ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(IMAX3D・字幕版、2D・吹替版)![]()
原題:Godzilla: King of the Monsters
2019/アメリカ 上映時間132分
監督・脚本:マイケル・ドハティ
製作:メアリー・ペアレント、アレックス・ガルシア、トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ、ブライアン・ロジャース
製作総指揮:バリー・H・ウォルドマン、ザック・シールズ、松岡宏泰、大田圭二、ダン・リン、ロイ・リー、坂野義光、奥平謙二
脚本:ザック・シールズ
撮影:ローレンス・シャー
美術:スコット・チャンブリス
衣装:ルイーズ・ミンゲンバック
編集:ロジャー・バートン
音楽:ベアー・マクレアリー
視覚効果監修:ギョーム・ロシェロン
出演:カイル・チャンドラー、ベラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、ブラッドリー・ウィットフォード、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、トーマス・ミドルディッチ、オシェア・ジャクソン・Jr.、渡辺謙、チャン・ツィイー
声の出演:田中圭、芦田愛菜、木村佳乃、渡辺謙、安原義人、高橋理恵子、土師孝也、小林親弘、斉藤貴美子、松尾諭、佐々木勝彦、甲斐田裕子、高岡瓶々
パンフレット:★★★★(1080円/スクロール・カバー付きの特別版を購入。豪華で良いです)
(あらすじ)
神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。(以上、
シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
80点まず、僕が「ゴジラ」シリーズについてどう思っているかは、下記の一連の記事を読んでいただければと思いますが(手抜き)、正直、
それほど思い入れはないです。自主的に映画館で観るようになったのって
「ゴジラ FINAL WARS」からだしね (ノ∀`) エヘヘ
「ゴジラ(1954年版)」から「ゴジラ FINAL WARS」までの雑な感想文(前編)
「ゴジラ(1954年版)」から「ゴジラ FINAL WARS」までの雑な感想文(後編)
GODZILLA ゴジラ(IMAX3D・字幕版)(ネタバレ)
シン・ゴジラ(MX4D版、IMAX版、極上爆音上映版)(ネタバレ)
GODZILLA 怪獣惑星(ネタバレ)
GODZILLA 決戦機動増殖都市(ネタバレ)
GODZILLA 星を喰う者(ネタバレ)とは言え、2014年に全作観直して以降はすべて劇場でチェックする程度には興味を持つようになっていたし、信用できる映画会社
レジェンダリー・ピクチャーズが2014年に公開した
「GODZILLA ゴジラ」(いわゆる「ギャレゴジ」)のゴジラシーン&マッシブなゴジラの造形は大好きだったし、2017年に
モンスターバースという同じ世界観で作られた映画
「キングコング 髑髏島の巨神」も楽しかったし、何よりも
「こんな風に人類が滅びるなら仕方ないや (´∀`) アキラメタ」と思わされるほど
本作の予告編が終末感を漂わせながらも神々しくて100点だったので、当然ながら前売り券を購入。公開日の翌日=6月1日(土)に
ユナイテッド・シネマとしまえんで
「武蔵 むさし」を観てからIMAX3D・字幕版をハシゴ鑑賞したんですが、ちょうど愛聴しているラジオ番組
「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー
「ムービーウォッチメン」の今週の課題作品になったのもあって、6月5日(水)に同じ劇場で2D・吹替版を観てきました。
「ありがたい… ( ;∀;) イイカイジュウダナー」と思ったり。
前売り特典は
「特製クリアファイル」でした。
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チケット売り場にはこんなポスターが貼ってあったし…。
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ロビーにはこんなスタンディが設置されていましたよ。
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8番スクリーン、公開直後の土曜の昼なのに1/3くらいの入りでした… (´・ω・`) ウーン
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3番スクリーン、夜の回だったのに、あまり入っていなかったような。
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最初に、主観とウソを交えながら勝手なあらすじを書いておくと、
