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いつか「いつかティファニーで朝食を」の朝食を!ヽ(`Д´)ノ<赤坂一龍 別館>

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※一応、このシリーズは、「いつかティファニーで朝食を」で紹介されたお店に行って、「① 朝食として食べに行く」「② 作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」という自分ルールに従って行動しております。
※今回の本文中に出てくる()内のカロリー数値は、ブログ主が勝手かつ多めに算出したものです。


当ブログ唯一の不定期連載企画「いつか『いつかティファニーで朝食を』の朝食を!ヽ(`Д´)ノ」も今回で32回目。最近、すっかり更新ペースが落ちてしまったのは、転職に引っ越しといろいろ忙しかった…というだけでなく。なるべく“横浜の親友夫婦”といった「他の誰か」と食べに行きたいという気持ちが強くなってしまったから。ちなみに僕が妻子と行かないのは、奥さんの偏食が酷いのと、そもそも「わざわざ朝食を食べに行く」という行為を彼女があまり好きじゃないからだったりします(娘もまだそういうのに興味ないしね)。

それはそれとして、今年のゴールデンウィークのお話。奥さんと娘が青森に帰省したということで、僕が普段以上に時間を自由に使える時は来た!m9`Д´) ビシッ 5月1日は“生涯3度目の「バルト9」”を実施した…というのはどうでも良いとして。5月3日は、横浜に住む親友の夫婦と遊ぶことにしてましてね。第6巻に出てきた赤坂の「ザ・アール」にてサンドイッチをパクついた後、ユナイテッド・シネマ豊洲に移動して「レディ・プレイヤー1」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」の“スピルバーグ2本立て”を観るという素敵プランを提案したら、2人ともノリノリですよ(微笑)。で、朝9時半ごろに待ちあわせして、「ザ・アール」に向かったら、祝日で休みだったというね ('A`) イヤーン


千代田線の赤坂の駅から意気揚々と向かってみれば…。


なんと休みだったのでした ┐(´ー`)┌ ザンネーン



こんな初歩的なミスを犯すなんて、アタシってほんとバカ (ノω・、) グスン 親友夫婦は優しいので、海より深く落ち込む僕に「気にしないでいいよオーラ」を存分に浴びせてくるんですが、それはそれで胸は痛くなる一方…というのは、場を収めるための擬態でしてね ( ̄ー ̄) ニヤッ できる男は常にプランBを用意しておくものであり、僕はすでに同じ赤坂にある「赤坂一龍 別館」に行くことを考えていたのです。


マキヒロチ先生が描いた「赤坂一龍 別館」はこんな感じでございます(「いつかティファニーで朝食を」第4巻より)。



第4巻の第19話「Uターンの先に」に出てきたこのお店、「24時間営業→いつでも行きやすい」ため、何かあった時の「押さえ」として残しておいたんですよ。「だからなんだよ ( ゚д゚)」とストレートな言葉をぶつけられたらしどろもどろになりますが(汗)、親友夫婦はこの提案をスムースに受け入れてくれたということで、5分ぐらい歩いて、「赤坂一龍 別館」に到着。漫画の通りにソルロンタン(1620円/662kcal ※ライスとバンチャン込みのカロリー)とスユック(2100円/300kcal)を頼んだのだッ!m9`Д´) ビシッ


実際の外観はこんな感じ。「本館」が同ビルの5階にあるそうな。


食べ物メニューは4種類と骨太にシンプル。


最初に「バンチャン(韓国小皿料理)」が出てくるのです。


続けて運ばれてきたスユックは、牛頬肉を蒸したものだとか。


ポン酢&ネギと一緒にいただくと超旨いのだッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 


そして、やって来ましたソルロンタン!


「雪濃湯」と書くように、牛骨を何時間も煮込んで作られた白濁スープは濃厚かつマイルド。


具は牛ほほ肉と春雨、ネギのみ。とても優しい味わいだったり… (ノω・、) ヤサシイ...


劇中で麻里子たちが塩を入れてたので真似をしたら、確かに味が引き締まって美味でしたよ。


で、漫画の再現などは気にしない親友夫婦はチヂミ(2100円)を注文しましてね。


僕のスユックとトレードして食べてみれば、まぁ普通でした(偉そうな文章)。


ということで、アッサリ完食いたしました。



僕は基本的に味がハッキリしている方が好きな男ですけど、ソルロンタンの優しい味には癒されたというか。意外と低カロリーなのも好感が持てるし、身体に良さそうだし、とても素敵な朝食でしたヨ (´∀`=) ウフフ ただ、正直なところ、この日は週に1度の“カロリーを気にせず食べて良い日=チートデイ”であり、本来は「ザ・アール」でサンドイッチを大量に貪る気でいたのもあって、食後も「それだけじゃお腹が空くわ♪ (o^-')b」状態だったりしてね。映画を観た後、3人で「グランブッフェ 豊洲店」でバイキングを堪能して、2人と別れた後も「いきなり!ステーキ」ワイルドステーキ450g(1800円/1080kcal)を食べることで、この日は合計6836kcalを摂取した…ということも書き残しておきましょう(知った風な口調で)。さて最後に、のりちゃんの自分探しがスタートする第19話「Uターンの先に」の感想を書いておくと、警官だったころ、職場の旅行の宴会ではよくコンパニオンが呼ばれてたなぁって、ボンヤリと思い出した次第。


その後、摂取した食べ物を貼っておきますね。



おしまい ( ゚д゚) ナニコノオチ







タクシー運転手 約束は海を越えて(ネタバレ)

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タクシー運転手 約束は海を越えて



原題:택시운전사A Taxi Driver
2017/韓国 上映時間137分
監督:チャン・フン
製作:パク・ウンギョン
製作総指揮:ユ・ジョンフン
脚本:オム・ユナ
撮影:コ・ナクソン
美術:チョ・ファソン、チャン・イジン
衣装:チョ・サンギョン、チェ・ヨンサン
編集:キム・サンボム、キム・ジェボム
音楽:チョ・ヨンウク
出演:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル
パンフレット:★★★★☆(700円/コラムや解説が素晴らしい! 映画の補完にピッタリな一冊)
(あらすじ)
1980年5月に韓国の全羅南道光州市(現:光州広域市)で起こった民主化を求める民衆蜂起の光州事件が描かれている。史実においては全斗煥らによるクーデターや金大中の逮捕を発端として、学生や市民を中心としたデモが戒厳軍との銃撃戦を伴う武装闘争へと拡大していった。作中ではソウルのタクシー運転手キム・マンソプは、10万ウォンと言う高額な運賃が得られることを期待し、ドイツ人記者のピーターを乗せ光州へと車を走らせ、検問を掻い潜り光州へ入る。そこでピーターは軍による暴虐を目撃し、その事実を全世界に発信するため撮影記録を持ち帰ることを決意する。キムも、仲間や市民との出会い、そして無残にも次々に死んで行く彼らを見るうち、次第にピーターの使命を理解するようになり、クライマックスではピーターのカメラを没収しようとする政府の追手とカーチェイスをしながらソウルへと戻る(以上、Wikipediaより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作に関しては、映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介を読むと良いです。

最初にポスターを観た時は「ソン・ガンホ主演の人情コメディですかね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と思って、そんなに食指が動かなかったんですが…。劇場で予告編を観たら「光州事件」を扱っているようでしてね。一気に興味が湧いたので前売り券を購入。他の作品を優先していたらなかなか観に行けなかったんですけど、5月下旬、やっと新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。熱い映画でしたヨ ( ;∀;) イイアツサダナー


6番スクリーン、上映最終週&1日1回上映ということで、結構埋まってた記憶。


前売り特典はポストカードだったり。



あらすじを適当に省略して書くと、主人公は個人タクシーの運転手、キム・マンソプ。奥さんを病気で亡くして、男手1つで11歳の娘を育てながらも、家賃も払えない貧乏生活を送っていたんですけれども。食堂で「外国人を乗せて光州に入って、通行禁止前までにソウルへ戻れば、大金(10万ウォン)がもらえる」という迎車話を聞きつけて、その仕事を横取り40万!( ̄ー ̄) フルイ! ドイツ人のピーターを乗せて光州に向かうんですが、実はピーターは記者でして。「光州で軍隊が市民を弾圧している」というウワサを聞きつけて、取材するために来たというから、マンソプったら「話が違うな… (`Δ´;) ヌゥ」と焦り始めるのです。


人の客を勝手に奪って、光州に向かうマンソプ。


ところが光州はこんな状態なのでした (´Д`;) イヤーン



光州に入ってみれば、軍隊のせいで街は荒れまくりであり、ビビったマンソプはすぐに帰ろうとするし、一度は帰っちゃうんですけど、市民たちが蹂躙されながらも必死に戦う姿に胸を打たれて、最終的には改心!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! タクシーを駆って、記者やデモ隊を助けまして。検問所を通過する際、軍に追われるも、仲間のタクシー軍団の助けを借りて、無事にピーターを空港まで送り届けると、光州事件は全世界に報道されましてね。最後は、2013年に韓国を訪れたピーターが「あの時の運転手さんに会いたい (´・ω・`)」みたいなことを語るニュースを初老のマンソプがタクシーで聞いたりして終了。確か記者の本人映像とかも流れていた気がするね(唐突なタメ口)。


最後は主人公らしく、使命感に目覚めてましたよ。



もうね、どこからどう見ても“普通のおじさん”にしか見えないソン・ガンホの演技力と、ベタに熱いストーリーをキッチリと上手に見せるチャン・フン監督の演出力にまんまとやられたというか。最初は「デモをするために大学に入ったのか?( ゚д゚)、ペッ」とデモをバカにしつつも、人権をハードに蹂躙されている現実を知って愕然となり、恐怖に怯えながらも権力に立ち向かう…という流れは、同じソン・ガンホ主演作「弁護人」とモロに被るワケですが、本作は「貧乏でシングルファーザーのタクシー運転手」という、より身近で弱い存在になっているところがキモであり、その分、より熱い話になっていたのではないでしょうか。


パンフによると「催涙弾に効く」ということで、歯磨き粉を塗るのが流行ったそうな。



映画後半、マンソプは記者を置いて光州から一度は逃げ出すワケですが、軍隊に捕まったら確実に拷問の末に殺される状況下で、ソウルでは大事な11歳の娘が1人で帰りを待っているんだから、観客的には決して彼を責められないワケですよ。でも、逃げた先の食堂でおにぎりを食べる→デモに参加していた“おにぎりをくれたおばちゃん”を思い出して、なけなしの勇気を振り絞って地獄状態の光州に戻るくだりはね、そりゃあ泣いた。ハッキリ言って、僕が彼の立場だったら100パーセント戻りませんけど、でも、やっぱり人間には「命を賭けてもやらなくちゃいけないこと」ってあるんじゃないか。そう思って、マンソプの男気に涙が止まらなかったです…僕が同じ立場だったら絶対戻りませんが(株を一気に下げた気がする文章)。


この私服軍人が超凶悪で恐ろしいのです… ((((°д°;)))) ガクブル


でも、勇気を振り絞って戻るマンソプ。このシーンのソン・ガンホは100点だッ!m9`Д´) ビシッ



あと、ユ・ヘジンが最高でした。今まで観たユ・ヘジンの中でもベスト・オブ・ザ・ベストという印象。彼が演じた光州のタクシー運転手ファン・テスルは「こんな気の良い人間がいるの?」と思うほど優しくてね…(しみじみ)。ハートをギュッと掴まれすぎて死にそうになったのが、マンソプが逃げようとするシーン。1ミリも責めないで、むしろ彼の気持ちを理解して、逃走を手伝ってあげるの。「あんたは悪くない。謝るべき連中は別にいる」って、そりゃあそうなんだけど、基本的に“心の狭い役”ばかり観て来たから、「なにこのユ・ヘジン!(°д°;) ヒィィ!」と衝撃を受けたというか。ああいう時に他人を思いやれる人間になりたいと心から思いましたよ。それと、リュ・ジュンヨルが演じた大学生ジェシクの“ちょっとバカっぽいけど真面目なキャラ”も良くて。テスルの家で和気あいあいとするシーンはスゲー愉快だったんですが、それ故に「後でジェシクが死ぬフラグ」がビシバシ立っているムードであり(実際、殺される)、もう可哀想で可哀想で「止めて… (ノДT)」とフライング涙を流していた…って、伝わりますかね。


ユ・ヘジンのコクのある顔面、大好きです。


この宴会シーン自体は最高だったんですが…。


死を予感した僕はすっかり愚地夏恵気分だった次第。
止めて…ッ


って、褒めまくっていますが、「実際は市民も銃を装備→銃撃戦が繰り広げられていた」とか「朝鮮総連が絡んでいた説」といったことを知って少し萎えたのと、僕は「検問所の軍人が見逃してくれるくだり」にグッと来ていた分、最後のタクシー軍団vs軍人のカーチェイスが蛇足に感じたので(いや、面白かったけどさぁ…)、80点という評価でございます。何はともあれ、こんなにストレートに熱く面白い映画もなかなかないと思うので、まだ上映している劇場もあるし、ぜひ観てみてくださいな。




サントラを貼っておきますね。良いジャケットですな。



光州事件の映画化作品。ヘビーそうですな…。



同じ時期を描いた、熱く面白くタメになる韓国の漫画でございます。



チャン・フン監督×ソン・ガンホ主演作。僕の感想はこんな感じ



予告編すら観ないで鑑賞してほしいチャン・フン監督作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく連想したソン・ガンホ主演作。僕の感想はこんな感じ








さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物(ネタバレ)

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さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物



原題:Desperate Man Blues
2003/オーストラリア 上映時間52分
監督・製作:エドワード・ギラン
撮影:レイ・アーガル
音楽:ロバート・ジョンソン、チャーリー・パットン、サン・ハウス、カーター・ファミリー、ジミー・ロジャース、ブラインド・ウィリー・マクテル
出演:ジョー・バザード、スザンナ・アンダーソン、エディ・ディーン、バーバラ・ブラウン、ジョン・クーパー、ヘレン・クローズ
パンフレット:★★★★☆(600円/この値段&小規模公開なのに、意外と記事が充実していて、映画の補完に超良い感じ)
(あらすじ)
アメリカ・メリーランド州に暮らし、レコードコレクターとして知られるジョー・バザードは、発売当時10セントで売られていたブルース、カントリー、ブルーグラスなどさまざまなジャンルのレコードを収集し、自宅の地下室には壁一面にその膨大なコレクションが鎮座している。78回転のSPレコードを一枚一枚大事にターンテーブルに乗せ、踊ったり口ずさんだりしているバザード。音楽を心から愛しながらも、ロックもヒップホップも大嫌いという一面も持つ頑固なコレクターであるバザードは、一枚でも多くの「本物のアメリカン・ルーツ・ミュージック」のレコードを探し出し、救うことを自らの使命としていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作は52分の作品なので、短編カテゴリにいれました。


本来ならこの手のドキュメンタリーは観ないんですけど、RHYMESTERDJ JINさんや「ヤバ歌謡」などで知られるDJフクタケさんの「レコードやCDをディグる話」が面白かったのを思い出して、興味が湧きまして。前売り特典のレコード型コースターも可愛かったし、上映予定のケイズシネマには安く観られる日があまりないというのもあって、前売り券を購入。5月中旬の某日、足を運んで来ました。「こういう人、好きだな〜 (´∀`=) ホッコリと思ったり。ちなみに本作の監督のエドワード・ギランは、80年代のロンドン・パンクシーンで活躍したデザイン会社ロッキング・ロシアンを主宰していたそうな。


