※この記事のタイトルは、本来なら「ジ・オススメ書籍」なのかもしれないけど、気にしないで!
僕が毎週愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」では、毎年、定期的に「推薦図書特集」なんて企画をやっていて。紀伊國屋書店・新宿本店などと連動したフェアを開催するのも恒例行事となっているんですね。←ここまでテンプレ
一応、貼っておきますよ。
「大好きなラジオ番組→なるべく貢献したい→こういう時になるべくお金を使うぜ!(o^-')b」ということで、今回は、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル “神回”傑作選 Vol.1」(サイン会に参加するための2冊目)と「Filmmaker's Eye 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方」
、「『戦場のメリークリスマス』~30年目の真実」
を購入。さらに、直接的な貢献にはなりませんが(汗)、「日本史の謎は「地形」で解ける」のkindle版
を買っちゃいました。
まぁ、こんな感じでございます。
で、例によって、僕もちょっと便乗して、適当なオススメ書籍をアッサリ気味に紹介しますよ。「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル “神回”傑作選 Vol.1」とかあの御方の番組本
などは当ブログを読むような方はすでに購入済みだと思うからスルーするとして(いやらしい文章)。とりあえず2冊ほどチョイスいたしました↓
<1冊目>
はちみつ色のユン
以前、「隣る人」と2本立てで観て死ぬほど泣かされた名作アニメ「はちみつ色のユン」の原作コミック(B.D.)でございます。5歳でベルギーの家族に引き取られた韓国生まれのユンによる“自分探しの物語”で、正直、アニメの方が好きではあるものの、漫画の方も味があって面白かったです(下ネタ多め)。アニメはDVD化されていない→今は上映会でしか観る機会がないので、興味がある方はぜひ漫画を読んでみてくださいな。つーか、アニメ版、もう一度観たいなぁ。
このラストには涙が止まらなかったです…(勝手な捏造)。
<2冊目>
死んだ目をした少年
なんとなく映画を観たら超ストライクだったので、この原作漫画も読んでみました。古泉智浩先生の作品は倫理的にいろいろと飛び越えがちであり、僕はそういう部分に怯えていたりもするんですけど(汗)、この漫画はストレートにグッとくる青春モノで、いろいろと感情移入させられたというか。それと、古泉智浩先生の漫画の「あとがき」はいつも読み応えがあるんですが、今作は子どもに関する感動的な話だっただけに、涙が止まらなくて… (ノДT) まだ4月ですけど、僕の今年のベストコミックに認定させていただいた次第(偉そうな文章)。鬱屈した青春時代を送った人なら、共感するところは多いんじゃないかしらん。
以上、2015年陽春のオススメ書籍でした~ (・∀・) オシマイ
ザ・オススメ書籍(2015年陽春)
2015年5月公開で観たいと思っている映画の覚え書き
毎月の恒例として、僕が2015年5月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓
※①などの番号付きは「絶対に観る」、◎も「絶対に観る(本数計算の対象外作品)」○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。
5/2
リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン ①
私の少女 △
ラスト・リベンジ △
キャノンレース △
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 △
フォーカス △
5/9
神の一手 ○
ブラックハット ○
ホーンズ 容疑者と告白の角 △
百日紅~Miss HOKUSAI~ △
17才の別れ △
今日の恋愛 △
小さな世界はワンダーランド △
レディアクション -4つの青春- △
メイクルーム △
ズタボロ △
5/16
ラン・オールナイト ②
モンキー・マジック 孫悟空誕生 ③
シグナル ④
原宿デニール ○
ゼロの未来 ○
真夜中のゆりかご ○
明烏 あけがらす △
5/23
チャッピー ⑤
デッド・シティ2055 ○
リピーテッド ○
メイズ・ランナー △
騒音 △
やるっきゃ騎士〈ナイト〉 △
5/30
カリフォルニア・ダウン ⑥
誘拐の掟 ⑦
新宿スワン ⑧
ロスト・リバー △
ソレダケ/that’s it △
ピッチ・パーフェクト △
5月公開の映画で観たいと言えば、まずは「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」ですな!(*゚∀゚)=3 ムッハー とにかく特報がスゲー僕好みだし、“現代版「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」”というムードが大好物だし、何よりも長いタイトルなのに覚えやすく伝えやすいのが超素敵! だって、これを見てくださいよ↓
① リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン
② プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命
③ フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
ほぼ同じくらいの文字数の中(「宿命」は除くとして)、どれが一番覚えやすいといえば、ダントツで①じゃないですか。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のように「バードマン」といった風に省略しやすいならともかく、②とか③みたいなタイトルは心底嫌いというか、長いなら①みたいに言いやすいものにすべき。なんか、②を観に行った時の「窓口で上手くタイトルを言えなかった屈辱」がやっと晴らせる気分であり、チケットやパンフを買う時、僕は自信を持ってハッキリと発声しますよ、「『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』をください!m9`Д´) ビシッ」ってね(熱い割に残念な主張)。
ということで、特報を貼っておきますね↓ ああん、超観たい… (´Д`;) ハァハァ
リーアム・ニーソン主演作の「ラン・オールナイト」と「誘拐の掟」が公開されるのもイイ感じというか、なんなら勝手な二本立てとして観たかったりもしますが、見終わった後、脳内で話が混ざりそうな気もします。「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督による「チャッピー」も予告編を見るだけで不憫で泣けてきたりして、超期待しているものの、「『エリジウム』
みたいだったらイヤだなぁ… (´・ω・`)」と、少しだけ不安な自分もいたりするのでした。
「チャッピー」の予告編↓ 超面白そうなんだけどなー。
その他、「アイスマン」を劇場へ観に行けなかったことを死ぬほど悔やんでいるので、ドニー・イェン兄貴の猿映画「モンキー・マジック 孫悟空誕生」は絶対観るし、ロック様が“ガタイが良いだけの市井の人”の役みたいなのは残念だけど、「カリフォルニア・ダウン」も公開初日に足を運ぶ予定。超迷っているのが「私の少女」で、「イ・チャンドン監督プロデュースでペ・ドゥナとキム・セロンが共演」というだけで確実に観に行く物件なんですが、題材が超ヘビーなので、かなり二の足を踏んでいるというね… (・ω・;) ウーン
「私の少女」の予告編↓ キツそうだよなぁ…。
名画座系は、全然観に行けてないんですけど(汗)、キネカ大森で5/09(土)~5/15(金)の「エスパー魔美 星空のダンシングドール」&「カラフル」は何があっても足を運ぶつもり。あと、新文芸坐で5/16(土)の「ある優しき殺人者の記録」
&「FORMA」とか、5/02(土)の《世界の映画作家Vol.165 俺たちのジョン・カーペンター》、5/23(土)の《「コワすぎ!最終章」を最大限楽しむために 白石晃士ユニバース!》あたりも気になりますが、まぁ、無理でしょうな…。以上、2015年5月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(ネタバレ)

原題:The Imitation Game
2014/イギリス、アメリカ 上映時間115分
監督:モルテン・ティルドゥム
製作:ノラ・グロスマン、イド・オストロフスキー、テディ・シュワルツマン
製作総指揮:グレアム・ムーア
原作:アンドリュー・ホッジス
脚本:グレアム・ムーア
撮影:オスカル・ファウラ
美術:マリア・ジャーコビク
衣装:サミー・シェルドン・ディファー
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:アレクサンドル・デプラ
音楽監修:リンジー・フェローズ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、マーク・ストロング、チャールズ・ダンス、アレン・リーチ、マシュー・ビアード、ロリー・キニア、ジェームズ・ノースコート、トム・ゴールドマン=ヒル、スティーブン・ウォディントン、アレックス・ロウザー、ジャック・バノン、タペンス・ミドルトン
パンフレット:★★★(720円/普通に良い出来。最後に略年表が載っていたのが好き)
(あらすじ)
第2次世界大戦下の1939年イギリス、若き天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが……。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
89点
※今回の記事は、不快な下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事には、町山智浩さんの「たまむすび」での紹介のリンクを貼っていますが、映画に興味がある人は観た後に聴いた方が良いような気がします。
3月14日に公開された映画の感想を今さらアップするのも微妙に感じますが(汗)、「仕事が忙しかった→やっと観られたのが先々週」ということで、勘弁してください…。尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介を聴いて、ずっとそそられてまして。ユナイテッド・シネマ豊洲で、金曜の会員デーを利用して観てきました。「…いい… (´Д`;) ハァハァ」と思ったり。
スクリーン11、公開から1ヵ月以上経つのに半分くらいは入ってましたよ。人気あるのね~。

スゲー面白かったですよ。非常によく考えられて作られていて、作品の雰囲気も良いし、チューリング役のベネディクト・カンバーバッチが素晴らしかったのはもちろんのこと、他の人たちもハマってたし…。あまりに良い映画すぎて、あの「ヘッドハンター」
映画は「1951年の戦後」と「1939年の戦中」、「1927年の学生時代」の3つのエピソードが展開していくんですが、「1939年の戦中」に関しては“静的なスパイ映画”っぽさがあって、イギリス&カンバーバッチ&マーク・ストロング繋がりで「裏切りのサーカス」
<“チーム”に萌えた… (´Д`;) ハァハァ>
ドイツ軍の暗号「エニグマ」を解読するチームに入った主人公のチューリングは、数学の超天才だけどウソがつけない&凄まじく空気が読めないため、マシュー・グード演じるヒューやその他の同僚たちと激しく対立してしまうんですが、しかし。「クロスワードパズルを解くのが得意な人を集める」という、僕らが大好物な“型破りな仲間集め展開”からジョーン(キーラ・ナイトレイ)が参加してから、少しずつ関係が構築されていって。序盤に不仲振りを見せつけられている分、観客もホッコリするのです (´∀`) アラアラ
チューリングの空気の読めなさは半端じゃないんですが、カンバーバッチの好演で、観客的には不憫に見えるという不思議。

状況を好転させるのは、ジョーン。キュートな才女なのです。

対立するヒューを演じるのは、オジマンディアス

スゲー泣けたのが映画中盤。デニストン中佐がチューリングをクビにしようとした時、ヒューたちが彼をかばうシーンは、よくある展開ではあるものの、そこまでの描写が丁寧なだけに凄まじく胸を打つのです!ヽ(TДT)ノ その後は、「見事にエニグマの謎を解く→それを元に敵の攻撃を回避したら、解読したことがドイツ軍にバレてしまう→仲間の家族を見殺しに…」なんて展開になったり、内部に二重スパイがいることが発覚したり(しかも、MI5はわざと泳がせていた)、ジョーンの身を守るために「君なんて嫌いだ!(;`Δ´) フン」なんてチューリングが初めてウソをついてみたりと、決して一枚岩ではないんですが…。最後、戦争が終わってもすべてを秘密にしておくため、みんなで書類を燃やす場面は、文化祭のキャンプファイヤー的な“青春の終わり”感があってね、何とも感動的でしたよ… (ノω・、) ガンバッタネー
デニストン中佐役のチャールズ・ダンスは、イイ感じにイヤな奴なのです。

MI5のミンギスを演じたマーク・ストロングも渋くて最高でしたな。

この場面、スゲー好きでした。

<“謎解き”に萌えた… (´Д`;) ハァハァ>
昔から暗号の類には興味がないというか、意味不明の文章の近くにタヌキや栓抜きのイラストが描かれていたりとか、縦読み&斜め読みレベルのものしか解読したことがない僕ですよ。基本的にエニグマの理屈はサッパリというか、「まぁ、とにかく大変なのだろう (´∀`;) アハハ」程度の認識で観ていたワケですけど(苦笑)、謎解き部分が実にわかりやすくて超スッキりす。
あの“市井の人”がヒントをくれるという展開が良いし(この映画で繰り返し語られる「想像もつかないような人が、誰にも思いつかない偉業をやってのける」の1つですよね)、何よりも、まさか「ハイル・ヒトラー」が鍵だったなんて、「なんて良く出来たノンフィクション!Σ(゚д゚;)」と心底感心いたしました。この部分だけでも、スゲー好きですね。
「ハイル・ヒトラー」に気付く場面、スゲー気持ち良かったり。

<“秘密”に萌えた… (´Д`;) ハァハァ>
最初は全然気付かなくて。ジョーンにプロポーズした場面は「あらあら、2人ともお幸せに (´∀`) ヤケルワネ」「チューリングの恋模様♪ (´∀`) ウフフ」なんて呑気に祝福していたら、実はゲイだったというね。劇中では、過去の寄宿学校の場面が度々挿入される→いわゆるギムナジウムものっぽい要素があって、僕も低偏差値のくせに「車輪の下」
このプロポーズ、「んもう、前から気があったくせに!(`∀´)」と思っていたら、全然そんなことなかったぜ。

背後にあるのがクリストファー。「チューリングマシン」ってことなのかな…どうなのかな… (`Δ´;)

映画終盤、戦後のエピソードがメインになると、ほとばしるほど可哀相。当時のイギリスは男性同士の性行為が法律で禁止されていて、チューリングは国を救った英雄なのに、男娼にちょっと性器を触らせたぐらいのことで「このオカマ野郎!」と罵られ、強制的にホルモン注射される有り様でしてね。エンドクレジット直前、「チューリングが作ったマシンが、のちのコンピュータである」的なテロップが出たりして、今では恩赦&その功績が超称えられているみたいですけど、当時のチューリングは絶望の中で自殺しちゃってるって、あんまりすぎるじゃないですか… ('A`)
人間、誰かに性器を触ってほしいことぐらいあるし、その相手が同性だろうと同意でやってる→誰に迷惑をかけるワケでもないのにさぁ。マジで当時のイギリス政府に憎悪ですよ。僕だってね、奥さんとのセックスレスが5年目に突入している現在、富田流の六代目継承者・入江文学さんの新年の目標が「ゆ●こりんに『大きいね、大きいね』と言ってもらいながら(ry」という内容だったように、何らかの慰めがほしい…慰めがほしいんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン
入江文学さんの新年の目標を読んでしまう佐藤十兵衛の画像を貼っておきますね(「喧嘩商売」第21巻

