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「『映画秘宝』の『2018年度映画ベスト&トホホ10』に参加しました」というお知らせ

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僕の心境を代弁する加藤清澄を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

いつも当ブログを読んでいただいている方に、とてもとても大切なご報告があります。「映画秘宝2019年03月号」掲載の「2018年度映画ベスト&トホホ10」に参加いたしました。

 

 

2019年1月21日に発売される予定でございます。

 

 

昨年下旬、「映画秘宝」の編集長・岩田和明さまからTwitterを通じて打診がありましてね…。もうね、最初は「新手の詐欺か!(`Δ´;)」とスムースに警戒したし、“本物”からの連絡だとわかってからもまったく信じられなくて。「昨年、階段から落ちた時に打ちどころが悪くて昏睡状態になっている中で見ている夢なんじゃないか?」と思ったので、いそいそと束ねた竹に貫手をかましてみれば指が脱臼してスゲー痛かったので、やっと「現実だ!(°д°;)」と実感したほどですよ(雑盛りな文章)。

 

 

夢かどうかの確認で「頬をつねる」のは昔の話。今どきは「束ねた竹に貫手をかます」のが一般的(「バキ」より)。

 

 

もうね、当ブログを結構読んでくれている方ならおわかりと思いますが、とにかく「映画秘宝」は僕の人生に大きな影響を与えた雑誌でしてね…(遠い目)。1990年代なんてさ、僕が好きな映画を“映画ファン”に話すとバカにされることばかりでさ。当時は「オレが好きだからいいじゃねーか!( ゚д゚) コロスゾ」といった強さは1ミリもなくて、「こういうものばかり観ている僕はダメなのカナー (´・ω・`) ションボリ」と後ろめたさを感じるエブリデイだったんですが、しかし。「映画秘宝」はそんな僕を「いいんだよ (´∀`)」と夜回り先生ライクに肯定してくれたというか。僕は本当に救われたし、そんな人間はたくさんいるんじゃないかしらん「紙のプロレス」「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(現「アフター6ジャンクション」)も同じ理由で愛してる)。もちろん映画雑誌としても素晴らしくて、ネットが発達してさまざまな情報を素人でも気軽に入手できるようになった今でも「映画秘宝」ならではの情報やレビューがちゃんと載っている(例えばジャン=クロード・ヴァン・ダムのこのスチルとかネットでは見つけられなかったし、見つけられたとしてもそこまでの労力がさあ…)僕が死ぬまで購読し続けることは疑いようもないワケですよ。

 

で、そんな“憧れの雑誌”に僕の文章が載るんですよ…。やっぱりウソなんじゃないか? トイレから教室に戻ってみれば「アイツ、すぐ真に受けるからさぁ〜 (`∀´) ヤレヤレ」なんてクラスメイトの陰口を聞いてしまうんじゃないか? そんな疑心暗鬼に陥りつつも、失礼があったらいけないと、すぐさまテキストを書いて送ろうと思ったものの、「あの『映画秘宝』に僕の文章が載る」と考えると、まったく何も書けないなんて状況に陥った小心者なアタシ。結局、〆切ギリギリになって何とか書き終わってメールを送信したけど、このブログで頻出する「面白かったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて表現は一切なくて。雑誌を買った方は今までにない僕の余所行きの文章を目の当たりにすることでしょう。ちなみに僕がチョイスした「2018年度映画ベスト&トホホ10」に関しては、劇場で観た旧作を入れたり、ブログで感想をアップできなかった作品などを加えることで、少しだけブログと差別化を図っている…って手法は、フフフ、いやらしい話ですが、対「映画秘宝」用スペシャルホールドとして、ずっと温めていたのだッ!m9・∀・) ヤラシー

 

 

なんとなくアントニオ猪狩の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

まぁ、そんなワケで、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」出演と並ぶほどの「夢がかなった」案件ということでね、もう死ぬんじゃないかと思ってる。1月21日、雑誌を開いたら、そのまま笑顔で即死する…。そんな人生も悪くないよね。何はともあれ、さまざまな識者が参加している「映画ベスト&トホホ10」映画を観る時の非常に良いガイドになるので、みなさん、ぜひ「映画秘宝2019年03月号」を買ってみてくださいな。

 

 

1月21日、こんなことになるような気がします…(「地獄甲子園」より)。

 

 

おしまい (°∀°)b カッテネ!

 

 

 

 

 

 

 


アンクル・ドリュー(ネタバレ)

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アンクル・ドリュー



原題:Uncle Drew
2018/アメリカ 上映時間103分
監督:チャールズ・ストーン3世
製作:マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー
製作総指揮:ルイス・アーベッター、アジエル・リバース、マーク・ギルバー、ジョン・フィッシャー、マイケル・フリン、マイク・アプトン、コリン・スミートン、ペリー・ロジャース、ジェフ・ウェクスラー
脚本:ジェイ・ロンジーノ
撮影:クラッシュ
美術:ダグラス・J・ミーアディンク
衣装:ジョネッタ・ブーン
編集:ジェフ・フリーマン、ショーン・バラ
音楽:クリストファー・レナーツ
音楽監修:ステファニー・ディアス=マトス
出演:カイリー・アービング、リル・レル・ハウリー、ティファニー・ハディッシュ、シャキール・オニール、レジー・ミラー、クリス・ウェバー、ネイト・ロビンソン、リサ・レスリー、エリカ・アッシュ、J・B・スムーブ、マイク・エップス、ニック・クロール
パンフレット:★★★★☆(720円/コラムやデザインがいいし、中央に違う紙でルール解説を入れたりする作りも素敵)
(あらすじ)
あるトラウマが原因で選手になる夢を断念し、ストリートバスケチームのコーチをしているダックス(リルレル・ハウリー)は、ライバルチームに主力選手を引き抜かれ途方に暮れていた。ある日ダックスは、かつて伝説の選手だったアンクル・ドリュー(カイリー・アービング)と出会う。二人は老人ばかりのドリームチームを結成し、ストリートバスケの聖地ラッカー・パークで開催される大会に参加しようとする。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、「俺たちヒップホップ・ゴルファー」のネタバレに触れているので、気をつけて!

「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の2本目。特に観る予定ではなかったものの、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」での伊藤雄介さんの紹介を聞いたら気になっちゃって。さらには周囲の評判も良かったので、急遽観ることに決定。やっと忙しい案件が終わった12月上旬、新宿シネマカリテで鑑賞してきました(その後、「来る」をハシゴ)。全体的には嫌いじゃないです。


映画館に入ると、素敵なイラストがお出迎え。


ロビーにはスタンディや記事の切り抜きが展示されてましたよ。


2番スクリーン、この週で公開終了だったのもあって、結構混んでいた記憶。


入場者プレゼントとしてシールをもらいました。



なんて言うんですかね、僕的に“好みの部分”“合わない部分”がクッキリ分かれた作品でしたよ。まず、“好みの部分”を書くと、劇中のプレー描写が面白かった!ヘ(゚∀゚*)ノ ハッキリ言って、バスケットボールに関しては「スラムダンク」以外はサッパリというか。むしろ「僕は身長が190センチ→バスケットゴールがある場所だと『おい、ダンクしてみろよ! (`∀´)』『お前、デカいくせにできねーのかよ! (`∀´)』と高確率でからかわれがちだった」ということで、あまり好きではなくて(人間の器の狭さを感じる文章)。NBAとか1ミリも興味がないんですが、老人に扮した現役スター選手&元一流プレイヤーたちが華麗にシュートを決めるシーンはそりゃあカッコ良かったし、「老人が舐められる→スーパープレイで度肝を抜く」という展開もなかなか気分が良かった。コメディ要素も結構良くて、オープニングの「アンクル・ドリューの伝説」映像には爆笑したし(サンドイッチを食べながらシュートしたりする!)、普通に面白いスポーツコメディ映画だと思うんですよ、マジで。


本作はこのペプシのCMが好評だったので、映画化したそうな。




ただ、“合わない部分”も結構あった。本作の主人公ダックスは「プロのバスケットボール選手を目指していたものの、ライバルの妨害でミスをして、それがトラウマになっている」というキャラで、クライマックスは「メンバーが負傷→ダックスが試合に出ることに→ライバルをかわしてシュートを決める→トラウマ払拭!ヽ(`Д´)ノ」という展開になるんですが…。ごめんなさい、僕はスポーツモノで「練習してなかった奴がいきなり奇跡を起こす」みたいなオチが嫌いでして。「コートで1人になった時、今でもずっとシュート練習をしていた」といった練習の蓄積描写があるならともかく、なんで何十年も練習していない負け犬キャラが、突然、見事なプレイを披露できるのか? 昔観た「俺たちヒップホップ・ゴルファー」「大して練習してない主人公がフェアウェイからの2打目をドライバーで打って230ヤードをカップインさせる」という“ゴルフを舐めきったラスト”よりは全然マシだし、「シュートしなかったら100パーセント失敗だろ」といった名言はグッときたけど、あのオチにはかなりイラッとした…って、伝わりますかね。

それと、作品が予想外に「老人がバスケをすること」に向き合ってなかったから、ビックリしました(一応、倒れる展開はあったけどさぁ)。アンクル・ドリュー1人だけなら「この老人はバスケの仙人なんだな… (`Δ´;)」と飲み込めなくもなかったけど、元チームメイトの4人の老人たちまで当たり前のようにスーパープレイを繰り広げるんだから(1人はずっと車イスだったのに!)、さすがに「この老人たちはなぜそんなプレイができるの?」って思うじゃないですか。CMが元ネタのコメディ作品ということで、僕が考えすぎ&求めすぎなのかもしれませんが(「この老人たちはバスケの仙人なんだな… (`Δ´;)」ってことなんだろうし)、適当かつ雑でいいから「その理屈」を作品内で提示してほしかったなぁと。あと、これは映画の内容とは関係ないんですけど、本作の宣伝のために実施された「ガチでアンクル・ドリューやってみた!」を観てみたら、落合知也選手がスゲー可哀相でしたよ… (ノω・、) カワイソウ


日本とアメリカの技術力の差を痛感いたしました。よくこれをアップしたなぁと思う。




って、文句が多めに見えるかもしれませんが(汗)、とは言え、バスケのシーンがスゲー面白かったので、全体的には嫌いじゃないという着地。僕は本作のフィクション・ラインが合わなかったんですけど、そこが気にならない人ならスムースに楽しめると思うし、パンフによるとバスケに詳しい人ならより楽しめる小ネタが満載みたいなので、観る機会がありましたらどうぞ〜。




デジタル盤のサントラ。国内CD盤もあります。



チャールズ・ストーン3世監督による青春音楽映画。なかなか面白そう。



ドン・マイケル・ポール監督による大嫌いなゴルフ映画。僕の感想はこんな感じ








GODZILLA 星を喰う者(ネタバレ)

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GODZILLA 星を喰う者



2018/日本 上映時間90分
監督:静野孔文、瀬下寛之
ストーリー原案・脚本:虚淵玄
副監督:吉平“Tady”直弘
プロダクションデザイン:田中直哉、フェルディナンド・パトゥリ
CGキャラクターデザイン:森山佑樹
造形監督:片塰満則
美術監督:渋谷幸弘
色彩設計:野地弘納
音響監督:本山哲
主題歌:XAI
主題歌(作曲・編曲・サウンドプロデュース):中野雅之
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
声の出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一、三宅健太、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘、上田麗奈、小澤亜李、鈴村健一、早見沙織
パンフレット:★★★(1000円/良いパンフだけど、せっかくの三部作なんだから、いろいろと統一してほしかったな)
(あらすじ)
武装要塞都市「メカゴラシティ」を起動させてゴジラ・アースに挑んだハルオたちだったが、その過程でガルグやベルベらビサイルドたちと人間たちとの間に亀裂が生じる。また、ハルオはゴジラ・アースに勝てる唯一のチャンスを捨ててしまい、かつてない敗北感に襲われる。その一方で、エクシフの大司教メトフィエスは、ある秘めた目的のため信者を増やしていた。やがてゴジラ・アースに太刀打ちできるものがいなくなった地球に、金色の閃光をまとった「ギドラ」が降臨する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




40点


※今回の記事は、本作が好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて!
※本作については、結城了さんのレビューがとにかく素晴らしいので、そっちを読んで!m9`Д´) ビシッ
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。


「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の3本目。一応、1作目2作目を劇場で観ているし、本作はとうとうキングギドラが出てくるということで、2作目にはガッカリしながらも(汗)、またもやそこそこ期待していたんですが、しかし。仕事が忙しくてなかなか足を運べなくて、東京近郊の映画館は軒並み終了状態になっちゃった12月中旬某日、川崎で「アウト&アウト」を観る→橋本に移動→MOVIX橋本にて、「ライ麦畑で出会ったら」とハシゴ鑑賞いたしました。好きではなかったです (´・ω・`) ウーン


初めて&なかなか来られない映画館なので、飲食物を購入いたしました。


2番スクリーン、10人ぐらいはいたと思います。



最初にあらすじを雑に書いておくと、前作でゴジラ討伐に失敗した挙げ句、幼馴染みのユウコがナノメタルに侵蝕されて脳死状態に陥ってしまって、「董卓ゴジラ討つべし!ヽ(`Д´)ノ」が口グセだったハルオすっかりションボリ気味。そんな中、宗教種族エクシフの大司教メトフィエスったら、口八丁手八丁で信者を獲得すると、怪しい儀式を実行→生け贄が喰われる→「殺しにきたぜッ!ヘ(゚∀゚(゚∀゚(゚∀゚)ノ」ギドラが召喚されまして。ギドラはピロピロ鳴きながら、内輪揉めの真っ最中だった恒星間移民船アラトラム号を破壊すると、ゴジラ with 地球も滅ぼそうとするんですけれども。ハルオが「※イメージです」的な精神世界で「※イメージです」的なモスラの助けなどを得て、メトフィエスとの対決を目潰しで制すると、高次元の存在なので攻撃が一切通用しなかったギドラが実体化→ゴジラが退治してくれましてね。ハルオはフツアの女性と幸せに暮らすっぽいムードになるも、ユウコを侵蝕したナノメタルを利用できることを仲間の科学者が発見したので、「文明、良くない!(・A・) イクナイ!」ヴァルチャーにユウコを載せてゴジラに特攻! エンドロール後は、フツアの儀式みたいなのが映って(ハルオの子どもも参加?)、終わってたんじゃないかな、確か。


ハルオはこんな感じでメトフィエスの目に埋め込まれた装置を破壊してましたよ(「餓狼伝」より)。



ううむ、僕も一応、パンフを買って読んだりしたのでね、「製作者サイドがやりたかったこと」はわかりましたよ。やたらと巨大で首が長くて全体像が見えないギドラのビジュアルは結構好きだったし、「ギドラ=ブラックホール=捕食者」で、「ゴジラ=地球=エサ」という設定はユニークだと感心したし、ギドラに襲撃されたアラトラム号のパニック描写&破壊シーンは楽しかったし(時間軸がグチャグチャになるのがイイ!)、「高次元の存在なのでギドラに攻撃が通用しない!」という展開もハラハラしたし…。決して「面白い」と思った瞬間がなかったワケではないのです(奥歯に物が挟まった文章)。


なんとなく連想した大擂台賽のシーンを貼っておきますね(「バキ」より)。



ギドラが出現するシーンが冒頭にあります↓ ここは好きだったなー。




ただ、ごめんなさい、正直、全体的には乗れなかったです。この三部作は「怪獣プロレスより人間ドラマを描くこと」を重視したそうですが、その肝心の人間たちが薄っぺらくてイライラしたというか。まぁ、3作目まで観れば飲み込めるのかと思いきや、最後までそんな感じだった印象。つーか、本作は序盤から中盤にかけて繰り広げられる「メトフィエスの信者獲得大作戦」と「アラトラム号の内輪揉め」が“ダラダラした会話劇”中心だから本当に退屈で、90分しかない映画なのに、「いつまでこれが続くのかな… (`Δ´;)」と時計を確認したくなりましたよ。しかも、終盤に明らかになる「エクシフの思惑」「なにそれ?(゚Д゚) ハァ?」としか思えなくて。ギドラの能力があまりに圧倒的な上に(あちこちの惑星を滅ぼしまくっていて「ゴジラ=エサ」レベルの存在)、それほど召喚条件が難しく見えないため、メトフィエスたちからすると「ずっと準備していて、機が熟すのを待っていた」ってことなんでしょうけど、僕は「さっさとやれば良かったじゃん (・ε・)」と萎えたんですよね…。

