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先週の備忘録(2018/11/13~11/19)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→映画を2本鑑賞
水曜日、仕事→映画鑑賞
木曜日、映画鑑賞→仕事→オフ会
金曜日、仕事→銭湯不動前TRIO
土曜日、仕事
日曜日、仕事→家族と誕生日ステーキを食らう!ヽ(`Д´)ノ
月曜日、仕事→アトロク出演!ヽ(`Д´)ノ
※先週観た映画は4本でした



先週は大変でしたよ… ('A`) 何が大変って、仕事の締切が重なって忙しい上に、この週で都内上映が終わってしまう映画が何本かあって、それを観なければならなかったから…。って、これを読んでいる人は高確率で「別に映画なんて観なければいいじゃん (゚⊿゚) ダメナノ?」なんて思うでしょうし、僕だってそう思うんですけど、ちくしょう、自制できなくて、無理して足を運んでしまったという社会人失格すぎなアタシ。そのせいで、結局、睡眠を削らなくてはならなくて、日曜から木曜まで平均睡眠時間が1〜2時間というJI-GO-KU!m9`Д´) ビシッ せっかく参戦した「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」もあまりに眠すぎて、そそくさと帰るありさまだったというね。


オフ会では、きらぼしさんに誕生日プレゼントとして黒糖をもらいました。



金曜日は、ブログが9周年を迎えたワケですが、それはそれとして。20日〜25日に開催される展示イベント「映画パンフは宇宙だ!」の準備として、仕事の後、20時ごろに自由が丘へ。このイベントで勝つことを突き詰めるなら(※要出典 誰に?)場所を事前に“見(けん)”することは基本中の基本。「FLIPPER'S 自由が丘店」にて、「熟成ベーコンとエッグのパンケーキ」「奇跡のパンケーキ、3種のスイートポテト」を食べてから、サイトを頼りに7分ぐらい歩けば、イベント会場の「自由が丘 yururi」に到着だッ! ギャラリーはすでに閉まっていたものの、不審者感全開モードですき間を利用して外から中をのぞいてみれば、トークイベントの定員が20名ちょっとというのも頷ける広さ。「アットホームな雰囲気、ですな (´∀`)」となんとなく気がラクになった僕は、そのまま「みどり湯」でひとっ風呂浴びて、体もリラックスさせちゃったりしてね(苦笑)。さらに「近くに来た」ということで、高野政所さんの最近の活動拠点となっている「不動前TRIO」まで足を伸ばしてみれば、これまた非常に良い雰囲気のバーだったので、すっかり上機嫌ですよ。帰りは若干、情緒不安定気味になったりしたものの、とても良い1日だった次第。


「自由が丘 yururi」と「みどり湯」の外観はこんな感じ。


風呂上がりにはやっぱり牛乳を飲んじゃうというね (´∀`=) アラアラ


「不動前TRIO」、よくよく考えると目黒から近いので、また遊びに行く予定なのです。



で、土曜日で僕は46歳になったんですが、夕方、奥さんが買った「僕へのプレゼント」を渡す気マンマンだった娘のマナ子(仮名/7歳)が、つい僕に「パパにプレゼントがあるんだけど、内緒だよ 川`∀´)」なんて言ってきまして。で、「あっ、言っちゃった!(°д°;し」と慌てていたので、「パパは物覚えが悪いから、すぐ忘れちゃうよ (´∀`)」とフォローしたら、「そうか!川・∀・)」とケロリ。夕食後、プレゼントをもらった時、思いっきり「うわぁ、プレゼントがあるなんて、ビックリしたよ〜 (´∀`;)」なんてわざとらしく言ってみれば、マナ子ったら奥さんに「パパったら忘れてたみたい 川`∀´) ククク」とシメシメ顔だったから、子どもは可愛いですな…(しみじみ)。あと、この日はカネジュン先生の「刃牙」の連載が「最強トーナメント編」を終えた…ということも書き残しておきましょう(偉そうに)。日曜日は家族と誕生日ステーキを食べに行ったんですが、それはまた別のお話。月曜日は仕事の後、「アフター6ジャンクション」に出演して「映画パンフは宇宙だ!」の宣伝をしまして。帰宅後はこのブログを書いているのでした。


誕生日プレゼントは、キヌアとベルト。ありがたいことです (ノω・、) アリガタイ


なんとなくカネジュン先生が「バキ」を読んだ時に喜びそうなコマを貼っておきますね(「バキ」より)。


月曜日はTBSラジオで、自分なりには頑張ったつもりです、たぶん。



さて、今週の予定を書いておくと、21日と25日は「映画パンフは宇宙だ!」に参戦予定で、あとはずーっと仕事。ちなみに、MOVIX伊勢崎まで「スカイライン 奪還」を観に行って、その時に当ブログ初の9周年記念イベントを開催するかどうかは、現時点では未定でございます…って、どうでもいいですかね (´∀`;) エヘヘ


最後に、今月の推薦曲の「英雄故事」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。






11月19日(月)の「アトロク」出演及び「映画パンフは宇宙だ!」参戦についてのご報告<晩秋編>

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昨日告知した通り、11月19日(月)、TBSラジオで18時から放送された「アフター6ジャンクション」に出演してきました。

 

 

当日のTBSを貼っておきますね。

 

 

出演したのは、18時20分からのコーナー「カルチャー最新レポート」で、僕もトークイベントをすることになっている企画展「映画パンフは宇宙だ!」の告知をいたしました。今回の出演は「ラジオクラウドにならない→radikoでしか聴けない!」ということで、放送されていない地域の読者の方には申し訳ないのですが(汗)、まぁ、そんなたいしたことは話していないので、気にしないでいただければ (´∀`;) アハハ ただ、今回こそは「対話」が上手くいった気がするし、言いたいこともちゃんと伝えられたと思うし、やっと「スクリプトドクターのプレゼンテーション術」の内容を実戦できたというか、我ながら頑張ったのではないかと。まぁ、聴ける人は聴いていただけると幸いです。

 

 

出番前、イベント関係者が撮影した画像。今回はヴェノムにしてみました。

 

 

で、当ブログでも、本日から始まる“パンフレットに焦点を当てた企画展”「映画パンフは宇宙だ!」をあらためて告知しておきますよ。日時は本日、11月20日(火)から25日(日)までの期間で(※22日(木)は休館日)、会場は「銭湯×ギャラリー×茶室」というホッコリするコンセプトの「自由が丘 yururi」。各方面のプロフェッショナルやらド素人(a.k.a.僕)やらが厳選したパンフレットを150冊紹介するとともに、それら識者の方々のトークショーが連日繰り広げられるという内容でして。僕は21日(水)に松竹の中居雄太さんと、25日(土)に三宅隆太監督とお話させていただくことになっているんですが、こちらの岡田秀則さんと帖佐勲さんの対談ほどディープかつタメになる話ができるかどうか、まったく自信がないのでね、トークショーの相手に頼りまくろうと思っています(アウトな心掛け)。

 


チュル(⚡️)さんが書いた素敵なチラシを貼っておきますね。

 

 

ありがたいことに僕が出演する回はチケットが完売しているんですけれども。なんとクラウドファンディングで5000円以上のコースに申し込めば、すべてのトークショーが収録されたDVD-BOX 8枚組セットがもらえるというのだから、「むしろそっちで良いのでは… (`Δ´;)」と思うほど(僕も5000円コースに参加しちゃった!→その後、出演者はタダでもらえるということを知ったという、ありがちなパターン)。まぁ、正直なところ、そうそうたる出演者を眺めれば、僕の偏差値だけ著しく低いというか、「パンフ十人衆の中で最弱」というか…(なにその十人衆)。なんて言うんですかね、「同じネコ科動物だとしても、ライオンや虎や豹がいる檻に猫を入れるんじゃない!(ΦΔΦ;) ニャー!」と抗議したくなる気持ちがなくはないんですが、しかし。脳内で西新宿の親父が「やるなら今しかねえ」と連呼してくるのでね、「でもヤルんだよ」の精神で頑張りますよ。トークイベントに参加しなくても、展示を見てから隣の銭湯に入ったりするだけでもホッコリすると思うので、興味がある方は足を運んでみてくださいな。

 

 

僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「バキ」より)。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(ネタバレ)

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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ



原題:Sicario: Day of the Soldado
2018/アメリカ 上映時間122分
監督:ステファノ・ソッリマ
製作:ベイジル・イバニク、エドワード・L・マクドネル、モリー・スミス、サッド・ラッキンビル、トレント・ラッキンビル
製作総指揮:エレン・H・シュワルツ、リチャード・ミドルトン、エリカ・リー
キャラクター創造・脚本:テイラー・シェリダン
撮影:ダリウス・ウォルスキー
美術:ケビン・カバナー
衣装:デボラ・L・スコット
編集:マシュー・ニューマン
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
特殊効果監修:マイケル・マイナダス
出演:ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、イザベラ・モナー、マシュー・モディーン、キャサリン・キーナー、ジェフリー・ドノバン、イライジャ・ロドリゲス、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、デビッド・カスタニーダ
パンフレット:★★★(720円/山本昭代先生のコラムがとてもタメになります)
(あらすじ)
アメリカで市民15人が命を失う自爆テロ事件が発生した。犯人がメキシコ経由で不法入国したとの疑いをかけた政府から任務を命じられたCIA特別捜査官マットは、カルテルに家族を殺された過去を持つ暗殺者アレハンドロに協力を依頼。麻薬王の娘イサベルを誘拐し、メキシコ国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテル同士の争いへと発展させる任務を極秘裏に遂行するが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


前作の「ボーダーライン」が大好きなので、当然ながら続編となる本作の前売り券を購入。とは言え、仕事が忙しいので、なかなか観に行けないかなぁと世間を恨んでいたら、今週の「ムービーウォッチメン」の課題作品になったということで! 昨晩、「ボーダーライン」を観てから、本日=会員デー=1000円で観られる日にもかかわらず、ああん、1400円の前売り券を使って、ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞してきました。「『あったらいいな』がカタチになった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」と思ったり。


前売り特典は「US版ビジュアル特製ステッカー」でしたよ。


9番スクリーン、朝9時からの回=早いせいか、観客は20人ぐらいでしたな。



映画は、アメリカとメキシコの国境で、密入国者が自爆したところからスタート。さらに、カンザスシティのスーパーで自爆テロが実行されちゃうから、劇中の人たち&観客は怒り心頭ですよ。CIAのマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)による“拷問も辞さないオレ流捜査”によって、「近ごろはメキシコからテロリストが密入国してる!m9`Д´) ビシッ」ということが判明すると、アメリカ政府はメキシコの麻薬カルテルをテロ組織認定しましてね。お偉いさんたちから全面的なお墨付きをもらったマットは「麻薬カルテルのボスの娘(16歳)を誘拐することで組織の内部抗争を引き起こす」という作戦を立案。頼れるパートナーとして、麻薬カルテルに妻子を殺された“嘆きの検察官”アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)を召喚して、敵対組織を装って、麻薬組織の弁護士を射殺してから、ボスの娘イザベル・レイエス(イザベラ・モナー)を見事拉致→マッチポンプ的に救出したりして、作戦は順風満帆に進んだ…かと思いきや!


政府のお偉いさんがこんなことを言いだしたので…。


マット&アレハンドロったら、マフィアを装って暗躍開始…って、親近感を覚えるビジュアルですな。


で、16歳の娘イザベルを拉致するというね (´・ω・`) ウーン



襲撃してきたメキシコ連邦警察の汚職警官軍団を全員返り討ちにしたのが問題になったり、銃撃戦中にイザベルが逃げ出してアレハンドロが単身で追うことになったり、スーパーの爆破テロ犯が全員アメリカ人だったことが判明したりと、さまざまなマイナス要因が重なって作戦の打ち切りが決定しまして。マットは盟友アレハンドロとイザベルの始末を命じられるから、宮仕えってイヤね 川´д)ヒソヒソ(д`し ヤ-ネ そんな中、酸のプールに投げ込まれて殺された自分の娘(聾者)とイザベルをすっかり重ねて、人間性を少し取り戻したアレハンドロは「イザベルを処分しろ」というマットの命令をキッパリ拒否。頑張って2人で国境を越えようとしたら、テキサスで偶然顔を合わせていた密入国業者見習いのミゲル(イライジャ・ロドリゲス)にバレてしまって、イザベルを奪われた挙げ句、ミゲルに度胸試しを兼ねて射殺されてしまうのでしたーー ('A`) イヤーン


襲撃されててんやわんや状態の時にイザベルが逃げ出しちゃいまして。


追ってきたアレハンドロとちょっとしたロードムービー的展開に。


そんな状況下、作戦中止→イザベルを殺せとの指令がくるんですけれども。


亡き娘を重ねたアレハンドロの答えはノー! 2人で国境を越えようとしたんですが…。


密入国業者に素姓がバレて、射殺されちゃうのです… (ノω・、) アレハンドロ...



その射殺映像をリアルタイムで見たマットは静かに激怒→密入国業者を皆殺しにするも、本当は始末しなくてはならないイザベルに関しては「証人保護を適用する!(`・ω・´) キリッ」と守りましてね…。で、実はアレハンドロも「ほっぺを撃たれた→生きていた」から、みんながホッコリ (´∀`=) ナァンダ ギャングっぽい奴らを手榴弾で爆殺したりして、瀕死ながら現場を離れると、舞台は1年後になりまして。アレハンドロったら、入れ墨まみれ&お客さんに出すためのフライドポテトを勝手に食うなど、すっかりギャングスタ風になったミゲルの前に現れて、「暗殺者(Sicario=映画の原題)になりたいのか?」「お前の将来について話そう」と言って、ゲンナリ顔のミゲルが映る→扉が閉まって、映画は終わってたような気がします。


ミゲルはこんな感じの少年。従兄弟によって悪の道に入ってしまったのです。


ちなみに、アレハンドロが生きていたのはこんな理屈…って、ちょっと違うか(「バキ」より)。



本作のベースにある「メキシコの麻薬カルテル事情」については、パンフにも寄稿されている山本昭代先生が翻訳した名著「メキシコ麻薬戦争:アメリカ大陸を引き裂く『犯罪者』たちの叛乱」をチェックしていただくとして。まず、前作の「ボーダーライン」は本当に面白かった。(僕がそうだと感じる範囲での)リアルな組織描写の数々に暴力描写が最高だっただけでなく、なかなか考えさせられる内容でしてね。特に、エミリー・ブラント演じる主人公のFBI捜査官ケイトがあまりにも無力で振り回されるから、初見時はそこが若干ストレスだったんですけど(ウザかったし、社会進出する女性を少しバカにしているようにも見えた)、観直してみたら、たぶんそここそ意図された部分ではないかと。「正しいけど無力で、究極的に暴力的な世界では何もできない」という主人公は、やはり“男性優位社会で軽く扱われがちな女性”にした方が“男社会の正しくなさ”がより強烈に感じるなぁと。で、前作が素晴らしいだけに、エミリー・ブラントが出ない本作は、アクションだけのマッチョな映画になってしまうのではないかと危惧したりして(例えば「エンド・オブ・キングダム」的な)。もちろんそれはそれで好みのタイプではありますが、そうなったら前作ほどグッとはこないだろうな…なんて思っていたんですが、しかし。


前作の主人公であるFBI捜査官ケイト。観直してみたら、彼女の大切さがよくわかりました。
すべて暴露してやるわ


結論を書くと、非常に良い続編だと思いました。バイオレンス描写がリアル風味かつ凄惨で美味だった…というのは置いとくとして(もう少し無惨な死体を映してほしかったけど)。本作って、前作でFBI捜査官のケイトに散々大口を叩いて違法行為を連発して麻薬カルテルのボスを殺害した割には世界を変えられてないし、繰り広げた作戦もアメリカの一人相撲で多大な犠牲を出しただけだし、マットやアレハンドロも今までの“暴力のツケ”を払わされることになるしと、なかなか意地悪なストーリーなんですけど、その分、考えさせられるというか。イザベルとミゲルという2人の“巻き込まれてしまう子ども”を描くことで、僕的には「暴力を暴力で制圧するだけで問題は解決するのか?」という前作のテーマをさらに掘り下げていた印象。ラスト、ミゲルの前にアレハンドロが現れて終わってましたが、僕的には単に報復に来たということではなくて。友の死(生きてましたが)を目撃したマットが“正しいこと”を選んだように、アレハンドロもまた、真に復讐する相手は麻薬組織ではなく“社会のシステム”だということに気付いたのではないか。


アクションでいうと、デル・トロが提案したというこの撃ち方は新しかったですよね (o^-')b イイネ!



