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先週の備忘録(2015/3/17~3/23)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


火曜日、「はじまりのうた」を鑑賞→感動してゴールデン街で1人飲み
水曜日、深夜まで仕事
木曜日、接待が早く終了→「死んだ目をした少年」を鑑賞→半べそをかきながら家系ラーメンを摂取
金曜日、仕事の打ち合わせ→接待で新宿2丁目へ
土曜日、休日出勤→夕飯は家族と一緒にカレー屋へ
日曜日、グラップラー刃牙検定→夜は奥さんの手料理
月曜日、接待でウルトラ映画ライダー映画をハシゴ→飲み



先週は仕事がかなり忙しかった上に、接待が3件あり、さらには映画も何本か観てしまったので、ブログを書くのが大変でして。というか、上映が終わってしまった「沈黙の制裁」を優先するか、金曜日で公開が終わる「クリミナル・アフェア 魔警」「スペシャルID 特殊身分」のどちらかをアップするか、火曜日に見てグッときた「はじまりのうた」を書くか迷った結果、どれも中途半端で書ききれなくて…。なんかね、自分に超失望いたしました ('A`)


「はじまりのうた」、音楽映画が好きな人にはオススメ。
スクリーン4


ただ、観た映画はどれも良い感じ。「はじまりのうた」が最高だったのはもちろんのこと、接待が予想外に早く終わってテアトル新宿の前を通った時、なんとなく気になったので観てみた「死んだ目をした少年」が素晴らしかった!ヽ(`Д´)ノ 月曜日は特撮オタクの取引先の人とウルトラ映画ライダー映画をハシゴしたんですが、それも…まぁ…なんていうか…悪くはなかった気がしないでもないし…(奥歯に物がギッシリ挟まった文章)。というか、「死んだ目をした少年」はもう一度観に行きたいんだけど、どこかでやらないかしらん (´・ω・`)


映画を見終わった後、原作本「アックス」の特集号を買っちゃいました。
単行本とアックス特集号

ウルトラ映画、頑張ってた! もう一度書くけど、頑張ってた!
スクリーン9

ライダー映画、悪くはなかったと思わなくもない気がしないでもないかな…。4号DVDの試みは良いと思う。
4号DVD


あと、書いておきたいのが、日曜日に受けたグラップラー刃牙検定のこと。本当はしっかり勉強するつもりだったんですけど、最優先事項であるブログの更新すらままならない状態だったため、最初から最後まで読み返すことすらできなくて…。とは言え、武道家は常在戦場が基本。事前に勉強をするなんざ、所詮はスポーツマンのすることであり(苦笑)、むしろ「24年間読んで来た“そのまま”をぶつけようーー」と、勝手な理屈で自分を肯定&鼓舞して、試験に臨むことにしたのです。


これが受験票(名前は隠してあります)。2級と3級の併願を申し込みました。
受験票

朝食は最近LOVEな卵かけご飯。TKG→eat、恋したっていいじゃない!(雑な替え歌)
TKG!

コアチョコの特殊身分Tシャツにパニッシャーパーカーを着用しました。
パニッシャーパーカーと特殊身分Tシャツ

受験場所は四谷の上智大学だッ! ツイートしてみたけど、パンシェルジュ検定を受けると思った人は皆無な様子(そりゃそうだ)。
上智大学で受験!


で、会場に行ってみたワケですが、筆記用具を忘れてしまって… (ノД`) 急いで学内にあるセブンイレブンに行って購入したものの、この初歩中の初歩のミスを犯した自分にガッカリして、驚くほど下がっていくテンション。というか、よくよく考えれば「何かの試験を受ける」って、警察学校以来であり、緊張してスゲー胃が痛い ('A`) 「なんで金を払って、こんな目に遭わなくてはならないのか」と思いながら3級の試験を受けたんですが…。驚くほどスラスラ解けた!Σ(゚д゚;)


筆記用具を忘れるなんて、あたしってほんとバカ (ノω・、) グスン
筆記用具を買いました

検定はマークシート方式。記述式だと「転蓮華」すら書ける自信がないのでホッとします。
マークシート方式

検定の特典として、鬼の貌ステッカーをいただきました。
範馬勇次郎シール


ハッキリ言って、合格ラインが70点と考えると、3級の合格は難しくないと思う。というのは、問題は4択だし、そのうち2つぐらいはどう見ても違う回答なので、ちゃんと刃牙を読んできたならそうそう間違えないというか。もちろん細かいところを突いた難しい問題もあるんですけど、それも20問ぐらいなので、わざわざ金を払って検定を受けるような熱いファンなら受かりそうな印象。まぁ、2級の方はもう少し大変ではあったものの、どっちにせよ、試験終了の30分前には記入し終わってましてね ( ̄ー ̄) ニヤッ この42年の人生において、ここまでスムースに問題が解ける体験は初めてでしたよ。


例えば3級のこの問題とか、「ジャガる」なんて言葉があるほど有名なだけに間違えないじゃないですか。
3級の問題

自分を褒めたいのは、この問題。「柔道は佐藤」って良く覚えていたなぁと。
2級の問題

まぁ、正直なところ、行きの電車&3級の試験後は、自炊した完全版で勉強したんですけどネ (ノ∀`) エヘヘ
Kindleに刃牙完全版


ただね、試験が終わった後に自分なりに採点してみると、3級は5問、2級は15問も間違えていて… (´・ω・`) なんて言うんですかね、確信できなくて間違えているのもあったんですが、悔しいのは思い込んでいたパターンのミス。例えば、僕はずっとジャック・ハンマーのガウンの文字は「ジャック範馬」だと思い込んでいたので自信満々に解答したんですけど、単行本をチェックしてみれば正解は「JACK範馬」それこそ何十回も読んでいたのに「アホだなぁ」と。受かった(たぶん)のはうれしいけど、ちょっと残念でした。


読み返してビックリ! こういうミス、結構ありました。
JACK範馬


検定の話はこんな感じでございます。さて、今週も仕事が忙しくて、最悪、あまりブログが更新できないと思うんですけど、とりあえず金曜日の「タマフル映画祭2015」には何があっても行く予定。そのためにもいろいろと頑張りますよ。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。







クリミナル・アフェア 魔警(ネタバレ)

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クリミナル・アフェア 魔警

クリミナル・アフェア 魔警

原題:魔警 That Demon Within
2014/中国、香港 上映時間111分
監督・原案・脚本:ダンテ・ラム
製作:アルバート・リー、レン・イェ
製作総指揮:アルバート・ヤン、ソン・ダイ
脚本:ジャック・ン
撮影:ケニー・ツェー
美術:リー・キンワイ
衣装:ステファニー・ウォン
編集:パトリック・タム
音楽:レオン・コー
出演:ダニエル・ウー、ニック・チョン、アンディ・オン、リウ・カイチー、クリスティ・チェン、ドミニク・ラム、アスリット・チャン、チー・クァンチュン
パンフレット:なし
(あらすじ)
病院の警備勤務をしていた香港警察の警官デイブ(ダニエル・ウー)は、重傷を負って病院に駆け込んできた男ホン(ニック・チョン)の輸血に協力し、そのおかげでホンは一命を取り留める。しかし、ホンは特捜部が追っていた武装強盗団のひとりで、ホンを救ったデイブは特捜部から詰め寄られる。正義感の強いデイブはホンのことが頭から離れなくなり、次第に心の中に闇が広がっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※この映画に関しては、そーす太郎さんの感想が良かったので、ぜひ読んで!

もうすっかり都内での公開は終わってしまったんですが(汗)、今さらながら感想をアップしておきますよ。ダンテ・ラム監督の映画は基本的に“好みが合う感じ”であり、今年観た「激戦 ハート・オブ・ファイト」が超ストライクだったので、今作もまた楽しみにしてまして。2月下旬、シネマート六本木月曜メンズデイ割引を利用して「沈黙の制裁」と勝手な二本立て状態で観てきました。「変な映画!Σ(゚д゚;)」と思ったり。


パンフレットが作られてなかったのは結構残念。
パンフレットはなし

紙で出来たスタンドポップがあったりして。
紙でできたスタンドポップ

劇場ロビーのはずれには場面写真の展示もありましたよ。
パネルの展示

関係ありませんが、なぜか「アナ雪」コーナーもあったりして。よくわからないけど、シネマート頑張れ!
アナ雪のガチャなど


まず、褒めたいのは「魔警」というフレーズ。原題もそうなんですけど、僕的にはこの字面がたまらないというか… (´Д`;) ハァハァ 自分でもよくわからないんですが、永井豪先生や石川賢先生の作品、もしくは「ラプラスの魔」あたりの影響なのかなぁ。とにかく今作の「魔警」は大好物な題名であり、オープニングでタイトルが出た瞬間、ゾクゾクいたしました…って、伝わりませんかね (ノ∀`) エヘヘ

公式サイトによると「2006年3月17日に香港のチムサーチョイの地下道で起こった警察官による警官射殺事件からインスパイアされた作品」なんだそうで。この「インスパイア」というのがポイントで、いわゆる「実話ベースの犯罪モノ」という雰囲気はゼロ。「たぶん実際の事件は全然違うんだろうな… (・ω・;) ウーム」と思わされる仕上がりなのです。

物語を雑に書くと、主人公は警官のデイブ。警察の職務に忠実であり、「塩卵は体に悪いから少しだけだよ (´∀`)」と優しく母親の面倒を看る親孝行者ながらも、どこか神経質で異常なムードがプンプン漂ってまして。そんな彼が凶悪な強盗集団“鬼王団”のボス・ホンを偶然輸血して助けてしまうから、さぁ、大変。警察の同僚にしこたま怒られた上に、ホンが”過去にトラウマがある相手”にソックリだったことで、単身で鬼王団を追いながらも徐々に正気を失っていく…ってな調子でございます。


仕事に真面目すぎて、同僚に煙たがられているデイブ。案の定、友だちはいません (´・ω・`) カワイソウ
警官デイブ(ダニエル・ウー)

強盗犯ホン。洗剤の「混ぜるな危険」を利用して病院から脱出したりと、凶悪な上に頭もキレるのです。
強盗ホン(ニック・チョン)


で、仲間に裏切られたホンと期せずして共謀する形で、デイブは鬼王団メンバーを仲間割れさせながら追い詰めていくんですが、「実はホンはすでに死亡→デイブがホンになりきっていた!」という“もう1人の自分”オチ。最後は、裏で鬼王団と組んでいたペン刑事(アンディ・オン)が牙を剥いて、撃ち合いの末に主要登場人物がほぼ死亡した挙げ句(ちょっと「MAD探偵」を思い出した)、やりすぎなカーアクションの末にガソリンスタンドが笑っちゃうほど大爆発しましてね。火に焼かれるペンを助けようとするデイブもまた炎に包まれるんですが…。ここからの回想シーンがまた麺硬め脂多め味濃いめなのです(なにこの文章)。


このガススタンドの爆発っぷり、予想外に派手で驚きました。
ガススタンド大爆発!


なんと「25年前、デイブの暴力的な父親がデモの時に火炎瓶を投げようとしたところ、警官(ニック・チョン二役)のせいで火だるまになって死亡→少年デイブは復讐すべく警官の家を放火→警官は母を守って焼死→心底反省したデイブは死んだ警官の母の面倒を看つつ、自分にムチを打ちながら正義のために生きることを決意した」なんて事情があったからビックリ。確かにデイブはトラウマを抱えていたし、中盤過ぎぐらいに「老婆は彼の母親じゃない」ことも発覚していたんですが、正直、「そこまで盛らなくてもいいんじゃないかな… (´∀`;)」と思わされる真相でしたよ。


贖罪として殺した男の母の面倒を看ていたというね。
殺した男の母の面倒を看るデイブ


とは言いつつも、エンドクレジット前に出る「誰の中にも悪は存在する」なんて“直球かつわかりやすいテロップ”も含めてダンテ・ラム節って感じもして、妙に心に残るという不思議。あと、銃撃戦を始めとするアクションも勢いがあって面白くて。序盤の銃撃戦で手がちぎれたりとか、さりげなくハードな描写を入れる姿勢も好みでした。


アクションは全体的にハード&やりすぎ感があって楽しかったです。
銃撃戦が良い感じ


ううむ、ごめんなさい、今作の魅力をちゃんと書けている気がまったくしないんですが、面倒くさいのでもう止めます(投げやりな文章)。とにかく豪腕なんですけど、奇妙な余韻が残る作品でしたよ。変な映画が好きな人はチェックしてみると良いんじゃないかしらん。




ダンテ・ラム監督作で一番近いのはこれじゃないかな。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出した ワイ・カーファイ&ジョニー・トー監督作。僕の感想はこんな感じ







フォックスキャッチャー(ネタバレ)

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フォックスキャッチャー

フォックスキャッチャー

原題:Foxcatcher
2014/アメリカ 上映時間135分
監督・製作:ベネット・ミラー
製作:ミーガン・エリソン、ジョン・キリク、アンソニー・ブレグマン
製作総指揮:チェルシー・バーナード、ロン・シュミット、マーク・バクシ、マイケル・コールマン、トム・ヘラー、ジョン・P・ギウラ
脚本:E・マックス・フライ、ダン・ファターマン
撮影:グレッグ・フレイザー
美術:ジェス・ゴンコール
衣装:カシア・ワリッカ=メイモン
編集:スチュアート・レビ、コナー・オニール、ジェイ・キャシディ
音楽:ロブ・シモンセン
音楽監修:スーザン・ジェイコブス
出演:スティーブ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、バネッサ・レッドグレーブ、シエナ・ミラー、アンソニー・マイケル・ホール、ガイ・ボイド、デイブ・ベネット
パンフレット:★★★★☆(720円/コラムの人選が超好み。柳澤健さんの「1984年のマーク・シュルツ」には笑った)
(あらすじ)
ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)は、デュポン財閥の御曹司ジョン(スティーブ・カレル)から、ソウルオリンピックでのメダル獲得を目指すレスリングチーム「フォックスキャッチャー」に誘われる。同じく金メダリストの兄デイブ(マーク・ラファロ)へのコンプレックスから抜けだすことを願っていたマークは、最高のトレーニング環境を用意してくれるという絶好のチャンスに飛びつくが、デュポンのエキセントリックな行動に振り回されるようになっていく。やがてデイブもチームに加入することになり、そこから3人の運命は思わぬ方向へと転がっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




89点


※この映画に関しては、ナイトウミノワさんのブログとかはちごろうさんのブログを読むと良いんじゃないかしらん。

予告編を見る限りは地味で暗そうだけど、「大富豪はなぜ金メダリストを殺したのか?」が気になった&チャニング・テイタムのアマレスラー振りを確認したくなりまして。奥さん&娘がママ友と遊ぶ隙を狙って、2月22日(猫の日)に「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(字幕版)」と勝手な二本立てとして新宿ピカデリーで観てきました。「良い映画だったけど… (`Δ´;) ヌゥ」という複雑な気持ちになりましたよ。


観たのはスクリーン7「モルデカイ」の方が混んでたというね…。
スクリーン7


映画としてはスゲー面白かったです。「大富豪はなぜ金メダリストを殺したのか?」という下世話なサスペンス的な興味で惹きつけられつつも、ヘビーな人間ドラマにグッときた感じ。まず、褒めたいのが役者さんたちで、いつも陽気なスティーブ・カレルが今作はとにかく不気味&痛々しくて… ('A`) 思わず「40歳の童貞男」でも観て、自分の心のバランスを取りたくなるほどでしたよ。


スティーブ・カレル、よく考えると、コメディでも“空気が読めない痛々しい役”をやってはいるんですが。
ジョン(スティーブ・カレル)

実際のジョンはこんな感じの人でございます。鼻が特徴的なのね。
実際のジョン


だがしかし! 僕的に最も感動したのは、チャニング・テイタム&マーク・ラファロのアマレスブラザーズ!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ フンガー! あの肉体と動きの見事さに舌を巻いたというか、開始してすぐに2人が見せる打ち込み描写のリアルさは「ほほぅ、この映画は本物のアマレスラーを起用したのですな (・ω・) フムフム」としたり顔で思ったほど。2人とも演技が素晴らしかったのはもちろんのこと、何よりもあの肉体を作り上げた上にアマレスラーの動きを体得したことに感嘆いたしました。


チーズバーガーとピザとビールをガマンして、大嫌いなダイエットに挑んだチャニング・テイタム。偉いぞ!
マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)

マーク・ラファロ、7ヵ月で筋肉を16キロ増量したそうです。スゲェ!
デイブ(マーク・ラファロ)

実際の兄弟はこんな感じでございます。
実際の兄弟


特にチャニング・テイタムはスゴい! 最近まで“ちょっと頭が足りない陽性マッチョ”みたいなイメージだったのに、今作の“陰気マッチョ”役で「こんな演技ができるんだ!(゚д゚;)」と凄まじく見直したというか(いろいろと失礼な文章)。よくよく思い出せば、一昨年話題になったジャン=クロード・ヴァン・ダムの開脚動画の時ですよ。その後に流れたチャック・ノリスの動画に関しては、「エクスペンダブルズ2」の時に話題を取られた悔しさもあって、「身体を張ったヴァン・ダムのネタにCGで便乗しやがって!(`Δ´) クソガ!」と密かに激怒したのですが…(いろいろと心の狭い文章)。

チャニング・テイタムのパロディの方は、ちくしょう、スゲー愉快な上に「あえて失敗してみせる」ことでヴァン・ダムへの気配りすら感じさせる鮮やかな出来であり、その時から僕の中の「信用できる男フォルダ」に入れていた…って、スゲーどうでも良いですな。何はともあれ、つくづく「G.I.ジョー バック2リベンジ」での「製作者サイドが“彼の真価”を見抜けなかった降板」が残念で仕方なかったり(まぁ、僕もそうでしたが (´∀`;) ゴメンネ)。


「22ジャンプストリート」の宣伝の一環。「マジック・マイク」とか観る限り、180度開脚とか普通に出来そうな印象だったり。




閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ で、物語の方は、「マークが大富豪のジョンに気に入られるも、調子に乗りすぎて練習をサボったりするようになって、『恩知らずのサルめ!』とビンタされて。2人の仲がこじれてた挙げ句、ジョンが練習場に乗り込んで、みんなが観てる前で射殺するのだろう (´∀`) ヤレヤレ」と安易に考えていたのですが、しかし! 予告編はミスリードだったというか、殺されたのはデイブの方だったからビックリですよ。


この場面、物語の中盤くらいに発生してました。
銃を持ってきた!


勝手な脚色を加えながらストーリーを雑に書くと、親のお金で大富豪のジョンはアマレスLOVEな男であり、自分が作ったアマレスチーム「フォックスキャッチャー」にマークを誘いまして。金メダリストなのに世間からは評価されず(講演会の場面が寂しすぎ!)、偉大な兄デイブの影で鬱屈していたマークったら、「一世一代のチャンス!ヽ(`Д´)ノ」とばかりに、彼に尽くしまくるワケですよ。象徴的なのが「ドキッ! 2人だけのアマレスレッスン」(勝手なタイトル)で、パーテールポジションのマークを後ろから攻める場面は同性愛感がモロなんですが、マークはそれすらも受け入れるワケです。

とは言え、ジョン的には、マークは所詮「金で買った友人」だし、そもそも本当にほしかったのは兄のデイブだし…。昔から金でわがままを通してきただけに、ある日、フラストレーションが爆発してしまって、みんなの前でマークを罵倒&ビンタをした挙げ句、大金でデイブを「フォックスキャッチャー」に招聘してしまうから、さぁ、大変。マークは「なんだよ、結局、オレは兄貴の代わりだったのかよ… (´・ω・`)」とすっかり心を閉ざしてしまうのでした。互いに強烈なコンプレックスを抱いたジョンとマークは、本当の友人になれる可能性もあったのにね。


この場面、マークは全然悪くなくて、可哀相でしたな。
恩知らずのサルめ!