そして、マジで不快だったのが、ハルオがナノメタルごとゴジラに特攻するラストで、テメエが死ぬのはどうでもいいけどさ、ナノメタルに希望を見出していた仲間たちはどうなるのよ? いくら「文明が発達するとゴジラが出現→ギドラが食べに来る」という法則があったとしても、「ゴジラ討つべし!ヽ(`Д´)ノ」を連呼して多くの仲間を犠牲にした奴が、勝手に自殺しただけでなく、「せっかく文明を再興しようとする仲間の希望まで奪う」って、あまりに自己中じゃないですかね。このハルオというキャラ、前から好きじゃなかったけど、あのラストで大嫌いになった次第。その他、怪獣プロレスをやらないにしても、クライマックス、「ギドラがゴジラに噛みつきました」的な場面をずーっと見せられたのは、アニメとして結構キツかったですよ。


まぁ、なんとなくXAIさんが歌う主題歌を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、僕的には「『ゴジラ』というお題を使ったセカイ系SF」といった感じで、そりゃあ“いろいろな「ゴジラ」”を観られること自体は良いんだけど、「こういうのが観たかったワケじゃないんだよなぁ (´・ω・`) ウーン」と思ったり。ただ、鑑賞後に結城了さんの批評を読んだら、これが実にわかりやすくて面白くてね…(しみじみ)。なんとなく「そんなに悪い作品じゃなかったかもなー (´∀`)」なんて気分になったのだから、文章の力は偉大、ですな(知った風な口で)。何はともあれ、全国ではまだ上映しているところもあるし、Netflixでも観られるのでね、気になる人はチェックしてみてくださいな。




それなりに楽しみだったシリーズ1作目。僕の感想はこんな感じ



メカゴジラに期待していたシリーズ2作目。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラ。CD盤もあります。主題歌は別売り。



ノベライズではなくて小説版。映画の補完に良いのかもしれませんが、読む気ゼロ。







先週の備忘録(2019/1/8~1/14)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→取引先の人とライダー映画→飲み
水曜日、挨拶回り→練馬の「か和もっち」
木曜日、仕事
金曜日、ボランティア→仕事→映画を3本鑑賞
土曜日、近所の喫茶店でダラダラ
日曜日、家でダラダラ
月曜日、1人で朝食を食べに行く→妻子と買い物&カラオケ
※先週観た映画は4本でした



先週は、大して忙しくないけど、精神的には余裕がなかった週…って感じでしょうか。火曜日は、夕方から取引先の人(特撮オタク)と「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」を観に行ってから飲んだんですが、なんとラジオに出演したことがバレてたから、ビックリしましたよ(パンフイベントの告知を聞いた様子)。曰く、「声でわかった」とのことで、みなさん、いくら顔や素姓を隠しても「声だけでわかる」みたいです (´∀`;) エヘヘ まぁ、その方はそれほど僕に興味がなく、放送もたまたま流して聴いていただけっぽくて、僕がブログを書いていることまでは知らなかったみたいですが、元部下に続いて二人目ということでね、気をつけなきゃなぁと思いつつも、何に気をつければいいのかサッパリわかってないのでした。


なんとなく、わかってないくせに魅力的なケイト・ブランシェットを貼っておきますね(「キャロル」より)。


もし知人にブログを読まれていた時に貼る予定の範馬刃牙を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



水曜日は、仕事の後、練馬の「か和もっち」で飲み始め。僕のツイートを見て、映画仲間のナカさんが来てくれたので、昨年観た映画の話に花を咲かせましてね。面白かったのが、「ウインド・リバー」の話で、僕はあの作品の「主人公の説教臭さ」がかなりノイズだったんですけど、ナカさんはむしろそこが好きみたいで。彼の話を聞いていると、「やっぱり良い映画だったカモ… (´∀`=) ウフフ」なんて思い始めたのだから、映画話というのは良いもの、ですな(知った風な口で)。木曜日はずっと仕事、金曜日はボランティアの後にサクッと仕事をして、「ザ・ビッグハウス」「クリード 炎の宿敵」「蜘蛛の巣を払う女」を鑑賞いたしました。どの作品も僕好みでスゲー良かったんですが、「クリード 炎の宿敵」は本当に素晴らしかったですねぇ…(しみじみ)。


「か和もっち」での飲食+2のgifを貼っておきますね。


鑑賞後、こんなツイートこんなツイートこんなツイートをするほどにグッときたのです。



土日は、妻子に予定が入っていたので、筋トレしたり、仕事をしたり、ブログを書いたりと、ダラッと過ごしまして(夕方から妻子と合流→食事)。祝日の月曜は、1人で朝食を食べに行ってから妻子と合流して、買い物やらカラオケやらをしたんですけど、もうね、娘のマナ子(仮名/7歳)とのカラオケは最高のひと言。基本的には「彼女がずっと歌っている」ということで(僕と奥さんは1曲ずつ程度)、もはや彼女の単独ライブみたいなものでしてね。なんて言うんでしょうか、(僕にとって)非常に高い“娘のアイドル性”が爆裂して萌え狂う感じ。特に、彼女の十八番である「夢をかなえてドラえもん」を歌う時の「拙さ×一生懸命さ=破壊力」がとにかく凄まじくて、お父さんったらトイレに駆け込んでむせび泣いたほどでしたよ ( ;∀;) イイウタダナー 一応、記録として、当日のセットリストを貼っておきますね↓


1 夢をかなえてドラえもん
2 おめでとうを100回
3 ぼくコッシー
インターミッション(食事休憩)
※BGMは「U.S.A.」
4 もりのくまさん
5 おばけなんてないさ
6 アルプス一万尺
7 手のひらを太陽に
8 桃太郎
9 夕やけ小やけ
10 ふしぎなポケット
11 おもちゃのチャチャチャ
12 どんな色がすき
13 おにのパンツ
14 どんぐりころころ
15 いちねんせいになったら
16 チューリップ
17 ぶんぶんぶん
18 アイアイ
19 うれしいひなまつり
20 いぬのおまわりさん
21 だんご3兄弟
22 夢をかなえてドラえもん
23 夢をかなえてドラえもん(アンコール)



カラオケ後は買い物をしてから、3人でパフェを食べたりしたのです。



さて、今週の予定を書いておくと、いろいろと動くハズだった仕事が延びてしまって、それなりにヒマでして。本当はそれでも準備をいろいろとしなくちゃいけないんですけど、ああん、面倒くさいので映画を観ちゃおうかなぁと。あと、15日は、この日からスタートする舞台「しきしま探偵事務所」を観に行って、16日は、宇都宮駅近くで当ブログ初の「新年会」を開催して(参加者2名!)、17日は、渋谷で開催される「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に参加して、20日はあの橋本吉史名誉PとRAM RIDERさんが参戦する“実に「アトロク」臭が強いイベント”「先輩、お酌させてもらっていいですか?ササダンゴのカルチャー トーク酒場」に行こうと思っております。


最後に今月の推薦曲、ライムスター「待ってろ今から本気出す」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





シアターまあの「しきしま探偵事務所」を観てきたので、ちょっとだけ感想を

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放送作家&舞台作家のせのちんさんが主催する劇団・シアターまあの舞台は、今までやった4回とも観に行ってまして。どのお芝居も非常に素晴らしかったので、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の告知で知った、約7年振りとなる今回の公演も観る気マンマンであり、こちらのサイトでチケットを予約。昨日、仕事を終えてから、いそいそと中野のテアトルBONBONに足を運んで来ました。

 

 

劇場は満員でしたよ。

 

パンフ(500円)が売られてたので購入いたしました。

 

 

“真の演劇好きの人”と比べたら全然な回数ですけど(汗)、僕が年に3〜4回ほどお芝居を“抵抗なく”観に行けるようになったのは、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」というラジオ番組の影響が強くて。一応、その前から年に1回ぐらいは“芝居をやっている友人&知人”などの付き合いで小劇場に行ってましたが、あの番組で小劇場特集をやったり、宇多丸師匠が観た舞台を紹介したりするのを聴いて、能動的に観るようになったんですよねぇ…(しみじみ)。特に、2010年に上演されたシアターまあの第1回公演「都合のいい女と切っ風のいい女」は、僕が初めてああいう人情コメディ的なお芝居を観たというのもあって、スゲー印象深かったりするのです。何はともあれ、受付近くにいたせのちんさんに「お前、何か後ろめたいことでもあるのかよ (゚⊿゚)」と思われそうなぐらいにしどろもどろな会釈をしてから劇場に入ってみれば、舞台上に作り上げられた「探偵事務所」のセットは非常に生活感があってリアルであり、「相変わらず美術が凝ってるなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」なんて感心いたしました。

 

 

撮影OKだったので、撮ってみました (´∀`) ウフフ

 

 

で、19時からお芝居が始まったんですが…。ううむ、本作の良いところを挙げようとすると、どうしてもネタバレに触れざるを得ないものの、それを知ってしまうと面白さが確実に半減しちゃう気がするので、とりあえず適当なところに触れておきますと。本作は「葛飾区立石っぽい町にある探偵事務所にいろいろな人が出入りする」というゆるめの探偵コメディでして。シアターまあのモットーである「誰にでもわかる」「楽しい芝居」がしっかり堪能できて、かなり笑いましたよ。一番笑ったシーンについては、文章で説明してもつまらないだけなので書きませんが、僕的にかなりストライクであり、観た人とスゲー語りたくなったし、とにかくお腹が空きました(というHI-N-TO!m9・∀・) ビシッ)。

 

 

なんとなく「ペヤングソースやきそば」のCMを貼っておきますね↓

 

 

 

後半、“ある謎”が明らかになる展開の見せ方がまた面白かったし、鑑賞後の余韻が良い感じでして。なんて言うんですかね、前の4作品より、“人情要素”が軽やかになった印象で、そこが結構好きでしたね…って、観てない人には何が何やらですな (´Д`;) スミマセン ちょっと合わなかったところを書いておくと、おばさん3人組の掛け合いはマジ最高だったんですけど、男たちの方の下ネタはなかなか飲み込みづらかったかなぁ(ああいうのは少し苦手)。とは言え、十分楽しかったし、今回は公演によって一部の役者さんが変わるWキャストということで、タイミングが合えばもう一度観に行こうかな〜どうしようかな〜なんて思っております。ちなみにこの舞台は1月20日(日)までやっているのでね、興味がある方はぜひ!m9`Д´) ビシッ

 

 

なんとなく「傷だらけの天使」のオープニングを貼っておきますね↓

 

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

蜘蛛の巣を払う女(ネタバレ)

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蜘蛛の巣を払う女



原題:The Girl in the Spider's Web
2018/イギリス、ドイツ、スウェーデン、カナダ、アメリカ 上映時間115分
監督:フェデ・アルバレス
製作:スコット・ルーディン、イーライ・ブッシュ、オーレ・ソンドベルイ、ソーレン・スタルモス、ベルナ・レビン、エイミー・パスカル、エリザベス・カンティロン
製作総指揮:アーノン・ミルチャン、ロバート・J・ドーマン、デビッド・フィンチャー、リーネ・ビンテル・スクイユム・フンク、ヨハンネス・イェンセン、アンニ・ファウルビー・フェルナンデス
キャラクター創造:スティーグ・ラーソン
原作:ダビド・ラーゲルクランツ
脚本:ジェイ・バス、フェデ・アルバレス、スティーブン・ナイト
撮影:ペドロ・ルケ
美術:イブ・スチュワート
衣装:カルロス・ロサリオ
編集:タチアナ・S・リーゲル
音楽:ロケ・バニョス
出演:クレア・フォイ、スベリル・グドナソン、ラキース・スタンフィールド、シルビア・フークス、スティーブン・マーチャント、クレス・バング、クリストファー・コンベリー、シヌーブ・マコディ・ルンド、ビッキー・クリープス
パンフレット:★★★(720円/杉江松恋さんと大場正明さんのコラムが非常にわかりやすくて好き)
(あらすじ)
特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NAS)から取り戻してほしいと頼まれる。依頼を受けて陰謀の裏を探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にたどり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


本作のタイトルを知って、思わずこんなツイートをしてみたものの、「蜘蛛の巣を払う=掃除」という連想は我ながら安易であり、映画評論家・小野寺系さんによる「蜘蛛の巣で払う女」はもっと評価されてほしいと思った…なんてことは置いとくとして。原作小説は未読ながらも、ノオミ・ラパスの出世作である「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」から始まった三部作や、ルーニー・マーラ主演のハリウッドリメイク版を劇場で観ているので、その続きっぽい本作も気になってましてね。1ヶ月フリーパスを利用して、TOHOシネマズ川崎TOHOシネマズ宇都宮で観て来ました。「シリーズ化希望!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


川崎で観たのは1月11日(金)の公開日(「クリード2」とハシゴ)。半分ぐらいの入りだったような。


宇都宮で観たのは昨日(「ファイティン!」とハシゴ)。昼間の回だったせいか、15人ぐらいでしたよ。


宇都宮はめったに来ないので、飲食物を購入→摂取しながら観ました。



あらすじを適当かつ雑に書いておくと、映画は「幼いころのリスベットが性的虐待をする父親から逃げる(そして妹が残る)」シーンからスタート。オープニングを挟んで舞台が現代になると、“背中にドラゴンのタトゥーを彫った天才ハッカー”リスベットが、誰でも簡単に核攻撃ができちゃうプログラム「ファイヤーフォール」を開発したバルデル教授から、プログラムをNSA(アメリカ国家安全保障局)から取り戻してほしいと頼まれまして。チャチャッと実行してみれば、プログラムを狙っていた“悪の組織”「スパイダーズ」が襲撃→奪われましてね 川ノД`) ユーウーヤーケー 仲良しジャーナリストのミカエルやハッカー仲間プレイグの助けを借りて、プログラムを取り戻そうとするも、“NSAのエージェント”ニーダムが追ってくるわ、バルデル教授が目の前で殺されてリスベットが犯人にされるわと、てんやわんや状態に。さらには自分の双子の妹カミラが「スパイダーズ」のボスだったことが発覚するのです 川 ゚д゚) ユーウーヤーケー 


世にはびこるクズ男への制裁活動を実施していたリスベットでしたが…。


バルデル教授からプログラム奪還を依頼されるのです。


ところが、ヤンデレな妹カミラによって、大変なことになるというね… (´Д`;) イヤーン



で、バルデル教授の息子アウグストが“プログラムのパスワードを解読できる天才少年”ということで、争奪戦が開始! 「アウグストに発信器を仕込んだポーンを持たせたから、居場所はわかっているわ!(・∀・し ドウヨ!」「発信器はお見通しで、あなたを罠にかけたのよ!川`∀´) オホホホホホ」的な攻防から、敵のアジト(a.k.a.リスベットたちの生家)で囚われの身となったリスベットが布団圧縮袋っぽい装置でカミラに拷問されて、これでおしまい…かと思いきや! プレイグがモーションセンサーを発動→ニーダムが外から強力なライフルでバンバン狙撃してくれて大逆転!ヘ(゚∀゚*し ヤッタァ! 火サスムードでカミラを崖に追い詰めてみれば、「なんで助けに来てくれなかったの?(ノω・、し ナゼ?」ってな調子でカミラは飛び降りましてね…。プログラムは消去されて、アウグストは母親の元に戻り、ミカエルはリスベットたちをネタにした記事を書くことを諦めて、リスベットは生家を燃やして、映画は終わってましたよ、たぶん。


予告編で流れていたこの拷問シーン、リスベットったら、なんと自力で脱出してました (´∀`) ヤルナァ


最後はこんな感じでした。



なんて言うんですかね、今まで観た「ミレニアム」の映画化作品って、サスペンスやミステリーの要素が強かったワケですが、本作はすっかりダークなエンタメアクション映画になっていたので、かなり驚きましたよ。パンフによると、原作小説を大胆に脚色していて、特にアクション面が大幅に強化されたそうで(リスベットが自宅を爆破されたり、“毒殺者”ヤン・ホルツァーと戦ったり、カーチェイスしたりするシーンはないとか)。「※イメージです」みたいなオープニングを含めて(これ自体は「ドラゴン・タトゥーの女」を踏襲したんでしょうけど)、ハッキリ言って、観た人の誰もが思ったように、女性を主人公にした「007」シリーズを観ているような印象で、姉妹の確執が絡むあたりはモロに「007 スカイフォール」を連想いたしました(生家も燃えるし)。


「ドラゴン・タトゥーの女」のオープニング↓ 本作のオープニングは地味めの曲でしたな。




まぁ、さすがに路線が変わりすぎなので、正直なところ、原作小説のファンや、これまでの実写化作品が好きな人は、なかなか飲み込みづらい作品なんじゃないかしらん。僕だって、ストーリーの単純さは否めないし、あまりにハッキングが万能に感じたし、「ガキのスマホぐらいチェックしておけよ」と思ったし、いきなり原作シリーズの4作目を映画化したことでリスベットの父親などいろいろ説明不足に感じたし、何よりも予告編で気になっていた「蜘蛛が自分の巣にかからない理由」を教えてもらえなかったしと、不満がないワケではないのです。


