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殺人者の記憶法(ネタバレ)

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殺人者の記憶法



原題:Memoir of a Murderer
2017/韓国 上映時間118分
監督・製作:ウォン・シニョン
製作:ユ・ジョンフン
製作総指揮:ユ・ジョンフン
原作:キム・ヨンハ
脚本:ファン・ジョユン
撮影:チェ・ヨンファン
美術:イ・ジョンゴン
編集:シン・ミンギョン
音楽:キム・ジュンソン
出演:ソル・ギョング、キム・ナムギル、キム・ソリョン、オ・ダルス、ファン・ソクチョン、キル・ヘヨン、イ・ビョンジュン
パンフレット:★★★(600円/コラムなし。出してくれただけありがたい…って感じ)
(あらすじ)
かつて連続殺人を犯した獣医のビョンス(ソル・ギョング)は、いまはアルツハイマー病に侵され、記憶がおぼろげになっていく日々を送っていた。あやふやになる記憶への対処のため毎日の出来事を録音する習慣がついていたビョンスは、ある日、偶然出会った男テジュ(キム・ナムギル)の目つきに、テジュが自分と同じ殺人犯であるという確信を抱く。やがてテジュはビョンスのひとり娘ウンヒ(キム・ソリョン)のそばをうろつくようになり、ビョンスはひとりでテジュを捕らえようとするのだが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「メメント」「手紙は憶えている」のネタバレに触れているんですが、どちらも観といて損はないレベルに面白いので、未見の方は読んじゃダメ絶対!

最初はあまり観るつもりはなかったんですけれども。2月半ばに「悪女」を観に行った時、「殺人者の記憶法 新しい記憶」のポスターを見つけましてね。「わざわざ違うバージョンまで公開されるなんて、面白い映画なのでは!Σ(°д° ) クワッ」と思って、急遽観ることに決定。2月下旬、なんとなく似たような設定の「手紙は憶えている」を観てから、シネマート新宿にて、本作を鑑賞いたしました(その後、「デヴィッド・リンチ アートライフ」をハシゴした)。なかなか愉快でしたな (・∀・) マァマァ


2月半ば、「悪女」を観るために新宿文化ビルを訪れたら…。


その右斜め下に「新しい記憶」のポスターが!


ということで、観に来た次第。等身大のキム・ナムギルや記事の切り抜きがありましたよ。



最初にお話をザックリと書いておくと、主人公のビョンスは元・連続殺人鬼。少年時代、自分と姉に暴行+性的虐待を加える父親を殺したことがキッカケで“処刑人(パニッシャー)”として目覚めて、クズのような人間を殺してきたワケですけれども。20数年前に“最後の殺人”を犯してからは、獣医師として一人娘のウンヒを育ててきたのです。ところが、アルツハイマーを発症して以来、周囲で若い女性を対象とした連続殺人事件が発生。「もしかして、ボケた自分のせいではないか?」と思い悩んでいたところ、追突事故の相手テジュの車に血痕を見つけて(テジュは「鹿の血」と弁明)、「コイツが殺人鬼では?→オレが倒さねばならぬ… (`Δ´;) ゴゴゴゴゴゴ」と思い立つというね。


映画は線路でたたずむビョンスの姿から始まり、本人のモノローグで話が進む…ってな調子。


ビョンス(元・殺人鬼)はテジュ(現・殺人鬼)とこんな風に出会うのです↓




とは言え、ビョンスのアルツハイマーは悪化する一方。実はテジュが警察官だったり、テジュとウンヒが恋仲になったりする中、ついつい娘の首を絞めてしまったりして、「オレがまた殺人を犯したのか?」なんて思い悩みつつも、テジュを倒すべく張り込みをしながら自分の尿を飲んでしまったりするエブリデイ。で、最終的には「尼僧になって慰めてくれた姉はとっくに自殺していた」とか「“最後の殺人”は自分の妻で、浮気された上にウンヒが自分の子じゃなかったから、殺してしまった」なんてことが発覚しつつ、やっぱりテジュが連続殺人鬼だったので、タイマンの末に勝利!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォッ! だがしかし、アルツハイマーがすっかり悪化したビョンスは、テジュを探して線路を歩いて行った…って感じだった気がするんだけど、本当にそんな内容だったのだろうかーー?(うろ覚え)。


過去の大量殺人は発覚しながらも、なんとかテジュを倒しましてね。


オープニングに繋がって終わるのでした、たぶん、きっと。



鑑賞後、一番感じたのは、「記憶障害を持つ人を主人公にしたミステリー」の難しさ。鑑賞しながら、超有名なクリストファー・ノーラン監督作「メメント」や、観たばかりの「手紙は憶えている」と比較しちゃったんですが、「メメント」は時系列を逆にして見せつつ「マッチポンプだった」というオチであり、「手紙は憶えている」は捜査行自体が主人公への罠だったりと、言葉が悪くてすみませんが(汗)、基本的には「役立たず」として描いているんですよね。ただ、本作は2作品と似たようなシーンを見せながらも(「前後関係を忘れてペットボトルの尿を飲む」とか「目的を忘れて映画に爆笑する」とか)、「自力で問題を乗り越えるクライマックス」を用意した分、記憶を失うにせよ、思い出すにせよ、「作り手に都合が良いアルツハイマー」に見えてしまったのは否めないんじゃないかと。ツッコミどころは非常に多くて、本格的な謎解きモノを期待すると拍子抜けするんじゃないかしらん。


「メメント」のように汚いものを飲んじゃったり…。


「手紙は憶えている」のような「アニメで爆笑だぁ!」シーンがあったりするのは「アルツハイマーあるある」なのかな。



ただ、韓国映画によくある「勢い重視の猟奇サスペンス」として観れば、普通に満足いたしました。特にスゴいなぁと感心したのがソル・ギョングで、観終わってパンフを読むまで、「力道山」「シルミド」の人だとは気がつかなくて。老人っぽく見せるために10キロ以上減量して、その体重を維持すべく毎日2時間、1万回以上の縄跳びを実施したというのだから、ビックリですよ(テジュ役のキム・ナムギルは逆に増量したとか)。彼の演技を観ているだけでも、十分面白かったです。それと「『“最後の殺人”が妻で、ウンヒは自分の子じゃなかった』という事実を忘れたいと強く願ったかったから、運命が記憶障害にした」的な見方ができるのも良いなぁと。つーか、原作となった小説を読んでみたら、主人公の語り口は同じなんですけど、内容はかなりエンタメ寄りに構成されていて(例えば、小説のビョンスは“快楽殺人者”であり、観客に感情移入させるため“処刑人”にしたそうな)、見事な脚色だと思ったり。その他、「元殺人鬼がアルツハイマーになったことで殺人を再開してしまう」という発想は、不謹慎ですけど、「バーン・ガニアが97歳の男性を投げ殺した事件」を思い出して、しんみりしましたね… (´・ω・`) シンミリ


公式コメント動画のソル・ギョング。“カメレオン俳優”の異名通り、まったくの別人ですな… (・ω・;) スゴイ


キム・ナムギルも捉えどころがないムードが良かったです。


みんな大好きなオ・ダルズも出演。小説の要素を取り入れたオリジナルキャラを演じてました。



なんて言うんですかね、僕が一部で評判の良い「黒く濁る村」に乗れなかったように「乗れる or 乗れない」がクッキリ分かれる作品な気がするし、そもそも僕自身も本作の前にレンタルで観た「手紙は憶えている」が超良い出来だっただけに厳しい目で観た部分もあるんですが、トータル的にはなかなか愉快でしたヨ (・∀・) マァマァ で、3月上旬には別バージョンの「新しい記憶」を観たんですけど、それはまた別のお話。




キム・ヨンハによる原作本。変な小説でしたよ… (`Δ´;) ヌゥ



ウォン・シニョン監督作。僕の感想はこんな感じ



ソル・ギョング主演の力道山ムービー。好きだった気もするが、思い出せない…。



記憶障害のある人ミステリー、その1。ノーラン監督作で一番好きかも。



記憶障害のある人ミステリー、その2。僕の感想は、ここの1本目








殺人者の記憶法 新しい記憶(ネタバレ)

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殺人者の記憶法 新しい記憶



原題:Memoir of a Murderer:Another Memory
2017/韓国 上映時間128分
監督・製作:ウォン・シニョン
製作:ユ・ジョンフン
製作総指揮:ユ・ジョンフン
原作:キム・ヨンハ
脚本:ファン・ジョユン
撮影:チェ・ヨンファン
美術:イ・ジョンゴン
編集:シン・ミンギョン
音楽:キム・ジュンソン
出演:ソル・ギョング、キム・ナムギル、キム・ソリョン、オ・ダルス、ファン・ソクチョン、キル・ヘヨン、イ・ビョンジュン、キム・ミンジェ
パンフレット:なし
(解説)
韓国を代表する演技派俳優ソル・ギョングの主演で、アルツハイマーにおかされた元殺人犯が、新たに出現した殺人鬼と対峙する姿を描いたサスペンスミステリー「殺人者の記憶法」のストーリーが異なる別バージョン。主人公のアルツハイマーの元連続殺人鬼ビョンスと、新しい殺人鬼テジュの激しい攻防をさらに詳しく描き、周囲を欺き一般社会に溶け込んでいる様子のテジュや、ビョンスから鋭い殺意を感じて疑惑の目を向ける警察官ビョンマン、そして事件の顛末を明らかにしようとする検事といった新しい場面が多数追加されている。(以上、映画.comより)

一応、「殺人者の記憶法」の予告編を貼っておきますね↓




70点


※ああん、今回の感想は「真実の行方」「ユージュアル・サスペクツ」「ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ファイナル・ブラッド」のネタバレに触れているんですが、どれもネタバレを知っちゃうとつまらない映画なので、未見の人は読んじゃダメ絶対!

2月半ばに「悪女」を観に行った時、本作のポスターを見つけましてね。「わざわざ違うバージョンが公開されるなんて、面白い映画なのでは!Σ(°д° ) クワッ」と思って、2月下旬、とりあえず“元のバージョン”である「殺人者の記憶法」を鑑賞。で、3月上旬某日、シネマート新宿にて、「ザ・メイヤー 特別市民」とハシゴしてきました。「別に上手くないゾ ( ´∀`)σ)Д`) コイツゥ」と思ったり。


2月半ば、「悪女」を観るために新宿文化ビルを訪れたら…。


その右斜め下に「新しい記憶」のポスターがあって、興味が湧いたのです。


そんなワケで、月曜メンズデイを利用して観てきましたよ。



まず、ビョンスのモノローグで進む「殺人者の記憶法」と本作はかなり構成が違っていて、すでに「ビョンスvsテジュ」の事件が発生した直後からスタート。ベッドに拘束されたビョンスをキム・ミンジェ演じる検事が尋問していて(「殺人者の記憶法」でもチラッと映る)、ビョンスの証言や調書を元に物語が進むという流れなのです。話の展開自体はほぼ同じながらも、テジュが違法な捜査をする場面が流れたり、オ・ダルス演じるアン・ビョンマン所長と警察大学の生徒たちが「過去の連続殺人事件」が発生した当時の状況を聞くためビョンスのところに訪れたり、娘ウンヒとの触れ合い描写や筋トレシーンがなくなったりと、細部が微妙に違っていましたよ。


検事役は、バイプレイヤーとして活躍するキム・ミンジュ。「泣く男」ではこの場面の数十秒後に射殺されてました (´・ω・`) カワイソス



で、大きく違うのがラストでしてね。クライマックスの大立ち回りの回想が終わり、テジュが“新しい連続殺人鬼”と認定されるも、行方不明→逃亡したと見なされまして。ビョンスは「アルツハイマーなので無罪!m9`Д´) ビシッ」(過去の殺人は時効)と解放されるんですが、しかし。実は全部作り話だったからビックリですよ Σ(゚д゚;) ナンダッテー! なんと“新しい連続殺人事件”の犯人もビョンスであり、テジュに罪をなすりつけるために交通事故はビョンスの方が追突してキッカケを作っていたのです。終盤、ビョンマン所長を殺したのもビョンスであり、テジュも湖に沈めて殺害してまして。シカモ、レントゲン写真によって、ウソ回想に出てきた「テジュの凹んだ頭蓋骨」はビョンス自身の頭部だったことがわかったりしてね。最後は、トンネルを出たビョンスが左右反対だった靴を履き直す→アルツハイマーじゃなかったことが発覚して、ポスター写真のようにニヤリと笑って終わっていた…。そんなあらすじを君は信じてしまうのかい?(突然、面倒くさい文章)


クライマックスのタイマンシーンなどはほぼ一緒なんですが…。


オ・ダルス演じるビョンマン所長をビョンスが殺していたりして。


同じ場所でのラストシーンも、全然意味合いが変わったのでした。



「『殺人者の記憶法』を別の角度から観たらこうなった」的な作品かと思いきや、まったく違う性質の話になっていて。要は、「真実の行方」「ユージュアル・サスペクツ」「ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ファイナル・ブラッド」のような「実は全部ウソでした (ノ∀`) ゴメンネ」ムービーになっていたのです。本作のビョンスはモロに快楽殺人者であり(“処刑人”もウソ)、新たな連続殺人もやっていたワケで、キャラクターとしては原作小説に近いなぁと(お話&着地がまったく違うけど)。


念のため、「ファイナル・ブラッド」の予告編を貼っておきますね↓ それほど面白くないので注意!




なんて言うんですかね、全然上手くないというか、面白いと思いつつも「なんだかなー」感も拭えないという不思議な味わい。ハッキリ言って、どう考えても話のつじつまが合わないので、終盤の「フラッシュバック種明かし(ドヤ顔を添えて)」演出はちょっとキツいなぁ…と苛立ちながらも、どんでん返しを強引に作る姿勢は愉快だったなぁと。サスペンスドラマとしては「殺人者の記憶法」よりも出来が悪いけど(つーか、先に「殺人者の記憶法」を観ていないとよくわからないのでは?)、珍品としては「新しい記憶」の方が楽しめるんじゃないかしらん。


「新しい記憶」の方がケレン味重視で話は雑な印象でしたよ。



そんなワケで、「ビョンスが物的証拠を残しすぎていて、どう考えてもテジュに濡れ衣を着せられない」とか「ビョンスの頭蓋骨が陥没してたことを衝撃的に見せてたけど『だからなに? (゚Д゚) ハァ?』感が拭えない」とか「そもそも警察が解放するのが早すぎだろ」とか、言いたいことは腐って異臭を放つほど大量にありますが、トータル的には嫌いじゃなかったです (´∀`=) ウフフ ただ、何度も書きますが、全然上手い作りじゃないのでウォン・シニョン監督は調子に乗らないでほしいし、興味がある人も期待値コントロールをしっかり調整して観てみてくださいな。




キム・ヨンハによる原作本。文章量の割に値段が高めなのは仕方ないのか。



キム・ミンジェも出演しているウォン・シニョン監督作。僕の感想はこんな感じ



ポン・ジュノ監督による名作(原題は「MEMORIES OF MURDER」)。ベースにした殺人事件は一緒っぽい。



全部ウソでしたムービー、その1。似た映画に「39 刑法第三十九条」がありますな。



全部ウソでしたムービー、その2。最初は結構驚きましたよ。



全部ウソでしたムービー、その3。僕の感想はこんな感じ








先週の備忘録(2018/3/20~3/26)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、長野にて初の「三角絞めでつかまえて オフ会」実施!
水曜日、家で片付け→夜は回転寿司へ
木曜日、仕事→映画を2本鑑賞→「タマフル・トップ5・生活は踊るオフ会」
金曜日、大事な打ち合わせが2連発→娘と過ごす
土曜日、スーパー大事な打ち合わせ!
日曜日、映画を2本鑑賞→家族と過ごす
月曜日、仕事→接待



先週火曜日は、とうとう当ブログ初のオフ会を開催いたしました…長野で。いや、実際のところは、都内で上映が終了してしまった「スリープレス・ナイト」の前売り券を消化すべく、長野の千石劇場まで足を運ぶことを決意したものの、それだけのために行くのはさすがにバカバカしいので(苦笑)、「オフ会を開催する」という体にしてみたんですが、しかし。なんと参加者が3人もいたのだから、世の中にはヒマで奇特な人がいるもんだなぁと(失礼な文章)。そのうち、齊藤さんはまだ長野の実家に帰省したついでだから良いものの、なかさんは都内在住で、岩谷さんは埼玉在住だったりしたから、「なぜわざわざ… (`Δ´;)」と思わざるを得ない。ただ、僕のブログの読者ということで、みなさん映画好きな上に同年代のオッサンであり、午後3時から飲む酒はとても美味しくて、“僕は”最高に楽しい時間でしたよ。その後、4人貸し切りで観た「スリープレス・ナイト」もまた格別でした。もうオフ会なるものを開催することは二度とありませんが(面倒くさいし)、この日のことは一生忘れないような気がしないでもないです。本当にありがとうございました!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


あらゆる人にウソをついて仕事をサボり、長野に着いたのは12時すぎ。


地元の方に教えてもらったみそラーメン屋で昼食を食べまして


喫茶店で少し時間を潰してから、駅前の「油や」でオフ会、スタートだッ!