“本作のラストの後”を勝手に想像すると、「社会を良くするには若者のための平和な環境づくりや教育が大事」と考えたアレハンドロは、ミゲルの話をちゃんと聞いてあげて、周囲のクズどもを始末してから、学校や仕事を紹介したのではないでしょうか。「イコライザー」の主人公マッコールも“暴力も辞さない夜回り先生”って感じだし、世界的にそういうヒーローが求められているんじゃないかしらん(例が2つしかない割には大きいことを言いだした文章)。つーか、このシリーズは三部作を予定しているそうですが、もしかすると3作目は「学園モノ」の可能性もあると思っていて。アレハンドロが私財を投げ打って、国境沿いに貧乏な若者のための学校を建てて、新米教師ミゲルと一緒に四苦八苦していたら、すっかり“狼”となったFBI捜査官のケイトが疑いの目を向けてきて…。そんな「ボーダーライン:シカリオ先生」(原題は「Sicario: Day of the Profesor」)の公開を楽しみにしております。


3作目では、こんな「若者の立ち直った報告シーン」が連発されるんじゃないかな(「夜回り先生」より)。
立ち直った報告


その他、気になったことを書いておくと、「ベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンが渋くて最高!」とか「イザベル役の子のパンチが良かった」とか「ミスした部下の母親を切り刻んで鯉(名前は「サンタクロース」)に食わせるという、ヒドいい話」とか「とは言え、ベニチオ・デル・トロvsジョシュ・ブローリンも観たかったような…」とかとかとか。「社会派ムードで残酷な現実を描きつつもバイオレンス&アクション描写が優れた映画があったらいいな」なんて思っていた僕的には「『あったらいいな』がカタチになった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」って感じで超ストライクでございました。別に前作を観てなくても話についていけるような気がするのでね、気になる方はぜひ劇場で観てみてくださいな。




ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による前作。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラ。アナログ盤もあります。



前作&本作の脚本を書いたテイラー・シェリダン監督作。僕の感想はこんな感じ



メキシコ麻薬カルテル事情に興味がある方は要チェックの名著でございます。



タイトル通り、地獄のようだったメキシコ麻薬戦争ムービー。僕の感想はこんな感じ



「プロレスラーが目撃した!! メキシコ暴力地帯」の対談記事が最高でした。メキシコ、怖ぇ!








2018年10月の読み聞かせ「おおきなかぼちゃ」「パパのしごとはわるものです」他

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今年の4月から3つのボランティア活動へ参加していて(とは言え、どれも「月1回程度の参加でOK!(o^-')b」という超ラクなものではあるんですがー)、そのうちの1つが「読み聞かせボランティア」でしてね。「毎月1〜2回の頻度で小学生相手に絵本を読み聞かせする」という活動なのです…って、ここまでほぼ前回のKO-PI-PE!m9・∀・) ビシッ これまで現場を4回踏んできたこと、さまざまな読み聞かせの本を読んで勉強したこと、さらにTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で9月に放送された「アナウンサー vs 朗読!シンプルなのに奥深い『朗読』の世界」を聴くことで朗読の世界をさらに深く学べたということで! 次こそ納得がいく読み聞かせができるのではないか? そんな予感を感じていたのです。

 

 

なんとなく偉そうな範馬刃牙を貼っておきますね(「バキ」より)。

 

 

10月の読み聞かせは2回あって、1回目が小学2年生で、2回目が3年生。2年生はともかく、3年生となれば、物語の強度が少し強めの本をチョイスした方が良いのかと思いつつも、ベテランボランティアの方に話を聞いてみると、学年による差はそれほどないとのこと。少なくとも1冊は季節に合わせた本を選びたいと思い、新宿紀伊國屋書店に足を運んでみれば、10月末を見越した「ハロウィン絵本フェア」が開催中ですよ。何冊か目を通して、作者が「おおきなかぶ」にインスパイアされたという「おおきなかぼちゃ」をチョイスしましてね。さらに、この日は映画「パパはわるものチャンピオン」を鑑賞→小学生が観ても大丈夫と確信したので、映画の原作絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」も購入。娘のマナ子(仮名/7歳)相手に読んでみれば大好評だったということで(って、彼女は「面白かった!ヘ(゚∀゚*し ホエホエ!」以外の感想を言わない→あまり参考にならないんですがー)、10月上旬某日、まずは小学2年生相手に読み聞かせだッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!

 

 

新宿紀伊國屋書店の絵本フロアでは「湯けむりフェア」がやっていたんですが、それはそれとして。

 

やはり子どもに人気の「ハロウィンフェア」から選ぶことに。

 

数冊を読み比べた結果、子どもに一番ウケるのはこの本だと確信。

 

さらに映画の原作となった絵本も2冊買ったのでした。

 

 

この日のラインナップは3冊。9月の読み聞かせで読んだ「あかちゃん社長がやってきた」「あかちゃん新社長がやってきた」を1回で終わらせてしまうのはさすがにもったいないので、この2冊を読んでから「おおきなかぼちゃ」につなぐという構成にしまして。例によって「あかちゃん社長〜」の2冊は「あっ、『ボス・ベイビー』だ!m9・∀・)」と大喜びであり、内容にも満足していただけた様子(読んだ後は映画版がレンタルで観られることを告知)。続けて、満を持してトリに選んだ「おおきなかぼちゃ」を読んでみれば、予想通り「大ウケ」をゲットですよ ( ̄ー ̄) ニヤッ 魔女に吸血鬼、幽霊にミイラなどなど、子どもが大好きなモンスターがコミカルなムードで出てくるし、「何人もかぼちゃを抜こうとするも抜けない」という、大人だったら「てめぇ、いい加減にしろよ ( ゚д゚) コロスゾ」と苛立ちそうな“繰り返し展開”もしっかりハートを掴みまして。生意気そうなガキ利発そうな少年が「これ、『おおきなかぶ』じゃん (`∀´)」なんて言ってくるのも想定内であり、「この作者の人は『おおきなかぶ』の話が大好きで、自分なりにアレンジした別のお話を考えたんだよ (´∀`)」とスムースにマ・ワ・シ・受け。ハッキリ書くぜ、この日、僕は勝った!ヽ(TДT)ノ ヤッター!

 

 

小2からの不意の質問もこんな風にキッチリ捌くアタシ。

 

観ていた担任の先生が思わずこんなひと言を…って、ウソです、すみません(「バキ」より)。

 

 

2回目の読み聞かせは、10月中旬。小学3年生に「あかちゃん社長〜」はもう通用しない気がしたので、「おおきなかぼちゃ」と「パパはわるものチャンピオン」をセットにしてみれば、これまた「大ウケ」でしてね… (ノД`) アァン 確かにベテランボランティアの方が言っていたように、「おおきなかぼちゃ」へのリアクションは小2と大差ない印象。そして、「パパはわるものチャンピオン」は劇中でプロレスが繰り広げられる→そこはかとない暴力要素が子どもたちを惹きつけるようだし、大人のプロレスファンからすると飲み込みづらい「ゴキブリマスク」というキャラ&リングネームにも爆笑するありさまですよ。正直なところ、父親の立場である僕が「父親の仕事を理解してあげてね」的な本を読むのは、我ながら少し鼻につく感じがするんですが(汗)、子どもたちはそこまでうがった見方をしてこないから、まぁ、いいのかな。読み聞かせ後、「今、映画館でやってるよ (´∀`)」と告知をしてみたら、「観たーい (・∀・) ヘー」なんて子が多数だったということでね、ここからプロレスファン&映画ファンが増えたら良いなぁ…なんて思ったり。

 

 

「パパはわるものチャンピオン」の予告編を貼っておきますね↓

 

 

 

そんなワケで、今回は今までで一番ウケたし、失敗もなかった気がするので、自己採点は80点でございます (〃∇〃) ウフフ とは言え、所詮はまだ読み聞かせ歴5ヵ月のヒヨッコなのでね(苦笑)、慢心せずに頑張っていこうと思います。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

「映画パンフは宇宙だ!」の振り返り及び当ブログ初の「ファン感謝祭」開催について

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ああん、昨日、「映画パンフは宇宙だ!」がやっと終わりましたよ… (ノД`) 今、振り返ってみれば、主催者から展示する映画パンフレットの選出&トークイベント出演の依頼を受けたのは今年の5月下旬。これまでイベント出演的なものは「絶対無理!m9`Д´) ビシッ」と即座に断ってきたんですけど(一応、僕にもそういうオファーがあったりしたのよ! 本当なのよ!)、出演を決めたのは動機が2つありましてね。1つ目は、今年4月からTBSラジオで「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」という番組が始まって。僕自身がもう少し影響力を持つことでこの番組を支えたい→実力を伸ばさねば→不特定多数の前でのトーク力を増すには絶好の機会だと思ったのです。2つ目は、映画業界に何らかの貢献ができること。最近は買う人が減っている映画パンフをイベントで盛り上げることで、いつもお世話になっている映画業界に1ミリぐらいは恩返しできるのではないかと。で、実際に会ってみれば主催者も“後先を考えない情熱的な若者たち”だったということで、イベント出演を決めたワケです。

 


チュル(⚡️)さんが書いた素敵なチラシを貼っておきますね。

 

 

で、手前味噌ではありますが、僕は同イベントに結構貢献できたと思う。下北沢の路上で偶然会って泣きながら出演を直訴した三宅隆太監督とのトークイベントは確実に“同イベントの目玉”の1つになったし(だって三宅監督だからね!)、イベント前日に「アトロク」の「カルチャー最新レポート」に出演して告知したのは、当時27万ぐらいしか集まっていなかったクラウドファンディングが一気に成立したほどに効果があったし…。よくよく考えると、それは三宅監督のおかげだったり、「アトロク」のおかげだったりするワケですけど(汗)、自分ができることをすべてやった→それが集客という“結果”に結びついたことは何よりもうれしかったなぁと。

 

 

「アトロク」のオンエア写真集より。後頭部は宇多丸師匠でございます。

 

練馬の「か和もっち」や渋谷の「MeWe」にチラシを置いてもらったりと、地道な活動もしたというね(恩着せがましく)。

 

 

トークイベントも出演して良かったですよ。本業が手に付かないというデメリットはあったものの、まず11月21日(水)、僕が「パンフレットの編集者」を意識するキッカケになった中居雄太さんに会えたのはとてもうれしかったです。話が弾まなかったらどうしよう…なんて心配をしつつも、とりあえず彼が作ったパンフへの愛をぶつければなんとかなるだろうと思っていたら、実に話しやすい好青年な上に中居さん自身がネタの宝庫だったから、「なぁんだ (´∀`)」と。そして、11月25日(日)、「師匠」と言える三宅隆太監督とのトークに関しては、あらためて師の偉大さを見せつけられたというか。かなり適当に思いつきで話しまくる僕とは違って、ちゃんと考えて真面目に言葉をつむいでく姿勢には頭が下がったし、「映画パンフ=旅のしおり」という捉え方は、ある意味、「映画パンフは宇宙だ!」というタイトルに最もふさわしい内容だったのではないか(って、他のトークイベントは聞いてないんですけどね (ノ∀`) テヘ)。とは言え、観客を楽しませることも計算されていて(「チェンジリング」のパンフの心霊学者のコラムに「『そうなんだ』じゃなく『そうですよね』と思った」話はスゲー笑った)、勉強するところばかりでしたよ。お二人とのトークは、ハッキリ言って、観客以上に僕が一番楽しんでいたんじゃないかしらん。

 

 

イベント会場はこんな感じ。

 

ちなみに、控え室として使った2階は素敵な茶室でビックリしましたよ。

 

中居さんとの2ショットでございます(公式Twitterより)。

 

 

まぁ、今回のイベントの自分を意地悪く振り返ってみれば、客寄せパンダという印象が強くて。立派な作品をいくつも残している著名なデザイナーさんやら編集者さんやらが並ぶ中、単なる「ブロガー」ってなぁ…。今回のトークに出た方たちの中で、最も何もしていない人間だし、トークの偏差値も低め脂多めじゃないですか。「パンフ十二神将に選ばれてもいない最弱のアイツがなぜ出しゃばるのだ!(`Δ´) ヌゥ」「まぁ、勢いだけはあるからねぇ… 川`∀´) ヤラセテミナ」的なイメージであり、そんな僕が関わるトークに前売1300円を払っていただくのはとても申し訳なくて、せめての来場者プレゼントとして、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」でお馴染みの「快適生活 ラジオショッピング」で紹介されていた「元祖くじら屋の鯨大和煮缶」を2箱購入して配布する…なんて姑息なことをしてみたりしたワケですよ。

 

 

「元祖くじら屋の鯨大和煮缶」こんな感じで届きました。

 

 

ただ、中居さんや三宅監督と話しながら、僕なりに観客の方たちとも「対話」した印象では、そこそこの仕事はできたのではないか。話運びの拙さや言葉の乱暴さといった僕自身のトークのクオリティの低さはともかく、たぶん「僕=三角絞め/カミヤマがパンフについて話をする」という点では、観客の期待値を下回ることはなかったと思う、たぶん、きっと。それはひとえに中居さんや三宅監督のおかげではあるものの、僕も5月から読み聞かせボランティアを始めたり、三宅監督の著書「スクリプトドクターのプレゼンテーション術」を読んで実践したり、4度「アトロク」に出演した経験を活かせたんじゃないかと。とは言え、それも能動的に「楽しもう」とする観客がいてくれたからこそ、なのでね、会場で温かい目で聞いてくれたみなさまには心から感謝しております。正直、イベント出演直後は「もうこういうイベントに出るのはいいや」と心底思ったんですけど、もしまた誰かが僕を必要とすることがあったら、仕事が忙しくなくて精神状態が安定していたら、ぜひ協力したいと思っております。イベント関係者の方々、中居さんに三宅監督、そして来場してくれたみなさま、本当にありがとうございました!ヽ(`Д´)ノ

 

 

水曜日は、ユーフォニア・ノビリッシマさんから素敵な電報が届きまして。

 

さらに日曜日は、ノビリッシマさんが滋賀から直接来場! 僕好みのお土産をくれたのでした… (ノω・、) アリガタイ

 

きらぼしさんからはオシャレなお菓子をいただいて、娘にあげたら小躍りしてましたよ。

 

記録として、松竹事業部のパンフ番長(誰?)から差し入れてもらったカレーパンも貼っておきますね。

 

 

なんとなく高橋優さんの「ありがとう」を貼っておきますね↓

 

 

 

そんなワケで、1トンはあっただろう肩の荷(※個人の感想です)が下りたということで! 前にも少し書きましたが、当ブログの9周年を祝うスペシャルイベント「『三角絞めでつかまえて』ファン感謝祭 2018 in 伊勢崎」を開こうと思います。

 

 

なんとなく範馬勇次郎vs愚地独歩のGIFを貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

場所は群馬県・伊勢崎駅周辺の適当な安居酒屋で、時間は11月27日(火)の19時半から。僕は当日、前売り券を使って、MOVIX伊勢崎で16時50分からの「スカイライン 奪還」を観る→伊勢崎駅へ移動→適当な安居酒屋で参加者と飲む…という流れでございます。なんと参加費は無料!Σ(゚д゚;) フトッパラ! 来てくれた方には、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」でお馴染みの「快適生活 ラジオショッピング」で紹介されていた「元祖くじら屋の鯨大和煮缶」を1缶と、このイベントのために作った「やったね9周年・特製缶バッチ」を1つプレゼントする予定。そりゃあ、「感謝祭」なのでね、来てくれた人の分の飲み代も僕が払うワケですけど、万が一、何かの間違いで人がたくさん来たら財政的に死ぬので、定員は3名までとさせていただきます。あと、一応、「ファン感謝祭」なので、当ブログのファン限定…というのは当たり前ですわな (゚⊿゚) ソリャソーダ

 

 

ちくしょう、この週で上映終了なので、この映画を観るためにMOVIX伊勢崎へ行かねばならぬのです。

 

 

 

ただね、みなさん、よく考えてください。会ったこともない人が一方的に奢ろうとしたり、プレゼントしようとしたりするなんて、おかしいとは思いませんか? 見知らぬ人とこんな風に会う場合、最悪、高額な布団や教材といった“何か”を売りつけられたり、宗教団体に勧誘されたりする危険性もあるのではないでしょうか? そんなリスキーな状況を踏まえても「参加したいぜ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と思う奇特な方がいましたら、11月26日(月)の23時ジャストまでに、Twitterの@kamiyamazをフォローして、リプかDMをいただけるとありがたいです。まぁ、ハッキリ言って、本当なら仕事が忙しくてこんなことをしているヒマはゼロなんですが、現実逃避して暴走気味なアタシ。もし参加者がいなかったら、当日は一人で飲みながらみなさんに感謝いたします。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

先週の備忘録(2018/11/20~11/26)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてきたワケですけれども。実は今年の4月から「あすけん」というアプリで食事を記録するようになってから、そちらでもずっと日記を書いてましてね。なんか二度手間な気がしてきたので、今回はそれを貼ってみますよ↓


11/20(火)
4時半に起きて、仕事。昼過ぎに職場へ。Mの仕事をしてから、夜にWさんと飲む。帰宅後、1時に寝る。


11/21(水)
4時半に起きて、筋トレ。Kの仕事をしてから、夜は自由が丘の「映画パンフは宇宙だ!」中居雄太さんとトークイベント。イベント関係者と飲んでから、ひとりで練馬の「か和もっち」へ。グダグダに酔っ払って始発で帰り、6時半に寝る。


