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ザ・リディーマー(ネタバレ)

ザ・リディーマー

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ザ・リディーマー


原題:Redeemer
2014/チリ、アメリカ 上映時間90分
監督・脚本・編集:エルネスト・ディアス=エスピノーサ
製作:ノア・セガン
製作総指揮:ネイト・ボロティン、トッド・ブラウン
出演:マルコ・サロール、ノア・セガン、ホセ・ルイス・モスカ、ロレト・アラヴェナ、ボリス・スミルノフ、ネルソン・ヌニュス
パンフレット:なし
(あらすじ)
並外れた射撃の腕と身体能力で暗躍し、「救世主(リディーマー)」と呼ばれた殺し屋パルドは、ある事件をきっかけに流浪の旅に出る。そして、通りかかった海辺の町で集団リンチを受けていた男を救ったことから、麻薬密売組織との戦いに巻き込まれていく。一方、パルドを狙う凶暴な殺し屋サソリも町に現われ……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




82点


「リディーマー(救世主)」と言えば、「スポーン」に出てきた敵Image may be NSFW.
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を連想しつつも、それは関係ナッシング(雑な前振り)。あくまで「WEC(ワールド・エクストリーム・シネマ)2015」の1本として、1週間限定レイトショー公開という規模ではありますけれども、“チリのアクション番長””ラテン・ドラゴン”などの異名を持つアクション野郎マルコ・サロール(サロールなのかザロールなのか、迷っていましたが、当ブログでは今後「サロール」で統一します…って、どうでも良いですかね)の主演作が初めて劇場公開されるということで! 昨夜、ヒューマントラストシネマ渋谷で観てきました。うん、頑張ってた!(´∀`) エライゾ


劇場は「マキシマム・ブラッド」の時と同じ3番スクリーン。席はほぼ埋まってました。
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3番スクリーン


ちなみに上の階では「インディアン・フィルム・フェスティバル」が開催中だったり。いろいろやってるのね (・ε・) フーン
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インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン



格闘アクション映画が好き…といっても、人によって好みは違うじゃないですか。僕が基本的に好きなのは「手技中心の総合格闘技風味背脂多め海苔多め麺硬め」であり、「蹴り技中心の回転チャッチャ系野菜増し」みたいなタイプは嫌いではないけどあまり頼まない…って、乱暴にラーメン要素を入れたせいでわかりにくいね ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ 「格闘」というものを完全にリアルに描こうとすると、それこそ地味になるので、ある程度のフィクション要素が入ったりするのはアリだけれども、そのさじ加減もやっぱり人それぞれに意見が違ったりするから難しくて。とりあえず現時点で僕が一番好きなバランスは「導火線」だったりします。


ちくしょう、DVDImage may be NSFW.
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持ってたのに、ちゃんとBlu-rayImage may be NSFW.
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を買い直したんだからね!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!




で、今回のマルコ・サロール主演作ですよ。初タッグ作「キルトロ」はDVDにもなっていないので未見ですが、盟友エルネスト・ディアス=エスピノーサ監督とは「ミラージュ」Image may be NSFW.
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「愛と復讐のマンドリル」Image may be NSFW.
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、そして今作で4本目ということで、前の2本よりもアクション面がパワーアップしていた印象。フィニッシュに回転系の蹴り技をいちいち持ち出すあたりはあまり好みではないものの(ちょっとスコット・アドキンスっぽい)、今回は総合格闘技風味を結構入れてきて、しかもそれがかなり様になっていたというか。ブラジリアン柔術使いイカロ(ネルソン・ヌニュス)とのタイマンはかなりエキサイトしましたよ。確かデラヒーバも繰り出してたと思うんですが、イカロ役の人は実際にやってる人なんですかね。「イップ・マン 序章」Image may be NSFW.
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っぽい連打をパクる貪欲に取り入れる姿勢も嫌いじゃなくて、全編楽しく観られました (^ε^) ウッフン


何気にゴア描写が挿入されていたのも美味。この雑魚はコート掛けに刺さってました (ノ∀`) キャー
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コート掛けにグサリ


右のジャージ姿がイカロ。お金のない格闘家が公園でスパーしているように見えなくもない。
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vsイカロ


タックルから始まるピエドラ(ボリス・スミルノフ)とのバトルも良かった!
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vsピエドラ


通り名のピエドラは「石」という意味→打たれ強いので、連打フィニッシュ!
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リディーマーの連打!


これって、ドニー・イェン兄貴主演の「イップ・マン」Image may be NSFW.
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からの影響…かと思いきや!
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イップマンの連打!


実は「アニー」Image may be NSFW.
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からの引用だったという説も!?(勝手なデマ)
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連打でKO!


