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タリーと私の秘密の時間(ネタバレ)

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タリーと私の秘密の時間



原題:Tully
2018/アメリカ 上映時間95分
監督・製作:ジェイソン・ライトマン
製作:メイソン・ノビック、ディアブロ・コーディ、シャーリーズ・セロン、ベス・コノ、A・J・ディックス、ヘレン・エスタブルック
製作総指揮:ジェイソン・クロス、アンディ・ポラック、ポール・テニソン、デイル・ウェルズ、スタン・トーマス、ロン・マクレオド、ジェイソン・ブルーメンフェルド
脚本:ディアブロ・コーディ
撮影:エリック・スティールバーグ
美術:アナスタシア・マサロ
衣装:アイーシャ・リー
編集:ステファン・グルーブ
音楽:ロブ・シモンセン
音楽監修:トリシア・ハローラン
出演:シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイビス、マーク・デュプラス、ロン・リビングストン、アッシャー・マイルズ・フォーリカ、リア・フランクランド
パンフレット:★★★(720円/コラム2本の解説が良い感じでした)
(あらすじ)
仕事に家事に育児にと何でも完璧にこなしてきたマーロだったが、3人目の子どもが生まれて疲れ果ててしまう。そんなマーロのもとに、夜だけのベビーシッターとしてタリーという若い女性がやってくる。自由奔放でイマドキな女子のタリーだったが、仕事は完璧で、悩みも解決してくれ、マーロはそんなタリーと絆を深めることで次第に元の輝きを取り戻していく。タリーは夜明け前には必ず帰ってしまい、自分の身の上を語らないのだが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作は、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、観ようと思っている方はこの感想文を読んじゃダメ!m9`Д´) ビシッ

本作を観たのは愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったから…ではなく(余計な前書き)。ジェイソン・ライトマン監督×シャーリーズ・セロン主演作の「ヤング≒アダルト」が最高かつ激痛だったので、同コンビによる本作が気になってしまって、前売り券を購入。で、今週金曜日、宇多丸師匠が批評するということで、いそいそとTOHOシネマズ シャンテで観て来ました(その後、大森に移動して2回目の「スティール・サンダー」を鑑賞)。「予想通り…まさに予想どおりだ ( ´_ゝ`)」と思ったり。


前売り特典は「タリーと私のランチトート」でございます。


スクリーン3、半分ぐらいの入りだったような。



最初にほとばしるほど野暮な文章を書くと、「ナイトシッター(夜間専門のベビーシッター)のタリーの正体は?」という予告編でも流される謎に関しては、まぁ、勘の良い方ならすぐ気付くと思いますが(苦笑)、僕も「これはオルターエゴだな ( ̄ー ̄) ニヤッ」と即看破しましてね。パンフによると音楽遣いなどで伏線を張ったりもしているそうで、それにはまったく気付かない体たらくでしたが、中途半端に登場した元友人(ルームメイトだった)、朝はマーロに会わずに去るタリー(ちょっと「小人とクツ屋」っぽい)、馴れ馴れしい冷蔵庫利用、夫ドリューに会わない、不自然なコスプレ3P展開、タリーのルームメイト云々相談などにより、「実は本人の別人格が助けてくれているのでは?」というのは薄々勘づいていたから、最後にマーロが「タリーが26歳のころの自分だったと気付くシーン」でも驚かなかった…って、偉そうですかね (´∀`;) スミマセン 一応、オチを書いておくと、事故を起こしたことで「タリーはマーロの旧姓(?)であり、すべてマーロが無理して頑張ってたことが発覚→夫ドリューが反省して彼女に無理をさせないことを決意→息子ジョナに諭されて、彼のためにやっていたブラッシングを止める」といった感じで終わってたんじゃないかしらん。


ハードな日々にマーロがキレて、ナイトシッターを呼ぶことにしまして。


タリーが来てくれるんですが、実は若いころのマーロ自身だったというね。


僕の気持ちを代弁するシコルスキーを貼っておきますね(「バキ」より)。
三角絞めでつかまえて-予想通りだ


ただ、本作のキモは別にあって。「家事や子育てを女性だけが一手に引き受けることの大変さ」わかりやすくポップに描いているところが素晴らしい。ダーレン・アロノフスキーのヒップホップモンタージュを想起させる加速する「ワンオペ育児」描写は、面白いながらもその苦労がビンビン伝わってくるので、「専業主婦は楽だよな!(`∀´) ケケッ」なんてほざいている御仁も「こんなの無理ですわ… (`Δ´;) スミマセン」と即反省するのではないでしょうか。さらにマーロを演じたシャーリーズ・セロンの18キロ増量して挑んだという役作りもまた良くて、「モンスター」の時もハードな増量をしたそうですが(未見)、本作で見せる“だらしない体”は100点のクオリティでして。僕は「KUBO クボ 二本の弦の秘密」で彼女が声を担当したサルにすら股間を踏まれたくなった男ですからね(微笑)、当然ながら今回もまた超ストライクであり、あの体型でウェイトレスのコスプレを着用して迫ってきてほしい…という、どうでも良い願望。


見事な増量! この肉体を観られただけでも前売り券を買った甲斐がありました。


搾乳シーンに関しては「マッドマックス FR」のこのシーンを連想して複雑な気持ちになったりもして。


なんとなくロック様にどうかと思う提案をするファルコンの画像を貼っておきますね(「ペイン&ゲイン」より)。
母乳友だちになろう!


公式の特別映像があったので、貼っておきますね↓ これは大変だわ… (・ω・;) ウーン




それと、僕的にグッときたのは「現状の不安や苛立ちを受け入れていく映画」でもあったこと。己の人生を振り返ってみれば、全体的に若いころの方が「良いことがなかった」イメージが強いので、本作の主人公マーロの「20代のころは良かったわ… (´・ω・`し ションボリ」的な心境って、理解はできるけど共感はできなかったりするんですが、しかし。なんて言うんですかね、彼女のように僕にも大切な奥さんと娘がいて十分幸せなハズなのに、結局、何かにあがいてしまう部分があるので、どことなく他人事とは思えなかったというか。タリーが指摘する「家族がいる“今”が夢を叶えた状態」というのは「Exactly(そのとおりでございます)」でグウの音も出ないんだけどさ、それでも“何か”が納得できなくて (・ε・) グゥ でもその“何か”を諦めたり、飼い慣らしたりしていくことが人生であり、成長なのかもしれない。そんなことを考え始めるとね、知恵熱が出て具合が悪くなる45歳なのでしたーー ('A`) アタマイタイ


タリー=“26歳の自分”からの指摘はごもっともなのです。


まぁ、こういうことなんですよね(「テイク・ディス・ワルツ」より)。
三角絞めでつかまえて-ジェラルディン、容赦せん!


その他、「デカフェにもカフェインが入ってるとクソリプするババア」とか「ブルックリンを目指すシーンでのシンディ・ローパーのアルバムの使い方!」とか「タリー役のマッケンジー・デイビスが魅力的!」とか褒めたいところはいくつもあるんですけれども。正直、どうかなぁと思うところもある…という面倒くさいアタシ。「いくら無関心な夫でも、自分の家に入れるんだから、一度はナイトシッターに会っておくだろ」とか「いくら兄が金持ちでも支払い&請求がなかったら気付くだろ」とか「いくら人間の潜在能力を使って無自覚に行動しているとしても、最終的には過労が判明するんだから、マーロの肉体に兆候が出るだろ」といったツッコミは置いとくとしても。

ハッキリ言って、夫ドリューの設定がクソすぎるというか。“1人目の子ども”だったらまだ現実味があるけどさ、“手が掛かる2人目を経ての3人目”であの無関心振りなのに、さらに「理解がある良い夫」なんてキャラ設定は今どきあり得なくないですかね?(いくらマーロが「自分で何でもこなせる完璧な主婦になりたい願望”を持っていた→彼に何もやらせないようにしていた」としても!) 最後に反省して善人ヅラするけどさ、それまでがあまりにも異常すぎたから、ごめんなさい、「お前、バカなの?(゚Д゚)」と呆れちゃいましたよ。それとマーロがジョギングするシーン、若い子と張り合って負けた後、「これからハードトレーニングに打ち込んで肉体を鍛え上げるのか!(*゚∀゚)=3 ムッハー」とスゲー期待したので、そのまま「もうアタシも若くないのね 川´_ゝ`)」なんてボンヤリと終わったのは少し残念でしたね。例えば、「バラクーダ」を流しながらドッグフードを担いで走る…なんて演出は無理な注文でしょうか(間違いなく無理な注文)。


正直、この「冷凍ピザ」発言を聞いた瞬間…。


僕の脳内ではこんなイメージで殴ってました(「グラップラー刃牙」より)。
三角絞めでつかまえて-殴られるロジャー・ハーロンさん

このシーンも決して悪くはないんですが…。


僕はこんな特訓が観たかったなぁ…という勝手な要求(「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」より)。



そんなワケで、100パーセント乗れたワケではないんですが、「僕ももっと協力すれば良かったなぁ」と娘が生まれた時を思い出したりしたし(でも、実家で育てたりしたし、お義母さんが来てくれたりもしたし、家事は僕が担当してたんですヨ…というI-I-WA-KE!m9・∀・) ビシッ)、笑えるシーンも結構あったし、トータルするとシャーリーズ・セロンが堪能できて楽しかったです (´∀`=) ヨカッタワ- 何はともあれ、間違いなくワンオペ育児の大変さがビンビン伝わってくる作品なのでね、女性の方が高確率で共感できると思いますが、男性も観ておくと良いような気がします。おしまい。




ちょっと良さげなサントラ(デジタル盤)。アナログ盤もあります。



ジェイソン・ライトマン監督×シャーリーズ・セロン主演作。僕の感想はこんな感じ



シャーリーズ・セロン主演作で一番好きなのは、これでございます (´∀`=) ウフフ



「自分の人生、これでいいのか」話を観ると思い出しがちな映画。僕の感想はこんな感じ



久しぶりに聴きたくなりましたよ。







セラヴィ! C'est la vie!(ネタバレ)

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セラヴィ! C'est la vie!



原題:Le sens de la fete
2017/フランス 上映時間117分
監督・脚本:エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ
製作:ニコラ・デュバル=アダソフスキ、ヤン・ゼヌー、ローラン・ゼトゥンヌ
撮影:ダービッド・シザレ
美術:マチュー・バドピエ
衣装:イザベル・パネッティエ
編集:ドリアン・リガール=アンスー
音楽:アビシャイ・コーエン
出演:ジャン=ピエール・バクリ、ジャン=ポール・ルーブ、ジル・ルルーシュ、バンサン・マケーニュ、アイ・アイダラ、スザンヌ・クレマン、アルバン・イワノフ、バジャマン・ラベルネ、ジュディット・シュムラ、エレーヌ・バンサン
パンフレット:★★★★☆(800円/フランスの結婚式ついてのコラムがタメになったし、ポップアップの仕掛けが素敵!)
(あらすじ)
30年間にわたり数多くの結婚式を手がけてきたベテラン・ウェディングプランナーのマックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、近頃、引退を考え始めていた。そんなある日、ピエールとヘレナというカップルからの依頼で、17世紀の城を式場にした豪華絢爛な結婚式をプロデュースすることに。いつも通り、式を成功させるため様々な準備を整えて当日に臨むマックスだったが、ウェイターはシワシワなシャツに奇妙なヒゲ、スタッフのひとりは新婦を口説き始め、オーケストラはワンマンショー気取りだったりと、トラブルが続発。マックスの努力は全て泡と消え、感動的になるはずの式は大惨事と化してしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




55点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

実は若いころに結婚式の配膳のバイトをしていたので、予告編を観た時に「フランスの結婚式の裏方ってどんな感じかしら?」と興味が湧きましてね。それにこの手のコメディ映画は嫌いじゃないのもあって、前売り券を購入。8月中旬、新宿で「ウインド・リバー」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を観てから、恵比寿ガーデンシネマで鑑賞いたしました。まぁ、良いんじゃないですかね… (・∀・;) ラヴィ~ ちなみに「セラヴィ! C'est la vie!」は邦題で、原題は「Le sens de la fête(人生の意味)」だったりします。


前売り特典は「『PAPIER TIGRE』オリジナルメッセージセット」でした。オサレ!


記事の切り抜きはこんな感じ。劇場はシネマ2で、半分ぐらいは埋まってた記憶。



お話をザッと書いておくと、引退を考えていたウェディングプランナーのマックスが、自分がプロデュースする結婚式にて、さまざまなトラブルに見舞われるも、ダメだと思っていた部下たちの頑張りもあって、なんとなく成功しましてね。最後は会社の売却を止めて、またみんなで仕事しようねムードで解散して、終わってましたよ、たぶん。この映画は「最強のふたり」を撮ったエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督作ということでね、普通に良く出来たコメディではあるんじゃないですかね。ただ、正直なところ、本作は「プロフェッショナルたちがボタンの掛け違いなどで失敗→大変なことに!」というよりは「プロ失格の奴らが仕事をちゃんとやらない→大変なことに!」という展開が多めなので、全員が仕事を舐めているように見えたというか。ごめんなさい、僕は結構イライラする場面が少なくなかったです。一番ムカついたのは、カメラマンのギイ(ジャン=ポール・ルーブ)で、「みんながスマホで撮影するからカメラマンの需要がなくなった」という状況自体は決して“なくはない”んだろうけどさ、アイツの場合、仕事そっちのけでメシを食ったり、女性を漁ったりと、「お前の仕事振りが不真面目だから需要がねーんだよ ( ゚д゚)、ペッ」としか思えなかった次第。


本作を鑑賞中の僕の気持ちを代弁する愚地克巳を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



とは言え、だ(突然、偉そうに)。なんて言うんですかね、上記の不満って、僕の心に大らかさが足りないだけなのではないか。パンフに載っていたYUKO FURUYAさんによるコラムやこちらの記事を読むと、フランスの結婚式ってざっくばらんな雰囲気らしいし、そもそもコメディ映画の登場人物に「100-1=0」の帝国ホテル並みのサービスを要求しても詮無きことだし、「人生には上手くいかない時ってあるもんな ┐(´ー`)┌ セラヴィぐらいの優しい気持ちで楽しめば良かったのではないか。だがしかし、やっぱりイラッとした部分が忘れられないので、55点という台無しな着地。ううむ、人間とは業の深い生き物、ですな(勝手に多くの人を巻き込んだ文章)。何はともあれ、たぶん僕の心が狭いだけであり、基本的には誰もが楽しめる作品だと思うので、気になる人はぜひ観てみてくださいな。




エリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督作。僕の感想はこんな感じ



非常に良さげなサントラ(デジタル盤)。輸入盤もあります。



結婚式映画で一番好きなのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ








グッバイ・ゴダール!(ネタバレ)

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グッバイ・ゴダール!