11/22(木)
7時半に起きて、職場でSとKの仕事。1時ぐらいに寝る。


11/23(金)
6時半に起きて、ユナイテッド・シネマとしまえんで「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」を鑑賞。帰宅後、ブログを書いてからKの仕事。夜に筋トレをして、1時半に寝る。


11/24(土)
5時起床。筋トレ後、新宿で「ビブリア古書堂の事件手帖」「スマホを落としただけなのに」をハシゴ鑑賞。帰宅後、ブログを書いてからKの仕事。3時に寝る。


11/25(日)
8時に起きて、筋トレ後に自由が丘へ。「映画パンフは宇宙だ!」で、三宅隆太監督とトークイベント。帰宅後、ブログ書き、Kの仕事。5時半に寝る。


11/26(月)
7時半に起きて、Kの仕事。ボランティアに行ってから職場へ。Mの仕事の後、家でJとKの仕事。6時半に寝る。



う〜む、これで十分というか、今後はこれで行こうかしらん(「家族との触れ合い」については省いております)。まぁ、読者の方は何が何やらかと思いますがー。で、先週を振り返ってみると、一番大きかったのは、やっぱり「映画パンフは宇宙だ!」のトークイベントに2回出演したことですかね。詳細はこちらの記事を読んでいただければありがたいんですが、そこで触れなかったことを書いておきますと。僕はトーク後にそそくさと帰ったし、他の日を見てないから何とも言えないところもありますけど、とは言え、スゲー良いイベントだったみたいですな。いや、最初は主催者の若者たちの手探り感に「大丈夫なの!? Σ(゚д゚;)」と不安を感じたりもしたワケですが、フタを開けてみれば大成功というハッピーエンド。つーか、水曜日、トーク後の打ち上げで飲んでいろいろと話してて思ったんですけど、みんな前向きで良い人たちだなぁと。どこまで書いて良いのかわからないので、詳細は伏せますが、同じ職場で汗をかいた仲間たちがプライベートで力を合わせて手弁当で頑張っていてね…(特に主催者夫婦と中居さんの関係性に萌え)。僕はちょっと失礼なことを言っちゃったりもしたんですけど(汗)、本当に頭が下がったし、彼らの姿勢を自分の仕事に少しでも活かせれば良いなぁと、とても刺激になりました。今も公式Twitterは稼働していて、これからも何かやっていくみたいなのでね、今回、残念ながらイベントに参加できなかった方は、ちょっとチェックしてみてくださいな。


僕的には、中居さんや三宅さんとお話する機会を作ってくれただけでもありがたかったです。



あと、先週、あらためて自分を分析して、自覚したことがあって。たぶん、ラジオ番組やトークイベントに出演することが決まると、どうしても仕事は疎か気味になるし、出演後はテンションが暴走してしまって、お酒を飲みたくて仕方がなくなるんだなぁと。水曜日、ひとりで朝まで飲んでしまったのは、それはそれで楽しかったものの、社会人としては失敗だった…とは言わざるを得ないのではないか(突然、偉そうに)。それと、出演前に気持ちが荒ぶりがちなのも何とかしたいというか。例えば急遽「三宅監督に会う前に『ビブリア古書堂の事件手帖』『スマホを落としただけなのに』は絶対観ておかねば!Σ(°д° ) クワッ」という脅迫観念に囚われて無理して観ちゃったりとか(イベントではノータッチ)、イベントに絶対紹介しきれない数のパンフを持っていってしまったりとか、後から考えると「なんであんなことしたんだろ?(・ε・)」と思うような行動を46歳にもなってやってしまうのは良くないですわな。つーか、そもそもイベントの入場者プレゼントとして自費購入した鯨大和煮缶を配ってもらったけどさ、あれもどれだけの意味があったのか…。まぁ、ここら辺を深く考えると鬱になるので、気にしない、気にしない。


かわもっちさんに付き合ってもらって、3時ぐらいまで飲んでから、ラーメンやカレーをハシゴしちゃったというね… (´・ω・`)



ちなみにこのブログは、伊勢崎に向かう電車の中で書いていて。なんで伊勢崎に向かっているかというと、当ブログの9周年を祝うスペシャルイベント「『三角絞めでつかまえて』ファン感謝祭 2018 in 伊勢崎」を開催するからだッ!m9`Д´) ビシッ 本当なら「参加者ゼロ→結局、ひとりで飲んでますよぉ〜 (´∀`=) ンモウ!」といったベタなオチになる予定だったんですけど、長野で開いた初のオフ会の時のように、ありがたいことにちょうど3名の読者の方が参加してくれることになったから、我ながらビックリ。今日はさそり座の運勢も良いみたいだし、愉快な飲み会になると良いなぁ…って、仕事が忙しい中、これもまた「お前は何をやってるんだ ( ゚д゚)」案件な気がして仕方ないんですが、しかし。いつもブログを読んでくれている方に感謝するのは超大事なのでね、MOVIX伊勢崎「スカイライン 奪還」を鑑賞後、積極的なサービスをしようと思っております。


「スカイライン 奪還」、前売り券を使って2回目を観る時はきた!m9`Д´) ビシッ




さて、来週の予定を書いておくと、もう「○○に出演する」とかは一切なくて。今日のファン感謝イベントと、金曜日に練馬の「か和もっち」で開かれる映画駄話会に参加するぐらいですかね。もうね、とにかく仕事がヤバいことになっているので、今週こそは頑張って一気に処理して、時間が空いた時にブログが書けたらいいなぁ…ってな調子、こんな感じ。


最後に、今月の推薦曲の「英雄故事」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





2018年12月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2018年12月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

11/30〜12/1
ヘレディタリー 継承 ①
ダマスカス △
選挙に出たい △
スパイネーション/自白 △
共犯者たち △
キックス △
くるみ割り人形と秘密の王国 △
百年の蔵 △
猫カフェ △


12/7〜8
暁に祈れ ②
来る ③
ときめきプリンセス婚活記 ○
死霊院 世界で最も呪われた事件 △
パッドマン 5億人の女性を救った男 △
旅するダンボール △


12/14〜15
グリンチ ④
レッド・ブレイド RED BLADE ⑤
ディア・ハンター〈4Kデジタル修復版〉 △
アンシンカブル 襲来 △
マイ・サンシャイン △


12/22〜23
シュガー・ラッシュ:オンライン ⑥
平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER ⑦
死体が消えた夜 △
マッドライダー〈HDリマスター版〉 △
ヘル・フロント 地獄の最前線 △
いつか家族に △
家へ帰ろう △
シシリアン・ゴースト・ストーリー △
クマ・エロヒーム △


12/28〜29
それだけが、僕の世界 ⑧
カッターヘッド 真夜中の切断魔 △
フェラーリの鷹〈HDリマスター版〉  △



いろいろと忙しくなってしまって、絶対観たいと思っている10月公開作ですらまだ足を運べていないんですが…。毎月の恒例として、とりあえず12月公開の「観たい映画」を挙げるならば! 一番観たいのは何と言っても「暁に祈れ」でしょうな。地獄のような刑務所をムエタイで生き抜いたイギリス人格闘家の話なんですが、これが実話というのだから、スゴい話があったもんだと。このブログを読むような人は「地獄のような刑務所」と「ムエタイ」が大好物だと思うんですけど、その2つをミックスさせた作品が美味しくないワケがないのでね、なるべく早く観に行こうと思っております (・∀・) タノシミー


「暁に祈れ」の予告編↓ ネタバレを回避するため、僕はまだ見ておりませぬ。




12月は気になるホラーが2本あって。1本目は、11月28日(水)放送の「アフター6ジャンクション」の中で“信用できるブルボニスト”三宅隆太監督が紹介することになっている「ヘレディタリー 継承」で、すでに前売り券を購入済み。現時点で「スゲーこわい!」という評判が流れまくっていますが、基本的に僕は自分の目で確かめるまでこの手の評価は信じないタイプなのでね(苦笑)、「七日前につくったごはんだったので、こわくてこわくて 川`∀´)」といったオチじゃないことを祈っております。もう1本は中島哲也監督の最新作「来る」ですよ。予告編を観る限り、僕が大好きな「霊能者が除霊するシーン」が入ってそうだし、何よりもジークンドーの技術で霊を制圧する岡田准一さんが観られるんじゃないかと思って、結構期待しているのでした。


野比玉子さん(38歳)の画像を貼っておきますね(「ドラえもん」より)。



「ヘレディタリー 継承」の予告編↓ 本当にこわいんですかねぇ。




あとは「家族で観に行きたい枠」として、「シュガー・ラッシュ」の続編となる「シュガー・ラッシュ:オンライン」児童文学のアニメ化作品「グリンチ」も前売り券は買ってありましてね。正直、「シュガー・ラッシュ」はそんなに好きじゃなかったし、イルミネーションの作品もミニオンが嫌いだから積極的に観たいワケではないんですが(TOHOシネマズ系列で上映前に流れるイルミネーションのコラボCMが本当に不快。あのブタも嫌い)、奥さんや娘のマナ子(仮名/7歳)は普通に楽しめるんじゃないかと思うので、まぁ、観に行くザンス (・ε・) プー その他、園子温監督が原案で、坂口拓さんが総合演出を担当したという忍者ムービー「レッド・ブレイド RED BLADE」は、限りなく優しい気持ちで観るつもりでございます。


12月公開作で買ってある前売り券は、現時点で4枚。



「レッド・ブレイド RED BLADE」の予告編↓ 忍者の歴史がまた1ページ。




最後は、なかなか観に行けない名画座系。11月から新文芸坐で始まった「2018年の森田芳光 森田芳光全作品上映&史上初!ライムスター宇多丸語り下ろし」も佳境ということで、せめて1本ぐらいは観に行っておきたいなぁと。それ以外では、キネカ大森で12/01(土)~12/07(金)の「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」、12/08(土)~12/14(金)の「特捜部Q 檻の中の女」「特捜部Q キジ殺し」「特捜部Q Pからのメッセージ」、12/15(土)~12/21(金)の「怪談新耳袋Gメン 冒険編前編」「怪談新耳袋Gメン 冒険編後編」早稲田松竹で12/15(土)~12/21(金)の「モリーズ・ゲーム」「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、12/22(土)~12/28(金)の「ブリグズビー・ベア」「ワンダー 君は太陽」あたりが気になる感じですかね。今の仕事が落ち着いたら、二番館的なところで見逃した新作映画をチェックしたいところですけど、無理かなぁ…。以上、2018年12月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。







2018年10月に観たDVD等の覚え書き

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※今回の記事は、「世界から猫が消えたなら」「映画版くろねこルーシー」「ねこあつめの家」、のネタバレに触れているので、気をつけて!

ちくしょう、またもや月末になってますが(汗)、毎月の恒例として「10月に観たDVD等の感想」(動画サイト含む)を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
世界から猫が消えたなら




(あらすじ)
月曜日。体調不良に悩まされていたが、ただの風邪だと思っていた「僕」は医者の診察を受けた。そして進行した脳腫瘍であると告知された。家に戻ると、自分そっくりの容姿の「悪魔」を名乗る者が現れる。悪魔は、「世界からひとつなにかを消すと、1日寿命が伸びる」と告げ、僕の周囲にある「物」を消し去ることを提案してくる。そして、最初にその時たまたま使っていた「電話」をこの世界から消すことにする。悪魔は電話を消す前に最後に1度だけ電話を使ってもいいということになり、3年前まで付き合っていた元「彼女」に電話をかけた。火曜日。僕は彼女との待ち合わせの場所に向かう。彼女と再会し、かつての思い出話や僕の両親たちのことを語りあって、彼女からいくつかの質問をされる。その質問の答えのひとつ「好きな場所」が映画館にあることを思い出し、それを彼女に伝えようとするも電話は消してしまったことに気づく。そして、付き合い始めの頃に携帯電話を持っていなかった彼女とうまく連絡できなかったことを思い出し、当時の彼女の心境を感じることとなる。そして家に帰ると悪魔は、次は「映画」を世界から消してしまおうと提案してきた。水曜日。最後に見る映画を選ぶため僕は友人(ツタヤ)の勤めるレンタルビデオ屋(勤めているのはTSUTAYAではなく、古いレンタルビデオ屋)に向かう。友人とのやり取りから『ライムライト』のDVDをレンタルしてきたはずだったがディスクは入れ忘れられていて、作品を見ることができなくなった。そして僕は映画館に勤める彼女の元を訪れ、2時間空白のスクリーンを鑑賞する。真っ白なスクリーンを見つめる僕の心の中には、かつて家族で鑑賞した『E.T』のストーリーと、当時の仲の良かった家族のことが思い浮かんでいて、癌で死んだ母、疎遠になっている父について思いをめぐらせる。木曜日。悪魔の次の提案は、世界から「時計(時間)」を消すことであった。そのことにより時計屋を営む父のことが気になっていたが、その日から僕の飼い猫の「キャベツ」が人間の言葉でしゃべるようになっていたことに気を取られる。キャベツにせがまれ散歩に出かけると、時間という物に捕らわれず日々の日課をこなして行くキャベツの姿から人間がいかに時間に追われ縛られる生活を送っているかに気づかされつつも、キャベツが自分(猫)を拾って来た死んだ母のことをまったく覚えていないことに驚く。そして僕はキャベツに母のことを語るため、僕と父と母とキャベツの3人と1匹で行った最後の家族旅行の写真を見つめ、母の最後の時の出来事を振り返る。金曜日。悪魔は、世界から「猫」を消すことを提案する。僕はキャベツの前に飼っていたが癌で死んだ猫「レタス」のことを回想し、レタスと同じように母も癌によって死を迎えたことを振り返る。そして世界から猫を消すことは自分の家族とその記憶を消し去ってしまうことだと思い、僕は世界から猫を消すことに迷いを覚える。決断の前にキャベツの姿を見ようとするも家にキャベツはおらず、街中を駆け回り彼女の勤める映画館にその姿を見つける。映画館で再会した彼女は、僕の母親より生前に預かったという手紙を取り出し僕に渡す。そしてその手紙を読んだ僕は母の思いを知る。夢か現か、キャベツが再び喋り出した。「お代官様には、生き続けて欲しい。拙者は、お代官様のいない世界でこれから生きていくのは辛いのでござる」嫌がる僕にキャベツは昔、母が僕にかけた「ちょっとした魔法」を僕にかけてみせた。土曜日。僕は世界から「猫」を消さないと選択した。そして僕は最後の日に備えるため身支度を始める。片付けの最中見つけた思い出の詰まった箱を見つめ、こどもの頃のことや両親のことをあらためて振り返る。そして父に宛てて手紙を書くことを決める。日曜日。父宛ての手紙を書き終え、その手紙をポストに投函する。そしてキャベツを預けるため隣町の父の元へ向かう。(以上、Wikipediaより)

予告編はこんな感じ↓




60点


10月29日(月)、TBSラジオの「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」に出演して、「~映画『旅猫リポート』公開タイミング合わせ記念~ 宇多丸よ! お前はまだ本当のキャットファイトを知らニャイ! 特集(略称:キャットファイト特集)」をやることになっていたので、「その前になるべく未見の猫映画を観ておこう」と思い立ち、Netflixで鑑賞いたしました。意外と良かったニャ (Φ∀Φ) ニャー あらすじからオチにかけては、Wikipediaを読んでいただければと思うんですが(手抜き)、「死に際の人間が“もう1人の自分”と葛藤する」といった「寓話モノ」でしてね。佐藤健さんや脇を固める人たちの演技は良いし、映像も良い感じだし、予告編を観た時に超ウザいと思った宮崎あおいさんの「生きてやるー!(TДTし」のシーンも悪くなかったし(「そのフレーズが口グセの知人が死んじゃった」みたいな流れ)、猫も可愛かったし…。観る前は絶対合わないと思っていただけに結構意外というか、やっぱり映画は実際に観てみないとわからないもの、ですな(知った風な口で)。

このシーン、実際に観てみたら、そんなにイヤじゃなかったです。




<2本目>
映画版くろねこルーシー




(あらすじ)
迷信を信じて、縁起を担いでばかりいる気の小さい占い師・鴨志田賢(塚地武雅)は、妻の幸子(安めぐみ)や5歳になる息子の陽と別居し、侘しい一人暮らしを送っていた。不器用な性格ゆえにうまく人と接することができず、店には閑古鳥が鳴く始末。仲間の占い師ガリンシャ(濱田マリ)からは“キャラを作れ”とアドバイスされ、師匠の新藤三郎太(佐戸井けん太)からは、仕事には向き不向きがあると諭される。そんな彼の家に迷い込んできたのは、でっぷり太った黒猫。人生の節目でいつも不幸とともに訪れる黒猫は彼にとって天敵だったが、あろうことか、軒下に2匹の子猫を産んで置き去りにしてしまう。カラスに狙われて震える子猫を見かねて、2匹を家に入れる鴨志田。翌日、ペットショップを訪れて店員の里中渚(大政絢)に相談したものの、猫にも育児拒否があり、保健所に預ければ殺処分との話。困った鴨志田は、イヤイヤながら子猫の世話を始めるが、やがて運勢が次第に上向き始めて……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


