Quantcast
Channel: 三角絞めでつかまえて2
Viewing all 2570 articles
Browse latest View live

イカリエ-XB1(デジタル・リマスター版)(ネタバレ)

$
0
0
イカリエ-XB1(デジタル・リマスター版)



原題:Ikarie XB 1
1963/チェコスロバキア 上映時間88分
監督・原案・脚本:インドゥジヒ・ポラーク
原作:スタニスワフ・レム
原案・脚本:パベル・ユラーチェク
撮影:ヤン・カリシュ
衣装:エステル・クルンバホバー
音楽:ズデニェク・リシュカ
出演:ズデニェク・シュチェパーネク、フランチシェク・スモリーク、ダナ・メドジツカー、イレナ・カチールコバー、ラドバン・ルカフスキー、オットー・ラツコビチ
パンフレット:★★★☆(800円/ペトル・ホリーさんと遠山純生さんによる解説がタメになりすぎて必読!)
(あらすじ)
22世紀後半、宇宙船イカリエ-XB1は生命探査のためアルファ・ケンタウリ系へと向かう途上、地球から旅立った宇宙船が朽ちた状態で漂流しているのを発見する。漂流船内にイカリエ-XB1から調査員を数名送り込むが、死因不明の乗組員たちの死体が転がる漂流船内に積載された核兵器の爆発により、その命が失われてしまう。悲劇の中、イカリエ-XB1は航行を続けたが、謎のダークスターとの遭遇によって乗組員一同が眠りについてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

こんなブログをせっせと更新しているせいで“映画通”と思われがちな僕ですが(苦笑)、いわゆる「名作映画」は全然観てなかったりしましてね。例えば、日本が誇る小津安二郎監督の作品とか、恥ずかしながら1本も観たことがないのです…。で、本作についても「何かの記事でタイトルを目にしたことがある程度」だったんですけど、デジタル・リマスター化された&劇場公開されるということで、前売り券を購入。新宿シネマカリテの上映最終日、足を運んできました。「いいハナシじゃないか ( ´_ゝ`)」と偉そうに思ったり。基本的には、パンフ掲載のペトル・ホリーさんと遠山純生さんの解説がスゲー面白くてタメになるので、そちらを読んでいただければ十分なんですが(手抜き)、それはそれとして僕なりのつまらない感想を適当に垂れ流しておきますよ。


前売り特典は「マグネット+ステッカーセット」。なかなか可愛いのです (´∀`=) ヤダー


こんな展示や記事の切り抜きがありましたよ。スクリーン1、20人ぐらいはいたような。



本作は「ソラリスの陽のもとに」などで知られるSF作家スタニスワフ・レムの小説「マゼラン星雲」(未訳)がベースだそうで。そりゃあ、現代のSF映画と比べたら厳しいところはあるものの、1963年当時のCGもない状況で作られたビジュアルには工夫と驚きがあって、画面を観ているだけでも楽しいというか。あと、「原作小説はポーランド×映画はチェコスロバキア製作=社会主義国のSF」として観ると、途中で遭遇する宇宙船「トルナード号」の描写が資本主義国を批判しているムードがムンムン漂っていて(核ミサイルを搭載して攻撃する気全開な上に、乗員は利己主義で殺し合って全滅してた)、なかなか愉快でしたよ。グッときたのが終盤の展開で、暗黒星(ダークスター)の放射線によって被爆してしまい、錯乱状態に陥った乗員が暴れて面倒くさかったので、心の狭い僕的にはスムースに「さっさと殺せよ ( ゚д゚) クソガ!」と思ったんですが、しかし。副艦長が説得して解決するシーンがとても感動的で、殺意全開だった自分が恥ずかしくなったというね…(遠い目)。その後の「暗黒星の影響から助けられる→自分たち以外の知的生命体の存在を知る」というピースフルなラストもスゲー良かったです。


で、鑑賞後はなんとなくグレート巽気分だったのでした(「餓狼伝」より)。
いいハナシじゃないか


その他、「ロボットのパトリックが可愛い!」とか「1963年の時点で宇宙空間での筋トレの重要性が描かれているとは…」といったことはどうでも良いとして。本作が「スター・トレック」「2001年宇宙の旅」に影響を与えたというのも確かに頷けた次第。「旧作といえどバカにできないものだな」なんて至極当然のことをあらためて思いましたよ。とは言え、ごめんなさい、「気に入った女性が既婚者だった」くだりとか、長く感じる場面も少なくなかったので、70点という乱暴な評価なのでした (・∀・) オシマイ




一番最初の「スタートレック」。全然観たことないんですよね… (`Δ´;) ウーム



言わずと知れたSF映画の名作。未見の人は要チェックですぞ。








三里塚のイカロス(ネタバレ)

$
0
0
三里塚のイカロス



2017/日本 上映時間138分
監督:代島治彦
製作・編集:代島治彦
撮影:加藤孝信
音楽:大友良英
写真:北井一夫
音響効果・整音:滝澤修
アニメ原画:下田昌克
出演:加瀬勉、岸宏一、秋葉恵美子、秋葉義光、前田深雪、吉田義朗、平田誠剛、中川憲一、前田伸夫、加藤秀子
パンフレット:★★★★★(1000円/コラムや鼎談が面白いし、シナリオが載っていて非常に良いです)
(解説)
成田空港建設反対運動(三里塚闘争)で国家と闘った成田市三里塚の人々を題材にした「三里塚に生きる」の代島治彦監督が、この闘争で農民とともに闘った当時の若者たちの人生を追っていくドキュメンタリー。1960年代からはじまった三里塚闘争で政府に抵抗する農民たちとともに闘うために、多くの若者が三里塚へと集まってきた。本作では、三里塚闘争の責任者という立場にいた者、農民と結婚した女子大学生、当時高校生だった活動員ら「かつての若者」たち自身の口から、あの時代、そしてその後の50年が語られていく。撮影は、同闘争を追ったドキュメンタリー「三里塚シリーズ」を手がけた小川紳介監督率いる小川プロ出身の加藤孝信。音楽を大友良英が担当し、1971年に行われた「三里塚幻野祭」に参加したサックス奏者の坂田明、ドラマーの山崎比呂志らとの即興演奏によるフリージャズが劇中音楽として登場する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

2017年の9月に公開されたという本作ですが、恥ずかしながら上映されていたことすら知らなくて…。3月にケイズシネマ「バケツと僕!」を観た時、受付でアンコール上映の前売り券が売られてましてね。そのタイトルとポストカードのイラストに惹かれちゃって、つい購入。4月下旬に鑑賞いたしました。非常に考えさせられましたよ… (´・ω・`) ウーン


ポストカードのイラストは下田昌克さんによるもの。カッコ良いですよね。


劇場ロビーの記事の切り抜きはこんな感じだったり。



「マイ・バック・ページ」の感想の時に少し書きましたが、僕は“この時代”の話が結構好きでしてね。いろいろ書くと面倒くさいので省きますが、高校のころはモロに左寄りだったし、警察に入ってからは右っぽい思想になったりもして、結局、現在はアンニュイなムードに落ち着いている…って、どうでも良いですな(45歳の社会人の文章)。何はともあれ、本作は「三里塚闘争」に絡んだ地元農民や活動家、農家に嫁いだ人などのインタビューを当時の記録映像とともに流していくんですが…。警察時代に先輩から「東峰十字路事件」を聞いて憎悪をボーボー燃やしたことがある身としては、「過激な人たちの過激な武勇伝×2が繰り広げられるのかと思いきや、「普通の人たちが語る“自分にも起こり得た話”」だった印象。農民と活動家の人間関係や「管制塔占拠事件」時の状況、用地買収を担当して犬を殺された元空港公団職員などなど、興味深いエピソードが目白押しなんですけど、一番グッと来たのが、元中核派岸宏一さん。彼が淡々と「三里塚闘争」を「失敗だった」と語るラストは、非常に考えさせられるものがありましたね… (´・ω・`) ウーン


なんとなく「勇気一つを友にして」を貼っておきますね↓




私事ですが、昨年は仕事を失敗しまして。そりゃあ日々猛省しているワケですけど、でも、残念ながら僕という人間は「失敗しなければわからなかった」と思うし、「失敗してわかったこともある」ので、トータル的には仕方ないと納得しているのです。で、本作に出てくる人たちはさ、ごめんなさい、イヤな文章を書くと、大事な青春を“こんなこと”に捧げちゃって、内ゲバもやっちゃったりして、ハッキリ言って「すべてが失敗に見えなくもない」んですが、しかし。「三里塚闘争の影響で公共事業の現場では住民に気を使うようになった」なんて恩恵を“今を生きる僕ら”は享受していたりもするワケでさ。なんて言うんですかね、「人生にムダな恋なんてない」人生に「ムダだった」なんてことはないじゃないか…ってのはさすがに暴論ですな、すみません (´∀`;) エヘヘ ううむ、知恵熱が出てきたのでこのぐらいにしておきますが(汗)、昨年に観ていたらベスト10に入れたと思うぐらいに好きな作品でしたよ。7月27日にDVDがリリースされるので、興味のある人はそれをチェックしてみてくださいな。




代島治彦監督の前作。観ておきたいところです。



このシリーズも観たいけど、お金も時間もない… (`Δ´;) ヌゥ








先週の備忘録(2018/6/26~7/2)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→映画鑑賞
水曜日、仕事→映画鑑賞※チートデイ!
木曜日、チートデイのダメージを引きずりながら仕事→映画鑑賞
金曜日、映画鑑賞→仕事→「か和もっち」へ→朝まで ('A`)
土曜日、ブログ書きやら何やら
日曜日、妻子と映画鑑賞
月曜日、仕事→映画鑑賞
※この週は映画を11本観ました
7月28日(土)からジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作が公開されますYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!



先週は、可でもなく、不可でもなく…ってな調子。まず、記録しておきたいのは水曜日のチートデイで、思いっきり暴飲暴食して8000kcal以上摂取したら翌日の胃もたれが半端なくてね… (ノω・、) タベスギタ 肉体の衰えをあらためて実感しましたよ。金曜日は、仕事後、練馬の「か和もっち」に行きまして。はちごろうさんや凪さん、千葉から来た28歳男性、増田さん、南の島の海苔ギャングさんたちが来てくれて、楽しい時間を過ごしたんですが、つい朝まで飲んでしまったのは不覚であった ('A`) まぁ、土曜日はもともと家でダラダラ過ごす予定だったから別に良いんですけどね。あと、日曜日は「映画の日」を利用して、娘のマナ子(仮名/6歳)のリクエストに応えて、新宿バルト9にて「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」を鑑賞。マナ子ったら画面に釘付けで、とても楽しそうで、観に行って良かったなぁと。その後は、妻子に別の予定があったので別れて、「フューチャーワールド」「マッドダディ」を鑑賞したというね。


チートデイのgifを貼っておきますね。


「か和もっち」でのgifを貼っておきますね。


妻子と観る映画はなんだって楽しいのです 川´∀`)(´∀`)(´∀`し ナカヨシ


先週観た映画はほとんど良い感じでしたが、ベストは「スパイナル・タップ」でした。



現在、僕の仕事人生的には「フェーズ3」なんですが、当ブログ的には「フェーズ2」に入ったと思っていて(「MCU」の影響がモロな割に「お前は何を言ってるんだ ( ゚д゚)」感が溢れる文章)。今年3月に愛聴していたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」が終わり、4月から新番組「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」が始まって。「月〜金の3時間帯番組」ということで、すべての放送を頑張って聴いている結果、新日社長時代の藤波辰爾さんが自分の会社の動きをすべて東スポを読むことで把握していたように、僕も世間の動向などをすべて「アトロク」で知るようになってしまった…というのは、どうでも良いですな。で、今後は番組を支えるべく、「ラジオネーム:三角絞め」としての活動範囲をブログ外にも広げて、番組の認知度を高めようと考えているのです。まぁ、日々の疲れによって帯状疱疹や蕁麻疹が出まくっているので、活動はほどほどにするつもりではありますが、“その時”が来たらよろしくお願いいたします m(_ _ )m


「アトロク」のカッコイイCM↓ こんな番組に自分が出演したなんて信じられない… (`Δ´;) ヌゥ




さて、今週の予定を書いておくと、吉祥寺オデヲンで“今年のベスト候補”である「パティ・ケイク$」が上映されているので、今週こそ絶対観に行くつもり。あと、木曜日は横浜で映画仲間と飲んで、土曜日は娘の誕生日のお出掛けをすることになっているんだけど、週間天気予報では雨なんだよなぁ… (´・ω・`) ウーン


最後に、今月の推薦曲、magical² 「愛について♡」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







2018年6月の読み聞かせ「くいしんぼうのあおむしくん」「たなばたまつり」

$
0
0

※今回の記事は、「くいしんぼうのあおむしくん」「たなばたまつり」のネタバレに触れているので、気をつけて!