前売り特典のレコード型コースター。ベタではありますが、なかなか可愛い。



僕はTBSラジオの「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」という番組を日々愛聴してまして。番組パーソナリティの宇多丸師匠や特集コーナーに出てくるゲストの方たちが「自分が好きなもの」を熱く語るのを聴くのが大好きなんですが、このドキュメンタリーの主人公ジョー・バザードもモロに“そんな感じの人”でしてね(微笑)。正直、僕は「本物のアメリカン・ルーツ・ミュージック」自体には興味がないんですけど(汗)、そのことについて楽しそうに語るジョーの姿には好感しか持てなかったというか。「ロックやHIP-HOPが大嫌い」という偏狭さすらチャーミングで、映画内でドラマチックな出来事は一切起きないものの、とても愉快で心地良い時間を過ごせた…って伝わるでしょうか。ううむ、当ブログではたまに書くことですが、「『好きなものを好き』というのは、誰からも文句を言われることじゃない」ということをあらためて感じた次第。一応、オチを書いておくと、ジョーったら民家でおこなわれたオークションでレアな音源をゲット→ご満悦な顔をして終わってましたよ、確か。


最後はこんな感じ。この人、アトロクに呼べばいいのに…(無責任な提言)。



もうね、鑑賞直後に思わずこんなツイートをしてしまったほどスゲー面白かったです。まだ一部では上映中なので、興味がある人はぜひ観てみてくださいな。って、こんなに高評価なのに75点止まりなのは、前売り特典のレコード型コースターを上映イベントで配布していたからーー。前売り特典が余ったから配布することにしたんでしょうし、仕方ないとは思うのですが、なんて言うんでしょうか、少し釈然としない心の狭い僕がいたというね… (´・ω・)(・ω・`) セマイネー


いや、処分するよりは全然良いのですけれども。



おしまい (´・ω・)(・ω・`) セマイネー




本作のサントラ。ちょっとほしいような。パンフに曲の解説が載っております。



パンフで触れられていたジョー・バザードによるコンピレーション・アルバムでございます。








万引き家族(ネタバレ)

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万引き家族



2018/日本 上映時間120分
監督・脚本・編集:是枝裕和
製作:石原隆、依田巽、中江康人
プロデューサー:松崎薫、代情明彦、田口聖
アソシエイトプロデューサー:大澤恵、小竹里美
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:冨田和彦
美術:三ツ松けいこ
装飾:松葉明子
衣装:黒澤和子
ヘアメイク:酒井夢月
音響効果:岡瀬晶彦
音楽:細野晴臣
助監督:森本晶一
キャスティング:田端利江
制作担当:後藤一郎
ラインプロデューサー:熊谷悠
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林、毎熊克哉、堀春菜
パンフレット:★★★★☆(800円/インタビューやコラムが充実。家の見取り図が好き)
(あらすじ)
東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝(樹木希林)の年金を目当てに、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子(佐々木みゆ)を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※今回の記事は、下品な下ネタが書かれている上に、ダラダラと長いので、そういう文章が苦手な人は読まない方がよござんす。

基本的に是枝裕和監督作は決して嫌いではないんですが、本作に関しては観る気が起きなくて。というのは「万引き家族は日本人の発想じゃない」「”捏造”に近いです」なんて心底どうでも良い的外れな反発を覚えたからではなく。「オレたちに盗めないものはないぜ!川`Д´)人(`Д´)人(`Д´)人(`Д´し」といった痛快万引きムービーならともかく、貧困家庭を描いたお話なんて、先日観た「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」が超ヘビーだったのもあって、まったく観る気がナッシング。そりゃあ、カンヌでパルムドールを受賞したのはスゴいけどさ、別に「うなぎ」だって観てない&今後も観る予定はないし、他に観たい映画がたくさんあるということで、スルーするつもりだったんですが、しかし。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったということで、「付き合いだしな (゚⊿゚) シカタネー」と偉そうな態度でTOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました。ちくしょう、案の定、キツかったです… ('A`) ゲンナリ 「心の“逃走経路”」として準備していた「ランペイジ 巨獣大乱闘」をすぐにハシゴ鑑賞して精神のバランスをとらなかったら、最悪、死んでいたかもしれませんな。


4番スクリーン、満席でした。



最初に雑なあらすじを書いておくと、東京の下町にある狭い平屋で、祖母っぽい初枝に、夫婦っぽい治と信代、その息子っぽい祥太、信代の妹っぽい亜紀の5人家族(血縁関係はナシ)が働きながらも万引きしたりして暮らしてましてね。寒い冬の夜、治がマンションの外に放置されていた少女じゅりを保護してみると、体が傷だらけ→モロに虐待されていたことがわかったので、なし崩し的に一緒に生活することに。仕事の状況は厳しく、金はまったくないものの、そこそこ幸せに暮らしていたんですが、しかし。初枝が老衰で亡くなったことから少しずつ歯車が狂ってきまして。いつも万引きしていた小さな生活雑貨屋の親父から優しく諭されたことにより、祥太が「もしかして悪いことをしてる!? Σ(゚д゚;)」と疑問を持つようになった結果、わざと警察に捕まってしまうのです。


万引きで食料をゲットした治と祥太がホクホク顔で帰宅していると…。


寒空の下、マンションの廊下にじゅりが放置されていたのです (´・ω・`) ヒドイ...


で、連れ帰ってみれば、6人家族が出来上がり。


だがしかし、自分の存在意義が揺らいだ祥太は、あえて無謀な万引きをして、逮捕されるというね。



息子を見捨てて逃げようとした家族が警察に逮捕されると、取り調べの過程で、夫婦は偽名でどちらも前科があったりとか、初枝が亜紀の両親から金を引っ張っていたことを亜紀が知ってショックを受けたりとか、いろいろと発覚。じゅりは虐待親の元に戻り、祥太は施設で暮らすこととなり、信代は男気全開で誘拐や死体遺棄の罪を被って刑務所に入りまして。その後、一人で暮らしている治のところに祥太が遊びに来たので、治は見捨てようとしたことを謝りましてね。バスに乗って去っていく祥太を治が走って追いかけたり、マンションの外に放置されたじゅりがまた誰かが迎えに来てくれることを期待するような顔をしたりして、映画は終わってましたよね、たぶん。


祥太を見捨てて逃げようとしたら、アッサリ捕まっちゃいまして。


ラスト、治をバスから振り返る祥太は何を思ったんでしょうかね…。



「巣鴨子供置き去り事件」をモチーフにした「誰も知らない」から始まった是枝裕和映画の集大成的作品…なんて評価については、僕は「誰も知らない」を観てないので、よくわかっていないんですけれども(だってキツそうなんだもの)。まぁ、とにかくキツかった。もうね、全員が芸達者揃いな上に子役たちもマジ素晴らしくて。是枝演出なんて言われますが、よその家を覗き見ているような感覚に陥るほどの自然かつ温かいドラマが繰り広げられていて、本当にホッコリさせられるんですが…。観客はもちろんのこと、登場人物たちもどこかで「こんな生活が続くワケがない」(息子は学校に行かせていないし、誘拐した子を育て続けられるワケもないし、祖母の元には民生委員が定期的に訪れているし)と薄々自覚していて、その刹那感が作品の根底をずっと流れているため、幸せそうな場面がバンバン繰り広げられる分、後の悲劇を連想してずっと涙が止まらない感じ。例えば、みんなで海水浴に行くシーンは、その幸福な空気に心が温かくなりながらも、「この後は下り坂」というムードが確実に漂ってたため、「止めて…ッッ (ノДT)」と愚地夏恵気分になったというね。


この海のシーン、幸せの絶頂感がムンムンすぎてスゲー怖かったというか。


僕の気持ちを代弁する愚地夏恵…って、最近も貼りましたな。
止めて…ッ


つーか、やっぱり先日観た「フロリダ・プロジェクト」っぽくて(仲が良い風の同僚が、生活が苦しくなりそうになると「じゅりをダシに脅す」くだりとか、友人に縁を切られたシーンを連想した)。特に、宇多丸師匠が「人、もしくは人の生き方を、ジャッジしない視線」と評したあたりが似てるなぁ…と思いながらも、本作はそこに是枝監督の「社会への怒り」がプラスされていた印象。とは言え、彼らを善とも悪とも描かず、虐待や貧困、家族のあり方、教育、年金不正受給問題、車内に子どもを置き去りにする事件、前科者の更正(あの夫婦がちゃんとした仕事に就けなかったのは、前科がネックだったのでは?)などなど、さまざまな社会問題を盛り込んで、判断を観客に投げるグレーな着地は、本当に大人な映画であって。最近は、すぐに右だ左だって両極端になるけどさ、1かゼロで即解決できる問題なんて滅多にないし、ナチスだなんだと最低な発言ばかり目立ってクズっぽく見える高須院長だってちゃんと寄付や慈善活動をしたりと決して悪い人ではないんだよなぁ…ということで聴いてください、RHYMESTER「グレイゾーン」(突然、ラジオパーソナリティ風に)。


杉作J太郎監督作「任侠秘録人間狩り」のテーマソングだったりするのです↓




あと、そりゃあ役者さんには褒めるところしかなくて。入れ歯を外して撮影に臨んだ樹木希林さんの凄まじさは言うまでもないんですが、一番グッときたのは安藤サクラさん。中年のイイ女に見えたり、母に見えたり、裸が超エロかったり、本当に人を殺しそうに見えたりと、サクラ祭りでワッショイ状態であり、あらためて彼女のスゴさを見せつけられたというか。フフフ…突然下品なカミングアウトをすると、昨年の4月に僕は彼女と夢の中で会って、45歳にもなって夢精してましてね…(遠い目)。現在、僕の中では一番の「抱かれたい女優」かつ「素麺を一緒に食べたい女優」であって、もし柄本佑さんに会ったら「良い女性と結婚しましたな ( ´∀`)σ)Д`) コイツゥ」なんて馴れ馴れしい口を叩いてブッ飛ばされそうな気がする…ということを書き残しておきましょう(偉そうに)。


樹木希林さん、ちょっとブラックな雰囲気は「歩いても 歩いても」を連想しました。


安藤サクラさん、良い女優さんですよねぇ…(しみじみ)。


僕の安藤サクラさんへの気持ちを代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



な〜んて褒めつつも、唯一の不満が「JKリフレ」の描き方。まぁ、詳しいことはわかりませんが(苦笑)、ハッキリ言って、松岡茉優さんのような女性の方から客に積極的なアプローチをしてきて最終的には付き合うことになる…なんてのはさ、あまりにファンタジーがすぎるというか。まだ「パシフィック・リム アップライジング」の天才少女が単独でイェーガーを作っちゃったことの方が飲み込める級のリアリティじゃないですか。もちろん、そういうことも「なくはない」のかもしれませんが、自己を発狂寸前までに追い込む荒業を条件に発動できるレベルの奇跡なんじゃないの? なんて言うんですかね、若者の教育的にもスゲー良くなくて、「夢見させるようなことを言うな!!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」と思った…って、面倒くさいですな。


僕の気持ちを代弁する木暮公延を貼っておきますね(「スラムダンク」第8巻より)。



その他、思うところを書くと「子どもたちの台詞とリアクションが信じられないくらいリアル」とか「近作では吉永小百合さんに欲情していた毎熊克哉さんが出演されていてうれしかった」とか「誰かの『是枝監督作の樹木希林はMCUのサミュエル・L・ジャクソンっぽい』といったツイートに笑った」とか「柄本明さん演じる店主が見て見ぬ振りをしていた展開がスゲー好き」とか「“世間一般の正論”をぶつける刑事を演じた高良健吾さんと池脇千鶴さんのキャスティングは、虐待を扱った『きみはいい子』から?」とか「『勝手にふるえてろ』の影響で松岡茉優さんがヨシカにしか見えない→エロいシーンが痛々しく感じてしまう」とか「『店の物を盗む』という理屈で万引きを正当化していたのに『人の物を盗む』車上荒らしに手を出すことで治が信頼を失う脚本に感心」とか「リリー・フランキーさんの走り方が情けなくてイイ!」とかとかとか。何はともあれ、“じゅりちゃんのその後”とか思うと胸が痛くて死にたくなるので、ううむ、観なければ良かった感もなくはないんですけど、トータルすれば助成金があーだこーだとかどうでも良くなる超素晴らしい映画でしたよ… (iДi) イイエイガダナー 興味がある人はぜひ劇場に足を運んでみてくださいな。




リリー・フランキーさんが父親役で登場した是枝裕和監督作。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラがありました。



是枝監督自身による小説版。kindle化されたら読もうかなぁ。



巣鴨子供置き去り事件から着想された是枝監督作。未見なのです… (´・ω・`) ウーン



ちょっと思い出した呉美保監督作。僕の感想はこんな感じ







ロンドン、人生はじめます(ネタバレ)

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ロンドン、人生はじめます



原題:Hampstead
2017/イギリス 上映時間102分
監督:ジョエル・ホプキンス
製作:ロバート・バーンスタイン、ダグラス・レイ
製作総指揮:レオン・クラランス、マーク・ウーリー、ロール・ベッセ、ジョー・モンク、アリソン・トンプソン、マーク・グーダー、クローディア・ブリュームフーバー、イアン・ハッチソン、ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン、デビッド・グラッサー
脚本:ロバート・フェスティンガー
撮影:フェリックス・ビーデマン
美術:サラ・ケイン
衣装:ライザ・ブレイシー
編集:ロビン・セイルズ
音楽:スティーブン・ウォーベック
音楽監修:マーク・ロー
出演:ダイアン・キートン、ブレンダン・グリーソン、レスリー・マンビル、ジェイソン・ワトキンス、ジェームズ・ノートン、アリスター・ペトリ、フィル・デイビス、サイモン・キャロウ
パンフレット:★★★☆(600円/井形慶子先生のコラムはタメになるし、石川三千花先生と死後くん先生の漫画が素敵!)
(あらすじ)
ロンドンの高級マンションで暮らす未亡人のエミリーは、夫が亡くなり、さまざまな問題に直面して心が満たされずにいた。そんな折、自然に囲まれた手作りの小さな家で暮らすドナルドと出会う。庭でのディナー、気ままな読書、森でのピクニックなど、高級住宅地で暮らすエミリーとは間逆の環境で幸せに暮らすドナルド。頑固だけど温かいドナルドにエミリーは次第に惹かれていくが、ドナルドに降りかかったある事件から2人を取り巻く状況は一変する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「老婆がホームレスと交流することで“自分らしさ”を取り戻す」なんて話には1ミリも興味がなくて、むしろ「親しい老婆が殺されて仇を討とうとするホームレス、実は殺人マシン」的な作品を好む僕的には観るワケがないジャンルの作品だったんですけれども。「ぼくの名前はズッキーニ」を観るために恵比寿ガーデンシネマに足を運んだ際、本作の前売り特典が「家計簿」だということを知って、スゲー気になってしまって、悩んだ挙げ句に前売り券を購入。なかなか観に行けなかったものの、5月下旬の上映最終週、新宿武蔵野館で鑑賞いたしました。「たまにはいいな (´∀`) ウフフ」と思ったり。