10月29日(月)、TBSラジオの「アトロク」に出演して、「キャットファイト特集」をやることになっていたので、「その前になるべく未見の猫映画を観ておこう」と思い立ち、Amazonプライムビデオでレンタル視聴いたしました。悪くはなかったニャ (Φ∀Φ) ニャー ちょっと検索してみたら、AMGエンタテインメントという「猫侍」「ねこタクシー」「猫忍 」といった猫ドラマ&猫映画をよく配給している会社があって、本作も2012年当時にドラマと映画が同時進行してた作品だった様子。前に観た「ねこタクシー」をスゲー思い出したんですけど、猫要素を押し出しつつも、人間ドラマを重視している感じでして。「猫の元の飼い主と云々」といった展開はなかなかどうでも良かったものの、塚地武雅さんの演技と黒猫の可愛らしさにホッコリいたしました。少しテレビドラマ版が観たくなったりもしましたよ…たぶん観ないけど。一応、オチを書いておくと、黒猫占いは繁盛して、成長した息子(山本耕史)がその後を継いでいるムードで、終わってたんじゃないかしらん。

このドラマと話が連動してるっぽくて、少し気になるのです…たぶん観ないけど。





<3本目>
ねこあつめの家




(あらすじ)
小説家の佐久本勝(伊藤淳史)は、若くして新人賞を受賞、ベストセラー作家となるが現在は大スランプ中。ヒマに任せてエゴサーチをしては、さらにドツボにハマる毎日だ。担当編集者のミチル(忽那汐里)は、そんな佐久本を励ますが、若さあふれる熱血アドバイスは、佐久本には逆に苦しいだけであった。そんなある夜、不思議な占い師から予言を受け、おかしな不動産屋(大久保佳代子)の勧めで、佐久本は多古町という片田舎の古民家に逃げるように移り住むことを決める。しかし、場所は変われど暮らしは変わらず。小説が書けない状態が続き、生活は下降線をたどる一方だった。ミチルの先輩編集者・浅草(田口トモロヲ)にも見放され、自信を無くした佐久本が途方に暮れて縁側で庭を眺めていると、1匹の猫がふらりとやってくる。しばし見つめあう佐久本と猫。だがほどなくして、猫はぷいっと庭から出て行ってしまう。「猫にも見捨てられたよ」と落ち込む佐久本だったが、どうしても猫が気になり、ペットショップの店主・洋子(木村多江)からアドバイスを受けて庭作りを始める。こうして若き小説家の“ねこあつめ”の生活が始まった……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


10月29日(月)、TBSラジオの「アトロク」に出演して、「キャットファイト特集」をやることになっていたので、「その前になるべく未見の猫映画を観ておこう」と思い立ち、Amazonプライムビデオで鑑賞いたしました。それなりに良かったニャ (Φ∀Φ) ニャー 超今さらですけど(汗)、実は今年の夏ぐらいから「ねこあつめ」というゲームアプリにハマッてましてね。その目線から書くと、「こんなゲームを題材に映画を撮ろうと思った心&アプリの内容を再現した頑張り」に、ダブルで感心しましたよ。これもAMGエンタテインメントの作品ということで、「スランプに陥った作家が猫や周囲の人間と関わり合うことで人間的に成長する」というストーリーは、本作の前に観た「くろねこルーシー」っぽいなぁと。まぁ、“ゲームを再現した家”に関しては「現実で見るとヤバいな… (`Δ´;) ヌゥ」と少し気持ちが引いたりはしたんですが、伊藤淳史さんの演技と猫たちの可愛らしさにほだされました。念のためにオチを書いておくと、心の険がとれてスランプから脱出した主人公は新しい小説を執筆→人生が好転するムードになり、少年だったころに黒猫が庭に来たことを夢の中で思い出して、終わってましたよ。

この風景を「よく再現した!」と思うか「ヤバい家」と感じるかは、キミ次第だ(偉そうに)。


ちなみに、ねこ手帳はあと1匹。気長に出現条件を探しております。




「てめぇ、46歳のくせに文章の語尾に『ニャ』とか付けてんじゃねぇぞ ( ゚д゚) コロスゾ」といった読者の意見には積極的に耳を塞ぐとして。その他、「プーと大人になった僕」を観るために「くまのプーさん」を観直したり、イーライ・ロス監督の「デス・ウィッシュ」のためにブロンソン版のシリーズ5作品&「狼の死刑宣告」を観直したのもあって、10月に観られたDVDやら動画作品は合計3本。まぁ、どれも特にはオススメしませんが、興味があるなら観ても損はしないと思います (´∀`) タブン 以上、先月観たDVD等の覚え書きでした。ではでは~。







ブログ9周年企画! 和酒のお店「か和もっち」に来た人へのプレゼントについて

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ああん、繁忙期にもかかわらず、つい「映画パンフは宇宙だ!」の出演に情熱をかたむけてしまった結果、ちくしょう、恐ろしいほど仕事が大変な状況になっているんですけれども。とは言え、同イベントを振り返ると「ステキな体験でした…… (´∀`)」片岡輝夫顔になってしまうのは、あんな風に人の役に立てたことがうれしかったから。ハッキリ言って、仕事の方では結果を出せない人生を送っているのでね(苦笑)、「ブロガー・カミヤマ/三角絞め」としての活動で人に褒められるというのは麻薬のようで、ううむ、なんかこれはこれでマズい気がしております… (´・ω・`) ナンダコレ

 

 

念のため、志誠館の雄・片岡輝夫を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。

ステキな体験でした...

 

 

さて、今回の本題。実は前出のイベント時に入場者プレゼントとして鯨大和煮缶を配布したんですけど、本当はさらに「やったね9周年・特製缶バッチ」も付ける予定だったのです。ただ、イベントが近づくにつれて、「会場に来る人は僕のファンとは限らない→食品ならともかく、このブログのバッチなんてもらってうれしいのか?」と思い始めて、結局、当日は配らなかったんですね。で、11月27日(火)におこなわれた「『三角絞めでつかまえて』ファン感謝祭 2018 in 伊勢崎」にて、わざわざ参加してくれた木村さん夫婦とコピロフさんに渡したんですけど、まだ60個ぐらい残ってるということで! 考えたのが、練馬にある和酒のお店「か和もっち」での配布ですよ ( ̄ー ̄) ニヤッ

 

 

11/30(金)に行った時のgifを貼っておきますね。道順ははちごろうさんのブログを読んで!(手抜き)

 

 

僕はこのお店に月1〜2回程度の頻度で足を運んでいるワケですが、お酒と料理がとても美味しくてね…(しみじみ)。ぜひこのブログの読者にも通ってほしいので、お店に勝手なコラボを提案。現在、「か和もっち」に行って、① ドリンク&料理を注文してから、② お店の人に「『三角絞めでつかまえて』の読者です!ヘ(゚∀゚*)ノ」と伝えた方には、先着60名様に「やったね9周年・特製缶バッチ」がプレゼントされることになっております。たぶんこういうグッズを作ることはもうないと思うので(理由:面倒くさいから)、ブログ読者ならぜひゲットしてほしいですな。まぁ、正直なところ、驚くことに今、突然、僕に超能力が発現して、「60名も来ることはなく、来年のこの時期もまだバッチが余っている」という悲しい未来を予知してしまったのですが(汗)、それはそれとして。「か和もっち」は“和酒と料理のお店”ということでね、モリモリと飲食していただけるとうれしいです (´∀`) オシマイ

 

 

 

 

 

 

 

ボヘミアン・ラプソディ(IMAX・2D版)(ネタバレ)

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※今回の記事は、心底くだらないこと、もしくはかなりどうでも良いことしか書いていないので、この映画が好きな人やちゃんとした感想が読みたい方は、宇多丸師匠の素晴らしい時評を読んだり、「クイーン自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』を事実検証」とか「炎上案件『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒット!完成まで8年間の紆余曲折」といった記事をチェックしたりするとよござんす。


<僕がこの映画を観ようと思わなかった理由>

本作は“伝説のロックバンド”クイーンの「自伝的な映画」だそうで。まず、「僕にとってのクイーン」について書いておくと「普通に好き (´∀`=)」レベル…なんて書くと、ガチのファンから「なんで“普通”って付けるんだよ、“好き”だけでいいじゃねぇかよ ( ゚д゚) コロスゾ」といったご指摘を受けるかもしれませんが、実際にそんな感じだから仕方ないというか。僕には歳の離れた姉が2人いて、上の姉が洋楽をよく聴いてましてね。その関係で昔から自然と耳にしていたし、僕自身が自主的に洋楽を聴くようになった高校あたりでもう1度触れたりして。たまに映像で見かけるリードボーカルのフレディ・マーキュリーは変な格好で面白い&カッコ良かったし、「オペラ座の夜」「グレイテスト・ヒッツ」はそれなりに愛聴した時期があって。それと、「タモリ倶楽部」「空耳アワー」が始まったころ、クイーンの曲がやたらと流れた記憶がありますよ(「わしゃコケた!」とか「がんば〜れ、田淵」とか「大竹! 腹立つ、誰だって!」とか「ピーマン、ダメですよ〜」とか)。

wikipediaによると、なんとクイーンの空耳は52作品=最多出場なんだって (゚⊿゚) ヘー



長姉から「『バイシクル・レース』はバイセクシャルがかかっていて〜」なんて解説を受けた記憶があるんですが、さっき検索してみれば別に定説ってワケじゃないんですね…なんて話はどうでも良いとして。1991年にフレディが亡くなった時もボンヤリと覚えてまして。エイズに関しては、母親と次姉が看護士ということもあって、さんざん注意されていたので(「同級生のカミソリを借りちゃダメ」とか)、たぶん当時の高校生にしては知識があった方だと思うんですが、「こんなスゴい人も死んじゃうんだな… (´・ω・`)」と悲しくなったと同時にエイズという病気が怖くなったし(今はコントロール可能なレベルにまでなっております)、その後に出た「メイド・イン・ヘブン」は買ったけど、当時の彼女に貸したまま…というセンチな思い出。その他、現在でも筋トレをする時には「マッスル&フィットネス 2006年7月号」にて編集部が選んだ「パワーとモチベーションがUPする25曲」の第14位「地獄へ道連れ」をよく聴いていたりもして、要するに、僕にとってクイーンというバンドは、「一番好き」にはなったことはないけど「日常的によく聴いていた→普通に好き」という表現がしっくりくるのです…って、伝わりますかね。

たぶんクイーンの曲で一番聴いているのはこれでございます。



ただ、本作については観る気がなくて。というのは、予告編が好きになれなかったから。映画館に1ヵ月10〜20回ぐらい足を運ぶ僕の体感では、たぶん劇場で一番流れたのはこのバージョンの予告編だと思うんですが…。ちょっとこのシーンを見てみてくださいな↓

偉そうな人が完成した「ボヘミアン・ラプソディ」に「6分は長すぎる」と指摘すると…。


なんとフレディは相手の性生活に踏み込んだ発言!


すると、他のメンバーもニヤニヤ顔ですよ。


このシーンを観た僕の気持ちを代弁するアライJr.を貼っておきますね(「バキ」より)。


いや、僕だってわかってる。この「奥さんとは6分以内に終わるの?川´_ゝ`)」発言は、お偉いさんが無理解なカス野郎で、そんな奴にフレディがウィットに富んだジョークを飛ばしたシーンだということは。ただ、セックスの形はさまざまあるワケで、そもそも6分以内に終わったらいけないのかと。いや、僕のセックスが6分以内なのかどうかはプライベートな部分なので触れないとしても(微笑)、90年代、全日本プロレスの60分フルタイムドローの素晴らしい試合もあれば、秒殺が衝撃的だったパンクラスもあったように、もしかしたらお偉いさんと奥さんのセックスは全力ダッシュするような濃密な6分なのかもしれないじゃないですか。気が利いた例えのつもりなんでしょうけど、セックスの多様性を軽視しているとしか思えないし、そもそも本物のフレディは性に奔放=6分以内のセックスだって試していた可能性があるのではないでしょうか。

というか、正直なところ、僕と奥さんのセックスレスが9年目に突入したということでね(苦笑)、今、自分がどんなセックスをしていたのかも思い出せない。まぁ、娘が生まれているのだから、セックスしていたことは間違いないのだけれども、だがしかし、思い出の走馬燈は遠くなびくほうき星。もちろん、この時点で映画を観ていない僕には、このシーンだけで、お偉いさんがどんな人間かはわかりませんよ。ただ、彼も僕と同じく「9年間セックスレスの男」だと仮定してみれば。ずっと奥さんとの性交渉がないことに思い悩み苦しみ嘆いていた時、半笑いのフレディに「奥さんとは6分以内に終わるの?川´_ゝ`)」なんてからかわれて、みんなも笑ってる上にお日様も笑ってる状況(もしかして子犬までも!?)に追い込まれた彼の無念、誰が知る!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン! もうね、こんな残酷なシーンがあるかと思って、一応、「観たい映画の覚え書き」では△マークを付けたものの、そんな「人のセックスを笑うような映画」を観てなるものかと、まったく劇場に足を運ぶ気が起きなかった…な〜んて、面倒くさい文章はお好きですか?(お好きですか?)苦手ですか?(苦手ですか?)

ここまで読んだ人の気持ちを代弁する素敵な曲を貼っておきますね↓










ボヘミアン・ラプソディ



原題:Bohemian Rhapsody
2018/アメリカ 上映時間135分
監督:ブライアン・シンガー
製作:グレアム・キング、ジム・ビーチ
製作総指揮:アーノン・ミルチャン、デニス・オサリバン、ジャスティン・ヘイザ、デクスター・フレッチャー、ジェーン・ローゼンタール
原案:アンソニー・マッカーテン、ピーター・モーガン
脚本:アンソニー・マッカーテン
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
美術:アーロン・ヘイ
衣装:ジュリアン・デイ
編集:ジョン・オットマン
音楽監修:ベッキー・ベンサム
音楽総指揮:ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ、エイダン・ギレン、アレン・リーチ、トム・ホランダー、マイク・マイヤーズ、アーロン・マカスカー、マックス・ベネット
パンフレット:★★★★(720円/伊丹久夫さんと小林禮子さんの対談が最高だった!)
(あらすじ)
1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


とは言え、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったということで! 「付き合いだしな (゚⊿゚) チッ」と、仕事がスゲー忙しい中、2回目の「イコライザー2」を観てからTOHOシネマズ日比谷でIMAX・2D版を観てみれば、「普通に好き (´∀`=) ウフフ」ってな調子でございました。


劇場は9割埋まってましたよ。



お話を雑に書いてみれば、「型破りな男がバンドに加入→バンドが大成功→悩みもあって暴走→メンバーと不仲に→反省→再結成して復活!」というミュージシャン映画の王道的な内容でしてね(最近観た作品では「スパイナル・タップ」とか)。まぁ、宇多丸師匠の素晴らしい時評とか「クイーン自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』を事実検証」とかを読むと、実際の出来事がなかなかドラマチックに変えられているそうですが、例えば、司馬遼太郎先生の「燃えよ剣」とか「竜馬がゆく」などの歴史小説みたいなものだと思えば、全然OKじゃないでしょうか(もちろん、怒るファンがいるのも仕方ないと思いますがー)。映画館の音響で味わうクイーンの楽曲が最高だわ、メンバーになりきった役者さんたちのパフォーマンスが見事だわ、ストーリーもグッとくるわと、文句ナシのクオリティ。前述の通り、僕にもそれなりの思い入れはあるのでね、「エイズだということをメンバーに告白→ライヴエイドに挑む」という展開には死ぬほど燃えたし(まぁ、フィクションですが)、ライブシーンでは涙が止まらなかったです ( ;∀;) イイライブダナー


ということで、実際のライヴエイドの動画を貼っておきますね↓




つーか、僕的にはフレディ役のラミ・マレックがとにかく良かったです。近年では「魁!!クロマティ高校」に出てきたフレディのイメージも勝手に合わさって、記憶の中で男っぽくゴツイ印象があったので、最初は「線が細いな…」と思ったりしたんですけれども。ラミ・マレックの“心の繊細さ”が体から滲み出るような演技が見事でしてねぇ…(しみじみ)。ビジュアルは少し違っていても、「たぶんこんな人だったんだろうな」と説得させられたというか。ファルーク・バルサラ時代(第1形態)から少しずつフレディ(完全態)に向けて成長していく姿が本当に素晴らしくて、まさにベストの配役だったのではないでしょうか。


ラミ・マレック、フレディが憑依したかのようでしたな (ノω・、) ヨカッタワァ


念のため、「魁!!クロマティ高校」のフレディを貼っておきますね。



それと、恥ずかしながら「クイーンの曲を誰が作ってたか」については1ミリも知識がなかったので(汗)、各メンバーが提案→曲ができていく過程とても楽しかったです(例え、創作だとしても!)。特に、大好きな「地獄へ道連れ」ができる経緯にはグッときたというか。「マッスル&フィットネス 2006年7月号」の特集「パワーとモチベーションがUPする25曲」の解説には「クイーンは『伝説のチャンピオン』、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』、『アンダー・プレッシャー』など、トレーニング向きのヒット曲を数多く手がけている。だが、『地獄へ道連れ』はベース演奏の力強さと過激な感情表現で抜きん出ている」なんて書かれていたんですが、ベーシストのジョン・ディーコンが作っていたなんて、それまでの劇中での扱いが超地味だっただけに、かなり驚いたし、「クイーンは全員が名曲を作ってたんだなぁ」と、妙に感動したというね(若干、ジョン・ディーコンに失礼な文章)。