 

今年の4月から3つのボランティア活動へ参加していて(とは言え、どれも「月1回程度の参加でOK!(o^-')b」という超ラクなものではあるんですがー)、そのうちの1つが「読み聞かせボランティア」でして。「毎月1〜2回の頻度で小学生相手に絵本を読み聞かせする」という活動であり、5月にデビューをしたものの、自分的には不本意な結果に終わりましてね…(遠い目)。こう見えても、中高の6年間をテーブルトークRPGに捧げて、多くのプレイヤーたちを夢中にさせてきたGMだっただけに(※本人の主観です)、「次こそはガキどものハートをキャッチしてやる!(`Δ´) ヤルッテ!」と、1ヵ月間、リベンジの機会を待っていたのです。

 

で、6月の読み聞かせの話。チョイスしたのは、「くいしんぼうのあおむしくん」「たなばたまつり」の2冊。「くいしんぼうのあおむしくん」に関しては、前回の読み聞かせ終了後、ベテランのHさんが「これとか参考にすると良いですよ 川・∀・)」と絵本のガイド本を貸してくれましてね。「敵に塩を送るとは、その甘さが命取りだぜ!( ̄ー ̄) ニヤッ」(クズの文章)と思いつつ読み進めたら、発見したのです。最初は「はらぺこあおむし」のバッタモンかと失礼なことを思ったんですが、これはこれで人気のある絵本のようで。買って読んでみれば、ストーリー展開が予想つかないし、ガキは総じて「食いしん坊」が大好きということでね(苦笑)、「これは大ウケ間違いなし!(`∀´) フハハハハハ!」と勝利を確信したというね。

 

 

結構、怖いことになるお話なのです。

 

 

2冊目の「たなばたまつり」に関しては、以前、奥さんのママ友からもらった絵本でして。amazonですら売っていないほど古いため、描かれている「七夕の行事」は「こんな風習、もうないだろ ( ゚д゚)、ペッ」って感じでしてね。ハッキリ言って、僕には面白さが感じられない本だったんですけど、なぜか僕の娘のマナ子(仮名/6歳)が大好きだったりするのだから、絵本というのは不思議、ですな(知った風な口調で)。で、娘に読んでいるうちに、僕も絵から伝わってくる素朴な雰囲気が好きになってきましてね。6月半ばということで七夕も近いし、先月の読み聞かせでHさんが「梅雨の時期だから」と「ふしぎなカサやさん」を読んだように、そこはかとない教育的効果も望めるのではないか。「シナリオは完璧、天才じゃなーい?川o^-')b」とすっかり「ジングルガール上位時代」気分で、2度目の読み聞かせに挑んだのでした。

 

 

ちゃんとした画像がネットにあまりないので、大きめの画像を貼っておきますね。

 

 

小学1年生の教室に入って、先生に挨拶をして、黒板に読む本のタイトルと著者を書く(そして、先生が出て行く)。教室の後ろのスペースを空けて、自分が座る椅子を置けば、読み聞かせの準備は完了ですよ。僕の有利な点としては、男性ボランティアが少ない上に体が大きいので、その場に存在するだけで子どもたちが興味を持ってくれることであり、こちらに集中させることは造作もないことーー。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。ある程度、座って待っている子がいるものの、まだ準備が出来てない子が何人かわちゃわちゃしていて、ちょっと声をかけづらい感じだったりしてね…。いやぁ、どうしようかなぁ、始めようかなぁと迷っていたら、なんと密かに見守っていたHさんがやってきて、「ほら、みんな、始まるから早く座って〜 川・∀・)」と朗らかかつ大きな声で言うと、ガキどもったらスムースに着席。「おのれ、これで貸しを作ったと思うなよ!(`Δ´;) ヌゥ」と思いながらもHさんに会釈を投げて、まずは「くいしんぼうのあおむしくん」からスタートしたら、右斜めにいる男児が「あっ、オレこの話知ってるぅ〜 ヘ(゚∀゚*)ノ ヘラヘラ」なんて言い出したから、即座に投げ殺しました。

 

いや、これを読んでいるアナタの元に「元警官、小学校で白昼の凶行!」なんてニュースが届いていないように、もちろん冗談ですよぉ〜 (´∀`;) アハハ つーか、この「くいしんぼうのあおむしくん」は「あおむしくんが少年の両親を食べてしまう」というショッキングかつハラハラする展開があって(その後、無事に再会する)、読み手としてはあまりネタバレをしてほしくないワケですよ。ただ、このままだとベラベラと全部話しそうな勢いだったため、0.1秒ほど「子どもが夢中になる絵本の読み聞かせ方」に載っていた対処法を脳内検索。「おっ、スゴいなぁ! でも、知らない子もいるから一緒に聞いてね (o^-')b」と、99パーセントの笑顔に1パーセントの殺気をブレンド。スムースにおとなしくなってくれたので、読み進めれば、うふふ、予想通りの大ウケだッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!

 

 

僕の心境を代弁するシコルスキーを貼っておきますね(「バキ」より)。

  三角絞めでつかまえて-予想通りだ

 

 

ということで、非常に良い気分で2冊目の「たなばたまつり」に突入したんですが…。6ページほど進めたあたりで、子どもたちの「つまらない」という感情がストレートに伝わってくるという地獄。えぇっ、娘は好んでいたのに、なぜだろう、ほとんどの子が「チョコクリスピー」のCMに出てきた“トーストに飽きた少年”ライクな「もう飽き飽き顔」。ちくしょう、完全に選択を失敗した。今の子にはあまりにも「昭和すぎた」のだ。もうね、早口で読み進めてさっさと終わらせたい衝動に駆られながらも、それだけはやっちゃダメだと、一気に物憂げになった教室のムードに耐えながら読み終えたものの、凄まじい敗北に包まれた次第 ('A`) シニタイ

 

 

この終盤の見開きとか、幻想的で素敵だと思うんだけどなぁ…。

 

 

そんなワケで、今回の読み聞かせを自ら採点すると20点といったところでしょうか。週末、あらためてマナ子に「たなばたまつり」を読んだ後、「なんでこの絵本が好きなの?」と聞いてみたら、「わかんない (´∀`=し」とのこと。そう、その答えは風の中さ、風が知ってるだけさーー。

 

 

 

 

 

 

 

のみとり侍(ネタバレ)

$
0
0
のみとり侍



2018/日本 上映時間110分
監督・脚本:鶴橋康夫
原作:小松重男
製作:市川南
共同製作:竹田青滋、山田裕之、井口佳和、岡田美穂、谷和男、吉崎圭一、大村英治、林誠、杉田成道、宮崎伸夫、広田勝己、安部順一、加太孝明、丹下伸彦、板東浩二、荒波修
プロデューサー:秦祐子、臼井央
ラインプロデューサー:梶原富治、柴田和明
プロダクション統括:山内章弘、佐藤毅
撮影:江崎朋生
照明:高屋齋
録音:白取貢
美術:近藤成之
装飾:極並浩史
VFX:大澤宏二郎
衣装デザイン:小川久美子
衣装:松田和夫
メイク・床山:山下みどり
結髪:北川真樹子
編集:山田宏司
音楽:羽岡佳
スクリプター:永倉美香
助監督:木ノ本浩平
制作担当:百々勲
音楽プロデューサー:杉田寿宏
出演:阿部寛、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝、笑福亭鶴光、ジミー大西、オール阪神、福本莉子、飛鳥凜
パンフレット:★★★★☆(720円/表紙や企画が濃くて袋とじまで付いている上に「監督がキャストへ詠む俳句」も載ってたりと、充実したパンフ。ただ、監督と春日太一さんの対談は読みたかった)
(あらすじ)
長岡藩のエリート藩士・小林寛之進(阿部寛)は、運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい、猫の「のみとり」の仕事に就くよう命じられる。それは文字通り猫ののみを取って日銭を稼ぐものだが、実際は床で女性に愛をお届けする裏稼業であった。長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛(風間杜夫)のもとで働きはじめた寛之進は、初めてののみとり相手であるおみね(寺島しのぶ)から下手くそと罵られたものの、伊達男・清兵衛(豊川悦司)の指南によって腕を磨いていく。そんな中、老中・田沼意次(桂文枝)の失脚を受けてのみとり禁止令が敷かれ、寛之進らは突如として犯罪者扱いされてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作については、AREA49さんのブログそーす太郎さんの感想を読むと良いんじゃないかしらん。

鶴橋康夫監督の前作「後妻業の女」は結構面白かったけど、本作については予告編に惹かれるものが全然なくて、あまり観に行く気が起きなかったんですが、しかし。4月16日、“信用できる時代劇評論家”の春日太一さんがラジオ番組「アフター6ジャンクション」に出演された際、本作について「前半50分がすこぶる面白いんですよ」「後半のことは言わないでおきますけど」「これだけでも元は取れるんじゃないか」なんておっしゃっていましてね。「全力で応援する」という姿勢ながらも作品をキッチリ評価する姿勢にグッと来たというか、その言葉が心に残ってしまって、いつの間にか本作はすっかり「気になるアイツ」になっていた…という変な話。そんなワケで、6月中旬、仕事帰りにTOHOシネマズ南大沢に立ち寄って、鑑賞いたしました。「確かに前半50分がすこぶる面白い!Σ(゚д゚;)」と感心しましたよ。


2番スクリーン、チラシが間違っていて入場を躊躇しました。観客は僕を含めて3人だったような。



本作は、小松重男先生の短編小説集「蚤とり侍」収録の「蚤とり侍」「唐傘一本」「代金百枚」という3つのお話を鶴橋康夫監督のカラーで染めて再構築した感じ。殿様に「猫の蚤とりになって無様に暮らせ!」と命じられて、阿部寛さん演じる小林寛之進が愚直に“エロスキル”を磨いていく前半のくだりは、春日さんがおっしゃっていた通り、心底バカバカしいながらも「スゲー面白い!(*゚∀゚)=3 ムッハー」のひと言。阿部寛さん×寺島しのぶさん×豊川悦司さん×飛鳥凜さんによる「妄想4Pシーン」は100点の素晴らしさであり、座席で爆笑しちゃいましたよ。つーか、阿部寛さんと豊川悦司さんの絡みがとにかく愉快で、前半は永遠に観ていたいくらい楽しかったけど、「永遠はどこにもないし、誰も教えてくれない」んでしょうな…(なんだこれ)。その他、清兵衛の妻を演じた前田敦子さんも面倒くさくて可愛かったです。


「阿部寛さんが未知の世界に飛び込む」繋がりで、「テルマエ・ロマエ」の時の演技に似てた印象。


本作のトヨエツはマジ最高でしたよ。



ただ、映画後半、シリアスムードが強くなると微妙というか。「おみねを囲っていたのが田沼意次だった」とか「清兵衛が記憶喪失になっていた(「唐傘一本」に似た展開はある)」とか「殿様が寛之進を追放したのは守るためだった」といった展開が飲み込みづらい上に、やたらと熱量の高い人情芝居&演出が繰り広げられるから、前半がスゲー笑えただけに、後半はウザくてキツく感じたんですよね…。最後は、寛之進がおみねとともに長岡藩へ戻ることとなり、江戸のみんなに見送られて終わってましたが、結構どうでも良かったなぁと。ただ、本当に「前半50分は超楽しかった!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」ので、70点という評価でございます。ちなみに、原作小説は結構サクッと読める上に面白くて、「こういう風に脚色したんだな」というのもよくわかるので(寛之進が清兵衛から性の手ほどきを受けるのは映画オリジナル!)、本作が好きな人はチェックしてみてくださいな。




小松重男先生による原作小説。読みやすくてなかなか愉快だったり (o^-')b オススメ!