原題:Le Redoutable
2017/フランス 上映時間108分
監督・製作・脚本:ミシェル・アザナビシウス
製作:フローレンス・ガスト、リア・サトゥーフ
製作総指揮:ダニエル・ドゥリューム
原作:アンヌ・ビアゼムスキー
撮影:ギョーム・シフマン
美術:クリスティアン・マルティ
衣装:サブリナ・リカルディ
編集:アン=ソフィー・ビヨン
出演:ルイ・ガレル、ステイシー・マーティン、ベレニス・ベジョ、ミーシャ・レスコ、グレゴリー・ガドゥボワ、フェリックス・キシル、アルトゥール・アルシエ
パンフレット:★★★★☆(720円/松竹事業部が作った情報量多めのパンフ。5月革命の説明とかも載っててイイ!)
(あらすじ)
パリの大学で哲学を学ぶアンヌは、もうすぐ19歳。ある日彼女は、映画を変えたと世界中から注目される天才監督ジャン=リュック・ゴダールと恋に落ち、彼の新作映画で主演を飾ることに。新しい仲間たちとの映画づくりやゴダールからのプロポーズなど、生まれて初めての経験ばかりの刺激的な毎日の中で、様々なことを夢中で吸収していくアンヌ。一方、パリの街ではデモ活動が日ごとに激しさを増し、ゴダールも次第に革命に傾倒していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

僕は愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題となった作品は基本的に足を運んでいるんですが、今年から「リスナーカプセル」に選ばれた映画も観るようにしていて、本作は7月20日の放送で「リスナーカプセル」に入ったということで! 8月下旬、新宿ピカデリーで観て来ました(その後、「ジュラシック・ワールド 炎の王国」をハシゴ)。「痛いほど実感る… (ノω・、) グスン」と思ったり。


10番スクリーン、8割ぐらい埋まってて驚いた記憶。


僕の気持ちを代弁する「範馬刃牙」のひとコマを貼っておきますね。
痛いほど実感る...


本作は、映画界の巨匠ジャン=リュック・ゴダールの“2番目の奥さん”アンヌ・ビアゼムスキーによる自伝的小説「それからの彼女 Un an après」を映画化した作品だそうで。いわゆる「ピグマリオン」モノ”っぽい感じかと思ったら“ダメ夫モノ”だった印象。ただ、当時19歳のアンヌの夫となるのが、あのゴダールなのがユニークなポイントで、僕は映画ファンを気取っているにもかかわらず、恥ずかしながらゴダールの作品を1本も観ていないし(尊敬する映画評論家の町山智浩さんの映画ムダ話は聴いてますがー)、ゴダール自身もどんな人かよく知らなかったのでね(苦笑)、「あら、こういう人だったのね!Σ(゚д゚)」という伝記を読むような面白さがありましたよ(って、監督は「伝記じゃなくてラブストーリー」と語ってますがー)。その他、アンヌ役のステイシー・マーティンがとにかくキュートだし、見事に再現された当時のファッションや美術も素敵だったりするし、コメディ要素も強かったりするので(「狭い車内での長時間の口論シーン」はスゲー笑った)、基本的には楽しかったです。一応、オチを書いておくと、アンヌとの仲がすっかり冷え切った中、ジガ・ヴェルトフ集団を立ち上げてすべてを合議制で決めることにしたゴダールが撮影中に多数決で敗北→自分の意見が通らないことに釈然としないムードで、映画は終わってたんじゃないかな、確か。


恐ろしく可愛かったステイシー・マーティン。サラリとヌードになる姿勢も評価したい(偉そうに)。



でね、何がグッときたかって、終盤の展開。5月革命の煽りを受けて政治活動に熱心になり、商業映画を否定し始めたゴダールは“面倒くささ”を日々加速させて、そんな自分を理解してくれない妻のアンヌに不満を抱くようになりまして。結果、猜疑心から彼女の浮気を疑う→フラれたら当てつけるかのように自殺を図るから「なにこの卑怯なクズ」と心底軽蔑したんですが、しかし。僕も初めての恋愛では付き合っている人に試し行為をしたことがあったから(汗)、ちくしょう、みっともなさ全開のグダグダなゴダールの姿には「痛いほど実感る… (ノω・、) グスン」と涙が溢れたりもした次第。まぁ、所詮はアンヌ視点の話なので、本当に“当時のゴダール”がこんな人だったのかはわかりませんが、「どんな偉人にもみっともない時期や瞬間がある」と思うと、勝手な親近感が湧いたりしたけれども。とは言え、偏差値が低めの僕にゴダールの作品は難しそうであり、やっぱり観ることはなさそうなのでね、グッバイ、ゴダール…(上手いこと着地したようなドヤ顔を添えてーー)。




アンヌ・ビアゼムスキー本人が書いた映画の原作本。自伝的小説で、もう一冊出してるそうな。



アンヌ・ビアゼムスキー主演×ジャン=リュック・ゴダール監督作。未見だし、たぶん観ません (´∀`;) スミマセン



ミシェル・アザナビシウス監督作。僕の感想はこんな感じ










先週の備忘録(2018/9/25~10/1)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→「か和もっち」
水曜日、仕事→カレーラリー完走!→映画鑑賞
木曜日、リハビリ→仕事→映画を2本鑑賞
金曜日、ボランティア→仕事→「テアトロコントvol.30」
土曜日、妻子と映画鑑賞&ショッピング
日曜日、寝込む
月曜日、仕事→映画を2本鑑賞
※先週観た映画は6本でした



先週は、非常に残念ながら、仕事が全然上手くいかなくて、「誰かがこっちを指さして笑っているような気がする… (´・ω・`)」的な1週間でしたよ。これからあと20年以上も働いていける自信がなくなったというか。まぁ、そもそも映画だブログだと趣味にうつつを抜かしているのがダメなんですが(苦笑)、それ以前に人としての能力が低いんじゃないかと。正直、やる気ゲージもグングン下がっている状況なんですけど、娘の将来のためにもお金はしっかり稼がねばならないのでね、現実逃避しながら頑張ろうと。とは言え、スゲー働きたくない。布団の中で丸まって過ごしたい気持ち。


唐突ですが、火曜日に「か和もっち」で飲んだ時のgifを貼っておきますね↓



ブログについては、そこそこ更新しちゃいましたが(汗)、2本ほど更新予定だった記事を断念しましてね。1本は「西武線沿線カレーラリー2018」について。8月に奥さんから「こんなのやってるよ〜 川 ゚д゚)」と教えられて以来、ずっと気になっていて。そっち方面に行く用事が出来た時に「今だ!Σ(°д° ) クワッ!」と始めてみれば、どの店もかなり美味しいから、スゲー驚きましたよ。もうね、近くを訪れたら絶対足を運びたいと思うほどのレベルであり、良いお店を12店も教えてもらえて、本当に良いラリーだったなぁと(って、練馬の「ケララバワン」だけは行ったことがありましたがー)。6店舗回ったらもらえるスプーンが「カレーが食べやすい作り」になっていたことにも感動したし、とても良い体験でした (´∀`) ウフフ 本当は各店舗のレビューを書きたかったんですけど、時間がないので、togetterで簡単なまとめを作るとともに、サラッと書き残してみた次第。


gifを作ってみました。一番好みだったのは…やっぱり奥さんのカレーかしらん (´∀`) ノロケ



もう1本は、金曜日に観た「テアトロコントvol.30」についてのレビュー。本当は「舞台」のカテゴリでそこそこちゃんとした感想を書くつもりだったんですけれども。前回と違って、今回はスゲー乗れなくて。舞台については、あまりネガティブな文章をネットの海に投下するのは気が引けるので、少しだけ書き残しておくと、2番目のウンゲツィーファの芝居が生理的に合わなくて。なんて言うんですかね、自慰行為の描き方が悪い意味でくだらなくて、つまらなくて。芝居を観て帰りたくなったのは人生で初めてかもしれません。その後のミズタニーの芝居やハナコのコントは面白かったから(佐伯さち子さんは相変わらず素敵だった!)、少しは気が紛れたけど、トータルすると不快感が上回っちゃって、無駄な時間を過ごした気分になった…ってのは、たぶん仕事でイライラしていたのも影響しているんだろうなぁと。つーか、ウンゲツィーファの芝居は周囲の評判が良いみたいなので、基本的には僕のせいだとは思うんですが、ああいうイヤな気分には2度となりたくないのでね、もう「テアトロコント」に行くのはやめます。


ううむ、まさかここまで乗れないとはなぁ…。



その他、映画については、待望の北村龍平監督作を観たり、地獄のような愛の映画を観たり、マッスル坂井さんが好演されている映画を観た後にコラボフードを食べたり、妻子と「若おかみは小学生!」を鑑賞したり、シネマート新宿公開時に見逃しちゃった「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」浦和美園まで観に行ったり、今週の「ムービーウォッチメン」の課題映画である「クワイエット・プレイス」を観たりしたんですが、すべて面白かった印象。中でもイチオシはジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「サドン・デス」のオマージュに感動した「クワイエット・プレイス」ですかねぇ…(眉唾な文章)。あと、久しぶりに試写会が当選して、しかもそれが「スカイライン 奪還」だったのは最高のひと言。前売り券は2枚購入済みなんですけど、間違いなく面白いので問題ナシであり、現在、女のように股まで濡らしながら待っているのでした(アウトな表現)。


試写会が当たるのって久しぶり! スゲーうれしいです… (ノω・、) グスン


なんとなく「藤巻十三を股まで濡らして待っていた松尾象山」の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
股まで濡らした松尾象山


今週の予定は、嫌々ながら仕事を頑張りつつ、ボランティアをしたり、リハビリをしたり、三連休は妻子と過ごしたり…ってな調子。で、当然ながら木曜日は試写会に行きますが、「2人分招待されている→1人分空いている」のでね、もし「僕が会ったことがある人」で興味がある方がいましたら、TwitterにDMをくださいな。


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんによる「君にトロピタイナ」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







ダウンレンジ(ネタバレ)

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ダウンレンジ



原題:Downrange
2018/日本、アメリカ 上映時間90分
監督・製作・脚本:北村龍平
製作:森コウ
製作総指揮:真木太郎
原案・脚本:ジョーイ・オブライアン
撮影:マティアス・シューバート
編集:北島翔平
音楽:アルド・シュラク
出演:ケリー・コンネア、ステファニー・ピアソン、ロッド・ヘルナンデス=ファレラ、アンソニー・カーリュー、アレクサ・イェイムズ、ジェイソン・トビアス
パンフレット:★★★(800円/北村龍平監督と脚本家ジョーイ・オブライアンの「対弾」が面白かった)
(あらすじ)
6人の大学生が相乗りした車が広大な山道を横断中、タイヤがパンクしてしまう。タイヤ交換のため車を降りた男子学生は、パンクがアクシデントではなく、銃撃を受けたせいであることに気づく。しかし、すでにその時、6人は「何か」の標的になっており……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


ハッキリ言って、実写版「ルパン三世」にはまったく乗れなかったものの、北村龍平監督はなるべく応援したいので、本作は観る気マンマンでしてね。先週、新宿武蔵野館で観てました。「よし… ( ´_ゝ`)」と偉そうな気分になったり。


劇場入口には北村龍平監督のサイン入りポスターが飾ってありましてね。


なんとTシャツが売られていたりもしたのです。


奥の方にはこんな展示もあったり。


入場者プレゼントという大盤振る舞い。ちなみに場内は満席でしたよ。


僕の気持ちを代弁する花山薫を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



「二週間&レイトショー限定」という微妙な規模の公開だったので、ごめんなさい、全然期待してなかったら、予想以上に面白くて驚いた…というのは失礼ですな (´∀`;) エヘヘ お話をザッと書いておくと、アメリカの片田舎を走っていた車のタイヤがパンクした…と思いきや! タイヤは謎のスナイパーに撃ち抜かれていて、乗っていた若者たちを凶弾が次々と襲ってくるから、さぁ大変!Σ(゚д゚;) タイヘーン! 車の陰に隠れながらスマホの電波が通じるところまで移動しようしてみたり、リロード中で大丈夫かと思って逃げようとしたら撃たれたり、通りがかった他の車(家族連れ)が皆殺しにされたり、警察が助けに来るも役立たずだったりと、いろいろありましてね。最後は、唯一生き残った“妹想い”のジョディ(ケリー・コンネア)がぶちきれて、警察車両に乗る→スナイパーが陣取っている木に激突→スナイパーが転落→相手のライフルを奪うと、何発も撃ち込んで行動不能に追い込むんですけれども。弾が詰まったので、持ち替えて銃床でガシガシ殴っていたら暴発してノドに被弾!(この展開がたぶん「衝撃のラスト37秒」) ジョディが泣き笑い顔になって終わってたんじゃないかな、たぶん。


この女性が唯一生き残るも、最後は瀕死状態で終わるのでした。



パンフによると、タイトルの「DOWNRANGE」とは「銃弾の射程圏内」を指す用語で、兵士たちの間では「戦闘地帯」を表しているそうですが、「謎のスナイパーが同じ場所から撃ってくる→車の陰に隠れるしかない!(´Д`;) イヤーン」という状況設定は、確かにユニークなワンシチュエーションスリラーだなぁと。まぁ、この手の映画って同じ状況が続くため、「低予算で撮りやすい」というメリットと「場面が変わらないので飽きやすい」というデメリットがあると思うんですが、みんなで車を動かしてみたり、1人だけ離れた場所に隠れちゃった奴が散々な目に遭ったりとか、頑張って工夫していた印象。ゴア描写は全体的にエグめで(ポッカリと穴が空いた顔面が映ったりする)、通りがかりの3人家族なんて子どもも含めて無惨に殺したりと、なかなか容赦がないのも高ポイントでして。応援に来た警官たちのバカっぽさとか、クライマックスのヒロインのアグレッシ部な姿勢とかは、昔の北村龍平監督作って感じがして好感が持てましたよ。


この黒人青年、何発も撃たれるハメになって、なかなか可哀想でしたな… (´・ω・`)



「結局、“謎のスナイパー”が謎のまま終わる」あたりは不満に感じる人もいるかもしれませんが、僕的にはブギーマンの一種っぽくて、嫌いじゃなかったです。まぁ、細かいところを考えるといろいろとおかしな映画ではあるんですが(特に後半に出てくる警官たち)、僕的には“ハリウッドで仕事するようになってからの北村龍平監督作”の中では一番面白かったのでね、「良い仕事をしましたな ( ´_ゝ`) ヨシ」と偉そうな気分になったりした次第。積極的にオススメはしませんけど、シチュエーションスリラーが好きな人は観てみても良いんじゃないかしらん。




なんとすでにネットで観られるというね (゚⊿゚) ヘー



輸入盤のサントラがありましたよ。ジャケットが素敵。



北村龍平監督の前作。僕の感想はこんな感じ







クワイエット・プレイス(ネタバレ)

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クワイエット・プレイス



原題:A Quiet Place
2018/アメリカ 上映時間90分
監督・製作総指揮・脚本:ジョン・クラシンスキー
製作:マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッドリー・フラー
脚本:ブライアン・ウッズ、スコット・ベック
撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
美術:ジェフリー・ビークロフト
編集:クリストファー・テレフセン
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュプ、ケイド・ウッドワード
パンフレット:★★☆(720円/もっとコラムがあっても良いのでは)
(あらすじ)
音に反応して人間を襲う「何か」によって人類が滅亡の危機に瀕した世界で、「決して音を立ててはいけない」というルールを守り、生き延びている家族がいた。彼らは会話に手話を使い、歩くときは裸足で、道には砂を敷き詰め、静寂とともに暮らしていた。しかし、そんな一家を想像を絶する恐怖が襲う。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、「マーズ・アタック!」のネタバレに触れているんですが、実に悪趣味かつグロくて面白い作品ので、未見の人は観てから読んで!
※今回の記事は、「サドン・デス」のネタバレに触れているんですが、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作の中では面白い方なので、ぜひ観てみて!


