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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(ネタバレ)

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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!



2018/日本 上映時間107分
監督・脚本:三木聡
エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎、青木竹彦、柳村努
プロデューサー:山野晃、若林雄介
撮影:相馬大輔
照明:佐藤浩太
録音:久連石由文
美術:磯見俊裕、露木恵美子
装飾:布部雅人
ヘアメイク:橋本申二
スタイリスト:西留由起子
特殊造形:西村喜廣
鉄道具:大澤克俊
音響効果:松浦大樹
VFXスーパーバイザー:大萩真司
編集:高良真秀
音楽:上野耕路
主題歌(作曲):HYDE
主題歌(作詞):いしわたり淳治
主題歌(作詞・作曲):あいみょん
音楽プロデューサー:安井輝、西條善嗣
助監督:塩崎遵
ラインプロデューサー:齋藤悠二
ポストプロダクションプロデューサー:篠田学
制作担当:大熊敏之
出演:阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、麻生久美子、小峠英二、片山友希、中村優子、池津祥子、森下能幸、岩松了、ふせえり、田中哲司、松尾スズキ、PABLO、KenKen、SATOKO、富澤タク、KATARU、NABO、清水麻八子、マーガレット廣井、Katzuya Shimizu、Kenzoooooo
パンフレット:★★★★☆(720円/CDジャケットを模した音楽解説のブック・イン・ブックが素晴らしい!)
(あらすじ)
4オクターブの音域と驚異的な声量を持つロック歌手シンは金も女も名声も手に入れスター街道を突き進んでいるかに見えたが、実は彼の歌声は「声帯ドービング」という掟破りの方法で作られたものだった。シンの喉は長年にわたる声帯ドーピングの副作用で限界に近づいており、声が出なくなる恐怖に常に悩まされていた。そんな折、シンは歌声が小さすぎるストリートミュージシャンのふうかと出会い、その姿にかつての自分の姿を重ねるようになっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




15点


※今回の記事は、この映画が好きな人は確実に不快になるので、読まない方が良いです。

本作は基本的に観る予定ではなかったんですが、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」10月19日の放送にて、課題映画にはならなかったものの、「リスナーカプセル」に選ばれましてね。今年はリスナーカプセルに選ばれた作品も観に行っているということで、「付き合いだしな (゚⊿゚)」と、11月中旬の都内上映最終日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で鑑賞してきました。「こうまで退屈だなんて… ('A`)」と思ったり。


10番スクリーン、僕以外は若いカップルだけ=観客は3人でした。



あらすじをザッと書くと、声帯ドーピングでノドがボロボロになった世界的カリスマロックミュージシャンのシンと、声の小さいストリートミュージシャンのふうかが出会って、いろいろあって仲良くなりまして。シンは予定されていたライブを投げ出して、ふうかと韓国の釜山に行ってノドの手術をしようとするも、隠れ家の花火工場(?)まで追っ手が来たので、花火で撃退したら、シンは逮捕→服役することになりまして。で、時が経ち、売れっ子ミュージシャンになったふうかが対馬でコンサートを開いて歌ってみれば、刑務所のシンに歌声が届いて…ってな感じで終わってましたよ、たぶん(うろ覚え)。


シン&ふうかによる主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」を貼っておきますね↓




リスナーカプセルに推薦した方は「今年ワーストだ!」「『カンフー君』級だ!」なんてメールに書いたそうですが(微笑)、正直、僕にはそこまでつまらなそうな映画には見えなくて。三木聡監督の映画は一本も観たことがなかったけど、ドラマの「時効警察」は楽しんで観ていた僕ですよ、優しい心で観ればそれなりに満足するだろうと思っていたんですが、甘かった!Σ(゚д゚;) いや、なんて言うんですかね、申し訳ないけど、あらゆる要素が合わなかったというか。例えば、冒頭、「バンドが路上ライブをする→ふうかの声が小さくて聴衆に笑われる→バンドメンバーにダメ出しされる」という展開があるんですが、「それ、路上ライブする前にクリアすることじゃね?」とか。イヤな文章を書くと、声を出すのは恥ずかしいのに、人前には出られるんだという不思議。同じ「路上ライブ」繋がりでは、今年8月に「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」という素晴らしい作品を観ていただけに、その時点で「設定のためだけの展開」に見えちゃって、引いちゃったんですよね…。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁する北辰会館の志門剛俊を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
三角絞めでつかまえて-甘かった!


まぁ、そこら辺は『三木ワールド』なんだから (´∀`=) キニスンナヨ」ってことなんでしょうかね。奇抜な登場人物たちの突飛な行動、ユニークな会話劇とたまに挟まれる知った風なメッセージ(「やらない理由、探してんじゃねぇよ」とか)、そして意図的だか何だかわからないやたらと動くカメラワーク…。これらにハマる人はグッとくるんでしょうけど、僕には1ミリも刺さらなくて。例えば、声帯ドーピング、「阿部サダヲさんの歌は確かに上手いけどさ、そこまでの声じゃなくね?」とか、そもそもの「用意された登場人物や舞台設定」に全然乗れなくて、そのまま映画が終わっちゃった印象。クライマックスの「パトカーに乗りながらのキスシーン」とかさ、感動的なムードで撮ってたけど、「隣の刑事がすぐ気付くだろ」とか思ってイライラしちゃったし…。僕なりに能動的に楽しもうと頑張ったんですけど、すみません、全体的に何だか無理でした (´・ω・`) ウーン


ということで、鑑賞中の僕はこの範馬刃牙のようだった次第(「刃牙道」より)。
こうまで退屈だなんて


一応、褒めるところを書いておくと、劇中で使われていた楽曲は結構良かったので、僕の評価はボンヤリと15点。驚くほどまったく合わなかったので、三木聡監督の作品は二度と観ないと思いますが、所詮は「エクスペンダブルズ2」に100点を付けるようなブログなのでね、「三木ワールド」が好きな方は気にしないでくださいな。




本作のオリジナルコンピレーションアルバムのデジタル盤。DVD付きのCD盤などもあります。



三木聡監督自身による小説版もありました。



唯一観たことがある三木聡監督関連作品。結構楽しんで観てたんだけどなぁ。









先週の備忘録(2018/12/11~12/17)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→打ち合わせ→大きな案件がやっと終了→飲み
水曜日、仕事→映画を2本鑑賞
木曜日、映画を3本鑑賞→アトロクオフ会へ
金曜日、寝坊→ボランティア→仕事→「か和もっち」で飲む
土曜日、ブログを書いてダラダラ過ごす
日曜日、映画を2本鑑賞
月曜日、仕事
※先々週と先週で観た映画は7本でした



先週の火曜日、大きな案件がやっと終わりましてね… (ノω・、) ヨカッタ... 今回は本当に死ぬかと思ったし、そのせいで「もう働きたくないゲージ」が3本ほど満タンになって、いつでも超必殺技が繰り出せる状態。しかも、仕事は超ヒマになったものの、未見だった映画を観たり、ブログを書いたりしているから、今もまだ睡眠不足だったりするという地獄。まぁ、自業自得なんですけど、我ながらバカなんじゃないかなって思ってます。つーか、今は息をするのも面倒くさい…なんて思いつつも、ブログを書いているってダメですよね。

つーか、詳しいことは書きませんが、先週、そこそこイヤなことがあって。それは僕の被害妄想的なところが大きいんですけど(苦笑)、じわじわとイライラしてきて、もう「どこどこに行きます」的なことをここに書くのは止めようと思うし、諸々のオフ会的な場所に参加するのも控えるつもり。というのは、心が非常にささくれだっているから、大人げない&迂闊な言葉で誰かを傷つけちゃいそうで、46歳にもなってそういうのって良くないと思うので。とは言え、練馬の「か和もっち」にはぼちぼち出没するし、現在、バッジも絶賛配布中なので(たぶんまだ50個ぐらい残ってる)、興味がある方は足を運んでみてくださいな。

いや、このブログを読んでくれている方には感謝しかありませんから、そりゃあ直接お会いする機会があれば、直々にお礼を言いたい気持ちはあって。「か和もっち」のオーナー&店長さんによると、先週はバッジ目当てで4人も来てくれて、そのうち夫婦で来られた方からお手紙&お土産をいただいたりして、本当にうれしかった。ただ、“プチ有名人”気取りの自分に厭気が差したとか、そんな感じ。今年の僕はバカみたいだったなって。今週の予定を書いておくと、来年の仕事の準備をしつつ、仕事関係の忘年会に参加したり、映画を観たり、家族と過ごしたり、ブログを書いたり、飲みに行ったり…ってな調子でございます。


最後に、今月の推薦曲、magical²「ミルミル ~未来ミエル~」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





2018年11月の読み聞かせ「やっぱりおおかみ」「パパのしごとはわるものです」他

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今年の4月から3つのボランティア活動へ参加していて(とは言え、どれも「月1回程度の参加でOK!(o^-')b」という超ラクなものではあるんですがー)、そのうちの1つが「読み聞かせボランティア」でしてね。「毎月1〜2回の頻度で小学生相手に絵本を読み聞かせする」という活動であり、毎月経験を重ねることで少しずつコツを掴んできた感じ。さまざまな読み聞かせの本を読んで勉強しただけでなく、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」で9月に放送された「アナウンサー vs 朗読!シンプルなのに奥深い『朗読』の世界」を聴くことで朗読の奥深さを学んだし、何よりも10月に三宅隆太監督の著書「スクリプトドクターのプレゼンテーション術」を読破したことはスゲー大きかった。

 

 

今年の10月からパワープッシュしている名著でございます。

 

 

子どもたちへの「読み聞かせ」を“ある種のプレゼン”と考えるなら、やはり大事なのは「対話」であって。10月の読み聞かせでは80点という高めの自己採点をした僕でしたが、今月、この“欠けていたピース”を加えることで、“僕の読み聞かせ”が完成するのではーー? そんな予感を抱いていたのです。

 

 

なんとなく僕の気持ちを代弁するネプチューンマンを貼っておきますね(「キン肉マン」より)。

 

 

11月、僕の「読み聞かせ」参戦予定は2回で、1回目が小学4年生で、2回目が小学3年生。10月、小学3年生相手に組んだ「おおきなかぼちゃ」「パパのしごとはわるものです」のセットは鉄板ムードながらも、「おおきなかぼちゃ」はハロウィンの話のため、やはり今回は除外せねばなるまい。そこで新たに購入したのが、ささきまき先生による「やっぱりおおかみ」ですよ。9月、「いじめられっ子漫画家 山田花子の『隠蔽された障害』をめぐるレポート」という良記事を読んで、この絵本の存在を知ることで救われる子もいるかもしれないと思って、購入していたのです。ただ、3分程度で読み終わってしまうので、同じく3分ぐらいで読み終わる「あかちゃん社長がやってきた」も用意。早速、娘のマナ子(仮名/7歳)を相手に「やっぱりおおかみ」→「あかちゃん社長がやってきた」→「パパのしごとはわるものです」のコンボ(合計12分)を試してみれば、「面白かった!ヘ(゚∀゚*し」と大好評だったということで、小学4年生と「対話」だッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!

 

 

「やっぱりおおかみ」はこんな絵本です。

 

 

結果を書くと、大成功でした (´∀`=) ウフフ 今まで培ってきたことが一気に芽吹いたような、そんな「読み聞かせ」だったというか。ベテランのボランティアさんに話を聞いた時、「別に1年生も6年生も変わらない」と仰っていたんですが、なんて言うんですかね、むしろ今までで一番反応が良かった印象。「やっぱりおおかみ」に興味津々な視線を注ぎ、「あかちゃん社長がやってきた」では「『ボスベイビー』だ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と喜び、「パパのしごとはわるものです」ではゴキブリマスクのネーミングに大爆笑…。低学年よりも物語がわかるゆえに楽しめるのか、それとも僕のスキルが向上したということなのか? 「あかちゃん社長がやってきた」はDVDがリリースされていること、「パパのしごとはわるものです」を映画化した「パパはわるものチャンピオン」は都内の上映がほぼ終わっているものの、いつかDVDで観てね&プロレスも面白いよ的なトークもサラリとかまして、目的を達成。あらゆる角度から合格だったと自画自賛した次第。

 

 

僕の心境を代弁する体育教師を貼っておきますね(「バキ」より)。

 

 

で、その勢いのまま、翌週は小学3年生(前とは別のクラス)に挑んだのですが…。前の週の4年生と違って、反応がかなり微妙だったから、「マジか!Σ(°д°;)」と。いや、楽しんで聞いてくれる子もいるんですけど、僕の声が微妙に届いていない雰囲気というか、「打てば響く」感がゼロだったんですよね…。「やっぱりおおかみ」からの「あかちゃん社長がやってきた」があまりウケなくて、「パパのしごとはわるものです」で少し挽回したものの、前の週の成功体験とはほど遠いムードで、結構ショックでしたよ。まぁ、そんなワケで、11月の読み聞かせはトータルすると60点でしょうか。あまりウケなかった原因は今もわからなくて脳内は「なぜ?の嵐」がヘビーローテーション状態なんですが、読み聞かせの世界は奥が深いですな… (`Δ´;) ゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

 

 

 

 

スカイスクレイパー(2D版)(ネタバレ)

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スカイスクレイパー(2D版)



