<無駄に長い前置き>
最初に書いておきたいのは、僕は「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」(TMNT)には思い入れがゼロでして。テレ東でアニメが放送されて人気を博した1993年ごろはジャン=クロード・ヴァン・ダムを初めとするアクション俳優に夢中な時期であり、子ども向けの“ポップな亀”に興味を抱く余裕はナッシング。実写映画が3本ほど作られてたみたいですが、それもまったく観る気が起きなかったというか。いわゆる直撃世代の人には申し訳ないんですけど、かなりどうでも良い存在だったんですが、しかし。今回の映画化に関しては、亀たちが僕好みの無骨でマッチョなビジュアルになっていたので、「これは期待できるかもしれんな ( ̄ー ̄) ニヤッ」と偉そうに思いつつ、劇場で観る気マンマンだったというね。
テレ東で放送されてたのを貼っておきますね↓
これが1990年に作られた実写版…。あれ? これはこれで結構面白そうな予感。
さて、1月の話。詳細はこちらの備忘録に書いたんですけど、「僕が『行きたい』と言った」ので、先月の14日~17日、奥さん&娘のマナ子(仮名/3歳)&お義姉さんと三泊四日で台湾へ行くことになったんですよ。で、14日、意気揚々と飛行機に乗り込みまして。僕もボランティア&仕事で二度の国際線搭乗経験を持つ男(偉そうに)。機内にある個人用テレビモニターで映画を観られることは承知していたので、「何を観ようかなぁ」と調べてみたら、なんとそのラインナップの中に「ミュータント・タートルズ」を発見したのです。
画面自体は小さいけど、いろいろなコンテンツが楽しめるテレビモニター。

かなり選べるだけに、どれを観ようかスゲー迷ったり… (・ω・;) ウーン

ちなみに、洋画の場合は基本的に日本語字幕ナシ。日本人向けのいくつかの映画に吹替版が用意されている程度であり、最初はその中から、吹替がどうなってるのかスゲー気になってた「エクスペンダブルズ3」を観たんですが、これが酷い出来でね…。航空会社が独自にやっているせいで、スタローンの声がささきいさおさんじゃなかったりして、その時点で萎えてストップ。クロエ・モレッツちゃん主演の「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」
機内で観たのですが…。

感想は「まぁ、普通 (・∀・)」という感じでしょうか(苦笑)。話や設定がズサンなのは目をつむるとして。アクションはなかなか楽しかったし、吹替も「エクスペ3」よりは全然マシだったし、作品として決して悪くはないものの、そんなに特筆する点もない印象。2月5日のタマフル・トップ5オフ会に行った時は「普通に面白いんじゃないですかぁ~ (`∀´) ヘラヘラ」なんて心なく話していたりしてね。本当なら1月公開の映画の感想文をアップしたいんですけど、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったことだし、とりあえず熱のない感想文を残しておくかと思ってたところ…。突然、僕の中の大黒摩季さんが「チョット待ってよ!川`Δ´)」なんて歌い出したからビックリですよ(電波な文章)。
一応、貼っておきますね↓
あんな小さい画面で「映画を観た」と言えるのか? いや、作品によるところもあるけどさ、ド派手なアクションが売りの映画を小型モニターで観て、魅力を十分堪能したと言えるのか? 特にクライマックス直前の雪山のトレーラーチェイスは絶対大画面で味わうべきな気がするし…。それなのに、「普通に面白いんじゃないですかぁ~ (`∀´) ヘラヘラ」なんて知った風な口を叩いてた自分がなんだか急に恥ずかしくなってきたというか、この作品に対して失礼だったんじゃないかと心底反省。「お詫びとして一番面白くなりそうな環境で観よう!」と思い立ち、昨日、ユナイテッド・シネマ豊洲で4DX・字幕版を観てきたんですが…。
会員サービスデーながら2400円も払ったのでした。

ミュータント・タートルズ

原題:Teenage Mutant Ninja Turtles
2014/アメリカ 上映時間101分
監督:ジョナサン・リーベスマン
製作:マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラー、ゲイレン・ウォーカー、スコット・メドニック、イアン・ブライス
製作総指揮:デニス・L・スチュワート、エリック・クラウン、ナポレオン・スミス3世、ジェイソン・T・リード
キャラクター創造:ケビン・イーストマン、ピーター・レアード
脚本:ジョシュ・アッペルバウム、アンドレ・ネメック、エバン・ドハーティ
撮影:ルラ・カルバーリョ
美術:ニール・スピサック
衣装:サラ・エドワーズ
編集:ジョエル・ネグロン、グレン・スキャントルベリー
音楽ブライアン・タイラー
視覚効果監修:パブロ・ヘルマン
出演:ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー、アラン・リッチソン、ノエル・フィッシャー、ピート・プロゼック、ジョニー・ノックスビル、ジェレミー・ハワード、ダニー・ウッドバーン、トオル・マサムネ、ウーピー・ゴールドバーグ、ミナエ・ノジ、アビー・エリオット
パンフレット:★★★(720円/情報が充実してて良い感じ。贅沢を書くと“愛のある人のコラム”が読みたかったなぁ)
(あらすじ)
悪の組織フット軍団による犯罪と暴力が日増しに激しくなるニューヨーク。フット軍団を追いかけていたテレビリポーターのエイプリルは、ある夜、闇夜に紛れてフット軍団を倒す謎のヒーローを目撃する。その姿を映像に収めることができず、誰にも信じてもらえなかったエイプリルだが、今度は地下鉄の駅でフット軍団が人々を襲撃。そこで再び謎のヒーローを目撃したエイプリルは、後を追いかけ、カメの姿をした4人組の忍者タートルズと出会う。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
75点
大きいスクリーンってイイネ! (・∀・) サイコー
2月6日の新宿ピカデリーのロビーにはこんな展示がありまして。