武蔵野館の奥にはこんな展示がありましたよ。


記事の切り抜き。客は年配の方が多くて、8割ぐらい埋まってました。


特典の家計簿、手に入れてみると、普通というか、不要というか… (`Δ´;) ヌゥ



「ロンドンの高級住宅地にある国立公園で勝手に暮らしていたホームレスの男が土地の所有者に追い出されそうになったものの、裁判で場所の所有権が認められて、大金持ちになった(でも、土地は売らないでそのままずっと暮らした)」という2007年の実話をベースに、旦那に頼りっぱなしで自分では何一つ成し遂げたことがなかった“自分探し中の未亡人”を主人公に据えて、“ハートウォーミングな大人向けコメディ”に仕上げた…という感じ。「女性が双眼鏡で変人を見つける」という序盤のくだりは、“観た後は確実にジャージャー麺が食べたくなる韓国映画”「彼と私の漂流日記」を思い出したりしましたよ。まぁ、とにかくエミリー役のダイアン・キートンが可愛くて、彼女を観ているだけで癒やされましてね…(しみじみ)。己のストライクゾーンが70代まで広がるのを感じたというか、「ルイーサ」もそうでしたが、よくわからないけど「中年〜初老ぐらいの女性が面白おかしく頑張る映画が好き」ということをあらためて自覚したというね。あと、互いに「クソ野郎」呼ばわりをして対立していた男(フィル・デイヴィス)が、「私もかつてはホームレスだった」とフェアに証言する展開はグッときました。一応、オチを書いておくと、エミリーの助力のおかげでドナルドは裁判で勝つも、あーだこーだと揉めて2人は別れた…と見せかけて、ドナルドは掘っ立て小屋を改造した船に乗って川沿いのコテージで暮らす彼女の元を訪れて、「伝え忘れたことがある、愛してる 川´∀`)(´∀`) ハッピーエンド」ってな調子だったんじゃないかな、たぶん。


唐突ですが、DVDを買うほどに好きな映画「ルイーサ」の予告編を貼っておきますね↓




「死んだ夫(なかなかのクズ)にキレるエミリー」とか「『見返りは求めてない』と言いながら求める気マンマンの会計士」とか「地獄のサプライズ誕生パーティ」とか愉快な展開が結構あるんですが、同じ列に座っていたおばあさんがまたスゲー楽しそうに笑っててホッコリさせられたりと、映画体験的にも良い感じでしてね。食わず嫌いは良くない」ということを痛感したというか、「たまにはこういう映画を観るのもいいな (´∀`) ヨカッター」な〜んて思ったり。まだ上映している劇場があったりするので、気になる人はチェックしてみると良いんじゃないかしらん。




デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



ジョエル・ホプキンス監督による評判の良い作品。たぶん観ない。








ラッカは静かに虐殺されている(ネタバレ)

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ラッカは静かに虐殺されている



原題:City of Ghosts
2017/アメリカ 上映時間92分
監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン
製作総指揮:アレックス・ギブニー、モリー・トンプソン、ステイシー・オフマン、ロバート・シェアナウ
編集:マシュー・ハマチェク、パックス・ワッサーマン
音楽:H・スコット・サリーナス、ジャクソン・グリーンバーグ
出演:「RBSS」のメンバー
パンフレット:★★★★☆(400円/値段の割に、しっかりしたコラムが載ってて、映画の補完にピッタリ)
(解説)
メキシコ麻薬戦争を追った「カルテル・ランド」のマシュー・ハイネマン監督が、5年間での死亡者が43万人にものぼる戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦に肉薄したドキュメンタリー。シリア北部の街ラッカを過激思想と武力で勢力を拡大するイスラム国(IS)が制圧し、ラッカの街はISの首都とされた。かつては天国と呼ばれ、穏やかだった街は爆撃により廃墟と化し、残忍な公開処刑が日夜繰り返されていく。匿名の市民によって結成されたジャーナリスト集団「RBSS」(Raqqa is Being Slaughtered Silently=ラッカは静かに虐殺されている)は、海外メディアも報じることができないこの惨状を国際社会に伝えるべく、スマホを武器に街が直面している現実を次々とSNSに投稿。そのショッキングな映像に世界が騒然となったが、RBSSの発信力に脅威を感じたISはRBSSメンバーの暗殺計画に乗り出す。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




100点


※本作については、佐々木俊尚さんの評が非常にわかりやすい&タメになるので、読んでみて!

「映画秘宝2018年5月号」にて、“信用できる映画ライター”岡本敦史さんが紹介されている記事を読んで、「これは観なければ!(`Δ´;)」と思ったんですけれども。題材が超ヘビーというのもあって、なかなか足を運べなくて、結局、6月1日=映画の日サービスデー、ポレポレ東中野にて1000円で鑑賞いたしました。凄まじかったです。


ポレポレ東中野、8割ぐらいは埋まってたような。


劇場で売られていた南沢共働学舎のクッキーを購入。サックリしてて甘い!(ストレートな感想)



内容をザッと書いておくと、西暦2011年、アラブ世界で勃発した「アラブの春」の影響を受けて、シリアの地方都市ラッカでも民主化運動が盛り上がりまして。政府による反対派の弾圧・逮捕・拷問が日常茶飯事だったアサド政権の軍をやっと排除したものの、2014年4月、イラクから来た「イスラム国」(IS)が居座って「首都」にしてしまって、新しい暗黒時代がスタート。アサド政権の暴虐を告発するために誕生した市民ジャーナリスト集団「ラッカは静かに虐殺されている」(Raqqa is Being Slaughtered Silently/略称:RBSS)は、ISのクソっぷりをSNSに投稿して告発するも、メンバーやその身内が殺されるわ、国外に逃亡しても暗殺されるわと、地獄のような報復を受けるのです。だがしかし、命の危険を常に感じながらもRBSSのメンバーたちの心は折れずに活動を継続。最後は、創設者の1人であるハムードに息子が誕生→ISに殺された父親の名を付けて、終わってましたよ…。


ラッカの状況を「北斗の拳」で例えると、KINGの統治が終わったとホッとしてたら…。


街にジャギたちがやってきたのに、ケンシロウが助けに来ない…って感じですかね。



“劇場と一体化する試練”「バルト9」を終えた後、たまたまお会いした映画仲間の下手の横好きさんと本作の話になって。当時の僕は未見ながらも『ビルマVJ 消された革命』みたいな感じなんじゃないか?」なんて話したんですが、実際、その通りだったというか。自分の父親が処刑される様子がネットにアップされたりとか、友人が次々と殺害されたりとか、これほどまでの「命懸けのドキュメンタリー」には何も言えない。僕だったら2秒で心が折れそうな状況下、命を張ってISを告発するRBSSの人たちには、もう絶句するしかないし、マジで尊敬しましたよ。それと「メキシコのハードすぎる麻薬カルテルvs自警団の現実」を撮った「カルテル・ランド」に続いて、こんなに凄まじいドキュメンタリーを撮影したマシュー・ハイネマン監督もまたスゴいとしか言いようがなくて、その姿勢には頭が下がりすぎて地面に埋まるほどだった…って、別に面白くないですよね、すみません (´∀`;) ゴメンナサイ


僕の気持ちを代弁するインドの修行者…って、怒られそうですな(「ジョジョ第三部」より)。



ISに関しては、クソみたいな集団だとは知ってましたけど、スクリーンに映る非道行為の数々は正視に耐えなくて(死体や処刑シーンがバンバン流れる)。特に子どもを兵士に仕立てるくだりは吐き気がしたし、そりゃあ「普通のムスリムは違う」ということも十分知ってますが、あらためて「宗教は害悪だな」って思ったり。あと、ドイツでの排外主義者によるデモのシーン実に醜悪でゲンナリするというか。日本でも観た光景だし、今もネットではそういった言葉が飛び交ったりしますけど、少しでも想像力が働く人間なら「そうだ難民しよう!」なんてクソみたいな表現は絶対できないよなぁと。


幼子にアウトな教育。ISのメンバーの所業には反吐が出ます。


こういう発言をする人や…。


こういうことを言う人って日本にもいるけどさ、問題は自分自身にあることに気付いてほしい。



パンフに載っていたジャーナリスト・川上泰徳さんのコラムによると、2017年10月には、クルド人主導の「シリア民主軍」(SDF)が米軍・有志連合の空爆の援護を受けてラッカを陥落させたそうですが、民間人の死者が飛躍的に増えたそうで、もう何が何やらというか(ISが4年間に殺した数より多いとか)。ハッキリ言って、あまりにも問題が大変すぎて、何の権力もない単なる「45歳のオッサン」でしかない僕がどうこうできるレベルの話ではないんですが(汗)、とりあえず本作はスゲータメになりました。日本だっていつこういった状況になるかわからないワケだし、相当ヘビーだけど多くの人に観てほしいなぁと。最後に「ウルトラマンA」最終回での北斗星司の名台詞を残して、この駄文を終えたいと思います。


( ´_ゝ`)
優しさを失わないでくれ
弱い者をいたわり、互いに助け合い、
どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ
例えその気持ちが何百回裏切られようと
それが私の最後の願いだ



おしまい。




本作はすでにamazonプライムビデオでは観られるので、ぜひ!m9`Д´) ビシッ



マシュー・ハイネマン監督による地獄のメキシコ自警団ドキュメンタリー。僕の感想はこんな感じ



非常に思い出したドキュメンタリー。僕の感想はこんな感じ



ハードすぎるドキュメンタリー。僕の感想はこんな感じ









先週の備忘録(2018/6/12~6/18)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、ボランティア→仕事
水曜日、仕事→映画鑑賞→高校時代の親友と朝まで飲む
木曜日、ダメージを引きずりながら仕事→映画鑑賞
金曜日、ボランティア→仕事
土曜日、妻子とmagical²のライブイベントへ!
日曜日、妻子とサクランボ狩りへ!
月曜日、仕事→映画鑑賞
※この週は映画を4本観ました



先週の「先週の備忘録」にて「動画配信を始めてみようかと思います」みたいなことを書いたんですが、やっぱり時間が全然作れないです (ノ∀`) テヘ もうね、超誤算だったのが“高校からの親友”との飲みでしてね…。彼とは「そこそこ高い寿司屋で食べてからスナック or キャバクラに行く」という行事を年に2〜3回ぐらいやっているワケですけど、この日は彼の愛人を紹介されて、朝までカラオケをするハメになったからビックリですよ。奥さんもやや公認気味の関係という、僕にはわからない“男女の機微”があるようで。僕は彼のことが好きだから朝まで付き合ったって別に良いんだけど、この日はちゃんと終電で帰宅して「万引き家族」の記事を書くつもりだったのが大幅に狂ったし、なんて言うんですかね、とは言え、僕だって奥さんを知っているだけに、そりゃあ複雑な気持ちにはなるじゃないですか… (´・ω・`) ウーン まぁ、人間関係とは難しいものだということをあらためて実感いたしました。


ちなみに先週は、TOHOシネマズ日本橋で「孤狼の血」と…。


「ゲティ家の身代金」を前売り券を使って観ましてね。


TOHOシネマズ南大沢では「のみとり侍」を鑑賞(チラシが違うのは劇場の人が間違えた)。


TOHOシネマズ新宿で「恋は雨上がりのように」を観た次第。



土曜日は、妻子とmagical²のライブイベントに行ってきました。magical²とは、娘のマナ子(仮名/6歳)がハマッている少女向け特撮番組「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」で活躍する番組内アイドルグループであり、このCDリリースイベントを彼女に教えたら、「行きたい!ヘ(゚∀゚*し ホエホエ!」と興奮気味に即答しましてね(微笑)。「土曜日の朝10時からCD販売&整理券配布→14時からライブスタート!」だったので、朝6時に単身で向かって、8時ごろに会場のステラタウン大宮に到着すると、すでに50人ぐらいは親子連れと大きなお友だちが並んでいたから、「さすがは地上波で番組を持つアイドルだな… (`Δ´;) ヌゥ」と感心ですよ。まぁ、「2時間程度の行列に並ぶ」なんて、警察官時代に立番を8時間やらされた経験と比べればノー問題。金曜日の「アフター6ジャンクション」を聴いていると、あっという間に時間は過ぎていき、「愛について♡/超ラッキー☆」の「初回生産限定盤」「期間生産限定盤」「通常盤」を購入して、ハイタッチ参加券と早い時間帯のチェキ券2枚、そして優先観覧エリア入場整理券のアタリをゲット! magical²の最高すぎるライブパフォーマンスと愛する妻子の素敵な笑顔を堪能したというね 川´∀`)(´∀`)(´∀`し ナカヨシ


午前8時の会場。すでに50人ぐらいは並んでましたよ (・ε・) ソリャソーダ


CDを3枚ゲット。娘が喜ぶと思えば、安い買い物だぜ。


手に入れたチェキ券×2とハイタッチ券はこんな感じ。


優先観覧エリア入場整理券はアタリハズレがあるんですが、1枚だけ当たったぜ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!


ということで、そこそこ近くでライブが観られましたよ。


この2枚のチェキは娘の宝物に… (ノω・、) ヨカッタネー


そして、なぜか会場を通りすがったサンスケさんから謎のステッカーを手渡されたのでした (`Δ´;) チルミナティ?