原題:Skyscraper
2018/アメリカ 上映時間102分
監督・脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
製作:ボー・フリン、ドウェイン・ジョンソン、ローソン・マーシャル・サーバー、ハイラム・ガルシア
製作総指揮:ダニー・ガルシア、ウェンディ・ジェイコブソン、エリック・マクレオド、エリック・ヘダヤート
撮影:ロバート・エルスウィット
美術:ジェームズ・D・ビゼル
衣装:アン・フォーリー
編集:マイク・セイル、ジュリアン・クラーク
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
出演:ドウェイン・ジョンソン、ネーブ・キャンベル、チン・ハン、ローランド・ムーラー、ノア・テイラー、バイロン・マン、パブロ・シュレイバー、ハンナ・クィンリバン、マッケンナ・ロバーツ、ノア・コットレル、エイドリアン・ホームズ、エルフィナ・ラック
パンフレット:★★★☆(720円/ビルの解説ページは素敵だけど、せっかくの観音開きの写真は他になかったのかな…)
(あらすじ)
かつてFBIの人質救出部隊のリーダーとして活躍していたウィル(ドウェイン・ジョンソン)は、ある事件で左脚が義足になる大怪我を負い辞職するが、それから10年を経た今は、愛する家族も得て、危機管理コンサルタントとして働いていた。香港に建設された高さ3500フィート(1066メートル)の史上最大のビル「ザ・パール」の本格開業に向け、ビルのオーナーのジャオ(チン・ハン)から安全管理のチェックを任されたウィルは、家族を伴ってザ・パールに滞在するが、ビルに隠されたある秘密を狙う犯罪組織もまた、ザ・パールに侵入しており……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

僕は“アクション映画の宣伝”に関しては保守派なので、特報の「パパ、飛びま〜っす!」というナレーションのふざけ具合がどうしても好きになれなかったんですけれども。基本的にドゥエイン・ジョンソン(a.k.a.ロック様)主演作は劇場で観る主義ということで、すでに都内の公開が終わりかけていた10月下旬、ユナイテッド・シネマとしまえんにて、ポイントを使って無料で鑑賞いたしました。「大味だけど美味! (°∀°)b ゴチソウサマ!」って感じでしたよ。ちなみに「Skyscraper=摩天楼」って意味だそうです。


7番スクリーン、あまり人がいなかったような。



最初は「タワーリング・インフェルノ」のような「ストレートな災害パニックモノ」をイメージしていたんですけど、フタを開けてみれば「タワーリング・インフェルノ」を舞台に「ダイ・ハード」のような事件が起きて「カリフォルニア・ダウン」のように無理矢理解決する映画という印象。元FBIの特殊部隊所属=戦闘力高め設定のロック様が暴れまくるだけでなく、予想外に奥さん・サラ役のネーブ・キャンベルが活躍するのが面白かったです(最後、女テロリストとタイマンを張ったりする)。まぁ、やたらと「落ちそうになる→体を引き上げる」シーンが多くて少し飽きるところはあったし、テロリストたちの計画があまりに乱暴すぎて驚いたし、「システムを再起動→消火→タワーは無事」というオチには口がアングリしましたが(序盤にわざとらしく伏線を張ってましたが、さすがにあそこまで延々と燃えていたら倒壊するだろ)、その大味感も含めて美味というか、気楽に鑑賞できたというか。僕的には、奥さんと息子が入ったエレベータを落下させて炎の中をくぐり抜けさせるシーンが結構好きでしたね〜。念のため、オチを書いておくと、「燃えよドラゴン」オマージュの「鏡の間対決」(と見せかけて「上海から来た女」オマージュの可能性も?)を経て、テロリストを倒して、ビルを消火して、めでたしめでたしってな調子でしたよ、たぶん。


跳躍シーン、クライマックスで見せるのかと思いきや、前半にあって少しビックリ。


久しぶりに見たネーブ・キャンベル、予想外の活躍ぶりでした。



撮ったのは「なんちゃって家族」が素晴らしかったローソン・マーシャル・サーバー監督で、今まで観た作品の中では一番微妙ではあったものの、相変わらずの“そつのない仕事振り”に感心。2020年公開予定の「Red Notice」でもまたロック様と組むそうで(3度目)、それも楽しみだなぁと。その他、思ったところを書くと「義足を使ったアクションが愉快だった」とか「パンフの相馬学さんのコラムに載っていて知ったんですが、IMDbのトリビアによると、ビルへの跳躍シーンはウサイン・ボルトの世界記録を抜く速度で助走しないと無理だとか」とか「最近の洋画アクションは中国資本=中国系美人キャラが活躍しますな」とか「ロック様が主演だと、ビルから落ちそうになってもあまりハラハラしないかも…」とかとかとか。正直、傑作とは思いませんけど、僕が好きな味付けだったので、美味しくいただきました (°∀°)b ゴチソウサマ! で、本作でやたらと体を引き上げるロック様を観て、あらためて「人間、己の体を引き上げられる程度には鍛えておくべき」と思いましてね。トレーニングメニューにマッスルアップを加えることにした…なんて心底どうでも良い文章を書いて、この感想を終えることにしましょう(偉そうに)。




デジタル盤のサントラ。国内CD盤輸入CD盤もあります。



ロック様主演×ローソン・マーシャル・サーバー監督作の第一弾。僕の感想はこんな感じ



ローソン・マーシャル・サーバー監督作で一番好きなのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ







MEG ザ・モンスター(ネタバレ)

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MEG ザ・モンスター



原題:The Meg
2018/アメリカ 上映時間113分
監督:ジョン・タートルトーブ
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、ベル・アブリー、コリン・ウィルソン
製作総指揮:ジェラルド・R・モーレン、ウェイン・ウェイ・チアン、ランディ・グリーンバーグ、キャサリン・クージュン・イン、チャンタル・ノン、バリー・M・オズボーン
原作:スティーブ・オルテン
脚本:ディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー
撮影:トム・スターン
美術:グラント・メイジャー
衣装:アマンダ・ニール
編集:スティーブン・ケンパー、ケリー・マツモト
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
視覚効果監修:エイドリアン・デ・ウェット
出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、ウィンストン・チャオ、クリフ・カーティス、マシ・オカ、ペイジ・ケネディ、ジェシカ・マクナミー、オラフル・ダッリ・オラフソン、ロバート・テイラー、ソフィア・ツァイ
パンフレット:★★★★☆(720円/サメのエラをイメージしたという表紙が素敵だし、企画記事も最高!)
(あらすじ)
人類未踏とされるマリアナ海溝をさらに超える深海が発見され、沖合に海洋研究所を構えた探査チームが最新の潜水艇で調査に乗り出す。幻想的な未知の生物が生きる深海の世界を発見し、心躍らせる一同だったが、その時、巨大な「何か」が襲いかかってくる。レスキューダイバーのジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、深海で身動きがとれなくなった探査チームの救助に向かうが、そこで200万年前に絶滅したとされる、体長23メートル、体重20トンにも及ぶ巨大ザメのメガロドンに遭遇する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

近年、サメ映画が一部でブームになっているそうですが、水中での戦闘を面白く描くのは難しいため、ドルフ・ラングレンがサメと戦った「処刑鮫」が微妙だったように、いわゆる“アクションスター”との食い合わせは悪いと勝手に思っていて。大体、メグ=メガロドンのことだとはわかっていますけど、どうしても「魔女っ子」が脳裏に浮かんで盛り上がらない僕もいましてね…。いくら愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の中で、高橋信之さんと中野ダンキチさんが「今、サメ映画が大変なことになっている!予想外すぎる進化に驚愕!サメ映画最新案内」なんてやっても、その特集自体はスゲー面白かったものの、本作への期待値はそれほど上がらなかったんですが、しかし。基本的にジェイソン・ステイサム主演作は劇場で観る主義ということで、10月5日、立川シネマシティにて、「リズと青い鳥」「イコライザー2」を観てから、ハシゴ鑑賞いたしました。「意外とイイ… (・∀・) ワルクナイ」と思ったり。


劇場はスタジオK。10人ぐらいはいたと思います。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁するスペックを貼っておきますね(「バキ」より)。



お話を雑に書いておくと、大富豪がスポンサーとなっている海洋研究所の探査チームがマリアナ海溝にて“未知の深海”を発見するも、探査船がメガロドンに襲撃されましてね。過去、メガロドンに襲われたのに信じてもらえなくて酒浸り状態になっていた“腕利きレスキューダイバー”ジョナス(ジェイソン・ステイサム)の力を借りて、探査船を助けてみれば、メガロドンまでついてきちゃったということで! 「『ここはオレに任せて先に行け』による仲間の死」「対立していたヒロイン(中国系)との和解→ロマンス」「ヒロインの子どもに好かれる」「退治したと思ったら、デカイのがもう1匹いた」「『ここはオレに任せて先に行け』による仲間の死(2回目)」「倫理観のない大富豪の暴走」「メガロドン、ビーチで大暴れ」などを経て、ジョナスが潜水艇の壊れた部分でメガロドンの腹を裂く→銛をメガロドンの目に直接突き立てて勝利!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 最後はヒロインと結ばれるムードで終了…って感じでしたよね、確か(うろ覚え)。


ステイサムと愉快な仲間たちが、犠牲を出しながらもメガロドンを退治してましたよ。



残念ながら本作はPG-13指定→R指定じゃないので、メガロドン自体は迫力があってなかなか怖いんですけど、ゴア描写は全然ないし、せっかくクライマックスでメガロドンがビーチを襲撃しても大して面白くなかったりするんですが、思いのほかステイサムが輝いていたというか。パンフで映画評論家の滝本誠さんが「水を得たステイサム」なんて上手いことを言ってましたが(若いころは水泳の飛び込み競技の選手だった)、確かに活き活きしていて魅力的でしてね… (´∀`=) ウフフ ラスト、銛をメガロドンに直接刺して倒すのもカッコ良かったし、意外と「しっかりステイサム映画」だったんじゃないかしらん。まぁ、せっかくルビー・ローズが出ているのにそれほど活躍しなかったのは残念だったし、終盤の犬のくだりとかイラッとしましたが、それはそれとして。アクションスター主演だろうとそうでなかろうと面白いものは面白いというか、サメ映画に貴賤なし、ですな。もうプライムビデオでは観られるみたいだし、来月にはソフトも発売されるということでね、興味がある人はチェックしてみてくださいな。




1996年に書かれたスティーブ・オルテンによる原作小説。映画とは違うのかな。



ジョン・タートルトーブ監督作で一番好きなのはこれかな…って、これ撮った人だったのか!Σ(゚д゚;) ナツカシイ!



ドルフ・ラングレンvsサメ映画。僕の感想はこんな感じ








ヘレディタリー 継承(ネタバレ)

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ヘレディタリー 継承



原題:Hereditary
2018/アメリカ 上映時間127分
監督・脚本:アリ・アスター
製作:ケビン・フレイクス、ラース・クヌードセン、バディ・パトリック
製作総指揮:ライアン・クレストン、ジョナサン・ガードナー、トニ・コレット、ガブリエル・バーン
撮影:パベウ・ポゴジェルスキ
美術:グレイス・ユン
衣装:オルガ・ミル
編集:ジェニファー・レイム、ルシアン・ジョンソン
音楽:コリン・ステットソン
音楽監修:ジョー・ラッジ
出演:トニ・コレット、アレックス・ウルフ、ミリー・シャピロ、アン・ダウド、ガブリエル・バーン
パンフレット:★★★★(700円/ネタバレ前提の作りが良いし、コラムや完全解析記事など、映画の補完に最適)
(あらすじ)
祖母エレンが亡くなったグラハム家。過去のある出来事により、母に対して愛憎交じりの感情を持ってた娘のアニーも、夫、2人の子どもたちとともに淡々と葬儀を執り行った。祖母が亡くなった喪失感を乗り越えようとするグラハム家に奇妙な出来事が頻発。最悪な事態に陥った一家は修復不能なまでに崩壊してしまうが、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作については、公式の完全解析ページ(せっかく買ったパンフの企画ページと同じ内容…)や宇多丸師匠のネタバレを伏せた批評を読んだり、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「映画その他ムダ話」の解説(216円)を聞いたりするのがオススメでございます。
※今回の記事は、アリ・アスター監督の短編2本(「The Strange Things About The Johnsons」「Munchausen」)のネタバレに触れているので、気をつけて!


ホラー映画は何でも観るというワケではないんですが、どこかで「スゲー怖い」という前評判を聞いたので、前売り券を購入。ただ、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて“信用できるブルボニスト”三宅隆太監督が“その怖さ”を語っていたり、公開直後の映画駄話会にて映画仲間のサイモンさんが詳細を伏せながらも「これは怖かった!m9`Д´) ビシッ」と仰っていたりと、あまりに周囲が怖いだなんだと言うから、逆に「本当に怖いんですかねぇ?(`∀´)」舐めきったモードに突入しましてね(苦笑)。で、12月7日(金)放送の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったものの、あまりに忙しくて観られなかった&感想もアップできなかったんですが、やっと仕事が一段落した12月9日(日)、TOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました。スゲー厭な気持ちになりましたよ… ('A`) アー もうね、アップしていない映画の感想が大量に溜まっているので、アッサリめの感想を残しておきますね。


前売り特典は「オリジナルペーパーアイマスク」だったり。


8番スクリーン、満席でした。



乱暴にお話を書いておくと、オカルトにハマッていた祖母が死亡→その祖母を慕っていた妖しいムードの孫娘チャーリーがいかにも“悪魔の子”っぽく暗躍するのかと思いきや。さまざまなアクシデントが重なって、兄ピーターが運転する車の窓から顔を出したら電柱にぶつかって首チョンパ!Σ(゚д゚;) マジカ! ピーターは妹の死を“精神を病みがちな母”アニーに責められ、家庭のムードが最悪オブ最悪になる中、実はそれらすべてが悪魔ペイモンを現世に蘇らせようとする祖母 with カルト集団の仕業でしてね。あーだこーだあった挙げ句、父親スティーブは人体発火して死亡し、アニーはアグレッシ部に糸を使って自ら首を切断。ペイモンの魂が乗り移ったピーターをカルト集団は全裸で出迎えるのでしたーーって感じでしたよ、たぶん。


この子が大暴れするのかと思ったら、開始30分で死亡!