ということで、あらためて貼っておきますね↓




その他、「アレン・リーチ演じるポール・プレンターは確かにクズだけど、あの当時にゲイでいることは今以上に大変だったんだろうし、彼の存在をフレディにとっての“弱い自分”を捨て去る象徴として扱ったのは上手い構成では」とか「あのお偉いさんがマイク・マイヤーズでビックリ&僕と同年代の映画ファンにとって『ウェインズ・ワールド』の『ボヘミアン・ラプソディ』のシーンはかなり有名ですよね」とか「劇中のフレディが最も悩んでいたであろう父親との関係が修復されるシーンはもっとしっかり描いても良かったのでは?」といったことは置いとくとして。実際に観てみれば「奥さんとは6分以内に終わるの?川´_ゝ`)」なんて台詞はまったくどうでも良くてね(そもそも単なる比喩なんだし…という、長々と訴えた割には酷い着地)。スムースに楽しめる素敵な音楽映画だったし、“本当の自分”を肯定されていないと感じていた青年が、死を前にして「自分が自分であることを本当の意味で誇る」という段階に辿り着く、人生を肯定する映画でもあった…という宇多丸師匠のPA-KU-RI!m9・∀・) ダイナシッ とは言え、僕はそこまでクイーンのファンではないので80点という評価ですが、間違いなく大画面&良い音響で観た方が良いので、気になる方は劇場に足を運んでみてくださいな。




観たら確実にほしくなる国内盤サントラ。デジタル盤もあります。



映画のオフィシャルブック。ファンの方はどうぞ。



シンコー・ミュージックによるクイーンの特集本でございます。



一応、フレディのフィギュアも貼っておきますね。







ペンギン・ハイウェイ(ネタバレ)

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ペンギン・ハイウェイ



2018/日本 上映時間119分
監督:石田祐康
原作:森見登美彦
脚本:上田誠
キャラクターデザイン:新井陽次郎
演出:新井陽次郎、亀井幹太
監督助手:渡辺葉
作画監督:永江彰浩、加藤ふみ、石舘波子、山下祐、藤崎賢二
美術監督:竹田悠介、益城貴昌
色彩設計:広瀬いづみ
CGI監督:石井規仁
撮影監督:町田啓
音響監督:木村絵理子
音楽:阿部海太郎
主題歌:宇多田ヒカル
制作:スタジオコロリド
出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人
パンフレット:★★★★★(850円/アオヤマくんのノートと地図を再現したページが100点すぎる!)
(あらすじ)
毎日学んだことをノートに記録している勉強家の小学4年生アオヤマ君は、通っている歯医者のお姉さんと仲良し。お姉さんも、ちょっと生意気で大人びたアオヤマ君をかわいがっていた。ある日、彼らの暮らす街に突然ペンギンが現れる。海もないただの住宅地になぜペンギンが現れたのか。アオヤマ君は謎を解くべく研究を始めるが、そんな折、お姉さんが投げ捨てたコーラの缶がペンギンに変身するところを目撃する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

僕は「邦画アニメは積極的に観る!」といった主義ではないんですけど、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて、アニメ評論家の藤津亮太さんがオススメしていて気になったし、週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」8月24日の放送で「リスナーカプセル」にも選ばれたということで、観ることにしましてね、9月1日、TOHOシネマズ錦糸町に足を運んできました(その後、2回目の「検察側の罪人」を鑑賞)。「面白かったけれども (・ε・)」という感想でしたよ。


公開直後の3番スクリーン、土曜日ということもあって、ほぼ満席だった記憶。



普遍的な「少年がひと夏の体験を経て少し大人になる物語」にSF要素を加えた作品でしてね。住宅街に現れたペンギンの集団や謎の球体<海>を研究する小学生アオヤマくんは、そりゃあモロに「大人が考えたユニーク小学生」ではあるものの、あの年ごろの少年が持つ“好奇心”を理屈っぽく擬人化した感じがあって、ちくしょう、なかなか可愛くて。彼の好奇心を刺激する“お姉さん”に関しては、あまりに女神すぎるきらいはあるけど、最終的には“エネルギーのような存在(?)”だったワケだし、アオヤマくんの願望自体が影響している可能性もあるので、まぁ、許す(偉そう)。結局、本作は「<海>や“お姉さん”は“何”だったのか?」とか「なぜ“ペンギン”だったのか?」といった数々の謎が明かされないまま、「お姉さんの力でとりあえず<海>の消失に成功→お姉さんも消失→彼女と再び会うためにアオヤマくんは研究を続ける」といった風に終わるんですけど、「人はわからないから勉強し、研究する」ということを描いていたのは、スゲー好きでしたね(アオヤマくんが「同級生の心がわかるようになる」という成長をして終わるのも良かった)。つーか、すっかり46歳になった僕もいまだにわからないことばかりというか、人は歳を重ねるだけで賢くなるワケではないんですよね…(突然、涙目になりながら)。


唐突ですが、わかってないくせに魅力的なケイト・ブランシェット(当時46歳)を貼っておきますね(「キャロル」より)。


ちなみに本作のパンフは、ノートと地図を再現したページが素敵すぎるのでマスト・バイ!m9`Д´) ビシッ



その他、子どもたちの描写やコーラの缶がペンギンに変わる表現など、アニメ描写的にもまったく文句はなかったんですけど…。根本的なところで「映像化に向いてない小説だったんじゃないか」と感じるところがあって。原作小説は読もうと思って購入しつつも未読なんですが(汗)、たぶん終盤の「お姉さんが人間ではない」という展開も文字だけの表現なら違和感なく飲み込めると思うんですよ(「アオヤマくんの主観だけの世界」なんだろうし)。ただ、しっかりとお姉さんが社会生活を営んでいる様子を客観的な視点も含めて映像で見せられちゃうと、「あのお姉さんはどうやって部屋を借りたの?」といったつまらない疑問が頭に浮かんじゃうというか。さすがに「世の中はわからないことだらけですから ┐(´ー`)┌ シカタナシ」ではなく、ちゃんとした説明がほしくなる…ってのは面倒くさいですかね。とは言え、これが初の長編劇場公開作品という石田祐康監督は本当にスゴイと思うし、普通に「今どきのSFジュブナイル」ってな調子で面白かったのでね、もうすっかり劇場公開は軒並み終了してますけど、ソフト化化されたらチェックしてみてくださいな。




森見登美彦先生による原作小説。評判が良いので買ったけど、読んでないのです…。



デジタル盤のサントラ。CD盤もあります。



公式読本。設定資料集もあります。








大人のためのグリム童話 手をなくした少女(ネタバレ)

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大人のためのグリム童話 手をなくした少女



原題:La jeune fille sans mains
2016/フランス 上映時間80分
監督・脚本・編集:セバスチャン・ローデンバック
原作:ヤコブ・L・C・グリム、ウィルヘルム・C・グリム
編集:サンティ・ミナーシ
音楽:オリビエ・メラノ
声の出演:アナイス・ドゥムースティエ、ジェレミー・エルカイム、フィリップ・ローデンバック、サッシャ・ブルド、オリビエ・ブロシュ、フランソワーズ・ルブラン、エリナ・レーベンソン
パンフレット:★★★★(700円/アトロクに出演された土居伸彰さんのコラムほか、タメになる読み物ばかり)
(あらすじ)
貧しい生活に疲れた父親によって悪魔に差し出され、両腕を失った少女は、家を出て放浪する。不思議な精霊の力に守られた娘は、やがて一国の王子から求愛を受けるが、悪魔が娘と王子の仲を引き裂く。娘は生後間もない子どもを連れて王宮を後にするが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

僕は「世界のインディペンデント・アニメは積極的に観る!」といった主義ではないんですけど、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて、「最新アニメ紹介」でアニメ評論家の藤津亮太さんが取り上げたり、「日本よ!これもアニメだ! 世界の最新インディペンデント・アニメ入門 」として配給に関わったアニメ研究家の土居伸彰さんが紹介されたりして気になったということで。10月上旬、川崎市アートセンター アルテリオ映像館で、メンズデーを利用して「輝ける人生」とハシゴ鑑賞してきました。「すげェ… (°д°;)」と度肝を抜かれましたよ。


劇場は半分ぐらい埋まってたような。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
すげェ...


乱暴に表現すると、アート風味の「まんが日本昔ばなし」というか。本作は、セバスチャン・ローデンバック監督がグリム童話「手なし娘」をアニメ化した作品なんですが、「クリプトキノグラフィー」なる手法を使って、なんと1人で作画をしたそうで。この手法、冨樫義博先生が「HUNTERxHUNTER」をラフ画のまま「かぐや姫の物語」の表現をさらに推し進めたというか、そぎ落として突き詰めた印象で、抽象的なタッチが童話という題材にピッタリでしてね。あれほど抽象的な絵でも十分面白くて迫力のあるアニメになるんだなぁと感動いたしました。「父権主義に翻弄される女性の物語」なので話自体も「かぐや姫の物語」っぽいんですけど、本作の場合は「主人公は母となって強くなる→王が国に帰ろうと誘って来ても新たな旅を選ぶ(王も一緒)」という実際の童話を現代的にアップデートした力強い着地になっているあたりが見事だなぁと。鑑賞中はマジで「すげェ… (°д°;)」と感心することしきりでしたよ。ちなみに、本作が初の長編劇場用アニメというローデンバック監督は、高畑勲監督を尊敬しているそうで。もし高畑監督がご存命だったらどんな感想を言ったのか、聞いてみたかったですな…。


こういう抽象的な映像ゆえに、いつまでも古びない、普遍的な作品になった気がします。



少しでも頭が回れば現代の日本で女性が生きるのはまだまだ大変ということはわかるワケですけど、世の中には「日本は女尊男卑」なんて愚かさ全開の発言をするタレントがいたりするのでね、みんなでこういう映画を観て、“何か”を感じ取るのは良いんじゃないかと。フランスでは子ども向けに公開してヒットしたそうなので、親子で観るのも良いかもしれませんな。って、ベタ褒めなのに70点なのは、同じ“手なし”設定なら「鋼鉄の拳を装着して戦う」とか「両足のない男とタッグを組んで戦う」といった“手なし男”映画の方が好みだから…なんて土居伸彰さんに叩きのめされそうなオチを書いて、この感想を終えたいと思います (ノ∀`) テヘ




ソフトが発売されるのは2月だそうです。



連想した高畑勲監督作。僕の感想はこんな感じ



パンフで紹介されていた本。「手なし娘協会」、読んでみたいです。








先々週と先週の備忘録(2018/11/27~12/10)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

11/27、仕事→伊勢崎で「スカイライン 奪還」鑑賞→「ファン感謝祭」開催!
11/28、仕事→夜は娘と2人で外食
11/29、仕事→映画を2本鑑賞
11/30、仕事→映画駄話会へ→朝まで飲む
12/1〜2、仕事
12/3、仕事→モティカ先生と飲む
12/4〜8、仕事(6日に階段から落ちる)
12/9、やっと仕事が一段落→家族とお祭りに→「へレディタリー 継承」を鑑賞
12/10、仕事→「search サーチ」を鑑賞
※先々週と先週で観た映画は5本でした



前回、備忘録の書き方を少し変えてみたものの、内容が詳細になる→身バレしそうな気がしたので元に戻した…ってのはどうでも良いとして。もうね、仕事がとにかく忙しかったです。これは9〜10月に段取りをサボったツケが11月に一気に来てしまったのが原因でしてね。ボンヤリと書くと、12月納期のK社の大きな仕事が控えている中、いつもやっているJ社の案件をこなしつつ、ついついB社とH社とM社の仕事も安請け合いしてしまって。で、J社とB社とH社の仕事はそれなりにこなせたものの、M社の仕事が結構大がかりで手一杯になってしまい、K社の案件に手が付けられなくなってしまった…にもかかわらず!

ああん、10月と11月のアトロク出演や「映画パンフは宇宙だ!」参戦はかなり準備をせざるを得なかったし、ちくしょう、ついつい映画もたくさん観てブログも書いちゃった上に、先々週は伊勢崎まで「スカイライン 奪還」を観に行った挙げ句に「ファン感謝祭」を開いて飲んでしまったり、映画駄話会に少しだけ顔を出すつもりが朝まで飲んでしまったり、モティカ先生と飲んでしまったりと、己の欲望を抑えられなかったダメなアタシ。しかも、そういう時に限って、いつもスムースに進行する仕事でトラブルがあったりして、てんてこ舞いのエブリデイでしてね…。6日、睡眠不足が祟って、家の階段から転落してケガをしたのは(引っ越し後、2度目!)、当然の報いと言えるのではないかな?(突然、他人事のように)


11月29日は、前売り券がムダになってしまうので、無理を押して2回目の「イコライザー2」を観たんですけど、やっぱり最高でしたよ (´∀`=) ウフフ



とは言え、反省はしても後悔はしていないのです。11月27日、伊勢崎で観た2回目の「スカイライン 奪還」は1回目の時よりも面白かったし、何よりも当ブログ初の「ファン感謝祭」に集まってくれた木村夫妻とコピロフさんがスゲー良い人たちでね…(しみじみ)。なんと3人とも年上でビックリしましたが、映画やプロレスなどの趣味の話で盛り上がりまして。ついつい終電を逃してしまったら、コピロフさんが自宅付近まで送ってくれたからありがたい限り。本当は僕が接待漬けにする予定だったのに、3人からお土産までいただいて、あらためて感謝しましたよ (ノω・、) グスン 無理に参加した映画駄話会も、常連メンバーのサイモンさんやはちごろうさん以外にも、ひだっちょさんや増田さん、働く方のももさんにブログ読者の女性の方も来ていて。みんなで適当かつダラダラと映画の話をするのは、それはそれで尊い時間だったのです。モティカ先生との飲みもまた、僕自身のストレス解消になった上に、お土産までいただいちゃったし…。こういう人生の楽しみなくして、生きている意味があるかって話。


伊勢崎駅にいたゆるキャラを貼っておきますね。


駄話会の時に「か和もっち」で頼んだのはこんな感じ。


モティカ先生と飲んだ時はこんな感じ。


ちなみに、モティカ先生からいただいたヴェノムマグカップは驚きの飲みにくさなので、みんな買ってみて!



でもまぁ、やっぱり僕は趣味に時間を割きすぎですよネ (ノ∀`) テヘ 先週は、奥さんと娘のマナ子(7歳)がケンカをして、仲裁に入ったお義母さんとも揉めて…なんて家庭内トラブルがあって。後から参戦した僕が奥さんを慰めて、一応は丸く収まったワケですが、彼女へのケアが足りてなかったというか。仕事だけじゃなく家族もないがしろにしていたことに気付いて猛省ですよ。それに、せっかく仕事が落ち着いたにもかかわらず、今もまだハードに睡眠不足なのは、数日間放置していたこのブログを書き始めたからであり、気が付くとまったく休む暇がないという自業自得の地獄。ううむ、来年でこのブログも10周年になりますが、その後もずっと続けていくためにも「ほどほど」のペースにしないと絶対に破綻するのは目に見えているのでね、来年こそ、来年こそは、「新作映画は年間120本以内の掟」を遵守する予定でございます (`Δ´;) ホントダヨ!


僕的には、中国連合軍の全勝を約束した烈海王気分…って、伝わりますかね(「バキ」より)。



その他、真剣に転職を考えている…というのは置いとくとして。年内はもうあまり忙しくないので(苦笑)、今週は映画をたくさん観て、ブログを頑張って書いて、木曜日は「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に足を運んで、週末は家族と過ごす予定。ただ、奥さんと娘に予定が入ってたら、土日のどちらかの昼間の回、「2018年の森田芳光 -森田芳光全作品上映&史上初!ライムスター宇多丸語り下ろし-」に足を運びたいなぁ…なんて思っております。


最後に、今月の推薦曲、magical²「ミルミル ~未来ミエル~」を貼っておきますね↓




以上、先々週と先週の備忘録でした。ではでは〜。





ビブリア古書堂の事件手帖(ネタバレ)

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※今回の記事は、書いた人間の人格を疑うような、心底くだらなくて下劣な下ネタが書かれているので、そういう文章が苦手な人は絶対読まない方が良いです。




ビブリア古書堂の事件手帖



2018/日本 上映時間121分
監督:三島有紀子
原作:三上延
脚本:渡部亮平、松井香奈
企画プロデュース:小川真司
プロデューサー:服部美穂、千綿英久
撮影:阿部一孝
照明:木村匡博
録音:浦田和治
美術:黒瀧きみえ
装飾:石渡由美
衣装:宮本まさ江
ヘアメイクデザイン:倉田明美
編集:加藤ひとみ
音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ
スクリプター:吉田久美子
助監督:佐伯竜一
制作担当:小野山哲史
スクリプトドクター:三宅隆太
出演:黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大、神野三鈴、高橋洋、酒向芳、桃果、渡辺美佐子
パンフレット:★★★★☆(720円/情報量多めで工夫が凝らしてあって、デザインも素敵なオススメのパンフ)
(あらすじ)
五浦大輔(野村周平)は祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名が入った「それから」を見つけ、鑑定してもらうため北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。店主である若い女性・篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りでありながら本に対して並外れた情熱と知識を持っており、大輔が持ち込んだ本を手に取って見ただけで、大輔の祖母が死ぬまで隠し通してきた秘密を解き明かしてしまう。そんな栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我した彼女のために店を手伝うことに。やがて大輔は、栞子が所有する太宰治「晩年」の希少本をめぐり、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が彼女を付け狙っていることを知る。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、「スマホを落としただけなのに」のネタバレに触れているので、知りたくない人は読んじゃダメ!