「働いたら、負け。」を連想させる「音を立てたら、即死。」というユニークなキャッチコピーに惹かれて、観るつもりではあったんですけれども。すぐに斜に構えてしまう捻くれ野郎の僕ですよ、観る前から「そんなの絶対無理じゃん (`∀´)」と不粋なツッコミを入れちゃうところがあって(いびきをかく人とか大便の時はどうするのよ的なことは誰もが思いますわな)。実際、予告編でも「ガキがオモチャのロケットで音を立てる→死ぬまでにタイムラグがある→即死じゃない」から、「なんだよ、キャッチコピーと内容が違うじゃねーか!( ゚д゚)」と。ウソ+大げさ+まぎらわしいということで、JAROに電話しなくちゃーー。そんな風に考えていた時期が俺にもありました。


なんとなく達観したムードの範馬刃牙を貼っておきますね(「バキ」より)。
三角絞めでつかまえて-俺にもありました


ううむ、いきなりアホっぽい書き出しになっちゃいましたが(汗)、とりあえず愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の“今週の課題作品”になったので、イオンシネマ浦和美園「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」とハシゴ鑑賞してきました。「良い死にざま!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


やってきました、浦和美園。


都内上映が終了した「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」をイオンシネマ浦和美園で観るために来たのです。


3番スクリーン、1/5ぐらいは埋まってたんじゃないかな。


何も食べてなかったので、ハム&チーズのサンドを摂取しながら鑑賞いたしました。



劇中の時系列を無視しながら身もフタもなくあらすじを書いておくと、20XX年、謎の隕石がメキシコに墜落→盲目&音に反応する怪物が登場→2メートル超の巨大かつ強靱なボディに鎧のような表皮、鉄すら引き裂く鋭い爪を備えていたため、あっという間に人間社会は壊滅状態に追い込まれたようでして。そんな中、末っ子がロケットのオモチャを鳴らして即死したりしたものの、父親のリーと母親エヴリン、長女リーガン(耳が不自由)に弟マーカスは手話を駆使してサバイブするエヴリデイ。で、エヴリンが妊娠→出産するということで、いろいろバタバタした結果、子どもは無事に生まれながらも怪物に襲撃されるわ、はぐれた長女と弟が窮地に陥るわと、大変な目に遭うんですが、しかし! 父親が手話で娘に「愛してる」と伝えてから「ウォォォォォッ!ヽ(`Д´)ノ」と大声を出して怪物を引きつけてくれたことで助かりましてね…(もちろん父親は即死)。最終的には「こいつらは補聴器から出る高い周波数の音に弱い!Σ(°д° し クワッ」と長女が気付いたおかげで、母親がショットガンで見事撃退! 続々と怪物たちが家に迫るも「オレたちの戦いはこれからだ!川`Д´)人(`Д´)人(`Д´し (・ε・) バブー」ってな調子で終わってましたよ、きっと。


人類を絶滅寸前まで追い込んだ怪物はこんな感じでして。


弱っている時はショットガンで倒せることが判明するのでした。



言葉の意味を調べてみたら「即死=一瞬で死亡」ということではないそうで、慌ててJAROに連絡しなくて良かった…なんて話は置いとくとして。「不意にデカいオナラが出ちゃったらどうするのよ」的な諸々や「あの状況で妊娠するなんて…」といったことは気にしないとしても(娯楽が限られた世界では、どうしてもセックスしたくなることだってあるだろうし、むしろ「声が出せない→燃える!(`Д´)人(`Д´し ヤッチャオーゼ!のでは!?)。終盤に明らかになる“怪物の弱点”は早い段階で予想できる→文明が崩壊するまで追い込まれないのではないか…とは思いました(音で弱るあたり、「マーズ・アタック!」を思い出した)。それと、補聴器のせいで怪物が逃げる展開があった時点で観客は全員わかっているのに、劇中の登場人物たちは弱点になかなか気付かないから、「志村うしろ!(´Д`;)」ライクに少しだけフラストレーションが溜まりましたよ。


このキャッチコピー、決して間違ってなかったです (ノ∀`) スミマセン



ただ、“音を立てたらスゴ腕の盲人に殺されるムービー”「ドント・ブリーズ」のように、つい観客も音を立てないようにしちゃう雰囲気は愉快だったし、かすかな音も拾おうとするクリーチャーの耳(?)の造形はキモくて良かったし、耳が聞こえない長女役に聾者のミリセント・シモンズを起用する姿勢は好感が持てるし(そしてとても可愛かった!)、エミリー・ブラントはさすがの演技力だったし、最後の「戦いはこれからだ!」感には笑ったしと、好きなところの方が多くてね。特に感動したのが、父親の死にざま。「アタシのせいで弟が死んだから、パパは嫌ってる… (´・ω・`し」とションボリしている娘に、手話で「愛してる!(`・ω・´) キリッ」と伝えてから雄叫びを上げて死ぬシーンは、ハッキリ言って、「“音を出したら殺される”という世界観で家族モノ」という時点でスムースに予想した展開ではありましたが(苦笑)、スゲー泣いたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! というか、アレって、どう考えてもジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「サドン・デス」のオマージュなんですけど、君はどう思う?(唐突なタメ口)


「サドン・デス」の素敵な1シーン。ごめんなさい、オマージュは言いすぎでした。



ということでね、少し思うところはありましたけど、トータルするととても面白かったです (´∀`=) スキヨ 主演も兼ねたジョン・クラシンスキー監督、エミリー・ブラントの旦那さんだそうですが、なかなか頑張ったのではないでしょうか(偉そうに)。全米で大ヒットしただけあって、細かいことを気にしなければ高確率で多くの人が楽しめる作品だと思うのでね、気になる人は劇場へどうぞ〜。




デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。



連想した“音を立てたら大変なことになる映画”。僕の感想はこんな感じ。



異星人襲撃系では上位に入るほど好きな映画でございます。



ジョン・クラシンスキー監督作。たぶん観ないだろうな… (´∀`;) ゴメンネ



ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演×ピーター・ハイアムズ監督作。優しい目で観て!







宝物の抱きかた(ネタバレ)

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宝物の抱きかた



2017/日本 上映時間84分
監督・原案:榎本桜
脚本:村上秀樹
撮影監督:柳田慎太郎
撮影:韓愈
照明:豊川祐輔
録音:川崎岳
美術・衣装・小道具:酒井千寿
音響効果・MA:鈴木宗寿
編集:井上明裕
編集協力:伊藤拓也
劇場版編集:片元亮
音楽:山崎康平
助監督:服部無双
制作:長尾和紀
制作協力:牛丸亮
出演:榎本桜、長山浩巳、坂川使音、結城さなえ、牛丸亮、遠山雄、岡田孝志、七海なな、剣持直明、塚本一郎、日下有、相元晴名、冨永金司、藤本蒼太、藤本茜、藤本楓
パンフレット:★★★(700円/デザインが素敵。主演2人の対談が面白かった)
(あらすじ)
実家の家業を継いだ兄のもとに、5歳の子どもを連れた弟が10年ぶりに帰ってくる。幼い頃に両親を亡くし、兄は両親を覚えているが、幼かった弟は父親のことしか記憶がない。一生懸命、ちゃんとしなくてはダメだという兄と、好きなことをできない大人になることから逃げてきた弟。2人の間にはさまざまな摩擦が生じるが、突然訪れた子どもとの出会いが、2人の間の緊張を徐々にほぐしていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は、映画の内容とは関係のない文章がダラッと書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

9月頭、映画仲間のはちごろうさんに「三角絞めさんは幅広く映画を観てますよね (´∀`)」みたいなことを言われて、結構ショックだった…なんてことを「モリのいる場所」の感想で書いたんですけれども。とは言え、真面目な文章を書くと、「たまたま観る機会が巡ってきた映画をなんとなく観る」という行為は、新たな知見をもたらしてくれるような気がしてまして。「この世で一番肝心なのは素敵なタイミング♪ (o^-')b」という歌を愛していたりもするので、基本的には偏ったジャンルの作品ばかり観ていたいものの、“何らかのタイミング”が合った時は、どんなに自分の好みとは違う作品でも、つい観てしまうんですよね…。

で、9月下旬某日のこと。「いつも月夜に米の飯」を鑑賞後、そのコラボフードを出している新宿三丁目の「Bar DUDE」に足を運んでみたら、モロに映画好きが集まるお店でして。カウンター席に座って、隣のお客さんと話しながら、美味い酒と食事に舌つづみをYOSHIKI並みに連打していたところ、「このお店のマスターが出演している」ということで、本作の前売り券(1500円)が販売されてましてね。酔いも手伝って、「ぜひ観に行きますよぉ〜 (´∀`=)」と調子に乗って購入したものの、翌日に即後悔(失礼な文章)。ただでさえ観たい映画がたくさんある現在、こんなインディーズ映画を観に行くヒマなんてないんだよなぁ…。でも、お金をムダにするのは何よりもイヤなので、今週水曜日、吉祥寺のココマルシアターで観てきたんですが、予想外にとても良かったです (・∀・) ヨカッタ! アッサリめに感想を残しておきますね。


「Bar DUDE」のコラボフード、恐ろしく美味くて、つくねは4本も食べました。


吉祥寺のココマルシアターに来るのは初めて。劇場入口では関係者がビラを配ってました。


劇場はかなり狭め。予備の椅子が並べられるほどの満席だったり。



あらすじを乱暴に書いておくと、兄・透のもとに弟・直也が数年ぶりに帰宅したと思ったら、5歳児のゆうきを連れていて。「奥さんが出て行って、子どもだけが残った ( ゚д゚)」みたいなことを聞かされるも、そもそも透は直也が結婚したこと自体知らなかったため、「まぁ…そうなんだ… (`Δ´;)」と釈然としないながらも2人を受け入れて、一緒に日々を過ごしてみれば、弁護士がやってきましてね。なんと「お世話になった先輩が死亡→その奥さんが息子のゆうきをネグレクト→勝手に連れてきた」ことが判明するのです。ただ、奥さんは海より深く反省しているし、子どものためにも良くないということで、直也はゆうきを奥さんに返しまして。ちょっと寂しいものの、兄弟の仲は前よりも深まった…ってなムードで終わってましたよ、確か。


ちなみに上映後には監督&劇団チキンハートの人たちのトークショーがあったというね。



ごめんなさい、未熟なところが目立つ作品だとは思うんですよ。上映後のトークショーでの発言によると、「監督・主演の榎本桜さんのお母さんが現場のご飯を作った」級の低予算映画ですから、あまり不満を書くのも詮無きことではありながらも、「もう少しどうにかできなかったか」と思うところがなくはないというか。特に気になったところを書くと、終盤、ゆうきを母親に返すことを決めてから過ごした「最後の日」の撮影や演出はもう少し美しく見せてほしかったし、兄弟がお互いの本音を吐露するシーンの「でも今は違う」の台詞は余計だと思ったし…(あの台詞がなくても、ラストの縁側の2人を観るだけで「今は違う」のが観客にはわかるのに)。普段、こういうことにはあまり気付かない僕ですけど、音の編集があまり良くないと思ったりもしましたよ。

ただ、観ている間、まったく飽きなかったのは、「あの5歳児は本当に直也の子どもなのか?」という謎に引っ張られるだけでなく、主演2人の演技がスゲー良かったから。榎本桜監督には実際に兄弟がいるそうですが、「なるほどなぁ」と。僕は「姉2人の3人姉弟の末っ子」なので、本当にああいう風なのかはわかりませんけど、先日、練馬にある和酒のお店「か和もっち」で飲んだ時にオーナーのかわもっちさんの弟さんが来店→その時の2人の雰囲気にスゲー似てまして。「兄弟ってこんな感じなのかな」と思わせるリアルな空気に感心したんですよね。現実世界でいがみ合う兄弟を散々目撃してきたから、無闇に兄弟を美化することはありませんけど(苦笑)、劇中の“あの空気”にはちょっと憧れたというか。なんかね、「あの2人…うらやましいなァ… (´∀`)」と思わせられた次第。


本作を鑑賞中の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。



その他、本作は主演の榎本桜さんや長山浩巳さん以外の役者さんも芸達者感があって。これはインディーズ系の映画を観た時の「あるある」なんですが、「世の中には上手い無名の役者さんたちがたくさんいるんだな」と。子どもを勝手に連れ出した直也や、ネグレクトしていた母親を糾弾せずにそれとなく赦す優しい着地も嫌いじゃなくて、鑑賞後は「良い映画を観た!m9`Д´) ビシッ」という気分になりましたよ。まぁ、ここは基本的に「シラット使いが刃物を駆使してエイリアンを惨殺する映画」などを好むブログですけれども、たまにはこういうのを観るのも良いな、なんてね、あらためて思いました。トークショーによると、最初は公開させてくれる劇場が全然見つからなくて、なんとかココマルシアターで上映させてもらったら、1週間だけだった予定が現時点で3週間に延びるほど好評だったりするということで、気になる人はチェックしてみると良いザンス。


パンフに監督&出演者のサインをもらっちゃいましたよ (´∀`) アリガタイ



おしまい。




「兄弟」系でもかなり違う作品。僕の感想はこんな感じ



「子ども連れ去り」系でもかなり違う作品。僕の感想はこんな感じ








沖縄スパイ戦史(ネタバレ)

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沖縄スパイ戦史



2018/日本 上映時間114分
監督:三上智恵、大矢英代
プロデューサー:橋本佳子、木下繁貴
撮影:平田守
編集:鈴尾啓太
音楽:勝井祐二
監督補:比嘉真人
出演:端慶山良光、高江洲義一
パンフレット:★★★★★(700円/識者によるコラムが充実していて、読み応えアリ!)
(解説)
「標的の村」「標的の島 風かたか」など沖縄基地問題を題材にした作品を手がけてきた三上智恵監督とジャーナリスト大矢英代が、沖縄戦の知られざる真実に迫ったドキュメンタリー。第2次世界大戦末期、連合国軍の上陸により、1945年6月に降伏するまでの3カ月の間に民間人を含む24万人余りが命を落とした沖縄戦。しかし、降伏後も沖縄北部ではゲリラ戦、スパイ戦が繰り広げられていた。その裏には、1944年夏に沖縄の地に渡り、身分を隠して沖縄の各地に潜伏していた工作員養成機関「陸軍中野学校」出身者42人の存在があった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

「映画秘宝2018年09 月号」Tsuneglam samさんが紹介されていて、興味が湧きましてね。なかなか観に行けなかったんですけど、9月下旬、横浜のシネマ・ジャック&ベティで鑑賞いたしました(その後、「スターリンの葬送狂騒曲」「クレイジー・フォー・マウンテン」をハシゴ)。「タメになった!Σ(゚д゚;)」と思ったり。