そして、デイブがやってきたことで、万事上手くいくのかと思いきや! デイブはふて腐れたマークと違って、自分と上手く付き合ってくれるけれども、なんか薄々バカにされてる気がする…バカにされてる気がするんだYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! いろいろあって、自分を認めてほしかった母親は死んじゃうし、メダル獲得にも失敗しちゃったということで、ある日、ジョンったらなんとなくデイブを射殺→逮捕。期せずして兄の呪縛から逃れたマークがUSAコールを背負いながら総合格闘技(MMA)のリングに上がって、映画は終わってました。


一応、マーク・シュルツvsゲーリー・グッドリッジを貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、「承認欲求をこじらせた男の話」であり、「金で手に入らないものを追い求めて狂った男の話」というか。この世で一番嫌いなのが“金持ちの一族”な僕ですけれども(苦笑)、この映画のジョンを観ていると、さすがに可哀相で泣けてくる。「運転手の息子は友だちだと思っていたら、母親が金を払っていた」とかあんまりすぎるエピソードだし(本当にあったそうな)、でも、自分もそれと同じようなことを気付かずにやり続けてしまうとか、もうさぁ… ('A`) 尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」でおっしゃってましたが、「フォックスキャッチャー」というチーム名自体に「自分は手を汚さない」という“金持ちライクな精神性”が滲み出てるのもイヤな感じ。何はともあれ、とにかく空気を読めないのがキツくて、鑑賞中はスゲー居心地が悪いんですよね。


今作での数少ない、ジョンの幸せな瞬間。「金で得る」って悪いことばかりではないとも思うんですが。
最高だった瞬間


母親が見学に来た時に一流アマレスラーたちを指導する場面とか、激痛が走るレベルというか、座席で悶絶ですよ。金持ちだけど自分が財をなしたワケではない→自信がないから、「ゴールデン・イーグル」なんて愛国者アピールをしたり、重火器や格闘技というわかりやすい“力”に憧れたり、やたらと肩書きにこだわったりするんでしょうけど、「こんな哀れな人はそうそう観たことがないな… (・ω・;) ウーム」と同情。結局、「大富豪はなぜ金メダリストを殺したのか?」の理由は劇中で具体的に語られないんですが、“尊敬”を手に入れる方法がわからなくてパンクしちゃった…ってことなんでしょうか。

唐突に自分のことを書くと、僕は父親が残念な人だったから、ジョンやマークのような抑圧は感じたことは一切なくて。むしろ超金持ちだったり、素敵な兄がいたりするのが羨ましいと思うところはあるのですよ(姉は2人いますが)。だけど、それでもこじらせるってことは、その立場になってみないとわからないんだろうなぁと、今さらながら至極当たり前なことを思ったりして。いや、そんな抑圧には無縁だった僕だって、ある意味、承認欲求が強いからこんな駄ブログをせっせと書いてるんだろうし、マッチョへの憧憬もスゲーあるし、「グラップラー刃牙検定2級取得者」なんて肩書きを誇示することもあったりするだけに(気が早い文章)、気をつけなくちゃ…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ


なんとなく失笑するステイサムを貼っておきますよ(「ブリッツ」より)。
三角絞めでつかまえて-なんだそりゃ


あと、「アマレスっていいなぁ」と。例えば、冒頭の打ち込み場面、弟の苛立ちを兄がちゃんと受け止めたり、技でいなしたりと、2人の関係をアマレスで表しているのが超良くて。この映画、アマレス描写がリアルで面白いだけでなく、肉体を言語とした情感の触れ合いが最高なんですよね…(しみじみ)。兄弟愛の描き方も良くて、マーク的に思うところはあったんでしょうけど、やっぱり羨ましく思ったりして。「試合に負ける→荒れてヤケ食いするマーク→叱るデイブ→2人で減量!」の流れとか、その兄弟愛に泣き笑いでしたよ(そして、その関係に入れないジョン…)。


この展開、大好きでしたね。
ドキドキ計量タイム


ちなみにアメリカの観客は“デイブが殺されたことを知っている前提”で観ているワケで、「日本人と受け取り方が違うのかなぁ」なんて、「アメリカン・スナイパー」を観た時と同じようなことを思ったりして。さらにどうでも良いことを書くと、両方の作品で”旦那が死ぬ奥さん”を演じたシエナ・ミラー、「フォックスキャッチャー」のパンフでは「ナンシーはとてもオープンな人で、喜んでアイデア、考え、記憶を分け与えてくれて、最大の支援者であろうとしてくれたの」なんて言ってたくせに、「アメリカン・スナイパー」のパンフでは「ナンシー・シュルツは本当に人間的に素晴らしい方だったけど、何でも聞きたいことを聞けるような雰囲気ではなかったの」と語りつつ“もう1人の未亡人”の方を持ち上げていて、「ナンシー、可哀相… (´・ω・`)」って思ったり。


シエナ・ミラーは「G.I.ジョー」でチャニング・テイタムと共演してましたね。
シエナ・ミラー


その他、最後にマークがMMAに参戦することになって、ようやく「そういえばマーク・シュルツなんて選手がいたよ!Σ(゚д゚;)」と気付いて驚きましたよ。正直、大した記録を残したイメージはないんですけど、名前は覚えていただけに、そんな過去があった人だったのかと。スタ・エレさんと飲んだ時に指摘されて検索したら、ヒクソン・グレイシーとの道場マッチの話が引っ掛かったのも驚いたりしてね。ううむ、「人に歴史あり」、ですな(知った風な口調で)。

ただ、いろいろと検索すると、こういう記事が引っ掛かったりして。「あのカート・アングルがフォックスキャッチャーにいた」って事実がビックリだし、あの当時UFCはまだやっていないってのもその通りで、そこはUWFかシューティングに変えれば良かったね程度には思うんですけれども! それ以上に、実話をフィクション化することの難しさを感じたというか。


カート・アングルの動画↓ アマレスラー時代、首を折りながら金メダルを獲ったんですよね、確か。




パンフのコラムとかネットの情報とかいろいろ読むと、どの言い分が正しいのかわからない部分はありつつも、一応、本物のジョン・デュポンそこまで孤独な人じゃなかったっぽくて。マーク・シュルツ本人にもいろいろと思うところがあったみたいだし…。お話としては非常に良く出来てるし、重苦しい雰囲気なのにグイグイと惹きつけるベネット・ミラー監督の語り口はスゴいんですけど、なんか“実話ベース”という部分にグッときた要素もあっただけに、「あっ、実際は違ったのね (´・ω・`) ナァンダ」と若干冷めちゃった…って、伝わりますかね。

いや、それでもね、スゲー面白かった&良く出来た映画だと思いますよ。ベネット・ミラー監督、「カポーティ」「マネーボール」も良かったけど、さらにひと皮剥けたのではないでしょうか。今でもシュルツ兄弟とジョンを思うと、不憫で切ない気持ちになるというか、なんかね、「もしこの映画が『金持ちのお坊ちゃんがアマレスチームを作っちゃったぞ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー』『うひゃあ、アニキ助けてよ~!(´Д`;) イヤーン』『まったく2人には困ったもんだ ┐(´ー`)┌ マイッタネ』といった“愉快な青春アマレスコメディ”だったら…」なんて夢想をしてしまうのでしたーー。


相互フォローさせていただいている方がツイートされていた画像をなんとなく貼っておきますね。こんなムードだったら良かったのに…。
コメディだったら...


おしまい (´・ω・`)




でも、ベネット・ミラー監督作ではこっちの方が好きかな。僕の感想はこんな感じ



ベネット・ミラー監督はこの映画を観て、チャニング・テイタムの起用を決めたそうな。



チャニング・テイタムがMMAにチャレンジする青春格闘映画。それなりには面白いぜ!(o^-')b ソレナリ!







沈黙の制裁(ネタバレ)

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沈黙の制裁

沈黙の制裁

原題:The Mercenary: Absolution
2014/アメリカ 上映時間106分
監督・製作総指揮・脚本:キオニ・ワックスマン
製作:フィリップ・B・ゴールドファイン、ティモシー・マーロウ、スティーブン・セガール、ビン・ダン
製作総指揮:ベンジャミン・F・サックス、バリー・ブルッカー、スタン・ワートリーブ
脚本:リチャード・ビーティ
撮影:ネイサン・ウィルソン
編集:トレバー・ミロシュ
音楽:マイケル・リチャード・プロウマン
出演:スティーブン・セガール、バイロン・マン、ジョシュ・バーネット、ビニー・ジョーンズ、ハワード・デル、ラウロ・チャートランド、Adina Stetcu
パンフレット:なし
(あらすじ)
最強の傭兵ジョン・アレキサンダー(スティーブン・セガール)にウクライナで暗躍する闇組織の男を始末するというミッションがCIAから下された。ジョンは男を始末し依頼を完了するが、組織に追われていた女ナディア(Adina Stetcu)を助けたために命を狙われる事になる。組織のボスはアメリカ大使館ともつながりがあり、今回の殺しの依頼主でもあった。CIAを通じて女を返すよう求められるが、ジョンは自分の過去の悪行を振り返り、贖罪のために女を助けることを決意。組織とCIAを敵に回したジョンは、自らに課した任務を成功させるため戦う。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


都内での公開はとっくに終わっているんですが、今さらながら感想をアップしておきますよ。昨年観た「沈黙のSHINGEKI/進撃」が宣伝の詐欺っぷりも合わせて、汚い言葉を書いてすみませんが、なかなかのクソ映画でして。心底ムカついたワケですけれども、セガール映画自体には今も魅力を感じていましてね(というか、出番が恐ろしく少ない「沈黙のSHINGEKI/進撃」はセガール映画認定しちゃダメだと思うし)。

主演作に関しては、やはり「最終的にセガール拳で悪を無慈悲かつ一方的にぶちのめす→それだけで留飲が超下がって満足→70点は約束されている」イメージがあるし、何よりも今作は「凄腕の傭兵が、殺されそうな女性を偶然救ったことで、今までの自分の行為の贖罪として、命を賭けて悪の組織を倒す」という実に僕好みのストーリー。公式サイトもなく公式ツイッターだけ→即Blu-rayが発売されるような作品ではありますが、「それなりには楽しめるだろう」と、2月下旬、シネマート六本木月曜メンズデイ割引を利用して「クリミナル・アフェア 魔警」と勝手な二本立て状態で観てきました。凡庸なB級アクションでしたヨ (・ε・) マァマァカナー


ロビーのはずれには、過去のセガール作品のチラシをコラージュしたものが置かれてました。
展示はこれだけ


いや、出演者や繰り広げられるアクション、ストーリーなど、各パーツだけをチェックすると面白そうなんですよ。例えば、ヴィニー・ジョーンズが快楽のために女性を殺す変態を演じていて、その部下があの“蒼い瞳のケンシロウ”ジョシュ・バーネットであり、そいつらに立ち向かうセガールと組むのが、今をときめくバイロン・マン…なんて聞くだけで、B級アクション映画好きなら満足できそうじゃないですか。


ヴィニー・ジョーンズ演じる政府のお偉いさんが、影で快楽殺人を繰り返してましてね。
悪役はヴィニー・ジョーンズ

そんなクソ野郎を守るのが、ジョシュ・バーネット! スマートに強そうで良い感じ (o^-')b イイネ!
ジョシュ・バーネット

そんな悪にセガール拳が容赦なく炸裂する!!
制裁するセガール

相棒は、バイロン・マン。セガールの分まで動きまくって蹴りまくりなのです。
今をときめくバイロン・マン

ド派手な炎上スタントシーンもあれば…。
ド派手なスタント

アクション映画定番の“爆発を振り返らないシーン”も用意されていて…。ちくしょう、至れり尽くせりだぜ!
爆発を振り返らないシーン


だがしかし、パーツを組み上げると微妙だからガッカリというか… (´・ω・`) ウーン 例えば、拉致された女性ナディアの脱出する経緯や逃走経路がグダグダだったりして、その時点で萎えてくるんですよ。いくらB級映画だとはいえ、最低限のリアリティはほしいじゃないですか。しかも、この女、自分から助けを求めておいて、「腹減った」だ「寒い」だと文句ばかりだから好感が抱けなくて。なんで追われていたのかを聞かれると「話したくない」って、ごめんなさい、「じゃあ死ねよ ( ゚д゚)、ペッ」としか思えなかったんですよね…。

セガールのモッサリ具合も最悪で、体全体の動きはまた鈍くなった印象。クラブとか屋敷に潜入する時の動きとか、勘弁してくれよと。格闘アクションに関しては、セガールが省エネの分、バイロン・マンが頑張っているんですが、敵の詰めが妙に甘くて助かったりするので、これもまた乗り切れない感じ。その他のアクションも編集がヘタで、撃たれた雑魚が階段から落ちる場面とか、カットを割りすぎて台無しになってました。

クライマックス、雑魚にセガール拳を叩き込む場面自体は良かったし、足を踏んでサンドバッグにするとか、そういうのは好きではあるんです。ただ、その後のヴィニー・ジョーンズ戦がアッサリ塩味だっただけに、なぜ役名があるのかも不明な雑魚にあれだけ時間を割いたのが意味不明。ジョシュ・バーネットvsバイロン・マンはちょっと燃えたけどさ、僕はもう少しMMA風味のアクションが観られると思っていただけに、あまり工夫が見られない打撃合戦だったのは失望した…って、うるさいですかね。一応、オチだけ書いておくと、クラブで悪党を皆殺しにしたセガールがナディアとイチャついて終了って感じでしたよ。

まぁ、全体的に「それっぽく作ろうとしてるけど、上手くいってないよ?」って映画でしたよ。って、文句ばかり書いちゃいましたが、そこそこ愉快だった部分もあるので(ジョシュ・バーネットやバイロン・マン関連の場面とか、セガール拳とか)、55点という評価。僕と違って、セガールファンは心優しいので、もっと楽しめるかもしれませんな。




キオニ・ワックスマン監督×セガール映画。未見ですが、バイロン・マンも出ているそうな。







スペシャルID 特殊身分(ネタバレ)

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唐突ですが、当ブログではお馴染みの「藤巻十三を股まで濡らして待っていた松尾象山」の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」第4巻より)。
股まで濡らした松尾象山


「スペシャルID 特殊身分」の公開をずっと待っていました。僕はとにかくドニー・イェン兄貴が暴力刑事を演じてハードな格闘アクションを繰り広げた「SPL 狼よ静かに死ね」「導火線 FLASH POINT」を心から愛しており、その流れをくんだ現代格闘路線の最終作と言われる今作は、僕にとってだけでなく、アクション映画が好きな人なら絶対チェックしなければならない1本。昨年今年の「観たい新作映画10本」に挙げたのはもちろんのこと、すでにDVDを持っている「導火線 FLASH POINT」のBlu-rayを購入して、スタントコーディネーターとして関わった谷垣健治さんのオーディオコメンタリーを聴いたりしながら、心待ちにしていたのです。


DVDを持っているのに、Blu-rayを購入…。1ミリも後悔してないぜ! 本当だぜ!
DVDとBlu-ray


さらに、谷垣健治さんの「映画秘宝」での連載などを読んでいると、降板した檀冰(タン・ビン)監督やチウ・マンチェクと揉めてネットでバッシングされたり、人が事故で死んでプロ遺族が来たりと、作るまでにかなりバタバタしたようでして…(この騒動に関しては、飯星景子さんのブログが超参考になるので必読!m9`Д´) ビシッ)。「苦労した分、僕も応援せねばならぬ」と、新宿武蔵野館は水曜のサービスデーを利用すれば1000円で観られるのに、わざわざ1300円の前売り券を3枚購入(恩着せがましい文章)。公開初日、新宿武蔵野館にて、谷垣健治さんを始めとするスタントチームの舞台挨拶付き(司会は飯星景子さん)を2回、その2週間後、もう1回観てきました。もうすっかり都内の公開は終わってしまったんですが、今さらながら感想を残しておきますね。


応援したい映画を初日に観るのは基本! 舞台挨拶もあって、超オトクなのです。
初日スペシャルイベント

コアチョコとのコラボTシャツが販売中。まぁ、僕は着ていたんですけどね ( ̄ー ̄) ニヤッ
コラボTシャツも販売中

ロビーには記事の切り抜きや…。
記事の切り抜き

紙で出来たスタンドポップなどがあったりして。
スタンドポップ

ロビー奥には等身大パネルと木人椿が! 「イップ・マン 葉問」以降、定期的に出してくる武蔵野館が好きさ。
等身大パネルと木人椿

翌日も観に行けば、中国茶のティーバッグがもらえたんですが…。ごめんなさい、「フォックスキャッチャー」を観ちゃった (ノ∀`) テヘ
ティーバッグプレゼント

「激戦 ハート・オブ・ファイト」「マッハ! 無限大」も観たので、3回目を観に行った時、ポスターをゲットいたしました。
3本観てポスターゲット!











スペシャルID 特殊身分

スペシャルID 特殊身分

原題:特殊身份/Special ID
2013/中国、香港 上映時間99分
監督:クラレンス・フォク
アクション監督:ドニー・イェン
製作:ピーター・パウ、ドニー・イェン
制作総指揮:ルー・チェン、ハン・サンヒン
脚本:セット・カムイェン、シト-・カムイェン
撮影監督:ピーター・パウ
編集:チャン・カーファイ
音楽:ドウ・ポン
スタント・コーディネーター:谷垣健治、イム・ワー、ジョン・サルヴィッティ
アシスタント・スタント・コーディネーター:大内貴仁、ユー・カン
スタント:佐久間一禎、日野由佳、川本耕史、吉田浩之、稲留正樹、富田稔、佐藤健司、川本直弘、柴田洋助、他
カー・スタント監督:ブルース・ロウ
出演:ドニー・イェン、アンディ・オン、ジン・チェン、ロナルド・チェン、コリン・チョウ、ケネス・ロー、パウ・ヘイチン、チャン・ハンユー
パンフレット:★★☆(700円/飯星景子さんのコラムがありがたい)
(あらすじ)
香港警察の警官ロン(ドニー・イェン)は、黒社会を牛耳る大物ホン(コリン・チョウ)の組織で潜入捜査を行っている。やがて8年が過ぎ、今やロンは裏社会でも一目置かれる存在になっていた。そんな折、ホンの手下が殺された上にブツまで奪われてしまう。その犯人は、ロンの義兄弟サニー(アンディ・オン)で……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




90点


「やったぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヨカッタネ!」と思ったり。


僕の気持ちを代弁する寂海王を貼っておきますね(「バキ」第25巻より)。
勝ち誇る寂海王


まず、良かったところを書きますと、格闘アクションが素晴らしかった!ヽ(`Д´)ノ “元ムエタイ戦士”ケネス・ローとの猪木ーアリ状態の愉快な攻防から始まって、火鍋屋での集団バトルに、ラストのアンディ・オンとのMMA風味全開のタイマン…。特にアンディ・オン戦は、攻防時のリアルさを突き詰めただけでなく、ダメージ描写に力を入れたのも好感が持てたし、それまでの攻防が地味だったゆえに、最後の「スタンディング肩固め→武器を捨てさせてアッパー→ソバット」の流れが実に鮮やかで美しくてね…(しみじみ)。あの瞬間だけは「この映画、100点!m9`Д´) ビシッ」と思わなくもなかったほどでしたよ。


ケネス・ローを相手に座った状態で果敢に攻めるドニー兄貴。この直前に見せる投げ→オモプラッタの流れも素敵。
猪木-アリ状態

みんな、このアグレッシ部なヒザ蹴りを見て! 火鍋屋での死闘もマジ最高なのです。
アグレッシブなヒザ蹴り

そしてアンディ・オンとのハードなタイマン。三角絞めやら下からの足関やら肩固めやらを繰り出した果てに…。
三角絞めの攻防!

ああん、ナイスソバット!ヽ(TДT)ノ ダイテ! この美しさ、無形文化遺産に登録してもいいんじゃないかな。
ナイスソバット


そして、他のアクションも良かったです。舞台挨拶でその可愛らしさを目の当たりにしてから、すっかりスタントウーマン日野由佳さんのファンになってしまったワケですが(苦笑)、彼女がジン・ティエンの代わりにこなしたアクションの数々は本当にカッコ良かったし、ハラハラしました。ブルース・ロウによるカーアクション自体もなかなか凝っていたし(車のドアの壊し方とか好き)、谷垣健治さんの文章を読んだり話を聞いたりする限りはあまり評価されていなさそうなジン・ティエン自身によるアクションも結構良かったんじゃないかしらん。それと“復讐のスナイパー“刃(チャン・ハンユー)のロープで落下しながらの銃撃シーンも好きでしたね~ (´∀`) ウフフ


このダイブシーンは日野由佳さんのお仕事だそうです。よくやった!ヽ(`Д´)ノ
日野由佳さんのダイブ!

これも日野由佳さんでしょうな。カーアクションの見せ方も工夫があって面白かったなぁ。
日野由佳さんのスタント!

ただ、ジン・ティエンもカーMMAを見せたりと、頑張ってた印象。
ジン・ティエンのカーMMA

この暗殺者・刃も渋くて好みのタイプでした(誤解を招く文章)。
復讐のスナイパー“刃”

ちなみに“大声のファー”を演じたイム・ワーはアクション指導の方なんだそうです (゚⊿゚) ヘー
イム・ワー


ただね、良くないところも多かった。まず、ドラマがダメだと思いましたよ。最初、ポスターの“入れ墨入りまくりでテストステロンがムンムン漂うドニー兄貴”を見た時は、「とうとう暴力刑事路線が極まるのか… (`Δ´;) ヌゥ」と汗を流したほどでしてね。「SPL」ではパンチ一発でクズ野郎を障害者に変えていたし、「導火線」では「半年間、毎月平均40人を負傷させている」上に容疑者をマウントパンチで撲殺したほどバイオレントな男だったワケですが、しかし。今度の兄貴は潜入捜査官ということで、「さらにハードな暴力絵巻が見られるのでは!(*゚∀゚)=3 ムッハー」とギンギンに固くしていたら、そんなことはなく。いや、挨拶代わりに相手の車に追突したりと、一応は粗暴であるものの、母親や女捜査官とのハートウォームなドラマが挟まる分、ちょっと物足りなかったです。


ビジュアルは素敵なんですが。この直後、国士無双をあがるのもなんだかなー。
苛立つ入れ墨ドニー


まぁ、それは僕の勝手な希望だからスルーするとしても、潜入捜査官モノとして酷い。序盤、「いくらチンピラが倒れているからといって、目の前で警察の上司と会っていいの? (゚д゚;) ダイジョウブ?」って思ってたら、クライマックス、そのせいで捜査官だってバレちゃうから、バカなんじゃないかと。しかも、本人も組織の人たちも「裏切るべきか裏切らないべきか… (・ω・;) ドウシヨウ」といった「新しき世界」的な葛藤はゼロだから、全然盛り上がらないんですよ…。

もうね、アンディ・オンとの“友情のドラマ”はもう少し練ってほしかった。ドニー兄貴の母親を殺さなかったのは温すぎであり(しかも「母親が危ない」って気付くのもスゲー遅い)、「根はいいやつ!(o^-')b」ってことなのかもしれませんが、それにしては劇中でのフォローがないのも残念。なんかね、最後のアクションに雪崩れ込む時の登場人物たちの感情が「SPL」「導火線」と比べるとどうにも弱くて、僕的には“燃え”が足りなかったというか。アクション映画といえどドラマって大事なんだなぁとあらためて思ったり。

大体、コリン・チョウ演じるボスも何がしたいのかサッパリだし、母親の散髪場面の演出はモタモタしてるし(その後、髪の長さが戻ってたのは笑った)、逮捕のくだりも驚くほどズサンだし…(あの突然の「証拠は全部揃った」にはビックリ)。ハッキリ言って、ジン・ティエンは嫌いじゃないけど、女捜査官との空気銃とか「初めて殺しちゃった…」なんてくだりはゴッソリ削って、シリアスな男のドラマ一色に仕上げてほしかったです、マジで。


コリン・チョウが逮捕される時の雑さにはガッカリ。「導火線」の時は最高だったのに…。
微妙なコリン・チョウ


その他、「オープニングのタイトルがダサい」とか「BGMがスゲー古臭い」とか「ドニー兄貴のソバットは大好きだけど、1作品に1回にしてほしい」とか、文句は山ほどあるんですよ、残念ながら。だからね、「いくらドニー兄貴のソバットは100点でも、これは… (´・ω・`) ウーム」と思っていたのですけれども。エピローグ、警官に戻れることが決まったドニー兄貴が「やったぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と喜びながら見せる笑顔が眩しくてーー。メタ的な話になりますが、最初の方で触れたように今作は“難産の末にやっと完成した映画”であり、なんかね、うれしそうな兄貴の顔を見ていたら、「そうだよね、苦労したんだもんね… (ノ∀T) ユルス」と非常に微笑ましい気持ちになった次第。


なんとなく素敵な2ショットを貼っておきますね。
素敵な2ショット


ということで、ダラダラと駄文を書き連ねてきましたが、確かにおかしいところは多いけれども、格闘アクションは素晴らしかったし、ドニー兄貴の笑顔が素敵だったから90点!m9`Д´) ビシッ Blu-rayが出たらもちろん買うし、その時は「クライマックスのアクションの撮影に時間が掛かりすぎて、背後に映る建設中のビルが完成していく」という話が本当なのか、確認しようと思っております。




ウィルソン・イップ監督×ドニー兄貴による最高最強の格闘アクション映画。僕の感想はこんな感じ



ドニー兄貴とウー・ジンの警棒vsドスのバトルが100点すぎるウィルソン・イップ監督作。



クラレンス・フォク監督が撮ったユン・ピョウ主演作。最近観たんですが、面白かったです。








先週の備忘録(2015/3/24~3/30)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


仕事が超忙しい!ヽ(`Д´)ノ
金曜日は「タマフル映画祭2015」に!
土曜日も日曜日も休日出勤して、夜は家族と食事をしました
月曜日、クレーム対応で真っ青になりました… ('A`)



先週は忙しくて、「タマフル映画祭2015」以外は映画を観に行けなかったというね… (´・ω・`) だから、とりあえずはそのことを書こうというか、むしろ本当なら素晴らしすぎた「脱獄広島殺人囚」についての詳細な感想をアップしたかったんですけれども。とにかく時間がないので雑に残しておくと、スゲー面白かった!ヽ(`Д´)ノ 宇多丸師匠がトークショーで「ブロンソン」の名前を挙げていたんですが、なるほどなぁと。「昔の邦画も観るもんだよなぁ」なんて当たり前のことをあらためて思ったりして。これ、DVDが出てないそうなんですが、出たら絶対買いますよ。新宿バルト9での上映は4/3(金)までなので、バイタリティ溢れる粗暴な松方弘樹さんに興味がある方はぜひ劇場へ!m9`Д´) ビシッ


ラーメン屋で軽くビールを飲んでから、深夜も稼働のバルトにやってきました。
深夜も稼働のバルト

それは「タマフル映画祭2015」を観に来たからでございます。
タマフル映画祭2015

いろいろと販売中だったものの、シネマハスラー時代の商品は持っていたりして。
いろいろと販売中

単行本付きチケットを買っていたので、「“神回”傑作選」をゲット! ううむ、超分厚いぜ!
神回傑作選!