長野のお酒と料理に舌つづみを打ちながら、ワカンダの新国王についてみんなで意見交換。


で、千石劇場で「スリープレス・ナイト」鑑賞→ホテルのバーで飲んで、東京に戻ったのでした。


ちなみに、岩谷さんからは「パシフィック・リム:アップライジング」の前売り券をもらいまして (`∀´) フハハハハ


なかさんからは「信州まるごとリンゴパイ」。朝起きたら、妻子が全部食べてました…。


齊藤さんからは「ブルーベリーカレー」と「イナゴの佃煮」をいただきました。


ブルーベリーカレーは予想外に“普通の美味しいカレー”で良かったけど、イナゴの佃煮は…どうしよう… (`Δ´;)


オフ会に来てくれた3人には、こんな気持ちで一杯でございます(「範馬刃牙」より)。



水曜日=祝日は、妻子がママ友のもとへお出掛けしたので、僕は家でひたすらお片付け。夜は、回転寿司を食べに「はま寿司」へ行ったんですが、ハンバーグ寿司はこの店が一番美味しいと思ったり。で、夜中にamazonビデオで「ちはやふる 上の句」「下の句」を連続鑑賞したら、睡眠時間がわずか1時間になったというね… (´Д`;) イヤーン 木曜日は、仕事を少ししてから、「ちはやふる 結び」「苦い銭」を観まして。その後は、渋谷の「MeWe」で開催された「タマフル・トップ5・生活は踊るオフ会」に参加して、プロ空頭さんの「ラジオとフォーラム その過去・現在・未来」の話を聞いたり、みんなでワカンダの今後について話し合ったりしてね…(しみじみ)。前日の睡眠不足が祟った上に、翌日は大事な打ち合わせが2件連続あって、その準備をしなくてはならなかったため、21時に離脱したんですが…。なんと帰り際、たまたま来ていたっぽい「死んだ目をした少年」の関係者の方に感謝されたからスゲーうれしくて。帰宅後、どんな感想を書いたのか自分のブログをチェックしてみれば、あまりの頭の悪さに心底ゲッソリした次第 ('A`) ウヘェ


水曜日は「はま寿司」でハンバーグ寿司&チーズハンバーグ寿司を6皿食べちゃいました (ノ∀`) エヘ


「ちはやふる 結び」、思ってた以上に素晴らしい映画で驚きましたよ。


「苦い銭」は…苦かったです… (´・ω・`) ウーン


オフ会では、久しぶりに牛すじカレーを食べたりしてね。


サンスケさんからパニッシャーバッジ、ようさんからはつばきファクトリーのCDをもらっちゃいました (´∀`) アリガタヤ


「死んだ目をした少年」は映画も原作漫画もスゲー良いので、チェックしてみて!




金曜日は、1件目の大事な打ち合わせは、知った風なことをほざきながらも良い感じに終わって。2件目の大事な打ち合わせは、あまりに“筋が通らない上から目線の話”をされたのでね、最近は「羊の木」で観た“松田龍平さんの凶行”(恐喝相手をいきなり車で轢くやつ)に憧れ気味な僕ですよ、後先を考えずに思いっきりガーガーと正論をかましてみたものの、時間が経った今、冷静に振り返ってみれば、社会人としては失格だったカナ…(涙声)。午後は、奥さんが会社の送別会に出るので、娘のマナ子(仮名/6歳)を保育園まで迎えに行って。公園で遊んでから、娘が大好きなラーメン屋に行ってラーメンとチャーハンと餃子を一緒に貪り、TSUTAYAでアンパンマンをレンタルし、アイスを買って帰るという神待遇でもてなしたので、超上機嫌。「セレベスト織田信長」で「おもてなし」の心を学んでいた甲斐があったぜ… (;`∀´) フゥ


ちなみに「セレベスト織田信長」で一番好きなおもてなしはこれです。



土曜日は、串田アキラさんが「スーパー! ( ゚д゚) スーパー!」と連呼しそうなほどにスーパー大事な打ち合わせがあって(バカの表現)。仕事になるかどうかは不明ですが、いろいろと話して非常にスッキリした&楽しかったので、まぁ、どう転んでも良いザンス (・∀・) スッキリ 夜は、タマフルを聴きながら、家の片付けをしました。日曜日は、妻子がママ友と遊ぶので、「あなたの旅立ち、綴ります」「リメンバー・ミー」を鑑賞して。月曜日は、仕事をした後、夕方から取引先の特撮オタクの人と「劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!」を観てから、串カツ屋で飲んだりした…ってな調子。


「あなたの旅立ち、綴ります」、それなりには好きでしたよ。


「リメンバー・ミー」、スゲー泣いたけど、いろいろと釈然としなかったり。


「劇場版 ウルトラマンジード」、頑張ってました。



さて、今週のスケジュールを書くと、火曜日は人生を左右するレベルの「超大事な話し合い」があり、もし負けた場合は死ぬ可能性がある…とだけ書いておきましょう(意味ありげに)。水曜日は、最近、宇多丸師匠のファンになった元部下と飲みながらワカンダとヴィブラニウムについて討論する予定。木曜日は、時間が空いたら、練馬の「か和もっち」にイナゴの佃煮を持っていこうかしらん。金曜日は、「テアトロコントvol.26」に行って佐伯さち子さんに萌え狂い、土曜日は、奥さんに用事があるので娘と2人で過ごしてから、夜はタマフルの最終回をリアルタイムで聴くつもり。本当にね、長い間、お世話になりました… (ノω・、) グスン あとの時間は細々と仕事をしながら、映画を7本ぐらいは観ますよ、たぶん。


最後に、今月の推薦曲、三浦大知さんの「DIVE!」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。






2018年4月公開で観たいと思っている映画の覚え書き

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毎月の恒例として、僕が2018年4月公開で観たいと思っている映画を貼っておきますね↓


※①などの番号付きは「絶対に観る」、○は「一応観たい」、△は「興味ある~」って感じです。

4/7
クソ野郎と美しき世界 ①
ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル ②
港町 ③
ダンガル きっと、つよくなる ○
きみへの距離、1万キロ ○
ベルリン・シンドローム ○
ワンダーストラック △
ラブレス △
ミスミソウ △
娼年 △


4/14
パシフィック・リム:アップライジング ④
ラッカは静かに虐殺されている ⑤
リアル △
女は二度決断する △
アメリカン・ヴァルハラ △
さよなら、僕のマンハッタン △


4/21
いぬやしき ⑥
さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物 ⑦
タクシー運転手 約束は海を越えて ⑧
レディ・プレイヤー1 ⑨
ロンドン、人生はじめます ⑩
アンロック 陰謀のコード ○


4/28
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー ⑪
ザ・スクエア 思いやりの聖域 ⑫
犯罪都市 ⑬
スマート・チェイス ○
パティ・ケイク$ △
マルクス・エンゲルス △




3月下旬の時点で新作映画を50本以上観ているため、「新作映画は年間120本まで」という掟を守るためにはセーブしなければならないんですが、しかし。残念ながら4月もまた、観たい映画が多くてね…(遠い目)。まず、そんなに期待はしていないんです。ハッキリ言って、前作は100点だったけど、本作は監督がギレルモ・デル・トロからスティーヴン・S・デナイトに変わってしまったということで、そんなに期待はしていないんですが、ちくしょう、「2018年に絶対観たい新作映画10本」の1本に選んでいるように、「パシフィック・リム:アップライジング」は観ざるを得ない(面倒くさい文章)。前売り券は、自分で買ったもの、岩谷さんにいただいたもの、そして4月10日に届く「映画「パシフィック・リム:アップライジング」ROBOT魂<SIDE JAEGER>ジプシー・アベンジャー ブループリントクリア VER.付きムビチケカード(セブンネット限定絵柄:ジプシー・アベンジャー+セイバー・アテナVER.)前売券2種セット(一般)」を合わせて4枚用意しているし、劇場で予告編を観る度に興奮したあまりに(心が)痛いほど硬くなって(心の)先っちょから汁が出たりしているけど、あまり期待はしていないのです… (´Д`;) ハァハァ


現時点で買ってある前売り券。ここに「パシリム2」が2枚加わる予定。



「パシフィック・リム:アップライジング」の予告編↓ ううむ、面白そうではあるんですが…。




MCUの集大成的クロスオーバーである「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」も前売り券は購入済み。「本作では話が終わらない」ということを隠して宣伝する姿勢は、公開直前まで続編があることを伏せていた「レッドクリフ」を思い出してイラッとしますが…。よく考えると「そんなこと、みんなわかってる」という前提なのかしらん。その他、洋画では、ロック様主演の「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」は、間違いなく“ノーストレスで楽しめる娯楽作”っぽいので、久しぶりに「ジュマンジ」を観てロビン・ウィリアムズを偲んでから劇場に足を運ぶつもりでございます。


「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」の感想では、高確率でこの画像を貼りそうな気がします(「グラップラー刃牙」より)。
卍ィ~ッ!


邦画では、「2018年に絶対観たい新作映画10本」の1本にチョイスした「いぬやしき」がスゲー楽しみ。不安要素がないワケではないんですが、奥浩哉先生による原作漫画も全巻購入して、鑑賞前に読破しておく予定だったりします ( ̄ー ̄) ニヤッ あと、タマフルに出演した稲垣吾郎さんが最高だったので、思わず前売り券を買ってしまった「クソ野郎と美しき世界」も面白いんじゃないかと期待しております。オムニバス形式って、結構観やすいしね。


「クソ野郎と美しき世界」の予告編↓ どうなんでしょうか (・ω・;) ドウナノ?




なかなか足を運べない名画座系も挙げてきますかね。新文芸坐で4/01(日)の「予兆 散歩する侵略者 劇場版」「散歩する侵略者」、4/04(水)の「武曲 MUKOKU」「RE:BORN リボーン」、4/08(日)の「バンコクナイツ」、4/11(水)~4/15(日)の「ブレードランナー 2049」「ゲット・アウト」早稲田松竹で3/31(土)~4/06(金)の「婚約者の友人」「人生はシネマティック!」、4/07(土)~4/13(金)の「ノクターナル・アニマルズ」「エル ELLE」目黒シネマで4/14(土)~4/20(金)の「アウトレイジ 最終章」「ソナチネ」キネカ大森で4/07(土)~4/13(金)の「人生フルーツ」「ヨコハマメリー」、4/21(土)~4/27(金)の「少女ファニーと運命の旅」「手紙は憶えている」、それと《ワーナー・ブラザース・フィルム・フェス》で久しぶりに劇場の大きいスクリーンで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観たいなぁ…なんて思いつつも、たぶん行かない気がします (´・ω・`) ウーン 以上、2018年4月公開で観たいと思っている映画の覚え書きでした。ではでは~。





2018年2月に観たDVD等の覚え書き

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※今回の記事は、「手紙は憶えている」「チャット 罠に堕ちた美少女」「ブライト」「エンゼル・ハート」のネタバレに触れているんですが、「手紙は憶えている」はネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ絶対!m9`Д´) ビシッ

ううむ、今月もまたすっかり月末になっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として「2月に観たDVD等の感想」(動画サイト含む)を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
手紙は憶えている




(あらすじ)
最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


2016年10月の公開時は「絶対観る」つもりだったものの、忙しくてスルーしちゃいまして。今年2月半ば、「殺人者の記憶法」を急遽観ることにした際、なんとなく似た感じの本作もチェックしたくなって、近所のレンタル屋で借りたんですが、「面白い!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と超感心いたしました。話を乱暴かつストレートに書いておくと、「探していたナチスの戦犯は自分だったぁー!Σ(°д°;) ナンダッテー」という「エンゼル・ハート」っぽいオチでしてね。クリストファー・プラマーのボケ老人演技がキュートすぎてすっかり感情移入していたので(ネオナチ信奉者の家でのサスペンスは超ハラハラした!)、この苦いにもほどがあるラストには心底驚いたし、良い感じで騙されて楽しかったです (´∀`=) ウフフ アトム・エゴヤン監督、「スウィート ヒアアフター」ぐらいしか観たことなかったんですが、お見事でした…と思いきや。「おじいちゃん映画」をこよなく愛するナイトウミノワさんはオチをすぐに見抜いたそうだから、僕が鈍感なのカナー。

クリストファー・プラマー、任務を忘れてアニメを観て爆笑するシーンとか、萌えましたよ… (´Д`;) ハァハァ




<2本目>
チャット 罠に堕ちた美少女




(あらすじ)
優しい両親のもとで何不自由ない生活を送る少女アニーは、14歳の誕生日に父親からパソコンをプレゼントしてもらう。その日からインターネットに夢中になったアニーは、チャットルームで知り合った16歳だという男の子チャーリーと親交を深めていく。そしてついに、実際に彼と会うことになるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


昨年3月に発売された三宅隆太監督の著作「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?:スクリプトドクターが教える未公開映画の愉しみ方」は素晴らしい本でして。趣味の合わない映画でも、三宅監督の解説を読むと面白さがバイバインだったので、紹介されている作品を毎月1本選んで観てましてね。2月は本作をNetflixで観てみたんですが、観ておいて良かったです… (ノω・、) グスン ちなみに監督は俳優としても活躍するデヴィッド・シュワイマーでございます。

三宅監督が本の中で書かれているように、タイトル&ジャケットを見ると「エロサスペンス」っぽいんですが、実際は「性犯罪に巻き込まれた家族の崩壊と再生の物語」でして。クライヴ・オーウェンが“娘をレイプされた父親役”ということで、僕的には「悪・即・斬!m9`Д´) ビシッ」的な報復展開を期待したものの、そんな内容でもなく。レイプされた現実を直視できない娘と、娘を守れなかった無力感に苛まされる父親の心の動きが丁寧に描かれていて、恐ろしいことではありますが、「自分の娘が犯罪被害者になったら… (`Δ´;) ヌゥ」なんてことを考えさせられましたよ。最後は、ロリコンクズ野郎が捕まって終わるワケではなく。怒りに囚われて“傷ついた娘”を思いやらなかったことを父親が反省して、娘と和解して終わってましたが、劇中でヴィオラ・デイヴィス演じるカウンセラーが語るように「転んだ時は互いに助け起こすしかない」んでしょうな。

ヴィオラ・デイヴィスの言葉、身に染みましたね… (´・ω・`)


何はともあれ、本作は「真摯に人間ドラマを描いた秀作」といった感じで、三宅監督の解説を合わせて読むと、なお面白くて(娘役の子へのピントの合わせ方やカメラワークの分析が素晴らしい!)。エンドクレジットで流れる「ロリコンクズ野郎の正体=生徒に人気がある妻子持ちの教師」もおぞましくて、見終わった直後は「この映画、100点!m9TДT) ビシッ」と思ったんですが、しかし。やはりロリコンクズ野郎は「チンコを切断されてから、性犯罪者しかいない隔離施設で生涯を過ごす」といったハードな目に遭ってほしい派なのでマイナス20点…という台無しな着地なのでした。