記事の切り抜きが貼ってありましたよ。


劇場はジャックの方。客席は7割ぐらい埋まっていたような。



恥ずかしながら、まったく知らないことばかりだったので、不謹慎かもしれませんが、とても面白かったです。1944年に「陸軍中野学校」出身者42人が沖縄に渡って、少年を中心としたゲリラ部隊「護郷隊」を組織したりとか、住民を西表島に移住させて多くの人をマラリアに感染させたりとか(戦争マラリア)、「そんなことがあったのか!Σ(゚д゚;)」と。「捕まったらスパイになる怖れがある」と日本軍が住民を虐殺したという事実は地獄のようで、まぁ、現在の価値観で一方的に裁くのは良くないことではありますが、やはり当時の日本軍がクソだったのは間違いないですわな。ただ、証言者たちも語るように、これって「軍人たちのせい」だけではなく「人間を追い込んだシステム」が悪いワケで。そういった状況や構造をもう二度と作らないようにしなければならないハズなのに、相変わらず沖縄を犠牲にしようとしている今の日本は70年前と同じ道を歩もうとしているのではないか…な〜んて社会派な文章を書いてみたけど、君はどう思う?(唐突な問い掛け)


最後は、カンヒザクラの前で元護郷隊の人が「護郷隊の歌」を歌ったり、護郷隊にいた人の弟さんが一句詠んだりしてましたよ。



ということで、志が高くてタメになる非常に良い映画だったんですけれども。正直なところ、「テレビで真面目なドキュメンタリー番組を観ている感が強かった」というか。もう少しエンタメ要素を盛り込んで面白く観やすくすれば、もっと多くの人に届くのでは…ってのは生意気な意見ですよね (´∀`;) スミマセン 何はともあれ、最後に武田砂鉄さんがパンフに寄稿されたコラム「いつだって群衆は舐められる」の最後の文章を勝手に掲載して、この駄文を終えたいと思います。


いつの時代も、偉い人は、そこまで偉くない人に向けて、何がしかを強制する。そして、その強制を見えないようにさせる。最終的に、偉くない人同士をぶつけて、争いごとを発生させる。うまくいったら自分たちのもの。うまくいかなかったらそいつらのせい。静かに絞り出された声を聞き取りながら、いつの時代もちっとも変わらない支配の構図が炙り出されていく様におののく。あの時、為政者は逃れたのだ。この時代にも、逃れようとする姿がいくつも見える。そのくせ、なぜか堂々としている。なぜ堂々としているのだろうか。あの時と同様、群衆を舐めているからなのだろう。


おしまい。




三上智恵監督作。辺野古新基地建設関連のドキュメンタリーだとか。同名の著作もあります。



川満彰先生による著書。ちょっと興味あります。



沖縄戦を描いた岡本喜八監督作。僕の感想はここの3本目







クレイジー・フォー・マウンテン(ネタバレ)

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クレイジー・フォー・マウンテン



原題:Mountain
2017/オーストラリア 上映時間74分
監督・製作:ジェニファー・ピードン
製作:ジョー=アン・マッゴーワン
製作総指揮:ポール・ウィーガンド、デビッド・グロス、スティーブン・ボイル、マーティン・マイヤー
撮影:レナン・オズターク
編集:クリスチャン・ガザル、スコット・グレイ
音楽:リチャード・トネッティ
ナレーション:ウィレム・デフォー
出演:山、山好きな人々
パンフレット:★★★★(600円/この値段でこの情報量はお買い得! 山リストが好き)
(解説)
世界の名峰に挑む登山家やアスリートたちの姿を追ったオーストラリア製ドキュメンタリー。エベレスト(ネパール)、モンブラン(フランス)、デナリ(アメリカ)、メルー(北インド)など、世界5大陸の難関峰に挑む登山家や、ロープを付けずに垂直の岩壁を登頂する天才クライマーのアレックス・オノルドらの姿をはじめ、グランドキャニオンでマウンテンバイクに乗りながらのスカイダイビング、時速360キロに達するといわれるウィングスーツでの山頂からの滑空やパラグライダーなど、山を舞台とした危険と隣り合わせのエクストリームスポーツをこなすアスリートたちの勇姿を記録。ナレーションを名優ウィレム・デフォーが担当している。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


別に“山映画”に興味があるワケではないんですが、昨年観た山岳ドキュメンタリーの「MERU メルー」がスゲー面白かったので、つい前売り券を購入。7月21日から始まった新宿武蔵野館での上映には間に合わなかったんですけど(汗)、9月下旬、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、「沖縄スパイ戦史」「スターリンの葬送狂騒曲」と連続で観てきました。映画館で観た甲斐がありましたヨ (°∀°)b ヨカッタ!


前売り特典は「カラビナ付LEDライト&ホイッスル」でしたよ。


劇場はシネマ・ジャックの方で、観客は20人ぐらいだったような。


ちなみに新宿武蔵野館では壁一面を使った展示がありましてね。


こんな“登ってる風の写真”も撮れちゃうのでした (´∀`) アラアラ



「娘さん、よく聞~けヨ、山男にゃ惚~れ~るなヨ~♪」で始まる「山男の歌」の1番には「山に吹かれりゃヨ、若後家さんだヨ」なんて歌詞がありますが、そんな感じの映画(伝わりにくい文章)。オーストラリア室内管弦楽団が演奏するクラシック音楽と、作家ロバート・マクファーレンが書いた詩的な文章を朗読するウィレム・デフォーの声が流れる中、「そんなところ、人間には登れないよ… (´Д`;)」とか「雪崩を起こしてスノボするなんて正気!?(°д°;)」といった命知らずの映像がバンバン流れるのです。現在、ドローンやカメラの進化によって、雄大な大自然や臨場感あふれるX-スポーツの映像がスムースに楽しめるようになっているワケですが、それらを大きいスクリーンで観るのはやはり迫力があって。映画代分は満足できましたね。


命綱ナシでのクライミングや…。


こんなところでの綱渡りとか…。


ウイングスーツでの滑空など、リスキーなチャレンジャーたちの映像が次々と流れるのです。


たまに弱音を吐いたりもするけど、それでも山に登っちゃうというね (・∀・) スゴイナー



ただ、本作は「音楽+ポエティックなナレーション+映像」がずっと続くだけで、例えば「MERU メルー」のような“濃厚な人間ドラマ”が描かれたりはしないため、少し物足りなさを感じたというか。原題はモロに「Mountain」ということで、終盤は溶岩の映像とかも流れまして。そりゃあ人智を越えた神々しさを感じたりもしましたが、正直なところ、「環境ビデオを観に来たんじゃないんだよなぁ (・ε・) ウーン」なんて気分にもなった…って、わかっていただけるでしょうか。個人的には「オザキ8」に挑戦する人とか観たかったなぁ(現実とフィクションが混同した文章)。


なんとなく“伝説の男”オノ・オザキを貼っておきますね(「X−ミッション」より)。
オノ・オザキ


とは言え、前述の通り、大画面でX-スポーツ映像を観られただけでも十分楽しかったザンス (°∀°)b ヨカッタ! 山に興味がある人はチェックしてみてくださいな。




サントラの輸入盤を貼っておきますね。ちょっとほしい。



ヒマラヤ・メルー峰のシャークスフィンに挑んだ男たちのドキュメンタリー。僕の感想はこんな感じ



今どきのXスポーツを盛り込んだ「ハートブルー」のリメイク作。僕の感想はこんな感じ









先週の備忘録(2018/10/2~10/8)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、ボランティア→朝食→仕事
水曜日、仕事→打ち合わせ→映画鑑賞
木曜日、仕事→映画を3本鑑賞
金曜日、リハビリ→仕事→映画を3本鑑賞
土曜日&日曜日、妻子とお出掛け
月曜日、映画を4本鑑賞
※先週観た映画は11本でした



先週は、いろいろと煮詰まってストレスが溜まった結果、ついつい映画を観ちゃいましてね…(遠い目)。とは言え、今は睡眠時間を削らないようにしているので、残念ながら仕事が犠牲になったという社会人失格な展開。ただ、1日6〜8時間寝ることを義務化してから、今までにないほど成長ホルモンがドバドバ出ていて、肉体は絶好調だったりするから面白い。ううむ、あちらを立てればこちらが立たずというか、趣味も仕事も筋トレも上手く回る方法はないものでしょうか… (´・ω・`)


試写会が久しぶりに当たった「スカイライン 奪還」、かなり大雑把な映画でしたが、僕は好みでした (´∀`=) スキヨ



三連休、土日は家族で適当に出掛けて、月曜日は妻子がママ友と遊ぶということで、映画を4本鑑賞したりして、まぁ、充実した休日を過ごしたんですけれども。その分、今週は仕事に専念しなくちゃいけなくてキツい…って、バカっぽい文章ですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ 一応、予定をボンヤリ書いておくと、金曜日は練馬の「か和もっち」で映画駄話会があって、仕事が早く終われば参加したいなぁと。土日は妻子に予定があるので仕事に専念したいものの、14日(日)はお昼開催の「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に行ければ…なんて思ってて。で、月曜日はたわわちゃんと「か和もっち」で飲むことになっております。


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんによる「君にトロピタイナ」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







いつも月夜に米の飯(ネタバレ)

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いつも月夜に米の飯



2018/日本 上映時間104分
監督・脚本・編集:加藤綾佳
プロデューサー:和田紳助
企画:直井卓俊
撮影監督:与那覇政之
録音:國分玲
美術:畠山和久
衣装:こんかおり
ヘアメイク:久乃
音楽:百瀬巡
主題歌:吉澤嘉代子
フードスタイリスト:前田かおり
スチール:内堀義之
出演:山田愛奈、和田聰宏、高橋由美子、渡辺佑太朗、春花、MEGUMI、西山宏幸、森下能幸、マッスル坂井、飯田孝男、小倉優香、山川未菜、宮城大樹、山本直寛、山口岳彦、内田周作、小倉一郎、角替和枝
パンフレット:★★★★(700円/コンパクトなパンフ。最後にレシピが載っているのが素敵!)
(あらすじ)
東京の学校に通う女子高生・千代里(山田愛奈)のもとに、地元・新潟で居酒屋を営む母・麗子(高橋由美子)が失踪したという報せが届く。女手ひとつで千代里を育てた麗子は以前から男癖が悪く自由奔放で、千代里はそんな母へのわだかまりを抱えながらも新潟に戻り、残された料理人アサダ(和田聰宏)とともに居酒屋で働くことに。最初は嫌々だった千代里も、個性豊かな常連客たちや酒屋の息子・瑛一(渡辺佑太朗)、父親のように気遣ってくれるアサダらに対し、少しずつ心を開いていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


タイトルの「いつも月夜に米の飯」は「苦労のない気楽な生活のこと。また、そうありたいが、現実はなかなかそういかないこと」という意味のことわざだそうで。ハッキリ言って、あまり興味が湧かないムードの作品だったんですけど、前売り特典に惹かれたこと、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」に出演した際、親切にしていただいたマッスル坂井さんが出演されているということで、思わず前売り券を購入。9月下旬、新宿シネマカリテで鑑賞してきました。「怖い… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


前売り特典は「オリジナル割り箸セット」でした。


劇場入口付近には「串焼きの店 伊呂利」を模した展示がありました。こういうの好きよ。


記事の切り抜きも貼ってあったりして。


スクリーン1、確か半分ぐらいは埋まってたような記憶。



最初にあらすじをザックリ書くと、地元・新潟で居酒屋「串焼きの店 伊呂利」を営む母・麗子が失踪したという報せを聞いて、東京の学校に通う女子高生・千代里が新潟に戻りまして。千代里ったら地元の閉塞的な空気が大嫌いっぽかったんですが、カラオケボックスにて輪姦未遂に遭い、雇われていた料理人アサダに優しくされてホッコリ (´∀`=し スキヨ 母親の代わりに居酒屋を続けることにして、アサダと一緒に常連客を相手にしたり、歯のない老人のための新メニューを開発したりと、充実した日々を過ごしていたところ、大嫌いな麗子が戻ってきた上にアサダと再婚する気マンマンだったから、彼に密かな恋心を抱いていた千代里は超ショック!Σ(゚д゚;し ナンダッテー 麗子とアサダの濃厚キスを目撃→思わず酒屋の息子・瑛一とホテルへ→車で事故を起こしたり、2人の結婚式の際に己の恋心を告白してメチャクチャにしたりと、「吸った!川`З´) チュー」「揉んだ!川`Д´)ノ キィィィ!」がありまして(なんだこれ)。騒動の末、アサダは「伊呂利」を辞めて旅立ち、千代里も東京の学校に戻るも留年が確定。すると、アサダの居場所を突き止めて押しかけた挙げ句、結婚して終わってたような気がします、たぶん(うろ覚え)。


最後は、アサダのところに押しかけて、想いを成就させるというね… (`Δ´;) ヌゥ



なんて言うんですかね、なかなか変な話でして。「新潟で“そこそこ流行っているレベル”の居酒屋を経営しているシングルマザーが娘を東京で独り暮らしさせて高校に通わせている」という設定の時点で飲み込みづらい上に、千代里が地元に戻ってみれば行きずりの男たちにカラオケボックスで輪姦されかけて、その事件が「ダメだぞ ( ´_ゝ`)」的にササッと処理されただけなのも驚いたし、ところどころ飲み込みづらい設定や描写があるというか。特に後半、「母娘で男を取り合う展開」に関しては、「『どっちにするのか、セックスで決めて!川`Д´)川`Д´)ノ』というエロ漫画のようなことになるのだろう」「なんだかんだ揉めつつも、千代里の恋は保護者を求めるがゆえの幻想のようなものなのだから、最終的には和解して3人で居酒屋をやっていくのだろう」なんてほとばしるほどありがちな予想をしていたら、「結婚式を台無しにする」という笑っちゃうような修羅場を経て(実際、監督は笑えるように撮ったとか)、ストーカーのような執着心でアサダを自分のモノにするのだから、「マジか!Σ(゚д゚;)」と。「若い子と恋愛がしたいオジサン向けポルノ」ではなく「己の意思を貫いた女性の話」というムードではあるので、あまり厭な感じはしないものの、とは言え、このラストにはドン引きいたしました。


強さとは自らの意思を希望む通りに実現させる力(「範馬刃牙」より)。ごめんなさい、なんとなく貼っちゃいました。



ただ、本作に出てくる料理は結構美味しそうだし、中盤の「千代里とアサダが2人で居酒屋を切り盛りするシーン」は、観ていてなかなか居心地が良くて。加藤綾佳監督は、そんな“良い雰囲気”をメインに描くこともできただろうに、逆にこんな着地にしたのはスゴいと感心したりもした次第。主演の山田愛奈さんの演技は、若干の危うさを感じましたが、芸達者な役者さんたちで脇を固めてフォローしていた印象で、僕的にはアサダ役の和田聰宏さんが一番良かったです。あと、お母さんを演じた高橋由美子さんは久しぶりに観たんですけど、懐かしかったなぁ…(遠い目)。ちなみに、目当てのマッスル坂井さんは「気の良い常連客(でも、女心の機微には疎い)」といった役を好演されてましたぞ。


