※今回の記事は、映画の感想とは関係のない文章がダラッと書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※本作に関しては、映画評論家の町山智浩さんの解説(216円)が非常にタメになるので要チェック!m9`Д´) ビシッ<ザ・本作を観る前の備忘録>当ブログをよく読まれる方なら「うわぁ、また同じこと書いてる… (´Д`;)」と思いそうな前書きを垂れ流しておきますね(苦笑)。僕は
「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(略称:タマフル)」というラジオ番組を愛聴していて、中でも週刊映画時評コーナー
「ムービーウォッチメン」については、毎週課題となった映画を観に行くほど楽しんでいるワケですが、先週のガチャで本作に決まった時は、ごめんなさい、
大きな舌打ちが出た (゚⊿゚) チッ 一応、
「観たい映画の覚え書き」では△を付けたけどさ、それは
同監督の映画を前に観ていたからなんとなく載せただけで、ハッキリ言って、
興味はゼロだったんですよね…(ここまで
ほぼコピペ)。
そりゃあ
「スパイダーマン」とか
「イップ・マン」なら超気になるし、
「笑ゥ」とか付いていたら不穏な気持ちになりますけど、
ただの「セールスマン」でしょう? そんな僕らの日常にありふれた「マン」が、飛び込み営業をして断られたり、
「売れ残ってしまったので1つ買ってくれませんか?」と街中でフルーツを売ってみたり、ノルマを達成できずに上司に怒られてションボリしたりする様子を観るためにわざわざ映画館まで足を運ぶなんて、
時間がスゲーもったいないじゃないですか。とは言え、“体の70%が映画でできている男”
小島秀夫さんが推薦したということだし、同じく「課題になったから観た“マン”映画」である
「ありがとう、トニ・エルドマン」は予想外にストライクな作品だったのでね、火曜日の夕方、
Bunkamura ル・シネマまで行ったのです。
Bunkamura ル・シネマ、
火曜日はサービスデー=
1100円で観られるというね ( ̄ー ̄) ニヤッ
![Bunkamura ル・シネマ]()
入り口には主演女優さんのサイン入りポスターが。
![サイン入りポスター]()
ロビーには記事の切り抜きがありましたよ。
![記事の切り抜き]()
なんと
ル・シネマで映画を観るのは4年振りということで、久しぶりに
600円のサンドイッチでも食べてみようかと思ったら、もう販売してなくてね… (´・ω・`) ガッカリ で、トイレに行ってからロビーに戻ってみれば、コーヒー購入中の
宇多丸師匠を発見! 「この前の
『トニ・エルドマン』評、良かったですよぉ〜 (`∀´)」なんておべっかを高速で叩き込もうかと思いきや! 若い男性が「あの…宇多丸さんですか?(´∀`)」なんておずおずと話しかけたのを見て、
「そうか!Σ(゚д゚)」と。今まで劇場で宇多丸師匠を見掛けたら、そそくさと近づいてダラダラと話したりしていましたが、その陰で「僕も話したいな… (´・ω・`)」と思っているリスナーの方がいたのに、
その人たちの機会を奪っていたのではないか。そう考えると、44歳にもなって、「あっ、宇多丸師匠だッ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」なんてテンション高めで近づく自分が恥ずかしくなってね…(伏し目がちに)。今後は、もし劇場で見掛けても、
そっと見守ることにしよう。そう心に誓った僕は、いそいそと劇場の自分の席に座ったのでしたーー。
なんとなく僕の気持ちを代弁する
スピードワゴンを貼っておきますね(
ジョジョ第一部![]()
より)。
![三角絞めでつかまえて-スピードワゴンはクールに去るぜ]()
そして、ここまでの文章を読んだ人の気持ちを代弁する歌を貼っておきますね↓
セールスマン![セールスマン]()
原題:Forushande
2016/イラン、フランス 上映時間124分
監督・製作・脚本:アスガー・ファルハディ
製作:アレクサンドル・マレ=ギィ
撮影:ホセイン・ジャファリアン
美術:ケイワン・モガダム
衣装:サラ・サミイ
編集:ハイェデェ・サフィヤリ
音楽:サッタル・オラキ
出演:シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリシュスティ、ババク・カリミ、ファリド・サッジャディホセイニ、ミナ・サダティ、マラル・バニアダム、メーディ・クシュキ、エマッド・エマミ、シリン・アガカシ、モジュタバ・ピルザデー、サーラ・アサアドラヒ、エテラム・ブルマンド、サム・ワリプール
パンフレット:★★★★(720円/4本入ってるコラムはどれも読み応えがあって、タメになりました)
(あらすじ)
小さな劇団に所属し、作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演している役者の夫婦。ある日、引っ越したばかりの自宅で夫が不在中に、妻が何者かに襲われる。事件が表ざたになることを嫌がり、警察へ通報しようとしない妻に業を煮やした夫は、独自に犯人を探し始めるが……。(以上、
映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
75点スゲー良かったけど、イラッとしました (´・ω・`) ウーン ハッキリ言って、パンフ掲載の4つのコラムを読んだり、尊敬する映画評論家の
町山智浩さんの解説(216円)を聴けば十分なんですが、僕なりに適当な感想を垂れ流しておきますよ。まず、若干のウソを交えながら画像とともにあらすじを紹介すると、こんな感じでございます↓
教師エマッドとその妻ラナは、小さい劇団でお芝居をやっている文化的な夫婦なんですが…。
![セールスマンの死]()
引っ越したばかりの家で、ラナがシャワー中に、暴漢に襲われちゃいまして。
![帰宅して驚くエマッド]()
「警察に届けよう」という夫の提案を拒否するラナ。
![警察に届けたくないラナ]()
何もできない怒りでイライラしたエマッドは、周囲にあたるようになったりしてね。
![キレる夫]()
オレ流捜査の結果、若い男が犯人…かと思いきや、その義父である「老いた行商人(セールスマン)」の仕業だったのです!Σ(゚д゚) ナンデスト!