ロリコンクズ野郎(実は教師)を演じたのはクリス・ヘンリー・コフィ。無惨に死ぬ姿が観たかったなぁ。




<3本目>
ブライト




(あらすじ)
警官のダリル(ウィル・スミス)はロサンゼルス市警察初のオーク警官として偏見に曝されるニック(ジョエル・エドガートン)を相棒とし、パトロール中に銃撃され負傷したのちに復帰したばかりである。警察の内務調査部は、ニックが同族のオークの犯人を見逃したと疑う。FBIは、魔法のワンドを持ち"ダーク・ロード"の復活を謀るグループ"インファーニ"を追う。パトロール中のダリルとニックは、魔法が使われ多くが死んだ現場でエルフの少女ティッカ(ルーシー・フライ)と魔法のワンドを見つける。上司と同僚の警官たちは、ダリルとニックを殺してワンドを奪おうとし、ダリルに殺される。人間のギャングとインファーニにも追われ、ダリル、ニック、ティッカはワンドを持って逃げる。三人はワンドを求めるオークのギャングにつかまり、ニックは殺されるが、ティッカが"ブライト"の能力でワンドを使い蘇らせる。ティッカは、インファーニのレイラ(ノオミ・ラパス)からワンドを盗んで逃げたことを明かす。レイラが三人に追いつき、ティッカを妹と呼ぶ。ダリルはワンドを使ってレイラを倒し、自身もブライトであることが分かる。雑種のオークであるニックは純血のオークとして同族に認められる。FBI魔法捜査官(エドガー・ラミレス)はワンドを没収し、ダリルが警官を殺したことをもみ消して二人の警官は表彰される。(以上、Wikipediaより)

予告編はこんな感じ↓




60点


「デヴィッド・エアー監督がNetflix限定で人間×オークのファンタジー版『エンド・オブ・ウォッチ』を撮った!」なんてウワサを聞いたら、そりゃあ観たくなるのが人情ということで。お金を毎月徴収されているNetflixで観たんですが、「惜しいなぁ… (・ω・;) ウーン」って感じでしたよ。

いや、「人間とエルフ、オーク、フェアリーなどが共生する現代のロサンゼルス」という世界観はとにかく最高だし、「ブライト」という魔法使いの呼称も良いし、ウィル・スミスが悪徳警官4人を射殺するシーンはグッときたし、FBI捜査官がエルフだったりするのもカッコ良かったし、“インファーニ”3人衆がギャングを皆殺しにするシーンは恐ろしくて素晴らしかったんですが…。全体的に暗くて見づらいし、登場時は敵いそうにない戦闘力を発揮していた“インファーニ”3人衆が主人公2人組を相手にすると弱体化したのは好きじゃないし、何よりも最後に敵を倒すロジックが「実はウィル・スミスにはブライトの素質があって、魔法のワンドを使えました」というのは拍子抜け。それなりには楽しかったものの、あと少しで傑作アクションシリーズになったと思うので、結構残念な気持ちになった次第。



そんなワケで、2月に観た映画は合計3本。イチオシは「手紙は憶えている」ですが、子どもがいる人は「チャット 罠に堕ちた美少女」を観ておくと良い気がするし、Netflixに加入していて暇を持て余している人は「ブライト」をチェックするのもアリかもしれませんな。以上、先月観たDVD等の覚え書きでした。ではでは~。







「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」が明日(3月31日)で終了するというお知らせ

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明日(3月31日)でTBSラジオの人気番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(略称:タマフル)」が終了するそうで。この番組がなかったら僕は間違いなく死んでいた…ということについては、放送終了後に記事をまたアップするとして。とりあえず現在、「タマフル・ベストモーメント 2007 to 2018」として「映画評論、特集、DJコーナー、投稿企画、OPトークなど、この番組のあらゆる瞬間の中で、あなたのお気に入りの瞬間、最も記憶に残っている瞬間を募集中!」でしてね。番組に思い入れのある方は、ぜひ「utamaru@tbs.co.jp」まで投稿していただきたいのです。僕のYO-SO-Uでは、メールが多かったら、放送後に「放課後クラウド」を収録して、そこで紹介してくれるんじゃないかしらん(つーか、最後の放課後はやってほしい!)。

 

なんかね、番組終了を知った時は、強がってこんな記事をアップしたものの、本当はとても寂しくて仕方ないです。月〜金に新番組「アフタ−6ジャンクション」をやるのは良いとして、土曜日もそのまま続ければいいのに… (´・ω・`) 機動隊にいたころ、忙しすぎて仕事をこなせなくて、先輩に「てめぇ、分身してやれよ!(`Δ´)」と怒られた時は、「この人は何を言ってるんだろう」と思ったものですが、しかし。宇多丸師匠ほどの方なら分身も可能なのではないか? ううむ、電波な文章を唐突に書いてしまいましたけど(汗)、何はともあれ、みなさん、ぜひ投稿してくださいな。僕の「ベストモーメント」は、「3.11」の放送か、コンバットRECさんが出た時の「荻昌弘さんの『ロッキー』の解説」か、高野政所さんの「ファンコット特集」、福田里香先生の「フード理論」、もしくは「おっぱいバレー討論会」あたりかなぁ。つーか、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル “神回”傑作選 Vol.1」を読みながら振り返るのも良いかもしれませんな…というSE-N-DE-N!m9`Д´) ビシッ

 

 

つーか、この作品について投稿するのも「アリ」かもしれませんな…。

 

 

 

まぁ、僕も今晩中に投稿しておくので、これを読んだ方もぜひ番組宛てにメールを送っていただいて。当日はリアルタイムでぜひ一緒に聴きましょう。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

アナと雪の女王 家族の思い出(字幕版)(ネタバレ)

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※今回の感想は、本作が好きな人は高確率で不愉快になると思うので、読まない方が良いです。




アナと雪の女王 家族の思い出(字幕版)



原題:Olaf's Frozen Adventure
2017/アメリカ 上映時間22分
監督:ケビン・ディーターズ、スティービー・ワーマーズ=スケルトン
製作:ロイ・コンリ
製作総指揮:ジョン・ラセター
声の出演:クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョシュ・ギャッド、ジョナサン・グロフ
声の出演(吹替版):神田沙也加、松たか子、ピエール瀧、原慎一郎
パンフレット:「リメンバー・ミー」と同じ。
(あらすじ)
長く閉ざされていたお城の門が開かれてから初めて迎えるクリスマス。アナとエルサはアレンデール王国のすべての人々を招いてパーティを開くが、集まった人々はそれぞれの家庭に受け継がれたクリスマスを過ごすため、早々に帰ってしまう。2人は自分たちの「家族の伝統」を知らないことに気づくが、そんな2人のために雪だるまのオラフがあることを思い立つが……。(以上、映画.comより)

海外版の予告編はこんな感じ↓




40点


※本作が好きな方は、はちごろうさんの感想を読むと良いです。
※今回の記事は、唐突に下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まないで!


「ディズニーのアニメ作品では本編前に短編が流れるのがお約束」ということで。新宿ピカデリー「リメンバー・ミー」を観た時、ついでに鑑賞させられました。「長いな、話が ( ゚д゚)」と思ったり。


僕の心境を代弁する宮本武蔵を貼っておきますね。
長いな、話が


話を簡単かつ雑に書くと、アナとエルサの姉妹が「アタシたちにはクリスマスの伝統がないネー 川´・ω・)(・ω・`し ネー」とションボリしていたら、オラフがあーだこーだと空回りしてくれたので、「オラフがアタシたちの伝統だったし、そんなものは作ればいいんだった!Σ(°д° (°д° し クワッ」と開眼。エルサが氷のクリスマスツリーを作ったりして、終わってたんじゃないですかね、確か。僕なりに良かったところを書くと、はちごろうさんも触れていましたが、同時上映の「リメンバー・ミー」と対になるような作りだったことですかね(伝統がテーマだったり、鐘が描かれたり)。CGやら劇中の楽曲やらのクオリティも相変わらず高かったですよ。


クライマックスの歌唱シーンはこんな感じだったり↓




ただ、アメリカでの評判やどういう内容なのかも把握してなかったので、22分もあるなんて知らなくて。ごめんなさい、「伝統がない→自分たちで作ろう」なんて常人でも2秒で自己解決できる話の割には、「とりあえずコイツの見せ場も入れておこう」的なファンサービス描写が投下されていたりして(クリストフとか)、スゲー長いなぁと。あと、最近の僕は「ブラックパンサー」の影響で王族に苛立ちがちな精神状態になってましてね。町の人々がオラフの捜索に駆り出されるくだりでは「せっかく家族でクリスマスを過ごしていたのに、女王が気まぐれに作ったクリーチャーを探しに行かなくちゃならないのかよ!( ゚д゚)、ペッ」なんて気分だったし、エルサたちの使用人がクリスマスを過ごせる待遇なのかも気になったし、そもそもあのムダになったサプライズパーティの費用は国民の税金から捻出されているのでは…って、どうでも良いですな (´∀`;) スミマセン


唐突ですが、僕の娘が3歳の時に歌った「ありのままで」を貼っておきますね↓




その他、「オラフの鼻はディルドのメタファーではないか?」なんてゲスな下ネタは置いとくとして。別に悪い作品じゃないんでしょうけど、5分ぐらいで終わると思っていたし、早く「リメンバー・ミー」が観たかったのもあって、微妙に長くてイラッとした次第 (´・ω・`) ウーン まぁ、「アナと雪の女王」が好きで心が広い人なら、それなりに楽しめるんじゃないかしらん。その後、続けて「リメンバー・ミー」を観たんですが、それはまた別のお話。




日本語版も収録されている国内盤。デジタル盤もあります。



児童書が出てました。絵本版もある様子。



大ヒットした2014年公開作品。僕の感想はこんな感じ



「シンデレラ」と同時上映だった短編「エルサのサプライズ」が収録されております。








リメンバー・ミー(字幕版)(ネタバレ)

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※今回の感想は、本作が好きな人は高確率で不愉快になると思うので、読まない方が良いです。




リメンバー・ミー(字幕版)



原題:Coco
2017/アメリカ 上映時間105分
監督・原案:リー・アンクリッチ
共同監督:エイドリアン・モリーナ
製作:ダーラ・K・アンダーソン
製作総指揮:ジョン・ラセター
原案:ジェイソン・カッツ、マシュー・オルドリッチ、エイドリアン・モリーナ
脚本:エイドリアン・モリーナ、マシュー・オルドリッチ
編集:スティーブ・ブルーム
歌曲:クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス、ジャーメイン・フランコ、エイドリアン・モリーナ
音楽:マイケル・ジアッキノ
日本版エンドソング:シシド・カフカ、東京スカパラダイスオーケストラ
声の出演:アンソニー・ゴンサレス、ガエル・ガルシア・ベルナル、ベンジャミン・ブラット、アランナ・ウバック、レニー・ビクター、ジェイミー・カミル、アナ・オフェリア・ムルギア、ナタリア・コルドバ=バックリー、ソフィア・エスピノーサ、アルフォンソ・アラウ、ガブリエル・イグレシアス、エドワード・ジェームズ・オルモス、ロンバルド・ボイアー、ダイアナ・オルテッリ、ブランカ・アラセリ、チーチ・マリン、ルイス・バルデス、ジョン・ラッツェンバーガー
声の出演(日本語版):藤木直人、松雪泰子、橋本さとし、石橋陽彩、横山だいすけ、渡辺直美、大方斐紗子、大抜卓人、カイミ、シシド・カフカ、鈴木拡樹、高柳明音、多田野曜平、立木文彦、チョー、恒松あゆみ、寺田ちひろ、茂木欣一、安野希世乃
パンフレット:★★★☆(720円/関係者のインタビュー多めの素敵なパンフ)
(あらすじ)
天才的なギターの才能を持つ少年ミゲルはミュージシャンを夢見ているが、過去の悲しい出来事が原因で、彼の一族には音楽禁止の掟が定められていた。ある日ミゲルは、憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスの霊廟に飾られていたギターを手にしたことをきっかけに、まるでテーマパークのように楽しく美しい「死者の国」へと迷いこんでしまう。ミゲルはそこで出会った陽気で孤独なガイコツのヘクターに協力してもらい、元の世界へ戻る方法を探るが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※本作が好きな人は、そーす太郎さんのブログはちごろうさんの感想を読むと良いんじゃないかな。
※今回の記事は、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のネタバレに触れているので、気をつけて!


ディズニー×ピクサーは映画業界における「信頼のブランド」になっており、一応、「2018年3月公開で観たい映画の覚え書き」で「○」を付けながらも、あまり観る気が起きなかったのは、「ジョン・ラセターが立場を利用してセクハラをするクズ野郎だったから」というワケではなく。最近は、もうこの手の“クオリティの高い良さげな作品”を観るよりも「ジョン・ウーが撮ったどうかしている映画」などを優先して生きて行こうと思っているので、スルーするところだったんですが、しかし。愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の“最後の課題映画”になったのでね、「付き合いますか ( ´_ゝ`)」と。日曜日、新宿ピカデリー「あなたの旅立ち、綴ります」を観てから、同時上映の「アナと雪の女王 家族の思い出」と続けて鑑賞しました。合わなかったです (・ε・) ウーン


「あなたの旅立ち、綴ります」と連続で5番スクリーン。満席でしたよ。



お話を雑に書くと、「主人公ミゲルは、頭の固いOut of Baseなババアから反対されていた音楽をやるために、伝説の歌手デラクルス(故人)のギターを弾いてみたら“死者の国”へ→あーだこーだと揉めた結果、胡散臭いダメ骸骨だと思っていたヘクターが“自分の曾々祖父”であって、デラクルスが曲を奪うために彼を殺害していたことが判明→一族総出で暴露して、デラクルスの権威が失墜→現世に戻ったミゲルが死にかけていた曾祖母ココの前でヘクター(a.k.a.ココの父親)が作った『消臭力』『リメンバー・ミー』を歌うと、痴呆症から復活!→ミゲルは音楽活動が許される&ヘクターは名誉が回復して、ハッピーエンド」ってな調子。ハッキリ言って、メキシコを舞台にして「死者の日」などの文化を描く姿勢、そしてそのクオリティの高さは文句ナシだし、音楽シーンの数々も見事としか言いようがなくて。特にヘクターがココに「リメンバー・ミー」を捧げた父娘描写&ミゲルの歌唱シーンは「ジャージー・ボーイズ」「君の瞳に恋してる」が重なってスゲー泣いたし、基本的には良い映画なんじゃないかなって思っているんですよ、マジで。


エル・サントが出てきたのもうれしかったです(「プロレススーパースター列伝」より)。つーか、映画出演とかデラクルスも少し参考にした様子。


「ジャージー・ボーイズ」「君の瞳に恋してる」を貼っておきますね↓




ただ、僕がこの世界でトップクラスに嫌いなのが「親もしくは親族が勝手に押しつけてくるもの」でして。もちろんいろいろな家庭の事情がありますし、何らかのメタファーなんでしょうけど、本作の「曾々祖母イメルダによる音楽禁止の掟」あまりにもバカバカしすぎて乗れなかったんですよね…。物語展開のための設定にしか見えないというかさ。ババアはまだ百歩譲るとしても、ミゲルの両親とか「いい年して自分の頭で判断できないの?」って(まだ「ババアの目が届かないところで、母親だけは認めてくれている」とかさぁ)。もうね、ババアがミゲルのギターを破壊する場面とか、完全な虐待だと思ってスゲー激怒したし、ジェフ・ジャレットみたいで懐かしかった…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


ということで、ジェフ・ジャレットの動画を貼っておきますね↓ これなら良し!(何が?)