もう1本の「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」の方は観たことがあったし、正直、作品自体そんなに好きじゃなかったんですけど(汗)感想を共有してくれる人がいると楽しい映画というか。宇多丸師匠やコンバットRECさん、BUBKA編集長サミュエルさんやマッドな中学に通っていた古川耕さん(先輩が大前均太郎役の人!)、せのちんさんたちの愉快なトークでいろいろと補完できただけでなく、会場でそーす太郎さんやコメカミさんなどと感想を話せたことで、作品の好感度がちょっと上がった感じでした。その他、久しぶりに蓑和田Dきんたま画伯さん、たわわちゃんに会えたのもうれしかったですな。唯一の不満は、会場に遅れて入って焦ってたので、全員プレゼントの奇譚クラブさんのガシャポンをもらいそびれたこと。まぁ、どうでも良い話ですがー。


「ビー・バップ」を観た人ならわかってくれる歌を貼っておきますね↓




今週も忙しいんですが、ちくしょう、ドニー・イェン兄貴の「アイスマン」ムービーウォッチメンの課題映画「ジュピター」だけは何としてでも観に行くつもり。最近は奥さんのあたりが非常にキツくて、いろいろとウンザリしている上に、週明け早々のクレーム処理で死にたくなっているだけに、映画を観てストレスを発散したいんですけど…無理かなぁ… (´・ω・`) ウーン 以上、先週の備忘録でした。ではでは~。






2015年4月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2015年4月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、◎も「絶対に観る(本数計算の対象外作品)」○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

4/4
傷だらけのふたり ○
ミッシング・デイ △
パレードへようこそ △
ジュラシック・アイランド △


4/11
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ①
ソロモンの偽証 後篇・裁判 ②
カイト/KITE ③
マジック・イン・ムーンライト ○
皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇 ○
ギリシャに消えた嘘 △
ロード △
いつか、また △
ストロボ ライト ○
和食ドリーム △


4/18
ワイルド・スピード SKY MISSION ④
セッション ⑤
海にかかる霧 ⑥
ザ・トライブ ○
デュラン・デュラン:アンステージド ○
あっちゃん △
インヒアレント・ヴァイス △


4/25
寄生獣 完結編 ⑦
群盗 ⑧
龍三と七人の子分たち ⑨
シンデレラ ○
パパ、遺伝子組み換えってなぁに? △
Mommy/マミー △
あの日の声を探して △



4月で絶対観たいのは、何と言っても「ワイルド・スピード SKY MISSION」ですYO!ヽ(`Д´)ノ 2013年の僕のベストである前作で卒業するかと思っていたロック様の継続参戦がうれしいながらも、敵がジェイソン・ステイサムってのが最高すぎ! 「最悪、ステイサムが勝って終わるのでは… (`Δ´;) ヌゥ」と思っていたりするのです。さらにはカート・ラッセルにトニー・ジャーまで参戦するし…な~んて書きつつも、何よりも大事なのは、これがポール・ウォーカーの遺作ということですよね… (´・ω・`) すでに前売り券は2枚購入済みであり、できれば封切り当日の4/17(金)に観る予定でございます。


何が何やらな予告編。もう車とか使わなくてもいいんじゃないかな…。




今月は普段より邦画を観ることになっている感じ。まだ前篇の感想をアップしていないんですけれども(汗)、続きが超気になる「ソロモンの偽証 後篇・裁判」はもちろん足を運びますがな。同じく前作を観ている「寄生獣 完結編」も行きますけど…。正直、こっちはなんとなく地雷臭が漂っている気がして、何だかドキドキしているのです… (・ω・;) ウーム 一応、「龍三と七人の子分たち」も前売り券を買っちゃったものの、予告編を観る限りはちょっと合わなそうな気がしないでもない。あと、「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章」の最速上映は超行きたかったんですが、日程的に無理っぽかったり(チケットも完売みたいだし)。


なんか「殺人ワークショップ」「ある優しき殺人者の記録」が融合したようなムードですな。




その他、切ない姿が話題になってて泣けてくるマイケル・キートン主演の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」とか、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが激押ししている「セッション」とか、美少女暗殺者モノ「カイト/KITE」とかは当然ながら観るとして。韓国映画では、「海にかかる霧」「群盗」がスゲー面白そうなので期待しております。


「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の予告編を貼っておきますね↓




名画座系は、例によって全然観に行けないと思いつつ、一応、貼っておくと、早稲田松竹で4/04(土)~4/10(金)の「処女の泉」「野いちご」、4/18(土)~4/24(金)の「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」「マップ・トゥ・ザ・スターズ」新文芸坐で4/10(金)にレイトショーの《新文芸坐×アニメスタイル スペシャルブログラム 濃密にして過激 梅津泰臣の世界》飯田橋ギンレイホールで3/28(土)~4/10(金)の「フランシス・ハ」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」キネカ大森で4/18(土)~4/24(金)の「ザ・レイド」「ザ・レイド GOKUDO R18+ディレクターズ・カット版」あたりが気になるんですが、しかし! できれば【タマフル上映会】として4月3日まで新宿バルト9で上映している「脱獄広島殺人囚」をもう一度観たいというか。いや、「ブロンソン」みたいで最高だったので、ぜひ観たいんですけど…時間作れないかなぁ。


なんとなく「タマフル映画祭2015」の画像を貼っておきますよ。
タマフル映画祭2015


以上、2015年4月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。





プリディスティネーション(ネタバレ)

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プリディスティネーション

プリデスティネーション

原題:Predestination
2014/オーストラリア 上映時間97分
監督・製作・脚本:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
製作:パディ・マクドナルド、ティム・マクガハン
製作総指揮:マット・ケネディ、ジェームズ・M・バーノン、マイケル・バートン、ゲイリー・ハミルトン
原作:ロバート・A・ハインライン
撮影:ベン・ノット
美術:マシュー・プットランド
衣装:ウェンディ・コーク
編集:マット・ビラ
音楽:ピーター・スピエリッグ
出演:イーサン・ホーク、サラ・スヌーク、ノア・テイラー
パンフレット:★★★★(720円/わかりやすい解説&小ネタが満載で良いパンフ)
(あらすじ)
1970年、ニューヨーク。ある流れ者によって不遇の道を歩まされたという青年(サラ・スヌークジョン)の身の上話を聞いた酒場のバーテンダー(イーサン・ホーク)は、自分が未来からやってきた時空警察のエージェントであることを明かす。青年の人生を狂わせた流れ者への復讐のチャンスを与えるため、バーテンダーは1963年にタイムスリップし、当時の青年をエージェントに勧誘するが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この映画はネタバレを読んじゃうと興を削がれるタイプの作品なので、少しでも観ようと思っている人はこんな駄文を読んじゃダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ
※今回の記事は、「タイムコップ」のネタバレにも触れているので、気をつけて!
※今回の記事には、グロい画像が貼られているので、そういうのが苦手な人は読まないで!
※今回の記事は、同じ画像を何度も使っているけど、決して手抜きじゃないです。


もうすっかり都内での公開が終わったのかと思っていたら、まだギリギリやっているみたいだし、僕なりの理由もあるので、とりあえず本日アップしておきますよ。イーサン・ホーク主演のSFという情報だけでもなんとなく興味が湧くのに、劇場で予告編を観たらなかなかカッコ良くて(確かバルト9だったと思う)。なんかさ、テンポラル・エージェントなんて気取った職業名を付けちゃってるけど(苦笑)、要はイーサン・ホーク版「タイムコップ」ってことでしょ? 


名称から凝りたい気持ちはわかりますけどねぇ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ
テンポラル・エージェント

なんとなく木曜洋画劇場「タイムコップ」の予告編を貼っておきますね↓




ハッキリ言って、ピーター・ハイアムズ監督作の「タイムコップ」はそんなに良い映画ではないけれども(というか、駄作認定されても仕方ない出来)、僕は「1」「2」も決して嫌いではなくて。さらに監督が「デイブレイカー」のスピエリッグ兄弟だと知って、観る気マンマン状態に突入。高橋ヨシキさんオススメのタイムトラベル映画「プライマー」を観たりして自分なりに準備をしてみたものの、なかなか足を運べなかったんですが…。3月下旬、上映終了間際のユナイテッド・シネマとしまえんで観てきました。「ナイス70点!m9`Д´) ビシッ」って感想ですかね。


スクリーン2で観たんですが、15人ぐらいは観客がいた記憶。
スクリーン2


あのね、まったくイーサン・ホーク版「タイムコップ」って感じじゃなかった!Σ(゚д゚;) チガウ! なんて言うんだろう、タイムパラドックスミステリーというか…。正直、ネタバレを読んじゃうと興を削がれるタイプの映画ではあるので、ちょっと興味がある方はこんな駄文を読むのは止めて劇場に行くか、二番館での公開を待つか、DVDがリリースされるまで読まない方が良いですよ、マジで。


唐突ですが、花澤香菜さんの「星空☆ディスティネーション」を貼っておきますね↓




最初は全然違う話を想像してた。予告編で流れていたように「女性の相棒と組んで、犯罪者を捕まえるのだろう」程度のボンヤリとした認識ですよ。だから、神出鬼没の連続爆弾魔フィズル・ボマーを追う捜査官(イーサン・ホーク)が、1970年に“ジャンプ”→バーテンダーに化けて“社会への怒りに満ちた青年”と話している時は、「この客がフィズル・ボマーなのかな…?」なんて思ったりもしたんですね。


この映画、酒場での会話シーンがスゲー長かったり。
酒場での会話シーン


だがしかし! 青年がバーテンダーに「私が少女だったころ…」なんて風に身の上話を始めた瞬間、謎はすべて解けた!m9`Д´) ビシッ この時点まで青年役をサラ・スヌークという女性が演じていたことに気付かなかったのは恥ずかしい話ですが(ただ、彼女の演技が上手いと思う)、今まで「複製された男」「典型的な侵略映画だな!(`∀´) フハハハハハ」とカン違いしたりと、低偏差値丸出しな駄文を垂れ流してきた僕が、今作に関しては即座に「タイムコップ」とは違うことを看破し、スムースにオチまで読めたというミラクルLOVE。いや~、非常に気持ち良かったです (´∀`) ウフフ


僕の気持ちを代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
気持ちイイ~

なんとなく牧瀬里穂さんの「Miracle Love」も貼っておきますね↓




まぁ、正直なところ、映画冒頭で捜査官が「整形して声も変わってしまった」という時点で、「じゃあ、誰かと同一人物だったりする可能性があるな ( ̄ー ̄) ニヤッ」なんて思ってたワケで。さらに青年の話が進めば進むほど深まる確信。話の構成を無視して、この映画がどんな事情だったかを画像を使って雑に説明すると、こんな感じなのです↓


① 始まりは1945年。赤子のジェーンが孤児院に届けられまして。
孤児院に届けられたジェーン

② ジェーンはスクスクと育ちながらも「誰からも愛されないんだわ…」なんて孤独を抱えていたところ!
スクスクと育ったジェーン

③ 自分のことを超良くわかってくれる素敵な男と恋に落ちて、セックス!川`Д´)人(`Д´)ノ ヤッチャオーゼ! だが男は去ってしまう…。
ジェーンとジョンの出会い

④ しかも妊娠→出産! 難産により女性としてはダメになるも、実は両性具有だったので、今度は男性“ジョン”として生きることに。
妊娠→出産

⑤ 赤子は女の子。ジェーンと名付けて大事に育てようと思ったところ、何者かにさらわれてしまって…。
さらわれるジェーン

⑥ やさぐれて酒場でグダグダしていたところにバーテンダー=捜査官が登場するのです。
酒場での会話シーン

⑦ 「妊娠させた男を殺したい!」という望みを叶えるべく、捜査官と過去にジャンプをしたら、その男は“未来からきた自分”だったというオチ。
ジェーンとジョンの出会い

⑧ 自分自身からタイムコップ業務を受け継いだジョンは、フィズル・ボマーを追うも大火傷。
火傷で重症

⑨ すっかりイーサン・ホークの顔と声になって、1970年にジャンプ→昔の自分をスカウトですよ。
酒場での会話シーン

⑩ さらにジャンプして、ジェーンが生んだ赤子を誘拐。
さらわれるジェーン

⑪ 1945年の孤児院に届ける…ってことは、自分とセックスして自分を産んだことに!Σ(゚д゚;) ナニソレ!
孤児院に届けられたジェーン

⑫ これで任務完了…かと思いきや、フィズル・ボマーを発見→未来の自分だということが発覚→射殺。
フィズル・ボマーを射殺!

⑬ ただ、度重なるジャンプの影響でおかしくなったジョンは、フィズル・ボマーになりそうなムードなのでした~ (・∀・) オシマイ
フィズル・ボマー


もうね、究極のナルシスト話というか、自作自演というか。正直、僕はフィズル・ボマーを経て、「タイムコップ」の元締めであるロバートソン(ノア・テイラー)になると思っていたので、若干、拍子抜けしたところはあったんですけど、よくよく考えると「誕生も死も自分自身がやる」ってのがキモなんでしょうな。超有名な「鶏が先か、卵が先か」話も出たりしましたが、こういうのって「時間のすべてが同時に存在する」的なことなのかな…って、何だかよくわからないや (´∀`;) ムズカシイ


ちなみに僕は吉田戦車先生の「ヒヨコが先」派でございます(「甘えんじゃねぇよ!」より)。
三角絞めでつかまえて-ヒヨコが先だった!


原作はロバート・A・ハインラインの「輪廻の蛇」という短編小説なんだそうで(原題は「All You Zombies」だけど、良い邦題だと思う)。恥ずかしながら未読だったので(汗)、いそいそと買って読んでみたら、「1人の人間が父親も母親も赤ん坊も兼ねてみるって、どうよ? (・∀・) ニヤニヤ」なんて思いつきをわずか29ページで見事にまとめてましてね。正直、「よくこれを長編映画にしたな!Σ(゚д゚;)」と。イーサン・ホークとサラ・スヌークの演技力が素晴らしいのはもちろんのこと、原作になかった少女時代のエピソード(「ステゴロが強い」という設定が好き)や連続爆弾魔のアイディアを盛り込んだのは面白かったし、低予算ながらも作品の雰囲気やガジェットもイイ感じだったし、スピエリッグ兄弟はセンスが良いなぁと感心いたしました。


このバイオリンケース型タイムマシンとか、カッコ良かったです。
バイオリンケース型タイムマシン


ただ、個人的に微妙に乗れなかったのは、“主人公が生殖可能な両性具有”という都合の良さは置いといても、自分とセックスしますかね? 僕も自己愛はかなり強いタイプですけど(苦笑)、正直、女性状態の自分とのセックスなんて…想像しただけで…残念な気持ちになります… ('A`) ゲッソリ 漫画で例えるなら「俺がいちばんセクシー」的な感じなんですかね? 確かに孤独な自分の気持ちを一番わかってくれるのは自分なだけに、まったく理解できないワケではないんですが、セックスまで行くと「なにこの話」感は拭えなかったかなぁ。


自分で自分を慰める「サニー 永遠の仲間たち」の一場面。こういうのだったら、わからないでもない。
三角絞めでつかまえて-自分をそっと抱き締める

一方、「タイムコップ」では同じ人間が接触するとこんなことになるのでセックスできない…というどうでも良い情報。
タイムコップのラスト


とは言え、この手の話って、「ジョンはあの後、爆弾魔のスクラップ記事の現場にジャンプを繰り返して、その主張が正しかったことがわかってしまった&頭がおかしくなってしまったので、フィズル・ボマー化したんじゃないだろうか? (・ω・) ドウヨ?」的なことを自分なりに考えたりするのがスゲー楽しいんですよね。主人公の名前が名無しの権兵衛を想起させたりとか、小ネタも満載で、たぶん一度観ただけでは拾いきれないんじゃないかしらん。なんかね、ちょっとオチが読めたぐらいで「謎はすべて解けた!m9`Д´) ビシッ」なんて偉そうな文章を書いちゃいましたが、それだけじゃないというか、妙に味わい深い作品だと思ったり。

そんなワケで、原作を読んでいる人が観たらまた違う感想を抱くのかもしれませんけど、僕的には「文句ナシの70点」って感じの映画でしたよ。ちなみに、主演のイーサン・ホークがインタビュー「この映画のことを知ったような口を利くヤツがいたら、きっとウソつきだと思うよ (`Δ´) クソガ!」なんて言っている中、散々知ったような文章を垂れ流してしまったワケですが、しかし。この感想を更新した今日はエイプリルフールということでね、こんなウソつきな僕を許してほしい…。届け、この思いよ!ヽ(`Д´)ノ ナンダコレ




イーサン・ホークが主演したスピエリッグ兄弟監督作。僕の感想はこんな感じ



原作の短編が入ったロバート・A・ハインラインの作品集。買っちゃいました。



高橋ヨシキさんがオススメしていたので観たら、面白かったけどサッパリだったタイムトラベル映画。



イーサン・ホーク主演のSFで好きなのはこのアンドリュー・ニコル監督作ですかね。



一応、貼っておきますよ。リブートのウワサはどうなったのか…。



劇場公開されなかった続編も貼っておきますね。ジェイソン・スコット・リーが龍化する場面が好き。








ジュピター(2D版)(ネタバレ)

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ジュピター(2D版)

ジュピター

原題:Jupiter Ascending
2015/アメリカ 上映時間127
監督・製作・脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー
製作:グラント・ヒル
製作総指揮:ロベルト・マレルバ、ブルース・バーマン
撮影:ジョン・トール
美術:ヒュー・ベイトアップ
衣装:キム・バレット
編集:アレクサンダー・バーナー
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:チャニング・テイタム、ミラ・クニス、ショーン・ビーン、エディ・レッドメイン、ダグラス・ブース、タペンス・ミドルトン、ペ・ドゥナ、ジェームズ・ダーシー、ティム・ピゴット=スミス、マリア・ドイル・ケネディ、フロッグ・ストーン、ジェレミー・スウィフト、キック・ガリー、ググ・バサ=ロー、エドワード・ホッグ、デビッド・アヤラ、ニキ・アムカ=バード、アリヨン・バカーレ、テリー・ギリアム
パンフレット:★☆(720円/個人的には、こういう映画のパンフには世界観や用語やガジェットの解説がほしい)
(あらすじ)
宇宙最大の王朝に支配されている地球。家政婦として働くジュピター(ミラ・クニス)は、何者かに襲われたことをきっかけに、自身がその王朝の王族であることを知る。王朝ではバレム(エディ・レッドメイン)、タイタス(ダグラス・ブース)、カリーク(タペンス・ミドルトン)というアブラサクス家の3兄妹が権力争いを繰り広げており、それぞれが自身の目的のためジュピターを狙っていた。ジュピターは、遺伝子操作で戦うために生み出された戦士ケイン・ワイズ(チャニング・テイタム)に助けられながら、アブラサクスの野望から地球を守るために戦いに身を投じていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


※この映画の感想については、そこそこ楽しかった人はカゲヒナタさんのブログを、全然ダメだった人はくららがたったさんのブログを読むと良いですよ。
※今回の記事は、「マレフィセント」のネタバレに触れているので、気をつけて!


僕は「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」というラジオ番組をこよなく愛しており、その中のムービーウォッチメンという映画時評コーナーがまた大好きでして。「課題映画を観た方がより楽しめる」ということで、課題になった作品はすべて観に行ってるんですね。←ここまでテンプレ

さて、今週の話。現在、仕事の忙しさが加速してしまって、映画を1本観に行く時間すら作れない状況だったんですが、しかし。ムービーウォッチメンの課題作品が「ジュピター」になりまして。今回はさすがにスルーしようかと思いつつも、ウォシャウスキー姉弟の映画自体は結構好きだし、今の僕にとって「スペースオペラ」現実逃避にうってつけな気がするし、「さよならジュピター」世代だし…。そんなワケで、4月1日のエイプリルフール&映画の日、何とか時間を捻出して、平原綾香さんの「ジュピター」をガンガン聴きながら(これはウソ)新宿ピカデリーに足を運んで来ました。嫌いではなかったかなぁ… (´∀`;) エヘヘ


スクリーン6、そこそこ混んでました。
スクリーン6


最初に文句を書きますよ。なんて言うんですかね、「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟監督作→心のどこかでアクションやビジュアルに過度の期待を抱いていただけに、全体的に既視感がバリバリだったことが、少し残念だったというか。インラインスケートを導入した“こだわりの空中滑走アクション”も、トライしたこと自体はスゴいのかもしれませんけど、最近のCGをバリバリ使ったスピーディーなアクションと比べると、ごめんなさい、モタついて見えたし、シールドを使った防御も斬新に感じなかったし、徒手格闘も大して工夫が感じられなかった印象。ロボ型戦闘機に乗ったバトルも大したことないというか(あの戦略要素のなさには驚いた)、「別にロボ型にする必要なくね?」と逆にガッカリしましたよ。


デザインはカッコイイんですが。「ZERO」って名前なのね。
ゼロ


中でもスゲー失望したのは、チャニング・テイタムが演じた傭兵ケイン。「狼の遺伝子を持つ」なんて設定なだけに「ツメと牙を活かした戦闘法が!? ∑(゚Д゚)」「クライマックスでは獣化するのでは… (`Δ´;)」なんて思いきや、運動能力と嗅覚が優れてます程度。あと、「王族に逆らったせいで背中の翼を奪われた」なんてエピソードを聞いた時は、これは前振りだなと思って。「映画のクライマックスでは『マレフィセント』のように翼を装着して、『レギオン』の“羽根を活用した天使格闘術”エンジェル・フーのようなバトルが繰り広げられるのかしら? (´Д`;)」なんて妄想していたら、そんなこともなく。エンドクレジット直前に翼が戻って、ビル街をジュピターとイチャイチャしながら飛んで終わりって、「どうでもいいな ( ゚д゚)、ペッ」って心底思っちゃいました。


『マレフィセント』映画自体は大嫌いですが、この場面だけは笑いました(「映画秘宝 2014年 09月号」より)。
ジェットスクランダー!!


