Quantcast
Channel: 三角絞めでつかまえて2
Viewing all 2570 articles
Browse latest View live

緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー(ネタバレ)

$
0
0
緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー



2019/日本 上映時間108分
監督・編集:高橋圭
脚本:伊藤のぶゆき
企画プロデュース:服部洋之
プロデューサー:小柳大侍、仲川啓介
ナレーター:奈佐健臣、上坂すみれ
主題歌:筋肉少女帯
出演:逸見太郎、大槻ケンヂ、辛酸なめ子、飛鳥昭雄、山口敏太郎、中沢健、吉田悠軌、ユリ・ゲラー、清田益章、秋山眞人、康芳夫、森達也、唐沢俊一
パンフレット:なし
(あらすじ)
かつては日本中で一大ブームとなりながら、現在ではいわゆるオワコン状態となっているオカルト。そんな中、この番組は最新のプレゼンテーションを展開し、平成のオカルトシーンを牽引してきた。今回の劇場版では、番組でもおなじみの飛鳥昭雄、山口敏太郎、中沢健による通称「オカルト三銃士」の3人が、スプーン曲げのユリ・ゲラー、ノストラダムスの大予言、ネス湖の怪獣ネッシーなど、かつて大ブームを巻き起こしたオカルト案件の数々を、イギリス・ネス湖への取材敢行などスケールアップした内容で徹底検証していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


昨年末、「ぴあ映画生活」今後公開される映画の中に本作を見つけた時は「なにこれ!? Σ(゚д゚;)」と、スゲー気になったんですけれども。今年こそは「新作映画は年間120本まで」(+昨年観た新作映画11本分)という掟を遵守したいので、スルーしようかと思っていたら、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」に大槻ケンヂさんが出演されて、本作を紹介しましてね。ううむ、このブログではあまりアピールしてませんが(汗)、僕は大槻ケンヂさんが大好きなので、急遽観ることに決定。1月下旬の某日、仕事帰りにユナイテッド・シネマとしまえんで、特別料金1800円を支払って観てきました。ステキな体験でした… (´∀`=)


この日はチートデイだったので、飲食物を購入(右下はフライドチキン)。


入場者プレゼントとして、スプーンが手渡されたのです (・ε・) ナゼ?


6番スクリーン、僕を含めて6人ぐらいだったような。



映画はユリ・ゲラーさんによる「アナタハオオキナオト、タテナクナァル〜 ( ▽д▽)」といった超能力を絡めたマナー動画から始まりまして。本編になると、かつて1970年代を湧かせた「ネス湖の怪獣ネッシー」「ノストラダムスの大予言」、そして「スプーン曲げ」の3つについて、飛鳥昭雄さん、山口敏太郎さん、中沢健さんの3人(「オカルト三銃士」)があらためて検証→各々プレゼンしていくのです。で、映画終盤は「オカルト三銃士」たちがなぜオカルトにハマッたのかを紹介して、「検証はこれからも続く」的なムードで終了。エンドクレジットで筋肉少女帯による主題歌「オカルト」が流れた後、最後の最後にまたユリ・ゲラーが出てきて、観客が持つスプーンが曲がるように念をかけてきて、映画は終わってましたよね、確か。


映画はこの動画からスタートするのです↓




で、この曲が流れて終わるのでした↓




いわゆる「超常現象」「未確認動物(UMA)」などに対する僕のスタンスを書いておくと、世の中にはまだ確認されていない生物ぐらいいそうだし、ブログでは書きませんが、超能力的な不思議な体験をしたことがあるので、「なくはないだろうな」と思ってましてね。だから、本作がどんなことを検証してくれるのかとそれなりには期待していたんですが、ハッキリ言って、映画としてはどうかと思うところが多かったです。本作はファミリー劇場で放送されているバラエティ番組の映画化とのことですけど、番組のファン向けという要素が強いというか。なんて言うんですかね、「普段はテレビで放送しているバラエティ番組を映画館で流しただけ」という印象。僕は基本的に「劇場の大きいスクリーンと良い音響で観るのが最高!ヘ(゚∀゚*)ノ」派ですが、本作に関しては「これは劇場でやる意味があるのか?(`Δ´;) ヌゥ」と、鑑賞中に何度も思いました。

僕的に乗れなかったのが、トップバッターだった中沢健さんのプレゼン。飛鳥昭雄さんの「ノストラダムスの大予言の再解釈」とか山口敏太郎さんの「超能力少年の検証」とかはまだ飲み込める範囲だったんですけど、中沢健さんのネッシーのプレゼンは「ネス湖の化身“ネス子”」とか「ネス湖で『BE TOGETHER』を歌って、ネッシーを呼ぶ」とか、「面白キャラを楽しむだけ」でしかないじゃないですか。いや、僕も笑っちゃったし、「半笑いで愛でる」というスタンスも嫌いじゃないけどさ、あまりにも「検証」部分がふざけているから、「だからオカルトへの偏見がなくならないんじゃないの?」と思ったりもした…って、伝わりますかね。それと、後半の「オカルト三銃士たちの人生模様」も興味深い内容ではありましたが、僕はもう少し「検証」が観られるかと思っていたので、拍子抜けいたしました。


なんとなく鈴木亜美さんの「BE TOGETHER」を貼っておきますね↓




って、文句が多めに感じるかもしれませんが、トータルすると好きな映画ではありまして(微笑)。まず、康芳夫さんとか森達也監督とか清田益章さんとか、VTRに登場するゲストが結構豪華でテンションが上がりましたね。特に、森達也監督が書かれた「職業欄はエスパー」が大好きだったので、今の清田益章さんが観られたのはとてもうれしかったですよ。それと、スタジオの大槻ケンヂさん、辛酸なめ子さん、吉田悠軌さんたちのコメントも気が利いていて、なかなか楽しかったです。で、何よりも良かったのが、ラストのユリ・ゲラーとのスプーン曲げ。入場時に手渡されたスプーンをガサゴソと取りだして、ユリ・ゲラーの念を受けながら「曲がれ〜 (°д° )」とスプーンをさすりましてね…。結局、曲がらずじまいでしたが、今までの映画史上、「劇場で観客にスプーン曲げをさせる作品」なんてなかったワケで。せっかく金曜日=会員サービスデーに来たのに特別料金として1800円支払わされた時はイラッとしたものの、スプーン代と思えば仕方なし。「ステキな体験でした… (´∀`=)」と満足した次第。


僕の気持ちを代弁する片岡輝夫を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。



そんなワケで、エンタメだとしてももう少し真面目にやってほしいという気持ちはあったし、劇場で流すならもうちょっと内容を詰めてほしいと思ったりもしましたが、まぁ、それなりに良かったです (・∀・) ヨカッタ! 「劇場でスプーン曲げに挑戦する」という貴重な体験ができるので、気になる人は劇場に行ってみて!




なんと2月19日に公式読本が発売されるそうな。ううむ、ちょっと読みたいかも…。



筋肉少女帯による主題歌。アルバムごと買いました (´∀`)



森達也監督の著作。大好きです。



五島勉さんによる70年代の大ベストセラー。久しぶりに読もうかしらん。



ネッシーのソフビがあったので、貼っておきますね。








ミスター・ガラス(ネタバレ)

$
0
0
ミスター・ガラス



原題:Glass
2019/アメリカ 上映時間129分
監督・製作・脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:ジェイソン・ブラム、マーク・ビエンストック、アシュウィン・ラジャン
製作総指揮:スティーブン・シュナイダー、ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンバウム、ケビン・フレイクス
撮影:マイケル・ジオラキス
美術:クリス・トゥルヒージョ
衣装:パコ・デルガド
編集:ルーク・シアオキ、ブル・マーレイ
音楽:ウェスト・ディラン・ソードソン
音楽監修:スーザン・ジェイコブス
出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカボイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、スペンサー・トリート・クラーク、シャーレイン・ウッダード、サラ・ポールソン
パンフレット:なし
(あらすじ)
フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、「アンブレイカブル」「スプリット」のネタバレに触れているので、知りたくない人は読まない方が良いです。

僕は宇多丸師匠のようにいわゆる「シャマラー」「シャマラニアン」「シャマラニスト」「おシャマさん」などと呼ばれるほどのファンではありませんが、「アンブレイカブル」は大好きだったし、その16年後に公開された「スプリット」と世界観が同じだったのはビックリしたし、さらにエンドクレジット後に本作の公開が告知されたら、そりゃあ観る気マンマンになるのが人情ということで。公開週の1月下旬某日、TOHOシネマズ新宿にて、「ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー」とハシゴ鑑賞いたしました。「ス…スゲェ!! (°д°;)」と感心しましたよ。


6番スクリーン、2/3ぐらい埋まってたような。


僕の気持ちを代弁する丹波文七を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。



乱暴にお話を書いておくと、「アンブレイカブル」以降、ダン(ブルース・ウィリス)は息子ジョセフ(スペンサー・トリート・クラーク)の助けを借りて、“監視者”として特殊能力を活かした自警団活動をするエブリデイ。で、「スプリット」で逃亡した多重人格の犯罪者ケビン a.k.a.“群れ”(ジェームズ・マカヴォイ)が新たに少女たちを拉致したっぽいので、オレ流捜査を実施してみれば、予想通りに遭遇したので超人バトルを始めるんですけれども。網を張っていた警察に2人とも逮捕されてしまい、精神病院に入れられてしまうのです ('A`)('A`) イヤーン


息子の力を借りつつ、自警行為を繰り返していたダンは、とうとう“群れ”を発見。


ビースト化した“群れ”と戦うも、2人とも警察に捕まっちゃうのでした。



そこにはスーパーヒーローの存在を確かめるために“事故を装った大量殺人事件”を何度も起こした異常者イライジャ a.k.a.“ミスター・ガラス”(サミュエル・L・ジャクソン)もいましてね。精神科医のエリー・ステイプル(サラ・ポールソン)から「世の中にはスーパーパワーなんてないんだよ J( 'ー`)し」「ニュース番組見てても得意げに2ちゃんねるの受け売りを披露してるけど、カーチャンとトーチャンだから笑って聞いてあげてたんだよ J( 'ー`)し」などと諭されているうちに(1つウソ)、ジョセフもケビンも「自分にスーパーパワーなんてないのカモ… (´・ω・`)」と思い始めていたんですが、しかし。骨はポキポキ折れるけど超知力を持つ男ミスター・ガラスが温めていたホカホカ計画を始動。ケビンと結託して、新しくできたタワーで大暴れしようとするので、ジョセフも怪力を発揮して病院を脱出すると、監視者vs群れのタイマンがスタートだッ!(`Д´)人(`Д´) マケナイゼ!


ミスター・ガラスを加えた3人で、カウンセリングを受けたりするんですが…。


ミスター・ガラスの企みによって、ダンvsケヴィンが勃発するというね。



そんな中、「実はミスター・ガラスが起こした鉄道事故のせいでケビンの父親が死んでた」ことなどが発覚して激怒したケビンにミスター・ガラスが致命傷を与えられたり、ケビンが警官に射殺されたりしましてね。これでめでたしめでたし…かと思いきや! 実はステイプル医師は「スーパーパワーを持つ人たちを処理して世界の均衡を保つ委員会」(勝手なネーミング)のメンバーであり、水に弱いダンを溺死させまして。スーパーパワーを持つ人たちが全員死亡→その存在が「なかったこと」になって、映画は終わり…かと思いきや! ああん、ミスター・ガラスったら「そんなのお見通し!m9・∀・) ビシッ」だったので(苦笑)、「タワーで大暴れ計画」は当然ブラフ。目的は「監視者vs群れのタイマン」をインターネットで配信してカリスマYouTubeになる「スーパーパワーを持つ超人類の存在」を世間に知らしめることだったのです。映像が世界に流れてステイプル医師が悔しがる中、ダンの息子ジョセフとケビンに拉致された女性ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)、イライジャの母親(シャーレイン・ウッダード)の3人は、不思議とホッコリ顔なのでしたーー 川´∀`)´∀`)´∀`) ホッコリ


ミスター・ガラスの計画がブラフだったことを知って、“神心会のデンジャラスライオン”加藤清澄が驚きましてね(「グラップラー刃牙」より)。


最後はこの3人が痛みを分かち合うムードでしたよ。



なんて言うんですかね、どうかしてる映画だとは思うんです。そりゃあ、「自分を信じることが大事」的なことを描いた「超人映画」として面白かったけどさ(「スーパーヒーロー映画」とは言えない気がする)、そもそもミスター・ガラスはクソみたいな大量殺人者なワケで、「ミスター・ガラスほか3人の犠牲によって超人たちの存在が知らしめられた」的な感動ムードで終わるのはどうなのか。正直なところ、映画のラストで手を繋ぐジョセフたちに関しては「お前らなにホッコリしてんの (゚Д゚) ハァ?」って思っちゃいましたよ。大体、「映像で世界に発信する」というオチも「えっ、それだけ?」って思っちゃったし…(「デス・ウィッシュ」の方がネットの扱いが上手かったと思う)。それと、監視カメラの映像などを意識した部分もあるから仕方ないのかもしれませんが、アクション演出はもう少し凝ったものを観たかったなぁ (・ε・) ウーン


ミスター・ガラス、命をかけた「自己の存在証明」と考えればグッとくるけど、コイツのやったことってさぁ… (`Δ´;) ヌゥ



ただ、僕的にはこんな話を3部作でやり切ったシャマラン監督への「スゲェ!! (°д°;)」という気持ちの方が大きかったというか、その「己の意思を通す力」に感動した。「前作2作の稼ぎ&所有地を抵当に入れて製作費に充てた」という情熱だけでなく、「それで作ったのがこの映画!? (°д°;)」という、彼の“リスクを怖れずに己を信じる強さ”を尊敬しちゃった…って伝わりますかね。ある意味、シャマラン監督自身を描いた作品だったんだなぁと(「才能を持っている僕vs無理解な周囲」的な?)。その他、褒めるところを書くと、ジェームズ・マカヴォイの多重人格演技は素晴らしかったし、ダンの息子やイライジャの母親をちゃんと「アンブレイカブル」の時の役者さんたちに演じさせているのは偉いと思ったり。


サラ・ポールソン演じる秘密組織のメンバーは「シャマラン監督に無理解な人たち」ってことなんでしょうかね。



そんなワケで、手放しで褒められないけど、好感が持てる映画でしたヨ (´∀`=) ヨカッタワ- 本作でシャマラン監督を本当に見直したし、僕も彼みたいに頑張れればなぁ…なんて思ったりしてね。何はともあれ、次回作がスゲー楽しみでございます。




デジタル盤のサントラがありましたよ。



記念すべき1作目。前は一番好きなシャマラン監督作でした。



まさかのシリーズ第2弾。僕の感想はこんな感じ



一番好きなシャマラン映画。僕の感想はこんな感じ






教誨師(ネタバレ)

$
0
0
教誨師



2018/日本 上映時間114分
監督・脚本:佐向大
エグゼクティブプロデューサー:大杉漣、狩野洋平、押田興将
プロデューサー:松田広子
撮影:山田達也
照明:玉川直人
録音:山本タカアキ
美術:安藤真人
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:有路涼子
編集:脇本一美
助監督:玉澤恭平
制作:古賀奏一郎
出演:大杉漣、玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川登、古舘寛治、光石研
パンフレット:★★★(800円/もう1本、記事がほしかった…かなぁ)
(あらすじ)
受刑者の道徳心の育成や心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く教誨師。死刑囚専門の教誨師である牧師・佐伯(大杉漣)は、独房で孤独に過ごす死刑囚にとって良き理解者であり、格好の話し相手だ。佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、そして死刑囚が心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか苦悩していた。そんな葛藤を通し、佐伯もまた自らの忘れたい過去と向き合うことになる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の8本目ということで、これは2018年のお話でございます。2月に大杉漣さんが亡くなった時はシンミリしたし、「5人の最凶死刑囚vs地下格闘士たち」「6人の死刑囚vs教誨師」という設定に興味を惹かれたので、前売り券を購入しまして。10月6日から公開が始まったので、すぐに観ようと思っていたものの、他の“公開が終わりそうな映画”を優先して観ていたら、仕事が忙しくなってしまって、気が付けば上映が終わってましてね…。「前売り券をムダにした ('A`) シニタイ」とゲンナリしていたら! なんとアップリンク渋谷で上映が始まっていたので、妻子に予定が入っていた12月23日(日)、いそいそと劇場へ足を運んできました(その後、新宿で「止められるか、俺たちを」を鑑賞)。「面白い!Σ(゚д゚;)」と感心しましたよ。


前売り特典は「オリジナルポストカードセット」だったり。


劇場には10人ぐらいいたような。



あらすじを適当かつ乱暴に書くと、プロテスタントの牧師・佐伯は月2回、「教誨師」という「死刑囚と面会して話を聞いてあげるボランティア」をやってまして。そこで、愛していた女性&その家族を皆殺しにした鈴木(古舘寛治)、とにかくよく喋る元美容師・野口(烏丸せつこ)、ヤクザの吉田(光石研)、冤罪っぽい老人・進藤(五頭岳夫)、真面目な父親だったのに「ついカッとなって殺った」小川(小川登)、障碍者を大量に殺した若者・高宮(玉置玲央)の6人と「あーでもない!ヘ(゚∀゚*)ノ」「こーでもない!(°д°;)」などと迷いながらコミュニケーションをとる…といった感じ。鈴木は自分の犯罪を肯定しつつも殺した女性の霊を見て怯えたり、野口は現実逃避してベラベラ話しまくり、吉田は気さくに振る舞うも本当は怯えていることが明らかになったり、進藤は佐伯に読み書きを教えてもらって洗礼を受けることになったり、小川は自分の身の上話を始めたりするんですが、一番面倒くさいのが高宮でしてね。


大杉漣さん演じる佐伯は、ボランティアで死刑囚相手の教誨をやってまして。


1人目は、ストーカー野郎・鈴木。古舘寛治さんの電波演技が見事でした。


2人目は、妄想を現実だと思い込んでいるフシがある野口。烏丸せつこさんの“うるさいおばさん演技”が絶妙!