つーか、すべてが「ミゲルが『リメンバー・ミー』を歌うクライマックス」のためのお膳立てにしか見えなくて。こういう「家族に何かを禁止されている話」って、親子やまだ祖父&祖母ぐらいに禁じられるなら飲み込めなくもないけど、曾々祖母なんて遠い存在が決めた合理性ゼロの掟に盲目的に従うって、どんだけバカ揃いの一族なんだと。要は、「忘れられることが本当の死」という展開を終盤でドラマチックに描くには、ヘクターを曾々祖父ぐらいの過去の人にしないと「生者の誰かが覚えている」だろうから、「曾々祖母が音楽を禁止→子孫が未だに守っている」なんて不自然極まりない設定にしたんじゃないですかね(だって「プロを目指すこと」じゃなくて「音楽」自体が禁止ですよ?)。申し訳ないんですが、「イメルダが死んだ時点で娘のココが解禁しろよ(手紙を大事に持っていたくせに!)」とか、文句が次々と出てくるありさまであり、本当に不愉快でしたね。


例えば、僕が大好きな漫画「虹色ラーメン」でも家庭をないがしろにする夫が登場。


あっさりと家族よりラーメンを選んじゃいましてね。当然ながら母親はラーメン嫌いになって。


息子をラーメンから遠ざけるワケです。こういうのって、親子ぐらいだとまだわからないでもない。



それ以外でも、例えばアレブリヘの扱いも製作者の胸先三寸でしかなくて。終盤、デラクルスのところに乗り込む際、戦闘力的に相当頼りになるイメルダのアレブリヘ「ペピータ」が参戦しないから、使用制限があるのかと思ったら、ミゲルが落下する時にタイミング良く現れてさぁ…。僕はもっと「ふふっ、私のアレブリヘに勝てるかな?( ̄ー ̄) ニヤッ」みたいな使役バトルが繰り広げられるのかと期待してたので、終盤のご都合的な扱いはマジでゲンナリいたしました。その他、「そもそも死後の世界では自分の死因が明らかにならないの?(あんなにシステマチックな世界なのに!)」とか、些末なところが気になって、どうしようもなくて。クライマックスの「リメンバー・ミー」には、そりゃあ感動したけどさ、僕的には「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のフュリオサによる「リメンバー・ミー!? (`Δ´;) ブッコロス!」を何度も観ますよって話。


唐突ですが、100点の映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の名場面を貼っておきますね。



「デラクルスがヘクターの曲を奪ってた云々の展開は松江哲明監督と加賀賢三さんの『童貞をプロデュース。』を巡る騒動を連想した」なんてことは置いとくとして。まぁ、何はともあれ、僕には合わない映画でしたヨ (・ε・) ウーン とは言え、世間の評判はすこぶる良いし、所詮は「エンド・オブ・キングダム」に92点を付けるようなブログなのでね(苦笑)、興味がある方は気にせずに劇場へ足を運んでいただけると幸いです。おしまい。




国内盤のサントラ。デジタル盤輸入盤もあるザンス。



公式アートブック。映画の世界観が好きな方はどうぞ。



本作のサイドストーリーを描いた絵本。ミゲルが音楽と出会うまでを描いているそうな。



リー・アンクリッチ監督作。僕の感想はこんな感じ









さようなら、タマフル。

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タイトルの最後に「。」を付けたあざとさに関しては、スルーしていただくとして。2018年3月31日(土)、11年続いたTBSラジオの人気番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(略称:タマフル)」が、とうとう終わってしまいましたな… (´・ω・`) シンミリ 妻子が寝た後、部屋の片付けをしながらリアルタイムで聴いて、その後は#utamaruで著名人やタマフルリスナーのツイートをチェックしたりしましてね(ちなみに、くららがたったさんが結婚されたそうな。おめでとうございます!)。そーす太郎さんはちごろうさんがタマフルの思い出についてのブログをアップされる中、あのshowtaxiさんもブログを更新したからいそいそと読んでみれば、タマフルとは関係ない記事だったのでした(とは言え、お元気そうで何より!)。

 

まぁ、僕も読者の方から「このブログのおかげでタマフルを知りました (´∀`)」なんて言われると、番組に貢献できた気になれて本当にうれしかったものの、基本的にはタマフル経由でこのブログを知っていただいたケースの方がはるかに多いワケで。僕のような自己顕示欲が強いリスナーなんかよりも、無私の心で「タマフルたまり場」なんてサイトを立ち上げた方とかさ、毎回リアルタイムで聴いてツイッターのタイムラインを盛り上げていたリスナーたちの方が全然偉いんじゃないかと。とは言え、僕だってシネマハスラードッグを箱買いしたり、シネマハスラーMDノートを大量購入したり、「ゲストハウス こあらい」手作りジャムを定期的に買ったり、「タマフル THE MOVIE ~暗黒街の黒い霧~」フラゲして感想を書いたりと、大枚をはたいてきた…って、どうでも良いですな ┐(´ー`)┌ シニタイ

 

 

シネマハスラーMDノート、20冊ぐらい買ったのが、やっとあと7冊になりました。今では貴重…かな?

 

「タマフル THE MOVIE ~暗黒街の黒い霧~」の特報も貼っておきますね↓ ファンはマストバイ!m9`Д´) ビシッ

 

 

 

さて。今もラジコTBSラジオクラウドなどで聴ける“最終回の特集コーナー”「タマフル・ベストモーメント 2007 to 2018」に関しては、他のリスナーの投稿を聴いては「そういえばそんな場面があったなぁ (T∀T ) ワンダフルモーメントダナー」と懐かしさで泣き笑いになる感じ(その後、高橋芳朗に殺意を!)。で、放送後にアップされた放課後クラウドでは「そろそろお開き」とか言いだしてから45分も続いて、結局、トータル2時間も収録しているんだから、ありがたいながらも「バカなんじゃないか」という思いに包まれたりしてね。あと、久しぶりに自分のメールが読まれたのは、とてもうれしかったです (´∀`=) エヘヘ 一応、読まれていない部分には、番組への感謝を書いたんですが、自分の記録として、なんとなくここにもアップしておきますよ↓

 

 

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TBSラジオ
ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル
「タマフル・ベストモーメント 2007 to 2018」係御中

宇多丸師匠、タマフルクルーのみなさん、
いつもお世話になっております。
ラジオネーム・三角絞めです。

私が選ぶベストモーメントですが…。
非常に非常に迷ったんですけど、
2009年4月25日の「ウィークエンド・アクセス」で、
「『おっぱいバレー』の綾瀬はるかはオッパイを見せるべきかどうか」をテーマに討論した後に流れた、
宮崎吐夢さんの「バスト占いの歌」です。
「女性を胸で判断するのは良くないことデスヨ〜」というオチには、
思わずアルバムを買うほど笑ったし、
あの曲を最後に持って来る構成に感動いたしました。

そして、11年間、本当にお疲れ様でした。
この番組があったからこそ、今の私があります。
たいして評価されたことのない人生を送っていた私が、
初めてメールを読まれた時は、存在を肯定してもらえたようで、
死にたいくらいうれしかったし、死んでも良かったです。
この番組がなかったら、間違いなく死んでいたし、
愛する娘も生まれていなかったでしょう。

それに、この番組で映画の感想を送るようになったことがキッカケとなって、
ブログを書くようになり、そのおかげでいろいろな人と知り合って、
楽しい時間を過ごせるようになりました。
みなさんには感謝してもしきれません。

この番組で私が学んだことは、
「『好きなものを好き』というのは、
誰からも文句を言われることじゃない」
ということです。

特撮ソングやアイドルソングを聴いていることに、
後ろめたさを感じることはないんだと。
好きな俳優がジャン=クロード・ヴァン・ダムだって、恥ずかしくないんだと。
コンバットRECさんを始めとする変な人たちが次々と番組に登場しては、
どうかしている愛情を発露する様子は、
面白いだけでなく、とても勇気づけられるものでした。

「セイブ・ザ・タマフル」のころは、
「お母さんが死んだことを想像して涙を流す小学生」のように、
番組が終了してしまうことが何よりも恐ろしかったものです。
だから番組が終わる今、すぐに死にたいくらいですが、
新番組が始まるようで、本当に助かりました。
月曜から始まる「アフター6ジャンクション」、期待しております!

三角絞め

 

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一応、宮崎吐夢さんの「バスト占いのうた」を貼っておきますね (・∀・) ヨクナイコトデスヨ-

 

 

 

何はともあれ、タマフルが終わった瞬間は「さよなら、大好きな人… (ノω・、) ハナハナ...」とションボリ気味でしたけど、明日18時からは新番組「アフター6ジャンクション」が始まるということでね、「ふさぎこんでちゃアタシらしくない!ヽ(`Д´)ノ Wake me up!と気持ちを切り替えて、明日から早起きしてサボってたダイエットも始めながら応援していこうと思います。こんなブログをここまで読んだ奇特なみなさんもぜひ聴いてね!(o^-')b ヤクソクダヨ!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

スリープレス・ナイト(ネタバレ)

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スリープレス・ナイト



原題:Sleepless
2017/アメリカ 上映時間95分
監督:バラン・ボー・オダー
製作:ロイ・リー、アダム・ストーン
製作総指揮:トム・オーテンバーグ、ピーター・ローソン、マルコ・チェルキ、ローランヌ・ブーラショ、ディーパック・ネイヤー、ニック・バウアー、アレックス・フォスター、ジョン・パワーズ・ミドルトン、ジャド・ペイン、ジェレマイア・サミュエルズ
脚本:アンドレア・バーロフ
オリジナル脚本:フレデリック・ジャルダン、ニコラ・サーダ、オリビエ・ドゥイエール
撮影:ミハイ・マライメア・Jr.
美術:ティム・グリムス
衣装:キャサリン・ジョージ
編集:ロバート・ジェサチュ
音楽:ミヒャエル・カム
出演:ジェイミー・フォックス、ミシェル・モナハン、ダーモット・マローニー、デビッド・ハーバー、ティップ・“T.I.”・ハリス、ガブリエル・ユニオン、オクタヴィウス・J・ジョンソン、スクート・マクネイリー
パンフレット:★★(500円/出してくれたことに感謝したいけど、薄い!)
(あらすじ)
ラスベガス警察のヴィンセントは相棒と共謀し、マフィアでカジノ王のルビーノから25キロものコカイン強奪。しかし、内定捜査を進めていた内部調査官のブライアント、さらにルビーノとの取引を予定していた麻薬組織の冷酷なボス、ノヴァクからもヴィンセントはマークされてしまう。ノヴァクから麻薬の行方を問い詰められたルビーノによって息子を誘拐されてしまったヴィンセントは、マフィア、麻薬組織、警察内部調査官たちに包囲される中、息子を取り返すために単身カジノへ乗り込んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


前売り特典が付かないにもかかわらず、本作の前売り券を購入したのは、昨年観た「ベイビー・ドライバー」 でのジェイミー・フォックスの凶悪犯罪者振りが素敵だったし、汚職刑事なんだか潜入捜査なんだか的な話も面白そうだったから。ところが、2月は引っ越しだなんだとバタバタした上に、他の作品の鑑賞を優先してしまったことにより、気がつけば都内の上映が終わっていたから、残念な話ですよ (´・ω・`) ザンネン 劇場情報をチェックしてみれば、これから公開が始まる地域もあるものの、最近は金欠気味だし、そもそもたかが1400円の前売り券を使うために大枚をはたいて地方まで行くなんてバカらしくもあって。すっかり観る気をなくしていたんですが、しかし。


「ベイビー・ドライバー」のバッツ役は凶悪だったなぁ…って、やだ、エレクトロを貼っちゃった!(*ノ▽ノ) ワザトラシイ
アメスパ2のエレクトロ


3月中旬某日、突然、手伝うハメになった仕事が体調を崩すほどに忙しすぎて、頭に来て。よくわからないんですけど、無性に「スリープレス・ナイト」の前売り券をムダにするのが悔しくなって、急遽、公開が始まる長野の千石劇場まで行くことに決定。ついでに冗談として当ブログ初のオフ会を企画してみたら、岩谷さん、齊藤さん、なかさんの3人のブログ読者(全員、同世代のオッサン)が参加してくれることになりましてね。3月20日(火)、あらゆる人にウソをついて仕事をサボって長野に行きまして。15時に駅近くの「油や」で合流すると、4人(全員オッサン)で昼間から日本酒を飲みまくってから、映画館に移動。貸し切り状態で鑑賞いたしました。素敵な思い出になりましたヨ (´∀`=) ホッコリ


この前売り券を使う、時はきた!(BGMは「爆勝宣言」


散々飲んでからやってきた千石劇場。実は「Mr.タスク」の時も来ております。


念願の「スリープレス・ナイト」が上映されているワケですが…。


なんと火曜日はメンズデイ=1100円! 前売り券が1400円だったことを考えると、損をした感は否めない (`Δ´;) ヌゥ


1番スクリーン、僕ら4人の貸し切り状態でしたよ。せっかくのメンズデイなのに… (´・ω・`) カワイソウ


ポップコーンとブラックコーヒーを摂取しながら、鑑賞いたしました。



最初にお話を適当に書いておくと、殺人課の刑事ヴィンセント(ジェイミー・フォックス)が相棒ショーン(ティップ・“T.I.”・ハリス)とともに運び屋を襲撃して大量のコカインを強奪してみたら、カジノ王ルビーノ(ダーモット・マローニー)の逆鱗に触れて、腹部を刺された上に息子トーマス(オクタヴィウス・J・ジョンソン)をさらわれちゃいまして。ヴィンセントは即返却しようとするも、ヴィンセントを疑っていた内務調査官ジェニファー(ミシェル・モナハン)にコカインを盗られちゃったから、さぁ大変! さらにルビーノからコカインを受け取るハズだったギャング・ノヴァク(スクート・マクネイリー)が絡んできたり、元妻のディナ(ガブリエル・ユニオン)から「息子はどうなったのYO!川`Д´)ノ キィィィィッ!」と詰められたりと、ルビーノのホテルを舞台に「吸った!(`3´) チュー」「揉んだ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ」がありましてね。最終的には、実はヴィンセントも内務調査官であり、ジェニファーの相棒ハドソン(デビッド・ハーバー)が汚職デカだと判明。暴走したノヴァクを家族パワーによってヴィンセントが倒す中、ルビーノとハドソンも逮捕されてめでたしめでたし…と思いきや。大物ギャング(ノヴァクの父親)の手がFBIにも及んでいるようなムードで、映画は終わってましたよ、たぶん。


ヴィンセントったら、カジノ王のコカインを奪ったせいで、息子をさらわれたんですが…。


返そうとしたコカインを内務調査官ジェニファーに奪われちゃうからてんてこ舞いなのです。


しかも、ヴィンセントの正体も内務調査官だったりするから、話がややこしいよぅ… (´Д`;) ホントナノ?