ううむ、何が何やらな文章になってしまいましたな…。何はともあれ、この映画の唯一の欠点はチューリングがあまりにも可哀相すぎることぐらいで(身も蓋もない文章)、非常に良く出来た作品じゃないでしょうか。なんかね、「想像もつかないような人が、誰にも思いつかない偉業をやってのける」というのは良い言葉だなぁと思って、なんとなく頑張ろうと思ったりもした次第。万人にオススメの映画であり、まだ上映しているみたいなので、興味がある人は観てみてくださいな。
モルテン・ティルドゥム監督作。そこそこ良かった記憶。僕の感想はこんな感じ。
サントラを貼っておきますね。
アラン・チューリングの評伝。下巻
これもチューリングについての本。こんな顔の人だったのね。
チューリングとチューリングマシンについての本。難しそう… ('A`)
これもチューリングマシンについて書かれているっぽい。
エニグマについての本。どうやら評価が高いみたい (´∀`;) ヨクワカラナイヤ
なんとなく連想した地味系スパイ映画。僕の感想はこんな感じ。
ロバート・ハリスの小説
エニグマが絡んだ戦争コメディ(?)なんだそうです。
いつか「いつかティファニーで朝食を」の朝食を!ヽ(`Д´)ノ<箱根 銀豆腐>
※一応、このシリーズは、「いつかティファニーで朝食を」で紹介されたお店に行って、「① 朝食として食べに行く」「② 作品内&お店ガイドに出て来たメニューだけをすべて注文する」という自分ルールに従って行動しております。
※今回の本文中に出てくる()内のカロリー数値は、ブログ主が勝手かつ多めに算出したものです。
ちくしょう、不定期連載「いつか『いつかティファニーで朝食を』の朝食を!ヽ(`Д´)ノ」を約2ヵ月半振りにアップしますよ。行ったお店は箱根の「銀豆腐」ということで、すっかり季節は春なのに、今さらながら昨年の12月下旬の記事なんですけど、気にしないでいただけると幸いです。
12月といえばこの曲ですよね! 誰が書いたのか知らないけど、良い詩ダナー (´∀`) ワザトラシイ
Skoop On Somebody December 投稿者 kamiyamaz1972
宇多丸師匠の連載を読むために「コミック@バンチ」を購入したのがキッカケで、「いつかティファニーで朝食を」を愛読するようになったワケですが、その中でもベスト3に入るぐらい好きなのが第4巻掲載の第21話「小説と友達と」。前から好感を持っていたサブキャラの伊達きみこさんがクローズアップされているだけでもうれしいのに、「ずっと片想いをしていた人に告白して振られる」という内容がほとばしるほど切ないし、さらに描き方もストライクというか。例えば、冒頭の「私は本が好き」から始まって「この人のことが好き」「私のこと見向きもしないこの人のことが」で終わるモノローグとか、ファングメモリのCMのフィリップ級にゾクゾクしちゃう…って、伝わりにくいですかね (´∀`;) エヘヘ
このページが好き。きみちゃんが好き。でもこの男は嫌い。
だからね、基本的には「漫画に出て来たお店に行って朝食を食べる」という企画ですけれども、この話に関しては思い入れがある分、「12月に徹夜明けで箱根に行く」というシチュエーションも似せてみようと思って。12月26日の早朝、ひと足早く青森に帰省する奥さん&娘を羽田空港まで送ってから出社→仕事→会社の忘年会の後、新宿2丁目のバーに行って、あーだこーだと飲みまくりまして。朝の4時半ぐらいに店を出ると、小田急線の新宿駅に向かいました。
早朝の新宿。4時45分ごろはまだ真っ暗。
たぶんきみちゃんもこうやって始発に乗り込んだのだろうよ。
さて、箱根までの約2時間半の旅路、どうやって過ごすかのプランも構築済み。もちろん「寝て過ごす」なんて凡庸なものではありませんよ(苦笑)。劇中で重要な役割を果たすケリー・リンクの短編集「スペシャリストの帽子」を読みながら行くのです!m9`Д´) ビシッ ハッキリ言って、これほどまでに”きみちゃん”に浸れるプランもないワケで、「シナリオは完璧、天才じゃなーい♪ ヘ(゚∀゚*)ノ」と、すっかりジングルガール上位気分であり(なんだこれ)、「冬の物語が好き (^ε^) ウッフン」なんて思いながら、ホクホク顔で「雪の女王と旅して」から読み始めたんですが、酔った。
この「ジョン・カーター」のブックカバーに包まれているのは火星シリーズではなく!
「スペシャリストの帽子」というね。この日まで読むのをガマンしてたのに…。
よくよく考えれば、ただでさえ電車で小説とか読むと酔いやすい体質なのに、焼酎のボトルを2本開けるぐらいには飲んでいたため、町田あたりで凄まじく気持ち悪くなってしまって…。ずっと目を閉じながら吐き気と格闘して、小田原に着いた瞬間、ダッシュでトイレに駆け込みまして。胃の内容物をすべて出すハメになったのでした ('A`)
なんとなく「マックシングで嘔吐するジャック・ハンマー」の画像を貼っておきますね。
これはスゲー凹んだ。体が一気に疲労に包まれた上に、なんか頭も痛くなってきたし…。本当はきみちゃんのように彫刻の森駅で降りて歩く予定だったんですけど、そんな余裕はナッシングだったので、そのまま強羅駅へ。というか、たかが豆腐を食べる程度のことのために、わざわざお金と時間を費やしたりして、挙げ句の果てに嘔吐って、バカなんじゃないの? 激しい自己嫌悪とともに、若干、マキヒロチ先生に怒りすら覚えるほどですよ(酷い八つ当たり)。
小田原駅から乗り換えて、箱根湯本駅へ行きまして。
そこから箱根登山鉄道に乗って、約40分で…。
強羅駅に到着だッ!
すぐ近くにある踏切を越えまして。
左に曲がれば…。
右手に「銀豆腐」が見えるのでした。
これです、これを食べに来たのです。
まぁ、せっかく来たからには食べて帰りますけどね。お店に入ると、そこそこ愛想の良い中年夫婦がいたので(失礼な文章)、しゃくり豆腐(210円/100kcal)を購入。店内には食べるスペースがないので、店の外に出て、プラスチック製の安いスプーンで口に運んでみれば、旨い… (ノДT)
これがしゃくり豆腐。できたてホカホカのお豆腐を食べるなんて初めて!
スッスッと口に入ってしまって、あっという間に消失。
あのね、スゲー優しい味なんです… (ノω・、) グスン ハードな嘔吐によって衰弱した体に染み渡っていく感じであり、歌で例えると戸田恵子さんの「コスモスに君と」という印象。当然ながら、きみちゃんのように2杯目は醤油をかけて食べたんですが、それもまた優しくてね…(しみじみ)。なんかね、ジーンとしてしまって、「きみちゃんが泣いたのもわかるなぁ」なんて僕まで泣きそうになった次第。
醤油をかけての2杯目もまた美味。僕の人生のベスト豆腐がここにあった!
当然ながら秒殺。あと5つは食べられるなぁ。
危うく、このきみちゃんのように泣きそうになりましたよ… (`Δ´;) アブナカッタ
お豆腐を食べ終わったら、なぜか頭痛も治まっていて、すっかり上機嫌。朝の光が心地よくて、おろし立ての笑顔で知らない人にも「おはよう (´∀`)」って言えそうなほどでした(言わないけど)。泣き終わった後のきみちゃんも、そこそこ前向きな気持ちで帰れたのかもしれないな…フィクションだけど。そんなことを思いながら、帰路についたというね。
強羅駅にはエヴァ関連商品が売ってたりして。
猫がいたので、写真を撮ってみました。
箱根登山鉄道の中では雲助だんごを摂取。
箱根湯本駅からロマンスカーに乗り込んで、たいめいけんのヒレカツ&牛メンチカツサンドと…。
カットラスクを食べましてね。
「餓狼伝」のグレート巽のようにスヤスヤと眠りながら帰りました。きみちゃんもこんな風に帰ったんだろうな…(勝手な妄想)。
いや、僕的には生涯ベスト級の豆腐だったので、もしこの駄文を読んでいる方が箱根に行くことがあったら、ぜひ食べてほしいですな。ちなみに、「スペシャリストの帽子」に関しては、あの日以来、読んでおりませぬ (・∀・) オシマイ
ワイルド・スピード SKY MISSION(4DX2D・字幕版、他)(ネタバレ)前編
ワイルド・スピード SKY MISSION(4DX2D・字幕版、IMAX3D・字幕版、2D・吹替版)
原題:Furious 7
2015/アメリカ 上映時間138分
監督:ジェームズ・ワン
製作:ニール・H・モリッツ、ビン・ディーゼル、マイケル・フォトレル
製作総指揮:アマンダ・ルイス、サマンサ・ビンセント、クリス・モーガン
キャラクター設定:ゲイリー・スコット・トンプソン
脚本:クリス・モーガン
撮影:スティーブン・F・ウィンドン
美術:ビル・ブルゼスキー
衣装:サーニャ・ミルコビック・ヘイズ
編集:クリスチャン・ワグナー、ディラン・ハイスミス、カーク・モッリ、リー・フォルサム・ボイド
音楽:ブライアン・タイラー
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ドウェイン・ジョンソン(a.k.a.ロック様)、カート・ラッセル、ナタリー・エマニュエル、エルザ・パタキー、ガル・ギャドット、ルーク・エバンス、トニー・ジャー、ジャイモン・フンスー、ロンダ・ラウジー、ルーカス・ブラック、ノエル・グーリーエミー、ジョン・ブラザートン、アリ・ファザール、エデン・エストレラ、サン・カン
パンフレット:★★★(720円/キャストのインタビューでポール・ウォーカーの名前が出てくるだけで泣けてくる)
(あらすじ)
オーウェン・ショウ(ルーク・エバンス)率いる国際犯罪組織を倒し平穏な毎日を送っていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)たちの前に、オーウェンの兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が弟の仇を討つべく現われる。元特殊部隊の暗殺者で一国の軍隊に匹敵するほどの力を誇るデッカードは、東京にいるドミニクたちの仲間を襲撃。大切な仲間を奪われたドミニクたちは、圧倒的な強さを誇るデッカードに決死の戦いを挑む。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※今回の記事は、かなり面倒くさい文章が書かれているので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、「ワイルド・スピード」シリーズ全般と「イコライザー」、「リーサル・ウェポン」シリーズ
のネタバレに触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、前後編に分かれている程度には長いので気をつけて!
※もし「このシリーズ、1本も見てないよぅ… (ノω・、)」という人がいましたら、こちらのダイジェスト映像をチェックしてみてくださいな。
約2年前、シリーズ6作目の衝撃の「ステイサム・エンディング」を観た直後から「早く続きを観せろ!ヽ(`Д´)ノ」と憤っていたら、主演のポール・ウォーカーが亡くなってしまってね… (ノω・、) ハッキリ言って、僕は“筋量が多めの俳優”が好みのため(誤解を招きそうな文章)、それまではあまり興味が持てなくて。「2」の感想では「『スピード2』でサンドラ・ブロックが主演と聞いた時の『あなたの方が残っちゃったんだ… ('A`)』感」とか、「6」の感想ではブライアンの出番を「お話的には別になくても良いと思う」なんて書いたりしてて…。でも、彼がこの世界からいなくなってしまうと、その喪失感は大きくて、昨年は主演作を観に行っては涙したのです(オススメは「ハリケーン アワー」
と「フルスロットル」
)。
この3作目と6作目
のミッシングリンクを繋ぐエンディングには衝撃受けましたな…。
「フルスロットル」、微妙なところもあるけど、かなり好き。
そんな感じで、いろいろと複雑な想いを抱えながら、公開初日にユナイテッド・シネマ豊洲で4DX2D・字幕版を鑑賞。さらに今週、TOHOシネマズ新宿にて、IMAX3D・字幕版と2D吹替版を観てきました。スゲー良かったYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!
封切り初日はUC豊洲に行きまして。
4DXで映画に“乗ってきた”…って、そんなに上手くないですかね (・∀・) ネェネェ
ちなみに「ソロモンの偽証 前篇・事件」も一緒に観て、その時にミニカーセットを買っちゃったり。
そして今週はTOHOシネマズ新宿へ。
IMAX3Dの劇場前には、大きいスタンドポップがあったりして。
吹替版はスクリーン1で鑑賞しました。
入場者プレゼントの「ファミリーの証ステッカー」を3枚ゲットしたので、ゴールドファミリー会員に。5枚集めるとプラチナ会員になって…(どうでもいいウソ)。
非常に良く出来た痛快娯楽大作じゃないでしょうか。僕がこのシリーズに若干感じていた“イヤな部分”ですら今回はプラスに変わっていて、見終わった直後は「この映画、100点!m9`Д´) ビシッ」と思ったほど。あらゆる面で気が利いていて、「さすがは『狼の死刑宣告』を撮った男よ… (`Δ´;) ヌゥ」と、ジェームズ・ワン監督をあらためて見直しました。とりあえず今回は劇中の展開を雑に説明しながら、感想を書いてみますね↓
① ステイサム登場!
とにかくステイサムが登場するオープニングから素晴らしい。ルーク・エヴァンスが演じたオーウェン・ショウ(前作のボスであり、ステイサム演じるデッカードの弟)が、高速で離陸しようとする飛行機から落ちたにもかかわらずちゃっかり生きていたのはビックリしましたが、何よりも驚いたのは、その直後。病室から出ると大量の特殊部隊っぽい人たちがやられているというね…。これは「イコライザー」のラストを越える見事な事後アクションであり、製作者たちのステイサムに対する最恵国待遇に感動するとともに、「このシリーズのフィクション・ラインがまた上がった!Σ(゚д゚;)」ということを痛感させられたのでした。
デッカードの「俺がケリをつける」という弟への独白を聞いて、鎬兄弟を思い出した刃牙読者は多いハズ(「グラップラー刃牙完全版」第15巻より)。
オーウェン、こんな目に遭ったのに生きていたとは…。
② レース・ウォーズ
記憶が戻らないだなんだと揉めた挙げ句、レティ(ミシェル・ロドリゲス)がドムの元を去るという展開。レースのシーンは、このシリーズのお約束ではあるものの、カーアクション映画から“カーをお題にしたアクション映画”に変わってしまった現在、近作では無理矢理感が拭えなかったワケですが、しかし。映画の序盤に持って来てアッサリ処理したのが上手いなぁと。
レース・ウォーズ会場の描写は最高のひと言で、僕はあまり好きな言葉ではないんですけど、いわゆるシズル感のある“美尻”の大量投下が美味としか言いようがなくて、危うく劇場でズボンを下ろすところでした…(アウトな文章)。1作目の登場人物であり、“このシリーズ最初の「GO!」を言った男”ヘクター(ノエル・グーリーエミー)が出てきたのも気が利いてましたが、レティに殴られても「相変わらずいいパンチだぜ (`∀´)」と笑顔なのは、ちょっと雑じゃないかと思いました(でも好き)。
すみません、こういうビジュアルが大好物なのです (〃∇〃) ウフフ
1作目に出てきたヘクターはこんな感じでございます。
③ ロック様vsステイサム!
FBIの外国保安部にて、アンダーアーマーを着用してデスクワークをするホブス(ロック様)の姿から胸を掴まれるわけですが(デスクにプロテインらしきドリンクがあるのも良し)、そこにステイサムが侵入→タイマンという、「これだけで映画を作れよ!(`Δ´)」と頭に来るほど贅沢なバトルがスタート。剛のホブスvs技のデッカードという対比の利いた肉弾戦が夢のようなのです… (´Д`;) ハァハァ
しかも、「ロック・ボトムを出して決着…かと思わせて、デッカードがガラス片で攻撃(先に武器を使わせる)」という展開も考えられているし、「デッカードが爆弾を投げる→ホブスは部下のエレナ(エルサ・パタキー)をかばって負傷→戦線離脱」というオチも、ホブスの格を落とさないように配慮がされていて、ジェームズ・ワン監督のバランス感覚にまたも感心しましたね…(しみじみ)。
贅沢すぎるバトル。この2人が共演するアクション映画をもっと作れ!ヽ(`Д´)ノ
④ ブライアンの自宅爆破
ブライアン(ポール・ウォーカー)とミア(ジョーダナ・ブリュースター)の家が爆破されて、ドムたちが「ハン(サン・カン)がデッカードに殺されたことを知る」という場面。この前に「1作目のブライアンの初登場シーンを真似つつも実は息子を送っていたのでした」なんてベタなシーンがあったのも好きでしたが、爆破される直前、「息子が車のオモチャを投げる→ブライアンが『車は空を飛ばないぞ (´∀`)』」なんて、先の展開を示唆するくだりがあるのも良かったりしてね。さらに、単に自宅を爆破するだけでなく、「息子が乗っている車のドアを急いで閉める→ブライアンの頭部が爆風で窓に叩きつけられる」なんてひと工夫入れるあたりが小憎らしいと思ったり。
なかなかハードで良かったですな。
⑤ ホブスを見舞うドム
ホブスに呼ばれてドムが病院に行く場面。何がスゴいって、「鎖骨を骨折したハズなのに左腕にギブスをしている」ということであり(エレナは「骨折したのは鎖骨と足」って言ってましたよね?)、この堂々とした“雑味”に舌つづみですよ。小学生ぐらいの娘サマンサ(エデン・エストレラ)も可愛くて、彼女には「ドムを凹った」と伝えていたのが発覚するのも超愉快。こういうのがスゲー良いなぁと。
なぜか半裸なのも素敵ですよね。
ちょっと「超人ハルク」をディスるような会話が気になるところではありますが…。この映画の監督&出演者たちが何の意味もなく、ルー・フェリグノを揶揄するような真似をするワケがないことから察すると、これは「アベンジャーズ」に対する牽制ではないか? もしかすると「8」はニューヨークを舞台にした対抗戦になるのではないか? まぁ、僕の深読みかもしれませんがね…(意味ありげな口調で)。
「超人ハルク」のOPを貼っておきますね↓ 大好きでした。
超人ハルク jp OP 投稿者 spyagent0011
⑥ ドムが東京へ→ハンの葬儀でvsステイサム
ハンの遺体を引き取りに東京へ行くドム→3作目のラストシーン→ショーン(ルーカス・ブラック)から遺品の十字架をもらう→ハンの葬儀→葬儀に来ていたステイサムを追う→直接対決という流れ。なんかね、「ショーンも仲間として参加するのか!? (゚д゚;)」と思ったら、全然そんなことはなくて。あと、遺品の十字架をゲット→ステイサムがやたらとドムたちの目の前に現れる→実は発信器になっていて…!? (゚д゚;)」なんて予想もしていたら、そんなこともなかったんですけど(単に「結婚してました ( ・∀・)(・∀・し」というレティの記憶復活用アイテム)、それはそれで良いザンス。
十字架が出てきたのは、4作目のこの場面が最初ですな。
で、葬儀シーンとブライアンという取り合わせの時点で切なかったりするんですが、すぐにドムvsデッカードのカーチェイスが勃発! この映画の感想として、「空中キャンプ」の伊藤聡さんが「どこから落下しても「イテテ…」と言いつつ立ち上がる頑丈さ」というツイートをされていて笑ったんですけど、お互いに一歩も引かずに車で正面衝突→ステイサムが首をコキッと捻るだけで無事だった瞬間、またもやフィクション・ラインがグッと上昇したことを実感いたしました。
この場面、2人ともシートベルトすらしてませんでしたよ。
⑦ ハッカーをテロリストから奪還!
デッカードを発見できる監視プログラム”神の目”を使うため、カート・ラッセル演じる秘密の政府機関のエージェント“ミスター・ノーバディ”からの依頼を受けて、ジャカンディ(ジャイモン・フンスー)率いる悪の傭兵集団を襲撃→凄腕のハッカーであるラムジー(ナタリー・エマニュエル)を奪還するという展開。予告編でも散々流れていた「車で空にダイブするシーン」は思った以上に迫力がある&バカバカしくて最高でした。
このビジュアルだけでグッときます。
ここのアクションは本当に大味で美味なんですが、これまた実によく練られている印象。例えば、お笑い担当のローマン(タイリース・ギブソン)が途中から登場してドムを助ける→デッカードを戦線離脱に追い込む流れとか、「ステイサムの格を落とさない」という点でも素晴らしい。車で急斜面を下るのも良かったんですけど、何よりも最後、「車のまま崖から落下→無事」というのも興味深くて、なんとなく“新しい落下アクション”の可能性を示した「ローン・サバイバー」を連想したというか。今後のアクション映画は“落下”が鍵になるんじゃないかな(適当な文章)。
その他、トニー・ジャーとポール・ウォーカーのバトルも楽しかったですね~。
助かるのはわかっているんですが、このバスを駆け上がるシーンもドキドキいたしました。
⑧ 金持ちのパーティで大騒ぎ
ラムジーが”神の目”を隠した部品をアブダビの友人サファー(アリ・ファザール)に送ったら、そいつが金持ち王子に売ってしまってて。超高層ビルのペントハウスにあるスーパーカーに取り付けられている部品を盗むべく、メンバーが潜入する…というくだり。キッカケがバカバカしい割には被害が甚大なことになるんですが、それもまたこのシリーズらしい、ですな(知った風な口調で)。製作者的にエロ要素が足りないと思ったのか、ここでナタリー・エマニュエルの水着姿や金粉レディなどが投下されたのは実にありがたかったです (´∀`) アリガタヤ
僕の気持ちを代弁してくれるテロップが載った画像を貼っておきますね。
女性には申し訳ありませんが、こういうサービス精神、マッチョな映画には大切だと思うのですよ。
正装して横並びで歩くなんてシーンがあったのも良かったね。
もうね、盗むくだりは強引かつムチャクチャなんですが、まぁ、良いじゃないですか。警備主任役のロンダ・ラウジーとミシェル・ロドリゲスの戦闘も楽しかったし(ラウジーが投げを多用するのが素敵&2人でDJブースの上に落ちて水入りになるのも良し)、またまたステイサムが乱入してくるのも最高だったし、ドムとブライアンが車に乗ったまま隣のビルにダイブするくだりには爆笑ですよ(しかも2回!)。「超高級カーをしまっておくような金持ち=イヤな奴」ということで、迷惑をかけても何のフォローもない姿勢も含めて大好きでしたね。それと、頭脳担当のテズが警備員を52ブロックスで倒す場面があったのは、1作目で悪役を演じたリック・ユーンが「ジェット!!」で披露していたことへのオマージュ…というのは考えすぎでしょうか(考えすぎ)。
贅沢を言うと、戦う前にハイヒールを脱いでもらった方が好みだったカナー(フェチ臭のする文章)。
このシーン、何度観ても楽しかったです。
⑨ ステイサムを襲撃→返り討ち
”神の目”を手にしたドムたちは、それを使ってデッカードの居場所を特定→ミスター・ノーバディのチームと一緒に襲撃したら、ジャカンディと組んだデッカードに反撃されて、チームは全滅&まんまと”神の目”を奪われてしまうという、どうしようもない展開。さすがにバカすぎるんじゃないかと思いましたが、仕方なし。暗視スコープ付きグラサンを使って、二丁拳銃で反撃するカート・ラッセルが一瞬カッコ良かったから、許します(偉そうな文章)。
カート・ラッセル、永遠に若いと思ってたので、ちょっと老けててショックでした…。
⑩ 戦闘前夜
アメリカに戻ったドム御一行。「ラムジーが”神の目”を無効化できる→狙ってくる」ということで、ソードオフ・ショットガンを作ったりと事前準備シーンが燃えるんですけど(ステイサムが準備する様子が映るのも素敵)、一番グッときたのは、ブライアンがミアに電話する場面。メタ的にポール・ウォーカーが亡くなったことが重なっちゃって、スゲー泣けました… (ノДT)
1作目、「ツナが不味い」とか散々言ってたんですよね…。
って、ここまで書いたところで、アメブロの字数制限に引っ掛かってしまって… (ノД`) 画像や文章やリンクをせっせと削ったりしたものの、全角20,000文字(半角40,000文字)以内に収まらないので、仕方なく当ブログ初の前後編に分けることにしました。お手数ですが、続きを読もうと思う奇特な方は、こちらのリンクを踏んでいただけると幸いです m(_ _ )m スミマセン
ワイルド・スピード SKY MISSION(4DX2D・字幕版、他)(ネタバレ)後編
※こちらからの感想の続きになります。
⑪ 決戦! ロサンゼルス炎上!!
デッカードがジャカンディwith傭兵軍団と”神の目”を使ってロサンゼルスに攻めてくるということで、迎え撃つドム軍団。燃える街を見て、ベッドにいたホブスも参戦して…という展開ですよ。よくよく考えれば、アメリカ政府が表立って絡めない理由は“他国との関係”上であって、国内でテロ活動されるんだから、もっとミスター・ノーバディが手回しして政府機関やら軍隊やらと連携すべきなんじゃないか。先日、一緒に飲んだスタ・エレさんが指摘されていましたが、「俺たちの“家”だ」なんて言うくせに戦闘に巻き込んで街をメチャクチャにするのはどうなのか。そんなふうに考えていた時期が僕にもありました ( ´_ゝ`)
なんとなくイラッとするバキの画像を貼っておきますね(「バキ」第25巻より)。
いや、まぁ、しっかりした反論は一切できないんですけど(汗)、「無理が通れば道理が引っ込む」という言葉もありますし、何よりも「この監督は怒って説教したりするよりも、良いところを褒めて伸ばしてあげたい (´∀`)」という優しい気持ち。ただ、さすがにジャカンディたちが戦闘ヘリ&ドローンを使って街を破壊しまくるのはやりすぎだと思ったし、ドローンの規制に拍車がかかるような気がしたのは僕だけでしょうか(突然、時事ネタを絡めてみた文章)。
まさかこんなことになるとは思わなんだ。
とは言え、クライマックスのアクションもまた凄まじくて楽しかったですよ。ドローンとのチェイス、トニー・ジャーのパルクール&ポール・ウォーカーとの第2ラウンド、ギブスを筋力で破壊して参戦したホブスの騎兵隊級の活躍、そしてヴィン・ディーゼルとジェイソン・ステイサムによる鉄パイプバトル…。「素手で戦うとでも?」とか「遅いぞ」とか、台詞の伏線回収なども愉快でね、実に贅沢な時間が過ごせました。
ホブスの「救急車でドローンを撃墜→無事な姿でガトリングガン乱射」により、さらにフィクション・ラインが上昇!
鉄パイプとかハンマーとかで殴り合う戦闘って素敵ですよね。
そりゃあ、「もっとムエタイvs柔術っぽい戦闘が観たかった」とか、「『素手のケンカは街(ストリート)を知る者が勝つ』ってドヤ顔で言ったけど、駐車場を足ドンした方が勝っただけじゃね?」とか「ジャカンディのヘリにぶら下がった手榴弾のバッグをホブスが撃って爆発させた…と思いきや、ドムの指に手榴弾のピンがあったのは『撃たなくても爆発した』ってこと?」とか「高所から落下して無事だった姿を散々観ているだけに、最後もドムが死んだなんて1ミリも思わなかった」とか、言いたいことはあるものの、レティの記憶が戻ってハッピーエンドだったので別に良いです。
⑫ ステイサム収監
捕まったデッカードがCIAの秘密収容所みたいなところに収監されるんですけど、ステイサムとロック様の「これだけしか見張りはいないのか?」「こいつらは俺がお前を殺さないために見張ってる」みたいなやり取りがスゲーいいの… (´Д`;) ハァハァ デッカードが閉じ込められた独房はコンクリートの厚さが12メートルあるそうですが、彼なら一切の道具を用いることなく己の拳足だけで掘り抜いてくれるのではないかーー? そうやって脱出したデッカードを追うホブスのスピンオフ映画「ザ・ワイルド刑事 アルティメイタム」、作られないかなぁ…無理かなぁ… (´・ω・`)
こんな感じで脱出してほしいものです(「バキ」第8巻より)。
⑬ さようなら、ブライアン
最後、ブライアンがミアとジャックと海岸で戯れていて、それを仲間たちが見守ってて。スリルを愛していた不良が家庭を持って身を固めるみたいな、よくある着地ですよ。でね、別れを言わないままドムは立ち去るんですが、「別れも言わずに行くのか?」ってブライアンが車で追ってきて、一緒に走りまして。最後、2人の車が別れて、カメラが空を写すと、「FOR PAUL」という文字が出て映画は終わってました。ちょっと合成っぽいところが逆に「この世の人ではない」ように見えて、もうね、ポール・ウォーカーに思い入れのある人なら、号泣せざるを得ないのではないでしょうか。
最後に流れる「See You Again (feat. Charlie Puth) 」の公式動画を貼っておきますね↓
ここは盛りすぎに感じる人もいるかもしれませんが、実際に撮影中に亡くなってしまったのだから、このぐらいウェットでも良いじゃないですか。僕がリアルタイムで映画を観ていた人で、亡くなってショックを受けた初めての人はブランドン・リーなんですけど、今回のポール・ウォーカーも非常につらい。あまりそういうことを考えていると生きるのが大変なので、基本的には気にしないようにするワケですが、最近、お義父さんが死んだこともあって、考えさせられることも多かったりして…。
というか、僕は別にこのシリーズ自体を心底愛しているワケではなく。単にロック様が参戦している&アクションの描き方が面白いから好きなだけで、例えばドムがやたらとファミリーだなんだ言うところはウザく感じるところもあったんですよ、かなり。なんて言うんですかね、「”家族愛”をアピールしながら、他の人には平気で暴力を振るう」という不良の精神性を思わせて不快だし、そもそも「家族が一番」みたいなことを他人に言われると、「そんなにいいもんじゃねーだろ ( ゚д゚)、ペッ」って反発したりする習性がありまして。「リーサル・ウェポン」シリーズが回を追うごとにつまらなくなったのは、人間凶器状態だったリッグスが人間性を取り戻して丸くなっていくからであり、最後「ファミリー!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて写真撮影で終わるオチには反吐が出たものです。