3人目、ヤクザの吉田を演じた光石研さんは安定のクオリティ (°∀°)b サスガ!


4人目は、ホームレスの進藤。演じた五頭岳夫さん、そういう人にしか見えなかったです…。


5人目、良き父親だった小川を演じた小川登さんは監督の知り合いで役者さんではないそうな (゚⊿゚) ヘー


そして最後が頭の良い若僧・高宮。玉置玲央さんは映画初出演だとか。



「なんで人を殺しちゃいけないの?(`∀´)」「牛とかは殺して食べるじゃん (`∀´)」「だったら死刑もおかしいよね?(`∀´)」と挑発を繰り返してくるので、佐伯ったら高宮の体の骨を足の指から1本ずつ丁寧に折っていく拷問を実施した…ということはなく(不要な文章)。しどろもどろに塩対応した挙げ句、自分の存在意義について考えちゃうありさまですよ。ところが、「自分の代わりに殺人を犯して自殺した兄への贖罪として牧師になった」という佐伯の過去が明らかになったり、兄の霊がボンヤリ現れたりする中、佐伯が「何のために生きてるかわからないけど、生きてるから生きてるということで殺しちゃダメだYO!ヽ(`Д´)ノ」と、“何を言っているのかはよくわからないけど勢いのある本音”を真剣にぶつけてみれば、なんとなく高宮はLOVEずっきゅん (ノ∀`) ワタシマケマシタワ 後日、死刑が執行されることになって高宮がうろたえながらも処刑されると、場面は数カ月後になりまして。脳梗塞で会話もままならなくなった進藤から大切にしていたグラビアアイドル(春菜めぐみ)の切り抜きを渡されたので、開いてみれば「あなたがたのうち、だれがわたしにつみがあるとせめうるのか」といった文章が書かれていたのでした…たぶん (´∀`;) ウロオボエ


最後はこんなムードで終わってましたよね。



正直なところ、「死刑囚だって人間だもの (´∀`) ミツヲ」といった“人情多めなヒューマンドラマ”かと勝手に予想して舐めてたら、なかなか考えさせられる映画だったから、うれしい誤算でしてね。途中、佐伯の回想シーンなどが挿入されたりはするも、基本的には「ほぼ同じセットでおこなわれる会話劇」なので、すぐに飽きそうな気がするんですけど、そんなことはなくて。高宮は相模原障害者施設殺傷事件の植松聖がモデルっぽかったり、野口は和歌山毒物カレー事件の林真須美を連想させたり、吉田は前橋スナック乱射事件の矢野治みたいだったり、進藤は新宿西口バス放火事件とか昭和の冤罪事件を想起させたり、鈴木は長崎ストーカー殺人事件っぽかったりと(小川だけこれといった事件が浮かびませんでしたが)、“死刑囚アベンジャーズ”って感じで面白かった…という不謹慎な文章 (´Д`;) スミマセン


要はこんなイメージ…って、つい最凶死刑囚を貼ってしまうアタシ(「バキ」より)。



当然ながら、全員が一筋縄ではいかないキャラでして。高宮は理論武装して攻撃してくるし、野口は現実逃避してウソばかり話すし、吉田は死刑から逃れるために犯罪を告白して逆ギレしてくるし、鈴木は反省したかと思ったら呆れるほどに開き直るし、真面目に見える小川ですら全部話した後に見せた表情は「もしかしてウソだったのでは…? (`Δ´;)」という不穏さが感じられたし(深読みかもしれませんがー)、先が読めなくて面白いのです。で、一番の爆弾が進藤ですよ。劇中ではずっと穏やかだった彼が最後に投げかける「あなたがたのうち、だれがわたしにつみがあるとせめうるのか」は聖書(ヨハネの福音書)の引用であり、いろいろな解釈が可能なワケですが…。僕は進藤が文字や言葉を学んだことでやっと自分の理不尽な状況を理解したんじゃないかと(「無知の涙」的な感じ)。で、それを牧師の佐伯に訴えたかったんじゃないかと。ただ、そうなると、言葉を覚えたことは進藤にとって救いだったのか? 無知のまま死んだ方が幸せだったんじゃないか…なんて考えさせられて、知恵熱が出た次第 ('A`) アタマイタイ

役者さんたちも素晴らしかったですねぇ…(しみじみ)。ハッキリ言って、本作の佐伯に関しては、宗教家なら高宮の質問ぐらいスムースに答えてほしいと思いましたが(それこそ生意気な中高生が普通に言ってきそうな内容だし)、大杉漣さんの演技はとても良かったです。特に終盤、佐伯が妻と車内で話すシーンでは「実は酒を飲んでいた→ウソをついていた」ことが明らかになったりするワケですが、その表情や佇まいが“教誨師として面会していた時”と違っていて、佐伯という役に深みをもたらしているようで、さすがベテランだなぁと。死刑囚役の方々も芸達者揃いで、見事としか言いようがないんですけど、一番印象に残ったのが高宮役の玉置玲央さん。この人、これが映画初出演だそうですが、本作を機にブレイクするんじゃないかしらん。


玉置玲央さん、本作でスポニチグランプリ新人賞を受賞したそうな (´∀`) ヨカッタネー



その他、パンフによると「緊張感を高める&ワンカットで2人を収めないためにスタンダードサイズで撮った」とか音楽を入れなかったりとか、そういう工夫も良くて。佐向大監督の作品は今まで1本しか観たことがありませんが、本作は代表作になるんじゃないでしょうか。唯一の不満を書いておくと、僕はちゃんと死刑執行するシーンを映してほしかったです。本作は「“教誨”に意味はあるのか?」「死刑執行までの期間が決まっていないのは残酷ではないか?」とかいろいろな観点で話ができる作品だと思うんですけど、「死刑の是非」を問うなら、死刑という行為の無惨さも観客にキッチリ見せるべきじゃないでしょうか。まぁ、かなり低予算っぽいので、無理だったのかもしれませんが…。


残酷描写が好きということではなく(いや、好きだけど)、その表現が必要だったのではと思うのです。



何はともあれ、そんなワケで、予想以上に面白くて感心いたしました (・∀・) ヨカッタ! ストレートに良い映画だと思ったし、つくづく大杉漣さんが公開前に亡くなっちゃったのが残念だなぁと。まだこれから上映されるところもあるみたいなのでね、気になる人は足を運んでみてくださいな。ちなみに僕は「冤罪があるから死刑は反対派」でございます。おしまい。




実は観ていて驚いた佐向大監督作。2010年に書いた感想は酷くて読めない… ('A`)



今回、検索して見つけた本。面白そうなので読む予定。



宗教の“救い”について考えさせられるイ・チャンドン監督作を貼っておきますね。








止められるか、俺たちを(ネタバレ)

$
0
0
止められるか、俺たちを



2018/日本 上映時間119分
監督:白石和彌
製作:尾崎宗子
プロデューサー:大日方教史、大友麻子
脚本:井上淳一
音楽:曽我部恵一
撮影:辻智彦
照明:大久保礼司
美術:津留啓亮
衣裳:宮本まさ江
ヘアメイク:泉宏幸
編集:加藤ひとみ
録音:浦田和治
音響効果:柴崎憲治
キャスティング:小林良二
助監督:井上亮太
制作担当:小川勝美
タイトル:赤松陽構造
出演:門脇麦、井浦新、山本浩司、岡部尚、大西信満、タモト清嵐、毎熊克哉、伊島空、外山将平、藤原季節、上川周作、中澤梓佐、満島真之介、渋川清彦、音尾琢真、高岡蒼佑、高良健吾、寺島しのぶ、奥田瑛二、柴田鷹雄、西本竜樹、吉澤健
パンフレット:なし
(あらすじ)
1969年春。21歳の吉積めぐみ(門脇麦)は、新宿のフーテン仲間のオバケ(タモト清嵐)に誘われ、“若松プロダクション”の扉を叩く。当時、若者たちを熱狂させるピンク映画を作り出していた若松プロダクションは、監督の若松孝二(井浦新)を中心とした新進気鋭の異才たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生(山本浩司)、冗談ばかり言いながらも全てをそつなくこなす助監督のガイラ(毎熊克哉)、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲(岡部尚)、カメラマン志望の高間賢治(伊島空)、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦(藤原季節)など映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。そして撮影がはじまれば、助監督は現場で走り、怒鳴られ、時には役者もやる。そんななか、めぐみは若松孝二という存在、なによりも映画作りそのものに魅了されていくのだった。だがある日、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケが、エネルギーの貯金を使い果たしたと若松プロを去っていく。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。1971年5月。カンヌ国際映画祭に招待された若松と足立は、そのままレバノンへ渡ると日本赤軍の重信房子らに合流し、撮影を敢行。帰国後、映画「PFLP世界戦争宣言」の上映運動の為、若松プロには政治活動に熱心な多くの若者たちが出入りするようになる。いままでの雰囲気とは違う、入り込めない空気を感じるめぐみ。ひとり映画館で若松孝二の映画を観ていためぐみは、知らぬ間に頬を伝う涙に戸惑いを隠せないでいた……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




75点


「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の9本目ということで、2018年のお話。基本的に白石和彌監督作は気になるものの、本作にはそれほど食指が動かなかったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」で“信用できるブルボニスト”三宅隆太監督(若松プロ出身)が本作について少し触れていて、興味が湧きましてね。とは言え、なかなか観る時間が作れなくて、都内の上映が終わってしまった…かと思いきや! テアトル新宿「2018邦画大忘年会」で上映されることになっていたので、妻子に予定があった12月23日(日)、渋谷で「教誨師」を観てから新宿に移動して鑑賞いたしました。「いいもの見せてもらいました m(_ _)m」と思ったり。


テアトル新宿の「2018邦画大忘年会」の1本に選ばれましてね。


劇場にはこんな展示があったり…。


Tシャツやポスターなどが売られていたりしましたよ。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
いいもの見せてもらいました


本作は、1969年に若松プロに入って助監督になり、短編を1本撮影するも、1972年に急死した女性・吉積めぐみさんを主人公にした青春映画でしてね。恥ずかしながら、僕は若松孝二監督若松プロダクションの作品を観たことはありますけど、2本程度であり、彼らについてはほぼ何も知らないようなものでして。いわゆる“ピンク映画”にも一切興味がなくて、1990年代後半から「映画秘宝」を読むようになって「エロいだけじゃなく、いろいろな監督が実験的なことをしてたんだな (゚⊿゚) ヘー」と認識をあらためたりしましたが、とは言え、わざわざ観に行く気はしなかったりしてね(三宅隆太監督絡みで「ホワイトリリー」を観た程度)。だから、本作で描かれる若松プロの活動やピンク映画の撮影風景とかは結構新鮮で、スゲー勉強になったし、スゲー面白かったです。劇中に出てくる「女学生ゲリラ」「赤軍-PFLP 世界戦争宣言」「天使の恍惚」といった作品を観たくなりましたよ。


吉積めぐみ役は門脇麦さん。この年代の女優さんではトップクラスの実力だと思う。


若松プロの撮影風景を観ているだけでも楽しいのです (´∀`) タノシー



ところどころ有名人が登場するのも楽しくて(例えば、大島渚監督とか赤塚不二夫先生とか篠原勝之さんとか)、特に僕は荒井晴彦さんが若松プロにいたこととか知らなかったので、出てきた時はテンションが上がりました(しかも、演じてるのが今をときめく藤原季節さん!)。それと、僕は1960~70年代の左翼運動にそこそこ興味があるので、そういう点でも楽しかったですねぇ…(しみじみ)。若松監督たちがパレスチナに行ったエピソードは良かったし、公式ハンドブックを読むまで気付きませんでしたが、終盤、若松監督にオニギリをダメ出しされる活動家の女の子(指輪をしている!)がのちに山岳ベース事件で殺される遠山美枝子だったから、「あーっ!Σ(゚д゚;)」と。なんて言うんでしょうか、僕にとって本作はさまざまな要素がストライクだったというね。


荒井晴彦さんを演じた藤原季節さん、お得意のチャラ男演技ではない引き出しを見せてましたな。



時代的にはこの後、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」に続いていくと考えるとヘビーですよね…。




公式ハンドブックの最後に載っている若松プロのレジェンドOBたちによる座談会「お前ら結局何を描きたかったの」が、愛情はあるものの、あまりに辛口で笑いながら読んだんですが(「止められるか、俺たちを」というタイトルも不評)、ちょっと同意できたのが、「キャラクターで押した方が良かったのでは?」ということ。というのは、ごめんなさい、最近の観客である僕は「判断能力が低下していて思考停止グセがある」ので(苦笑)、若松プロの人は誰が誰だかわからなくなっちゃうところがあったというか。演じている人たちは今をときめく役者さんばかりだからさ、それなりには観られたけど、若松監督を演じた井浦新さんのように、もう少しオーバーに演技しても良かったんじゃないかなぁと。


若松監督が実際にどういう人だったのかは知りませんが、井浦新さんの演技は面白かったです。



あと、これは不満ではないんですけど、終盤、自殺か事故かわからないような状況で妊娠していた吉積めぐみさんが亡くなる展開が衝撃的でね…。ラストは、若松監督が次回作のことを電話で話しているシーンで終わって、その部分は愉快で笑ったんですけど(「三丁目の交番、あれも爆破します」の台詞が大好き)、映画の後味がスゲー悪かったなぁと。そりゃあ事実なんだから仕方ありませんが、本作の描き方だと「才能のなさに苦しんだ」という以上に「男たちの集団に入って、女ゆえに敗北した」ように見えちゃったというか…。とは言え、事実なんだから仕方ないんですけど、もう少し違う見せ方や着地はなかったのかなぁと思った次第。


なんとなく曽我部恵一さんによる主題歌「なんだっけ?」を貼っておきますね↓




その他、思ったところを書くと「『サニー 32』で北原里英さんが雪の中を歩かされたのは、若松イズムだったのかな」とか「今は若松プロのように人をコキ使うのは厳しい時代だよな」とか「映画の出来事の後、足立正生さんが日本赤軍に合流しててビックリ!Σ(゚д゚;) マジカ!」とかとかとか。まぁ、何はともあれ、モヤッとしたところが残りつつも、自分の知らなかった世界を垣間見られて、「いいもの見せてもらいました m(_ _)m」と感謝しましたよ。若松プロの作品に興味が湧いたし、機会があったら本作ももう1回観たいと思っております。おしまい。




パンフ代わりの公式ガイドブック。とても面白かったです。シナリオが載っているのもイイ!



デジタル盤のサントラ。CD盤アナログ盤もあります。



本作で最後に若松監督が話していた作品。観ようかなぁ。








がっこうぐらし!(ネタバレ)

$
0
0
がっこうぐらし!