結局、いかにも怪しそうだったハドソンが汚職刑事だった次第 (゚⊿゚) ヤッパリー



率直な感想を書くと、面白かったです!(・∀・) イイ! 正直、「ラスベガスのホテルの中だけで完結する物語」はかなり強引な印象で、おかしなところはムゲンバインなんですけど、「口からでまかせを連発して、トラブルを場当たり的に乗り切ろうとする焦った顔のジェイミー・フォックス」を観ているだけで愉快だったというか。なんて言うんですかね、「フライト・ゲーム」で無茶振りされて暴走するリーアム・ニーソン御大を観ているような楽しさがあったんですよね。例えば、危機的状況なのに、いちいち奥さんからの電話に出てウソを重ねていくくだりとか、「バカだなー (´∀`) アラアラ」と思いながらも微笑ましかった…って、伝わるでしょうか。なんか「奥さんにウソをつきまくった割にはハッピーエンド」という着地も“ウソをついて長野に来ちゃった自分”を肯定してもらえたようで、うれしかったなぁ(電波な文章)。


息子のためにウソをつきまくるヴィンセント。その必死さ、他人事に思えなかったです (´・ω・`) ウーン


一応、「フライト・ゲーム」のヤケになったリーアム・ニーソンを貼っておきますね。



サスペンス中心かと思ったら、意外とアクションシーンが多かったのも好みでした。そりゃあ「ジョン・ウィック:チャプター2」「アトミック・ブロンド」などと比べちゃうと“そこそこ普通”ながらも、リアルから少し逸脱した感のあるテイストで、銃撃戦やら徒手格闘やらカーアクションやらと、盛りだくさんでしてね。僕的には、正体がバレたハドソンが車内の人間を皆殺しにしようとする(そして失敗する)クライマックスが好きでしたよ。まぁ、「暴走したノヴァクを主人公の元妻が射殺する」というラストは意表を突かれましたが、「通常は足手まとい要因の妻子がむしろ主人公を助ける」という展開は、なかなか新しくて嫌いじゃなかったです。


徒手で戦うジェイミー・フォックス、カッコ良かったですな。


ホテル内を車で暴走するアクションシーンなんてのもありましたよ。



ただ、ハッキリ言って、“映画自体の評価”は70点だったりしましてね。わざわざ長野まで来てくれた人たちと貸し切り状態で観て、「あの場面があーだ!ヽ(`Д´)ノ」「あの展開がこーだ!m9`Д´) ビシッ」と、“いろいろと話した体験”も込みで85点という着地。「みんなで映画を観るのって楽しかったっけ…」なんて学生時代を思い出したりもして、ちくしょう、トータルで2万円近く使っちゃったけど(汗)、素敵な思い出になりましたヨ (´∀`=) ホッコリ ちなみに、本作は2011年に公開されたフランス映画「スリープレス・ナイト」のリメイクでして。先日、Amazonビデオで鑑賞したんですが、アクションは全体的に派手になっているし、ハドソンの正体をジェニファーが知るシーンがスマートになっていたりと、改変ポイントに感心させられたので、本作が好きな人はチェックすると良いですぞ。


例えば、この誘拐シーンはオリジナル版にはなかったりするというね。



おしまい。




フレデリック・ジャルダン監督によるオリジナル。中古DVDは高騰しているので、デジタル版でどうぞ。



国内盤のサントラが出ててビックリ。デジタル盤輸入盤もあります。



なかなか評判が良いバラン・ボー・オダー監督作。近日、鑑賞予定。



ジェイミー・フォックスの凶悪振りが愉快だったエドガー・ライト監督作。僕の感想はこんな感じ



未見だったジェイミー・フォックス主演作。Netflixにあるし、観ようかなぁ。







先週の備忘録(2018/3/27~4/2)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、結論は先延ばしに→映画を2本鑑賞
水曜日、仕事→元部下と飲み
木曜日、仕事→打ち合わせ→「か和もっち」
金曜日、仕事→「テアトロコントvol.26」
土曜日、娘と過ごす→タマフルが終わっちゃいましたな… (´・ω・`)
日曜日、映画を2本鑑賞→家族と過ごす
月曜日、仕事→「アフター6ジャンクション」が始まりましたな!(*゚∀゚)=3 ムッハー



「何やってもダメな時って、あるじゃん? そういう時は、神様がくれたお休みだと思ってさ、無理して走らない、焦らない、頑張らない、自然に身を委ねる 川´_ゝ`)」なんて言ってくれるロンバケなキムタクが身近にいないものか。「お前ら金持ちは“自然に身を委ねられる金銭的余裕”があってイイよな!( ゚д゚)、 ペッ」なんて、2秒で安く反発する僕のような醜い人間のところには来てくれないのか(って、そもそもそういう話じゃありませんがー)。先週火曜日はとても大事な仕事の話し合いがあり、それなりに覚悟を決めて臨んだのに、元部下のせいで結論が5月に先送りになってマジで勘弁してほしいし、もうまったく働きたくない状況。ロングバケーションがほしい、ロングバケーションがほしいよぅ… (´Д`;) ハァハァ ちくしょう、僕が魂を込めて「ああ電子戦隊デンジマン」を歌うので、ナオミ・キャンベルが「デンジマン、デンジマン…」のコーラスを担当してくれたりはしないものか。こんな心底どうでも良い文章を書いている時間って、本当にもったいないと思う。


ということで、久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」を貼っておきますね↓




ううむ、ネガティブな書き出しになっちゃいましたが(汗)、先週は良いことも一杯ありました。映画は4本も観られたし、宇多丸師匠にハマッている元部下とのアフリカンレストランでの飲みや、練馬の「か和もっち」での、オカジニアさんやはちごろうさん、南の島の海苔ギャングさんたちとの飲みも楽しかった。「テアトロコントvol.26」も予想以上に愉快だったし、残念ながらタマフルは終わっちゃったけど、「アフター6ジャンクション」が始まったし(あんなに濃くて大丈夫なの!?)、そういえばamazonから届いたダンサブルツアーのライブBlu-rayも最高だったし、仕事面でも停滞していた案件がやっと進みそうだしね。


火曜日に観た「僕の名前はズッキーニ」、舐めていたら超素晴らしくて泣き死ぬかと思った。


「悪女」は2回目。好きだけど、言いたいことは山ほどあります。


非常に良かったダンサブルツアーのライブBlu-ray。一家に1枚、ですぞ(どことなく偉そうな口調で)。


水曜日、ブラックパンサー愛が強い元部下と、ワカンダで生きる喜び、そして悲しみのことを飲みながら話しました。


木曜日の「か和もっち」&その後の飲食はこんな感じ。齊藤さんからもらった「イナゴの佃煮」も食べましたYO!ヽ(`Д´)ノ


金曜日、「テアトロコントvol.26」での佐伯さち子さん、相変わらず素敵でしたよ (〃∇〃) ウフフ


日曜日は、4月1日=ファーストデーサービスを利用して、「去年の冬、きみと別れ」と…


「レッド・スパロー」を観たのでした。どっちも面白かったです (・∀・) ヨカッタ!



つーか、先週でやっと娘・マナ子(仮名/6歳)の保育園への通園が終わりましてね…(しみじみ)。この約2ヵ月間、通勤前に新宿まで一緒に通うのは大変だったけど、彼女の方こそ慣れない満員電車での通園をよく頑張ったなぁと褒めてあげたい強い気持ち、強い愛。これで朝がだいぶラクになるものの、生まれて半年後ぐらいからずっと保育園に送ってきたことを考えると、ちょっとセンチな気持ちにもなったりして。今週金曜日には入学式があるワケですが、あんな小さかったマナ子が小学生になるなんてなぁ (ノω・、) グスン で、土曜日は、2人で過ごしたんですが、なんと「パパと食べようと思って!川`∀´)」とドーナツを奥さんに買ってもらっていたから、パパ感激!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! Netflix「アイドル戦士 ミラクルちゅーんず!」を観ながら一緒に食べたのでした〜 川´∀`)(´∀`=) ナカヨシ


娘を保育園に送った最後の日、なんとなく帰りに塩つけ麺を特盛りで食べてみました。


娘が(奥さんに頼んで)買ってくれたドーナツ。美味しかったです… (ノДT)



さて、今週の予定を書くと、さすがに仕事がバタバタしてきたので、ブログはあまり更新出来ないかもしれませんが、映画は3〜4本ほど観ようかと。「アフター6ジャンクション」については、当然ながら毎日聴くつもり。金曜日は娘の入学式に参加予定で、日曜日は「アフター6ジャンクション」KICK OFF PARTYに行きたかったんですけど、週末は奥さんの誕生日やらお義父さんの命日やらがバッティングするので、無理かなぁ。まぁ、何はともあれ、今こそ妻子のためにも死ぬ気で働こうと思っているし、むしろ死にたいです… ('A`) ナニコノオチ


最後に、今月の推薦曲、つばきファクトリーの「春恋歌」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。






苦い銭(ネタバレ)

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※本作のしっかりした批評が読みたい方は別のブログに言った方が良いザンス。

<どうでも良い前書き>


紋切り型の「社会問題」として扱われがちな題材の向こうに、
いつだってしょーもなく奥深い、人間なるものの業を映し出す。

宇多丸 ラッパー・ラジオパーソナリティー
※「週刊文春エンタ!」星取りより

真夜中の歩道や高層住宅のテラスや薄ぐらい廊下などに、
孤独な男女が黙って立ちつくしている。
彼らや彼女らは、その後、饒舌すぎるほど自分を主張し始める。
それがこの映画の荒々しくも繊細な魅力にほかならない。

蓮實重彦 映画評論家
※パンフより

なぜ酔っぱらいが女の子に絡むセリフがこんなにもスリリングで、
たんなるボタン縫いの単純作業からどうしても目が離せないのか。
ワン・ビンは映画の魔術を知っている。

柳下毅一郎 映画評論家
※パンフより


ワン・ビンは「現代中国の最も先鋭的な映画監督」と呼ばれているドキュメンタリー作家であり、信用できる映画評論家の柳下毅一郎さんが「王兵(ワン・ビン)を見ないというのは人生損してるようなもの」とブログで書かれるほど評価が高い映画監督でしてね。僕は人生で損をすることが何よりも嫌いなので、今までワン・ビン監督の「無言歌」「三姉妹〜雲南の子」「収容病棟」を観に行きまして。ううむ、ハッキリ言って「収容病棟」はスゲー面白かったものの、その長さ(上映時間237分!)には疲弊したし、他の作品はサッパリだったりしましてね…。

「趣味:映画鑑賞」の人間としては、いまだ青銅聖闘士レベルの僕ですよ、たぶん“黄金聖闘士=シネフィル”に到達するには、ワン・ビン監督作の良さをわからないとダメだと思うし、できれば理解できるようになりたいんだけど、なんか無理っぽくて。長そうで短い人生、好きなジャンルの映画だけ観たって良いんじゃないだろうか。そんな風に考えた僕は「もう観なくていいや」と諦めたハズだったんですけれども。「苦い銭」というタイトル&「働けど、働けど。」というキャッチコピーに、どことなく共感しちゃった…という不思議。キャッチの元ネタであろう「はたらけど はたらけど なお我が暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」を詠んだ石川啄木が真面目に働いたことがないダメ人間だったことは置いとくとして。「現在の僕の“仕事面での苦境”を乗り切るヒントが隠されている」という特殊な電波を脳内で受信したので、前売り券を購入。公開から1ヵ月以上経った3月下旬、新宿バルト9「ちはやふる 結び」を観てから、渋谷のシアター・イメージフォーラムで鑑賞いたしました。

前売り特典は「お札の付箋」。本物のお金だったら良かったのに…(45歳の文章)。


劇場はシアター1で、10人ぐらいはいた記憶。









苦い銭



原題:苦銭 Bitter Money
2016/フランス、香港 上映時間163分
監督・撮影・編集:ワン・ビン
製作:シニア・バックマン、ニコラ・R・ドゥ・ラ・モテ、バンサン・ワン、マオ・フイ
撮影:前田佳孝、リュウ・シャンホイ、シャン・シャオホイ、ソン・ヤン
編集:ドミニク・オブレー
出演:シャオミン、ユェンチェン、シャオスン、リンリン、アルヅ、ラオイエ、ホアン・レイ、ランラン、ホウチン、ファン・ビン
パンフレット:★★★★☆(600円/デザインが素敵だし、前田佳孝さんのインタビューやコラムもタメになりました)
(解説)
15歳の少女シャオミンは、生まれ育った雲南省から長距離列車に乗り込み、遠く離れた東海岸の浙江省湖州にやってくる。この街は住民の80パーセントを出稼ぎ労働者が占め、シャオミンが働くこととなる縫製工場にも、彼女と同じようにさまざまな土地から出稼ぎに来た女性たちが働いている。経済急成長を遂げ、経済大国となった中、1元の金に一喜一憂する人びとが数多く存在する中国のもう1つの現実。シャオミンの湖州への旅からスタートしたワン・ビンのカメラは数人の女性たちの表情を軽やかに記録していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


「やはり…ッッ (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れましたよ。


僕の心境を代弁する烈海王を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



パンフによると、中国では出稼ぎに行くことを「苦い銭を稼ぎに行く」と言うそうで。本作は、住民の80パーセントが出稼ぎ労働者という浙江省湖州の街を舞台に、「出稼ぎデビューのシャオミン→シャオミンが働く縫製工場にいたリンリン→その夫アルヅとの夫婦喧嘩!」という具合に被写体を次々と変えながら、急速に発展する中国経済を支える“世知辛い労働者事情”を描くドキュメンタリー…ってな調子。最終的には、低賃金に愚痴を言いながらも生活のために働く人たちが延々と映された挙げ句、出来上がった服をみんなで箱に詰めたりして終わってましたよ。

ここ数年の中国人と言えば、バブルや爆買いなんてイメージがありましたが、本作の出演者たちはそんな景気の良い話と無縁どころか、“景気の良さを支えるための劣悪な環境”から一生抜け出せないムードがムンムンでしてね…。日本に出回っている安い商品の数々はこういう犠牲があって成り立っているんだなぁと考えると、なかなか気まずい後味でしたよ。ただ、登場人物たちにバイタリティがあるので、それほど悲壮感が漂っていないのが面白いなぁと。

あと、これは誰もが思うところですが、被写体がカメラを意識してないのがスゲェなぁと。DV全開の夫婦ゲンカとか、よく撮れたと思う以上に、よく上映の許可がもらえたと思うんですが、撮影として参加した前田佳孝さんのインタビューによると、ワン・ビン監督は「被写体とすごく仲良くなろうとする」し、「相手の嫌がることをせずに尊重する」そうで。良くも悪くも「人たらし」なのかもしれませんな(つーか、原一男監督とか森達也監督とか想田和弘監督とか“優秀なドキュメンタリー作家”はそういう資質があるのでは)。松江哲明監督も「童貞をプロデュース。」の時にそういった配慮をしていれば、加賀賢三さんに舞台挨拶で襲撃されなかったのに…という余計な文章。

って、基本的に褒めていますけど、60点なんて普通な評価に落ち着いちゃったのは、ごめんなさい、上映時間163分が長かったから… (ノω・、) スミマセン 545分(9時間)「鉄西区」840分(14時間)「原油」よりはラクですが、「ナレーションや音楽を入れない手法→普通のドキュメンタリーよりも能動的に観なくてはならない」ため、やっぱり疲れちゃったのです… ('A`) 「荒々しくも繊細な魅力」とか「映画の魔術」といったことも、恥ずかしながらあまり感じ取れなくて(汗)、シネフィルへの道、果てしなく遠く感じた次第。


なんとなく「男坂」の雑なコラを貼っておきますね。



とは言え、実はワン・ビン監督と誕生日(11月17日)が一緒ということに今さら気付いて親近感が湧いたのでね、またチャレンジとして新作が公開されたら観に行く予定でございます。ちなみに、本作はドキュメンタリー→脚本なんてないのにヴェネチア映画祭で脚本賞を受賞するほど高評価なのでね、映画ファンを自認する方は体感しておくと良いんじゃないかしらん。最後に、なんとなく「もし僕が配給会社に本作のコメントを頼まれたら」という文章を書いて、この駄文を終えようと思います↓


長かったーー。
だが、少し頭が良くなった気がする。

カミヤマ ブロガー


おしまい ( ゚д゚) ナニコノオチ




ハードすぎるワン・ビン監督作。僕の感想はこんな感じ



パンフのコラムがタメになった山田泰司さんの著書。読もうかなぁ。








トレイン・ミッション(ネタバレ)

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トレイン・ミッション



原題:The Commuter
2018/アメリカ、イギリス 上映時間105分
監督・製作総指揮:ジャウム・コレット=セラ
製作:アンドリュー・ローナ、アレックス・ハインマン
製作総指揮:マイケル・ドライヤー、フアン・ソラ、ロン・ハルパーン、ディディエ・ルプファー
原案:バイロン・ウィリンガー、フィリップ・デ・ブラシ
脚本:バイロン・ウィリンガー、フィリップ・デ・ブラシ、ライアン・イングル
撮影:ポール・キャメロン
美術:リチャード・ブリッジランド
衣装:ジル・テイラー
編集:ニコラス・デ・トス
音楽:ロケ・バニョス
出演:リーアム・ニーソン、ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、サム・ニール、エリザベス・マクガバン、ジョナサン・バンクス、フローレンス・ピュー
パンフレット:★★★☆(720円/4本もコラムが入ってて、路線図も好きだけど、「次のニューヨーク旅行は〜」って、一度も行ったことないYO!ヽ(`Д´)ノ キィィィィ!)
(あらすじ)
10年間勤めてきた会社から突然、解雇を宣告された60歳の保険セールスマンのマイケル(リーアム・ニーソン)は、失意の中、いつもの電車で帰路につくが、車内で見知らぬ女性(ベラ・ファーミガ)から話しかけられる。女性は、電車が終点に到着するまでの間に、100人の乗客から1人のある人物を見つけ出せば、マイケルに多額の報酬を払うという。妻が人質に取られていることが発覚し、女性からの依頼を受けざるを得なくなったマイケルは、絶体絶命の状況下で1人の人物を見つけ出そうとするが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作はネタバレを知らないで観た方が面白いので、未見の人は読んじゃダメ!

