アクセレーション![]()
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原題:Acceleration
2019/アメリカ 上映時間86分
監督:マイケル・メリノ、ダニエル・ジリーリ
製作:ナタリー・バーン
製作総指揮:ポール・ハーツバーグ、エリック・ブレナー
脚本:マイケル・メリノ
撮影:ジャン=マイケル・ロサダ
美術:キャンディ・グテーレス
衣装:トビー・ブロンソン
編集:マイク・メンデス
音楽:グレゴリー・デ・イウリオ
出演:ショーン・パトリック・フラナリー、ドルフ・ラングレン、チャック・リデル、ナタリー・バーン、ドブロミル・マシュコフ、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、サリー・カークランド、ダニー・トレホ、トニー・タンビ、ライアン・カーンズ、カイウィ・ライマン=メルロー、リュー・テンプル、ジェイソン・ロンドン、アル・サピエンザ
(あらすじ)
凄腕で恐れられた女殺し屋のローナ(ナタリー・バーン)だったが、裏切りの疑いをかけられ、裏社会を牛耳るロシアマフィアのボス、ヴラディク(ドルフ・ラングレン)の仕かけた罠にはめられてしまう。息子を人質にとられ、7時間後の夜明けまでにヴラディクが指示する5つのタスクをこなさなければならなくなったローナだが、5つのタスクはいずれも、ヴラディクと敵対する悪党を始末するという危険極まりないものだった。ローナは愛車のマセラティを駆り、深夜の街を駆け抜けながら、次々と敵を倒していくが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
ここ数年はDVDの感想をまとめて書いているんですけど、本作は「ドルフ・ラングレン出演作」ということで、単独の記事をアップしておきますよ。昨年12月半ば頃から「MDGP モースト・デンジャラス・シネマグランプリ2019」の1本として劇場公開されていた時は、諸々があまりに忙しくて足を運べなくて。で、今年の3月になって相互フォローしている方からレンタルが始まっていることを教えてもらったので、3月某日、近所のレンタル屋で借りてみました。「やれやれ ( ´_ゝ`) エラソウ」と思ったり。
鑑賞直後の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「バキ道」
より)。
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本作の内容をザッと書いておくと、クライマックスの銃撃戦やら肉弾戦やらのダイジェストが流れる→タイトルシークエンス→8時間前の話になりましてね。主人公は殺し屋のローナ(ナタリー・バーン)で、ロシアンマフィアのヴラディク(ドルフ・ラングレン)に息子を人質にとられてしまい、朝までに「売人から未払い金を回収」「銃ディーラーの殺害」「売人のアジトを全焼させる」「犯罪データを販売する男から情報を回収」「人身売買業者の帳簿を入手」という5つのタスクをこなすことになるんですが、そこにヴラディクに金を貸しているギャングのケイン(ショーン・パトリック・フラナリー)が絡んできて…ってな調子。一応、オチを書いておくと、ローナの息子の父親はヴラディクだと発覚したり、ローナとヴラディクがケインのアジトに乗り込んで銃撃戦になってヴラディクとケインが死んだりして朝を迎えまして。大金をゲットしたローナは息子と街を出て、映画は終わってたような気がします。
主役はナタリー・バーンが演じる殺し屋ローナなのです。
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モロに「低予算B級アクション映画」という枠に入る本作ですが、頑張ってはいたと思います(奥歯に物が挟まった文章)。「大切な人を人質にとられる→汚れ仕事をこなさなくてはならない」というプロットに関しては、日吉ミミさんが歌い出しそうなほどに「よくある話」ではあるものの、「よくある」というのはそれだけ「面白さが保証されている」ということでもあるワケで。お話自体がそれなりに楽しいだけでなく、タスクごとに登場人物を小出しにできるという利点があるせいか、ラングレン絡みの作品にしては「この人、他の作品で観たことある!Σ(゚д゚)」と思える「日本でもwikipediaに項目がある」レベルの出演者が多かった印象(wikipediaに載ってなくても、例えばカイウィ・ライマン=メルローは「ザ・アウトロー」に出てたし、アル・サピエンザは「スティール・サンダー」でラングレンと共演してる)。さらに、ショーン・パトリック・フラナリーやチャック・リデル、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンにダニー・トレホといった“ジャンル映画でお馴染みの人たち”も出ているので、意外と豪華な映画を観た気分になったような気がしないでもなかったです (・ε・) ドッチダヨ
ダニー・トレホとクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンは、かなり出番が短めでしたな。
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まぁ、率直なところ、銃撃戦時のマズルフラッシュに付け足し感が強かったり、建物の爆破シーンを見せなかったりと、全体的に“安さ”は否めないんですよ。ラングレンも「出演シーンはまとめて撮影したんだろうな」ってムードがムンムン漂っていたし…。ただ、マセラティをカッコ良く走らせたり(って、僕は車にあまり興味がないのでよくわかりませんがー)、ドローンを使った空撮を入れたり、銃器ディーラーの応接間がオサレだったり(壁一面のスクリーンでモノクロ映画が流れてたりする ( ゚д゚) ナニコノヘヤ)、ノワールっぽい雰囲気で撮影したりと、ところどころにK.U.F.U.が見られるあたりは好感が持てましたね。