このシーン、予告編だけの会話だったり。お父さん、こういうの嫌いだなー。



ただ、トータル的には2回観るほど大好物でしたねぇ…(しみじみ)。近年、“女性を主人公にしたアクション映画”が増えていますが、そういう流れの1本としてスゲー楽しかった。パンフで映画評論家の大場正明さんが見事な分析をされていたんですが、アルバレス監督は前2作(「死霊のはらわた」「ドント・ブリーズ」)で「兄妹や姉妹の関係、そして何らかの重荷を背負うヒロインが地獄をくぐり抜けることで変貌する」ということを描いていて、本作もそうであって。ハッキリ言って、リスベット役のクレア・フォイは今までで一番“病んでそうな様子&攻撃的なオーラ”がない→“ドラゴン感”が薄めなムードではありましたが、それ故に“普通の女性”が頑張って戦う姿に胸を打たれたというか。

特に“毒殺者”ホルツァーとの戦いで敗北してからの「薬物を打たれたせいで体の自由が利かない→洗面台にあったアンフェタミンを潰して鼻から吸って強引にリカバリー→階段から転がり落ちる→それでも敵を追う!」というくだりは、「アトミック・ブロンド」の“傷だらけで戦うシャーリーズ・セロン”を連想して涙が出ました。僕は昨年、階段から2回落ちているんですが、階段から落ちるとうずくまって動けないほど痛いんですよ。それなのに、不屈の闘志でヨロヨロと立ち上がって進む姿には頭が下がりましたね… (ノω・、) エライワー


クレア・フォイ、頑張ってましたな。階段から落ちると本当に痛いのです…(現実とフィクションが混同した文章)。



その他、スパイダーズに鼻をそがれた男の描写が無惨すぎて最高だったし、「007」のQっぽく助けてくれるプレイグは愉快だったし、実はウォーチャイルドと呼ばれたスゴ腕ハッカーだったニーダムもカッコ良かったし、終盤の「狙撃で大逆転シーン」はスカッと爽やかだったし(「移民の歌」っぽいイントロが流れるのがアガる!)、クレス・バング(なんと「ザ・スクエア 思いやりの聖域」の主演の人でビックリ)演じるホルツァーの「失明する薬を打たれる→高所から落ちて右足を開放骨折→車にはねられる」という死に様も「超ざまぁ!m9・∀・) ビシッ」だったし、シルヴィア・フークス演じるカミラのヤンデレ感もグッときたしと(体のあちこちに虐待の跡があって超可哀相…)、僕的には好きなところだらけだった次第。


なんとなく、軍に鼻を削がれて戦わせられるの捕虜たちを貼っておきますね(「史記」より)。


この4人のチーム感も好きでしたよ。



序盤の「DV夫を制裁するシーン」(ここも映画オリジナル)とかも超僕好みのお母さん味好みだったし、もうこの女性版「イコライザー」「007」路線シリーズを続けてほしかったんですけれども。アメリカでは大コケ→続編は絶望的っぽいから、実に残念な話 (´・ω・`) ガッカリ まぁ、何はともあれ、同シリーズに思い入れがなければ普通に楽しめるエンタメアクションだと思うので、気になっている人は今のうちに劇場へどうぞ〜。




原作小説(シリーズでは4作目)。映画はかなり脚色されているとか。



デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。



ノオミ・ラパスがリスベットを演じた三部作の1本目。僕の感想はこんな感じ



ルーニー・マーラがリスベットを演じたハリウッドリメイク版。僕の感想はこんな感じ



なんとなく連想したシャーリーズ・セロン主演作。僕の感想はこんな感じ



評価が高めのフェデ・アルバレス監督作。僕の感想はこんな感じ







クリード 炎の宿敵(ネタバレ)

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クリード 炎の宿敵



原題:Creed II
2018/アメリカ 上映時間130分
監督:スティーブン・ケイプル・Jr.
製作:シルベスター・スタローン、ケビン・キング・テンプルトン、チャールズ・ウィンクラー、ウィリアム・チャートフ、デビッド・ウィンクラー、アーウィン・ウィンクラー
製作総指揮:ライアン・クーグラー、マイケル・B・ジョーダン、ガイ・リーデル
キャラクター創造:シルベスター・スタローン
原案:サッシャ・ペン、チェオ・ホダリ・コーカー
脚本:シルベスター・スタローン、ジュエル・テイラー
撮影:クレイマー・モーゲンソー
美術:フランコ=ジャコモ・カルボーネ
衣装:リズ・ウルフ
編集:デイナ・E・グローバーマン、サイラ・ハイダー、ポール・ハーブ
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
音楽監修:ファム・ウデオルジ、ジェン・マローン
出演:マイケル・B・ジョーダン、シルベスター・スタローン、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド、ドルフ・ラングレン、フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ、ラッセル・ホーンズビー、ウッド・ハリス、アンドレ・ウォード、マイロ・ビンティミリア、ブリジット・ニールセン
パンフレット:★★★★☆(850円/レビュー1本+コラム4本に「4」についての企画記事もあって、素晴らしい!)
(あらすじ)
ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスは、かつて父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターと対戦することになる。ヴィクターの反則行為により試合には勝利したものの、納得のいく勝利を飾ることができなかったアドニスは、心身ともに不調に陥ってしまう。やがて婚約者のビアンカが出産して父親になったアドニスは、ロッキーから父親という存在の大切さを諭され、しばらく一線から遠のくことに。しかし、「ボクシングこそが自分そのもの」と気づいたアドニスは、ヴィクターとの再戦を決意する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




97点


本作は、「ロッキー」シリーズ(全6作)から新たに始まったスピンオフ「クリード チャンプを継ぐ男」の続編ということでね。そりゃあ、確実に観る案件だったんですけれども。ハッキリ言って、前作があまりにも素晴らしすぎたから越えるのは無理だろうし、監督がライアン・クーグラーからスティーブン・ケイプル・Jr.に交代しちゃったのも不安だし、何よりも「アポロの息子とドラゴの息子が戦う」って、ちょっとケレン味が強すぎる舞台設定というか、「ネオ格闘王伝説 Jr.Wars」じゃないんだからさぁ…というわかりにくい例え。要は、まったく期待してなかったんですが、とは言え、試写などで観た人の誰もが「良かった!(°∀°)b ナイス!」と高評価だったりもしたので、一気に興味が加速しましてね。あらためて「ロッキー」シリーズをすべて観てから、1ヶ月フリーパスを利用して、TOHOシネマズ川崎TOHOシネマズ新宿で観て来ました。超感動したYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!


フリーパス、今月いっぱい使えるのです ( ̄ー ̄) ニヤッ


川崎は公開日ながらも半分ぐらいの入りだったような(その後、「蜘蛛の巣を払う女」をハシゴ)。


観た後、グッズを買っちゃいましたよ。


昨日の新宿は1/4ぐらいの入りだった記憶(その前に「レッスル!」を鑑賞)。



最初にあらすじを雑に書いておくと、33年前(「ロッキー4」のお話)、母国ロシアでロッキーに破れて地位も名誉も妻も失ったイワン・ドラゴが“己のボクシングスキルのすべてを叩き込んだ息子”ヴィクターとともに渡米しましてね。前作で因縁があったダニー・“スタントマン”・ウィーラーに挑戦してヘビー級王座を獲得したばかりのアドニス・クリードに挑戦を表明するのです。イワン・ドラゴに父アポロを殺されていることもあって、アドニスは対戦する気マンマンなワケですが、ロッキーは「お前は何のために戦うんだ? (´・ω・`)」と反対してきて、2人は決裂。結局、ロッキーがセコンドに付かない状態でヴィクターと戦ってみれば、アドニスったら容赦なく半殺しにされまして。「ヴィクターがダウン時に加撃→反則負け」となったので王座は防衛できたものの、すっかり負け犬気分のエブリデイというね… (ノω・、) クヤシイ


王座防衛したばかりなのに、いきなりドラゴ親子に挑戦されまして。


ロッキーの制止を振り切って戦ってみれば、ボコボコにされたのでした。このメソメソ顔が美味!(o^-')b イイネ



念のため貼っておくと、イワン・ドラゴが登場した「ロッキー4」はこんな話でございます↓




ただ、ふさぎこんでちゃアタシらしくない(誰?)。ロッキーと仲直りしたり、婚約したビアンカとの間に娘アマーラが生まれたり、娘の面倒を看たりするうちに、なんとなく「オレにはボクシングしかない!Σ(°д° ) クワッ」と開眼! 落ち込みすぎてちょっと距離感があったビアンカとも和解すると、ロッキーの案内で、カリフォルニア州デスバレーにある“ボクサーの虎の穴”パーガトリア・エル・ボックスにて、「生まれ変わるために一度死ぬ」レベルのハードトレーニングを積みまして。今度は、あえて敵地ロシアに乗り込んで、ヴィクターとタイトルマッチだッ!ヽ(`Д´)ノ ブッコロスッ!


フィクション・ラインが一気に上がった感のある“虎の穴”での特訓シーン、大好物でした。



でも、ちょっと待って!(なんだこれ) ドラゴ親子にも負けられない事情があるのです。33年前の試合中に人間性を取り戻したかのように見えたイワンは敗北によってすべてを失い、すっかり毒親にトランスフォーム。ロッキーの店を訪れて恨み節を垂れ流すネガティブさは置いとくとしても、自分の復讐&悲願を息子に遂げさせるべく、接する時は常にハード対応であり、試合中も「弱いからあの女も出て行った!( ゚д゚)」と、自分の元妻ルドミラ(a.k.a.ヴィクターの母親)を引き合いに出してハッパを掛けるから超厭な感じ (`Д´) ヤナカンジ! 反則負けとは言え、ヴィクターがチャンピオンを圧倒したということで、お偉いさんたちはホクホク顔だったり、ネーム入りの赤いトランクスをプレゼントされたり、政治家と再婚したルドミラも上から目線ムードで褒めてきたりと、全ロシアが手のひら返しをしてきたので、イワン的にはやっと少し満足したムードが漂ったりもしたんですが、しかし。ここで負けたらまたすべてを失うのでね、お父さんから尊敬を勝ち取りたいヴィクターだって負けられないのだッ!ヽ(`Д´)ノ ブッコロスッ!


ヴィクターのトレーニングシーンもカッコ良かったですな〜。バトルロープ、やってみたい!



で、フタを開けてみれば、ヴィクターが敗北ですよ。体格で劣るアドニスは「ハンマーで荒野を掘る」という“薪割りトレーニング”と同様の効果をもたらしそうな訓練で筋肉を増量し、さらには「自分よりも体重のあるボクサーと1つのタイヤに片足ずつ入れて殴り合う」という特訓によってインファイトが上達していたため、戦闘力はほぼ互角になっていて。あとは気力の勝負となるワケですが、奥さんにお母さん、ロッキーまで側にいるアドニスは超強気で立ち上がりまくり。逆にヴィクターの場合は…。とうとうダウン→二度目のダウンを見たルドミラが見切りを付けて席を立つ→空席を見てヴィクターは超ショック!→アドニスが滅多打ち→息子を不憫に思ったイワンがタオルを投げたのでした… (ノДT) 最後は、アドニスファミリーがアポロの墓参りをする中、ロッキーがカナダにある息子の家を訪れたり、ドラゴ親子が仲良くランニングをしたりして、終わってましたよ、たぶん。


墓参りをするアドニスを貼っておきますね。



いや、まさかここまで良い映画だとは思わなかったです。本作は、「ロッキー」シリーズで例えると、「2」と「3」と「4」を足して3で割ったような“よくある話”なんですけど、そこにアドニスとロッキー、そしてドラゴという3つの家族の話を加えていて。しかも、過去作の要素を上手に抽出して作劇に活かしていて、よくできている脚本だなぁと。まぁ、ボクシングシーンは前作ほどの「ワンカットで来たか!」とか「この立ち上がり方をするか!」的なサプライズはなかったけど普通に迫力があったし、同じぐらい重要な特訓シーンは観客に「ハンマー、買わなくちゃ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と衝動買いをさせそうなほどケレン味マシマシで熱く撮っていたしと、アクション的にも申し分なし。このクオリティはスゴいなと思いきや、スティーブン・ケイプル・Jr.監督はライアン・クーグラー監督の友人だそうで、「なぁんだ (´∀`)」とスムースに納得いたしました。

もうね、とにかくドラゴ親子にやられました。当ブログでは「専用の項目」を作るほどにドルフ・ラングレンの主演&出演作を積極的に鑑賞してきましたが、まさに今世紀最高のベスト・ラングレン。「33年間、不遇だった」というドラゴの物語にグッときただけでなく、その渋い演技だけでも唸らされたというか。あんなに厳しさしかなかったイワンが、ラスト、哀れな息子のために(って、父親のせいなんですがー)タオルを投げるシーンの感動的なこと! 「ロッキー4」をあらためて観てみると、僕には100点の映画ですけど、やっぱり「ロッキーがタオルを投げないのは相当アウト」なワケですよ。その点において、最後に息子を思ってタオルを投げたドラゴは、ある意味、「試合に負けて勝負に勝った」感があって。見事な展開だし、その時のラングレンの演技は100点としか言いようがなくて。もちろんヴィクターを演じた新人フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌだって良かったし(母がいない席を観た時の顔が!)、ブリジット・ニールセンにルドミラを演じさせて重要な役割を与えたのも見事だったし(出てきた時はかなり驚いた)、「今までは車に乗っていたのに一緒に走るようになったラスト」も素晴らしいし、僕的にはドラゴ親子要素だけで十分名作だと思ったり ( ;∀;)イイオヤコダナー


本作のドルフ・ラングレンは褒めても褒めても褒め足りないほど良いのです。


実に強そうだったヴィクター。日本でいう「勝利(かつとし)」っぽい名前なのがまた…。


ヴィクターを演じたフロリアン・ムンテアヌは、今もラングレンと仲良しで、一緒に買い物に行ったりするとか。


ブリジット・ニールセンの再登場にはビックリ!(「ロッキー4」より) 近年は「エクスペンダブルズ・レディス」で頑張ってましたな。


ちなみに「マッスル&フィットネス」の「12月号」には息子が、「1月号」には父親が載っているので、マスト・バイ!m9`Д´) ビシッ



あと、「ロッキーが息子の元を訪れる」というラストも好きでした。なんて言うんですかね、僕的に前作「クリード チャンプを継ぐ男」の不満を書くと、アドニスの物語を盛り上げるために、せっかく「ロッキー・ザ・ファイナル」で仲良くなった息子ロバートを疎遠にさせたように見えて、そこだけは好きじゃなかったんですよ。ところが本作は、クライマックスの試合後、ロッキーがアドニスに「お前の時代だ」と告げる→アドニスが独り立ちする(=2人が別の道を行く)ようなムードが漂っていて。その上で「肩の荷が下りたロッキーが自分の人生にあらためて向き合う」というラストを描くことで、前作で息子と疎遠になったことも“物語上の必然”に変えていたから、「お見事!m9`Д´) ビシッ」と心底感心いたしました。あと、息子役をちゃんとマイロ・ヴィンティミリアが演じていたのもうれしかったですねぇ…(しみじみ)。


本作でロッキー自身の物語は完結したんでしょうな… (ノω・、) サビシイ


息子のロバート、ずっと気になってたからホッとしましたよ(「ロッキー・ザ・ファイナル」より)。



そして、アドニスの物語としても良かった。1回目はドラゴ親子の人生があまりにヘビーすぎ&インパクトが強くて、アドニスサイドは若干、コク不足に感じたというか、「らあめん花月嵐」だったら壺ニラもやしを大量投下するところでしたけど、ドラゴ親子への恋心を押さえながら2回目を観てみれば、アドニスの「父親になる葛藤」がビンビン伝わってきたアタシ。特に、ヴィクターに負けたアドニスが「父親になるのに… (ノω・、)」と涙を流すシーン、痛いほど実感る。1人で抱えてしまうのは、「いつでも頼れる夫でありたい→弱みを見せたくない」であり、だからこそ苦しむんだよなぁと。ハッキリ言って、奥さんが歌いながら入場する格闘家ってあまり好きじゃないけど(「いつもの入場曲は?」とか思うし)、率直に自分のことを話すビアンカとの和解シーンは良かったし、僕も奥さんとああいう関係でいたいなぁ…なんてね。それと、アドニスを演じたマイケル・B・ジョーダン、特訓シーンを経ての肉体は最高のひと言でしたな (´∀`=) ウフフ