2019/日本 上映時間101分
監督・脚本:柴田一成
原作:海法紀光、千葉サドル
プロデューサー:山口敏功
Coプロデューサー:宇田川寧
制作プロデューサー:糸賀武史、濱松洋一
撮影:吉沢和晃
照明:田島慎
録音:高島良太
美術:黒川通利
装飾:天野竜哉
衣装:岡本佳子
ヘアメイク:内城千栄子
音響効果:佐藤祥子
編集:相良直一郎
音楽:兼松衆
音楽エディター:長澤祐樹
主題歌:ラストアイドル
エンディングテーマ:Wi-Fi-5
スタントコーディネーター:稲留正樹
特殊スタイリスト:百武朋
特殊メイク:並河学
助監督:杉岡知哉
出演:阿部菜々実、長月翠、間島和奏、清原梨央、おのののか、金子大地
パンフレット:★★☆(800円/ノートを模したデザインが可愛い)
(あらすじ)
私立巡ヶ丘学院高等学校・学園生活部。シャベルを愛する胡桃、ムードメーカーの由紀、リーダー的存在の悠里、この部活に所属している彼女たちは学校で寝泊まりし、24時間共同生活を送る「がっこうぐらし」を満喫していた。屋上の菜園で野菜をつくり、みんなと一緒にご飯を食べて、おしゃべりをする。そんな楽しい彼女たちの学園生活が、校舎にはびこる「かれら」の存在によって一変する。大量の「かれら」の襲撃に、彼女たちだけで立ち向かうこととなるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


今年こそは「新作映画は年間120本まで」(+昨年観た新作映画11本分)という掟を遵守したいので、興味のない映画を観るつもりはなくて。だから、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」「<映画駄話シリーズ>今年の映画もいろいろ楽しみだ井戸端会議室2019」で本作が取り上げられた時もまったく興味が湧かなかったため、スルー確定だったんですけれども。「ムービーウォッチメン」のリスナー枠に監督が自薦してきましてね…。本当は昨年で止めるつもりだったんですが、ああん、ちょっと好評だったみたいだから(汗)、今年もまた「リスナー枠の映画も観ることにした」ということで! 1月下旬、妻子と一緒に「劇場版 ダーウィンが来た!アフリカ新伝説」を鑑賞してから、1人でTOHOシネマズ日比谷にて観てきました(原作未読&アニメ未視聴状態)。「面白いじゃん!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と思ったり。


2番スクリーン、公開週なのに1/4ぐらいの入りでしたな…。



本作が公開前に炎上したらしいことはボンヤリ知っていたので、それほど期待してなかったんですけど、予想外に良い映画でビックリしたというか。まず、ゾンビ映画として面白かった。「日本で面白いゾンビ映画を作る」のって、リアリティやら撮影場所やらの面でなかなかハードルが高い印象がありますが、本作に出てくる“かれら”’(感染系ゾンビっぽい)のビジュアルはしっかり怖かったし(「アイアムアヒーロー」以降の和製ゾンビって感じがする)、「ゾンビが発生→女子高生たちが学校に籠城して、学園生活部としてサバイブする」という設定もユニークだし、ダッシュ系ゾンビではないのも良い案配だったなぁと(女子高生でも倒せるという説得力がそれなりにある)。原作漫画&アニメ版で話題になった「日常系学園モノと見せかけてゾンビモノだった」という騙し要素は、そりゃあ引っ掛かりませんでしたが(苦笑)、監督なりに考えて構成していて、普通に楽しめましたよ。


長月翠さん演じる由紀が現実逃避→妄想の学園生活が流れたりするのです。


ゾンビ映画によく出る“和を乱す奴”も女子高生なので「10代なら仕方ないな」と許せたというね (´∀`) シカタナイ



そんなに予算があるとは思えないのに、ビジュアルも全体的に頑張っていて。「逃げ場のない高いところに乗る」とか「安全地帯の崩壊」といったお約束的なシーンが良かったのはもちろんのこと、ゾンビ映画にあるとうれしい“崩壊後の街の空撮”などもあったりするから(ドローン撮影?)、「やるじゃん!(°∀°)b イイネ!」と親指を立てまくりでした。それと、一応、書いておくと、劇中で生徒が収穫したキャベツには外葉がちゃんと付いていたから、後からキャベツ云々のツッコミがあったことを知った時は、さすがに可哀相になりましたよ… (´Д`;) アァン ドラマ版はそうなのかもしれませんが(未視聴)、パンフによると本作の美術スタッフは撮影時に合わせて育つように栽培したそうで、そういう部分にも感心いたしました。


安全だった場所が崩壊するくだりは、ゾンビ映画の華、ですな(知った風な口で)。



そして、アイドル映画としても面白かった。主演の4人に起用された「ラストアイドル」に関しては吉田豪さんが炎上した程度の知識しかなかったので、誰1人知らなくて。ハッキリ言って、映画序盤の彼女たちの演技は「微妙だな… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れましたが、監督が順撮りをしたおかげなのか、観ているうちに彼女たちの演技が良くなっていくという奇跡。そんな彼女たちのリアルタイムな成長模様にグッと来るだけでなく、「学校での籠城を学生生活のメタファーとして描いたストーリー」もまた彼女たちに合っていたように見えたし、何よりも現在、若い女性を見ると自分の娘(現在7歳)が成長した姿に重なって感情移入しがちなのもあって、途中から僕の目から涙が流れることも少なくなかったというね… (ノω・、) グスン


4人とも、みんな頑張ってた!


お父さんはすっかりマホメド・アライJr.顔で観ていたのでした…(「バキ」より)。
滝のような涙を流すアライJr.


とは言え、原作&アニメファンで文句を言う人がいるのはわからなくもないです。「ラストアイドル」の女の子たちの起用は、プロデューサー曰く「『ラストアイドル』の皆さんは番組内でサバイバルし、生き残ってきた人たち。荒廃した世界で生き残っている4人の登場人物とは親和性が高いと思います」とのことですが、ファンだったら「ちゃんと演技経験がある人を起用してよ (゚⊿゚)」と思うだろうし。本作を鑑賞後、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”にアニメ版があったので一気に鑑賞したんですけど、いろいろと改変してるものね(太郎丸いないし)。その他、僕にも不満はあって。ゾンビ映画なのにゴア描写がないのはやっぱり物足りなかったし、おのののかさんが演じる“めぐ姉”がすでにゾンビ化していた展開はミスリードの見せ方がフェアじゃない気がしたし、ごめんなさい、阿部菜々実さん演じる胡桃のスコップの一撃がゾンビを倒せるほどスゴく見えなかったのは残念でしたよ。


めぐ姉役のおのののかさん、演技がとても良かったです。


胡桃のスコップでの殴打描写、もう少し何とかならなかったものか。



ただ、僕は「アイドル主演の和製ゾンビ映画」としてはベストの出来なんじゃないかと。クライマックス、死んだ先輩の幻(幽霊?)からリストバンドをもらった胡桃が立ち直って疾走するシーン(しかもそのリストバンドのおかげで助かる!)や、めぐ姉がゾンビ化する前に己を縛り付けていたことがわかるシーンとか、とても感動いたしました。ラスト、学校が炎上して籠城できなくなったため、4人は卒業式をおこなってから新たな施設(a.k.a.大学)を目指して終わってましたが、続編が観たいと思ったほどでしたよ…なんて書いてみたものの、あまりヒットしていないみたいだから無理かなぁ (´・ω・`) ウーン




映画のサントラを貼っておきますね。



海法紀光先生×千葉サドル先生による原作漫画。興味はあるんですが、もう11巻もあるから…。



U-NEXTで観たアニメ版。amazonプライムビデオにもあったのね。



映画のスピンオフドラマ。観ようかな〜どうしようかな〜。



シリーズ化もした柴田一成監督作。未見でございます。



和製ゾンビ映画ではこれが一番スゴいと思っております。僕の感想はこんな感じ



クライマックスの疾走シーンで連想した映画。僕の感想はこんな感じ








先週の備忘録(2019/1/29~2/4)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事
水曜日、仕事→映画鑑賞→親友と飲み→朝帰り ('A`)
木曜日、バッドコンディションで仕事
金曜日、仕事→打ち合わせ→練馬の「か和もっち」
土曜日、家でゴロゴロ
日曜日、家で仕事
月曜日、歯医者→ボランティア→仕事
※先週観た映画は1本でした



今週からやっと本格的に大きな案件が始まって忙しくなったんですけれども。水曜日は高校時代からの親友との飲み会があったので、仕事を早めに切り上げて、厚木で「世界一と言われた映画館」を観てから、夜8時に合流。朝まで付き合って飲んだというね。まぁ、彼と飲むのはストレス発散になるから良いんだけど、近ごろは「朝までコース」が確定しているのがキツいなぁと。それと、最近の傾向として、飲んだ後に落ち込むことが非常に多い。飲んでいる時は楽しいものの、1人なった途端、寂しさと自己嫌悪に苛まれるというか。たぶん仕事のストレスが原因なんでしょうな。


この前売り券が使えて良かったです… (ノω・、) ヨカッタ



金曜日は、大事な打ち合わせで、約束されていた待遇が「なかったこと」になっているのが発覚して、一気に落ち込みましてね…。「ヤケ酒だッ!ヽ(`Д´)ノ」と練馬の「か和もっち」に行って、美味しいお酒と料理に舌つづみを連打していたら、食欲に火が点いてしまって。調子に乗った帰り道、ラーメン三杯とカレー1杯を食べちゃったものの、寝ようとする段になって、吐いた ('A`) オロロロロロ もうね、僕は何よりも食べた物をムダにするのが大嫌いなだけに、自分に心底失望いたしました。翌日、起きた後も気持ち悪かったので、土曜日はゴロゴロしながら、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”にて「がっこうぐらし!」を観て過ごした次第。月曜日は、昨年の大きなミスが発覚しちゃって死にたくなったし、先週は仕事関係が散々だったなぁ…。


金曜日のgifを貼っておきますね。暴飲暴食、あらためなくては…。



さて、今週の予定を書いておくと、木曜日は、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」に出演することになっていて。金曜日は、練馬の「か和もっち」で開催される「映画駄話会」に参加するつもりなんだけど、残念ながら仕事の進行次第…といったところ。それと土日は「娘の習いごとの発表会」があるので、行っても早めに帰ると思います、たぶん。なんかね、仕事が上手くいかなくてテンションが上がらなくて仕方ないワケですが(汗)、とても大切な「アトロク」出演が控えているし、今週も頑張りますYO!ヽ(`Д´)ノ


最後に今月の推薦曲、Shuta Sueyoshi feat. ISSA「Over “Quartzer”」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





「2月7日(木)の『アフター6ジャンクション』に出演します! (`・ω・´)」というお知らせ

$
0
0
2月7日(木)、TBSラジオの「アフター6ジャンクション」で20時台に放送される特集コーナー「ビヨンド・ザ・カルチャー」にて、ドルフ・ラングレンについて話すことになりました。


なんとなくD2 feat. ドルフ・ラングレンによる「Breakdown」を貼っておきますね↓




稗田Dから連絡があったのは、1月24日(木)のこと。「ドルフ・ラングレンの特集をしたいと考えています」というメールが来ましてね。自分から提案した企画ではないのに連絡が来るのは初めてだったものの、日本でリリースされたドルフ・ラングレン主演作&出演作はテレビシリーズなどをのぞけばほとんど観ているから“ある程度の話”はできる気がしないでもないし、何よりも愛聴しているラジオ番組に必要とされているというのがとてもうれしかったので、「はい、喜んで!ヘ(゚∀゚*)ノ」と即答いたしました。当日は、全国の図書館に入れるべき名著「シュワルツェネッガー主義」などで知られる映画ライターのてらさわホークさんと、DDTプロレスリングなどさまざまなリングで活躍されているアントーニオ本多選手と一緒に出演することになっております。


なんとなくドルフ・ラングレンの空手動画を貼っておきますね↓ 美青年!(°д°;) ヒィッ




ただ、正直なところ、このブログの読者が今回の僕の出演を客観的に分析すると、不安要素が2つあるのではないでしょうか。1つ目は、てらさわホークさん&アントーニオ本多選手と共演するということ。特集コーナーは今まで単独での出演しか経験がなく、宇多丸師匠&アナウンサーともたいしたコミュニケーションがとれていなかったくせに、ビッグネームのゲストが増えて大丈夫なのかと。そして2つ目は、この日のパートナーが宇内梨沙アナだということ。昨年7月の出演では宇垣美里アナを相手に完全にテンパッて醜態を晒してしまっただけに、いくらノリが小学生男子チックな方だとしても、女性アナウンサーと同席するのは危険なのではないかと。「ラジオネーム:三角絞め」ごときが身の丈を知れと。まぁ、そう仰りたいのも無理はないと思うんですが、しかし。だったら、立ち合わせるといい(なんだこれ)。


僕の気持ちを代弁する本部以蔵を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



まず、1つ目に関しては、お2人とも「イベント、観てました!m9`Д´) ビシッ」「試合、観てました!(*゚∀゚)=3 ムッハー」という“憧れの存在”であり、その人たちと宇多丸師匠が話しているのを間近で観られるだけで十分満足なのでノー問題。“我が師”である三宅隆太監督からいただいた「傾聴」「対話」「自然体」の3つのキーワードを心掛けつつ、自分の出番では気負うことなく淡々と話して、その後はリスナーと化して3人のトークを邪魔せず、いつも番組を聴くように楽しめばいいじゃないですか(微笑)。というか、むしろゲストが他に2人もいるおかげで、何かしくじったとしても、あとは黙って時間が過ぎるのを待つのもアリだと思ったら、ずいぶん気がラクになったよ(突然、タメ口で)。

そして2つ目の不安要素に関しては、すでに対策済み ( ̄ー ̄) ニヤッ 昨年7月の出演で失敗した1ヵ月後には、獣神サンダーライガー選手が橋本真也選手と対戦する際に「対ヘビー級用マスク」を用意したように、僕も万が一の戦いに備えて、「対女性アナウンサー用マスク」を準備していたのです。いつものようにパニッシャーヴェノムだといった他者を威圧してしまうようなビジュアルではなく、「モータルコンバット」で例えるなら、「究極神拳」ではなく「フレンドシップ」を出すようなイメージ…って、伝わりにくいですかね (´Д`;) スミマセン


念のため、「モータルコンバット」の「フレンドシップ」動画を貼っておきますね↓




そんなワケで、現在、まったく死角のない状態ということで、なんていい気持ち、まるでアルデンテ。ただし、憧れの人たちを前に思わず突然死→これが最後の出演になるかもしれませんから、当ブログを定期的に読んでくれるような優しい方は、ぜひradikoなどを使って、リアルタイムで聴いていただけるとありがたいです。


今の僕の心境を代弁する愚地克巳を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



おしまい (°∀°)b キイテネ!







ドラゴンボール超 ブロリー(ネタバレ)

$
0
0
ドラゴンボール超 ブロリー



2018/日本 上映時間100分
監督:長峯達也
原作・脚本・キャラクターデザイン:鳥山明
作画監督:新谷直大
美術監督:小倉一男
色彩設計:永井留美子
特殊効果:太田直
CGディレクター:牧野快
音楽:住友紀人
主題歌:三浦大知
製作担当:稲垣哲雄
声の出演:野沢雅子、堀川りょう、中尾隆聖、島田敏、久川綾、古川登志夫、草尾毅、山寺宏一、森田成一、宝亀克寿、水樹奈々、杉田智和、渡辺菜生子、銀河万丈、
大友龍三郎、桐本拓哉
パンフレット:★★★★(720円/通常版を購入。スゴロクやシール、貼るためのページまで付いていて、子どもなら満足するだろう充実の一冊)
(あらすじ)
「力の大会」が終わり、宇宙にはまだまだ見たことのない強者がいることを知った悟空は、さらなる高みを目指して修行に明け暮れていた。そんなある日、悟空とベジータの前に、見たことがないサイヤ人のブロリーが現れる。地獄から再び舞い戻ったフリーザを巻き込み、悟空、ベジータ、ブロリーという3人のサイヤ人の壮絶な戦いが始まる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作については、結城了さんによる「ドラゴンボールをよく知らない人の、映画『ブロリー』感想」が面白かったので、読んでみて!

まったく観る気はなかったんですけど、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて、「快適生活」の“アサルト型MC”村井忠大さんが本作を激推ししてまして。さらにツイッターの評判も良いから、いつの間にか「気になるアイツ (・ε・)」なんて気分になっちゃった…というありがちなパターン。忙しくなる予定だった案件が延び延びになってヒマだったし、「ちょうど1ヶ月フリーパスを持っていた→タダで観られる!(o^-')b ヤッタネ」ということで! 1月下旬某日、TOHOシネマズ錦糸町・楽天地で鑑賞してきました(その後、「マイル22」と2回目の「暁に祈れ」をハシゴ)。「マジかァーーッッ!(°д°;)」とビックリしましたよ。


楽天地シネマがTOHOシネマズ錦糸町・楽天地になってました。


12番スクリーン、観客は10人ぐらいでした。



最初に「僕と『ドラゴンボール』」について書いておくと、連載が始まった時は小学生で、まぁ、リアルタイム世代ではあって。当時は毎週「週刊少年ジャンプ」を読んでいて普通に好きだったし、楽しみにしてました。アニメに関しては、話が進まないわ、同じシーンばっかりだわと、あまり好きじゃなくて(主題歌やエンディングテーマとかは好き)、完全にコミック派でしたよ。ただ、連載に関しても「フリーザ編」の後はあまり乗れなくて、最後の方は惰性で読んでましてね。で、「魔神ブウ編」の続きを描いているという「ドラゴンボール超(スーパー)」はノーチェックであり、興味もなかった…ってな調子。


テレビアニメが放送されていたことも知らなかった…という情弱振り (´Д`;) スミマセン




だから、いくら評判が良かろうとあまり期待していなかったんですけど、良い意味で予想を裏切られました。上映時間が100分あるうち、最初の約30分間は「41年前、惑星ベジータから追放され、小惑星バンパでサバイブすることになったサイヤ人の天才少年ブロリーとその父パラガス」「フリーザによる惑星ベジータの破壊」「舞台は現代に戻って、『オラ、強くなりてぇ』と修行する悟空とベジータ」「フリーザ軍のチライとレモによってブロリー親子が救出される」「サイヤ人への怒りに燃えるパラガスを利用して、地球にあるドラゴンボールを入手しようと画策するフリーザ」などが描かれましてね。で、父親の命令により、ブロリーがベジータと戦い始めると、なんと60分間、ほぼ戦闘シーンだけだったから、「マジかァーーッッ!(°д°;)」と(残り約10分はエピローグとエンドクレジット)。ラジオ番組で村井さんがそんなことを言ってた時は「そんな映画があるか ( ゚д゚)、ペッ」とまったく信じてなかったんですけど(失礼な文章)、本当にその通りだったので、口がアングリ状態だったというね。


映画開始から約30分以降は、この人(ブロリー)が大暴れするので…。


この人(悟空)とこの人(ベジータ)が立ち向かったり…。


この人(フリーザ)がボコられたりする…って感じなのです。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁する深町元一を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