本作に出てくるご飯は美味しそうで、鑑賞中はお腹が減りました。


中盤ぐらいの展開は、ノーストレスで観られて、大好きでしたよ。


マッスル坂井さん、3回ぐらい出てきましたな (´∀`=) ウフフ



なんとなく高橋由美子さんの「Step by Step」を貼っておきますね↓




新潟の地元映画の割にはちゃんと“地方の閉塞感”を漂わせていたところも良かったし、「人が一生のうちに食べられるごはんの数はだいたい9万回」といったフレーズや「毎日同じものを食べて、同じ空気を吸っていたら、体は同じものでできている」という考え方も好きでしたねぇ…(しみじみ)。まぁ、何はともあれ、千代里にはサイコ的な怖さを感じたし、彼女を選択したアサダにも微妙な気持ちを抱きつつも、トータル的には面白い映画でしたヨ (・∀・) ヨカッタ! で、鑑賞後、劇場に貼ってあった記事の切り抜きを読んでいたら、近くのバーにてコラボメニュー「いつ米セット」を提供していることを知ったので、いそいそと食べに行きましてね。その流れで、「宝物の抱きかた」というインディーズ映画を観ることになったりもしたんですが、それはまた別のお話。


記事の切り抜きを読んでいたら、近くのお店でコラボメニューを提供していることが判明。


劇場から徒歩5分ぐらいの場所に、そのお店「Bar DUDE」がありまして。


美味しい日本酒1合と…。


劇中に出てきた「はんぺん鶏つくね」「おにぎり」「生姜の佃煮」のセットが1000円で味わえるのだッ!m9`Д´) ビシッ


「作るのが結構手間」(by店長)という生姜の佃煮は、日本酒とスゲー合って最高のひと言。


おにぎりに関しては、中身の梅干しが大の苦手なんですけど(汗)、28個食べた時と比べればノー問題でした。


で、素晴らしかったのが、はんぺん鶏つくね。美味すぎて追加→合計4本食べたというね (`∀´) フハハハハハハ



おしまい。




加藤綾佳監督作。評判良いですな。



吉澤嘉代子さんによる主題歌。好みだったので、買おうかなぁ。



12月7日にはDVDが発売される様子。



なんとなく連想した映画。僕の感想はこんな感じ








SPL 狼たちの処刑台(ネタバレ)

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SPL 狼たちの処刑台



原題:殺破狼 貪狼 Sha po lang: taam long
2017/中国、香港 上映時間100分
監督:ウィルソン・イップ
製作:ソイ・チェン、パコ・ウォン
製作総指揮:ドン・ユー
脚本:ジル・レオン
撮影:ケニー・ツェー
音楽:コンフォート・チャン、ケン・チャン
アクション監督:サモ・ハン・キンポー
出演:ルイス・クー、トニー・ジャー、ラム・カートン、ウー・ユエ、クリス・コリンズ、ジャッキー・チョイ、ビタヤ・パンスリンガム、ハンナ・チャン、ミシェール・サラーム、ケン・ロー
パンフレット:なし
(あらすじ)
香港から友人に会うためにタイを訪れた15歳のウィンチーがパタヤで何者かに誘拐された。娘が誘拐されたとの連絡を受け、自身の手で誘拐犯から娘を助け出すことを決意した香港の警察官リーは、パタヤ警察のチュイに頼み、事件捜査チームに加わる。犯人グループは国家がらみの臓器密売組織であることが判明。さらに警察内部にも仲間がいることをつきとめたリーとチュイは、チュイの同僚タクを加えた3人だけで組織に乗り込んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、「シン・シティ」のネタバレに触れているので、未見の人は読まない方が良いです。
※本作に関しては、“信用できる香港功夫映画評論家”知野二郎さんの記事、そしてしげるさんのレビューを読むべし!m9`Д´) ビシッ
※今回の記事に出てくる「刑事」はすべて「デカ」と読んでいただけると幸いです。


この「SPL」シリーズ、どれも物語は独立した作品なんですけど、乱暴に書くと「辛気くさい話の中、超絶アクションが繰り広げられる」という共通点がありまして。ハッキリ言って、1作目の「SPL 狼よ静かに死ね」(ウィルソン・イップ監督作)と2作目の「ドラゴン×マッハ!」(ソイ・チェン監督作)は大大大大大好物「科学戦隊ダイナマン」OP曲風の言い方で)であり、本作にも当然期待大。前売り券を買って楽しみにしてましてね。9月中旬、シネマート新宿で観てきたんですけど、「後味、スゲー悪い!(°д°;)」と思ったり。


前売り特典は「オリジナルポストカード」なのです。


劇場ロビーには場面写真のパネルが飾られてましたよ。


観たのは狭めのスクリーン2でしたが、そこそこ混んでいたような。



お話をザッと書いておくと、タイのパタヤで15歳の娘ウィンチーが何者かに誘拐されたので、父親のルイス・クー刑事が香港から現地にやってきましてね。地元警察のウー・ユエ刑事と協力して捜査するも、なかなか進展しない…と思いきや! なんとケン・ロー刑事が事件に関わっていたことを摑んだので、お父さんは暴走だッ!ヽ(`Д´)ノブッコロス! ケン・ロー刑事を“ハンマースイカ割り”で拷問した結果、娘は臓器売買組織に誘拐されていたことが判明→市長選に挑む政治家に移植される予定→死への秒読みがスタートする中、地元警察はトカゲのシッポ切り的にルイス・クー刑事にすべての濡れ衣を着せて、組織ごと抹殺しようとするも、ウー・ユエ刑事が助けてくれましてね。とは言え、すでに娘は心臓を奪われて死んでいた上に、今度はウー・ユエ刑事の身重の奥さんがさらわれてしまったため、ルイス・クー刑事はケジメとしてすべての黒幕である政治家の秘書ラム・カートンを射殺するも、騒動を丸く収めるために自分も自殺 (´・ω・`) シカタナシ ウー・ユエ刑事の元に奥さんが戻って、子どもが生まれて終わってたような気がします、確か。


タイに行った娘が失踪しましてね。


香港から来たルイス・クー刑事はオレ流捜査を始めまして。


地元警察で働く気の良いウー・ユエ刑事が協力してくれるというね。


黒幕は、政治家秘書のラム・カートン。射殺されてましたよ。



なんて言うんですかね、映画冒頭の「娘が食事に連れて来た恋人がフリーター&そいつの子どもを妊娠していることが発覚→恋人を未成年淫行で逮捕して、お腹の子どもを堕胎させる」という、間違った方向に全力ダッシュしている過保護父親振りにはさすがにドン引きしつつも、ルイス・クーの悪党への容赦ない拷問や単身での殴り込みアクションなどは愉快だったので、基本的にはルイス・クー版「96時間」って感じで満足するかと思っていたんですけれども。終盤の娘が殺される&父親も自殺する展開が全然飲み込めなかったというか。「SPL」はそういったダークな流れがデフォルトのシリーズっぽいので仕方ないのかもしれませんが、この手の「親の因果が子に報う」的な話って「親がクソだと子どもには自分の人生を切り開く権利もないの?」って感じがして大嫌いだし、ウー・ユエ刑事の奥さんをさらった悪党どもが野放しのまま終了するのも気に入らない。「シン・シティ」の自殺エンドも好きじゃないんですけど、あれはまだ「敵が巨大すぎるから仕方なし」的な説得力があったと思うんですよ。でも、本作の場合、ルイス・クー刑事とウー・ユエ刑事の戦闘力が尋常じゃなくて。僕的には「お前らが手を組めば巨悪を倒せるだろ」って思うのに自殺して終わるから、なんだかなぁと (・ε・) プ-


スイカ割り風の拷問など、良いシーンは結構あるんですけどね…。



それと、ドラマのシリアス度と繰り広げられるアクションのケレン味があまり合っていない…というのは目をつむるとしても(香港映画にはよくあることだし)。非常に期待していたトニー・ジャー刑事が中盤でアッサリ退場するのがマジでイヤ。「人に触ると“何か”が見える」という超能力まで装備しているから、「どんな活躍をするんだろ!(*゚∀゚)=3 ムッハー!」とドキドキしていたら、「子どもを使った卑怯な手」によって転落死ってさぁ…。いや、クリス・コリンズとのタイマン自体は素晴らしかったものの、トニー・ジャーの途中退場は消化不良感が半端なかったです。それに、すでにトニー・ジャーに負けているクリス・コリンズがラスボスなのも、映画としては盛り上がらなくて。ドニー・イェン兄貴がウー・ジン→サモ・ハン・キンポーと連戦する「SPL 狼よ静かに死ね」や、ウー・ジン&トニー・ジャーvsマックス・チャンが激熱な「ドラゴン×マッハ!」のクライマックスと比べると、本作はかなりトーンダウンしたと言わざるを得ないのではないでしょうか。


トニー・ジャーvsクリス・コリンズ自体は最高なんですが…。


子どもをダシにされて転落死するのが納得できーん!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!


トニー・ジャーなら五点着地で生き残ってくれると思ってたのになぁ(「グラップラー刃牙」より)。
三角絞めでつかまえて-五点着地


ただ、良いところもあって。本格的な武打星ではないルイス・クーですが、非常に頑張ってアクションしていて。特に終盤の“単身での殴り込みシーン”は実にカッコ良かったです。それと、恥ずかしながら僕はパタヤの刑事を演じたウー・ユエをまったく存じ上げなかったんですけど(汗)、幼少期からさまざまな武術大会で優勝してきた経歴の持ち主ということで、この人の体技がまた見事でしてね。「中国にはまだまだ逸材がいるのだな… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れましたよ。もちろんトニー・ジャーやクリス・コリンズも良かったし、アクション映画が好きな人なら、過大な期待をしなければ普通に楽しめるんじゃないかしらん。でも、僕的には「因果とか言いだしたら、そこら辺の金持ち連中は軒並み不幸になってるだろ」とか思っちゃう面倒くさいタイプなのでね、今回は60点という辛めの評価なのでした。おしまい。




記念すべきシリーズ1作目。ドニー・イェン兄貴vsウー・ジンは100点の素晴らしさ。



トニー・ジャー&ウー・ジンがマックス・チャンと死闘を繰り広げる2作目。僕の感想はこんな感じ



そして12月に発売されるBlu-ray。買おうかなぁ…どうしようかなぁ… (`Δ´;) ヌゥ



全父親必見のピエール・モレル監督×リーアム・ニーソン主演作。何度観ても面白いです。



臓器移植絡みでなんとなく思い出したジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作。僕の感想はこんな感じ








SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班(ネタバレ)

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SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班



原題:拆弾専家 Shock Wave
2017/中国、香港 上映時間118分
監督・脚本:ハーマン・ヤウ
製作:アンディ・ラウ、アルビン・ラム
製作総指揮:ダニエル・ラム
脚本:エリカ・リー
撮影:ジョー・チャン
美術:エリック・ラム
衣装:リー・ピククァン
編集:アズラエル・チョン
音楽:ブラザー・ホン
アクション監督:ディオン・ラム
出演:アンディ・ラウ、チアン・ウー、ソン・ジア、フィリップ・キョン、ロン・ン、ワン・レオズイ、フェリックス・ウォン、チャン・シェクサウ、ルイス・チャン、ベイビージョン・チョイ
パンフレット:★★★(540円/薄いけど、まぁ、仕方なし。記念にどうぞ)
(あらすじ)
香港警察の爆弾物処理局の指揮官チョンは、指名手配中のホン率いる犯罪組織壊滅のため、自ら組織の一員になりすまし、おとり捜査を敢行。犯罪組織を一網打尽にすることはできたものの、ホンを取り逃がしてしまう。7年後、ふたたび香港に現れたホンによる連続爆弾事件が発生。海底トンネルを占拠し、数百人の人質をとったホンは海底トンネル爆破と人質の命と引き換えに莫大な身代金を要求する。チョンへの強い復讐心を抱くホン逮捕と人質救出のため、チョンたちは爆発物の解体に向かう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


9月頭、映画仲間のはちごろうさんに「三角絞めさんは幅広く映画を観てますよね (´∀`)」みたいなことを言われて、結構ショックを受けましてね。本当はアクション映画を中心に観たいのに、気が付けば「タイミングが合った」「特典が気になって前売り券を買っちゃった」なんてことを理由に、まったく興味のないジャンルの作品まで観てしまうという体たらく。その結果、シネマート新宿とかで2〜3週間しか上映されないような“好みのタイプの香港アクション”を見逃していたら本末転倒ということでね、8月18日に公開されたアンディ・ラウ主演の爆破アクション「SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班」に関しては、何としてでも足を運ぼうと心に決めたんですが、しかし。

仕事だブログだ筋トレだ自慰行為だとバタバタしていたら(1つ、サラリと下ネタ)、いつの間にか都内の上映が終わってしまってね…(遠い目)。こうなったら舌を噛み切って死ぬしかないと思ってみたものの、ふと公式サイトの上映スケジュールをチェックしてみれば、なんと9月29日(土)からイオンシネマ浦和美園で公開されるということで! 10月1日(月)、仕事を適当に終わらせてから、意外と便利な南北線を使って、イオンシネマ浦和美園まで足を運んできました(その後、「クワイエット・プレイス」をハシゴ)。「終わり方がハード!Σ(゚д゚;)」とかなり驚きましたよ。


10番スクリーン、10人ぐらいはいたような。



あらすじをスゲー適当に書いておくと、「爆弾物処理局(EOD)の指揮官チョン(アンディ・ラウ)をテロリストのホン・ガイパン(チアン・ウー)が逆恨み→香港最大の海底トンネルに大量の爆弾を仕掛けられて閉じ込められた数百人の市民が人質に!→次々と無茶振りをされる」という刑事モノで何度も観たようなお話。基本的にはハーマン・ヤウ監督作にありがちな「ケレン味重視」という印象で、韓国映画における“延辺朝鮮族”のような使い勝手の良さを感じさせる“傭兵軍団”が好き勝手に暴れまくるので、正直、それなりのリアリティを求める方は乗れない作品だと思うんですよ(たぶん邦画だったら僕もいろんなところが気になってイラッとした可能性大)。例えば、「アンディ・ラウが“安全ピンが抜かれた手榴弾”を握らされた恋人カルメン(ソン・ジア)の手をガムテープでグルグル巻きにする→詰んだ土嚢の中に一緒に投げ捨てるシーン」、「映画秘宝2018年09月号」にて“信用できる漫画家”の小泉智浩先生が同じことを指摘されてましたが、「ピンの代わりになるようなものを刺す→レバーが外れないようにアンディ・ラウが慎重に受け取れば良いのでは?」な〜んて思ったりした僕は野暮な男、ですな (ノ∀`) ヤボネ


「金さえもらえれば何でもやる傭兵」にしても、かなりリスキーな犯罪では…なんて指摘も野暮だゾ ( ´∀`)σ)Д`) コイツゥ



ただ、本作の勢いのあるアクション演出と景気の良い爆破描写は最高のひと言でしてね…(しみじみ)。アンディ・ラウが潜入捜査をする序盤の「強盗団による爆破を利用した逃走シーン」とか、中盤の「いかにも死にそうな若い警察官がやっぱり爆死するシーン」とか、クライマックスの「海底トンネルでの一般市民も確実に犠牲になっていそうなハードな銃撃戦」とか、アクション的にはクオリティの高い見せ場が満載。何より驚いたのがラストで、「海底トンネルの両端を爆薬を詰んだトレーラーが1台ずつ封鎖していて爆発5分前→赤か黄色のコードのどちらかを切れば爆弾を解除できる→アンディ・ラウが『もし爆発したら違う方を切れ』ともう1台のトレーラーを担当する部下に指示をする→アンディ・ラウは爆死!→部下は違う色のコードを切断して、もう1台は爆発せずトンネルは壊れずに済む」なんてことになるから、「マジか!Σ(゚д゚;)」と。最後は、殉職した警官たちの合同葬儀が執りおこなわれて終わってましたが、ラストの爆破演出の凄まじさと無情なオチには口がアングリ状態でしたよ…。


海底トンネルでの銃撃戦、ドローン撮影なども交えてド迫力でした。


そして、爆発描写も凄まじくて良かったです。



エンドクレジットで流れるアンディ・ラウの歌でございます↓ 心に沁みますな… (ノω・、) グスン




その他、思ったところを書いておくと、「恋人カルメンとの馴れ初めがストーカーのよう」とか「改心したテロリストの弟(ワン・レオズイ)が交通事故に遭う展開の強引さ」とか「『復讐が目的…と見せかけて株価の操作が狙い』というのは面白かったけど、バレるのでは」とか「テロリストの弟の死に様が哀れ」とか「“女が喜ぶ言葉”のやり取りに涙…」とかとかとか。まぁ、面倒くさいことも書いちゃいましたが(苦笑)、実に面白い爆破アクションでしたヨ (°∀°)b イイネ! 中国では大ヒットして、すでにアンディ・ラウ主演で続編の製作が決定しているそうですが、前日譚になるんでしょうか。何はともあれ、アジア系のアクション映画が好きな人なら高確率で満足できると思うので、機会があったらぜひ観てみてくださいな。




ハーマン・ヤウ監督作と言えば、やはりこれを挙げたくなりますな。グロ注意!