「愛について♡」のMVを貼っておきますね↓




日曜日は、妻子&お義母さんと「サクランボ狩りバスツアー」に参加。前日、オモチャ屋さんで買ってあげたモコニャンをマナ子が車内に持ち込んできて、おままごとを要求してきたので一緒に遊んでいたら、バスに酔って2人とも嘔吐したというね… 川'A`)('A`) オロロロロロ その後、「河口湖オルゴールの森」に行ったり、サクランボを狩ったり、有機野菜を狩ったり、「笹一酒造」に行ったりと、そこそこ充実のツアーを堪能したものの、バスの座席がスゲー狭くて、とにかく疲れました。まぁ、妻子が喜んでくれたから全然OKではあるんですがー。


「河口湖オルゴールの森」は実にメルヘンチックな場所でしたよ。


サクランボはそれほど好きではないんですが、佐藤錦は確かに美味でしたわ。


有機野菜狩り自体には興味ゼロでしたけど、張り切るマナ子が超キュートだったなぁ…(しみじみ)。


日本酒を試飲しすぎて、2度目の嘔吐をした…という台無しな着地 ('A`) オロロロロ



先週はこんな感じですかね。今週の予定を書いておくと、火曜日はチートデイなので、久しぶりに練馬の「か和もっち」に行って飲む予定で、木曜日は「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」(長い!)に参加しようかと。あとは、今週で上映が終了しそうな作品の前売り券を無駄にしないためにも、映画を観まくるつもりでございます。


最後に、今月の推薦曲、miracle²「天マデトドケ☆」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







2018年5月の読み聞かせ「ぐりとぐら」

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今年の4月から3つのボランティア活動へ参加してましてね。その理由に関しては、「ミルク」「隣る人」、その他さまざまな“社会の問題を扱った映画”を観ているうちに「自分の仕事以外にも何らかの社会参加をした方が良いのでは」と考えるようになって、それをやっと実行に移したのです…って、どれも「月1回程度の参加でOK!(o^-')b」という超ラクなものではあるんですがー。

 

で、そのうちの1つが「読み聞かせボランティア」でして。毎月1〜2回の頻度で小学生相手に絵本を読み聞かせする…という活動であり、これに関しては「ラジオネーム:三角絞め」としての今後の活動を見越してのもの。要は「多くの人たちの前で話すこと」の経験値を上げてスキルアップするために、非常に申し訳ありませんが、子どもたちを利用させてもらおうと思っていたのです! (`∀´) フハハハハハハ 

 

4月に活動の見学をし、5月上旬某日にデビューすることが決定。僕が参加している「読み聞かせボランティア」は「1時間目の授業前の10〜15分間」を使って2〜3冊の絵本を読むんですが、とりあえずこの日はベテランのHさんと一緒に行って、交代で1冊ずつ読むことになりまして。「先と後、どちらが良いですか? 川・∀・)」と聞かれたので、僕は迷わず“後”をチョイス。つーか、オイオイこの女、「ミスター味っ子」を読んだことがないのかよ?(苦笑) こういった対決では圧倒的に後攻が有利であり、オレが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などのGMとして幾多のプレイヤーを楽しませてきた経験(注:20年以上前の話です)、さらに娘のマナ子(仮名/6歳)に日々絵本を読んで鍛え上げた朗読力を披露することで圧倒的な敗北感を植え付けて、二度と絵本を読めない体にしてやるか…な〜んて失礼にも程があることを思っていたところ!(読まれたら確実にボランティアを脱退させられる文章) Hさんったら、なんと「みんな〜、始まるよ〜 川・∀・)」と朗らかな声で小学生たちの注目を集めてから、「はじまるよ、はじまるよ♪ヘ(゚∀゚*し」鮮やかな手遊びを披露して観衆のハートをギュッとわしづかみ。「見事… (°д°;)」と冷や汗が流れたのでした…。

 

 

Hさんの手遊びを目の当たりにした僕の気持ちを代弁する鎬兄弟を貼っておきますね(「刃牙道」より)。

 

 

そこからHさんは「ふしぎなカサやさん」を読んだんですが、大ウケでね…(遠い目)。どうなるのかわからない不思議なストーリーが子どもたちを惹きつけるだけでなく、大きいけど優しくて聞きやすい声に、声色の使い分け、子どもたちへの気の配り方など、Hさんはまさにパーフェクトな「読み聞かせ」パフォーマンスを繰り広げまして。ちくしょう、「梅雨の時期だから傘の話」という教育的なチョイスにも感心ですよ(絵本を読む前に「梅雨」についての簡単な説明もしてた)。子どもたちったら、スゲー満足げな顔であり、僕的にはマジでしくじったというか。すっかり心が冷えてしまって、「えっ、この後に僕が読むの!? Σ(゚д゚;)」気分だったというね。

 

 

子どもたちを興奮の渦に叩き込んだ「ふしぎなカサやさん」。

 

僕はすっかり松本梢江気分でしたよ。

三角絞めでつかまえて-かなわない...

 

 

だがしかし、「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」が僕のモットーということで、幼いころからずっと読み続けてきたフェイバリット絵本「ぐりとぐら」を披露(最愛は「三びきのやぎのがらがらどん」ですが、こっちの方がウケると思って)。ううむ、客観的に分析すると、「まぁまぁ (・∀・)」って感じでしょうか。絵が可愛いし、お話も面白いから、それなりに興味を持ってもらえたみたいだけど、知っている子も多かったようで(小学生はすぐ「知ってるー」を連呼する)、絵本から目を離す子も少なくなかった。一応、「子どもが夢中になる絵本の読み聞かせ方」に書いてあった「心で話しかける」を実践して、頑張って全員の子の顔を順番に見ていくようにしたんだけどなぁ…。

 

 

この絵本は決して悪くない。僕の読み聞かせスキルの低さがダメだったのです…。

 

 

ということで、僕のデビュー戦を自ら採点すると40点。次は1人でやるということでね、今回の経験を活かして、万全の態勢で臨もうと思います。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 


ザ・スクエア 思いやりの聖域(ネタバレ)

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ザ・スクエア 思いやりの聖域



原題:The Square
2017/スウェーデン、ドイツ、フランス、デンマーク 上映時間151分
監督・脚本・編集:リューベン・オストルンド
製作:エリク・ヘンメンドルフ、フィリップ・ボベール
製作総指揮:トマス・エスキルソン、アグネタ・ペルマン、ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス
撮影:フレデリック・ウェンツェル
美術:ヨセフィン・オースバリ
衣装:ソフィー・クルネゴート
編集:ヤコプ・セカー・シュールシンガー
出演:クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー
パンフレット:★★★★(800円/正方形のデザインは好きだし、コラム3本とインタビューは読み応えアリ)
(あらすじ)
現代アート美術館のキュレーターとして周囲から尊敬を集めるクリスティアンは、離婚歴があるものの2人の娘の良き父親で、電気自動車に乗り、慈善活動を支援している。彼が次に手がける展示「ザ・スクエア」は、通りかかる人々を利他主義へと導くインスタレーションで、他人を思いやる人間としての役割を訴えかけるものだ。そんなある日、携帯電話と財布を盗まれたクリスティアンは、その犯人に対して取った愚かな行動によって予想外の状況に陥ってしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作については、映画評論家の町山智浩さんの解説動画がわかりやすいので、観ると良いザンス。

2015年に公開されたリューベン・オストルンド監督作「フレンチアルプスで起きたこと」「あなたならどうする?(・ε・し」と観客がいしだあゆみさんライクに歌いたくなる内容であり、当時はなかなかの話題になりましてね。で、同じ監督の最新作が昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したとなれば、そりゃあ興味が湧くということで前売り券を購入。6月上旬、やっとヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞いたしました。「やだ、意地悪ぅ〜 (´∀`) ンモウ!」と思ったり。


前売り特典は「アートな特製バッグ」でしたよ。


劇場には、記事の切り抜きがありました。


1番シアター、20人ぐらいはいたような。



劇場に貼られていた「SPA!」の記事で稲田豊史さんが「90年代『ごっつ』的な実験コント」と評されていたんですが、「なるほどなぁ」と。適当かつ雑に話を書くと、現代アート美術館のチーフキュレーターとして充実した日々を過ごしていたクリスティアン(クレス・バング)が、困っているっぽい人を助けようとしたら携帯電話と財布とカフスボタンを盗まれたことから、徐々に歯車が狂って…ってな調子でして。「登場人物が気まずい状況を取り繕う」という「笑って良いんだか何だか」みたいな状況や皮肉な展開が次々と投入されて、観客も「自分だったらどうするだろう?」と常に考えさせられるんですよね。パンフでも書かれていましたけど、「思いやりとか博愛精神といった美辞麗句を散々垂れ流しながらも、現実的にはすぐそこにいるホームレスに手を差し伸べようともしない自分」とか、そりゃあ僕も主人公と重なる部分があって(例えば、ホームレスにサンドイッチのタマネギ抜きを要求されるくだりはイラッとしそう)。笑えたりしつつも、居心地が悪くなる映画だったりもするというね (・ω・;) ウーン


地面に正方形を描いた「スクエア」を始め、劇中に出てきた展示は、ほとんど元ネタがあるそうな (゚⊿゚) ヘー


貧困家庭に対する偏見とか…。


この「砂利の山」の展示が崩れた時、事なかれ的に処理するシーンとか、自分にも心当たりがあったりして (`Δ´;) ヌゥ


ただ、猿男の暴走については、すぐ会場を出るんじゃないかなぁと思ったり。



とは言え、僕的には「フレンチアルプスで起きたこと」「そんなに意地悪じゃないミヒャエル・ハネケ監督作」って印象だったように、リューベン・オストルンド監督の人間を見つめる目の根底には「優しさ」があると思っていて。例えばラストの「“謝ったら死ぬ病”感全開のクリスティアンが“自分のせいで両親に怒られてしまった少年”に謝罪しようとしたら、すでに引っ越していた」というオチは安易なカタルシスを与えない意地悪な着地ではあるけれども。でも、“己の過ちを正そうとした心”自体は間違ってないと見せている気がしたというか。自分たちの前で醜態をさらした父親を見つめる娘たちの視線に“蔑み”は含まれてなかったんじゃないか…って、伝わりますかね。


この少年は“主人公の良心の声”だったんでしょうな



その他、「現代アート」「関係性の美学」といったことについて考えさせられたのも勉強になったような、よくわからなかったような…(なんだこれ)。何はともあれ、「フレンチアルプスで起きたこと」に続いて、またもや「あなたならどうする?(・ε・し」他の人と話したくなるユニークな映画だったのでね(昨日は練馬の「か和もっち」で映画仲間のナカさんと本作の話になった!)、興味がある方はぜひ観てみてくださいな。ちなみに、劇中の美術館には「『人を信じる』と『人を信じない』という分かれ道が出てくる→『人を信じる』を選ぶとフロアに携帯と財布を置いて行かなくてはならない」という展示があって。リューベン・オストルンド監督は上映会で各地を回っている時、実際に財布と携帯を置いて会場の外に出るという行為を繰り返したそうですが、僕もこのブログを某カフェで書いている時、あえてパソコンと荷物をそのままにしてトイレに行ってみた…なんて、多くの読者が「だからなんだよ ( ゚д゚)、ペッ」と面倒くさい気分になりそうな文章を残して、この駄文を終えるとしましょう。おしまい。




デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



話題を呼んだリューベン・オストルンド監督作。僕の感想はこんな感じ








犯罪都市(ネタバレ)

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犯罪都市



原題: 범죄도시 The Outlaws
2017/韓国 上映時間121分
監督・脚本:カン・ユンソン
製作:チャン・ウォンソク
撮影:ジュ・スンリム
美術:キム・ソンギュ
編集:キム・サンミン
音楽:モグ
武術監督:ホ・ミョンヘン
出演:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、チン・ソンギュ、パク・ジファン、ホ・ソンテ、キム・ソンギュ、ホン・ギジュン、ホ・ドンウォン
パンフレット:★★★★(600円/ギンティ小林さんのレビューがストライクすぎる!)
(あらすじ)
ソウル南部・衿川(クムチョン)警察のコワモテ刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、人柄と腕っ節の強さでヤクザ同士の争いも解決してきた。しかし近頃、中国の犯罪集団「黒竜組」が進出してきたことから、街のパワーバランスが大きく揺らぎ始めていた。黒竜組は地元ヤクザのイス組の縄張りを次々と荒らし、マ・ソクト率いる警察の強力班は黒竜組の一掃を試みるが、復讐に燃えるイス組の介入によって事態は三つどもえの争いに発展していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のネタバレに触れているので、気をつけて!

「マ・ドンソク主演の実録バイオレンス警察ムービー」なんて聞いちゃったら、観たいゲージが即満タンになって超必殺技が2回は繰り出せるレベルということで、ほとばしるほど楽しみにしていたんですが、しかし。他の「劇場公開が終わりそうな作品」を優先しているうちに、すっかり上映最終週になってしまったという、ありがちなパターン。結局、公開から1ヵ月と少し経った6月上旬、シネマート新宿で鑑賞いたしました。「好ミノタイプダ (`∀´)」とカタカナで思ったり。


シネマート新宿の6Fエレベータ前にはマ・ドンソクのスタンディがあったりして。


7Fには記事の切り抜きもありましたよ。


上映は狭めのスクリーン2。3分の2ぐらいは埋まってたような。


僕の気持ちを代弁するジャック・ハンマーを貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
好ミノタイプダ


「人の皮を被ったハルクバスター舞の海が突然グレて相撲部屋を脱走したようなガードの甘いルックス」「杉作J太郎さんとドウェイン・ジョンソンが合体したようなキャラクター」などなど、「映画秘宝2018年6月号」掲載の“信用できる映画ライター”ギンティ小林さんの紹介記事は愉快かつ的確なパンチラインが目白押しなのでぜひ読んでほしいんですが、それはそれとして。元格闘家&トレーナー(クライアントはマーク・コールマン!)という変わったバックボーンの俳優マ・ドンソクに関しては、「悪いやつら」“ヤクザになめられまくる元武道家”という残念なキャラで認知しましてね(その前に観た「生き残るための3つの取引」にも出てたけど、気付かなかった)。キム・ギドク監督作「殺されたミンジュ」で主役の1人を演じたりと、順調にキャリアを積んでいって、韓国では2016年に公開されたゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」“素手でゾンビをぶちのめす男”役で大ブレイク。現在、マ・ドンソク+ラブリー=マブリーなんて愛称で呼ばれるほどの国民的人気俳優になっている…というのは、パンフ掲載のギンティ小林さん情報でございます (ノ∀`) パクリ


「新感染」のマ・ドンソク。手にもガムテープを巻いておけば良かったのにね (´・ω・)(・ω・`) ネー
ゾンビに立ち向かう3人


マ・ドンソクのメッセージ映像を貼っておきますね↓ やだ、可愛い… (´Д`;) ハァハァ




で、そんなマ・ドンソクは実に“僕好みの男”であり(誤解を招きそうな表現)、そんな彼が暴力刑事(人情派兼情熱系)を演じるとなれば、そりゃあ面白くないワケがないと思っていたんですが、スゲー面白かった!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 連想したのはファン・ジョンミン主演作の“はみだし刑事ムービー”「ベテラン」なんですが、ビンタ一発で悪漢を倒す重戦車のような姿には惚れ惚れさせられましたよ。上司と部下の間を取り持ったり、市民を思いやったりとか、情に厚いところもストライクだったし、他の強力班メンバーもコクのある俳優ばかりなのも良かったし…(しみじみ)。もうね、早く続編を作ってほしいと心から思いました。一応、オチを書いておくと、マ・ドンソク演じるマ・ソクトは、黒竜組のボスのチャン・チェン(ユン・ゲサン)をトイレでのタイマンで倒しまして。一時は辞めようとしていた若手刑事もすっかり一人前になって、終わってたような気がします (´∀`;) ウロオボエ


本作のマ・ドンソクはカッコイイとしか言いようがないのです。


強力班の部下たちもイイキャラ揃い。シリーズ化されたら永遠に観てられそう。


もうね、カン・ユンソン監督に蹴りを入れたいほど続編が見たい…って、怒られそうですな(「範馬刃牙」より)。



ヤクザ側もスゲー良くて。特に朝鮮族ヤクザ軍団が見せる容赦のなさ(ハンマーで指を潰したり、斧で手を切断したり、すぐナイフでサクサク刺したりする)は最高でした (o^-')b イイネ! 敵対する地元ヤクザたちもなかなかイヤなムードだったし、「韓国には絶対行きたくない」って心から思いましたよ(フィクションを真に受ける45歳)。な〜んてべた褒めなのに80点という評価なのは、実話ベースな上にヤクザ同士の抗争にも尺を割かなくてはならないせいか、僕が大好きな「ベテラン」と比べると、刑事たちのアクションが少なめだったんですよね…。あと、アクション演出にも不満があって、マ・ドンソクにはあまり苦戦してほしくなかったというか。チャン・チェンの凶悪さをキッチリ描いていた分、ラストのタイマンはもっとスティーブン・セガール主演作並に「一方的かつ容赦なくぶちのめす」って感じの方が良かったんじゃないかなぁ。まぁ、僕の好みでしかありませんがー。


チャン・チェンを演じたユン・ゲサン、「プンサンケ」の人だったとは気付かなんだ (゚⊿゚) ヘー


ヤクザ役の人たちもまたいいお顔。黒竜組のソンラクを演じたチン・ソンギュは青龍映画賞で助演男優賞を獲ったとか。


ただ、マ・ドンソクはもっともっと強くて良かったような。


正直、この松田鏡二さんぐらいに一方的な制裁が観たかったなぁ(「ブラック・エンジェルズより)。
理想の刑事・松田鏡二さん


その他、パンフによるとマ・ドンソクとカン・ユンソン監督は「リアルな警察を描きたい」と本作を作ったそうですけど、2000年代が舞台なのにここまで暴力的な警察が“韓国のリアル”ということにドン引きした…というのは置いとくとして。ちょっと文句も書きましたが、基本的には大好物でしたヨ (´∀`=) スキヨ 本作はR指定の割には韓国で大ヒットしたそうなので、続編に超期待しております。おしまい。




マ・ドンソクの人気が爆発したゾンビ映画。僕の感想はこんな感じ



非常に連想した韓国製はみだし刑事ムービー。僕の感想はこんな感じ







ゲティ家の身代金(ネタバレ)

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ゲティ家の身代金



原題:All the Money in the World
2017/アメリカ 上映時間133分
監督・製作:リドリー・スコット
製作:ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス、クエンティン・カーティス、クリス・クラーク
原作:ジョン・ピアソン
脚本:デビッド・スカルパ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
美術:アーサー・マックス
衣装:ジャンティ・イェーツ
編集:クレア・シンプソン
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグ、ロマン・デュリス、ティモシー・ハットン、チャーリー・プラマー、アンドリュー・バカン
パンフレット:★★☆(600円/)
(あらすじ)
73年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、世界一の大富豪であるゲティとも対立しながら、誘拐犯と対峙することになる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の映画については、映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介トークイベントの記事を読むと良いんじゃないかな。

愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったから観た…というワケではなく(不要な書き出し)。「誘拐犯に身代金なんて払うもんか!(`Δ´) クソガ!」という展開がメル・ギブソン主演作「身代金」っぽくて面白そうだし、そう言えばリドリー・スコット監督作だし、ミシェル・ウィリアムズも好きな女優さんということで、前売り券を買いましてね。6月中旬、TOHOシネマズ日本橋にて、「孤狼の血」とハシゴ鑑賞してきました。面白かったです (・∀・) ヨカッタ!