「リーサル・ウェポン4」はこんな風に終わるのです。
だがしかし、年をとって、自分も結婚して娘が生まれたりしてから見直すと、あのオチも非常にグッときたりして。自暴自棄になっていた男が、友人を得て、恋人を得て、子ども、そして家族を得ることで、やっと人生を取り戻したワケでね、昔の自分の心の狭さにガッカリですよ。で、今回もドムが家族家族言うのがウザく感じるかと思ったら、「ポール・ウォーカーにも娘がいたんだよなぁ」なんて考えたこともあって、スムースに沁みたというか。なんかね、いろいろと頑張ろうと思った次第。
そんなワケで、よくわからないことをダラダラと書いて来ましたが、素晴らしい娯楽映画でした。従来のメンバーを大事にしつつ、知名度のあるアクションスターを敵役に投入してくるし、アクションの見せ方もバカっぽいながらもよく考えているし、「エクスペンダブルズ」シリーズも見習ってほしいと強く思うほどでしたよ(大好きなだけに)。ジェームズ・ワン監督、「足を糸鋸で切れば助かるぜ ( ゚д゚) アバヨ」という「マッドマックス」
の素敵なオチを「ソウ」
に導入した時点から信用できる気がしていましたけど、やっぱり才能がある人でしたな。
でも、1つだけ自分の中で整理できないのが、続編の製作が決まっていること。いや、僕だって前述したように、「アベンジャーズ」や「エクスペンダブルズ」との対抗戦とか、「ルーク・エバンスが生きていたということは、サン・カンもジーナ・カラーノも生きているのでは?」とか、期待しているところはあるのですが、しかし!
ルーク・エバンスが鎬昂昇のように、“越える”ためにあえて兄デッカードと戦ったりとか…。
実は生きていたハンが火傷の痕を隠すために覆面を被って登場するとか、夢は膨らみまくっているんですけどね(「魁!!男塾」より)。
今回の終わり方が本当に美しかったから、そのまま終わってほしい気持ちも強かったりして。なんかね、続編のニュースを聞いちゃうと、微妙にテンションが下がってしまった複雑な男心。いや、作られたら絶対観に行くんですけど、難しいですな… (´・ω・`) オシマイ
間違いなく素敵なサントラを貼っておきますね。
「ハートブルー」っぽいシリーズ1作目。僕の感想はこんな感じ。
見直してみると、ポール・ウォーカーが瑞々しい2作目。僕の感想はこんな感じ。
小品だけど、そんなに悪くない3作目。僕の感想はこんな感じ。
ジャスティン・リンによるサーガが始まった4作目。僕の感想はこんな感じ。
「ロック様、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」の5作目。僕の感想はこんな感じ。
ロック様とジーナ・カラーノのベストカップル振りに心温まる6作目。僕の感想はこんな感じ。
海にかかる霧(ネタバレ)
海にかかる霧
原題:해무 海霧 Haemoo
2014/韓国 上映時間111分
監督・脚本:シム・ソンボ
製作:ポン・ジュノ、チョ・ヌンヨン、キム・テワン
製作総指揮:キム・ウテク、ポン・ジュノ
撮影:ホン・ギョンピョ
出演:キム・ユンソク、パク・ユチョン、ムン・ソングン、キム・サンホ、イ・ヒジュン、ユ・スンモク、ハン・イェリ、チョン・インギ、ユン・ジェムン、チョ・ギョンスク
パンフレット:★★★(1000円/600円の通常版もあったんだけど、奮発して高いの買っちゃったら、写真多めでした)
(あらすじ)
不況にあえぐ漁村の漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を出してしまう。沖合で密航船と合流し、密航者たちを乗り換えさせて陸まで運ぶという簡単な仕事のはずだったが、海上警察の捜査や悪天候に阻まれ、思いもよらない事態へと発展していく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
75点
※この映画は「衝撃のエンディングが!? Σ(゚д゚;)」といった感じではないものの、基本的にはネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、興味がある方はこんなブログを読まない方が良いです。
※今回の記事は、微妙な下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
4月下旬の土曜日、奥さんと娘が青森に帰省しまして。彼女たちを羽田空港まで送った後、横浜の親友夫婦と合流して、TOHOシネマズ川崎にて、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と勝手な二本立てにして観てきました。「イイ感じにヤな感じ!ヘ(゚∀゚*)ノ オフロダイスキ!」と思ったり。
「バードマン」の時と同じスクリーン3の同じ席で観ました。結構混んでましたよ。
僕は事前に映画の情報をあまり入れないで劇場に足を運ぶタイプでして。今回、この作品を観ることにしたのは、① あのポン・ジュノ監督の傑作「ドロップキック刑事(デカ)」の脚本を書いたシム・ソンボの監督デビュー作であり(一部ウソ)、さらに② “世界一ドカジャンが似合う俳優”キム・ユンソク主演ということで、ストーリーとかは知らないけど、なかなか面白い海難サスペンスが観られるんじゃないかと。「『救命艇』
とか『ライフ・オブ・パイ』
的な展開になったりするのカナー (・∀・) ワクワク」なんて思っていたら、予想以上に凄惨な話だったからビックリいたしました。
「殺人の追憶」の“高低差を利用したドロップキック”のGIFを貼っておきますね。
本編が始まる前、日本国内向けとしてキャストたちからのビデオメッセージが流れたんですよ。そんなの初めてだっただけに、不意を突かれて「えっ、なに!? Σ(゚д゚;)」と驚いたし、すっかり微妙な心持ちになりましてね…。ただ、映画がスタートすると、チョンジン号が漁をする様子を映し出していきまして。どんな乗組員たちがいるのかをサラッと見せつつ、チーム感がしっかり伝わる良いオープニングであり、文系ながらもマッチョな職場にいた経験のある僕的にはちょっとグッと来る感じ。「たぶん嵐に巻き込まれて船が大破したりして、『ここはオレに任せてお前たちは早く逃げろ!(;`Δ´)』『船長ー!(´Д`;)』的な展開があるのかもしれないな… (ノω・、)」なんてフライング涙が滲むほどだったのです(大げさな文章)。
ということで、チョンジン号の愉快でイイ顔の仲間たちを紹介するッス。
昔はスゴ腕だったカン船長(キム・ユンソク)。船と船員を大事にする“ザ・海の男”(あれ、この場合って”ジ”の方?)。
機関長ワノ(ムン・ソングン)。心優しいオッサンなんですが、それゆえに映画後半は残念なことに…。
船長の片腕的存在の甲板長ホヨン(キム・サンホ)。頭が柔らかかったために大変な目に…。
金と女が大好きな船員ギョング(ユ・スンモク)。兄貴肌かと思いきや、結構なクズ。こんな人、身近にいました。
気の良いボンクラ風な船員チャンウク(イ・ヒジュン)。セックスに興味津々なのです。
童貞の新入り船員ドンシク(パク・ユチョン)。家族思いの良い子でございます。
船長が陸に上がってみれば、奥さんは浮気の現場に踏み込まれても逆ギレする有り様ですよ(間男の逃げる演出が愉快)。もうね、海に出ても不漁だわ、船はボロいわ、妻は金金うるさいわ、雇い主の奥さんからは廃船にしろとイヤミを言われるわと、すっかりやり切れないのさエブリデイ ┐(´ー`)┌ シノウカナ だがしかし、昔はこれでも港町でブイブイ言わせた男ということで、船だけは失うわけにはいかないのです。部下たちに食わせるため、ヤクザを頼って、今まで避けてきた密輸に手を出そうとしたら、なんと中国にいた朝鮮族の人たちを密入国させることになっちゃうから超大変!ヽ(´Д`;)ノイヤーン
こんな風にイヤミを言われて、カン船長のストレスは溜まる一方。
昔はカン船長の後輩っぽかったヤクザのヨ社長。名前はわかりませんが、この人もイイ顔でした。
でも、「男は度胸!なんでもためしてみるのさ」という言葉もあるし、何よりも船&船員たちのためにお金が必要だから仕方なし。無理矢理巻き込まれた船員たちも「船長が決めたなら… (´・ω・`)」と従うムードになりまして。20人ぐらいの密入国者を乗せる時に女の子ホンメ(ハン・イェリ)が海に落ちたので新米のドンシクが助けたり、海洋警察の監視船が近づいてきたので魚艙(釣った魚を入れておく倉庫で臭い!)に隠れてもらったり、密入国者の中のリーダーっぽい奴が文句を言ってきたので船長がキレて海に突き落としたりと、すったもんだがありました (´∀`) アラアラ で、そんな状況ながらも、ドンシクは助けた女の子ホンメに一目惚れ。特別に機関室に連れて行って暖を取らせたり、青唐辛子入りのラーメンを食べさせたりと特別待遇しつつも、「し、下心なんてないからな!(;`Δ´)」って感じの童貞対応をするのでした。
権利意識が高い密入国者が抗議をすると…。
カン船長ったら、なんとブチギレて海に放り込んだりしちゃうのです、
そんな中、ドンシクはホンメを機関室に連れ込んで、ドキドキするのでした~ (〃∇〃) ウフフ
まぁ、僕的には「船が難破して、船員vs密入国者たちのバトルにでもなるのかしら」と思っていたんですが…。海洋警察の腐れ役人が船に乗り込んできたので、また密入国者たちを魚艙に閉じ込めていたら、船の冷蔵庫が故障してフロンガスが漏れた云々のせいで全員窒息死してたから話は一気に魔界へ突入するのです!m9`Д´) ビシッ
ということで、ここからは「映画ドラえもん のび太の魔界大冒険」の主題歌「風のマジカル」を聴きながらお読みください (´∀`) キョンキョーン!
小泉今日子 風のマジカル 投稿者 mark444444444
見終わった後にパンフを読んで知ったんですけど、この映画、2001年に韓国で起きた“テチャン号事件”がベースになっていましてね。60人の密入国者を船に乗せて、25人を魚艙に、35人を水タンクに隠したら、魚艙に入れた25人が全員死亡。その死体を海に投棄したという事件であり(生き残った35人が密入国→検挙されて事件が発覚したそうな)、正確にはそれを戯曲化したものを映画化した…という流れなんだそうで。実は「殺人の追憶」も実際の事件→戯曲化→映画化されたということで、どっちの作品とも元の演劇が観たくなりましたよ。
さて、話を元に戻しますと、ここからは「エエエエェェェェ(´Д`)ェェェェエエエエ」という展開のつるべ打ち。船&船員を守ることに固執してる船長は、スムースに隠蔽を決意すると、「魚が寄ってきて食べてくれる」という、どことなくエコっぽい処分方法を思いついて死体をバラバラに切断することを命令。みんな、さすがに葛藤を覚えながらも、やっぱり逮捕されるのはイヤなので命令に従うワケですが、機関室にいて唯一生き残ったホンメはドン引きであり、すっかりホンメLOVEなドンシクも愛と仲間意識の狭間で葛藤したりして。
ただ、良心の呵責により頭がおかしくなった機関長ワノを船長が泣く泣く始末するのを目撃し、怯えたドンシク&ホンメがセックスをすると、脱童貞というマジカルを経て少年はアポロにフォームチェンジ(何が何やらな文章)。命に代えても彼女を守る決意を固めるのです。船が濃霧に包まれる中、ホンメの存在がバレてしまい、「殺す!」「殺させない!」「ヤラせろ!」と揉めてるうちに、ホヨンのハゲ頭が突起物に刺さって死亡したり、ギョングは性にとち狂ったチャンウクに殺されたりと、地獄のようなことになりまして。ボロ船だったのでちょっと変な操作をしただけで沈没する事態に陥って、ドンシクとホンメは何とか脱出するものの、チョンウク&船長は船と一緒に沈んでしまうというね…。
で、何がグッときたって、ラストですよ。気を失った2人は砂浜に流れ着くんですけど、ふと気付くと、ホンメは1人で去って行ってしまうのです。要は「ホンメは生き残るために童貞野郎を利用しただけ」ということだったワケで(「いや、多少の思い入れはあったハズ」とか「あの時は愛したけど、現実的に無理だと思ったのでは?」という解釈もアリですがー)、この“苦さ”が超美味!ヘ(゚∀゚*)ノ オイシー その6年後、土木作業に従事するドンシクは、定食屋に立ち寄った際、2人の子どもを連れたホンメっぽい女性を見掛けまして(顔が映らないんですが、青唐辛子を入れたラーメンを注文する)。もしかしたら、1人はドンシクの子なのかもしれない。何はともあれ、こうやって彼女が幸せそうだってことは、例えあの時、利用されたのだとしても、それで良かったのかもしれないな…。って、これは僕の勝手な解釈ですけれども(汗)、そんな余韻で映画は終わってました。
この作品でスゲー好きなところは4つ。まず、密入国者がほぼ全滅するというビックリな展開が超気持ち良かったです。心底驚いたというか、今作に関してはマジで事前情報を入れなくて正解でしたよ。振り返ってみると、あんな修羅場になるから、最初にビデオメッセージとか入れてみたんでしょうな(不要だと思いますが)。余韻が残るラストも素晴らしかった。あのモヤッとする感じ、ちょっと「殺人の追憶」っぽいなぁと。ちなみにパンフのインタビューで監督は「あの女性はホンメです (`・ω・´) キリッ」と明言しちゃってるんですけど、観客に想像の余地を与えるためにも、そこは濁しても良かったんじゃないかなと思ったり。それと、ドロップキックを見舞うシーンがあったのは偉いというか。今回は製作という立場なものの、ポン・ジュノといえばジョン・ウー映画のハトのように飛び蹴りシーンを挿入してくる男。さすがはその弟子、ですな(知った風な口調で)。
女性を襲うクズにナイスなドロップキック! ドンシク、容赦せん!
そして、チョンウクの“性”への貪欲な姿勢には脱帽しました。この人、序盤から「ヤリたい」を連呼していて、同じ男としても不快になるレベルの浅ましさなんですけど、そのためにやたらと嗅覚が発達したり、先輩船員のギョングを殺しちゃったり(ビックリしましたが、ギョングへの不満を積み重ねていく描写はあった)、死の間際にあってもホンメのことを気にしたりと、それが本当に徹底されているから、最終的には感心させられたというか。
漁船なんてかなり魚臭いだろうに、その中で女性の臭いを嗅ぎつけるって、どんだけスゴいんだと。
今思いつく限りでは、最近だと「ノア 約束の舟」の次男坊とか、昔の作品だと「少年と犬」
のドン・ジョンソンとか、映画には“ヤリたがり”なキャラが出てくるものですが、それにしてもスゴいんですよ…。なんて言うんですかね、普通はいくら異性とセックスがしたいと思っても、それをオブラートに包みつつ、イヤらしい駆け引きをしたりするワケですけど、チョンウクは身も蓋もなく、ストレートにアグレッシ部でして。格闘技で例えるなら、何の躊躇もなく最短距離で最速の攻撃を叩き込むジャブのよう。残念ながらクズ野郎なのは間違いないので憧れたりはしませんが(苦笑)、5年目に突入した奥さんとのセックスレスを解消する大切なヒントをもらったような、そんな晩春の夜だったのでしたーー(なんだこれ)。
なんとなく宮本武蔵に左ジャブを放つ範馬刃牙の画像を貼っておきますね(「刃牙道」第4巻より)。
その他、韓国映画の常として、役者さんは相変わらずコクのある顔揃いで超好み。船員たちは100点のキャスティングじゃないでしょうか。主人公のドンシク役のパク・ユチョンだって、「童貞っぽい奴だな~ (´∀`)」なんて微笑ましく好感を抱いていたら、なんとアイドルだったから、全然違うじゃねーかと。いや、あそこまでオーラを消せるってのは大したもんですな。ホンメを演じたハン・イェリも可愛すぎないところがストライクでした(「ハナ 奇跡の46日間」で“実力はあるのにプレッシャーに負けがちな子”スンボクを演じた人!)。キム・ユンソクに関しては安定のクオリティというか、終盤は少しくどさを感じましたが、やっぱりこの人はいいなとあらためて思ったり。あと、腐れ海洋警察の人も良かったですね。
密入国者に薄々気付いて、さらなる賄賂を要求する海洋警察の人(ユン・ジェムン)。韓国映画の公務員の描き方って酷いよね(褒めてます)。
とは言え、個人的に乗り切れなかったところもあって。中盤の展開があまりに衝撃的すぎて、後半はそれを越えるショックがなかったから、ちょっと飽きちゃったんですよね…。大量の死体が無惨に転がるビジュアルは悪くなかったんですが、もう1歩先に踏み込んでほしかったというか。僕の好みの問題なんですけど、人体をバラバラにするなら、もう少しゴア描写もほしかったなぁ…。腕を投げる場面が一瞬映る程度だったと思うんですが、ここはかなり不満に感じた次第。
まだ「密入国者のおばさん(チョ・ギョンスク)の“女”を利用せざるを得ない切なさ」とか書きたいところはあるんですが、長くなってしまったので割愛!ヽ(`Д´)ノ 僕が韓国映画に求めるイヤな感じがイイ感じに描かれていた作品でしたよ。もう少し残酷な方が好みというか、例えば内容は全然違うものの「ビー・デビル」とか連想したりもして、地獄映画としては若干の物足りなさを感じましたけど、パク・ヨチョン目当てで観に行った方は結構ショッキングだったんじゃないかしらん。まぁ、韓国の社会情勢などを盛り込んだ良作なのは間違いないので、気になる人は観てみてくださいな。
メイキングDVDがありました。パク・ユチョン、人気あるんですね~。
シム・ソンボ監督が脚本を書いたポン・ジュノ監督作。見終わった後は恐ろしくイヤな気分になれますぞ。
僕的にベストなキム・ヨンソクはこの映画のターミネーターおじさんですな。僕の感想はこんな感じ。
何度も貼ってますが、ポン・ジュノ監督作で一番好きなのはこれです。ペ・ドゥナと重婚したいなぁ(クズの文章)。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(ネタバレ)
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
2015/日本 上映時間95分
監督:柴崎貴行
原作:石ノ森章太郎、八手三郎
脚本:米村正二
音楽:鳴瀬シュウヘイ、中川幸太郎
アクション監督:宮崎剛
特撮監督:佛田洋
主題歌:及川光博
出演:及川光博、竹内涼真、稲葉友、中村優一、倉田てつを、半田健人、天野浩成、高田延彦、内田理央、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、片岡鶴太郎、井手らっきょ、西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、笹野高史
声の出演:上遠野太洸、椿隆之、森本亮治、北条隆博、クリス・ペプラー、関智一、大塚芳忠
パンフレット:★★★☆(1550円/DVD付、買っちゃった。いつもの感じだけど、メイキングがイイ!)
(あらすじ)
1973年、ショッカーの開発した仮面ライダー3号によって仮面ライダー1号&2号が抹殺され、2015年、世界はショッカーの統治下にあった。泊進ノ介はショッカーの一員となっていたが、身を挺して子どもたちを救う仮面ライダーBLACKの姿を見て、何かがおかしいと気付き始める。そんな進ノ介の前に、仮面ライダー3号こと黒井響一郎が現れるが、進ノ介は3号こそが1号と2号を倒した闇の戦士であるということを知らなかった。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
※今回の記事は、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、若干、「仮面ライダー4号」のネタバレに触れているので、気を付けて!
※今回の記事は、微妙な下ネタが書かれているので、気を付けて!
※この映画に関しては、小覇王さんの記事がオススメでございます。
もうね、すっかり5月になってゴールデン・ウィークも終わったというのに、超今さらながら、3月下旬に観た映画の感想をアップしておきますよ。特撮好きの取引先の人への接待を兼ねて、「劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士」と勝手な二本立てにして新宿バルト9で観てきました。「惜しかったナー (・ε・) ウーン」という感想でしたよ。ハッキリ言って、小覇王さんの感想にほぼ同意なので、そっちを読んでいただければ十分なんですが、一応、書き残しておきますね。
バルト9のカフェ・オアゼには黄金騎士が! 4月下旬には牙狼の劇場版も観ました。
入場者特典として、4号DVDをもらいました。ここでも見られますぞ。
なんて言うんですかね、もう“春の東映ヒーロー大戦系映画”は雑な作りがデフォルトじゃないですか。以前は楽しみにしていた分、激怒したこともありましたが(苦笑)、製作側の事情(低予算&限られたスケジュール)や本来の対象年齢を考えると、「このぐらいで仕方ないのかな」って。だから、今作も「幻のライダー3号」を持ってきたアイディアには感心していたものの、そんなに期待はしていなかったんですが、しかし! 意外と面白かったから、うれしい誤算だったのです。
ということで、ここからは「Who's That Guy」を聴きながらお読みください↓
良かったところを書くと、及川光博さん演じる仮面ライダー3号が好きでした (´∀`) ウフフ 意外とハマッてたというか、雰囲気があって良かったですね~。変身後の攻撃が「殴る&蹴るだけ」というのも僕好み。「車に乗る」という設定がユニークだし(1号&2号と移動する時、「サンバルカン」っぽい絵面になりそう…という妄想)、トライサイクロンのデザインもなかなか素敵じゃないですか。3号自体のデザインは「仮面ライダー THE FIRST」&「THE NEXT」
風味にするよりは“昭和”っぽくしてほしかったけど、その場合、カッコ良くするのが難しいかなぁ。最後は消えてしまいましたけど、単独スピンオフを作ってほしいと思うほどだったり。
予想以上に良かったミッチー演じる黒井響一郎。変身ポーズが昭和っぽいのもいいね。
メットオフのシーンって好き。カラーリングが旧1号+ショッカーライダー
っぽいのは、善と悪の間で揺れることを表しているんでしょうか。
スゲーうれしかったのが、仮面ライダーブラック&ゼロノスの活躍。ブラックは、ショッカーが支配する世界でレジスタンス活動をしている→子どもをかばってやられる→その姿を見て進ノ介が正義に目覚めるという展開はベタだけど良かったし、ゼロノスに関しては、何よりも引退した中村優一さんが桜井侑斗役で現れるのを知らなかったので、登場した時は超ビックリ&ホッコリしたというね (´∀`) オカエリナサイ その他、仮面ライダーギャレンである橘さんの「裏切る→改心する」というくだりも楽しかったです。
南光太郎役の倉田てつをさん。贅沢を言えば、もっと活躍してほしかった。
中村優一さんが復帰したのは本当にうれしいなぁ…。これからも頑張ってほしいです。
天野浩成さん演じる橘さん。このキャラクターって、つい「さん」付けして呼んじゃいますよね。
実際のところ、基本的にはおかしなところまみれなんですよ。一応、「洗脳されている」ってことだから“お馴染みのライダーバトル”はスルーするとしても(改変された世界でV3がちゃっかり生まれているのは、「東京から大阪に行く時、交通手段を変えても大阪という目的地は変わらない→結婚相手が変わっても子孫は同じ」というセワシの大阪理論みたいなもの?)。「ライダータウン」とか言い出した時点で「なにその町 ( ゚д゚)」って感じだし、「実は罠だった」ってくだりの見せ方もモタモタしてるし、そもそもドライブなんて罠にかけないでも倒せた気がするし…。大体、ショッカーが支配する世界がそこそこ幸せそうに見えるから、ライダーたちが必死に反逆する必要性があまり伝わってこないんですよね…。
そこそこハードな管理社会っぽいけど、貧富の差はそんなに激しくなさそう。自殺率とか今の日本より低いのでは。
ただ、今作は勢いでバカ負けした印象。例えば、CMで使われていた、進之介が「オレとスピード勝負しろ!(`Δ´)」とレースを要求する展開ですよ。僕はもう少し無理のない流れから始まるのかと思っていたら、ショッカー側は受ける理由が1ミリもない状況だったから(「3号がドライブに負けている→雪辱を果たしたい状況」とかならわかるけど、そういう伏線的展開もない)、「えっ、なんで!? Σ(゚д゚;)」と心底驚いて。なんか「俺のケツの中にションベンしろ」を思い出してクラッとしていたら、さすがに3号が反対する中、ショッカーの首領ったら「面白いではないか (`∀´)」(←超便利な台詞)とスムースに受諾するから、なんか考えるのがバカらしくなった…って、失礼な文章ですかね。
不自然な流れで始まるレース対決。
で、レース自体も、ドライブと3号以外が雑魚すぎるわ、楽しみにしていたRXの参戦が一瞬だわと、もうちょっと練って欲しい感がありましたけど、それなりには派手で楽しくて。その後に出てきた最終兵器のライダーロボもまた凄まじくバカっぽいので、「お前はそれでいいや (・∀・)」と開き直って観られた次第。いや、文句も結構書いてますが、正直、自分でも不思議なんですけど、80点ぐらいの満足感があったんですよ、ここら辺までは。
RXが参戦する流れは唐突だったので、RXの第1話のように、ブラックがRX化する描写を入れてほしかったな…。
ライダーロボであって、悲しみの王子じゃないので注意! それにしても関智一さんの納谷悟朗さん振りは神の領域。
ところが、大きな不満が2つありまして。1つ目はニンニンジャーの登場。“春の東映ヒーロー大戦系映画”はもともと「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」から始まっているだけに、集客上の理由も含めて戦隊が入ってくるのは仕方ないんでしょうが、やっぱり唐突すぎるし、いくらドライブと協力しているとはいえ、ラスボスを倒してしまうのはイラッとしちゃう。その直前、ライダーロボに立ち向かう仮面ライダーJにテンションが上がっていたこともあって、ごめんなさい、バカ負けを通り越して、白けちゃいました。
いつも「大男総身に知恵が回りかね」扱いのJ…。3号のポーズはJのパクリなのに!(言いがかり)
この時点での僕の心境を代弁する天内悠の画像を貼っておきますね。
2つ目は、仮面ライダーマッハを殺して「仮面ライダー4号」への引きにしたこと。すみません、非常に読みにくい文章を書きますが、もうさ、モブ怪人とモブライダー同士の乱戦って自体が鬼のようにクソなご都合状態なのにいきなりマッハだけピンチになった挙げ句に死ぬって時点でバカにしてんのかって思うしそれが別のメディアに続いているってのは(いくら“現時点ではすべて無料で観られる”としても)、「ふざけんな ( ゚д゚)、ペッ」と思わざるを得ない。
一応、「仮面ライダー4号」の第1話を貼っておきますね↓ 続きはdTVで観られます。
いや、まだエンドクレジット後に匂わせる映像が流れて、「仮面ライダー4号」に続きますぐらいの流れだったら全然飲み込めますよ。なんでマッハを殺すのよ? 後味悪いにもほどがあるじゃないですか。しかも、「粘液攻撃で動けなくなる→攻撃を受けて死亡」って、死に方もマヌケすぎるしさぁ…。“春の東映ヒーロー大戦系映画”って、なんでこんなに無神経なのかと、あらためて思ったり。一応、オチを書いておくと、ライダーロボを倒して歴史改変装置が破壊されたので3号は消滅したものの(V3の「君こそ本当の仮面ライダー3号だ」という台詞の安さには失笑)、元の世界で黒井響一郎は刑事として活動していることが判明(少しウソ)。マッハは死んだけど、めでたしめでたし…って感じだったんじゃないかな、確か(うろ覚え)。
チーターカタツムリの粘液攻撃で動けなくなって、やられるマッハ。モブライダーの誰か、助けてやれよ。
映画を見終わった後の僕の心境を代弁する天内悠の画像を貼っておきますね。
まぁ、最後に憎悪を乗せた駄文を垂れ流しちゃいましたが(汗)、途中までは愉快に観ていただけに、スゲー惜しい心境。いや、本当に嫌いではないんですよ…。ちなみに「仮面ライダー4号」の雑な感想を書いておくと、乾巧と海堂直也の友情には涙しましたが、パラレル全開の世界観なだけに、よく出来た二次創作というか、仮面ライダーディケイドの1エピソードっぽいと思いました。おしまい。
昨年の春の大戦映画。これも柴崎貴行監督作だったりして。僕の感想はこんな感じ。
サントラが出てました。
ミッチーが歌う主題歌も貼っておきますよ。
公式写真集も出てたのね。
先々週と先週の備忘録(2015/4/28~5/11)
さて、毎週火曜日は備忘録をアップしているんですが、今日は先々週と先週の出来事や思ったことを書き残しておきますね↓
ずっと仕事してたYO!ヽ(`Д´)ノ キィィィィ!
4月30日は、接待の帰り道、酔っぱらったせいか、道端で転んでしまい、ヒザをしたたかに路上に打ちつけちゃいまして。ズボンも破れちゃって、広範囲にすりむいて血だらけになっちゃって、涙目状態で帰宅ですよ。奥さん&娘のマナ子(仮名/3歳)は青森に帰省中だったため、「ただいまを言う相手もいない… (´・ω・`)」なんてつぶやいても、カバの親子がうがい薬を片手に「おかえり」なんて言ってくれることもなく。このまま、すりむいた足に雑菌が入って、壊死してしまい、その結果、死んでしまうのかもしれない…なんて絶望的な気分になっていたところ! 家に届いていた封筒を開けてみれば、グラップラー刃牙検定2級&3級の合格通知が届いていたから、すっかり上機嫌になったのでした (´∀`) ワカッテタケドネ これで僕も剣道初段以外の“履歴書に書ける資格”が増えた、ということですな(間違った認識)。ただ、追加で2700円払って合格認定カードをゲットするかは非常に迷っております。