ああっ、もうダメごめんなさい、出ちゃう出ちゃう見ないでぇぇぇぇぇぇビブッビブリッビブリブリッビブリビブリブリブリブリ...('A`) ァァァァァァァァ...


こちらのサイトによると、「ビブリア」とはギリシア語で「本」や「書物」を意味していて、ラテン語では「本を愛する人」なんて意味があるそうですが、どうしても冒頭に書いた文章が頭を離れなくて。すでにそっ閉じした方がほとんどだと思いますし、僕だってこんなことを積極的に書きたかったワケではないんですけど…。当ブログは思いついたことはなるべく書き残しておく方針ということで、溺れるのを覚悟でカエルを刺してしまったサソリのように、つい書いてしまった次第。本当にすみませんでした… (ノω・、) アタシッテホントバカ


こんなものを読まされた方の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね(「バキ」より)。



閑話休題! 本作については、小説のタイトルは知ってて「面白そう」と思ってはいたものの、ドラマ化の際の炎上騒動は知らなかったし、実写映画化についても興味はゼロというか。僕は基本的にアクション映画を好む男なのでね、まったく観る気はなかったんですけれども。11月25日(日)に「映画パンフは宇宙だ!」にてトークをすることになっている“信用できるブルボニスト”三宅隆太監督がスプリクトドクターとして関わった作品ということで、「もしかしてその話になるかも→観ておかねば!Σ(°д° ) クワッ」と思い立って、その前日の24日(土)、TOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました(その後、「スマホを落としただけなのに」をハシゴ)。「シンクロニシティ ( ゚д゚)」と思ったり。


4番スクリーン、朝イチの回でほぼ満席だったような


一応、徳川光成氏の画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-シンクロニシティ


本作のあらすじを雑に書いておくと、五浦大輔(野村周平)が祖母の遺品から夏目漱石の署名が入った「それから」を見つけて、北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」に持ち込んだ縁で、店主の篠川栞子(黒木華)の下で働くことになりましてね。人見知りながらも抜群の推理力を持つ栞子が、大輔の祖母の秘密(不倫してた)を看破したり、希少本を盗んだ犯人の行方を男が持ち込んだ本の状態から探し当てたりする中(失明寸前の男がどうしても読みたかった)、祖母が不倫をする過去パートが途中途中で差し込まれながら、栞子が所有する太宰治「晩年」の希少本を狙う謎の男「大庭葉蔵」と対決する…ってな内容。僕はハッキリ言って、太宰治は辛気臭くて「走れメロス」以外は好きじゃないし、夏目漱石にいたっては「三四郎」を読んで「柔道が出てこなかった!ヽ(`Д´)ノ」と勝手に誤解してキレた程度の人間なので、本作に出てくる文豪&文芸うんちくの数々はサッパリではありましたが、本に対しての愛情はビンビン伝わってきましてね。黒木華さんと野村周平さんの演技&雰囲気も良かったし、序盤から中盤にかけては結構好きでしたよ。

ただ、終盤がちょっと…。登場人物が少ないので、漫画のネット販売をおこなっている稲垣(成田凌)が「大庭葉蔵」だというのは多くの人が予想するところではあって。それは仕方ないと思うんですが、放火したりとか大輔の家に侵入してスタンガンで昏倒させたりとか、もう警察に通報する話じゃないですか。小説だとそれなりに飲み込めるのかもしれないし、僕が何か見通した可能性もありますけど(汗)、栞子と大輔がなんで通報しないのかまったくわからなかっただけに、かなりイライラいたしました。大体、「希少本を盗んだ犯人も稲垣の仕込みだった」という種明かしも「栞子が積極的に謎を解いてくれる可能性」とか考えると、結構な手間だしさぁ…。ラスト、「人間の方が大事」ということで栞子が希少本を海に捨てる行為自体はグッとくるけど、1ミリもハラハラしないチェイスに、戦闘力の低い人間同士によるグダグダなタイマンを見せられた挙げ句だから、なかなかどうでも良くて。「大輔の祖母と不倫した田中嘉雄の孫が稲垣だった→大輔と稲垣は血縁関係だった」というオチも、「奇妙な縁ですな (´∀`)」と感心するより、単に世界が狭いだけに見えちゃって、ごめんなさい、鑑賞直後はスゲーつまらないものを観た気持ちになった次第。


鑑賞直後の僕の気持ちを代弁する範馬勇次郎の画像を貼っておきますね。
くだらぬ時を過ごした


だがしかし! 新宿ピカデリーに移動して「スマホを落としただけなのに」を続けて観てみれば、真犯人役がまた成田凌さんだったからビックリ!Σ(゚д゚) マタ!? なんか、そのシンクロニシティがスゲー面白くて、本作を観て良かったと思えるほどに気分が回復したのだから、人間って不思議ですよネ (´∀`=) ウフフ とは言え、終盤はやっぱり好きじゃないので、あまりオススメはしないです。それと結局、トークショーで三宅監督と本作の話はしませんでした。おしまい。




三上延先生による原作小説。ちょっと興味あります。



三島有紀子監督の前作。この人の映画、1本も観たことないんだよなぁ。



ドラマ版のBlu-rayボックスでございます。







スマホを落としただけなのに(ネタバレ)

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スマホを落としただけなのに



2018/日本 上映時間116分
監督:中田秀夫
原作:志駕晃
脚本:大石哲也
企画プロデュース:平野隆
プロデューサー:刀根鉄太、下田淳行、辻本珠子
共同プロデューサー:星野秀樹、水木雄太
ラインプロデューサー及川義幸
撮影:月永雄太
照明:藤井勇
録音:室薗剛
美術:磯見俊裕、塚本周作
装飾:平井浩一
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:外丸愛
編集:青野直子
音楽:大間々昂、兼松衆
主題歌:ポルカドットスティングレイ
VFXスーパーバイザー:立石勝
スクリプター:吉田久美子
助監督:佐伯竜一
制作担当:高瀬大樹、松下博昭
出演:北川景子、千葉雄大、成田凌、田中圭、原田泰造、バカリズム、要潤、高橋メアリージュン、酒井健太、筧美和子、桜井ユキ、北村匠海
パンフレット:★★★★(720円/ネタバレ全開の好感が持てるパンフ。表紙の文字を変えているところも好き)
(あらすじ)
いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。彼氏が落としたスマホが無事に戻ってきたことに一安心する麻美だったが、その日から麻美の日常は一変する。まったく身に覚えのないクレジットカードの請求、それほど親しくない友だちからの執拗な連絡……それらは麻美のさまざまな個人情報が彼氏のスマホからの流出を疑う事象の数々だった。一方その頃、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される事件が起こる。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られているという共通点があり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、「ビブリア古書堂の事件手帖」のネタバレにも触れているので、知りたくない人は読んじゃダメ!
※映画と原作小説の違いについては、「Cinemarche」さんのサイトがタメになるので、チェックしてみて!


僕はTBSラジオの「アフター6ジャンクション」という番組を日々愛聴しているんですが、そこで本作のラジオCMがバンバン流れてましてね。その予告編で流れる「逃げられな〜い♪」というポルカドットスティングレイの歌と、北川景子さんのオーバーアクト気味の「もうイヤ!」を毎日聴いてすっかり辟易してしまって。絶対観に行かないだろうなと思っていたんですが、しかし。11月25日(日)に「映画パンフは宇宙だ!」にてトークをする予定の“信頼できる入浴剤ソムリエ”三宅隆太監督の盟友・中田秀夫監督作だし、さらに「アフター6ジャンクション」の水曜パートナー・日比麻音子アナがスマホの声役で出演しているということで。「もしかしてその話になるかも→観ておかねば!Σ(°д° ) クワッ」と思い立って、その前日の24日(土)、「ビブリア古書堂の事件手帖」を観てから、新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。「シンクロニシティ ( ゚д゚)」と思ったり。


10番スクリーン、満席でした。


一応、徳川光成氏の画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-シンクロニシティ


「映画内で起きたこと」を時系列順かつ乱暴に書いておくと、会社員・富田誠がタクシーの中でスマホを落とす→恋人・麻美が富田のスマホに連絡して拾った人と話したおかげで戻ってくる→実はスマホを拾ってカフェに届けたのは“黒い長髪の女性を狙う連続殺人鬼”浦野であり、中のデータはダウンロード済み→浦野がスマホの中の情報やら何やらを駆使したストーキング&離間工作をスタートしつつ、ITサポート会社の社員として富田&麻美と接触→ネット上のトラブルが頻発して追いつめられた麻美が「もうイヤ!川TДT)ノ」→浦野に麻美がクスリ入りの飲み物を飲まされて拉致される→いろいろあって富田が浦野のアジトに助けにくるも、実は麻美の本名は「山本美奈代」であり、整形して“勝手に美奈代の名義を使って借金した挙げ句に「美奈代」として自殺したルームメイト・麻美”に成りすましていたことが発覚→警察が到着して浦野が逮捕→前にプロポーズしたプラネタリウムで富田と麻美が再会→富田が「麻美が誰だろうと関係ない!(`・ω・´) キリッ」と再プロポーズ→2人が立ち去り、近くにいた高校生カップルも席を立つも、そこにはスマホが置き忘れられていて…ってな調子でしたよ、たぶん ヘ(゚∀゚*し ニゲラレナーイ!


エンドクレジットは、そりゃあこの曲が流れてました↓




10月26日に公開された、ネットやSNSを扱ったサスペンス映画「search サーチ」と比較すると、良くも悪くも「わかりやすい」印象。あちらが「劇中で扱っているSNSがどういうものか」を演出や登場人物のさりげない会話で観客に伝えていたのとは違って、こっちは「このSNSはこういうものですYO!m9`Д´) ビシッ」と懇切丁寧に教えてくれるというか。ただ、そこそこ一般レベルのネットの知識すら登場人物たちが長々と説明するので、親切といえば親切なんですけど、その説明台詞感に若干イラッとするところが少なくなかったです。ううむ、主人公の北川景子さんが全体的にオーバーアクト気味だったのも「わかりやすさ」のためなのかもしれませんが、例えると、老人に振り込み詐欺の危険性を教えるためのわざとらしいドラマを見せられているような気分だった…って、伝わるでしょうか。


「search サーチ」はこんな映画でございます↓




「主人公が自殺したルームメイトに成りすまして生きていた」という展開にも無理があると思いました。「借金まみれで金のない女がどんなハイパー整形したんだよ」ってのは置いとくとしても、それって「スマホを落としただけ」どころの話じゃないというか、“衝撃展開”のために別の大きな事件を付け加えちゃった感じ。大体、「勝手に名義を使われた」なんてさすがに闇金でも何とかなるだろ…なんて思ったら、「Cinemarche」さんのサイトによると、原作では「過去のAV出演」というリアルな事情が絡んでいたそうで、そっちの方がまだ納得できるというか。本作のマイルドな改変は良くなかったんじゃないかなぁと。その他、気になったところを書くと、「成りすまして生きている割に主人公の行動が無防備」とか「意外と人間関係がドロッとしない」とか「千葉雄大さん演じるIT刑事・加賀谷学のミスリード描写がわざとらしい」とか「警察に通報しろよ」とか「成りすましの説明が長ぇ」とかとかとか。

ただ、本作の前に観た「ビブリア古書堂の事件手帖」で犯人だった成田凌さんがまた登場→また犯人だったから「またアンタかよ (´∀`=) ンモウ!」とホッコリ。「サイコ」のノーマン・ベイツっぽい“マザコン殺人鬼”演技はユニークだったし、何よりもそのシンクロニシティがスゲー面白くて、彼が登場してからはとても楽しく観られたというね。あと、「家族と疎遠の女性を狙う」という犯人の着眼点は好きでしたよ。まぁ、ネットやスマホの知識がない人には結構勉強になる作品なんじゃないかしらん。つーか、当たり前の話ですが、スマホにはちゃんとロックをかけておきましょうね。ちなみに結局、トークショーで三宅監督と本作の話はしませんでした。おしまい。




志駕晃先生による原作小説。



デジタル盤のサントラ。CD盤もあります。



三宅隆太監督と加藤淳也さんが脚本を手掛けた中田秀夫監督作。僕の感想はこんな感じ








ライ麦畑で出会ったら(ネタバレ)

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ライ麦畑で出会ったら



原題:Coming Through the Rye
2015/アメリカ 上映時間97分
監督・脚本・製作:ジェームズ・サドウィズ
製作:スタン・アードライク、テディ・グレナン
製作総指揮:ジェフ・スティーン、アレクサンドル・ウッドワード
撮影:エリック・ハート
美術:ジャック・ライアン
編集:トッド・ホームズ
出演:アレックス・ウルフ、ステファニア・オーウェン、クリス・クーパー、ジェイコブ・ラインバック、エリック・ネルセン、ジェイコブ・ローズ、ゼファー・ベンソン、ルシア・スカラーノ、エイドリアン・パスダー
パンフレット:★★★☆(850円/少し値段は高めだけど、コンパクトで素敵なデザインのパンフ。情報量もそこそこ)
(あらすじ)
69年、ペンシルベニア州。級友たちともなじめずに孤独な高校生活を送っているジェイミーは、「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、この小説を演劇作品として脚色することを思いつく。しかし、そのためには原作者であるサリンジャーの許可が必要であることを知る。隠遁生活をするサリンジャーに連絡を取ることは容易なことではなく、ジェイミーは演劇サークルで出会ったディーディーとサリンジャー探しの旅に出ることを決意する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


よく誤解されるんですけど(苦笑)、当ブログのタイトルは、三浦理恵子さんのセカンドシングル「水平線でつかまえて」が由来でしてね。とは言え、ああん、世の中全員が敵だと思っていた多感な高校時代、そりゃあ、J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」を読んで、ちくしょう、ホールデンは僕だ」なんて思ったこともありましたっけねぇ…(遠くを見つめながら)。まぁ、本来は僕が観たいジャンルの映画じゃありませんが、特典が素敵だったので、思わず前売り券を購入。10月27日に封切られたものの、仕事が忙しくてなかなか足を運べず、都内の上映館は軒並み公開終了してしまったということで。なんとこの記事をアップした本日、川崎で「アウト&アウト」を観る→橋本に移動して、MOVIX橋本にて鑑賞いたしました(その後、「GODZILLA 星を喰う者」をハシゴ)。「こんな女の子はいない!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


前売り特典は「オリジナルブックカバー」でしたよ。


6番スクリーン、観客は10人ぐらいだったような。



「麦畑」「出会う」というキーワードを目にすると、スナックで50〜60代の“面白系男女”がデュエットしがちな「麦畑」「沈む夕陽に〜まっかかにそめられて〜♪ (`∀´)(´∀`し」なんてサビが脳内で自動再生されるワケですが、もちろんそういう話ではなく(不要な書き出し)。雑にあらすじを書いておくと、舞台は1969年のペンシルベニア州。学校で孤立しているジェイミーったら、愛読している「ライ麦畑でつかまえて」の舞台化の許可をもらうために、同じ演劇サークル所属の女の子ディーディーと一緒にサリンジャーの家を探しに行きまして。いろいろ苦労してサリンジャーを見つけるも「お前みたいな奴はたまに来るけど、オレの作品を勝手に舞台化するな、自分の作品を書け ( ゚д゚)、ペッ」とけんもほろろの対応をされちゃうんですけれども。

この旅で自分自身の問題(戦死した兄への罪悪感等々)に向き合って成長したジェイミーは、学校の先生&生徒たちに「サリンジャーを見つけた話」をしましてね。結局、先生の薦めもあって勝手に舞台化してみたら大成功して同級生たちとも仲良しに→サリンジャーに報告すると「勝手に舞台化する奴はたまにいるけど、そんなのどーでもいいし、自分の作品を書け ( ゚д゚)、ペッ」ってな対応。ジェイミーとディーディーは「サリンジャー自身がホールデンなのね 川´∀`)(´∀`) アラアラ」ってなムードで終わってましたよ、確か。