今回のアドニスの涙を見て、なんとなく「箱舟はいっぱい」のお父さんを思い出しましたよ。
泣くお父さん

最終決戦で見せる肉体はさすがでした。



そんなワケで、僕的に“好き度”では前作以上だったんですけど、ちょっと不満を感じたのは「ダウン後のパンチ、昔の『ロッキー』ではアリだったな」とか「アドニスがウダウダする時間が長い」とか「トニー・“リトル・デューク”・バートンをもう少し活躍させてほしかった」とか「最終決戦でアドニスがダウンから立ち上がるシーンの音楽が『アイ・オブ・ザ・タイガー』のアレンジだったらなぁ…」といったことではなく。「ロッキー」シリーズの未回収の要素がまだあるから。僕的には「ロッキー2」に出てきたアポロとメリー・アンの子どもたちが気になっていて、今回、ドラゴ親子をアメリカに連れてくるプロモーターが黒人だったから、「とうとう兄貴が出てきたか!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と思いきや、まったく関係ない人だったから結構ガッカリしたというね。まぁ、これから「ドラゴ親子のスピンオフ」を作るべきなのはもちろんですけど(2人でチェルノ・アルファに乗ったりする)、どうせ「クリード3」も作るのだろうから、できれば「地下格闘技界に君臨する長兄ハデス・クリードと戦うため、アドニスはアポロのボクシング技術を“全局面対応型の闘争術”にまで高めてーー?」といった内容だったらいいのにな、そうだったらいいのにな


「クリード3」、こんな感じで長兄ハデス・クリードが登場するのではないか(「餓狼伝」より)。


そしてアドニスはこんな感じで戦うのではないか。ないか(「バキ」より)。



ううむ、例によって無駄な文章多めになっちゃいましたが(汗)、トータルすると、超感動したYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン! シリーズを観た方が間違いなくグッとくるけど、たぶん未見でも十分楽しめる映画なので、ぜひ劇場に足を運んでみてくださいな。何はともあれ、僕は現在、本作の影響を受けてすっかりハートに火が点いてしまってボーボーと燃えていて「トラの眼」とまではいきませんが、「とらのこちゃんの眼」にはなっているのでね(苦笑)、あと1回は観に行くと思います…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


ここまで読んだ人の気持ちを代弁するジェイソン・ステイサムを貼っておきますね(「ブリッツ」より)。
三角絞めでつかまえて-なんだそりゃ


おしまい。




ライアン・クーグラー監督による前作。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラ。国内CD盤もあります。



一応、貼っておきたい「ロッキー」シリーズ全作。各作品への僕の距離感はこんな感じで、「4」に関してはこんな感じ



非常にタメになる「ロッキー」特集が載った「映画秘宝」を貼っておきますね。



ドルフ・ラングレンとジャン=クロード・ヴァン・ダムの5作目の共演作。僕の感想はこんな感じ








イコライザー2(ネタバレ)

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イコライザー2



原題:The Equalizer 2
2018/アメリカ 上映時間121分
監督・製作:アントワン・フークア
製作:トッド・ブラック、ジェイソン・ブルメンタル、デンゼル・ワシントン、アレックス・シスキン、スティーブ・ティッシュ、メイス・ニューフェルド、トニー・エルドリッジ、マイケル・スローン
製作総指揮:モリー・アレン、デビッド・ブルームフィールド
キャラクター創造:マイケル・スローン、リチャード・リンドハイム
脚本:リチャード・ウェンク
撮影:オリバー・ウッド
美術:ナオミ・ショーハン
衣装:ジェニー・ゲーリング
編集:コンラッド・バフ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダース、ビル・プルマン、メリッサ・レオ
パンフレット:★★★★☆(720円/前作のパンフを踏まえたデザイン。ギンティ小林さんによる企画記事が100点!)
(あらすじ)
現在の表の職業として、日中はタクシー運転手として働いているマッコールだったが、CIA時代の元上官で親友のスーザンが何者かに殺害されてしまう。独自に捜査を開始したマッコールは、スーザンが死の直前まで手がけていた任務の真相に近づいていくが、やがてマッコール自身にも危険が迫る。そして、その手口から相手はマッコールと同じ特殊訓練を受けていることが判明。同時に身内であるはずのCIAの関与も明らかになっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




97点


※今回の感想は「キングスマン ゴールデン・サークル」のネタバレに触れているので、気をつけて!

「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の4本目。“信用できる映画ライター”ギンティ小林さんが提唱する「ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画」である前作が大好きだったので、前売り券を購入して超楽しみにしてましてね。10月4日に立川シネマシティで観てから(他に「リズと青い鳥」「MEG ザ・モンスター」を鑑賞)、11月29日に丸の内ピカデリーで2回目を観てきました(その後、「ボヘミアン・ラプソディ」をハシゴ)。「良い続編ダナー ( ;∀;) イイエイガダナー」と感動しましたよ。


前売り特典は「オリジナルクリアファイル(ショートカットキー一覧付き)」でした。


立川ではスクリーンbで観ました。それなりに混んでいた記憶。


丸の内の時は、都内最終上映日。観客は10人程度だったような。



お話を超適当に書いておくと、前作でロシアンマフィアを単独で壊滅させた“元CIAのスゴ腕エージェント”ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、新しい町に引っ越してタクシーの運転手として生計を立てながら、困った人を見たら即人助けする日々を送っていたんですが、しかし。CIA時代の上官であり親友のスーザン(メリッサ・レオ)がベルギーのブリュッセル(ジャン=クロード・ヴァン・ダムの出身地)で強盗に襲われて殺害されちゃいましてね。非常に怪しい事件だったので、元同僚のデイブ・ヨーク(ペドロ・パスカル)と接触して、勝手に調査を進めてみれば、同じ釜の飯を食った“ヨークと3人の仲間たち”の仕業だったことが判明するのです(「暗殺者としての活動がバレそうになった」という動機)。


親友のスーザンが殺されたので調べてみれば…。


犯人は元仲間のヨーク。ペドロ・パスカル、「キングスマン ゴールデン・サークル」でも裏切り者でしたな。



曲がったことが大嫌いなマッコールは、元仲間たちに向かって、「お前らを全員殺す (´∀`)」と宣言しましてね(本作の白眉!)。ハリケーンの真っ只中、“亡き妻と住んでいた島”を舞台に死闘を繰り広げると、近所の仲良し青年マイルズを人質に取られたりしつつも、見事に全員殺害! ラストは、マッコールのおかげで、ユダヤ人の老人が“死んだと思っていた姉”と再会できたり、マイルズが真面目に学校へ通うようになってマッコールをモデルにしたスーパーヒーローを描いてみたり、壁のヘイト落書きを消して描いたマイルズの絵が見事に完成してたりと(署名は“亡き兄”!)、数々のホッコリエピソードが流れてから、海を眺めるマッコールが映って終わってましたよね、たぶん。


「全員殺す」発言から、ヨークの妻子を利用してスマートに逃走するシーン、最高にカッコ良かったです。



もうね、僕的に前作は理想的な映画だったんですが、本作は理想的な続編という感想。wikipediaによると、Rotten Tomatoesによる批評家の見解の要約は「『イコライザー2』は標準的な自警団スリラー映画が持つ本能的な興奮を観客に届ける。しかし、名優たちが再度集結した同作はガッカリさせられた続編のケーススタディになっている」と辛口みたいですけど、そんなことないと思うの (´・ω・`) ウーン 「町にはびこるクズを制裁する」「道を踏み外しそうな若者に希望を与える」「身近なものを利用したDIY殺法を繰り広げる」という、前作で多くの観客が「ここが大好き!(´∀`) アイシテル」と思った要素(注※ブログ主の決めつけ)をキッチリと引き継いでいるんだから、それだけで十分、優れた続編じゃないでしょうか。


映画冒頭の戦闘シーンを貼っておきますね↓ 身近なものを利用するって素敵。




そして、アクションも楽しかった。“イコライザービジョン”(敵の弱点や身のまわりにある“武器になるもの”を瞬時に識別できる能力)を使ってからの戦闘シーンが2回もあって愉快なのはもちろんのこと(敵がちゃんと「調子に乗ってマッコールをナメてくる」から、そいつらがぶちのめされた時の爽快感が10倍界王拳)、中盤の「車を運転をしながら襲撃者を倒す」シーンも良い感じ (°∀°)b ナイス! しかもクライマックスの「強風が吹き荒れる町中での戦闘」は、敵が元同僚=戦闘力の高いスペシャリストなので、さすがに苦戦するかと思ったら、銛撃ち銃や粉塵爆発などを使って、的確に1人1人消していくという超人振りを見せてくれるのだから、また美味なのです。ラストのヨーグとのタイマンも、近接戦闘での強さを見せつけるだけでなく、「スーザンが刺された部分と同じところを刺して殺す」のが良い意味で病的であり、「マッコールさんらしいや (´∀`) ンモウ!」超スッキりすだった次第。


唐突ですが、「粉塵爆発」を見ると思い出す愚地克巳を貼っておきますね(「バキ」より)。



この“女性を暴行したエリートども”がぶちのめされるシーン、100点でしたな… ( ;∀;) ザマァダナー




つーか、後半の“元仲間たちとの死闘”も好きですが、僕は何よりも“町のいろいろな事件を解決していく前半”が大好きでしてね…(しみじみ)。デンゼル・ワシントンの演技力と存在感は、老人の相談を聞いているだけのシーンでもまったく退屈しないし、むしろああいう小さい事件の積み重ねを永遠に観ていたい強い気持ち、強い愛。本作は「子どもを連れ去ったDV夫 with 取り巻きどもを列車内でぶちのめす」シーンから始まるワケですが、映画の途中でさりげなく「近所の本屋の子どもだった」ことを観客に見せたりとか、そういう演出がとても好きでした。ギャングに鉄砲玉にされそうな青年マイルズの面倒を看る姿勢も涙が止まらなかったし、年長者は“若者の環境”を良くすることに力を入れるべきなんだよなぁ…なんて思わされたりしてね。ハッキリ言って、前作の感想で書いた「理想の“夜回り先生”」という気持ちは変わらないし、水谷修先生には今からでも戦闘力の向上を目指してほしいと思ったり(迷惑な要望)。


若干、病的なムードもあるけど(汗)、若者の未来を真剣に考えるマッコールがとても好きなのです。




あえて不満を書くと、前作の「ネットで検索してタンカーを発見→次のシーンで大爆発」といった「圧倒的な強さゆえの飛躍演出」が好きだったので、そこがなかったのは残念だったし、あらためて「別に19秒で倒すわけじゃないじゃん (・ε・)」と思ったし、あとは続編が公開されるまで4年もかかったことぐらいカナー。僕的には「良い続編ダナー ( ;∀;) イイエイガダナー」と感動した1本であり、ちくしょう、昨年は映画を観すぎて年内に感想をアップできなかったので当ブログの2018年の新作映画ランキングからは除外しましたが、「映画秘宝」の方ではベスト10に入れたほどなのです。アントン・フークア監督的には3作目の構想があるみたいなのでね、できれば来年ぐらいには公開してほしいですな。おしまい。




アントワン・フークア監督&デンゼル・ワシントンによる1作目。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



劇中でマッコールがマイルズに勧めた本。僕も読もうかなぁ…。



2月には配信がスタートするし、Blu-rayなどのソフトも発売されるというね。









「誕生日にはステーキを食べる!」という駄話2018

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※今回の記事は本当にただの備忘録というか、別に面白いワケではないので気をつけて!
※今回の本文中に出てくる()内のカロリー数値は、ブログ主が勝手かつ多めに算出したものです。


ああん、本当なら2018年内にアップしたかった記事を今さらながら更新しておきますね。僕の娘マナ子(仮名/7歳)が世界で一番好きな食べものは「ラーメン」だそうですが(微笑)、僕はステーキでしてね(その次がハンバーグ)。その理由については、2010年に書いた記事を読んでいただければと思うのですけれども。毎年、自分の誕生日(11月17日)の記念として、11月〜12月に目黒にある「ステーキハウスB&M」に行って、ステーキとハンバーグを腹一杯食べるのが大切な儀式になっていまして。46歳になった2018年11月17日の翌日曜日、お昼前に起きてからハードな筋トレを実施し、マナ子の七五三のお参りをしてから、目黒に向かったのです。


大事な日は“赤の「スーパー!」Tシャツ”を着用するのが慣わし。


日祭日は17時30分オープンなので、17時ごろに行ってみれば、3組ぐらい並んでました。



席につくと、奥さんったら「時間が空くとイヤだから、最初にまとめて注文してね! 川`Д´)」なんて言ってきたから、とても悲しかった。あなたは、まとめてオーダーしたらお店が時間差で出してくれなくて(念を押したにもかかわらず!)大変なことになった2012年の悲劇を忘れてしまったの? というか、毎年そんなことを言い出しては、僕が普段は決して見せたことのない真剣な表情で「このお店は時間差で出してくれないこと」「だから食べている途中に追加オーダーすること」を伝えられていることも心に残っていないの? なんて言うんですかね、他のことは忘れてたっていい。でも、僕にとって何よりも大事なこの日のことを覚えていないなんて、結局、僕のことなんか眼中にないんだろうな…なんてね。ちょっとションボリ気味になったものの(そして奥さんは「面倒くせぇ… (`Δ´;し」顔)、最初にオーダーしたガーリックバターをトッピングしたジャンボステーキ(400g/2000kcal)が到着した瞬間、一気に気分上々↑↑だッ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ


奥さんの発言を受けて、すっかり丹波文七気分だったんですが…(「餓狼伝」より)。


1皿目のステーキが届いてみれば、蒸着並の速度で上機嫌にフォームチェンジ。


最初はそのまま肉を噛み締めましてね。


1/3ぐらい食べてから、ガーリックバターを投下。ああん、これが食べたかったのYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


当然ながら瞬殺ですがな。


あまりの速さに誰かに食べられた気がしちゃって、こんな宮本武蔵気分になったというね(「刃牙道」より)。


で、食べている間に注文した特製ポン酢を添えたジャンボステーキ(400g/1800kcal)がスムースに到着。


ポン酢に浸けてからサッパリとお肉をいただけば、なんとなく空腹になってくるという不思議。


2皿目も完食。ここからが本番なのです ( ̄ー ̄) ニヤッ



毎年書いていることですが、3皿目はとても大事。僕は食事において“速度”も調味料だと思っているので、今までの2皿はあえて勢いよく平らげましたけど、今度はしっかりと味わいたいということで、リブステーキ(320g/840kcal)を頼みましてね。2皿目を食べ終わってすぐに到着したので、大きめにカットして口に放り込んでみれば、その肉は柔らかくてジューシィで、こんな素晴らしいステーキを食べられる私は、きっと特別な存在なのだと感じました… ( ´_ゝ`) ナニコレ


10年以上通っているのに、リブステーキを食べるのは初めてだったり。


ジャンボステーキ(もも肉)と違って、とっても柔らかなのです。


食べた瞬間の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。


さらに前2皿のガーリックバターやポン酢を利用して食べるという知性!


そんな僕の見事なK.U.F.U.を目の当たりにした奥さんの顔は、この渋川剛気のようでした(「刃牙道」より)。


とても美味しかったです〜 (〃∇〃) ウフフ



3皿目が終了した時点で、奥さんやお義母さん、マナ子は食べ終わってましてね。胃袋の容量や時間を考えて、食べられるのはあと1皿。リブステーキを摂取しながら注文したのは、ハンバーグ&キャプテンステーキのコンボ(合計350g/1600kcal)ですよ。ハンバーグをオカズにステーキを食べられるこのメニューは定番の満足度であり、「今年の誕生日ステーキもこれで終わりか…」としみじみ食べた次第。


なるべく肉だけ入れたかったんですが、もったいないので奥さんが残したマッシュポテトも食べてたら…。


とうとう最後の1皿が到着だッ!m9`Д´) クウゼッ


キャプテンステーキを食べている時の脳内BGMは、いつだって「キャプテンは君だ!」だったり。


ハンバーグは意外としつこくなくて、いくつでも食べられそうな味なのです。


食べ終わっちゃった…アタシ…食べ終わっちゃったよぅ… (ノω・、) グスン



そんなワケで、この日、摂取した肉は1470g/6240kcalといったところ。前は朝にカップ焼きそばを4つ食べられたのに、最近は食が細くなって2〜3つぐらいがせいぜいになっちゃって、一抹の寂しさを感じていただけに、それなりの量の肉を堪能できて楽しかったです (´∀`=) シアワセー その後は、アトレ目黒のケーキ屋で各々好きなケーキを買いましてね(僕はモンブラン)。帰宅後、みんなと食べるケーキはとても甘くて美味しくて、最高の1日になりました。2019年の誕生日もこんな風だったらいいなぁ。


今年も娘はお店からチョコをもらってました。種類、変わらないな〜。


食後の甘い物って幸福な気分になりますよね。



おしまい。







恐怖の報酬 オリジナル完全版(ネタバレ)