ちなみに「イソジン」で検索すると、韓国の俳優イ・ソジンが引っ掛かって何だか愉快…というオッサンの感性。
5月1日は“映画の日”ということで、時間を無理矢理作って、渋谷のイメージフォーラムにて「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」を鑑賞。その後は、前日に足をケガした自分への“慰めの報酬”として、渋谷のKailua Weekendでマウイゴールド・パイナップル・パンケーキとマラサダを食べたり、蒲田のシビタスでフルーツホットケーキを食べたりしまして(両店舗とも超オススメ!)。夜は川崎に行って、中学の友人たちと飲み会ですよ。せっかく再就職した友人がまた会社を辞めてしまって大変だったりとか、白内障が酷くて手術したとか、1人だけ外資系の会社でブイブイ言わせている奴がいるだけで、景気の良い話はあまりないんですけど、まぁ、楽しかった。その後は、新宿2丁目に行って…というお馴染みのパターンだったというね。
「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」の予告編↓ 嫌な気分になる映画でしたよ… ('A`)
で、その他の時間は、ずっと働いてました ('A`) 自慰に及ぶ余裕すらなかったというか(残念な下ネタ)。超楽しみにしていたRHYMESTER主催のフェス「人間交差点」のチケット(7500円)を他の人に無償であげたほどだったのだから、もう一度書きますけど、他の人に無償であげたほどだったのだから、カタカナを交えて書きますと、他ノ人ニ無償デアゲタホドダッタノダカラ、どれだけ忙しかったか、わかっていただけるかと思います。いや、もともと10日に奥さん&マナ子が帰ってくるということで、夕方には離脱せねばならなかったんですが、本当に残念…。チケットをあげた青年が楽しんでくれたみたいなのが、せめてもの救いですな。
原因は僕のミスなんですけど(汗)、ゴールデン・ウィーク中、ここまで身を粉にして働いたのは初めてかもしれません。だから、映画もまったく観に行けなかったんですが、こういう時のムービーウォッチメンの課題映画に限って、僕がすでに鑑賞済みの作品になったりするから、スゲー助かるというか。「宇多丸師匠ったら、僕のために… (ノω・、) グスン」な~んて思ったりするのは電波が過ぎますな(苦笑)。書く時間も精神的余裕もあまりなかったものの、何とか「海にかかる霧」の記事だけはアップできた次第。仕事自体は、月曜日にやっと落ち着きましたよ。今回こそ、死ぬかと思った。
「海にかかる霧」の予告編↓ 陰惨だけど面白い映画でしたよ~。
何はともあれ、日曜日、久しぶりに会ったマナ子はまた大きくなったみたいでね…(しみじみ)。宇宙が光の速さで膨張し続けるように、日々愛らしさが増しており、月並みな表現で申し訳ありませんが(苦笑)、ボリンッと食べちゃいたいほど可愛いのです。日曜日の夜は腕がもげるほどに娘と遊びまくりましたよ。このブログを書くのは僕の生き甲斐ではあるんですが、彼女との時間をもっと大事にしなくてはならないことを考えると、なかなか更新できなくなりそうな感じ。ってゆーか、なんか頭の悪い記事しか書けないし、体もキツいから、もうブログなんて止めようかな…なんて“構ってちゃん”臭漂う文章を書いてみたら、「アタシが慰めてあげる!ヽ川`Д´)ノ ダイテ!」と、ジーナ・カラーノ似の欲求不満な主婦が現れたりしないものか…って、岡田斗司夫のような精神性の駄文を書いちゃいましたなすみません。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
がむしゃら(ネタバレ)
がむしゃら
2014/日本 上映時間102分
監督・撮影・編集:高原秀和
撮影:森川圭、中沢匡樹
音楽:野島健太郎
エンディングテーマ:MUTANT MONSTER
出演:安川惡斗、高橋奈苗、脇澤美穂、夏樹☆たいよう、世IV虎、岩谷麻優、紫雷イオ、木村響子、ロッシー小川、風香、大山峻護、真綾、水戸川剛、彩羽匠、宝城カイリ
パンフレット:なし
(あらすじ)
女優・安川結花としても活動する現役女子プロレスラー、安川惡斗の半生を追ったドキュメンタリー。中学時代にいじめ、レイプ、自殺未遂を経験して人生を諦めかけたところを1人の医師の言葉に救われ、演劇や女子プロレスとの出会いによってようやく自分の居場所を見出したという過去が本人の言葉で赤裸々に明かされる。何度も絶望の淵に立たされながらも決して人生を諦めず、がむしゃらに戦い続ける姿を描き出す。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※今回の記事は、この映画が好きな人やプロレスファンは不快になる怖れがあるので、読まない方が良いです。
「プロレス少女伝説」や「1993年の女子プロレス」
、「1985年のクラッシュ・ギャルズ」
といった本は 大好きだし、「カリフォルニア・ドールズ」
や「ガイア・ガールズ」
といった映画も愛しているんですけど、ごめんなさい、現在の女子プロレスにはあまり興味がなくて。今作に関しても、公開前に主役の安川惡斗選手と世IV虎選手による凄惨なケンカマッチが話題になったのは知りつつも、あまり観る気はしなかったんですが、しかし。「ニンジャ・アベンジャーズ」を観た後、「そういえば評判良かったっけ…」と思って、なんとなくイメージフォーラムに足を運んでしまった次第。スターダム、観に行こうと思いました。この映画に関しては、東京BREAKING NEWSの吉田豪さんの記事が完璧なんですが、一応、自分なりにも感想を残しておきますね。
夜のイメージフォーラムはこんな感じ。
記事の切り抜きだけでなく、映画を応援する漫画家たちの描き下ろしイラストも展示されてまして。
僕的には平松伸二先生のイラストが良かったです。
映画のほとんどは惡斗選手へのインタビュー映像が中心で、そこに試合映像や他の選手&関係者のインタビューなどを加えて構成。いじめられて、レイプされて、自殺未遂してたとか、ハードな過去を背負っているだけでなく、片目が白内障だったり、頸椎椎間板ヘルニアになったり、パセドウ病を患ったりと、逆境のつるべ打ちのような状況下で、プロレスラーとして必死に戦っている…という内容でしてね。最後は、「明日からまた生きるぞ!ヽ川`Д´)ノ」って感じで終わってました(雑なまとめ)。
有名な船木誠勝選手のマイクアピールを貼っておきますね↓ 当時は結構な信者でした (〃∇〃) エヘヘ
Dropkickの記事によるといろいろな思惑があったみたいですけど、作品を観ると、あの凄惨なケンカマッチは起こるべくして起きたという印象。正直、惡斗選手はいわゆる“空気が読めない人”というか、「痛い」と思われがちな感じの方でして。僕もそういう「痛い」部分があるので、非常にシンパシーを感じて他人事とは思えなかったんですが、そりゃあ、世IV虎選手が彼女を嫌うのもわからないでもない(インタビューではハッキリ「嫌いです」と発言)。世IV虎選手もまだ21歳の女の子なんだし、いろいろと優遇されているように見える惡斗選手に対して思うところがあったんだろうなぁと。本当にね、団体はこのトラブルを上手く転がして欲しいですね…って、吉田豪さんの記事とモロ被りなオチですがー (・∀・;) エヘヘ
安川惡斗選手のトレーナーとして大山峻護さんが登場したのはなんかうれしかったです。
作品としての出来は…どうでしょうか。「ドキュメンタリーの評価=撮れ高」的な目線で考えるなら、惡斗選手からヘビーな告白を引き出せたのはスゴいんですけど、とにかく“本人が語る映像”ばかりだから、単調に感じる部分があったりして。正直、映像作品としての出来はそんなに良くないんじゃないかなぁと。意地悪な文章を書いちゃうと、「凄惨な人生を送っている女の子が頑張る姿を観たら、そりゃあ感動するし応援したくなるよね」って思うところがなくはない。ただ、映画終盤、“試合後に不穏なムードで惡斗選手を見つめる世IV虎選手”というケンカマッチの予兆をとらえていたのはゾクッとしましたよ。
この場面は「おおっ!Σ(゚д゚;)」と思いました。
実際のところ、最近の僕はプロレスに“派手な舞台&わかりやすい超人”を求めているところがあって。言葉が悪くて申し訳ありませんが、いわゆる“小劇場の芝居のようなプロレス”とか“子どもがやるようなプロレス”とかだって、面白いのは確かなんですけど、積極的に観ようとは思わない。現実と地続きなものよりはフィクション感が強い方が好きというか。例えば昔、某団体で某選手の身内の不幸を絡めたストーリーの試合とか観せられた時は、そりゃあ僕だって人間だからグッとはきましたが、「そんな話、アンタたちで完結してくれよ」とイラッとする部分もあって。だから、ヘビーな過去を持つ惡斗選手を扱った今作に関しても微妙に乗れない気がしてたんですよ。
僕はこういうレスラーが好きなのです…。
で、観終わった今、やっぱり乗れない…と思いながらも、惡斗選手の頑張りにスゲー泣かされた自分もいて、上手く消化できなくて。とりあえず彼女が所属するスターダムを観に行ってみようと思ったのです。スケジュールをチェックしてみたら土日の開催ばかり→家族サービスを重視する身としては、なかなか足を運べないんですけど(汗)、タイミングがあったら、惡斗選手が出場しなくても会場へ行くつもりでございます。おしまい。
GAEA JAPANのドキュメンタリー。泣きながら観ました。
井田真木子さんの名著(kindle版)。「心を折る」というフレーズを最初に使ったことでも知られております。
超有名なロバート・アルドリッチ監督作も貼っておきますね。
ジャスティス・ウォー 正義の代償(ネタバレ)
ジャスティス・ウォー 正義の代償
原題:A CERTAIN JUSTICE/PUNCTURE WOUNDS
2013/アメリカ 上映時間97分
監督:ジョルジョ・セラフィーニ(ジョルジオ・セラフィー二)、ジェームズ・コイン
製作:フィリップ・B・ゴールドファイン、アグスティン、ジャンニ・カッパルディ、カン・リー、ドルフ・ラングレン
製作総指揮:ニック・リード、ベンジャミン・F・サックス、バリー・ブルッカー、スタン・ワートリーブ
脚本:ジェームズ・コイン
撮影:マルコ・カペッタ
編集:ジョン・クイン
音楽:ジャスティン・レインズ、ブライアン・ジャクソン・ハリス、マイケル・ウィックストロム
出演:カン・リー、ドルフ・ラングレン、ヴィニー・ジョーンズ、ブリアナ・エヴィガン、ジャンニ・カッパルディ、ジェームズ・C・バーンズ、ロバート・ラサード、ジョナサン・コワルスキー
(あらすじ)
戦地から帰還を遂げた男ジョン(カン・リー)は、強い正義心から女性(ブリアナ・エヴィガン)を救うため、悪がはびこる街でマフィアの男たちに手を下してしまう。すぐさま報復に乗り出したマフィアはジョンの家族を皆殺しにし、その毒牙は着実にジョンの首元へと迫って行く―。愛する家族、そして譲れない信念のため復讐することを誓ったジョンは、非道を極め街の権力と化したマフィアとの闘いのなかで、正義を貫き通すことは果たして出来るのか―。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
45点
DVDで観た映画の感想についてはまとめて書くようにしているんですが、一応、ドルフ・ラングレン関連作ということで、単独でアップしておきますよ。気が付けばレンタル屋の新作の棚に置かれていたので、いそいそと借りて観ました。「ごめんよ、カン・リー (ノω・、) グスン」と思ったり。
僕の気持ちを代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。
ドルフ・ラングレンと一緒にヴィニー・ジョーンズがジャケットに並んでいるのを見て、非常に既視感を覚えたので裏面をチェックしたら、監督はあのジョルジョ・セラフィーニ(とジェームズ・コイン)。セラフィーニ監督が撮った「アウトレイジ・ギャング」と「レイジング・コップス」
同様、ジャンニ・カッパルディも出演するというオマケ付き。3本とも製作されたのが2013年ということで、まとめて撮影したりしたんですかね? 「レイジング・コップス」の感想で「この人の映画は二度と観たくない」と書いたほどだったので、最低レベルの期待値で観てみたら、3本の中では一番好きでしたよ、一応は。
主演は総合格闘家兼俳優のカン・リー(ドルフ・ラングレンではない)。演じるのは“PTSDを抱える最強の元兵士”ジョンで、彼が「娼婦ターニャ(ブリアナ・エヴィガン a.k.a.「ダブル・トリガー」のヒロイン)を殴っているチンピラを殺害&病院送りにしてしまう」という展開は、ごく普通のアクション映画。強いて違うところをあげるとすれば、マフィアにアッサリ身元がバレて家族が暴行&生きながら焼き殺されるってことかナーーって、なにこの文章。
雑にあらすじを続けて書くと、そこからはマフィアのボス・ホリス(ドルフ・ラングレン)に復讐すべく、アグレッシ部に関係者を拷問したり、覚せい剤工場を襲ったりして、最終的には友人の元兵士JP(ジョナサン・コワルスキー)と一緒に殴り込み。JPは死ぬものの、ターニャの助けもあって、見事に敵も全滅しまして。最後は、老刑事(ジェームズ・C・バーンズ)が全部見逃してくれたので、ジョンもターニャも清々しいムードで街から立ち去って、映画は終わってました。
なんて言うんですかね、ハッキリ言って、脚本はメチャクチャというか。とにかく主人公のジョンがバカで、コイツの後先を考えない行動のせいで家族や友人のJPが死んだようなものなので(戦争によるPTSDのせいだとしても非道い)、結構イラッとするんですよ。それに「マフィアの片腕ヴィン(ジャンニ・カッパルディ)が実は良い奴」みたいなくだりもあるものの、ジョンの家族を焼き殺しているからまったく共感できないし、老刑事の相棒が裏切り者だった展開も大して面白くないし、ホリスに刑事が「ジョンの家族を焼き殺した奴を引き渡せ」って伝えるくだりも蛇足としか思えない。
一番興ざめしたのがクライマックス。「ターニャを助けようとしたジョンがホリスに銃を突きつけられる→JPがホリスに銃を突きつける→ホリスの部下がJPに銃を突きつける」って、ジョンとJPは「元軍人のスゴい奴ら」のハズだったのに一気に隙だらけになった挙げ句にJPが射殺されるから凄まじくバカバカしい。しかもその後、「ジョンが挑発して、ホリスがタイマンに応じる」って…。だったら、例えば「ザ・レイド」のマッド・ドッグ先生のように、タイマンフリーク的な演出を入れるといった工夫をしないと、単なるご都合主義にしか見えませんがな(サンドバッグを殴るシーンはあったけどさぁ)。
まぁ、このシーン自体は素敵でしたけどね (〃∇〃) ウフフ 今作のラングレンは「ガタイの良いダニー・トレホ」って感じ。
いや、本当に考えれば考えるほどおかしなところだらけというか。製作者たちに力量がないくせに、変にいろいろなキャラクターを掘り下げようとしたり、“逆転劇”を無理矢理入れようとしたりするから、最終的には中途半端な出来になった印象。もっと「イコライザー」みたいにシンプルな話にしちゃえば良かったのになぁ… (´・ω・`) ウーン
って、文句ばかり書いていますが、実は好きなところも結構ある映画だったりしましてね ( ̄ー ̄) ニヤッ 例えば、怒りに燃えたジョンが躊躇なく悪党どもを殺害&拷問するあたりは好みのタイプ。カン・リー自体が持つマッドな雰囲気がプラスに作用していて、「この人は危ないな… (`Δ´;)」って感じで、なかなか怖くて愉快なのです。特にヴィニー・ジョーンズを電気で拷問する場面は、彼のファンなら必見の面白さでした(生きたまま逃がされるのは微妙だけど)。
腐れペド野郎を岩塩弾で撃つ尋問シーンは気分爽快。
売人を演じたヴィニー・ジョーンズを水を入れたタライ+電気で拷問するシーンも良い感じでして。
このヴィニーを見て! 近作の中では最も面白い顔を披露してくれました (´∀`) アリガタヤ
アクションに関しては、「まぁ、普通 (・ε・)」というか。変にスローを入れたりして、それが逆に雑音に感じたりもしましたが、目をつむれる範囲内。大好きだったのが、タリバンに処刑される寸前から脱出する場面で、「普通、後ろ手で拘束されてるだろ ( ゚д゚) オカシーヨ」とは思うものの、ああいう発想は愛したい。その他、ブルース・リーのTシャツを着用したJPが殴り込みの準備をするシーンは良かったし、ラストのカン・リーvsラングレンに関しては、内容は凡庸でしたけど、なんとなく許すことにします(偉そうな文章)。
こんな絶体絶命の窮地から脱出する…。夢のあるシーンですな。
正直、そんなに盛り上がりませんでしたが、記録としては残しておきたいタイマンでした。
そんなワケで、本当なら60点ぐらいの満足度はあったんですけど…。45点に落ち着いてしまったのは、主演のカン・リーに“華”がないからーー (ノД`) 彼はこの映画の製作から携わっているように、やる気まんまんだったと思われますが、本当にごめんなさい、凶暴な雰囲気は良かったものの、やっぱり主演の器ではないと思うのです…。「孫文の義士団」
の悪役が最高だったように、彼は脇役の方が活きるんじゃないかなぁ (´・ω・`) ゴメンネ
ジャン=クロード・ヴァン・ダムが出演したカン・リー主演作。僕の感想はこんな感じ。
劇場で観たジョルジョ・セラフィーニ監督作。僕の感想はこんな感じ。
その次に観たジョルジョ・セラフィーニ監督作。僕の感想はこんな感じ。
一番最初に観たジョルジオ・セラフィー二監督作。僕の感想はこんな感じ。
ニンジャ・アベンジャーズ(ネタバレ)
ニンジャ・アベンジャーズ
原題:Ninja: Shadow of a Tear
2013/アメリカ 上映時間94分
監督:アイザック・フロレンティーン
製作:ボアズ・デビッドソン、フランク・デマルティーニ、トム・ウォーラー
製作総指揮:アビ・ラーナー、トレバー・ショート、ジョン・トンプソン
キャラクター創造:アンディ・ハースト、ボアズ・デビッドソン
脚本:デビッド・ホワイト
撮影:ロス・クラークソン
美術:ラクパン・タナドポジャナマート
衣装:プリーヤン・スワナダダ
編集:イリット・ラズ
音楽:ローガン・マダー、ジェラルド・マリーノ
武術指導:ティム・マン
出演:スコット・アドキンス、ケイン・コスギ、肘井美佳、菅田俊、ビタヤ・パンスリンガム、ムケーシュ・バット、ティム・マン、ジョード・エル・ベルニ、ショーゴ・タニカワ
パンフレット:★★★(600円/「ブライド・ウエポン」と2本で一冊。江戸木純さんのコラムが良し)
(あらすじ)
アメリカ人のケイシー・ボウマン(スコット・アドキンス)は日本で甲賀流忍者の修行に励み、甲賀道場の跡取り娘・武田波子(肘井美佳)と結婚して平和な生活を送っていたが、何者かによって身重の波子が殺害されてしまう。かつて師匠のライバルだった男で、いまはミャンマーで麻薬組織を率いるゴロー(菅田俊)が波子を殺害したという確証をつかんだケイシーは、ゴローを追って単身ミャンマーへ渡る。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
もうすっかり都内での公開は終わってしまったんですけど(汗)、今さらながら感想を残しておきますね。「2015年に絶対観たい新作映画10本」のうちの1本に選ぶほど楽しみにしていたんですが、仕事が忙しくてなかなか足を運べなくて…。4月半ば、やっとヒューマントラストシネマ渋谷に行くことができました。普通に楽しかったです (・∀・) ヨカッタ!
HTC渋谷に来るのは昨年の12月以来かしらん。
「ブライド・ウエポン」と一緒になっているパンフを買ったら、商品名が「ブライド・ニンジャ」。これはこれで観たい!
久しぶりだったので、つい17アイスのクッキー&クリームと…。
ワッフルコーンショコラを食べちゃったのでした (´・ω・`) フトッチャウ
あらすじを雑に書くと、前作でいろいろあって甲賀道場を継いだケイシーは妻の波子とノホホンと暮らしていたんですが、しかし。突然、何者かに波子を鎖分銅で殺されたから激怒ですよ。で、兄弟子の中原(ケイン・コスギ)に誘われてタイへ行くと、かつて甲賀道場のライバルだった男の弟・ゴロー(菅田俊)が麻薬組織を運営していて怪しいということになりまして。単身で乗り込んでゴローの組織を壊滅させるものの、実は黒幕は中原でした (´∀`) ヤッパリ 「ケイシーにゴローを殺させて麻薬の販売ルートを独占するプラン」だったんですけど、バレてしまったのでラストバトルに突入→中原が死亡→ケイシーが波子を思い出してシンミリして終わってました。
基本的に「アイザック・フロレンティーン監督×スコット・アドキンス主演」という時点で、アクション映画ならある程度のクオリティは保証されているワケですが、今作もそんな感じ。前作の「NINJA」同様(って、うろ覚えですがー)、編集で誤魔化すことなく、アドキンスの体技をしっかりと“引き&長回し”で撮って見せてくれるので、そりゃあ迫力がありましたよ。特に終盤、ケイン・コスギと繰り広げるタイマンはスゴいのひと言で、2人のキビキビした超速バトルは一見の価値ありじゃないでしょうか。
格闘アクション映画が好きな方なら、要チェックのバトルでございます。
ケインの悪役というのが結構新鮮だったんですが、“心のない雰囲気”が意外とハマッてたので面白かったです。鎖分銅を使う菅田俊さんも渋くて素敵でしたよ。ただ、正直なところ不満もあって、最後のバトルでほとんどスタントを使っていない点は素晴らしいんですけど、ケインのヤラレ演技が微妙に感じるところがあったんですよね…。それと、鎖分銅で仇を討つ場面で、いちいち波子が殺された時の回想が入るのは興醒めしました。まぁ、これは好みの問題ですがー。
菅田さん主演の「仮面ライダーZX」のVシネマとか製作されたらいいのになぁ。
というか、僕はコケてしまった「ニンジャ・アサシン」のような“残虐描写満載のニンジャ映画”の方が好みなので、流血が少なめの今作はどうしても物足りなく感じるところがあって…。アドキンスの身体能力をフルに引き出した格闘アクションであり、スゲー面白いのは確かなんですけど、その割には70点という普通の着地だったりするのでした。だから、そういう変なこだわりがなければ、スムースにグッとくると思うので、興味がある人は観てみて!(o^-')b オススメ!
アイザック・フロレンティーン監督×スコット・アドキンス主演で送る前作。僕の感想はこんな感じ。
ジェームズ・マクティーグ監督作。こっちのラスボスはショー・コスギさんなのです。僕の感想はこんな感じ。
ブライド・ウエポン(ネタバレ)
ブライド・ウエポン
原題:In the Blood
2014/アメリカ 上映時間108分
監督:ジョン・ストックウェル
製作:レイモンド・マンスフィールド、ショーン・レディック、マリーナ・グラシック、キャッシュ・ウォーレン
製作総指揮:リー・ポルトノイ、デビッド・R・アーノルド、ニコラ・ホルリック、アンドリュー・マン、グレン・M・スチュワート、ステファン・ソネンフェルド、マーク・リンゼイ、ルイージョ・ルイス、ジェームズ・ギブ、レイチェル・グリーン、ベリー・トレス
脚本:ジェームズ・ロバート・ジョンストン、ベネット・イェーリン
撮影:P・J・ロペス
美術:モニカ・モンセラーテ
衣装:ミラグロス・ヌネス
編集:ダグ・ウォーカー、ルーカス・エスキン
音楽:ポール・ハスリンジャー
音楽監修:アンディ・ロス
出演:ジーナ・カラーノ、カム・ジガンデイ、イスマエル・クルーズ・コルドバ、ルイス・ガスマン、トリート・ウィリアムズ、アマウリー・ノラスコ、スティーブン・ラング、ダニー・トレホ
パンフレット:★★★(600円/「ニンジャ・アベンジャーズ」と2本で一冊。江戸木純さんのコラムがタメになります)
(あらすじ)
カリブ海のリゾート地を訪れた新婚カップルのエバ(ジーナ・カラーノ)とデレク(カム・ジガンデイ)。しかし、怪我をして救急車で運ばれたデレクがそのまま消息を絶ってしまう。幼い頃から格闘術を学んでいたエバは、デレクの失踪に悪徳医師や犯罪組織が関与していることを知って怒りをたぎらせ、愛する夫を取り戻すため、ひとり巨悪に立ち向かっていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※今回の記事は「マキシマム・ブロウ」と「サプライズ」
の内容に触れているんですが、特に「サプライズ」
の方はネタバレを知ってしまうと興をそがれるタイプの映画なので、できれば「サプライズ」
を観た人だけ読んで!
※今回の記事は、男性目線の性的な文章が多く書かれているので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!
もうすっかり都内での公開は終わってしまったんですけど(汗)、今さらながら感想を残しておきますね。「2015年に絶対観たい新作映画10本」のうちの1本に選ぶほど楽しみにしていたんですが、仕事が忙しくてなかなか足を運べなくて…(既視感が漂う文章)。4月半ばの「ニンジャ・アベンジャーズ」を観た翌日、やっとヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞いたしました。大好きでしたヨ (〃∇〃) ウフフ
前日に続いて、HTC渋谷にやってきました。
またクッキー&クリームを食べちゃった…。ダイエットの道、険しいようですな(他人事のような文章)。
最初にハッキリ書いておくと、映画としては微妙です。その理由は2つあって、まず、「旦那のデレクがなぜさらわれたのか?」の理由が適当すぎ。「ドミニカ共和国のリゾート地を支配する地元マフィアのボス・シルビオ(アマウリー・ノラスコ)が骨髄の病気→たまたま新婚旅行で訪れたデレクが適合者だったから」ってさぁ…。どうやって調べたんだとか、その割にさらう手口が雑とか(ジップラインに細工するなんて、死ぬ可能性大)、あらゆる角度からズサンすぎる展開だったので、“謎”が明らかになった瞬間、「そんな理由!? Σ(゚д゚;) マジ!?」と逆に驚いたほど。近作では「マキシマム・ブロウ」も似たような展開になってましたけど、もう少し考えてほしかったですね…。
次に、クライマックスがイマイチ。ケガをしている旦那を連れて逃げなくちゃならないから、それまで見せてくれていた“女セガール感”が弱まっちゃったし、ボスのシルビオとのタイマンもそんなに面白くない。しかも、対立する地元マフィアのビッグ・ビズ(ダニー・トレホ)が解決してくれる…という終わり方も「なんだかなー ( ゚д゚)」という印象でして。僕はもっと「96時間」のリーアム・ニーソンみたいに、すべて主人公の暴力で解決すると期待してたので、拍子抜けしてしまった…って、伝わるでしょうか。一応、オチを書いておくと、2人仲良くリゾート地からボートで脱出して終わってましたよ。
最後はダニー・トレホが解決してくれるのでした(「コイツがさらったんじゃないか?」というミスリード有り)。
だがしかし、それ以外の部分はすべてにおいて僕好みのお母さん味ごのみ(なんだこれ)。今、地上に存在する全女性の中で最も理想のタイプに近いのがジーナ・カラーノであり、万が一でも対面してしまったら、以前は軽蔑しきっていた辻仁成さんのように「やっと逢えたね (´∀`)」と言ってしまいそうなぐらい大好きなんですが…。この映画、序盤はそんな彼女の水着姿などを実に艶っぽく撮影しているため、危うく劇場内でズボンを下ろすところだったのです(アウトな下ネタ)。
ガチムチ系の女性が好きな方は必見なのだッ!m9`Д´) ビシッ
とにかく素晴らしかったのが、序盤にある“クラブでの戦闘シーン”で、「エクスペンダブルズ3」でのロンダ・ラウジーの今風なテイストとは違って、荒々しくバイオレント。しかも、女性読者が減ることを覚悟して書きますが、た…た…“丈が短いスカートでの戦闘”ならではのサービスショット付きであり、思わずラスカルと出会えたスターリング少年のように「神様ありがとう… ( ;∀;) イイシーンダナー」と感謝ですよ。この時点でブルーレイソフトの購入は決定され、この文章がアップされるころには当然ながら予約済みだったりします。
クラブで多人数を相手に大暴れ! このシーンを観た瞬間…。
僕はこんな表情で感謝していたのでした(「グラップラー刃牙完全版」第4巻より)。
キャラクター設定もストライク。ヒロインが狂った父親にサバイバル術を叩き込まれていた…というのは、近作では「サプライズ」でそんな女性キャラが大活躍して最高でしたけど、今作では父親に鍛えられる場面が出てきまして。しかもその父親役が「アバター」
でマッチョかつマッドな大佐を演じたスティーブン・ラングだからたまりませんよ。ジーナ・カラーノ演じるエバが暴走を開始して、積極的に拷問&暴力を繰り広げる中盤以降は理想的としか言いようがなく、さらわれた旦那が見つかるまでは100点の映画だと思っていたというね…(遠い目)。
エバは父親のおかげで高い戦闘力を身に付けながらも、精神的に不安定になってしまうのです。
ちなみにルイス・ガスマンが汚職警部役で登場。エバによって自殺に追い込まれてました ┐(´ー`)┌ ザンネーン
そんなワケで、大きい不満はありながらも大好きな映画でしたヨ (^ε^) ウッフン パンフに載っていた江戸木純さんのコラムによると、今後は「キックボクサー」のリメイクへの出演や「デッドプール」への出演が決まっているということでね、これからも彼女には活躍してほしいなぁと心から期待しております。以上、性的嗜好全開の文章を書いちゃって、すみませんでした!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
スティーブン・ソダーバーグ監督によるジーナ・カラーノ初主演作。僕の感想はこんな感じ。
非常に連想した映画。僕の感想はこんな感じ。
龍三と七人の子分たち(ネタバレ)