残った3人のヘビーなドラマが展開するのです。


で、父親役のガブリエル・バーンがBurn!(ドヤ顔で) 話は一気に魔界に突入するというね。



なんて言うんですかね、確かに「怖い映画」だったんですけど、恐怖シーンがドーン→「怖いぃぃっ!ヽ(TДT)ノウワァァァン!」って感じではなくて、もちろん「七日前につくったごはんだったので、こわくてこわくて 川`∀´)」といったことでもなくて(不要なボケ)。たぶん観る人によっていろいろな感じ方があると思うんですけど、僕的には「じんわりと厭な映画」というか。そりゃあ、母親役のトニ・コレットの顔は怖かったし、少女の首がちぎれる&その首が腐ったりする描写はキツかったし、母親役のトニ・コレットの顔は怖かったし、何気ないシーンでも不穏な雰囲気が漂っていて厭な気分になったし、母親が息子をなじるシーンは最悪だったし、母親役のトニ・コレットの顔が怖かったし、トニ・コレットが天井裏に通じる扉をガンガン頭突きするシーンは恐ろしかったし…と、ショッキングな場面はいくつもあるものの、何よりも話の展開が怖かったというか。「オーメン」ライクな「魔少年モノ」かと思わせて、「葛城事件」「ラブレス」のような家族地獄を見せつけてから(「産みたくなかった!」の台詞は最悪でしたな…)、「ローズマリーの赤ちゃん」的な着地を迎えるワケですが、僕が一番連想したのは「悪の法則」でして。何よりも「他者に自分の運命を勝手に決められること」がスゲー怖かったのです。


トニ・コレットのさまざまな顔芸が堪能できる映画だったり。


念のため、野比玉子さん(38歳)の画像を貼っておきますね(「ドラえもん」より)。



まぁ、すでにあちこちで語られていることですが(汗)、母アニーの「自分の人生の出来事をミニチュアにする」という行為は「夢遊病だった→箱庭療法」というだけでなく、劇中の「決められた運命に抗えない人間たち」を象徴していたワケで…。本作を観て、あらためて「他者に自分の運命を勝手に決められること」に恐怖や嫌悪感を激しく感じる己を自覚いたしました。別にトイレに行くのが怖くなったりはしませんけど、最後の祝祭感も含めてとにかく不快というか、厭なしこりが残った…って、伝わるでしょうか。アリ・アスター監督は本作が初の長編だそうですが、宇多丸師匠が批評で触れていた短編を観てみれば、「The Strange Things About The Johnsons」は「息子が父親に恋をしてしまい、肉体関係を結ぶようになった挙げ句、父親が死亡→息子と“見て見ぬ振りをしていた母親”が殺し合う」という内容だし、「Munchausen」は「息子が自分から去ってしまうことに耐えられない母親が束縛しようとして殺してしまう」という話だったりと、本当に厭な作品ばかり作ってきたんだなぁと、ある意味、感心いたしました。


最後、アレックス・ウルフ演じる息子は悪魔化するワケですが、こんな運命があるかと。



もうね、あらゆるところにしっかり伏線が張ってあるようで。映画ファンとしては、その完成度の高さを確かめたい気持ちがあるし、宇多丸師匠が批評の中で例に挙げていた「ホニャラのホニャラララ」という作品もわからなかったので、もう1回観に行こうかと思ったりしたんですけど、やっぱり厭なので断念。ホラー映画としては素晴らしいものの、僕は運命に抗う作品が好きなので、ちくしょう、80点という評価でございます (´∀`;) エヘヘ 人によって合う or 合わないが分かれるみたいですが、話題作としてチェックしておくのも良いんじゃないかしらん。




暗澹たる気持ちになるサントラを貼っておきますね。



なんとなく連想したリドリー・スコット監督作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出したジョン・カーペンター監督作。大好きなのです。







斬、(ネタバレ)

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斬、



2018/日本 上映時間80分
監督・製作・脚本・撮影・編集:塚本晋也
撮影:林啓史
美術:遠藤剛
衣装:宮本まさ江
音楽:石川忠
サウンド:北田雅也
殺陣:辻井啓伺
時代考証:大石学
助監督:林啓史
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也、
パンフレット:★★★★(800円/コンパクトながら、インタビューやコラムは充実)
(あらすじ)
江戸時代末期の日本は、開国か否かで大きく揺れていた。困窮の末に藩を後にし、農村の手伝いをする浪人の杢之進(池松壮亮)は、近所に住む姉弟のゆう(蒼井優)と市助(前田隆成)と共に時代の変化を感じながらも静かに過ごしていた。そこへすご腕の剣士・澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の剣の腕を見込んで動乱の京都に彼を誘おうとする。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、なかなか面倒くさいので、読まなくて良いです。

なんとなく前売り券を買ってましてね。さらに、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったということで、先週末、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、「ヴァンサンへの手紙」とハシゴ鑑賞してきました。とても厭な映画でしたよ…。


前売り特典は「塚本晋也監督描き下ろしポストカード」だったり。


劇場窓口には、監督&キャストのサインがあったポスターが飾ってありまして。


スクリーンは、ジャックの方。観客は20人ぐらい…だったかな。



まず、お話を超雑に書いておくと、舞台は幕末。農村に居候していた浪人・都築杢之進(池松壮亮)が、近所に住む女性ゆう(蒼井優)と“童貞の距離感”でイチャイチャしたり、弟の市助(前田隆成)と剣術の稽古をしていたら、スゴ腕剣士の澤村次郎左衛門(塚本晋也)が登場して、江戸行きを誘われましてね。そんな時、源田瀬左衛門(中村達也)率いる“ヒャッハー感溢れるゴロツキ集団”(でも、話してみるとそこまで悪い奴らではなさげ)が登場すると、ちょっとした揉め事からの「暴力の連鎖」が始まって、澤村がゴロツキを斬り殺す→ゆうの家族が皆殺し→さらなる報復に行くも、都築が人を斬れないことが発覚するのです。ゴロツキどもとの戦闘で実は負傷していた澤村が「オレはお前を斬り殺すことにしたけど、お前が勝ったらオレの代わりに江戸へ行け!」と、都築を追い詰めると、覚醒した都築は澤村に勝利。そのまま姿を消すと、ゆうの慟哭が山奥に響くのでしたーー。

鑑賞前、予告編を観てなかったし、どんな映画なのかもあえて調べていなかったものの、「野火」の後の塚本晋也監督作で、タイトルが「斬、」となれば、正直、こういう内容だろうなと予想していて。パンフには「ゆう姉弟=市民」、「澤村=お上」、「源田たち=移民」なんてメタファーの解説が載っていましたが、そこら辺は観客もスムースにわかるように描かれていた印象(つーか、近作では「イット・カムズ・アット・ナイト」など、そういう作品が多いですな)。で、そこで「己の刀=マチズモ」に向き合わされる都築は、これもパンフに載っていましたが『鉄男』 になれない男」(要は「マチズモに憧れながらも染まれない男」)という表現がピッタリなキャラクターでしたな。


一応、「鉄男」 の予告編を貼っておきますね↓




とは言え、基本的に「人を斬れない侍」や「撃てないガンマン」みたいなキャラクターは面倒くさくて好きじゃないので、案の定、都築が「人を斬れない侍」だと分かった時は「これは相当イライラするだろうな」と覚悟したし、実際、観ていて凄まじくイライラしました。役者さんたちはみんなカッコ良かったし(塚本晋也監督がマッドかつ渋いし、中村達也さんが怖い!)、お芝居だって軒並み素晴らしかったし(池松壮亮さんと蒼井優さんがイイ意味で面倒くさかったし、前田隆成さんの“反発する若者顔”が良かった)、殺陣はもう少し観やすくしてほしかったものの、一瞬で勝負が決まるリアル志向&ゴア描写がちゃんと入ってるあたりは好みのタイプだったので(塚本晋也監督は本作を撮るために北辰一刀流に入門して剣術を学んだとか)、ちくしょう、もっとスカッとする残酷チャンバラ絵巻が観たかった…ってのは無理な話ですがー。

ただ、なんて言うんですかね、監督的にそのイライラは折り込み済みなんだろうし(観客に「すぐ攻撃的&排他的になって物事を浅薄に解決しようとする市民感情」を体感させているのでは)、こういう「マチズモや暴力の連鎖について考えさせられる作品」は大事なんだと思う。僕は切通理作先生の名著「怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち」が大好きでして。ウルトラマンに倒される怪獣に感情移入していた切通理作少年の繊細さに憧れる。そんな“弱者に寄り添う心”が自分にはないものだとわかっているから、悲しい気持ちになる。僕は間違いなく「平気で人を斬るタイプの人間」であって。別に人を斬ったことはないけど、警察官だったころ、普段の自分にはできないようなこともやったから、そういう状況が来たら「命令だしな」と普通に殺しちゃうんだろうなと。

まぁ、それだけに、高い戦闘力を持ちながら、しかも恋人が陵辱されようとする状況下でも、人間を斬ることに躊躇する都築には恐ろしくイライラしつつも、とは言え、その躊躇う心も大事なんじゃないかと思って、複雑な心境で観ていました。ラスト、追い詰められて都築は澤村を斬って童貞を捨てた。そのまま山奥に消えていった彼は何かが吹っ切れたんだろうか。自分の中で「なかったこと」にするのか、向き合って生きるのか。なんかね、善良ぶって生きる自分の本性について考えさせられて、とても良い作品ですが、僕にとっては非常に厭な映画でした。もう観ちゃったから仕方ないけど、こういうのは本当に観たくなかったです。おしまい。




塚本晋也監督作。僕の感想はこんな感じ



塚本晋也監督の代表作でございます。








銃(ネタバレ)

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2018/日本 上映時間97分
監督・脚本:武正晴
原作:中村文則
脚本:宍戸英紀
企画・製作:奥山和由
エグゼクティブプロデューサー:片岡秀介
プロデューサー:木谷真規
ラインプロデューサー:吉澤豪起
撮影:西村博光
照明:志村昭裕
録音・音響効果:臼井勝
美術:新田隆之
装飾:龍田哲児
小道具:平野藍子
衣装:浜井貴子
ヘアメイク:永野あゆみ
編集:細野優理子
音楽:海田庄吾
助監督:井手上拓哉
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
ガンエフェクト:大宮敏明
制作協力:米澤勉、シャンソン、八木順一朗
出演:村上虹郎、広瀬アリス、日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平、中村有志、日向丈、片山萌美、寺十吾、サヘル・ローズ、山中秀樹、リリー・フランキー、村上淳
パンフレット:★★★(750円/コンパクトで関係者インタビューが充実したパンフ。村上虹郎さんの受け答えが面白かった)
(あらすじ)
友人たちと青春を謳歌していた大学生の西川トオルは、ある日、雨が降りしきる河原で一丁の拳銃を偶然拾い、銃を手に入れたことで、トオルの心は言い知れぬ高揚感を覚えるようになっていく。大切に家に保管してある銃を持ち歩き、街に出る。その緊張とスリルはトオルを満足させた。トオルは同じ大学のヨシカワユウコにも興味があったが、いつしか銃の存在感がトオルの中で圧倒的な位置を占めるようになっていく。そんなある日、トオルのもとに刑事が突然やってくる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の感想は、「鬼が来た!」のネタバレに触れているんですが、かなりキツいけど面白い映画なので、興味がある方は観てから読んで!


本作は特に観る予定ではなかったんですが、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の11月23日の放送にて、課題映画にはならなかったものの、「リスナーカプセル」に選ばれましてね。今年はリスナーカプセルに選ばれた作品も観に行っているだけでなく、「21日は『斬、』の感想を更新予定→“漢字一文字のタイトル繋がり”として本作の感想も続けてアップしたくなった」ということで。一昨日、久しぶりのテアトル新宿にて(なんと「SHARING」以来!)、1000円で観られる券を使って、もちもちクロックムッシュオリジナルドリンク「狂気覚醒」を摂取しながら鑑賞いたしました。「若い… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


当日のgifを貼っておきますよ。観客は20人ぐらいだったような。



観るまで知らなかったんですが、本作はモノクロでしてね。お話をザッと書いておくと、雨が降る河原でたまたま一丁の拳銃(コルト・ローマン MkIII 357 マグナム CTG)を拾った大学生・西川トオルが、セフレ“トースト女”呼ばわりするなど人生を舐めきったムードで学生生活を謳歌している…と見せかけて、実は「両親に虐待された→施設で育った」という過去があって、心に傷を抱えており、アパートの隣の部屋に住む子どもを虐待する母親を射殺しようとするんですけれども。結局、母親を射殺できず、気になっていた女子大生ヨシカワユウコの母性に癒されたのもあって、銃を捨てようと思い立った時、電車で隣りに座ったチンピラがクズだったので、思わず射殺! 世界が一気にカラーに変貌する中、自殺するために弾倉へ弾を入れようとするも、なかなか入らない…ってな調子で終わってましたよ、たぶん。ハッキリ言って、僕は高卒だし頭も悪いしモテないしセフレなんて都市伝説だと思っているしメレンゲに様々な材料を混ぜオーブンで焼いて作る、軽くふわふわとした料理は好きだけど)と、本作の主人公とはまったく共通点がない人生を歩んできたんですが、しかし。あの「若さゆえに世の中を舐めたムード」には覚えがあって。痛くて、懐かしくて、「若い… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗を流しながら観てましたよ。


本作の村上虹郎さんは100点であり、このリリー・フランキーさん演じる刑事との対決シーンも最高でした。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁するマウント斗羽を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



原作小説は未読なんですが、僕的には全然違う話ながらも梶井基次郎先生の「檸檬」を連想したというか。日常に入り込む“魔”の話なんだろうなぁと。ラスト、村上淳さん演じる“確かにクズっぽいけど別に殺すほどではないチンピラ”を主人公が射殺した途端、カラーになる演出は、即座に「鬼が来た!」を連想しましたけど、非常にショッキングだったし、「現実感のないモノクロの世界に生きていた主人公が、現実と向き合わされる」というのを見事に表現していて(実際、ああいう感じですよね)、今年観た映画の中でもトップレベルで大好きでしたねぇ…(しみじみ)。その他、トースト女役の日南響子さんと虐待親役の新垣里沙さんの演技が良かった…というのは置いとくとして。武正晴監督と言えば、スゲー良い映画を撮ったと思えば、スゲー残念な映画を撮ったりすることもあるワケですが、本作は「スゲー良い映画」の方だったというスゲー失礼な文章 (´∀`;) スミマセン 何はともあれ、「若さはプラズマ」であり「拡がるプラズマ」ということでね(なんだこれ)、若いうちはつい粋がった行動を取りがちだけど、取り返しのつかないことだけはしないでほしい…なんて文章を書いて、このよくわからない感想を終えようと思います。