ラングレンの出番は指示を出すシーンがほとんどですが、冒頭とクライマックスでアクションが見られます。
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とはいえ、残念ながらアクション演出は凡庸としか言いようがなくて。まず、主人公に“強さ”が感じられなかった。銃の扱い方が軽いし、格闘描写も「こなしているだけ」に見えちゃったんですよね…(特にスリーパーで失神させるシーンはガッカリ)。それと「殺陣にロジックがない」ように感じました。例えば、ギャングの手下が銃撃しないで殴りかかったりとか(で、主人公に射殺される)、男2人との格闘シーンで隙だらけなのに勝利したりとか、アクションの見せ場自体は多いものの、1つ1つがちゃんと練られていないんじゃないかと。本作のポスターには「『ワイルド・スピード』のスタントチームが挑む超絶アクション!!」というキャッチコピーが載ってましたけど、ごめんなさい、「どの作品を担当したチーム!? (゚д゚;)」と思った次第。
ううむ、上記以外にも「ショーン・パトリック・フラナリーによるロシアン・ルーレットがウザい」とか「クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンのアクションがない」とか「ラングレンvsチャック・リデルがモッサリ気味」とか文句はいろいろあるんですが、しかし。なんて言うんですかね、この時の僕にはなんとなく「ちょうどいい」湯加減のB級アクション映画だったというかさ。確かにレベルは高くないけれど、「やれやれ ( ´_ゝ`)」と微笑ましく観られたという不思議。あと、最近の僕は「レンタルDVD」に付いている予告編を飛ばしがちだったんですが、久しぶりに見てみたらどれも面白そうだったのも良かった…って、伝わりますかね。何はともあれ、「クリード2」から急上昇したラングレンの評価はまたもドル安に突入した感がありますけど(汗)、たぶん本作に出ている役者さんのファンだったらそれなりに楽しめるだろうし、午後ローで放送された時に洗濯物を畳みながら観る分には満足できるんじゃないかしらん。
レンタルDVDに収録されていた予告編は9本。少しずつ観ようと思ったり。
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おしまい。
監督のダニエル・ジリーリが制作総指揮で携わっていたドルフ・ラングレン出演作。僕の感想はこんな感じ。
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監督のダニエル・ジリーリが制作総指揮で携わっていたジーナ・カラーノ主演作。今度観る予定。
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ダニエル・ジリーリ監督によるスティーブン・セガール出演作。ちょっと興味あります。
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昨年末に観たラングレン主演作。僕の感想はこんな感じ。
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原題:Acceleration
2019/アメリカ 上映時間86分
監督:マイケル・メリノ、ダニエル・ジリーリ
製作:ナタリー・バーン
製作総指揮:ポール・ハーツバーグ、エリック・ブレナー
脚本:マイケル・メリノ
撮影:ジャン=マイケル・ロサダ
美術:キャンディ・グテーレス
衣装:トビー・ブロンソン
編集:マイク・メンデス
音楽:グレゴリー・デ・イウリオ
出演:ショーン・パトリック・フラナリー、ドルフ・ラングレン、チャック・リデル、ナタリー・バーン、ドブロミル・マシュコフ、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、サリー・カークランド、ダニー・トレホ、トニー・タンビ、ライアン・カーンズ、カイウィ・ライマン=メルロー、リュー・テンプル、ジェイソン・ロンドン、アル・サピエンザ
(あらすじ)
凄腕で恐れられた女殺し屋のローナ(ナタリー・バーン)だったが、裏切りの疑いをかけられ、裏社会を牛耳るロシアマフィアのボス、ヴラディク(ドルフ・ラングレン)の仕かけた罠にはめられてしまう。息子を人質にとられ、7時間後の夜明けまでにヴラディクが指示する5つのタスクをこなさなければならなくなったローナだが、5つのタスクはいずれも、ヴラディクと敵対する悪党を始末するという危険極まりないものだった。ローナは愛車のマセラティを駆り、深夜の街を駆け抜けながら、次々と敵を倒していくが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
ここ数年はDVDの感想をまとめて書いているんですけど、本作は「ドルフ・ラングレン出演作」ということで、単独の記事をアップしておきますよ。昨年12月半ば頃から「MDGP モースト・デンジャラス・シネマグランプリ2019」の1本として劇場公開されていた時は、諸々があまりに忙しくて足を運べなくて。で、今年の3月になって相互フォローしている方からレンタルが始まっていることを教えてもらったので、3月某日、近所のレンタル屋で借りてみました。「やれやれ ( ´_ゝ`) エラソウ」と思ったり。
鑑賞直後の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「バキ道」