サントラ。ジャケットに監督の姿が… (`Δ´;) ナゼ



鶴橋康夫監督の前作。僕の感想はこんな感じ








MIFUNE:THE LAST SAMURAI(ネタバレ)

$
0
0
MIFUNE:THE LAST SAMURAI



2016/日本 上映時間80分
監督・プロデューサー:スティーブン・オカザキ
原案:松田美智子
脚本:スティーブン・オカザキ、スチュアート・ガルブレイズ4世
企画:中沢敏明、白石統一郎
製作:田中渉、河内功、星野岳志
プロデューサー:厨子健介、木藤幸江、後藤太郎
コンサルティングプロデュ―サー:三船力也
撮影:日名透、石川泰之
音楽:ジェフリー・ウッド
ナレーション:キアヌ・リーブス
日本語版ナレーション:EXILE AKIRA
出演:香川京子、司葉子、土屋嘉男、加藤武、八千草薫、夏木陽介、二木てるみ、野上照代、宇仁貫三、中島春雄、中島貞夫、佐藤忠男、明石渉、三船史郎、黒澤久雄、スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、役所広司
パンフレット:★★★★(700円/薄めだけど、町山智浩さんと春日太一さんのレビューと監督&AKIRAさんのインタビューは読み応えアリ!)
(解説)
世界の映画人に愛された名優・三船敏郎のドキュメンタリー。息子の三船史郎や、黒澤組のスクリプターとして撮影現場をともにした野上照代ら家族や親交の深かったスタッフ、役所広司、司葉子、八千草薫ら三船敏郎をよく知る俳優たち、そして三船に魅了されたスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシといった海外の名匠たちなど、国内外の映画関係者への膨大なインタビューと貴重な映像により、サムライ映画を世界に知らしめた三船の波乱万丈の人生や、その精神に迫っていく。監督は、HBO製作のドキュメンタリー「ヒロシマナガサキ」などで知られる、日系3世のスティーブン・オカザキ。ナレーションは海外版をキアヌ・リーブス、日本版をEXILE AKIRAが担当。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

最初はそれほど観る気が起きなかったんですけれども。4月16日、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて、“信用できる時代劇評論家”の春日太一さんが本作をオススメしてましてね。「そう言えば、三船敏郎さんのことって、よく知らないなぁ」なんて考えるようになって、いつの間にか本作はすっかり「気になるアイツ」になっていた…という、昨日とほぼ同じ書き出し。で、6月下旬某日、新宿で「イカリエ-XB1」を観てから、有楽町スバル座で鑑賞いたしました(その後、ヒューマントラストシネマ有楽町「私はあなたの二グロではない」をハシゴした)。「スゴい人だったんダナー (ノω・、) グスン」と思ったり。


最終上映日、20人ぐらいはお客さんがいましたよ、確か。


なんとチケットは「ファーストショウ・サービス・オン・フライデイ割引」で1400円だったというね (´∀`) アリガタイ



実は本作を観る前日、TOHOシネマズ日本橋「七人の侍 4Kデジタルリマスター版」を観たんですが、傑作としか言いようがなくてね…(そりゃそうだ)。若いころに観た時以上にグッときたし、もう褒めるところしかない映画なんですけど、劇中で躍動する三船敏郎さんが半端じゃなくて。山の中をワンカットで駆け巡ったりとか、今の俳優だったら危なくてやらせてくれなさそうなことを好き勝手にやっている印象で、「野生児か!Σ(゚д゚;)」とビックリですよ。そんなワケで、本作鑑賞時は“すでに心が温まっている状態”だったというのもあって、激動の青春時代から、黒澤明監督との出会いと躍進、三船プロダクションの設立と晩年…といった三船さんの生涯を“出演映画の映像”や豪華な関係者インタビューとともに教えてくれる本作は、本当に勉強になったし、超今さらながら「スゴい人だったんだなぁ」なんて認識した次第(小並感)。


このころの話が一番面白くて、晩年の話(スキャンダルとか)は切なかったです…。



とにかく泣けたのがラストで、「僕たちは、共に日本映画の黄金時代を作ってきたのです」という黒澤明監督の弔辞を聞くと(朗読は香川京子さん)、本作は友情の物語でもあったんだなぁと。あと、パンフに載っていたスティーブン・オカザキ監督(日系アメリカ人三世)の話とか読むと、差別に苦しむ海外の日系人に与えた希望の大きさに驚いたし、なんとなく「ウィザードリィ」「ミフネ」なんて侍系モンスターがいたことを思い出した…というのはどうでも良いですな。何はともあれ、三船さんの主演作をスゲー観たくなる素晴らしい伝記ドキュメンタリーであり、これからはもっと名画座「午前10時の映画祭」などに行こうと思うんですけど、結局、口だけで終わるような、そんな気がしてなりません。人間はやろうとしたことすべてが実行できるわけではないのだからーー (・ε・) ナニコノオチ




劇場で売られていた本。ちょっと読みたい。



三船敏郎さんが出演したスティーブン・スピルバーグ監督作。今観たら面白いのかな…。








カメラを止めるな!(ネタバレ)

$
0
0
※本作については、ヒナタカさんの解説記事を読むと良いけど、その前に劇場へ観に行って!m9`Д´) ビシッ

<この感想文を読む前に>

この世界には「ネタバレを知らないで観た方が絶対良い映画」というのが確実にあって、本作はモロにそんな感じでしてね。僕がダラダラと書いた駄文を読む前に、ぜひ劇場に足を運んでほしいのです。

まぁ、もしかすると、現在公開中の映画館では連日満席が続いている→なかなかチケットが取りづらい→「面倒くさいから観ねぇよ!( ゚д゚)、ペッ」なんて思う人もいるかもしれません。いや、実は僕も今週の月曜日に観るつもりだったのが、満席で断念してましてね。僕からすればさぁ、前評判の高さとか「町山智浩さんが褒めた!」とかも知ったこっちゃなくて(苦笑)。「テアトロコントvol.26」を観た時に本作の主演の濱津隆之さんが貧しいムードで告知していたから、「いかにも“つまらなさそうな低予算ゾンビ映画”だけど観に行ってやるか! (`∀´) フハハハハハ」と上から目線で前売り券を買っていたワケでさぁ(いろいろと失礼な文章)。要は、こっちが「観てやろう」気分だったのに、門前払いを食らわされるなんてマジで腹が立ったというか。「あの映画はすっぱいに違いない (`Δ´;) フン!」と思って観ないことにしたーー。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

なんとなく達観したムードの範馬刃牙を貼っておきますね(「バキ」より)。
三角絞めでつかまえて-俺にもありました

すぐに気を取り直した翌火曜日、新宿のケイズシネマで観てみれば、「観て良かった」のひと言で、水曜日にも「生き返り割り」を活用して、池袋のシネマ・ロサで観てしまったほど。ハッキリ言って、「今年のベスト」どころか生涯ベスト級の1本であり、もし未見の人がこの駄文を読んでいるのなら、ゾンビ映画が苦手だったとしても、騙されたと思ってすぐ観に行ってほしいのです。そして、本当に「騙された!ヾ(。`Д´。)ノ プンプン!」と思ったら、本作を撮った上田慎一郎監督はTwitterをやられているので、文句はそちらにお願いいたします(酷い着地)。

ケイズシネマのロビーはこんな感じ。


撮影を許可してもらったので、出演者の舞台挨拶を貼っておきますね。


で、このチケットがあれば、別の劇場でも1000円で観られるのです ( ̄ー ̄) ニヤッ


翌日、池袋のシネマ・ロサへ。


劇場ロビーには記事の切り抜きや…。


顔出しパネルなどがありましたよ。


こちらでも舞台挨拶があって、パンフにサインをもらっちゃったというね (´∀`=) タカラモノ









カメラを止めるな!



2017/日本 上映時間96分
監督・脚本:上田慎一郎
プロデューサー:市橋浩治
撮影:曽根剛
録音:古茂田耕吉
編集:上田慎一郎
助監督:中泉裕矢
特殊造形・メイク:下畑和秀
ヘアメイク:平林純子
制作:吉田幸之助
アソシエイトプロデューサー:児玉健太郎、牟田浩二
出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大澤真一郎、竹原芳子、吉田美紀、合田純奈、岩地紗希奈、秋山ゆずき、山口友和、藤村拓矢、高橋恭子、イワゴウサトシ
パンフレット:★★★★★(800円/裏表紙が劇中に出てくる台本のデザインになってる&シナリオも収録されてて、記事がネタバレ全開なのも好き)
(あらすじ)
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




100点


文句なしじゃッッ!!! Σ(°д°;)


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する徳川光成を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



映画が始まると、「低予算感溢れる撮影現場でゾンビ映画を撮っていたら、本当にゾンビに襲われちゃった!ヽ(´Д`;)ノ キャー!」みたいなドラマがワンカットで展開されましてね。正直なところ、「見るに忍びない… (´・ω・`)」というかさ。主演の濱津隆之さんは「本物の映画が撮りたいんだぁー!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー!」的な暴走監督を演じているけど、「ミズタニー」で彼のお芝居を何度か観ている僕的にはミスキャスト感があって。しかも、ところどころ変な間ややり取りがあったりするし、不自然なアップが続いたりもするし…。最近の邦画のゾンビモノでは「アイアムアヒーロー」が素晴らしかっただけに、ごめんなさい、頑張ってはいるのはわかるけど(汗)、「今どき、このクオリティで勝負するのかよ… (´Д`;)」なんて思ったりしちゃうのが人情じゃないですか。


映画スタート直後の僕の気持ちを代弁する老人を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



とは言え、本作がENBUゼミナール主催のシネマプロジェクトで作られた作品=超低予算なのはボンヤリとわかっているので(そもそも主演が濱津隆之さんという時点で)、優しい気持ちで観ようと。まぁ、メタ的な脚本はそこそこ愉快だし、首が切断されるとちゃんと切り株が映るのはうれしいし、何よりも工夫を凝らしたワンカット映像は頑張ってるし…。しかも、最後に監督を殺害して放心状態になるヒロインの表情やその映像処理が実に“魔界に入った”感があったし、ヒロインが“血で描かれた五芒星”の上に立つ→「ONE CUT OF THE DEAD」のタイトルが出るオチにも少しグッときたりして、トータルすると「それなりに話題になるのも…わかる…かなぁ…?」なんて、微妙な気持ちでエンドクレジットを眺めていたんですが、しかし! ここからが超面白くなるのだッ!m9`Д´) ビシッ


このゾンビドラマは“最初の37分間”だけなのです。



場面が変わって、濱津隆之さんが演じる「安い、早い、質はそこそこ」が売りの日暮という監督が登場しましてね。そこから「なぜこのワンカットゾンビドラマが作られたのか?」が描かれていくから「そ……ッッ、そうきたかァ〜ッッ (`Δ´;) ヌゥ」と。監督インタビューによると、「GHOST IN THE BOX!!」という小劇団の舞台がヒントになったそうですが(最初の1時間でサスペンスを描いて、その後にその種明かしをする二重構造だとか)、後半では「ONE CUT OF THE DEAD」での不自然な展開や演出の理由が次々と明かされるので、前半で「ここがダメだよなぁ ( ´_ゝ`)」なんてしたり顔で観ていた場面が次々と爆笑ポイントに変わるのです。


後半は、ドラマの制作過程と撮影現場の裏側が描かれまして。


僕はすっかり烈海王気分でしたよ。
そ...そうきたかぁ〜


しかも、単に種明かしをするだけでなく、「昔は仲が良かったのに今はすっかり娘に嫌われてしまった父親のドラマ」「1つのものをみんなで作り上げていく大変さと面白さ」巧妙な伏線とともに繰り広げられるから、マジで何の文句も挟めないというか。例えば「組み体操のピラミッドの上に監督が乗って娘を肩車することにより、クレーンショットを成功させるラスト」、娘がアレを思いつくのは監督が台本に“幼いころの娘を肩車していた写真”を挟んでいたからですが、それはその前に“アル中俳優”細田が娘の写真を台本に貼っていたのを見て真似したワケで。しかも細田との場面は、彼が撮影中に酒を飲んでしまうことの伏線にもなっていたりしてね…(細田のキャラはちょっと「レスラー」のラムっぽい)。全編そんな感じでしっかり練られているから、本当に見事な脚本だと唸らされた次第。ちなみにパンフの水道橋博士さんのコラムによると、監督は三谷幸喜さん演出の舞台の影響を受けていて、「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな」が一番好きなんだとか (゚⊿゚) ヘー


濱津隆之さん演じる父親と…。


真魚さん演じる“昔は父親に憧れていた娘”のドラマがまたグッとくるというね。



劇中の登場人物は役者さんたちを当て書きしたそうですが(ほとんどの役名が本名を少し変えただけになってる)、そこら辺も上手かった。濱津隆之さんは“気弱な監督&父親”がピッタリで、だからこそ急遽代役として“監督”を演じることになった時の“怒りの爆発”には腹を抱えて笑いましたよ。あと、「ワンカットで生放送のゾンビモノなんてありえないだろ」とは思ったものの、プロデューサーのおばちゃんをスゲー適当に描くことで、「コイツならやりかねんな (`Δ´;) ヌゥ」という妙な説得力を生み出していて、そういうバランス感覚も絶妙だったのではないでしょうか(ドラマ後半、ヒロインの顔がずっとアップになっている不自然な場面はさすがに文句を言うだろと思ったら、おばちゃんにスマホをいじらせていたのは心底感心した)。その他、思ったことを雑に書いておくと、「秋山ゆずきさん演じる女優の『よろしくでーす』の台詞がムカついて最高!」とか「舞台挨拶後、カメラマン助手を演じた岩地紗希奈さんに『走っている場面でズルッと転ぶシーンは演技』と聞いてビックリ」とか「主題歌の『Keep Rolling』も良かったので、つい買っちゃった♪ (´∀`=) ウフフ」とか「パンフで水道橋博士さんが書かれていた「『「三谷幸喜監督の映画が芝居ほど面白かったら良いのに」……という、邦画ファンの見果てぬ夢を既に叶えている』という文章はスゲー笑った」とか「シネマ・ロサの舞台挨拶で“出演者同士がケンカする小芝居”が繰り広げられたけど、『童貞。をプロデュース』舞台挨拶騒動を連想して不穏な気持ちになった…」とかとかとか。


竹原芳子さん演じるプロデューサー(右端)がまた素晴らしいのです。



なんて言うんですかね、僕はまず「キツツキと雨」的な「みんなで何かを作る」系映画に弱い上に(アレもゾンビモノでしたな)、本作の“父と娘”要素がとにかくストライクでしてね… (ノω・、) グスン 娘の真央を演じた真魚さんが不機嫌な顔ばかりしていただけに、ラストの笑顔がまたスゲー最高でさ、思い出すだけで今も涙が止まらない感じ。しかも、超低予算&役者さんたちだって無名の人ばかりなのに連日超満員になってさ、パンフによると、ラストの組み体操シーンは何度やっても上手くいかなくて、本番当日にやっと出来た15秒だった…なんてエピソードも胸に刺さってくる。別に僕なんぞ大した人間じゃありませんが(苦笑)、こういう“素敵な奇跡”を見せられるとね、「頑張れば、僕にも何かできるのかな」なんて、少しポジティブな気持ちになったりもして。僕的には文句のつけようもなく100点の映画であって、これが長編デビューという上田慎一郎監督の作品は今後絶対チェックするし、出演者&関係者には本作をキッカケに全員幸せになってほしいし、また「生き返り割り」を利用して観に行くつもりだし(すべてわかってから観るとまた愉快なのです)、ソフトがリリースされたら購入する予定でございます。おしまい。