2015/日本 上映時間111分
監督・脚本・編集:北野武
プロデューサー:森昌行、吉田多喜男
ラインプロデューサー:小宮慎二、加倉井誠人
アソシエイトプロデューサー:川城和実、福田太一、二宮清隆
撮影:柳島克己
照明:高屋齋
美術:磯田典宏
録音:久連石由文
編集:太田義則
音楽:鈴木慶一
キャスティング:吉川威史
助監督:稲葉博文
製作担当:里吉優也
衣装:黒澤和子
装飾:龍田哲児
メイク:宮内三千代
記録:吉田久美子
整音:堀内戦治
音響効果:柴崎憲治
出演:藤竜也、近藤正臣、中尾彬、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭、安田顕、矢島健一、下條アトム、勝村政信、萬田久子、ビートたけし、清水富美加、山崎樹範、川口力哉
パンフレット:★★★★☆(820円/「スゲー良いパンフだな~」と思ったら、中居雄太さんの仕事でした)
(あらすじ)
組長を引退したものの、ヤクザの性分が消えないために普通の老人として生きていけない龍三(藤竜也)。そんな毎日にいら立ちを募らせる中、彼はオレオレ詐欺にだまされてしまう。人々をだます若い連中を許すわけにいかないと、龍三はかつての子分たちを召集して世直しをすることに。年齢に関係なくまだまだいけるとオレオレ詐欺のグループを倒しに向かう彼らだが、行く先々でとんでもない騒動を引き起こしていく。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
78点
※今回の記事は、「ヒーロー・ネバー・ダイ」
なんとなく前売り券を買ってしまったものの、予告編を見たら、それほど観に行く気がしなくなっちゃって。ちょっとツイッターを眺めてみれば、僕がフォローさせていただいている方たちもあまり好きじゃない人が多めだったりしたので、期待値はドンドン下降。とは言え、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったので、今週、TOHOシネマズ新宿で観てきたんですが…。結構笑っちゃいました (・∀・) ヨカッタ!
「群盗」を観た後、TOHOシネマズ新宿へ。