2014年のゴジラとムートーのバトルで破壊された直後のサンフランシスコにて、マーク(カイル・チャンドラー)とエマ(ベラ・ファーミガ)が必死に息子アンドリューを探すシーンから映画は始まりまして(子どもはそのまま死んだっぽい)。場面が変わって、エマ博士とその娘マディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)が中国で
モスラの孵化に立ち会っていたところ、アラン・ジョナ(チャールズ・ダンス)率いる
エロテロリストエコテロリスト軍団が襲撃! 研究所の人々を殺しまくった挙げ句、怪獣と交信できる装置「オルカ」とともに母子をさらってしまったので、
芹沢イシロウ博士(渡辺謙) with
秘密機関モナークが、元夫であり「オルカ」のもともとの開発者であるマークと協力して、彼女たちを取り戻そうとしたものの! 実は
母子ともにテロリストとグルであり、南極で眠っていたモンスターゼロ=
キングギドラや、メキシコの火山で冬眠中だったロダン=
ラドンを起こしてしまったりするから、
みんな大慌てなのでした (・∀・) ソイヤッ!この母子はさらわれたワケではなく、世界中の怪獣を解放するつもりだったのです。
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キングギドラが山の頂上から鳴くと、世界中で怪獣が目を覚ましてましたよ。
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「この山も怪獣だった!」というシーン、最近観た
「名探偵ピカチュウ」を思い出しました。
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ギドラったら大声で鳴きまくって
地球の全怪獣を叩き起こしてしまったので、
「ちょっとずつ怪獣を起こして地球をキレイにするザンス!川`∀´)」という思惑が狂ったエマ博士は慌てふためいて、「こんなこと、アンドリューは喜ばない!(`Д´し」とマディソンに罵られて涙目ですよ(微笑)。
「ギドラの怒りは宇宙の怒り、誰も止められんのじゃ… (゚⊿゚)川´_ゝ`)(゚⊿゚) ババサマー」的な状況下、地球の番長であるゴジラは、
海底の地下空洞を使って移動して、南極やらメキシコやらに出向いては他の怪獣を制圧しようとするんですが、しかし。アメリカ空軍が
オキシジェン・デストロイヤーを投下したせいで瀕死になってしまうのです。ただ、成虫になったモスラの計らいによってゴジラの居場所を知った芹沢博士が
気付けの座薬核弾頭とともに
聖帝十字陵を登って
「さらば、友よ ( ´_ゝ`) スキヨ」と自爆すると、
見事にゴジラが復活だッ!ヽ(`Д´)ノソイヤッ!水没した文明の神殿にいるゴジラに核を届ける博士。今回の「ゴジラ」は神話なのです。
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反省したマディソンが「オルカ」を使ってボストンのスタジアム(周辺の住民は避難済み)に怪獣たちを引きつけたので、ゴジラvsギドラとモスラvsラドンという
ファン垂涎のド派手バトルがスタート!ヘ(゚∀゚*)ノ ソイヤッ! で、モスラったら、毒針攻撃で何とかラドンを制するも、ゴジラをかばってキングギドラに殺されちゃいましてね…。ゴジラも「高いところから落としました攻撃」や「あちこち噛みついて放射能をチューチュー吸います攻撃」などを食らって大ダメージを受けるも、最終的には
バーニングゴジラにパワーアップすると、ギドラに
正中線二連バーニングを叩き込んで勝利!m9`Д´) ソイヤッ! ゴジラの周囲に怪獣たちが集まったり、ラドンがゴジラに対して恐縮したり、エマ博士がバーニングに巻き込まれて無事死んだり(たぶん)、怪獣たちが通った後に緑が戻ったり、排泄物が資源になったりする中、髑髏島の地下空洞が注目されて
キングコングとの番長決戦が迫る…といったムードで
「そいやっ!ヘ(゚∀゚*)ノ」「そいやっ!ヽ(`Д´)ノ」なエンドクレジットに突入すると、アラン・ジョナがギドラの首を購入するシーンが映りまして。最後は
坂野義光監督への追悼文&
中島春雄さんへの追悼文&写真が映って、終わってましたよ。
バーニングゴジラ、爆誕!(児童誌っぽい表現) 触るものすべてを融解させてました。
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「ギドラが生きているかと思いきや、ゴジラが首をくわえてました」シーン、これを連想した人は少なくないのでは(
「キン肉マン」より)。
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そしてラドンがゴジラに媚びるシーンは
岩本虎眼先生を思い出したり(
「シグルイ」より)。
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もうね、
とてもありがたい映画でした。ハッキリ言って、こんな