中村文則先生による原作小説。読んでみようかなぁ。



スゲー良かった武正晴監督作。僕の感想はこんな感じ



中村文則先生の原作を奥山和由がプロデュースした、桃井かおりさんの監督・主演作。








アウト&アウト(ネタバレ)

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アウト&アウト



2018/日本 上映時間106分
監督・脚本:きうちかずひろ
原作:木内一裕
脚本:ハセベバクシンオー
企画:加藤和夫
プロデューサー:菅谷英智
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
撮影:的場光生
照明:岡田佳樹
録音:加来昭彦
美術:平井淳郎
装飾:篠田公史
編集:須永弘志
音楽:諸藤彰彦
音楽プロデューサー:津島玄一
アクションコーディネイト:二家本辰己
ガンエフェクト:納富貴久男
VFX:鹿角剛、村上優悦
助監督:谷口正行
ラインプロデューサー:原田文宏
プロダクションマネージャー:杉崎隆行
製作担当:早川徹
製作統括:木次谷良助
出演:遠藤憲一、岩井拳士朗、白鳥玉季、小宮有紗、中西学、酒井伸泰、安藤一人、渡部龍平、渋川清彦、成瀬正孝、阿部進之介、竹中直人、高畑淳子、要潤
パンフレット:★★★☆(720円/3本のコラムは読み応えアリ。遠藤憲一さんのインタビューが「映画秘宝」と被るのは仕方ないんだろうけど少し残念…)
(あらすじ)
小学2年生の少女・栞と2人で探偵事務所を営んでいる元ヤクザの矢能のもとに、一本の依頼の電話が入る。矢能は指定された場所に向かうが、依頼人はすでに拳銃で撃たれて死体となっており、矢能が容疑者にされかねない状況が作り上げられていた。矢能はすぐさま対処しようとするが、事態は思いがけない方向へと進んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

一応、きうちかずひろ監督作はチェックしておきたい気持ちがあったんですが、ちょうど公開した11月16日ごろから仕事の忙しさが加速した上に「映画パンフは宇宙だ!」参戦もあって、なかなか観に行けなくてね…(遠い目)。公開規模が小さかったせいか、やっと仕事がひと段落した12月10日には、都内の上映は軒並み終了状態だったということで! 関東最終上映日の12月13日、早起きして、川崎のチネチッタの9時50分からの回を鑑賞いたしました(その後、橋本に移動して、「ライ麦畑で出会ったら」「GODZILLA 星を喰う者」をハシゴ)。今、住んでいるところから川崎駅に9時半ぐらいに到着するには家を7時半には出なくちゃいけないし、チネチッタは割引の適用が難しい=1800円の映画料金を支払わなくてはならなかったので、少しだけ「DVDレンタルか動画配信で観ればいいかな…」と日和ったりもしたんですが(汗)、結論を書くと観に行ってスゲー良かったYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォッ! まさに「時の用には鼻を削げ」、ですな。


2番スクリーン、10人ぐらいいましたよ、確か。



そりゃあ、東映Vシネマ的な低予算感がないとは言えませんよ(奥歯に物が挟まったような文章)。ただ、「元ヤクザ幹部の子連れ探偵」という主人公のユニークな設定は好きだったし、劇中で起きる事件の数々はそれなりに非道くて好みだったし、登場人物たちとの軽妙な会話は愉快だったし(きうち監督作の竹中直人さんは好きさ!)、殺し屋の正体が「若き空手家」で彼の青春模様が少し描かれるのも良かったし(岩井拳士朗さんが熱演!)、それまでに出てきた要素(「兄貴分のヤクザを殺しちゃった」等)を駆使して「道を外れた政治家」を罠にはめるというラストは爽快だったし…。なんて言うんですかね、遠藤憲一さんを始めとする“イイ顔の役者たち”がアウトローをサラッと演じるカッコ良さが全編に満ち満ちていて、僕には本当に「ちょうどいい」作品だったのです。すべての事件が解決した後、矢能が少女・栞に「オレの子どもになるか?」と聞くやり取りはね、ホッコリしつつも涙が止まらなかったです… (ノω・、) キテヨカッタ...


この2人のやり取りなら永遠に(「無限に」でも可)観ていられる自信があります。


念のため、鑑賞中の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



もうね、鑑賞直後は「今年ベスト!m9`Д´) ビシッ」と思うぐらいにストライクでしたよ、マジで。とりあえず監督が本名の木内一裕名義で執筆した原作小説も読む気マンマンだし、ぜひシリーズ化してほしいというか。「探偵はBARにいる」を観た時も思いましたが、“このぐらいの作品”がコンスタンスに劇場公開されてほしいなぁと。ちくしょう、本当はもっと長文を書きたかったものの、この年末はアップしなくてはならない記事が多すぎるのでこの辺で止めておきますけど、東映セントラル系東映Vシネマ系の作品が好きな方はマジでオススメですぞ。




木内一裕先生による原作小説。ちくしょう、読むぜ!



矢能も登場する、きうちかずひろ監督作(演じたのは成瀬正孝さん)。オススメでございます。



木内一裕先生の原作を三池崇史監督が実写化した作品。僕の感想はこんな感じ







search サーチ(ネタバレ)

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search サーチ



原題:Searching
2018/アメリカ 上映時間102分
監督・脚本:アニーシュ・チャガンティ
製作:ティムール・ベクマンベトフ、セブ・オハニアン、アダム・シドマン、ナタリー・カサビアン
製作総指揮:マリヤ・ザトゥロフスカヤ、アナ・リサ・ムラビナ、イゴール・ツァイ
脚本:セブ・オハニアン
撮影:フアン・セバスティアン・バロン
美術:アンヘル・エレーラ
編集:ウィル・メリック、ニック・ジョンソン
音楽:トリン・バロウデイル
出演:ジョン・チョウ、デブラ・メッシング、ジョセフ・リー、ミシェル・ラー
パンフレット:★★★★☆(720円/PCのウィンドウ(?)を意識したデザインがユニーク! コラム3本も良いです)
(あらすじ)
16歳の女子高生マーゴットが突然姿を消し、行方不明事件として捜査が開始されるが、家出なのか誘拐なのかが判明しないまま37時間が経過する。娘の無事を信じたい父親のデビッドは、マーゴットのPCにログインして、Instagram、Facebook、Twitterといった娘が登録しているSNSにアクセスを試みる。だがそこには、いつも明るくて活発だったはずの娘とは別人の、デビッドの知らないマーゴットの姿が映し出されていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作については、結騎了さんのブログを読めば十分なので、チェックしてみて!


本作は今年の10月26日に封切られたワケですが…。「PCの画面上だけで物語が進行する作品」というのは確かにユニークだけどさ、「デス・ウィッシュ」とか「イコライザー2」といった僕好みのアクション映画が次々と公開されている中、小学1年生の娘がいる身としては「ネットを調べてみたら自分の娘が実は…」的な縁起の悪い映画なんてまったく観る気が起きなかったんですけれども。ちくしょう、あまりに周囲の評判が良かったので気になってしまって、やっと仕事がひと段落した12月10日、TOHOシネマズ新宿に足を運んで来ました。「スマートナ野郎ダゼ… ( ´_ゝ`)」と思ったり。


12番スクリーン、結構混んでいたような(うろ覚え)。



「PCの画面だけで物語が進行する作品」となると、2016年に日本公開されたホラー映画「アンフレンデッド」を連想しましたが(実際、監督たちが企画を持っていくと引き合いに出されまくったらしい)、それ以上にしっかり練られていた印象。まず、「主人公デビッドが奥さんと結婚→娘が生まれてすくすく育つ→奥さんが病気で亡くなってしまう」という流れをPCの画面だけを使ったモンタージュ映像で表現したプロローグがスマートで素晴らしくて、この冒頭だけで主人公家族にすっかり感情移入しちゃいましてね(パンフによると、監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」のオープニングを意識したそうな)。その後、娘マーゴットが“謎の失踪”をして、デビッドはPCでSNSを駆使して行方を捜すワケですが、「このSNSはこういう使い方をするもので〜」的な説明台詞が不自然に出てこないあたりも上手くて。その前に観ていた邦画「スマホを落としただけなのに」が真逆の作りだったのもあって、本当にスマートだなぁと。一応、最後の展開を書いておくと、犯人はマーゴット捜索の指揮をとっていたヴィック捜査官で、自分の息子がマーゴットを崖から突き落としてしまった“事故”を隠蔽しようとした…ってな調子。結局、マーゴットは良い子&生きていて、無事ハッピーエンドを迎えるんですが、「ハード・コアの夜」みたいな悪夢を想定して怯えていた僕的には、そんな意表を突く“感動するオチ”を用意した監督に「スマートナ野郎ダゼ… ( ´_ゝ`)」と超感心した次第。


少し強引なところもありますが、基本的にPCやらスマホやらの映像で話が進むというね。


僕の心境を代弁するビスケット・オリバを貼っておきますね(「バキ」より)。



アニーシュ・チャガンティ監督が本作の前に撮った短編「Seeds」↓ これもスマートだな…(しつこい)。




その他、「なりすまし」や「デマを流すクズ」といった「ネットあるある」を盛り込んでいるあたりも良かったですな。序盤から“最終的に明かされる真実”への伏線の数々がちゃんと張られていたのも見事でしたが、しかし。正直、「ヴィック捜査官が息子の不祥事を隠蔽したエピソード」を語るくだりだけはスマートじゃなかった気がします(僕はこのシーンで犯人がわかった)。とは言え、本当に面白くてグッと来る映画だったので、気になる人はぜひチェックしてほしいし、「スマホを落としただけなのに」と見比べるのも面白いかもしれません (o^-')b ヤッテミテ! まぁ、何はともあれ、現在、ネットは立派な文化の1つとなっていますが、実際に会ったことのない人を信用するのはほどほどにした方が良さそうです…このブログを書いている人間も含めてーー(突然、厭な終わり方)。




デジタル盤のサントラでございます。



PCの画面だけで進行するホラー映画。僕の感想はこんな感じ



「娘が失踪して〜」系の有名な作品。怖いので未見なのです… (´∀`;) エヘヘ






イット・カム・アット・ナイト(ネタバレ)

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イット・カム・アット・ナイト



原題:It Comes at Night
2017/アメリカ 上映時間92分
監督・脚本・編集:トレイ・エドワード・シュルツ
製作:デビッド・カプラン、アンドレア・ロア
製作総指揮:ジョエル・エドガートン
撮影:ドリュー・ダニエルズ
美術:カレン・マーフィ
衣装:メーガン・カスパーリク
編集:マシュー・ハンナム
音楽:ブライアン・マコンバー
出演:ジョエル・エドガートン、クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ、ケルビン・ハリソン・Jr.、ライリー・キーオ、グリフィン・ロバート・フォークナー
パンフレット:★★★★(820円/コンパクトながらも記事が充実した良いパンフ)
(あらすじ)
ポール(ジョエル・エドガートン)一家は夜になるとやってくる正体不明の「それ」から逃れるため、森の中の一軒家に隠れ住んでいた。そんなポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が助けを求めて訪れてくる。ポールは「それ」の侵入を防ぐため、夜は入り口の赤いドアを常にロックするというルールに従うことを条件に、ウィル一家を受け入れる。2つの家族による共同生活はうまく回っていったかに思えたが、ある夜にロックされているはずの赤いドアが開け放たれていることが発覚。2つの家族に芽生えてしまった猜疑心、そして「それ」への恐怖から、それぞれの本性が次第に露わとなっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作について「サッパリわからない (・ε・) プー」という方は公式サイト「シークレットレビュー」を読むと良いザンス。


あまり本作を観るつもりはなかったんですが、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてたので、なんとなく気になっちゃいましてね。やっと仕事が暇になった12月下旬某日、新宿シネマカリテにて、映画ファンサービスデーを利用して1000円で鑑賞してきました。「でも、トレイ・エドワード・シュルツ監督のやろうとしてることはスゴイ。オレは心から応援してるよ (`・ω・´) キリッ」と思ったり。ちなみに劇場は半分ぐらい埋まってましたよ、確か。


当日のgifを貼っておきますね。扉を開けると犬の吠える声がするのです。



「イット・フォローズ」の制作陣が携わっているという本作ですが、「『それ』と伝染病によって社会が荒廃した世界でサバイブする家族の話」という内容から、今年10月に観たばかりの「クワイエット・プレイス」を思い出しました。ただ、あちらは「人間賛歌」だったのと比べると、こっちは「他の家族3人と一緒に暮らすことに→不信感が芽生える→殺し合い勃発!→相手を皆殺しに…」という「相互不信からの悲劇」が描かれてましてね。現在も上映中の塚本晋也監督作「斬、」と同じく、移民問題などのヘイトが暴走しがちな案件のメタファーなんだろうなと。最後は、結局、生き残った家族も伝染病に感染したムードで終わるワケですけど、作品の“謎”の解釈を僕なりに書いておくと、「『それ』というのは伝染病に罹った人間=実は無害」で、生き残った人間が勝手に怯えているだけであり、「外に通じる赤い扉」を開けたのは精神的に追い詰められて夢遊病になった息子の仕業ではないかと。で、公式サイト「シークレットレビュー」を読んでみれば、映画評論家の小林真里さんは「『それ』は形のないテレパシーのようなもので人の心に入り込む」なんて説を唱えられていたり、映画アドバイザーのミヤザキタケルさんは「他の家族の不審点(「本当の家族ではなかったのでは」?など)」に斬り込んでいたりと、「なるほどなぁ」と感心させられたんですが、しかし。正直なところ、「明確な答えのない謎めいた話」を作っておいて観客に丸投げしているだけにも感じられたというか。ディストピア内ゲバ映画なんて別に珍しくはないし、人間、時間は限られているということでね、一応は面白かったものの、僕的にはリピーター割引を駆使するほどではないかなぁ…というのが率直な感想でございます (´・ω・`) ウーム 