![絶対に見つけてやる!]()
弁明する老人を雪藤洋士は容赦なく裁いて…って、
黒い天使![]()
が混ざっちゃった!(わざとらしい文章)
![三角絞めでつかまえて-雪藤が報復!]()
ごめんなさい、終盤の展開をちゃんと書いておくと、エマッドとしては、老人とラナの話を総合すると「老人は勘違いして家に入ってきた→レイプまでは至ってなさそう」だし、「奥さんや家族に言わないでぇぇぇ…(´Д`;) アァン」と懇願する老人があまりに哀れだし、奥さんが
「彼の家族にバラしたら、アタシたちの関係はおしまいYO!m9`Д´し ビシッ」と言うので、そのまま許そうかと思いつつも。ちくしょう、
やっぱり納得がいかないので一発殴ってみれば、心臓の病気っぽかった老人は帰り道にダウン→
死亡! エマッドもラナもモヤモヤしたムードで、映画は終わってたような気がします、たぶん。
老人が死亡すると、ラナは非常にションボリ顔になりまして。
![ションボリ奥さん]()
エマッドもこんな顔なのでした ┐(´ー`)┌
ザンネーン![釈然としない旦那さん]()
「切り返しが多いのにドキュメンタリーのような映像にしており、検閲をスルーするために細部まで計算され尽くされている!m9▽Д▽) ビシッ」といった風に町山さんが指摘されてたあたりはまったく気付きませんでしたが(苦笑)、確かに
なんか「スゴイ映画」っぽい感じがする映画というか(小並感)。劇中劇として繰り広げられる超有名な戯曲
「セールスマンの死」![]()
も恥ずかしながら未読&未見ですけど(微笑)、「たぶんこんな話で、こんな風に関連してるんだろうナー (・ε・)」と脳内で補完できたし、そんなに派手な内容ではないのに
124分間飽きずに集中して観られたので、
そりゃあ良い作品なんだろうなって思いましたよ。
つーか、
いろいろな見方ができるところもスゴいですよね。一番思ったのは、
マチズモってのは面倒くさいなぁと。町山さんは
「プリズナーズ」![]()
を引き合いに出されてて「なるほど!」と思ったんですが、大事な人を守れなかったことで、奥さんの気持ちよりも相手への復讐にこだわってしまうエマッドは
決して他人事と思えないというか。たぶん僕もそうなってしまいそうな気がして、終盤は観てて辛かったです。
「男の尊厳」という呪いを解くのって、まぁ、難しいですわな…。
暴走するエマッドを観てた僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね。
![バカ,,,,,,]()
その他、「性犯罪の通報のハードルが高すぎるイランの男尊女卑っぷりへの批判」要素もあるし、「現実に直面すると理想を体現できないリベラルへの皮肉」とも見えたし、単純に「現在のイランに住む人たちの文化や暮らしぶりが見られる」というだけでも興味深いし、そもそもの「なんでこんな事件が起きたのか!?」というミステリーとしても面白いし、大したもんだなぁと。そして、“体の70%が映画でできている男”
小島秀夫さんは
「家族の秘密から破綻してゆく日常、そこに潜む不穏な痛み。そのサスペンスは劇場を出てからも消化されず“腹に遺る”。目でも心でも頭でもなく、腹に溜まり続ける」云々と本作を評価されているんですが、そんな同氏が過去に
「抜群に面白い!m9`Д´) ビシッ」とジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作
「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」
を絶賛していた…ということも念のため書き残しておきましょう(唐突かつ不要なくだり)。
小島秀夫さんが絶賛した
「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」![]()
の予告編はこんな感じ↓
ただ、正直なところ、いわゆるイスラム圏での女性たちの扱われ方って、ごめんなさい、
マジで不快なんですが、本作はそこに性犯罪が絡んできたせいで、余計にムカついたというか。視野&心の狭い文章を書くと、信じている人には申し訳ないけど、あらためて迷惑な宗教だなぁと。だから、観て良かったのは確かだけど、結構イラッとしちゃったので、やっぱり
こういう映画は自分からは観ないとも思ったりした次第。で、劇場を出て、早足で帰る宇多丸師匠を遠くから見送っていたら、なんとタマフルの
小荒井Dから「三角絞めさん!」なんて声を掛けていただきまして。それがとてもうれしかったので、その晩、同氏の実家
「ゲストハウスこあらい」のサイトにて
販売中のジャムを買ってしまったワケですが、そう考えると
小荒井Dもまたセールスマンと言えるのかもしれませんな…なんて、よくわからない文章を書いて、この駄文を終えたいと思います。
期間限定のあんずジャム、なかなか美味でございました (^ε^) ウッフン
![fruiのあんずジャム]()
おしまい (^ε^) ウッフン
唯一観ているアスガー・ファルハディ監督作。僕の感想は
こんな感じ。
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アーサー・ミラーによる超有名な戯曲。教養として、読んでおいた方がいいのかなぁ… (`Δ´;) ヌゥ
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上記の戯曲の映画化作品。どうにも観る気が起きませぬ。
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町山さんが連想したという映画。僕の感想は
こんな感じ。
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なんとなく思い出した映画。僕の感想は
こんな感じ。
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