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恐怖の報酬 オリジナル完全版



原題:Sorcerer
1977/アメリカ 上映時間121分
監督・製作:ウィリアム・フリードキン
原作:ジョルジュ・アルノー
脚本:ウォロン・グリーン
撮影:ジョン・M・スティーブンス、ディック・ブッシュ
美術:ジョン・ボックス
編集:バド・スミス
音楽:タンジェリン・ドリーム
出演:ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドウ、ラモン・ビエリ
パンフレット:★★★★(800円/本作の当時の評価などが載っていて、タメになりました)
(あらすじ)
南アメリカの奥地にある油田で爆発が発生したとの知らせが、300キロ離れた小さな村ポルベニールに入ってくる。反政府派ゲリラによるものと思われ、多数の犠牲者も。油田火災を鎮火するには爆薬による爆風に頼るしかないものの、石油会社の倉庫にあった40ダースものダイナマイトはゲリラに奪われていた。残ったニトログリセリンを道なき道300キロ運ぶ以外に方法はない。高額の報酬と国外へ出られる旅券がかけられ、この危険な液体をトラックで運搬する者が募られた。選ばれたのは、ドミンゲス(ロイ・シャイダー)、セラーノ(ブルーノ・クレマー)、カッセム(アミドゥー)、そしてマルケス(カール・ジョン)の4人。2台のトラックにニトログリセリンが積み込まれ、出発の準備が進められる。しかしマルケスはニーロ(フランシスコ・ラバル)に殺され、マルケスの代わりとしてトラックに乗りこむ。実はニーロの正体は殺し屋であり、ドミンゲスもアメリカで銀行強盗、セラーノはパリの銀行で不正を働き、カッセムはパリで爆破事件をおこした爆薬のプロという、犯罪者たちだった。でこぼことした道なき道を進んでいく4人。彼らを待ち受ける運命とは……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




95点


2018年の最後に観た映画の話を書いておきますね。最初、「映画秘宝」か何かで本作が公開されることを知った時は「昔、テレビで観たっけ? (゚⊿゚)」ぐらいの感想であり、正直、それほど興味は湧かなかったんですよ。ところが、「キックボクサー ザ・リベンジ」を鑑賞した時に予告編を観たら、まったく観たことがなかった上に、スゲー面白そうでしてね(「観た」という記憶はどこから!?)。とは言え、なかなか時間が作れなかったんですが、12月31日、急遽、時間に余裕ができたので、いそいそとシネマート新宿に足を運んできました。「これほど面白いとは!(°д°;)」とビックリしましたよ。


鑑賞当日のシネマート新宿のgif。吊り橋の展示とかあって好感が持てました。



ニトログリセリンの危険性については、小さいころ、ノーベルの伝記を読んで知った…なんて、僕の話は置いとくとして(どうでも良い書き出し)。パンフやらネットの記事やらを読むと、「同時期に公開された『スター・ウォーズ』の影響で大コケ」「本作の元となった1953年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が撮ったオリジナル版と比較されて叩かれた」「北米以外では監督の意向を無視して30分カットした短縮版が公開された」などなど、かなり不遇な作品みたいなんですけれども。これが実際に観てみれば、「なんでこれがヒットしなかったの!? Σ(゚д゚;)」と思うほどにスゲー面白かったから素直に驚いたし、現在は再評価されているという話も納得いたしました。


ウィリアム・フリードキン監督自身も「最高傑作」だと信じているそうな。



特に「オリジナル版と比較された」という点においては、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”にオリジナル版があったので、いそいそと観てみたんですが、「フリードキン監督版の方がスゴくね?(゚⊿゚)」と。いや、確かにオリジナル版もスゲー面白かったんですけど、とは言え、本作はドキュメンタリータッチで撮られていて臨場感が半端ないし、各キャラのバックボーンが厚みを増しているし、サスペンス要素もブラッシュアップされてるし…。な〜んて僕が思えるのは「すでに本作の評価が高いことを知っている“未来人目線”だから」という可能性もありますわな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ 何はともあれ、当時もしっかり評価している人はいて、その1人がジャン=クロード・ヴァン・ダムの盟友であるピーター・ハイアムズ監督だった…ということは記録として書き残しておきましょう(偉そうに)。


オリジナル版の予告編↓ こっちも良い映画なんですがー。




お話は「いろいろな事情を抱えて南米の田舎に潜伏している4人の犯罪者たちが、大金を得るためにニトログリセリンを2台のトラックで命懸けで運ぶ」という内容でして。前半で「殺し屋でした ( ´_ゝ`)」「爆弾テロを実行しました (o^-')b」「横領しちゃった (ノ∀`)」「強盗に失敗して刺客に追われてる… (´・ω・`)」といった男たちそれぞれの世知辛い事情をじっくり見せて、後半から「死の運搬」がスタートするんですが、前述の通り、ドキュメンタリータッチ=画面からリアルな焦燥感が伝わってくるので、ハラハラという以上に、ずっと“ヒリヒリしたムード”が漂っていた印象。つーか、この作品を30分削ったら台無しだよなぁと思ったり。

しかも、オリジナル版にはない「トラックで吊り橋を渡るシーン」の迫力といったら!(*゚∀゚)=3 ムッハー まぁ、今ではCGでアッサリと遜色のない映像が作れちゃうのかもしれませんが(汗)、僕的にこれは大金と手間をかけてガチで撮ったからこその迫力だと信じてる、信じてる、どうか信じさせてーー(なんだこれ)。一応、オチを書いておくと、せっかく力を合わせて難所を乗り越えて“チーム感”が生まれたのに、1台は朗らかに会話していたら、突然、パンクして崖に転落→2名爆死。残ったもう1台は、1人は地元ゲリラの襲撃に遭う→相打ちになって死んじゃったものの、ロイ・シャイダーだけ生き残ったので、幻覚を見ながらも徒歩でゴール!ヽ(TДT)ノ ヤッタァ! 大金を得て、これで帰れるんだ…と思っていたら、彼を狙う刺客が訪れるというバッドエンドなのでした… ヘ(゚∀゚*)ノ ザンネーン!


ロイ・シャイダー with 食い詰め野郎3人がお金ほしさにニトロの運搬をすることになりまして。


大雨強風注意報が確実に発令する天候の中、揺れまくる吊り橋を渡ったのに、なぜ無事だったのかというと…。


なんとグリセリンが見事に結晶化していたのじゃ…って、やだ、「バキ」が混ざっちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ



パンフによると、原題の「Sorcerer(魔術師)」は監督がマイルス・デイヴィスのアルバムからヒントを得たそうですが、確かに作品と合ったタイトルだったというか(ちなみにオリジナル版の原題は「Le Salaire de la peur(恐怖の報酬)」)。「因果を背負った男たちの末路」(爆破テロリストは爆死し、妻を捨てた男は手紙すら出せず、殺し屋は射殺されて、強盗もツケを払う)は、バッドエンドなのに超然としていて、鑑賞後も不思議な余韻が残った…って、観た人ならわかってくれるよな!(突然のタメ口) 至極当たり前の話なんですけど、昔の映画でもスゲェ作品はあるんだなって、あらためてうれしくなったりもしてね。旧作なので当ブログのランキングからは除外しましたが、「映画秘宝」の方ではベスト10に入れた次第。本作は権利の関係上、まだ日本でソフト化される見通しはないそうですけど、ありがたいことに現在も劇場公開されているということで、ぜひ劇場で観てみてくださいな (°∀°)b ミテミテ!




タンジェリン・ドリームによるサントラ。僕はまったく知りませんでしたが(汗)、名盤とされている様子。



U-NEXTで観たアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督版。いや、こっちも良く出来てて面白いんですよ。



ウィリアム・フリードキン監督作で一番好きなのは、これですかね。



1977年に本作のスゴさを見抜いていたピーター・ハイアムズ監督作を貼っておきますね。








先週の備忘録(2019/1/15~1/21)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→「しきしま探偵事務所」を観る
水曜日、宇都宮で映画を2本鑑賞→当ブログ初の新年会を実施!
木曜日、仕事→映画を2本鑑賞
金曜日、映画鑑賞→仕事
土曜日、「映画秘宝」が届く→家族でお祝いに
日曜日、「ササダンゴのカルチャー トーク酒場」
月曜日、仕事
※先週観た映画は5本でした



火曜日は、仕事をしてから、夜はせのちんさんが演出した舞台「しきしま探偵事務所」を観に行きまして。詳細はリンク先を読んでいただければと思うんですが、よくよく考えれば元トモ特集的な話だったんだなぁと。結局、2回目を観に行けなかったのは仕方なし。水曜日は、仕事をサボッて、昨年使えなかった「ファイティン!」の前売り券を消費するために宇都宮へ(本当は小山シネマロブレに立ち寄って、当時上映中だった「負け犬の美学」も観たかったものの、時間が重なってしまったので諦めた)。久しぶりに宇都宮ヒカリ座へ足を運んでみれば、駅から徒歩20分かかるのをすっかり忘れていたので、「こんなに遠かったっけ?(・ω・;)」と。その後、1時間ほど歩いてTOHOシネマズ宇都宮に移動→2回目の「蜘蛛の巣を払う女」を観てから、宇都宮駅近くの「本気家 源天」にて当ブログ初の新年会を開催ですよ(微笑)。コピロフさんと、オフ会でよく会うとととむさんの2人が参加してくれて。コピロフさんは途中で離脱してしまったものの、お酒や料理は美味しかったし、いろいろな話ができたし(愚痴多め)、とても楽しい時間を過ごせました (´∀`=) ウフフ それにしても都内で大流行の〆カレーは美味だったなぁ…。


「しきしま探偵事務所」、素敵な人情喜劇でした。


水曜日のgif。宇都宮に来るのは「ビニー 信じる男」以来だったり。



木曜日は、仕事に行ってから、「レッスル!」と2回目の「クリード 炎の宿敵」をハシゴ。夜は、「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に顔を出すつもりだったものの、何だか疲れてしまったので、そのまま帰宅しました。金曜日は、朝イチで「いつか家族に」を観てから、ずっと仕事。で、土曜日は、とうとう僕のコメントが載った「映画秘宝2019年03月号」が自宅に届きましてね…(しみじみ)。あまりにドキドキしちゃって、10分ほどページをめくれなかったんですけど、意を決して開いてみれば、僕の文章が載ってたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! もしかして夢なんじゃないかと、いそいそと束ねた竹に貫手をかましてみれば指が脱臼してスゲー痛かったので、やはりこれは現実の出来事(雑盛りな文章)。つーか、本当にうれしくて泣いていたら、奥さんも事情がよくわかっていないながらも手探りで「良かったねー 川´∀`)ノ(ノω・、) グスン」と優しくしてくれてね…。この日の夜はお祝いをしたのでした。


僕のコメントはともかく、「映画秘宝2019年03月号」はとても良い映画ガイドになるので、一家に一冊!m9`Д´) ビシッ


土曜の夜、家族でステーキを食べに行ったというね。



日曜日は、妻子に予定があったので、日中はブログを書きまして。夜は、「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」でお馴染みの橋本吉史名誉PとRAM RIDERさんが参戦するイベント「先輩、お酌させてもらっていいですか?ササダンゴのカルチャー トーク酒場」へ。基本的に土日の夜は家にいなければならないのですが、この日は奥さんに「仕事だから (´∀`;)」と伝えて、特別に許可をもらったのです(アトロクに出演した場合、ギャラが発生する→「ある意味、仕事」ではないだろうか?)。タマフルアトロクの裏話が聞けてスゲー面白かっただけでなく、何よりも「自分と『マッスル』について考えさせられたので、行って良かったなぁと。ちょっと時間を作って、2月の両国大会の前に「マッスル」についての文章を書いておこうと思ったり。そして、翌月曜日はずっと働いた次第。


ササダンゴマシン選手のトークイベントは最高なんですが、日曜開催なのが厳しいんだよなぁ。



さて、今週の予定を書くと、火曜日は元部下のM君と飲んで、木曜日は「今年のメインの仕事」となるであろう案件の大事な打ち合わせ。本格的に始動して忙しくなるのは来週からなので、今週は空いている時間でフリーパスを駆使したり、ブログを書いたり、“店長さんが「一番ヒマ」と常々語っている日”に練馬の「か和もっち」で飲んだりしようかと。年末、“信用できるブルボニスト”三宅隆太監督にいろいろとお話していただいて、「好きなことや好きな人にエネルギーを注ごう」とあらためて思ったのでね、とりあえず今週はアグレッシ部に頑張りますYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ


最後に今月の推薦曲、ライムスター「待ってろ今から本気出す」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





いつか「いつかティファニーで朝食を」の朝食を!ヽ(`Д´)ノ<cuud(クウド)>

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※一応、このシリーズは、「いつかティファニーで朝食を」で紹介されたお店に行って、「① 朝食として食べに行く」「② 作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」という自分ルールに従って行動しております。
※今回の本文中に出てくる()内のカロリー数値は、ブログ主が勝手かつ多めに算出したものです。


不定期連載「いつか『いつかティファニーで朝食を』の朝食を!ヽ(`Д´)ノ」の33回目は、単行本第13巻のSCENE66「新しい職場」に出てきた、羽田空港にあるカレーうどん専門店「cuud(クウド)」でございます。


ちなみに柳龍光が使っている武術は空道(クウドウ)なので、間違えないで!(「バキ」より)



この店(第1旅客ターミナル店)に、最初に訪れたのは1月6日(日)のこと。妻子に予定が入ったので、“横浜に住んでいる親友夫婦”と一緒に午前10時に待ち合わせて、食べに行きましてね。メニューを開いてみれば、漫画の中で紹介されていたメニューがないから、おかしいなと思っていたら、なんと「朝メニューは10時まで」だそうで。ううむ、昨年2月に引っ越して、新宿近辺に住んでいたころよりも交通の便が悪くなってしまったため、ちょっと遅めの集合にしたのが裏目に出たか… (`Δ´;) ヌゥ とは言え、“連載時の「お店ガイド」”に載っていたハーフ&ハーフ(1400円/600kcal)があったので、それをオーダー。オーソドックスなカレーうどんとちょっと変わったトマトカレーうどんのハーフサイズを同時に食べられるこのメニューは実に美味だったけれど、「② 作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」を実行できないことが悔しかった僕は、写真もあまり撮らなかったのです。


せっかくお店に来たんですが、朝メニューはやってなかったというね (´・ω・`) ウーン


お店の外にはSCENE66「新しい職場」の小冊子がありましたよ。


ということで、ハーフ&ハーフの画像を貼っておきますね。


ちなみに「お店ガイド」のハーフ&ハーフの記述ですが…。


単行本になると削られちゃったのは「朝食メニューじゃないから」でしょうか。



で、1人でリベンジを決行したのは、1月14日(日)。妻子とカラオケ&買い物に出掛ける予定だったものの、彼女たちのスタートが遅め→それまでは単独行動が許されたということで! この日をチートデイに設定して超気合いが入っていた僕は、早起きしてうどんが体の隅々まで行き渡るように筋トレを実施。「フーンフフーン♪ (´∀`=) フフーン」と鼻歌を歌いながらシャワーを浴びるというベタな行動を取ってから、羽田に向かいましてね。午前9時、お店に到着してメニューを開いてみれば、そこにあったのは「朝メニュー」だったから、オレは勝った!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! まずは劇中で佐藤麻里子が頼んでいた朝トマトカレーうどん(980円/400kcal)を注文だッ!


「クリード 炎の宿敵」のサントラを聴きながら筋トレをして準備万端。


再度、お店にやってきたのです。


そして、こちらが朝トマトカレーうどんでございます (・∀・) オイシソー 右上にあるのが出汁。



カレーうどん諸々を載せたお盆には「カレーうどんのおいしいお召し上がり方」なんて説明が書かれた紙が付いてましてね。「1,まずはそのまま」「2,御飯と食べる」「3,出汁で割る」「4,箸休めに自家製ピクルス」の通りに食べてみれば、確かに美味い!Σ(゚д゚) あまりの美味しさに、店員がカウンターにお盆を置いた5秒後には平らげていたのでした(さすがにウソ)。


細めの麺にサッパリめのトマトカレーが絡んで、最高のひと口なのです。


そしてこの説明書きの通りに…。


ご飯を浸してみれば、カレーライスにトランスフォーム。ちくしょう、丼でよこせ!


途中、ピクルスで口の中をサッパリさせたりしてね。


最後は出汁を入れて、スープを全部飲んじゃいました… (´Д`;) ハァハァ



というか、朝メニューのうどんはハーフサイズなので(10時以降は普通のサイズになる)、いくらご飯が少し付こうとも、ハッキリ言って全然足らない。とりあえず次は、漫画の中で菅谷浩介が頼んでいた朝カレーうどん(冷)(980円/400kcal)を食べてから、「お店ガイド」に記述があったということで、最もベーシック感が漂う朝カレーうどん(980円/400kcal)を続けてオーダーした次第。


2杯目は冷たいカレーうどん。


すだちの汁をかけて食べるのです (゚⊿゚) ヘー


温かいカレーうどんとは違って、スパイシーかつサッパリってな調子。


ライスと一緒に食べるのが心底好き。この店のカレーは意外としっかり辛い印象。


そりゃあ完食しましたが、ハーフ+ハーフ=やっと1杯なので、まだ物足りない… (´・ω・`) ウーン


ということで、最もスタンダードなカレーうどん(温)の登場だッ!


実にベーシックな味わいで、美味しゅうございました (o^-')b イイネ!



