもスゴかったですよ。「ディストラクション・ベイビーズ」の時とは全然違っていて、ビックリしました。この人、これからもっと活躍するんじゃないかしらん。あと、小林薫さんと柄本明さんも“剣道の高段者”感が漂っていて、さすがベテランだなぁと。意外とチョイ役だった前田敦子さん=あっちゃんは、下着姿が…エロかったです… (´Д`;) ハァハァ 一応、文句を書いておくと、正直、研吾が父親への罪悪感でグダグダする展開が結構多い&長くて、イラッとしちゃいました。まぁ、僕もいまだに当ブログで父親のことを呪う文章を書いたり、飲んだ時に父親への恨み節を話してしまったりするから、微妙に共感する部分もあったんですけど、もう少しスポ根寄りにしても良かったのではないかと。とは言え、本作のテーマは“剣道”じゃなくて”親子”だし(融も研吾に父を求めてたと言える…よね?)、それほどの葛藤や苦しみがあったからこそ、ラストで立ち直る姿の凜々しさが際だったとも言えるし、難しい話ですな (´・ω・`) ウーン 


村上虹郎さん、存在感抜群でした。ちなみにラップはMummy-Dさんとの共演で学んだとか。
融(村上虹郎)

思わず“アントニオ猪狩の愛人”のような気持ちに…って、もう20歳の人なんですけどね。
あの子スゴい

あっちゃんも良かったですよ、出番は少しですが。
あっちゃんも出ております


その他、「パンフによると『武曲』は北斗七星の中の二連星の名なんだって (゚⊿゚) ヘー」とか「一度死にかけてから、死地を求めるようになった融の心境が少しわかりにくかった」とか「『お父さん、実はいい人だった!Σ(゚д゚;)』で救われるオチって、ちょっとズルい気もする」とか「警察で剣道の師範になるのって、いろいろと大変らしいですよ」とか、そんな感じですかね。僕的には、非常に良い親子映画であり、非常に良い剣道映画であり、非常に良い綾野剛映画でした (´∀`=) ヨカッタワー クライマックスの決闘と、綾野剛さんの肉体はマジで迫力があるので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。おしまい。




藤沢周先生による原作小説。映画にインスパイアされて続編を書いたそうな。



本作のエンディングテーマでございます。



唯一観ている熊切和嘉監督作。鑑賞後、うなされました… ('A`)



同じ星野秀樹プロデューサー絡みの綾野剛さん主演作。僕の感想はこんな感じ








ブラッド・ファーザー(ネタバレ)

$
0
0

ブラッド・ファーザー

ブラッド・ファーザー

原題:Blood Father
2016/フランス 上映時間88分
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
製作:クリス・ブリッグス、ピーター・クレイグ、パスカル・コーシュトゥー、セバスチャン・K・ルメルシエ
製作総指揮:ジェニファー・ロス
原作:ピーター・クレイグ
脚本:ピーター・クレイグ、アンドレア・バーロフ
撮影:ロバート・ギャンツ
美術:ロブ・ウィルソン・キング
衣装:テリー・アンダーソン
編集:スティーブン・ローゼンブラム
音楽:スベン・フォルコナー
出演:メル・ギブソン、エリン・モリアーティ、ディエゴ・ルナ、ウィリアム・H・メイシー、マイケル・パークス
パンフレット:★★★★(720円/薄いと思ったら、ギンティ小林さん×松竹事業部の仕事で、意外と内容ギッシリ)
(あらすじ)
かつて犯罪の世界に身を置き、現在はアルコール中毒のリハビリをしながら、トレーラーハウスで細々と暮らすジョン・リンク(メル・ギブソン)。彼のもとに数年前から行方不明となっていた一人娘のリディア(エリン・モリアーティ)がやってきた。ギャングと起こしたトラブルにより、警察、殺し屋から追われているリディアを守ることを決意したジョンは、かつて身に着けたサバイバル術を駆使し、敵を迎え撃つ。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


今年は「ハクソー・リッジ」が公開されて、「監督としてのメル・ギブソン」が注目されましたが、役者としての彼も当然ながら超良い感じであり、特に近年の主演作「復讐捜査線」が最高だったので、本作も前売り券を買うほどに楽しみにしてましてね。とは言え、なかなか観に行けず、先に食べておこうと思ったコラボバーガー店に二度足を運んだのに食べられなかったりと、ツイてないムードだったりもした…という心底どうでも良い文章。で、新宿武蔵野館の公開最終週の7月6日、トニ・エルドッグを食べながら鑑賞いたしました。普通に楽しかったです (・∀・) オイシー


「おじいちゃんはデブゴン」を観に行った時、劇場入り口にあったポスターには…。
入り口のポスター

なんとコラボバーガーの告知があったので、お店に2回行くもタイミングが合わなかったというね (´・ω・`) ガッカリ
コラボバーガーの告知!