念のため、オヨネーズ「麦畑」を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、なかなか身につまされる青春モノというか。本作の主人公はいじめられていて、そりゃあいじめる方が悪いのは当たり前なんですけど、少しだけ彼自身のせいもあって。要は「お前は『みんなにバカにされてる』って被害者意識全開だけど、お前こそみんなを見下してるじゃねーか (゚⊿゚)」的な? だから最後のスピーチのシーン、主人公の方から自己開示することでみんなに歩み寄るというのは「自分から世界を変えていく」という感じがして、スゲー良い展開だと思いましたよ。つーか、聴衆を愛して自己開示というのは、ある意味、三宅隆太監督の名著「スクリプトドクターのプレゼンテーション術」に書かれていたことと通じるワケですが、もしかするとジェイミーも読んでいたのかな…(電波な文章)。


ラストのスピーチのシーン、グッと来ましたよ(スピーチ自体は省略されますがー)。



主演のアレックス・ウルフは、「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」では大変な目に、「へレディタリー 継承」では最悪な目に遭っていましたが、その両作品よりも古い主演作である本作での“瑞々しくもしっかりした演技”を観ると、大作に抜擢されたのも頷けるなぁと。彼のファンは必見じゃないでしょうか。ジェイミーに恋をしていて旅を助けてくれるディーディー役のステファニア・オーウェンはとにかく可愛くて、役柄の“天使ムード”と相まって、出てくるだけで癒やされました (〃∀〃) ウフフ それと、クリス・クーパー演じるサリンジャーもあの無愛想な雰囲気が良かった。つーか、よく考えると、全世界からホールデンは僕だ」なんて思っちゃう“アレな人”が自分を探しに家まで来るってのは、本人からするとスゲー恐ろしいよなぁと。その他、子どもの歌がキッカケとなってサリンジャーの居場所がわかる展開は好きでしたね。


46歳のオッサンとしては、この若い2人の旅を観ているだけで微笑ましかったりもした次第。


クリス・クーパーのサリンジャー、実際にこんな人だったのかも…ぐらいに思わされましたよ。



ただ、不満もありまして。「映画の序盤にあった第四の壁を越える描写が中盤以降はなくなる」というのは置いとくとしても。ハッキリ言って、ディーディーが天使すぎ。この話って、ジェームズ・サドウィズ監督曰く、「映画内でサリンジャーに会いに行くまでは85%、それ以降は99%が実体験」だそうですが、ディーディーに関しては創作みたいだから、「やっぱりな ( ゚д゚)」と。無条件で主人公を好きでいてくれて、旅に付き合ってくれて、悩みを受け止めてくれて…って、スゲー可愛いんだけど、さすがに都合が良すぎるキャラというか。もうね、兄より優れた弟など存在しないように、こんな女の子はいないので70点。とは言え、良い青春映画だと思うので、気になる人はチェックしてみてくださいな。




J・D・サリンジャーの超有名な青春小説。村上春樹先生が訳したバージョンは未読です。



なんとなくプロットが似てるマルコム・クラーク監督作。未見でございます。






来る(ネタバレ)

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来る



2018/日本 上映時間134分
監督・脚本:中島哲也
原作:澤村伊智
脚本:岩井秀人、門間宣裕
製作:市川南
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
企画・プロデュース:川村元気
プロデューサー:西野智也、兼平真樹
制作プロデューサー:佐藤満
ラインプロデューサー:内山亮
撮影:岡村良憲
照明:高倉進、上野敦年
録音:矢野正人
美術:桑島十和子
装飾:西尾共未
スタイリスト:申谷弘美
チーフヘアメイク:山崎聡
音楽プロデューサー:冨永恵介、成川沙世子
キャスティングディレクター:元川益暢
VFXスーパーバイザー:柳川瀬雅英、桑原雅志
編集:小池義幸
記録:長坂由起子
助監督:高土浩二
制作担当:大塚健二
出演:岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡、青木崇高、柴田理恵、太賀、志田愛珠、蜷川みほ、伊集院光、石田えり、西川晃啓、松本康太、小澤慎一朗
パンフレット:★★★(720円/東宝ステラっぽいパンフ。最後に、ラストシーンの写真を配置してある作りが好き)
(あらすじ)
恋人の香奈との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とは妊娠した香奈が名づけたばかりの娘の名前で、来訪者がその名を知っていたことに、秀樹は戦慄を覚える。そして来訪者が誰かわからぬまま、取り次いだ後輩が謎の死を遂げる。それから2年、秀樹の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、不安になった秀樹は知人から強い霊感を持つ真琴を紹介してもらう。得体の知れぬ強大な力を感じた真琴は、迫り来る謎の存在にカタをつけるため、国内一の霊媒師で真琴の姉・琴子をはじめ、全国から猛者たちを次々と召集するが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


本作については、予告編を観る限りでは、僕が大好きな「霊能者が除霊するシーン」が入ってそうだし、何よりもジークンドーの技術で霊を制圧する岡田准一さんが観られるんじゃないかと思って、そこそこ楽しみにしてましてね。やっと仕事が落ち着いた今週、ちょうど愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったということで、新宿シネマカリテ「アンクル・ドリュー」を観てから、新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。大好物でしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!


6番スクリーン、半分くらいは埋まってましたよ。



内容を簡単に書いておくと、映画は「田原秀樹が香奈と結婚→娘・知紗が誕生するも、幼少期に接触していた謎の存在“アレ”に襲撃されて、胴体が半分になって死ぬ」という第一部、「秀樹が死んでシングルマザーになった香奈が、労働と子育てに追い詰められた挙げ句、“アレ”に襲われて、微笑みながら失血死する」という第二部、「ルポライター野崎と恋人の霊能力者・真琴が、その姉の“スゴ腕霊媒師”琴子 with 霊媒師軍団とともに“アレ”の除霊に挑む」という第三部で構成されてましてね。オチを書いておくと、当初は知紗(3歳)もろとも祓う予定だったものの、野崎&真琴の必死の訴えによって、琴子は自らを犠牲にして“アレ”を祓う→野崎&真琴&知紗を救いまして。眠っている知紗はオムライスの夢を見ていた…ってな調子で終わってたような気がします。


大変な目に遭った千紗ちゃん(3歳)でしたが、最後は野崎と真琴に育てられるムードでしたよ。



内容が観る前に想像していたのと結構違っていたんですが、予想外に好きな作品だったというか。たぶん中島哲也監督作で一番好きになったかもしれません。その理由は4つありまして、箇条書きにしてみるとこんな感じでございます↓



<① イクメンブロガー・秀樹が良かった!>

本作で妻夫木聡さん演じる秀樹は、第一部の主人公でして。結婚前の親戚との集まりや、奥さんが妊娠中のホームパーティーでの思いやりのなさから、“調子が良いだけのスゲー薄っぺらい男”なのは観客に丸わかりなんですね。で、彼が娘の誕生とともに「子育てブログ」を始めて「自分を美化して都合の良いことだけブログで発信しつつ、実はまったく育児も家事も手伝わない」なんて様子を見せられると…。なんだろう、とても胸が痛かった(突然、タメ口で)。僕もこのブログで「奥さんが大事ぃ〜 (`∀´)」「娘が大事ぃ〜 (`∀´)」なんてMeltykiss級に口溶けなめらかな文章を投下しまくっているけど、「年間200本超の映画を観てブログを書いている」という趣味LOVEな男が、本当に家族を大事にしているとでも?(突然、洋画の字幕口調で) つーか、ああん、ハッキリ書くと、本作の秀樹は鏡で“醜い己の姿”を見せられているようだったというか、「僕もこういうところがあるのでは… (`Δ´;) ヌゥ」と身につまされたのです…。もうね、来年からは「新作映画は年間120本まで」という掟を絶対守るから、赦してほしい。そんなことをそっとつぶやいたのでした。※要出典 誰に?

妻夫木聡さんの“薄っぺらい男”演技、見事でしたな。



<② シングルマザー・香奈が良かった!>

第一部で秀樹が死んで、シングルマザーになった香奈については「会社から死亡退職金は出ないのかな」とか「マンションを売ればいいじゃん」とか「生命保険は下りないのかな」とか思ったりはしたんですが、それはそれとして。もうね、第二部はシングルマザーの大変さをわかりやすく描いていて、非常にグッときましたよ。このパートを観れば、子育てと仕事を1人の人間が背負う大変さがわかるのではないでしょうか。監督から「下手くそ」となじられながらも頑張った黒木華さんの演技もスゲー良くてね、涙なくしては観られなかったです… (ノД`) アァン

お母さんが必死に頑張る場面では涙が止まらなかったし…。


心が折れてエロくなるくだりでは「僕で良かったら」という気持ちがなくはなかったです(奥さんに読まれたらアウトな文章)。



<③ 人物描写が良かった!>

つーか、本作は、登場人物を多少オーバー気味に演出しながらも、ダメな人の“良い部分”も描いているところが好きでした。例えば、秀樹はもうクズとしか言いようがない男だし、僕も来年からは「新作映画は年間120本まで」という掟を絶対守るから赦してほしいんですけど、とは言え、彼の「家族を守りたい」という気持ち自体はウソじゃないあたりに、“少しの救い”があって。例えば、伊集院光さんが見事に演じたスーパーの店長とか、「香奈を追い詰めているイヤな奴に見えるけど、彼なりに彼女の大変さは理解していて、根は悪い人じゃないっぽい」といった風に描かれていたと思うし…。まぁ、実は邪悪な魔道符を持ち込んでいた“秀樹の親友”津田(青木崇高)は別としても、悪者を悪者として単純に描かないバランスは好感が持てましたね。

秀樹はクズ野郎ですけど、クズなりに娘を愛する気持ちはあったと思うのです… (´・ω・`)



<④ 霊能者&除霊描写が良かった!>

って、褒めまくっていますが、僕が本作で一番ハートをギュッと掴まれたのが、霊能者&除霊描写。まず、小松菜奈さん演じるキャバ嬢兼霊能者・真琴のキャラクターが最高だし、その姉の“最強の霊能力者”琴子がまた好みのタイプ(松たか子さんというキャスティングが素晴らしい!)。そして、何よりも柴田理恵さんが演じた逢坂セツ子が100点でしてね…(しみじみ)。最初に登場するネットの映像では「バラエティ番組でお笑い芸人を除霊する」的な愉快風味であり、その動画を観た秀樹ライクに客席にもヤレヤレ感が漂ったりしたんですが、しかし。中華料理屋で現れた本人は“老いて片目を失ったビジュアル”だったから、そのギャップ萌えで100点!m9`Д´) ビシッ シカモ、その中華料理屋での“アレ”との攻防がなかなか凄まじくて、アッサリと片腕をもがれる残酷描写にまた100点!m9`Д´) ビシッ まぁ、あのまま退場したんだろうなと少しセンチな気持ちになっていたら、終盤の除霊の儀式に隻腕で参戦するからまた100点!Σ(゚д゚;) ダイジョウブ!? そして次々と仲間が倒れる中、最期まで奮闘する姿に(とは言え、死ぬ)、ああん、100点だったというね… (ノДT) バカバカ... 失礼な話、僕は今までの人生で柴田理恵さんに興味を持ったことはどの角度からも一度もなかったんですが(汗)、本作の逢坂セツ子は「好きな映画のキャラクター」の上位に永遠にランクインすることでしょうーー(偉そうに)。

キャバ嬢兼霊能者・真琴。「ここはアタシに任せて先に行け!」シーンでは泣きました。


松たか子さんのこのビジュアルが文句ナシ。岡田准一さんをパンチ一発で昏倒させるシーンでは爆笑。


だがしかし、本作の白眉は逢坂セツ子! この人のスピンオフ希望。


で、終盤に繰り広げられる大規模な除霊の儀式がまた大好物でした。僕は「悪霊がいるなら、それに対抗する人や技術も存在してほしい」派なので(平成ライダーでは「昔から妖怪がいるなら退治する専門家もいる」という設定の「仮面ライダー響鬼」が一番好き)、霊能力者のネットワークが存在して、政府とも影で連携しているっぽい本作の世界観は超ストライクだったのです。さらに「除霊に失敗して霊能力者が吐血」といった描写も大好きということで、そんなシーンが目白押しのクライマックスは夢のよう。「現場に向かう霊能者たちが事故に遭う→それを察した他の霊能者たちが別行動をとる」というシーンも良くて、僕は中島哲也監督と霊能者描写の好みがジャストフィットなのかもしれません。なんかね、本作の除霊の儀式を別角度から「プロジェクトX」風に撮ったスピンオフとかマジで観たいです、マジで ( ゚д゚) ツクレ!

“アレ”を祓うために、地域一帯を封鎖して、大規模な儀式がスタート。


こういったいかにもな“本格的な人たち”もいれば…。


女子高生もいるというセンスの良さ。この子たちも最期まで命懸けで頑張るのです… (ノω・、)


ちゃんと科学的なアプローチもしているという、かゆいところに手が届く仕様。


そして奏でるJO-REI 2 U! その時、“アレ”が来るマンションの一室では…。


「飲め〜!」と法柳先生がお清めの水を飲ませていた…って、やだ、「貞子vs伽椰子」が混ざっちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ




僕が本作を好きな理由はこんな感じでございます。そりゃあ、不満がないワケではなくて、「野崎を儀式の部屋から追い出さなかった琴子の判断はどうなの?(「妹を救うためだった」なら仕方ないとは思いますが)」とか「ラストの知紗ちゃんの『オムライスの国』描写はやりすぎでは」といった部分は良いとしても、岡田准一さん演じるルポライター・野崎が弱かったのが残念でしたね…。いや、僕も映画ファンのはしくれですよ(苦笑)、そういう役じゃないことぐらいはわかってる。ただ、例えば、病院のシーン。琴子が野崎の心をのぞいた時、「あなた、昔は警察の特殊部隊にいたのね」的な展開になっていたのなら!? 野崎のトラウマが「子どもを堕ろさせた」ではなく「凶悪犯から子どもを守れなかった」的な設定だったのなら!? 全身にお経を書いてフンドシ一丁姿の野崎がジークンドーの技術で“アレ”に挑むーー。そんなクライマックスが観たかったのは僕だけじゃないと思うのですが、あなたはどう思いますか?(唐突な問い掛け)


岡田准一さんが素手で霊と戦うシーンが観たかった…観たかったよぅ…(あまり共感を呼ばなさそうな願望)。



な〜んて、誰にも相手にされなさそうな文章を書いちゃいましたが(苦笑)、僕は原作小説が読みたくなるくらい、予想外に好きな作品でしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! ストレートに「怖い!(°д°;) ヒィッ!」というよりはエンタメホラーって感じなので、興味がある人は観ると良いザンス。そして、来年からは「新作映画は年間120本まで」という掟を絶対守るので、赦していただけると幸いです。おしまい。




澤村伊智先生による原作小説。スゲー興味あります。



サントラがあったので、貼っておきますね。



中島哲也監督の前作。僕の感想はこんな感じ



思い出した白石晃士監督作。僕の感想はこんな感じ










パパはわるものチャンピオン(ネタバレ)

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パパはわるものチャンピオン



2018/日本 上映時間111分
監督:藤村享平
原作(作):板橋雅弘
原作(絵):吉田尚令
脚本:藤村享平
主題歌:高橋優
出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義、バレッタ、天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学、KUSHIDA、後藤洋央紀、石井智宏、矢野通、YOSHI-HASHI、内藤哲也、高橋ヒロム、淵上泰史、松本享恭、川添野愛、大泉洋、大谷亮平、寺脇康文
パンフレット:★★★(720円/関係者インタビューが充実した、普通に良いパンフ。大泉洋さんが出演を決めた経緯が素敵)
(あらすじ)
かつては人気レスラーとして活躍していた大村孝志は、ケガや世代交代の影響で現在は悪役覆面レスラー・ゴキブリマスクとしてリングで懸命に戦っていた。孝志と妻の詩織は息子の祥太に大きくなったら父親の仕事を教えてあげると約束していたが、ひょんなことからゴキブリマスクの正体が孝志であることを祥太が知ってしまう。祥太は恥ずかしさとショックからクラスメイトにはパパは人気レスラーだと嘘をついてしまうが、リングで必死にバトルを繰り広げるゴキブリマスクの姿がだんだんとかっこよく思えてきて……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、本作が好きな人は不快になる可能性が高いので、気をつけて!

