ガールズ&パンツァー 劇場版
2015/日本 上映時間119分
監督:水島努
脚本:吉田玲子
考証・スーパーバイザー:鈴木貴昭
キャラクター原案:島田フミカネ
キャラクターデザイン・総作画監督:杉本功
キャラクター原案協力:野上武志
ミリタリーワークス:伊藤岳史
プロップデザイン:竹上貴雄、小倉典子、牧内ももこ、鈴木勘太
モデリング原案:原田敬至、Arkpilot
3D監督:柳野啓一郎
音響監督:岩浪美和
音響効果:小山恭生
音楽:浜口史郎
主題歌:ChouCho
3DCGI:グラフィニカ
アニメーション制作:アクタス
声の出演:渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、福圓美里、高橋美佳子、植田佳奈、菊地美香、吉岡麻耶、桐村まり、中村桜、仙台エリ、森谷里美、井上優佳、大橋歩夕、竹内仁美、中里望、小松未可子、多田このみ、山岡ゆり、秋奈、井澤詩織、山本希望、葉山いくみ、椎名へきる、喜多村英梨、石原舞、明坂聡美、川澄綾子、伊瀬茉莉也、平野綾、早見沙織、大地葉、金元寿子、上坂すみれ、田中理恵、生天目仁美、冬馬由美、瀬戸麻沙美、米澤円、大空直美、高森奈津美、ジェーニャ、能登麻美子、下地紫野、石上美帆、竹達彩奈、藤村歩、飯田友子、中原麻衣
パンフレット:★★★☆(864円/しっかりした作り。カンテレ奏者あらひろこさんのインタビューが好き)
(あらすじ)
第63回戦車道全国大会で優勝を飾った大洗女子学園。平穏な日常が戻ってきたと思っていたある日、大洗でエキシビジョンマッチが開催されることになる。いまやすっかり町の人気者になった大洗女子戦車道チームには熱い視線が注がれるが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
アニメ作品はあまり観ないものの、映画駄話の会でお会いするサイモンさんが褒めていたので少し気にはなっていて。さらに今週のムービーウォッチメンの課題映画になったので、映画の日に「深夜も稼働のバルトなんかどう?(▼∀▼) チョ-ドイイ」ってな調子で新宿バルト9で観てきました。「テレビシリーズは観ないようにしよう… (`Δ´;) キケン...」と思ったり。
バルト9は深夜もやってて助かるのです。
24時10分スタートの回を購入。映画の日ということで、1000円で観られました (´∀`) タスカルワー
売店ではグッズやらフィギュアやらが売られてましてね。
深夜なのでさすがに閉まってましたが、オリジナルフードもあったりして。
入場者特典でカードやら色紙やら。オフ会とかで会う方でほしい人がいたらあげます。
ちなみにバルト9が入った丸井にはガルパンショップがオープン中。戦車型ケーキは食べてみたかったり…。
模型屋さんには戦車のプラモが飾ってありましたよ。
なんか「ガールズ&パンツァー」には「戦争のための道具を~」的な批判があるみたいで。まぁ、確かに頷ける部分はあるんですけど、創作物なんてそんなものじゃないですか。僕が大好きだったキャノン・フィルムズのアクション作品や近作では「エクスペンダブルズ」のような「悪党をブチ殺してイェー!ヘ(゚∀゚*)ノ」みたいなジャンル映画と本質的に変わらないというか、基本的にはみんなそんなことわかって観ているんじゃないかしらん。最近のアニメではよくあるみたいですが、現実の町を舞台にして町おこしが成功したのも良いことだと思うし、目くじら立てなくても良いんじゃないかなぁと(ただ、「エクスペンダブルズ」
が本物の米軍と絡んだらちょっとイヤな気がするように、自衛隊とコラボしたのは微妙に感じましたがー)。
で、雑に内容を書いておくと、世界観の軽い説明があってから、映画がスタート。戦車を用いた伝統武芸「戦車道」の全国大会優勝記念のエキシビションマッチを終えた大洗女子学園の戦車チームが学校に戻ったら、「全国大会で優勝したら学校が存続できる」というテレビシリーズの約束が「なかったこと」に→廃校が決定していて。メンバーは転校先が決まるまで、とりあえず廃校舎で共同生活を送っていたら、生徒会長の尽力もあって、大学選抜チームに勝てば廃校が取り消されるということになり、ライバル校たちが協力してくれたおかげで見事勝利……といった感じでした。
一応、劇場版までの流れの予習動画があったので、貼っておきますね↓ 映画はこれの続きになるんですね。
僕的に今作でスゲー良かったのは、戦車の戦闘描写。基本的に戦車にはあまり興味がないし(区別が付かない&名前も覚えられないレベル)、戦車絡みの過去作もそれほど観ていませんが、ディティールにこだわりつつも上手にウソを交えてダイナミックに描いてて、少し前に観た戦車映画「フューリー」の時とはまた違う面白さがあって。戦車砲の発射音や爆音も迫力があって、立川で爆音上映されているのも頷ける感じ。特にクライマックスの遊園地での戦車戦は見せ場もいろいろと考えられていて、かなり興奮しましたね~。実写では無理なシーンが連発→まさに“アニメならではの戦車戦”が縦横無尽に繰り広げられていて、マジで褒めるところしかなくて、戦車戦闘を観るだけでも足を運ぶ価値があると思います。