結局、3杯食べたんですけど、所詮はハーフサイズ。合計1.5杯程度じゃお腹は膨れませんよ。ただ、「1回目に訪れた時は失敗=ノーカウント」と考えれば、“連載時の「お店ガイド」”に載っていたハーフ&ハーフもこの機会にあらためて食べておくべきではないか。時刻は9時35分。会計を済ませて外に出てブラブラして、メニューが切り替わった10時ジャストに再入店ですよ。僕を見た女性の店員さんが一瞬だけ「また来た!Σ(゚д゚;し」と表情を変えたのを目撃しちゃったのは胸が少し痛かったけど、神様は何も禁止なんかしてない、愛してる、愛してる、愛してるーー(なんだこれ)。あらためて注文したハーフ&ハーフを食べてみれば、ああん、やっぱり美味しかったし、通常の容量の胃袋の方には「ちょうどいい」という印象。しみじみと摂取いたしました。


ちょっと高めだけど、2種類の味が楽しめるっていいよね。


もちろん完食でございます。



ということで、このお店のイチオシメニューはハーフ&ハーフ!m9`Д´) ビシッ あと、カレーライスがメニューにあったら、メガ盛で頼むと思いました。そんなワケで、とても美味しいお店だったんですけど、この日はチートデイ=食べものを大量摂取する気マンマンだったのにお店では2.5杯分しか食べられなかった&カレーライスが食べたくなってしまったということで、妻子と合流する前に「富士そば」で1杯、合流後のカラオケボックスで1杯と、2杯も食べちゃったというね (ノ∀`) テヘ その他、SCENE66「新しい職場」の感想を書いておくと、麻里ちゃんに対して思わせぶりな菅谷に凄まじくイライラしつつも、「なんかお話が終わりそうなムードだな…」と思っていたら、マキヒロチ先生曰く、2019年内に連載が終わっちゃうみたいなので、とても寂しい気持ちになったのでした… (´・ω・`) ションボリ


「富士そば」のカレーを貼っておきますね。


カラオケボックスで食べたカレーを貼っておきますね。



おしまい (´・ω・`) ションボリ







日日是好日(ネタバレ)

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日日是好日



2018/日本 上映時間100分
監督・脚本:大森立嗣
原作:森下典子
プロデューサー:吉村知己、金井隆治、近藤貴彦
撮影:槇憲治
照明:水野研一
美術:原田満生、堀明元紀
録音:吉田憲義
装飾:田口貴久
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:豊川京子
音響効果:伊藤進一
編集:早野亮
音楽:世武裕子
スチール:三木匡宏
助監督:小南敏也、森井勇佑
制作担当:飯塚香織
ラインプロデューサー:伊達真人
題字:赤松陽構造
出演:黒木華、樹木希林、多部未華子、原田麻由、川村紗也、滝沢恵、山下美月、郡山冬果、岡本智礼、荒巻全紀、南一恵、鶴田真由、鶴見辰吾
パンフレット:★★★★(750円/文章量多めの好きなタイプのパンフ。プロップ図鑑が最高!)
(あらすじ)
「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子(黒木華)は、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」(樹木希林)が茶道教室の先生であることを聞かされる。母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習うことに乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるがまま、流されるように茶道教室に通い出す。見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の5本目。今までずっと「ひびこれこうじつ」って読むと思ってたーーということは置いとくとして。「茶道を扱う」「黒木華さんと多部未華子さんが共演する」という要素に興味が湧いたのと、特典の缶バッヂが可愛かったので、前売り券を購入。10月13日公開ながらも全然観に行けなくて、やっと仕事が落ち着いた12月下旬某日、新宿ピカデリーで観て来ました(その後、「イット・カムズ・アット・ナイト」「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」「アンダー・ザ・シルバーレイク」を鑑賞)。とても素敵な映画でしたヨ (´∀`=) イイエイガダナー


前売り券と特典の「特製缶バッヂ」を貼っておきますね。


5番スクリーン、半分ぐらい埋まっていたような。



すでに観た人から「そんな映画じゃないだろ (゚⊿゚)」と抗議されそうなレベルで、雑にストーリーを書いておくと、大学生の典子ったら「親戚のおばさんが先生をやってる」という話題が出たのをキッカケに、20歳の春から茶道をスタート。就職できなかったり、一緒に始めたいとこは辞めちゃったり、恋人にフラれたり、優秀な若手が入って来て焦ったり、先生にキツくダメ出しされたり、父親が亡くなったりする中、茶道について迷いを感じたこともあったけど、44歳になってみれば続けて良かったわ (´∀`=し ホッコリ 最後は、先生に「教えることでも学べるのよ?」的なことを言われて(「先生も40代半ばぐらいから“教える”ことを意識したのでは?」と感じる流れ)、「オレたちの茶道はこれからだッ!ヽ川`Д´)ノ」ってな調子で終わってましたよ、たぶん。


典子と美智子は武田のおばさんから茶道を習うことになりまして。


最後は典子の父親が死んで落ち込んだりするものの、「四季って素敵ね」って感じでしたよね、確か。



ハッキリ言って、非常に良い映画だと思いました。「茶道を魅力的に見せている」というだけでも見事なんですが(お茶菓子が凄まじく美味そう!)、それ以上に、何らかの趣味や習いごとでも何でも共通する「継続することで生まれる豊かさ」を描いていると思って。黒木華さん演じる主人公の「茶道の魅力に気付いて、倦怠期を迎えて、でもまた魅力を感じて…」という経緯は、自分に当てはめてみれば、筋トレやブログ、いやそもそも「仕事」だって、同じように感じた瞬間はあったなぁ…なんてね。それを柔らかく押しつけがましくないムードで伝えてくるから素敵のひと言。本作をキッカケに、茶道を始めようと思う人も少なくないんじゃないかしらん。大森立嗣監督、非常に良い仕事をしたと感心しましたよ。


所作を教えるシーンだけでもなかなか興味深くて面白かったです。


まったく関係ありませんが、クラッキングしながら茶をたてる金本を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



そりゃあ、役者さんたちも素晴らしくて。本作の公開前に亡くなった樹木希林さんに関しては、茶道警察的にどうかはわかりませんが(汗)、お茶の先生にしか見えなかったです。しかも「劇中に出てくる『日日是好日』の書を書いた中西凛々子さんは、小学生だったころに樹木希林さんが彼女の書を見て感心して、本作に推薦した」なんてエピソードをパンフで読むと、これまたスゴい人だったなぁと。主演の黒木華さんはどことなく品のある感じが良かったし、多部未華子さんは相変わらず可愛かったし、2人の掛け合いはとても楽しかったですね〜。決して派手な出来事は起きないものの、心に染みる良さがあるというか。封切りから3ヵ月以上経っているのに、まだ劇場公開されているのも納得の1本でした。


樹木希林さんと市原悦子さんとスタン・リーは永遠に生きると思ってましたよ…。ご冥福をお祈りいたします。



って、ベタ褒めではありますけれども。「僕は妻子に心細い思いをさせたくない→彼女たちが亡くなるまで生きるつもり」なんですが、映画終盤、父親が娘を遺して死ぬ描写を観て、なぜか急に恐ろしく不安な気持ちになって泣いてしまった→縁起でもないので70点という自分でもよくわからない着地。たまたま情緒不安定だっただけなんでしょうけど(苦笑)、思いのほか衝撃を受けたので、我ながらビックリした次第 (´・ω・`) ウーン まぁ、何はともあれ、素敵で豊かな日本映画だと思うのでね、気になる人はぜひ観てくださいな。




映画の原作となった森下典子先生によるエッセイ。ちょっと読みたいかも。



デジタル盤のサントラ。CD盤もあります。



唯一観ている大森立嗣監督作。今観たら、感想が変わる気がします。








マイル22(ネタバレ)

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マイル22



原題:Mile 22
2018/アメリカ 上映時間95分
監督・製作:ピーター・バーグ
製作:マーク・ウォールバーグ、スティーブン・レビンソン
製作総指揮:スチュアート・M・ベッサー、ジョン・ローガン・ピアソン、グレアム・ローランド、ドナルド・タン、ジョナサン・グレイ、マシュー・ローズ、ジャド・ペイン、ランドール・エメット、デレク・コリソン、サム・スレイター、スコット・カーメル、デビッド・バーノン、ワン・チョンジュン、ワン・チョンレイ、フェリス・ビー、ロバート・シモンズ、アダム・フォーゲルソン
原案:グレアム・ローランド、リー・カーペンター
脚本:リー・カーペンター
撮影:ジャック・ジョフレ
美術:アンドリュー・メンジース
衣装:バージニア・ジョンソン
編集:コルビー・パーカー・Jr.、メリッサ・ローソン・チャン
音楽:ジェフ・ルッソ
出演:マーク・ウォールバーグ、ローレン・コーハン、イコ・ウワイス、ロンダ・ラウジー、ジョン・マルコビッチ、CL、
パンフレット:★★★☆(750円/コンパクトなパンフ。ギンティ小林さんの武装図鑑が100点!)
(あらすじ)
何者かに国家レベルの危険物質が盗まれた。その行方を知るリー・ノアー(イコ・ウワイス)は重要参考人として政府の保護下にあったが、そんなノアーを抹殺するため武装勢力が送り込まれる。ジェームズ・シルバ(マーク・ウォールバーグ)率いるCIAの機密特殊部隊はノアーを国外脱出させるため、インドネシアのアメリカ大使館から空港までの22マイル(約35.4キロ)を、武装勢力の攻撃を浴びながら、ノアーを護送するミッションに挑む。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作は、ネタバレを知らないで観た方が面白いので、未見の人は読んじゃダメ!m9`Д´) ビシッ
※今回の記事は、「ザ・アウトロー」のネタバレに触れているんですが、ネタバレを知らないで観た方が面白いので、未見の人は読んじゃダメ!m9`Д´) ビシッ
※今回の記事は、「ヴェノム」のネタバレに触れているので、気をつけて!


最初に「マーク・ウォールバーグ主演のアクション映画」と聞いた時はあまりピンと来なかったものの、これでウォールバーグとは4作目となるピーター・バーグ監督作であり、何よりも出演作は必ず観るほど大好きなイコ・ウワイスが出演するとなれば、鑑賞は義務レベルに急上昇。公開からまだ1週間経っていない1月下旬某日、1ヶ月フリーパスを利用して、TOHOシネマズ錦糸町・楽天地「ドラゴンボール超 ブロリー」を観てから、TOHOシネマズ錦糸町・オリナスで観て来ました。「そ…ッ、そうきたかァ〜ッ(`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


7番スクリーン、半分ぐらいはお客さんがいたような。


鑑賞後の僕の心境を代弁する烈海王を貼っておきますね(「バキ」より)。



物語は、CIA工作員ジェームズ・シルバ(マーク・ウォールバーグ)率いる実戦部隊「チャイルド」が、ビショップ(ジョン・マルコビッチ)が指揮する監視チーム「マザー」のサポートを受けつつ(総称「オーバーウォッチ」作戦)、ロシアのセーフハウスを急襲するところからスタート。諜報員を皆殺しにして「メンバーの顔見せ」が終わると、映画の舞台は、東南アジアの架空の国“インドカー”に移りまして。“テロに悪用されたら超危険な物質”が行方不明に→その行方を唯一把握している警察官リー・ノア(イコ・ウワイス)はアメリカへの亡命を希望→「飛行機に乗るまでパスワードは言わない!(・д・) イワナイ!」ということで! アメリカ大使館から空港までの22マイルを護送することになるんですが、「マザー」の通信が傍受されていたため、インドカーの保安局長である「キックボクサー リジェネレーション」で試合の進行役を担当してた人 with その配下たちによるハードな襲撃を受けまくるのです。


シルバたちは、警官にしては戦闘力が凄まじく高いノアを護送することになりまして。


別の地域から監視する「マザー」と協力して任務を遂行しようとするのです。



で、「重傷を負った部下が自ら捨て石になる」的な展開を2度経てから、「あなたは『ザ・レイド』のことが大好きなのね (´∀`=) アラアラ」と観客をホッコリ気分にさせるマンション戦闘を繰り広げたり、ヴェノムに食べられた人を爆殺したりして、何とか飛行場に到着。ノアからパスワードを教えてもらって、めでたしめでたし…と思いきや! なんとノアはロシアからの刺客で、「マザー」も襲撃を受けて全滅。すべては“序盤の急襲で息子を殺されたロシア高官”による「オーバーウォッチ殲滅作戦」であり、1人生き残ったシルバは「わたしまけましたわ (´・ω・`)」ムードながらも復讐を誓う…ってな調子で終わってましたよね、確か。


シルバが18歳の諜報員(a.k.a.高官の息子)を殺したので、本気を出したロシアのお母さんに潰されちゃったというね。



実に面白かったです。予告編を観て、僕はすっかり「スペシャリストが揃った精鋭チームが護送しながら大活躍する(1人ぐらい裏切り者がいる可能性アリ)」という、至極ストレートな「護送モノ」だと思っていたんですが、しかし。ステゴロ担当要員と信じていたロンダ・ラウジーがまだ護送の序盤なのに爆弾で重傷を負った挙げ句に「敵を巻き込んで爆死」と、スゲー早めの退場をするから「あれ?(゚Д゚) オカシイナ-」と違和感を感じて。しかも、その後も“完璧な頭脳”のハズのビショップが無線を傍受されて指示が筒抜けだということに気付かない→対応が後手後手だから、まったくスゴく見えないし、なんだろうな〜と思っていたら、「精鋭チームがハメられて潰される話」だったから、前述のように「そ…ッ、そうきたかァ〜ッ(`Δ´;) ヌゥ」と。近作では「ヒート」をやりたいのかと思ったらオチでどんでん返しがあった「ザ・アウトロー」を非常に連想いたしました(種明かしショットなども含めて)。本作のポスターやチラシには「世界をダマす、究極のミッション」なんてキャッチが書かれてましたが、これは本作自体を指していたってことでしょうか。もうね、すっかり騙されてしまって(苦笑)、ちょっと感心いたしました (ノ∀`) ワタシマケマシタワ


このマルコヴィッチ、劇中ではまったく“完璧な頭脳”に見えなかったです。


なんとなく、すっかり騙された割には偉そうな鎬昂昇を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



アクションも面白かったですな。さすがはピーター・バーグ監督、市街戦はお手の物って感じで迫力があったし、イコ・ウワイス絡みの格闘描写も実に「ザ・レイド」っぽくて楽しかった(まぁ、カメラがグラグラしすぎな気もしましたがー)。つーか、ピーター・バーグ監督は、最初はイコ・ウワイスとロンダ・ラウジーをメインにして「ザ・レイド」「ザ・レイド GOKUDO」みたいな映画を撮りたかったそうで、本作はところどころ「ザ・レイド」感が漂っていて、微笑ましかったですよ (´∀`) スキナノネ つーか、僕的にはハリウッドの映画でイコ・ウワイスが重要な役割をもらえて活躍したのがとてもうれしくて、そういう面でも大好きな映画でしたね。


もっと出番が少ないかと思ったので、イコ・ウワイスの見せ場が結構あって良かったです。


マンションに逃げ込んでからはモロに「ザ・レイド」でしたな。


ちなみに、保安局長を演じたサム・メディーナ、僕好みの映画で見掛ける率が高いような。



ただ、微妙に感じた部分もあって。「いくら新しいキャラクター像を生み出したかったにせよ、マーク・ウォールバーグ演じるシルバはあまりにイヤな奴では?(部下への叱責がヒドい)」とか「『マザー』の場所を突き止めるための作戦だとしても、大がかりすぎでは?」といったことではなく。正直なところ、大暴れを期待していただけに、ロンダ・ラウジーの早めの退場はかなり切なかったですねぇ…(遠い目)。その代わりにローレン・コーハンが頑張っていたものの、もっとロンダ・ラウジーの活躍が観たかった…観たかったのです… (ノω・、) グスン あと、パンフに松江哲明監督が寄稿されていて、書かれていたことはさすがだったものの、「『童貞。をプロデュース』事件」を思い出して複雑な気分になったということも書き残しておきましょう。


ロンダ・ラウジー、ちょっともったいなかったのでは。



てなワケで、いろいろ書きましたが、トータルすると面白かったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! ハッキリ言って、僕的には今までピーター・バーグ監督がマーク・ウォールバーグと組んで撮った実録映画3作よりも好みだったし、ウォルバーグがイコ・ウワイスに復讐する続編にも期待しているほど。たぶん気付かなかった伏線とかありそうなので、もう1回観たいところですが、1ヶ月フリーパス、1月28日で期限が切れちゃうんだよなぁ…な〜んて文章を書く46歳ってケチだと思うかい? 以上、唐突かつタメ口で読者に問い掛けてみたところで、この駄文を終えたいと思います (゚⊿゚) ナニコレ




デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



マーク・ウォールバーグ主演×ピーター・バーグ監督の前作。僕の感想はこんな感じ



イコ・ウワイス主演作で一番好きな映画。僕の感想はこんな感じ



非常に連想したジェラルド・バトラー主演作。僕の感想はこんな感じ








ヴァンサンへの手紙(ネタバレ)