なんとなく「頑張って連打するものの、怪訝な顔をされるゲイリー・ダニエルズ」を貼っておきますね(実写版「北斗の拳」Image may be NSFW.
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より)。
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実写版北斗百烈拳



予算が増えたのか、銃撃戦も前の作品よりはそこそこ迫力が増してましたよ。リアリティは少なめだけど、「こういうのカッコイイでしょ?(o^-')b イカガ?」的な工夫が凝らしてあって、“ 予算のない「ジョン・ウィック」なんて思ったりして…って、「ジョン・ウィック」はまだ観てないんですがー。あと、ラスボスがしっかり強そうなのも高ポイントで、「技を繰り出す際の声がずいぶん迫力あるなぁ」と感心していたら、因縁の敵サソリを演じたホセ・ルイス・モスカはキックのリングにも上がっていた空手家とのこと(チリでは結構な有名人みたい)。この人がとにかくイイ顔なので、他のアクション映画にドンドン起用されてほしいと心から思った次第。


リディーマーを追う復讐の殺人マシーン・サソリ! この顔、コクがあって最高ですな。
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サソリ(ホセ・ルイス・モスカ )


動画を貼っておきますね↓ 「JOSE LUIS MOSCA」で検索すると、試合の動画とかありましたよ。




ストーリーも面白かったですね~。最近、流行気味の「戦闘マシーンの贖罪話」かと思いきや、ちょっと捻りが入っていたというか。「力なき人の祈りを聞きつける→ロシアンルーレットを実施して、神様に是非を問う→生き残ったら、悪党を制裁!」なんて日々を過ごしていたリディーマーが“好きなシングルマザーの子ども(大金が必要な重病)のためにギャングの金を盗んでしまってボコられている男”を助けたことから、ギャング皆殺し活動をスタート。並外れた戦闘力を存分に発揮して、モリモリとクズどもを殺していたら、そこに因縁の宿敵サソリがやってきてしまうのです。


悪党を制裁する前には、ロシアンルーレット。どうかしてますよね (´・ω・`) ヤメナヨー
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仕事の前はロシアンルーレット


ちなみにアッサリ殺されたアメリカ人のボス・スティーブを演じたノア・セガンは、製作も兼ねている様子。好感が持てますな。
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スティーブ(ノア・セガン)



サソリの話によると、昔々、リディーマーがサソリを暗殺しようとしたら、誤って彼の息子を射殺しちゃいまして。その報復として、身重の奥さんを前に「サソリが散々苦しませた挙げ句に殺すか、リディーマーが射殺するか」という「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、どっちを食べる?」以上の究極の選択を迫られたから超ゲンナリ(鉗子で胎児を引きずり出そうとする映像アリ ('A`) イヤーン)。結局、リディーマーは奥さんを泣く泣く射殺し、砂漠に放逐されたものの、何とか生き延びて、贖罪として悪党を退治していたんですが…。なんとサソリったら、その依頼主たちを片っ端から殺していたというね。


リディーマーったら、このピコピコハンマーを持った子どもを殺してしまって…。
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ピコピコハンマーを持った子どもが!


代わりに身重の奥さんを自ら射殺する羽目になったのでした (iДi) アンマリダー
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身重の奥さんを射殺



で、今回もサソリはリディーマーが守ろうとしている男女を殺そうとして、男は射殺されるも、隙を見てリディーマーが反撃! あーだこーだと、蹴ったり殴ったり関節技を極めようとしてたりしたら、リディーマーが優勢になって、クルクルクルクルと回ってからの蹴り技で勝利しましてね。「先に地獄で待ってるぜ!(;`∀´)」なんて言うサソリを前に、リディーマーったら拳銃を置いて土下座をして、「息子がいる天国に行けますように」と謝罪! シングルマザーと立ち去るのです。ラスト、サソリが絶叫すると銃声が鳴って(自殺したっぽい)、映画は終わったのでした…。


最後の「赦す」という着地は、結構ビックリしました。
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決着!



まぁ、微妙なところは山ほどあって。全体的にやっぱり安っぽいとか、「チリに警察はいないのか?」といった部分はスルーするとしても、リディーマーとサソリがやりたい放題すぎるし、登場人物たちの行動が不自然に感じる場面もしばしば。ロレト・アラヴェナ演じるシングルマザーの“リディーマーを罠に掛けつつも「仕方ないじゃない!」と即開き直る姿勢”や(「マキシマム・ブラッド」のヴァン・ダムを罠に掛けた女を思い出した)、そんな彼女に惚れている男の“お調子者感”にもイラッとしました。最後だって少し泣いちゃったけどさ、「サソリが天国に行けたら、地獄行きの奴なんてほとんどいないよな」なんて思ったりもした…ってのは意地悪な意見ですかね。

ただ、「ペンチで歯を固定して蹴りを入れる→歯が抜ける!」といった斬新な場面が少なくなくて、「アクション映画が大好きな人たちが作った映画」ってムードがムンムン匂い立ったから、大好きでした (´∀`) スキヨ もう明日には公開終了だけど、格闘アクションが好きな人ならグッとくる部分は多いと思うので、ぜひ足を運んでほしいところです。僕が行った時はほぼ満席だったということで、これを機にマルコ・サロールが出演しているスコット・アドキンス主演作「デッドロック3」とかDVD化されたらいいんだけどなぁ…。


スコット・アドキンスvsマルコ・サロールが堪能できるという「デッドロック3」。スゲー観たいのです。
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アドキンスvsサロール



おしまい (o^-')b ミテアゲテ!




最初に観たエルネスト・ディアス=エスピノーサ監督×マルコ・サロール主演作。僕の感想はこんな感じ
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同タッグによる作品。僕の感想はこんな感じ
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マルコ・サロールが悪役で抜擢されたロバート・ロドリゲス監督作。僕の感想はこんな感じ
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エルネスト・ディアス=エスピノーサ監督が参加しているオムニバス。僕の感想はこんな感じ
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