しかも、単に戦闘がダラダラ続くのではなく、ブロリーとの対戦相手を「ベジータ→悟空→フリーザ→ゴジータ」と変えたり、パワーアップ描写を何度も入れたりと、しっかり飽きないように工夫してまして。空中を飛びまくって殴ったり蹴ったりビームを出したりと、手を変え品を変えながらド派手なバトルを繰り広げるのだから、たまりませんよ(微笑)。ハッキリ言って、「僕がテレビアニメの時に観たかったバトル描写がそこにあった」というか、「これを見たかったのだッッ!(°∀°;)」と大人げもなく興奮いたしました。それと、何度もあるパワーアップ描写も感心したというか。ブロリーが怒り状態→スーパーサイヤ人化→スーパーサイヤ人フルパワーになったりする中、悟空とベジータも「スーパーサイヤ人ゴッド」になったり、「スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人」になったり、最終的にはフュージョンで合体して「ゴジータ」になったりと、とにかく過剰であり、こんなに面白いインフレバトルは初めて観たと思ったり。


「地球がもたないだろ」的なバトルが延々と続いてましたよ。


僕の気持ちを代弁する内海旬三警視総監を貼っておきますね(「刃牙道」より)。
これを見たかったのだッッ


一応、オチを書いておくと、ゴジータがブロリーを追い詰める→ブロリーが毒親に育てられて可哀想&本当はいい奴なのを知っているチライがドラコンボール使って小惑星バンパに逃がす→悟空がテレポーテーションしてきて食料とかを与えて「また戦おうな (・∀・)」ってなムードで終わってましたよ、たぶん。結城了さんもブログで書かれていましたが、「悟空とベジータとブロリー」という境遇が違う3人のサイヤ人のドラマを掘り下げることだって出来たと思うんですけど、そこを一切捨ててバトルに特化した潔さは本当にスゴいなぁと。

とは言え、野沢雅子さんのバーダックの声は「大人の声」に聞こえなくて違和感を感じちゃったし(悟空は大丈夫なんですがー)、そもそも僕的にはもう「ドラゴンボール」自体がそれほどストライクではないので70点。今回、僕が本作に面白さを感じた理由として、「ああいうインフレバトルを久しぶりに観た」という点も大きかった気がするので、新作が公開されても観に行くことはないと思いますが、本作を観たことはとても良い映画体験でした (・∀・) ヨカッタ! 現在、なんと「世界興収が1億ドルを突破した」なんてニュースが流れるほど全世界で大ヒットしているし、まだロングラン上映されているのでね、興味がある人は観ておくと良いザンス。


映画が楽しかったので、つい「かめはめ波風味のプロテイン」を買っちゃった♪ (´∀`=) エヘヘ


味はパイナップルっぽい。波動拳風味の方が好きカナー。



おしまい。




サントラでございます。三浦大知さんの主題歌も入っているのはいいね!



こちらは主題歌のみだけど、さまざまなバージョンが収録されております。



ノベライズがありましたが、書くことあるのかな…。



一応、ハリウッド実写版も貼っておきますね。未見だし、一生観ないと思います。









「昨日、感じた祝祭感」という話(「アフター6ジャンクション」出演の備忘録)

$
0
0

僕の気持ちを代弁する片岡輝夫を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。

 

 

 

昨日(2月7日)、ラジオ番組「アフター6ジャンクション」の特集コーナー「ビヨンド・ザ・カルチャー」内でおこなわれた「最高の男『ドルフ・ラングレン』について徹底討論」に出演してきたワケですが、その時の様子を備忘録代わりに残しておきますね。僕が出演することになった経緯に関してはこちらの記事を読んでいただくとして。赤坂にあるTBSラジオ・第6スタジオについたのは17時45分ごろだったと思うんですが、宇多丸師匠の姿が見えなくて。「席を外しているのかな?」と思ったら、番組構成作家の古川耕さんが不敵な笑みを浮かべながら「今日、宇多丸さんはインフルエンザでお休みです ( ̄ー ̄) フフフ」なんて言うから、「マジかァーッッ!(°д°;)」と。

 

 

大きいビルですな。

 

 

横で不敵な笑みを浮かべていた橋本吉史プロデューサーによると、とりあえず18時台は熊崎風斗アナ(a.k.a.クマス)が宇多丸師匠の代わりに入ることになっているものの、19時台はまだ決まっていないとのこと。えっ、じゃあ、「ドルフ・ラングレン特集」はどうなるの? 木曜日の番組パートナーの宇内梨沙アナだけじゃ心許ないけど、代わりにクマスが入ったとして、昨年4月の「マッスル&フィットネス特集」の時に彼がドルフ・ラングレンの名前を読んだ時の頼りなさを思い出すと、厳しい気がする…。と失礼な不安を感じていたら、橋本Pが不敵な笑みを浮かべながら「20時台はRECさんが来てくれることになりました ( ̄ー ̄) フフフ」と仰るから「なぁんだ (´∀`=) ホッ」と、ひと安心ですよ。番組レギュラー出演者であり宇多丸師匠の親友であるビデオ考古学者のコンバットRECさんは当然ながら大好きな人。トーク力と知識は半端じゃないし、今回の僕以外の出演者であるてらさわホークさんアントーニオ本多選手との絡みが観られるなんて夢のようで、一気に不安が吹き飛んだどころか、「じゃあ、僕は聴いてるだけでいいかな (・∀・) テヌキ」なんて思うほどだったというね(志の低い文章)。

 

 

てらさわホークさんには名著「シュワルツェネッガー主義」にサインをもらっちゃった♪(*ノ▽ノ) キャッ

 

 

で、サブにある「控えの間」にて、番組出演用のメモをノートPCでカタカタと書いていたら、番組がスタートした18時ごろにRECさんが不敵な笑みを浮かべながらいらっしゃいまして。宇内アナとクマスの手探りなトークが愉快な上に、それを評するRECさんのトークがまた面白くて、僕もすっかりリラックス。というか、「(自分の時はイヤだけど)トラブルが起きた時が一番面白い!」「橋P、こういうの大好きだよね!」というRECさんの言葉を聞いて、やっと気がついた。僕は根が小心者なので、「大変だー (´Д`;) ドウシヨウ」と不安一辺倒だったものの、番組に携わっている方々は全体的に少しテンションが高めで、宇多丸師匠が不在という危機的状況に燃えていたのです。18時30分ごろ、RECさんのところに19時台から出演することになった日比麻音子アナがいらっしゃったんですが、顔が赤くて飲んできたオーラが全開ながら(走ってきたら酔いが回ったとのこと)、不敵な笑みを浮かべてましてね… (`Δ´;) ヌゥ なんか、この「みんなで逆境に燃える」という雰囲気は島本和彦先生の名著「逆境ナイン」を思い出しましたよ。

 

 

「逆境ナイン」の画像を貼っておきますね。

 

 

できればradikoラジオクラウドでチェックしてほしいんですが、この日の放送は「宇多丸師匠が不在ゆえに存在感を増す」という「桐島、部活やめるってよ」みたいな状態になっていた印象(宇多丸師匠=桐島)。その影響は僕も受けていて、おかげで今回の放送は我ながら「ちゃんと仕事をした」というか。僕程度でも「宇多丸師匠のためにも絶対良い放送にしなくちゃ!(`・ω・´) キリッ」と、たぶん今までで一番、真剣に臨んだ気がするし、脱線もしなかったし、三宅隆太監督から学んだ「傾聴」「対話」「自然体」というキーワードを胸に、求められた役割を果たせたのではないか。ただ、それはRECさんが僕の雑な発言をしっかりフォローして解説してくれて、宇内アナが進行を仕切りながらもところどころで的確な質問をしてくれて、そして、てらさわホークさんとアントーニオ本多選手もキッチリと自分の役割を果たしたからこそ、できたことでしてね…。特に驚かされたのが宇内アナで、「ビビビビビビビビ〜! ヘ(゚∀゚*し」といったイメージしかなかったものの、例えば、進行に応じて台本をはしょったりとか、「一番オススメのタイマンはどれですか?」なんて台本にないこと(でも、大事なことであり、僕レベルでもスムースに返答できる質問)を鋭く聞いてきたりとか、「この子、スゴい (°д°;)」と感心することしきりでした。

 

 

宇内アナに対して、僕はすっかり”アントニオ猪狩の愛人”気分でしたよ(「グラップラー刃牙」より)。

  あの子スゴい

 

 

なんて言うんですかね、「文化祭」ってあるじゃないですか。僕は今まで、熱心に参加したことがなくて。中高と偏差値の低い学校に通っていたせいで不良率が高く、とても何かを一緒に作り上げたくなるようなムードではなかったんですよ。で、今回、ふと思ったのは、みんなで盛り上げる文化祭ってこんな感じだったのかなと。僕は所詮、端役の一般人ですが、僕なりの役割をちゃんと果たして、1つのイベントを成し遂げた感があったというか。放送後、今までにない祝祭感を感じたんですよね…って、「今までの放送」に失礼な気がしますがー (´Д`;) スミマセン 

 

ううむ、上手く書けないけど、そりゃあ仕事で他の人たちと協力したことだって数多くありますけど、僕にとってこの日の空気は確かに特別であり(なんとなく「台風クラブ」っぽかったというか)、僕にとってとても大事な経験になりました。こんな機会を与えてくれた稗田Dを始めとする「アトロク」スタッフ、そして宇多丸師匠には感謝しきれませんな…。また番組に出られるかなんてわからないし、もう出ることはなく死んじゃうのかもしれない。でも、なんかね、またこれから頑張れる気がします。そんなワケで、聴いてくれた方、応援してくれた方、本当にありがとうございました!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!

 

 

対女性アナウンサー用マスク、ファブリーズをしてから干しております。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

リズと青い鳥(ネタバレ)

$
0
0
リズと青い鳥



2018/日本 上映時間90分
監督:山田尚子
原作:武田綾乃
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
楽器設定:高橋博行
撮影監督:高尾一也
3D監督:梅津哲郎
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
主題歌:Homecomings
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
吹奏楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション
声の出演:種崎敦美、東山奈央、本田望結、藤村鼓乃美、山岡ゆり、杉浦しおり、黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、桑島法子、中村悠一、櫻井孝宏
パンフレット:★★★☆(850円/関係者のインタビューが入った、しっかりした作りのパンフ)
(あらすじ)
北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、ともに3年生となり、最後となるコンクールを控えていた。コンクールの自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロパートがあったが、親友同士の2人の掛け合いはなぜかうまくかみ合わず……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※本作の感想については、はちごろうさんのブログを読むと良いんじゃないかな。

「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の10本目ということで、2018年の話を今さらながらダラッと書き残しておきますよ。2018年の4月21日から上映が始まった本作については、同年5月ぐらいにおこなわれた「映画駄話会」にて、はちごろうさんが「今年ベスト!m9`Д´) ビシッ」と大絶賛されていて。僕を含む出席者たちに熱くオススメしていたんですけど…。ハッキリ言って、僕はこの手のアニメには心底興味がないし、テレビアニメ「響け!ユーフォニアム」(未見)のスピンオフというのも乗れないし…。テレビシリーズを観ていなくても全然大丈夫とのことでしたが、まったく観る気が起きなかったので、はちごろうさんには「いや〜、絶対観ないですよぉ〜 (`∀´) ケケッ」なんて言い放っていたのです。


「リズと青い鳥」の話を聞いた僕の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



ただ、その後、「ああいう言い方しなくても良かったナー (´・ω・`) ウーン」と反省しましてね。あの時は「変に話を合わせるより、正直に気持ちを伝えた方が良い」程度の考えだったんですが、我ながら失礼だったのではないか。なんとなくはちごろうさんに申し訳ない気がしてきたので、やっぱり観ることにしたものの、機会を逸して都内の上映が軒並み終わっちゃったという後の祭りですよ。ところが、もう劇場で観る機会はないかなと諦めかけていたら、なんと9月29日から立川シネマシティにて、「府立北宇治高等学校吹奏楽部四週間上映」の1本として、本作が上映されることを知ったから、チャンス到来!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! 10月5日、「イコライザー2」と連続で鑑賞いたしました(その後、「MEG ザ・モンスター」をハシゴ)。「今年のベストアニメ!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


劇場は「C」。極上音響上映、良かったです。



本作のあらすじを適当かつ雑に書いておくと、「孤独なリズのことが大好きな青い鳥が人間化して、彼女の親友となって一緒に暮らすものの、『この子の翼を奪ってはいけないわ!Σ(°д°し クワッ!』と気付いたリズの計らいにより、鳥は自然の世界に戻っていく」という内容の架空絵本「リズと青い鳥」とそれを元に作られた架空の吹奏楽曲を絡めながら、オーボエ担当の鎧塚みぞれと、フルート担当の傘木希美の友情(若干、百合要素)と葛藤を描く…ってな調子。お話的に、内気なみぞれが“青い鳥を狭い世界に閉じ込めていたリズ”で、快活で人気者の希美が“青い鳥”なのかと思いきや、最終的には「希美がリズで、みぞれが青い鳥だったァーッ!(°д°;(°д°;し ゲェー!ということになりましてね。クライマックスの「掛け合いの練習」で、みぞれに全力を見せつけられて、己の実力不足を痛感した希美は超ションボリするも、「希美は私の特別!ヽ川`Д´)ノ」と、みぞれによる南中秘奥義「大好きのハグ」が炸裂! 別々の道を行くことになるも2人はそれなりに仲良しなのでしたーー (´∀`(´∀`し ハッピーアイスクリーム!


左が傘木希美で、右が鎧塚みぞれ。2人とも高校3年生という設定でございます。


いろいろあって、意を決したみぞれが希美にダイブ!


それを目撃した雷電は冷や汗を流した…って、やだ、「魁! ! 男塾」が混ざっちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ



エンドクレジットで流れる主題歌を貼っておきますね↓




「“部活に誘った明るい奴”の実力を“付き合いで始めた暗い奴”が上回ってしまう」というのは日吉ミミさんが歌い出しそうなほどに「よくある話」ではあるし、物語がほぼ校内で展開する静かな映画なのでね、適当に作ったら相当つまらなかったと思うんですよ。ところが、仕草や足の動きで感情や思っていることを表したり、階段にいる位置関係で関係性を見せたりとか、クオリティの高い絵で繊細に演出している上に、「学校=鳥かごの象徴=最後は初めて外に出る」といった構成も見事だから、まったく飽きないのです。しかも場面場面の構図も良くて、特に終盤の「大好きのハグ」が炸裂するシーンは見事すぎて、ストレートに感動させられました ( ;∀;) イイハグダナー それと、本作に「架空の絵本&吹奏楽曲」を加えたのは「主人公2人にお互いの関係を意識させるための舞台装置」ということだけでなく、場面を変えて観客を飽きさせないようにする狙いもあったと思うんですが、この手の架空要素にしてはクオリティが高くて感心いたしました。特に吹奏楽曲はとても美しかったですねぇ…(しみじみ)。


「大好きのハグ」は最高でしたな…って、やだ、「バキ」が混ざっちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ


この絵本、実在するのかと思って、ついamazonで探しちゃった愚かなアタシ。


劇中劇として描かれる「リズと青い鳥」。ちなみに僕も希美と同じく「適度に会えばいいじゃん (・ε・) ダメナノ?」と思ったり。



吹奏楽曲のメイキングがあったので、貼っておきますね↓




で、鑑賞後にパンフを読んでいたら、みぞれと希美の関係をテレビシリーズでも描いていたことがわかったので、ちくしょう、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”にあったから一気に鑑賞してみれば、作品のムードが「静と動」というほどに違っていて、これまたスゲー面白くてね (・∀・) ヨカッタ! その上で、この感想を書く前にレンタルがスタートした本作をあらためて観直してみれば、みぞれに「先輩の本気の音が聴きたいんです!」なんて言ってきた後輩・高坂麗奈の行動原理とか、部長の吉川優子が希美に怒った理由とか、テレビアニメを観たからこそ「よりわかる」ようになっていて、かなり良かったです。


テレビアニメを観ると、優子部長の「オーディション」に対する台詞とか、感じ方が変わってくるというね。



つーか、よくよく思い出してみれば、山田尚子監督&京都アニメーションといえば、2011年に「映画けいおん!」の日常描写にすっかりやられて魔界に足を踏み入れかけた経験があるのでね、ううむ、スゴい人なんだなぁと。一応、これで昨年の「話題になった劇場長編アニメ」は一通り観たつもりですけど、僕的には本作が2018年のベストアニメ!m9`Д´) ビシッ 関係者が不祥事を起こさない限りは4月19日から公開される予定の「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」も観に行こうと思っております。おしまい。




もうソフトがリリースされてるんですよね… (´∀`;) エヘヘ



武田綾乃先生による原作小説。シリーズ化&アニメ化しているだけあって、評判は良さげ。



本作のサントラでございます。



劇場版第1作。テレビシリーズだけでなく、こっちもチェックしておこうかしらん。



評判が良かった山田尚子監督作。観たいような、面倒くさいような…。



吹奏楽絡みで大好きだった漫画。僕の感想はこんな感じ







レッド・ブレイド RED BLADE(ネタバレ)