一応、僕はプロレスファンでしてね。非常に申し訳ないことに、最近はすっかり生観戦から足が遠のいてしまっている…どころか、テレビ中継すらチェックしなくなってしまったのは、いろいろと理由があって。その1つはこのブログを始めて時間がなくなったことが大きいワケですが(汗)、映画にレスラーが出ているとスゲーうれしくなる程度には、今もそれなりにプロレスを愛していて。棚橋弘至選手が主演する本作も応援したい気持ちがあったので、前売り券を購入。なんかあまりお客さんが入らない様子→上映がすぐ終わりそうな雰囲気があったので、10月上旬、TOHOシネマズ新宿に足を運んできました(その後、銀座で「クレイジー・リッチ!」を鑑賞)。「好きだけど…微妙…でも好きかなぁ… (`Δ´;) ウーン」と思ったり。


前売り特典は「『パパわる』イラスト ホログラムステッカー」でした。


11番スクリーン、あまり人は入っていなかったような。



お話をザッと書くと、小学生の祥太は父親・孝志の仕事を知りたくてついて行ったら、悪役(ヒール)レスラーのゴキブリマスクだということを知ってしまって、超ショック。自分から言ったワケじゃないけど否定もできなかったため、クラスメイトには父親が人気レスラーのドラゴンジョージだと思われて、一瞬だけ人気者になるも、結局、ウソがバレてしまってドン底のエブリデイですよ。そんな中、あーだこーだあって、孝志がドラゴンジョージとタイトルマッチをすることになって。最終的に孝志は試合に負けるもヒールとして開眼!Σ(°д° ) クワッ! 観客からブーイングを食らう父を見る祥太もまた誇らしげなのでしたーーって感じでしたよね、たぶん(うろ覚え)。


エンドクレジットでは高橋優さんの「ありがとう」が流れてたんじゃないかな↓




なんて言うんですかね、率直な感想を書くと、好きなところと微妙に感じたところがあって、その2つがせめぎ合っている感じ。最初に好きなところを書くと、主演の棚橋弘至選手や新日本プロレスの選手たちの演技を観ているだけで微笑ましかったし、試合シーンも迫力がありました。隙あらば白米にのりたまをふりかけそうな木村佳乃さんの“お母さん演技”も見事だったし、熱狂的なプロレスファン役の仲里依紗さんのコメディエンヌ振りも最高でしたね〜。結構感心したのが、編集長役の大泉洋さんで「あまり出しゃばらず、でも面白く」という絶妙な仕事をしていて、「プロだなぁ」と。

そして、僕的には祥太を演じた寺田心さんが何よりもストライクであり、「ウソがバレた後に勇気を出して登校→ヒール化して開き直るシーン」は幼いながらも雄々しさがあって涙が出ましたねぇ…(しみじみ)。あと、「(息子のためもあって)エースレスラーに戻りたくなった孝志がZ-1クライマックスでマスクを脱ぐ→負けた上に解雇されてドン底に落ちる→最後の試合ではヒールの自分を受け入れる」という展開自体は、なかなか考えられているなぁと思いましたよ。それと、最後の手作りのチャンピオンベルトは泣きました… (iДi) イイベルトダナー


この2人の親子感は、大好きでした。


久しぶりに観た仲里依紗さん、スゲー良かったです。



でも、微妙に感じたところも結構あって。まぁ、映画化もされた中島らもさんによる小説「お父さんのバックドロップ」をモロに連想するストーリーという点に関しては、「プロレスを題材にした親子の話」を作ろうとしたら大体こんな大筋になるだろうし、「お父さんの〜」が「父親が子どもに強さを示そうとする作品」だとすると、本作は「父親自身がヒールの仕事に誇りを持てていない→ラストは息子のためにヒールとして目覚める」という「プロ意識」の話になっているから、別に良いんですけれども。ごめんなさい、今どき、プロレスを「競技前提の世界観」で映画化されちゃうのって、個人的にはちょっとキツかったです(ちなみに原作絵本は「子どもの目線」しかなくて、どちらにも見える作りになっている)。

よくレスラーが「技を競い合う競技」とか「観客との真剣勝負」とか「この血は本物じゃー」とか言いますが、観客だってそんなことは折り込み済みであって。かなり昔に「レスリング・ウィズ・シャドウズ」「ビヨンド・ザ・マット」「レスラー」が公開されて、外国のレスラーの自伝には“試合前の打ち合わせ”の様子が普通に書かれるようになっている現在、こっちは「プロレスを作るプロフェッショナルたちの現場」が観たいんだって話。それなのに、いけしゃあしゃあと「勝敗は決まってません」的な世界観を見せるから、ある意味、「お父さんのバックドロップ」より退化していると思いました。


僕はこんな「プロたちの舞台裏」が観たかったなぁ(「レスラー」より)。



まぁ、僕も46歳のオッサンですから(微笑)、もちろん新日本プロレスが全面協力という時点でそんなの無理だってわかってるし、「絵本が原作=子ども向け」なのでね、ゴキブリマスクとかギンバエマスクといった「わかりやすい世界観」なのも仕方ないと思うんですよ。ただ、それでも原作絵本は「人の嫌がるような仕事でも意味がある=職業に貴賤なし」というメッセージなワケで、「ヒールレスラー=挫折した負け犬のポジション」みたいに描かれていたのは不快だったし(ちょっと「シュガー・ラッシュ」を思い出した)、「勝手にマスクを脱いだからクビ」という展開はバカバカしいなぁと(プロレス団体なら興行に繋げるだろうに)。別に「競技前提の世界観」でも良いから、「観客に嫌われているヒールが会場を盛り上げるためにどうやって試合を組み立てていくか?」という「みんなで“何か”を作り上げる素晴らしさ」に焦点を当てた方が面白かったと思うんだけどなぁ。その他、予算的に仕方ないとしてもビッグマッチの会場が小さいのはガッカリしたし、リアリティゼロの雑誌&編集部描写はスゲー恥ずかしかったし…って、文句が多くてごめんなさい♪ 川o^-')b Kissing You


「競技前提」なら、このくらいやってほしかった…と主張する割には伝わりにくい画像(「グラップラー刃牙」より)。
三角絞めでつかまえて-骨を断たせて肉を斬る!


とは言え、トータルすると、棚橋弘至選手がゴキブリマスク役を頑張って演じているだけでグッときたし(原作では棚橋選手がドラゴンジョージの元ネタなんですよね)、映画館の大画面でプロレスを観られたのも楽しかったので、「好き」が勝って70点という着地。帰り道、読み聞かせボランティアのために絵本を買っちゃったというね (ノ∀`) エヘヘ 僕はいろいろと文句を書きましたが、なんとスーパー・ササダンゴ・マシン選手や三宅隆太監督は絶賛されているということで、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、本作を観たらプロレス熱が少し戻りまして(苦笑)、来年の2月16日(土)に東京・両国国技館でおこなわれる「マッスルマニア2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」はチケットを購入済み→人生初のマス席で観戦する予定でございます。おしまい。




3作目まで出ている原作絵本(映画は1作目と2作目を足した内容)。読み聞かせでは好評でしたよ。



高橋優さんによる主題歌。本作を意識した絵本風のジャケットが素敵。



絵本の作者による本作のノベライズ。コミカライズもされております。



藤村享平監督の長編デビュー作。そこそこ評判は良さげ。



中島らも先生のプロレス小説。映画化もなかなか良かった記憶。








DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW(ネタバレ)

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DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW



2018/日本 上映時間102分
監督・脚本:平沼紀久
脚本:渡辺啓、福田晶平、上條大輔、平沼紀久
企画・プロデュース:EXILE HIRO
製作総指揮:今村司、山田克也、森雅貴、森広貴
エグゼクティブプロデューサー:伊藤響、八木元、関佳裕
プロデューサー:藤村直人、植野浩之、木口洋介
製作統括:川田真太郎
配給統括:吉田繁暁
撮影:鈴木雅也
照明:佐藤宗史
録音:照井康政
美術:橋本創
装飾:西村徹
コスチュームプロデューサー:小川哲史
衣装:加藤みゆき
メイク:内城千栄子
ダンス監修:SEVA、NABE
編集:和田剛
音楽プロデューサー:佐藤達郎、門田吉穂
音楽:ANOTHER、Litz
主題歌:DOBERMAN INFINITY
オープニングテーマ:EXILE SHOKICHI
音響効果:小島彩
選曲:佐藤啓
助監督:上條大輔、船谷純矢
スクリプター:頓所麻奈美
キャスティング:木暮こず江
制作担当:倉又由一
出演:山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹、八木将康、天野浩成、鈴木伸之、村川絵梨、新井美羽、小林且弥、廣瀬智紀、松田凌、西川俊介、西村一輝、水野勝、田中俊介、守屋光治、井澤勇貴、広岡由里子、村田雄浩、木村了、立木文彦、駿河太郎、笛木優子
パンフレット:★★☆(1000円/値段の割には…。写真中心なので熱いファンはうれしいかも)
(あらすじ)
山王連合会のダン、テッツ、チハル=DTCの3人は行き先も決めずにバイクで旅に出た。旅先の旅館で出会った若女将マリは夫と死別し、ひとり娘のメグミを育てながら、旅館を切り盛りしていた。そんなマリにチハルは恋心を抱くが、マリは番頭の宮崎と互いに惹かれあっていることを知る。しかし、娘を気遣うあまり、なかなか再婚に踏み切れない2人を助けるため、仲間やかつてのライバルたちに協力を仰ぎ、3人はある作戦を実行することとなるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「アクションなし!!」というのは、非常に、非常に残念ではあったものの、基本的に「HiGH&LOW」(略称:ハイロー)関連作はチェックしておきたいし、今年7月に観た「パンとバスと2度目のハツコイ」での山下健二郎さんの演技が良かったのもあって、観に行く気マンマンでしてね。10月中旬、新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。「踊り、超上手ぇ!Σ(°д°;)」と驚きましたよ。


4番スクリーン、1/3ぐらい入ってたような。



お話は「お節介人情モノ」というか。旅に出たダンとテッツ、チハル=DTCの3人が、日銭を稼ぐために住み込みで働くことになった旅先の温泉旅館で、「夫を亡くした女将」と「彼女を支える誠実な番頭」、そして「父親を亡くしてションボリしている娘」の3人の間を取り持つ…という5億回は観たような既視感の強いストーリー。良くも悪くもベタな内容で、それ自体は悪いことではないんですが、あまりに展開が性急なので、ごめんなさい、「会ったばかりの奴らにあーだこーだとプライバシーに踏み込まれたら、さぞ面倒くさいだろうな…」とは思いました。あと、なんか3人が旅に出る理由がいまひとつ飲み込みづらかったし、過去映像は出さない方が良かった気がするし(なんか本作の方が安っぽく見えちゃう)、一世風靡セピアのパロディネタ「いいこと」は…ちょっと…キツかったかなぁ…。つーか、これを書いたら身もフタもないんですけど、DTCの3人は普通にイイ男なので、「あなたたちに『モテない』とか言われてもなぁ… (・ω・;) ウーン」と引いてしまう僕がいた次第。一応、オチを書いておくと、「番頭をメインにしたミュージカルを披露→女将ではなく娘に『僕の娘になってください』→ハッピーエンド→DTCは旅へ」ってな調子でしたよ。


「いいこと」を貼っておきますね↓ これをやり切る胆力はスゴいと思う。




ただ、不満は書きましたが、大抵の創作物はキャラに萌えれば“雑な部分”も飲み込めるものであり、本作についてもDTCの3人自体は好きだから、それとなく楽しめたというか。クライマックスの長回しのミュージカルシーン、「娘はどこの位置で観ている設定なの?」なんて野暮なツッコミが脳裏に浮かんだりはしましたが、今までDTCの3人が踊っているのを観たことがなかったので、「踊り、超上手ぇ!Σ(°д°;)」とビックリしつつ感心いたしました(そりゃあ、EXILEだものね)。その他、僕の“推し”であるホワイトラスカルズが出てきたのもうれしかったし(社員旅行で来ていた→福利厚生がしっかりしていて好感度がまた上昇)、朝まで討論するくだりとか立木文彦さんの起用とかには笑ったし、バイクや車を走らせるシーンはカッコ良く撮っていたし(ここはさすが!)、3人が食べるカップヌードルは美味そうだったし、鳳仙学園の話題が出た時はテンションが上がったし、トータルすると「続編が公開されたら観に行くぐらいには好きな映画」という着地。たぶん誰かに「ハイロー」の魅力を伝える時にはかなり後回しになる作品だけど、ファンなら観ても損はしない気がします、きっと。




DOBERMAN INFINITYによる主題歌を貼っておきますね。



「ハイロー」を観るなら、やっぱりドラマから入ってほしいかなぁ。



山下健二郎さんの演技が良かった今泉力哉監督作。僕の感想はこんな感じ









旅猫リポート(ネタバレ)

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旅猫リポート



2018/日本 上映時間118分
監督:三木康一郎
原作・脚本:有川浩
脚本:平松恵美子
製作総指揮:大角正
エグゼクティブプロデューサー:吉田繁暁、津嶋敬介
Coエグゼクティブプロデューサー:伊藤響、菅井敬
チーフプロデューサー:井上竜太
プロデューサー:田渕みのり、宇高武志、河野美里
共同プロデューサー:櫛山慶
撮影:小松高志
照明:木村匡博
録音:日下部雅也
美術:金勝浩一
装飾:尾関龍生、大藤邦康
衣装監修:祐真朋樹
ヘアメイク:石月裕子
編集:堀善介
音楽:コトリンゴ
音楽プロデューサー:高石真美
ドッグトレーナー:宮忠臣
VFXスーパーバイザー:鎌田康介
記録:河野ひでみ
助監督:森裕史
ラインプロデューサー:渡辺修
制作担当:豊田周平
出演:福士蒼汰、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、前野朋哉、田口翔大、二宮慶多、中村靖日、戸田菜穂、橋本じゅん、木村多江、田中壮太郎、笛木優子、竹内結子
声の出演:高畑充希、沢城みゆき、前野智昭
パンフレット:★★★★(720円/情報量多めの好みのパンフ。猫写真家・関由香さんの「猫を上手に撮る秘訣」が好き)
(あらすじ)
元野良猫のナナは、交通事故に遭ったところを猫好きの青年・悟に助けられ、それ以来5年間、彼の飼い猫として幸せに暮らしてきた。ある事情からナナを手放すことになった悟は、新しい飼い主を探すため旅に出る。親友や恋人など、これまで出会った大切な人々を訪ねまわりながら、自身の人生を振り返る悟だったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

ハッキリ言って、あまり観る気はなかったんですけど、TBSラジオの「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」の特集コーナーにて、「~映画『旅猫リポート』公開タイミング合わせ記念~ 宇多丸よ! お前はまだ本当のキャットファイトを知らニャイ! 特集」をやる前にどうしても観ておかねばならなかったため、10月26日、ユナイテッド・シネマとしまえんに足を運んだんですけれども。ちくしょう、予定通りに仕事が終わらなかった→開始5分を見逃してしまったため、原作小説を読んでから、10月28日にTOHOシネマズ日本橋で2回目を観てきました(その後、「デス・ウィッシュ」を鑑賞)。猫は可愛かったニャ (Φ∀Φ) ニャー


としまえんの5番スクリーン。確か半分ぐらいの入りでした。


2回目の日本橋の8番スクリーンには、7割ぐらいは入ってた記憶。



基本的に「猫は言うことを聞かない動物」なので(それはバカということではなく、単独で狩猟をする生き物だから)、今でも撮影は大変なようで。この映画に関しては「猫の内面の声」として、高畑充希さんの声が流れるワケですが…。場面場面に「そう考えてそうな猫のショット」を頑張って用意しているんですけど、それでもやっぱり「猫はそんなこと思ってないだろ ( ゚д゚)」感が強いというか(「それ、手に塗った何かを舐めてるだけだろ」というか)。昔観た「奇跡の旅」などでも思ったところですけど、動物に声をあてた作品って、どこか無理を感じちゃうなぁと。あと、原作小説にあったヨシミネのエピソードをガッツリ削ったことで「旅」が1つ減ったのも、なんて言うんですかね、お話全体の「旅」感が損なわれて残念でしたね(つーか、小説の中で一番好きな話だった)。一応、お話を身もフタもなくザッと書いておくと、実は悪性腫瘍のせいで余命1年の悟が友人たちにナナを引き取ってもらおうとするもそれぞれの事情で無理になり、あーだこーだあって、悟は死亡。ナナは叔母の法子が引き取ることになり、法事の際に友人たちが集まって悟の思い出話に花を咲かせる…ってな調子でしたよ、たぶん。


小説は違和感なく読めたし、良かったんですけどね。



その他、思ったことを適当に書いておくと、「花畑で、キャリーにも入れずに車の上に座らせていたナナを見失うシーン、悟が恐ろしくバカに見えました」とか「ナナ役の猫は雑種じゃなくてセルカークレックスでいいんだ」とか「ナナ役の猫トムが所属しているZOO動物プロって、生体販売しているんだな」とか「ラストの悟の友人たちが法事で集まるシーンは映画ならではというか、どことなく『横道世之介』みたいな雰囲気で良かった」とかとかとか。文句は多めになっちゃいましたが、たぶん三木康一郎監督は尽力したというか、猫の可愛い場面や良いショットは満載だったので、それなりには満足したニャ(Φ∀Φ) ニャー 思いっきり野暮なことを書くと、犬猫が人間のような思考ができるならさっさと別の文明社会を築いているワケですが、人間のための猫ポルノとして楽しむ分にはこういう話も良いんじゃないですかね(結局、少し泣いたし)。正論だけで世の中は回らないのだからーー。以上、語尾に『ニャ』なんて書くオッサン(46歳)のくせに、唐突に知った風な口を叩いて、この駄文を終えたいと思います。




有川浩先生による原作小説。絵本写真集もあります。



サントラも貼っておきますね。



三木康一郎監督の作品で観ているのはこれぐらいですかね。僕の感想はこんな感じ







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