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1987、ある闘いの真実(ネタバレ)

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1987、ある闘いの真実



原題:1987: When the Day Comes
2017/韓国 上映時間129分
監督:チャン・ジュナン
撮影:キム・ウヒョン
編集:ヤン・ジンモ
音楽:キム・テソン
出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、ソル・ギョング、パク・ヘスン、イ・ヒジュン、カン・ドンウォン、ヨ・ジング
パンフレット:★★★★(700円/一見、薄いけど、映画を補完できる情報がしっかり載ってて好感が持てる作り)
(あらすじ)
1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「オールスター出演の大作映画」って特に惹かれないタイプなので(「オールスター出演のアクション大作映画」なら話は別ですがー)、好きな俳優さんがかなり出ているものの、それほど観るつもりはなかったんですけれども。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてたり、周囲の評判があまりにも良かったりしたし、何よりもTwitterで相互フォローしている映画関係の方にオススメされて前売り券をもらう→なくしたりしたので(アタシってほんとバカ…)、ちくしょう、観に行くことにしましてね。11月上旬の上映最終週、シネマート新宿に足を運んで来ました(その後、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」をハシゴ)。「生まれ変わったらハ・ジョンウになりたい… (´Д`;) ハァハァ」と思ったり。


劇場は狭めのスクリーン2でしたが、かなり混んでいた記憶。



内容をザッと書くと、主要登場人物をバトンタッチしながら、1987年1月14日に発生した朴鍾哲拷問致死事件から6月民主抗争までを描いた作品でしてね。僕的には「弁護人」「タクシー運転手 約束は海を越えて」とか、劇場でも販売されていたコミック「沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート」などを思い出しながら観てましたよ。で、この記事の冒頭で「『オールスター出演の大作映画』って特に惹かれないタイプ」なんて書いた僕ですけど、有名かつ芸達者な役者さんたちが次々と出てくるのは、ごめんなさい、普通に楽しかったです (ノ∀`) エヘヘ それに「ハ・ジョンウ演じるチェ検事から始まって、さまざまな人物の“勇気ある行動”のバトンリレーを経て政府の悪事が露見し、最後はキム・テリ演じる“無関心だった女子大生”がデモに参加する」という構成自体が「世界を変えるのは一人の英雄ではなく多くの人々の力」というテーマを表していて、スゲー良く出来てると感心しました。韓国では約1か月で観客動員数700万人を記録したそうですが、こういった「民主化闘争」を描いた“面白い作品”が“しっかりヒットする”というのは、ちょっと羨ましいと思ったり。


拷問で死んだ大学生を司法解剖させた検事は左遷されるも、記者にバトンが渡り、さらに繋がっていくのです。


キム・ユンソク演じるパク所長は強烈な悪役ですが、誰も彼のようにならないとは言い切れないキャラだったり。



その他、思ったところを書くと、「拷問されるユ・ヘジンがイイ顔!」とか「カン・ドンウォンの幸薄さよ…」とか「パク・ヒスン演じるチョ刑事が人身御供になるくだりの無情さ!」とか「ソル・ギョングが教会でぶら下がるサスペンスはいらなくないですか?」とか「日本が軍事政権じゃなくて本当に良かった…」とかとかとか。僕的に一番グッときたのは、検事役のハ・ジョンウであり、イイ男なのは前から知ってましたが、ここまでカッコイイとは! もうね、生まれ変わったら、「チェイサー」本作のハ・ジョンウのようになりたいなぁと。忖度して公文書を改ざんした公務員のように長いものにグルグルと巻かれるのではなく、ダメなものはダメと突っぱねる強さがほしい…。な〜んて情けない願望をダラッと垂れ流してみたけどさ(苦笑)、別に生まれ変わらなくても、今からだって出来るんじゃないかな。以上、唐突に他人事のようなニュアンスで偉そうな文章を書いたところで、この感想は終わります。さらば!ヘ(゚∀゚*)ノ ナニコノオチ




非常に連想したソン・ガンホ主演作。僕の感想はこんな感じ



劇場で売られていたチェ・ギュソク先生による韓流コミック。スゲー熱くて、スゲー面白いのです。



唯一観ていたチャン・ジュナン監督作。僕の感想はこんな感じ








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