$
0
0
レッド・ブレイド RED BLADE



2018/日本 上映時間100分
監督:石原貴洋
原案:園子温
脚本:龍一朗
総合演出:坂口拓
プロデューサー:木村俊樹
ラインプロデューサー:真山俊作
撮影:富田伸二
照明:太田博
録音:杉本崇志
サウンドデザイン:小野川浩幸
音楽:中森信福
オープニングアクション監督:下村勇二、TAK∴、稲川義貴
アクション監督:坂口茉琴
アクション監修:匠馬敏郎
出演:小倉優香、搗宮姫奈、花影香音、岩永ジョーイ、美音咲月、徳江かな、咲村良子、榊英雄、TAK∴ 
パンフレット:なし
(あらすじ)
いじめられっ子の高校生マコ(小倉優香)は図書室で見つけた忍者の児童書「雷風刃」を読むことが唯一の心やすらぐ瞬間だった。そんな彼女の目の前に「雷風刃」に登場する忍者のヒロ(搗宮姫奈)とユウ(花影香音)が現れ、導かれるようにマコは江戸時代へとタイムスリップする。伊賀の世界で伝説の忍者・才蔵(TAK∴)の指南のもとマコの忍者修行がスタートするが、「雷風刃」の悪人・原田勘助(岩永ジョーイ)が現実世界に出現してしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




40点


読者の方にはスゲーどうでも良い文章を書きますね。昨年、劇場で観た新作映画は243本だったんですが、当ブログでは「感想を公開した作品」を「観た映画」としてカウントしているので、2018年のブログの映画ランキングは232本で決定。残りの「感想をアップできなかった11本」に関しては、今年から「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」として更新してきたワケですが、その11本目=最後の作品の感想をアップしておきますよ。僕が大好きな坂口拓さんが総合演出を手掛けられている&「TAK∴」として出演もされているということで(ちなみに原案は園子温監督だとか)、そりゃあ観る気マンマンでしてね。12月下旬、渋谷で「暁に祈れ」を鑑賞してから新宿に移動して、シネマート新宿で観てきました。「キツいなぁ… (`Δ´;) ウーン」と思ったり。


小さめのスクリーン2、6割ぐらいは埋まってたような気がします。



う〜ん、ちょっと期待しすぎました。今まで石原貴洋監督作は観たことがなかったけど、「大阪外道」などは評判が良い→できる人なんだろうし、最近は忍者活動に精を出している坂口拓さんが絡んでいるから、アクション演出は大丈夫だろうと。その上、10月末に「春日太一の時代劇入門~忍者編~」を聴いて「忍者映画は何でもアリ」ということを学んだのもあって、今の自分には「どれだけ変な映画だろうと抱きしめられる優しさ」があると思っていたんですけれども。実際に観てみたら、少なからず落胆いたしました。


僕の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね(「バキ」より)。
少なからず落胆を


本作は、いじめられている女子高生が「雷風刃」なる「忍者が主人公の児童書」の世界に入って修行したり、トラブルに巻き込まれたりするという異世界モノでして。良いところを書くと、アクションはまぁまぁ楽しめました。あと、陸上部の走り方には見えなかったけど、主演の小倉優香さんは可愛かったし、頑張ってましたよ。忍者たちの頭領・才蔵役のTAK∴さんはカッコ良かったし、盟友である榊英雄さんが主人公の父親役で出て来たのもうれしかったなぁ(弱い役だけど)。で、僕的に一番良かったのは、ラスボス・原田勘助役の岩永ジョーイさんで、相変わらず身体能力が高くて、もっとアクション映画に出てほしいと思ったり。それと、ラストの「戦力差に絶望して逃げているように見せかけて、罠に誘い込んで勝つ」という展開自体は結構好きでしたね。


岩永ジョーイさんのインタビュー動画↓ これからも活躍してほしいものです (´∀`) ガンバッテ!




ただ、ごめんなさい、映画としてはかなりダメに見えました。なんて言うんですかね、描きたい世界観に予算が追いついていなかった印象。イジメ描写はあまりにリアリティがなくて「なんだそりゃ」って感じだったし、全体的に音も良くなかったし(僕ですら気付くレベル)、アクションシーンのカットのつなぎも上手くなかったし、「雷風刃」という架空の児童書のクオリティも低ければ、主人公が行く「雷風刃」の世界もチープだし…。これでコメディならまだ飲み込めたかもしれませんが、仲間や父親が殺されたり、児童書の世界が現実を侵蝕してきたりと、結構シリアスかつ壮大な物語なので、「この程度のビジュアルでそんな話を繰り広げられても… (`Δ´;) ウーン」という気持ちになっちゃったというか。正直、途中で帰りたくなるほどキツかったです。


小倉優香さんのアクション動画↓ 頑張ってたんですけどね…。




もうね、僕が好きな人たちが多く参加している作品だっただけに、とてもガッカリいたしました (´・ω・`) ザンネン まぁ、主人公役の小倉優香さんや、くノ一を演じた搗宮姫奈さんや花影香音さんはとても可愛くて、彼女たちを愛でるアイドル映画として観るなら全然アリだと思うけど、別に彼女たちのファンじゃないなら、観なくて良いんじゃないかしらん。おしまい。




石原貴洋監督による「大阪バイオレンス3番勝負」の1本目。評判が良いので観る予定。



4月2日にソフトが発売されるそうな。



なんとなく貼っておきたい坂口拓さん主演×下村勇二監督作。僕の感想はこんな感じ






先週の備忘録(2019/2/5~2/11)

$
0
0
※今回の記事は、「クリード 炎の宿敵」のネタバレに触れているので、気をつけて!

さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→映画を2本鑑賞
水曜日、仕事→映画を2本鑑賞
木曜日、「アフター6ジャンクション」に出演!ヽ(`Д´)ノ
金曜日、仕事→「アクアマン」鑑賞→練馬の「か和もっち」で映画駄話会
土曜日&日曜日、娘の習いごとの発表会
月曜日、娘の学校行事へ
※先週観た映画は5本でした



先週は仕事がそれなりに忙しかったワケですが、木曜日に「アフター6ジャンクション」への出演を控えていたため、やることが一気に増えまして。それはドルフ・ラングレンについて何を語るか、自分なりにまとめておく…ということだけでなく。例えばラングレンの演技を確認するために3回目の「クリード 炎の宿敵」を観たり、「宇多丸師匠と新作映画の話になったら!? (´Д`;) タイヘーン!」と思ってしまって「サスペリア」を観たりと、予想以上のバタバタ模様ですよ。ラングレン関連作だって10本は観直したし、本当に大変だったものの、木曜日の放送はその苦労が報われた感じがあったような、そうでもないような…。それを決めるのは、アナタの心です(突然のチェストパス)。つーか、お花&電報を送ってくれた三代目タマフル・ミステリーメンのユーフォニア・ノビリッシマさんを始め、聴いていただいた方&応援してくれた方、本当にありがとうございました…。


「クリード2」、何度観ても素晴らしいですな… ( ;∀;) イイエイガダナー


木曜当日のgif。放送後、どうしても飲みたくて、練馬の「か和もっち」に行っちゃったというね。



金曜日は、ひさしぶりの「映画駄話会」ということで、仕事→「アクアマン」の公開日鑑賞を経て、練馬の「か和もっち」に行きまして。今回は、1年で一番盛り上がる「年間ベスト&ワースト発表の回」ということで、11名+飛び入り1名=計12名の映画好きたちが「あーだ!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!」「こーだ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」「そーだ!m9`Д´) ビシッ」と、好き勝手に発表していったというね。で、僕もお酒が入ったせいで、かなり罵詈雑言を飛ばしてしまったというか(汗)、昨年ワーストの「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」の時は、初台さん相手についヒートアップしてしまって、大人げなかったなぁと (´・ω・`) スミマセン なんかね、もう46歳なんだから、嫌いな映画に憎悪を燃やすのは抑えなくてはと猛省いたしました。結局、終電を逃して朝帰りしたワケですが、いろいろな話ができて、ストレス解消になりましたよ。それと、ヘボヤーさんからいろいろとうれしいプレゼントをいただいたことと、お店に携帯を忘れたらかわもっちさんが駅まで届けてくれたという超ありがたい出来事があったことも書き残しておきましょう(偉そうに)。


「アクアマン」、ドルフ・ラングレンの客演としてはベストの扱いでしたな… (ノω・、) ヨカッタネー


金曜日の「か和もっち」のgifを貼っておきますね。



土日は、娘のマナ子(仮名/7歳)の「習いごとの発表会」があったんですが、彼女が熱を出しちゃいましてね。病院に行ったらインフルエンザではなかったし、この日のためにずっと練習を重ねてきただけに、奥さん的には何とか出てほしいけど、無理もさせたくない…とスゲー迷っていたので、僕はスムースに「今日は休ませようよ (´・ω・`)」と。ちゃんと薬を飲んで休めば日曜は元気になる可能性が高いし、無理させたら今日も明日もダメになるし、何よりもマナ子の健康を考えたら休ませるべきではないか。そんな風に伝えたら、奥さんったら「ありがとう!ヽ川TДT)ノ ウワァァァン!」と泣きながら感謝してきたからビックリですよ。

というのは、奥さんも娘が心配だから休ませたかったけど、どうにも踏ん切りがつかなかったそうで。「にいにい(僕は奥さんにこう呼ばれております…というNO-RO-KE!m9・∀・) ビシッがそう言ってくれて、ホッとした… (ノω・、し グスン」なんて言われたのです。ううむ、僕的には水曜日に3回目の「クリード 炎の宿敵」を観て、すっかり「タオルを投げたドラゴ」気分だっただけなので、そこまで感謝されると後ろめたい気持ちも湧きましたが(苦笑)、約9年に渡るセックスレス解消への道、また一歩解決に近づいたかもしれませんな…(奥さんに読まれたら遠のきそうな文章)。で、日曜日はマナ子も元気になって発表会を無事終えましてね。月曜日は奥さんに所用があったので、娘と2人で学校行事に参加したり、甘い物を食べたりした次第。


奥さんに感謝された瞬間、僕の心の中でイモータン・ジョーが指を1本立てたのでした(好感度が下がりそうな文章)。
指を立てるイモータン・ジョー


さて、今週の予定を書いておくと、基本的には「仕事を頑張る」のひと言。その他、水曜日は大事な打ち合わせがあって、金曜日はボランティアがあって、土曜日は友人と「マッスルマニア 2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」を観に行って、日曜日は妻子と結婚記念日を祝って…って感じですかね。ハッキリ言って、仕事の方は超ダメダメなんですけど、まぁ、気合いを入れて頑張りますYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!


最後に今月の推薦曲、Shuta Sueyoshi feat. ISSA「Over “Quartzer”」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





僕が「マッスルマニア 2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」を観に行く理由

$
0
0

2019年2月16日(土) 、東京の両国国技館にて、「マッスルマニア 2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」が開催されるんですが、僕は横浜の親友とマス席Aで観ることになっております。これは、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」スーパー・ササダンゴ・マシン選手と2度共演しているから、その付き合いで…ということではなく。僕がもともと「マッスル」のファンだったからでございます。

 

 

昨年4月に共演した時の画像を貼っておきますね(アトロクのインスタより)。

 

 

今年の1月20日(日)、「ササダンゴのカルチャー トーク酒場」に足を運びましてね。そこで司会のRAM RIDERさんの仕切りテクとラジオに対する情熱が素晴らしくて、誰か冠番組を作ってあげてほしいと思った…というのは置いとくとして。ゲストの橋本吉史プロデューサーの「マッスル」への当時の思いを聞いていたら、僕も昔のことをスゲー思い出したんですよ。「マッスル」には第1回大会から観に行っていて、「マッスル3」以外はすべて会場で観ている…ハズ(僕が唯一、旗揚げと解散興行を観ている団体)。当時は「こんなプロレス興行があるのか!Σ(゚д゚;)」と衝撃を受けたし、主催のマッスル坂井選手は天才だなと。実は、2回ほど「頑張ってください!(*゚∀゚)=3」なんて声をかけたことがあったりするというね(坂井選手は「あっ、どうも」って感じ)。

 

橋本吉史プロデューサーはトークイベントで「『マッスル』に嫉妬していた」なんて語っていて、さすがはモノ作りのプロフェッショナルだなぁと(そう言えば「タマフル」にマッスル坂井選手を呼んだこともありましたな)。僕は一般人なのでね、「モノ作りの現場は、坂井選手のような天才が活躍する場所であり、僕のような凡人には到達できないな」なんて感心するばかり。毎回、今度は何を見せてくれるのか、ワクワクしていたんですけど、2010年に家庭の事情で坂井選手が引退することになって当時の備忘録に少し書いてありましたが、かなり泣いたし、今だから書きますけど、「あんな天才でも家庭の事情で好きなことを断念せざるを得ないんだな」とやり切れない感情もあったんですよね…。

 

 

引退興行で配られた「マッスルハウス11」のチケット。大事に持っている方は結構いるハズ。

マッスルチケット

 

 

その後、坂井選手がスーパー・ササダンゴ・マシンとして復活した時は素直にうれしかったものの、このブログ&映画鑑賞に力を入れるようになったせいで、サムライTVは解約しちゃったし、すっかりプロレス観戦からも遠ざかっていまして。「劇場版プロレスキャノンボール2014」「俺たち文化系プロレスDDT」を撮った時も観なくちゃなぁと思ったものの、中途半端に触れるのも悪い気がして、結局、スルーしちゃったりして。だから、昨年4月と10月に「アトロク」でお目にかかれたのは、とてもとてもうれしかったんですけど(著書にサインももらっちゃったし)、とは言え、「ここ最近の活動を全然追ってなかった」という後ろめたさもあった…って、伝わるでしょうか。

 

 

ちなみに先週はアントーニオ本多選手に会えて最高でした(アトロクのインスタより)。

 

 

ただ、そんな僕でも「マッスル」が本格的に復活するとなれば、話は別。本当は「株主優待風シート」で観たかったものの、即完売していたので、「そう言えば両国国技館のマス席で観戦したことってないな (゚⊿゚)」と思って、横浜の親友を誘って、10月頭にマス席Aを2枚購入。その後はプロレスファンとしての初心を取り戻すべく、「ときめきプロレス放浪記」などを読んで、己のプロレス熱を日々高めていたりしてね(微笑)。また、あの当時のような衝撃と感動をもたらせてくれるのか、とても楽しみにしている次第。

 

 

マッスルメンバーによる第1回ミーティング動画を貼っておきますね↓

 

 

 

ううむ、取り留めのない文章を書いちゃいましたが(汗)、そんなワケで、僕は2月16日(土)に両国国技館へ行くし、プロレスに…というか、スゲー面白いことに興味がある方は、ぜひ会場に足を運んでみてくださいな。この「RollingStone」の記事とか読む限り、ハッキリ言って絶対に損はしないと思うし、もし「損をした!ヽ(`Д´)ノ キィィィッ!」と思ったら、スーパー・ササダンゴ・マシン選手はTwitterをやられているのでね、そちらに抗議していただけると幸いです (・∀・) ナニコノオチ

 

 

 

 

 

 

 

 

サスペリア(2019年版)(ネタバレ)

$
0
0
サスペリア(2019年版)



原題:Suspiria
2018/イタリア、アメリカ 上映時間152分
監督・製作:ルカ・グァダニーノ
製作:マルコ・モラビート、ブラッドリー・J・フィッシャー、デビッド・カイガニック、シルビア・ベンチュリーニ・フェンディ、フランチェスコ・メルツィ・デリル、ウィリアム・シェラック、ガブリエレ・モレッティ、カルロ・アントネッリ
製作総指揮:キンバリー・スチュワード、ローレン・ベック、ジョシュ・ゴッドフリー、ステラ・サビーノ、ジェームズ・バンダービルト、ロベルト・マンニ、マッシミリアーノ・ビオランテ
脚本:デビッド・カイガニック
オリジナル脚本:ダリオ・アルジェント、ダリア・ニコロディ
撮影:サヨムプー・ムックディープロム
美術:インバル・ワインバーグ
衣装:ジュリア・ピエルサンティ
編集:ウォルター・ファサーノ
音楽:トム・ヨーク
音楽監修:ロビン・アーダング
出演:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、クロエ・グレース・モレッツ、ルッツ・エバースドルフ、ジェシカ・ハーパー、アンゲラ・ビンクラー、イングリット・カーフェン、エレナ・フォキーナ、シルビー・テステュー、レネ・ソーテンダイク、クリスティーン・ルブット、ファブリツィア・サッキ、マウゴーシャ・ベラ
パンフレット:★★★★☆(880円/文字が読みづらいけど、赤のデザインが素敵。良質なコラムも多くて、オススメ!)
(あらすじ)
1977年、ベルリンの世界的舞踊団「マルコス・ダンス・カンパニー」に入団するため、米ボストンからやってきたスージー・バニヨンは、オーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大きな役を得る。しかし、マダム直々のレッスンを受ける彼女の周囲では不可解な出来事が続発し、ダンサーたちが次々と謎の失踪を遂げていく。一方、患者だった若きダンサーが姿をくらまし、その行方を捜していた心理療法士のクレンペラー博士が、舞踊団の闇に近づいていくが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