あと、こんなカッコイイ展示もありましたよ。
カッコイイ展示

あらためて劇場に来た時は、もう展示はなかったものの、まだ記事の切り抜きはありまして。
記事の切り抜き

狭めのスクリーン3、そこそこ入ってたような気がします。
スクリーン3


「えっ、ざっくり過ぎじゃないの!?Σ(゚д゚;)」と思われるほどに、あらすじをざっくり書いておくと、殺人を犯したものの現在は更正の道を歩んでいる元バイカーズギャング兼元アル中のジョン・リンクのところに、家出して行方不明だった娘リディアが助けを求めてやってきまして。不動産関係の仕事をしているハズだった彼氏のジョナが実はメキシコ麻薬カルテルのメンバーで、殺人を強要されそうになったので、ついジョナの方を射殺してしまったとのこと。当然ながらリディアを追って、ギャング集団やら殺し屋やらがやってきたので、ジョンはかつての犯罪仲間の力を借りたり、かつての犯罪仲間を射殺したり、かつての犯罪仲間のツテで麻薬カルテルのボスに話をつけたりしつつ、なんと重傷を負いながらも生きていたジョナ&殺し屋と対決→勝利!ヽ(`Д´)ノブッコロス! その直後、銃弾を受けていたジョンも死んでしまうんですが、リディアは立ち直るのでしたーー (ノω・、し パパ...


アルコール依存症のグループセラピーに参加する穏やかな日々を送っていた元殺人犯のジョンでしたが…。
アル中のグループセラピーに参加

行方不明だった不良娘のリディアが物騒な事情を抱えて登場したから、さぁ大変!Σ(゚д゚;) ナンデスト!
彼を殺した

事情を理解すると、娘のために仮釈放は諦めて、情報収集したり、武器を調達したりするんですけれども。
事情を理解する父

なんと元恋人のジョナは死んでいなくて、娘を殺す気マンマンでしてね。
生きてた彼氏

あーだこーだあって、荒野でラストバトル。父は死ぬものの、リディアは立ち直るのでしたーー (ノω・、し パパ..
ラストバトル


基本的には超僕好みでした (´∀`=) ウフフ 「クズだった父親が娘を守るために犯罪者時代のツテ&テクを駆使する」というストーリー、そこそこハードなバイオレンスアクション、そしてタフなオーラがムンムンのメル・ギブソン…。「父親が娘を助ける系アクション」がストライクなのはもちろんとして、とにかくメル・ギブソンが最高でして。なんて言うんですかね、普通に強そうなだけでなく、彼特有のアウト・オブ・ベース感がたまらないのです (´Д`;) ハァハァ マイケル・パークス演じるプリーチャーを面倒くさそうに射殺するシーンとか、拘束された状態で敵に噛みつくシーンとか、まさにメル・ギブソン主演作を観ていることを強く実感いたしました。


本作の父親×娘要素はスゲー良くて、「娘の顔のタトゥー」はちょっと憧れたりしましたが…。
娘の入れ墨

それ以上に“何をしでかすかわからないメル・ギブソン”が観られたのが良かったというね (ノ∀`) イタソー
噛みつき


それ以外にも良いところはたくさんあって。パンフの監督インタビューでは「本作を観て連想することはないはずです (`・ω・´) キリッ」なんて言ってた割には、モロに「マッドマックス」っぽいシーンがあったりするのも微笑ましかったし、先生に進路を相談したら「そうだな、君には殺し屋が向いてるんじゃないか?」なんて言われそうなほどに“殺し屋顔の殺し屋”が出てきたのも愉快だったし(しかも警官を射殺するほどに容赦ナシ!)、ウィリアム・H・メイシーやマイケル・パークスといった好きなベテラン俳優が出てきたのもうれしかったし…。「お金持ちが僕のために作ってくれたんじゃないか!?Σ(゚д゚) マサカ!?」と妄想するぐらいに、僕好みの要素がてんこ盛りでしたね〜。


「マッドマックス」っぽい場面。ソードオフショットガンを撃ったりもしますぞ。
マッドマックスっぽい場面

見て、この素敵な面構え! もう殺し屋以外の職業に就けなさそう…って、偏見だった!Σ(゚д゚;) ゴメンナサイ!
素敵な面構えの殺し屋

ウィリアム・H・メイシーは残念な感じで殺されてましたが、彼が残念な感じの映画は名作が多い気がする(裏付けのない文章)。
カービー(ウィリアム・H・メイシー)


だがしかし! 一点だけ大きな不満があって、それはメキシコ系マフィアが“話せばわかる相手”だったこと。ううむ、観客を気分爽快にするアクション映画としては仕方ないんですけど、「悪の法則」「サボタージュ」「ボーダーライン」などを観て、名著「メキシコ麻薬戦争」を読んだ身としては、「刑務所の重鎮に話す→解決」というスムースな展開は、あまりに物分かりが良すぎて物足りなかったのです… (´・ω・`) ウーン ただ、それ以外の要素は好物以外の何者でもなくて、普通のファミレスに行って、普通のハンバーグを頼んで、普通に美味しかったような気分。B級テイストのアクション映画が好きな人なら高確率で満足すると思いますぞ。おしまい。




確かそこそこ面白かったジャン=フランソワ・リシェ監督作。僕の感想はこんな感じこんな感じ



近年の素敵なメル・ギブソン主演作。僕の感想はこんな感じ



やっぱり「父親が娘を助ける系アクション」で一番面白いのはこれだと思うのです。



メキシコの麻薬カルテルについて知りたい人は必読の名著。








Viewing all 2570 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>