アンディ・ラウ主演作で一番好きなのは…。スゲー迷いますが、やっぱりこれかなぁ。僕の感想はこんな感じ



爆弾処理映画と聞けば連想する映画。僕の感想はこんな感じ








スターリンの葬送狂騒曲(ネタバレ)

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スターリンの葬送狂騒曲



原題:The Death of Stalin
2017/イギリス 上映時間107分
監督・脚本:アーマンド・イアヌッチ
製作:ヤン・ゼヌー、ローラン・ゼトゥンヌ
製作総指揮ケビン・ローダー
原作:ファビアン・ニュリ
脚本:デビッド・シュナイダー、イアン・マーティン、ピーター・フェローズ
撮影:ザック・ニコルソン
美術:クリスティーナ・カサリ
衣装:スージー・ハーマン
編集:ピーター・ランバート
音楽:クリストファー・ウィリス
出演:スティーブ・ブシェーミ、サイモン・ラッセル・ビール、ジェフリー・タンバー、マイケル・ペイリン、ポール・ホワイトハウス、ジェイソン・アイザックス、アンドレア・ライズボロー、ルパート・フレンド、パディ・コンシダイン、オルガ・キュリレンコ、アドリアン・マクローリン、ダーモット・クロウリー、ポール・チャヒディ
パンフレット:★★★★(720円/コラムが3本に相関図、実在の人物解説と年表など、知りたいことがそれなりに載ってます)
(あらすじ)
粛清という恐怖で国を支配していた絶対的独裁者スターリンが急死した。厳かな国葬が執り行われる一方、その裏では次期最高権力者の座を狙う側近たちが熾烈な争いを繰り広げる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

本作は、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の7月12日(木)に放送された「知られざるロシア映画の世界特集」の中で紹介されまして。「独裁者スターリン亡き後の権力闘争をコメディタッチで描く」というブラックな内容に興味が湧きましてね。都内での上映には間に合わなかったものの、9月下旬、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、「沖縄スパイ戦史」と連続で鑑賞いたしました(その後、「クレイジー・フォー・マウンテン」をハシゴ)。愉快でしたヨ (´∀`) タノシー


劇場はシネマ・ジャックの方。そこそこ混んでいたような。



1953年のソ連・モスクワにて、最高指導者のヨシフ・スターリンが昏倒→そのまま死んじゃったので、NKVDを率いるラヴレンチー・ベリヤニキータ・フルシチョフが表面上は穏やかな“仁義なき権力闘争”を繰り広げる…といった内容でしてね。最後は、そりゃあ史実通りにフルシチョフが勝って終わるんですけど、恥ずかしながらそこら辺もよく知らなかったのでね(汗)、「当時は大変だったのね (´∀`=) アラアラ」と半ば勉強しているような気分で楽しめましたよ。ジャンル的にはブラックコメディということで、すべての登場人物が言質をとられないように浅ましく振る舞う姿はかなり笑えるんですが、とは言え、僕ら現代人にも通じる“普遍的な部分”も多かったりするのでね、良い意味で居心地の悪い気分を堪能させていただきました。なんかね、いつの時代も人間は愚か生き物なんでしょうな…(自分のことは棚に上げたムードで)。


ベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)とフルシチョフ(スティーブ・ブシェーミ)が戦った結果、フルシチョフが勝つというね。


一番好きだったのは、このシーン。ジェイソン・アイザックス演じるジューコフ将軍、カッコ良かったです。



その他、「武力を得た方が勝つ」という展開は興味深かったし、「ロシア語じゃないんだ」とは思ったし(無理でしょうけど)、「他国の人に自国の歴史を笑う映画を撮られたら、上映禁止にしたくなる気持ちはわかる」とか思ったりもしたけど、まぁ、どうでも良いザンス。人間の厭な部分を描いたコメディということで、スゲー愉快でしたヨ (´∀`) タノシー で、鑑賞後に原作のグラフィックノベルを読んだら、そっちは「ベリヤの物語」って感じでまた違う面白さがあったのでね(「マリヤ・ユーディナとフルシチョフの関係」とか、映画化に際して膨らませた部分がわかったのも良かった)、興味がある人は両方チェックすると良いんじゃないかしらん。




原作となったファビアン・ニュリによるグラフィックノベル。面白かったです。



デジタル盤のサントラ。輸入盤アナログ盤もあります。



9本の短編によるオムニバスで、アーマンド・イアヌッチ監督も参加しているそうな。未見です。








先週の備忘録(2018/10/9~10/15)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→サイン会へ!
水曜日、仕事
木曜日、映画を2本鑑賞→仕事
金曜日、ボランティア→仕事→映画鑑賞→映画駄話会へ!
土曜日、ボランティア→仕事
日曜日、仕事
月曜日、仕事→映画鑑賞→「か和もっち」でグラビア撮影
※先週観た映画は4本でした



先週は、まず火曜日が良かった!ヽ(`Д´)ノ 最近、仕事をサボり気味だった→そのツケを払いまくることになって結構忙しくて。しかも、手掛けた案件がリサーチで不評ということもあって、ションボリ気味で「アフター6ジャンクション」をradikoのタイムフリー機能を使って聴きながら帰宅していたら、宇多丸師匠が「ヴィレッジヴァンガード下北沢でゲリラサイン会をおこなう!m9▼Д▼) ビシッ」なんて言い出したからビックリですよ。すでに22時半になっていたものの、急げば23時ぐらいには着きそうだったので、急遽向かってみたところ! 下北沢の路上で“信用できるブルボニスト”三宅隆太監督とお会いしましてね。光栄なことに“5分ぐらいの立ち話”をさせていただいたんですが、信じられないほど優しく対応していただいて、そんなわずかな時間でさめざめと泣かされていたのだから恐るべし。お目当ての“低み三銃士”(宇多丸師匠、古川耕さん、蓑和田D)のサイン会も御三方の神対応振りに感動したし、予想外に癒やされてとても良い日になりましたよ (´∀`=) ウフフ


三宅監督と話した後の僕はすっかり“険がとれたサウザー顔”だったというね(「北斗の拳」より)。
険がとれたサウザー

サイン会は最高だったものの、これで我が家の低み本が2冊に… (`Δ´;) ヌゥ


もらったサインとシールは、練馬の和酒のお店「か和もっち」に飾ってあります。



あと、金曜日も楽しかった。毎月定期的に練馬の「か和もっち」で開催されている映画駄話会に約3ヵ月振りぐらいに参加したんですが、この日はかわもっちさんにKKOさんにサイモンさん、toriさんに下手の縦好きさん、そして幹事のはちごろうさんと映画話ができましてね(あと、飛び入りでオカジニアさん)。なんかね、つい興奮してダーッと話してしまったりして、そういう部分は後で激しく自己嫌悪したりするんですが(汗)、他の人の話で気付かされることが結構あって、トータルすると実に有意義な時間でしたよ。もう年末にかけてかなり忙しくなるものの、また参加したいなぁと思ったり。


金曜日の「か和もっち」の飲食は抑えめだったというね。



そして、月曜日も悪くなかった。午後から仕事をサボッて、今週の「ムービーウォッチメン」の課題映画を鑑賞して、その足で練馬の「か和もっち」に行きましてね。「アフター6ジャンクション」のZINE特集の影響を受けて、現在、たわわちゃんがZINEを作っているんですが、なぜか僕はグラビアで参加することになったので、飲みながらその撮影をしたというね。で、オカジニアさんや凪さん、なかさんも来店してくれて、適当にあーだこーだと飲みまくった次第。しかも、この日の夜は憧れのカネジュン先生とリプのやり取りをするなんてこともあって、きっと忘れないだろうなぁ…(しみじみ)。


この日はチートデイだったんですが…。あまり食べられなくなったのは年のせいかなぁ (・ε・) ウーン



つーか、“腐海の最終兵器(リーサルウェポン)”金田淳子先生がnoteで始めた「乙女の聖典~女子こそ読みたい「刃牙」シリーズ」がマジで面白くて。今までこういうシステムでお金を払ったことがなかったので、ヒヤヒヤドキッチョしながら試してみれば(45歳の文章)、結構スムースに支払いができるから「なぁんだ (´∀`)」と。僕のような刃牙愛好家が楽しめるのはもちろんのこと、「刃牙って読んだことない… (´・ω・`)」というシャイな方にも作品の魅力が伝わる良い連載なので、未読の人はぜひチェックしてみてくださいな。ちなみに、あの“信用できる前科おじさん高野政所さんもnoteをやっていて、今さらながら応援できることに気付いたので、サクッと1000円ほどサポートしてみたんですけれども(100円からできる)。この方は、僕なんぞが言うまでもなく“とてつもなく才能がある人”なのでね、もうちょっといろいろなメディアで活躍してもいいのにな、なんてことをあらためて思った次第。


なんとなく「高野政所の人生作戦本部」を貼っておきますね↓




さて、今週の予定を書いておくと、火曜日はずっと仕事。水曜日は高校時代の親友との飲み会があって、木曜日は「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に足を運ぶつもりで、金曜日は午前中にボランティアがあって、夜はとても重要な食事会があると思う、たぶん。土曜日は妻子と過ごして、日曜日は接待ゴルフがあり、月曜日は娘が振替休日なので一緒に過ごすことになっております。まぁ、いろいろ大変ですけど、頑張りますYO!ヽ(`Д´)ノ


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんによる「君にトロピタイナ」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。








2018年9月の読み聞かせ「あかちゃん社長がやってきた」「そらいろのたね」他

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今年の4月から3つのボランティア活動へ参加していて(とは言え、どれも「月1回程度の参加でOK!(o^-')b」という超ラクなものではあるんですがー)、そのうちの1つが「読み聞かせボランティア」でしてね。「毎月1〜2回の頻度で小学生相手に絵本を読み聞かせする」という活動であり、今まで3度実施してきたものの、まだまだ不本意なレベルですよ。夏休み中は活動もお休みだったため、9月から新学期を迎えて、ようやくまた読み聞かせができる時は来た!m9`Д´) ビシッ

 

 

当ブログで貼られがちな故橋本真也選手の入場曲「爆勝宣言」を貼っておきますね↓

 

 

 

今回用意した絵本は、「あかちゃん社長がやってきた」「あかちゃん新社長がやってきた」「そらいろのたね」の3冊。「あかちゃん社長がやってきた」と「あかちゃん新社長がやってきた」は映画「ボス・ベイビー」の原作であり、7月の読み聞かせの際に目論んだ「映画関連の絵本を読むことで小学生の映画ファンを増やす」という活動を継続するためのチョイス。内容は1作目が「赤子を社長になぞらえることで、親の育児の大変さを描いたもの」であり、2作目が「第2子を新社長とすることで、第1子の苦悩を表現したもの」なので、意外と教育的効果も高くて良いのではないか。どちらも短くて3分ちょっとで読み終わってしまうものの、娘のマナ子(仮名/7歳)に2冊続けて読んだところ、「また赤ちゃん社長だ!ヘ(゚∀゚*し」と喜んでいたのでね(苦笑)、ここはあえて2冊連続で読むことで、いわゆる“天丼”のような効果が生まれて大ウケのハズ…って、我ながら策士すぎますかな? ( ̄ー ̄) ニヤッ

 

 

1作目は、初めて育児をする両親の大変さが描かれてまして。

 

2作目の方が映画に近い内容だったり。

 

 

なんとなく「ボス・ベイビー」の予告編を貼っておきますね↓ 僕の感想はこんな感じ

 

 

 

3冊目に関しては、本当は「ジュマンジ」「ザスーラ」を読もうと思っていたものの(で、読んだ後に映画化作品を紹介する流れ)、どちらも「しっかり読むと16分弱」→読み聞かせ活動の持ち時間10〜15分をオーバーしてしまうため、泣く泣く断念。どうしようかと熟考した結果、僕が好きな中川李枝子先生&大村百合子先生のタッグによる「そらいろのたね」はどうかと。5月に読んだ「ぐりとぐら」ほどのメジャー感はなさそう=知らない子が多そうだし、「欲張りは身を滅ぼす」という教訓も良い感じ。しかも、ぐりとぐらがゲスト出演しているページがあるので、「みんな〜、ぐりとぐらがいるの、わかるかな? (´∀`) ドコカナー」なんて“ちょっとしたクイズ要素”も盛り込めるのではないか。やべぇ、まだ4回目にしてここまでの高みに到達するなんて、読み聞かせマスターのHさんも「天才め!!! (`Δ´;し ヌゥ」と冷や汗を流すことだろうよ…。そんなシメシメ顔をして、読み聞かせ当日を迎えたのでした。

 

 

もう、この絵柄が最高ですよね。

 

なんとなく冷や汗を流す鎬昂昇を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。

三角絞めでつかまえて-鎬コウショウ

 

 

今回の相手は娘がいるクラスということで、「マナ子ちゃんのパパだー!ヘ(゚∀゚*)ノ」と、会場はすでに温まっているムード。「あかちゃん社長がやってきた」を出した瞬間、「あ、『ボス・ベイビー』だ!m9・∀・)」と指摘する子どもが10人ぐらいいたのは虚を突かれましたが、それはそれ。読み進めると興味津々で食いついてきましてね(微笑)。サクッと読み終わってから、「あかちゃん新社長がやってきた」を出してみれば、「また赤ちゃん社長だ!(´∀`) ンモウ!」と大ウケだったから、「こうまでリハーサル通りだと… ┐(´ー`)┌ マイッタネ」と、すっかりいい刃牙夢気分ですよ(なんだそれ)。2冊読み終わってから、「映画化されていること」と「レンタルが始まっていること」を予定通りに伝えると、「未来の映画ファンがここから何人生まれるかしら?」なんて気が早い妄想をしつつ、最後の1冊を読み始めたというね。

 

 