ホラー映画がそれなりに好きな僕ですが、1977年制作のダリオ・アルジェント版「サスペリア」に関しては、ごめんなさい、まったく思い入れがなくて。幼少期、「決して、ひとりでは見ないでください」のキャッチコピーには戦慄したものの、高校時代にビデオで観た本作には「女性たちがバラエティに富んだ殺され方をしてましたな」程度のイメージしかないというか。ただ、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが褒めていたので、気になっちゃって前売り券を購入。2月上旬、「バーニング 劇場版」を観てから、TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞いたしました。「長いな、話が (°д° )」と思ったり。


前売り特典は「日本限定!美と狂気の“マダム・ブラン”ステッカー」でしたよ。


ちょっと不吉な13番スクリーン。そこそこ観客が入ってました。



いや、よく練られた、良い映画なんだとは思いますよ。僕的に好きだったところを書くと、「ダンス=魔術」として描いたのは超好みでした。2012年ごろになんとなく観ていた、ドイツの舞踏家ピナ・バウシュの映画を思い出したりもして。残酷描写も結構良くて、映画序盤の「主人公スージーが踊ると、別の場所でオルガの体がジャガッタ・シャーマンになっていくシーン」とか最高だったし(肉塊となったオルガがフックで連れ去られるのもイイ!)、クライマックスに繰り広げられる「実は“嘆きの母”だったスーザンがマザー・マルコス派の魔女たちに実施する『邪魔する奴は指先ひとつでダウンさ』攻撃」も楽しかったし…(暗くて観づらい&ワンパターンなのは残念でしたが)。あと、体の自由を奪った刑事のチンコを見て魔女たちが爆笑するシーンや、「行方不明になった妻かと思ったら魔女だった!(´Д`;) イヤーン」というシーンとかも大好きでしたねぇ…(しみじみ)。


範馬勇次郎にこねられたジャガッタ・シャーマンを貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。


指先ひとつで頭が爆散するシーンは良かったです(「北斗の拳」より)。



ただ、話が長い。30年以上もリメイクを夢見てきただけに、ルカ・グァダニーノ監督は相当考えたようで、「1977年のドイツを切り取った“時代劇”としてのカバーバージョン!ヽ(`Д´)ノ」とか「ティルダ・スウィントンに男の精神科医役もやらせたのは“女性の映画”だから!ヽ(`Д´)ノ」とか「フックは蛇であり悪魔の男根のメタファー!ヽ(`Д´)ノ」とかとか、本作にはさまざまな意味が込められていて、いろいろな解釈ができる作品っぽいんですけど…。話にドイツ赤軍ホロコーストが絡んでくるのはスゲー好みながらも「具体的に魔女集団とどう関係しているのか?」がメタファー的にも読み取れなくて不要に感じちゃって(つーか、「いろいろ盛り込んでみただけ」に見えた)、ごめんなさい、152分の六部構成にするほどの内容に感じなかったんですよね(僕的には90分ぐらいだったら最高だったと思う)。それと、嫌いだったのがラストで、「スーザンが精神科医に奥さんの死因を伝えてから記憶を奪うシーン」をちょっと感動的に描いてましたが、どんなに悲劇的な結末だろうと、愛している人の記憶を奪われることは何よりも残酷だと思うので、まったく乗れなかった次第。


ということで、鑑賞後の僕の気持ちを代弁する宮本武蔵を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



まぁ、本作の鑑賞前に148分もある「バーニング 劇場版」を観ていた影響もある気はするんですが(汗)、とにかく長く感じたというか。リメイクのために頑張った監督の志とかビジュアルとか「魔女同士の内ゲバ」とか「刑事のチンコで爆笑する魔女たち」とか好きな要素は多いだけに「惜しかったなぁ (´・ω・`) ションボリ」と思ったり。とは言え、所詮は「サスペリア」弱者の雑な感想であり、本作はかなりの話題作&問題作&衝撃作みたいなのでね、映画ファンならぜひチェックしてほしいんですけれども、決して、ひとりでは見ないでくださいな (´∀`=) ウフフ




ダリオ・アルジェント監督によるオリジナル。こっちの方が好きです。
サスペリア <HDリマスター/パーフェクト・コレクション>【Blu-ray】 [ ジュシカ・ハ...


デジタル盤のサントラ。国内CD盤もあります。



「映画秘宝」によるガイドブック。面白かったです。



昨年、日本で大ヒットしたルカ・グァダニーノ監督作。たぶん観ないだろうなー。



なんとなく貼りたくなった「カンフー=魔術」として描いたシャマラン監督作。つまらないYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ



悪魔と契約した人が人間の頭部を殴って爆散させる映画。残酷なので気をつけて!








2019年1月に観たDVD等の覚え書き

$
0
0
※今回の記事は、「恐怖の報酬(1953年版)」「世にも怪奇な物語」「ミセスK 裏切りの一撃」「ヘレディタリー 継承」「捜査官X」のネタバレに触れているので、気をつけて!

毎月の恒例として「1月に観たDVD等の感想」(動画サイト含む)を雑にアップしておきますね↓



<1本目>
恐怖の報酬(1953年版)




(あらすじ)
中央アメリカのラス・ピエドラスという町は世界各国の食いつめ者が集るところだ。コルシカ人マリオ(イヴ・モンタン)もその例外ではなかったが、彼には酒場の看板娘リンダ(ヴェラ・クルーゾー)という恋人がいた。そんな町へ、パリで食いつめた札つき男ジョー(シャルル・ヴァネル)が流れてきてマリオと親しくなった。ある日町から五〇〇キロ先の山の上の油井が火事になり、多くの犠牲者が出た。石油会社では緊急会議の結果、山上までニトログリセリンを運び上げ、それによって鎮火することにした。危険なニトログリセリン運搬の運転手は賞金つきで募集され、多く集った希望のない浮浪者の中からマリオ、ビンバ、ルイジ、スメルロフの四人が選ばれた。選に洩れたジョーは大いに不服だった。翌朝三時、マリオとルイジとビンバは約束通りやって来たがスメルロフは姿を見せず、ジョーが現れた。何故スメルロフが来ないのか、そんな詮索をする暇はない、ジョーが代りに加ってマリオとジョーの組が先発、三十分遅れてルイジとビンバの組が出発した。マリオの組は、ジョーが意外に意気地がなくて二人の協力がうまく行かず、後から来たビンバ組に追いこされてしまった。崖の中腹に突き出た吊棚の上を危うく通りぬけたのち、車は道路をふさいでいる大石のためストップしてしまった。しかし、沈着なビンバは少量のニトログリセリンを使用して大石を爆破し、無事に通りぬけることができた。そのあとは坦々とした行進がつづき、一同もほっとしたとき、突如ビンバの車が大爆発を起し、跡かたもなくけし飛んだ。爆発のあとは送油管が切れて石油がたまりかけていた。早くここを通りぬけないと油に車をとられて二進も三進も行かなくなる。マリオは思いきって車を油の中にのり入れた。そのとき、ジョーが油に足をとられて倒れたが、車を止めることができないばかりに、マリオは倒れたジョーの脚の上を通りぬけなければならなかった。そしてジョーを助け上げ、介抱しながらようやく目的地につくことができたが、そのとき、ジョーは既に息絶えていた。ニトログリセリンのおかげで火事は消しとめられ、マリオは賞金四千ドルをもらった。重責を果して空車を運転しながら帰途につくマリオの心は軽かった。しかし、リンダとの幸福な生活を眼前にしてはずむ彼の心を魔が捉えたのか、僅かのカーヴを切りそこねたトラックは、希望に開けたマリオをのせてもんどりうって崖下に転落した。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




70点


昨年末、1977年にウィリアム・フリードキン監督が撮った「恐怖の報酬 オリジナル完全版」を観たら、これがスゲー面白くて。で、日本で劇場公開された(評判の悪い)「短縮版」が観たくなって検索してみたら、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”に元ネタとなったアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督による1953年版があったので、なんとなく鑑賞いたしました。普通に楽しかったです!(°∀°)b ヨカッタ! なんて言うんですかね、1977年版の方が後から作っただけはあって、迫力があるだけでなく、人間ドラマも重厚なんですが、本作の方は「悪銭、身につかず ┐(´ー`)┌ マイッタネ」的な寓話感があって、これはこれで良いんじゃないかと。まぁ、そんな感じでございます。



<2本目>
世にも怪奇な物語




(あらすじ)
〔黒馬の哭く館〕--メッチェンゲルシュタイン伯爵家の令嬢フレデリック(J・フォンダ)は二十二歳の若さで、莫大な財産を相続した。気まぐれでわがままな彼女は、ある日、夜明けに見た悪夢を忘れるため、多勢の招待客と召使いを連れて、幼年時代を過した城に出かけた。城で彼女は思うままにふるまった。人々は彼女の憎しみを買うのをおそれ、誰もいいなりになっていたが、近くに住むベルリフォジング男爵家のウィルヘルム(P・フォンダ)一人は軽蔑のまなざしだった。ある日森の中でウィルヘルムが仕掛けた罠に馬を下りたフレデリックが足首をはさまれのがきっかけで二人は知り合った。フレデリックは一目で彼にひかれ、誘惑しようとした。が彼は拒絶した。誇りを傷つけられたフレデリックはウィルヘルムの馬小屋に放火、愛馬を救出しようとしてウィルヘルムも焼死した。それ以後、黒馬が城に駈け込み狂ったように暴れたり、壁かけの馬の部分だけが焼けたりということが起きた。彼女は織物師を呼び、壁かけの馬を修理させたが、彼女には、その糸が自分の運命を織っているように感じた。そしてある夜、不意の落雷によってあたりの草原一面、火の海になった。彼女の愛する黒い馬は狂ったように興奮した。その馬の背にまたがるとフレデリックは、火の海の中に飛び込んでいった。 〔影を殺した男〕--ウィリアム・ウィルソン(A・ドロン)はサディスティックで冷酷で狡猾だった。が、彼と同姓同名うりふたつの男があらわれいちいち彼の悪事の邪魔をした。数年後、軍隊の士官となったウィルソンは賭博場であった美しい女(B・バルドー)とカードの勝負をした。ウィルソンはイカサマの手で女の肉体を勝ちとり、多勢の目の前で女の上半身を裸にし、激しく笞打った。だが、そこに例のウィルソンがまたあらわれた。そしてウィルソンはインチキをあばいた。ウィルソンは、正義のウィルソンを短剣で殺した。その後、ウィルソンは教会の塔から墜落して死んだ。彼の死体のわき腹には深々と短剣が突きささっていた。 〔悪魔の首飾り〕--トビー・ダミット(T・スタンプ)はイギリスの俳優である。かつては、華々しい、名声と賞讃につつまれていたが、アルコール中毒がたたり、二年ばかりは仕事もなく、落ち目だった。そんな彼にイタリアから新車のフェラーリを報酬に映画出演の話が来た。彼はイタリアにとんだ。テレビのインタビューがありそしてイタリアのある賞の受賞式にゲストとして出席した。トビーは疲れ、えたいの知れない不安から、酒をのみつづけた。彼は、逃げるように会場を出ると、フェラーリにとびのり、ただひたすら、車を走らせた。そしていつの間にか道に迷った。ある橋の工事中の標識の所で急ブレーキをかけたトビーは、そこに、夜霧のたち込めるむこうに白いボールを持ち、少女の姿をしながら、顔は老婆という幻覚をみた。それはトビーを、甘美な死の世界に招いているようだった。彼は猛烈なスピードで、その幻覚の方へ前進した。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




80点


宇多丸師匠が「ヘレディタリー 継承」評や、その後の「UTAMARU-NEXT」の中で、「『ホニャラホニャララ・ホニャラララ』の『ホニャラのホニャラララ』が元ネタだ!m9▼Д▼) ビシッ」なんて仰っていて。恥ずかしながら僕的には何の作品だかサッパリだったんですが(汗)、三代目タマフル・ミステリーメンのユーフォニア・ノビリッシマさんから「世にも怪奇な物語」の中の一編である「悪魔の首飾り」のことだと教えてもらいましてね。年末、宇多丸師匠にお会いした時、「僕、観たことないんですよぉ〜 (`∀´) ヘラヘラ」なんて気軽な口を叩いてみたら、「すぐ観るべし!m9▼Д▼) ビシッ」と言われたので、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”で鑑賞いたしました。確かに観といて良かったです (・∀・) ヨカッタ!

本作は短編3本によるオムニバスなんですが、なんて言うんですかね、「超怖い!(°д°;) ヒィ!」とか「スゲー面白い!(*゚∀゚)=3 ムッハー」というワケではなく。昔の映画なので、お話的には目新しくはないんですけど、知ってる役者さんたちの若いころの姿が観られて良かったし(ピーター・フォンダとかアラン・ドロンとかテレンス・スタンプとか)、「この描写が後のホラー映画にいろいろな影響を与えたのカナー (・ε・)」と感じる部分が多くて楽しかったのです。特にフェデリコ・フェリーニ監督が撮った3本目「悪魔の首飾り」は、夜道をフェラーリで爆走するシーンの不穏な雰囲気とか、最後の首切断とか、確かに「ヘレディタリー 継承」を連想させるなぁと。まぁ、勉強になりましたよ、たぶん。

若かりしころのテレンス・スタンプが超美青年で驚きました。


「悪魔の首飾り」、この少女が怖かったです… (´Д`;) アァン




<3本目>
ミセスK 裏切りの一撃




(あらすじ)
自宅のプールに浮かんだ男の死体。告解室の中の司祭の死体。オフィスの外に放置された高利貸の死体。この同時多発的に起こった暗殺は、裕福な家庭を切り盛りする平凡な主婦、ミセスKへと繋がっていた。家庭料理と最愛の一人娘を育て上げることだけが生きがいに見える彼女。しかしその素晴らしい主婦力の裏に秘められたのは、高度な戦闘能力とサバイバル術。そう、彼女はかつてマカオのカジノを襲撃し大金を強奪、その後行方を完全に絶った伝説の強盗団の首領だったのだ。殺された3人はその仲間。そして暗殺犯は、かつてミセスKを裏切ったもう1人の仲間。その魔の手はついに彼女の娘に忍び寄る。愛する娘を、夫を守るため、そして自らの忌まわしい過去に決着をつけるため、ミセスKは闘いの荒野へと帰っていく!(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




60点


近所のレンタル屋に「劇場版 響け! ユーフォニアム 届けたいメロディ」を探しに行った時、新作アクションの棚をチェックしてみたら、本作を発見しましてね。毎年1月にアップしている「絶対観たい新作映画10本」の2017年2018年で取り上げるほどずっと観たかったので、即レンタル。いそいそと鑑賞したんですけど、期待しすぎちゃったカナー (´・ω・`) ウーン メモ代わりに書いておくと、監督はホー・ユーハンでございます。

ドニー・イェン兄貴主演の「捜査官X」で驚くほど容赦のないボスの奥さんを演じていた“往年の女武打星”クララ・ウェイことベティ・ウェイの主演作であり、ある意味、「捜査官X」でのドニー兄貴的な役柄を演じるというか。女性版「ヒストリー・オブ・バイオレンス」みたいな作品だと聞いていたし、「舐めていた主婦、実は殺人マシン」映画だと思って期待していたんですが…。まぁ、大体は上記のような内容ではあるものの、オープニングで強盗を返り討ちにするシーン以外は、主人公の主婦がそれほど強くないんですよね。

それゆえ、スカッと悪をぶちのめすシーンが少なくて、むしろ男とタイマンして負けるシーンが何度かあったりするから、結構ストレスが溜まるんですよね…。結局、旦那が助けてくれたりするワケですけど、僕的にはもうちょっと「アトミックブロンド」的な「1人での強さ」を見せてほしかったなぁと。あと、サイモン・ヤム演じる敵が元恋人ということで、愛憎が入り交じって面倒くさいムードなのは、「悪女 AKUJO」を連想いたしました(「子どもの父親が実は…」的な展開とか)。ううむ、ベティ・ウェイの体を張ったアクション自体は楽しかったんですけど、もう少し爽快なアクションが観たかったです… (´・ω・`) ウーン 一応、オチだけ書いておくと、娘が助手席で暴れたせいで車が横転→サイモン・ヤムが頭部を損傷して記憶を失う→主婦に促されて拳銃自殺して終わってましたよ。



1月は、「クリード 炎の宿敵」のために「ロッキー」全6作「クリード チャンプを継ぐ男」を復習したり、「蜘蛛の巣を払う女」のために「ドラゴン・タトゥーの女」を復習したり、「ミスター・ガラス」のために「アンブレイカブル」「スプリット」を復習したり、その他「がっこうぐらし!」「響け!ユーフォニアム」などのテレビアニメを一気に全話観たりしてスゲー忙しかった割に、映画を3本も観られたのは我ながら頑張ったなぁと。どの作品も観て良かったんですが、イチオシは「世にも怪奇な物語」ですかね。以上、先月観たDVD等の覚え書きでした。ではでは~。








バーニング 劇場版(ネタバレ)