山本真由美さんによる映画の主題歌。メインテーマも売られております。



ちょっと連想した沖田修一監督作。僕の感想はこんな感じ



上田慎一郎監督が影響を受けたという三谷幸喜監督演出の舞台。ちょっと興味あり。



最近観たゾンビ映画で一番良かった作品。僕の感想はこんな感じ



“超低予算映画の奇跡”繋がりで思い出した入江悠監督作。大好きです。








GODZILLA 決戦機動増殖都市(ネタバレ)

$
0
0
GODZILLA 決戦機動増殖都市



2018/日本 上映時間101分
監督:静野孔文、瀬下寛之
ストーリー原案・脚本:虚淵玄
演出:吉平“Tady”直弘
キャラクターデザイン原案:コザキユースケ
プロダクションデザイン:田中直哉、フェルディナンド・パトゥリ
CGキャラクターデザイン:森山佑樹
造形監督:片塰満則
美術監督:渋谷幸弘
色彩設計:野地弘納
音響監督:本山哲
音楽:服部隆之
主題歌:XAI
主題歌(作曲・編曲・サウンドプロデュース):中野雅之
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
声の出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、三宅健太、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘、上田麗奈、小澤亜李
パンフレット:★★★★(1000円/メカゴジラの資料はカッコイイし、舞台全図も良かったけど、前作のパンフと同じ感じにしてほしかった)
(あらすじ)
ゴジラに蹂躙された地球を取り戻すため決死の戦いに挑んだハルオをはじめとした人類だったが、地中深くから現れた真のゴジラ=ゴジラ・アースに敗退。ハルオは、かつての地球人類の生き残りと目される「フツア」と呼ばれる民族の少女ミアナに助けられる。フツアもかつてゴジラに敗れたと言い伝えられていたが、彼らの持つ金属のナノメタルが、21世紀に対ゴジラ決戦兵器として開発されたメカゴジラを構成する物質と同じものであることが判明。メカゴジラの開発プラントがいまだ残されていることが明らかになり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作については、例によって結騎了さんのブログが超オススメでございます!m9`Д´) ビシッ


「アニメならではの『ゴジラ』」として、前作はそこそこ好きだったし、新たなデザインのメカゴジラの戦闘描写にも興味津々だったので、前売り券を購入。5月の公開後、すぐには観に行けなくて、上映館が減りつつあった6月上旬、TOHOシネマズ新宿の1番スクリーンでやっと鑑賞いたしました(その後、「デッドプール2」をハシゴ)。「二つ我にあり!Σ(゚д゚;)」と思ったり。


前売り特典は「メカゴジラクリアファイル」でしたが、パシリムとのコラボを待てば良かった… (´・ω・`)


公開前日のTOHOシネマズ新宿のロビーにはこんな展示がありましたよ。



好きなところも多いんですよ。「メカゴジラが都市化してゴジラを迎撃する」という発想自体は面白かったし、アニメシーズは三部作→今回も負けることが折り込み済みの割には終盤まで「どうなるんだろ」とドキドキさせられたし、「ゴジラを倒すこと」と「ヒロインの命を救うこと」の二択を迫られて「どちらも失敗する」という厭なオチは嫌いじゃないし、「エクシフを滅ぼしたのはキングギドラ→地球にやって来る!?」というラストもグッときたし…(「ゴジラは対ギドラのために生まれた?」なんて妄想しちゃう!)。ただ、ハッキリ言って、微妙に感じる部分も少なくなくて。なんて言うんですかね、イヤな文章を書くと、キャラたちの行動や状況諸々の設定に説得力がまったく感じられなかったというか。前時代的で気持ち悪いヒロインの性格(小美人を思わせるフツアの少女に「んもう!」ってムードで軽く嫉妬するくだり、バカかと思った)、ビルサルドの過剰なイケイケ感、ナノメタルの万能振りなどなど、全体的に「二択を迫られた主人公が悩んで『ウォー!』と叫ぶためのお膳立て」にしか見えなかった…って、伝わりますかね。あと、これは大量の人々が書いていることであり、僕が今さら書くのも野暮なのかもしれませんが、ごめんなさい、ロボ形態のメカゴジラが戦う姿も観たかったです… (´・ω・`) ションボリ


ということで、こんな気分になったというね(「範馬刃牙」より)。
二つ我にあり!


な〜んて文句を書いちゃいましたが(汗)、「殺しにきたぜ!(`∀´)(`∀´)(`∀´)」と地球にKGDRがやってきて、たぶんゴジラ&モスラと三つ巴の戦いを繰り広げるのが、ちくしょう、単純にスゲー楽しみな僕もいるのでね(どんなデザインで来るのかも含めて!)、また前売り券を買って、11月の公開を待っていようと思います。人間は好奇心に勝てない生き物なんでしょうな…。おしまい。




前作。僕の感想はこんな感じ



サントラ。デジタル盤もありますが、どちらも主題歌は収録されていない様子。



意外と評判が良い前日譚の小説シリーズ。読もうかなぁ。






ランペイジ 巨獣大乱闘(ネタバレ)

$
0
0
ランペイジ 巨獣大乱闘



原題:Rampage
2018/アメリカ 上映時間107分
監督:ブラッド・ペイトン
製作:ボー・フリン、ジョン・リカード、ブラッド・ペイトン、ハイラム・ガルシア
製作総指揮:マーカス・ビシディ、ドウェイン・ジョンソン、ダニー・ガルシア、ジェフ・フィアソン、トビー・エメリッヒ、リチャード・ブレナー、マイケル・ディスコ
原案:ライアン・イングル
脚本:ライアン・イングル、カールトン・キューズ、ライアン・J・コンダル、アダム・スティキエル
撮影:ジャロン・プレサント
美術:バリー・チューシッド
衣装:メリッサ・ブラニング
編集:ジム・メイ、ボブ・ダクセイ
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、ジェイク・レイシー、ジョー・マンガニエロ、ジェフリー・ディーン・モーガン、P・J・バーン、ブリアンヌ・ヒル、ジャック・クエイド、デミトリアス・グロッセ、ウィル・ユン・リー、マーリー・シェルトン
パンフレット:★★★★☆(800円/情報量多め。切通理作先生のコラム、中村淳一さん×木川明彦さんの怪獣図解が最高!)
(あらすじ)
ある遺伝子実験の失敗によってゴリラ、オオカミ、ワニの3頭が巨大化し、凶暴化してしまう。さまざまな動物の長所を取り入れた遺伝子によって巨獣と化した3頭の動物たちには、軍による攻撃も効果がない。巨獣たちはやがて大都会シカゴへと到達し、街中で破壊活動を繰り広げる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「ドウェイン・ジョンソン(a.k.a.ロック様)主演作は劇場に足を運ぶ主義」ではあるし、4月に公開された主演作「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」は最高だったし(結局、2回観た)、“信用できる怪獣野郎”ガイガン山崎さんのトークは愉快だったし、「巨大化した動物たちが大暴れする」というバカっぽさも嫌いじゃないので、それなりに楽しみにしてましてね。6月中旬某日、TOHOシネマズ新宿にて、「万引き家族」とハシゴ鑑賞いたしました。「ザ・映画!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


12番スクリーン、そこそこ混んでいた記憶。



原作は「巨大モンスターになってしまった3人の男たちが街を破壊しまくる」という単純明快なアーケードゲームであり、パンフによると当時は「3人同時プレイができる」のが画期的だったそうな(一応、小型版が売っております)。要は「ストーリーなんてない」ということで、ロック様を主演にして、「Rampage(大暴れ)」のタイトル通りに「モンスターやロック様が暴れまくる映画に仕上げた」ってな調子。もうね、ロック様演じる主人公の「特殊部隊出身で国連の密猟対策チームにもいた霊長類学者」という盛り気味な設定からわかるように、ご飯を持った丼にカレーやカツ、モツ煮などを味のバランスは気にせずドンドン載せていく感じであって、足し算しかないというか。一番グッときたのは、クソ女社長クレア(名作「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」でお母さん役だったマリン・アッカーマン!)ごと解毒剤を飲んで理性を取り戻した白ゴリラ・ジョージとロック様がバディ化するくだりで、本作の前に「万引き家族」を観てすっかり冷え切っていたハートが、あっという間にバーニングした次第。一応、オチを書いておくと、ジョージとロック様で残りの巨獣を倒して、ハッピーエンドでしたよ。


今年のベストタッグ候補の2人。手話で意思を疎通するのが素敵なのです (´∀`) ウフフ



まぁ、正直なところ、ジェフリー・ディーン・モーガン演じるOGA捜査官を始め、FBIや軍、元凶となるエナジン社の行動や対応が驚くほど場当たり的だし(特に核攻撃の判断の速さは本当にビックリした)、他の要素もことごとく雑なので(ラスト、さっきまで大暴れしていたゴリラに何の抵抗もなく救助される一般人とか)、微妙に感じるところがないと言えばウソになりますよ。つーか、できれば僕的には「大怪獣モノ」のようにロック様も巨大化して戦ってほしかったなぁと。でも、巨獣3体による街破壊アクションはド迫力で超楽しくて、劇場の大画面で観る娯楽作としては申し分ナシの面白さというか、鑑賞直後は「これぞ映画!m9`Д´) ビシッ」なんて思ったり。なんとまだ一部の劇場では公開中ということで、ブルース・リーの名言「考えるな、感じろ」という姿勢で観ていただければ幸いです。


本作の宣伝の一環で撮られた1枚。実際にこんな場面が観たかったザンス。



おしまい。




デジタル盤のサントラ。国内盤もあります。



ブラッド・ペイトン監督×ロック様主演作。僕の感想はこんな感じ








先週の備忘録(2018/7/3~7/9)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、ボランティア→仕事→映画鑑賞
水曜日、ボランティアの懇親会→仕事→映画鑑賞
木曜日、仕事→映画鑑賞→長崎出身さんと飲み
金曜日、ボランティア→仕事
土曜日、娘の誕生日のおでかけ!
日曜日、映画鑑賞→映画駄話会
月曜日、階段落ち→ボランティア→仕事→打ち合わせ
※この週は映画を6本観ました
7月28日(土)からジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作が公開されるのよ… (´Д`;) ハァハァ



先週の火曜日は、お昼に仕事で“自分が無価値に思える出来事”があって。相手の人はまったく悪くなくて、それは自分で飲み込んで消化しなくてはいけない類いのことなんだけど、本当にキツいなぁと。例えば、宇多丸師匠レベルの方に無価値と思われようとも「まぁ、殿上人だしな (´∀`) フツー」って感じですけど(苦笑)、自分が生活の糧とする仕事の場だと、やっぱりダメージが超デカい。正直なところ、45歳にもなって、ササッとトイレに籠もって泣いてしまうほどだったんですが、しかし。その後にポジティブな出来事が連続したおかげで、最終的には「気分上々↑↑ ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」になった…という不思議な週だったというね。

火曜日は、人生で初めて“映画の公式コメント”が掲載されただけでなく、某配給会社の方から映画のチケット&優しいDMをいただけたのはうれしかったし、水曜日はボランティアの懇親会に出席→主婦の方々と一緒にランチを食べてホッコリしたし、木曜日は劇場で初めてナマの想田和弘監督が見られた&映画仲間の長崎出身さんといろいろと話せて愉快だった&“あること”が決まってやる気が出たし、金曜日は仕事の打ち合わせが上手くいった気がしないでもなかったし、土曜日は娘・マナ子(仮名/6歳)の誕生日(7月23日)を前倒ししたお出掛けを実施→娘と死ぬほど遊んだし、日曜日は妻子に用事があったということでユナイテッド・シネマ入間まで「ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた」を観に行く→練馬に移動して1時間と少しだけ映画駄話会に参加できたし…。


土曜日はレンタカーを借りて、東武動物公園へ。プール、遊園地、動物園を堪能いたしました。


日曜日、使いそびれた前売り券が使用できて、本当に良かった… (ノω・、) ヨカッタ...