スクリーン3、そこそこ混雑してましたよ。

なんで「予告編を見て、観る気がしなくなった」のかと言うと、「安っぽい『RED/レッド』
なんとなくカイオウの電波発言を聞いて驚くリン

この映画、基本的に“まったく共感できない元ヤクザたちのベタなコント”で構成されてまして(指詰め関連のギャグとか)。これは僕の好みの問題なんですが、昔ながらのヤクザコントみたいなのが大好きなだけに、この時点でツボに入りましてね。さらに、オレオレ詐欺といった老人たちを食い物にする犯罪行為を取り上げつつも、それに対抗する龍三たちもキッチリ「暴走老人!」
それと、役者さんたちもスゲー良かった。特に主演の藤竜也さんの枯れた雰囲気には、ちょっとほだされたというか。僕的には「ベイシティ刑事」とかのイメージが強いんですけど、「もうおじいちゃんなんだなぁ」って思うとシンミリしたところもあって…。龍三たちはどう考えても迷惑な存在な人たちだし、決して近寄りたくはないんですけど、なんとなく劇中での活躍振りを微笑ましく観られたのでした。
藤竜也さん、良かったです。女装して歩くくだりは「バードマン」を連想しました。

各々特殊スキルを持つ元ヤクザたちですが、意外なほど役に立たないというね。

僕的にグッときたのが終盤の展開。中尾彬さん演じる“はばかりのモキチ”が京浜連合に殺されてしまうワケですが、棺桶に入った死に顔がリアルで無残だったので、すっかり「ここから北野映画的な“凄惨な殺し合い”が始まるのか!?」と。殴り込みにモキチの死体を連れて行くのも「ヒーロー・ネバー・ダイ」
なかなか凶悪なムードの京浜連合の人たちでしたが…。

結局、こんな感じで逃げ出してました(「漂流教室」第6巻

何が素晴らしいって、最後は「お笑いウルトラクイズ」を彷彿とさせる“バスでのカーチェイス”になるんですけど、ここでも龍三たちは別に“正義”ではなくて。京浜連合と同じ…というか、それ以上に迷惑な人たちとして描かれてましてね(バスが通った後、後処理する人たちのヤレヤレ感がイイ!)。「1ミリも反省しないまま敵と一緒に逮捕される」という着地も清々しくて、「マッドな老人たちのマッドな物語」として予想以上に楽しんだ次第。
最後は警察が全員逮捕。アッケラカンとした龍三たちが爽やかなのです。