イラストコンテストの作品が飾られてたりしましたよ。

RIP SLYMEによる日本語版テーマソングがあったりしてね…。まぁ、劇中で流れなければ無問題。

4DXは座席が動きまくったり、風が吹いたり、雨が降ったりと、いろいろなことが起こって実に愉快なワケですけど、それ以前の話で、画面がデカいだけで迫力が全然違う。小さいモニターの時は「チャカチャカしてて、よくわかんねーな… (゚⊿゚) ツマンネ」と思った場面も、大きいスクリーンで観れば「あら、迫力がある上にちゃんと整理されてるじゃん!∑(゚Д゚)」と高評価に早変わり。それに、亀たちの見分けも付くようになった…ってのは、単に2回目だからですかね (´∀`;) エヘヘ
それにしてもこの映画のアクションは良く出来てると思いました。基本的には製作に携わっているマイケル・ベイ風味なんですけど、より見やすい印象。特に雪山でのトレーラーチェイスは、状況のおかしさについてはスルーするとして、ダイナミックな場面が連発される割にはスゲー整理されていて、かなり感心いたしました。僕が過去に観たジョナサン・リーベスマン監督作では「何が起きているのかサッパリ」なシーンが多めだったので、成長したんだなぁと。しかも、4DXだとライド感が最高で、このシーンを体感できただけでも2400円払った甲斐がありましたな…(しみじみ)。
この雪山の場面、4DXとの相性バッチリでした。

格闘アクションもなかなか良かった! 各キャラクターごとに「コイツはこういうファイトスタイル」というのがしっかり決まっていて、僕的にはネズミのミュータント師匠スプリンターの“四足歩行動物による達人戦闘描写”がグッときましたよ。クライマックスのシュレッダーvs4人でも、シュレッダーが各亀の得意武器を使って圧倒するのが良かったし、最後に幼いころに遊びでやっていた“バケツ落とし”でシュレッダーを倒すのも素晴らしかったですね。
スプリンター、僕的にはカッコ良かったけど、モロにネズミなビジュアルが苦手な人もいそう。

その他、好きなところを書いておくと、ジャーナリストのエイプリルを演じたミーガン・フォックスは意外と可愛らしくて良かったし、相棒カメラマンのヴァーン役のウィル・アーネットも面白かった。ヴァーンは酷い目に遭ってばかりで報われないのに全然腐らないところが好きだったり。「ハシ」とか「ホゴシャ」とか「家門」とか、ところどころに日本語が怪しく出てくるのもうれしかったです。
ミーガン・フォックス繋がり&作風で、ところどころ「トランスフォーマー」

一応、雑にオチを書いておくと、タートルズとエイプリルとヴァーンは協力して、フット軍団のボス・シュレッダーと大企業のCEOエリック・サックスによる「ニューヨークに毒を撒いた後、解毒剤を使って人々を救って、ヒーローになって大儲け!(`∀´)(´∀`) ウフフ」というわかりやすいマッチポンプ作戦を見事防ぎまして(シュレッダーはまだ生きてるっぽい描写あり)。エイプリルが「家族だから (´∀`し」とタートルズの存在を報道しないことで彼らとの絆が深まったり、誤作動でヴァーンの新車が爆破されたりした後、「オレたちの戦いはこれからだ!ヽ(`Д´)人(`Д´)人(`Д´)人(`Д´)ノカワバンガ!」ってムードで終わってました。
エンディングで流れてた曲を貼っておきますね↓
とは言え、脚本はかなり適当でして。「フット軍団が好き勝手に暴れている」なんて世界観の時点で、あの下水道のアジトの運営&維持とか「エイプリルが亀たちを逃がすくだりのうやむや感」とか「スプリンターとシュレッダーはいつ知り合ったんだよ」とか「スプリンターが拾ったのが忍術の本ではなく『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』
一番どうかと思ったのが最後の展開で、毒の容器を壊さないために4人で必死に鉄塔を支えていたハズなのに、いつの間にかなし崩しにどうでも良くなってたのは驚きましたね。ラスト、「富士急の高飛車ライクにみんなで落下→ラファエルが本音を吐露しているうちに着地した」展開も面白かったけどさ、あの高さからどうやって助かったのかよくわからなかったのは僕だけでしょうか。
なんとなくミケランジェロが興奮していたネコ映像の元ネタっぽい動画を貼っておきますね↓
まぁ、他にも「ボイスパーカッションをやるシーンとか、もっとあるのかと思ってた…」とか「オフビートなギャグもマイケル・ベイっぽい」など、書きたいことはあるんですが、長くなるので割愛! ラジー賞にノミネートされまくってますけど、僕は結構好きでしたヨ (´∀`) 今回のことで、あらためてアクション映画は大画面で観るべきだと痛感いたしました。雪山のシーンが最高なので、4DXはマジでオススメなんですけど、雨のシーンでは頭に水がかかって少し不快だし、安くても2400円はかかるので気を付けて!(しつこい文章)
TMNTの30年の歴史が詰まったビジュアルブック。少し興味あるけど、高い… (`Δ´;) ヌゥ
ジョナサン・リーベスマン監督作では、これが一番好きかな。僕の感想はこんな感じ。
2007に公開されたフルCGアニメ。
レゴもあるのね。