それに、世界観も物足りなかったなぁと。僕だってそんなに細かいところを気にしながら観ていたワケじゃないんですけど、例えば、「長寿を維持するための液体は100人の人間から作られている=そのために人類を“栽培”している」という設定は超最高だったのに(「マトリックス」「クラウド アトラス」の1エピソードをモロに連想)、劇中でも超貴重と言われているその液体を“落としたら簡単に割れる容器”に入れてたりして、微妙にズサンなんですよね…。

一番納得できなかったのが、ちゃんと警察みたいな組織がジュピターの後ろ盾になっている風なのに、なぜか「王族がジュピターの家族を誘拐→脅迫している」という犯罪行為がスルーされていたこと。あの警察っぽい組織が王族たちに対して無力ならわかるんですけど、映画を観ている限りはそうでもなさそうだし…。「行ったら危険よ」なんてジュピターに助言したり、船で着いて行ったりする前に「お前ら、全員逮捕!m9・∀・) ビシッ」ってなるのが筋なんじゃないの? あんな誘拐&脅迫が認められるなら、別に地球の権利云々なんかどうにでもなるんじゃないの? ごめんなさい、これは僕の理解力が低いだけかもしれませんが、ちょっとよくわからなかったです。

というか、敵が凄まじくバカなのも腹立つんですよね。王族たちの「1万4千4歳」というデーモン閣下を思わせる年齢設定は笑ったし、現代社会の富裕層のメタ的なキャラだから良いのかもしれませんが、それにしても「1万年生きて、あの程度なんだ… ('A`)」と切なくなるほど短絡的というか(むしろ「暴走老人!」的な感じ?)。最後、ひ弱なラスボスがジュピターに鉄パイプで襲いかかるくだりには脱力しましたよ。

物語について書くと、SF版「シンデレラ」(主人公が家政婦として働いているし)というか、女性版「マトリックス」(ただ、主人公には何のスキルもないけど)といった感じで、そんなに悪いとは思わないんですが…。「ジュピターが王族に拉致される→ケインが助けに行く」を3回繰り返すのはさすがにまどろっこしかったなぁと。オープニングとエンディングの望遠鏡のくだりも別に感心しなくて、むしろ「ジュピターはあの年齢になるまで望遠鏡に触れる機会がなかったの?」程度にしか思わなかった…ってのは意地悪でしょうか。


僕の心境を代弁する松本梢江の画像を貼っておきますね。
見てられないよ、まどろっこしくて


てなワケで、文句が多めですけれども、個人的に良かったところもあって。ミラ・クニスは好きだし、耳が尖ったチャニング・テイタムは観ているだけでなんか愉快だったし、ペ・ドゥナが賞金稼ぎっぽい役で出て来たのもうれしかったし(まったく登場しなくなりますが)、ショーン・ビーンを許すくだりのアッサリ具合も好みだし(娘が病気っぽい伏線も活かされてたし)、ジュピターが家族よりも地球を選ぶくだりも少しグッときました。それと、この映画のコメディ部分は嫌いじゃなくて、お役所をたらい回しされるあたりとか、ラスボスに「撃てないくせに!」なんて言われた直後にジュピターが足を撃つ場面は笑っちゃったりして。あと、敵の武器などのせいでミステリーサークルが出来てた小ネタも悪くない気がしないでもないかなぁ。

いや、不満な部分は多かったものの、現代社会で忙しなく働かされている僕的には、広大な宇宙やら派手な宇宙船やらドンパチやらを観ただけでも、なんとなく世知辛い現状を忘れられて楽しかったんですよね…。少なくとも映画代の元は取れました(1100円だったし)。とは言え、積極的にはオススメしないというか、もしかしたら4DXやIMAX3Dで観たらスゲー最高なのかもしれませんが、だったら「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観た方が良いんじゃないかしらん。




ウォシャウスキー姉弟の前作。僕の感想はこんな感じ



映画のサントラです。輸入盤もあります。



一応、貼っておきますね。無重力セックス!m9`Д´) ビシッ






はじまりのうた(ネタバレ)

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今回の記事は結構グダグダしているので、僕の駄文を読むよりも、「良かったですな!(*゚∀゚)=3」という人ははちごろうさんのブログを、「まぁまぁだな (・∀・)」ぐらいの人はチルさんのブログを、「微妙に好きになれない… (´・ω・`)」という人は私設刑務所さんのブログを読むと良いザンス。

<僕がこの映画を観た事情>

ハッキリ言って、1ミリも観るつもりはなかったんですよ(よくあるパターン)。今年1月、台湾に行った時に機内で上映されてたけど、「何を観ようかな?」の候補にも入らない感じ(結局、「ミュータント・タートルズ」「ザ・ドロップ」を観た)。いや、良い映画なんだろうけどさ、このブログはよォ、格闘アクション映画を好む男が書いているんだぜ?(唐突にマッチョな文章) マーク・ラファロがチャニング・テイタムとアマレスで戯れる作品とか、キーラ・ナイトレイが侍女を演じたダース・モール主演作とかだったら興味も湧きますが…。「わずか“5館”から“1300館”にクチコミパワーで拡大上映」とか、どれだけ評判が良かろうとも、今年から新作映画を観る本数を120本に絞っている上に仕事が忙しい僕には観る余裕ゼロというか。だったら4回目の「スペシャルID 特殊身分」を観ますよって話ですがな。

日本公開前に機内上映で観られたんですが、興味なし。
機内で上映されてた

で、3月14日の話。はちごろうさん幹事の「映画駄話の会」に参加して、他のタマフルリスナーの方たちとあーでもないこーでもないと雑な話をしていたのですが、その中ではちごろうさんと桑江さんがこの「はじまりのうた」を褒めていたんですよ。もうね、凄まじくどうでもいいというか(苦笑)、「そんなことより、『ワイルドカード』の話でもしようぜ?」と思っていたんですが、しかし! なんとヘイリー・スタインフェルドが不良娘役で出演しているなんて言い出したから、僕の興味はガンガンズンズングイグイ上昇!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!

ヘイリー・スタインフェルドといえば、「トゥルー・グリット」のマティ役が最高でしたな…(しみじみ)。
マティ・ロス!

「トゥルー・グリット」を観て以来、彼女にはずっと好感を持っているワケですが、「最初は不良娘なんだけど、物語が進むと、父親との仲が回復して良い子になる」なんてあまりにも僕得な展開ということで、翌週の火曜日、いそいそと新宿ピカデリーに足を運びまして。上映前、昨年の僕のワーストである「沈黙のSHINGEKI/進撃」のBlu-ray発売のCMが流れた時はイラッとしましたけれども、席が結構埋まっている状態の中、映画を観たのでした。

スクリーン4、かなり混んでました。
スクリーン4















はじまりのうた

はじまりのうた

原題:BEGIN AGAIN
2013/アメリカ 上映時間104分
監督・脚本:ジョン・カーニー
エグゼクティブプロデューサー:ジャド・アパトウ、サム・ホフマン、ベン・ナーン、トム・ライス、マーク・シッパー、モリー・スミス
プロデューサー:トビン・アームブラスト、アンソニー・ブレグマン
撮影:ヤーロン・オーバック
プロダクション・デザイン:チャド・キース
音楽:グレッグ・アレクサンダー
音楽監修:アンドレア・フォン・フォースター、マット・サリバン
編集:アンドリュー・マーカス
衣裳デザイン:アージュン・バシーン
キャスティング:ステファニー・デコーシー、ジャンヌ・マッカーシー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レビーン、ジェームズ・コーデン、ヘイリー・スタインフェルド、モス・デフ、カレン・ピットマン、ポール・ロメロ、キャサリン・キーナー、アンドリュー・セロン、エド・レニンガー
パンフレット:★★★★☆(720円/プレイリストやファッションを描いたイラストが好き。デザインもいいと思う…おのれ!)
(あらすじ)
ニューヨーク。シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、同じミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、失意のままライブハウスで歌っていた。そこに偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかける。ところが、その録音はニューヨークの街角で行うという。セントラルパークやチャイナタウン、橋の下、路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームなど、グレタのゲリラレコーディングは続いていくが、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。やがてアルバムが完成したその日、誰も予想できなかった最高のはじまりが待っていた……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




80点


素晴らしい音楽映画でしたな… (ノω・、) グスン 


「Lost Stars」の公式ミュージッククリップを貼っておきますね↓ ちくしょう、素敵!




もうね、「なにこの素敵映画!Σ(゚д゚;) ヒィ!」と。今年の2月7日公開作品であり、同日に公開された「SARAH サラ」は2月下旬には終了して、その2週後の21日に公開された「沈黙の制裁」が3月の第1週には上映が終わっていたにもかかわらず、この4月6日現在も公開中というロングラン振りも頷けるというか(比較対象が間違っている気がする文章)。予告編を観て、「あら、素敵そうじゃない!川・∀・)」と思った人は、さっさと観に行った方が良いレベルの作品なのです。

若干の誇張を交えながら雑に物語を書くと、映画冒頭、ライブハウスっぽいところで、ボンヤリした太めの男の演奏が終わった後、1人の女性(キーラ・ナイトレイ)が無茶振りされたムードでステージにあげられるんですよ。で、その子がイヤイヤ歌い出すと、なかなかの美声であり、酒場にそこそこの良いムード(でも、みんながステージに釘付けになったりはしない)が流れていたところ! そんな彼女に熱視線を送る変質者風の男(マーク・ラファロ)がいたんですね。

こんな感じで歌い始めたら…。
都会でひとりぼっちのあなたへ

音楽プロデューサーを自称する変な男に目をつけられちゃった!(´Д`;し イヤーン
歌を聴いたダン


そいつの名はダン。場面変わって、音楽プロデューサーである彼のツイてない1日が描かれるんですけれども、アル中だわ、家族とは別居&娘には軽んじられているわ、酒場に行ったら金がなくて飲み逃げ→失敗して殴られるわ、自分の会社から追い出されるわと、散々すぎる状況に陥るのです(しかも娘の目の前で!)。1人公園のベンチでシクシクと泣きながらも、また酒に溺れて街を彷徨っていたところ、とあるライブハウスに辿り着いて飲みまくっていたら、偶然、彼女の歌を耳にする→どうアレンジするかが頭の中に広がりまくって(ここ、超素敵な場面!)、「探し求めていた女だ…」と抱きしめるのでした(これはウソ)。


すみません、まったくこんな感じじゃないです(「グラップラー刃牙完全版」第8巻より)。
探し求めていた女だ


だがしかし、彼女ったら全然そっけない。「売れることなんて、興味ないの 川 ´_ゝ`) カエレ!」的な? ダンが必死に口説いても、ちょっとつれない感じだったんですけれども、彼がドン底にいることを吐露すると、ちょっと共感したのか、いつの間にやらハシゴ酒。最終的にはダンの熱意に心を動かされた風のまま地下鉄で部屋に帰ると、「おかえり♪」とカバの親子が出迎えることもなく(不要なリンク)。なんとなく寂しげな顔でスマホの動画を見始めたところで、またもや長めの回想シーンがスタート!m9`Д´) ビシッ


回想は「幸せそうな2人」から始まるんですが…。
仲良しだったころ


彼女の名はグレタ。ミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィーン)の歌が映画のサントラに起用されてヒットしたので、イギリスから一緒にアメリカへやってきましてね。実は作曲とか結構一緒にやってたのに“単なる彼女”扱いをされるのは少し切ないけど、でも、アタシはデイブを愛しているから全然平気なのーーな~んて思っていたら、彼の歌に他の女の影を察知→浮気を見事に看破! 「あんまりだぁぁ!ヽ川TДT)ノ ウワァァァン!」と家を飛び出したグレタは、そこそこ仲が良かった知り合いの“万能デブ”スティーヴ(ジェームズ・コーデン)の家に転がり込んで、「1人でいたら自殺しそうだから」とライブハウスに連れて来られた→歌わされたという次第。


ビンタされて浮気を白状したデイブ。まぁ、他の人に恋しちゃうのって、どうしようもないんですけどね。
グレタを振るデイブ

グレタは左の太っちょに助けられるんですが、コイツの優しさ&便利振りの凄まじさは、さすがにどうかと思ったり。
便利すぎるデブ


そんなワケで、ダンもグレタもドン底だったのだけれども。決して「あのクズどもを見返してやる!ヽ川`Д´)人(`Д´)ノ ゴゴゴゴゴゴ」といったネガティブな炎を燃やすのではなくて。「みんなで素敵な音楽を作ろう!川 ´∀`)人(゚∀゚*)ノ レッツビギン!」という実にポジティブな姿勢で、ニューヨークの街をスタジオ代わりにゲリラレコーディングでアルバム作りを開始。あーだこーだあって、仲間たちの力を借りて素敵なアルバムが完成すると、ダンは家庭不和が解消されて娘も良い子になり、グレタもいろいろと吹っ切れまして。最終的にはメジャーデビューを蹴って、ネットで1ドルで販売して終わってました。


こんな風にニューヨークの街中で演奏&録音しまくってました。キーラ・ナイトレイの歌声、素敵でしたね~。
街で録音!


まず、「この映画を観た動機」であるヘイリー・スタインフェルドの娘振りですが、100点でした… (ノД`) アァン 彼女は最初、ホットパンツ的な衣裳を着て登場するんですけど、スゲー痛々しくて。なんて言うんですかね、「ランナウェイズ」下着姿のダコタ・ファニングを観た時の心境に近い感じ。「お父さん、そういう格好はあまり良くないと思うけどな! (`Δ´;) ヌゥ」と奥歯に物が挟まった気持ちで観ていたんですけど、構ってもらいたくてそういう格好をしていただけ→グレタと触れ合うことですっかり良い子にフォームチェンジしてくれるので、心からホッといたしました (´∀`) ナァンダ


将来、娘がこういう格好をしたらと思うと、複雑な気持ちになりますな…。
どうかと思う格好


素晴らしかったのがクライマックス。ビルの屋上で「Tell Me If You Wanna Go Home」を演奏するシーンは超ドキドキですよ。途中から勇気を出してギターで参加する瞬間、「きた!Σ(゚д゚;)」と席から立ち上がりそうになったし、演奏中は自分の娘のマナ子(仮名/3歳)の「はじめてのぎたー」という妄想が重なってしまい、気がつけば脳内に流れるBGMは「ドレミファだいじょーぶ」成長した娘の成功体験に涙が止まりませんでした…(いろいろとアウトな文章)。


勇気を出して、娘が演奏に参加する瞬間!
ギターで演奏開始!

僕はこのジャック・ハンマーのようだったのです。
きた

一応、「Tell Me If You Wanna Go Home」の公式ミュージッククリップを貼っておきますね ( ;∀;) イイエンソウダナー




あと、この映画の何が素敵って、「音楽」という文字通りに「音を楽しんでる」のが伝わってくるんですよ。例えば、録音を邪魔するクソガキどもがいて、大人げない僕だったら鼻をもいだりするところですけど(苦笑)、才能のあるプロデューサーのダンったら、コーラスに参加させるんです。それがまた魅力的な雰囲気を生み出していて、自分がモノ作りに向いていないタイプだとあらためて自覚して死にたくなるとともに、「『みんなで音を作る』ってスゴいな」と素直に感動したんですよね…(しみじみ)。音楽シーンは本当にどれも楽しそうで、観ている僕も楽しかったです。


このシーン、スゲー良かったですよ。
子どもたちも参加!


ダンとグレタが2人で同じ音楽を聴きながら街を歩くシーンも最高で。ダンの「平凡な風景が意味のあるものに変わる。陳腐でつまらない景色が美しく光り輝く真珠になる。音楽でね」って台詞は、ちくしょう、本当にその通りじゃないですか。僕もMP3で音楽を聴きながら移動するのが基本だったりして、例えば最近ヘビーローテーション状態の「ヤバ歌謡2」を流して歩いていると、果物屋さんの前を通った時に「オレンジ盗んだ!m9`Д´) ビシッ」「オレンジなど盗りはしない!Σ(゚д゚;) チガウ!」「ウソだわ、いつでもひもじいくせに!川`Δ´)」と冤罪被害者気分になって冷や汗が流れる…って、どうでもいいですな (ノ∀`) スミマセン


こうやって音楽を聴きながら移動するって最高ですよね。
音楽を聞きながら移動する2人

ただ、街の音を遮断しているので、リスキーでもあって。例えば「SLAM DUNK」第3巻の流川楓を真似たりすると…。
三角絞めでつかまえて-音楽を聴きながら自転車に!

こんなハードな事故に遭う可能性があるので、気をつけて!(°д°;) アブナーイ
三角絞めでつかまえて-こんな目に遭う危険性大!


オチも結構好き。これは勝手な解釈ですが、最後、ライブでデイブの歌を聴いたグレタは、浮気を悟った時のように、自分に対しての“心”がないことがわかったんじゃないかと(歌手として観客を愛するようになったのでは)。だから、寂しいけどポジティブな決別というか。最後、1ドルでアルバムを販売するのは、自分も多くの人に聴いてほしいという欲求が強まったからだと思うんですけど、違ってたらすみません (´∀`;) エヘヘ


まぁ、いろいろな解釈ができるシーンですよね。
元恋人の歌を聴いたグレタ


それと、ダンがグレタとくっついたりせず、奥さんと復縁する展開も良かったです。ダンがアル中になったのは、奥さんの浮気が原因だったワケで、自分に当てはめると「確かに荒れるわな… (´・ω・`)」とほとばしるほど同情しましたが、「それでも許す」ってのは実にカッコイイ着地というかさ。そこら辺が白々しく感じられなかったのは、説明台詞ではなく、演技と音楽と雰囲気で奥さんとの関係が修復されていくのを見せているからで、ごめんなさい、上手く書けないんですけど、そういう部分もスゲー好きでしたよ。


この場面、ジーンとしちゃいました。初心忘れるべからず、ですな(知った風な口調で)。
復縁した2人


例によって、ダラダラと駄文を垂れ流しちゃいましたが、ここまでベタ褒めなのに80点止まりなのは、「1ドルでアルバムを売ったら、あの仕事を辞めたピアノ担当の人が食べていけるか心配…」(とは言え、自業自得な気もする)とか「あまりにもすべてが上手くいきすぎ」(作品の明るい雰囲気は「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を思い出した)といったことではなく。現時点で僕の今年ベスト候補の「ワイルドカード」が1ヵ月ちょっとで上映終了だったのに、この映画がいまだに公開しているのが悔しいから…(なにこの理由)。とは言え、やっぱりそういう採点の仕方は良くない気もするので、「ムシャクシャしてつけた。今は反省している」なんてコメントを残して感想を終えたいと思います (・∀・) ナンダソリャ




ジョン・カーニー監督の超有名な映画。未見ですが、スゲー良い作品っぽいオーラ。



絶対素敵なサントラ。私設刑務所さんが書かれていて笑ったんですが、僕も「1ドルじゃないんだ」とは思ったり。








劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!!(ネタバレ)

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劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!!

ウルトラ10勇士!!

2015/日本 上映時間63分
監督:坂本浩一
脚本:小林雄次、中野貴雄
監修:大岡新一
製作統括:岡崎聖
チーフプロデューサー:北浦嗣巳
プロデューサー:菊池英次
撮影監督:高橋創
特殊撮影:西岡正樹
照明:武山弘道
美術:木場太郎
アクションコーディネート:岡野弘之
音楽(作・編曲):小西貴雄
オーケストラ編曲:原文雄
出演:根岸拓哉、宇治清高、杉浦太陽、小宮有紗、大浦龍宇一、滝裕可里、加藤貴宏、草川拓弥、小池里奈、最上もが
声の出演:宮野真守、つるの剛士、吉岡毅志、鈴木達央
パンフレット:★★★☆(620円/コンパクトにまとまってて、好きです)
(あらすじ)
ある日、突然大型の時空城が姿を現し、一時的に保たれていた地球の平和が脅かされる事態に。新しい敵がウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーに挑戦状をたたき付ける中、ウルトラマンコスモスとして活躍していた春野ムサシ(杉浦太陽)と女性戦士アレーナ(小宮有紗)が登場。彼らは超常現象による危機管理のための特捜チームUPGと共に敵に対抗する。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




75点


実は観ようか迷っていたんですけど、取引先の方(特撮オタク)に「ウルトラは今こそ応援しなくちゃダメでしょ!(`Δ´) コロスゾ!」と強く言われまして…。ただ、なんて言うんですかね、「ウルトラマンギンガ」に関しては、どうしてもあの低予算ゆえの安っぽさに耐えられなくて、正直、途中から観てなかったんですよネ (´∀`;) エヘヘ

だがしかし! 観に行くことが決まってから録画していたテレビシリーズを一気に観たら、これがスゲー面白い!ヽ(`Д´)ノ 「ウルトラマンギンガS」の方も冒頭の3話ぐらいだけ観て中断していたんですけど(汗)、「低予算ながらも、よくぞここまで… 」「これが…涙…? (ノω・、)」などと感心のあまりに泣けてきたほど(少しウソ)。「アタシ、円谷プロの気持ち、全然わかってなかったんだ!ヽ(TДT)ノ」と「ももへの手紙」ライクに猛省しながら、先日、仕事をサボって接待として取引先の方と一緒に「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」と勝手な二本立てにして観てきました。頑張ってたんじゃないかな (・∀・) ヨカッタ!


新宿ピカデリースクリーン9で観たのです。
スクリーン9

入場者特典ももらいましたよ。
入場者特典


今作を撮った坂本浩一監督はテレビシリーズにも関わっていたワケですが、驚くほどに坂本テイストという印象。対人アクションの多さ、好きなキャラクターへの贔屓温かい目線(キングが出てくる時にレオアストラも入れてきたのが超素敵!)、不自然な展開を有無を言わせずに乗り切る勢い…。ちなみに小宮有紗さんと小池里奈さん、最上もがさんたちは坂本監督作によく出てるイメージが勝手にあって。この映画の後に新宿バルト9「仮面ライダー3号」を観たら、同監督の「白魔女学園 オワリトハジマリ」の予告編が流れていたんですけど、最上もがさんはともかく小池里奈さんが出演されていたのは、ちょっと笑っちゃいました。


「仮面ライダー3号」「仮面ライダー4号」にも言いたいことはあるんですが、それはまた別の機会に。
4号DVD

「白魔女学園 オワリトハジマリ」の予告編↓ どうやら観に行かねばならぬようですな… (`Δ´;) ヌゥ




あと、僕がグッときたのは、ウルトラマンゼロの価値を下げなかったこと。今作の主人公はウルトラマンギンガウルトラマンビクトリーウルトラマンギンガビクトリーなワケですけど、一応、ゼロも最強である風なムードをキッチリと保っていて(敵キャラがゼロを立てる&「今回は譲る」的なムードなど)。こういう安易に負けさせない姿勢は“プロレスをわかっている人”という感じが伝わってくるというか、キャラへの愛情が感じられて、僕は非常に好感を持ちましたね。


ゼロ、ちゃんとしたテレビシリーズをやってほしいなぁ。
ウルトラマンゼロ


しかも、ゼロがヒカル(根岸拓哉)とショウ(宇治清高)を特訓するくだりは、レオファンとしては、セブンレオゼロの師弟関係が感じられて、うれしいとともにシンミリしたりもしてね…(しみじみ)。その他、ギンガビクトリーになる際にウルトラタッチを再現した時は超気が利いていると思ったし(思わず吹いた)、コスモスの扱いは考えられていたと思うし(人を守ることに徹するのが良かった)、戦闘時に土煙が巻き上がるエフェクトのやりすぎ感は愉快だったし、ウルトラマンたちにしっかりタイプチェンジさせるのも素晴らしかったですね。映画の内容とは関係ありませんが、土日の握手のプレゼントも素敵な試みだなぁと。一応、オチだけ雑に書いておくと、他の平成ウルトラマンたちの力を借りながら、ギンガビクトリーが超時空魔神エタルガーを倒して、めでたしめでたしって感じでした。


この2人の特訓シーン、大好物でした。
特訓する2人

ギンガビクトリーはゴテッとしたビジュアルですが、なかなか悪くないと思います。
ウルトラマンギンガビクトリー


ハッキリ言って、話はこの手の作品にありがちなタイプなんですけど、ちょっと微妙というか。「結局、エタルガーが何をしたかったのか、わかるようなわからないような… (・ω・;) ウーン」ってのは置いとくとしても、アレーナが洗脳されていて云々とか、長くて面倒くさかったなぁと(つーか、鏡云々が絡むから、ミラーナイトとか出てくるのかと期待した)。あと、UPG隊員たちのトラウマ克服シーン自体は面白かったものの、ショウとの特訓を終えたヒカルが仲間に語りかけるメッセージの理屈がまったく意味不明だったので、あれでトラウマを乗り越えるのはさすがにどうかと思ったり。

あと、これはどうしようもないことなんですが、「死亡遊戯」的に平成ウルトラマンたちが過去の強敵と戦うくだり、ファンサービスなのは理解しつつも、やっぱり取って付けた感があって、ごめんなさい、僕は乗れなかったです。平成は話がしっかりしている分、クロスオーバー時の扱いが気になるというか、特にネクサスとかマックスとかメビウスとかネオスとかナイスとかの位置付けって、どうなんだろうと(なんとなくいやらしい文章)。最後、街の上空で巨大な宇宙船を破壊してしまうのも、さすがに二次災害が出そうに見えちゃって引いたというか、もう少し気を遣ってほしかった…って、ウザいですかね。


まぁ、こうやって勢揃いするシーンは圧巻だし、東映のライダーに対する扱いよりははるかにマシなんですがー。
勢揃い

唐突ですが、なんとなく巨大化した高見沢俊彦さんの画像を貼っておきますね。
タカミー


ただね、基本的にはサービス精神に溢れた素晴らしい娯楽作というか。坂本監督は良い職人だなぁとつくづく思ったり。そういえば「ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗」とか読むと、円谷プロには心から頑張ってほしくなるということでね、3月末から「ウルトラファイトビクトリー」が始まった「新ウルトラマン列伝」はちゃんと毎週チェックしますYO!ヘ(゚∀゚*)ノ オシマイ




実は未見な「ウルトラマンギンガ」の劇場版。だって、評判が良くなかったから… (´・ω・`) スミマセン



7月に発売される予定のBlu-ray。心と懐に余裕がある特撮ファンは予約してあげて!