約220億円もかかったゴジラのバトルが大きいスクリーンで観られるだけで十分じゃないですか。ゴジラを始めとする怪獣たちの
“着ぐるみ感を保ちつつも今までにないド派手な暴れっぷり”を目の当たりにして、自然と
「ありがたや…ありがたや… ( ;∀;) イイカイジュウダナー」と涙がこぼれてきたのは僕だけじゃないハズです。ラドンのローリングアタックやモスラの毒針アタックなど、今までの操演では観られなかったアクションの数々も良かったし、今までよりも大きくなった羽を広げた
ギドラの神々しさと言ったら! ギドラの首に性格が設定されているのも良いし(最後に残った首が
「よくも兄弟たちを!(`Д´)」的な顔をするのが最高)、設定で左から
「イチ」「ニ」「サン」と名前が付いているのも信用できるところで、「
『勝手にふるえてろ』のヨシカが次に恋愛して悩むのはギドラだったらいいな」なんて、心底どうでも良い妄想をしたほどでしたよ。もちろんさらに番長感を増したゴジラもストライクであり、
ガイア理論にはあまり興味ないんですけど、太古から巨大生物を神として崇めていた的な世界観は超好みなのでね(怪獣を
「タイタン」と呼ぶ発想が好き)、
「ワンダフルだわ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」「素敵だわ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」と
怪獣関連のシーンは興奮しまくった次第。ラドンが回転して戦闘機を叩き落としていくシーン、カッコ良かったですな〜 (´∀`) カッコイ-
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モスラvsラドン、観られると思ってなかったので、うれしかったです。
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終盤、モスラがゴジラを守る姿に涙…。ここから無駄な人間ドラマを挟まないでゴジラが復活してほしかったなぁ。
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充電→放電! 本作のキングギドラは筆舌に尽くしがたい素晴らしさでしたよ… (ノω・、) グスン
シカモ、ゴジラvsギドラが3回も観られるのだから、マジで感謝です!(
熊崎風斗アナ風に)
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本作の怪獣関連シーンを観ている時の僕はこんな感じだったり(
「グラップラー刃牙」より)。
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まぁ、インタビューを読む限り、マイケル・ドハティ監督は
かなりゴジラ愛が強い方のようで。本作には「モナークの基地のナンバーはそこにいる怪獣の映画の公開年」といった小ネタがいろいろと投下されまくっているワケですが、僕的にはチャン・ツイィー演じる博士が双子の家系だったりとか、ちゃんと
「モスラの歌」が流れたあたりに感動しましたねぇ…(しみじみ)。音楽もサントラを即購入するほど素晴らしくて、特にエンドクレジットで流れる
「Godzilla (feat. Serj Tankian) 」の
「そいやっ!ヘ(゚∀゚*)ノ」「そいやっ!ヽ(`Д´)ノ」の祝祭感は最高のひと言(戦闘中のBGMに小さく「そいやっ」って入っているのも好き)。率直に書くと
「ゴジラの放射能は良い放射能」的な展開はあまり好きではないというか、「サハラ砂漠に緑」などのあまりにご都合すぎるラストには微妙に乗れなかったりもしたものの、なんとなく祭りを思わせる勢いに呑まれて
「まぁ、いっか!(・∀・) ソイヤッ!」と気にならなくなった不思議。ハッキリ言って、
「AVN エイリアンVSニンジャ」以来の見事な「そいや」遣いであり、これからさまざまなメディアで流行るような気がしたり、しなかったり(どっちだよ)。その他、役者さんたちも良くて、渡辺謙さんの「この人はゴジラのペットになりたいんだな」感にはグッときたし(ゴジラとの対面シーン、間違いなく
金田淳子先生ならセックス認定すると思う)、Gチームの隊員を演じたオシェア・ジャクソン・Jr.は父親のアイス・キューブから「この人が出ているならフィクションラインがおかしくても仕方ないな (´∀`) シカタナシ」と
観客の心を少し寛大にするギフトを受け継いだなぁ…なんて、ちょっと感慨深かったというね。
若干の愛らしさすら漂っていたケン・ワタナベ。要は
寺嶋由芙さんの
「猫になりたい」的なことですよね?(違う)
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オシェア・ジャクソン・Jr.、見た目だけでなく、映画の中の役まで父親そっくりな印象。
「Godzilla (feat. Serj Tankian) 」の公式動画を貼っておきますね↓ 良い曲!ヘ(゚∀゚*)ノ ソイヤッ!