$
0
0
バーニング 劇場版



原題:Burning
2018/韓国 上映時間148分
監督・製作・脚本:イ・チャンドン
製作:イ・ジュンドン
原作:村上春樹
脚本:オ・ジョンミ
撮影:ホン・ギョンピョ
美術:シン・ジョムヒ
衣装:イ・チュンヨン
音楽:モグ
出演:ユ・アイン、スティーブン・ユァン、チョン・ジョンソ
パンフレット:★★★☆(800円/コラムが3本収録。監督インタビューなども良し)
(あらすじ)
アルバイトで生計を立てる小説家志望の青年ジョンスは、幼なじみの女性ヘミと偶然再会し、彼女がアフリカ旅行へ行く間の飼い猫の世話を頼まれる。旅行から戻ったヘミは、アフリカで知り合ったという謎めいた金持ちの男ベンをジョンスに紹介する。ある日、ベンはヘミと一緒にジョンスの自宅を訪れ、「僕は時々ビニールハウスを燃やしています」という秘密を打ち明ける。そして、その日を境にヘミが忽然と姿を消してしまう。ヘミに強く惹かれていたジュンスは、必死で彼女の行方を捜すが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


本作を観たのは、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったから…というだけではなく。僕的にイ・チャンドン監督の前作「ポエトリー アグネスの詩」が、鑑賞後に1年間、別のブログ(※現在は削除済み♪ (o^-')b クロレキシ)で詩を書くようになったほどに衝撃を受けた生涯ベスト級の作品だったから。当然ながらその次回作は観る気マンマンであり、前売り券を購入。年末にNHKで放送されたドラマ版「バーニング」(90分)を観る→「アトロク」のイ・チャンドン監督インタビューを聴いてから、2月頭、TOHOシネマズシャンテで鑑賞しましてね。で、原作となった“30ページ程度の短編小説”「納屋を焼く」を読む→あらためて監督インタビューを4回聴き直してから、昨日、TOHOシネマズシャンテで2回目を観て来ました。「イ・チャンドン監督、恐るべし… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


前売り特典は「オリジナル・ポストカード」でしたよ。


1回目を観た後は「サスペリア」をハシゴ。こんなツイートをしてみたりしてね。


そして原作小説を購入→「納屋を焼く」だけ読破→監督インタビューを聴き直しまして。


さらに2回目を鑑賞。「ライ麦畑の反逆児」をハシゴしてみたら、期せずして小説家映画2本立てになったのでした。



ううむ、率直に書くと、不穏な映画だなぁと。「恋をした女性が謎の失踪をする」という展開と、作品全体の雰囲気は「アンダー・ザ・シルバーレイク」を連想したんですが、あっちにはそれほど乗れなかったのに本作にはグッときたのは、主人公ジョンスのキャラ造形が感情移入しやすかったから…なんでしょうな。何はともあれ、バージョン別にあらすじを簡単かつ雑にまとめておくと、こんな感じでしたよ↓



<原作小説>
舞台は1980年代の日本。主人公は妻帯者の小説家の“僕”(34歳)。達観したムードであり、23歳の“彼女”とよろしくやっていたら、“彼女”が北アフリカに行くことになって。帰国した時は、新しいボーイフレンド“彼”が一緒だった。“彼”は貿易関係の仕事をしていて、20代後半なのに金持ち。やれやれ顔で一緒に飲んだり、大麻を吸ったりしていたら、「時々納屋を焼くんです ( ´_ゝ`)」なんて告白をしてきた。「もうそろそろ焼く」「場所はこの近所」というので、ジョギングがてら、近所の納屋を毎日チェックしてみたものの、燃やされた気配はない。そして、その日からなぜか“彼女”とは連絡が取れなくなってしまった。偶然、“彼”と再会した時、近所に焼かれた納屋は見つからなかったことを伝えると、「焼きましたよ ( ´_ゝ`)」とすまし顔。僕は今も納屋のことを考えている ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ


<ドラマ版(日本語吹替)>
舞台は現在の韓国。主人公は作家志望のフリーター、ジョンス(20代)。偶然、幼なじみのヘミと再会したら、向こうが勝手に好意を寄せてくれてセックス!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! すっかり彼氏気分で、ヘミがアフリカに旅行している間は部屋に出入りして、“姿の見えない猫”ボイルにエサをやったりするジョンス。帰国の時、ヘミが「迎えに来て」と電話してきたので空港まで行ってみれば、ベンという彼氏を連れてきた。20代後半か30代前半くらいなのに金持ちで、仕事を聞くと「いろいろ遊んでます ( ´_ゝ`)」とすまし顔。酪農家の父親が暴行事件を起こして逮捕されたので、実家に戻って牛の面倒を看ていると、ヘミが電話で誘ってきたから、「すわ、デートか!Σ(°д° ) クワッ!」と思って足を運べば、そこにはベンもいて、妙に居心地の悪い思いをする。ある日、2人が家に尋ねてきたので、一緒に飲んだり、大麻を吸ったりしていたら、「時々ビニールハウスを焼くんです ( ´_ゝ`)」なんて告白をしてきた。「もうそろそろ焼く」「場所はこの近所」というので、ジョギングがてら、近所の納屋を毎日チェックしてみたものの、燃やされた気配はない。そして、その日からなぜかヘミとは連絡が取れなくなってしまった。ベンと再会した時、近所に焼かれたビニールハウスは見つからなかったことを伝えると、「焼きましたよ ( ´_ゝ`)」とすまし顔。なんだか釈然としないジョンスは、ヘミの部屋で原稿を書き始めるのだった… \_ヘ(Д´;) カタカタカタカタ...


<劇場版>
舞台は現在の韓国。主人公は作家志望のフリーター、ジョンス(20代)。偶然、幼なじみのヘミと再会したら、向こうが勝手に好意を寄せてくれてセックス!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! すっかり彼氏気分で、ヘミがアフリカに旅行している間は部屋に出入りして、“姿の見えない猫”ボイルにエサをやったりするジョンス。帰国の時、ヘミが「迎えに来て」と電話してきたので空港まで行ってみれば、ベンという彼氏を連れてきた。20代後半か30代前半くらいなのに金持ちで、仕事を聞くと「いろいろ遊んでます ( ´_ゝ`)」とすまし顔。酪農家の父親が暴行事件を起こして逮捕されたので、実家に戻って牛の面倒を看ていると、ヘミが電話で誘ってきたから、「すわ、デートか!Σ(°д° ) クワッ!」と思って足を運べば、そこにはベンもいて、妙に居心地の悪い思いをする。ある日、2人が家に尋ねてきたので、やれやれ顔で一緒に飲んだり、大麻を吸ったりしていたら、「時々ビニールハウスを焼くんです ( ´_ゝ`)」なんて告白をしてきた。「もうそろそろ焼く」「場所はこの近所」というので、ジョギングがてら、近所の納屋を毎日チェックしてみたものの、燃やされた気配はない。そして、その日からなぜかヘミとは連絡が取れなくなってしまった。しかも「ヘミからの電話がかかってくるも少し揉めているような音がして、切れる」なんてことがあったので、ジョンスはすっかり「ヘミの失踪」に取り憑かれてしまって、オレ流捜査をスタートだッ!m9`Д´) ビシッ 地道な聞き込み調査によって、ヘミが職場や習い事に顔を出さなくなっていたり、借金を抱えていたりすることが明らかになる中、偶然を装ってベンと会い、近所に焼かれたビニールハウスは見つからなかったことを伝えると、「焼きましたよ ( ´_ゝ`)」とすまし顔。父親に実刑が下ったり、幼いころに離婚した母親と再会したりしつつ、張り込み&尾行を続けていたら、ベンに見つかってしまい、家に招待されるジョンス。「①トイレにヘミの時計があった」「②ベンが飼っている猫を『ボイル』と呼びかけたら寄ってきた」「③新しい彼女に対するベンのアクビがヘミの時と一緒だった」といった状況証拠を掴むと、ヘミの部屋で原稿を書き始めるんですけれども。場面が変わって、ジョンスったら地元っぽい場所にベンを呼び出すと、刺殺→車ごと燃やしてやったぜ!ヽ(`Д´)ノ クソガ!



まず、僕が一番感心したのは脚色と脚本でしたよ。ドラマ版→劇場版を観てから原作小説を読んだら、映像ではあれほど焦りまくっていた主人公が超然としていたからスゲー驚いて(この世で一番嫌いなタイプの人類であり、特に大麻を勧める場面では、僕は「てめえが勝手に吸うのは知らねーけど、他人を巻き込むなよ ( ゚д゚) クソガ!」派なので、相当イラッとしたことは置いとくとして)。よくぞこの原作を選んで、韓国の若者の貧困事情や貧富の差、“ああいう奴ら”の「(指摘されたらいくらでも弁明できるレベルの)うっすら見下しているムード」といった要素をプラスして、違う味わいの映画にしたなぁと(でも、作品から感じる「世界の捉えどころのなさ」は共通している感じ)。最初に飲み代を払う時のジョンスの心許なさとベンにご馳走になる時の“若干の”卑屈さを対比させたり、「ビニールハウスを焼いている」という告白のシーンで、ジョンスがすでにその意味を予感しているような台詞(「ちくしょう、ヘミを愛しているんだ」)を吐かせて「後の出来事」を示唆したりとか、細部もよく考えられていて。ドラマ版も劇場版もとても面白かったです。


役者さんたちの演技も100点で、ヘミ役のチョン・ジョンソは本作がデビューだとは!Σ(゚д゚;) マジカ!


ベン役のスティーブン・ユァンも「良い奴なんだか悪い奴なんだか」感が最高でした。


ただ、一番素晴らしかったのがユ・アイン。心底垢抜けない主人公でしたが…。


「ベテラン」で“最凶の御曹司テオ”を演じた人と同一人物だとは思えなかったです (`Δ´;) スゲェ
最凶の御曹司テオ(ユ・アイン)


まぁ、本作を観て感じたことはいろいろあって。本作はノワール映画だと思うんですが(ヘミがファムファタール)、まず、パンフで法政大学の越智啓太先生が似たことを書かれていましたけど、僕的には「犯罪に巻き込まれた当事者気分が味わえるミステリーサスペンス」だと思いました。原作やドラマ版は「断定はしていない」ものの、劇場版では「高確率でベンがヘミの失踪に絡んでいる」ように描いていて。疑心暗鬼になる材料が次々と提示されてくるけど、いくらでも言い逃れができる決定打のない状況。許せないけど、どうしようもない…。ああいうことって、大なり小なりあるじゃないですか。そのモヤモヤ感が堪能できたのは面白かったし、最後の「ジョンスがベンをぶっ殺して全裸になるワンカット長回し」は、その凄惨で寒々とした光景がスゴかっただけでなく、ごめんなさい、品性が疑われる文章を書きますが(汗)、いけ好かない金持ちが死んでざまぁと思わなくもなかったというね (´∀`=) セマイココロ


ベンったら、微妙に“善意だけの人”にも思えたりするから、タチが悪いんだよなぁ。



とは言え、ラストはいろいろな解釈ができましてね。僕は「ジョンスが書いた小説の中の出来事」だと思いました。要は、若松孝二監督が「映画の中なら警官をぶっ殺しても罪にならない!( ▼д▼) クソガ!」と映画監督になったような。だから、「世の中の理不尽に創作で抗う映画」とも感じたりして(イ・チャンドン監督が本作を撮ったことと通じるのでは?)。劇中で、単に空腹の「リトルハンガー」と人生の意味を知りたくて飢えている「グレートハンガー」なんて言葉が出てきますが、「最後にやっとジョンスは『グレートハンガー』になった→本気で人生に向き合ったから書けるようになった」ということなのかなぁと。そう考えると、ヘミは「グレートハンガー」に憧れつつもなれなかった人間であり、ベンはすでに「グレートハンガー」だったのではないか。ベンが刺殺される際、少しだけホッとしたような奇妙な表情を見せるのは、人生に飽いていた哀れな男が解放されたという意味があるような気がするし(「十三人の刺客」の稲垣吾郎さんを連想した)、わざわざあんな場所まで出向いたのも、そういうことじゃないのかな…って、ううむ、慣れないことを考えすぎて知恵熱が出てきたのでね、ここら辺でやめておきますよ(微笑)。


ベンはこんな加藤清澄気分だったのではないか。そんなことはないのか(「バキ」より)。



何はともあれ、「ポエトリー アグネスの詩」のような感動するタイプの作品ではないものの、その不穏なムードに心惹かれてしまうような、いつまでも余韻を引きずってしまうような、不思議な魅力の映画でしたねぇ…(しみじみ)。原作小説とドラマと映画を比較するのも楽しかったし、こんな映画を撮るなんて、あらためて「イ・チャンドン監督、恐るべし… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。なんとなく、今、「アンダー・ザ・シルバーレイク」を観直したら、前よりも楽しめるような気がします。おしまい。




村上春樹先生による短編集。「納屋を焼く」以外は読んでません。



イ・チャンドン監督の前作。傑作だけど、辛くてもう観られませぬ。僕の感想はこんな感じ



村上春樹先生の小説の映画化作品。僕の感想はこんな感じ



ユ・アインが超イヤな金持ち野郎を演じた「はみだし刑事」ムービー。僕の感想はこんな感じ







「マッスルマニア 2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」の雑な感想

$
0
0

“僕にとっての「マッスル」”については、こちらの記事を読んでいただくとして。2019年2月16日(土) 、東京の両国国技館にて、「マッスルマニア 2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」を観てきました。本当に素晴らしかったですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! まぁ、ここから適当に雑感を垂れ流しますので、ボンヤリと読んでみてくださいな(しっかりした試合ルポが読みたい方は、こちらの記事をチェックしてみて!)。

 

 

「マッスル」のオープニングに使われているPENPALSの「LONELY DAYS」を貼っておきますね↓

 

 

 

この日の興行は、横浜に住む親友と観戦することになってまして。15時半に待ち合わせて、開場待ちの列に並びましてね。16時をちょっと過ぎたあたりに開場したので、久しぶりの両国国技館に入場ですよ。売店で大会のパンフレットとTシャツ(2XLがあって良かった!)を購入してから、マス席Aの場所を確認すると、今度は飲食物を売っている場所に行って、鳥飯弁当に焼き鳥、唐揚げ、両国メンチ、カシューナッツ、生ビールなどを購入。いや〜、前から「マス席で飲み食いしながら観戦する」という行為に憧れていたので、念願が叶ってスゲーうれしかったです。って、試合が始まる前に全部食べてしまいましたがー。

 

 

両国国技館に来るのは、たぶん2007年ごろのIGF以来。

 

「アフター6ジャンクション」と橋本吉史Pからお花が届いてました。

 

久しぶりにプロレス会場に入っただけで、ちょっとテンションが上がりましたよ。

 

僕が買った飲食物を貼っておきますね。

 

 

で、17時ジャストに開始したんですが、最初にリングに登場したのが、我らが宇多丸師匠ですよ。正直なところ、若干のアウェイ感がなくはないワケで、「“全日本プロレスで『無問題』の宣伝をしてブーイングを受けた岡村隆史さん”のようなことになったらどうしよう… (´Д`;) ハラハラ」とハラハラしてたりもしたんですが、それはザ・杞憂!m9`Д´) ビシッ 「ロッキー」シリーズと「クリード」シリーズ、そして荻昌弘先生の名解説を引用した見事な開会宣言であり、何度もライブで宇多丸師匠を観てきましたけど、これほど燃えるスピーチはなかったのではないか?(うっすらと失礼な文章) 一歩間違えたら、100万のペルシャ軍にたった300人で戦闘を挑みそうなほど鼓舞されたというか、悪用されたら危険だから法規制を考えるほどのレベルだったというか…。休憩時間、たまたま宇多丸師匠とお会いできたんですが、前日の「バーニング 劇場版」評を絶賛するどころではなく(あれはあれで素晴らしかったのに!)、開会宣言を褒め称えるばかりでしたよ。しかも、ラストの試合の展開の伏線にもなっていたことに気付いた時は「さすがは『マッスル』だな… (`Δ´;)」と冷や汗が流れた次第。

 

 

会場が温かく宇多丸師匠を迎えてくれて、良かったよぅ… (ノω・、) グスン

 

 

荻昌弘先生の冥界説を貼っておきますね↓ 何度聴いても、イイ!