最初のテレビシリーズを貼っておきますね。まぁまぁ良かったです。



次のテレビシリーズ。予想以上に面白かったですな。



超全集シリーズ。懐かしいなぁ…。



なんだかおかしなことになっているジャケットのCDを貼っておきますね。



なんだかおかしなことになっているDVDを貼っておきますね。



坂本浩一監督作。好きだけど、キングの声とか、思うところはいろいろある映画。



2012年公開のおかひでき監督作。スゲー良かったと思う。僕の感想はこんな感じ



ウルトラマンの映画で一番素晴らしかったのはこれだと思うのです。



平成ウルトラマンで一番好きな作品。「仮面ライダー3号」で中村優一さんが復活したように、五十嵐隼士さんも復帰してほしいなぁ…。







先々週と先週の備忘録(2015/3/31~4/13)

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バタバタして更新できなかったので、先週の出来事や思ったことを先々週の分とまとめてアップしておきますね↓


仕事が地獄のようでした…
アシッドパンダカフェが閉店しちゃいましたね…
お義父さんが亡くなったので、青森に行って来ました…
奥さんの当たりがキツい…



先々週は仕事が地獄のようでして。ただでさえ納期が重なったものがあったのに、クレーム処理の案件もあって、発狂寸前ですよ。もうね、仕事で睡眠時間を削られまくっていたので、4月1日に「ジュピター」を観に行った&感想を書けたのは、我ながら結構頑張ったと自分で自分を褒めてあげたいし、いっそ誰かに抱いてほしい(なんだこれ)。ただ、結局、「アイスマン」「唐山大地震」は観に行けなかったというね… ('A`) ガッカリ


4年前に買った前売り券、結局、使えるかどうかわからずじまいでした。
唐山大地震


なんだかんだと迎えた4月7日の朝は徹夜明けでして。3月下旬から帰省していた奥さんから泣きながら電話が掛かってきて、お義父さんが亡くなったと。で、結構なショックを受けながらも、頼まれたことをこなしているうちに寝る時間がなくなって出社。頭をグラグラさせながらネットのニュースを見たらアシッドパンダカフェの閉店が決まって、ダブルショックですよ。まぁ、こうなることも想定はしてましたけど、悪い日には悪いことが重なるもんなんだなぁと。


もうこの赤の扉をくぐって、サンスケさん&地獄風景さんに出迎えられることもないのですな…。
タマフル・オフ会


本当なら奥さんのためにもすぐに行きたかったんですが、仕事が山場すぎて僕が離脱できる状況じゃない&お通夜と葬式が週末だったため、とりあえず仕事に没頭。9日、納品してから、新幹線で青森に向かいまして。奥さんの実家は親戚が泊まったりするということで、ビジネスホテルに宿泊して、ノートPCでまた仕事をして…って、いいかげん働くのがイヤになってきました!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!


青森駅の画像を貼っておきますね。
青森駅


今まで祖父&祖母&父を亡くしている僕ですが、お義父さんが亡くなったのが一番悲しいのは、たぶんいろいろと優しくしてもらったからだと思う。とりあえず生きているうちに孫を見せられたのは本当に良かったです。で、とにかく奥さんの当たりがキツくて、若干落ち込んだりもしたんですけど、相手の身になってみれば親を亡くしたばかりなのだから仕方なし。むしろ「妻の技は全て受けきるッ (`・ω・´) キリッ」なんてアントニオ猪狩気分で接していたら、僕のそういう雰囲気が気に食わなかったのか、余計に当たりが厳しくなったのでした… ('A`) シニタイ


僕の心境を代弁するアントニオ猪狩の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙 完全版」第18巻より)。
三角絞めでつかまえて-アントニオ猪狩さんの言葉1


で、日曜日に新幹線で僕だけ戻ってきて、また仕事。昨日、やっと落ち着いた次第。今週は久しぶりに映画を見に行けそうだけど、「イントゥ・ザ・ウッズ」とかまだやってるのかしらん。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。






死んだ目をした少年(ネタバレ)

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死んだ目をした少年

死んだ目をした少年

2015/日本 上映時間80分
監督・脚本:加納隼
原作:古泉智浩
脚本:三浦賢太郎
撮影:金芳明
照明:小林暁
録音:宋晋瑞
音楽:遠藤浩二
主題歌:Charisma.com
助監督:伊藤拓也
効果:小山秀雄
美術:山王堂史恵
衣装・ヘアメイク:平林純子
VFX技術:徳永修久
ラインプロデューサー:犬童一利
製作担当:山内遊
エグゼクティブプロデューサー:前田紘孝
企画プロデューサー:和田隆
プロデューサー:永田守
共同プロデューサー:川口真史、林修平、大澤渡、松尾大輔
アソシエイトプロデューサー:吉岡宏城、増田英明、遠藤学、小川貢一
出演:清水尚弥、紗都希、高樹マリア、福井成明、福田航也、西井雅、後藤和歌奈、櫻井圭登、尾形駿一、葉山奨之、野沢大悟、テイ・ウォン、松岡哲永、結城貴史
パンフレット:なし
(あらすじ)
田舎町で暮らす中学生の犬田は、学校ではいじめっ子の魔裟死や強美から目をつけられ、家では攻撃的な父親に悩まされる希望のない日々を送っていた。ある日、ひょんなことから謎の女性・笛子にボクシングを教わることになった犬田は、練習を続けるうちに少しずつ自信を持つようになっていく。そんな犬田の変化が、クラスの人間関係のバランスに思わぬ変化をもたらす。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




98点


※今回の感想は、いろいろと面倒くさくて吐きそうので、読まない方が良いけど、古泉智浩先生の原作漫画は買って読んであげて!
※今回の感想は、「桐島、部活やめるってよ」が好きな人は不快になる恐れがあるので、読まない方が良いけど、古泉智浩先生の原作漫画は買って読んであげて!
※今回の記事は、「みなさん、さようなら」のネタバレが書かれているので、気になる人は読んじゃダメだけど、古泉智浩先生の原作漫画は買って読んであげて!


今さら2月公開作の感想をアップしますが、大好きな映画でした ( ;∀;) イイエイガダナー


テアトル新宿でレイトショー公開されていたのです。
1階のポスター

ちょっとした展示がロビーの角の方に奥ゆかしく設置されていたりして。
展示は隅っこに

パンフはないものの、「アックス」の公開記念特集号と…。
パンフはなし!

サイン入りの原作漫画が売っていたので、両方とも購入。良い買い物をしたぜ!
サイン入り原作コミック

終映後は主演の清水尚弥さんと、父親役の結城貴史さんのトークショー(観客も撮影OK!)がありました。オトク!
トークショー付き!


観るつもりは全然なかったんですよ。今年から新作映画は年に120本しか観ない(特撮&ドキュメンタリーを除く)という自分ルールを徹底しようと思っているため、基本的にアクション映画以外はあまり観る気がしないというか。 古泉智浩先生の原作の映画化というのは興味が湧くけど、僕自身、青春時代はかなり“痛い人間”だったし、学校もなかなかバイオレントだったため、最近は学園モノを観て積極的には思い出したくないと思うところもあって。「幕が上がる」とかまったく別次元の学園モノだったらまだ良いんですけどねー。

ただ、3月下旬の水曜日、取引先との接待の飲みが予想以上に早く終わってしまって。相手と別れた後、なんとなく映画が観たくなっていたところ、たまたまテアトル新宿の前を通ったら、この作品が上映されていたので、それとなく劇場に入ってしまった…という次第。ところが、そんな気軽な感じで観たのに、自分にとって超ストライクな内容だったりするんだから、映画鑑賞とは不思議なもの、ですな(知った風な口調で)。見終わった後は、あまりに泣きすぎてヘロヘロになってしまったので、近くの家系ラーメン屋でチャーシュー麺大盛とチャーシュー丼を食べてしまうほどでしたよ。


23時以降にこの食事はアウトでしたな…。
チャーシュー麺大盛りにチャーシュー丼


一応、話を雑に書いておくと、中学生の犬田は、家庭では父親から虐待&学校では友人の数宮(福井成明)と一緒に“そこそこの暴力的なイジメ”を日常的に受けていて、“ブラックデスボーイというオリキャラがクソどもをぶち殺す妄想”に励むエブリデイ。そこに、犬田と数宮にボクササイズの技術を教えることになった“風俗嬢のお姉さん”笛子(高樹マリア)や、実は犬田のことが好きなのに素直になれずにいじめてしまう強美(紗都希)、不良軍団にいるものの実は弱い田中(櫻井圭登)、女子軍団でネタにされるキャラを担当しつつも実は忸怩たる思いを抱えている琢美(後藤和歌奈)たちのエピソードも描かれていく…って感じ。最後は、犬田がいじめっ子の魔裟死(福田航也)をタイマンでアッサリ倒して、イマジナリーフレンドに別れを告げて、笛子に勝利を報告。強美が自分の気持ちに正直になりそうな雰囲気で終わってましたよ、確か。


ブラックデスボーイと別れるラストシーン。ちょっと成長したってことなんですよね。
イマジナリーフレンドとの別れ


まず、面倒くさい文章を書きますね。「桐島、部活やめるってよ」は超素晴らしい青春映画であることは疑いようもないんですけれども。正直、微妙に乗れなかったのは、「あんな平和な学校にいたことがない」という個人的な事情。特に中学校は“メイクを落とさずに寝た四十路レディの翌日の肌”並みの荒れ具合で(上手くない例え)、「中学生が原付で登校してた」なんて書けば、どれだけマッドだったかわかっていただけるかと思います。だから、ごめんなさい、「暴力に怯えないだけマシですよね」的に思っちゃったりもしたワケです。

今作はそれと比べると“中学生ならではの暴力”感が超良い感じでして。そんなにハードではなくて、むしろ牧歌的ですらあって。あの“悪ぶっているけど、実際には殴ったことがない”的なムードがスゲー懐かしい(僕の学校ではスムースに殴る人ばかりでしたが)。観ていて面白かったのが、“ヘタレな不良”田中のエピソードで、数宮に負ける場面とか笑いながらも切なかったというか。ふと、中学二年の時、同じクラスに転校してきた棚橋くん(仮名)を思い出したのです。


数宮に負けてしまう田中。「体育の授業の柔道で~」という場面設定がリアル。
数宮に負ける田中!


中学は僕も転校生だったので(1年の2学期)、転校生繋がりで最初の方は棚橋くんと仲良くしていたんですが、彼はいつの間にやら不良にトランスフォーム。すっかり肉食獣の側に回って乱暴な態度をとるようになっていたんですけど、ある日、普通の生徒相手にケンカをすることになったんですよ。で、僕は草食獣の友人たちとダウトをしながら横目で見ていたら、一番最初に出した技がヘッドロック→そのまま膠着状態というね…。なんて言うんですかね、ちょっと“小学生の延長的なタイマン振り”に失笑ムードが流れちゃって、「不良も大変だなぁ」なんて思いながら、友人が出したハートの5に「ダウト!m9・∀・) ビシッ」なんて言ったりした秋の日なのでしたーー(なんだこれ)。


刃牙にヘッドロックをかけるアントニオ猪狩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第19巻より)。
猪狩のヘッドロック


閑話休DiE!ヽ(`Д´)ノ 一番心を掴まれたのは、やっぱりいじめられっ子の主人公・犬田。ハッキリ言って、「桐島」の宏樹の悩みなんてのはさ、悪いけど、実際にいじめられたり、「アイツって痛いよね」なんて陰で笑われたりしたことがある人にとっては、完璧超人が「キン肉マンに勝てないよぅ… (´・ω・`)」って嘆いているぐらいにしか見えないじゃないですか。いくら悩みは人それぞれとは言っても、「いや、お前は完璧超人になれているだけ、十分スゴくね!? (゚д゚;)」って思っちゃう…ってのは大人げないですかね。

いじめられっ子が主役の映画といえば、近年では「カラフル」「パラノーマン ブライス・ホローの謎」あたりが地獄のように泣けたワケですけど、この手の話が珍しくないってのは十分承知しているんですよ。ただ、草食動物が一矢報いる作品ってスゲー好きになっちゃうのです、どうしても。最後、犬田が勇気を振り絞って魔裟死を倒すラスト、ちょっと「みなさん、さようなら」も思い出したというか。僕は「格闘技は弱者のためにある」と思いたいタイプなので、ああいうのって泣けて泣けて仕方がないのです…(もちろん「ホーリーランド」は大好物)。最後、ブラックデスボーイというイマジナリーフレンド=後ろ向きな自分と別れるシーンも素晴らしくて、心底良い映画だと思ったり。


蛍光灯のヒモにパンチを繰り出されたりしたら、そりゃあ、共感しちゃいますがな。演じた清水尚弥さん、最高でした。
蛍光灯のヒモにシャドー


あと、犬田と数宮にボクシングを教える笛子も超良かった! 高樹マリアさんが100点の演技を見せていて、どこかおかしくて気だるいムードがとにかく魅力的。公園でのトレーニングシーンは本当に楽しかったですね…(しみじみ)。“ヒザを立てた状態での腕立てふせ”とか、結構ちゃんと良いアドバイスをしているのも好感が持てました。唯一の不満は風俗嬢設定が少し安易に見えたことですが、それも予算の関係な気がするので仕方なし(弁当屋で撮るのが難しかったからでは…という勝手な憶測)。「僕の中学時代にもあんなお姉さんがいたのなら… (ノω・、) グスン」なんてどうでも良いことを思ったりしましたよ。


ワンツーを教える場面、最高でした。
ワンツーを特訓!


その他、役者さんはみんな良くて、強美役の紗都希さんの凶悪なツンデレ感は可愛かったし、散々弄られた挙げ句に牙をむく琢美や(彼女だけモノローグで語る演出は良いと思った)、その結果、泣き出してしまうさやか(西村雅)などもグッときましたよ(あれはウソ泣きの可能性もある気がする…)。数宮を演じた福井成明さんの“痛い”ムードも「あるある!」って感じだったし、悪役の魔裟死も含めて、“本当の悪人”はいない世界観も好きでしたね。


「ソロモンの偽証」の松子といい、今年は“太めキャラ”の当たり年かもしれませんな…(サンプル数の少ない予想)。
琢美(後藤和歌奈)


正直、凄まじい思い入れを持って観ていたので、「映画としてどこが優れていて~」的な部分はよくわからないものの(普段もよくわかってませんがー (ノ∀`) テヘ)、ネガティブなことを書くと、画面からは相当“安い雰囲気”が漂っているとは思う。でも、それ以上に役者さんたちを上手い具合に中学生っぽく撮っていたし、いかにも予算がなさそうな中、アニメ&CGで表現したブラックデスボーイはスゲー頑張ってたのではないでしょうか。恥ずかしながら原作漫画は未読だったんですが(汗)、上映後に読んだらこれまた絶妙に実写化しているのがわかって、さらに好感度がアップいたしました。加納隼監督、これが長編デビュー作みたいですけど、かなり才能がある人のような気がします、たぶん。


予算がないから着ぐるみは断念したそうですが、かえって良かったのでは。
ブラックデスボーイ


そんなワケで、「桐島」ほど上手くはないんだけど、主人公だけじゃなくて他のキャラの切ない事情も盛り込まれていたりして、なんて言うんだろう、「僕の『桐島』はこれだな」と(って、何度も引き合いに出しちゃってすみません…)。もう42歳にもなって中学生の話を読んで感情移入しすぎるのもどうかと思ったので、98点にしちゃったものの、大好きな映画でしたよ。テアトル新宿での上映はすっかり終わっちゃったんですが、どこかで上映する時は絶対観に行こうと思っております。

それと、原作漫画がまた実に面白い上に“あとがき”が死ぬかと思うくらいに超泣けるので、少しでも気になる人はぜひ読んで! そして、万が一でも微妙に感じたら、文句は古泉智浩先生まで!(o^-')b ヒドイオチ




古泉智浩先生による原作漫画。今年の僕のベストコミックは、これに決定いたしました。



公開記念特集号。古泉先生と加納監督のインタビューは読み応えがありましたぞ。



青春映画の傑作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出した映画。僕の感想はこんな感じ








2015年3月に観たDVDの覚え書き

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※今回の記事は、「フライペーパー! 史上最低の銀行強盗」「インビジブル2」「サリヴァンの旅」の“ネタバレ全開の感想”を書いているので、気をつけて!

アップするのが遅くなっちゃいましたが(汗)、一応、「先月観たDVDの感想」をアップしてみますよ↓


<1本目>
フライペーパー! 史上最低の銀行強盗




(あらすじ)
ある日の閉店間際、銀行の窓口係をしているケイトリン(アシュレイ・ジャッド)が、大量の両替に来た少々変なトリップ(パトリック・デンプシー)という客につかまっていたところ、突然、銃声が響きわたる。押し入ってきたのは、完全武装した三人組と、買い物帰りのようなラフな格好した二人組。全く同じタイミングで別の銀行強盗が鉢合わせしてしまった。セキュリティシステムが作動し、銀行内が閉鎖。職員・客・強盗たちが銀行に閉じ込められる。ケイトリンの仲介により強盗グループは金庫とATMと金を分け合うことになるが、思いがけぬ事態が次々と起こる。戸惑う人質たちの中にも、別の犯罪者の影があるようだ。互いを怪しむ中、ついに犠牲者が出る。そして強盗の顛末は、思いもよらぬ方向に転がっていく……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




30点


確か渋谷のシネクイントで公開されたこの映画、監督は「ライオン・キング」「ドラゴン・キングダム」を撮ったロブ・ミンコフで、「ハングオーバー! 消えた花婿と史上最悪の二日酔い」の脚本家が絡んでいるということで(邦題の便乗感が素敵)、「2012年6月公開で観たいと思っている映画の覚え書き」で「△」を付ける程度には興味があったんですよ。で、今年の正月に地上派で放送されていたので録画→吹き替え版で観ました。あまり面白くなかったです (・ε・) ウーン ちなみに予告編を見るとアクション要素が強そうですが、そんなことはないです(クライムコメディって感じ)。

あとで検索してみたらamazonでは高評価だし、世間の評判はそれほど悪くないみたいなんですけど、僕はあまり乗れなかったというか。結局、「2組の銀行強盗が出くわしたのは、犯罪者ランキング1位の“伝説の男”が自分に関わった奴らを抹殺するために関係者を集めた罠だった!」って真相なんですが、そんな大がかりな手段を使って抹殺する時点で頭が悪いじゃないですか。しかも、正体はジェフリー・タンバー演じる支店長って、どう考えても自分が殺されるリスクの方が大きいワケで…。

一応、オチを書いておくと、アシュレイ・ジャッド演じる銀行員も実は犯罪者ランキングの第3位だったことが発覚→パトリック・デンプシーと一緒に立ち去ってました。もちろんこの作品はコメディだからリアリティ云々に目くじらを立てても仕方ないのかもしれませんが、あまりにご都合主義が目立ちすぎてドヤ顔でどんでん返しをされても萎えるだけなんですよね…。ううむ、吹き替えで観たのも良くなかったのかなぁ。この微妙な感じ、なんとなく「サンブンノイチ」を連想いたしました。



<2本目>
インビジブル2




(あらすじ)
ライズナー研究所のパーティーで、一人の博士が首を切られて殺される。通報を受け、フランク刑事(ピーター・ファシネリ)とリサ刑事(サラ・ディーキンス)が現場に駆けつける。犯人は大量の血を浴びたはずなのに、誰にも目撃されることなく逃走した。床に残る血染めの足跡は裸足……。異常な現場にライズナー博士(デヴィッド・マキルレース)とビショップ大佐(ウィリアム・マクドナルド)が現れ、フランクとリサに退去を促す。国防総省が直接調べるというのだ。さらに二人は、犯人が次に狙うと見られるマギー博士(ローラ・レーガン)を警護を命令される。その任務中、階段がきしむ音を聞いたリサが、見えない襲撃者に急襲され死亡。フランクとマギーも追いかけられ、必死の思いで警察署に到着。だが、上司はマギーを軍に引き渡すという。真相を掴みたいフランクは、隙を見て彼女を逃がす。躊躇していたマギーは、フランクにすべてを語り始めた。5年前、研究チームが人間の透明化に成功したが、被験者がチームの皆殺しを図ったため、計画は中断。1年後、ライズナーが国防総省の援助で、軍の政敵を排除するための暗殺計画に向け研究を再開。目的は、究極の武器“姿なき戦士”を作ること。自分は、透明化がもたらす、細胞が徐々に損傷して死に至る副作用を抑える緩和剤を作ったという。こうして、特殊部隊のグリフィン(クリスチャン・スレーター)が透明人間にされた直後、研究所を解雇されたと話す。しかし、軍はなぜかグリフィンに緩和剤を投与せず、グリフィンはその事実を知ってしまう。マギーを捕らえたいグリフィンは妹ヘザー(ジェシカ・ハーモン)を誘拐し、ターミナルに一人で来るよう脅迫する。転がる注射器を見つけたフランクは、自らの命をかけた、ある決断をするのだった……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