前売り特典は「札束メモ帳」でした。本当のお金だったら良かったのに… (´・ω・`) ガッカリ


4番スクリーン、半分ぐらいは埋まってましたよ。



お話をザッと書いておくと、億万長者のジャン・ポール・ゲティ(以後、ジジイ)の孫のポールが街をブラブラ歩いていたら、誘拐されちゃいましてね。母親のゲイルは身代金1700万ドルを要求されるも、旦那と離婚してゲティ家とは縁を切っていたので、払えるワケもなく。しかも、頼みのジジイは「14人いる他の孫たちがさらわれたらかなわん!( ゚д゚)、ペッ」と支払いを拒否していて、ジジイの部下で元CIAの交渉野郎フレッチャーをゲイルの元に派遣する程度の塩対応。ポールの狂言疑惑も囁かれる中、ゲイルは誘拐犯だけでなくジジイとも対決せざるを得なくなる…ってな調子。


ポールが夜の街をフラフラ歩いていていたら、さらわれちゃいまして。


ゲイルは身代金を要求されるも、そんなお金はナッシング。


で、祖父を頼ろうかと思いきや、アッサリ拒否というね。交渉術としては「ナシ」ではないけどさぁ… (`Δ´;) ヌゥ


登場人物全員がこんな気持ちになったというね(「グラップラー刃牙」より)。



さらわれたポールは、誘拐犯の1人チンクアンタと仲良くなって、それなりに丁重に扱われる監禁ライフを送っていたものの、ジジイが身代金を渋る上に、脱走を失敗してしまったため、ステーキを出された後に耳を切断されちゃうのです。激怒したゲイルがその耳の写真を新聞に載せる代わりに1000部をジジイの自宅に送りつけたことで、ジジイも渋々払うことを承諾するも「息子との離婚の時、自分の金で思うようにいかなかったゲイルを屈服させたい気持ち」がビンビン状態ということで、ポールの親権を奪うわ、貸してくれる身代金も金額が足らないわと、ファーーーーーック!ヽ川`Д´)ノ クソジジイ! でも、ゲイルが「じゃあ、あとはこっちで勝手にするわ」的な対応をすると、ジジイは不安げになり、さらにフレッチャーに説教をかまされて、しぶしぶ親権を諦める&身代金を全額支払いましてね。取って付けた感が強い逃走劇の末、ゲイルが息子を無事取り戻すと、その晩にジジイは死亡!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! ゲイルが資産の管理・運営をすることになって、映画は終わってた気がします、たぶん。


こんな感じで説教されて、ジジイは敗北を知ったのでした。



オープニング、夜のローマで娼婦たちと話したりしながら歩いていたら拉致されるシーンだけで、ポールの性格や生育環境をなんとなく観客にわからせるお手並みに感心して、その感心がずーっと続いたという印象。本作は実際にあった誘拐事件がベースになっているワケですが、恥ずかしながら僕は知らなかったので(汗)、どうなっちゃうのかハラハラしたし、その上で「クリスマス・キャロル」「市民ケーン」を思わせる「心の狭い金持ちの精神的な貧しさ」や(「映画秘宝2018年7月号」の町山智浩さんによるインタビューで監督がそんな発言をしてる)、犯罪グループやジジイだけでなく「泣かないんですかぁ?(`∀´) ヘラヘラ」なんて言ってくる“マスコミを始めとする世間の目”とも戦う「母の強さ」なども描かれていて、実に見応えがありました。


ミシェル・ウィリアムズ演じるお母さん、次々と非道い目に遭いながらも心が折れないのです… (ノω・、) ガンバッタネー



あと、ジジイの徹底的なドケチ描写は予想以上すぎて愉快だったし(下着を自分で洗濯したり、家に来客用の公衆電話があったり、プレゼントしたミノタウロスの像が単なる土産物だったりしたのは笑った)、耳を切断する残酷なシーンを「レザボア・ドッグス」のように隠さないでキッチリ見せる姿勢もグッときましたよ。つーか、耳を切る前に「体力をつけなくちゃな」と出されたステーキがなかなか美味そうだったので、鑑賞後は「いきなり!ステーキ」に直行するほどだった…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ その他、クライマックス、マーク・ウォールバーグ演じるフレッチャーがジジイを説教する場面、アレは本音だったのか、実は計算された交渉術だったのか…なんて考えさせられるのも好みでしたね。


ジジイの愉快な1人チェス。家族の愛情はほしいけど、お金のせいで素直になれないんでしょうな。


耳を切るシーン、なかなか痛かったです…。


そして上映終了後、ワイルドステーキ450gにハンバーグ150gをトッピングした…って、どうでもいいね (°∀°)b オイシー!



で、これまた恥ずかしながら、ケヴィン・スペイシーの降板云々のニュースをすっかり忘れていたので(苦笑)、鑑賞後にパンフを読んでみたら、「わずか9日間の追加撮影でこれだけの映画にしたの!? Σ(゚д゚;)」とスゲー驚かされました。もう、本作のクリストファー・プラマーは彼以外では考えられないほどスゴかったというか、最初からキャスティングされたかのように完璧だっただけに、すでに完成していたケヴィン・スペイシー版もまた観たくなったという不思議。もしBlu-rayなどに映像特典として付いていたら買っちゃうかもしれないけど、さすがにそれはないか (ノ∀`) ナイナイ それと、マーク・ウォールバーグのギャラ問題まで勃発したりと、そういう“スキャンダラスな出来事が立て続けに起こった”という事件性も含めて面白い映画だと思ったり。


監督曰く、ケヴィン・スペイシー版はもっと冷酷だったそうな。



再撮影についての特別動画を貼っておきますね↓




ただ、結構萎えたのがクライマックス。これ、最近観た実話ベース映画「タクシー運転手」でも感じたことなんですが、盛り上げるために追加した「ハラハラさせられる追いかけっこ」が恐ろしく不自然に感じちゃって、一気に冷めたんですよね… (´・ω・`) ウーン 個人的な好みですけど、あれはなくても良かったんじゃないかしらん。とは言え、基本的には楽しめたし、80歳でこんな映画を撮っちゃうのはスゴいし、「メキシコの麻薬カルテルを描く」という次回作も超観たいということでね、リドリー・スコット監督にはずっと元気でいてほしいですな。おしまい。




パンフで紹介されていた原案ノンフィクション。ジジイの回顧録は高額になっております。



デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



犯罪組織が凶悪なリドリー・スコット監督作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出したメル・ギブソン主演作。とは言え、よく覚えてないのです (´∀`;) エヘヘ



「映画秘宝」岡本敦史さんが紹介されていたイタリアの誘拐映画。原作小説も評判高し。



リドリー・スコットが製作に携わったジャン=クロード・ヴァン・ダムの主演ドラマを貼っておきますね。







ホース・ソルジャー(ネタバレ)

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ホース・ソルジャー



原題:12 Strong
2018/アメリカ 上映時間130分
監督:ニコライ・フルシー
製作:ジェリー・ブラッカイマー、モリー・スミス、サッド・ラッキンビル、トレント・ラッキンビル
製作総指揮:アンドリュー・A・コソーブ、ブロデリック・ジョンソン、チャド・オマン、マイク・ステンソン、エレン・H・シュワルツ、ギャレット・グラント、イェール・バディック、バル・ヒル、ダグ・スタントン
原作:ダグ・スタントン
脚本:テッド・タリー、ピーター・クレイグ
撮影:ラスムス・ビデベック
美術:クリストファー・グラス
衣装:ダン・レスター
編集:リサ・ラセック
音楽:ローン・バルフェ
音楽監修:ジョナサン・ワトキンス
出演:クリス・ヘムズワース、マイケル・シャノン、マイケル・ペーニャ、ナビド・ネガーバン、トレバンテ・ローズ、ジェフ・スタルツ、サッド・ラッキンビル、ロブ・リグル、ウィリアム・フィクトナー、エルザ・パタキー
パンフレット:★★★☆(720円/伏見威蕃さんと大久保義信さんのコラムが勉強になりました)
(あらすじ)
米同時多発テロ翌日の2001年9月12日、対テロ戦争の最前線部隊に志願したミッチ・ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は、わずか12人でアフガニスタンへ乗り込み、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧する任務に就く。反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍(ナビド・ネガーバン)の協力が得られるものの、12人の部隊に対して敵勢力は5万人。加えて戦場のほとんどが険しい山岳地帯のため、馬こそが最大の武器だとドスタム将軍は言う。隊員のほとんどが乗馬経験のない中、ネルソン大尉らは馬に乗って厳しい戦いを強いられる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


最近は観たい映画が多すぎて、何とか鑑賞本数を絞ろうと日々努力してましてね。本作については「武器は魂と馬」というキャッチコピーにハートは掴まれながらも(「神弓 KAMIYUMI」「最終兵器、それは弓」並みにグッときた)、現在、雷神役以外のクリス・ヘムズワースには興味がないということで、スルーしようと思っていたんですが、しかし。5月4日(金)放送の「バラいろダンディ」にて、水道橋博士が「戦争・戦闘映画の名作5選に入る傑作」と絶賛されていたから驚いたのです。


水道橋博士が「バラいろダンディ」で本作の紹介を始めたのですが…。


「戦争・戦闘映画の名作5選に入る傑作」だと!?Σ(゚д゚;) ナンデスト!


なんと、これらの戦争映画と比べても遜色がないというのです。



「それほどの作品なのか!(`Δ´;)」と。一応、「戦争・戦闘映画」という括りではありますが(要は「炎628」とか「野火」とかは省くムード)、「地獄の黙示録」「プライベート・ライアン」「ブラザーフッド」「ハクソー・リッジ」などと並ぶほどの名作とのこと。同じスタジオにいた宇多丸師匠は「僕はまだ観ていないので (▼∀▼)」と静観されていましたが、「そこまで絶賛するなら」と、5月上旬某日、TOHOシネマズ新宿にて、「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」とハシゴ鑑賞いたしました。「燃えたけどさぁ… (・ε・) ウーン」って感じですかね。


8番スクリーン、半分ぐらいの入りだった記憶。



話を雑に書くと、実戦経験ゼロのミッチ・ネルソン大尉は「米同時多発テロ」を目の当たりにして超激怒! 最前線部隊に志願すると11人の部下とともにアフガニスタンに乗り込んで、現地の反タリバン勢力と協力しながら空爆しまくって、タリバンの拠点を制圧して全員生還しました…って感じ。確かに戦闘シーンは迫力があったし、現場経験がないながらも頑張るネルソン大尉にはハートを掴まれたし、マイケル・シャノンのベテラン軍人役はカッコ良かったし、マイケル・ペーニャは相変わらず愉快だったし…。“「秘宝」軍事顧問”大久保義信さんによる「映画秘宝2017年6月号」の紹介記事によると、リアリティの面ではいろいろとツッコミどころがあるようですが、まぁ、確かに“普通に燃える戦争・戦闘映画”ではあったと思うのです。


こんな感じで、現地の人たちと協力してタリバンを倒してましたよ。



ただ、なんて言うんですかね、僕も大人になったというか(45歳のオッサンの文章)。そりゃあ、「米同時多発テロ」は憎むべき事件だし、12人のグリーンベレーが遂行した任務はスゴいし、いろいろと苦労したんだろうけどさ、米軍側の「空爆」という手段があまりに圧倒的すぎて、いくらピンチに陥ろうとも「絶対勝つだろ (゚⊿゚)」と冷めて観ている自分がいたというね。それと、「エクスペンダブルズ」的なフィクションラインのドンパチムービーならともかく、“史実”としての戦争映画となると、あまり「“正義側”に都合が良いドラマチックな展開」を見せられても微妙に萎えるというか。「そもそもタリバンを生み出したのはアメリカであって〜」的なことが脳裏に浮かんじゃうアタシって心が狭いのカナー。それと、ごめんなさい、もっと馬が活躍するのかと思ってた。もちろん移動には重宝してたし、「馬に乗って急いだおかげでロケット発射機の攻撃を止められました (o^-')b ヤッタネ!」的なシーンもありましたが、僕的には「馬で敵を踏み殺す」といった描写が観たかった…って、わかってもらえるでしょうか。


僕はこんなホース・ソルジャーが観たかったよぅ(「北斗の拳」より)。



その他、パンフのおかげで奥さん役のエルザ・パタキーが現実でもクリス・ヘムズワースの奥さんだったことを知った…なんてのはどうでも良いですな。「名作」を期待した分、拍子抜けした感はありましたが、トータルすると普通に楽しかったです (・∀・) ワルクナイ まだ公開されるところもあるみたいなので、気になる人は足を運べば良いザンス。




原作となったノンフィクション。こっちの方が面白そうな気がします。



デジタル盤のサントラがありました。



一応、僕の「戦争・戦闘映画の名作5選」を貼っておきますよ。「ワルキューレの騎行」シーンが最高すぎ!



ノルマンディー上陸作戦シーンが100点!



敵がゾンビのようでスゲー怖い!



「高地では戦いたくないな」って思いました。予告編はチェックしないで観て!