 

 

 

今回の大会は「40年に一度開催されるプロレスリンピックへの出場権がかかっている云々」という、例によって胡散臭い設定。そんな中、第1試合と第2試合は、“カポエイラマスター”ペドロ高石選手の引退試合ですよ。「まったく活躍出来ない6人タッグ」を経て、「青木真也選手との一騎討ち」という、いかにペドロ選手が「マッスル」で愛されていたかが伝わる流れでしてね…。サラリーマンとの二足のわらじで、よく頑張ったなぁと。最後、息子さんの肩を借りて立ち上がる姿には、少し涙が出ました (ノω・、) オツカレサマデシタ 第3試合はチーム対抗の「プロレスラー格付けチェック」で、驚くほどバカバカしい展開から、後半でのマッスル坂井&クロちゃんvs男色ディーノ&山里亮太の試合が決定しまして。第4試合は「純烈新メンバー決定・時間差入場バトルロイヤル」で、純烈のリーダーである酒井一圭HG選手が新メンバー加入を阻止すべく、バトルロイヤルで奮闘する…といった内容。この試合は、小ネタが詰まりまくっていて、爆笑しっぱなしでした。僕的には坂口征夫選手が入場して高評価を受けるも、「スーパー銭湯で入れ墨はちょっと… (´Д`;)」という理由から退場する羽目になった展開が好きでしたね〜。

 

 

第4試合後は、純烈と新メンバー(終盤に脱退)が曲を披露してました(左下にあるのは、純烈マダムのライト)。

 

 

念のため、純烈の「プロポーズ」を貼っておきますね↓

 

 

 

で、休憩に入ったんですが、前のマス席に座ってライトを振っていた女性(のちに50代前半と判明)がいきなりこちらに向かって、「『純烈』はお好きですか?川・∀・)」「CDがあるんですが、いりますか?川・∀・)」なんて話しかけてきましてね。僕はそもそも特撮好きだから後上翔太さん以外は知っていた→基本的に好感は持っていたし、酒井一圭さんは酒井一圭HG選手としても知っていたから、昨年末の紅白に彼らが出場した時は「頑張ったなぁ… (´∀`)」と温かい気持ちになった…なんてことを伝えたら、「じゃあ、全部あげます!川・∀・)」とCDを4枚くれたという、何が何やらな状況。そのまま僕と友人と3人で少し話したんですが、彼女は純烈の大ファンで大阪から遠征してきたそうで。プロレスなんて怖いと思っていたけど、リーダーが「大丈夫だから」と言うから来てみたら、不思議な空間でとても楽しいとのこと。「私、プロレスリンピックが40年に一度やっているなんて全然知らなくて… 川´・ω・`)」なんて仰有っていて、「純烈マダムって素敵だな… (´∀`(´∀`) ウフフ」と友人と2人でホッコリした次第。

 

 

1枚は友人にあげて、2枚は奥さんが職場で配る予定で、残った1枚はたわわちゃんにあげる予定。

 

 

休憩明けの煽りV で流れたRHYMESTERの新曲を貼っておきますね↓

 

 

 

休憩明けは、マッスル坂井&クロちゃんvs男色ディーノ&山里亮太の試合からスタート。「水曜日のダウンタウン」などで知られる藤井健太郎さんのプロデュースによって試合内容を書いた記事がネットに流れる→それを実行しなくてはならない」という前代未聞の試合がおこなわれましてね。まさに芸達者なプロフェッショナル揃いというか、全員が良い仕事をしたのではないでしょうか。この第5試合が恐ろしく盛り上がったので、メインのカードはどうなるのかと心配していたら、なんとマッスル坂井選手の煽りパワポからのアントーニオ本多vsDJニラだったから、「マジか!Σ(゚д゚;)」と。いや、2人とも大好きな選手だからうれしいけど、両国のメインはさすがに…と思いきや、とても素晴らしい試合でした。坂井選手の煽りパワポも良かったし、その心意気に応えたアントーニオ本多選手もDJニラ選手も最高だった。終盤、「クリード 炎の宿敵」オマージュ(というか、そのまんまの展開)があったのもグッときたし、僕はあれほど感動的な引き分けは初めて観ましたよ… (iДi) イイシアイダナー

 

 

この2人のシングルを両国のメインで観るとはなぁ。つーか、ドルフ・ラングレン特集も伏線だったのか。

 

 

試合終了後、少しウェットなムードになりつつも、それを引きずらないで純烈の歌で楽しく締めるのもまた良くて。純烈メンバー&レスラーたちが客席に来て握手したり、会場の外で「ミニミニフィギュア」を無料配布したりと(プラモが作れなかったお詫びとのこと)、サービス精神も旺盛でね…。僕的に、今回の約8年振りの「マッスル」は、約12年振りの「ゴジラ」だった「シン・ゴジラ」を連想したというか、「ホームランを打て!m9`Д´) ビシッ」という無茶振りに場外ホームランで見事に応えた印象。あらためてマッスル坂井選手は天才だと思いました。最後のマイクで「1年に1回開催」みたいなことを仰有っていたのはスゲーうれしかったし、次回大会も絶対観に行きますよ。こんなに多幸感溢れる素晴らしい興行を観せていただき、本当にありがとうございました!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!

 

 

多幸感溢れるエンディングでしたな (´∀`=)

 

「ミニミニフィギュア」のプレゼントまであったりと、至れり尽くせり。

 

友人とちゃんこ鍋を突いてから帰りました。

 

なんとなく会場で買ったTシャツとパンフを貼っておきますね。

 

 

おしまい レ(゚∀゚*)J マッスルマッスル!

 

 

 

 

 

 

 

 

ハード・コア(ネタバレ)

$
0
0
ハード・コア



2018/日本 上映時間124分
監督:山下敦弘
原作:狩撫麻礼、いましろたかし
脚本:向井康介
プロデューサー:二木大介、根岸洋之、山田孝之
ラインプロデューサー:原田耕治
撮影:高木風太
美術:安宅紀史
照明:秋山恵二郎
録音:竹内久史
編集:佐藤崇
特殊造形:百武朋
スタイリスト:伊賀大介
音楽プロデューサー:齋見泰正
音楽:Ovall
エンディングテーマ:Ovall feat. Gotch
出演:山田孝之、佐藤健、荒川良々、石橋けい、首くくり栲象、康すおん、藤原季節、松たか子
パンフレット:★★★★(800円/監督の思い入れの強さが伝わるパンフ。最終ページの直筆の文章がイイ! 盟友・松江哲明監督も良いレビューを書いてます)
(あらすじ)
あまりにも純粋で不器用なために世間になじめずに生きてきた男・権藤右近。群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼ぐ彼にとって、心優しい仕事仲間・牛山だけが心を許せる相手だった。右近の弟でエリート商社マンの左近は、そんな2人の無為で自由な日々を歯がゆい気持ちで見守っている。ある日、右近と牛山は、牛山が暮らす廃工場で、古びた1体のロボットを見つける。その分野に詳しい左近が調べると、実は現代科学すらも凌駕する高性能なロボットであることが判明。彼らはロボットと不思議な友情を築いていく一方で、その能力を使って巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


恥ずかしながら、僕は狩撫麻礼先生&いましろたかし先生による原作コミックは知らなかったんですが、「① 山下敦弘監督作がそれなりに好き」「② 山田孝之さんと佐藤健さんが出演する」「③ 『ハード・コア』というタイトルとポスターのロボットが気になる」という3つの理由により、前売り券を購入。2018年11月23日に公開されたので、すぐ観に行こうと思ったものの、足を運べぬまま上映が終わってしまった…というのはよくある話よね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ で、劇場情報をチェックしてみたら、年明けにアップリンク吉祥寺で公開されることがわかったので、1月7日、仕事帰りに鑑賞いたしました。「乗れるような、乗れないような… (´・ω・`) ウーン」って感じでしたよ。


前売り特典は「オリジナルクリアファイル」だったり。


実にミニマムな5番スクリーン。観客は10人ぐらいだったような。



本作のあらすじを超雑に書いておくと、世間に馴染めないアウトローの権堂右近(山田孝之)と、廃工場で暮らす“精神を病んでいるっぽい男”牛山(荒川良々)は呑気でしょうもない日々を送っていて、右近の弟でエリート商社マンの左近(佐藤健)は、そんな2人を生温かく見守っていたところ、廃工場から1体の高性能ロボットが出現しまして。「ロボオ」と名付けられたロボットと右近と牛山の友情が深まっていく…ってな調子。その他、右翼活動家の埋蔵金発掘事業に従事したりとか、牛山の筆下ろし計画が失敗したりとか、牛山の悲しい過去(頭脳明晰な学生だったものの、プレッシャーで潰れて失踪したっぽい)が明らかになったりとか、水沼の娘・多恵子(石橋けい)と右近が性的関係を結んだりとか、水沼がボケた会頭(首くくり栲象)を殺したことをロボオが暴いたりとか、さまざまな出来事がオフビートで描かれていくんですね。

で、最終的には、廃工場が警察に囲まれてしまって窮地に陥るんですけど(原作だと、会頭を殺した罪を着せようと水沼が密告したっぽい)、ロボオが「最適解」として右近と牛山を抱えて空へ→自爆しまして。「ロボオを使って発掘した埋蔵金を闇ルートで換金しようとして死んだ」と思われていた左近が金の入ったアタッシュケースを持って廃工場に来たところで「完」の文字が出るんですが、しかし。なんと右近と牛山は南の島で生きていて、牛山は現地の女性との間に子どもができて、終わってましたよ、たぶん(うろ覚え)。

ううむ、率直な感想を書くと、嫌いじゃないけど、そこまで好きじゃない…って感じでしょうか。いかにも山下敦弘監督作っぽいオフビート感は好みだったし、佐藤健さんのSっ気のあるエリート演技は良かった&ツッコミ振りも楽しかったし、荒川良々さんも後で原作を読んだらピッタリの配役だったし、脇を固める役者さんたちも味があったなぁと。話の展開がまったく予想つかなかったことも楽しかったです。それと、これは後から知ったことですが、山下監督的に思い入れがある原作の映画化だったそうで。居酒屋での兄弟ゲンカシーンでのオリジナルの台詞「間違ってんのが世の中だろ!」はグッときたし、自爆で終わる原作とは違うハッピーエンドを付け足した姿勢はね、優しさが感じられて好きでしたね。

ただ、正直なところ、山田孝之さんが全然アウトローっぽく見えなかったです。ごめんなさい、どこかコントっぽいというか、“「不器用な生き方をしている人」を演じている人”にしか見えなかったんですよね…。今まで山田孝之さんの映画を観てもそんな違和感を感じたことがなかったので、自分でも結構ビックリしました。あと、これは90年代に描かれた原作&男同士の話だから仕方ないんでしょうけど、女性の描き方があまりに男性目線すぎるというか。「デリヘルを呼んだら愛想の悪いおばさんが来て〜」という展開とか「セックスはするけど主人公の純粋な気持ちには応えない“エロいバツイチ女性”」というキャラ造形とか、「今どきこんな描写しちゃうの!? Σ(゚д゚;)」と思って、ちょっと居心地が悪かったです。

そして、何よりも鑑賞後に原作を読んでみたら、映画が「ダイジェスト」に感じられたというか、「漫画の方が面白いな (`Δ´;) ヌゥ」と思って、映画へのテンションが下がっちゃったという酷い文章(僕の中で70点→60点になった感じ)。これ、昔からの原作ファンはどう観たのかなぁ。劇中の雰囲気とかは決して嫌いじゃないんですけどね…。乗れるような、乗れないような、そんな曖昧な気持ちを抱いた作品でした (´・ω・`) オシマイ




狩撫麻礼先生&いましろたかし先生による原作コミック。実に味わい深いです。



Ovallと後藤正文さんがコラボした主題歌。アナログ盤もあります。



松江哲明監督&山下敦弘監督×山田孝之さん主演作。僕の感想はこんな感じ



一応、ロシア発の同名映画も貼っておきますね。僕の感想はこんな感じ





先週の備忘録(2019/2/12~2/18)

$
0
0
さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、歯医者→仕事
水曜日、仕事→取引先の人(矢沢永吉ファン)を接待
木曜日、妻子からチョコをもらう→朝食を食べに行く→仕事→映画を2本鑑賞
金曜日、ボランティア→取引先の人(長渕剛ファン)と大事な打ち合わせ→2回目の「アクアマン」鑑賞
土曜日、「ファースト・マン」鑑賞→横浜の親友とマッスル両国大会へ
日曜日、妻子とミュージカル鑑賞→高めの食事
月曜日、仕事
※先週観た映画は4本でした



先週は「バーニング 劇場版」(2回目)「ライ麦畑の反逆児」「アクアマン」(2回目)「ファースト・マン」合計4本を鑑賞。普通の人からすると、結構観ていると思うかもしれませんが、僕的にはもう少し観たかったなぁと。とは言え、仕事が忙しくなっているので仕方なし。つーか、仕事方面はまったく上手くいってなくて、どうしようかと思ってまして。水曜日は取引先の人と飲んだり、金曜日は大事な打ち合わせをしたりしたので、その結果が良い方向に転がれば良いんだけど…無理かなぁ…。そう言えば昨年12月、「アフター6ジャンクション」の放課後クラウドに出演する前、スタジオ内で蓑和田Dと雑談になりまして。ふと仕事の悩みについて話したら、「じゃあ、『いきなりステーキ!』にでも就職したらどうですか?(▽∀▽)」なんて言われたんですが、最近は本当にそうしようかと思ったりもしているというね。ただ、飲食業って苦手だしなぁ…。


木曜日は朝イチで妻子から手作りチョコをもらうも、娘がモリモリ食べたのでした (´∀`) ンモウ!


金曜日、打ち合わせの後、取引先の人に奢ってもらったランチを貼っておきますね。



土曜日に横浜の親友と「マッスル」の両国大会を観戦した件については、こちらの記事を読んでいただくとして。日曜日、結婚記念日のイベントとして、妻子と一緒に劇団四季のミュージカル「パリのアメリカ人」を観劇した件については、こちらの記事を読んでいただければと。その他、今の心境を書いておくと、もうね、プライベートでも仕事でもやらなくてはいけないことが山積みなのに、一向に片付かなくて、問題が増えるばかりであり、本当にウンザリ。そんな中、こんな才気のカケラも感じられないブログをダラダラと垂れ流してて、なにやってんだって思ったりもするけど、とは言え、楽しんで読んでくれている方もいるので、何らかの役には立っていると思いたい。なんだこの文章。


「マッスル」を観戦した時のGIF。パンフ、良かったです。「活き活き塾」の話が出るとは…。


結婚記念日のイベントとして劇団四季のミュージカルを観るのが恒例行事となっているのです。



ううむ、微妙な文章を書いちゃいましたが(汗)、とりあえず今週の予定を書いておくならば。火曜日は大事な打ち合わせの後、このブログを読んでくれている方(プオタ&クイズ愛好家)と東中野で飲んで、木曜日は渋谷の「MeWe」で開催される「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に参加して、金曜日は元部下のMくんと飲んで、日曜日は家族でお出掛け…ってな調子。仕事面では、火曜日と月曜日が大変な感じだけど、まぁ、気合いを入れて頑張りますYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!


最後に今月の推薦曲、Shuta Sueyoshi feat. ISSA「Over “Quartzer”」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。





クリスマスイブに「マッチ売りの少女」と「3びきのこぶた」を観ました(ネタバレ)

$
0
0
今さらながら2018年のことを書いておきますね。2018年12月24日(月)=クリスマスイブ、奥さんの職場絡みのルートでチケットを入手したので、劇団東少による“2018年三越冬休みファミリー劇場ミュージカル”「マッチ売りの少女」「3びきのこぶた」を観てきました。


ポスター画像を貼っておきますね。



場所は日本橋で、時間は14時30分から。奥さんと娘のマナ子(仮名/7歳)がクリスマスケーキを作り終わったお昼ごろに家を出て、日本橋三越本店内のイタリアンレストランにて、ううむ、少し高めのランチを食べましてね(特別な日だから仕方ないヨネー (´・ω・)(・ω・`) ネー)。14時10分ごろ、三越劇場に行くと、会場は満席ではなく7割ぐらいの入りだった印象。劇場入口でパンフレットを買ってから、“シネコンに慣れているとちょっと狭めの座席”に体を押し込みまして。最初に上演されたのが、「マッチ売りの少女」ですよ。


会場で販売されていたパンフレット。確か1000円ぐらいしたと思う。



僕的に「マッチ売りの少女」は本当に嫌いな童話でしてね。別に童話には必ず教訓が必要とは思いませんけど、「なにこの救いのない話 ( ゚д゚)」感が凄まじいじゃないですか。そりゃあ、今の時代にこの物語を上演するのだから、いくつか変更されている点がありまして。例えば、クリスマスイブの夜、娘にマッチを売らせて凍死させる父親はどう考えてもクズではあるものの、「仕事を失って酒浸り」という設定にして「若干のエクスキューズ」を加えていたり、少女と一緒に夜を過ごす“花売りの少年”を登場させたり、少年と少女を気遣う警官が出てきたりするんですけれども。結局、「少女の凍死」というオチは動かなくて(少年は元気なまま生き残る)。単なる「ネグレクトで死んだ可哀想な子の話」でしかないから、やっぱりイラッとしたというね。ただ、マッチを擦って幻想が浮かび上がるシーンでは、隣で観ていたマナ子のテンションが超上がってたので、まぁ、許す (´∀`=) カワイー

で、休憩を挟んでから始まった「3匹のこぶた」の方は、さらに「今どきの改変」がおこなわれていた印象。みんなから怖れられている狼が、甘やかされて育った3匹の子豚たちと友だちになろうとした結果、コミュ障ゆえに誤解されて、争いが始まる…という展開は、なかなか面白いなぁと。最後、狼が去った後に「あいつ、頑張ってたよな… ( ´(00)`) ブヒブヒ 」なんて子豚たちが言うシーンはやりすぎ感があったけど、狼役の人の愉快なオーバーアクトとか、子豚役の人たちによる子どもいじりコーナーとか、マナ子がスゲー喜んでいたので、僕もとてもうれしかったのでした (´∀`=) カワイー


劇団東少の稽古の動画があったので、貼っておきますね↓




当たり前の話ですが、基本的には「子ども向けミュージカル」なのでね。大人としてはキツく感じる部分もありましたけど、役者さんたちの「子どもたちを楽しませよう!」という精神がビンビン伝わってきたのは素晴らしかったし、何よりもマナ子が楽しそうだったので、ノー問題。うふふあははと上機嫌で帰宅いたしました(その後のことについては、こちらの備忘録を読んでいただければ)。素敵な思い出になったので、今年の年末も観に行ければなぁと思っております (・∀・) オシマイ





Viewing all 2570 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>