なんとなく僕の心境を代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

ただ、「そらいろのたね」の方は、ううむ、みんな知ってたみたい (ノ∀`) ソリャソーカ そりゃあ良い絵本なので、それなりに楽しんでもらったみたいですけど、最初から「知ってるー」発言が飛び交っていたし、ぐりとぐらがいるページでは即座に「ぐりとぐらだー!m9・∀・し」「ぐりとぐらだー!ヘ(゚∀゚*)ノ」と連呼する子が続出しちゃって、目論見が外れて少しガッカリ。とは言え、全体的には子どもたちに喜んでもらえたみたいなので、今までで一番成功した読み聞かせだったなぁと。自分で採点すると、60点ぐらいじゃないかしらん。まぁ、これからもさらなる高みを目指して、精進しようと思います。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

プーと大人になった僕(ネタバレ)

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プーと大人になった僕



原題:Christopher Robin
2018/アメリカ 上映時間104分
監督:マーク・フォースター
製作:ブリガム・テイラー、クリスティン・バー
製作総指揮:レネ・ウルフ、ジェレミー・ジョーンズ
キャラクター創造:A・A・ミルン、E・H・シェパード
原案:グレッグ・ブルッカー、マーク・スティーブン・ジョンソン
脚本:アレックス・ロス・ペリー、トム・マッカーシー、アリソン・シュローダー
撮影:マティアス・クーニスバイゼル
美術:ジェニファー・ウィリアムズ
衣装:ジェニー・ビーバン
編集:マット・チェシー
音楽:ジェフ・ザネリ、ジョン・ブライオン
出演:ユアン・マクレガー、ヘイリー・アトウェル、ブロンテ・カーマイケル、マーク・ゲイティス
声の出演:ジム・カミングス、ブラッド・ギャレット、トビー・ジョーンズ、ニック・モハメッド、ピーター・キャパルディ、ソフィー・オコネドー、サラ・シーン
パンフレット:★★★★(720円/「100エーカーの森とイギリスのロケ地」とかコラムが良いです)
(あらすじ)
かつて「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束を交わしてプーと別れた少年クリストファー・ロビン。月日が流れ大人になった彼は、愛する妻や娘とロンドンで暮らしながら、旅行カバン会社のウィンズロウ社で多忙な日々を送っていた。しかし、忙しすぎるゆえに家族との約束も守ることができず、思い悩んでいた彼の前に、かつての親友プーが現れ……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


最近、いろいろと遊び呆けたせいで、やらなくちゃいけない仕事が溜まってて、精神的に余裕がなくて。こんな時、「シラット使いが異星人をぶちのめす映画」などを観てストレス発散するならともかく、「大切な“何か”を忘れていませんか? ( ´_ゝ`)」みたいな説教臭い作品は絶対観たくない心境ということで、そんなムードがムンムンの本作を観る気はまったくなかったんですけれども。ちくしょう、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったのでね、「付き合いだしな ┐(´ー`)┌ シカタナシ」とTOHOシネマズ新宿で観てきました。まぁ、いいんじゃないですかね。


4番スクリーン、そこそこ混んでいたような。



あらすじを驚くほど簡略化すると、旅行カバン屋の仕事が忙しくて妻子とあまり一緒に過ごせない中年紳士のクリストファー・ロビンがバタバタしていたら、ハチミツを使った儀式が偶然発動して、100エーカーの森で眠っていた“くまのプーさん”が復活しまして。クリストファー・ロビンは、幼少期に一緒の時間を過ごした“くまのプーさん一座”と再会することで、「『何もしない』をすればいいんだ!Σ(°д° ) クワッ!」と開眼! 「安価な旅行カバンを作って、社員たちに有給休暇を与えれば売れる!m9`Д´) ビシッ」というプランを提案すると仕事関係は順風満帆状態に突入→有給休暇を取得→100エーカーの森で妻子&“くまのプーさん一座”と仲良く過ごしましてね。プーさんが軽いボケをかますと、クリストファー・ロビンが「プーのおばかさん (´∀`)」みたいなことを言って終わってたんじゃないかな。


「刃牙」の最強トーナメント編で例えると、愚地独歩が「攻めないぜ」と開眼するような話でしたよ(眉唾な文章)。



「『何もしない』と言いつつ、結局、『何か』をしてるじゃん (゚⊿゚)」といった野暮なツッコミをする人はモテないゾ…なんてことは置いといて。ユアン・マクレガーというキャスティングは「クリストファー・ロビンが大人になったらこんな感じかもね (o^-')b カーモネ!ぐらいには思わされたし、演技も安定感があって良かったし、ぬいぐるみっぽさを追求した“CGで作られたプーさん一座”のクオリティは高かったし(とは言え、プーさんはもう少し鼻染が長い方が好み)、彼らのボケの数々も面白かった。クライマックス、クリストファー・ロビンが娘を抱きしめるシーンは少し泣いちゃったし、基本的には満足したんですが、しかし。

ただ、なんて言うんですかね、今の僕は仕事よりむしろ映画鑑賞にブログ、筋トレなどの趣味を最優先して生きているため、この手の「仕事に一生懸命すぎて疲れた父親の改心モノ」があまりハートに響かない…という社会人失格な文章。つーか、もっとちゃんと働かなくちゃなぁ… (ノω・、) グスン それと、そもそも僕は“プーさん一座”のボケ倒す姿勢が好きなので、そこに「深イイ話」的なニュアンスを混ぜられると、あまり好みじゃないかなぁ。とは言え、多くの人が普通に楽しめる映画だと思うのでね、気になる人は劇場に足を運ぶと良いザマス。おしまい。




デジタル盤のサントラ。CD盤もあります。



映画のスピンオフ絵本。小説版も偕成社講談社から出ております。



2011年に劇場で観たプーさん映画。僕の感想はこんな感じ



「くまのプーさん」原作者とその息子を描いた作品。未見だけど、こっちの方が好みの予感。



2011年に買った全集。娘が大きくなったので、読んであげてます (´∀`=) ウフフ



マーク・フォスター監督作。僕の感想はこんな感じ








クレイジー・リッチ!(ネタバレ)

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クレイジー・リッチ!



原題:Crazy Rich Asians
2018/アメリカ 上映時間120分
監督:ジョン・M・チュウ
製作:ニーナ・ジェイコブソン、ブラッド・シンプソン、ジョン・ペノッティ
製作総指揮:ティム・コディントン、ケビン・クワン、ロバート・フリードランド、シドニー・キンメル
原作:ケビン・クワン
脚本:ピーター・チアレッリ、アデル・リム
撮影:バーニャ・ツァーンユル
美術:ネルソン・コーツ
衣装:メアリー・E・ボグト
編集:マイロン・カースティン
音楽:ブライアン・タイラー
音楽監修:ゲイブ・ヒルファー
出演:コンスタンス・ウー、ヘンリー・ゴールディング、ジェンマ・チャン、リサ・ルー、オークワフィナ、ハリー・シャム・Jr.、ケン・チョン、ニコ・サントス、ミシェル・ヨー、ソノヤ・ミズノ
パンフレット:★★★(720円/ドレスコードの記事はタメになるし、意外と細かい作りでございます)
(あらすじ)
ニューヨークで働くレイチェルは、親友の結婚式に出席する恋人のニックとともにシンガポールへと向かった。初めてのアジア旅行への期待と、初めてニックの家族会うことの緊張感を感じていたレイチェルが出発当日の空港で案内されたのはファーストクラス。ニックはシンガポールの不動産王の超有名一族の御曹司で、社交界の女性たちから熱い注目を集める人気の独身男だったのだ。ニックの恋人としてシンガポールの地に降り立ったレイチェルに、2人の交際をよく思っていないニックの母や家族親戚一同、さらには元カノとの対立と、レイチェルは苦境に立たされてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、「判決、ふたつの希望」のネタバレに少し触れているんですが、非常に考えさせられる良作なので、未見の人は観てから読んで!
※本作については、すでに宇多丸師匠の見事な時評がアップされているので、そちらを読むべし!m9`Д´) ビシッ


本作の「クレイジー・リッチ!」というタイトルの意味は「最近は、借金を返済できなくなった貧乏人どもを全裸で放し飼いしておりますのよ 川`∀´) オホホホホホ」「この金持ち、狂ってる!(°д°;) ヒィ」ということではなく、「超富裕層」を指すそうで(原題は「Crazy Rich Asians」)。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介したり丸屋九兵衛さんも「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」で取り上げたりしていたので、それなりに興味はあったものの、基本的に僕はアクション映画を好むのでね(苦笑)、結局は「無理して観なくてもいいやフォルダ」に入れていたんですけれども。「アトロク」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の“今週の課題作品”になったので、10月上旬某日、新宿で「パパはわるものチャンピオン」を観てから銀座に移動して、丸の内ピカデリーで鑑賞いたしました。「これほど気高い開花を見せようとは… (`Δ´;) ヌゥ」と驚きましたよ。


2番スクリーン、かなり空いていたような。



適当かつ雑にあらすじを書いておくと、主人公は大学教授のレイチェル(コンスタンス・ウー)。恋人のニック(ヘンリー・ゴールディング)が親友の結婚式に出席するということで、彼の実家があるシンガポールへ一緒に行ってみたら、なんと超金持ち一族の御曹司だったからビックリ!Σ(゚д゚;し ナンダッテー ただ、レイチェルに嫉妬したニックの元カノ with クソ女軍団からベッドに魚の死骸を置くなどの嫌がらせをされたり、ニックの母親エレノア(ミシェル・ヨー)からは「アメリカ系中国人は私たちと考え方が違う!川 ゚д゚) チガウ!」とキッパリ拒絶されたりと、ションボリすることばかり。大学時代の友人ペク・リン(オークワフィナ)やニックのいとこオリバー(ニコ・サントス)が味方してくれて、結婚式ではグラマラスな衣装&博識コミュニケーションで一矢報いるも、自分も知らなかった「実は父親は生きている→暴力夫だったので、母親はアメリカに逃げてきた」という衝撃の事実を勝手に暴かれたから、あんまりだぁぁぁぁっ!ヽ川TДT)ノ ヒドイ!


ニックから誘われて、彼の実家に行くことになるものの…。


レイチェルは飛行機の中で彼が“超がつく金持ち”の御曹司であることを知りましてね。


シンガポールでは嫌がらせをされたり、ニックの母エレノアから冷たくされたりするという理不尽。


味方になってくれる人もいたので戦いを挑むも、心を傷つけられるのでした… (ノω・、し クヤシイ



さすがのニックも「キレちまったよ… ( ゚д゚)」と家族を捨てることを決意&プロポーズしてくるも、レイチェルは拒否。エレノアに麻雀勝負を挑んで、あえて相手の上がり牌(8索(パーソウ)だったのは「MOTHER」のMっぽいから?)を捨てて敗北するんですけれども。それはゲーム理論を長年学んできたレイチェルの「後の3巡を買う」という戦略であり、案の定、彼女がシンガポールから去ろうとすると、ニックが飛行機まで追いかけてきて再度プロポーズしてきましてね。「婚約指輪がエレノアの指輪に変わっていた→レイチェルを認めてくれた!」ということで、ニックと見事結ばれたレイチェルは「かかりやがったな ( ̄ー ̄し ニヤッ」とアントニオ猪狩顔だった…って、ごめんなさい、そんな計算ずくのオチではなかったです (ノω・、) スミマセン


ラスト、レイチェルはエレノアに麻雀勝負を挑みましてね。


相手の手に振り込みながらも「後の3巡を買う」と強気(「アカギ」より)
後の三巡を買う

最終的にはすべて彼女の手の内だった…って、ウソだから気をつけて!(「グラップラー刃牙」より)
かかりやがったな......


まぁ、お話自体は「ロマンティック・コメディの王道」であって。とは言え、単なるシンデレラストーリーではなく、主人公の女性がしっかりと地に足が着いていて、自分の能力で道を切り開く展開が素晴らしいし、「貧乏人vs金持ち」というよくある対比にアジア系アメリカ人(American Born Chinese=ABC)とアジア人のカルチャーギャップを加えてきたところも面白かった。鬼母エレノアを単純な悪役にせず、「実は彼女も伝統と義母に苦しめられたが故にレイチェルを突き放そうとする」と描く姿勢とか、「レイチェルとニックの未来を想起させる格差婚夫婦」を配置したりとか、「ラストのプロポーズの際、他の乗客に気を遣いまくるニック」を見せることで好感度を上げたりとか、人物描写も見事としか言いようがなかったし、結婚式のシーンの美しく豪華なビジュアルと音楽遣いには感動したし…。もちろんキャスティングも完璧で、「なにこの完成度の高いラブコメディ!Σ(゚д゚;)」と。僕が一番グッと来たのがラストにレイチェルがわざと負けて身を引く展開で、「頑なな心の人に対して敵対するのではなく、愛や思いやりで包む」というのは、最近観た「判決、ふたつの希望」を連想したというか。「きっとここから愛なんだ… (ノ∀T)」なんて思ってね、涙が止まらなかったし、ちくしょう、僕が結婚しても良かったです(いろいろとアウトな文章)。


結局、旅人のコートを脱がせるのは太陽なのではないか。


いけ好かない金持ち野郎のはずなのに、ニクメナインを飲んだように好感度が高いニック。半裸が眩しい!