「ホース・ソルジャー」と比べると、こっちの戦闘描写の方が過酷すぎて好き。







名もなき野良犬の輪舞(ネタバレ)

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名もなき野良犬の輪舞



原題:불한당:나쁜 놈들의 세상 不汗党 The Merciless
2017/韓国 上映時間120分
監督・脚本:ビョン・ソンヒョン
脚本:キム・ミンス
撮影:チョ・ヒョンレ
照明:パク・ジョンウ
音楽:キム・ホンジプ、イ・ジニ
編集:キム・サンボム、キム・ジェボム
美術:ハン・アルム
衣装:チョ・ヒラン
ヘアメイク:ソン・ウンジュ
視覚効果:イ・ドンフン
サウンド:パク・ヨンギ、パク・ジュガン
出演:ソル・ギョング、イム・シワン、チョン・ヘジン、キム・ヒウォン、イ・ギョンヨン、ホ・ジュノ
パンフレット:★★★(700円/葉真中顕先生のコラムが面白かった)
(あらすじ)
犯罪組織のトップに成り上がるという野望を抱くジェホは、刑務所で野心的な若者のヒョンスと出会う。周囲の人間を誰も信じずに生きてきたジェホだったが、ある時、ピンチを救われたことでヒョンスを信頼するようになる。出所後、チームを組み、犯罪組織を乗っ取ろうと企てるジェホとヒョンス。しかし、それぞれの動機が次第に明らかになっていき、そのことから信頼で結ばれた2人の関係が変化していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


確か「恋するシェフの最強レシピ」を観た時ですかね。劇場で「まだ話が途中っぽいのに、潜入捜査官が捜査対象に『オレは刑事だ』と告白する」という予告編を観て、「新しい!Σ(゚д゚;)」と感心。さらに最近、2パターン観た「殺人者の記憶法」のソル・ギョングが主演というのも縁を感じるし、そもそもこの手の潜入捜査官ムービーは高確率で面白いので、超観る気マンマンだった…にもかかわらず! なかなか観に行けなくて、6月上旬の上映最終週、日比谷で「モリーズ・ゲーム」を観てから移動→新宿武蔵野館で鑑賞いたしました。予想以上の面白さでしたヨ (´∀`) ウフフ


ロビーにはこんな大々的な展示があったのです。


記事の切り抜きもありました。席は8割ぐらい埋まってた気がします。



劇中の構成を無視して乱暴にストーリーを書いておくと、影で麻薬を密売している貿易会社「オセアン貿易」を探るべく、若手警官ヒョンス(イム・シワン)は組織のナンバー2であるジェホ(ソル・ギョング)に接近するため、囚人として刑務所に潜入。型破りな暴れん坊振りを見せて、スムースに気に入られましてね。さらに、大物ヤクザのソンハン(ホ・ジュノ)が入所してピンチに陥った時も助けることで、ジェホのハートをすっかりキャッチするんですけれども。病気の母親(a.k.a.唯一の肉親)が交通事故で死亡→ヒョンスは刑務所にいて何もできないため、海より深く絶望していたところ、ジェホの計らいで1日だけ外出が許可されて、葬儀をおこなえましてね…。すっかりジェホに「LOVEずっきゅん」になったヒョンスは「アニキ、オレは刑事だ (´・ω・`)」と正体を告白してしまうのです。


活きの良い若者ヒョンスを見て…。


ジェホったら一目惚れして、2人の仲は急接近。


そんな時、母親が事故で死亡! ヒョンスは刑務所から出られず腐っていたんですが…。


なんとジェホが葬儀代を出してくれた上に、外出も1日だけ許可されまして。


外出したヒョンスはスーツに着替えて「立ち喰いそば弁慶」に向かった…って、やだ、「ハンチョウ」が混ざっちゃった!(*ノ▽ノ) ワザトラシイ



ヒョンスったらすっかり「ジェホ兄貴の味方だぜ!ヘ(゚∀゚*)ノ」気分になって、出所後は警察にニセ情報を流したりするありさまですよ(苦笑)。チンコゴルフが得意な“組織のナンバー1”のコ社長(イ・ギョンヨン)も排除されて、ジェホと順風満帆な犯罪者ライフを送れるかと思いきや! 潜入チームの上司チョン(チョン・ヘジン)から「母親を殺したのはジェホ」だということを教えられるから、超ショック!Σ(°д°;) エーッ! 実はヒョンスが告白する前にジェホは彼が刑事だということを部下から知らされていて、自分の仲間にするためにひき逃げ事故を仕組んだのです。で、人間不信になったヒョンスは、警察とジェホの狭間で揺れる想いを体中で感じまくりながら、ボンヤリと同士討ちを画策。最終的にはチョンを射殺して、ジェホを窒息死させたのでしたーー。


なんと、この“告白”はジェホに誘導されたものだったのです (´Д`;) ソンナァ


それを知ったヒョンスは、ジェホにも警察にも超激怒!


最後は、ジェホの継承者となったヒョンスだけが生き残った次第。



もうね、本作の白眉はオープニング。チンピラっぽい2人が港で飯を食いながら「魚の目が苦手で食べられない」「人間は罪悪感があるから武器を進化させた」といった心底どうでも良さげな話をしているかと思ったら、いきなり1人が射殺されるから、「なんですと!Σ(゚д゚;)」と。しかも、殺された男が「妻子持ちの潜入捜査官」だったことが後でわかるわ、そこで語られた「人の殺し方」がクライマックスの「ヒョンスがジェホを窒息死させること」の意味を暗示しているわ、直後のタイトルの出方もラストと呼応しているわと、スゲー考えられて作られていた印象。そこからの本編もよく出来ていて、そりゃあ潜入刑事モノなんてやり尽くされた感があるワケですが、「現在パート」と「過去パート」を交互に進行したり、劇中の描写を少しカリカチュアすることで(特にアクションシーンは派手め&勢い重視なムードで愉快)、独自の魅力を生み出していたんですよね。なんて言うんでしょうか、非現実的な雰囲気が「少しコメディ要素が入った超ハードなノワール」という不思議な案配のストーリーに妙なリアリティを与えていたような気がしないでもないのです (゚⊿゚) ドッチダヨ


ビョンガプがダラダラと語るオープニングに様々な伏線が張られていたというね。


僕的にグッと来たのが油を使った拷問シーン。ホ・ジュノのリアクションも最高!(ノ∀`) キャー!



で、役者さんたちはとにかく素晴らしくて、ソル・ギョングは「殺人者の記憶法」と同じ人とは全然思えなくて、さすがは「カメレオン俳優」だなぁと。ヒョンス役のイム・シワンも少年っぽさがありながらも艶っぽさもあって、ジェホが惚れるのも納得でしたよ。「アジョシ」で超憎たらしいクソ兄役だったキム・ヒウォンが演じたビョンガプも、残酷な割には気の良さがあり、バカっぽく見えて意外と頭がキレたりと、絶妙なスパイスになっていたし、警察側のチーム長チョンを演じたチョン・ヘジン、コ社長役のイ・ギョンヨン、拷問死する大物ヤクザ・ソンハン役のホ・ジュノなども、本当に良い仕事をしたんじゃないでしょうか。


ソル・ギョング演じるジェホ。ヒョンスに「こうなりたかった青年時代の自分」を重ねたのかしらん。


イム・シワン、話が進むに連れてドンドン荒んでいく演技が良かったです。


ある意味、一番のクズに見えるチョンチーム長も良い味を出してましたな。



原題の「不汗党」とは「乱暴者」や「無頼漢」、英題の「Merciless」は「無慈悲」という意味だそうですが、本作の邦題「名もなき野良犬の輪舞」も悪くないと思っていて。こちらの記事に名付けた経緯が書かれているんですが、登場人物たちの哀れな踊らされっぷりに合っていたと思うのです(一番はヒョンスだけど、他の人たちも感情や状況、組織などに踊らされて、五十歩百歩かと)。唯一、最後の廃墟での展開&バトルが若干グダグダに見えて残念だったんですが、基本的にはとても面白かったですヨ (´∀`) ウフフ 潜入捜査官モノが好きな人や腐女子の方は要チェックの逸品ですぞ。


最後に、なんとなく松任谷由実さんの「輪舞曲」を張っておきますね↓




おしまい。




輸入盤のサントラでございます。



ビョン・ソンヒョン監督の前作。まぁ、観ないでしょうな。



韓国産潜入捜査官ムービー。僕の感想はこんな感じ



ソル・ギョングが愉快だった映画。僕の感想はこんな感じこんな感じ








モリーズ・ゲーム(ネタバレ)

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モリーズ・ゲーム



原題:Molly's Game
2017/アメリカ 上映時間140分
監督・脚本:アーロン・ソーキン
製作:マーク・ゴードン、エイミー・パスカル、マット・ジャクソン
製作総指揮:レオポルド・ゴウト、スチュアート・M・ベッサー
原作:モリー・ブルーム
撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
美術:デビッド・ワスコ
衣装:スーザン・ライアル
編集:アラン・ボームガーテン、ジョシュ・シェファー、エリオット・グレアム
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケビン・コスナー、マイケル・セラ、ジェレミー・ストロング、クリス・オダウド、ビル・キャンプ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ
パンフレット:★★★★(720円/コンパクトなデザインが良いし、ポーカーのルール解説などもあって素敵)
(あらすじ)
モーグルの選手として五輪出場も有望視されていたモリーは試合中の怪我でアスリートの道を断念する。ロースクールへ進学することを考えていた彼女は、その前に1年間の休暇をとろうとロサンゼルスにやってくるが、ウェイトレスのバイトで知り合った人々のつながりから、ハリウッドスターや大企業の経営者が法外な掛け金でポーカーに興じるアンダーグラウンドなポーカーゲームの運営アシスタントをすることになる。その才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するモリーだったが、10年後、FBIに逮捕されてしまう。モリーを担当する弁護士は、打ち合わせを重ねるうちに彼女の意外な素顔を知る。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の感想には、驚くほどくだらない文章が書かれているので、マトモなレビューを期待している人は読まないで!

昨年観たジェシカ・チャステイン主演作「女神の見えざる手」がスゲー良くて。僕の安易な認識では“なんとなく似たムード”の本作も観たくなったので、前売り券を購入。6月上旬の公開最終週、渋谷で「パティ・ケイク$」を観てから、TOHOシネマズ日比谷に足を運んできました(その後、新宿に移動して「名もなき野良犬の輪舞」を鑑賞)。原作本の方が面白そうダナー (´∀`;) エヘヘ」って感じでしたよ。ちなみに本作は、最近は「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」「スティーブ・ジョブズ」といった“実在の人物ムービー”の脚色や脚本を手掛けてきたアーロン・ソーキンの初監督作でございます。


前売り特典は「ポーカーチップミラー」。結構可愛い。


3番スクリーン、ほぼ満席だった記憶。



いや、ちょっとネガティブな文章を書いちゃいましたが(汗)、十分面白かったんですよ。なんて言うんですかね、「才女の人生裏街道」というか。「現在と過去のパートが交互に描かれる」という劇中の構成を無視しながら「ドキュメント女ののど自慢」風にあらすじを紹介すると、こんな感じだったのです↓


川´∀`)ノ
アメリカ・コロラド州出身のモリー・ブルームさんは、
小さいころから五輪出場を目標にして、モーグルに打ち込んできました。
心理学教授で厳格な父親のもと、12歳の時に背骨を折る大ケガをしながらも、
ソルトレークで金メダルを獲得することを夢見て、練習を重ねる日々。
ですが、2002年、予選大会でまたケガを負い、アスリート人生を諦めます。
「ロースクールを出て、会社を起業しよう!(`・ω・´し キリッ」
新しい目標を持ったモリーさんは、進学前にLAで休暇をとると、
ひょんなことから大金が飛び交うポーカーゲームを手伝うことになりました。
ハリウッドスターに映画監督、実業家にスポーツ選手といったセレブたちと交流するうちに、
モリーさんの胸に灯った野望の火。
「自分でゲームを主催しよう!(`・ω・´し キリッ」
クソ野郎だった雇用主を裏切って、自分でゲームを開催してみれば、大好評。
数年後、プレイヤーXに嫉妬されたせいで潰されるも、場所をNYに移すと、
一晩で100万ドルが動くほどになるのですが、
違法賭博の容疑で資産を凍結されることに。
一文無しになったモリーさんが、2014年、自伝を出版したところ、
モリーさんが持つ“顧客情報”を狙ったFBIに再度逮捕されてしまい、
すがったのが元検察官の弁護士ジャフィーさん。
最初は乗り気じゃなかったものの、彼女の素顔を知って弁護を引き受けると、
見事無罪を勝ち取って、今は人生をやり直しているモリーさんです。
そんな波瀾万丈な半生を振り返りながら歌っていただきましょう、
「夢がMORI MORI」



森口博子さんの「夢がMORI MORI」を貼っておきますね↓




夢がモリー、モリー…。今、多くの人がこのブログをそっ閉じしたと思うのですが、この文章が書けただけで僕はもう十分、僕はもう十分なのです… (ノω・、) グスン 閑話休題。もうね、「田舎出身の女性が己の才覚を活かして“男社会”で成功する」という実話ストーリーがエキサイティングで面白い上に、本作のジェシカ・チャステインの“筋を通す姿”がまた魅力的でカッコ良くて(競技選手時代はさすがに無理がある気がしましたがー)。しかも、彼女の弁護にあたるジャフィーを演じたイドリス・エルバがベスト級に渋いし、ハイスピードな会話劇も小気味良いし(アーロン・ソーキンの真骨頂!)、「ウワサを信じちゃいけないよ!川o^-')b ダメヨ」という「現代の魔女狩り」を危惧するテーマも良いし、ハッピーエンドな着地も気持ち良いしと、誰が観ても普通に楽しめる作品なんじゃないかしらん。


ジェシカ・チャステイン、安定の素晴らしさでしたな。


本作のイドリス・エルバ、スゲー良かったです。



なんとなくポーカーシーンの動画を貼っておきますね↓




ただ、個人的な好みとしては「マイケル・セラ演じる“プレイヤーX”(モデルはトビー・マグワイア?)が超ムカつくのに、何の制裁も受けなかったのが納得いかない」というのは置いとくとしても。実際にそうだったのかもしれませんが、「ケビン・コスナー演じる“厳格な父親”が本当は娘想いだった」みたいな“ホッコリ家族ドラマ要素”があまり好きじゃなかった…ってのは、僕が自分の父親を超嫌っているからですカネー (・ε・) ウーン つーか、本作は実に良い出来の映画なんですけど、僕的には原作本の方がもっと「一代記」感があって面白いんじゃないかなんて勝手に思ったり(未読なんですけどね (ノ∀`) テヘ)。なんかね、大昔の警察時代、違法賭博のガサ入れに駆り出されたこととか思い出して、ちょっと懐かしくもなったという心底どうでも良い文章を書いて、この感想文を終えたいと思います。おしまい。




モリー・ブルームによる原作本。読みたいけど、時間が作れない…。



デジタル盤のサントラ。輸入盤アナログ盤もあります。



スゲー面白かったジェシカ・チャステイン主演作。僕の感想はこんな感じ








先週の備忘録(2018/6/19~6/25)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→「か和もっち」へ
水曜日、仕事→映画鑑賞
木曜日、仕事→タマフルオフ会へ
金曜日、仕事→映画鑑賞
土曜日、映画鑑賞
日曜日、仕事
月曜日、仕事
※この週は映画を7本観ました
7月28日(土)からジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作が公開されます!m9`Д´) ビシッ