本作の内容をザッと書いておくと、クライマックスの銃撃戦やら肉弾戦やらのダイジェストが流れる→タイトルシークエンス→8時間前の話になりましてね。主人公は殺し屋のローナ(ナタリー・バーン)で、ロシアンマフィアのヴラディク(ドルフ・ラングレン)に息子を人質にとられてしまい、朝までに「売人から未払い金を回収」「銃ディーラーの殺害」「売人のアジトを全焼させる」「犯罪データを販売する男から情報を回収」「人身売買業者の帳簿を入手」という5つのタスクをこなすことになるんですが、そこにヴラディクに金を貸しているギャングのケイン(ショーン・パトリック・フラナリー)が絡んできて…ってな調子。一応、オチを書いておくと、ローナの息子の父親はヴラディクだと発覚したり、ローナとヴラディクがケインのアジトに乗り込んで銃撃戦になってヴラディクとケインが死んだりして朝を迎えまして。大金をゲットしたローナは息子と街を出て、映画は終わってたような気がします。
主役はナタリー・バーンが演じる殺し屋ローナなのです。

モロに「低予算B級アクション映画」という枠に入る本作ですが、頑張ってはいたと思います(奥歯に物が挟まった文章)。「大切な人を人質にとられる→汚れ仕事をこなさなくてはならない」というプロットに関しては、日吉ミミさんが歌い出しそうなほどに「よくある話」ではあるものの、「よくある」というのはそれだけ「面白さが保証されている」ということでもあるワケで。お話自体がそれなりに楽しいだけでなく、タスクごとに登場人物を小出しにできるという利点があるせいか、ラングレン絡みの作品にしては「この人、他の作品で観たことある!Σ(゚д゚)」と思える「日本でもwikipediaに項目がある」レベルの出演者が多かった印象(wikipediaに載ってなくても、例えばカイウィ・ライマン=メルローは「ザ・アウトロー」に出てたし、アル・サピエンザは「スティール・サンダー」でラングレンと共演してる)。さらに、ショーン・パトリック・フラナリーやチャック・リデル、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンにダニー・トレホといった“ジャンル映画でお馴染みの人たち”も出ているので、意外と豪華な映画を観た気分になったような気がしないでもなかったです (・ε・) ドッチダヨ
ダニー・トレホとクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンは、かなり出番が短めでしたな。

まぁ、率直なところ、銃撃戦時のマズルフラッシュに付け足し感が強かったり、建物の爆破シーンを見せなかったりと、全体的に“安さ”は否めないんですよ。ラングレンも「出演シーンはまとめて撮影したんだろうな」ってムードがムンムン漂っていたし…。ただ、マセラティをカッコ良く走らせたり(って、僕は車にあまり興味がないのでよくわかりませんがー)、ドローンを使った空撮を入れたり、銃器ディーラーの応接間がオサレだったり(壁一面のスクリーンでモノクロ映画が流れてたりする ( ゚д゚) ナニコノヘヤ)、ノワールっぽい雰囲気で撮影したりと、ところどころにK.U.F.U.が見られるあたりは好感が持てましたね。
ラングレンの出番は指示を出すシーンがほとんどですが、冒頭とクライマックスでアクションが見られます。

とはいえ、残念ながらアクション演出は凡庸としか言いようがなくて。まず、主人公に“強さ”が感じられなかった。銃の扱い方が軽いし、格闘描写も「こなしているだけ」に見えちゃったんですよね…(特にスリーパーで失神させるシーンはガッカリ)。それと「殺陣にロジックがない」ように感じました。例えば、ギャングの手下が銃撃しないで殴りかかったりとか(で、主人公に射殺される)、男2人との格闘シーンで隙だらけなのに勝利したりとか、アクションの見せ場自体は多いものの、1つ1つがちゃんと練られていないんじゃないかと。本作のポスターには「『ワイルド・スピード』のスタントチームが挑む超絶アクション!!」というキャッチコピーが載ってましたけど、ごめんなさい、「どの作品を担当したチーム!? (゚д゚;)」と思った次第。
ううむ、上記以外にも「ショーン・パトリック・フラナリーによるロシアン・ルーレットがウザい」とか「クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンのアクションがない」とか「ラングレンvsチャック・リデルがモッサリ気味」とか文句はいろいろあるんですが、しかし。なんて言うんですかね、この時の僕にはなんとなく「ちょうどいい」湯加減のB級アクション映画だったというかさ。確かにレベルは高くないけれど、「やれやれ ( ´_ゝ`)」と微笑ましく観られたという不思議。あと、最近の僕は「レンタルDVD」に付いている予告編を飛ばしがちだったんですが、久しぶりに見てみたらどれも面白そうだったのも良かった…って、伝わりますかね。何はともあれ、「クリード2」から急上昇したラングレンの評価はまたもドル安に突入した感がありますけど(汗)、たぶん本作に出ている役者さんのファンだったらそれなりに楽しめるだろうし、午後ローで放送された時に洗濯物を畳みながら観る分には満足できるんじゃないかしらん。
レンタルDVDに収録されていた予告編は9本。少しずつ観ようと思ったり。

おしまい。
監督のダニエル・ジリーリが制作総指揮で携わっていたドルフ・ラングレン出演作。僕の感想はこんな感じ。
監督のダニエル・ジリーリが制作総指揮で携わっていたジーナ・カラーノ主演作。今度観る予定。
ダニエル・ジリーリ監督によるスティーブン・セガール出演作。ちょっと興味あります。
昨年末に観たラングレン主演作。僕の感想はこんな感じ。