※今回の記事は、オリジナルである「メイク・アップ 狂気の3P」のネタバレに触れているんですが、「メイク・アップ 狂気の3P」
は無闇にオススメできない作品ではあるけど、絶対にネタバレを知らないで観た方が面白いので、未見の人はこの記事を読んじゃダメ!
<「都内上映終了! その時、男の決断は!?Σ(゚д゚;)」という前置き>
「ノック・ノック」の前売り券を角川シネマ新宿で買ったのは、確か6月頭ごろの話。この映画館はTCGメンバーズカード会員になっていれば安く観られるのに、なぜわざわざ前売り券を購入したのか? それはドアノブハンガーの前売り特典がユニークだった…というだけでなく、何よりも昨年観たキアヌ・リーブス主演の愛犬家ムービー「ジョン・ウィック」が面白かったし、イーライ・ロス監督による食人映画「グリーン・インフェルノ」も最高だったので、その2人がタッグを組んだ本作を応援しようと思って買ったのですが、しかし。気が付いたら都内の上映が終了していたというね…。
気付いた時の僕は「刃牙に急所を蹴られたアライJr.」のようでしたよ(「バキ」より)。
悔しかったーー ('A`) 何よりも損をすることが嫌いな僕ですよ、せっかく買った前売り券をムダにするなんて、そんな屈辱的なことがあるかと。備忘録では「諦めるったら諦める」なんて書いてみたものの、あれはウソだ(このブログでよくあるパターン)。正直、僕の心は前売り券を使うことで頭がいっぱいだったのです。劇場情報を調べてみれば、当時上映中だった映画館で一番近いミッドランドシネマ名古屋空港は「7/15まで」の公開でしたが、① 7/12(水)は夕方から仕事のスケジュールが空いていた上に、② 木曜の朝は奥さんが保育園の送りをすることになっていたという素敵なタイミング。そんなワケで、奥さんには「ちょっと出張することになった (`・ω・´) キリッ」とスムースにウソをつき、7/12の夕方、急いで名古屋に向かったのでした。
品川からミッドランドシネマ名古屋空港までのgifを貼っておきますね。素敵な映画館でしたぞ。
パンフは売り切れだったんですが、8月、「24時間ラジオ」に出演した後、その晩に上映予定だった新文芸坐に寄って購入したというね ( ̄ー ̄) ニヤッ
ノック・ノック
原題:Knock Knock
2015/アメリカ 上映時間99分
監督・製作・脚本:イーライ・ロス
製作:ニコラス・ロペス、ミゲル・アセンシオ・ジャマス、コリーン・キャンプ、ティム・デグレイ、カシアン・エルウィズ
製作総指揮:キアヌ・リーブス、テディ・シュワルツマン、ソンドラ・ロック、ピーター・トレイナー、ラリー・スピーゲル
原案:アンソニー・オーバーマン、マイケル・ロナルド・ロス
脚本:ニコラス・ロペス、ギレルモ・アモエド
撮影:アントニオ・クエルチャ
美術:マリッチ・パラシオス
編集:ディエゴ・マチョ・ゴメス
音楽:マヌエル・リベイロ
出演:キアヌ・リーブス、ロレンツァ・イッツォ、アナ・デ・アルマス
パンフレット:★★★(500円/薄いけど、ギンティ小林さんのコラムが載ってるし、キャストインタビューが細かく入ってるから嫌いじゃないです)
(あらすじ)
仕事のため、家族と離れ、1人留守番をすることとなったエヴァン(キアヌ・リーブス)。その夜、ノックの音に玄関のドアを開けると、そこには2人の若い女性が立っていた。道に迷ったという2人を親切心から家の中へ招き入れたエヴァンは誘惑に負け、彼女たちと一夜をともにしてしまう。それはエヴァンの地獄への第一歩だった。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
本当は数量限定の「ミッドランドサンド(ふわふわ卵と八丁味噌カツ)」を食べようと思ったものの、残念ながら売り切れでして。チキンナゲット5個+包み焼きピザ(チーズ&ベーコン)+生ビールを摂取しながら、4人ほどの観客と一緒に観たんですけどね、「納得できーん!ヽ(`Д´)ノ キィィィッ!」と思ったり。
若かりしころの相原コージ先生のひと言を貼っておきますね(「サルまん」より)。
元ネタは「メイク・アップ 狂気の3P」という昔の映画なんですが、それを現代風にブラッシュアップした印象。キアヌ・リーブス演じる父親エヴァンが嫌がらせをされてオロオロしたり、拷問されたり、「オレは拒否したじゃないか!(TДT)」とキレて大声で叫んだり、地面に埋められて必死に命乞いしたりと、そんなキアヌを観るだけでも愉快なのは確かでして。それと、美女2人のヌードが観られた点は非常にうれしかったです (〃∇〃) ウフフ