最近、躁鬱が激しいというか。人と会っている時と1人になった時の落差が激しくて。火曜日は練馬の「か和もっち」で飲んで、木曜日も「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」でいろんな人とお話しして、結構な上機嫌になったにもかかわらず、帰宅すると一気にダウナー状態になるのが我ながら不思議。まぁ、今の仕事を続けるかどうかで悩んでいるところが大きいと思うんですがー。そのことに関しては、来週には決めるつもりなんですが、どうしようかしらん (・ε・) ウーン


火曜日=チートデイの飲食gifを貼っておきますね。


「タマフル〜」オフ会、とても楽しかったザンス。


先週観た映画はこんな感じでございます。



そういえば木曜日、大画面で観た「七人の侍 4Kデジタルリマスター版」がとにかく最高でして。たぶん前に観たのは20年以上なんですけど、「こんなにもグッとくる作品だったか!Σ(゚д゚;)」と。若いころは菊千代や久蔵気取りで楽しんでたのに、オッサンになってから観たら、すっかり与平気分だったというね…(しみじみ)。この週は「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」を観たことも影響して、なんだか「用心棒」や「椿三十郎」も観たくなってきたんですが、前売り券を消化していないのに公開が終わりそうな映画が何本かあるので、そっちを観ないとなぁ。


若いころはこの「七人の侍」の誰かを気取っていたのに…。


年老いた今は、与平に自分を重ねてしまったというね。



なんとなく「老人と子供のポルカ」を貼っておきますね ( ゚д゚) ズビズバー




で、週末、7月23日(月)に“ある打診”があって。「はい、喜んで!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」と2つ返事で受けたものの、よくよく考えたら娘のマナ子(仮名)の7歳の誕生日であり、キッチリ予定が入っていたので、すぐに断りの連絡を入れるという体たらく。大事な娘の誕生日を忘れるなんて、あたしってほんとバカ (ノω・、) グスン つーか、前に僕が買ってあげた「こころのふしぎ なぜ?どうして?」という本をマナ子はスゲー気に入ってくれたんですが、そこに「サプライズパーティーのやり方」が書いてあって、今回の誕生日は彼女が自ら「サプライズパーティーをやってほしい!(´Д`;し」と訴えてきましてね。「自分が知っていたらサプライズにならないのでは?」という疑問が拭えないワケですけど(汗)、愛する娘のためならと、奥さん&お義母さん、そして僕の母と手を組んで、娘を頑張って驚かせようと考えております。


マナ子ったら、このページの影響をモロに受けているのです(「こころのふしぎ なぜ?どうして?」より)。



ちなみに誕生日プレゼントは「マジマジョピュアーズ」変身アイテム一式を予定。




その他、7月28日(土)からジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの共演作「スティール・サンダー」が一週間限定で公開されることを知って小躍りした…というのは置いとくとして。今週の予定を書くと、吉祥寺オデヲン「パティ・ケイク$」が上映されているので、絶対観に行くつもり。それと練馬の「か和もっち」ですが、給料日後の金曜日にはあまりお客さんが来ないなんて話を聞くので、タイミングが合ったら飲みに行こうかなぁ。あとは…野となれ山となれ!ヘ(゚∀゚*)ノ ドウニデモナーレ!


最後に、今月の推薦曲、miracle²「天マデトドケ☆」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。








2018年7月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2018年7月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

7/6〜7
セラヴィ! ①
バトル・オブ・ザ・セクシーズ ②
REVENGE リベンジ ○
スウィンダラーズ △
ルームロンダリング △
菊とギロチン △
アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~ △
あのバスを止めろ △
縄文にハマる人々 △

7/13〜14
キリング・ガンサー ③
ジュラシック・ワールド/炎の王国 ④
北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ △
インサイド △
ブラッド・インフェルノ △
乱世備忘 僕らの雨傘運動 △
テイク・エブリィ・ウェーブ △
映画チーズ・イン・ザ・トラップ △
子どもが教えてくれたこと △


7/20〜21
クレイジー・フォー・マウンテン ⑤
未来のミライ ⑥
BLEACH ○
トーナメント △
ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談 △
炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX △
マイナス21℃ △
ストリート・オブ・ファイヤー〈デジタル・リマスター版〉 △


7/27〜28
スティール・サンダー ⑦
ウインド・リバー ⑧
王様の事件手帖 △
ヒトラーを欺いた黄色い星 △
沈黙、愛 △
朝鮮名探偵 鬼〈トッケビ〉の秘密 △
沖縄スパイ戦史 △



「新作映画は年間120本まで」なんて自分ルールを決めたくせに、現時点で121本観ているという残念な状況なんですが、しかし。そんなの関係ねぇ…そんなの関係ねぇ!ヽ(`Д´)ノ ヒラキナオリ つーか、ずっとずっと日本公開を待っていたジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの共演作「スティール・サンダー」の封切りが7月28日(土)からわずか1週間と決まった今、僕のすべてのベクトルはその日に向けられており、上映中は可能な限り劇場に行く予定なのです。つーか、このブログを読んでいる方は、なるべく、なるべく、観に行っていただけると、とてもうれしいです… (´Д`;) オネガイシマス


公開日を知った時の僕の気持ちを代弁するジャック・ハンマーを貼っておきますね。
きた


「スティール・サンダー」の予告編↓ 今年ベスト級に面白そうだよな!な!




次に観たいのが、アーノルド・シュワルツェネッガー主演作「キリング・ガンサー」ですな ( ̄ー ̄) ニヤッ 「シュワルツェネッガーが最強の殺し屋を演じる」というだけでうれしいのに、人の命が大安売りされてそうな悪趣味なムードがたまらないというか。久しぶりに「人を殺して捨て台詞」を言いまくるシュワルツェネッガーが堪能できそうなのでね、なるべく早く観に行く予定でございます。あと、非常に気になっているのが「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」でして。タイトルを文字で見た時は「半裸かつセクシーなマッチョたちが戦うコメディ系バイオレンス映画」かと思って興奮したものの、映画のポスターを観たら題材はテニスであって、バトル感もセクシー感もゼロでしてね…(遠い目)。とは言え、「一体何が“セクシー”なのか?」が気になって仕方ないので、事前情報は一切入れずに劇場へ足を運ぼうと思います。


「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」の予告編↓ 試合中に「セクシーコマンドー」的な技を使うのでは?(雑な予想)




その他、「縄文にハマる人々」については「縄文ZINEさんは観に行くのかな」と思った…というのはどうでも良いとして。「REVENGE リベンジ」とか「インサイド」とか「ブラッド・インフェルノ」とか「トーナメント」とか、低予算感はありながらも面白そうなB級映画が結構公開されるので、時間に余裕があったら観に行きたいなぁと。邦画では、「未来のミライ」は前売り券を購入済みであり、“和製ゾンビ映画の最高峰”である「アイアムアヒーロー」を撮った佐藤信介監督作「BLEACH」は観るかどうか迷っております… (`Δ´;) ヌゥ


「REVENGE リベンジ」の予告編↓ 面白そうなんだけど、陵辱シーンがキツそうなんだよなぁ。




最後は、いつも行けない名画座系。新文芸坐で7/05(木)~7/09(月)の「シェイプ・オブ・ウォーター」「KUBO/クボ 二本の弦の秘密 字幕版」飯田橋ギンレイホールで7/14(土)~7/27(金)の「15時17分、パリ行き」「スリー・ビルボード」早稲田松竹で7/14(土)~7/20(金)の「シェイプ・オブ・ウォーター」「パンズ・ラビリンス」あたりが気になっております。あと、新文芸坐で7/10(火)から始まる《「三船敏郎、この10本」刊行記念 永遠の映画スター 三船敏郎 没後20年/映画デビュー70年記念上映会》は1本ぐらい観に行きたいし、7/15(日)の《男臭ヴィンヴィン! 絶叫カオスオールナイト2》は久しぶりに「エクスペンダブルズ2」を大画面で観たいので、何とかして足を運びたいけど…まず無理だよなぁ (・ε・) ウーン 以上、2018年7月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。





ミッドナイト・サン タイヨウのうた(ネタバレ)

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ミッドナイト・サン タイヨウのうた



原題:Midnight Sun
2018/アメリカ 上映時間92分
監督・製作総指揮:スコット・スピアー
製作:ジョン・リカード、ザック・シラー、ジャン・ガティアン
製作総指揮:ジェームズ・マッガフ、アラン・オウ、ヒロキ・シロタ、デビッド・ボーイズ
オリジナル脚本:坂東賢治
脚本:エリック・カーステン
撮影:カーステン・ゴピナス
美術:エリック・フレイザー
衣装:ジョリ・ウッドマン
編集:ティア・ノーラン、ミシェル・ハリソン
音楽:ネイト・ウォルコット
主題歌:ベラ・ソーン
出演:ベラ・ソーン、パトリック・シュワルツェネッガー、ロブ・リグル、クイン・シェパード、ケン・トレンブレット、スレイカ・マシュー、ロブ・リグル
パンフレット:★★★★(720円/「タイヨウのうた」との比較記事が面白かったし、yuiさんのレビューを載せたのは超偉い!)
(あらすじ)
太陽の光に当たれない病「XP」を抱える17歳のケイティは、幼い頃から昼間は外出できず、父親と2人で時間が経つのを待つだけの毎日を送ってきた。そんな彼女の唯一の楽しみは、夜の駅前で通行人相手にギターの弾き語りをすること。ある夜、同年代の青年チャーリーと出会ったケイティは、チャーリーに病気のことを隠したまま、急速に惹かれ合っていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

基本的には「ジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンが潜水艦で乳繰り合うような映画」を好む僕ですよ、本作のような作品は心底どうでも良いだったハズなのに、つい前売り券を買ってしまったのは、前売り特典の「特製イエローティッシュ」がほしかったからーー。ただ、全然観に行く気がしなくてダラダラと先延ばしにしていたら、いつの間にか上映最終週になっていたので、6月下旬、いそいそと新宿ピカデリーに足を運んできました。超泣きましたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 一応、書いておくと、監督のスコット・スピアーは「ステップ・アップ4:レボリューション」などを撮った人だそうです。


前売り特典は「特製イエローティッシュ」。「涙を拭いて」ってことかしら。


10番スクリーン、結構混んでました。人気あるのね〜 (゚⊿゚) ヘー



なんて言うんですかね、「お涙頂戴かよ!( ゚д゚)、ペッ」と安い反発を覚えなくもなくて。ひと昔前の邦画業界では「セカチュー」の大ヒットから「難病モノ」と呼ばれる作品が次々と投下されたイメージがあって、その中の1本が本作のリメイク元となった「タイヨウのうた」でしてね。色素性乾皮症(XP)という難病の少女が“ひと夏の恋”を経験するも死ぬ」なんて、あらすじの時点で若干のあざとさを感じちゃうところはあるんですよ。でも、親の身としては、自分の娘のマナ子(仮名/6歳)を重ねちゃってスゲー胸が痛いというか、ちくしょう、そりゃあワンワンと泣かざるを得ない。鑑賞後、「タイヨウのうた」も観たんですが、改変ポイントが面白くて。主人公の性格が活動的だったり、ラブストーリーの要素が強まっていたり、男の子が挫折を抱えているドラマが加わっていたり、ところどころ笑わせる描写が増えていたりしたのは良かったし、「ケイティの動画が話題になってラジオで曲が流れる」というラストは今どきだなぁと。あと、本作の主人公の恋人役はアーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリックなんですけど、ふとした表情がお父さんと似ている上に結構マッチョだったりもして、なんとなくホッコリした次第。


2013年ごろのパトリックとお父さんとの比較画像。劇中ではもう少し筋肉がついてました。



最後は「チャーリーのうた」を収録→船で紫外線を存分に浴びまくって死んでましたよ… (ノω・、) グスン




何だかんだ言って、意外としっかり作られてたし、主演のベラ・ソーンとパトリックの相性も良かったし、劇中歌も素敵だったし、あらためて自分の娘が元気でいてくれることの大切さを噛み締められたということでね、結構好きでした ( ;∀;) ヨカッタナー つーか、子どもができるまではまったく考えられなかったことだけど、娘が自分より先に死ぬことほど辛いことはないなぁと。今では「親より先に死ぬのが一番の親不孝」という言葉がスゲーよくわかりますよ…。ということで、僕の娘の歌を聴いてください、「あたしはおさるのお医者さんのうた」(ラジオパーソナリティ風にドヤ顔を添えてーー)。


マナ子がこれを歌ったのも、もう1年前になるんだなぁ…。




おしまい (ノω・、) マナコチャン...




ハリウッド・リメイク版のノベライズ。こういうのを出す姿勢は好き。



デジタル盤のサントラ。輸入盤アナログ盤もあります。



小泉徳宏監督×YUIさん主演のオリジナル。まぁ、泣きましたよ。









2018年5月に観たDVD等の覚え書き

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※今回の記事は、「バトル・オブ・アトランティス」「巴里の空の下セーヌは流れる」のネタバレに触れているので、気をつけて!

例によって月末になっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として「5月に観たDVD等の感想」(動画サイト含む)を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
バトル・オブ・アトランティス




(あらすじ)
大西洋の海底で、巨大怪獣の卵が数億年の眠りから目を覚ました。この事態を予期していた人類は防衛作戦「アルマダ計画」を発動し、レッドら3人の操縦士が乗り込んだ3体の巨大ロボットが現地へと向かう。激闘の末に2頭の怪獣を倒したものの、体長数百メートルにもおよぶ3頭目の超巨大怪獣がニューヨークに襲来。人類を滅亡の危機から救うべく、凶暴な怪獣に戦いを挑むレッドたちだったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




20点


1回目の「パシフィック・リム アップライジング」鑑賞後、なんとなく気になったのと、Netflixでタダで観られるということで(厳密には金を払ってますがー)、チェックしてみました。時間のムダだったかなぁ… (`Δ´;) ヌゥ なんて言うんですかね、ネタとして酒でも飲みながら笑って観るぐらいだったら良いかもしれませんが、場当たり的な脚本に投げやりな演出、頭の悪いキャラクターたちに安い芝居、レベルの低いCG、カッコ悪いデザインのロボと、褒めるところが皆無というか。全体的に製作者サイドのやる気のなさがビンビン伝わってきた印象。まぁ、百歩譲ってロボvs怪獣が観られたことは良かったので20点にしましたけど、久しぶりにクソ映画を観たという気分でしたよ。ちなみに原題は「Atlantic Rim」とモロなんですが、邦題を変えたのは、日本のメーカーもさすがにどうかと思ったからなんでしょうか(ただ、今月リリースされた続編のタイトルは「アトランティック・リム」になってる)。一応、オチを書いておくと、レッドが操縦するロボがアホみたいな判断で発射された核ミサイルごと怪獣を宇宙に放逐して、「イェー!ヽ(`Д´)ノ」って感じで終わってましたよ。



<2本目>
巴里の空の下セーヌは流れる




(あらすじ)
夜明けのパリに、友人のマリー=テレーズ(クリスチアーヌ・レニエ)をたよって南仏からドニーズ(ブリジット・オペール)が上京して来た。モンマルトルの屋根裏部屋では彫刻家のマチアス(レイモン・エルマンティエ)がモデルを使って奇怪な女の顔を作っていた。彼は変質者で、すでに3人の女を殺していた。マリー=テレーズの家に落ち着いたドニーズは上京のいきさつを物語った。彼女は故郷で知りあったマキシミリアンがパリからよこす熱心な手紙にさそわれたのであった。街に出たドニーズは占女のパルタザール夫人(マルセル・プランス)に運勢を見てもらい、そのすすめに従って宝くじを買った。マキシミリアンとコンコルド広場であったドニーズは彼が飛行機事故で脚を折り障害者になっているのを知ってがっかりした。マリー=テレーズはファッションモデルであるが、恋人の医学生ジョルジュ(ダニエル・イヴェルネル)がまたもや国家試験に落ちそうなので気が気でなかった。マチアスはナイフをふところに4人貝の犠牲者を求めて街に出た。パリに夜が来た。工場にひそんでいたマチアスは通りかかったド二ーズを殺したが警官に追われて逃げ出した。警官の撃った弾丸は折りからストライキが終って家に帰る途中のエルムノー(ジャン・ブロシャール)に命中した。彼を手術したのは落第医学生ジョルジュであった。(以上、Movie Walkerより)

予告編がなかったので、映画のワンシーンを貼っておきますね↓




70点


「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」を観てから無性に猫映画が観たくなっちゃったので、「ねこシネマ。」で紹介されていた本作をレンタル視聴してみました。結構面白かったニャ (ФωФ) ニャ- 一応、本作の情報を書いておくと、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による1951年のフランス製モノクロ映画で、内容はMovie Walkerのあらすじの通りの群像劇というか。単なるハッピーエンドではなく、フランス映画っぽい「セラヴィ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」があるムードでしたよ。饒舌なナレーションは好みではありませんでしたが、僕的にハートを掴まれたのが、猫を多頭飼いしている貧乏な老婆のエピソード。猫たちのためにミルクを入手しようと奮闘するも失敗して、ションボリと手ブラ手をブラジャーの代わりに使うポーズのことじゃないヨ (o^-')b キヲツケテ!)で帰宅したら、猫たちったら老婆を襲撃するから、「容赦ないな!Σ(゚д゚;)」と感心&爆笑いたしました。まぁ、その後、八百屋の奥さんにミルクを恵んでもらって一件落着するんですが、この場面だけでも観た甲斐がありましたよ、マジで。

哀れな老婆の足をガブリ! 猫、容赦せん!ヽ(ФДФ)ノ ニャーッ!