公式の本編動画↓ この犬が吠え立てる展開とか、“謎”ではあるものの、どうでも良いというか。




とは言え、パンフに掲載されていたトレイ・エドワード・シュルツ監督のインタビューを読むと、「父親の死を乗り越えるために書いた」という「脚本療法」的な作品のようでして。「ボクシングに散々ダメ出ししておいて、ユリーに『でも心から応援してる』と言い出した刃牙」のように、僕も本作に100パーセント乗れるワケではないけど、独自の世界観を作り出したのはスゴイと思うし、そんな監督を心から応援してるーーって、例えがわかりにくいカナー (´∀`;) エヘヘ でも、まぁ、合う人は合うみたいなので、気になる人は劇場に足を運んでみてくださいな。


ボクシングに対して上から目線でダメ出ししておきながらも…。
闘技者として不完全だ

「心から応援してる」とか言い出す範馬刃牙なのでした(「グラップラー刃牙」より)。
オレは心から応援してるよ


おしまい。




デジタル盤のサントラ。輸入CD盤アナログ盤もあります。



同じ制作スタッフが携わった青春ホラー映画。僕の感想はこんな感じ



シチュエーションが似ているホラー映画。僕の感想はこんな感じ








アンダー・ザ・シルバーレイク(ネタバレ)

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アンダー・ザ・シルバーレイク



原題:Under the Silver Lake
2018/アメリカ 上映時間140分
監督・脚本:デビッド・ロバート・ミッチェル
製作:マイケル・デ・ルカ、クリス・ベンダー、ジェイク・ワイナー、アデル・ロマンスキー、デビッド・ロバート・ミッチェル
製作総指揮:ダニエル・レイニー、ジェフリー・コンビッツ、ジェフ・ジョフレイ、キャンディス・アベラ・ミカティ、アラン・パオ、ルーク・ダニエルズ、トッド・レミス、デビッド・モスコー
撮影:マイケル・ジオラキス
美術:マイケル・T・ペリー
衣装:キャロライン・エスリン=シェイファー
編集:フリオ・C・ペレス4世
音楽:ディザスターピース
音楽監修:マイケル・ターナー
出演:アンドリュー・ガーフィールド、ライリー・キーオ、トファー・グレイス、ゾーシャ・マメット、キャリー・ヘルナンデス、パトリック・フィッシュラー、グレース・バン・パタン、ジミ・シンプソン
パンフレット:★★★★★(1000円/コンパクトながらも素敵なデザインで、小ネタ解説やコラムが超充実したパンフ。映画の補完にピッタリ!)
(あらすじ)
セレブやアーティストたちが暮らすロサンゼルスの街シルバーレイク。ゲームや都市伝説を愛するオタク青年サムは、隣に住む美女サラに恋をするが、彼女は突然失踪してしまう。サラの行方を捜すうちに、いつしかサムは街の裏側に潜む陰謀に巻き込まれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※この映画については、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「映画その他ムダ話」(216円)を聞けばいいんじゃないかな。
※今回の記事では「マルホランド・ドライブ」のネタバレに触れているんですが、スゲー面白い作品なので、観てから読んで!


今年の10月13日に公開された本作については、評価がパックリと割れているようで。
年間ベストだという人もいれば、サッパリわからなかったなんて人もいるから映画と
は面白いもの
、ですな。で、僕はデビッド・ロバート・ミッチェル監督の前2作品を
ほんとうに優れていると感心していたので、本作もまた観る気マンマンでしてね。と
うとう忙しい仕事が終わりを告げた12月下旬某日、新宿で映画を3本ハシゴ鑑賞して
から渋谷に移動。アップリンク渋谷水曜サービスデーを利用して、観てきた次第で
ございます。僕には合わなかったカナー (´・ω・`) ザンネン


売店にはTシャツなども売ってましたよ。観客は10人ぐらいでした。



くわしい小ネタや解説についてはパンフや町山さんの「映画ムダ話」がしっかりもう
らしているので、それをチェックしていただくとして(手抜き)。そりゃあ僕だって
うるさがたの映画ファンですから(苦笑)、ヒッチコックの「裏窓」「めまい」
どの作品へのオマージュには気付きましたけど、一番連想したのはデビッド・リンチ
による“オレが考えたハリウッド暗黒ムービー”「マルホランド・ドライブ」でしてね。
出てくる人たちや場所が奇妙で夢のようだったりするし、謎の正体が“惨めな自分か
らの現実逃避”
というあたりも共通しているんじゃないかしらん。人間、「もう生きら
れない… ('A`)」とハードにへこむと、誰かのせいにしたい→陰謀論にすがるワケで、
なんとなく本作の主人公は他人事には思えなかったです。一応、オチを書き残してお
くと、恋人に振られた&職もなく、腹いせに犬を殺していた主人公は、家賃を滞納し
ていた部屋から追い出されるも、隣人の中年女性と暮らすムードで終わってました。
とりあえず決して嫌いな作品ではないのは間違いないのです。


町山智浩さんの解説トークショー動画があったので、貼っておきますね↓




てゆーか、劇中で取り扱うポップカルチャーの数々も好きだし、基本的には何の文句
もなかったハズなんですが、しかし。観ていたら徐々に僕の好みとズレてきたという
か。途中から“ほぼ主人公の妄想”だと気付いたら、真剣に観ているのがバカバカしく
なって飽きちゃった…って、伝わりますかね。役者さんたちは魅力的だし、もっと楽
しめると思ったんだけど、結局、ちょっと合わなかったです… (´・ω・`) ザンネン
いろいろな解釈ができる独特の雰囲気の作品であり、熱狂的なファンがいるほどなの
でね、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。まだ上映中&これから公開
する劇場もあるので、公式サイトをチェックしていただければ幸いです。おしまい。




デジタル盤のサントラ。輸入CD盤もあります。



デビッド・ロバート・ミッチェル監督の前作。僕の感想はこんな感じ



連想したデビッド・リンチ監督作。大好きです。








※映画へのオマージュとして、今回の記事には暗号を仕込んである…って、心底どうでも良いですな (´∀`;) スミマセン

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(ネタバレ)

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マンディ 地獄のロード・ウォリアー



原題:Mandy
2017/ベルギー 上映時間121分
監督・原案・脚本:パノス・コスマトス
製作:エイドリアン・ポリトウスキー、マルタン・メッツ、ネイト・ボロティン、ダニエル・ノア、ジョシュ・C・ウォーラー、イライジャ・ウッド
製作総指揮:ニック・スパイサー、マキシム・コットレイ、トッド・ブラウン、クリストファー・フィグ、ロバート・ホワイトハウス、ナディア・カムリッチ、リサ・ホウェイレン
脚本:アーロン・スチュワート=アン
撮影:ベンジャミン・ローブ
美術:ユベール・プイユ
衣装:アリス・エサルティエ
編集:ブレット・W・バックマン
音楽:ヨハン・ヨハンソン
出演:ニコラス・ケイジ、アンドレア・ライズボロー、ライナス・ローチ、ネッド・デネヒー、オルウェン・フエレ、リチャード・ブレイク、ビル・デューク
パンフレット:★★★☆(600円/この公開規模の割には頑張っているパンフ。ナマニクさんのコラムが良かった)
(あらすじ)
ある過去を抱えた男レッド(ニコラス・ケイジ)は、愛する妻マンディ(アンドレア・ライズボロー)と人里離れた場所で静かに暮らしていた。しかし、マンディに固執するカルト的な集団の凶行により、レッドの前でマンディが惨殺されてしまう。怒り狂ったレッドはオリジナルの武器を作り復讐を誓うが、マンディを死に追いやったカルト集団の雇う謎のバイク軍団が、レッドの前に立ちふさがる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「クズどもに妻を殺された男が復讐に乗り出す」という定番ストーリーでニコラス・ケイジ主演作となれば、そりゃあ気になってしまうのが男心だし(※個人の感想です)、周囲の評判も良かったので、そこそこ期待してましてね。やっと仕事が落ち着いた12月下旬某日、「日日是好日」「イット・カム・アット・ナイト」を観てから、新宿シネマカリテにて、映画ファンサービスデーを利用して1000円で鑑賞いたしました(その後、渋谷に移動して「アンダー・ザ・シルバーレイク」を観た)。面白かったです (・∀・) ヨカッタ! ちなみに客席は結構混んでいた記憶でございます。


当日のgifを貼っておきますね。戦斧のレプリカを作ったのは超偉い!



お話をザッと書いておくと、「カルト教団の教祖ジェレマイアに奥さんのマンディが見初められて、家が襲撃される→主人公レッドの目の前でマンディが焼き殺される→レッドは実は戦闘力が高めだったので、自ら斧を鋳造&ボウガン<死神>を携えて復讐に乗り出す→皆殺し!ヘ(゚∀゚*)ノ ザマァ!→復讐を終えて車を走り出すと、助手席にはマンディの幻影がーー」ってな調子でしたよ、確か。鑑賞中の印象は、アストロン6「マンボーグ」が近いというか。80年代のチープな残酷映画っぽさがあるんですけど、サイケデリックな画面に過剰な演出と故ヨハン・ヨハンソンによる音楽が独特の世界観を構築していて、ある種のトリップ映像を見せられているような気分になったというね。生首が飛ぶ斧バトルやチェーンソーバトル、素手での頭部潰しなどの見せ場は大好物だったし、何よりもハッスルするニコラス・ケイジを観ているだけで映画代分の価値は十分あった気がしないでもないです、たぶん。ちょっとだけ「こんな『ゴースト・ライダー』が観たかったなぁ」なんて思ったりもしましたが、無い物ねだりをしても詮無きこと、ですな。


自ら鍛えた戦斧を相棒に、極彩色の地獄ロードに突入するのです。


チェーンソーバトルなど、楽しい場面がMORIMORIなのでした (´∀`) タノシー



その他、「マンディ役のアンドレア・ライズブローがなんか怖い」とか「ジェレマイア役のライナス・ローチのクズ演技は100点だし、他のカルト教団メンバーのクズっぷりも最高!」とか「ビル・デューク、久しぶりに観た」といったことは置いとくとして。不満を書くと、「※イメージです」みたいな映像はあまり好みじゃないし、とにかくエキセントリックな登場人物ばかりなので観ていて疲れた…ってことぐらいでしょうか。まぁ、基本的には面白かったです (・∀・) ヨカッタ! 「カサンドラ・クロス」「ランボー 怒りの脱出」などで知られるジョージ・パン・コスマトス監督の息子というパノス・コスマトス監督、なかなか才能がある人だと思ったり(偉そうに)。正直なところ、僕自身はサイケデリックなビジュアルの作品ってそれほど惹かれないんですけど(汗)、そういうのが好きな人にはかなりオススメですぞ。




デジタル盤のサントラ。輸入CD盤もあります。



なんとなく思い出したアストロン6の作品。僕の感想はこんな感じ



今年観たニコラス・ケイジ主演作。僕の感想はこんな感じ









狂獣 欲望の海域(ネタバレ)

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狂獣 欲望の海域



原題:狂獣 The Brink
2017/中国、香港 上映時間100分
監督:ジョナサン・リ
製作:ソイ・チェン、パコ・ウォン
脚本:リー・チュンファイ
撮影:ケニー・ツェー
美術:リー・ジーファン
衣装:ジュン・チョウティン
編集:カーレン・パン
音楽:チュン・チーウィン、ベン・チャン
アクション監督:ニッキー・リー
出演:マックス・チャン、ショーン・ユー、ウー・ユエ、ラム・カートン、倉田保昭
パンフレット:なし
(あらすじ)
恐れ知らずの刑事・西狗(サイガウ)は、密漁業者の貴成(グァイセン)が取り仕切る金塊の闇取引を追っていた。やがて一連の闇取引に、貴成のボスである“鬼”(グァイ)が運営する海上の大型カジノ船が関わっていることが判明。着実に組織内での地位を固めていた貴成は、“鬼”の近くまでのぼりつめていくが、そんな貴成を捕らえるべく、西狗も現場に乗り込んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

僕の「2017年に観た新作映画ベスト10」の第9位の作品は「ドラゴン×マッハ!」であり、第2位は「イップ・マン 継承」だったワケですが、その両方でラスボス役を演じて圧倒的な存在感を示したのがマックス・チャンという男でしてね。そんな彼の初主演作である本作については「2018年に絶対観たい新作映画10本」の1本にチョイスするほど楽しみにしており、名作映画発掘フェスティバル「のむコレ2018」の中で公開されると聞いたら、そりゃあ何があっても観に行かねばならぬということで! 11月5日、シネマート新宿で観てきました(その後、「キックボクサー ザ・リベンジ」をハシゴ)。まぁまぁ…かな… (´∀`;) アハハハ