本作はジャウム・コレット=セラ監督×リーアム・ニーソン御大主演作の4本目ということですが、それまでの3作品もすべて劇場で観ていて結構好きだったので、前売り券を購入。ちょうど新番組「アフター6ジャンクション」に移動したばかりの映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったので、TOHOシネマ新宿で観て来ました(その後、新宿武蔵野館「恋するシェフの最強レシピ」を鑑賞)。いいもの見せてもらいました m(_ _ )m


前売り特典が「オリジナルチケットホルダー」というのは、少し気が利いてますな。


6番スクリーン、ほぼ満席でした。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
いいもの見せてもらいました


最初にお話をザッと書いておくと、10年間働いた保険会社をクビになったマイケル・マコーリーが、ションボリ顔で帰りの通勤列車(メトロノース鉄道ハドソン線)に乗りましてね。携帯までスラれてしまって踏んだり蹴ったりの状況下、席に座って趣味の読書でもしようと思いきや! ジョアンナと名乗る女性から「ある重要な荷物を持つ“見慣れない乗客”にGPS発信器を付けてくれたら、前金2万5千ドル+成功報酬7万5千ドルをあげるわ!川o^-')b オネガイ!」と頼まれちゃうのです。その理由は教えてもらえなかったものの、息子の大学の学費や家のローンも払わなくちゃならないマコーリー的に、お金はノドから手が出るほどほしいので、半信半疑ながらも軽い気持ちで話に乗ったところ、家族を人質に取られる→降りられなくなってしまったというね… (´Д`;) ドウシヨウ

とは言え、マコーリーは元警官ですよ(苦笑)、ジョアンナから伝えられた「コールドスプリング駅で降りる」「名前(偽名)は“プリン”」というヒントだけを頼りに、オレ流捜査を実施してみれば、メトロノース鉄道では、“検札された乗客”はどこで降りるかわかる紙が座席に付けられるので、容疑者を6人に絞ることに成功。怪しい男がいるかと思ったらFBI捜査官だったり、その捜査官が殺されて右往左往したら前金2万5千ドルが風で飛ばされちゃったり、プリンかと思った黒人男性が実はマコーリーと同じく“頼まれた男”だったりと(たぶんマコーリーがGPSをプリンに付けたら、殺す役目だった)、あーだこーだ揉めた結果、序盤で“金融クズ野郎のせいで席を移動した女性”がプリンだったことが判明。とは言え、マコーリーはもう彼女を守る気マンマンだったのでジョアンナの命令を無視したところ、遠隔操作で列車が暴走しちゃうから、さぁ大変!Σ(゚д゚;) タイヘーン!

仕事熱心な車掌の自己犠牲のおかげで暴走車両を切り離して、なんとかマコーリーwith プリン featuring その他の人たちは助かったものの、今度は周囲を警官隊に包囲されまして。実はプリンは、恋人(大規模な都市計画に絡んだ公務員で不正を摑んだっぽい)が殺害される現場を目撃→コールドスプリング駅でFBIに保護してもらう予定だったんですが、その恋人を殺したのが警察官だったので、まったく予断を許さない状況でしてね。そんな中、マコーリーの相棒だったマーフィーが説得のために乗り込んできたところ、彼こそがプリンの恋人を殺した警官であり、プリンを殺すつもりだったので、戦闘に突入→マーフィーの識別装置を奪う→スナイパーに誤射させて勝利!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォッ! 最後は、電車で通勤するジョアンナの前にマコーリーが現れて、彼女にフフン顔で警察バッジを見せて終わってましたよね、確か。

一応、冒頭に「ネタバレを知らない方が面白い」なんて書きましたけど、結構バレバレな話ではあって。登場人物が少ない上に演じている役者さん(=パトリック・ウィルソン)を考えればマーフィーがクズ警官だということは誰もが予想できるし、「あの席を移動した女性が“プリン”なのでは?」なんて推理も普通にできちゃう感じ。つーか、そもそもマコーリーを罠にはめる“悪の権力者”側の計画があまりに偶然に頼りすぎている上に乱暴なので、ちゃんとしたミステリーを期待すると失望しちゃう人も少なくないんじゃないかしらん。

ただ、ジャウム監督×リーアム御大のタッグ作品では一番面白かったです。監督はインタビューで『フライト・ゲーム』の精神的続編」と語っているんですが、本当にそんな感じでして。リーアム御大が無茶振りをされて右往左往したり、困った挙げ句に心情を吐露したりする展開はモロでしたな。僕的には、困ったり驚いたりするリーアム御大を観るだけでホッコリしてくるし、「元警官」なんてバックボーンを与えて戦闘力をしっかりプラスしちゃうあたりも好みな感じ (o^-')b イイネ! 10年間の通勤シーンをモンタージュしたオープニングや、ワンカットで列車内を見せたりとか、ワンカット長回しのタイマンとか、工夫した場面が多いのも良くて、脚本の粗を勢いで乗り切っていた印象。監督ったら、相変わらずの豪腕だなぁと感心した…って、これは僕がリーアム御大とジャウム監督のファンだから好意的に受け入れているだけかもしれませんがー (´∀`;) エヘヘ

それと「君ならどうする?」的な話として大好きでした。主人公目線で「自分ならどうやってプリンを見つけるか?」を考える楽しさがあるだけでなく、最初にジョアンナが提示する「他の人に影響はあるかもしれないが、自分には何の関係もないことを大金をもらってやるかどうか」という問いかけが非常に面白い。なんとなく「ボタンを押すと知らない誰かが死ぬけど、大金がもらえる」という内容で話題を呼んだ「運命のボタン」を連想しましたよ。終盤にマーフィーが言う「崇高なことなんかして何になる?」みたいな台詞もセットで考えれば、現実でも起こっている話であって。例えば最近話題の公文書改竄問題とかにも通じるワケじゃないですか。いや、そういった“巨悪的な存在”だけでなく身近にもある話で、100円ショップの商品を作っている中国の労働者がどんな劣悪な環境で働こうと知ったこっちゃない僕らにも当てはまるんじゃないか、なんてね。すみません、知恵熱が出てきました ('A`) ウーン


ここまで読んだ方の気持ちを代弁するジェイソン・ステイサムを貼っておきますね(「ブリッツ」より)。
三角絞めでつかまえて-なんだそりゃ


クライマックス、プリンを殺そうとするマーフィーに対して、他の乗客たちが「私がプリン!川`Д´)ノ」「僕こそプリンだ!ヽ(`Д´)」「オレは違うよ (・∀・)」なんて言いだすくだりはとても感動的なワケですが、自分にはああいうことができるものなのか。あの中にダチョウ倶楽部がいたら「どうぞどうぞ」が炸裂したのか。そんなことを考えさせられただけでなく。「巨悪にはまだ辿り着けないが、崇高なことをすることで、一矢報いることはできるかもしれない」という現代的でありながらもジャンル映画的な着地のラストがなかなか気持ち良くて、僕はかなりいいものを見せてもらった気分になった次第。ジャウム監督×リーアム御大の5作目に期待しております。おしまい。




国内盤のサントラ。デジタル盤輸入盤もあります。



ジャウム監督×リーアム御大主演作、1本目。僕の感想はこんな感じ



タッグ2本目。僕の感想はこんな感じ



タッグ3本目。僕の感想はこんな感じ



ジャウム監督の前作になるサメ映画。僕の感想はこんな感じ



いろいろ貼りましたが、今のところ、彼の監督作で一番好きなのはこれですかね。



そしてリーアム御大主演作で一番愛しているのはこれでございます (´∀`=) スキヨ



なんとなく連想した映画。僕の感想はこんな感じ






悪女 AKUJO(ネタバレ)

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悪女 AKUJO



原題:악녀 The Villainess
2017/韓国 上映時間124分
監督・製作・脚本・アクション指導:チョン・ビョンギル
製作総指揮:キム・ウテク
脚本:ユン・ビョンシク
撮影:パク・ジョンフン
アクション指導:クォン・ギドク
出演:キム・オクビン、シン・ハギュン、ソンジュン、キム・ソヒョン、キム・ヨヌ、サン・ミン・ジウ、イ・スンジュ、パク・チョルミン、ミン・イェジ、チョン・ヘギュン、キム・ヘナ
パンフレット:★★★★(720円/岡本敦史さんによるアクション解説、下村勇二さん×園村健介さんのアクション監督対談が素晴らしい!)
(あらすじ)
犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒ(キム・オクビン)は、いつしか育ての親ジュンサン(シン・ハギュン)に恋心を抱き、やがて2人は結婚するが、ジュンサンが敵対組織に殺害される。怒りにかられたスクヒは復讐を果たすが、国家組織に拘束されてしまい、国家の下すミッションを10年間こなせば自由の身になるという条件をのみ、国家直属の暗殺者として第2の人生を歩み始める。やがて、新たな運命の男性(ソンジュン)と出会い、幸せを誓ったスクヒだったが、結婚式当日に新たなミッションが下され……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


何月号かは失念しましたが、「映画秘宝」の紹介記事で本作のことを知ってから、あまりの期待に胸と股間がパンパン状態でしてね(若干の下ネタ)。「2018年に絶対観たい新作映画10本」に選びつつ、前売り券を買って、とても楽しみにしていたのです。で、なかなか忙しかった2月中旬、角川シネマ新宿で1回目を観て、3月下旬に同劇場で2回目を鑑賞いたしました。「アクションはスゴいんだけどさぁ… (`Δ´;) ウーン」って思いましたよ。


角川シネマ新宿は本作にかなり力を入れてまして。


1F階段がこんな感じになっていたり…。


その上にも場面写真が飾られてたりしましてね。


ロビーにも当然、パネルが展示されていたのです。


しかも、パンフと一緒に飲食物を買うとポスターがもらえるということで。


コカコーラゼロとプレッツェルドッグのセットを買っちゃった♪ (〃∇〃) エヘヘ


プレッツェルドッグのビジュアル、なんだか…ドキドキしますね… (´Д`;) ナンダソリャ


2回目は狭いスクリーンの方でしたが、観客は半分以上入ってました。


ちなみに前売り特典は「オリジナルポストカード3枚セット」だったり。



99%の確率で感想に「ねぇ、マリコは?マリコの部屋に電話はかけないの?(´Д`;) ネェネェ」なんて雑なボケを書く。そんな風に考えていた時期が僕にもありました ( ´_ゝ`) ナニコレ 何はともあれ、サスペンス部分は恐ろしく雑ながらも、凄まじいアクションで観客の度肝を抜いた「殺人の告白」を撮ったチョン・ビョンギル監督作ということで、確かにアクションはスゴいのひと言。バイオレンス全開な7分間の超絶アクション(最初は「ハードコア」のようなFPS風で、後半でショットが切り替わる)から始まって、日本刀で戦いながらのバイクチェイスや、シップマスト風に車のボンネットに乗って運転しながらのバスへの飛び乗り→車内での殺戮絵巻など、後世に残したいシーンが目白押しでしてね…(しみじみ)。主演のキム・オクビンはテコンドー&ハプキドーの黒帯で、本作のアクションのほとんどを自分でこなしたそうですが、お見事としか言いようがなくて。Blu-rayが出たら即購入して、アクションシーンだけ何度も見直したいほどなのです。ちなみに僕が一番好きなのは、バス内の戦闘で不利な状況を打開すべく、スクヒがいきなりバスを運転していた敵チュンモ(イ・スンジュ)の腕を手斧で切断するシーンで、あまりの乱暴さに爆笑いたしました (o^-')b イイネ!


キム・オクビン、アクションだけでなく、過去と現在のシーンでちゃんと違うように見えるのもスゴかったなぁ。


アクションシーンは一見の価値アリでございます。



だがしかし。凄まじいアクションで度肝を抜きながらも、サスペンス部分が恐ろしく雑だった「殺人の告白」を撮ったチョン・ビョンギル監督作ということで、ストーリーがあまりにも酷い&非道い。そりゃあ、監督が大好きな「ニキータ」にオリジナル要素を加えたかった気持ちは買いたいけどさ、まず、「中国朝鮮族の犯罪組織に暗殺者として育てられた女性が警察に捕まって、国家情報院に工作員として教育される」という“話の二度手間”感が飲み込みづらくて。しかも、国家情報院が筆舌に尽くしたいほどバカな組織で心底ウンザリさせられるというか、特に監視役だったヒョンスと幼い娘ウネが爆死するくだりの後手後手振りは、ヒロインを苦境に陥れるための無理矢理な展開にしか見えなくて、超ムカつきましたね。


国家情報院の監視員システム自体にもイラッとしたんですが…。


この爆死シーンに至る国家情報院の無能振りには口がアングリでしたよ。


あと、「ニキータ」の名場面にウェディングドレスをプラスした“心”は好きだけどさ、かなり強引だとも思ったり。



つーか、話のオチを書いておくと、死んだと思っていた育ての親&元夫のジュンサンは、スクヒの父親を殺した後ろめたさから彼女を騙してまして。「彼女に国家情報院を襲撃させるべく、部下にヒョンスとウネを爆殺させた」というくだりが監視カメラにバッチリ写っていた→そのことを上官のクォン幹部(キム・ソヒョン)に教えられたスクヒが激怒して犯罪組織のアジトを襲撃→ジュンサンを含めて皆殺しにするワケですが…。ラスト、警察に取り囲まれたスクヒが見せる笑顔は「悪女の誕生」というよりは「狂っちゃった」というムードでしてね。もうね、幼いころに目の前で父親を殺されて(ハンマーで頭を割られる)、叔父(「殺人の告白」でもクズ役だったチョン・ヘギュン!)に(たぶん)犯されて売春もさせられて、愛したジュンサンは親の仇で、娘まで殺されて、やっとジュンサンを殺してみれば心が壊れちゃう…って、こんな非道い物語があるかと。1回目に観た時はあまりの胸糞悪さに全然乗れなかった次第。


シン・ハギュン演じるジュンサン、有能なんだかバカなんだかわからなかったです。


その他、主人公をライバル視していた女工作員の無惨な末路も微妙に感じましたよ。



ただ、「ブレード 刀」「ドラゴン危機一発´97」が、ストーリー自体はワケわからないのにアクションのスゴさで傑作認定されているように、本作もアクション自体は良かったので、つい2回目を観てみたら、ちくしょう、やっぱり素晴らしかったので80点という乱暴な評価。パンフによると、チョン・ビョンギル監督はチョン・ドゥホンが設立したソウルアクションスクールの元生徒で、スタントマンを挫折して映画監督になったという筋金入りのアクション野郎なのでね、またぜひアクション映画を撮ってほしいものの、次回作はもう少しまともな話にしてほしいと切に願っております。おしまい。




デジタル盤のサントラを貼っておきますね。



チョン・ビョンギル監督作。僕の感想はこんな感じ



キム・オクビンとシン・ハギュンが共演したパク・チャヌク監督作。僕の感想はこんな感じ



チョン・ビョンギル監督が多大な影響を受けたリュック・ベッソン監督作。そりゃあ僕も好きよ。



同じ女性が活躍するバイオレンスアクションでは、こっちの方が好き。僕の感想はこんな感じ







マンハント(ネタバレ)

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マンハント



原題:追捕 Manhunt
2018/中国 上映時間110分
監督:ジョン・ウー
製作:ゴードン・チャン、チン・ヒンカイ
製作総指揮:ピーター・ラム、ラ・ペイカン
原作:西村寿行
撮影:石坂拓郎
美術:種田陽平
衣装:小川久美子
音楽:岩代太郎
アクションコーディネーター:園村健介
出演:チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン、國村隼、竹中直人、倉田保昭、斎藤工、アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠
パンフレット:★★★☆(720円/ロケーションマップが付いてて好き。くれい響さんのコラムも良かった!)
(あらすじ)
製薬会社の顧問弁護士をつとめる男ドゥ・チウは、パーティの翌朝、社長秘書・希子の死体の横で目を覚ます。現場の状況証拠はドゥ・チウが犯人だと示しており、罠にはめられたと気付いた彼は逃亡を図る。独自の捜査でドゥ・チウを追う敏腕刑事・矢村は、ドゥ・チウに近づけば近づくほど事件に違和感を抱くように。やがてドゥ・チウを捕らえた矢村はドゥ・チウの無実を確信し、警察に引き渡さずともに事件の真相を追うことを決意する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