正直、乗れないところもあったというか。龍三が行動するたびオナラの擬音が入るのはどうかと思ったし、あまりにもオチが読める展開が連発されるので(競馬場の「5-5」のくだりとか)、ちょっと飽きるところもありましたよ。で、“早撃ちのマック”(品川徹)と京浜連合の佐々木(川口力哉)の「仁義を切る」くだりのやり取りもスゲーしつこいというか、佐々木がいちいちツッコミを入れるのが非常にウザく感じたんですけど…。もしかすると、あれは世代間の文化の違いを見せようとしたというか、「一億総ツッコミ時代」
まぁ、そんなワケで、思っていた以上に楽しんじゃいました。21世紀の北野武監督作は全部観ているワケじゃないんですけど(汗)、まさかこの作品を自分が「アウトレイジ」
映画のサントラ。もの悲しい雰囲気が良さげなのです。
北野武監督のコメディ映画といえば、これがありましたな。蝶天タッグが出てくるくだりは好き。
このビートたけし監督作は苦手でした…。
劇場版 牙狼〈GARO〉-GOLD STORM- 翔(ネタバレ)
劇場版 牙狼〈GARO〉-GOLD STORM- 翔
2015/日本 上映時間82分
監督・原作:雨宮慶太
アクション監督:大橋明
エグゼクティブプロデューサー:二宮清隆
アソシエイトプロデューサー:吉田健太郎
プロデューサー:林洋輔
アシスタントプロデューサー:西拓也
ラインプロデューサー:平田光一
撮影:西岡章
照明:吉角荘介
録音:治田敏秀
オープニングテーマ:JAM Project
エンディングテーマ:JAM Project
スクリプター:栗原節子
衣装:石田嘉七女
メイク:本田真理子
キャスティング:北田由利子
VFXスーパーバイザー:鹿角剛
出演:栗山航、南里美希、桑江咲菜、井坂俊哉、柄本明、泉谷しげる、黒木桃子、影山ヒロノブ
パンフレット:★★★(800円/ちょっと高いけど、インタビューは充実してます)
(あらすじ)
かつて、母や師匠の死といった壮絶な戦いを経て、黒い鎧から金色の輝きを取り戻した黄金騎士ガロこと道外流牙(栗山航)。哀しい過去を持ちながら、持ち前の明るさと分け隔てのない優しさを失う事なく、魔戒法師・莉杏(南里美希)と共に、各地で魔獣ホラーを狩りながら旅を続ける。その一方で、幾多のホラーとの戦いでガロの鎧に溜まった邪気が、流牙の身体を蝕みつつあった。そこで、ラインシティという街をホラーから守る高名な魔戒法師・リュメ(桑江咲菜)の噂を聞きつけた莉杏は、鎧を浄化するため、流牙と共に彼女の元を訪れる。リュメに鎧を預けて久しぶりに羽を伸ばす2人。だが、安全と思われたその街で、魔導輪ザルバ(声:影山ヒロノブ)が僅かな邪気を感じ取る。時同じくして、リュメの法力によってラインシティの祠に封印されている古の最強ホラー“デゴル”の腕を奪おうとする者がいた。これを阻止しようとする流牙だったが、激しい戦いの末、相手に逃げられてしまう。デゴルの腕を奪った者の名は“阿号”(井坂俊哉)。遥か昔、“ホラーのいない世界”を夢見た魔戒法師が作り出した人型魔道具だった。“阿号”は生みの親である魔戒法師の“夢”を実現しようとしていた。長い年月をかけて“阿号”が導き出した“ホラーのいない世界”を実現する方法とは……?その目的を知り、自問自答を繰り返す流牙。そして、魔戒法師としての自らの未熟さに葛藤する莉杏。真の“守りし者”とは一体……?人間は守るに値する存在なのか。そして、激しい闘いの末“黄金騎士ガロ・翔”誕生の瞬間が訪れる……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
60点
今さらながら3月公開の映画の感想をアップしておきますね。観ようかどうか迷ったんですが、同月に封切られたウルトラ映画もライダー映画も観たということで。同じ日本の特撮作品として牙狼<GARO>だけハブにするのも可哀相になったので、前売り券を購入。4月下旬、やっと新宿バルト9で観てきました。それなりには楽しめましたヨ (´∀`;) エヘヘ
ロビーには巨大な神龍が! 5億円ぐらいくれないかしらん(短絡的な反応)。
オリジナルドリンクなども売ってましたよ。
狭めのシアター4で鑑賞。そこそこ混んでました。
なんて言うんですかね、「わざわざ劇場で観なくても良かったかなぁ… (・ε・)」というのが鑑賞直後の率直な感想。いや、僕は牙狼<GARO>シリーズの中でも道外流牙が主役の「牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~」が大好きだっただけに、流牙の新たな冒険譚に期待してしまったところもあって。最近の牙狼<GARO>のテレビシリーズがよく出来ている&終盤の展開がド派手だったりする分、今作は意外と内容が地味だったから、微妙に物足りなかったというね…。
3人の魔戒騎士が活躍する「闇を照らす者」。敵として登場する倉田保昭さんが最高!ヽ(`Д´)ノ
さらに本作は、異世界ではなく普通の街中を舞台にアクションを繰り広げたりする分、予算の都合でしょうけど、どうしてもCG丸出しな場面が目立った印象。特にクライマックスの道路でのバトルは、テレビならともかく劇場の大画面で観るにはちょっとキツかったなぁと。自分の中の“優しさ”をフル動員して、なんとか微笑ましく観たものの、ファンじゃない人には1ミリもオススメできないクオリティでしたよ。
あと、人型魔道具“阿号”のデザインや設定は非常に好みだったんですが、さすがに「人間が生み出した“モノ”が『平和な世界を実現するには人間が邪魔!m9`Д´) ビシッ』と考えついて、人類を滅ぼそうとする」という展開はあまりにありがちじゃないですか(「花を供える少女」も含めて!)。いや、定番ネタだし、そういうのも決して嫌いじゃないですけど、今どきそのネタ1つだけで物語を進行されても困るというかさ…。
しかも、「地球を汚す人間は消えてしまえ!ヽ(`Д´)ノ」的な考えだったら分からないでもないんですが、「人間を襲うホラーを絶滅させるには?→人間がいなくなればいい!(・∀・)」って、いくら魔道具でもバカすぎるんじゃないかと。僕は雨宮慶太監督の作品にはもっと期待しているだけに、ちょっと残念でした。一応、オチを書いておくと、阿号を壊してめでたしめでたし(雑な文章)。エンドクレジットでは現在放送中のテレビシリーズのダイジェスト映像が流れたんですが、ごめんなさい、正直、そっちの方が面白かったです。
「ディケイド」が敵として出てくるのがイイですよね~。
って、文句ばかり書いてしまいましたけど、まぁ、流牙と魔戒法師・莉杏のやり取りを観ているだけでもホッコリしたし、テレビシリーズの中の“長めの1話”と思えば(実際、「エピソード0」という位置付けだし)、全然許せるファン心。「わざわざ劇場で観なくても良かったかなぁ… (・ε・)」とか、そんな風に考えていた時期が僕にもありましたが(唐突な達観ヅラ)、いつも無料でテレビシリーズを楽しませていただいていることへの御布施だと考えれば、ノー問題でした (ノ∀`) スミマセン 何はともあれ、気になる人はレンタルが始まったら借りると良いんじゃないでしょうか。
流牙の活躍を描いた過去のテレビシリーズ。終盤が超燃える!
前に観た劇場版。僕の感想はこんな感じ。
現在放送中のTVシリーズのED曲が発売されるので、貼っておきますね。
先週の備忘録(2015/5/12)~5/18)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓
ずっと体調が悪かったというね… (´・ω・`)
火曜日は仕事の後、「群盗」」→「龍三と七人の子分たち」
木曜日、キネカ大森にて「原恵一監督2本立て」を観ました
土曜日は娘と2人で過ごしました
日曜日は“母の日”として、横浜の実家に帰省
タマフルの <今、オレたちが一番蹴られたい女は誰だ?>会議はスゴかった!
一応、合計1000万アクセスを越えたんですが…
ゴールデンウイークの間、ずっと働いた分、本当は長期間休めるはずなんですが、そうもいかないから仕事って難しい。で、なんか体調が優れない上に、先月はブログを16回しか更新できなかったことや「人間交差点」に行けなかったことが今さらショックになってきて…。日曜日は、1週間遅れの“母の日”として、横浜の実家に帰省して、母に「ソウルガールズ」&「ジャージー・ボーイズ」
などをプレゼント。娘のマナ子(仮名/3歳)と遊ばせたりして、それなりの親孝行を実施したワケですが、これまたスゲー疲れてしまって、せっかくの休日もあまりリフレッシュできなかった感じ。
なんだか悔しくて、この曲を聞いても、微妙にテンションが上がらないのです…。
日曜の夜もとにかく体がだるくて、早めに寝床についたんですけど、なんとなく録音しておいたタマフルを聴いてみたところ! <今、オレたちが一番蹴られたい女は誰だ?>会議の衝撃的な内容に震撼ですよ。いや、コンバットRECさんはまだしも、あの時代劇評論家の春日太一さんがまさかこれほどの怪物だったとは… (`Δ´;) ヌゥ 天龍vs輪島の話からグッと引き込まれて、聴き終わった後は、未読だった春日さんの著作をamazonで3冊衝動買いしちゃいました。今年の放送の中ではベストの特集だったのではないでしょうか。
僕の心境を代弁する徳川光成の画像を貼っておきますね。
だがしかし! その反面、このブログで「蹴られたい」だなんだと駄文を書いてきましたが、RECさん&春日さん&メールを読まれた人たちと比べると、「しょせんは“エセ”だな…」と自分に失望するところもあって。僕も「ビリヤード台がある酒場でジーナ・カラーノの前蹴りを腹部に食らいたい」なんてメールを送ったんですけど、まったくお呼びじゃなかった。正直、女性に「叱られたい」という気持ちはあるものの、「んもう、仕方ないわね!川`Δ´)」的な“優しさベース”の攻撃を望んでいるだけであり、彼らほど徹底的に蔑まれたいワケではなく。例え相手が理想の女性だろうとも、ヒザを砕かれたりとか、肋が内臓に刺さるほどの大ダメージを食らうのは勘弁してほしいレベルの覚悟しかない男…。なんかね、身の程を知ったのでした。
この蹴りは食らってみたいけど、内蔵が破裂したりするのはイヤだったり…(「エージェント・マロリー」より)。
まぁ、確かに変態性が高いからどうだってことはないんですけど、そういう微妙に突き抜けない自分が嫌になるところもあって。いつの間にか当ブログも1000万アクセスを達成していまして、それだけ多くの人が訪れてくれたというのは非常にありがたいことなんですが、他のいろいろな素晴らしいブログと比べると凡庸というか、小並感溢れる文しか書けない自分が残念に思えたりもして、そんなに喜べない…という面倒臭い心境。なんだか精神的にも肉体的にも今ひとつ調子が出ないんですよね… (´・ω・`) ううむ、今週はまだ仕事が暇&奥さんと娘が土曜日から青森へ行くので、映画を大量に観たりして、心と体を回復させますよ。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。
キネカ大森の「原恵一監督2本立て」を観てきた雑な感想文
このどうしようもないブログでは、毎月、「観たい映画の覚え書き」として、翌月の観たい映画をピックアップしてまして。で、一応、都内の名画座系で上映される作品にも触れているものの、つい新作を優先しがち→なかなか足を運べなかったりしていたんですが、しかし。キネカ大森で5/09(土)~5/15(金)の「原恵一監督2本立て」として、「カラフル 」&「エスパー魔美 星空のダンシングドール」が上映されると聞いたら、「これは行かねばなるまい (`Δ´;)」と。最初に予定していた5/13(水)は仕事が片付かなくて無理でしたが、翌木曜日、いそいそと大森まで行って来ました。
キネカ大森は西友大森店の中にあるのです。
劇場内にはパンフレットコーナーや…。
著名人のサインコーナーがあったりしまして。
「原恵一監督2本立て」のための“記事の切り抜き展示”もありました。
「エスパー魔美」、なかなか凝っていて、劇場の人の愛を感じましたよ… ( ;∀;)イイテンジダナー
1本目は「カラフル 」。正直なところ、目当ては「エスパー魔美 星空のダンシングドール」であり、そもそもブルーレイ
も持っているんだから、別に観なくても良かったんですが…。久しぶりに劇場の大画面で観たら、ちくしょう、相変わらずスゲー良い映画 (ノДT) ウェーン ただ、以前、you伊東くんが「あまり乗れなかった」みたいなことを書いていた記憶がボンヤリあるんですけど、それも頷けなくはないというか。なんて言うんですかね、例えば「いじめられた経験のある人が観ると、救われる映画」というよりは、「『いじめられている人が救われて欲しい』と思う人がグッとくる映画」という気がしちゃった…というのは、意地悪な見方でしょうか。いや、大好きではあるんですがー。
劇中でちょっとだけ流れるイメージソングを貼っておきますよ↓
で、2本目は「エスパー魔美 星空のダンシングドール」だったんですが、これもまた素晴らしかった!ヽ(TДT)ノ 今となってはバカバカしい話ですけど、公開時の僕(14歳)は、長姉にバカにされるからアニメを観るのに抵抗を覚えていた時期でしてね…(特に女性主人公モノ)。さらに、ちょうど「劇場版ドラえもん」にも乗れなくなっていたこともあって、観に行かなかったんですよ。で、そのまま人混みに流されつつ、都会の絵の具に染まったりして、この作品のことをすっかり忘れていたんですが、巡り巡って「やっと逢えたね (´∀`)」という幸せな着地。
そりゃあ、すっかりオッサンな僕からすれば、「夢をあきらめないで!ヽ川`Д´)ノ」的なメッセージが面倒くさかったり、「人形劇団、他に仕事をしながら、趣味で続ければ良くね? ( ゚д゚)」とか思ったりもするんだけど、クライマックスの超能力による人形劇が凄まじく感動的なのでノー問題(伏線の張り方も良かった!)。「『魔法の天使クリィミーマミ』の俊夫は殺したいくらい憎悪したのに、なぜ魔美ちゃんと高畑くんのカップルはスピードワゴンのように祝福できたのだろう…」なんて、昔のことを思い出しながら観たりして、非常に楽しい時間を過ごしましたよ。アニバーサリーDVD-BOX、ローンを組んで買おうかしら… (・ω・;) ウーム
ということで、OP動画を貼っておきますね↓ 「テレポーテーション~恋の未確認~」は名曲!
エスパー魔美 OP 投稿者 9038BH7
というか、ネットで調べてみたら、非常に今さらな話で申し訳ありませんが(汗)、僕が好きだった「エスパー魔美」→「チンプイ」→「21エモン」って、すべて原恵一監督が関わっていたのね…(「チンプイ」は少しだけみたいですけど)。それを知って非常にジーンとしたので、現在公開中の「百日紅~Miss HOKUSAI~」、題材的に1ミリも興味がなかったから観るのを迷っていたんですが、少年時代にお世話になったお礼として劇場で観ることにいたしました。
「百日紅~Miss HOKUSAI~」の予告編を貼っておきますね↓
ちなみに「百日紅」という漢字の件ですが、人類を「『サルスベリ』と読める側の人間」と「読めない側の人間」、「『ひゃくにちあか!』と強弁する人間」の3種類に分けるのなら…すみませんねぇ…ふぅ…僕は「読める側の人間」だったりします ( ̄ー ̄) ニヤリ その理由は「漢字に強いから」とか「教養があるから」とかではなく、新宿3丁目に同名のつけ麺屋があるからーー。そんなどうでも良いことを書いて、今回の記事を終えたいと思います。あなたのハートにテレポート!m9`Д´) ビシッ
「百日紅」は新宿3丁目の交番の裏のビルの地下にありまして。
つけ麺が売りなのです。それなりには好きよ。
おしまい。
2015年4月に観たDVDの覚え書き
※今回の記事は、「エージェント:コール」、「サッドティー」
、「私のオオカミ少年」
の“ネタバレ全開の感想”を書いているので、気をつけて!
アップするのが非常に遅くなっちゃったんですが(汗)、一応、今さらながら「先月観たDVDの感想」をアップしてみますよ↓
<1本目>
エージェント:コール
(あらすじ)
DEA(麻薬取締局)の敏腕エージェント・コール(ゲイリー・ダニエルズ)。潜入捜査の失敗により停職中の彼は、ジャーナリストである別居中の妻がメキシコで行方不明になったと知り、すぐさま現地に向かう。そして彼女が街を牛耳る麻薬組織に誘拐されたことを突き止めたコールは怒りに燃え、秘密裏に孤独な奪還作戦を計画する。しかし計画を察知した凶悪な組織が圧倒的な火力で彼に襲いかかるのだった…。果たしてコールは愛する妻を奪還できるのか!?最強エージェントVS凶悪麻薬組織の壮絶なる戦いが今始まった!!(以上、公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
60点
最近はすっかりチェックをサボり気味で申し訳ない「未体験ゾーンの映画たち」で上映されていたこの作品。一応、ゲイリー・ダニエルズ主演作は観る主義なので、レンタルして鑑賞しました。上から目線で「頑張ってるな!(・∀・) 」と思ったり。今作の敵は「悪の法則」やら「サボタージュ」
やら「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」やらで扱われていた“今どきの凶悪系メキシカンマフィア”なんですが、そこに“90年代感溢れるアクション”を見事じゃなく融合させたって印象でしょうか(回りくどい表現)。
主人公は停職処分中の捜査官のコールで、ジャーナリストの元嫁が拉致されて、自分の弟がその濡れ衣を着せられたので、相棒の女カメラマンと一緒に巨大かつ凶悪なマフィアに立ち向かうんですけど…。なんて言うんですかね、元妻を救うために傭兵を雇ったり、警察に捕まっていた弟がさらわれて殺されたりと、ハードなリアリティラインなのかと思わせながらも、平気な顔で「マフィアのボスを女カメラマンが色仕掛けで誘惑する」なんて手垢にまみれた展開を入れてきたりするから、ボーッと観ていると「えっ、今のどういうこと!? Σ(゚д゚;)」と二度見させられる場面が多いんですよね。「自分だけでマフィアどもを退治&証券の一部をネコババしてニヤリ」というオチもあまりに牧歌的だし…。
アクションも中途半端で、画面自体はリアルな雰囲気なのに、ゲイリー・ダニエルズお得意の絵空事っぽい格闘アクションが挿入されるから、結構違和感を感じました。ただ、まぁ、頑張っている感は伝わってくるから、実はそんなに嫌いじゃないというか。家族の洗濯物を取り込む→洗ったのを干す→取り込んだのを畳みながら観たんですけど、なんとなくちょうど良かったです (o^-')b チョウドイイ! 午後ローで放送されたら盛り上がるような気がします。ちなみに監督のR・エリス・フレイザーと脚本のベンジャミン・バッドは2014年6月に観たルーク・ゴス主演の「デッド・ドロップ」でも麻薬カルテルを登場させてましたが、こういうのが好きなんですかね。
ゲイリー・ダニエルズのナイスソバット! 決して嫌いではない映画ではあるのです(まどろっこしい表現)。
<2本目>
サッドティー
(あらすじ)
二股を解消したい映画監督とその2人の彼女。彼の行きつけの喫茶店のアルバイトの女の子とマスター。彼女へのプレゼントを買いに行ったお店の店員に一目惚れする男。元アイドルを10年間想い続けるファンとその存在を知って彼に会いに行こうとする結婚間近の元アイドル。さまざまな恋愛を通して描く、「ちゃんと好き」ということについての考察。(以上、amazonより)
予告編はこんな感じ↓
77点
定期的に開かれている「映画駄話の会」の桑江さんがオススメしていたので、気になっていまして。近くのレンタル屋で借りて観てみたんですが、なかなか面白かったです!(*゚∀゚)=3 ムッハー 内容は「『好き』というのは何か?」がテーマのオフビート・コメディ群像劇で、オチだけ雑に書いておくと、結局、登場人物たちの思惑がスレ違いまくって、誰の想いも叶わぬまま、海が映し出されて終わってました(雑な文章)。ちなみに宇多丸師匠が出演しているドラマ「強靭ボディSEXY ボディ」で凜役を演じている内田慈さんが出てたのは、なんとなくうれしかったり。
最近観たコメディ群像劇というと、超不快だった「エイプリルフールズ」を思い出すワケですが、あれよりも全然好きというか。日本人同士の会話の“妙”や距離感を上手く笑いに変えている感じがして、非常に好感を持ちました。僕は“「ちゃんと好き」がある人間”ではあるので、グダグダな登場人物たちにイラッとするところもなくはなかったんですけど、とにかく面白かったです。今泉力哉監督の作品は「たまの映画」だけ観たことがあったんですが、スゲー見直しましたね(偉そうな文章)。
一番笑ったのはこのシーンでした。
<3本目>
私のオオカミ少年
(あらすじ)
地方の村に引っ越してきて早々、闇の中に身を隠すように潜んでいた謎の少年(ソン・ジュンギ)と出会う少女スニ(パク・ボヨン)。少年を家族の一員として受け入れたスニは、彼を“チョルス”と名付け、生活を共にするようになる。言葉を話さず、まるでオオカミのような目つきで人間離れした行動を見せるチョルスに、スニは食事の仕方や服の着方、文字の読み書きなど、世の中で生きて行く方法を一つずつ教えてゆく。生まれて初めて自分に手を差し伸べてくれた彼女に、切ない感情を芽生えさせてゆくチョルス。だが、やがて隠された彼の秘密が明らかになると、周囲から問題視されるようになり……。(以上、Movie Walkerより)
予告編はこんな感じ↓
79点
同じく「映画駄話の会」関連でたまに飲むようになったスタ・エレさんが褒めていたので、レンタル鑑賞。「スゲー泣いたけど、納得できん!ヽ(`Д´)ノ」って感想でしたよ。お話自体は「シザーハンズ」などが代表する”心優しい異形”モノであり、予想を超える展開はまったくないんですが、しかし。非常に丁寧に作られているし、撮影は美しいし、役者さんたちの演技も素晴らしいということでね、125分間、飽きずに楽しめました。
特に、スーパーソルジャー計画によってオオカミ男になってしまった少年チョルス役のソン・ジュンギが最高(一部、誇張アリ)。動物っぽい演技って、どうしてもわざとらしくなりそうなものですけど、今作の彼は実に自然であり、その不憫さ&いじらしさに同性の僕ですらすっかりやられてしまったのです。もうね、途中から「このまま何も起こらず、平和なまま終わればいいのに… (´Д`;)」と思ったりもしましたが、そうなると映画にならないので仕方なし。一応、オチだけ書いておくと、愛するスニ(パク・ボヨン)を守るため、暴走した大家の息子を殺害してしまったチョルスは山へ消えまして。その何十年後、老婆になったスニ(イ・ヨンナン)がその地に戻ってみれば、「待て」という命令をずっと守って待っていたチョルスがそこにいて(不老不死っぽい)。一晩、イチャイチャして過ごすと、スニはチョルスのために家を売らないことにして、終わってましたよ(いろいろと雑な文章)。
ただ、正直、合わないところはあって。”心優しい異形”モノでは定番の展開なんですけど、外道どもの意地悪作戦にハメられたりするのが超腹立たしくて観ていられない!ヽ(`Д´)ノ 今作で大家の息子ジテを演じたユ・ヨンソクの“クソ野郎”演技が100点のクオリティすぎて(「建築学概論」でもイヤな先輩役だった)、怒りで具合が悪くなるレベルというか。僕も3歳の娘がいる父親ですよ、いくら大家とは言え、合い鍵を使ってスニの部屋に侵入しようとした時点で両目をえぐられて当然の犯罪行為としか思えないし、最終的にはチョルスに噛み殺されるものの、その死に様がアッサリ塩味だから、溜飲が下がらない…全然溜飲が下がらないんですYO!ヽ(`Д´)ノ キィィィ
いくら昔の韓国と言えど、この時点でソニの母親はジテをキッチリ告発すべきだったと思うのです。
例えば「チョルスから逃げようとして崖から落ちるジテ→意識はハッキリしているが、いくつか骨が砕けて動けない→そこに行きずりの狼の群れが→「ゾンビ」のクライマックスのように(グロ注意)、生きながらモリモリと食べられてしまう!(o^-')b MORIMORI!」なんてラストだったら良かったのになぁ (´・ω・`) ガッカリ それとソニに対しても不満があって、そりゃあ最後は感動的な再会でしたけど、そもそも「事件のほとぼりが冷めたころに一度くらい会いに行ってやれよ ( ゚д゚)」とも思った…って、どうでも良いですかね。
そんなワケで、単独で感想をアップした「ジャスティス・ウォー 正義の代償」を加えると、先月観たDVD作品は合計4本。情熱を込めて激推ししたい映画はないんですが、「サッドティー」と「私のオオカミ少年」
は誰が観てもそれなりに楽しめるんじゃないかしらん。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。
ゼロの未来(ネタバレ)

原題:The Zero Theorem
2013/イギリス、ルーマニア、フランス、アメリカ 上映時間107分
監督:テリー・ギリアム
製作:ニコラス・シャルティエ、ディーン・ザナック
製作総指揮:パトリック・ニュウォール
脚本:パット・ルーシン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
美術:デビッド・ウォーレン
衣装:カルロ・ポッジョーリ
編集:ミック・オーズリー
音楽:ジョージ・フェントン
出演:クリストフ・ワルツ、デビッド・シューリス、メラニー・ティエリー、ルーカス・ヘッジズ、マット・デイモン
パンフレット:★★☆(700円/滝本誠さんのコラムや監督インタビューが載ってます)
(あらすじ)
世間になじめない天才コンピューター技師のコーエン(クリストフ・ワルツ)は、「ゼロの定理」という謎めいた数式を解くことを義務付けられ、ひとり教会にこもって定理の解明を続ける。ある日、パーティに連れていかれたコーエンは、そこで魅力的な女性ベインスリー(メラニー・ティエリー)と出会う。自分と同じく天才と呼ばれるボブ(ルーカス・ヘッジズ)との交流やベインスリーとの恋を通じて、コーエンは生きる意味を知っていくが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点
※今回の記事は、「フィルス」
※今回の記事は、映画とは関係のない面倒くさい文章が書かれているので、読まない方が良いです。
テリー・ギリアム監督作は、全部観ているワケではなく。好きな映画はいくつかあるけど、最近は時間もなくて体も疲れているし、もともと“戦闘シーンがないSF映画”は趣味じゃないし、今作は難解っぽいから避けようかな…と思ったりして。興味はありつつも積極的に観る気は起きなかったんですが、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったということで、今年の3月に復活した恵比寿ガーデンシネマに行ってきました。泣けましたよ… (ノω・、) グスン
復活した恵比寿ガーデンシネマに来るのは初めて。UC系列の会員サービスが使えるのは良い感じ。

ロビーは開放的でオサレ。電源カフェ代わりにもなるという気が利きすぎな仕様なのです。

ギリアム監督のサインの飾り方も…ちくしょう、良い雰囲気だぜ… (`Δ´;) ヌゥ

さらに2000円超のオサレフードも販売中。こんな高い弁当を買う人っているの!? (`Δ´;) ヌゥ

ちなみに新宿武蔵野館にもギリアム監督のサイン入りポスターがありまして。

水槽の展示や記事の切り抜きなど、力を入れてました。ううむ、こっちも頑張れ!