ただ、残念な部分の方が大きかったというか。基本的な話の流れは「主人公の父親が1人で家にお留守番→夜、道に迷った若い女性2人が助けを求めてくる→父親が2人を助けると誘惑されたので3Pに及んでしまう→それをネタに女性たちが大暴れ→拘束されて拷問される→途中で助けようとしてくれる人が死ぬ→最終的に女性2人は父親を殺さない」って感じでほぼ一緒なんですが、ラストが違っていて。まず、本作の場合、ベル(アナ・デ・アルマス)とセックスしている動画をSNSにアップされてしまい、2人が去った後、埋められていたエヴァンがそれを削除しようとしたら「いいね!」ボタンを押してしまって。場面変わって、帰ってきた妻子が荒れ果てた家を見て「パパったらパーティを派手に楽しんだみたいだね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」なんて言って終わるんですけど、全然納得できない。
オリジナル版では、女性2人が車にはねられて終わるんですよ。このラストが素晴らしいのは、勧善懲悪的な意味合い云々以前に、その場面がスゲー唐突かつ乱暴に訪れるところであって。知らずに観ているとかなり衝撃的なんですね。その“衝撃度”は愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の「映画のエンディング特集」で取り上げられたほどであって。だからこそ僕は「イーライ・ロスったら、どんな終わり方を用意したのかな!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と期待していたのに、「ネットに浮気動画をアップしました」ってさぁ…。なんか予想の範囲を出ない悪趣味なものを見せられただけと感じた次第。
僕の心境を代弁するグレート巽の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
オリジナルと比べると、女性2人はエヴァンを計画的に狙っていたことになっているし、本作のエヴァンは何度も拒否することで「あそこまで断ったのにね… (´・ω・)(・ω・`) ネー」って同情しやすかったりするし、途中で死ぬ人も「喘息の吸入器を取り上げられた結果、転倒して頭部を打って死ぬ」ので女性2人への“死の責任”が軽めになっていたりと、いろいろと工夫されたリメイクだとは思うのです。それとパンフのインタビューでイーライ・ロスが「彼女たちにも同情してほしい」「彼女たちもゲームの被害者」なんて語っていて、言わんとすることはわからないでもない(虐待の被害者なんだろうし)。でも、あの2人はもうやっていいこととわるいことの区別はつく年ごろじゃありませんか。劇中で間接的に人を殺しちゃったんだし、大人げない文章になりますが(汗)、僕は勧善懲悪的な意味合いでもあの2人には死んでほしかったですね。
中学生以上は容赦しない雪藤洋士を貼っておきますね(「ブラックエンジェルズ」より)。
とは言え、それでも60点にしたのは「水でダメになった携帯は米の中に入れると直る!∑(゚Д゚) ソウナノ!?」と劇中で教えてもらったから…ではなく(不要な文章)。主人公と自分が重なって怖かったから。いや、ハッキリ言って、出会ったばかりの女性たちがあんな風に3Pを誘ってきたら100パーセント罠だと思うから絶対やりませんけど、「奥さんにウソをついて名古屋に来た」という状況の“後ろめたさ”がドンピシャだったのです。なんて言うんですかね、名古屋に来る前はボーボーに燃え上がっていた心が映画を観ている間に、自慰の後の賢者タイムのようにどんどんクールダウンしていって、最終的には「僕はなんてことをしたんだろう… (´・ω・`)」と。怖ろしく今さらですが、前売り券を使うために3万近くも使うなんて、バカなんじゃないか。とりあえず奥さんにはバレずに済みましたけど、もう二度とこういうことはしません。
劇場を出たらバスを逃してしまって、味美駅まで歩いたんですが、道が暗くてちょっと怖かったです…。
名古屋から東京までのgifを貼っておきますね。
おしまい (ノω・、) アタシッテホントバカ
最近観たイーライ・ロス監督作。僕の感想はこんな感じ。
1977年に作られたオリジナル版。僕の感想はここの2番目。
ちょっと連想した映画。結構似てる気がします。
ツイ・ハーク監督×ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作。タイトルが似てるので、つい…。
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ノック・ノック(ネタバレ)
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