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ヴァンサンへの手紙



原題:J'avancerai vers toi avec les yeux d'un sourd
2015/フランス 上映時間112分
監督・撮影:レティシア・カートン
編集:ロドルフ・モラ
音楽:カミーユ
出演:レティシア・カートン、ステファヌ、サンドリーヌ、ミシェル、パトリック・ブリサン、ジョジアーヌ、ヴァネッサ、レベント・ベシュカルデシュ、エマニュエル・ラボリ、カミーユ
パンフレット:★★★★☆(700円/コンパクトながらインタビューやエッセイが多数収録された良いパンフ。デザインも素敵)
(解説)
ろう者の友人バンサンが突然命を絶ってから10年、レティシア・カートン監督は「ろう者の存在を知らせたい」というバンサンの遺志を継ぎ、ろうコミュニティでカメラを回し始める。美しく豊かな手話や優しくも力強いろう文化など、バンサンが教えてくれた、知られざるろう者たちの世界に触れるうち、カートン監督はろう者たちの内面に複雑な感情が閉じ込められていることに気付く。社会から抑圧されてきた怒り、ろう教育のあり方、家族への愛と葛藤。現代に生きるろう者の立場に徹底して寄り添いながら、言葉にならない心の声を丁寧にすくい取っていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の6本目。どんな作品かまったく知らなかったんですが、チラシを見たら“変なポーズの人”が気になったので、つい前売り券を購入しましてね。都内では10月13日から上映が始まったものの、忙しくて観に行けなかった…というよくあるパターンを経て、12月16日、横浜のシネマ・ジャック&ベティで鑑賞いたしました(その後、「斬、」をハシゴ)。「知ってるぞ、コレ… (°д° )」と思ったり。


チラシやポスターに載っていたこの人が気になりまして。


思わず前売り券を購入。特典は「特製オリジナルメモ帳」でした。


劇場には記事の切り抜きがありましたよ。


劇場はシネマ・ベティの方。30人ぐらいはいたような。



唐突ですが、贅沢ホリデイズの名曲「変なポーズマン」を貼っておきますね↓




タイトルから勝手に「ヴァンサンという人物に手紙を書く話なんだろうな (´∀`)」程度のヒネリのない予想をしただけで、あとはあえて予備知識ゼロで鑑賞してみれば、まずドキュメンタリーだったから驚いたし、さらにろう者やそのコミュニティを扱っていたから、観ているうちに「知ってるぞ、コレ… (°д° )」と。2017年、愛聴していたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」内で放送された「あなたの知らない手話の世界特集」と、そこで紹介されたジャーナリスト・斉藤道雄さんの著書「手話を生きる――少数言語が多数派日本語と出会うところで」、その流れで観た韓国のドキュメンタリー「きらめく拍手の音」などの中で、訴えていたことや描かれていたことのフランス・バージョンというか。「手話を禁じられて口話を押し付けられたろう者たちの過去と現在、そしてろうコミュニティの未来への展望」を描いた作品だったんですよ。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁する阿部心三首相を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



映画は「聴者のレティシア・カートン監督が、ろう者の友人ヴァンサンの自殺を機に、ろうコミュニティを10年間取材した」という内容であり、原題は「J'avancerai vers toi avec les yeux d'un sourd(ろう者の視点であなたに寄り添う)」なんですけど、監督が「あなたがいたら喜んだと思うわ (´∀`し ウフフ」といったムードで、劇中のナレーションでヴァンサンにやたらと話しかけるから、「ヴァンサンへの手紙」という邦題にしたんでしょうな(東京ろう映画祭で上映された時のタイトルは「新・音のない世界で」だったとか)。ヴァンサンと親しかった人たちへのインタビューを観ていると「口話教育がどれほどろう者に寄り添っていなかったか」がビンビン伝わってくるし、「子どもに人工内耳を埋め込むべきかどうか」といった“リアルな苦悩”が映し出されたりもするので、なかなかヘビーな気持ちになりましたよ…。まぁ、ちょっと微妙に感じたところを率直に書くと、登場人物が多すぎる上に主張も被るから、「この人って、さっきも出てきた人だったっけ? (`Δ´;)」と混乱するところが少なくなかったです。


ろうでゲイだった友人ヴァンサンが自殺しちゃいまして。


レティシア・カートン監督は、彼と親しかった人や、彼が憧れていた人などに話を聞いていくのでした。



ただ、非常に感動したのが、ろうの俳優レベント・ベシュカルデシュ(映画を観る前に気になった“変なポーズの人”)が手話詩を披露するシーンでして。そりゃあ手話は言語なんだから「詩」という表現があるのは当たり前であり、そんなことに驚くというのは逆に「ろう者の世界」を舐めていたようで申し訳ない気持ちになったんですが(汗)、とても美しかったです。映画終盤、聴者である歌手のカミーユがろう者たちと繰り広げたパフォーマンスも素敵でしたねぇ…(しみじみ)。一応、最後の展開を書いておくと、「ろうコミュニティの戦いはこれからだッ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォッ!」ってな調子で終わってたんじゃないかしらん(うろ覚え)。


レベント・ベシュカルデシュのパフォーマンスは見事のひと言。マジで感動しましたよ。


たぶんジャン=クロード・ヴァン・ダムからインスパイアされたのでは…という電波な文章(「ブラッド・スポーツ」より)。


フランスの人気歌手カミーユとろう者たちとのパフォーマンスも素晴らしかったです。



なんとなく「リトルプリンス 星の王子さまと私」で流れたカミーユの素敵な歌を貼っておきますね↓




何はともあれ、素晴らしいドキュメンタリーでしたヨ (・∀・) ヨカッタ! 本編の上映後に手話言語学を専門とする森壮也さんのトークショーがあって、オトクな気分になれたのも良かったです。本当にね、「ろうの世界」は聴者の僕たちが思っている以上に「豊かな文化」であることがわかるので、機会がありましたらチェックしてみてくださいな。




ろうの世界を描いた有名なドキュメンタリー。本作はかなり影響を受けているそうな。



実にタメになる斉藤道雄さんの著作。詳細はこちらを読んで!



ずっと気になっている全編手話映画を貼っておきますね。



佐村河内守さんに密着した作品。僕の感想はこんな感じですが、後日談としてこの漫画を読むべし!m9`Д´) ビシッ









華氏119(ネタバレ)

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華氏119



原題:Fahrenheit 11/9
2018/アメリカ 上映時間128分
監督・製作・脚本:マイケル・ムーア
製作:カール・ディール、メーガン・オハラ
製作総指揮:バーゼル・ハムダン、ティア・レッシン
撮影:ジェイミー・ロイ、ルーク・ガイスビューラー
編集:ダグ・エイベル、パブロ・プロエンザ
字幕監修:池上彰
出演:マイケル・ムーア、ドナルド・トランプ、バーニー・サンダース
パンフレット:★★★(720円/町山智浩さんのコラムはタメになるけど、全体的には薄めかなぁ…)
(解説)
16年の大統領選の最中からトランプ当選の警告を発していたムーア監督は、トランプ大統領を取材するうちに、どんなスキャンダルが起こってもトランプが大統領の座から降りなくてもすむように仕組まれているということを確信し、トランプ大統領を「悪の天才」と称する。今作では、トランプ・ファミリー崩壊につながるというネタも暴露しながら、トランプを当選させたアメリカ社会にメスを入れる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作に関しては、映画評論家の町山智浩さんによる「たまむすび」での紹介や映画その他ムダ話(216円)をチェックすれば十分じゃないかな。

「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の7本目。マイケル・ムーア監督作って、昔は大好きだったものの、なんか最近は少し面倒くさくなってきちゃって…。前作はスルーしちゃったし、今作も別に観なくていいかなぁと思っていたんですけれども。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介していた&映画その他ムダ話(216円)でも取り上げていて、なんとなく気になったので、急遽観ることにしましてね。公開から1ヵ月以上経った12月中旬某日、日比谷で「ポリス・ストーリー REBORN」を観てから、柏のキネマ旬報シアターに足を運んで来ました。「どうすればいいんだろう… (´Д`;) ウーン」と知恵熱が出ましたよ…。


メンズデイを利用して1100円で鑑賞。客席は半分ぐらい埋まってたような。



ドナルド・トランプ大統領を批判する映画かと思いきや、労働者や貧困層を斬り捨てて金持ちにスリ寄った民主党を叩く方にも力を入れている作品でしてね。劇中の流れをザッと書いておくと「トランプが大統領選に立候補する過程→民主党が負けた過程→(トランプのように)実業家から転進したミシガン州知事リック・スナイダーによるフリントの水汚染公害の悲惨さ→トランプや民主党に失望した若者たちによる政治参加→オレたちの革命はこれからだッ!ヽ(`Д´)ノ」ってな調子。情報量がとにかく多いし、次々と場面が変わるので結構疲れたし、リック・スナイダーの家を訪れて汚染された水道水を撒くパフォーマンスは心底どうでも良かったけど、全体的にはほどよく“権力者への怒り”が燃えて面白かったです。僕的には、当時のオバマ大統領が汚染された水道水を飲むパフォーマンスをしたのをまったく知らなかったので、観た時は劇中のフリント住民ライクにガッカリいたしました ('A`) ガッカリ


なんとなくトラムプ大統領を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



ううむ、普段はあまり政治的なことを書かない僕ですが、それは「よくわからないから」でしてね (´∀`;) エヘヘ 正直なところ、どの経済政策が正しいとか、そこら辺はサッパリすぎて…(遠い目)。個人的な基準として、「マッチョな発言をする奴」とか「偉そうな口を叩く奴」とか、ストレートに「ウソをつく奴」とか「差別発言する奴」とかは大嫌いだし、平気な顔で文書を改ざんしたり、失業保険を減らしてたり、国民の年金を無駄遣いしたくせに天下りしてノホホンと暮らしていたりするような奴らもまた嫌悪しているのでね、選挙ではそういう点を念頭に置いて投票していますけれども。所詮は「選挙に行く」程度の政治参加しかしてなかったりします…(一応、昨年からボランティアは始めてみましたが…)。


なんとなくヒナリー議員を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



で、本作を観るとアメリカも日本も同じというか。権力者が上っ面な“愛国”を謳ってやりたい放題なんだけど、残念ながら野党もダメすぎて国民のやる気が失せる→投票率が下がっちゃうから、最終的には一番票を持っている利権団体と宗教団体が得をするって状況なんですな。ちょっと愚痴を書くと、既得権益とまったく縁のない人生を送っている僕は(「人間は地球において他の生き物より既得権益があるんじゃないかな ( ´_ゝ`)」的な話は置いとくとして)、とりあえずその時々の候補者の主張やら公約やらをザッと読んで投票しているんですが、死票になることが少なくなくて、「何のために投票してるんだっけ?(゚⊿゚) アレ?」って諦め気分になる…って、伝わりますかね。でも、本作にはアレクサンドリア・オカシオ・コルテスという“米国史上最年少の女性下院議員”を始めとする“諦めない若者たち”が続々と登場するから、その情熱は見習いたいなぁと。僕も“知った風な口を叩くだけの冷笑主義者”にはなりたくないので、彼らのように何らかの行動を起こした方が良いとは思うんですけど、具体的にどうすれば良いかわからなくて。結局は日々の生活やら趣味やらに追われてしまって、気が付くと横になって尻をかきながら甘い物を食べていたりするというね (´・ω・`) ダメネ


なんとなくバラク・オズマ大統領(当時)を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



なんとなくライムスターの「The Choice Is Yours」を貼っておきますね↓




すみません、つい取り留めのない文章を垂れ流しちゃいましたな…。何はともあれ、本作はマイケル・ムーアの“圧”が強すぎて少し萎えるところがあったりもしたんですが(汗)、トータル的には政治について考えさせられる良い映画だと思いました。観る機会があったらどうぞ。




マイケル・ムーア監督の前作。スルーしちゃったんだよなぁ。



本作とタイトルが似ているマイケル・ムーア監督作。面白かったです。







ザ・ビッグハウス(ネタバレ)

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ザ・ビッグハウス



原題:THE BIG HOUSE
2018/アメリカ、日本 上映時間119分
監督・製作・編集:想田和弘
監督・製作:マーク・ノーネス、テリー・サリス
監督:ミシガン大学の映画作家たち
出演:ミシガン大学の関係者やファン、及び周囲の人々
パンフレット:★★★★(700円/理解の補助線となる識者のコラムが4本も入っててテンションが上がったけど、公式サイトに同じ文章を見つけて少しがっかり)
(あらすじ)
ミシガン大学のアメリカンフットボールチーム、ミシガン・ウルヴァリンズの本拠地で「ザ・ビッグハウス」という別名もある「ミシガン・スタジアム」に、想田和弘監督を含む17人の映画作家が密着。ダイナミックな試合やエキサイトする観衆の様子から、教育・スポーツ・ビジネスの関係性や、人種や階級、格差、ナショナリズムの台頭といったアメリカ社会が抱える問題が浮かび上がり……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




90点


想田和弘監督の“観察映画”は、愛聴していたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の影響で、第2弾の「精神」からずっと劇場で観ている…というのは前作「港町」の時も書いた文章 (´∀`) テヌキ で、第8弾となる本作も「アフター6ジャンクション」での監督自身による宣伝を聴いたりして、これまた楽しみだったので、前売り券を購入したんですけれども。2018年の6月9日に公開→都内での上映中に観る機会を逸してしまってね…(遠い目)。劇場情報をチェックしてみたら、横浜でやることが決定していたので、「その時に観ればいいや」と思っていたら、上映スタートが年明けだったということで! 1月中旬、横浜のシネマ・ジャック&ベティで鑑賞いたしました(その後、川崎に移動して「クリード 炎の宿敵」「蜘蛛の巣を払う女」を連続で観た)。「素敵なタイミング!Σ(°д°;) ヒィッ!」と思ったり。


前売り特典は「特製ポストカードセット」でしたよ。


劇場はシネマ・ジャックの方。20人ぐらいは入ってたような。



「ザ・ビッグハウス」と呼ばれる「ミシガン・スタジアム」で定期的におこなわれているミシガン大学のアメリカンフットボールチームの試合は、チケット代や放映権料、グッズ収入などで年間170億円以上の売上げを生み出してましてね。本作は、その試合に関わる人々や周囲の人たちを17人の監督(そのうち13人は学生)で手分けして撮影したドキュメンタリーなのです。観察映画ということで、ナレーションやテロップなどは一切出ないものの、試合に出る選手やスタジアムに訪れるファン、中に入らず(入れず)に物を売ったりボンゴを叩いたり布教したりする人たち、「快適な観戦」を支えるために働く人々、試合後にゴミを片付けてミサを開くボランティアたち、ミシガン大学の金持ちOB軍団などなどを観ることで、“アメリカの今”が伝わってくる…ってな調子。


大学の部活の試合なのに、日本のプロ野球球団クラスの経済効果があるそうな (`Δ´;) マジカ...