65点


番組録画の操作をしていた時、テレ東の午後ローでやる予定だったのを見つけまして。「そういえば2は観てなかったな~」と録画しといたのを観てみました(吹替版)。まぁまぁ楽しかったカナ (・∀・) マァマァ 「1」(素晴らしい作品)のケヴィン・ベーコンの後を継ぐのがクリスチャン・スレーターってのは、なかなか良いキャスティングだと思ったり。それと、素手の戦闘力が高い元軍人設定にしたのは嫌いじゃないです。ちなみにクラウディオ・ファエ監督は「山猫は眠らない4」を撮った人なのね。

お話自体は結構適当で。特に「敵が見えないのがわかってるのに無策」ってのが一番萎えたポイントですけど、オッパイは出てくるし、のぞきをするシーンが入ってるのはバカっぽくて好きだし、透明人間同士のバトルはなんとなくシュールで愉快だったし、洗濯物を畳みながら観るには最適でした。オチだけ書いておくと、最後は味方の刑事も透明人間化してバトル→クリスチャン・スレーターが死亡→ヒロインは助かってめでたしめでたしって感じでしたよ。

それにしても、クリスチャン・スレーターはなんで日本で評価されないんだろう…って、意外と僕は「サンブンノイチ」の影響を受けてますな。
クリスチャン・スレーター




<3本目>
サリヴァンの旅




(あらすじ)
映画監督のジョン・サリヴァン(ジョエル・マクリー)は、娯楽作品を監督してきてハリウッドで成功を収めていたが、彼自身は自分の仕事に不満を感じ始めている。サリヴァンは、映画会社の重役たちの反対を押し切って、実際の現実社会を知るために旅に出ると言い出し、浮浪者らしく見えるように練習を始める。そして彼は旅に出るが、次回作の宣伝のためと、重役たちはトレーラーに乗って彼の行動を取材させるようにするが、サリヴァンは少年の運転する自動車に乗り込んで、猛スピードで何とか逃げようとするがうまく行かない。結局ラスヴェガスで落ち合うことを決めて、やっとのことで彼らの目を逃れる。しかし、年輩の女性に誘惑されたり、ヒッチハイクした車から降りるとハリウッドに舞い戻ってしまったりと、サリヴァンの旅はなかなか計画通りに進まない。そんなある日、彼はハリウッドのカフェでブロンドの美女(ヴェロニカ・レイク)に出会う。彼女はルビッチの映画に出演する夢に破れて故郷に帰ろうとしていた。サリヴァンが映画監督と知らない彼女は、彼を貧しい浮浪者だと思い、暖かいコーヒーをご馳走する。サリヴァンは彼女と二人で旅を再開することになる。浮浪者の格好をした2人は、本物の浮浪者たちとの生活を味わい、新鮮さを感じながら、それも長期間は耐えられず再びハリウッドに戻る。二人の間には愛情が芽生え始めていたが、サリヴァンは税金対策のために結婚した妻と離婚できずにいた。自ら体験した現状を見かねたサリヴァンは街の浮浪者に紙幣を配って歩くが、いつの間にか殺人の罪に問われる事態となってしまう。サリヴァンは奴隷のように囚人を働かせる刑務所に入れられてしまうが、ある夜囚人たちとアニメのコメディ映画を見て、コメディがすべての人を幸せな気分にさせ、希望を与えるものであることに気づく。わざと問題を起こし、刑務所を出ることが出来たサリヴァンは再びコメディ作品を作ることを宣言する。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




75点


「宇宙刑事サリヴァンが復活した犯罪組織マクーを潰すため、広大な銀河への旅を続けるーー」なんて話ではなく(不要なボケ)。宇多丸師匠が「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」評の時に挙げていた→気になったのでレンタル。1941年製作の映画ということもあって、そこそこの期待値で観ました。「あら、面白いじゃない!(´∀`)」と思いましたよ。監督はプレストン・スタージェスという人なんですが、フィルモグラフィをチェックしたら1本も観たことなかったり。

恵まれた立場で生きてきた主人公がハードな現実に直面することで大切なものに気づく…的なお話でして。中盤くらいまではハートウォームコメディみたいなムードだったから、浮浪者に襲われた挙げ句、暴行容疑から刑務所に入れられる悪夢的な展開には、非常にドキドキさせられました。で、どうやって脱出するのかと思ったら、「“死んだことになっている自分”を殺害した告白をする」というオチで、恥ずかしながら僕は全然思いつかなかったので(汗)、スゲー感心しちゃいましたね~。いや、昔の映画でも面白いのは本当に面白いんだなぁと。教えてくれた宇多丸師匠には感謝ですな。



そんなワケで、先月観たDVD作品は合計3本。正直、「これは観とけ!m9`Д´) ビシッ」と思うほどの“熱”はないんですが、「サリヴァンの旅」はそれとなくオススメですかね。「インビジブル2」は好きだけど、「1」を観ておけば十分な気がします。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。







エイプリルフールズ(ネタバレ)

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※今回の記事は、「曲がれ!スプーン」「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」「激突!殺人拳」「バタリアン」などのネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!

<面倒くさい前置き>

僕は「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」というラジオ番組をこよなく愛しており、その中のムービーウォッチメンという映画時評コーナーがまた大好きでして。「課題映画を観た方がより楽しめる」ということで、課題になった作品はすべて観に行ってるんですね。←ここまでテンプレ

で、今回の「エイプリルフールズ」。「映画なんて実際に観なければどんな映画なのかわからない」というのは正論ですけれども。ハッキリ言って、ある程度は予告編で「合うか合わないか」ぐらいは大体わかるワケで、今作は“僕には合わないムード”がムンムン漂っていまして。今年から新作映画は年に120本しか観ない(特撮&ドキュメンタリーを除く)という自分ルールを徹底しようと思っているのもあって、1ミリも観る気がなかったところ、ムービーウォッチメンの監視対象に選ばれちゃったんですよね…。

もうね、スゲー迷いました。ただ、「侍戦隊シンケンジャー」を観て以来、それとなく心の中で応援してる松坂桃李さんが出てるし、最近、「大江戸捜査網」の傑作選を見て、僕の中で里見浩太朗熱も上がっているのもあって、「まぁ、それなりに楽しめるかもしれないし…」と思い直しまして。というか、4月1日に「ジュピター」を観て以来、13日間も映画を観ていなかったので、久しぶりの映画鑑賞に優しい気持ちが芽生えたりもしてね。「温かい目で観よう (´∀`)」なんて思いながら新宿ピカデリーに足を運んだのですが、しかし! 現時点で今年のワーストになってしまったから、世の中は上手くいかないものですな… ('A`)

エスカレータの横には「たまゆら~卒業写真~」の展示があるんですが、落下したら串刺しになりそうで怖い…。
刺さったらどうしよう...

劇場はスクリーン3。結構混んでましたよ。
スクリーン3

いや、世間では良い評判も流れてるみたいだし、それはきっとそうなのでしょう。所詮は「ブライド・ウエポン」「ニンジャ・アベンジャーズ」といった作品を好む男のくだらない感想文ですよ。今作が好きな方は気にしないでほしいというか。今回は攻撃的な文章が書かれていて、読むと不快になる恐れがあるのでね、読まないでそっ閉じしていただけると幸いです。



















エイプリルフールズ

エイプリルフールズ

2015/日本 上映時間120分
監督:石川淳一
脚本:古沢良太
製作:石原隆
企画・プロデュース:成河広明
プロデューサー:梶本圭、稲田秀樹
ラインプロデューサー:森太郎
撮影:大石弘宜
照明:藤本潤一
録音:芦原邦雄
美術:柳川和央
編集:河村信二
音楽:林ゆうき
映像:高垣知加士
VFXスーパーバイザー:西尾健太郎
選曲:大森力也
音響効果:猪俣泰史
スクリプタ―:巻口恵美
スケジュール:湯浅真
助監督:渡部篤史
制作担当:香川智宏
技術プロデューサー:市村雅彦
美術プロデューサー:橋本昌和
出演:戸田恵梨香、松坂桃李、ユースケ・サンタマリア、菜々緒、戸次重幸、宍戸美和公、小澤征悦、大和田伸也、寺島進、高橋努、浜辺美波、山口紗弥加、高嶋政伸、りりィ、岡田将生、生瀬勝久、千葉雅子、小池栄子、窪田正孝、矢野聖人、浦上晟周、千葉真一、古田新太、木南晴夏、滝藤賢一、富司純子、里見浩太朗
パンフレット:★★☆(720円/ストーリー紹介のページのポップな雰囲気は嫌いじゃないです)
(あらすじ)
2015年4月1日、年に1度だけ嘘をついても許されるエイプリルフールの大都市を舞台に、セックス依存症の天才外科医と、彼との一夜の関係でできた子を身ごもる対人恐怖症の妊婦、不器用すぎる誘拐犯、自分は宇宙人だと信じる中学生ら、総勢27人の個性的な登場人物たちが様々な「嘘」をめぐって繰り広げる騒動を、複数のエピソードを絡ませながら描いていく(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




7点


「くだらぬ時を過ごした… ('A`)」と思ったり。


僕の心を代弁する範馬勇次郎の画像を貼っておきますね。
くだらぬ時を過ごした


映画の善し悪しとは別に「生理的に合わない」ということってあるじゃないですか。今作で言うと、役者さんたちのオーバーな演技とか、微妙にリアリティのない登場人物の行動や設定の数々とか、非常に不快で仕方がなくて。ただ、こういう要素が逆に「イイ」という人もいるっぽいので、僕にとっては100点の映画である「エクスペンダブルズ2」を駄作認定する人がいるように、好みの問題なのだろうと。

とは言え、ここは僕の備忘録。「何が不快だったのか」を含めて、今作の“7つのエピソード”の感想をランキング形式で書き残しておきますね↓(ちなみに各タイトルはパンフに載っていたものです)



<第7位 42年ぶり涙の生還>

テレビで「行方不明だった男が見つかって、42年振りの感動的な再会!」みたいなニュースが流れるんですが、実はそれはエイプリルフールのウソニュースであり、ニュースキャスターと役者たちが視聴者に謝罪する…といった話。他の話との繋がりは、「イタリアンレストラン~」の妊婦にポジティブな影響を与えたとか、ウソニュースを演じた役者が「イタリアンレストラン~」の客と同棲してたとか、そんな感じ。「安っぽくて、ウソっぽい話だな~」と思っていたら、本当にウソなので、「ああ、そうですか (・ε・)」程度にしか感じませんでした。

このエピソードに関しては、この歌のような感想しかなかったです。





<第6位 占い老婆の真実>

「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」に出てきたアイズ・ドーパント「パンズラビリンス」のペイルマンをパロった風の占い老婆が詐欺容疑で刑事に捕まるものの、説教だけで解放される→でも、本当に他人の人生を見抜く能力を持っていて、不運な救急隊員はやっぱり金を貢ぐことになり、刑事は念願の指名手配犯を捕まえることができて、めでたしめでたし…って感じ。

実はこの老婆が各エピソードで暗躍しているんですが、唐突にTRPGで例えるなら、“バカなマスターが作った高性能NPC”みたいなチート感があって、全然乗れませんでした。というか、あの刑事の「指名手配犯を追っている」という設定&話の展開の安易さは筆舌に尽くしがたいというか(「イタリアンレストラン~」で負傷した客が実は…ってオチ)。この映画でリアリティ云々を言うのは大人げないんでしょうけど、あまりにもバカバカしくないですか? 

不運な救急隊員のくだりにしたって、単に「イタリアンレストラン~」の話で“救急車に頼れない”のを観客に納得させるために入れただけにしか見えなかったし…(っていうか、救急車に乗っているのがなんで1人なのよ)。この老婆が「僕は宇宙人」で少年が参考にするサイトを運営してたとか、「はぁ、すごいですねー (゚⊿゚) ヘー」と感心するというよりは、少しウザかったです。

一応、こんな画像を貼っておきますね。
意識したっぽい



<第5位 僕は宇宙人>

スゲー安っぽいサイトの影響を受けて、自分が宇宙人だと思い込んだいじめられっ子が、やり残したこと→いじめっ子に立ち向かう&好きな子にキスをしまして。その後、団地の屋上で人差し指を掲げて「ビヨーン!」と叫びながらジャンプして、宇宙船を呼ぼうとするものの、実はウソだったことが発覚。ただ、「死ぬ気になればなんでもできる」みたいなことに気づいて帰宅しようとしたら、本当に宇宙船が来ちゃった…という内容。

主人公がいじめられっ子であり、最初にお手製のブラックジャックを作って立ち向かったりするあたりは、正直、ちょっとグッときた。最後の「UFOがやってきちゃいました」的なオチ自体はよくあると思うけど(なんとなく「曲がれ!スプーン」を思い出したり)、まぁ、そんなに嫌いではないです。でも、「ビヨーンジャンプを繰り返す」という“愉快”な召喚方法が、ごめんなさい、バカバカしくて大嫌いだったし、何よりも「自殺すると勘違いされた状況なら、誰かが屋上に行くだろ」というツッコミがどうしても頭を離れなかったため、全然乗れなかったです。

というか、舞台っぽい雰囲気とかも「曲がれ!スプーン」と似てなくもない。





<第4位 ある大学生の行末>

大学生の仲良しコンビの1人が、「実はゲイなんだ」とウソをついてみたら、相手は本当にゲイだった→無理矢理セックス→カップル誕生…といったエピソード。いや、話自体は悪くないし、俳優さんたちも瑞々しくて良かったんですが、ちょっとゲイの描き方の安易さが鼻につきました。「僕は宇宙人」でも非常に感じた部分なんですが、イジメやLGBTといった問題を取り上げる割には浅くて安易なのがイラッとする。

なんか釈然としなくて、映画を見終わった後、新宿二丁目のよく行くスナックで仲の良いゲイの人に話を聞いてみたら、「いかにノンケに恋をしても報われないか」という話から、「せっかく性転換の手術をして、戸籍も女性に変えたものの、やっぱり子どもができないことに絶望して自殺した人」の話まで聞かされて、超ダウナーな気持ちで帰宅したというね… ('A`) というか、僕自身、本当にLGBTに対して理解があるなら、「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」でトレンチとヤンがカップルになっていたとしても自然に受け入れるべきであり、衝撃を受けて考察とかしちゃいけなかったと反省する部分もあったので、単なる言いがかりっぽくて申し訳ありませんが、なんかこの話のゲイの扱い方は好きになれなかった次第。

公開時、話題になった2人を貼っておきますね(「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」より)。
ウワサの2人

なんとなく「ROOKIES」の塔子ちゃんの画像も貼っておきますね。
いいなぁ、男同士って



<第3位 ロイヤル夫妻の休日>

長年連れ添った奥さんがガンになってしまい、しかもせっかく治療したのに死亡が確定→旦那が思い立って、2人で”やんごとなき身分”を騙ったごっこ遊びをして、一日を終える…というエピソードなんですが、ここから取り上げるベスト3は不快指数が格段に跳ね上がっている印象。”やんごとなき”=皇族なワケで、わざとオーバーに描いた面白さを楽しむ話なんでしょうけど、登場人物たちの反応があまりに大げさすぎて、「もしかして“皇族に支配された日本”が舞台のティストピアSFなの? (゚д゚;)」的な不安を覚えるほどなんですよね…。

このエピソードは、この映画を少し意識したんだそうです。



日本で皇族を相手にした時、あんな態度取るバカなんて、さすがにあり得ないじゃないですか。宮内庁とかからすれば、逆に迷惑なんじゃないの? タクシー運転手の思い込みの強さ=「不器用な誘拐犯」の時にヤクザに立ち向かうための伏線なのかもしれませんが、もうバカバカしくて苦痛としか言いようがなかったし、久しぶりに「登場人物が全員死んでほしい」と強く思いました。

最後、フェリーでのディナーでプロに混ざって「アメイジング・グレイス」を歌う展開も最悪で、ごめんなさい、「世界はお前ら2人しかいないの?」って思っちゃう。僕はコーラスグループについてはよく知らないし、ああいう展開も日常茶飯事だったら申し訳ありませんけど、そこそこの金を払ったディナーショーで素人の歌を聴かされたら間違いなくブチ切れですよ。歌自体、全然上手くないしさぁ…。

僕がよくライブに行くHIP-HOPグループライムスター実際にあったケースで例えるなら、宇多丸師匠がインフルエンザで急遽出演できなかったタワーレコードのインストアライブ。あの時、Mummy-Dさんがいきなり観客席に「ラップできる人、いませんか?」なんて声を掛けて、素人が舞台に上がってきてラップされた日には…って、それはそれで観てみたい気もします(なにこの文章)。

ということで、聴いてください。RHYMESTER「人間交差点」↓(ラジオパーソナリティ風に)





<第2位 イタリアンレストランでの大惨事>

スゴ腕の医者を騙って病院で女性をナンパしていたクズ男と、その男に妊娠させられた対人恐怖症の女が、レストランの客に散々迷惑をかけた挙げ句、その場で元気な人形を出産するという話。リアリティ云々とか言い出したらキリがないんですけど、とにかく不快だったのはユースケ・サンタマリアさんが演じる接客係。この話の妊婦はとにかく隙だらけだったから、僕は「さっさと銃を奪えよ」ってずっとイライラしていたものの、あの終盤、接客係が瞬時に銃を奪った時は「てめぇ、そんなことができるならさっさとやれよ!(`Δ´)」と逆に怒りが湧いてしまったという不思議。

100歩譲って、「万が一でもお客様がケガをしたら…」と不安だったのかもしれませんが(妊婦にもケガをさせたくなかったんだろうし)、あの妊婦はレストランで発砲しまくっていた→ケガ人が出てもおかしくなかったワケでさ。実際、途中で銃を奪おうとした男が撃たれているし…(物語的には「実は指名手配中の殺人犯だったからOK」ってことなんでしょうけどー)。偉そうに何度も「誰もケガさせません!」なんて言う上に、あの技術を持っていたのなら、マジでさっさと銃を奪うべきじゃないですか。最後、病院で妊婦をかばって「正当防衛です」とか繰り返すあたりも気持ち悪くて、ごめんなさい、ユースケ・サンタマリアさん本人もちょっと嫌いになるほどでしたよ。ちなみに僕は、この“テメエの色恋沙汰に無関係の人間を巻き込んだ自己中の妊婦”は大嫌いだったので、情状酌量とかしないでほしいなって心から思いました。

でも、この本に追加収録されたユースケ・サンタマリアさんのインタビューを読むと好感度が戻るので、試してみて!(o^-')b オススメ


その他、「“友人の刑事”じゃなくて110番通報しろよ、バカ」とか「あんな医者っぽい格好をした部外者が病院内でウロウロしてナンパしてたら、即問題になるだろ」とか「妊婦もうつぶせで寝ないわけじゃないけど、うつぶせ状態の戸田恵梨香さんを映すミスリードのいやらしさ」とか「救急車が事故にあっても、都内なんだからすぐ次の救急車が来るだろ」とか、言いたいことは山ほどあって。クライマックス、感情を台詞で説明しながら話が進むくだりとか登場人物の一体感とかもモロに舞台っぽくて、スゲー苦手でしたね…(逆に舞台で観たら許せそうではある)。



<第1位 不器用な誘拐犯>

ヤクザ風の男2人組に少女が誘拐されるものの、実は“少女の本当の父親”が、鉄砲玉としての仕事をやる前に娘に会いたくてやったことでして。最終的には、両親に愛されていないと思って万引きをしていた少女が「みんなに愛されていた」ことを自覚して更生しつつ、実の父親も「少女がリュックをすり替えた→拳銃がなかったので鉄砲玉の仕事をせずに済んだ」ということで、ハッピーエンド。もうね、少女役の子は超可愛かったし、最近は僕自身が自分の娘を溺愛しているということで、この手の話には弱いはずなんですが、あまりに不快すぎて激怒しまくりでした。

すねた少女が「体を売って生きるんだ!」みたいなことを言い出すので、ヤクザな父親が激怒して、ソープランドやSMクラブに連れて行って“現実”を見せるくだりがとにかく不快。これ、いくら「あの人はバカだから~」みたいなエクスキューズがあるにしても、その教育方針が人として相容れなさすぎというか、「この父親に育てられなくて良かったね」としか思えないし、これを“良き話”として提示する作り手がまったく理解できない。お店&客目線としてもプレイを勝手に見せるなんて迷惑な話というか、あんなSMクラブがあるかよって話じゃないですか(僕は決して詳しくはありませんが)。話の開始早々、ヤクザが実の父親だってのは早い段階から予想できて、結構涙腺が刺激されていたのに、このくだりで一気に醒めてしまって、その後はずっと怒りながら観てましたよ。

育ての親であるタクシー運転手も「ロイヤル夫妻の休日」でずっと「死ね」と思っていただけに、ヤクザな男たちに立ち向かうシーンも全然乗れないどころか、茶番にしか見えなくて。その後の少女の万引き告白の後の安っぽいビンタには失笑ですよ。ラストの「リュックをすり替えてましたぁ~♪ ヘ(゚∀゚*)ノ ハッピーエンド」という展開もクソとしか言いようがなくて、今どき「偶然、ヤクザと妊婦が同じリュックを持っていた」なんて設定をドヤ顔で披露するなんて、恥ずかしくないの? というか、バカすぎるが故に若頭なのに鉄砲玉にされたのかもしれませんが、殺す相手の目の前に行くまで銃を確かめないなんて、リアリティ以前の問題なんじゃないの?(そもそも重さで気づくと思う) 敵対する組織の親分役である千葉真一さんは優しく芋けんぴを受け取ってくれましたが、僕はぶちのめしてほしかったです。

千葉真一さんに、こんな風に寺島進さんの喉仏を素手でちぎってほしかった…というのは贅沢なんでしょうか(「激突!殺人拳」より)。
喉仏をちぎる千葉真一さん



僕の雑な感想はこんな感じでございます。なんて言うんですかね、「伏線を回収しまくっていて、良い脚本じゃないですか」なんて思う方もいるかもしれませんが、確かにパズルのピースはハマっていくんだけど、できあがって見えた絵はスゲーつまらないし、形もいびつ…という感じ。これは僕の個人的な意見ですが、この映画において上手いと思った伏線は一つもないです。登場人物が他のエピソードと関係していたりするのも、”世界の狭さ”や“制作者の作為”を感じるだけで苛立つだけというか、「バタリアン」みたいにミサイル攻撃を受けて街が消失して終わらないかと願うほどでしたよ。劇中で流れる音楽のベタな感じも不愉快だったし、エンドクレジットが流れて劇場を出る時、「お金と時間を無駄にした」とハッキリ思いましたね。