で、本作は非常によく出来ているだけでなくて。「キャストがすべてアジア人」なのにハリウッドでナンバー1大ヒットを記録したことは歴史的快挙であり、それ故に「原題にあった『Asians』を邦題から抜いたのはどうなのか(配給会社の気持ちもわからないでもないけどさぁ)」といったあたりはすでに宇多丸師匠が時評の中で3千年前に通過済みなので、そちらを読んでいただければ十分なんですけれども。少し思い出したのが、「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」のパンフに載っていたスティーブン・オカザキ監督(日系アメリカ人三世)の話でしてね。差別に苦しむ中、三船敏郎さんの存在には非常に勇気づけられたんだと。僕なんか、例えば「ティファニーで朝食を」日本人差別描写なんて「昔は大変でしたな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」程度の感情しか湧きませんでしたが、海外で暮らす日系人たちには差別に直結する分、計り知れないダメージがあったワケでさ。

なんかね、そう考えると、アフリカ系の人たちにとっての「ブラックパンサー」のように、一部で賛否両論はあるみたいですけど(汗)、アジア人をキッチリ描いた本作は僕も含む“世界中にいるアジア系”にとって重要な1本なんだろうし、そんな作品を「G.I.ジョー バック2リベンジ」とか「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」ジョン・M・チュウ監督が撮ったのだから、すみません、マジでビックリしたというか。ハッキリ言ってスゲー見直したし(宇多丸師匠も触れていましたが、パンフの監督インタビューが泣ける!)、「男子3日会わざれば刮目せよ」という言葉を思い出した次第。


過去、数多くの局面でこの男に失望してきた(「G.I.ジョー バック2リベンジ」より)。


お調子者の続編監督…(「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」より)。


そんな彼がよもや、これほど気高い開花を見せようとは…って、いろいろと失礼でした(「範馬刃牙」より)。



あと、ほとばしるほどベタな感想ではありますが(苦笑)、「人生、お金じゃないよな」と。例えば、僕が普段身につけているG-SHOCKはとても安いものですが、結婚したばかりのころ、「G-SHOCKを買おうかなぁ」という僕の何気ないひと言を聞いた奥さんが内緒で「お〜いお茶」の懸賞に何度も応募して当選→プレゼントしてくれたこととか、なんとなく思い出したりして。それは、僕にとってはどんな高級品よりも大切な宝物になっていてね。お金があれば良いけど、お金じゃない。たぶん僕らはお金があってもなくても、それなりに仲良く暮らせるんじゃないか。もう結婚して13年目ですが、本作のレイチェルとニックの姿を観て、そんなことを思ってね、あらためて奥さんへの愛情が深まりました。そしてこの文章を読んだ気まぐれな金持ちが「あら、本当に金持ちになっても2人の愛は変わらないのかしら? 川`∀´) オホホホホホ」試しに5億円くれたりしないものか。そんな実らないことを小さく祈っている。小さく祈っている。


奥さんからプレゼントされたG−SHOCKを貼っておきますね。ベルトは2回交換しております。



そんなワケで、誰が観てもスムースに楽しめそうな本当によくできた娯楽作であり、文句のつけようがないんですけど、基本的に僕は金持ちが大嫌いなので80点という心の狭い着地。あと、後出しに聞こえるかもしれませんが(汗)、鑑賞後にマジで「ジョン・M・チュウ監督の才能が開花した!Σ(゚д゚;)」と思ったので、宇多丸師匠が時評の中で同じ「開花」という言葉で評価していたのは「シンクロニシティ」に感じた…。いや、むしろ宇多丸師匠が「刃牙」シリーズを読み始めているということの表れなのではないか? そんな不要な妄想を唐突に書き残して、この駄文を終えたいと思います。




ケビン・クワンによる原作小説。時間がなくて、さすがに読む気はないなぁ… (´∀`;) スミマセン



デジタル盤のサントラ。「映画秘宝 2018年11月号」岡本敦史さんのコラムによると、スゲー考えられているのです。



劇場で観たジョン・M・チュウ監督作。僕の感想はこんな感じ



1993年に公開されてヒットしたハリウッド映画。観てないと思います、たぶん。








コーヒーが冷めないうちに(ネタバレ)

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コーヒーが冷めないうちに



2018/日本 上映時間116分
監督:塚原あゆ子
原作:川口俊和
脚本:奥寺佐渡子
企画プロデュース:平野隆
プロデューサー:岡田有正、進藤淳一
共同プロデューサー:大脇拓郎
ラインプロデューサー:坂本忠久
撮影:笠松則通
照明:渡邊孝一
録音:武進
美術:五辻圭
衣装:宮本まさ江
編集:宮島竜治
音楽:横山克
主題歌:YUKI
記録:森本順子
VFXスーパーバイザー:松野忠雄
俳優担当:奥田由美
助監督:佐野友秀
制作担当:樫崎秀明
出演:有村架純、伊藤健太郎、波瑠、林遣都、深水元基、松本若菜、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子、高松咲希、山田望叶
パンフレット:★★★(720円/ノート風のデザインで、雰囲気が素敵。「コーヒーの豆知識」など企画ページも良い感じなのに、山田望叶さんのプロフがないのはショック!)
(あらすじ)
時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


もともとこの手のジャンルの作品は観ない主義だし、「4回泣けます」なんてキャッチコピーにもイラッとしたので、スルーするつもりだったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」松重豊さんが出演して宣伝されてましてね…。松重豊さんは「NIGHT HEAD」での悪役演技を観て以来、ずっと好感を抱いていることもあって、こうなると「観に行かなくちゃなぁ」と。10月中旬、TOHOシネマズ日比谷にて、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」と連続で鑑賞してきました(その後、「判決、ふたつの希望」「響 HIBIKI」をハシゴ)。2回泣きましたヨ (〃∇〃) エヘヘ


劇場は、休日ということもあって、満席だったような。



映画は、「過去に戻れる」という喫茶店「鬼のパンツ」「フニクリ・フニクラ」を舞台にした4本のエピソードのオムニバスでしてね。「一、過去に戻ってどんな事をしても、現実は変わらない」「二、過去に戻っても、この喫茶店を出ることはできない」「三、過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない」「四、過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ(※この先客は幽霊的な存在で、実は主人公・時田数の母親」「五、過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事がない人には会う事ができない」なんてルールの中、アメリカに行っちゃう幼馴染みに自分の恋心を伝えようとする「二美子と五郎」、愛妻家の夫・房木康徳が若年性アルツハイマーに侵された妻・高竹佳代の“自分を夫として覚えているころ”に戻る「高竹さんと房木さん」、スナックを経営する平井八絵子が交通事故で死んだ妹・久美に会ってその真意を知る「平井と久美」、“飲んだ人間を過去に戻すコーヒーを入れられる女”時田数が恋人・新谷亮介の助力を得て「なぜ母親が幽霊になったのか?」を調べてトラウマを解消する「数と新谷」なんて話が展開されるのです。

で、ハッキリ言って、本作で一番気になるのが「過去に戻れる」という現象ですよね。最初の話が観客へのチュートリアルになっていて、いろいろと説明してくれるんですけど、全然納得できないというか。「温度的にはどこから『コーヒーが冷めた』ということになるの?」という疑問は、3話目からタイマー付き温度計が導入されるので、スルーするとしても(ただ、「4話の過去のシーンで温度計を使うシーンがある→なぜ1話と2話では使わなかったのか?」という疑問は拭えない)。非常に大人げない文章になりますが(汗)、観ている間、「なぜ喫茶店のその席なの?」とか「なぜ時田家の女が入れたコーヒーじゃなくちゃダメなの?」とか「なぜそんな現象が起きるようになったの?」とか「なぜ現実は変わらないの?」とか、脳内は「なぜ?の嵐」でして。フォローとして「まぁ、本人の頭の中の出来事なのかな」的に考えたりしたものの、実際に過去で手紙を受け取ったりとか、未来から数と新谷の娘が来て数を助けたりするから(“時田家の血を引く女”として数にコーヒーを入れて過去に飛ばしてあげる)、「過去に干渉できる→現実を変えられるじゃねーかよ (゚⊿゚)」って思ったし、そもそもこの超常現象を科学的に検証して…って、うるさいですかね (´∀`;) スミマセン

結局、「『過去は変えられないけど、自分を変えることはできる』的な“イイ話”を紡ぐための設定」感が否めなくて。そりゃあ、若年性アルツハイマーのせいで奥さんが自分のことを忘れる話なんてスゲー切ないし、最後のエピソードの「数の母親がなぜ彼女を捨てたのか?→子どものころの彼女が過去で『お母さん、行かないでぇ!川TДT)ノ ウワァァァン!』とコーヒーが冷めるまで引き留めてしまった!」なんてことが発覚するシーンはあまりに可哀相で、ちくしょう、2回ほど泣いたけどさ、同時にバカバカしさも感じちゃったという意地悪な文章。この「特殊能力オムニバス」で連想したのが2012年に観た「ツナグ」で、あの時も「こんな能力があるならさぁ… (`Δ´;)」とイラッとしたことを思い出したりしたというね。ただ、この映画ってもともとは舞台で、そこから小説になったそうで。上手く書けませんが、リアリティラインの感じ方の違いから、たぶん映画じゃなければ意外と抵抗なく受け入れられる話なんだろうなぁとも思ったりしてね。つーか、「話を描きたいがための能力」なんて、僕が大好きな「ジョジョ」シリーズスタンドなんて最たるモノだろうし、要は「僕には合わなかった」というだけのことなんでしょうな。

な〜んてことを書きながらも70点を付けたのは、ズバ抜けて好きなところがあったから。なんて言うんですかね、演出とか音楽とかはテレビドラマの延長ってムードなんですけど、役者さんたちのお芝居が良くて、能力云々の部分が気にならなければ普通に観られる…というのは置いとくとして。最後のエピソードに出てくる“数と新谷の娘”未来(みき)が超可愛いんですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ 演じているのは山田望叶さんなんですが(初めて知った)、理想的な「未来から来た娘(もしくは妹)」感があって、最高のひと言。彼女の登場までは結構重い空気なんですけど、良い意味で軽くなったし、さらにエンドクレジット、数が産んだ未来が赤子から成長してコーヒーの淹れ方を学んでいく様子まで流れるのが、YUKIさんの主題歌「トロイメライ」と相まって、とにかく素晴らしくてね…(しみじみ)。上記に書いたような不満を抱いた割には、鑑賞後は「良い映画を観たなぁ (〃∇〃) エヘヘ」なんて気分になった次第。まぁ、僕みたいに面倒くさくない人は普通に4回泣けるかもしれないのでね、適当に観てみてくださいな。




川口俊和先生のベストセラー小説。映画の4話目はかなりオリジナル展開なんだとか。



デジタル盤のサントラ。主題歌は収録されていないので注意。



オフィシャルブックも出てましたよ。







先週の備忘録(2018/10/16~10/22)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事→映画鑑賞
水曜日、仕事→高校時代の親友と飲み→朝まで… ('A`)
木曜日、リハビリ→仕事→映画鑑賞→アトロクオフ会へ!
金曜日、ボランティア→仕事→三宅隆太監督と飲んだ!ヽ(`Д´)ノ
土曜日、妻子と過ごす
日曜日、接待ゴルフ
月曜日、娘と映画鑑賞→仕事
※先週観た映画は3本でした



まず、火曜日の話。怠惰な日々を過ごしたせいで仕事が詰まっていて、今ではすっかり必死に働いているワケですけど、この日の夜は新宿シネマカリテ限定の前売り券を使うべく、念願の「ゼイリブ HDリマスター版」を鑑賞!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 恥ずかしながら劇場で観たことはなかったんですが、先日、「ストリート・オブ・ファイヤー」を観た時同様、やっぱり大画面で観ると迫力が全然違うなぁと。つーか、いろいろと雑な話ではありますけど(汗)、作品のメッセージ性は現代に通じるし、ロディ・パイパーとキース・デイヴィッドのタイマンシーンは、あの異様な長さも含めて、とにかく最高でしてね…(しみじみ)。頑張って観た甲斐がありましたよ、マジで。まだ他の映画館では上映されているので、気になる人は足を運んでみてくださいな。


前売り券がムダにならなくて良かったよぅ…。ちなみに特典は「オリジナル缶バッジ」だったり。


1番スクリーン、8割ぐらい埋まってました。


ついパンフレットとシールセットを買っちゃったけど、悔いなし!



水曜日は、仕事を終えてから、東京の某都市にて、高校時代から付き合っている親友と飲みまして。高めの寿司屋で酒と食べ物を摂取してから、移動したのは彼の愛人のスナックという、前回と同じパターンですよ。なんかね、こういうのって、とても複雑な気分。夫婦関係はいろいろあるし、人間は正しさだけでは生きていけないし、仕方ないんだけど、僕は奥さんのことだって好きなのになぁ…。さらに朝方、始発までまだかなり時間があるのに、これまた前回同様、1人で知らない街に放置されるのは、正直、「その程度の存在」と扱われたようで、結構ショックだったりして。つーか、最近は仕事を疎かにしてまでも睡眠時間の確保を重視していただけに(それとなく社会人失格な文章)、この日は絶対帰ろうと思っていたんだけどなぁ…。


始発を待つ間、松屋でハンバーグを食べていたら、涙が出ました。



結局、木曜日は、徹夜明けでそのまま仕事をせざるを得なかった…というJI-GO-KU!m9`Д´) ビシッ 朝イチで首のリハビリに行ってから働いたワケですが、なかなかハードでございました。で、夕方は新宿で「DTC 湯けむり純情編 from HiGH&LOW」を鑑賞して、その足で渋谷の「MeWe」で定期開催されている「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に参加したんですが、しかし。翌日は読み聞かせボランティアが控えていたし、何よりも眠くて体がキツかったので、21時半すぎには離脱したというね。いや〜、前は1日徹夜するぐらいどうってことなかったのに、年をとったことを実感いたしました (´・ω・`) ウーン


「DTC」、嫌いではないけど、言いたいことが山ほどある映画だったり。


「アトロクオフ会」、オカジニアさんの内部事情話が面白かったです。



そして迎えた金曜日は、読み聞かせボランティア→仕事の後、新宿でなんとあの三宅隆太監督とサシで飲んだのだから、我ながら現実のこととは思えないというか。まぁ、監督とは企画展「映画パンフは宇宙だ!」でトークショーをすることになっていて、その打ち合わせも兼ねていたんですが、監督的には「ブログを読んで心配してました (´・ω・`)」なんて言うから、「それ、本当!?Σ(゚д゚;)」と。「最悪、何かを売りつける可能性も…?」と怖れていたものの(サラリと失礼な文章)、実に親身になって僕の話を聞いてくれて、今振り返っても何が何やらなのです。ただ、さすがはスクリプトドクターですよ、お話ししていただいて、驚くほど気持ちがラクになったし、いろいろな“気付き”を得たのでね、10月29日(月)のアトロク出演については、みなさんに“新たな僕”を見せられるような、見せられないようなーー? (・ε・) ドッチダヨ


失礼があってはと、急遽この本を読破したことで、オレは成長したッ! たぶんッ!



土曜日は適当に妻子と過ごして、日曜日は久しぶりの接待ゴルフ。一緒に回った人たちのことは好きだし、ゴルフ自体も決して嫌いじゃないものの、1日潰れちゃうのがイヤだったりしてね。スコアも最悪だったし、当分は行きたくないと思ったり。月曜日は、娘のマナ子(仮名/7歳)の学校が振替休日でして。僕が彼女のお相手をする日ということで、夕方まで仕事を休んで、一緒に「ルイスと不思議の時計」を観に行ったんですが…。途中から怯え出して、最終的には上映終了20分前に劇場を出たというありがちな展開。一応、観る前に「オバケみたいなのが出てくるよ?」と何度も念を押したんですが、マナ子ったら「パパがいるから大丈夫!(´∀`し」なんて可愛いことを言うから連れて来たのに、鑑賞後は「死んだ人が生き返るのマナ子は大嫌いなのに、パパが連れて来た!川`Д´)ノ」とストレートに責めてきたから、これはこれで可愛いですな(親バカ)。何はともあれ、新宿ピカデリー近くの「サーティワン」でアイスを食べたらすっかり上機嫌になって良かったです 川´∀`)(´∀`=) ナカナオリ


第二次世界大戦でのトラウマが絡んできたりとか、なかなか面白かったです…最後まで観てないけど。


マナ子は生クリームが大好きなので、いつもハッピードールにしてあげるというね。



まぁ、先週はこんな感じ。今週の予定を書くと、仕事が詰まっているから一生懸命働かなくちゃいけないんですけど、10月29日(月)に3度目の「アトロク」出演が控えているため、準備&練習に時間を割かなくちゃいけないし、筋トレ&睡眠時間も確保しないといけないし、今週で都内上映が終わりそうな「スカイスクレイパー」も観に行かなくちゃならないし、「UTAMARU-NEXT」の影響で加入したU-NEXT「響け!ユーフォニアム」を全話視聴してから2回目の「リズと青い鳥」も観に行きたいし、25日(木)は池袋の「音処・手刀」でおこなわれるオカジニアさんのイベント「返り咲く 2nd」に足を運びたいし…って、全部こなすのは絶対無理だよなぁ (´Д`;) ウーン …。あと、土曜日は家族でレンタカーを借りてお出掛けするのが確定しているのでね、やっぱり仕事をないがしろにしようかな…なんてアウトな文章を書いて、備忘録を終えたいと思います。


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんによる「君にトロピタイナ」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







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