その後、映画駄話会へ。初参加の人と会えなかったのは心残り。



月曜日は、朝イチで自宅の階段から滑り落ちて大ダメージを負うという最悪な出来事があったんですけれども。その日は昼からボランティア予定で午前中は仕事を休むことになってた→朝食を食べて3時間ほど横になったら即回復したし、仕事の締切が遅れたものの必死に謝ったらあまり怒られなかったし、その後の某イベントの打ち合わせもたぶん上手く行った気がしないでもなかったし…。トータルするとスゲー良い週だったんじゃないかしらん。なんかね、映画仲間の長崎出身さんがなかなかネガティブ思考の方で、僕は「もっと自信を持った方が良いですよ (´Д`;)」と何度も言ったりしたワケですが、それって僕自身にも言えることであって(というか、長崎さんも僕に「もっと自信を持った方が良いですよ (´Д`;し」と言ってきたパターン)。このブログでは何度も書いていることですけど、もう少しポジティブ思考になろうと思う次第。


たわわちゃんと長崎さんへの応援の意を込めて、寺嶋由芙さんの「天使のテレパシー」を貼っておきますね↓




さて、今週の予定を書いておくと、火曜日は元部下のMくんと飲むことになっていて。水曜日は適当に仕事をしつつも今度こそ“今年のベスト2〜3位候補”である「パティ・ケイク$」を立川まで観に行くつもりで、木曜日はお義母さんが旅行に行く→昼過ぎからは僕がマナ子の面倒を看ることになっていて。金曜日も、昼過ぎから夕方まで娘と一緒に過ごしつつも、夜は元住吉POWERS2で開催される「椎名純平+タケウチカズタケ+小林大吾 SoloSoloSolo TOUR 2018 summer」を観に行ってバカみたいに飲み食いする予定(何しに行くんだよ)。で、土曜日から月曜日は、妻子とどこかに出掛けたりするつもりでございます (´∀`) ウフフ


最後に、今月の推薦曲、magical² 「愛について♡」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







スパイナル・タップ(ネタバレ)

$
0
0
スパイナル・タップ



原題:This Is Spinal Tap
1984/アメリカ 上映時間83分
監督・脚本:ロブ・ライナー
製作:カレン・マーフィ
脚本:クリストファー・ゲスト、マイケル・マッキーン、ハリー・シェアラー
出演:クリストファー・ゲスト、マイケル・マッキーン、ハリー・シェアラー、ロブ・ライナー、ジューン・チャドウィック、トニー・ヘンドラ、ブルーノ・カービイ
パンフレット:★★★☆(600円/トリビアが詰まってて好き。ストーンヘンジの元ネタとか、勉強になりました)
(あらすじ)
60年代にビートルズ風の楽曲でデビューしたスパイナル・タップは、度重なるメンバー交代や音楽性の変化を経て、80年代にはヘビーメタルバンドとして活動を続けていた。そんな彼らが全米ツアーを行うことになるが、次々とトラブルに見舞われ、ついにはバンド崩壊の危機にまで追い込まれてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作に関しては、こちらの記事を読むと良いんじゃないかしらん。


もともとタイトルは知っていたし、いつかDVDをレンタルする予定だったんですけど、「予定は未定、よくある話よね」というのは広瀬香美さんのありがたいお言葉。そんなことはすっかり忘れて適当に日々を生きていたら、新宿武蔵野館で何かの映画を観た時に劇場公開されることを知りまして。さらに、6月18日に放送された「アフター6ジャンクション」の「カルチャー最新レポート」のコーナーで、音楽ライターの山﨑智之さんが本作を紹介されてましてね。ボンヤリと“観なくてはならない気分”が強まったので、6月下旬の水曜日=映画ファンサービスデー新宿武蔵野館「ファントム・スレッド」とハシゴ鑑賞してきました。超面白かったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!


ギターやら「11まで目盛りの付いたアンプ」やらが展示されてました。スゴいね!


スクリーン1、満席でしたよ。



本作は「スパイナル・タップ」という架空のバンドの活動を追ったモキュメンタリーなんですけど(インタビュアー役はロブ・ライナー監督自身!)、スゲー良く出来ていて。僕的にはロブ・ライナー監督作で最も好きな作品になったほど。恥ずかしながら、ロックには全然詳しくないんですが(汗)、僕らが考えるような「バンドあるある」が満載な上にバカっぽくアレンジされていて(「メンバーの恋人が口出ししてきて面倒くさい」とか)、全編笑いっぱなしだったというか。非常に思い出したのが、かなり前に観た“実在するバンド「アンヴィル」のドキュメンタリー”「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」で、「東京からライブのオファーが来る→再結成してハッピーエンド」というオチは「一緒じゃねぇか!Σ(゚д゚;)」と。2009年の「アンヴィル!」公開時に宇多丸師匠町山智浩さんなど多くの方が本作を引き合いに出していた理由が、約10年経ってやっと理解できましたよ。


このシーン、伝説になるのも頷けました。



もうね、最近観た映画では3本の指に入るほど笑いました(他の2本は「のみとり侍」の“前半”と「カメラを止めるな!」)。「伝説のロック・モキュメンタリー」と評価されているのがよ〜くわかったし、本作を意識したシーンがいくつもあるという「アンヴィル!」をあらためて観直したくもなったりした次第。マジでオススメだし、大きいスクリーン&良い音響で観た方が絶対面白いので、そりゃあDVDでも観られますケド、興味がある方はぜひ劇場へ!m9`Д´) ビシッ




何度も再販されているDVDを貼っておきますね。



映画を観ると確実にほしくなるサントラ。



非常に連想したドキュメンタリー。当ブログで初めて感想をアップした映画だったり… (´∀`;) ヨマナイデネ








ダリダ あまい囁き(ネタバレ)

$
0
0
ダリダ あまい囁き



原題:Dalida
2017/フランス 上映時間127分
監督・製作・脚本:リサ・アズエロス
製作:ジュリアン・マドン、ジェローム・セドゥー
製作総指揮:フィリップ・グエス
撮影:アントワーヌ・サニエ
美術:エミール・ギーゴ
音楽:ジャン=クロード・プティ
出演:スベバ・アルビティ、リッカルド・スカマルチョ、ジャン=ポール・ルーブ、ニコラ・デュボシェル、アレッサンドロ・ボルギ、ブレンノ・プラシド、ニールス・シュナイダー、バンサン・ペレーズ、パトリック・ティムシット
パンフレット:★★★☆(720円/2本のコラムがどちらも素敵。知りたい情報はちゃんと載ってる印象)
(あらすじ)
1933年、エジプト・カイロのイタリア移民の家系に生まれたダリダはミス・エジプトに輝いたのち、56年に歌手としてデビュー。それからわずか2カ月でゴールドディスクを受賞し、一躍スターダムに上り詰めた。アラン・ドロンとのデュエット曲「あまい囁き」や「18歳の彼」など、世界的なヒット曲も生み出したダリダは女優としても活躍。輝かしい成功の一方、私生活では恋愛に翻弄され、87年5月に「人生に耐えられない、許して」と書き残し、自ら54年の生涯を終えたダリダの生涯を、数々の名曲、華やかなファッションとともに描いていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「ダリダ、ダリダ、ダリダーッ、空のかなたに踊る影…」なんて心底どうでも良い文章から書き出したことについては、後で自分自身と向き合うとして。前売り特典に惹かれたのと、なんとなくミュージシャン自伝映画は大体面白い印象があったので、思わず前売り券を購入。5月19日公開だったにもかかわらず、なかなか足を運べなくて、6月下旬の上映最終週、渋谷のル・シネマで鑑賞いたしました。良い映画でしたヨ (´∀`=) ホッコリ 一応、書いておくと、リサ・アズエロス監督は「LOL 愛のファンタジー」を撮った人だそうな。


前売り特典は「ロゴ入りネイルファイル(爪やすり)」だったり。


劇場には記事の切り抜きがありました。「ル・シネマ2」、7割ぐらいは埋まってた記憶。



23歳の時、フランスで「ダリダ」としてスターになったエジプト出身の女性ヨランダが、愛と栄光の日々を過ごしながらも、54歳で「人生に耐えられない。許して」と書き残して自殺するまでを描いてましてね。歌はすべて吹き替え(ダリダ本人の声)ながらも、“初の大役”を務めたスヴェヴァ・アルビティが本当に素晴らしくて。「オーディションでダリダの代表曲『灰色の途』を歌った後、リサ・アズエロス監督に『私はダリダよ』と言ったら、監督は『知ってるわ』と答えた」とか「ダリダの弟ブルーノがスヴェヴァに『君は姉だ』と言った」などのエピソードが頷けるほど。いや、正直なところ、僕自身はダリダなんてまったく知らなかったんですケド(汗)、歌唱シーンでは圧倒的なオーラがビンビン伝わってきて、「実際にこんな人だったんだろうな」と思わされたんですよね。しかも、劇中で流れる歌は「あっ、聴いたことある!Σ(゚д゚) シッテル!」というものばかりで、本当にスゴい人だったんだなぁと。なんか、“信用できる音楽ジャーナリスト”の高橋芳朗師匠「スーさん、コレいいよ」とかで紹介&解説してくれそうな題材だと思ったりもしましたよ(前にやってる?)。


ヨランダ(a.k.a.ダリダ)の生涯が華やかなステージとともに語られていくのです。



ちなみに「あまい囁き」というサブタイトルはこの歌から来ているというね↓




場内は僕より年上のオバサマばかり→ダリダ直撃世代っぽくて実に温かい雰囲気であり、上映終了後にサントラを買う姿が見られたりもしてね。そんな体験も含めて、普通に良い映画だったんですけれども。ごめんなさい、「恋人や夫が3人自殺している」なんて超ヘビーな人生だと同情しつつも、とは言え、「金も名声もあるんだから別に自殺しなくていいじゃん」と、身もフタもないことも思っちゃったので、アンニュイな気持ちで60点という評価。ううむ、こんな文章を書いちゃう俗物な自分をどうにかしたいものの、「噛む馬はしまいまで噛む」なんて言葉があるように、僕は一生この程度なのかな… (ノω・、) ナニコノオチ




デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。



ダリダの貴重な映像を収録したDVD。「艶々な妖星」というキャッチがユダっぽい。









ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(ネタバレ)

$
0
0
ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた



原題:Stronger
2017/アメリカ 上映時間120分
監督:デビッド・ゴードン・グリーン
製作:トッド・リーバーマン、デビッド・ホバーマン、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・リトバク、スコット・ステューバー
製作総指揮:ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、リバ・マーカー、アンソニー・マテロ、ピーター・マクギガン、ニコラス・スターン、ジェフリー・ストット、アレクサンダー・ヤング
原作:ジェフ・ボーマン、ブレット・ウィッター
脚本:ジョン・ポローノ
撮影:ショーン・ボビット
美術:スティーブン・カーター
衣装:キム・ウィルコックス、リア・カッツネルソン
編集:ディラン・ティチェナー
音楽:マイケル・ブルック
出演:ジェイク・ギレンホール、タチアナ・マズラニー、ミランダ・リチャードソン、リチャード・レイン・Jr.、ネイサン・リッチマン、レニー・クラーク、パティ・オニール、クランシー・ブラウン、キャサリン・フィッツジェラルド、ダニー・マッカーシー、フランキー・ショウ、カルロス・サンズ、ミシェル・フォルツィエリ、ショーン・マクガーク、カレン・スカリア、ジュディス・マッキンタイア
パンフレット:★★★★(720円/コラム3本にインタビューも結構あって、良いパンフ)
(あらすじ)
ボストンで暮らしていたジェフ・ボーマンは、元恋人エリンの愛情を取り戻すため、彼女が出場するボストンマラソンの応援に駆けつけるが、ゴール地点付近で発生した爆弾テロに巻き込まれ、両脚を失う大ケガを負ってしまう。意識を取り戻したボーマンは警察に協力し、ボーマンの証言をもとに犯人が特定されると一躍ヒーローとして脚光を浴びるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の感想は、本作が好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて!