だがしかし! 僕的には
「『ゴジラ』なのに核や放射能の扱いが雑」といった部分は大丈夫なんですが(いろいろな「ゴジラ」が作られれば良いと思うし)、ハッキリ言って、マークとエマとマディソンによる
「ラッセル家の物語」には凄まじくイライラさせられました。なんて言うんですかね、
「人間ドラマがクソなのも他のゴジラ作品からの引用?(゚⊿゚)」といったイヤミを書きたくなるほどにムカついたというか。サリー・ホーキンス演じる博士の退場が
「パシフィック・リム アップライジング」の菊地凛子さんを思わせる雑さというのはスルーするとしても、
人間の描き方がおかしくないですかね。エマ博士がテメエの家族を犠牲にする気概はゼロのくせに人類を間引こうとするクズキャラなのは仕方ないにせよ、「息子を1人亡くしたのよ? 娘は助ける」の台詞を
“ちょっと説得力あるでしょ風”に言わせているのはバカじゃないですか(この女のせいでどれだけの息子と娘が死んだのかと)。
それに、
娘のマディソンですよ。ラドン復活の時にキレて母親をなじってたけど、その前に研究所の職員たちが目の前で射殺されたのはどうでも良かったの?(拘束しておけば済むのでは?) まぁ、あの場面で彼女が母親にキレなかったのは観客をミスリードするためなんでしょうけど、
「アンドリューはティム博士を殺す時点で喜んでないんじゃないの?」と。娘キャラには基本的に甘めな僕ですが、本作のマディソンはちょっと苦手でしたね…。クライマックス、この娘を探すために人間ごときが怪獣たちの近くをウロウロウロウロするのも目障りでさ、
さっさと巻き込まれて死んでほしかったです、マジで。その他、吹き替え版について書くと、田中圭さんはちょっと声が若くて違和感を感じちゃったかなぁ。あと、本作のエンドクレジットの後に日本版のエンドクレジットを独自に入れるのは良い試みだと思ったけど(特に本作のエンドクレジットの曲はどれを置き換えるのもダメなムード)、
曲の内容があまりにゴジラと関係なかったから「これって何の意味があるの?」と思ったり。
ごめんなさい、僕的にこの家族のドラマは不要でしたよ (´・ω・`) スミマセン
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な〜んて雑な感想をダラダラと垂れ流しちゃいましたが、今回の
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(略称:KOM)」を踏まえて、今までのゴジラ全作品で僕なりに
トップ5のランキングをするならば! 結果はこんな感じでございます↓
第1位 モスラ対ゴジラ
第2位 シン・ゴジラ
第3位 ゴジラ FINAL WARS
第4位 ゴジラ
第5位 ゴジラ×メカゴジラということで、「KOM」は惜しくもランキング外になったものの(マッチポンプ感溢れる文章)、
“オタク的な愛情をたっぷり込めてふっくらと炊きあげたゴジラ”を見せてくれた
マイケル・ドハティ監督には感謝しかなくて。エンドクレジットの最後にわざわざ
坂野義光監督と
中島春雄さんへの追悼を持ってくるあたりにも大きな愛を感じたというか、それこそ監督的には
「さらば、友よ」って気持ちなんだろうなと思って余計に涙が出ましたよ。2020年に公開予定のモンスターバース3作目
「ゴジラVSキングコング」にも超期待しているのでね、
レジェンダリー・ピクチャーズにはこの調子で頑張ってほしいですな (´∀`=) ウフフ 以上、僕の感想はこんな感じですが、本作のようなお祭り映画は大画面で観た方が絶対面白いし、思ったことを他の人と
「あーだ!(`Д´)」「こーだ!ヘ(゚∀゚*)ノ」「そーだ!m9`Д´) ビシッ」と話し合うのも楽しいのでね、ぜひ映画館に足を運んで観てみてくださいな。おしまい。
ギャレス・エドワーズ監督による前作。僕の感想は
こんな感じ。
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鑑賞直後に買ったデジタル盤サントラ。
筋トレに最適だッ!![]()
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モンスターバースとしては2作目になるジョーダン・ボート=ロバーツ監督作。僕の感想は
こんな感じ。
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信用できる雑誌「映画秘宝」。巻頭が「KOM」の特集記事になっております。
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「pen+」のゴジラ特集号。興味あります。
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超ほしい
S.H.MonsterArts版ゴジラ。
キングギドラとセットでほしいけど、買う金も飾る場所もない… (´Д`;) アアン
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マイケル・ドハティ監督作。面白そうなので観る予定でございます。
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