こんなオチだったら、逆に神映画になったと思いますがー(「バタリアン」より)。
バタリアンのラスト


まぁ、「松坂桃李さんのクズ演技は新鮮で良かった」「いじめられっ子に報復する場面が良かった」「少女役の子が頑張ってた」「最近見た『大江戸捜査網』の傑作選の里見浩太朗さんがカッコ良かった」「千葉真一さんはダンディだった」「舎弟役の高橋努さんは好き」「『もしガンになったら… (ノω・、)』と、奥さんの大切さを思いだした」などの好きな部分もあるので、点数は7点。妻子を人質にされて脅されたりしない限りは二度と観ないと思います。とは言え、「ブライド・ウエポン」「ニンジャ・アベンジャーズ」といった雑すぎる脚本の映画を好む男が書いた駄文ですのでね(苦笑)、あまり気にしないでいただけると幸いです m(_ _ )m オシマイ




ジェーン・スーさんの著作で知られるポプラ社からノベライズが出てました(宣伝臭漂う文章)。



サントラも貼っておきますが、僕は好きじゃないです。



石川淳一監督が名を挙げたらしいドラマ。映画に登場した小池栄子さんはこれのキャラだったのね。



古沢良太さんのオリジナル脚本作。あまり好きじゃないです。



ブッチャー・ブラザース監督によるB級ホラー。こっちの方がスゲー観たい。









ソロモンの偽証 前篇・事件(ネタバレ)

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ソロモンの偽証 前篇・事件

ソロモンの偽証 前篇・事件

2015/日本 上映時間121分
監督:成島出
原作:宮部みゆき
脚本:真辺克彦
製作総指揮:大角正
エグゼクティブプロデューサー:関根真吾
プロデューサー:矢島孝、秋田周平
アソシエイトプロデューサー:池田史嗣
撮影:藤澤順一
照明:金沢正夫
美術:西村貴志
録音:藤本賢一
編集:三條知生
音楽:安川午朗
装飾:湯澤幸夫
スクリプター:森直子
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:田中マリ子
VFXスーパーバイザー:浅野秀二
音楽プロデューサー:津島玄一
音響効果:岡瀬晶彦
助監督:谷口正行、猪腰弘之
俳優担当:奥田由美
ラインプロデューサー:小松次郎
製作担当:大熊敏之
擬斗:二家本辰巳
出演:藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、西畑澪花、若林時英、西村成忠、加藤幹夫、石川新太、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、田畑智子、池谷のぶえ、塚地武雅、田中壮太郎、市川実和子、江口のりこ、森口瑤子、安藤玉恵、木下ほうか、井上肇、高川裕也、中西美帆、宮川一朗太、嶋田久作、余貴美子、松重豊、小日向文世、尾野真千子
パンフレット:★★★★☆(720円/「告発状」が入っているのがイイ!)
(あらすじ)
バブル経済が終焉を迎えつつあった1990年12月25日のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒・柏木卓也が屋上から転落死した遺体となって発見される。警察は自殺と断定するが、さまざまな疑惑や推測が飛び交い、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次を名指しした殺人の告発状が届き、事態は混沌としていく。遺体の第一発見者で2年A組のクラス委員を務めていた藤野涼子は、柏木の小学校時代の友人という他校生・神原和彦らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと学校内裁判の開廷を決意する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、映画とはあまり関係のない文章や微妙な下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いと思います。

劇場で予告編を観た時はあまり興味が持てなくて。前後編を観るのもかったるいし、スルーしようかと思っていたところ、ツイッターで相互フォローさせていただいている方からオススメされまして。さらに試写会に応募したら当たったので、2月23日に次姉と一緒に東京国際フォーラムで行われた完成披露試写会で鑑賞。その約2ヵ月後の4月17日にユナイテッド・シネマ豊洲で2回目を観てきました。「太ってても良かった!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」と認識をあらためましたよ…。


東京国際フォーラムに来るのは初めて…だと思う。
東京国際フォーラム

試写会が当たったのは超ラッキー。「エクスペンダブルズ3」以来かな。
試写会、当たっちゃった

約2ヵ月後にはUC豊洲会員デーを利用して1000円で鑑賞。
UC豊洲

スクリーン2はそこそこ混んでましたよ。
スクリーン2

つい、ワイルド・スピードミニカーセットを買っちゃいました (´∀`) ムダヅカイ
ミニカーセットを購入


あらすじを雑に書くと、大雪のクリスマスイブの翌日、藤野涼子(藤野涼子)と野田健一(前田航基)が登校したら、クラスメイトである柏木卓也(望月歩)の死体を発見しましてね。警察は自殺と断定したものの、「不良の大出俊次(清水尋也)with 2人組が殺したのを見た!m9`Д´) ビシッ」なんて告発状が届く→マスコミも巻き込んじゃって、てんやわんやの大騒ぎになるのです。


同級生の死体を発見してしまう2人。自殺ということで事件は片付きそうだったんですが…。
死体を発見!

謎の告発状が3通届いたことで、学校は大変なことに。
告発状


その告発状は、大出たちにいじめられていた三宅樹理(石井杏奈)が書いて、親友の浅井松子(富田望生)と一緒に出したものでして。樹理はそうやって殺人の嫌疑を大出たちにかけることで彼らにイジメの復讐をしようとしたっぽいんですが、しかし。刑事(田畑智子)が懇切丁寧に「そんなことあるわけねーだろ 川 ´_ゝ`) アホカ」と否定→みんなが「そりゃそうだ (ノ∀`) ナァンダ」と納得してしまったため、「樹理が犯行を目撃した」と(たぶん)信じていた松子は大慌て→“何か”があった直後、交通事故で死亡してしまうというね… (ノω・、) グスン


この事故の場面、松子がはね飛ばされる演出がなかなか無惨でした。
交通事故に遭う松子


実は、樹理と松子がいじめられているのを見て見ぬ振り→生前の柏木に「偽善者め!(`Δ´)」「お前みたいなのが一番タチが悪いんだYO!m9`Д´) ビシッ」と指摘されてから、ずっとモヤモヤを抱えていた藤野涼子は、“松子の死”を受けて、「真相はアタシたちが裁判で突き止める!ヽ川`Д´)ノ ウォォォ!」と一念発起→裁判の準備をスタート。そんな中、マスコミ宛の告発状を樹理が書いているのを母親(永作博美)が見つけたところでエンドクレジットに突入すると、最後に後篇の予告編が流れて、映画は終わってました。


いや~、後篇はどうなるんでしょうかね (・∀・) タノシミー




ごめんなさい、ぴあ@映画生活に書いた感想と超被るんですけど(汗)、最初は「どうせ『中学生の心の闇が云々』的な、ありがちな話なのだろうよ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と結構舐めていたんですよ。ところが、フタを開けてみれば、予想外にまっすぐな「“勇気”をテーマにした子どもたちの物語」でビックリいたしました。まぁ、話自体のリアリティ云々を言い出すと、ちょっと微妙に感じるところがなくはない。一緒に観た次姉は「中学生の裁判なんてリアリティがなくてシラケたから後篇は観ない 川 ゚д゚) クソガ」なんて言ってて、確かに僕も裁判を思いつくくだりは「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」の「よーし、レースで勝負だ!ヘ(゚∀゚*)ノ」的な強引さを感じなくもなかったんですが…(って、観たのはこっちの方が先なんですけどね)。

ただ、成島出監督のストレートな演出に、中学生役の子たちの熱演、そして脇を固める俳優さんたちの芸達者振りが加わって、往年のNHKドラマ「中学生日記」の豪華版を観ている気分になりまして。昔と違って”親目線”ということもあって、微妙な部分も微笑ましく許せたのです。正直、黒木華さん演じる女教師モリリン関連のホラー風演出はさすがにどうかと思いましたが、基本的には“至極真っ当な映画”を観てる感じがして、実に好感を持ちましたね。


藤野涼子役の藤野涼子さん、素晴らしかったですな! 役名=芸名というのは、早乙女愛さんを連想したりして。
藤野涼子

人の弱い心を見抜くイヤな中学生・柏木役の望月歩さんも名演でしたね。僕も泣かされそう… (´Д`;) イヤーン
柏木卓也(望月歩)

鬱屈した少女・樹理を演じた石井杏奈さんったら、「ごめんなさいのKissing You ♪ 川o^-')b」なんて歌ってた人でビックリ! スゲェな!
三宅樹理(石井杏奈)

大人たちも良くて、津崎校長を演じた小日向文世さん、さすがでした。
津崎校長(小日向文世)

同監督作の「八日目の蝉」で主演だった永作博美さんは、樹理のダメな母親役をイヤな感じに好演してましたよ。
三宅未来(永作博美)


例えば、問題のある樹理の家の照明が暗かったりとか、食事が“出来合い”感の強い揚げ物orピザだったりとか、イヤなキャラの描き方が恐ろしくベタだったりするんですけど、それはそれでわかりやすくて良かったなぁと。あと、僕は原作小説は未読なので知らなかったんですが、パンフを読んだら、涼子がイジメを見過ごして柏木に罵られるくだりや、脳内自殺する場面とかは映画オリジナルなんだそうで。もしかして原作ファンからすると、「コンナノチガウ!ヽ(`Д´)ノ」とカタカナで怒ったりしているのかもしれませんけど、そういう改変が非常にプラスになっていたと思ったり。


この安藤玉恵さん演じる学年主任が超イヤな女だったり…。
高木学年主任(安藤玉恵)

マスコミがしっかりクズだったりしたのも良かったです。
クズすぎるマスコミ


その他、中学生の“どこか幼い部分”もちゃんと描いていたりとか、不良少年の親がやっぱり問題あったりとか、ちょっとユーモラスなシーンを入れていたりとか(判事が決まるくだりが愉快)、そういう部分のバランスも上手くて…と、褒めてばかりですが(苦笑)、今作で僕が最も胸を掴まれたのが冨田望生さんが演じた松子というキャラクター。今、思い出すだけでも目頭が熱くなってしまうのです… (ノДT) ウェーン


彼女は映画史に残る太めキャラと言っても過言ではないと思う、たぶん、きっと。
浅井松子(富田望生)


この松子ったら、超良い子でしてね。いつも一緒にいる樹理は自己中で意地悪であり、例えば松子は吹奏楽部所属でクラリネットを吹くのが大好きなのに、「アタシより部活が大事なんだ?川`Δ´)」的なイヤなことを言うワケですよ。僕だったらその時点で両耳をもいでやるところですが、松子ったら「じゃあ、樹理ちゃんもウチの部に入りなよ~ (´∀`し」とスマイル対応。しかも、そんな松子をかばおうとして樹理に生意気な態度をとられた涼子には「ごめんね藤野さん、樹里ちゃんのこと、嫌いにならないでね… (´Д`;し ゴメンネ」とすかさずフォローを入れる善良振りなのです…。

さらに樹理が大出たちに3人がかりでいじめられているのを目撃した時は、一瞬の躊躇いも見せずに「樹理ちゃんをいじめるなー!ヽ川`Д´)ノ」孫悟飯ライクに突撃!(カバンを振り回すあたりがまた泣ける!) でも、残念ながら戦闘力は低めなので、一緒にボコられてしまった上に、大事なリードを踏まれてしまったりするんですけれども! 松子ったら超ポジティブな子なのでね、そんないろいろな目に遭いながらも、家族と一緒にご飯を食べれば、「アタシ、美味しいモノを食べている時が一番幸せなんだ~ (´∀`し」なんて素敵な笑顔を見せる…素敵な笑顔を見せるんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


孫悟飯は、この場面が人生の頂点だった気がします…(「ドラゴンボール」第17巻より)。
おとうさんをいじめるなー!


この後に続くお母さんの言葉も素敵で、「食べたいものをガマンしてイライラしているより、好きなものを一杯食べた方がいいのよ (´∀`し ウフフ」みたいなことを言うんですが、その通りでした。ダイエットだなんだと炭水化物の摂取を制限したりしつつ、その反動で苛立って、ふくよかな体型の人を「ふとっちょ豚!(`∀´)」なんて佐々木杏奈風に罵っていた自分を猛省ですよ。デブで何が悪いんだと。すっかり「伊集院さんのラジオに出た時の岡田斗司夫は死ね」という気持ちであり(唐突な憎悪)、僕もこの浅井家を見習ってモリモリ食べようと“明けの明星”に誓ったほど。松子には本当に教えられました。

昔、「餓狼伝」のグレート巽はプロレスをボクシングの高さまで引き上げるのに苦心し、結局は果たせませんでしたが、ハッキリ言って、この映画1本で松子は、近年は「体調管理ができてない」なんて嘲られがちだった“太めの人”の地位を急上昇させたのではないでしょうか。もうね、「こんな良い子は観たことがない!Σ(゚д゚;)」レベルのキャラであり、だからこそ死ぬ場面は凄まじく可哀想で、二度目の鑑賞は超ヘビーでしたね… ('A`)


この事故直前の場面、映画の中に入って助けられない自分が悔しすぎて、噛み締めた下唇をそのまま食べたほど(無闇なウソ)。
泣きながらダッシュ!

なんとなくプロレスをボクシングの高さまで引っ張り上げたかったグレート巽を貼っておきますね(「餓狼伝」第5巻より)。
俺がプロレスをボクシングの高さまで引っ張り上げる


ううむ、まだまだ「豆大福について熱く語る松子に萌え」とか「吹奏楽部やバスケットボール部の子たちが立ち上がるシーンが泣けた!」とか「大出役の子もクズっぽくて良かった!」とか「田畑智子さんの刑事演技にもグッときた!」とか書きたいことはいろいろあるんですが、長くなるので割愛! この手の前後編モノは前編が面白いのは世の常なんですけど、今作も本当に素晴らしかったですねぇ…(しみじみ)。謎解き云々はどうでも良いんですけど、この「中学生日記」がどういう結末を迎えるのかが超気になるので、後編もなるべく早く観に行こうと思っております。

そして、もう体重や体脂肪なんて気にせずに、モリモリ食べようと思ったんですが…。よくよく考えれば、ウチの奥さんは大の“太っちょ”嫌い。痩せないと、しっかり痩せないと、5年目に突入したセックスレスが解消される確率が著しく下がってしまうため、やっぱりダイエットは続けます。松子ちゃん、許して… (ノДT) ナニコノオチ




宮部みゆき先生による原作小説。読もうかと思ったら、全6巻と長いので断念 (´∀`;) エヘヘ



サントラを貼っておきますね。



成島出監督作。死ぬほど泣いたけど…。僕の感想はこんな感じ



「吹奏楽部に所属しているのは、大体良い子」というのは、この漫画で学びました。






先週の備忘録(2015/4/14~4/20)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


仕事がひと段落したので、飲みに行ったり、映画を観たり (´∀`)
土曜日は、奥さんの誕生日を祝う食事会
日曜日は、接待ゴルフ
月曜日は、接待の飲みだったものの、体調不良で離脱… ('A`)



先週はやっと仕事がひと段落したので、「エイプリルフールズ」「ニンジャ・アベンジャーズ」「ブライド・ウエポン」「がむしゃら」「イントゥ・ザ・ウッズ」「ソロモンの偽証 前編・事件」(2回目)、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」「劇場版 牙狼〈GARO〉-GOLD STORM- 翔」と映画を観まくったんですが…。一番ハートを掴まれたのはやっぱり4DXで観た「ワイルド・スピード SKY MISSION」ですYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ!


この映画、4DXも良いんですが、美女のお尻を堪能するためにはIMAX3Dの方がオススメかもしれませぬ… (`Δ´;) ヌゥ




決して不満がないワケではないんですけど(ウザい文章)、いろいろな意味で素晴らしい作品でしたよ、マジで。特にゲストであるジェイソン・ステイサムの使い方がこれほど的確な映画は初めて観たというか、これから映画の続編を作る時はステイサムをドンドン起用すべきであり、「スターウォーズの新作にもシス卿として出せばいいのに (・ε・) デナイノ?」と強く思った次第。


まだ前売り券を2枚持っているので、少なくともあと2回は観る予定でございます。
前売り券2枚


今週からは若干忙しくなるんですが、TOHOシネマズ新宿もオープンしたことだし、適当に映画を観る予定。金曜日は宇多丸師匠のサイン会に行くつもりでございます (〃∇〃) ウフフ 今週の土曜日から奥さん&娘が2週間ほど帰省するため、ゴールデンウィークは独りぼっちで過ごすことが確定しているものの、もともと仕事で潰れる予定だったので、どうでも良し。まぁ、何とか時間をやりくりして、いつもよりブログを多めに更新できるといいなぁなんて思ってたり。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。




セッション(ネタバレ)

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セッション

セッション

原題:Whiplash
2014/アメリカ 上映時間107分
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
製作:ジェイソン・ブラム、ヘレン・エスタブルック、ミシェル・リトバク、デビッド・ランカスター
製作総指揮:ジェイソン・ライトマン、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、クーパー・サミュエルソン、ジャネット・ブリル
撮影:シャロン・メール
美術:メラニー・ペイジス=ジョーンズ
衣装:リサ・ノーシア
編集:トム・クロス
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ、ポール・ライザー、オースティン・ストウェル、ネイト・ラング 
パンフレット:★★★(720円/コラムと監督インタビューが良かった!)
(あらすじ)
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマン(マイルズ・テラー)は、伝説の教師と言われるフレッチャー(J・K・シモンズ)の指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の映画の感想は、カゲヒナタさんのブログか(情報多め)、チルさんのブログ(熱量多め)、はちごろうさんのブログ(元吹奏楽部)あたりを読むと良いんじゃないかな。
※今回の感想は、ジャズやこの映画が好きな人は不快になりそうな気がするので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、無駄な自分語り要素があるので、読まない方が良いです。


「自分はジャズがわからないが、ジャズ専門家が観れば駄作なんだろうな」と思ったので、観ないつもりだったーーというのは真っ赤なウソです、すみません (ノ∀`) テヘ 尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介していたのを聞いたら非常に面白そうだったし、さらに毎週愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画にもなったので、先日、いそいそとTOHOシネマズ新宿で観てきました。面白かったですヨ (・∀・) ヨカッタ!


TOHOシネマズ新宿で映画を観るのは初めて! まぁ、だからなんだって話ですが。
TOHOシネマズ新宿

このゴジラヘッドが目玉なんですよね。新宿ピカデリーの上の階からも見えるのです。
ゴジラが!

ちなみに近くのバーも便乗してゴジラを飾ってたりして。こういうの好きよ。
近くのバーも便乗!

スクリーン6は満席でした。スゴイね!
スクリーン6


最初に若干の誇張を交えながら、話の内容を雑に書いておきますね。世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャー教授の指導を受けることになったんですが、この男が超非道い。罵ったり、イスを投げたり、ビンタしたり、鼻の穴にカラシを詰めたりとやりたい放題であり(1つウソ)、ニーマンったら思わず泣いちゃうんですが、しかし。指導の前に、優しい雰囲気でフレッチャーから「チャーリー・パーカーのシンバル事件」を聞かされていただけに、何とかこらえるんですね。

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この「チャーリー・パーカーのシンバル事件」について、勝手な創作要素を加えながら説明をしますと、
そこそこサックスの名手だった10代のチャーリー・パーカーが演奏中に失敗
ジョー・ジョーンズにシンバルを投げられる→みんなが笑ってる&お日様も笑ってる
→ステージを降りて帰宅し、枕を涙で濡らすチャーリー・パーカー→翌朝から発狂寸前の荒行を敢行
→1年後、同じステージで最高のシンバル投げを披露してジョー・ジョーンズの首を切断したーー

って、もちろん実際は「1年後に同じステージで見事なソロを披露した」ということらしいんですが、
プロレスに例えると、「鈴木みのるvsモーリス・スミス」みたいなものですな、たぶん。

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そんなエピソードを胸に「オレは偉大なドラマーになるんだ!ヽ(`Д´)ノ」と、指から出血しても叩き続けるほどの練習を重ね、フレッチャーに認められようとするものの、教授ったら意地悪でなかなか認めてくれないのもあって、ニーマンも自分の中の“イヤな奴”成分が増強(もともと友だちがいない→性格に難があるタイプでもある)。自分から誘って恋人になったニコル(メリッサ・ブノワ)に「お前はオレが偉大なドラマーになるためには邪魔な存在!m9`Д´) ビシッ」と超勝手なことを抜かすほど狂ってしまいまして。さらには大会の日、交通事故に遭いながらも無理にステージに立って失敗→錯乱してフレッチャーに殴りかかって、学校を退学になってしまうというね。


初デート、店選びのセンスがない割には、すでにニコルを小馬鹿にするムードが漂っていたんですよね…。
ピザ屋で初デート


人生の目標を失ったニーマンが漫然と過ごしていたら、偶然、フレッチャーと再会。どうやら昔の教え子が自殺&ニーマンがハードな指導をチクッたせいで、大学をクビになったらしいんですけど(笑)、口を開けば「もしあの時、チャーリー・パーカーがシンバルをキャッチして、ジョー・ジョーンズに投げ返していたらー?」と、彼の信念は今も揺るぎないのです(もう、よくわからない文章)。

ただ、ちょっと険が取れて優しくなって、「今度の演奏にドラムで参加してよ (^ε^) ウッフン」なんて言ってきたから(部活の顧問のOBに対する態度を連想)、「まぁ、それもそれでアリか (´∀`) ユルス」とニーマンもホッコリつい“超偉そうな口調で振った元カノ”のニコルに「演奏、聞きに来てよ」なんて調子に乗った電話をしてみたら、「アタシ、もう新しい彼氏がいるから!川`∀´) チンカスヤロウ!」と、やんわり断られるから超ざまぁだったりしてね(爆笑)。

で、なんだかんだと迎えた本番、ステージで演奏をしようとしたら、自分だけ教えられていた曲目が違う→フレッチャーったら「私をナメるなよ! 密告はお前だな?(`Δ´) クソガ!」とキツ~いひと言。なんと「ニーマンに恥をかかせて復讐するため、バンドに誘った」という、まさに猫の額クラスの心の狭さであり、ニーマンも最初はションボリしながらステージから立ち去ろうとしたものの、「やっぱり許せねぇ!ヽ(`Д´)ノ」とハーツ・オン・ファイヤー! 勝手にドラムを超高速で叩いてみれば、いつの間にか2人は恩讐を越えて、音楽の世界に没頭していくのでしたーー ( ´∀`)(´∀`) オシマイ


この映画、主人公がずっとこんな顔でドラムを叩いているイメージでしたね。
死にそうな顔で叩け!