劇場は広めのスクリーン1でしたが、観客は20人ぐらいだったような。



マックス・チャン演じる主人公サイガウは“熱血系金髪バイオレンス刑事(デカ)”ということで、超僕好みお母さん味ごのみなキャラでしてね。退職予定の相棒アダ(ウー・ユエ)を無理矢理駆り出して、金塊の闇取引に関わっている密漁業者グァイセン(ショーン・ユー)を追っていたら、実は借金まみれのアダが裏切っていて…ってなお話。「ここが新しい!」という要素はないものの、メインの3人がしっかり動ける人たちなので、アクション自体は観ていて楽しかったんですけれども。なんて言うんですかね、今年9月に「SPL 狼たちの処刑台」を観た時も同じようなことを思ったんですが、物語とアクション演出のリアリティラインが合っていないというか。特にラスト、大荒れの海の船上での2vs1バトルは、自殺行為に等しい状況でケレン味溢れるアクションを延々と繰り広げるから、面白くはあったものの、それまでの世界観を台無しにしているようで、さすがにバカバカしくも見えちゃったんですよね… (´・ω・`) ウーン あと、倉田保昭さんが“鬼”という元締め役で登場するんですが、存在感が最高だっただけに、アクションが観られなかったのはスゲー残念でしたよ。一応、オチを書いておくと、台風バトルの末にアダとグァイセンは死亡して、サイガウは親代わりになっている女性(妊娠中)と産婦人科に行って、終わってたような気がします。


マックス・チャン自体は頑張っていたんですが…。


あの世界観で「台風の中で戦う」のって、ちょっと違うと思うんだよなぁ。



な〜んて文句を書きつつも、大好きなマックス・チャンの初主演作だし、まぁまぁ楽しかったので70点という優しい着地。好きな人に甘くなってしまうのは人間のサガなのかもしれませんな…(他の人も勝手に巻き込んだ文章)。まだソフトのリリースなどは決まっていないみたいだし、僕的にもあまりオススメする1本ではないものの、それなりに良いアクションが楽しめる作品だと思うのでね、機会があったら観てみてくださいな (・∀・) オシマイ




ラスボスのマックス・チャンが三つ揃えのスーツで暴力を振るう作品。僕の感想はこんな感じ



ラスボスのマックス・チャンがドニー・イェン兄貴と味わい深いバトルを繰り広げる映画。僕の感想はこんな感じ



連想したウィルソン・イップ監督作。ウー・ユエも活躍しております。僕の感想はこんな感じ







ザ・アウトロー(ネタバレ)

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ザ・アウトロー



原題:Den of Thieves
2018/アメリカ 上映時間140分
監督・原案・脚本:クリスチャン・グーデガスト
製作:マーク・キャントン、タッカー・トゥーリー、ジェラルド・バトラー、アラン・シーゲル
製作総指揮:メドウ・ウィリアムズ、クリスチャン・グーデガスト、スコット・ランプキン、ジェイミー・マーシャル、グレン・D・フェイグ、ロバート・シモンズ、アダム・フォーゲルソン、オーレン・アビブ
原案:ポール・シュアリング
撮影:テリー・ステイシー
美術:カーラ・リンドストロム
衣装:テリー・アンダーソン
編集:ジョエル・コックス
音楽:クリフ・マルティネス
出演:ジェラルド・バトラー、パブロ・シュレイバー、オシェア・ジャクソン・Jr.、カーティス・“50セント”・ジャクソン、メドウ・ウィリアムズ、エバン・ジョーンズ、カイウィ・ライマン、モー・マクレー、ブライアン・バン・ホルト、モーリス・コンプト
パンフレット:★★★☆(780円/現金を入れるアルミケースを模したデザイン。2本のコラムが愉快)
(あらすじ)
48分に1回、銀行強盗が発生するといわれるロサンゼルス。型破りな捜査で知られるロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班を率いるニック・オブライエンは、多発する銀行強盗に日々、立ち向かっていた。そんなある時、伝説の強盗と呼ばれるレイ・メリーメンの一味が3000万ドルの巨額銀行強盗を企てているとの情報が舞い込む。氷のように冷静で、綿密な計画を練るメリーメンに対し、ニックたちも徐々に一味を追い詰めていき、両者が対決する日が刻一刻と近づいていたが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作はネタバレを読まないで観た方が間違いなく面白いので、「ヒート」のような銃撃戦映画が好きな人は観てから読んで!

顔が濃い上に押し出しが強いイメージのあるジェラルド・バトラーですが、彼が主演のアクション映画はやりすぎの傾向があって、そこそこ僕好みということで、本作も気になっていましてね。さらに、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の10月26日の放送で「リスナーカプセル」に選ばれた→今年はリスナーカプセルに選ばれた作品も観に行っているので、観ることに決定。11月13日にT・ジョイSEIBU大泉にて、2回目の「ヴェノム」とハシゴ鑑賞してきました。「燃えつきるほどヒート!Σ(°д° ) コォォォッ」と思ったり。


8番スクリーン、僕を含めて3人ぐらいだった記憶



「警察と犯罪者、2つのプロフェッショナルがぶつかり合う」なんて聞けば、僕と同世代の人はマイケル・マン監督による銃撃アクション映画の傑作「ヒート」を連想するワケですが、本作はモロにそんな感じでして。しかも、警察(ロサンゼルス郡保安局重犯罪特捜班)は「容疑者をいきなりスタンガン&パンチで気絶させて拉致→拷問」するほどアグレッシ部すぎる荒くれ者集団であり、強盗団側も全員が元海兵隊特殊部隊所属で戦闘力が著しく高めだったりと、「ヒート」を愛する人が自分好みに盛りまくった感が全開でしてね(微笑)。そんな両者が街中で銃撃戦を繰り広げたらもはや戦争のようで、本作はこのリアル風味かつド迫力の銃撃戦を観るだけでも十分価値がある映画だと思ったり。


ジェラルド・バトラーは「ヒート」のアル・パチーノにステロイドを打ちまくって狂暴にしたようなキャラクター。


それと「ヒート」のロバート・デ・ニーロの戦闘力を飛躍的に向上させた風味のパブロ・シュレイバーが戦うのです。



まぁ、ジェラルド・バトラー演じる“ビッグ・ニック”のプライベート話は心底どうでも良かったし(家庭問題を描きたかったんでしょうけど、奥さんへの態度が酷すぎて引いた)、パブロ・シュレイバー演じるメリーメンの奥さんとニックが寝るくだりなど不要に感じる部分も少なくなかったし、終盤にニックたちがメリーメンたちを捕捉する展開はあまりに偶然がすぎると思いましたが、しかし。ロス名物の「渋滞」を舞台にした“一般人も巻き込んだ銃撃戦”の末に、ニックがメリーメンを射殺するシーンの情緒も呆れるほど「ヒート」であり、僕は思わず「燃えつきるほどヒート!Σ(°д° ) コォォォッ」と感心したというね。


ごめんなさい、このジョナサン・ジョースターが貼りたかっただけです(「ジョジョ第一部」より)。



公式の銃撃戦動画↓ 「ボラッチョ」と呼ばれているのはショーンKさんじゃないから安心して(何を?)。




で、実は本作にはどんでん返しがありまして。「第三の主人公」であるオシェア・ジャクソン・Jr.演じるドニーは「“警察の協力者”になってしまう強盗団メンバー(ドライバー担当)」として劇中で板挟みになって右往左往するんですけれども。「クライマックスの銃撃戦が終わると大金が消えている→実はドニーが黒幕だった!Σ(゚д゚;) ナンデスト!」なんて展開になるからビックリですよ。「頭の良いドニーはバーテンという立場を利用して、さまざまな立場の客から情報収集→連邦準備銀行の金を強奪する計画を練っていた」というオチであり、確かに普通の銀行強盗モノにしては現金強奪のくだりにケイパームービーがあったなぁと。ハッキリ言って、このオチはスゲー強引かつ現実的には無理だと思いましたが、ある意味、本作で全開だった「ヒート」っぽさもミスディレクションに利用した感があったから、ちょっと蛇足には感じつつも、意外と嫌いじゃなかったです (´∀`) ンモウ! 一応、オチを書くと、ロンドンのパブでドニーが新しい計画を立てるムードで映画は終わってましたよ(実際に本作の続編が予定されているそうな)。


オシェア・ジャクソン・Jr.、ひと癖あるキャラを好演してました。



な〜んて褒めまくっていますけど、本作の原題は「Den of Thieves(泥棒の巣窟)」ということで、客を呼ぶために他のタイトルに変えるとしても、本当は「・アウトロー」なのに「ザ・アウトロー」なんて邦題にしたら、僕のような「この場合って『ザ』でいいんだっけ? (´Д`;) アアン」と悩みがちな人を混乱させるという罪を犯したので、70点という評価。とにかく銃撃戦描写が最高なので、ガンアクションが好きな方は観ておくと良いですぞ。




クリスチャン・グーデガスト監督が脚本を担当したジェラルド・バトラー主演作。僕の感想はこんな感じ



間違いなく本作に多大な影響を与えた作品。僕も好きよ (〃∇〃) ウフフ



2019年2月20日にソフトがリリースされる予定。Amazon.co.jp限定版もあります。






先週の備忘録(2018/12/18~12/24)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、映画を2本鑑賞→仕事→仕事の忘年会→「か和もっち」
水曜日、映画を4本鑑賞
木曜日、仕事→「銃」を鑑賞
金曜日、仕事→「か和もっち」
土曜日、「ディア・ハンター」鑑賞
日曜日、映画を2本鑑賞
月曜日、家族とミュージカル鑑賞→クリスマスを祝いました
※先週観た映画は10本でした



限界が来ました ('A`) 忙しい仕事が終わって、やっとグッスリ眠れるかと思ったら、まったく寝るヒマがないのは、ちくしょう、映画を観まくっている上にこのブログを書いているからーー。要は「自業自得!m9・∀・) ビシッ」としか言いようがない状況なんですが、先週は14本も頑張って記事をアップしたのだから、マジで誰か褒めてほしい(特に「アンダー・ザ・シルバーレイク」の感想は、僕なりに“サムの気持ち”に寄り添ってみたので、できればPC表示で読んでほしい)。って、このブログは公開オナニーのようなものであり、自己満足で日々せっせとやっているワケですが、先週は取りこぼしていた映画をいろいろと観ちゃっただけに、現時点で映画の感想が13本溜まっていて(こんなに出しているのに!)。どうにかして年内に全部アップしようと睡眠時間を削って頑張っていたものの、さすがに体力の限界が来ました。今週火曜日に3本観る→これで年内は見納め予定だけど、恒例のランキング記事を書く時間とかを計算すると、10本ぐらいは来月更新になりそうだなぁと。って、読者のみなさんにはどうでも良い話ですな (ノ∀`) スミマセン


つーか、前売り券を買っていた「ギャングース」の都内上映が終わっていて超ガッカリ… ('A`) イヤーン



ただ、感想を単独でアップする予定がないので、サラッと書いておきたいのが、土曜日にアップリンク吉祥寺で観た「ディア・ハンター 4K デジタル修復版」ですよ(とは言っても、アップリンクで上映されているのは2K版)。いつだって土日は家族と過ごす気マンマンの僕ですが(だから平日に仕事をサボって映画を観ている…というクズの文章)、娘の習いごとが佳境に入っていて夕飯まで時間が空いていたので、「これは前売り券を使うチャンス!(`・ω・´) キリッ」と、いそいそと観に行ったんですけれども。多感な時期に「タクシードライバー」や「レイジングブル」を観てロバート・デ・ニーロにハマる→出演作をレンタルで観まくるというのは「僕世代の映画ファンあるある」だと思うんですが、そのころに観た時よりも凄まじく心に染みました。本当に良い映画で褒めるところまみれなんですけど、何が驚いたって、当時よりも多少は英語を聞き取れるようになった僕ですよ、今さらながら鹿を「deer」と呼んでいることに気が付きましてね…。ハッキリ言って、この30年近く、「ディア・ハンター」の「ディア」は、大江千里さんの「dear」や飯島愛さんの「Dear女子高生」と同じく「dear(親愛な)」だと思っていたので、本当に勉強になったというか。僕もすっかり46歳ですけど、まだまだ学ぶことがいっぱい、ですな(なぜか偉そうに)。


前売り券を買っていた「ディア・ハンター」。特典は「オリジナルステッカー」でした。


「アトロク」でも紹介されていた、オープン仕立てのアップリンク吉祥寺に来たぜ!


場内のロビーや廊下は、ちくしょう、かなりオサレ。敬愛するマキヒロチ先生の写真がありましたよ。


「ディア・ハンター」、素晴らしかったです。


売店も素敵でしてね。


オープン記念として、お買い物をしたのでした。



予告編を貼っておきますね↓ スゲー良い映画だったなぁ… (ノω・、) ニック...