ジョン・ウー監督による久しぶりのガンアクション映画であり、日本が舞台な上に主人公の1人が福山雅治さんということで、そりゃあ観る気マンマンでしてね。2月下旬の某日、ユナイテッド・シネマ豊洲で観て来ました(その後、「犬猿」をハシゴ)。「有り難い (´∀`=) ウフフ」と思ったり。


9番スクリーン、20人ぐらいはいたんじゃないかな。



映画冒頭、居酒屋でカタコトの日本語の会話が交わされた後に繰り広げられる“女殺し屋2人組によるヤクザ皆殺しシーン”から、ハートをギュッと掴まれましてね…(遠い目)。中国で絶大な人気を博した高倉健さん主演の角川映画「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイクなんてウワサを耳にしていたのに、実際に観てみれば、モロに「ジョン・ウー印のバディモノ」にトランスフォームしていた印象(詳細はこちらの記事を参照のこと)。孤児を殺し屋に育て上げるような製薬会社の社長親子の野望を“濡れ衣を着せられた弁護士”と“陰謀に気付いた刑事”がタッグを組んで阻むというストーリーをケレン味オンリーで構成していて、とにかく楽しかったというか。僕的に一番ツボに入ったのは倉田保昭さん演じるホームレスのボスで、「カメオ出演程度なのかな?」なんて油断していたら、映画後半で薬物を打たれる→戦闘マシーンと化して、素手で仲間のホームレスを次々と血祭りに上げていくから、なんて素敵な映画なのかと感心いたしました (°∀°)b ナイス! 一応、オチを書いておくと、主役の2人で製薬会社の陰謀を暴いて、社長親子は死亡。ローカル線の駅で2人がお互いの国の言葉で別れを告げたりして終わってましたよ、たぶん。


2018年に倉田保昭さんが素手で人を殺しまくるシーンが観られるとはなぁ… (ノω・、) アリガタイ


もちろん主演の2人も良かったです。つーか、福山雅治さんはもっとアクション映画に出るべき。



僕はまったく気付かなかったけど、ジョン・ウー監督が敬愛する高倉健さんへのオマージュが散りばめられているそうで(例えばラストシーンが駅なのは「駅 STATION」を意識したそうな)、そういう精神性も好感が持てるなぁと。女殺し屋2人組(1人はジョン・ウー監督の娘のアンジェルス・ウー)は愉快だったし、鳩も飛ぶし、こんな面白い映画を日本で撮ってくれたこともスゲーうれしくて、僕的には「有り難い (´∀`=) スキヨ」という感謝の気持ちしかなかった次第。とは言え、正直なところ、脚本が支離滅裂な上にケレン味がすぎるのも確かなのでね、観る時はビンタされてもハグで返せる優しさを持って臨んでほしい。今、世界を救うのは“愛”なのだからーー(突然、範囲を広げた文章)。




国内盤のサントラ。デジタル盤もあります。



佐藤純彌監督×高倉健さん主演作。西村寿行先生による原作小説があったのは知らなんだ。








コンフィデンシャル 共助(ネタバレ)

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コンフィデンシャル 共助



原題:공조 Confidential Assignment
2017/韓国 上映時間124分
監督:キム・ソンフン
製作:ユン・ジェギュン
脚本:ユン・ヒョンホ
撮影:イ・スンジェ
編集:イ・ジン
音楽:ファン・サンジュン
出演:ヒョンビン、ユ・ヘジン、キム・ジュヒョク、ユナ、チャン・ヨンナム、イ・ドンフィ
パンフレット:★★★☆(800円/少し高めだけど、てらさわホークさんとギンティ小林さんのコラムがいいね)
(あらすじ)
アメリカドルの偽札を作成する犯罪組織の捜査にあたっていた北朝鮮の刑事イム・チョルリョン(ヒョンビン)は、上司の裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。偽札作成の銅版を奪って韓国へ逃亡した組織から秘密裏に銅版を取り返すべく、北朝鮮はチョルリョンをソウルに派遣。北朝鮮から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国は、歴史上初となる南北共助捜査を極秘に契約する。しかし、韓国サイドは北朝鮮の本当の思惑を探るため、担当刑事のカン・ジンテ(ユ・ヘジン)に偽装捜査を指令。ジンテはチョルリョンの監視任務を遂行する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「ソ連とアメリカの刑事が反発しながらも事件に挑む」というバディムービー「レッドブル」 が好きな僕ですよ、「北朝鮮と韓国の刑事が反発しながらも事件に挑む」という本作は見逃せないということで、前売り券を購入。2月下旬にTOHOシネマズ新宿で観て来ました。普通に楽しかったです (・∀・) ヨカッタ!


前売り特典は「二人がひとつに!“共助”チケットホルダー」でしたよ。


12番スクリーン、やや混んでいた記憶。当ブログ読者のなかさんもこの回を観ていたそうな。



なんて言うんですかね、韓国での大ヒットも頷ける“良く出来たジャンル映画”という印象。「クールで強い北朝鮮の刑事チョルリョンと、人情味溢れる韓国の刑事ジンテが、北朝鮮の犯罪者を逮捕すべく共助捜査をすることとなり、あーだこーだと衝突しながらも友情を育んでいって、悪に立ち向かう」というストーリーは、異文化ギャップコメディ的な面白さと、ストレートな熱さが絶秒にブレンドされていて、そこそこ良い感じでしてね。さらにアクションも良くて、特にパンフでギンティ小林さんが触れていた北朝鮮の近接格闘術“撃術”(※武術指導のオ・セヨンがロシアの軍隊格闘術“システマ”をベースに作ったもので、本当の「撃術」ではない)を駆使する肉弾戦は実にカッコ良くて、本作の白眉と言えるでしょう(どことなく偉そうに)。カーチェイスもスゲー迫力があったし映画代分は十分満足いたしました。一応、オチを書いておくと、なんとか2人で敵を倒すと、エンドクレジットではジンテが北朝鮮に出向くことになり、またチョルリョンと共助捜査をする…ってな調子で終わってましたぜ、旦那[※要出典・誰?]


ヒョンビンと並び立つとユ・ヘジンの“コクのある顔面”が際立ちますな〜 (´∀`) イイワァ


一部の好事家の間で話題となったトイレットペーパーを武器にするくだりも愉快でしたよ↓




って、褒めてますが、少し合わないところもあって。「チョルリョンの奥さんが殺される冒頭のシーンが重すぎて、ジンテの妹が色目を使ってきても微妙に気まずい」とか「意外とカルチャーギャップコメディ要素が少ない」といったこと以上に、僕は「韓国の兄弟文化」が好きじゃないみたいでして…。今までも韓国映画を観て、薄々感じていたことなんですが、本作でハッキリと「苦手」だということを意識しました。儒教の影響だか何だか知りませんが、年上だからって偉そうに接してくるジンテの態度はスムースに不快であり、僕的には「25過ぎたら全員タメ」の精神で生きていきたい…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ まぁ、何はともあれ、アクション映画として普通に面白かったので、機会があったら観ると良いザンス。おしまい。




キム・ソンフン監督作。これは観たいタイプの映画ではないかなぁ。



ウォルター・ヒル監督×アーノルド・シュワルツェネッガー主演作も貼っておきますね。サウナバトルが好きさ!








ロープ 戦場の生命線(ネタバレ)

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ロープ 戦場の生命線



原題:A Perfect Day
2015/スペイン 上映時間106分
監督・製作・脚本:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
製作:ハウメ・ロウレス
製作総指揮:パトリシア・デ・ムンス、ハビエル・メンデス
原作:パウラ・ファリアス
脚本:ディエゴ・ファリアス
撮影:アレックス・カタラン
美術:セサール・マカロン
衣装:フェルナンド・ガルシア
編集:ナチョ・ルイス・カピヤス
音楽:アルナウ・バタレル
出演:ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコ、メラニー・ティエリー、フェジャ・ストゥカン、セルジ・ロペス
パンフレット:★★★(600円/伊勢崎賢治先生のコラムが超わかりやすくてタメになりました)
(あらすじ)
1995年、停戦直後のバルカン半島。ある村で井戸に死体が投げ込まれて生活用水が汚染され、国際活動家「国境なき水と衛生管理団」のマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)らが現地に派遣される。しかし死体を引き上げている最中にロープが切れてしまい、代わりのロープを探しに行くことに。1本のロープを求め、武装集団や地雷の恐怖にさらされる危険地帯へと足を踏み入れるマンブルゥたち。やがて不良にいじめられていた少年ニコラと一緒に彼が住んでいた家を訪れたマンブルゥたちは、そこで驚くべき事実に直面する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作はスゲー良い映画であり、ネタバレを知らない方が面白いと思うので、未見の方は感想を読まない方が良いです。

僕は基本的に「アクション映画を好む男」ですけれども。戦争や紛争を題材にした作品にはそれなりに興味があったりするし、何よりも前売り特典にロープを付ける姿勢にハートを掴まれて、思わず前売り券を買っちゃいましてね。2月下旬、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて鑑賞いたしました(この日はその後、続けて2回目の「わたしたち」「ライオンは今夜死ぬ」を観てから、日本橋で「パディントン2」を観た)。「大変だなぁ… (´・ω・`) ウーン」って思ったり。


この日は、娘を保育園に送るとすぐ黄金町へ行って、「えきめんや」にイン。


「まぐろ親父のトロ天そば」を味わってから、シネマ・ジャック&ベティへ。


劇場には記事の切り抜きなどがありまして。


観たのはスクリーンジャックの方で、観客は10人程度だったような。


ちなみに、前売り特典の「万が一の時これがあれば大丈夫!最強防災3点セット」は、軍手・ロープ・笛のセットでしたよ。



最初にお話を適当に書いておくと、舞台は1995年、ボスニア紛争の停戦直後っぽいバルカン半島の“どこか”。何者かによって村の井戸に死体が投げ込まれて、生活用水が汚染されてしまいまして。国際NGO“国境なき水と衛生管理団”のメンバー(諦め気味ながらも情熱を内に秘めたリーダー、ブラックジョーク大好きな冷笑系熊男、理想に燃えるも現実の壁にぶつかって凹む系新人の3人+現地人の通訳)が死体の引き揚げを試みるもロープが切れてしまったので、他のロープを探すもなかなか見つからない…ってな調子。で、最終的には、行きがかりで保護した少年ニコラの両親が吊されていたロープを使用して引き揚げようとするも、新人が国連に画策したのが裏目に出て、中止命令が出てしまったので、泣く泣くロープを切断するハメに… ('A`) アーア で、「仮設トイレが詰まった」との報を受けて、みんなで別の現場に向かう中、雨が降り出したのでゲンナリムードになったものの、そのおかげで井戸から死体が浮き上がったので、村人たちはロープを引っ張って井戸から死体を出したのでしたーー。


映画は水死体のアップからスタート。井戸から出そうとするも、ロープが切れてしまいまして。


で、ロープを探しに行ってみれば、世知辛い出来事が連打されるというね。



本作は、実際に紛争地域で援助活動家と一緒に仕事をしたり、国境なき医師団のドキュメンタリーを撮っていたフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督が、パウラ・ファリアスという国境なき医師団の医師兼作家の小説「Dejarse Llover」をベースに作ったそうですが、スゲー世知辛い&スゲー面白い映画でしたよ。本当に良く出来ていて、長編デビュー作「カット!世にも奇妙な一族」などの“他の作品”も観たくなったほど。派手な戦闘や爆破シーンなどは皆無ながらも、地味でキツく、そしてユニークなドラマが展開されていって、106分間、まったく飽きなかったです。

まず、「紛争地帯がわかる映画」としてタメになりました。いや、もちろん「フィクション」ですから、ある部分はオブラートに包まれていたり、ある部分は誇張されていたりするんですけど、NGOと国連軍と現地の人々の微妙な関係性とか、現地の人々の生きる姿勢とか、かなりリアルに感じたというか。例えば、現地の人が「ロープを売らなかった」のは、いくらNGOでもやっぱり“よそ者”だからなんですよね。それが顕著になるのは、終盤、ニコラに与えたボールを他の少年が持っていたことにマンブルゥがキレて介入してしまうシーンだと思っていて。結局、彼らは彼らのルールで生きていて(ニコラがボールを売っていた)、マンブルゥだって十分承知していたベテランのハズなのに、そんな彼ですら、つい一線を越えて「正義という名のエゴ」を振りかざして失敗してしまう。苦いけど、スゲーわかるなぁと。なんかね、近所の公園で娘のマナ子(仮名/6歳)に失礼な口を叩いたクソガキに激怒しつつも、やはり子ども同士の争いに大人が介入すべきではないと、血が滲むほど下唇を噛み締めて殺害をガマンしたことを思い出した…って、一緒にされたら困りますヨネ (ノ∀`) スミマセン


井戸に死体を投げ入れたクズども(たぶん)が水を売る場面、苦々しいながらも、介入しちゃダメなのです。



通訳の人(フェジャ・ストゥカン)が兵士に「お前の家族を知っているぞ」みたいなことを言われてゲッソリするシーンもそうで、現地の人々はすべてにリスクを負っているけど、NGOの人たちはいくら危険な状況で頑張っていても“お客さん”でしかないんですよね、残念ながら。とは言え、それでもNGOの人たちは、子どもが銃を持って脅してきたり、道に地雷が仕掛けられていたりするような場所で、「でもやるんだよ!」の精神で日々の業務にあたるのだから、頭が下がるというか。僕なんて、いくらお金がもらえるとしても、まったくやりたくない…という身もフタもない文章。もうね、「戦場のユーモア」ライクにブラックジョークを飛ばしながらハードな状況を乗り越えようとする主人公たちの姿は、実にカッコ良かったです。


牛が道端に置いてあって、周囲に地雷が仕掛けられているとか、地獄の職場ですな。


本作は「人生、するかしないか」で「する」を選んだ人々の物語なので、伝説の名解説を貼っておきますね↓




そして、脚本が見事でしたよ。本作は、ロープを探すNGOたちの眼を通じて紛争地域の大変さをユーモアを交えながらわかりやすく伝えている上に(つーか、笑える場面は多い)、理想に燃える新人ソフィー(メラニー・ティエリー)の“新兵モノ”としての面白さがあるんですが…。彼女が国連軍とのブリーフィングの時に余計なことを言ったばかりに、ラストで死体の引き揚げを邪魔されたりとか、とにかく伏線の張り方と回収振りが上手いなぁと。ニコラの“避難したハズの両親”が吊されていたロープを使うという皮肉な展開や、牛飼いの老婆の後を追うことで地雷を回避するくだりも良く出来ていると感心いたしました。


少年の両親が吊られていたことが発覚する場面はなかなかショッキングでしたな… (`Δ´;) ヌゥ



特に感動したのがラストで、新兵ソフィーに「A Perfect Day」(原題)という“最悪だった1日を表したジョーク”を言わせて、彼女が“一人前の戦士”になったことを表現しただけでなく。「雨によって井戸から死体が浮いてくる」という展開をよくよく考えると、井戸に死体を投げ入れた連中はそれを折り込み済み→短期的な水商売の可能性があって。となると、NGOの人たちがロープを探したこと自体、事情を知らない“よそ者”によるムダな右往左往だったのかもしれないんですが、しかし。死体を縛ったロープは引っ張り出すことに役立ったワケですよ。なんて言うんですかね、「ムダに思えることでも、どこかで実を結ぶことがある」というかさ、NGOだけに留まらない、「報われない仕事に従事する人々へのちょっとした賛歌」に思えてね、大粒の涙がこぼれた次第 ( ;∀;) イイエイガダナー


一応、クライマックスに流れるマレーネ・ディートリヒ版の「花はどこへ行った」を貼っておきますね↓




その他、「役者さんは全員素晴らしいんだけど、何よりもベニチオ・デル・トロの演技が100点!」とか「ティム・ロビンスが熊っぽくてビックリした」とか「オルガ・キュリレンコみたいな職員はさすがにいないだろ」とか「検問シーンは緊迫しすぎて胃が痛かった」とか「お役所仕事で融通が利かないように見える国連軍も、あれはあれで仕方ない」とかとか、書きたいことはあるんですが、割愛! 国際NGOという知らない世界のお話として楽しみつつも「大変だなぁ… (´・ω・`) ウーン」と、いろいろ考えさせられた次第。僕も世間に役立つような、例えばボランティア活動でも始めようかと思うぐらいに良い映画だったのでね、機会があったらぜひ観てみてくださいな。




日本公開されたというフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督の長編デビュー作。面白そうです。
【中古】 カット! 世にも奇妙な一族 /ファン=ルイス・ガリアルド 【中古】afb


パウラ・ファリアスによる原作小説。スペイン語なので気をつけて!