いや、スゲー面白かったですよ。とにかくJ・K・シモンズの鬼教師振りが最高でした。なんて言うんですかね、顔だけでなく、上腕二頭筋のキビキビした隆起っぷりがツボに入ったというか。まさかサム・ライミ版「スパイダーマン」のイヤな編集長と同一人物とはまったく思えなくて、アカデミー助演男優賞とかいろいろ受賞したのは超頷けたし、かなり見直しました。主演のマイルズ・テラーも実際に出血しながら叩いていたそうで、大したものだなぁと。ニコル役のメリッサ・ブノワもかなり好みのタイプでしたね…(なんだこれ)。


主役の子も頑張っていたけど、今作のJ・K・シモンズは半端じゃないスゴさ。
鬼教授フレッチャー

役作りにはジャン=クロード・ヴァン・ダムを意識した…というのは勝手なデマです、ごめんなさい 。
JCVDを意識!?その1

すみません、もう1枚だけ貼らせてください… (ノω・、)
JCVDを意識!?その2


あと、ドラムプレイはド迫力でしたな~。特に終盤の編集はアクション映画みたいでした…って、バカっぽい感想な気がします。その他、親戚の家での自慢合戦もイヤな感じで良かったし(ニーマンの“上昇志向の強さの源”がよくわかる)、主人公のお父さんがポップコーンを食べる時、別で買ったレーズンを中に入れる場面では、「そんな楽しみ方があったか!Σ(゚д゚;)」と感心。いや、恥ずかしながらレーズン自体は苦手なんですが、あの技をチョコで応用したらーー? ううむ、ちょっとお腹が空いてきました。

そんなワケで、基本的には楽しかったです。ただ、「今年ベスト!m9`Д´) ビシッ」というほどのテンションにならなかったのは、期待しすぎちゃったから。正直、もっと鬼コーチかと思ってた。なんて言うんですかね、例えば、体育会系の部活とかに所属してた人なら、このぐらいの目に遭ったことって普通にあるじゃないですか。あの「5時間以上ぶっ続けで演奏させる場面」はさすがに非道いと感じましたが、さらにスゴい惨劇が起きると思ってドキドキしていたので、少し拍子抜けしちゃったんですよね…。まぁ、そこは監督が意図したバランスなんでしょうけど(実際、あれ以上に非道かったら、ニーマンが後半で許すのが不自然に感じそうだし)。


有名な佐山サトルさんの動画を貼っておきますね↓ バイオレントなので注意!




ごめんなさい、ここで唐突に自分語りを始めますと、僕が若かったころの体育会系って、今では即問題になりそうな体罰やシゴキ(性的な意味じゃないヨ (o^-')b ネンノタメ!)が日常茶飯事でして。特に僕は無駄に体格が良かったため、高校でのバレーボール部や警察での剣道&逮捕術などでは常に目をつけられて、「でくの坊」だ「ウドの大木」だのと罵られたり、至近距離で何度も顔面にボールをぶつけられたり、竹刀で叩かれたり、ビンタされたりと、散々な目に遭ったものですよ…(遠い目)。しかも、その指導者たちってフレッチャーと違って別に実績もないから、なんか釈然としないというか。まぁ、僕はニーマンとは違って反骨精神はゼロ→すぐにションボリするだけなので、しばらくするとみんな指導を諦めてましたけどね(苦笑)。…あれ、なんだろう、涙でモニターがよく見えないや…。


有名な前田日明さんの動画を貼っておきますね↓ バイオレントなので注意!




というか、ラスト、ニーマンが音楽の力でフレッチャーと繋がる瞬間は確かに感動的だったけれども、その前段階の「ステージで恥をかかせる」という“復讐の小ささ”がバカバカしく感じちゃったんですよね。教え子が自殺したのを交通事故として生徒たちに伝えてた時点で、悪質な人間であることはわかっているワケですが、あまりにも器が小さいというか。そんな人がクビになったとは言え、音楽学校のあの地位まで行けるものかと思っちゃう。それと「最後に2人が恩讐を越えられたのは、結局、フレッチャーのサディスティックな指導があったからこそ」と考えると、ああいう“パワハラ丸出しな指導”は認めたくない僕的にはどうにも座り心地が悪くて、微妙に好きになれない…って、面倒くさくてスミマセンネー (・ε・)

で、僕はこの映画がムービーウォッチメンの課題になった時に、菊地成孔さんと町山智浩さんの戦いを知ったんですが…。関連エントリを時系列的に並べてみると、こんな感じですな↓

4/8 「セッション!(正規完成稿)~<パンチドランク・ラヴ(レス)>に打ちのめされる、「危険ドラッグ」を貪る人々~」
4/11 マンガを愛好する皆様に陳謝致します
4/17 菊地成孔先生の『セッション』批判について
4/19 町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意)
4/22 <ビュロ菊だより>No.64「町山さんに激敗(笑)+」
4/22 『セッション』菊地成孔さんのアンサーへの返信


こんな黄金聖闘士同士の千日戦争というか、ロック様vsジェイソン・ステイサムみたいな争いは、僕のような凡人は遠巻きに眺めるぐらいしか出来ないワケですけど、一応、両者とも大好きな人なので、ボンヤリとした意見を残しておきますよ(このブログでは菊地成孔さんについて全然書いてないけど、kamiproKAMINOGE繋がりで「サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍 ~僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった~」「あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ」などの著作は読んでおります)。

「リアリティがなくて乗れない」「ジャンルへの愛が感じられなくて腹が立つ」ってことがあるのはわかるなぁと。たぶん自分が詳しかったり、思い入れが強かったりする分野のフィクション作品では、そう思う確率って結構高かったりしますよね。例えば、かなり昔ですけど、僕は警察にいただけに、“ある程度のリアルさ”を売りにしながらも違うことを描かれるとイラッとしてしまうので、「弾倉の一発目は空」なんて描写をしちゃった「ポチの告白」は好きなのにムカつく作品でもあるという矛盾。「ミリオンダラー・ベイビー」もボクシングシーンのリアル云々じゃなくて「悪質な反則を繰り返すボクサーをファンが支持する」という描写が不快だし…。ただ、僕も「詳細な酷評は公開が始まってからアップするのがマナー」な気がするので、発端となった記事は公開日にアップすれば良かったのになぁとも思った…って、なんか日和見な意見っぽいですかね? (・∀・) ネェネェ 


「ポチの告白」、微妙なところはあるけど良い映画なので、興味がある人は観てみて。




ということで、映画単体が面白かったのはもちろんのこと、周辺事情もなんとなくドキドキさせられて、非常に楽しい映画体験でした。これ、人によって刺さり具合がだいぶ変わる作品なので、一見の価値はありますよ、マジで。何はともあれ、当ブログは「Good」「Job」の2つの言葉が何よりも好きということで、苛立つ部分があったりしても決して叩いたりしないで、気軽に褒めていただければ幸いです(甘えた文章)。

ちなみにこの記事がアップされる4月23日(金)は深夜0時からTBSラジオで「菊地成孔の粋な夜電波」の放送がありまして。そして、その翌日である4月24日(土)の22時からはTBSラジオで「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」が放送→菊地成孔さんと町山智浩さんの千日戦争宇多丸師匠も参戦されるということでね(僕は「ミッション:8ミニッツ」ぐらいの熱量なんじゃないかとYO-SO-U)、興味がある人はリアルタイムでぜひ聴いて!m9`Д´) センデンッ




サントラです。



デイミアン・チャゼル監督が脚本を担当した作品。ちょっと観たいです。



町山智浩さんが引き合いに出されていた映画。結構面白そう。



僕的にドラマーといえば、このドラマのイメージ。








イントゥ・ザ・ウッズ(ネタバレ)

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イントゥ・ザ・ウッズ

イントゥ・ザ・ウッズ

原題:Into the Woods
2014/アメリカ 上映時間124分
監督・製作:ロブ・マーシャル
製作:ジョン・デルーカ、マーク・プラット、カラム・マクドゥガル
原作ミュージカル:スティーブン・ソンドハイム、ジェームズ・ラパイン
脚本:ジェームズ・ラパイン
撮影:ディオン・ビーブ
美術:デニス・ガスナー
衣装:コリーン・アトウッド
編集:ワイアット・スミス
作詞・作曲:スティーブン・ソンドハイム
音楽監修:ポール・ジェミニャーニ、マイク・ハイアム
音楽プロデュース:マイク・ハイアム
出演:メリル・ストリープ、エミリー・ブラント、ジェームズ・コーデン、アナ・ケンドリック、クリス・パイン、トレイシー・ウルマン、クリスティーン・バランスキー、ジョニー・デップ、ダニエル・ハトルストーン、リラ・クロフォード、マッケンジー・マウジー、ビリー・マグヌッセン、ルーシー・パンチ、タミー・ブランチャード、フランシス・デ・ラ・トゥーア、サイモン・ラッセル・ビール、リチャード・グローバー、アネット・クロスビー
パンフレット:★★★(720円/キャラクター紹介のページが良い感じ)
(あらすじ)
魔女にかけられた呪いのせいで子どもに恵まれなかったパン屋の夫婦は、子どもを授かりたければ「赤いずきん」「黄色い髪」「白い牛」「黄金の靴」の4つのアイテムを森から持ち帰れと魔女に命じられ、森へ向かう。時を同じくして、赤ずきんやラプンツェル、ジャック、シンデレラたちもそれぞれの願いをかなえるために森へとやってくるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




40点


※今回の記事は、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、「エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア」のネタバレに触れているんですが、これが意外と面白い映画だったりするので、少しでも興味がある人は読んじゃダメ!


設定が“おとぎ話版「アベンジャーズ」って感じで面白いし、「マレフィセント」は大嫌いでしたが、最近の「行こうぜ、おとぎ話の向こう側へ!ヘ(゚∀゚*)ノ レッツビギン!」的な再解釈モノとしての興味があったので、前売り券を買って楽しみにしてまして。仕事が忙しくて、ずーーーーーーーーーーーっと観に行けなかったんですけど、4月の第三週、やっと新宿ピカデリーで観てきました。「微妙… (´・ω・`) ウーン」と思ったり。この映画についての感想は、ナイトウミノワさんの記事が非常に的を射ていて、それを読めば十分な気がするんですが、一応は僕なりの駄文をアッサリめに残しておきますね。


大きめのスクリーン2での上映で、しかも人が結構入ってましたよ。
スクリーン2


大きな文句は2つあって。1つ目は、ナイトウミノワさんの指摘と思いっきり被るんですけど(汗)、森を観るのに飽きました ('A`) 歌自体のレベルは高いし、聞いてて楽しいんですが、とにかくずっとスクリーンには森が映っていて、ミュージカルシーンも森の中が多いから、ビジュアル的にウンザリしちゃったんですよ。そりゃあ、「イントゥ・ザ・ウッズ=森の中へ」ってタイトルだから、多少の覚悟はしてたつもりでしたけど、これほどの“森づくし”はさすがにキツイというか、僕はちょっと苦手でしたね…。


ということで、関係ありませんが、森口博子さんの「夢がMORIMORI」を貼っておきますね↓




2つ目は、物語。正直、期待しすぎちゃいました。僕は「ここが繋がるのか!Σ(゚д゚;)」とか「そういう因果か!Σ(゚д゚;)」といった風に、もっとおとぎ話同士を上手く再構築&再解釈すると思ってたんですよ。ところが、物語を進めるために“パン屋の夫婦”というオリジナルキャラが出て来て、基本的にはこの2人が各話に介入するって流れだから、この時点で少し冷めちゃったりもして。

ラプンツェルはあまり絡まなかったね」とか「トウモロコシでいいのかよ!」とか「パン屋の奥さんが浮気→死ぬ必要はあるかなぁ」とか気になるところはいろいろあるんですけど、一番ガッカリしたのが、終盤の展開。僕は「『ジャックと豆の木』の巨人が死ぬ→その妻が復讐するために地上へ降りて来る」という展開には超ワクワクしたというか。「そうだよな、一方的に住居侵入&窃盗&殺人の被害に遭った巨人側の遺族に“理”があるハズだよな」と、実に現代的なアレンジだと感心したんですよ。さらに赤ずきんが「同じ人間なのに殺すの?川´・ω・`)」みたいな台詞を言うのもかなりグッときて、どういう着地をするのかと期待してたら、「仕方ないわよ (´ー`し」と殺しちゃうってさぁ…。


なんとなく“プロレスを舐めたせいで巨人に制裁された花田”の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第2巻より)。
三角絞めでつかまえて-マウント斗羽にやられた花田


百歩譲って、「話し合っても分かり合えない人もいる」という方向の現代的解釈かもしれませんが、なんかスゲー飲み込みづらかったです。一応、話のオチを描いておくと、妻が死んだパン屋、浮気な王子と別れたシンデレラ、祖母が行方不明になった赤ずきん、母を亡くしたジャックの4人は、卑劣な策謀によって巨人を倒しまして。4人で共同生活を始めようなんて流れになりつつ、パン屋が自分の赤子に「昔々~」なんておとぎ話を聞かせるところで映画は終了してましたよ。


この「昔々~」エンド、「エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア」を非常に思い出しました。




とは言え、好きなところもあるんです。役者さんたちは全体的に良かったと思うんですが、特に赤ずきん役のリラ・クロフォードが素晴らしかったですね~(最初は「エスター」の子かとカン違いした)。あの小生意気な感じが超微笑ましかったです (´∀`) ウフフ あと、魔女役のメリル・ストリープも面白かったんですけど、この人は普段から魔女っぽいから、新鮮味は感じなかったカナー (・ε・) その他、「シンデレラが王子の愛を試すため、あえて階段にガラスのクツを残した」という新解釈は好きだったし、「シンデレラの意地悪な姉たちが足を削られる&目を潰される」という展開は実に留飲が下がりました (o^-')b イイネ! そんなに上手くいったとは思えないものの、「登場人物たち自身が望んだことが災厄を招いた」的な展開は嫌いじゃなかったです。


「8月の家族たち」のメリル・ストリープとか、ある意味、凄まじい“魔女”っぷりでしたな。




なんて言うんですかね、元がブロードウェイのミュージカルということで、たぶん舞台で観たら気にならないとは思うんです(観客のリアリティラインが下がるというか)。ただ、この映画に関しては、僕は微妙に感じちゃったなぁ (´・ω・`) ザンネン ロブ・マーシャル監督作は「シカゴ」「NINE」も大好きだっただけに結構ガッカリした次第。まぁ、こういうのは好みの部分も大きいので、興味がある人は観ても良いんじゃないですかね。


僕が大好きな「NINE」「Cinema Italiano」を貼っておきますね↓




おしまい!ヽ(`Д´)ノ イタリアノッ!




サントラです。これは結構良いんじゃないかしらん。



ロブ・マーシャル監督作で一番好きなのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ…








先週の備忘録(2015/4/21~4/27)

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さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


火曜日は、母親のダンスの発表会へ
水曜日は、高校の時の親友と新宿で飲み
木曜日は、船橋で仕事→早めに帰宅
金曜日は、大きめの仕事がまとまりそう→宇多丸師匠のサイン会→飲み
土曜日は、奥さん&娘と羽田空港→横浜の親友夫婦と映画鑑賞&飲み
日曜日は、仕事
月曜日は、よるひる映研の試写会へ→古泉智浩先生と会話!Σ(゚д゚;)



最初に書いておきますが、今回は凄まじく長いです。先週の仕事は営業や打ち合わせが中心であり、スーツを着用してあちこちに顔を出す感じ。火曜日は、母親が長年やっていた社交ダンスの発表会があるということで、スゲー面倒くさいと思いながらも観に行きまして(18歳未満は入場禁止&スタートが遅いので、奥さん&娘は留守番)。母親が友人たちに「あら、息子さんが来てくれたの~ (´∀`し ウラヤマシイワー」なんて言われたりして、「もう、バカ息子でね~ 川`∀´) オホホホホホホ」などと言いつつも、なかなか良い気分になってたっぽいので、「もうこれで育てられた借りは返したな ( ´_ゝ`) ヤレヤレ」と肩の荷を下ろした気分になったり(勝手な言い草)。


ちなみに、この日の昼間に「セッション」を観ました
スクリーン6


水曜日は、高校の時からの親友と新宿で飲み。いつも僕が町田方面に出向いていたのに、新宿に来るなんて珍しいなぁと思っていたら、経営している会社が上手くいってない→地元では飲みたくなかったとのこと。非常に世知辛い話をされて、他人事じゃない内容だったのもあって、かなり胸が痛くなりましたよ。急に新宿に来ると言い出したので、バタバタしてあまり良い店を予約できなかったけど、今度来る時は旨い寿司でもご馳走してあげたい強い気持ち、強い愛。二軒目は新宿二丁目のバーに連れて行って、適当に飲んで、別れました。この年齢になると、本当にダウナーな話が増えますな…。


でんぱ組.incバージョンも好きなのです。




木曜日は、船橋で仕事。疲れたものの、急に「バードマン」が観たくなって、渋谷のシネマライズに行くことにしました。この映画館のサービスデーは火曜なんですが、シネクイントの半券を持っていると1300円で観られるので、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」を観た時の券を使用することに決定。18時半ごろ、渋谷に到着すると、タワレコ「シェフ」のサントラなどを買ってから、シネマライズに向かったんですが…。突然、「お前は本当に今、映画を観たいのか!? ( `_ゝ´)」と問い掛ける声がしまして。ふと見上げてみれば、劇場の上にいるバードマンが話しかけてきたから、ビックリですよ(※イメージです)


こんなところに設置するなんて、気が利いてますな。
シネマライズの上のバードマン


バードマンから「今週の土曜日から2週間もいなくなるのに、家族と過ごさなくていいのか!? ( `_ゝ´)」と言われて(※イメージです)、一気に萎えていく映画鑑賞欲。なんか気まずくなったので、シネマライズに背を向けて家に帰ると、予定外の早い帰宅に喜んだ娘のマナ子が「パパー!ヘ(゚∀゚*し」と抱きついてきた瞬間、脳内麻薬が大量に分泌! じゃれてくるマナ子をコシティのように振り回しながら(※スタッフが安全を確認しました)、こうやって僕は映画を観る時間を削っていくのだなと、あらためて実感いたしました。


なんとなく“脳内麻薬が分泌される刃牙”を貼っておきますね。
脳内麻薬が分泌


金曜日は恐ろしく大事なプレゼンがあり、朝から緊張気味だったんですが、見事成功!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォ! 気分はすっかり「痛快ウキウキ通り」であり(「痛快!ロックンロール通り」でも可)、ちょうど飯田橋にいたので、自分へのご褒美として、「珈琲館」で小倉パンケーキを摂取してから、新宿へ移動。「カフェ・ナチュレ」でベリーベリーパンケーキを食らい(店内で男性は僕1人)、さらに「サラベス」でレモンリコッタパンケーキを食べて腹も膨れたということで(店内で男性は僕1人)、そのまま宇多丸師匠のサイン会へ行ったのです。


宇多丸師匠のサイン会って、「マブ論」以来ですかね?(シネマハスラー本の時はなかったですよね?)
宇多丸師匠のサイン会


ハッキリ言って、すでに「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル “神回”傑作選 Vol.1」を買っていた身としては、サイン会のためにもう1冊買うなんてさすがにどうかと思っていたんですが、しかし! 師匠ったら、本を手にしたファンへの対応が実にフレンドリーであり、他の人たちとの会話を聞いているだけでも面白かったりするんだから、超オトクだったというか、むしろ「もう1冊買うべきだったか… (`Δ´;)」と悔いるほど。例によって緊張してしまったため、用意していた話(「『エイプリルフールズ』の安っぽいビンタについて」とか)は一切出来ず、さらには師匠の話に当意即妙の受け答えが出来なかったため、若干、死のうかと落ち込んだりもしたけれど、私は元気です (´∀`) ナンダソリャ


タマフル・ブックフェアでは2冊買いました。ダブった番組本は人にあげる予定。
いろいろ買いました


サイン会の後は、スタ・エレさん&はちごろうさんと適当な居酒屋で飲み。「セッション」の話が中心で、あとは「ワイルド・スピード SKY MISSION」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」「がむしゃら」とかの話をして。僕は観てないけど、「博士と彼女のセオリー」とか「名探偵コナン 業火の向日葵」の話も面白かったです。お2人とも映画をよく観ているなぁと感心ですよ。なんかね、この年齢になって、こうやって同じ趣味について語れる友人が出来たというのは、実にありがたいことですな。


「博士と彼女のセオリー」、評判が良いのはわかっているんですが、観る余裕がないのです (´・ω・`)




土曜日は、お昼近くに奥さん&娘と羽田空港へ。フードコートで一緒に食事をしてから(僕はラーメン&ステーキカレーを摂取)、セキュリティゲートをくぐるのを見送りまして。その後、川崎に行って、昨日のプレゼンを成功させた自分へのご褒美として、ROSIE'S CAFEプロシュート&グラナパダーノホイップバナナチョコレートを食べたんですが、超美味い!ヽ(`Д´)ノ 以前、タマフルのパンケーキ特集トミヤマユキコなる女が「パンケーキはむしろ肉だ!m9`Д´し ビシッ」なんて主張をしていた時は、「物を知らないお嬢さんはこれだから… ┐(´ー`)┌ マイッタネ」とヤレヤレ顔で嘲ったものでしたけど(苦笑)、このドイツ風パンケーキを食べた後は、「もしかしてパンケーキは肉なのかもしれぬ… (`Δ´;)」と認識をあらためた次第。


この本、かなりタメになるので、興味がある人はどうぞ~。


それから、横浜の親友夫婦と合流して、アゼリアの銀座コージーコーナーにてたっぷり苺のホットケーキを食べてから、TOHOシネマズ川崎「バードマン」「海にかかる霧」を連続鑑賞。映画の後は、たまに行く寿司屋に足を運んで、刺身やら寿司やらをつまみながら、奥さんのお義父さんが亡くなった話になって。「でも、初孫を見せられたのは良かったです… (´・ω・`)」なんて話したら、親友夫婦の奥さんの方が「お母さんに孫を見せられないのが本当に悪くて… 川ノДT) ゴメンネ」なんて泣き出しちゃったから、「僕って超無神経!Σ(゚д゚;) ヤベェ」と猛省ですよ。

いや、この夫婦は「共働きの財力をフル活用しながらオサレに2人だけの生活を謳歌→子どもはいらないんだろう」と思ってたんですが(2人からそういう感じの話をされたこともあるし)、そういうワケでもなかったんだなぁ(一応、「作ろうとはしている」そうな)。そこそこ長い付き合いだし、この件で険悪になったりはしませんでしたけど、自分が彼女を傷つけたことだけは忘れないようにしようと思いました。

日曜日は、1日中仕事。月曜日は、きんたま画伯さんに誘われて、仕事帰りによるひる映研の試写会に行きました。正直なところ、「自主映画の上映会って面倒くさそう」なんてボンヤリと感じていたんですが、漫画家の古泉智浩先生が提唱する「ささやか映画」長くても5分程度。しかも、みなさん、1つのアイディアを自分なりに映像にしていて、予想以上に愉快でしたよ。特に最後のアニメにはいろいろな意味で驚かされましたね~。


検索したら、過去のがいろいろアップされてました。これとか、結構好きです↓




上映会が終わった後、非常にありがたいことにきんたま画伯さんの計らいで、古泉智浩先生と1時間ぐらい話せまして…(というか、3人でジャッキーとかスタローンの話をした)。なんて言うんですかね、僕なんてトークが上手い人間ではないから、非常に尻込みする部分があって、「僕ごときが…」と思ったりもしたものの、スゲー楽しい時間でしたよ。話を振られたので、つい「なぜジャン=クロード・ヴァン・ダムが好きなのか?」について長々と語ってしまい、他のお客さんが2人ほど帰ってしまったのは失敗しましたが(汗)、貴重な時間だったなぁと。古泉智浩先生の優しさには本当に助けられましたし、そんな機会を作ってくれたきんたま画伯さんにも感謝いたしました。5月11日(月)のよるひる映研11上映会にも行きたいんだけど、仕事を考えると難しいかなぁ… (・ε・) ウーン


もっとこの映画の話とかしたかったんですが、話そびれちゃいました…。




今週は仕事以外に予定なし。奥さん&娘がいないのは予想以上に寂しかったりするんですけど、アクティブな自慰にでも及んで乗り切りますよ(唐突に残念な文章)。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。



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