先週はなんだかんだと練馬の「か和もっち」に2回も足を運んでしまって、たぶんこれで年内行くことはないんですが、今年もお世話になりましたよ。まぁ、最近はお店で愚痴ってばかりな気もしますが(汗)、美味しい日本酒と料理が味わえるだけで十分幸せだよなぁと。つーか、またブログを読んでいる方が来てくれまして。手紙やプレゼントをいただいて、本当に恐縮いたしました。残念ながら僕はやや情緒不安定気味であり、ついネガティブな内容の記事を投下しがちなんですけど、読者の方からもらった手紙やDMなどを読み返すと、心ゲージがかなり回復するのでね、とても感謝しております。「か和もっち」では「ブログ読者へのお礼」として、まだ缶バッジを配布していますので(たぶん来年の今ごろまで余るレベルで)、お手数ですがもらっていただけるとうれしいです。


店で渡された「み」さんからの手紙&プレゼント。ありがとうございました!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


火曜日の飲食はこんな感じ。なかさんがいてビックリしました。


金曜日の飲食はこんな感じ。ちょっと食べ過ぎちゃったカナー。



一応、月曜日=クリスマスイブのことを書くと、奥さんと娘のマナ子(仮名/7歳)と日本橋でランチを食べてから、3人で子ども向けのミュージカルを観ましてね。で、帰宅途中に注文していたオードブルを受け取って、お義母さんと一緒に夕食。午前中に妻子が作っておいたクリスマスケーキをみんなで食べた…ってな調子。今回、娘が何のプレゼントがほしいのかサッパリだったので、前に買っておいた「マジョカパレット」(でも、マナ子的にブームは去っている様子…)に「人生ゲーム」(ボードゲームに慣れておくのも良いかと)、「魔術師キャッツ」(いつか「キャッツ」を観る時の予習として)という3つを用意していたんですが、日曜日に突然、「かえちゃOh!! まほうのペットやさん」が本命だということが発覚!Σ(゚д゚;) ナンデスト! 奥さんがスムースにamazonで注文→月曜日に到着して事なきを得ましたが、僕は生体販売は反対派なんだけどな…という面倒くさい文章。何はともあれ、今晩、娘の枕元に置く予定ですが、起きた時のリアクションがとても楽しみなのでした (`∀´) フハハハハハハ


家族でオサレかつ高めのイタリアンランチ。高いけど、美味しかったよ、高いけど(五七五調で)。


こんなミュージカルを観たのです。


夜は久しぶりに家でアルコールを摂取。「キリン のどごし〈生〉」はいつだって美味なのさ。


そして用意されたプレゼント。マナ子ちゃん、喜んでくれるかしら…。



その他、忙しくて読めていなかった漫画を読破したり(「いつかティファニーで朝食を」とか「進撃の巨人」とか「ドリフターズ」とか「衛府の七忍」とか「キン肉マン」とか「ゴールデンカムイ」とか)、「アトロク」で紹介していたインディーズゲーム「ゴロゴア」(ちくしょう、しみじみ面白い!)を始めたりしたのも睡眠不足の原因だったりするんですが、それはそれとして。今週は、実は26〜27日は家族で旅行に行く予定でしてね。それ以外では、ブログの更新ペースを落としつつ、仕事関係の諸々をこなして、正月に向けて家の大掃除などをする感じですかね。もし仕事関係や友人たちとの飲みが早く終わったら、また「か和もっち」に行こうかなぁ…なんて思ったりもしております。


最後に、今月の推薦曲、magical²「ミルミル ~未来ミエル~」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





2019年1月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2019年1月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

1/4〜1/5
レッスル! ①
世界一と言われた映画館 ②
温泉しかばね芸者 ○
ワイルド・ストーム △
迫り来る嵐 △
22年目の記憶 △
ブレイブ・ロード~名もなき英雄~  △
ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ △
マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ! △


1/11〜12
クリード 炎の宿敵 ③
蜘蛛の巣を払う女 ④
緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー ○
ゴールデンスランバー △
マチルド、翼を広げ △
モースト・ビューティフル・アイランド △
喜望峰の風に乗せて △
この道 △


1/18〜19
マイル22 ⑤
ミスター・ガラス ⑥
劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説 ⑦
ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー ⑧
闇の歯車 △
TAXi ダイヤモンド・ミッション △
西遊記 女人国の戦い △
愛と銃弾 △
バハールの涙 △
マスカレード・ホテル △


1/25〜26
サスペリア ⑨
ジュリアン ○
ナチス第三の男 △
サイバー・ミッション △
500年の航海 △
十二人の死にたい子どもたち △



まだ12月25日ながらも2018年を振り返ってみれば、猛省するしかないというか。映画を観まくってブログを書きまくったせいで、仕事が疎かになって非常に苦しい思いをしたのでね(a.k.a.自業自得)、来年こそは「新作映画は年間120本まで」という掟を遵守するという誓い。たぶん今年は最低でも“当ブログ最多”となる新作映画230本の記事をアップしたことになると思いますが、それでも観たい映画がすべて観られたワケではなくて。ということは、たぶん約半分の120本になろうと大差ない気がするのです(暴論)。もちろん愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品は付き合いで観ますけど、「リスナー枠に入った映画」は今年限りで止めることにします。「パティ・ケイク$」などの素晴らしい作品を観るキッカケになったから本当は止めたくないんですが、本数を絞るためには仕方ないのです… (ノω・、) シカタナシ 前売り券も、いくら変わった特典が付こうとも、来年は興味のない作品は購入を控えるつもりでございます(って、当たり前ですがー)。


現時点で買ってしまった1月公開作の前売り券はこんな感じ。



そんな中、新春早々に観ておきたい映画となれば、やっぱり「クリード 炎の宿敵」でしょうな。赤裸々な本音を書くと、前作の「クリード チャンプを継ぐ男」があまりに名作だっただけに、ごめんなさい、続編はかなり厳しいんじゃないかと思ってて。監督がライアン・クーグラーからスティーブン・ケイプル・Jr.に交代したのも不安だし、そもそも「アポロの息子とドラゴの息子が戦う」って「ネオ格闘王伝説 Jr.Wars」じゃないんだからさぁ…という伝わりにくい例え。ただ、すでに観た人が「傑作!m9`Д´) ビシッ」と仰有っていたのでね、そこはかとない期待を抱いて、公開日に劇場へ足を運ぼうと思っております。


ちなみに「マッスル&フィットネス」の「12月号」にはドラゴの息子が、「1月号」にはドラゴが載っているので、マスト・バイ!m9`Д´) ビシッ



予告編を貼っておきますね↓




その他の洋画では、「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」以降、リスベット・サランデルを主役にした映画はすべて劇場で観ているので、タイトルだけ聞くと「家政婦さんの話かな?(゚⊿゚)」と思っちゃいがちな「蜘蛛の巣を払う女」は絶対観に行きますよ。予告編を観る限り、新しいリスベット役の女優さんはなかなかドラゴン感があるので、期待できる気がします。それと、韓国版「ダンガル きっと、つよくなる」ってムードの「レッスル!」は結構面白そう。イイ顔揃いの韓国映画界でもトップレベルの“コクのある顔面ユーザー”ユ・ヘジン主演作ということで、普通に満足できるんじゃないかしらん。あと、MSU(M・ナイト・シャマラン・ユニバース)の最新作「ミスター・ガラス」も、期待値はそれほど高めではありませんが(汗)、付き合いとして観るつもりです。


「レッスル!」の予告編↓ ユ・ヘジン、かわいいよ、ユ・ヘジン… (´Д`;) ハァハァ




それ以外では、今どきの諜報員アクションムービー「マイル22」は当然観るとして。毎週家族で観ているほど「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」が好きなので、「劇場版 ダーウィンが来た!アフリカ新伝説」は家族で観に行く予定だったり(親子ペア券を購入済み)。「絶対観る」の印を付けていない映画でも観たい作品はたくさんあるものの(「温泉しかばね芸者」とか「緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー」とかスゲー気になる)、先月公開作で使っていない前売り券がかなり残っているのもあって、あまり観に行けないだろうなぁ… (´・ω・`) シカタナシ


12月25日の時点で使っていない前売り券を貼っておきますね。



「緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー」の予告編↓ やだ、すごく気になっちゃう…。




最後は、新作映画を断念することで意外と観に行けるんじゃないかと思う名画座系。新文芸坐で1/13(日)~1/16(水)の「デス・ウィッシュ」「ザ・アウトロー」、1/17(木)~1/18(金)の「バグダッド・スキャンダル」「LBJ ケネディの意志を継いだ男」、1/20(日)~1/22(火)の「ゼイリブ 製作30周年記念HDリマスター版」、1/23(水)~1/25(金)の「遊星からの物体X デジタル・リマスター版」あたりに行ければいいかなぁと。それと、早稲田松竹《ハラショー! セルゲイ・エイゼンシュテイン 生誕120年、没後70年祭》のタイトルは間違いなく「グラップラー刃牙」読者が付けたんだと思うんだけど…。考えすぎですかね。


念のため、貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



以上、2019年1月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。







スカイライン 奪還(ネタバレ)

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スカイライン 奪還



原題:Beyond Skyline
2017/イギリス、中国、カナダ、インドネシア、シンガポール、アメリカ 上映時間106分
監督・脚本:リアム・オドネル
製作:マシュー・ショーズ、グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス
製作総指揮:アレン・リウ、キティ・ロン、アレン・バン・ダム、マイケル・ウィルアン
撮影:クリストファー・プロブスト
編集:ショーン・アルバートソン、バナー・グウィン
音楽:ネイサン・ホワイトヘッド
出演:フランク・グリロ、ボヤナ・ノバコビッチ、ジョニー・ウェストン、カラン・マルベイ、アントニオ・ファーガス、ジェイコブ・バルガス、イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン
パンフレット:★★★(750円/高橋ターヤンさんのコラムが良い感じ)
(あらすじ)
地球に出現した謎の未確認飛行物体により、人びとは次々と地上から吸い上げられていった。その結果、地球はわずか3日間で謎の生命体に征服されてしまった。息子のトレントとともに宇宙船に吸い込まれたロサンゼルス市警の刑事マークは、エイリアンへ変貌を遂げながらも人間の心を残していたジャロッドとの共闘によって、宇宙船の破壊に成功する。内戦が続くラオスに墜落した宇宙船から、ジャロッドの娘ローズとともに脱出したマークは反政府組織のボス・スアと共闘し、エイリアンに対抗する手がかりを見つけ出す。しかし、アジトの周辺はすでに大量のエイリアンたちに取り囲まれていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


前作の「スカイライン 征服」に関しては「低予算なのに頑張っていて、そこそこ好き」程度の評価だったんですけれども。「その続編に僕が愛するイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンの2人が参戦→宇宙人たちにシラットで戦いを挑む」なんてウワサを小耳に挟んでしまったら、何があっても観たくなるのが男心。「2018年に絶対観たい新作映画10本」の1本に選ぶほどギンギンに固くして(※要出典 何を?)楽しみにしてましてね。思わず前売り券を2枚買うほどだった…と書けば、僕の期待値の大きさが伝わるのではないでしょうか。


前売特典は「ヤヤン・ルヒアンのエイリアン除けステッカー」。これが2枚ほしかったのです (〃∇〃) ステキ



シカモ! なんと約3年振りに試写会が当選しちゃったから(「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」以来!)、運が良いんだか何だか (´∀`) ヤダー そんなワケで、10月上旬に日本消防会館で1回目を観まして。10月13日から公開が始まったら前売り券を使ってさらに2回観ようと思っていたんですが…。すでに1回観ていた&仕事がハードになってきたので、他の作品を優先して後回しにしていたら、気が付けば都内の上映がすっかり終了していたという、ありがちなパターン ('A`) イヤーン 公式サイトの劇場情報をチェックしてみれば、最も近場で上映しているのがMOVIX伊勢崎だったということで! ちくしょう、スゲー忙しかった11月27日、伊勢崎にあるMOVIX伊勢崎にて、フレーバーポテト&プチカレーパン&コカコーラゼロを摂取しながら2回目を鑑賞しました。感想は「お見それしました m(_ _ )m」って感じでしたよ。


久しぶりの試写会。仕事関係の人を誘ったんですが、ドタキャンされて1人で鑑賞しました。


約3時間かけて伊勢崎へ。駅から劇場までは徒歩40分ぐらいで、観客は3人だった記憶。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「刃牙道」より)。
お見それしました


監督のリアム・オドネルは前作で脚本を担当していた人なんですが、パンフや「映画秘宝2018年11月号」掲載のインタビューを読むと、実に“信用できる男”でしてね。登場人物が逃げ回るだけだった「エイリアン」続編では「今度は戦争だ!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス!」になった以上に、思いっきりSFアクションに振り切っていたから最高のひと言。舞台設定は前作と同じく「宇宙人が襲撃してきた日」なんですが、武闘派刑事マークとその息子トレント(腕っ節強めで度胸あり)ったら、しっかり戦うからノーストレスでしてね。さらに中盤、人間の脳を移植したエイリアン<パイロット>と化した前作の主人公のおかげで母船は内戦中のラオスに墜落→イコ・ウワイスが登場すると、一気にシラット色が強くなるから「なにこの大好物!(°д°;) ヒィ!」と冷や汗が流れてくるのです。


異星人が攻めてきて、右往左往する前半パート。


同僚の刑事ガルシア(ジェイコブ・ガルバス)による「ここはオレに任せて先に行け!」展開もあったりしてね。


で、母船に連れて行かれたマーク(フランク・グリロ)が地獄巡りをするというね。


ちなみに異星人の地球襲来の動機は「地球人を“栽培”→何千年に一度“収穫”にくる」って感じでしたよ。



クライマックスは「異星人の影響を受けた女の子ローズの血を注射したエネルギーボールを使えば、パイロットが支配から逃れられる」という異星人侵略系ムービーでお馴染みの「一発逆転できます」展開に突入。遺跡を舞台に、ヤヤン・ルヒアンも加わって、ナイフや山刀や異星人の武器を使って肉弾バトルでパイロットたちを倒していくだけでなく、中盤にパイロット化したトレントが味方になって、レイ・ハリーハウゼン風味の巨大ロボバトルまで繰り広げられるというね… (ノД`) シアワセ オチを書いておくと、ヤヤン・ルヒアンが四肢をもがれたりしながらも、人間はエイリアンを倒しまして。すっかり成長したローズがトレントや仲間たちと一緒に宇宙船で敵の軍勢を迎え撃つところで映画は終わってたんじゃないかしらん。


クライマックスはこんな感じでパイロットたちと戦ってました。腕の武器名前は「パワークロー」だそうな (´∀`) アラアラ


僕のイチオシはやっぱりヤヤン・ルヒアン! この人の主演ムービーが観たいです (´Д`;) ハァハァ


巨大ロボ同士のバトルもあったりと、なかなか贅沢な映画でしたぞ。



まぁ、文句を書くと、あまりに大味というか。クライマックス、フランク・グリロとイコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアンが肉弾戦でエイリアンを倒していくシーンには超燃えながらも、ごめんなさい、異星人は見せるだけで人間を行動不能にできる“青い光”という強力な武器を持っているのだから、もっと違う戦い方をするんじゃないかなぁ…なんて大人げない疑問も頭に浮かんじゃいますよね、やっぱり。つーか、そもそもフランク・グリロ演じるマークがとにかく「運が強くてタフすぎる」ので、ある種のアクションヒーロー映画になっちゃった分、微妙な気持ちがないとは言えないような気がしないでもない(奥歯に物が挟まった文章)。