昨年、「ボストンマラソン爆弾テロ事件」を描いたピーター・バーグ監督×マーク・ウォールバーグ主演作「パトリオット・デイ」を観たこともあって、なんとなく「テロで両脚を失った被害者ジェフ・ボーマンによる回顧録『Stronger』をベースに撮られた」という本作もチェックしたくなったので前売り券を購入したんですが、しかし。あまり人気がなかったのか、5月11日から公開→わずか1カ月も経たないうちに都内での上映が終わってしまって。「また前売り券を無駄にしたか」とゲンナリムードに陥っていたところ、7月7日からユナイテッド・シネマ入間での公開が始まったということで! 先日、いそいそと足を運んできました。「コイツ、本当にダメじゃん!Σ(゚д゚;)」と驚きましたよ。ちなみに監督は「スモーキング・ハイ」などを撮ったデビッド・ゴードン・グリーンという人だとか。


前売り特典は「あなたを守る特製アームリフレクター」。使うことはないだろうな…。


4番スクリーン、結構混んでました。



話を超雑に書いておくと、27歳のジェフ・ボウマンは元カノのエリンがボストンマラソンに出場するので、ヨリを戻すべく応援に行ったら、爆破テロに巻き込まれて両足を失いまして。英雄に祭り上げられて居心地が悪くなったり、PTSDに苦しんだり、それを誤魔化すために自堕落に過ごしたり、その結果、エリンに愛想を尽かされたりするものの、自分の他にも“痛みを抱えている人”がいることを知って開眼!Σ(°д° ) クワッ すっかり立ち直った&エリンとの仲も復活して、「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」ってな調子で終わってたんじゃないかな、たぶん。いや、本当に良い映画というか、ジェフ役のジェイク・ギレンホール、エリン役のタチアナ・マズラニーの演技は素晴らしいし、思った以上に「ジェフや周囲の人を美化しない作り」もまたスゴくて。特に本作で描かれるジェフは邦題の通りどころか、予想以上のダメ人間だったので、逆に「これをOKするというのは大した人だな」と感心いたしました。人間、己のダメな部分を直視することが大事なんでしょうな。


このシーン、「確かにお前はカスだよな ( ゚д゚)」と思ったり(1ミリも優しくない観客)。



その他、「ブランコからロケットのように飛び出すジェフ」とか「テロの凄惨な現場をクライマックスに見せてジェフのトラウマの大きさを効果的に伝える構成」とか、良かったところは結構あるんですけれども。「避妊をエリン任せにして妊娠したら文句を言う」とか「テロに巻き込まれたことをエリンのせいにする」とか、ごめんなさい、いくら“死にかけた挙げ句に両足を失った被害者”だとしてもクズというか。ジェフの“ダメな僕”っぷりにはかなりイライラしたので、70点という着地でございます。ううむ、我ながら心が狭いですな… (´・ω・`) オシマイ




国内盤サントラを貼っておきますね。



「ボストンマラソン爆弾テロ事件」を描いた作品。僕の感想はこんな感じ








ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー(2D・字幕版)(ネタバレ)

$
0
0
ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー(2D・字幕版)



原題:Solo: A Star Wars Story
2018/アメリカ 上映時間135分
監督:ロン・ハワード
製作:キャスリーン・ケネディ、アリソン・シェアマー、サイモン・エマニュエル
製作総指揮:ローレンス・カスダン、ジェイソン・マクガトリン、フィル・ロード、クリストファー・ミラー
キャラクター原案:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョナサン・カスダン、ローレンス・カスダン
撮影:ブラッドフォード・ヤング
美術:ニール・ラモント
衣装:グリン・ディロン、デビッド・クロスマン
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:ジョン・パウエル
テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ
オリジナル音楽:ジョン・ウィリアムズ
視覚効果監修:ロブ・ブレドウ
出演:オールデン・エアエンライク、ウッディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、ドナルド・グローバー、タンディ・ニュートン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、ヨーナス・スオタモ、ポール・ベタニー、ジョン・ファブロー、エリン・ケリーマン、リンダ・ハント、ワーウィック・デイビス
パンフレット:★★★★(1200円/限定版を購入。コンセプトアートが素敵で良いパンフだけど、ネタバレ前提にはできないものか)
(あらすじ)
愛機ミレニアム・ファルコン号でその名を馳せる伝説の運び屋から、反乱同盟軍のヒーローとなった“愛すべき悪党”ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、いかにして銀河最速のパイロットになったのか。生涯の相棒チューバッカとの運命的な出会いとは。友情、冒険、そして、謎に満ちた美女キーラ(エミリア・クラーク)との秘められた恋……。ルークとレイアに出会う前の、若き日のハン・ソロの知られざる物語が明かされる。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※本作については、映画評論家の町山智浩さんの映画ムダ話(210円)が超同意なのでぜひ聴いてみて!

なんて言うんでしょうね、「スター・ウォーズ」シリーズに登場するハン・ソロは、そりゃあ好きなキャラクターではあるんですけれども。正直なところ、彼の前日譚にはそれほど興味がなかったので、前売り券は購入しつつも、あまり盛り上がらなくてね…。ちょうど愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったので、新宿ピカデリー「ニンジャバットマン」を観てから、TOHOシネマズ新宿にて鑑賞いたしました。「納得できーん!!ヽ(`Д´)ノ」と思ったり。


結局、買っちゃった前売り券。特典は「特製ポスター(B4サイズ)」でした。


なんとなくオトクな9番スクリーン、半分ぐらいは入ってましたよ。


僕の心境を代弁する相原コージ先生を貼っておきますね(「サルまん」より)。
納得できーん!


あらすじを超雑に書いておくと、時系列的には「シスの復讐」「新たなる希望」の間のころ、若きハンは恋人のキーラと惑星コレリアから脱出しようとするも失敗→ハンだけ逃げることに成功したので、「パイロットになってキーラを迎えに行くぜ!ヽ(`Д´)ノ」と帝国アカデミーに入学(この時、名字がなくて、担当官に「家族がいないので『ソロ』だな ( ´_ゝ`)」と名付けられる)。場面変わって3年後、泥の惑星ミンバンにて歩兵として戦争に参加していたら、戦場荒しのトバイアス・ベケットと出会ったことで、チューバッカと一緒に脱獄して仲間になったり、精製コアクシウム強奪計画に失敗したり、犯罪シンジケート「クリムゾン・ドーン」の幹部になっていたキーラと再会したり、ランド・カルリジアンサバックをしてイカサマで負けたりと、すったもんだがありました (´∀`) アラアラ で、ミレニアム・ファルコン号にL3-37を内蔵したり、ケッセル・ランを12パーセクで飛んでみたり、エンフィス・ネストの事情を聞いて彼女たちの味方をすることになったり、騙し合いの末にドライデン・ヴォスが死んだり、ハン・ソロがベケットを射殺したりしましてね。キーラがダース・モールの部下だったことが発覚する中、ハン・ソロがサバックで勝利してランドからミレニアム・ファルコン号を奪って、チューバッカと2人でジャバ・ザ・ハットのいるタトゥイーンを目指して、終わってた気がします、たぶん。


で、「新たなる希望」に繋がるんでしょうな。




尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「映画ムダ話」(210円)の中で「1人の不良が銀河を股に掛けた密輸屋になるまでの痛快な悪漢物語=ピカレスクを観たかったんだなぁ」とおっしゃっていて、「まさにその通り!m9`Д´) ビシッ」と首がもげそうになるほど同意したというか。いくら撮影が素晴らしいにしても、画面やテンポ、そしてストーリーが重い印象で、もっと軽快な娯楽作が観たかったなぁと。とは言え、かなりバタバタした状況で急いで作った割には、「父代わりの師匠を乗り越えて“男”になる物語」は予想以上に面白かったし、ハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクはなかなか頑張ってたし(笑顔とかハリソン・フォードっぽかった)、ウッディ・ハレルソンの師匠振りはグッときたし、ベケットを射殺するシーンはカッコ良かったし、「ケッセル・ランを12パーセク」などのネタを次々と消化する姿勢は嫌いじゃなかったし…。基本的には楽しかったんですよ、ダース・モールが出てくるまでは。


大好きなこの人が出てきたんですが…(「ファントム・メナス」より)。
三角絞めでつかまえて-ダース・モールは最高


ハッキリ言って、本作のダース・モールは超蛇足(もう「ダース」じゃないのかしら)。いや、僕だって「スター・ウォーズ」の中で最も好きなキャラだからさ、それはそれは再登場を願う気持ちは強かったんですが、しかし。犯罪シンジケートの親玉という立場が「武術の求道者」っぽい印象と違うというのは、僕の勝手なイメージだからガマンするとしても、「胴体真っ二つ」なんて状態から、いきなり再登場して「黒幕でした」ヅラをされても、「お前、どうやって生き延びたの?(゚д゚;)」というのがノイズになるじゃないですか。真っ二つになった藤堂兵衛が復活する時は親切に説明してくれた「魁!!男塾」よりも不親切だし、そもそもさすがに“あの世界観でのリアル”的にもおかしいんじゃないか。「オビ・ワンのスピンオフ」に向けた伏線なのかもしれませんが、本作だけで完結しない要素を入れてきたこと自体も好みじゃなかったです… (´・ω・`) ウーン


剣桃太郎によって一刀両断にされ、死んだと思われた藤堂兵衛でしたが…(「魁!!男塾」より)。
三角絞めでつかまえて-真っ二つになったハズが

なんと鮮やかに復活したので超ビックリ! さすがに無理だろ!Σ(゚д゚;) マジカ!
三角絞めでつかまえて-見事に復活!

ただ、説明されるとスムースに飲み込める不思議。本作にもこんなシーンを入れてほしかったなぁ。



ということでね、ラスト間際まではそれなりに楽しめたものの、最後の「ダース・モールの説明なしの復活」「納得できーん!!ヽ(`Д´)ノ」と頭に来た次第。ただ、まぁ、そこまで思い入れのない人は気にならないかもしれないし、その部分以外はバタバタしながら作った割には結構悪くないし、「スター・ウォーズ」というお祭りに参加しておくのは良いと思うのでね、気になる人は足を運ぶと良いザンス。




デジタル盤のサントラ。国内盤輸入盤もあります。



本作のオフィシャルガイドブック。アートブックも出ております。



本作の続きのお話。まぁ、面白いよね。



ダース・モールが活躍する映画。僕の感想はこんな感じ



トリビア満載の「ハン・ソロ」特集号。杉作J太郎先生による「銀河アウトロー大図鑑」が最高!





29歳問題(ネタバレ)

$
0
0
29歳問題



原題:29+1
2016/香港 上映時間111分
監督・脚本:キーレン・パン
撮影:ジェイソン・クワン
音楽:アラン・ウォン、ジャネット・ユン
挿入歌:レスリー・チャン、レオン・ライ、ビヨンド
出演:クリッシー・チャウ、ジョイス・チェン、ベビージョン・チョイ、ベン・ヨン、ジャン・ラム、エレイン・チン、エリック・コット
パンフレット:★★★★(700円/小規模公開ながら頑張ってるパンフ。香港ロケ地MAPが素敵!)
(あらすじ)
香港の化粧品会社で働くヨックワンには長年付き合っている彼氏もおり公私ともに充実した日々を送っていたが、30歳の誕生日を1カ月後に控える中、仕事のプレッシャーや彼氏とのすれ違いが重くのしかかってくる。さらに、借りていたマンションの部屋からも一方的に追い出されてしまい、パリ旅行中の女性ティンロの部屋を仮住まいとして借りることに。部屋で見つけたティンロの日記を読んでみると、彼女はヨックワンと同じ年で誕生日も同じだった。日記を読み進めたヨックワンは、楽天的なティンロの気ままで幸せそうな日常に惹かれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作については、こちらの記事を読んでおくと良いんじゃないかしらん。


5月19日から公開された本作、都内で上映されていた時は見逃しちゃったんですけど(汗)、なんとなく気になってましてね。7月上旬某日、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、「港町」と連続鑑賞いたしました。「蛇足… (・ω・;) ウーン」と思ったり。


劇場はベティの方で、観客は15人ぐらいだった記憶。



適当かつ乱暴にあらすじを書いておくと、美人で仕事も恋も友だちも「持っていた」クリスティ(29歳)が、昇進をキッカケに精神的な余裕を失い、あれよあれよという間に破綻してしまうんですが、しかし。微妙な容姿で仕事もバイトな上に末期ガンという「持っていない」ティンロ(29歳)の部屋を間借りする→彼女が自分なりに人生をエンジョイする様子を日記を読んで知って、「人生は気の持ちよう、ですな 川▽∀▽)(´∀`し ホッコリと悟る…ってな調子。なんて言うんですかね、僕的には大好きな漫画「いつかティファニーで朝食を」を連想したというか。数多くの映画やドラマで「29歳のヒロイン」が扱われるのは、多くの人が「自分自身と真剣に向き合う年齢」だからこそ、共感を呼びやすいんじゃないか(特に女性の場合は“出産適齢期”という要素もあるし)。僕は45歳のオッサンですけど、未だに人生に迷っているだけにヒロインには感情移入しちゃったし、ついでに“自分の娘(まだ6歳)の未来の姿”も重ねちゃって、涙を流しながら鑑賞した感じ。第四の壁を越えてくるコメディ演出なども愉快だったし、同じ列で観ていた女性が相当な香港映画ファンらしくて、小ネタの数々に反応していたのも素敵な体験だったし、結構満足してたんですよ…終盤までは。


なんとなく島本和彦先生が描いた「蛇足」を貼っておきますね(「大熱言」より)。



正直、あんな読み応えのある日記を書くティンロにリアリティを感じなかった(クリスティを勇気づけるためだけのキャラというか)というのは置いとくとしても。エッフェル塔の前で2人が出会うラスト自体は良かったんですけど、「実は二度ほどニアミスしてました」的なエピローグは微妙に感じたし、何よりも最後のエンドクレジットで「舞台を映画化した作品」だったことがわかる映像が延々と流れるのが、スゲー蛇足に感じたんですよね…。これ、現地の人は知っていることだから違和感を覚えずに感動するんでしょうけど、僕は「知らねーよ (゚⊿゚) ナニコレ」と映画の余韻が壊されたし、「舞台版ではクリスティとティンロを1人2役で演じる」ということを知って、むしろそっちの方が面白そうとも感じたりと、一気に冷めちゃった次第。って、文句を書いちゃいましたが、基本的には良い映画だと思うのでね、興味がある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。




本作に出てくるウォン・カーウァイ監督作。どんな内容かすっかり忘れた僕がいます。



大好きな漫画。出てきたお店に行ったりしております。




パンとバスと2度目のハツコイ(ネタバレ)