5月は娘と一緒に「ミラクルちゅーんず!」「マジマジョピュアーズ!」を観るのが忙しかったのもあって、鑑賞した作品は合計2本。「巴里の空の下セーヌは流れる」は意外と面白かったけど、無闇にオススメする感じではないかなぁ… (・ε・) ウーン あと、「バトル・オブ・アトランティス」に関しては、ネタとして観るのも時間がもったいないというか。僕的にアサイラム作品はあまり合わないかもしれません。以上、先月観たDVD等の覚え書きでした。ではでは~。







ワンダー 君は太陽(ネタバレ)

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ワンダー 君は太陽



原題:Wonder
2017/アメリカ 上映時間113分
監督・脚本:スティーブン・チョボウスキー
製作:デビッド・ホバーマン、トッド・リーバーマン
製作総指揮:ジェフ・スコール、ロバート・ケッセル、R・J・パラシオ、アレクサンダー・ヤング
原作:R・J・パラシオ
脚本:スティーブ・コンラッド、ジャック・ソーン
撮影:ドン・バージェス
美術:カリーナ・イワノフ
衣装:モニク・プリュドム
編集:マーク・リボルシー
音楽:マーセロ・ザーボス
音楽監修:アレクサンドラ・パットサバス
出演:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグス、イザベラ・ビドビッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジュプ、ミリー・デイビス、ブライス・ガイザー、エル・マッキノン
パンフレット:★★★☆(720円/コンパクトながらしっかりした作りのパンフ)
(あらすじ)
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




65点


※今回の感想は、本作が好きな人はイラッとするかもしれないので、気をつけて!

本作については、前売り特典の「ホワイトパズル」が気になって、つい前売り券を買っちゃいましてね。で、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の今週の課題作品になったのもあって、先日、TOHOシネマズ日比谷にて、「ピーター・ラビット」とハシゴ鑑賞いたしました(その後、ヒューマントラストシネマ有楽町「ビューティフル・デイ」を観た)。「スゲー泣いたけどさぁ… (・ω・;) ウーン」って感じですかね。


前売り特典は宇宙飛行士選抜試験に使われたという「ホワイトパズル」。劇中に出てくるのかと思ってた。


12番スクリーン、30人ぐらいは入ってたかな。



お話を雑かつ適当に書いておくと、顔面が変形してしまうトリーチャーコリンズ症候群のせいで27回手術したオギーは、ずっと自宅学習を続けていたものの、5年生になるタイミングで学校に通うことになりまして。心ない金持ちのクソガキ・ジュリアンとその一派にいじめられたり、ジャック・ウィルと友だちになるも彼の陰口を聞いちゃって落ち込んだりするんですけど、それだけでなく。オギーの姉のヴィアは両親が構ってくれない上に親友のミランダが冷たいのでションボリ気味だったり、つい陰口を叩いてしまったジャック・ウィルはオギーのことが大好きだったり、ヴィアと親友だったミランダはヴィアへの憧れゆえに気まずくなっていたりと、他の人たちの事情もボンヤリ描かれましてね。最終的には、ジュリアンのいじめが発覚→転校したら、オギーの生活は順風満帆になって終業式で表彰されて、「俺の人生にも一度くらいこんなことがあってもいいだろう 川´_ゝ`)」とコメントして、めでたしめでたし…ってな調子だったんじゃないかな。


学校に行ってみれば、案の定、いじめられちゃいまして。


そりゃあションボリするし、全観客もションボリしていたんですけれども。


ジャック・ウィルという友人ができて救われるというね (ノω・、) ヨカッタネー 少し「カラフル」を思い出したり。


最後はこんな感じでしたよ、たぶん。



ハッキリ言って、スゲー泣きました。たぶん子どもがいる人はかなりハートを掴まれちゃうんじゃないかと。まず、「オギーが27回手術した」という設定だけで感情移入しちゃってね…。というのは、僕の娘のマナ子(仮名/6歳)は生まれつき耳が悪くて、二度手術してまして。簡単な手術ではあったものの、全身麻酔をかけなくてはいけなかったため、「何かあったらどうしよう… (ノω・、しグスン」と不安げな奥さんを「全然大丈夫だよ(苦笑)」と励ましながらも、僕も1人の時は「何かあったらどうしよう… (ノω・、)グスン」と超不安になったりもしただけに! それを27回なんて、両親はどれだけ心が疲弊したかと思うし、何よりもオギー本人が大変だったろうと考えるだけで涙が止まらない感じ。


大なり小なり、親は子どもをこんな気持ちで見送るのではないでしょうか。



しかも、確かに“他の人とは違いすぎる顔”で登校して、奇異の目で見られるのはキツいですよね…。オギー本人が劇中で「僕だってチューバッカがいたらジロジロ見るから仕方なし (´・ω・`)」みたいなことを諦観に包まれながら言うのが超可哀想であり、でも、またその通りだったりもするから悩ましくて。とは言え、こちらは「そういう人もいるんだな」ぐらいの気持ちで特に気にせず接することが大事なんでしょうな。ちょっと思い出したのが「北斗の拳」ジャギで、みんなが彼の顔を気にしなければあんなヘルメットもかぶらず、もう少し大らかな人間になれたのではないか…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


ヘルメットをかぶって悪行を繰り返したジャギでしたが…。


顔を見た人がこんなリアクションをしなければ、あそこまで歪まなかったのではないか?


って、よくよく考えれば、もともとクズでしたな ┐(´ー`)┌ ナニコノハナシ



もうね、ほぼ全編泣きながら観たし、最後だって「良かったネー (iДi) ウェェェェ」と涙が止まらなかったんですが、しかし。気になったところを書くならば、全体的にダイジェスト感が拭えなかったというか。というのは、最初は「オギー」の章から始まって、「ヴィア」や「ジャック・ウィル」、「ミランダ」のパートになるという構成自体は面白かったものの、結局、オギー以外の人の話は深く掘られないから、どことなく消化不良に感じたんですよね…。まぁ、邦題通りにオギーが「太陽」であって、「他の人たちがその影響を受けて変わる話」でもあるので仕方ないんでしょうけど、特にミランダのパートはスゲー中途半端に感じちゃって、「芝居でヴィアに主役を譲ってあげた後、ホームパーティに参加してたシーン」は微妙に居心地が悪かったです。


姉のヴィアのパートも泣けるんですが…。


ミランダとの和解は、もうちょっとちゃんと描いてほしかったなぁ (・ε・) ウーン



その他、思ったことを書いておくと、「ヴィアがイイ子すぎて泣けた」とか「『正しいことと親切なこと、選ぶなら親切なこと』といったブラウン先生の格言がタメになった」とか「チューバッカの出演にはあざとさを感じながらもグッときた」とか「オギーをいじめたジュリアンよりもその両親に問題があるという描き方には好感が持てた」とか「あの夫婦は21時45分すぎにエロコスプレで性行為を楽しんだのか… (´・ω・`) イイナァ」とかとかとか。まぁ、つまらない文句を書きましたが(苦笑)、「外見は変えられなくても、見る目を変えることはできる」といったパンチラインが目白押しだし、いじめについても考えさせられるし、非常に良い映画じゃないでしょうか ( ;∀;)イイエイガダナー 原作本とその続編、絵本を買っちゃう程度には好きでしたよ。気になる人は観に行くと良いザマス。


絵本は今週末に読んであげて、原作本は娘が漢字を読めるようになったらあげる予定。



おしまい ( ゚д゚) ワンダー!




スティーブン・チョボウスキー監督作。評判良いですよね。



R・J・パラシオによる原作の児童小説。僕はこっちの方が好きかも。



デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。



ジュリアンの短編などが収録された続編。ジュリアンの更正には涙… (ノω・、) グスン



ブラウン先生の格言本。何気にほしかったり。



作者が描いた絵本版。来月の読み聞かせに投入するぜ! ( ̄ー ̄) ニヤッ



なんとなく思い出した原恵一監督作。友だちって本当に救いになるんだよなぁ。








孤狼の血(ネタバレ)

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孤狼の血



2018/日本 上映時間126分
監督:白石和彌
原作:柚月裕子
脚本:池上純哉
企画プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:天野和人
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
撮影:灰原隆裕
照明:川井稔
録音:浦田和治
音響効果:柴崎憲治
美術:今村力
衣装:森口誠治
装飾:京極友良
ヘアメイクデザイン:勇見勝彦
編集:加藤ひとみ
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:津島玄一
スクリプター:長坂由起子
助監督:山本亮
製作担当:前芝啓介
ラインプロデューサー:吉崎秀一
製作統括:木次谷良助
出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、中村獅童、矢島健一、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、阿部純子、嶋田久作、伊吹吾郎、中山峻、九十九一、岩永ジョーイ、MEGUMI、井上肇、滝川英次、さいねい龍二、沖原一生、黒石高大、町田マリー、勝矢、野中隆光、中村倫也、田中偉登、ウダタカキ
パンフレット:★★★★★(900円/コラムと企画ページが充実した上に、“日岡が大上を真似て書いたっぽい赤字”まで入ってて素敵!)
(あらすじ)
和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原で地場の暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始める中、加古村組関連の金融会社社員が失踪する。所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一は、暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾とともに事件の捜査にあたるが、この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、本作が大好きな人はイラッとする可能性があるので、気をつけて!


“汚職警官ムービー”「日本で一番悪い奴ら」が最悪で最高だった白石和彌監督が「県警対組織暴力」っぽい映画を撮るなんて、まさに「適材適所」「餅は餅屋」状態と言わざるを得ないというか。さらに「原作小説『仁義なき戦い』シリーズにインスパイアされて執筆された」なんて話を小耳に挟めば、そりゃあ期待値マックスになるのが男心ということで、応援の意を込めて前売り券を買いましてね。とは言え、他の“公開が終わりそうな作品”を優先していたら、いつの間にか6月になっていた→都内の上映が終了するムードが漂ってきたので、6月上旬、TOHOシネマズ日本橋で観てきました(その後、「ゲティ家の身代金」をハシゴ)。「もっとこんな邦画を作れ!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


前売り特典はポストカードでした。


4番スクリーン、20人ぐらいはいたような。



映画の時系列等を無視してストーリーを適当に書いておくと、広島県警本部の監察所属の日岡は、呉原東署の刑事二課・暴力班捜査係主任の巡査部長・大上を探るべく部下になってみたら、ウワサ通りに違法捜査のオンパレードであり、さらには“人を殺した疑惑”すらあるから「とんでもない奴だ!」と上司に報告するんですが、しかし。大上ったら暴力団・五十子会に豚の糞をモリモリ食わされた挙げ句に殺害されましてね。スナックのママから長々と事情を聞けば、過去に殺人を犯したのは彼女で(超クズの暴力男を刺殺→大上に揉み消してもらった)、「大上は市民想いの良い刑事だった」ことを知らされると、日岡の刑事(デカ)魂がバーニング!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス! 養豚場で“大上のジッポーライター”を見つけると、尾谷組の一ノ瀬を焚きつける→五十子会会長・五十子を殺害させてから逮捕しましてね。日岡は監察の上司にも牙を剥いてから大上の墓参りに行くと、「バツイチ女性・桃子が自分に近づいてきたのは大上の指示によるものだった」ことが発覚して終わってたような気がします、たぶん。いや、ハッキリ言って、説明台詞が多いのは好きじゃなかったし(特に真木よう子さん演じるママが真相を語る場面はキツかった)、一部の役者さんのオーバー気味なヤクザ演技(わざとやっているんでしょうけど)はちょっと微妙に感じたし、「大上の指示で桃子が日岡にスパイ行為をしていた」というオチはどうかと思ったし、ごめんなさい、気になるところは結構あるのです。


阿部純子さん演じる桃子に大上がスパイ行為をさせたのはどうかと思うし、僕にもしてほしいです… (´Д`;) ハァハァ



でも、こういったヤクザ映画を東映が作ってくれただけでもスゲーうれしいし、わざわざ広島でロケしたのも偉いし、残酷シーンが多いのも愉快だし(石橋蓮司さんの死に様が好きさ!)、身体能力が高い岩永ジョーイさんがチンピラ役を好演していてホッコリしたし、何よりも大上の水死体のリアルさが100点でしてね…(しみじみ)。これは単に「グロ描写が観たかった」というのではなく(そういう気持ちもあるけど)、実際の現場でも無惨な死体を目の当たりにして怒りが燃えたりするので、「現場の気持ちを観客に体感させる」という意味で実に良い仕事だと感心いたしました。基本的にはとても楽しいバイオレンス映画だったし、“その後の日岡”が描かれた原作小説が出版されているということで、映画も早く続編を作ってほしいと心から思っております。最後に、かなり野暮なツッコミを入れると、いくら大上が広島県警上層部から煙たがれていたとしても、あれほど他殺丸出しな死体が上がったら総力をあげて暴力団を潰しにかかると思うんですが、詐欺事件の証拠品として署内で保管していた現金8572万円がスムースに盗まれて迷宮入りしちゃう広島県警のことだから、意外とリアルなのかもしれないな…。な〜んて、意地悪な文章を書いちゃった!(*ノ▽ノ) オシマイ!




柚月裕子先生による原作本。公式ビジュアルガイドブックも出ております。



サントラ。デジタル盤もあります。



北海道警の恐ろしい実話を描いた白石和彌監督作。僕の感想はこんな感じ








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