そりゃあ燃えるシーンだけど、強引にも見えちゃった…というアンビバレントな気持ち。



だが、それがいい ( ̄ー ̄) ニヤッ 幼いころ、異星人が地球に襲来する映画を観るたびに「肉弾戦でぶちのめしてくれないかなぁ… (´・ω・`)」って、ずっと思ってた。なのに、成長するとともに現実の壁にぶつかって、溜め息をついて諦めて。そんなことを話す人がいたら、逆に「地球人が異星人を肉弾戦でぶちのめせるワケないじゃない (`∀´) バカネ」って冷笑して、自己嫌悪に陥って枕を濡らしていたアタシ。ところが今年、とうとうそんなシーンが観られたという奇跡ーー。そりゃあ確かにおかしなところまみれの作品だけど、夢を叶えてくれたリアム・オドネル監督には感謝しかないのです。それと、恥ずかしながら、見直したのがフランク・グリロ。彼が出演している作品はかなり観ていたし、本作も主演であることは知っていたものの、今まであまり注目してなくて。本作を観るまでは「なんで主演がイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンじゃないんだよ ( ゚д゚)、ペッ」なんて不満すら抱いていたんですが、しかし。本作の彼はとても輝いていて、立派に主演をこなしていて、もうね、「お見それしました m(_ _ )m」としか言いようがなくて。今後、当ブログではフランク・グリロを応援していこう、そう誓ったのでした。


カッコ良かったフランク・グリロ。今後はちゃんと注目するッス!ヽ(`Д´)ノ



その他、思ったところを書いておくと、「『月刊ムー』の編集長を宣伝に起用するのはまだ良いとしても、吸引繋がりでTENGAとコラボしたのはどうか」とか「盲目の老人が腹部を刺されるシーンの演出がイマイチ」とか「フランク・グリロvsイコ・ウワイスのアクションは近大格闘技vsシラットって感じで良かったね」とか「ヤク中の医者役のカラン・マルヴェイはアクションができる人なので、もっと戦ってほしかった」とか「ヤヤン・ルヒアンにはもっと活躍してほしかった… (ノω・、)」とか「NGシーンを流すエンドクレジットが可愛かった」とかとかとか。作品が面白かっただけでなく、本作がキッカケになって「ムシャクシャして伊勢崎で当ブログ初の『ファン感謝祭』を開いた→集まってくれた3人と楽しく飲んだ」なんてこともあってね(ちなみに余った前売り券はその時に来てくれたコピロフさんにあげた)、とても思い出深い1本になった次第 (´∀`=) ウフフ 「今度は異星人の星に攻め込む」という3作目も期待しております。そんなワケで、僕のように「肉弾戦でエイリアンをぶちのめす映画が観たいなぁ…」と夢見たことがある人はチェックしてみてくださいな。




グレッグ・ストラウス&コリン・ストラウス兄弟監督による前作。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラでございます。



イコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンの魅力が堪能できるバイオレンスムービー。僕の感想はこんな感じ



リアム・オドネル監督が大好きというジェット・リー主演作。僕も大好きだYO!ヘ(゚∀゚*)ノ



ソフトは3月に発売されるそうな。








1987、ある闘いの真実(ネタバレ)

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1987、ある闘いの真実



原題:1987: When the Day Comes
2017/韓国 上映時間129分
監督:チャン・ジュナン
撮影:キム・ウヒョン
編集:ヤン・ジンモ
音楽:キム・テソン
出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、ソル・ギョング、パク・ヘスン、イ・ヒジュン、カン・ドンウォン、ヨ・ジング
パンフレット:★★★★(700円/一見、薄いけど、映画を補完できる情報がしっかり載ってて好感が持てる作り)
(あらすじ)
1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「オールスター出演の大作映画」って特に惹かれないタイプなので(「オールスター出演のアクション大作映画」なら話は別ですがー)、好きな俳優さんがかなり出ているものの、それほど観るつもりはなかったんですけれども。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてたり、周囲の評判があまりにも良かったりしたし、何よりもTwitterで相互フォローしている映画関係の方にオススメされて前売り券をもらう→なくしたりしたので(アタシってほんとバカ…)、ちくしょう、観に行くことにしましてね。11月上旬の上映最終週、シネマート新宿に足を運んで来ました(その後、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」をハシゴ)。「生まれ変わったらハ・ジョンウになりたい… (´Д`;) ハァハァ」と思ったり。


劇場は狭めのスクリーン2でしたが、かなり混んでいた記憶。



内容をザッと書くと、主要登場人物をバトンタッチしながら、1987年1月14日に発生した朴鍾哲拷問致死事件から6月民主抗争までを描いた作品でしてね。僕的には「弁護人」「タクシー運転手 約束は海を越えて」とか、劇場でも販売されていたコミック「沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート」などを思い出しながら観てましたよ。で、この記事の冒頭で「『オールスター出演の大作映画』って特に惹かれないタイプ」なんて書いた僕ですけど、有名かつ芸達者な役者さんたちが次々と出てくるのは、ごめんなさい、普通に楽しかったです (ノ∀`) エヘヘ それに「ハ・ジョンウ演じるチェ検事から始まって、さまざまな人物の“勇気ある行動”のバトンリレーを経て政府の悪事が露見し、最後はキム・テリ演じる“無関心だった女子大生”がデモに参加する」という構成自体が「世界を変えるのは一人の英雄ではなく多くの人々の力」というテーマを表していて、スゲー良く出来てると感心しました。韓国では約1か月で観客動員数700万人を記録したそうですが、こういった「民主化闘争」を描いた“面白い作品”が“しっかりヒットする”というのは、ちょっと羨ましいと思ったり。


拷問で死んだ大学生を司法解剖させた検事は左遷されるも、記者にバトンが渡り、さらに繋がっていくのです。


キム・ユンソク演じるパク所長は強烈な悪役ですが、誰も彼のようにならないとは言い切れないキャラだったり。



その他、思ったところを書くと、「拷問されるユ・ヘジンがイイ顔!」とか「カン・ドンウォンの幸薄さよ…」とか「パク・ヒスン演じるチョ刑事が人身御供になるくだりの無情さ!」とか「ソル・ギョングが教会でぶら下がるサスペンスはいらなくないですか?」とか「日本が軍事政権じゃなくて本当に良かった…」とかとかとか。僕的に一番グッときたのは、検事役のハ・ジョンウであり、イイ男なのは前から知ってましたが、ここまでカッコイイとは! もうね、生まれ変わったら、「チェイサー」本作のハ・ジョンウのようになりたいなぁと。忖度して公文書を改ざんした公務員のように長いものにグルグルと巻かれるのではなく、ダメなものはダメと突っぱねる強さがほしい…。な〜んて情けない願望をダラッと垂れ流してみたけどさ(苦笑)、別に生まれ変わらなくても、今からだって出来るんじゃないかな。以上、唐突に他人事のようなニュアンスで偉そうな文章を書いたところで、この感想は終わります。さらば!ヘ(゚∀゚*)ノ ナニコノオチ




非常に連想したソン・ガンホ主演作。僕の感想はこんな感じ



劇場で売られていたチェ・ギュソク先生による韓流コミック。スゲー熱くて、スゲー面白いのです。



唯一観ていたチャン・ジュナン監督作。僕の感想はこんな感じ







ポリス・ストーリー REBORN(ネタバレ)

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ポリス・ストーリー REBORN



原題:机器之血 Bleeding Steel
2017/中国、香港 上映時間109分
監督・脚本:レオ・チャン
製作総指揮:ジャッキー・チェン
撮影:トニー・チャン、ジャック・ジアン
美術:メイチン・ファン
編集:コン・チーリョン、レオ・チャン
音楽:ポン・フェイ
衣裳:シュー・リーウェン
カースタント&特殊効果:ブルース・ロウ
出演:ジャッキー・チェン、ショウ・ルオ、オーヤン・ナナ、エリカ・シアホウ、カラン・マルベイ、テス・ハウブリック
パンフレット:★★★(800円/内容の割には少し高めだけど、最後のページのジャッキーの言葉がグッとくるので許す)
(あらすじ)
2007年の香港。危篤状態にあった幼い娘を病院に残し、自分の任務ではなかった証人警護作戦の現場へと駆り出された国際捜査官リンは、人工遺伝子に絡む陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負う。13年の時が流れた2020年のシドニー。事件を題材にした小説を出版したリンの周囲に、黒ずくめの犯罪組織や謎のハッカーなど、当時の事件に因縁のある人間たちが次々と姿を現し……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


ううむ、最近は「レゴ ® ニンジャゴー ザ・ムービー」「ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生」といった“出演作”は見逃しているものの(汗)、基本的にジャッキー・チェン主演作は劇場で観る主義であり、タイトルに「ポリス・ストーリー」の冠が付くならなおさら…ということで、前売り券を購入。本作公開前に放送された「アフター6ジャンクション」のジャッキー特集が非常に面白かった→そこそこの期待値を抱いたものの、仕事が忙しくてなかなか足を運べなくて…。やっと落ち着いた12月中旬某日、早起きしてTOHOシネマズ日比谷で観てきました(その後、柏に移動して「華氏119」を鑑賞)。変な映画だけど楽しかったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!


12番スクリーン、20人ぐらいはいたような。



一応、「えっ、そんな話だったっけ?Σ(゚д゚;)」と思われそうなほど乱暴にあらすじを書いておくと、主人公は国際捜査官のリン(ジャッキー)。遺伝学者ジェームズ博士を警護していたら、改造人間アンドレ(カラン・マルベイ)with テロリストたちが近未来感溢れる装備で襲撃してきましてね。テロリストたちを何とか退けるも、博士は重傷を負ってしまい、死に際に危篤状態だったリンの娘シーシーにハイパー人工心臓&人工血液を移植するのです(ウルヴァリン並に負傷が再生・回復するスグレモノ)。で、13年後、移植の後遺症で記憶を失って「ナンシー」として暮らしていたシーシー(オーヤン・ナナ)のもとに、テロリストたちが襲撃してきて、リンと謎のハッカー・リスン(ショウ・ルオ)が彼女を守る…といった感じ。あーだこーだあった挙げ句、最終的にはリンと同僚スー(エリカ・シアホウ)、リスンの尽力によって、アンドレたちは倒されまして。リンとシーシーが遊園地に行ったりする中、「実はリスンはシーシーと同じ施設で育った少年であり、武器商人の父親の仇を討った」的な説明があって、人工心臓の秘密を知りたがるテロリストを鼻であしらうリスンが映って、エンドクレジットに突入してましたよね、確か。


さまざまな職に就きながら娘を見守るジャッキー。「絶対気付かれるだろ」なんてツッコミは野暮だゾ。


そんな彼女の血液を改造人間アンドレが狙う! カラン・マルベイ、頑張ってましたな。


お調子者のハッカー役はショウ・ルオ。チャウ・シンチー映画で空虚王子タコ兄をやってた人なのです (´∀`) スキヨ



エンドクレジットでは、NGシーンとともに新録した「英雄故事」が流れてましたよ↓




なんと本作は「ポリス・ストーリー」の正統な続編ではないというか、ジャッキーが警察官という設定とNG集付きエンドクレジットで「英雄故事」が流れること以外は一切共通点がない作りでして(原題は「机器之血」)。しかも、話はハイパー人工心臓やら改造人間率いる超テクノロジーのテロリスト軍団(四次元キューブを利用した兵器を持つヒドラ兵っぽかったり、ヘリキャリア風の飛行戦艦?が出てきたりとMCUの影響大)やらが出てくる割には、そこら辺の説明は投げやり気味の勢い重視のSFアクションが繰り広げられるのです(つーか、あいつらのテクノロジーは何なの?)。正直、本作の内容については前出のジャッキー特集でネタバレを聞いて知っていたんですが、ジャッキー×SFという組み合わせの新しさは予想以上に珍味ながらも美味という印象。お話自体は驚くほど雑でしたけど、アクションに関しては「冒頭のド派手かつド迫力な銃撃戦」「オペラハウスの屋根上でのタイマン」「『プロジェクトA』を思わせるクライマックスの3vs1バトル」「切断された腕を再生したジャッキーによる貫手→心臓掴み!」などなど、見どころがいっぱいでしたヨ (´∀`) タノシー


冒頭の銃撃戦、エンドクレジットに流れるメイキングを観ると、なかなか凄まじい現場だったり。


テス・ハウブリック演じる女殺し屋もなかなか良かったけど、アッサリ気味にフェードアウトしたのは驚いた。



なんて言うんですかね、基本的に大味な作品なのは間違いないんですけど(例えば、クライマックス、シーシーが閉じ込められている場所に殴り込んだ際の無計画振りには頭がクラクラした)、今もまだイキイキしているジャッキーの姿を観ているだけで目頭が熱くなったし、エンドクレジットのNGシーンがまたスゲー良くて。ジャッキーは単に「自分でアクションをこなしてきたから偉い」のではなく、その映画作りへの情熱を多くの人に伝えてきたから偉大なんだなぁと感慨深くなって泣いてしまってね… (ノω・、) グスン あらためてその存在のスゴさを噛み締めた次第。まぁ、現時点での上映館はかなり少なくなっていますけど、「地球の資源とジャッキー映画は限られている」のでね、一度でもお世話になった方は足を運んでみてくださいな。最後に、「アフター6ジャンクション」のジャッキー特集でも紹介された、パンフに載っていたジャッキーの素晴らしいメッセージを転載して、この駄文を終えたいと思います。


( ´_ゝ`)
53年 続けてきて
100回は やめたくなった

理由は無数にあった
疲労 負傷 誤解…

でも続けた理由は1つ
自分に負けないためだ

君も僕と同じだと思う

頑張れ 友よ

君の世界で
己のヒーローになれ

ジャッキー・チェン





伝説のジャッキー・チェン監督&主演作。今観てもスゲー面白いです。



本作の前の「ポリス・ストーリー」。僕の感想はこんな感じ







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