日本の街中で戦車が戦うだけで新鮮。店を壊された人が喜ぶ描写を入れて、世界観をそれとなく説明してたのも良かったね。
転倒した戦車をカタパルトにして飛ぶとか、実写ではまず無理だよなぁ。
正直なところ、個人的には「美少女×戦車」より「マッチョ×戦車」の方が好みではあって(全然人気が出なさそうですが)。まったく内容を知らなかったので、最初は「せっ、戦車道!?Σ(゚д゚;)」「戦車で戦闘して誰も死なないの!?Σ(゚д゚;)」とかなり面食らったし、エキシビションマッチ終了後の“サービス感溢れる入浴シーン”には若干の居心地の悪さを覚えたりもしたんですよ(「マチェーテ」みたいなのは大丈夫だけど(※リンク先、エロ注意)、女子高生は気まずい)。ただ、戦闘中でもどことなく牧歌的なムードだったりとか、心の機微の部分とか、そういうのはやはり少女たちが主人公だから良い気もしていて。特に終盤のタイマン、姉のまほがみほの戦車を空砲で撃つ際に少し切なそうな表情をした瞬間はかなりグッと来たりしてね。「美少女×戦車」もなかなか美味かもしれませんな…(しみじみ)。
こんな入浴シーンだったら良かったんですが…って、どうでもいいね(「花の慶次」より)。
美少女よりはこういう人が戦車に乗っていた方が好きではあるけど、視聴率は獲れなさそうな予感(「魁!! 男塾」より)。
まぁ、主人公たちがこんな感じで自衛隊とコラボしたら、モロに軍靴の足音が聞こえそうですな。
と、褒めてきましたが、実はストーリー自体が全然受け入れられなくて。とにかく「全国大会で優勝したら学校が存続できる」という約束が「なかったこと」になって廃校になるという展開に心底ムカついちゃったんですよね…。いや、僕はテレビシリーズは観てませんでしたけど、あまりにも酷いというか、取って付けた感がアリアリというか、「そんな展開でいいの? Σ(゚д゚;) マジ!?」と。あれって、テレビシリーズが好きだったファンの人は納得できるんですかね?
その後も、女子高生だけで廃校舎で生活させたりとか、あの世界の教師やPTAは何をしているのかとも思ったし。「戦車道」なんてありえない武芸が推進されている世界だからこそ、そういう部分に疑問を挟ませないでほしいなぁ…って、面倒くさいですか? (´∀`;) スミマセン そういえば終盤、ライバルたちが助けに来る場面も本来はハートに火が点くところなんでしょうけど、「そもそも競技として8vs30なんて不利すぎる状況の試合を開催する意味があるの?」と思っちゃってたから、そんなに燃えなかったです(って、そもそも扱う戦車に差があったりするし、「いんだよ、細けぇ事は」ってことなんでしょうけど)。
とは言え、テレビシリーズを観ていたらこれらも納得できるんですかね? ちょっと思い出したのが「劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語」を観た時のこと。物語的にどうしても蛇足に感じるところがあったんですが、テレビシリーズへの思い入れもあって高評価に着地したんですよね。だから、むしろテレビシリーズの方が面白そう→観ようかなぁと思ったりしたんですけれども! 大洗のロケ地巡りとか、コラボ食品の数々とか、調べれば調べるほどハマッたら凄まじく散財する危険性が高いので、護身として観ないことに決めた次第。
ちなみに僕が好きだったキャラは、やたらと突撃しようとする知波単高校の西絹代と…。
スナフキンっぽく知った風な口を叩く継続高校のミカ。カンテレという楽器、初めて知りましたよ。
そんなワケで、ダラダラと書いてきましたが、ストーリーを気にしなければ面白いというか、戦車の戦闘描写は一見の価値アリの素晴らしさでしたよ。ちなみに鑑賞後、このブログの読者の方に声を掛けられて驚いた…ということも書き残しておきましょう(偉そうな口調で)。まぁ、「キャラクターが集合した」的な魅力も大きそうというか、ところどころでテレビシリーズの同窓会的要素も強いと感じたので(そりゃそうなんですが)、劇場に足を運ぶのはテレビシリーズを観てからの方が良い気がします。おしまい。
テレビシリーズのBlu-ray。王道的なストーリーで、こっちの方が面白そうではあるのです。
テレビシリーズの後に出たオリジナルアニメ。本編で省略されたエピソードを映像化したそうな。
劇場版のサントラでございます。
数多く出てる関連書籍で一番気になったのがこれ。最近、この手のガイド本に弱いんだよなぁ… (`Δ´;) ヌゥ
昨年観た戦車映画の「ガルパン」の特典付きバージョン! 映画の感想はこんな感じ。
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ガールズ&パンツァー 劇場版(ネタバレ)
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