$
0
0
パンとバスと2度目のハツコイ



2017/日本 上映時間111分
監督・脚本:今泉力哉
撮影:猪本雅三
照明:安部力
録音:根本飛鳥
美術:禪洲幸久
編集:相良直一郎
音楽:渡邊崇
主題歌:Leola
出演:深川麻衣、山下健二郎、伊藤沙莉、志田彩良、安倍萌生、勇翔、音月桂
パンフレット:★★☆(800円/デザインは素敵だけど、もう少し内容を充実させてほしい)
(あらすじ)
パン屋で働くふみ(深川麻衣)はある日、中学時代の初恋相手・湯浅たもつ(山下健二郎)と偶然再会。ふみはプロポーズされたものの結婚に踏ん切りがつかず恋人を別れたばかりで、たもつは離婚した元妻のことを今でも忘れられずにいたが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の感想は、よくわからない文章をダラダラと書いた気がするので、藤原奈緒さんの記事とか梅澤亮介さんの記事を読むと良いザンス。

今年の2月に公開された本作に関しては、ハッキリ言って、まったく興味がなかったんですけれども。先日、非常にありがたいことに、Twitterのアカウント今泉力哉監督にフォローしていただきまして。今泉力哉監督と言えば、映画仲間のスケルティアさん&フワリコさんがプッシュしてて、僕もその影響で「サッドティー」を観たら結構面白かったことを思い出したりしましてね。それ以来、作品をチェックしてなかったことが、なんとなく申し訳ない気持ちになったので、7月上旬某日、未だにやっていた立川シネマシティで鑑賞いたしました(その後、「OVER DRIVE」をハシゴ)。素敵な恋愛映画でしたな (´∀`=) イイワァ


ロビーには深川麻衣さんのサイン入りポスターが! 高く売れるかな…(犯罪の臭いがする文章)。


劇場は「h」。観客は10人ぐらいだったような。



乱暴にあらすじを書くと、生真面目で頭が良いがゆえに「JAROってなんじゃろ?」「好きってなんだろ?」的に考えがちな女性ふみが、初めて告白された女性さとみや、初恋の男性たもつと再会して対話することで、悩みながらも自分の「好き」を取り戻す…って、わかりにくいですかね、すみません (´∀`;) エヘヘ オチを書いておくと、朝焼けの光の中、ふみとたもつが“親しいながらも付き合うかどうかわからない距離感”のまま、ふみの「その魅力の本質を知ってしまっても、憧れ続けられるなら」というナレーションが流れて終わってましたよ、たぶん。


Leolaさんによる主題歌「Puzzle」を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、穏やかな恋愛映画というか。「自分に自信がない」ところは共通しつつも、僕は「己の中の野獣を繋ぎ止められないタイプ=人を好きになったら即行動する派」だし、「少しだけ好きということーー。それは永遠に好きということ」という片岡輝夫的な思想で奥さんと結婚したので、本作の主人公ふみとは大違いではあるんですが、しかし。正直、彼女のような“迷う恋愛観”ってスゲー大事なんじゃないかと思ってて。近ごろは「若者の恋愛離れ」なんてニュースが流れがちですが、それは単に昔より「頭が良い人」が増えているからじゃないかと。自分を振り返ると、ある意味、恋愛や結婚はバカじゃないと出来ないと思うんですよ。結局、冷静に考えてマイナス面が目につくと、なかなか一歩を踏み出せなくなるし、踏み出さない方が良い気もするだろうし、だったら無理して踏み出さなくても良いし(まぁ、本作の登場人物たちは最終的に踏み出しまくってましたがー)。そもそも昔の結婚率の高さなんて強制だったり、離婚しづらかったりした状況が支えていたワケで、「孤独」を飼い慣らせるのなら、別に1人で生きたって良いじゃないですか。


すぐ野獣が出そうになる僕を代弁する丹波文七を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。



ううむ、ごめんなさい、何を書いているのか自分でもサッパリになってきましたけど(汗)、要は本作の登場人物たちの「理性的かつ穏やかに悩む姿」が新鮮だったんですよ。これは今泉監督の作風というだけでなく、今どきの若者は実際にこういう人が多いんじゃないかって、自分の周囲の人を当てはめて考えたりして。たぶん「こじらせて悩む」って「旧態依然とした常識」から脱却するために必要なことであって、それをわからない人からは“草食系”なんて思考停止なレッテルを貼られがちですが、本作で描かれた“穏やかさ”は人間の進化の1つのような気がするんですよね…って、慣れないことを書いたせいで知恵熱が出てきましたーー ('A`) アタマイタイ


ここまで読んだ人の心境を代弁する素敵な曲を貼っておきますね↓




閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ 今泉監督の演出の力も大きいのかもしれませんが、役者さんたちがまた素晴らしくて。現在、情報源は「アフター6ジャンクション」「バラいろダンディ(金曜日)」のみという生活を送っている→かなりの情弱なので、恥ずかしながら主演の深川麻衣さんが乃木坂46の元メンバーだなんて全然知らなくてね…。普通に「世間には良い女優さんがまだまだいるんだなぁ」なんて思っていただけに、鑑賞後にパンフを読んでビックリしました。まぁ、たもつ役の山下健二郎さんは「HiGH & LOW」を観て知ってましたけど、彼もしっかりと「普通の素朴な若者」になっていて、見直しましたね(別に見損なっていたワケではないんですが)。あと、他の役者さんたちも軒並み良かったんですけど、特に妹役の志田彩良さんが超キュートでした (〃∇〃) ウフフ


深川麻衣さんと山下健二郎さん、普通に良い役者さんだと思ったり。


志田彩良さんもリアルな妹感があって良かったです。



その他、思ったところを書くと、「間と雰囲気で笑わせる作風は好きかも」とか「コインランドリーにいた少年は夢か現実か」とか「夢を諦めた人を肯定しているのがイイ!」とか「パンが食べたくなったけど、太るから…」とか「最後のナレーションにグッときた(なぜなら僕は今も奥さんに憧れ続けているからーーというNO-RO-KE!m9`Д´) ビシッ)」とか「相手を信用しなければ、ずっと片想いでいられる→『好き』が続くのでは?」とかとかとか。何だか取り留めのない感想文になっちゃいましたが、それだけ本作は語りがいのある余白の多い作品というか。劇的なことは何も起きなくて全体的に地味ではありますけど、誰かと感想を話したくなる素敵な恋愛映画でしたヨ (´∀`=) ヨカッター ちなみに入場時、劇場の人に「Adam's awesome PIE(アダムスオーサムパイ)」のカードを渡されたので何事かと足を運んでみたら、ロケ地だったということで、思わずミートパイを食べちゃった次第


まさかこの店がロケ地だったとはな… (`Δ´;) ゴゴゴゴゴ


ダイエット中なので、ガマンしてミートパイを1つだけ摂取。ちくしょう、美味だったぜ!



おしまい。




評判の良い今泉力哉監督作。僕の感想はここの2本目



Leolaさんによる主題歌のDVD付き初回限定版。少しほしい。






先週の備忘録(2018/7/10~7/16)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→映画鑑賞→Mくんと飲み
水曜日、仕事→映画鑑賞
木曜日、仕事→娘と過ごす
金曜日、家の雑務→娘と過ごす→「SoloSoloSolo TOUR 2018 summer」
土曜日、妻子×市民プール=最高!川`Д´)人(`Д´)人(`Д´し ウォォォォッ!
日曜日、仕事
月曜日、仕事
金曜日の「アトロク」の大江千里さんのライブはスゲー泣いたし、切なく恋をした日々は永遠なのだった
※この週は映画を4本観ました
7月28日(土)からジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作が公開されるんだって… (´д)ヒソヒソ(д`) ホント?



先週の特筆すべき出来事を書いておくと、火曜日は元部下のMくん(アメコミ映画好き)と飲みましてね。若い人に誘ってもらえるのは実にありがたいということで、例によって、あーでもないこーでもないと適当な話をして過ごしたというね。で、そんな彼に一番オススメした作品は「カメラを止めるな!」ですよ(微笑)。もうね、今年どころか生涯ベスト級の傑作であり、もしこの文章を読んでいるアナタが未見なら、騙されたと思って、予告編すらチェックしないで足を運んでほしいなぁと。で、もし鑑賞後に「騙された!Σ(゚д゚;)」と思ったら、本作を撮った上田慎一郎監督に抗議してほしい…という前にも書いた着地


ちなみに、先週観た映画の1本目は「ニンジャバットマン」。まぁ、愉快 (・∀・) マァマァ


2本目は「ハン・ソロ」。つまらなくはなかったけど、納得できーん!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!


3本目は「パンとバスと2度目のハツコイ」。意外と好きでした (´∀`=) ウフフ


4本目は「OVER DRIVE」。結構頑張ってましたな (o^-')b ワルクナイ



で、金曜日は、仕事を休んで午前中は家のことをいろいろとやりまして。午後に娘のマナ子(仮名/6歳)が学校から帰ると、ずっと一緒に遊んで過ごしましてね。夕方、奥さんが帰宅したのを見計らって、「どうしても外せない接待があって… (´∀`;) ゴメンネ」と向かったのが、元住吉POWERS2でおこなわれる「椎名純平+タケウチカズタケ+小林大吾 SoloSoloSolo TOUR 2018 summer」ですよ(微笑)。「ライブに行く→ミュージシャンから音楽で接待される」と考えれば決してウソではない…なんて文章を奥さんに読まれたら確実に激怒されるという事実からは積極的に目を逸らすとして。もうね、最高のひと言でした。

小林大吾さんのポエトリーリーディングが素晴らしいのはもちろんのこと(知らない人はアルバムを聴いてみて!)、椎名純平さんの美声はズボンを下ろしそうになるほど素敵としか言いようがないし(なんだそれ)、生で観るタケウチカズタケさんの演奏がまたカッコ良くてね…(しみじみ)。各々のソロライブが楽しかっただけでなく、3人のセッションがまた魔法のような空間であって、最後の「Hot Water Pressure Washer(the 3 version)」がもたらした祝祭感には涙が出たほど。ううむ、僕が富豪だったら、地方でやる時にもう一度行くんだけど、ちくしょう、誰か5億円ほどくれないかなぁ…。もうね、現在は会場限定で売られていたアルバム「the 3」を聴きまくっているのでした〜 ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!


この日の記録として、gifを貼っておきますね。



小林大吾さんの「真珠貝亭の潜水夫たち/pearl divers」を貼っておきますね↓ 最高!




2人バージョンの「Hot Water Pressure Washer」を貼っておきますね↓ 名曲!




その他、先週は娘と過ごす時間が多くて楽しかった…って感じですかね。今週の予定を書いておくと、今度こそ“今年のベスト2〜3位候補”である「パティ・ケイク$」を立川で観るつもりだし(絶対だッ!)、木曜日は渋谷で20時から開催される「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に行く予定。そして月曜日は愛する娘の誕生日を盛大に祝うことになっております ( ̄ー ̄) ニヤッ あと、詳細は書けませんが(汗)、今週は仕事面でもプライベートでも「時はきた!m9`Д´) ビシッ」という感じなのでね、力の限り頑張ろうと思います。


最後に、今月の推薦曲、magical² 「愛について♡」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







「初めて“映画の公式コメント”を書いた」というご報告

$
0
0

「映画の公式コメント」ってあるじゃないですかぁ〜(唐突に馴れ馴れしく)。公式サイトやチラシなどで著名人がそれなりの文字数でその作品について語っているアレですよ。現在、映画宣伝の定番中の定番となっているのは、それなりに効果があるからなんでしょうな。まぁ、確かに僕も宇多丸師匠や町山智浩さん、柳下毅一郎さんといった「自分が好きな人たち」がコメントしている映画って、ついつい気になっちゃうものね (´∀`) ウフフ 当たり前の話ですが、人によってコメントが違うのが面白くて、結構読んじゃったりするんですよね〜。みのもんたさんの「レスラー」の時の「真の家族愛をじっくり見てほしい」というコメントがどう考えても映画を観てなさそうだったのは有名な話だし、町山さんの「10クローバーフィールド・レーン」の時の「トミー・ジェイムズ&ザ・ションデルズの『ふたりの世界』に涙! 地下室のジュークボックスから懐メロが流れる映画に駄作なし!」はね、僕も…僕もそう思いましたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!