ボスニア紛争が舞台の作品。映画駄話会ではちごろうさんに指摘されて思い出しました。








ぼくの名前はズッキーニ(ネタバレ)

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ぼくの名前はズッキーニ



原題:Ma vie de Courgette
2016/スイス、フランス 上映時間66分
監督:クロード・バラス
原作:ジル・パリ
原案:ジェルマーノ・ズッロ、クロード・バラス、モルガン・ナバロ
脚本:セリーヌ・シアマ
アニメーション監督:キム・クークレール
人形制作:グレゴリー・ボサール
撮影:ダビッド・トゥトボワ
美術:リュドビック・シュマラン
編集:バランタン・ロテリ、マリー=エブ・ヒルデブラント
音楽:ソフィー・ハンガー
声優監督:マリー=エブ・ヒルデブラント
声の出演:ガスパール・シュラター、シクスティーヌ・ミュラ、ポーラン・ジャクー、ミシェル・ビュイエルモーズ、ラウル・リベラ、エステル・ヘナード、エリオット・サンチェス、ルー・ウィック、ブリジット・ロセ、モニカ・ブッディ、アドリアン・バラゾン、ベロニク・モンテル
声の出演(日本版):峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキー、浪川大輔、早川舞、ちふゆ、小若和郁那、赤坂柾之、実川貴美子、熊谷海麗、松本沙羅、引坂理絵、宮本誉之
パンフレット:★★★(800円/普通に良いパンフ。映画が好きな人はどうぞ)
(あらすじ)
アルコール依存症の母親と2人きりで暮らす9歳の少年ズッキーニ。ある日、ズッキーニの過失によって母親が死んでしまう。親切な警察官に保護されて孤児院で暮らすことになった彼は、新たな環境の中で自分の居場所を見つけるべく悪戦苦闘する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


超良い映画でしたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!


突然ですが、雑なコラを貼っておきますね(ジョジョ第6部より)。



正直、最初は全然観る気が起きなくて。昨年、同じストップモーションアニメながらもド派手かつバリバリなアクションを展開した「KUBO クボ 二本の弦の秘密」と比較しちゃうと、ごめんなさい、スゲー地味というかさぁ(苦笑)。プッチ神父のスタンド能力が発動した一巡後の世界で“自分のことを憶えていない友人”と再会した際にエンポリオ顔で「ぼくの名前はズッキーニです (iДi)」なんて言う話ならともかく、少年のボンヤリした成長物語とかなんとかなんでしょ? 今年はいろいろと忙しいので、そんなのを観る暇があったら「悪女 AKUJO」を2回観てからマリコの部屋に電話でもかけますよってな調子。まぁ、「ストップモーションアニメは超手間がかかる=偉い!m9`Д´) ビシッ」という認識があるので、気がつけば前売り券を買っていたものの、やっぱり足を運ぶのが面倒で、ついつい後回しにしてしまったんですが、しかし。3月下旬、やっと恵比寿ガーデンシネマで鑑賞してみれば、ほとばしるほど良い作品だったのだから、映画というのは実際に観てみないとわからないもの、ですな(知った風な口調で)。


新宿ピカデリーにはこんな展示がありまして。


なんと人形も飾られていたのです。


でも、観に来たのは恵比寿ガーデンシネマ。確か4分の1ぐらいは埋まってたような。


記事の切り抜きがあったのはもちろんのこと。


原作小説やシールとともに…。


なんと特製ドリンク「リッチチョコレートスムージー」が売られていたのです。


クッキーと一緒に摂取いたしました。こいつは甘いぜ… (`Δ´;) フトル...



僕が「オールタイムベスト10」を選ぶとするなら確実にランクインするだろう傑作ドキュメンタリー「隣る人」を2012年に観て以来、「養護施設モノに弱い」という面もあるかもしれませんが(汗)、それにしても良い映画。もうね、本当に物語はシンプルかつ地味であって。「アル中の母親を自分のせいで亡くした少年イカール(母親が付けてくれた“愛称”がズッキーニ)が養護施設で同じような境遇の仲間と出会って、恋に落ちた女の子カミーユの意地悪な叔母が養育費目当てで引き取ろうと画策するのを仲間と阻止したりして、最終的には彼女と一緒に親切な里親に引き取られる」というぐらいのお話なんですけれども。だが、それがいい!! ( ̄ー ̄) ニヤッ


とりあえず爽やかに全肯定する前田慶次さんの画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-だが、それがいい


パンフによると「実際の子どもの演技を撮影した映像から1フレームずつチェック画面に出して動きをトレースする」という「ロトスコーピング技法」を使っているそうですが、子どもたちの表情や台詞、佇まいが、素朴ながらもリアルでしてね…(しみじみ)。主人公だけでなく、子どもたち全員がスゲーいじらしくて、感情移入しまくっちゃうのです。特筆したいのが主役のズッキーニを演じた子で、彼の演技は本当に素晴らしかった。オーディションで選ばれたそうですが、よくこんな逸材を見つけたなぁ…なんて、ユルユルで雑なボケは、お好きですか?(お好きですか?)苦手ですか?(苦手ですか?)


ズッキーニ役の子のオーディション映像↓ こういうのをわざわざ作る姿勢を愛してる。




一番グッときたのが、施設のリーダー格の少年シモン。最初は意地悪だったものの、“心に痛みを抱えた者”同士として、仲良くなっていく姿が微笑ましくてね…(遠い目)。クライマックス、里親に引き取られることが決まったズッキーニの「ずっと一緒」という言葉に反発しつつも、その旅立ちを受け入れて、年長者として残った仲間のことを思いやる姿勢にはね、座席で絶命するかと思うほど泣いた。大人になることは何かを諦めることなのかもしれないけど、でも、友を送り出したシモンはとてもカッコ良かったし、その尊い心はきっと何かで実を結ぶのではないか。お父さん、そう思ったぞ(突然の父気取り)。あと、「愛があれば、養護施設だって良いところ」という描き方もスゲー好みだったし、今さらながら、そういう業界に転職しようかなぁなんて思った45歳の春だった次第 (゚⊿゚) ナンダソリャ


本作のシモンは100点の男らしさでした (iДi) イイオトコダナー


危うくこんな幸せ顔で泣き死ぬところだったというね…(「地獄甲子園」より)。
三角絞めでつかまえて-うれしそうな死に顔


ストレートに書くのは恥ずかしいんですが(汗)、最近、「愛が大事」だと本当に思うんですよ、子どもも大人も。特に、子ども時代に「誰かに愛された」という体験は重要で、そういう機会を作ってあげるのは、僕のような大人たちの役目なんですよね。そんなことをあらためて思い出させてくれた超良い映画でした。今、実はとあるボランティア活動を始めようと思っているんですけど、ちょっと背中を押してもらえた気がします。クロード・バラス監督、これが長編デビュー作とのことですが(Le génie de la boîte de raviolis(魔法のラビオリ缶)」という短編が高評価)、次回作にも期待したいですな。おしまい。




ジル・パリスによる原作小説。2004年に「奇跡の子」というタイトルで出版されてた様子。



絵本バージョン…なのかな。洋書なので注意!



これはこれでもちろん最高だったストップモーションアニメ。僕の感想はこんな感じ








先週の備忘録(2018/4/3~4/9)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→映画鑑賞
水曜日、仕事→映画を2本鑑賞
木曜日、映画鑑賞→仕事
金曜日、娘の入学式→仕事
土曜日&日曜日、家族と過ごす
月曜日、仕事



現在、仕事について書くと涙が止まらないので、スルーするとして。趣味のことを書くと、「新作映画を観るのは年間120本まで」という掟を決めたにもかかわらず、ちくしょう、現時点で67本観ていて、書き終わっていない感想が16本溜まっている状況。仕事に家の片付け(まだ終わってない!)があるのに、ついつい映画を観に行ってしまうので、ブログを書く時間が作れなくてね。日曜日は睡眠時間を大幅に削って3本アップしてみたものの、なかなか厳しいなぁと。ううむ、本当なら先週中に「予兆 散歩する侵略者 劇場版」を観てから、グラビトン・ボルトさんが同じ会社のシネフィル先輩とやっている映画チャンネルを観る予定だったのに、全然時間がないのです… (´・ω・`) ウーン


「ニッポン国VS泉南石綿村」、実にタメになりました。


「トレイン・ミッション」、雑味も含めて好みでしたな〜。


「恋するシェフの最強レシピ」も嫌いじゃなかったです (〃∇〃) ウフフ


「北の桜守」、スゲー良い映画体験ができましたよ


念のため、グラビトン・ボルトさんが定期的に公開している映画チャンネルを貼っておきますね↓




そんな中、金曜日は娘・マナ子(仮名/6歳)の入学式がありまして。このブログを始める前には存在していなかった彼女がとうとう小学生だなんて、感慨深いなぁと。で、土日は家族と過ごしたんですが、最近のマナ子はすっかり「アイドル戦士 ミラクルちゅーんず!」に夢中であり、観ながら踊るのがスゲー可愛い!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! なんて言うんですかね、今まで「萌え」というフレーズを適当かつ気軽に使ってきましたけど(苦笑)、言葉の意味をまったくわかっていなかった。所詮は浅瀬を見て大海を語っていたような低レベルな話でしかなく、“真の萌え”とはこれだったのだ。破壊力に換算すれば100キロ超級のクマなら2秒で屠れるほど…と書けば、どれほど凄まじいか伝わるでしょうか。娘が生まれてくれて良かった…本当に良かったよぅ…(なにこの文章)。ちなみに木曜日が奥さんの誕生日&土曜日はお義父さんの命日&月曜日はお義母さんの誕生日ということで、日曜の夜は回転寿司で食事をした…って、スペシャル感ゼロですな (´∀`;) アハハ


回転寿司、写真を3枚ほど撮り忘れましたが、31皿食べたというね。


「アイドル戦士 ミラクルちゅーんず!」はこんな番組でございます↓




あと、書いておかねばならぬのが、先週月曜日から始まったTBSラジオの新番組「アフター6ジャンクション(略称:ターロク)」のことですよ。平日5日間聴いてみてわかったのが、当初は「毎日3時間なんて無理だよぅ… (´Д`;)」なんて少し危惧していたものの、「意外と聴ける」ということ。最近、ラジコのタイムフリー機能が「中断しても続きが聴ける仕様」になったおかげで、通勤の行き帰りとかを利用して、スムースに楽しめるというね (´∀`) ウフフ ただ、とても心配なのが、宇多丸師匠が危険な状態にあることでして。ハッキリ言って、「毎日がタマフル」レベルの濃度なので、スゲー面白くて最高すぎる反面(だって週2時間だった「タマフル」が約7倍の時間で楽しめるのよ!?)、人間の心と体が耐えられるとは思えない。もしかすると高純度のアナボリックステロイドを使用して臨んでいるのかもしれませんが、「こんな放送を続けていたら、10年持つパーソナリティ生命が1年で終わってしまうかもしれない」どころか、来月あたりの放送中にマックシングが起きる可能性も…って、失礼な文章を書いてすみません (ノω・、) ゴメンナサイ


なんとなく僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね。


もし師匠がこんなことになったら…って、どうでも良いですな(「グラップラー刃牙」より)。



さて、来週のことを書いておくと、仕事は忙しくなる予定でありつつも、火曜日は大事な打ち合わせが急遽リスケになったので、空いた時間は映画を観に行くつもり。水曜日は久しぶりに警察時代の同期と昼からベロベロになるまで飲もうかなぁと。土日は当然ながら家族と過ごして、その他の平日はハードに働く…ってな調子でございます。つーか、転職しようか非常に迷っているんですけど、もう少し頑張ろうかなぁ…どうしようかなぁ… (´・ω・`) ウーン


最後に、今月の推薦曲、つばきファクトリーの「春恋歌」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。






「テアトロコントvol.26」を観て来たので、雑な感想を(ネタバレ)

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3 月30日、渋谷のユーロライブにて、テアトロコントvol.26」を観て来たので、とりとめのない文章を備忘録として残しておきますね。

 

 

ユーロスペースには何度も来てるけど、ユーロライブの方に来るのは初めて。

 

チラシはこんな感じでございます。

 

 

この「テアトロコント」とは、ユーロライブにて毎月第3金曜日から火曜日に行われるコントライブ「渋谷コントセンター」の試みの1つで、ホームページの説明を引用すると、「たとえ月に数日でも毎月公演を行う“コント小屋”が、コントと演劇の観客の眼力を頼りに、新たな公演形態に挑みます。その第1ステージは、テレビではできない、観られないコントを、コント師と演劇人が競演。いつかは交流を超えて化学反応を起こし、新しいジャンルが創出されないかという野望がこの『テアトロコント』です」とのこと。で、基本的に映画鑑賞が趣味な僕がなぜ本作を観に来たのかと言えば、「はたらくおやつ」を観て以来、すっかりファンになった佐伯さち子さんがミズタニーの芝居に出演されるから…という邪な理由 (`∀´) オホホホホホホ 「劇場で受け取る方式」の前売り券を予約して、とても楽しみにしていたのです。

 

 

佐伯さち子さん目当てなのです。

 

 

で、開演ギリギリに行ってみれば、満員御礼状態でしてね。お笑い芸人2組のコントと、演劇ユニット2組の演劇がおこなわれるワケですが、芸人さんのファンの方が多かったような印象。感想を簡単に書いておくと、1組目のスーパーニュウニュウは、いかにも「芸人さんのコント3本立て」って感じで、ストレートに楽しかったです。2組目はピンク・リバティという演劇ユニット。不倫を題材にした芝居で、結構笑っちゃいましたよ。3組目がお目当てのミズタニーで、「こんにちはオリバー」と「星になれた」の2本立て。グッときたのが「星になれた」の方で、「こんにちはオリバー」と同じ内容を繰り返すのかと思いきや、狂気に満ちた展開に突入して、最終的には星になるのだからビックリしつつもスゲー笑いました。佐伯さち子さんも相変わらず素敵で、「星になれた」で狂人と化すくだりは実に微笑ましかったです (´∀`) アラアラ トリを務めたのがAマッソで、「“オリックス・ブルーウェーブが8年連続優勝した世界”でのトークライブ」というコントを30分繰り広げていて、恥ずかしながら関西ネタはよくわからない部分が多かったんですが(汗)、「こういう切り口のコントもあるんだなぁ (°д°;)」と感心いたしました。

 

 

なんとなくスーパーニュウニュウの動画を貼っておきますね↓ 他、「つくってあそぼう」「彼女のペット」の3本でした。

 

 

Aマッソの動画も貼っておきますね↓

 

 

 

最後、出演者が舞台に勢ぞろいすると、芸人さんたちの“場の支配力”が圧倒的で面白かったんですが、全体を振り返ってみると、一番好きだったのはやっぱりミズタニー主宰の水谷圭一さんが作る不思議な世界感がツボに入ったというか。オリバー役の濱津隆之さんも電波な演技が素晴らしくて、上演後、帰りの通路にいたので思わず握手してもらって、「良かったです!」「映画、観に行きます!」なんて伝えちゃったほど (ノ∀`) テヘ 今回は佐伯さんが観たくて来ましたけど、彼女が出演しなくても観たいなぁと思うぐらい良かったです。それと、劇場で配られたチラシをチェックしていたら、5月に佐伯さち子さんが出演する舞台があるので、それも足を運ぶ予定でございます。

 

 

濱津隆之さんの主演映画「カメラを止めるな!」は6月公開予定。前売り券、買っておこうかな。

 

佐伯さち子さんが5月に出演される舞台は「THE六本木フールズ」。端役なのかしら。

 

 

つーか、単に面白かっただけでなく、「コントと演劇の線引きってどこなんだろ?(・ω・;) ウーン」とか考えさせられて、非常に良い体験でしたよ。「テアトロコント」、タイミングが合ったら、また観に行きたいと思います。以上、雑な備忘録でした。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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