ハッキリ言って、想田和弘監督作は「面白い」ものの、スクリーンから情報をつかみ取ろうという能動的な姿勢が必要になるから、結構疲れるんですよ。ただ、本作は“お祭り”を映している→画面内で起きることがそこそこ派手だし(海兵隊のスカイダイビングでスタートする!)、撮影者の意図が伝わりやすいショットが多めなので、今まで観た観察映画の中でも非常にわかりやすかった印象。しかも、12月下旬に「華氏119」を観た&尊敬する映画評論家の町山智浩さんの映画ムダ話(216円)などを聴いたりして、「ミシガン州がトランプ大統領誕生に重要な役割を果たした」ことを知っていたので、普段以上に「スタジアムに来る観客は白人ばかりなんだな」とか「トランプの宣伝車が走ってるな」とか、情報を汲み取りやすかったのもうれしかったです。なんて言うんですかね、「鎬昂昇戦の前、短期間で空手を理解するために末堂厚と戦った刃牙」のように、僕も「華氏119」のおかげで本作をより理解できた…って、この例え方はわかりにくいですかね (´Д`;) スミマセン


末堂を倒すことで、短期間で空手を理解した刃牙を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



つーか、実に多角的に観られる映画であって。「アメリカの貧困問題」とか「アマチュアスポーツの巨大ビジネス化」とか「アメリカンフットボールを取り巻くマッチョ文化の同調圧力」とかとかとか、さまざまな問題提起が散りばめられている感じ。本作のラストはミシガン大学の謝恩パーティで終わるんですけど、そこでの卒業生の黒人男性のスピーチがとても感動的でね…(しみじみ)。“富裕層は憎い派”の僕ですが、裕福なOBの寄付で彼が良い人生を手に入れられたと考えると、世の中は白と黒で割り切れるものではないんだな…なんて当たり前のことを考えさせられたりもして。まぁ、そういうワケで、いろいろな角度からいろいろな感じ方ができる、とても面白い映画だった次第。ちなみに鑑賞後、想田和弘監督の著作を読んだら「最初のバージョンはラストにトランプ大統領に抗議する“女性の行進”のシーンが付け加えられていた→最終的にはカットした」そうなんですが、僕的には本作の“主張のバランス”がベストに見えたので、それで大正解だと思ったり。


想田和弘監督の本、とても面白かったです。映画を観た人は必読!m9`Д´) ビシッ


本を読んだ後の僕の感想を代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね(「バキ」より)。



ということで、非常に面白くて勉強になりました。観察映画を観たことがない人は本作から入ると良いかもしれません(「選挙」「Peace」もオススメですがー)。あと、「本当は昨年の6月に観ていたはずの本作を今年の1月に観たことで功を奏した」というのが、良い感じにタイミングが合ったみたいでスゲーうれしかったというか。(映画を観る時期が)ズレた間のワルさも、それも君のタイミング。そんなビビアン・スーの歌声がふと聞こえた気がした、46歳の冬なのでしたーー (゚⊿゚) ナンダコレ




本作の裏側を書いた想田和弘監督の著書。読みやすくて、面白かったです。



想田和弘監督による観察映画第一弾。オススメでございます。







先週の備忘録(2019/1/22~1/28)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、映画を2本鑑賞→仕事→元部下のM君と飲み
水曜日、仕事→映画を3本鑑賞
木曜日、映画鑑賞→大事な打ち合わせ&飲み会→ある方から連絡が… (`Δ´;) ヌゥ
金曜日、階段から落ちる→仕事→映画鑑賞→練馬の「か和もっち」
土曜日、娘関連の行事に参加
日曜日、家族で映画鑑賞→1人で映画鑑賞
月曜日、仕事→映画を2本鑑賞
※先週観た映画は11本でした



先週もなんだかんだと仕事がヒマだったので、1ヵ月フリーパスの期限が28日(月)で切れることもあって、久しぶりに映画を観まくりました。火曜日は、「ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー」「ミスター・ガラス」、水曜日は「ドラゴンボール超 ブロリー」「マイル22」と2回目の「暁に祈れ」、木曜日は「それだけが、僕の世界」、金曜日は「緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー」、日曜日は「劇場版 ダーウィンが来た!アフリカ新伝説」「がっこうぐらし!」、月曜日は「喜望峰の風に乗せて」「映画刀剣乱舞」と、合計11本鑑賞したというね。今回のフリーパスでは「合計12回もタダで映画が観られた」ということで、実にありがたかったワケですが、今年でなくなってしまうなんて、本当に残念ですな… (´・ω・`) ザンネン


今週、フリーパスで観たのは7本。ちなみに「暁に祈れ」は2回目の方がさらに感動しました。



映画絡み以外のことを書くと、火曜日は、元部下のMくんと「クリード 炎の宿敵」の話をしながら楽しく飲んで、ストレスが良い感じに軽減できました。木曜日は、とても大事な打ち合わせがあって、やっと大きな案件が本格的に動く…かと思いきや。条件面の話はまた来週ってなことになったので、微妙に消化不良 (・ε・) ウーン ただ、夜に“ある方”から意外な連絡があり、その件についてはいずれ書くことになるでしょう(思わせぶりに)。金曜日は、また階段から落ちちゃって、今度は足を痛めちゃいましてね… (ノω・、) イタイ この日は足を引きずりながら行動してました(とは言え、月曜日にはほぼ全快!)。夜は練馬の「か和もっち」に飲みに行ったら、映画仲間のナカさんと脚本家の増田貴彦さんが来てくれまして。「『ファイティン!』最高話」とか「『アニゴジ』がダメだった話」などを飲みながら適当に話して、とても楽しい時間を過ごしましたヨ (´∀`) ウフフ


金曜日はチートデイ。食べたもののgifを貼っておきますね。



土曜日は、娘のマナ子(仮名/7歳)関連の行事に参加して、午後は自宅でブログ書き。日曜日は、家族で「劇場版 ダーウィンが来た!アフリカ新伝説」を観たんですけど(昼食後に別れて、1人で映画を観た)、「ルイスと不思議の時計」のせいですっかり映画嫌いになった娘をどうやって連れ出したかは、また別のお話。月曜日は、マナ子の学校が休み→午後まで僕が面倒を看るということで、某屋内施設で遊んだり、カラオケに行ったり、パフェを食べたりと、午前中からお昼まで仲良く過ごした次第(その後、仕事→1人で映画)。


こういうのを娘と一緒に食べたというね ( ´∀`)(´∀`し ナカヨシ



さて、今週の予定を書いておくと、プライベートの用事は、水曜日に高校時代の親友と飲むことぐらい。年明けからダラダラしすぎたので(汗)、馬車馬のように働きますよ (ノ∀`) サボリスギ それと、観に行ける可能性は低いんですが、増田貴彦さんが脚本を書かれたというピンク映画「快感ヒロイン ぷるるん捜査線」に足を運べれば…と思っております(専門の映画館に行くのは初めてですが…)。何はともあれ、ようやく僕も「待ってろ、今から本気出す!m9`Д´) ビシッ」ってな調子で頑張ってみます、たぶん、きっと。


最後に今月の推薦曲、ライムスター「待ってろ今から本気出す」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





2019年2月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2019年2月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

2/1〜2/2
バーニング 劇場版 ①
メリー・ポピンズ リターンズ ②
ナンバー37 ○
ザ・スリープ・カース ○
眠る村 ○
ナディアの誓い On Her Shoulders △
グラビティ 繰り返される宇宙 △
フロントランナー △
赤い雪 Red Snow △
ゴッズ・オウン・カントリー △
スネーク・アウタ・コンプトン △
雪の華 △
七つの会議 △


2/8〜9
アクアマン ③
コードギアス 復活のルルーシュ ④
デス・ショット ⑤
ファースト・マン ⑥
山〈モンテ〉 ⑦
ちいさな独裁者 ○
リーサル・ソルジャーズ ○
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 南北英雄 ○
コントロール 洗脳殺人 △
オッズ △


2/15〜16
おっさんのケーフェイ ⑧
女王陛下のお気に入り △
アイアンガール FINAL WARS △
半世界 △
トラさん 僕が猫になったワケ △
ザ・カニバル・クラブ △


2/22〜23
アリータ:バトル・エンジェル ⑨
ねことじいちゃん ⑩
THE GUILTY ギルティ △
あなたはまだ帰ってこない △
ビール・ストリートの恋人たち △
パペット大騒査線 追憶の紫影 △
翔んで埼玉 △



今年こそは「新作映画は年間120本まで」(+昨年観た新作映画11本分)という掟を遵守するつもりでしてね。現時点でアップしている感想は13本で、まだ更新されていない感想が19本。ここから「#2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の11本分を引いても、すでに21本も映画を観てしまっているワケですが、ノー問題。これはTOHOシネマズの1ヶ月フリーパスをゲットした→ついいろいろ観てしまったからであり、来月からは仕事も忙しくなるし、一気にペースダウンする予定なのです…って、どうでも良いですかね (´∀`;) エヘヘ まぁ、そんなムードで迎える2月、一番観たいのはやっぱり「アクアマン」ですよ。ハッキリ言って、「ジャスティス・リーグ」での凡庸なアトランティス描写を観た時は「これは期待できませんな…」とすっかりペシミスト気取りだったものの、劇場でバンバン流れている予告編を観たら、「面白そう!」と期待値が見事に裏返ったァッッ!(°д° ) ナンダコレ 公開初日、仕事をサボることが許されるなら、最初の上映回を観たいものですな(社会人失格な文章)。


「アクアマン」の予告編を貼っておきますね↓ 面白そう!




前売り券を買ってある映画を挙げると、「バーニング 劇場版」に関しては、それほど期待しているワケではないんですが、僕の生涯ベスト級の映画「ポエトリー アグネスの詩」のイ・チャンドン監督作なので絶対見逃せないのです。NHKで放送されたドラマ版も録画してあるので、公開前に観ておこうと思ったり。「メリー・ポピンズ リターンズ」に関しては、僕以上に奥さんが観たがってましてね(微笑)。娘にも前作を見せたら気に入った→観る気マンマンということで、家族で観に行く予定なのだ! 川`∀´)`∀´)`∀´) フハハハハハハハ 邦画では、昨年、テレビシリーズを一気に観て好きになった「コードギアス」の劇場版新作「コードギアス 復活のルルーシュ」が超楽しみだし、低予算感全開のプロレス映画「おっさんのケーフェイ」は、僕が「パパはわるものチャンピオン」で感じた不満を解消してくれるんじゃないかと注目しております。


購入済みの前売り券を貼っておきますね。



「メリー・ポピンズ リターンズ」の予告編↓ バスタブに腰をしたたかに打ちつけそうで怖い…。




ジェームズ・キャメロン監督によるSFアクション大作「アリータ:バトル・エンジェル」は、そりゃあ絶対観ますけど、ごめんなさい、どうしても“ヒロインの目の大きさ”が気持ち悪くて、それほど乗れてない感じ。そう言えば原作漫画も途中までは読んでたんだよなぁ…(遠い目)。「ちいさな独裁者」はスゲー気になってたものの、なんかヘビーそうなので、精神安定上、スルーした方が良いような。その他、「アフター6ジャンクション」でライターの多田遠志さんが告知されていた「未体験ゾーンの映画たち 2019」で上映される作品も面白そうなのがいくつかあるものの(「リーサル・ソルジャーズ」とか)、今年は鑑賞本数を絞るということで、たぶん足を運べない気がします (・ε・) ウーン


「ちいさな独裁者」の予告編↓ 「ちいさなバイキング」は好きなんだけどなぁ。




最後は、いつもの名画座系。新文芸坐で2/11(月)~2/13(水)の「ミッション:インポッシブル フォールアウト」「クワイエット・プレイス」 、2/17(日)から始まる《追悼・黒澤満 70年代以降、日本映画の新しい地平を拓き多くの才能を輩出させた名プロデューサー》での2/27(水)の「鉄と鉛 STEEL&LEAD」&「JOKER」(これは絶対行きたい!)、早稲田松竹で2/02(土)~2/08(金)の「友罪」「菊とギロチン」、2/09(土)~2/15(金)の「ペンギン・ハイウェイ」「若おかみは小学生!」、2/16(土)~2/22(金)の「マジック・ランタン・サイクル」、2/23(火)~3/01(金)の「クレイジー・リッチ!」「search/サーチ」キネカ大森で2/15(金)~2/21(木)の「女は二度決断する」「判決、ふたつの希望」下高井戸シネマで2/16(土)~2/22(金)の「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」神保町シアターで2/16(土)~2/22(金)の「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」あたりでしょうかね。いろいろと気になる方は、非常に素晴らしい情報サイト「魅惑の名画座」をチェックすると良いザンス。以上、2019年2月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。







ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー(ネタバレ)

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ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー



原題:Whitney
2018/イギリス 上映時間120分
監督:ケビン・マクドナルド
製作:サイモン・チン、ジョナサン・チン、リサ・アースパマー
製作総指揮:ニコール・デビッド、パット・ヒューストン、ウィル・クラーク、アンディ・メイソン、マイク・ルナゴール、ザンヌ・ディバイン、ローザンヌ・コーレンバーグ、ジョー・パトリック
撮影:ネルソン・ヒューム
編集:サム・ライス=エドワーズ
出演:ホイットニー・ヒューストン、シシー・ヒューストン、エレン・ホワイト、メアリー・ジョーンズ、パット・ヒューストン、ボビー・ブラウン、クライブ・デイビス、ジョン・ヒューストン、ケビン・コスナー、ケニー・“ベイビーフェイス”・エドモンズ
パンフレット:★★★★(820円/情報量多めのパンフ。吉岡正晴さん無双がスゴい!)
(解説)
1980~90年代を代表する女性シンガーで、グラミー賞に8度輝き、全世界で2億枚以上のアルバム売り上げたホイットニー・ヒューストン。その輝かしい栄光の陰でボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題などが話題を集めるようになり、2012年2月に48歳という若さで不慮の死を遂げた。ホイットニー・ヒューストン財団公認による本作では、ホームビデオなどの映像や音源など、膨大なアーカイブから未発表素材のほか、彼女の家族、友人、仕事仲間などの証言から、ホイットニー・ヒューストンの真の姿を紡いでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※ホイットニー・ヒューストンに関しては、西寺郷太さんによる連載記事こちらの記事、そしてこちらの記事などを読んでおくと良いザマス。

ハッキリ言って、1992年に大ヒットしたケヴィン・コスナー主演作「ボディガード」は劇場へ観に行きましたが、「アクションが少なかったな (゚⊿゚)」といった印象しかなく、ヒロインとして出ていたホイットニー・ヒューストンに関しては『エンダー!』って歌ってた人でしょ?」程度の印象しかなくて。そんな大して興味のない女性歌手のドキュメンタリーなんてさ、ごめんなさい、1ミリも観る気がナッシン、ナッシン、ナッシン…だったんですけれども(なんとなく上手いことを書いた気になっている文章)。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」で宇多丸師匠が褒めていた上に、西寺郷太さんによる特集がとても素晴らしくてシンミリしたし、何よりも1ヶ月フリーパスがあったので(台無しな一文)、急遽観ることに決定。1月下旬某日、TOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました(その後、「ミスター・ガラス」をハシゴ)。「哀れじゃ… (ノω・、)」と思ったり。


6番スクリーン、1/4ぐらいは埋まってたような。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する徳川光成を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



本作は、ホイットニー・ヒューストンの少女時代から2012年2月11日に亡くなるまでの人生を振り返るドキュメンタリーなんですが、泣いた。まず、映画の前半、若いころのホイットニーが半端じゃなく眩しくて、まさに太陽のようなんですよ。記録映像や当時のMVで見せる彼女の歌唱とパフォーマンスが本当に素晴らしくて、劇場の大きいスクリーンで観て良かったなぁと。彼女がスターダムに上りつめるさまも観ていてワクワクしたし、91年にスーパーボウルで国家を歌うシーンのスゴさと言ったら! 多くの人が「神に愛された子!Σ(°д°;)」と驚愕したというのも納得の存在感でしたねぇ…(しみじみ)。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁する”アントニオ猪狩の愛人”を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
あの子スゴい


超輝いているころのホイットニーのMV↓ エブリバーガーが好きな女性の歌だとか(雑なデマ)。




で、後半は地獄のひと言。取り巻き化した兄弟たちと一緒にドラッグを常用していたワケですが、ボビー・ブラウンと恋に落ちると「さらに倍!m9`Д´) ビシッ」ってな調子で、薬物乱用で転落していくのです…。父親も金をたかるクズでどうしようもないし、マスコミや世間にバッシングされたりする中、落ち目になったホイットニーは、やっぱり薬物が原因で48歳の若さで亡くなってしまうワケですよ。しかも、その3年後に1人娘も薬物が原因で死んじゃうんだから、なにこの不幸話 ('A`) もうね、本作で一番キツかったのが、2010年のライブツアーの歌唱シーンで、その前に素晴らしい歌唱を散々観せられていた分、「あの閃光のようだったジャブがこんなになっちまって… (´Д`;)」矢吹丈気分だったというね。


僕はすっかり「変わり果てたカーロス・リベラと再会した矢吹丈」の気持ちでしたよ(「あしたのジョー」より)。



ホイットニーが破滅的な人生を送った原因の1つとして、劇中では「叔母から性的虐待を受けていた疑惑」が挙げられたりするワケですが、僕的には「母親が教会の神父と不倫したこと」によって、元歌手として一番アドバイスをあげられる立場だったハズの母親への信頼感が失われたことも大きかったんじゃないか…なんてね(少し「カラフル」を思い出しました)。イヤな文章を書くと、いい歳してバカみたいな生活送ってんじゃねぇよと思うところもあるし、何よりも娘がスゲー可哀想だと思ったりもするんですが、とは言え、「頂点にいた人」としての孤独や絶望もあったんだろうし…。生きるって難しいんでしょうな (´・ω・`) ウーン


「Saving All My Love For You」のMVを貼っておきますね↓




何はともあれ、“ホイットニーの親友”だったロビン・クロフォードのインタビューは撮れなかったものの、予想以上に親族&関係者が内情を語っていて、「よくこんな作品が撮れたな… (`Δ´;)」と感心するほど良いドキュメンタリーでしたよ。ケヴィン・マクドナルド監督、さすがですな〜。ホイットニーのことを知ってる人も知らない人も、大きいスクリーン&音響が良い劇場で観た方が彼女の魅力をより堪能できると思うのでね、映画館に足を運んでみてくださいな。




大ヒットしてサントラもスゲー売れた映画。「まぁ、普通 (・ε・)」って印象。



ケヴィン・マクドナルド監督が手掛けた音楽ドキュメンタリー。評判は良さげ。



ケヴィン・マクドナルド監督作で一番好きなのはこれですかね。フォレスト・ウィテカーが超怖い!










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