ちょっとオサレなものを見ると、無闇に敵意をぶつけがちな心の狭い僕ですよ。特に、こういう映画館に来そうな有閑マダムなんぞにはボーボーと憎悪を燃やすのがデフォルトなんですが、しかし。今回、映画を見終わった後、パッと見た感じ60代オーバーの2人のマダムが「アタシ、よくわからなかったわ… 川´・ω・`) サッパリ」「あら、アタシも… (´・ω・`し ナニガナニヤラ」なんて上品に感想を話し合うのを目の当たりにして、瞬時に湧き上がった”萌え”の感情。今まで自分の上限は50代だと思っていましたが、60代も「アリ」なのかもしれませんな(知った風な口調で)。
いや、僕も確かによくわからないところが多い映画だと思いましたよ。鑑賞後、ギリアム監督のインタビューをいろいろと読んだりして、「コーエンは現代人の象徴で、仕事を失いたくないから声高に意見することもなく、ひたすらこなし続けている」「ゼロを極める=意味のない仕事」「唯一自分がコントロールできる“仕事”に打ち込むことで“現実”から逃げている」「“電話”=非現実的な力が自分を救い出してくれると思っている」といったあたりがやっと理解できたくらいで。基本的には「ワケわからんな… (´・ω・`) ウーン」と思いながら観てた次第。
僕の気持ちを代弁する範海王の画像を貼っておきますね(「バキ」第26巻

なんて言うんですかね、「わかりにくい、わかりやすい映画」というか。監督いわく、現実の秋葉原&ネットの世界を自分なりにビジュアル化したそうで、その未来描写自体は結構面白かったんですけど、とにかく情報量が多すぎて疲れちゃって(「これは何かのメタファーなんだろうな… (・ω・;)」的に思わされる要素がスゲー多い)。しかも、そんなに派手な展開が繰り広げられるワケでもなく、登場人物たちの会話が観念的で意味不明だったりする割には、本筋自体は結構ありがちな話だったりするので、ごめんなさい、途中でちょっと飽きました。
林家パー子さんみたいな格好の女性が溢れる未来。広告が追ってくるのは、しつこいネット広告をビジュアル化したみたいで面白い。

やたらと多い禁止標識も愉快でしたね。

仮想現実の世界と繋がるスーツは、「かいじゅうたちのいるところ」

顔の代わりにカメラが付いたキリスト像はモロですな。

ただ、その“ありがちな話”がスゲー好きだったりして、最終的にはグッときたから、それはそれで面倒くさい感想文なのです。要は「ずっと孤独に生きてきた男が、他者と関わりを持つことで、ちょっとした救いがもたらされる」という話…だったと思うんですけど、どうなんですかねー (´∀`;) ジシンナシ
細部はまったくわかりませんが(汗)、仕事一辺倒で孤独だったコーエンが…。

奉仕精神旺盛と思わせて、実はマネージメント(マット・デイモン)に雇われていたベインズリーとのささやかな恋愛や…。

天才少年ボブ(ルーカス・ヘッジズ)とのささやかな友情を通じて、「ささやかに救われた」という物語だと思うのです。

結局、仕事も恋愛も友情も失ってしまうものの、映画のラスト、自分の内面のブラックホールに飲み込まれたコーエンが、夕暮れの砂浜に辿り着けたのは、幸せな思い出があったからこそではないかと。例えば「北斗の拳」のサウザーだって、「愛などいらぬ!( TΔT)」なんて暴走して多くの人に迷惑をかけましたけれども、お師さんとの日々があったからこそ強く生きられた面は絶対あった…というファンの勝手なMO-U-SO-U!m9・∀・) ビシッ
ずっとブラックホールに飲み込まれるイメージを抱いて恐れていたコーエン。

そんな彼も“他者との情愛”を知ることで、この砂浜に到達できたのではないか。

というか、これはスゲーわかる。「こんなに苦しいのなら、恋なんてしなければ良かった… (´・ω・`)」なんて思うことは普通にあるし、実際に刃傷沙汰とかシャレにならない事態に陥った場合は「そうですね (・∀・)」としか言いようがありませんが、でも、やっぱり、僕は「もう恋なんてしない…なんて言わないよ、絶対!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー!」派。他者とそれなりに関わった方が、変化があって人生は楽しくなるものですよ、たぶん。だから、最後にあの砂浜で佇むコーエンの姿にカレン・ソウサが歌う「Creep」が流れる場面では、一気に涙が出た。そりゃあね、ベタな選曲かもしれませんが(「フィルス」
カレン・ソウサがライブで歌う動画を貼っておきますね↓
あと、スゲー良かったのが、メラニー・ティエリー演じるベインスリーで、キュートだわ、エロくてオッパイを見せてくれるわ、キャラ設定は不憫だわと、恐ろしいほどに好みのタイプ。「サイトのENTERボタンの場所が股間」というストレートな露悪的表現も最高でしてね…(しみじみ)。最初はコーエンを騙していたものの、最終的には好きになる…なんて、都合が良いにもほどがあるキャラではありますが、非常にありがたかったです (´∀`) アリガタヤ その他、クリストフ・ヴァルツは独特な人造人間っぽさがあって良かったし、マット・デイモンも「インターステラー」
メラニー・ティエリー、可愛かったなぁ。「バビロンA.D.」

ううむ、ダラダラと駄文を書いちゃいましたな…。何はともあれ、いろいろな場面にいろいろな意味が込められていていろいろな解釈ができる映画なんでしょうけど、ごめんなさい、僕は疲れちゃったし、そこまでいろいろと考えたいとは思えなくて。ハッキリ言って、オチも含めて「『未来世紀ブラジル』
輸入盤のサントラを貼っておきますよ。デジタル版
テリー・ギリアム監督作。まぁ、この映画もよくわかってないんですがー。
「Creep」繋がりで。ジェームズ・マカヴォイの汚職刑事振りが100点の映画。僕の感想はこんな感じ。
カレン・ソウサのアルバム。「Creep」も収録されております。
※凄まじくどうでもいい備考
あまりのオサレムードに、慣れない人だと瘴気マスクを付けていないと悶死する可能性がある恵比寿ガーデンシネマ(営業妨害な文章)。当然ながら飲食物もほとばしるほど凝っていて、映画館なのにカップケーキやキッシュ、多彩なフィンガーフードにペリエとか売ってたりするんだから、ここはすでに魔空空間と言っても過言ではないのです(過言)。
この洒落たショーケースを見て! 映画館とは思えませんな。

その中でも目玉は“ジョエル・ロブションの料理哲学を踏襲したパティスリー&ブランジュリー”である「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」とコラボしたフードメニュー。…ううむ、自分でも何を書いているのかよくわかっていないんですが、要は「高級なパン屋とコラボした弁当が売られている」ということザマス(台なしな文章)。「グルマンディーズ・プレジール」が2200円で、「グルマンディーズ・キャトル」が2000円と、「聖闘士星矢」に出てくる敵の必殺技みたいな名前なだけあって、どちらもなかなか高額であり、正直、「誰がこんなの食うんだよ!(`∀´) アホカ!」とせせら笑ったのですが…。ふと思ったのです。「僕はこのまま、この弁当を食べないで、死んじゃうのかもしれない (´・ω・`)」と。
僕の気持ちを代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。

音読すら困難な高級パン屋とコラボしたお弁当…。そんなものが映画館で売られる機会なんて、滅多にないじゃないですか。確かに値段は高い。だがしかし、たかだか2000円ですよ(苦笑)。そんな金をケチったばかりに、「ああ…あの時…あの映画館で売られていた弁当はどんな味だったのだろう…2000円ぐらいなら払えたのに… (;´Д`) ・:; ゲハッ」と悔いて死ぬ人生なんて、僕は送りたくない…。送りたくないんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
ということで、ミネラルウォーターと一緒に2200円の方を買ってみました。

開けてみるとこんな感じ。箱も結構しっかりした作りで、高級感が漂ってるぅ~(人をイラッとさせる口調で)。

まずは“サーモンマリネとフェンネルのサラダ”。映画館でマリネを食べるのって、なんか不思議な気分。

“フォアグラと木の実のコンビネーション”ってネーミングがスゴいね。コクがあって美味。

これらを“クラッカー”と一緒に食べることで、リッツパーティー気分が堪能できる…というのは褒めているのか、なんなのか。

“ホットドッグ”は、まぁ、普通に美味い。ポンパドウルっぽいと思ったり。

“プチデセール”とは、小さいデザートのこと。甘かったです(ストレートな感想)。

場内が明るいうちから食べ始めて、本編が始まる前には完食。結論を書くと、確かに美味しかった…のだけれども。だがしかし。2200円という値段を考えるとどうなんでしょうか? その答えは、いつかこれを読んでいるアナタが確かめてください…と、唐突に他者に丸投げして、この「凄まじくどうでもいい備考」を終えたいと思います (・∀・) オシマイ
皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇(ネタバレ)
皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇
原題:Narco Cultura
2013/アメリカ、メキシコ 上映時間103分
監督・撮影:シャウル・シュワルツ
製作:ジェイ・バン・ホーイ、ラース・クヌードセン、トッド・ハゴピアン
編集:ブライアン・チャン、ジェイ・アーサー・スターレンバーグ
音楽:ジェレミー・ターナー
出演:リチ・ソト、エドガー・キンテロ
パンフレット:★★★★(700円/映画の内容を補完できる一冊。オススメ!)
(解説)
ロバート・キャパ賞を受賞したイスラエル出身の報道カメラマン、シャウル・シュワルツ監督が、メキシコ麻薬戦争に迫ったドキュメンタリー。石油の輸出総額が300億円に上るメキシコは、世界10大産油国の1つに数えられるが、麻薬産業でも石油と同規模の輸出額があると推測されている。政府は2006年から麻薬組織撲滅の「麻薬戦争」を遂行するも現状を変えるには至らず、6年間で12万人もの死者を出す。その一方で、麻薬密輸ギャングをアウトローのヒーローとして受け止める人々も現れ、「ナルコ・コリード」という音楽ジャンルでは、麻薬カルテルを英雄として称えている。麻薬ギャングの讃歌を歌い人気を集めるナルコ・コリード歌手や、麻薬から街を守ろうと奮闘する警察官らの姿を通し、メキシコ麻薬戦争の光と影を浮き彫りにする。(以上、映画.comrより)
予告編はこんな感じ↓
80点
このメキシコ麻薬カルテルの周辺事情を描いたドキュメンタリー、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていた&4月下旬に飲んだ時、スタ・エレさんが褒めていたので、そこそこ気になってまして。5月1日=映画の日、渋谷のイメージフォーラムで観てきたんですが、「どうだっていいや… (´∀`;)」と思ったり。
映画を見終わった後の僕の気持ちを代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。
ちなみに劇場のロビーには記事の切り抜きが飾られてましたよ。
これはマジでヘビーな映画。ちょっと「アクト・オブ・キリング」を観た時のことを思いだしたというか。鑑賞前、町山さんの紹介を聴いていた上に、昨年の「秋の推薦図書特集」で宇多丸師匠がオススメしていた一冊である「メキシコ麻薬戦争」を読んで、その“凄惨な状況”への耐性があったため、あの時ほどのダウナー状態には陥らなかったものの、鑑賞後はかなりイヤ~な気持ちになりました ┐(´ー`)┌ ウンザリ
まず、舞台となるメキシコの都市シウダー・ファレスの現状が悲惨すぎる。「なぜメキシコが内戦のような状態になってしまったのか?」については、「メキシコ麻薬戦争」やパンフレットの解説を読んでいただければと思うんですが(人任せ)、雑に書くと「民主主義によって選ばれた政治家たちが腐敗した政治&警察組織にメスを入れたら、癒着システムによって抑えられていたギャングたちが自由に行動できるようになった→ハードな抗争が始まった!」という皮肉な流れがありまして。100万人が住む街で、殺人事件は年間約3000件発生(国境を越えたアメリカの都市エルパソの年間殺人件数は5件)。あまりに多いため、捜査されるのはそのうち3パーセントで、あとは野放しという超無法地帯というのだから、「なにこのポストアポカリプス状態!Σ(゚д゚;)」と驚くほかないのです。
僕の気持ちを代弁する松本梢江さんの画像を貼っておきますね。
メキシコの治安はルチャドールたちが守ってるって信じてたのに…(「プロレススーパースター列伝」第2巻より)。
一応、このドキュメンタリーには主人公が2人いまして。1人は犯罪捜査官リチ・ソト。生粋のファレスっ子であり、「この仕事で街を何とか良くしたい」と思って日々活動する超良い若者なんですが…。基本的に彼の仕事は鑑識みたいな内容=現場でのハードな捜査などではないのに、1年間で同僚が4人もマフィアに殺される有り様であり、彼自身も危険なエブリデイ。大量の“捜査されない事件の証拠品”を管理しながら、映画の最後は「まぁ、僕はこれからもそれなりに頑張りますよ… (´・ω・`)」みたいなことを言ってましたよ。
消極的に正義を貫くソト。大変ですな…。
もう1人はナルコ・コリードの歌手エドガー・キンテロ。ナルコ・コリードとは“マフィアを称える歌”のことで、歌詞は「手にはAK-47、肩にはバズーカ」「邪魔する奴らは頭を吹っ飛ばす」「殺しには目がないぜ」といった暴力的な内容なんですが、最近はメキシコ国内だけでなくアメリカでも大人気でして。アメリカ生まれ→アメリカ育ち→アメリカ暮らしのキンテロはメキシコ麻薬カルテルが大好きな青年。ナルコ・コリードのバンド「ブカナス・デ・クリアカン」に所属しており、CDアルバムをリリースすると10万枚を超えるセールスを記録するほどの有望株なのです。
ナルコ・コリードブームに乗って、のし上がろうとする若者キンテロ。
ブカナス・デ・クリアカンはこんなバンドなんですが…。
なんとなく「デスペラード」を思い出したりしました。
ただ、キンテロの悩みは“本物”を知らないこと。「BLOG DEL NARCO」(グロ注意!)というサイトなどでセコセコと情報収集するも、結局は想像するしかないワケで…。昔、松崎淳美さんが「TOUGH BOY」を書く際に「アタシは本当の世紀末を知らない… (´・ω・`し」と悩んだように(勝手なウソ)、キンテロもどうにかしてメキシコに行きたいと願い、仲良しなギャングのツテでとうとう実行! 銃を撃ってみたり、有名なギャングの墓参りをしたりして、「メキシコって素敵やん (´∀`) ウフフ」なんてノホホンとした雰囲気で終わってましたよ、確か(うろ覚え)。
映画のエンディングで流れるブカナス・デ・クリアカンの「El mini 6」を貼っておきますね↓
もうね、ソトのパートは凄惨のひと言。死体も容赦なく映りまくるし、まさに生き地獄なんですけど、その反面、キンテロの方は呑気の極みであり、そんなのを交互に見せられるから、何だか頭がグラグラしてくるんですよね。キンテロは麻薬カルテルに深入りしなかった分、非道い目に遭わないまま映画は終わってましたけど…。なんて言うんでしょうか、「マッドマックス2」ライクな世界に憧れながらも、実際にそうなったら即座に「元の世界に戻りたいよぅ… (ノω・、) グスン」と強く願うだろう自分を自覚いたしました。
つーか、今のメキシコは貧困層が普通に働いても全然稼げない上に、政府や警察が腐敗していて、逆にギャングが学校やら病院やらに資金援助をしてロビン・フッドを気取るような世界なんだから、そりゃあ、ギャングに憧れる若者が増えるのもわかるわなと。長年に渡る癒着の歴史とかもあって、何だかあまりに問題が複雑&大変すぎて、「これはどうしようもないな… (`Δ´;) ヌゥ」という諦観に包まれた次第。
こんな若者が現れるのも仕方ない気がしました…(「ジョジョ第5部」より)。
昨年は「市長と警察がマフィアと組んで43人の学生を殺害した」なんて想像を絶する事件が起きたりしているワケで…。本当にね、「日本って平和でいいなぁ」って思ったり(酷い着地)。まぁ、普通の日本人が今のメキシコに対してどういうことが出来るのかはサッパリですけど、悪い人たちの資金源になるので、少なくとも違法薬物などに手を出すのはやめましょうね (o^-')b ヤクソクダヨ! ちなみに、映画鑑賞後は非常にイヤな気分になったものの、前よりもメキシコ麻薬カルテル事情に詳しくなったせいか、ついつい「悪の法則」や「サボタージュ」
を見直してみたり、「メキシコ 地獄の抗争」
や「野蛮なやつら」
、「ブレイキング・バッド」
などをレンタルしたりしているのでした。おしまい。
非常にタメになる本。翻訳した山本昭代さんはパンフにも寄稿されてました。
ブカナス・デ・クリアカンのアルバムを貼っておきますね。
ナルコ・コリードの人気曲を集めた1枚…なのかな?
メキシコ麻薬カルテルが絡んでくるコメディ映画。僕の感想はこんな感じ。
この「ナルコ」は「ナルコプレシー」のこと。ジャン=クロード・ヴァン・ダムも少し出演してる…って関係ないね。