 

 

「10クローバーフィールド・レーン」の町山さんのコメントは100点だッ!m9`Д´) ビシッ

町山さんのコメント

 

 

で、こんなのはあくまで「雲上人たちの話」であって(苦笑)。「苦い銭」の感想では戯れとして書いたりもしましたが、僕に「映画の公式コメント」をする機会なんて一生来るわけがないと思っていたんですが、しかし。なんと某宣伝担当の方からTwitterを通じて依頼されたので、いそいそと試写を観たのが「ローライフ」という作品ですよ。「こんな低偏差値ブロガーの僕になぜ… (`Δ´;) ヌゥ」と「なぜ?の嵐」を脳内でリピートしながら映画を鑑賞してみれば、覆面をかぶった異常者が出て来たから、「そういう繋がりか (´∀`) ナァンダ」とスムースに疑問が氷解した次第。

 

 

「ローライフ」の予告編はこんな感じ↓

 

 

 

僕が「三角絞め」としてこんな格好で活動していたから、頼まれただけな気がしてなりませぬ。

 

 

 

ネタバレを伏せて作品の感想を書くと、「クエンティン・タランティーノ監督の作品を好きな人が頑張って作った感のある“勢い重視”の低予算映画」であり、僕的には“覆面をかぶった面倒くさい人”怪物(モンストロ)がストライクでしたよ。で、どういうことを書こうか、5日ほど悩みましてね…。結果、掲載されることになったのが、下記のコメントでございます↓

 

 

Twitterの公式アカウントにアップされた画像です。

 

 

Twitterの公式アカウントをチェックしてみれば、他の方はしっかりしたコメントばかりだったりしてね…(遠い目)。ただ、ホラ、うちのブログとしてはさ、顔文字を使った方が素敵なサムシングが伝わると思ったんですけど…ダメかなぁ…頑張ったんだけどなぁ…。何はともあれ、映画は「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」の1本として、新宿シネマカリテにて、「7/25(水)12:45~」「7/26(木)18:40~」「7/29(日)13:00~」「7/30(月)21:15~」「8/4(土)16:45~」5回だけ上映されるみたいなので、気になる人はぜひ足を運んでみてくださいな。

 

 

なんか入場者プレゼントもあるみたいですな。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

友罪(ネタバレ)

$
0
0
友罪



2018/日本 上映時間101分
監督・脚本:瀬々敬久
原作:薬丸岳
撮影:鍋島淳裕
照明:かげつよし
美術:磯見俊裕
音楽:半野喜弘
出演:生田斗真、瑛太、佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子、奥野瑛太、飯田芳、小市慢太郎、矢島健一、青木崇高、忍成修吾、西田尚美、村上淳、片岡礼子、石田法嗣、北浦愛、坂井真紀、古舘寛治、宇野祥平、大西信満、渡辺真起子、光石研
パンフレット:★★★★☆(800円/コラムの人選が良い&5本も入っている上に、原作者や監督インタビューもあって、読み応えアリな一冊)
(あらすじ)
ジャーナリストの夢を諦めて町工場で働き始めた益田は、同じ時期に入社した鈴木と出会う。無口で影のある鈴木は周囲との交流を避けている様子だったが、同じ年の益田とは少しずつ打ち解けていく。しかしある出来事をきっかけに、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人なのではないかと疑いを抱くようになり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


今年は2月に「羊の木」「サニー/32」という「未成年の元犯罪者を扱う作品」が2連続で公開されましてね。その流れでなんとなく本作も観ておきたくなったので前売り券を購入。6月下旬某日、日本橋で1回目の「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」を観てから新宿に移動して、TOHOシネマズ新宿で観ました(その後、「ミッドナイト・サン タイヨウのうた」をハシゴ鑑賞)。「良い映画だけどさぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


前売り特典は「特製スマホリング」でしたよ。


1番スクリーン、20人ぐらいはいたような。



意表を突かれたんですが、本作は群像劇でして。お話を乱暴かつ雑に書いておくと、鬱屈した元週刊誌記者の益田(生田斗真)が工場勤め(寮完備)を始めたら、14歳の時に連続児童殺傷事件を起こした“元少年A”の鈴木(瑛太)と知り合って友情を深める→“その過去”を知ってしまって葛藤したり、医療少年院で鈴木を担当したことで娘との関係が疎遠になってしまった白石(富田靖子)がグダグダと悩んだり、息子が交通事故で子どもを殺してしまい贖罪の日々を送る山内(佐藤浩市)が、事故を起こした当人が結婚することを知って激怒したりと、「吸った!(`ε´) チュー!」「揉んだ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」がありました(なんだこれ)。

鈴木ったら、恋仲になった美代子(夏帆)が暴力的な恋人にAV出演を強要されて未だに付きまとわれている→ハードコアな自傷行為で解決したり、工場の人たちとも良い関係になって…なんて、人生が上向きになってきたかと思いきや。益田の元恋人の週刊誌記者・清美(山本美月)が益田の携帯の写真を勝手に掲載したことで、鈴木の正体がバレてしまう→みんながドン引き(美代子含む)→寮を出て行っちゃいましてね。白石はボンヤリと娘と仲直りし、山内もなんとなく息子の結婚を許す中、益田は自分のブログ「三角絞めでもてなして」「いちばん小さな声を聴け」「いじめられている親友を見捨てたら自殺しちゃった… (ノω・、) ゴメンネ」という己の過去を告白。益田と鈴木の2人がお互いの”犯行現場”を訪れると、遠く離れた場所にいる2人の視線が合ったりして、映画は終わってた気がするんだけど、君はどう思う?(唐突な投げかけ)


最後の「遠く離れた場所にいる2人の視線が合う」描写は、この場面を連想した…って、どうでも良いですな(「バキ」より)。



パンフによると、原作者は過去のインタビューで『神戸連続児童殺傷事件』をモチーフにしたワケではない」みたいなことを語っているそうで。映画を観た勝手な印象では、ごめんなさい、「神戸連続児童殺傷事件」の尻馬に乗ったムードがムンムン漂っていただけに、「はーそうですかー (゚⊿゚) ヘー」と、スゲー冷めた気分になった…というのは置いとくとして。僕が鑑賞直後に連想したのは、瀬々敬久監督が2010年に発表した「ヘヴンズ ストーリー」でしてね。あちらに出てきたのは「光市母子殺害事件」を連想させる犯人でしたが、贖罪というテーマや群像劇という描き方も一緒だなぁと(「罪を犯した人は幸せになれないのか?」なんて台詞も出てくるし)。インタビューによると、原作とは少し内容を変えていて、ポール・ハギス監督の「クラッシュ」みたいな作品にするつもりだったみたいですな。


「ヘヴンズ ストーリー」の予告編を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、良い映画なのは間違いないんですよ。生田斗真さんや瑛太さん、佐藤浩市さん、夏帆さんといった役者さんたちの熱演は見事だったし(奥野瑛太さんの“チンピラな先輩”清水役も100点だった!)、骨太なテーマを確かな演出で真摯に描いていて、“犯罪者の更正”や“赦し”、“救い”について考えさせられるし…。ただ、僕の感想もまた「ヘヴンズ ストーリー」の時と同じというか。僕は加害者の贖罪云々を扱う作品なら「犯行の状況」や「無惨な死体」といった描写が重要だと思っていて。なぜ犯罪被害者が激怒するかって、親しい人の「尊厳を踏みにじられた姿」を見させられた部分も大きいじゃないですか。別にグロ描写が見たいということではなく(決して見たくないワケではありませんがー)、観客にしっかりとその行為のおぞましさを体感させた上で“更正”や“救い”を問うべきなんじゃないかなぁって。そりゃあ、本作に登場した“加害者たち”はどうしようもなく反省していて大変だから同情するけど、そういうおぞましさがないとフェアじゃないというかさ。「まぁ、瑛太さんだしな (´∀`) ユルス」的に本質とはズレたところで許しちゃう僕がいて、微妙に納得できなかった…って、伝わりますかね。僕的には「裁判で母親が息子の無惨な死に方を延々と聞かされるシーン」が超ヘビーな「女は二度決断する」のように、せめて言葉だけでも“鈴木”が犯した行為の非道さを伝えるべきだったと思ったり。


どことなくイラッとする範馬刃牙の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」)。
三角絞めでつかまえて-フェアじゃない


その他、思ったことを書くと、「山本美月さん演じる記者と週刊誌編集部は滅びてしまえと思いながらも、たぶん『女子高生コンクリート詰め殺人事件』のクソ加害者たちの現在の様子が写真付きで載っていたら、スムースに週刊誌を買って憎悪をボーボー燃やしちゃいそう… (´・ω・`)」とか「奥野瑛太さんが演じた清水の『良いところもあって悪いところもある人間』というキャラクター造形がリアル」とかとかとか。ハッキリ言って、納得いかないところはあれど、映画の出来は素晴らしいし、こういう作品を撮る瀬々敬久監督の真面目な姿勢は好きだし、ううむ、ファジーな気持ちで60点という着地。普段はあまり気にしない“犯罪者の更正”やら“赦し”やら“救い”やらについて考えさせられるのでね、気になる人は観ておくと良いザマス。




薬丸岳先生による原作小説。パンフの瀧井朝世さんのコラムを読んで、少し読みたくなりました。



瀬々敬久監督による4時間38分の大長編映画。僕の感想はこんな感じ



今年観た瀬々敬久監督作。僕の感想はこんな感じ



昔の少年犯罪の方がはるかに多かったし、凶悪だったというね。





シャークネード5 ワールド・タイフーン(ネタバレ)

$
0
0
シャークネード5 ワールド・タイフーン



原題:Sharknado 5: Global Swarming
2017/アメリカ 上映時間89分
監督:アンソニー・C・フェランテ
製作:デビッド・マイケル・ラット
製作総指揮:デビッド・リマゥイー、ポール・ベイルズ
脚本:スコッティ・マレン
撮影:ライアン・ブルームバーグ
編集:ライアン・ミッチェル、アナ・フロリット
音楽:クリス・カノ、クリス・ライデンハウア
出演:アイアン・ジーリング、タラ・リード、キャシー・スケルボ、オリビア・ニュートン=ジョン、クリス・カッタン、ドルフ・ラングレン
(あらすじ)
これまで数度にわたってシャークネードを撃退したフィンはNATOのシャークネード戦略会議に召集され、妻子を連れてロンドンのMI6本部を訪れる。一方、対シャークネードの秘密組織を結成したノバは、ストーンヘンジの洞窟で、かつて人類がシャークネードとの戦いに使ったとされる秘宝「デュークワカのハーネス」を発見するが、持ち出した途端にシャークネードが発生してしまう。ロンドンへ向かったシャークネードは人々を襲い、フィンの息子も飲み込まれてしまう。息子を救うため、シャークネードを追うフィンだったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


ここ数年、DVDの感想はまとめて書いているんですが、ドルフ・ラングレン出演作ということで、単独の記事を残しておきますね(ここまで定型文)。基本的にドルフ・ラングレンが出ている作品はすべてチェックしようと思っているんですけど、12月にリリースされた本作はすっかり見過ごしてましてね…。7月24日(火)に愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」に出演して、ジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの最新共演作「スティールサンダー」を紹介させてもらう→その前に己の中のドル値を上げるべく、ちょうど加入しているNetflixで配信されてたので、先日、いそいそと鑑賞いたしました。不見識でしたよ m(_ _ )m オミソレシマシタ


僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



近年、サメが大暴れするB級映画がブームになっているだけでなく、「シャーク(サメ)+トルネード(竜巻)=シャークネード」なんて凄まじい発想のシリーズまで作られていることも知ってはいましたけれども。基本的に僕は格闘系のアクション映画を好んでいるのでね、この手の「バカっぽいサメムービー」にはあまり食指が動かなかったし、そもそもアサイラムが絡んだ映画はクソ」というイメージがスゲー強くて。ハッキリ言って、永遠に観る予定はなかったのに、ちくしょう、実際に観てみれば予想外に面白かった…という、ありがちなパターン (´∀`) アラアラ


記念すべき1作目の予告編を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、脚本はトロマ映画以上に乱暴でして。「インディ・ジョーンズ」やらいろいろな作品のパロディを盛り込みつつ、「シャークネードのせいでサメが街に降りまくって、人が雑に死んでいく中、主人公たちが場当たり的に対応する」というのを何度も繰り返すだけなんですよ。しかも、CGは恐ろしくチープだし…。ただ、テンポが抜群に良いし、俳優たちの演技の真剣さも微妙に愉快だったりするし、安いCGを恥ずかしげもなくバンバン投入してくる潔さにもグッとくるし、いろいろな人がカメオ出演しているしと、意外と飽きずに観られたんですよね。さすが5作目まで作られている人気シリーズだなぁと感心いたしました。


いろいろあって、シャークネードが発生しましてね。


主要登場人物の1人であるエイプリルが普通にサイボーグだったのはビックリしました。


シドニーのオペラハウスが攻撃用兵器にトランスフォーム」といったご当地ネタも満載。


日本では「シャークジラ」というゴジラっぽい集合体になってましたよ ( ゚д゚) ナンダソリャ



ちなみにラングレンが出てくるのはラスト。クライマックス、エイプリルの自己犠牲により、シャークネードは収まったものの、息子ギルも失い、主人公のフィンは独りになってしまうんですが、しかし。そこに未来からタイムマシンに乗って登場する“大人になったギル”をラングレンが演じているのです。エイプリルを救うために過去に戻ろうと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」っぽく終わる→まだ話が続くことに驚きながらも(一応、6作目で完結するらしい)、「じゃあ、次作はラングレンが最初から出っぱなしなのカナー (・∀・)」なんて、ワクワクする僕がいたりもした次第。


ギル少年はシャークネードに飲み込まれて消失してしまうんですが…。


立派なラングレンになって帰ってくるのでした。ふとケーブル役が似合いそうだと思ったり。



まぁ、そんなワケで、想定外に楽しかったです (・∀・) ヨカッタ! いきなり5作目から観たせいで、「そもそも最初のシャークネードはどうして発生したのか?」とか「エイプリルがなんでサイボーグになったのか?」といったところがよくわからなかったので、今度、1作目からちゃんと観ようかなぁと迷っております。おしまい。




このシリーズ、観ておくかな… (`Δ´;) ヌゥ



ドルフ・ラングレン×サメ映画。僕の感想はこんな感じ



最近のドルフ・ラングレン主演作でグッときた作品。僕の感想はこんな感じ








Viewing all 2570 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>